JP3893994B2 - 監視カメラ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、天井や壁などに取り付けて使用する監視カメラ装置に関するもので、特にカメラ本体の設置工事を容易にした監視カメラ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来の監視カメラ装置およびその天井への取付構造の概略を示した図である。図8において、101はカメラ本体で内部には基板(図示せず)、カメラ制御機構(図示せず)およびカメラ(図示せず)を備えており、外部からカメラは直接見えない、いわゆるドーム型の監視カメラ装置である。102はカメラ本体側電源ケーブル、103はカメラ本体側信号ケーブルで、それぞれの一端はカメラ本体101内の基板(図示せず)に接続され、それぞれの他端にはカメラ本体側電源コネクタ104およびカメラ本体側信号コネクタ105を備えている。106は円盤状の取付板でカメラ本体101を取り付けるための複数の嵌合部107を有している。108は取付板側電源ケーブル、109は取付板側信号ケーブルで電源および信号が供給される。ケーブルの先端にはそれぞれ取付板側電源コネクタ110および取付板側信号コネクタ111を備えている。112は吊り下げチェーンでカメラ本体101を取付板106に取り付ける際に落下防止の為に用いる。113は取付ネジである。
【0003】
次に従来の監視カメラ装置の取付構造について説明する。取付板106は取付ネジ113によって天井114に固定されている。取付板106は中央に孔が空いておりさらに取付板106の孔に対応した位置の天井114にも孔が空いている。この孔を通して取付板側電源ケーブル108と取付板側信号ケーブル109を取付板106より下方に出しておく。取付板106はその周辺に複数の嵌合部107を備えている。カメラ本体101は嵌合部107に対応した位置にカメラ本体側嵌合部(図示せず)を備え、嵌合部107とカメラ本体側嵌合部を嵌合することによってカメラ本体101を取付板106に固定する。
【0004】
次に従来の監視カメラ装置の電気的接続について説明する。カメラ本体101内の基板(図示せず)にはカメラ本体側電源ケーブル102およびカメラ本体側信号ケーブル103が接続されている。基板(図示せず)にはカメラ本体側電源コネクタ104を上述の取付板側電源コネクタ110と接続させることで電源が供給される。また同様にカメラ本体側信号コネクタ105を取付板側信号コネクタ111と接続させることで信号が供給される。カメラ本体101の取り付け作業を一人で行う際には、コネクタを接続するため両手での作業が必要となり、一旦カメラ本体101が落下しないように吊り下げチェーン112で取付板106とカメラ本体101を接続しカメラ本体101を吊り下げることによってコネクタの嵌合作業を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の監視カメラ装置では、カメラ本体を取付板に取り付ける前に電源コネクタおよび信号コネクタを接続する必要があり、コネクタの接続作業の際には両手での作業が必要であり、またコネクタの接続作業のスペースを確保する必要もあるため、一旦カメラ本体を取付板に吊り下げチェーンで吊り下げる必要があり作業性が悪かった。
【0006】
また、コネクタを接続してからカメラ本体を取付板に取り付けることになるため、その際には取付板側電源ケーブル、取付板側信号ケーブル、カメラ本体側電源ケーブルおよびカメラ本体側信号ケーブルを、取付板の下面とカメラ本体の上面の隙間に収納する必要があり、ケーブルの引き回し処理が困難で、取付板とカメラ本体との間でかみ込みなどの問題が発生してしまい、ケーブルの断線やショート等、不具合発生の可能性があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、カメラ本体を取付板にチェーンで吊り下げるなどの余分な作業を必要とせず、ケーブルを取付板とカメラ本体の間でかみ込んでしまう等の問題も発生しないもので、カメラ本体の設置工事が容易で、部品点数も削減でき、ケーブルの断線やショートなどの問題も発生しない信頼性の高い監視カメラ装置を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明における監視カメラ装置は、外部からの電源および信号が電気的に接続される第1のコネクタを下面に備えた取付板と、第1のコネクタと電気的に接続する第2のコネクタを備えたカメラ本体とからなる監視カメラ装置において、取付板はカメラ本体を固定する複数の第1の嵌合部を備え、カメラ本体は第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部と、第1のコネクタの方向へ直線移動が可能に、第2のコネクタを搭載するスライド部材とを備え、第2の嵌合部は、カメラ本体を取付板に当接させ回転することにより第1の嵌合部と嵌合し、カメラ本体を取付板に取り付けた状態でスライド部材を第1のコネクタの方向へスライドさせることにより第1のコネクタと第2のコネクタを電気的に接続させるようにした。
【0009】
また、第2の嵌合部は、カメラ本体を取付板に当接させ回転させると、第1の嵌合部の端面と当接することにより位置決めされる係止部を備え、係止部が第1の嵌合部の端面と当接すると、第2のコネクタが第1のコネクタと嵌合する直線位置に位置決めされるようにした。
【0010】
さらに、第1の嵌合部の端面と第2の嵌合部の係止部が当接して嵌合すると、第1のコネクタおよび第2のコネクタが同一の高さ位置になるように第1のコネクタおよび第2のコネクタを設置した。
【0011】
さらにまた、スライド部材は、カメラ本体を取付板に取り付ける際、第1のコネクタと第2のコネクタが接触しない位置に保持される位置決め手段を備えた。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照して、この発明に係る監視カメラ装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
実施の形態1.
図1はこの発明における監視カメラ装置の、実施の形態1を表したもので、(a)はカメラ本体を取付板に取り付ける前の状態、(b)はカメラ本体を取付板に取り付けた後の状態で横から見た断面図である。図1において、1はカメラ本体で、カメラ2および回転台3、および円筒状をした固定部4により構成される。回転台3の内部には基板(図示せず)、カメラ制御機構(図示せず)を備えていて、回転台3が回転することにより、カメラ2の撮影領域が変更できる。
【0014】
5はカメラ本体側電源ケーブル、6はカメラ本体側信号ケーブルで、7はカメラ本体側電源ケーブル5とカメラ本体側信号ケーブル6が接続されている第2のコネクタである。従来例ではカメラ本体側電源コネクタ104とカメラ本体側信号コネクタ105が別々であったものがこの実施の形態1では一体ものとなっている。8は第2のコネクタ7が固定されているスライド部材でたとえば板金でできている。9は取付板に固定するための第2の嵌合部で固定部4の上端円周に沿って4カ所、それぞれ中心に対し略90度の間隔で備えてある。10は第2のコネクタ7と嵌合する第1のコネクタでコネクタ固定金具21によって取付板13に固定されている。11は取付板側電源ケーブル、12は取付板側信号ケーブルでそれぞれ第1のコネクタ10に接続されている。従来例では取付板側電源コネクタ110と取付板側信号コネクタ111が別々であったものがこの実施の形態1では一体ものとなっており、コネクタのピン配列は第2のコネクタ7と適合するように構成されている。
【0015】
13は取付板で円盤形状をしている。取付板13は、取付ネジ14で天井15に固定されている。また取付板13はその円周端に第1の嵌合部16を備えている。第1の嵌合部16は第2の嵌合部9と嵌合する位置に4カ所備えられている。17は外部電源ケーブルであり、外部電源ケーブル接続部18によって取付板13に固定されている。また、19は外部信号ケーブルであり、外部信号ケーブル接続部20によって取付板13に固定されている。
【0016】
カメラ本体1を取付板13に取り付け(図1の(b)の状態)、さらに第2のコネクタ7を第1のコネクタ10と接続した時点で、外部からの電源は外部電源ケーブル17、外部電源ケーブル接続部18、取付板側電源ケーブル11、第1のコネクタ10、第2のコネクタ7およびカメラ本体側電源ケーブル5を経由して回転台3の内部の基板(図示せず)に供給される。また同様に外部からの信号は、外部信号ケーブル19、外部信号ケーブル接続部20、取付板側信号ケーブル12、第1のコネクタ10、第2のコネクタ7およびカメラ本体側信号ケーブル6を経由して回転台3の内部の基板(図示せず)に供給される。
【0017】
次にカメラ本体1を取付板13に取り付ける手順を詳細に説明する。図2は実施の形態1の監視カメラ装置の取り付け手順を説明した斜視図である。図では装置を見易くするために天井15を小さく切り抜いて斜め上方から見ている。図2において(a)はカメラ本体1を取付板13に取り付ける前の図で、(b)は取り付ける途中の図である。図2において図1と同一もしくは相当部材については同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
まず、図2の(a)の矢印Aの方向へカメラ本体1を取付板13に合わせて当接させる。カメラ本体1を取付板13に当接させた状態で、4カ所の第1の嵌合部16と同じく4カ所の第2の嵌合部9を、第2の嵌合部9が第1の嵌合部16の略コの字状部分に嵌合するように図(b)の矢印Bの方向へ回転させる。ここで、4カ所の第2の嵌合部9のうち、対称位置にある2カ所は第1の嵌合部16の端面と当接する略L字状に曲がった係止部22を設けてある。この係止部22によって、カメラ本体1の回転位置は固定され、この時、第1のコネクタ10と第2のコネクタ7は向かい合っており、高さ方向の位置および水平方向の位置が一致するので、第2のコネクタ7が固定されたスライド部材8を第1のコネクタ10の方向に押せば、第2のコネクタ7と第1のコネクタ10が接続し、電気的にも取付が完了する。
【0019】
図3は図2のカメラ本体1の取り付け手順を取付板13の上方から、すなわち天井側から見た図である。図3において、天井15は省略して示してある。また、図1および図2と同一もしくは相当部材については同一符号を付して説明を省略する。図3の(a)は図2の(b)と同一の状態を表し、カメラ本体1を取付板13に当接させた時で、回転させる前の状態である。図3の(b)はカメラ本体1を回転させ、第2の嵌合部9が第1の嵌合部16と嵌合し、係止部22が第1の嵌合部16の端面に当接し、カメラ本体1の位置が固定された状態を示している。この状態からスライド部材8を第1のコネクタ10の方向(図では下方)に押せば第2のコネクタ7が第1のコネクタ10と接続し電気的にも取付が完了する。
【0020】
次に、カメラ本体1が取付板13に固定された後の、第1のコネクタ10および第2のコネクタ7の位置関係について説明する。図4は第1のコネクタ10および第2のコネクタ7の高さ方向の位置関係を表した図で、カメラ本体1および取付板13を横から見た断面図である。図4において図1と同一もしくは相当部材については同一符号を付して説明を省略するが、取付板13の下面から第1のコネクタ10の高さ方向の中心までの距離(h1)と、カメラ本体1の上端から第2のコネクタ7の高さ方向の中心までの距離(h2)は同一であるように構成されている。
【0021】
図5はカメラ本体1が取付板13に固定された後の、第1のコネクタ10および第2のコネクタ7の水平方向の位置関係を表した図である。図5において図1と同一もしくは相当部材については同一符号を付して説明を省略する。また、図5ではコネクタの位置関係を説明するため、コネクタから伸びるケーブル類は省略して示している。
【0022】
図5の(a)は取付板13を天井の側から見た図である。(b)はカメラ本体1を同じく天井の側から見た図である。カメラ本体1が取付板13に固定された状態は、図5の(a)が(b)の上に重なった状態となるがこの時のコネクタの位置関係を説明するために別々に表示している。この時、取付板13の上面の中心線から第1のコネクタ10の挿入方向の中心線までの水平距離(h3)と、カメラ本体1の上面の中心線から第2のコネクタ7の挿入方向の中心線までの水平距離(h4)は同一となるよう構成されている。また第1のコネクタ10の先端と第2のコネクタ7の先端は所定の隙間(h5)を有しているのでカメラ本体1が取付板13に取り付けられる場合は、コネクタ同士が干渉してカメラの取付作業に支障をきたすこともない。
【0023】
図5の(c)は第2のコネクタ7を搭載したスライド部材8がカメラ本体1の上面に固定されている状態を横から見た断面図である。スライド部材8の中央部には孔23が空いており、その孔23に嵌合するように突起24がカメラ本体1の固定部4の上面から突出している。突起24は上から押さえると固定部4へ埋入し押さえがないと突出するよう、固定部4の内部から板バネで押し出すように構成されており、スライド部材8を第1のコネクタ10の方へスライドさせた時は突起24がスライド部材8によって押され、埋入しスライド部材8が移動可能になる。逆にスライド部材8を引いた時には、突起24が孔23に嵌合するまで移動し、その時丁度スライド部材8を上方から摺動可能に固定しているスライド部材固定金具25の端面がコネクタ取付部26に当接する寸法となっているので、スライド部材8はこれ以上外側方向には引けずに突起24が孔23に嵌合した位置で固定される。
【0024】
第1のコネクタ10と第2のコネクタ7は上記のように、図4および図5で説明した位置関係となっているので、カメラ本体1を取付板13に取り付ける時には、第2のコネクタ7がスライド部材8の位置決め手段である孔23と突起24の嵌合によってその位置が第1のコネクタ10の先端とh5の隙間を持って固定されているので、第1のコネクタ10と第2のコネクタ7は干渉することなしに、カメラ本体1は取付板13に取り付けが可能である。また、カメラ本体1を取付板13に取り付けを完了した時点では、第1のコネクタ10と第2のコネクタ7は向かい合って、高さ方向の位置および水平方向の位置が一致するので、第2のコネクタ7が固定されたスライド部材8を第1のコネクタ10の方向に押せば、第2のコネクタ7が正しく第1のコネクタ10に接続され電気的にも取付が完了するのである。ここで、図では第1のコネクタ10と第2のコネクタ7は同一の大きさのように表したが、実際のコネクタの形状はどちらか一方が凹形状で他方が凸形状をしたハウジングで形成されており嵌合が適切に行われ電気的に接続される。
【0025】
この実施の形態1では、監視カメラ装置を上記のように構成したので、従来のようにカメラ本体を取付ける前にコネクタを接続する必要がないので、一旦カメラ本体を取付板に吊り下げる必要が無くなり、チェーン等を使って吊り下げる工程が不要となり作業が容易になる。またその分チェーン等の部品も不要となり、コスト低減にもなる。また、予めコネクタの位置及びケーブルの位置が取付板側、カメラ本体側共固定されているので、ケーブルの引き回しなどの処理が不要となり、さらにケーブルのかみ込み等の不具合が発生することもないという従来には無い効果を奏する。
【0026】
実施の形態2.
図6はこの発明における監視カメラ装置の、実施の形態2を表したもので、(a)はカメラ本体を取付板に取り付ける前の状態、(b)はカメラ本体を取付板に取り付けた後の状態で横から見た断面図である。図6において、図1と同一もしくは相当部材については同一符号を付して説明を省略する。
【0027】
27はこの実施の形態2における第1の嵌合部であり、取付板13の周囲4箇所に先端が略L字状で下方に曲がった形状で設置されている。4箇所の位置は実施の形態1と同一である。4箇所の第1の嵌合部27のうち、対称位置にある2箇所には、その途中に長方形の長孔28が設けてある。29はこの実施の形態2における第2の嵌合部で、第1の嵌合部27のうちその途中に長方形の長孔28を設けた2箇所に対応した箇所に設置されている。第2の嵌合部29は、その途中に上述の長方形の長孔28と嵌合し、外側に突出したフック30を備えている。フック30は外から押されると内側に埋入し離すと突出するよう第2の嵌合部29の内部からスプリングなどで押し出すように構成されている。従って、第2の嵌合部29が第1の嵌合部27に下方から挿入されて取付けられる時には、フック30は一旦内側に埋入し、長孔28に合ったところで突出嵌合し、長孔28に係止するようになる。実際にカメラ本体1を取付板13に取り付ける時にはカメラ本体1を下方から上方に向かって挿入し、フック30を長孔28の位置に合わせれば、ワンタッチで取り付けが可能となる。また、フック30はフック解除レバー(図示せず)を押すと内側に埋入し、フック解除レバーを離すと復帰して第2の嵌合部29から突出するように構成されているので、カメラ本体1を取付板13から取外す時には、フック解除レバーを押してフック30を長孔28から外すようにすれば良い。
【0028】
カメラ本体1を取付板13に取り付けた後、第2のコネクタ7を第1のコネクタ10に接続させる手順は実施の形態1と同様である。すなわち、カメラ本体1を取付板13に取り付けた時点で、第2のコネクタ7は第1のコネクタ10に向かい合って、高さ方向の位置および水平方向の位置が一致しているので、第2のコネクタ7が固定されたスライド部材8を第1のコネクタ10の方向に押せば、第2のコネクタ7が正しく第1のコネクタ10に接続され電気的にも取付が完了する。
【0029】
この実施の形態2では、上記のように第1の嵌合部27および第2の嵌合部29を構成したので、実施の形態1では、カメラ本体1を取付板13に取り付ける際、初めカメラ本体1を取付板13に当接させ第2の嵌合部を第1の嵌合部に入るように回転させるという2つの動作が必要であったが、この実施の形態2では第2の嵌合部を第1の嵌合部に合わせて挿入さえすればワンタッチで取り付けることが可能となり、より作業が容易になる。また、従来の監視カメラ装置に比べれば、カメラ本体を取り付ける前にコネクタを接続する必要がないので、一旦カメラ本体を取付板に吊り下げる必要が無くなり、チェーン等を使って吊り下げる工程が不要となり作業が容易になる。またその分チェーン等の部品も不要となり、コスト低減にもなる。また、予めコネクタの位置及びケーブルの位置が取付板側、カメラ本体側共固定されているので、ケーブルの引き回しなどの処理が不要となり、さらにケーブルのかみ込み等の不具合が発生することもないという従来には無い効果を奏する。
【0030】
実施の形態3.
図7はこの発明における監視カメラ装置の、実施の形態3を表したもので、カメラ本体を取付板に取り付けた状態を表した図である。図7の(a)は取付板13を天井を除いて上方から見た図、(b)はカメラ本体1を上方から見た図である。また(c)はカメラ本体1が取付板13に取り付いた状態を横から見た外観図である。図7において、図1および図6と同一もしくは相当部材については同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
図7において31は第1の嵌合部27を合わせる目印となる嵌合位置決め部で、カメラ本体1上端の固定部4の外側にある。嵌合位置決め部31は、4箇所の第1の嵌合部27のうち長孔28を有しない2箇所に対し、カメラ本体1を取り付けた際、第1の嵌合部27を両側から挟むように、固定部4の外面に形成されている。
【0032】
カメラ本体1を取付板13に取り付ける方法は、実施の形態2と同様である。すなわち、第2の嵌合部29が第1の嵌合部27に下方から挿入されて取付けられる時には、フック30は一旦内側に埋入し、長孔28に合ったところで突出嵌合するので、カメラ本体1を下方から上方に向かって挿入し、フック30を長孔28の位置に合わせれば、ワンタッチで取り付けが可能となる。また、フック30はフック解除レバー(図示せず)を押すと内側に埋入し、フック解除レバーを離すと復帰して第2の嵌合部29から突出するように構成されているので、カメラ本体1を取付板13から取り外す時には、フック解除レバーを押してフック30を長孔28から外すようにすれば良い。ここで実施の形態3の場合は嵌合位置決め部31が固定部4の外側に、対称の位置に2箇所設けてあるので、第2の嵌合部29を第1の嵌合部27に挿入する際には、嵌合位置決め部31を目印に挿入すれば容易に作業ができる。
【0033】
次に、コネクタを接続する作業も実施の形態2と同様に行えばよい。すなわち、カメラ本体1を取付板13に取り付けた時点で、第2のコネクタ7は第1のコネクタ10に向かい合って、高さ方向の位置および水平方向の位置が一致しているので、第2のコネクタ7が固定されたスライド部材8を第1のコネクタ10の方向に押せば、第2のコネクタ7が正しく第1のコネクタ10に接続され電気的にも取り付けが完了するのである。
【0034】
この実施の形態3では上記のように第1の嵌合部27および第2の嵌合部29を構成したので、実施の形態2ではフック30を長孔28に嵌合させるのにその位置を探しながら合わせる必要があったが、実施の形態3では目印となる嵌合位置決め部31を合わせれば良く、カメラ本体1の取り付け作業がより簡単になる。また、従来の監視カメラ装置に比べれば、カメラ本体を取付ける前にコネクタを接続する必要がないので、一旦カメラ本体を取付板に吊り下げる必要が無くなり、チェーン等を使って吊り下げる工程が不要となり作業が容易になる。またその分チェーン等の部品も不要となり、コスト低減にもなる。また、予めコネクタの位置及びケーブルの位置が取付板側、カメラ本体側共固定されているので、ケーブルの引き回しなどの処理が不要となり、さらにケーブルのかみ込み等の不具合が発生することもないという従来には無い効果を奏する。
【0035】
さらに実施の形態1、実施の形態2および実施の形態3では、カメラ本体を取付板に正しく取り付けた後でないと第1のコネクタおよび第2のコネクタが接続できない構造となっているので、コネクタが接続できない時はカメラ本体の取り付けが正しくないということを作業者が把握できるという従来にはない効果も奏する。また、例えばカメラ本体のメンテナンスのためカメラ本体を取り外しおよび再取り付けをする時、もし電源および信号が供給された活電状態であったとしても、コネクタの抜き外しおよび再接続させる時には、カメラ本体が取付板に取り付けられて作業者は活電部には直接触れられない構成となっており、作業上も安全であるという従来にはない優れた効果をも奏する。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明における監視カメラ装置は、外部からの電源および信号が電気的に接続される第1のコネクタを下面に備えた取付板と、第1のコネクタと電気的に接続する第2のコネクタを備えたカメラ本体とからなる監視カメラ装置において、取付板はカメラ本体を固定する複数の第1の嵌合部を備え、カメラ本体は第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部と、第1のコネクタの方向へ直線移動が可能に、第2のコネクタを搭載するスライド部材とを備え、第2の嵌合部は、カメラ本体を取付板に当接させ回転することにより第1の嵌合部と嵌合し、カメラ本体を取付板に取り付けた状態でスライド部材を第1のコネクタの方向へスライドさせることにより第1のコネクタと第2のコネクタを電気的に接続させるようにしたので、カメラ本体を取付板にチェーンで吊り下げるなどの余分な作業を必要とせず、ケーブルを取付板とカメラ本体の間でかみ込んでしまう等の問題も発生しないので、カメラ本体の設置工事が容易で、部品点数も削減でき、ケーブルの断線やショートなどの問題も発生しない信頼性の高い監視カメラ装置を得ることが可能となる。
【0037】
また、第2の嵌合部は、カメラ本体を取付板に当接させ回転させると、第1の嵌合部の端面と当接することにより位置決めされる係止部を備え、係止部が第1の嵌合部の端面と当接すると、第2のコネクタが第1のコネクタと嵌合する直線位置に位置決めされるようにしたので、カメラ本体を取付板にチェーンで吊り下げてからコネクターを嵌合させる等の余分な作業を必要とせず、またケーブルを取付板とカメラ本体の間でかみ込んでしまう等の問題も発生しないので、カメラ本体の設置工事が容易で、部品点数も削減でき、ケーブルの断線やショートなどの問題も発生しない信頼性の高い監視カメラ装置を得ることが可能となる。
【0038】
さらに、第1の嵌合部の端面と第2の嵌合部の係止部が当接して嵌合すると、第1のコネクタおよび第2のコネクタが同一の高さ位置になるように第1のコネクタおよび第2のコネクタを設置したので、コネクタの位置決めが不要となるので、カメラ本体の設置工事が容易で、ケーブルの断線やショートなどの問題も発生しない信頼性の高い監視カメラ装置を得ることが可能となる。
【0039】
さらにまた、スライド部材は、カメラ本体を取付板に取り付ける際、第1のコネクタと第2のコネクタが接触しない位置に保持される位置決め手段を備えたので、カメラ本体を取付板に取り付ける際にコネクタの位置を気にする必要がないので、カメラ本体の設置工事が容易で、ケーブルの断線やショートなどの問題も発生しない信頼性の高い監視カメラ装置を得ることが可能となる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の監視カメラ装置で、カメラ本体を取付板に取り付ける様子を横から見た断面図である。
【図2】 実施の形態1の監視カメラ装置で、カメラ本体を取付板に取り付ける様子を斜め上方から見た斜視図である。
【図3】 実施の形態1の監視カメラ装置で、カメラ本体を取付板に取り付ける様子を上方から見た平面図である。
【図4】 実施の形態1の監視カメラ装置で、コネクタの高さ方向の位置関係を表した図である。
【図5】 実施の形態1の監視カメラ装置で、コネクタの水平方向の位置関係を表した図である。
【図6】 実施の形態2の監視カメラ装置で、カメラ本体を取付板に取り付ける様子を横から見た断面図である。
【図7】 実施の形態3の監視カメラ装置を表した図である。
【図8】 従来の監視カメラ装置を表した図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体、7 第2のコネクタ、8 スライド部材、9 第2の嵌合部、10 第1のコネクタ、13 取付板、16 第1の嵌合部、22係止部、23孔、24 突起、27 第1の嵌合部、29 第2の嵌合部
Claims (4)
- 外部からの電源および信号が電気的に接続される第1のコネクタを下面に備えた取付板と、
該第1のコネクタと電気的に接続する第2のコネクタを備えたカメラ本体とからなる監視カメラ装置において、
該取付板は該カメラ本体を固定する複数の第1の嵌合部を備え、
前記カメラ本体は該第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部と、
前記第1のコネクタの方向へ直線移動が可能に、該第2のコネクタを搭載するスライド部材とを備え、
該第2の嵌合部は、前記カメラ本体を前記取付板に当接させ回転することにより前記第1の嵌合部と嵌合し、
前記カメラ本体を前記取付板に取り付けた状態で該スライド部材を前記第1のコネクタの方向へスライドさせることにより前記第1のコネクタと前記第2のコネクタを電気的に接続させるようにした監視カメラ装置。 - 第2の嵌合部は、カメラ本体を取付板に当接させ回転させると、第1の嵌合部の端面と当接することにより位置決めされる係止部を備え、
該係止部が該第1の嵌合部の端面と当接すると、第2のコネクタが第1のコネクタと嵌合する直線位置に位置決めされるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の監視カメラ装置。 - 第1の嵌合部の端面と第2の嵌合部の係止部が当接して嵌合すると、第1のコネクタおよび第2のコネクタが同一の高さ位置になるように第1のコネクタおよび第2のコネクタを設置したことを特徴とする請求項1に記載の監視カメラ装置。
- スライド部材は、カメラ本体を取付板に取り付ける際、第1のコネクタと第2のコネクタが接触しない位置に保持される位置決め手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視カメラ装置。
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JP2002030907A JP3893994B2 (ja) | 2002-02-07 | 2002-02-07 | 監視カメラ装置 |
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