JP3892436B2 - 通水性舗装路用側溝構造及びその側溝施工方法並びに通水性舗装路 - Google Patents

通水性舗装路用側溝構造及びその側溝施工方法並びに通水性舗装路 Download PDF

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Description

本発明は、雨水の排水機能を有する通水性舗装路(一般道路、高速道路、駐車場、公園等)に設置される側溝構造、その側溝の施工方法並びに通水性舗装路に関する。
通水性舗装路に設置される側溝構造としては、側溝本体の側壁に通水穴を形成し、この通水穴に舗装路の通水性表層から雨水を導入して、側溝本体の内部に流入させるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
このように側溝本体の側壁に通水穴を形成した側溝構造は、雨水を通水穴から側溝本体の内部に流入させるため、排水効率を上げるためには通水穴を大きくする必要があるし、逆にこの通水穴を大きくすると側溝本体の強度が低下してしまうという問題があった。
また、長年使用により通水穴内にゴミや土砂等の異物が詰まり、排水能力が低下してしまうという問題もあった。
特に、側溝本体に装着した側溝蓋が路面に露出するため、側溝蓋の損壊という問題もあるし、又、側溝が舗装路から区画されたような外観を呈し、その分だけ車道幅が狭く感じられるという視認性の面でも問題があった。
又、このような側溝構造は、通水穴を予め側壁に形成させたコンクリート2次製品の側溝本体を適用することを主に意図したもので、コンクリート現場打ち施工には不適であった。
なお、従来、側溝本体に沿うように導水管を布設し、通水性表層を通水した雨水をこの導水管で集水し、この導水管から通水穴を通して側溝本体の内部に流入させる構造のものもあるが、この導水管を使用すると、それだけ施工に手間がかかるし、コスト的にも不利になるという問題があった。
これらの問題を解決できる通水性舗装路用側溝構造として、側溝蓋を、非通水性コンクリート層の上に通水性コンクリート層を結合させた2層構造とし、通水性舗装路の通水性表層からの雨水を通水性コンクリート層に導入させて非通水性コンクリート層に形成した貫通孔から側溝本体の内部に流入させる技術が知られている(特許文献2参照)。
特許公開2001−26974号公報 特許公開2000−179034号公報
しかしながら、特許文献2の側溝構造では、側溝本体の舗装路側側壁の上端部に通水性コンクリートにより通水壁部を形成する必要があるし、舗装路の通水性表層と、通水壁部と、側溝蓋の通水性コンクリート層とが別体構造で、一体に連続していないため、雨水の流動が舗装路の通水性表層から通水壁部を経て側溝蓋の通水性コンクリート層に段階的に至るものになる。
又、舗装路の通水性表層と、通水壁部と、側溝蓋の通水性コンクリート層との境界に筋目が形成されるため、この筋目にゴミや土砂等が詰まり易く、雨水の流動を阻害してしまう。
このように、上記の側溝構造では、雨水のスムーズな流動性を確保することができず、排水能率の低下につながるという問題があるし、また、舗装路の通水性表層と、通水壁部と、側溝蓋の通水性コンクリート層とが別体であるため、その境界部分に段差が生じ易いし、縁部分が損壊し易くなるという問題もあった。
又、側壁の上端部に通水壁部を形成する必要があるため、側溝本体の製造に手間と時間がかかるし、側溝蓋についても、非通水性コンクリート層と通水性コンクリート層との2層構造に形成する必要があるため、その製造に手間と時間がかかるという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、雨水のスムーズな流動性を確保して排水能力を向上させ、又、コンクリート2次製品の側溝本体を適用するだけでなく、コンクリート現場打ち施工にも好適である通水性舗装路用側溝構造を提供することを第1の課題としている。
更に、既存の側溝本体を利用し、これに簡単な加工を加えるだけで、その工期を大幅に短縮させながら、現場施工で排水機能を持たすことができる通水性舗装路用側溝の施工方法を提供することを第2の課題としている。
又、雨水のスムーズな流動性を確保して排水能力を向上させることができる通水性舗装路を提供することを第3の課題としている。
上記第1の課題を解決するために、本発明の通水性舗装路用側溝構造(請求項1)は、
下地層の上に通水性表層が形成された通水性舗装路に設置されている側溝構造であって、
左右の側壁のうち舗装路側側壁の上端面が他方の側壁の上端面よりも低く形成された側溝本体と、この側溝本体の上面開口部に装着される側溝蓋を備え、
前記側溝本体の舗装路側側壁の上端面が前記下地層と通水性表層との境界と略同一又は境界よりも下方に位置するように形成され、
前記側溝蓋には上面から裏面に貫通した通水口が形成され、
この側溝蓋を側溝本体の上面開口部に装着した状態で、前記側溝蓋の上面全面が前記通水性表層に一体に連続した側溝側通水性表層によって覆われると共に、その側溝側通水性表層の上面が前記他方の側壁の上端面とほぼ一致するように形成されている構成とした。
この場合、前記側溝蓋は、角部を頂部とした複数の山形型材が通水口となる間隙を保持した並列状態で連結されて形成され、山形型材の両端部が側溝本体の上面開口部に形成した蓋受け段部に載置される状態で装着されている態様(請求項2)、前記側溝蓋は、山形型材同士がその連結部分で捻じれや撓みが生じるようにフレキシブルに連結されている態様(請求項3)、前記下地層が非通水性下地層又は通水性下地層である態様(請求項4)、前記側溝本体がコンクリート現場打ち施工又はコンクリート2次製品で形成されている態様(請求項5)がある。
又、上記第2の課題を解決するために、本発明の通水性舗装路用側溝の施工方法(請求項6)は、
下地層上に通水性表層を形成した通水性舗装路に側溝を設置する際の側溝施工方法であって、
既存の側溝本体における舗装路側側壁の上端部を、上端面が前記下地層と通水性表層との境界と略同一又は境界よりも下方に位置するように切除し
この側溝本体の上面開口部に、上面から裏面に貫通した通水口が形成されている側溝蓋を装着させ、
この側溝蓋を側溝本体の上面開口部に装着させた状態で、前記側溝蓋の上面全面を、前記通水性舗装路の通水性表層と同時施工で一体に連続させた側溝側通水性表層により覆うと共に、その側溝側通水性表層の上面を前記舗装路側側壁の切除前上端面とほぼ一致させるように形成する構成とした。
又、上記第3の課題を解決するために、本発明の通水性舗装路(請求項7)は、
下地層の上に通水性表層が形成され、その路肩又は路内に側溝が設置されている通水性舗装路であって、
左右の側壁のうち舗装路側側壁の上端面が他方の側壁の上端面よりも低く形成された側溝本体と、この側溝本体の上面開口部に装着される側溝蓋を備え、
前記側溝本体の舗装路側側壁の上端面が前記下地層と通水性表層との境界と略同一又は境界よりも下方に位置するように形成され、
前記側溝蓋には上面から裏面に貫通した通水口が形成され、
この側溝蓋を側溝本体の上面開口部に装着した状態で、前記側溝蓋の上面全面が前記通水性表層に一体に連続した側溝側通水性表層によって覆われると共に、その側溝側通水性表層の上面が前記他方の側壁の上端面とほぼ一致するように形成されている構成とした。
本発明の通水性舗装路用側溝構造(請求項1、2、3、4、5)及び通水性舗装路(請求項7)にあっては、雨水のスムーズな流動性を確保して排水能力を向上させ、又、コンクリート2次製品の側溝本体を適用するだけでなく、コンクリート現場打ち施工にも好適に適用できる。
又、本発明の施工方法(請求項6)にあっては、既存の側溝本体を利用し、これに簡単な加工を施すだけで、その工期を大幅に短縮させることができるし、排水機能を持った側溝を現場施工で形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の通水性舗装路用側溝構造の1実施例を示す断面図、図2はこの側溝構造に用いた側溝蓋の斜視図である。
この側溝構造は、通水性舗装路1(通水性舗装道路)の路肩部分に側溝が設置されたもので、この通水性舗装路1は、地盤10の上に下地層としての非通水性下地層11が形成され、この非通水性下地層11の上に通水性表層12(以下、「舗装路側通水性表層」という)が形成されている。
前記側溝構造は、側溝本体2と、この側溝本体2の上面開口部20に装着される側溝蓋3を備えている。
前記側溝本体2は、コンクリート2次製品として製造されたもので、底部21と左右の側壁22,23によって囲まれて、上面開口部20を有する略U字状に形成され、内部が樋状の排水路24に形成され、前記両側壁22,23の内面上端部分に蓋受け段部25,25が形成されている。
又、側溝本体2の左右の側壁22,23のうち舗装路側側壁23の上端面26が他方の側壁22の上端面よりも低く形成され、かつ舗装路側側壁23は、その上端面26が前記非通水性下地層11と舗装路側通水性表層12との境界13と略同一に位置するように形成されている。
なお、この側溝本体2は、図示省略したが、基礎砕石層、基礎コンクリート層、敷モルタル層による基盤上に設置される。
前記側溝本体2の上面開口部20には、蓋受け段部25,25に載置する状態で側溝蓋3が装着されている。
この側溝蓋3は、図2に示すように、角部を頂部とした数本(実施例では6本)の山形型材30(アングル型鋼)を、通水口31となる間隙Sを保持した並列状態に、連結部材としての2本(2本以上でも可)の連結棒32によって連結した構造になっている。
この場合、連結棒32の直径を細径にするなどして、連結部分で捻じれや撓みが生じるように山形型材30同士をフレキシブルに連結させており、これにより、各山形型材30の両端部が蓋受け段部25,25に対して馴染むように載置して、側溝蓋3をガタ付きなく装着させることができる。
なお、隣り合う山形型材30,30の間隙Sは、広過ぎると後述する側溝側通水性表層4が落ち込んでしまうし、狭過ぎると雨水の通水性が低下するため、この両者を考慮して設定することなるが、実施例では、5mm前後に設定している。
又、前記山形型材30の上面は、亜鉛等でメッキ処理されている。
そして、前記側溝蓋3を側溝本体2の上面開口部20に装着した状態で、前記舗装路側側壁23の上端面26から側溝蓋3の上面全面に亘って、前記舗装路側通水性表層12に一体に連続した側溝側通水性表層4により覆われると共に、その側溝側通水性表層4の上面が前記他方の側壁22の上端面とほぼ一致するように形成されることで、通水性舗装路用側溝構造が形成されている。
この場合、舗装路側通水性表層12の施工は、側溝側通水性表層4の施工と同時に行なわれる。
従って、通水性舗装路1上の雨水は、舗装路側通水性表層12を浸透し、非通水性下地層11によって地下への浸透が妨げられることから、この舗装路側通水性表層12を路肩方向に流動し、引き続き側溝側通水性表層4内を流動して、側溝蓋3の通水口31(間隙S)から側溝本体2の排水路24内に流入し、排水される。
又、側溝側通水性表層4上の雨水は、この側溝側通水性表層を浸透し、そのまま側溝蓋3の通水口31(間隙S)から側溝本体2の排水路24内に流入し、排水される。
なお、この実施例は、下地層を非通水性下地層11に形成した例であるが、下地層を通水性下地層に形成してもよい。
この場合、舗装路側通水性表層12を浸透した雨水の殆どは、通水性下地層を浸透して地盤10へと浸透していくもので、このとき、地盤10へと浸透しきれない分は、路肩方向に流動し、引き続き側溝側通水性表層4内を流動して、側溝蓋3の通水口31(間隙S)から側溝本体2の排水路24内に流入し、排水される。
そして、側溝側通水性表層4が舗装路側通水性表層12に一体に連続して形成されているため、舗装路側通水性表層12と側溝側通水性表層4との間に境界が形成されることがない。
これにより、雨水が舗装路側通水性表層12から側溝側通水性表層4へ段階的にではなく連続して流動し、又、舗装路側通水性表層12と側溝側通水性表層4との間に筋目もないことからゴミや土砂等が詰まることがなく、雨水をスムーズに流動させることができて、結果として排水能力を向上させることができる。
又、舗装路側通水性表層12を側溝側通水性表層4の施工と同時に行なうことができるため、舗装路側通水性表層12の施工を別工程として設定する必要がなく、工期を大幅に短縮させることができるし、舗装路側通水性表層12と側溝側通水性表層4の品質を均一することができる。
又、側溝蓋3が側溝側通水性表層4によって全面的に覆われているため、側溝蓋3が路面に露出することがない。
従って、側溝蓋3の損壊という問題はないし、又、側溝の幅分だけ舗装路の幅員が広がった状態になるため、視認性が向上し、運転に余裕を与えることができる。
又、側溝蓋3が、数本の山形型材30(アングル型鋼)を、間隙Sを保持した並列状態に連結した構造であるため、簡単に製造することができるし、又、間隙Sによって通水口31がスリット状に開口すると共に、山形型材30による斜面で通水口31に集水させることができるため、大量な雨水に対しても、これを確実に通水させることができる。
又、山形型材30を並設しているため、その上面が山形凹凸面に形成されて、側溝側通水性表層4に対して食い込んだ状態になる。これにより、側溝側通水性表層4と側溝蓋3との間に滑りが生じるといったことがなく、側溝側通水性表層4がズレ動くことによる変形や歪を防止できる。
又、山形型材30を使用すると、蓋受け段部25,25に対して点接触の状態で載置されるため、側溝蓋3の装着状態を安定させることができる。
又、山形型材30の上面に亜鉛メッキ等のメッキ処理を施すと、側溝の改修に際し、側溝蓋3を取り外した時に、側溝蓋3を反転して衝撃を与えれば、山形型材30に付着した側溝側通水性表層4を簡単に剥がすことができ、側溝蓋3の再利用処理が簡単にできる。
なお、この実施例では、側溝本体2をコンクリート2次製品としたが、側溝本体2をコンクリート現場打ち施工で形成してもよい。
又、側溝蓋3についても、例えば、図3及び図4に示すように、角部を頂部とした数本(図示例では9本)の山形型材30(アングル型鋼)を、通水口31となる間隙Sを保持した並列状態に、連結部材35によって連結した構造の側溝蓋、又、図5に示すように、数本(図示例では6本)の角材33を、通水口31となる間隙Sを保持した並列状態に、連結部材としての2本の丸鋼材32によって連結した構造の側溝蓋、又、図6に示すように、上面を山形凹凸面34に形成して、その谷部に通水口31を開口させたコンクリート製の側溝蓋、その他、上面が平坦面に形成された通常の水落ちコンクリート側溝蓋等を用いることができる。
次に、図7は本発明の通水性舗装路用側溝構造の施工方法の1実施例を示す工程説明図である。
この施工方法では、非通水性舗装路5を通水性舗装路1に改修する際に、同時に側溝を改修する場合を例にとっている。
非通水性舗装路5は、図7(イ)で示すように、地盤10の上に非通水性下地層11及び非通水性のアスファルト層51が形成され、この非通水性舗装路5の路肩部に通常構造の側溝6が設置されている。
そして、この非通水性舗装路5を通水性舗装路1に改修するには、図7(ロ)で示すように、アスファルト層51を剥ぎ取る。なお、非通水性下地層11とアスファルト層51の両層を剥ぎ取る場合もある。
又、既存の側溝6の側溝蓋7を取り外すと共に、その側溝本体2における舗装路側側壁23の上端部を図7(ロ)の破線で示すように切除させる。この場合の切除は、その上面が、非通水性下地層11の上面(境界13)と略同一又は非通水性下地層11の上面(境界13)よりも下方に位置するように切除させる。
次に、図7(ハ)で示すように、側溝本体2の上面開口部20に、蓋受け段部25,25に載置する状態で側溝蓋3を装着させる。
次に、前記非通水性下地層11の上に舗装路側通水性表層12を形成すると共に、この舗装路側通水性表層12と一体に連続させて、前記上端面26から側溝蓋3の上面全面を覆うように側溝側通水性表層4を形成する。この場合、舗装路側通水性表層12は、側溝側通水性表層4の施工と同時に行なうもので、これにより非通水性舗装路5を通水性舗装路1に改修すると同時に、側溝の改修が完了する。
なお、非通水性舗装路5の改修に際し、非通水性下地層11とアスファルト層51の両層を剥ぎ取った場合には、側溝本体2における舗装路側側壁23の上端面26と同じ高さで非通水性下地層11(通水性下地層に形成してもよい)を形成し、この上に舗装路側通水性表層12と側溝側通水性表層4を同時施工で一体に連続させるように形成することになる。
この施工方法では、既存の側溝本体2を利用し、側溝本体2に対しては、舗装路側側壁23の上端部を切除するだけの簡単な手間を加えるだけよいし、側溝蓋3については、これを交換するだけでよい。
又、舗装路側側壁23の上端部を切除するだけで、民地側となる他方の側壁22については、これを切除するといった手を加える必要がないため、民地所有者とのトラブルや補償問題の発生を回避することができる。
又、舗装路側通水性表層12と一体に連続させて側溝側通水性表層4を形成するため、この側溝側通水性表層4の施工を舗装路側通水性表層12の施工と同時に行なうことができ、舗装路側通水性表層12と側溝側通水性表層4の品質を均一にできるし、この側溝側通水性表層4を形成するために要する工期を大幅に短縮させることができる。
なお、本発明において、側溝本体2としては、有底側溝本体を示したが、底面が開口した無底側溝本体でもよい。
次に、図8は本発明の通水性舗装路用側溝構造の他の実施例を示す断面図である。
この側溝構造は、通水性舗装路1(通水性舗装道路)を横断するように側溝が設置されたもので、この通水性舗装路1は、地盤10の上に下地層としての非通水性下地層11が形成され、この非通水性下地層11の上に通水性表層12(以下、「舗装路側通水性表層」という)が形成されている。
この実施例では、通水性舗装路1を横断するように側溝が設けられていることから、側溝本体2の左右の側壁22,23が、それぞれ舗装路側側壁となっており、また、この舗装路側側壁22,23の上端部分は、その上端面26,26が、前記非通水性下地層11と地盤10との境界14(非通水性下地層11と舗装路側通水性表層12との境界13より下方)と略同一に位置するように切除されている。
そして、側溝本体2の上面開口部20に側溝蓋3を装着した状態で、前記側溝蓋3の上面全面が、前記舗装路側通水性表層12に一体に連続した側溝側通水性表層4により覆われており、この場合、舗装路側側壁22,23の上端面26,26の上まで延長して非通水性下地層11,11が形成されている。
なお、その他の構成は、前記図1で示した実施例と同様である。
また、実施例では、図1及び図7のように、通水性舗装路1(通水性舗装道路)の路肩部分に側溝を設置した例、又、図8のように、通水性舗装路1(通水性舗装道路)を横断するように側溝を設置した例を挙げたが、駐車場や公園等の周囲に側溝を設置したり、駐車場や公園等を横断するように側溝を設置したりする場合についても、本発明の構成を適用できるのは勿論である。
本発明の通水性舗装路用側溝構造の1実施例を示す断面図である。 この側溝構造に用いた側溝蓋の斜視図である。 側溝蓋の他例を示す側面図である。 その底面図である。 側溝蓋の他例を示す斜視図である。 側溝蓋の他例を示す斜視図である。 本発明の通水性舗装路用側溝構造の施工方法の1実施例を示す工程説明図である。 本発明の通水性舗装路用側溝構造の他の実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 通水性舗装路
10 地盤
11 非通水性下地層
12 舗装路側通水性表層(通水性表層)
13 境界
14 境界
2 側溝本体
20 上面開口部
21 底部
22 側壁
23 舗装路側側壁
24 排水路
25 蓋受け段部
26 上端面
3 側溝蓋
30 山形型材
31 通水口
32 丸鋼材
33 角材
34 山形凹凸面
35 連結部材
4 側溝側通水性表層
5 非通水性舗装路
51 アスファルト層
6 側溝
7 側溝蓋
S 間隙

Claims (7)

  1. 下地層の上に通水性表層が形成された通水性舗装路に設置されている側溝構造であって、
    左右の側壁のうち舗装路側側壁の上端面が他方の側壁の上端面よりも低く形成された側溝本体と、この側溝本体の上面開口部に装着される側溝蓋を備え、
    前記側溝本体の舗装路側側壁の上端面が前記下地層と通水性表層との境界と略同一又は境界よりも下方に位置するように形成され、
    前記側溝蓋には上面から裏面に貫通した通水口が形成され、
    この側溝蓋を側溝本体の上面開口部に装着した状態で、前記側溝蓋の上面全面が前記通水性表層に一体に連続した側溝側通水性表層によって覆われると共に、その側溝側通水性表層の上面が前記他方の側壁の上端面とほぼ一致するように形成されていることを特徴とする通水性舗装路用側溝構造。
  2. 請求項1記載の通水性舗装路用側溝構造において、
    前記側溝蓋は、角部を頂部とした複数の山形型材が通水口となる間隙を保持した並列状態で連結されて形成され、山形型材の両端部が側溝本体の上面開口部に形成した蓋受け段部に載置される状態で装着されている通水性舗装路用側溝構造
  3. 請求項2記載の通水性舗装路用側溝構造において、
    前記側溝蓋は、山形型材同士がその連結部分で捻じれや撓みが生じるようにフレキシブルに連結されている通水性舗装路用側溝構造
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の通水性舗装路用側溝構造において、
    前記下地層が非通水性下地層又は通水性下地層である通水性舗装路用側溝構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の通水性舗装路用側溝構造において、
    前記側溝本体がコンクリート現場打ち施工又はコンクリート2次製品で形成されている通水性舗装路用側溝構造。
  6. 下地層上に通水性表層を形成した通水性舗装路に側溝を設置する際の側溝施工方法であって、
    既存の側溝本体における舗装路側側壁の上端部を、上端面が前記下地層と通水性表層との境界と略同一又は境界よりも下方に位置するように切除し
    この側溝本体の上面開口部に、上面から裏面に貫通した通水口が形成されている側溝蓋を装着させ、
    この側溝蓋を側溝本体の上面開口部に装着させた状態で、前記側溝蓋の上面全面を、前記通水性舗装路の通水性表層と同時施工で一体に連続させた側溝側通水性表層により覆うと共に、その側溝側通水性表層の上面を前記舗装路側側壁の切除前上端面とほぼ一致させるように形成することを特徴とする通水性舗装路用側溝の施工方法。
  7. 下地層の上に通水性表層が形成され、その路肩又は路内に側溝が設置されている通水性舗装路であって、
    左右の側壁のうち舗装路側側壁の上端面が他方の側壁の上端面よりも低く形成された側溝本体と、この側溝本体の上面開口部に装着される側溝蓋を備え、
    前記側溝本体の舗装路側側壁の上端面が前記下地層と通水性表層との境界と略同一又は境界よりも下方に位置するように形成され、
    前記側溝蓋には上面から裏面に貫通した通水口が形成され、
    この側溝蓋を側溝本体の上面開口部に装着した状態で、前記側溝蓋の上面全面が前記通水性表層に一体に連続した側溝側通水性表層によって覆われると共に、その側溝側通水性表層の上面が前記他方の側壁の上端面とほぼ一致するように形成されていることを特徴とする通水性舗装路。
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