JP6875624B2 - 側溝蓋部形成用ベース部材、側溝蓋部施工方法および側溝構造物の改修方法 - Google Patents

側溝蓋部形成用ベース部材、側溝蓋部施工方法および側溝構造物の改修方法 Download PDF

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本発明は、側溝(例えば、U形側溝)の蓋部の形成に使用される側溝蓋部形成用ベース部材、側溝蓋部形成用ベース部材を用いた側溝蓋部施工方法および側溝構造物の改修方法に関するものである。
従来より、側溝の上部の開口部分には、コンクリート蓋が配置されている。コンクリート蓋は、車両等の通過による振動、重量負荷、経年劣化により、破損する。破損した蓋体の補修が必要となる。最近では、側溝全部を取り替えるのではなく、蓋体部分のみを補修する方法が提案されている。
特許文献1のものでは、側溝全体の取り替えを必要としないものであるが、既設側溝蓋の除去、既設側溝の蓋受け部の確認、幅方向長さが既設側溝の蓋受け部より短い新設側溝蓋の準備、既設側溝の蓋受け部への新設側溝蓋の載置、蓋受け部と新設側溝蓋間への填材注入、新設側溝蓋の上面への新設道路面と面一にするための透水舗装材の敷設といった作業が必要である。特に、既設側溝蓋の除去後の構造物測定と新設側溝蓋の作成に、少なくとも3週間程度必要であり、施工期間がかなり長いものであった。
また、特許文献2(特開2012−251413)には、既設の側溝を改修する工法であって、既設側溝の傷んだ側溝上部を、必要範囲で切削し、この側溝の上部に予め略短形に形成された鋼製の床版を、側溝上部と床版下面の間に間隙を、床版に取り付けられた上下調整ネジにて保って床版を保持する工程と、この間隙箇所に対してモルタル等の充填材を充填することを特徴とするU形側溝改修工法が提案されている。また、特許文献1には、前記の側溝上部に床版を設置する工程において、側溝内側の両側面に側板を添わし、この場合の片側は、床版の下面に接合固定された側板を側溝内側の側面に添わし片方は、床版に上下貫通する連結長孔(小判型)に挿通した連結軸(ボルト等)にてL形側板を底版に連結固定することを特徴とするU形側溝改修工法が開示されている。さらに、前記の床版の上面に砂を敷均して、その上面に舗装材(コンクリート、アスファルト、コンクリートブロック等)を敷設することも開示されている。
また、特許文献3(特開2012−77577)には、左右側壁の上端部内側に断面L字状の蓋受部が凹設されている既存側溝本体の該蓋受部に新規な蓋を装着する側溝の改修方法において、蓋受部の水平面にアンカー穴を穿孔するステップと、該アンカー穴に樹脂接着剤を注入するステップと、下方に向かって突出するアンカーを有する棒状の嵩上げ材を所定間隔で平行に仮留め材で一体に仮留めしたものを、アンカーを前記アンカー穴に挿入して取り付けることで、嵩上げ材を左右蓋受部の水平面上に固定するステップと、仮留め材を前記嵩上げ材から取り除くステップと、新規蓋を嵩上げ材上に固定するステップによって側溝の改修を行うことが提案されている。
特開2011−80306 特開2012−251413 特開2012−77577
特許文献1のものでは、側溝全体の取り替えを必要としないものであるが、既設側溝蓋の除去、既設側溝の蓋受け部の確認、幅方向長さが既設側溝の蓋受け部より短い新設側溝蓋の準備、既設側溝の蓋受け部への新設側溝蓋の載置、蓋受け部と新設側溝蓋間への填材注入、新設側溝蓋の上面への新設道路面と面一にするための透水舗装材の敷設といった作業が必要であり、既設側溝蓋の除去より、少なくとも3週間程度の施工期間が必要である。
また、特許文献2のものでも、側溝全体の取り替えを必要としないものであるが、蓋体の除去、既設側溝の傷んだ側溝上部の必要範囲での切削、切除後の側溝上部への予め略短形に形成された鋼製の床版の配置、側溝上部と床版下面の間に間隙所へのモルタル等の充填材の充填といった作業が必要であった。また、側溝幅は、単一なものではないため、改修対象の側溝幅に適合した鋼製の床版の準備も必要であった。
特許文献3のものでは、蓋受部の水平面へのアンカー穴穿孔ステップ、アンカー穴に樹脂接着剤の注入ステップ、下方に向かって突出するアンカーを有する棒状の嵩上げ材を所定間隔で平行に仮留め材で一体に仮留めしたものを、アンカーを前記アンカー穴に挿入して取り付け、嵩上げ材を左右蓋受部の水平面上に固定するステップと、仮留め材を前記嵩上げ材から取り除くステップと、新規蓋を嵩上げ材上に固定するステップを行うことが必要である。
本発明の目的は、新設もしくは既設の側溝の上に、蓋部を容易に形成することを可能とする側溝蓋部形成用ベース部材およびそれを用いた側溝蓋部施工方法および側溝構造物の改修方法を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた前記側溝の長手方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置される側溝蓋部形成用ベース部材であって、
前記側溝蓋部形成用ベース部材は、第1板状部材と、第2板状部材とからなり、
前記第1板状部材は、所定長前記長手方向に延びる第1基板部と、前記第1基板部の前記長手方向における両側部より、前記長手方向に直交する同じ方向に延びる矩形板状の2つの第1延出部と、前記2つの第1延出部間に設けられ、かつ、前記第1基板部より延び、2つの前記第1延出部および前記第1基板部との間に隙間を持たない矩形板状の第1下段延出部とを備え、
前記第2板状部材は、所定長前記長手方向に延びる第2基板部と、前記第2基板部の中央部より、前記長手方向に直交する方向に延び、かつ、前記第1板状部材の前記第1下段延出部の上面に重なり可能な矩形板状の第2延出部と、前記長手方向における前記第2延出部の両側部に設けられ、かつ、前記第2基板部より延び、前記第2延出部および前記第2基板部との間に隙間を持たない矩形板状の2つの第2下段延出部を備え、
前記第1板状部材の2つの前記第1延出部は、前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の上面に重なり可能となっており、
前記第1板状部材の前記第1延出部の前記第1基板部からの延出長は、前記第1基板部からの前記第1下段延出部の延出長より長く、前記第2板状部材の前記第2延出部の前記第2基板部からの延出長は、前記第2基板部からの前記第2下段延出部の延出長より長いものとなっており、
前記第1板状部材の2つの前記第1延出部の幅は、前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の幅とほぼ同じもしくは若干狭いものとなっており、前記第2板状部材の前記第2延出部の幅は、前記第1板状部材の前記第1下段延出部の幅とほぼ同じもしくは若干狭いものとなっており、
前記第1板状部材と前記第2板状部材は、前記第1板状部材の2つの前記第1延出部が前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の上面に重なり、前記第2板状部材の前記第2延出部が前記第1板状部材の前記第1下段延出部の上面に重なることにより組み合わさり一体化し、かつ、組み合わさった状態の前記側溝蓋部形成用ベース部材は、前記第1板状部材または/および前記第2板状部材を前記長手方向に直交する方向に移動させることにより、前記側溝蓋部形成用ベース部材の幅を調整可能である側溝蓋部形成用ベース部材。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(2) 側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた前記側溝の長手方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置される側溝蓋部形成用ベース部材であって、
前記側溝蓋部形成用ベース部材は、第1板状部材と、第2板状部材とからなり、
前記第1板状部材は、所定長前記長手方向に延びる第1基板部と、前記第1基板部より、前記長手方向に直交する同じ方向に延びる矩形板状の2つの第1延出部と、前記2つの第1延出部の間および前記第1基板部の前記長手方向の両側部に設けられ、かつ、前記第1基板部より延び、2つの前記第1延出部および前記第1基板部との間に隙間を持たない矩形板状の3つの第1下段延出部とを備え、
前記第2板状部材は、所定長前記長手方向に延びる第2基板部と、前記第2基板部より、前記長手方向に直交する同じ方向に延びる矩形板状の3つの第2延出部と、前記3つの第2延出部の間に設けられ、かつ、前記第2基板部より延び、3つの前記第2延出部および前記第2基板部との間に隙間を持たない矩形板状の2つの第2下段延出部を備えており、
前記第1板状部材の2つの前記第1延出部は、前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の上面に重なり可能となっており、前記第2板状部材の3つの前記第2延出部は、前記第1板状部材の3つの第1下段延出部の上面に重なり可能となっており、
前記第1板状部材の前記第1延出部の前記第1基板部からの延出長は、前記第1基板部からの前記第1下段延出部の延出長より長く、前記第2板状部材の前記第2延出部の前記第2基板部からの延出長は、前記第2基板部からの前記第2下段延出部の延出長より長いものとなっており、
前記第1板状部材の2つの前記第1延出部の幅は、前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の幅とほぼ同じもしくは若干狭いものとなっており、前記第2板状部材の3つの前記第2延出部の幅は、前記第1板状部材の3つの前記第1下段延出部の幅とほぼ同じもしくは若干狭いものとなっており、
前記第1板状部材と前記第2板状部材は、前記第1板状部材の2つの前記第1延出部が、前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の上面に重なり、前記第2板状部材の3つの前記第2延出部が前記第1板状部材の3つの前記第1下段延出部の上面に重なることにより組み合わさり一体化し、かつ、組み合わさった状態の前記側溝蓋部形成用ベース部材は、前記第1板状部材または/および前記第2板状部材を前記長手方向に直交する方向に移動させることにより、前記側溝蓋部形成用ベース部材の幅を調整可能である側溝蓋部形成用ベース部材。
) 前記側溝蓋部形成用ベース部材は、前記第1基板部と前記第2基板部により所定長前記長手方向に延びる両側部が形成され、前記第1板状部材と前記第2板状部材が一体化した状態にて、前記側溝の上部もしくは前記蓋受部に載置可能である上記(1)または(2)に記載の側溝蓋部形成用ベース部材。
) 前記側溝蓋部形成用ベース部材は、前記第1板状部材の前記第1基板部の側部が前記第1の段差部の上に載置され、前記第2板状部材の前記第2基板部の側部が前記第2の段差部の上に載置されることにより、前記第1の段差部および前記第2の段差部に前記側溝蓋部形成用ベース部材の所定長前記長手方向に延びる両側部が保持されることにより、前記蓋受部に載置されるものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の側溝蓋部形成用ベース部材。
) 前記第1板状部材または/および前記第2板状部材は、上面に設けられたベース部材幅調整作業用突出部を備えている上記(1)ないし()のいずれかに記載の側溝蓋部形成用ベース部材。
(6) 前記基板部からの前記延出部の延出長は、前記基板部からの前記下段延出部の延出長のほぼ2倍である上記()ないし()のいずれかに記載の側溝蓋部形成用ベース部材。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
) 側溝への側溝蓋部施工方法であって、
組み合わさった状態の上記(1)ないし()のいずれかに記載の側溝蓋部形成用ベース部材を準備する側溝蓋部形成用ベース部材準備工程と、
前記側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた前記側溝の長手方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置する側溝蓋部形成用ベース部材載置工程と、
前記側溝蓋部形成用ベース部材を前記側溝の上部の幅もしくは前記蓋受部の幅に適合する幅に調整する側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程と、
前記側溝蓋部形成用ベース部材載置工程および前記側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程の終了後に、前記側溝蓋部形成用ベース部材上に、舗装材を打設する舗装材打設工程を行う側溝蓋部施工方法。
) 前記舗装材は、アスファルト混合物である上記()に記載の側溝蓋部施工方法。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
) 蓋部材を有する側溝構造物の改修方法であって、
側溝上に配置された前記蓋部材を撤去する蓋部材撤去工程と、
組み合わさった状態の上記(1)ないし()のいずれかに記載の側溝蓋部形成用ベース部材を準備する側溝蓋部形成用ベース部材準備工程と、
前記側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた前記側溝の長手方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置する側溝蓋部形成用ベース部材載置工程と、
前記側溝蓋部形成用ベース部材を前記側溝の上部の幅もしくは前記蓋受部の幅に適合する幅に調整する側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程と、
前記側溝蓋部形成用ベース部材載置工程および前記側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程の終了後に、前記側溝蓋部形成用ベース部材上に、舗装材を打設する舗装材打設工程を行う側溝構造物の改修方法。
10) 前記舗装材は、アスファルト混合物である上記()に記載の側溝構造物の改修方法。
本発明の側溝蓋部形成用ベース部材は、側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた軸方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置される。側溝蓋部形成用ベース部材は、第1板状部材と、第2板状部材とからなり、第1板状部材は、所定長長手方向に延びる第1基板部と、第1基板部より延び、かつ、第2板状部材の上面に重なり可能な第1延出部とを備え、第2板状部材は、所定長長手方向に延びる第2基板部と、第2基板部より延び、かつ、第1板状部材の上面に重なり可能な第2延出部とを備え、第1板状部材と第2板状部材は、第1延出部が第2板状部材の上面に重なり、第2延出部が第1板状部材の上面に重なることにより組み合わさり一体化し、かつ、組み合わさった状態の側溝蓋部形成用ベース部材は、第1板状部材または/および第2板状部材を移動させることにより、側溝蓋部形成用ベース部材の幅(重なり合う部分の大きさ)を調整可能となっている。
この側溝蓋部形成用ベース部材は、第1板状部材または/および第2板状部材を移動させることにより、側溝蓋部形成用ベース部材の幅(言い換えれば、重なり合う部分の大きさ)を調整可能となっているので、既設の側溝より蓋を除去した後、蓋除去後の側溝上部幅もしくは蓋除去後の側溝上部に残存する蓋受部の幅に対応して、側溝蓋部形成用ベース部材の幅を調整することにより、側溝上部もしくは蓋受け部に載置可能である。このため蓋を除去してみなければわからない側溝幅もしくは蓋受部幅に合わせた側溝蓋部形成用ベース部材を準備する必要がなく、その後の蓋部形成を行うことができる。
また、本発明の側溝への側溝蓋部施工方法は、組み合わさった状態の上記の側溝蓋部形成用ベース部材を準備する側溝蓋部形成用ベース部材準備工程と、側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた軸方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置する側溝蓋部形成用ベース部材載置工程と、側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部の幅もしくは蓋受部の幅に適合する幅に調整する側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程と、側溝蓋部形成用ベース部材載置工程および側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程の終了後に、側溝蓋部形成用ベース部材上に、舗装材を打設する舗装材打設工程を行うものである。
この側溝蓋部施工方法によれば、新設もしくは既設の上面が開口した側溝(例えば、U字側溝)の上面に、準備した側溝蓋部形成用ベース部材の載置とその幅調整を行うことにより、蓋部形成部にベース部を容易に構築できる。そして、側溝蓋部形成用ベース部材の上に、舗装材を打設することにより、側溝の上部に容易に蓋部を形成することができる。
また、本発明の蓋部材を有する側溝構造物の改修方法は、側溝上に配置された蓋部材を撤去する蓋部材撤去工程と、組み合わさった状態の上記の側溝蓋部形成用ベース部材を準備する側溝蓋部形成用ベース部材準備工程と、側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた軸方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置する側溝蓋部形成用ベース部材載置工程と、側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部の幅もしくは蓋受部の幅に適合する幅に調整する側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程と、側溝蓋部形成用ベース部材載置工程および側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程の終了後に、側溝蓋部形成用ベース部材上に、舗装材を打設する舗装材打設工程を行うものである。
この側溝構造物の改修方法によれば、既設の側溝より蓋体を除去した後、側溝(例えば、U字側溝)の上面もしくは側溝が有する蓋受部に、準備した側溝蓋部形成用ベース部材の載置とその幅調整を行うことにより、蓋部形成部にベース部を容易に構築できる。特に、側溝蓋部形成用ベース部材は、幅調整が可能のため、蓋除去後に初めて確認できる側溝幅もしくは蓋受部幅に合わせることができ、複数の幅の側溝蓋部形成用ベース部材を準備する必要もない。そして、側溝蓋部形成用ベース部材の上に、舗装材を打設することにより、側溝の上部に容易に蓋部を形成することができる。
図1は、本発明の実施例の側溝蓋部形成用ベース部材の正面図である。 図2は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材の平面図である。 図3は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材の背面図である。 図4は、図2のA−A線断面図である。 図5は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材を第1板状部材と第2板状部材に分離した状態の平面図である。 図6は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材の第1板状部材の平面図である。 図7は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材の第1板状部材の正面図である。 図8は、図6のB−B線断面図である。 図9は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材の第2板状部材の平面図である。 図10は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材の第2板状部材の正面図である。 図11は、図9のC−C線断面図である。 図12は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材の作用およびそれを用いた側溝蓋部施工方法を説明するための説明図である。 図13は、図12のD−D線断面図である。 図14は、本発明の側溝蓋部施工方法を説明するための説明図である。 図15は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材の作用およびそれを用いた側溝蓋部施工方法を説明するための説明図である。 図16は、図15のE−E線断面図である。 図17は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材の作用およびそれを用いた側溝蓋部施工方法を説明するための説明図である。 図18は、本発明の他の実施例の側溝蓋部形成用ベース部材の斜視図である。 図19は、図18に示した側溝蓋部形成用ベース部材を第1板状部材と第2板状部材に分離した状態の斜視図である。 図20は、図18に示した側溝蓋部形成用ベース部材の作用を説明するための説明図である。 図21は、図18に示した側溝蓋部形成用ベース部材の作用およびそれを用いた側溝蓋部施工方法を説明するための説明図である。 図22は、図18に示した側溝蓋部形成用ベース部材の作用およびそれを用いた側溝蓋部施工方法を説明するための説明図である。 図23は、図18に示した側溝蓋部形成用ベース部材の作用およびそれを用いた側溝蓋部施工方法を説明するための説明図である。 図24は、図18に示した側溝蓋部形成用ベース部材の作用およびそれを用いた側溝蓋部施工方法を説明するための説明図である。 図25は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材を用いた他の実施例の側溝蓋部施工方法を説明するための説明図である。 図26は、図1に示した側溝蓋部形成用ベース部材を用いた他の実施例の側溝蓋部施工方法を説明するための説明図である。 図27は、本発明の他の実施例の側溝蓋部形成用ベース部材を第1板状部材と第2板状部材に分離した状態の平面図である。
本発明の側溝蓋部形成用ベース部材を図面に示す実施例を用いて説明する。
本発明の側溝蓋部形成用ベース部材1は、側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた軸方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部54および第2の段差部55からなる蓋受部の上に載置されるものである。側溝蓋部形成用ベース部材1は、第1板状部材2と、第2板状部材3とからなる。第1板状部材2は、所定長長手方向に延びる第1基板部21と、第1基板部21より延び、かつ、第2板状部材3の上面に重なり可能な第1延出部22,23とを備える。第2板状部材3は、所定長長手方向に延びる第2基板部31と、第2基板部31より延び、かつ、第1板状部材2の上面に重なり可能な第2延出部32とを備える。第1板状部材2と第2板状部材3は、第1延出部22,23が第2板状部材3の上面に重なり、第2延出部32が第1板状部材2の上面に重なることにより組み合わさり一体化し、かつ、組み合わさった状態の側溝蓋部形成用ベース部材1は、第1板状部材2または/および第2板状部材3を移動させることにより、側溝蓋部形成用ベース部材1の幅(重なり合う部分の大きさ)を調整可能となっている。
図1ないし図11に示す実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1について説明する。
側溝蓋部形成用ベース部材1は、図1ないし図5に示すように、第1板状部材2と、第2板状部材3とからなる。
側溝蓋部形成用ベース部材1は、図12および図13、図15および図16に示すように、第1基板部2と第2基板部3により両側部が形成され、一体化した状態にて、側溝の上部もしくは側溝の蓋受部に載置可能なものとなっている。特に、図12および図13、図15および図16に示す例では、側溝は、側溝の内壁の上部に設けられた軸方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部54および第2の段差部55からなる蓋受部を備えており、第1板状部材2の第1基板部21の側部が第1の段差部54の上に載置され、第2板状部材3の第2基板部31の側部が第2の段差部55の上に載置されることにより、第1の段差部54および第2の段差部55に側溝蓋部形成用ベース部材1の両側部が保持されることにより、蓋受部に載置されるものとなっている。
第1板状部材2は、図6ないし図8に示すように、所定長長手方向に延びる第1基板部21と、第1基板部21より延びる第1延出部(第1上段延出部)22,23とを備える。第1延出部(第1上段延出部)22,23は、図1ないし図3に示すように、第2板状部材3の上面に重なり可能、言い換えれば乗り上げ可能となっている。そして、第1延出部22,23は、図1ないし図8に示すように、第1基板部21と反対方向(言い換えれば、第2板状部材方向)に延びている。また、第1板状部材2は、図1ないし図8に示すように、所定距離離間しかつほぼ平行に形成された2つの第1延出部22,23を備える。さらに、第1板状部材2は、図5、図6および図8に示すように、第1延出部22,23の側部、具体的には、第1延出部22および第1延出部23間の側部である両者間に設けられ、第1延出部22,23より凹部となった第1下段延出部24を備えている。そして、第1下段延出部24は、第1延出部22,23との間に隙間を持たないものとなっている。このため、第1下段延出部24が露出しても、蓋部形成に使用される舗装材の側溝内への落下がない。
また、この実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1では、第1下段延出部24は、第1下段延出部24の先端より第1基板部21の側端まで延びるものとなっている。このため、第1基板部21および第1延出部22,23の基端側部分(第1下段延出部24より突出しない部分)は、上段板状部と下段板状部が積層された状態となっている。
なお、図27に示す実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1bのようなものでもよい。この側溝蓋部形成用ベース部材1bでは、第1板状部材2bは、第1基板部21および第1延出部22,23と、第1基板部21および第1延出部22,23に三方が囲まれた中央開口部を有する上段板状部と、第1下段延出部24aの露出面より若干大きく形成された下段板状部により構成されている。そして、下段板状部は、上段板状部の中央開口の基端側を覆うように、三方の周縁部が上段板状部の下面と連結(固定)されたものとなっている。
第2板状部材3は、図9ないし図11に示すように、所定長長手方向に延びる第2基板部31と、第2基板部31より延びる第2延出部(第2上段延出部)32とを備える。第2延出部(第2上段延出部)32は、図2および図4に示すように、第1板状部材2の上面に重なり可能、言い換えれば乗り上げ可能となっている。そして、第2の板状部材3の第2延出部32は、図9ないし図11に示すように、第2基板部31と反対方向(言い換えれば、第1板状部材方向)に延びている。そして、第2板状部材は、図9および図10に示すように、第2延出部32の側部に設けられ、第2延出部32より凹部となった第2下段延出部33,34を備えている。具体的には、第2板状部材3は、第2延出部32の両側部に設けられ、2つの第2下段延出部33,34を備えている。そして、第2下段延出部33,34は、第2延出部32との間に隙間を持たないものとなっている。このため、第2下段延出部33,34が露出しても、蓋部形成に使用される舗装材の側溝内への落下がない。
また、この実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1では、第2下段延出部33,34は、第2下段延出部33,34の先端より第2基板部31の側端まで延びるものとなっている。このため、第2基板部31および第2延出部32の基端側部分(第2下段延出部33,34より突出しない部分)は、上段板状部と下段板状部が積層された状態となっている。
なお、図27に示す実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1bのようなものでもよい。この側溝蓋部形成用ベース部材1bでは、第2板状部材3bは、第2基板部31および第2延出部32と、第2基板部31の両側部に形成された2つの切欠部を有する上段板状部と、第2下段延出部33a,34aの露出面より若干大きく形成された2つの下段板状部により構成されている。そして、各下段板状部は、上段板状部のそれぞれの切欠部の基端側を覆うように、二方の周縁部が上段板状部の下面と連結(固定)されたものとなっている。
そして、図1ないし図3に示すように、第1板状部材2の第1延出部22,23は、第2板状部材3の第2下段延出部33,34の上面に重なり可能(乗り上げ可能)となっている。具体的には、第1板状部材2の第1延出部22は、第2板状部材3の第2下段延出部33の上面に重なり可能(乗り上げ可能)となっており、第1板状部材2の第1延出部23は、第2板状部材3の第2下段延出部34の上面に重なり可能(乗り上げ可能)となっている。また、第2板状部材3の第2延出部32は、第1下段延出部24の上面に重なり可能(乗り上げ可能)となっている。
そして、図1ないし図4に示すように、第1板状部材2と第2板状部材3は、第1板状部材2の第1延出部22,23が第2板状部材3の第2下段延出部33,34の上面に重なり、かつ、第2板状部材3の第2延出部32が第1板状部材2の第1下段延出部24の上面に重なることにより、組み合わさり一体化し、板状の側溝蓋部形成用ベース部材1を形成する。そして、第1板状部材2と第2板状部材3は、お互いに重なり合う部分の面積に大小にかかわらず、お互いに重なり合う部分を保持する限り、一体化状態を保持する。
そして、この実施例では、各基板部21,31からの延出部(上段延出部)22,23、32の延出長は、各基板部21,31からの下段延出部24,33,34の延出長より長いもの、言い換えれば、延出部(上段延出部)は、下段延出部を越えて延びるものとなっている。具体的には、第1基板部21からの第1延出部22,23の延出長は、基板部21からの下段延出部24の延出長のほぼ2倍となっている。同様に、第2基板部31からの第2延出部(上段延出部)の延出長は、第2基板部31からの下段延出部33,34の延出のほぼ2倍となっている。
また、この実施例では、第2板状部材3の第2延出部(上段延出部)32の幅は、第1板状部材2の第1下段延出部24の幅とほぼ同じもしくは若干狭いものとなっている。このため、第2板状部材3の第2延出部(上段延出部)32は、第1板状部材2の第1下段延出部24の上を摺動することが可能である。同様に、第1板状部材2の第1延出部(上段延出部)22,23の幅は、第2板状部材3の第下段延出部33,34の幅とほぼ同じもしくは若干狭いものとなっている。このため、第1板状部材2の第1延出部(上段延出部)22,23の幅は、第2板状部材3の第2下段延出部33,34の上を摺動することが可能である。なお、延出部(上段延出部)の幅は、上述のように重なり合う下段延出部の幅とほぼ同じもしくは若干狭いものが好ましいが、延出部(上段延出部)の幅は、重なり合う下段延出部の幅より、ある程度狭いものであってもよい。
そして、第1板状部材2または/および第2板状部材3を外側もしくは内側に、移動させることにより、側溝蓋部形成用ベース部材1の幅、第1板状部材2と第2板状部材3が重なり合う部分の大きさを調整可能である。具体的には、図15に示すように、図2に示す状態より、第1板状部材2および第2板状部材3を外側に移動させることにより、側溝蓋部形成用ベース部材1の幅を広げることができる。なお、図15に示す状態では、斜線部分が、第1板状部材2と第2板状部材3の重なり部となり、図1の状態における第1板状部材2と第2板状部材3の重なり部の面積より小さいものとなる。しかし、十分な重なり部を持っており、一体化状態を保持する。
そして、この実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1では、図1ないし図11に示すように、第1板状部材2および第2板状部材3は、上面に設けられたベース部材幅調整作業用突出部25,35を備えている。なお、ベース部材幅調整作業用突出部は、第1板状部材2および第2板状部材3の両者に設けることが好ましいが、一方にのみ設けるものとしててもよい。このベース部材幅調整作業用突出部25,35をハンマー等により叩くことにより、第1板状部材2または/および第2板状部材3を外側もしくは内側に、容易に移動させることができる。
側溝蓋部形成用ベース部材1としては、最小幅が、370〜420mmであることが好ましく、特に、380〜410mmが好ましい。また、最大幅が、420〜460mmであることが好ましく、特に、430〜450mmが好ましい。また、調整可能幅は、30〜70mmであることが好ましく、特に、40〜60mmが好ましい。側溝蓋部形成用ベース部材1の側溝の軸方向長としては、30〜1000mmであることが好ましく、特に、40〜60mmが好ましい。
側溝蓋部形成用ベース部材1の形成材料、具体的には、第1板状部材2および第2板状部材3としては、鉄、鉄系合金、アルミ合金などの金属材料、オレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン)、硬質塩化ビニル樹脂、スチレン系樹脂などの硬質樹脂が好適である。
また、本発明の側溝蓋部形成用ベース部材としては、図18ないし図20に示す側溝蓋部形成用ベース部材1aであってもよい。
この実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1aの基本形態は、上述した側溝蓋部形成用ベース部材1と同じである。相違点は、この実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1aは、側溝の軸方向となる中央部が上方に膨らんだ状態となっている点および上段延出部および下段延出部の数である。
側溝蓋部形成用ベース部材1aは、第1板状部材2aと、第2板状部材3aとからなる。
そして、図18ないし図20に示すように、第1板状部材2aは、2つの第1延出部22,23を備え、2つの第1延出部22,23の間および両側部に設けられた3つの第1下段延出部24,26,27を備えている。また、第1板状部材2aは、上面が膨らむように湾曲している。第2板状部材3aは、3つの第2延出部32,36,37を備え、3つの第2延出部32,36,37間に設けられた2つの第2下段延出部33,34を備えている。また、第2板状部材3aも、上面が膨らむように湾曲している。
この実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1aにおいても、第1基板部2aと第2基板部3aにより両側部が形成され、一体化した状態にて、側溝の上部もしくは側溝の蓋受部に載置可能なものとなっている。また、側溝の上部もしくは側溝の蓋受部に載置した状態において、側溝蓋部形成用ベース部材1aの側溝の軸方向となる中央部は、上方に膨らんだ状態となっている。側溝蓋部形成用ベース部材1aの両側端部に対する中央部の高さとしては、30〜70mmであることが好ましく、特に、40〜60mmが好ましい。
第1板状部材2aは、図18ないし図20に示すように、所定長長手方向に延びる第1基板部21と、第1基板部21より延びる第1延出部(第1上段延出部)22,23とを備える。第1板状部材2aは、第1延出部22,23の両側部および第1延出部22および第1延出部23間に設けられ、第1延出部22,23より凹部となった3つの第1下段延出部24、26,27を備えている。そして、第1下段延出部24、26,27は、第1延出部22,23との間に隙間を持たないものとなっている。このため、第1下段延出部24、26,27が露出しても、蓋部形成に使用される舗装材の側溝内への落下がない。
第2板状部材3aは、図18ないし図20に示すように、所定長長手方向に延びる第2基板部31と、第2基板部31より延びる3つの第2延出部(第2上段延出部)32、36,37を備える。そして、第2板状部材3aは、3つの第2延出部32、36,37間に設けられ、第2延出部32、36,37より凹部となった第2下段延出部33,34を備えている。そして、第2下段延出部33,34は、第2延出部32、36,37との間に隙間を持たないものとなっている。このため、第2下段延出部33,34が露出しても、蓋部形成に使用される舗装材の側溝内への落下がない。
そして、第1板状部材2aの2つの第1延出部(第1上段延出部)22,23は、第2板状部材3aの2つの第2下段延出部33,34の上面に重なり可能(乗り上げ可能)となっている。また、第2板状部材3aの3つの第2延出部(第2上段延出部)32、36,37は、第1板状部材2aの3つの第1下段延出部24、26,27の上面に重なり可能(乗り上げ可能)となっている。
そして、図18および図20に示すように、第1板状部材2aと第2板状部材3aは、それぞれの延出部(上段延出部)が他方の下段延出部の上面に重なり合うことにより、組み合わさり一体化し、湾曲した板状の側溝蓋部形成用ベース部材1aを形成する。そして、第1板状部材2aと第2板状部材3aは、お互いに重なり合う部分の面積に大小にかかわらず、お互いに重なり合う部分を保持する限り、一体化状態を保持する。
そして、この実施例における延出部(上段延出部)及び下段延出部の延出長、延出部(上段延出部)および下段延出部の幅、側溝蓋部形成用ベース部材の最小幅、最大幅、調整可能幅、側溝の軸方向長、形成材料等については、上述した側溝蓋部形成用ベース部材1にて説明したものと同じであることが好ましい。また、この実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1a(具体的には、第1板状部材2aまたは/および第2板状部材3a)にも、上述した側溝蓋部形成用ベース部材1と同様に、上面にベース部材幅調整作業用突出部25,35を設けてもよい。
また、上述したすべての実施例において、側溝蓋部形成用ベース部材は、図27に示した側溝蓋部形成用ベース部材1bのように、上面から下面まで貫通した透水孔19を備えるものであってもよい。透水孔19は、第1板状部材2bおよび第2板状部材3bの両者に設けることが好ましいが、一方のみであってもよい。透水孔19は、設けられる板状部材2b、3bの上面から下面まで貫通したものとなっている。また、透水孔19は、図27に示す側溝蓋部形成用ベース部材1bのように、板状部材2b,3bの全体に多数設けられていることが好ましい。このような透水孔19を設けることにより、板状部材2b,3b上に水がたまることを防止できる。また、透水孔19を設けることにより、側溝蓋部形成用ベース部材の軽量化を図ることができる。透水孔19の大きさとしては、内径が、2〜10mm程度が好ましく、特に、4〜8mmが好適である。また、透水孔は、板状部材の全体ではなく、部分的に設けてもよい。
次に、本発明の側溝への側溝蓋部施工方法について、図面を用いて説明する。
本発明の側溝蓋部施工方法では、組み合わさった状態の上述した側溝蓋部形成用ベース部材を準備する側溝蓋部形成用ベース部材準備工程と、側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた軸方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置する側溝蓋部形成用ベース部材載置工程と、側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部の幅もしくは蓋受部の幅に適合する幅に調整する側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程と、側溝蓋部形成用ベース部材載置工程および側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程の終了後に、側溝蓋部形成用ベース部材上に、舗装材を打設する舗装材打設工程を行うものである。
本発明の側溝への側溝蓋部施工方法として、図12ないし図14に示す実施例を用いて説明する。
最初に、組み合わさった状態の上述した側溝蓋部形成用ベース部材を準備する側溝蓋部形成用ベース部材準備工程を行う。この準備工程は、例えば、図2に示すような状態の側溝蓋部形成用ベース部材1を準備する。
次に、図12および図13に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた軸方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置する側溝蓋部形成用ベース部材載置工程を行う。図示する実施例では、側溝5は、第1の段差部54および第2の段差部55からなる蓋受部を有しているので、この工程は、側溝の蓋受部の上に側溝蓋部形成用ベース部材1を載置することにより行われる。
この実施例では、側溝蓋部施工方法の施工対象となる側溝5は、底板部51と、底板部の両側部より上方に延びる側壁52,53と、側壁52,53の上部に形成された向かい合う第1の段差部54および第2の段差部55からなる蓋受部と、第1の段差部54および第2の段差部55より上方に延びる側壁上部52a,53aを備えている。
続いて、載置した側溝蓋部形成用ベース部材の幅を調整する側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程を行う。この実施例では、側溝幅と側溝蓋部形成用ベース部材の最小幅にほとんど差異がないため、実質的な幅調整工程は不要である。しかし、側溝蓋部形成用ベース部材の両側部を側溝の内壁に近接させることが好ましいので、第1板状部材2、第2板状部材3の突出部25,35をハンマー等で叩くことにより、側溝蓋部形成用ベース部材の幅の微調整を行う。
なお、側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程は、側溝蓋部形成用ベース部材載置工程後に行うことが望ましいが、先に側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程を行ってもよい。側溝蓋部形成用ベース部材載置工程および側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程が終了することにより、図13に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1と側溝5の側壁上部52a,53aにより、凹部が形成された状態となる。
次に、側溝蓋部形成用ベース部材1上に、舗装材9を打設する舗装材打設工程を行う。舗装材9の打設は、図13に図示する側溝蓋部形成用ベース部材1と側溝5の側壁上部52a,53aにより形成された凹部を埋めるように行われる。舗装材としては、アスファルト混合物、生コンクリート、セメントモルタルなどが使用できるが、早期交通開放のためには、アスファルト混合物が好ましい。また、舗装材の打設の前に、側溝蓋部形成用ベース部材の上面に路盤材を敷均してもよい。路盤材としては、例えば、砕石、砂利、スラグ、再生骨材、砂等の粒状材料あるいはこれらの材料にセメント、石灰、アスファルトなどの安定材を混合したものが使用される。
そして、舗装材は、側溝の上面とほぼ均一な高さとなるように、側溝蓋部形成用ベース部材上に、打設(投入)する。続いて、必要に、打設した舗装材の上面を整える上面調整作業を行う。舗装材打設工程を行うことにより、図14に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1と舗装材9からなる蓋部15が形成される。
また、側溝幅が広い側溝に対する本発明の側溝への側溝蓋部施工方法を図15ないし図17を用いて説明する。
上述した施工法と同様に、図2に示すような状態の側溝蓋部形成用ベース部材1を準備する。
この実施例の施工対象となる側溝6は、底板部61と、底板部の両側部より上方に延びる側壁62,63と、側壁62,63の上部に形成された向かい合う第1の段差部64および第2の段差部65からなる蓋受部と、第1の段差部64および第2の段差部65より上方に延びる側壁上部62a,63aを備えている。
次に、図15および図16に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1を側溝6の蓋受部の上に載置する。続いて、載置した側溝蓋部形成用ベース部材1の幅を調整する。この実施例では、側溝6の段差部64,65間の幅は、側溝蓋部形成用ベース部材1の最小幅より大きいため、第1板状部材2の突出部25をハンマー等で叩くことにより、第1板状部材2の側部を側壁上部62aに当接もしくは近接するように移動させ、同様に、第2板状部材3の突出部35をハンマー等で叩くことにより、第2板状部材3の側部を側壁上部63aに当接もしくは近接するように移動させる。
これにより、側溝蓋部形成用ベース部材1の幅が広がり、図15および図16に示す状態となる。また、側溝蓋部形成用ベース部材1は、幅が広がることにより、下段延出部24,33,34が露出するとともに、延出部(上段延出部)22,23,32と下段延出部24,33,34が重なる部分(図15における斜線部)の面積は減少する。また、側溝蓋部形成用ベース部材載置工程および側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程が終了することにより、図16に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1と側溝6の側壁上部62a,63aにより、凹部が形成された状態となる。
次に、側溝蓋部形成用ベース部材1上に、舗装材9を打設する舗装材打設工程を行う。舗装材9の打設は、図15に図示する側溝蓋部形成用ベース部材1と側溝6の側壁上部62a,63aにより形成された凹部を埋めるように行われる。舗装材としては、アスファルト混合物、生コンクリート、セメントモルタルなどが使用できるが、早期交通開放のためには、アスファルト混合物が好ましい。また、舗装材の打設の前に、側溝蓋部形成用ベース部材の上面に路盤材を敷均してもよい。路盤材としては、上述したものが使用される。そして、舗装材は、側溝の上面とほぼ均一な高さとなるように、側溝蓋部形成用ベース部材上に、打設(投入)する。続いて、必要に、打設した舗装材の上面を整える上面調整作業を行う。舗装材打設工程を行うことにより、図17に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1と舗装材9からなる蓋部16が形成される。
次に、図18ないし図20に示す実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1aを用いた側溝蓋部施工方法を図21および図22を用いて説明する。
この実施例の施工法は、上述した図12ないし図14の施工法と実質的に同じである。
この実施例の施工対象となる側溝7は、底板部71と、底板部の両側部より上方に延びる側壁72,73と、側壁72,73の上部に形成された向かい合う第1の段差部74および第2の段差部75からなる蓋受部と、第1の段差部74および第2の段差部75より上方に延びる側壁上部72a,73aを備えている。さらに、側溝7は、複数、軸方向に並んでいる。
最初に、図18に示すような組み合わさった状態の側溝蓋部形成用ベース部材1aを準備する。
次に、図21に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1aを側溝7の蓋受部の上に載置する。続いて、載置した側溝蓋部形成用ベース部材1aの幅を調整する。この実施例では、側溝幅と側溝蓋部形成用ベース部材の最小幅にほとんど差異がないため、実質的な幅調整工程は不要である。しかし、側溝蓋部形成用ベース部材の両側部を側溝の内壁に近接させることが好ましいので、第1板状部材2a、第2板状部材3aをハンマー等で叩くことにより、側溝蓋部形成用ベース部材の幅の微調整を行う。側溝蓋部形成用ベース部材載置および側溝蓋部形成用ベース部材幅調整が終了することにより、図21に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1aと側溝7の側壁上部72a,73aにより、凹部が形成された状態となる。
次に、側溝蓋部形成用ベース部材1a上に、舗装材9を打設する。舗装材9の打設は、図21に図示する側溝蓋部形成用ベース部材1aと側溝7の側壁上部72a,73aにより形成された凹部を埋めるように行う。舗装材の打設の前に、側溝蓋部形成用ベース部材の上面に路盤材を敷均してもよい。そして、舗装材は、側溝の上面とほぼ均一な高さとなるように、側溝蓋部形成用ベース部材上に、打設(投入)する。続いて、必要に、打設した舗装材の上面を整える上面調整作業を行う。舗装材打設工程を行うことにより、図22に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1aと舗装材9からなる蓋部17が形成される。
次に、図18ないし図20に示す実施例の側溝蓋部形成用ベース部材1aを用いた他の側溝蓋部施工方法を図23および図24を用いて説明する。
この実施例の施工法は、上述した図15ないし図17の施工法と実質的に同じである。
この実施例の施工対象となる側溝8は、底板部81と、底板部の両側部より上方に延びる側壁82,83と、側壁82,83の上部に形成された向かい合う第1の段差部84および第2の段差部85からなる蓋受部と、第1の段差部84および第2の段差部85より上方に延びる側壁上部82a,83aを備えている。さらに、側溝8は、複数、軸方向に並んでいる。
最初に、図18に示すような組み合わさった状態の側溝蓋部形成用ベース部材1aを準備する。
次に、図21に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1aを側溝8の蓋受部の上に載置する。続いて、載置した側溝蓋部形成用ベース部材1aの幅を調整する。この実施例では、側溝8の段差部84,85間の幅は、側溝蓋部形成用ベース部材1aの最小幅より大きいため、第1板状部材2aをハンマー等で叩くことにより、第1板状部材2aの側部を側壁上部82aに当接もしくは近接するように移動させ、同様に、第2板状部材3aをハンマー等で叩くことにより、第2板状部材3aの側部を側壁上部83aに当接もしくは近接するように移動させる。
これにより、側溝蓋部形成用ベース部材1aの幅が広がり、図23に示す状態となる。また、側溝蓋部形成用ベース部材1aは、幅が広がることにより、下段延出部24,27,26,33,34が露出するとともに、延出部(上段延出部)22,23,32、36,37と下段延出部24,27,26,33,34が重なる部分の面積は減少する。また、側溝蓋部形成用ベース部材載置工程および側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程が終了することにより、図23に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1aと側溝8の側壁上部82a,83aにより、凹部が形成された状態となる。
次に、側溝蓋部形成用ベース部材1a上に、舗装材9を打設する。舗装材9の打設は、図23に図示する側溝蓋部形成用ベース部材1aと側溝8の側壁上部82a,83aにより形成された凹部を埋めるように行う。舗装材の打設の前に、側溝蓋部形成用ベース部材の上面に路盤材を敷均してもよい。そして、舗装材は、側溝の上面とほぼ均一な高さとなるように、側溝蓋部形成用ベース部材上に、打設(投入)する。続いて、必要に、打設した舗装材の上面を整える上面調整作業を行う。舗装材打設工程を行うことにより、図24に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1aと舗装材9からなる蓋部18が形成される。
次に、本発明の蓋部材を有する側溝構造物の改修方法について説明する。
本発明の蓋部材を有する側溝構造物の改修方法では、側溝上に配置された蓋部材を撤去する蓋部材撤去工程と、組み合わさった状態の上述した側溝蓋部形成用ベース部材を準備する側溝蓋部形成用ベース部材準備工程と、側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた軸方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置する側溝蓋部形成用ベース部材載置工程と、側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部の幅もしくは蓋受部の幅に適合する幅に調整する側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程と、側溝蓋部形成用ベース部材載置工程および側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程の終了後に、側溝蓋部形成用ベース部材上に、舗装材を打設する舗装材打設工程を行う。
側溝上に配置された蓋部材を撤去する蓋部材撤去工程は、既設の側溝構造物より、コンクリートブロック等により形成されている蓋部材を取り外すことにより行われる。蓋部材をとり除去することにより、側溝構造物は、上方が開口した状態となる。そして、上方が開口した側溝に、蓋部を形成する。
そして、本発明の蓋部材を有する側溝構造物の改修方法における側溝蓋部形成用ベース部材準備工程、側溝蓋部形成用ベース部材載置工程、側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程、舗装材打設工程は、側溝への側溝蓋部施工方法にて説明したものと同様に行うことができる。また、側溝蓋部形成用ベース部材としては、上述したすべての側溝蓋部形成用ベース部材を用いることができる。
また上述した実施例では、対象となる側溝が、蓋受部を有するものであったが、本発明の側溝蓋部形成用ベース部材、側溝蓋部形成用ベース部材を用いた側溝蓋部施工方法および側溝構造物の改修方法は、そのような側溝に限定されるものではなく、図25および図26に示すように、蓋受部を持たない側溝40、90にも使用することおよび適用することができる。また、側溝蓋部形成用ベース部材としては、上述したすべての実施例を用いることができる。
図25に示すものでは、側溝蓋部形成用ベース部材1は、施工対象となる側溝40の底板部41の両側部より上方に延びる側壁42,43の上面44,45に載置される。そして、側溝40に隣接する道路等の構造物47,48の上面とほぼ均一な高さとなるように、側溝蓋部形成用ベース部材1上に、舗装材が打設されることにより、図25に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1と舗装材9からなる蓋部20が形成される。
図26に示すものでは、施工対象となる側溝90は、上記の側溝40より幅が広いものとなっている。側溝蓋部形成用ベース部材1は、施工対象となる側溝90の底板部91の両側部より上方に延びる側壁92,93の上面94,95に載置される。この実施例では、側溝90の幅は、側溝蓋部形成用ベース部材1の最小幅より大きいため、第1板状部材をハンマー等で叩くことにより、第1板状部材の側部を側壁92の外縁に近接するように移動させ、同様に、第2板状部材をハンマー等で叩くことにより、第2板状部材の側部を側壁93の外縁に当接もしくは近接するように移動させる。そして、側溝90に隣接する道路等の構造物97,98の上面とほぼ均一な高さとなるように、側溝蓋部形成用ベース部材上1に、舗装材が打設されることにより、図26に示すように、側溝蓋部形成用ベース部材1と舗装材9からなる蓋部30が形成される。
また、上述したすべての実施例の側溝への側溝蓋部施工方法および蓋部材を有する側溝構造物の改修方法において、上述した透水孔19を有する側溝蓋部形成用ベース部材を用い、さらに、舗装材として透水性舗装材を用いることにより、透水性側溝蓋部を容易に施工することができる。また、路盤材を用いる場合には、路盤材も透水性のものが用いられる。透水性舗装材としては、例えば、透水性アスファルト、透水性コンクリート、透水性セメントモルタル、透水性樹脂系舗装材などが使用できる。また、透水性舗装材は、通常、骨材と硬化性材料とを混合し、硬化性材料を硬化させることにり多孔性を有するものが一般的である。硬化性材料( バインダー)としては、アスファルト、コンクリート、セメントモルタル、合成樹脂(例えば、エポキシ樹脂)などが使用される。
1、1a 側溝蓋部形成用ベース部材
2,2a 第1板状部材
3,3a 第2板状部材
21 第1基板部
22,23 第1延出部
31 第2基板部
32 第2延出部
5,6,7,8,40,90 側溝

Claims (10)

  1. 側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた前記側溝の長手方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置される側溝蓋部形成用ベース部材であって、
    前記側溝蓋部形成用ベース部材は、第1板状部材と、第2板状部材とからなり、
    前記第1板状部材は、所定長前記長手方向に延びる第1基板部と、前記第1基板部の前記長手方向における両側部より、前記長手方向に直交する同じ方向に延びる矩形板状の2つの第1延出部と、前記2つの第1延出部間に設けられ、かつ、前記第1基板部より延び、2つの前記第1延出部および前記第1基板部との間に隙間を持たない矩形板状の第1下段延出部とを備え、
    前記第2板状部材は、所定長前記長手方向に延びる第2基板部と、前記第2基板部の中央部より、前記長手方向に直交する方向に延び、かつ、前記第1板状部材の前記第1下段延出部の上面に重なり可能な矩形板状の第2延出部と、前記長手方向における前記第2延出部の両側部に設けられ、かつ、前記第2基板部より延び、前記第2延出部および前記第2基板部との間に隙間を持たない矩形板状の2つの第2下段延出部を備え、
    前記第1板状部材の2つの前記第1延出部は、前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の上面に重なり可能となっており、
    前記第1板状部材の前記第1延出部の前記第1基板部からの延出長は、前記第1基板部からの前記第1下段延出部の延出長より長く、前記第2板状部材の前記第2延出部の前記第2基板部からの延出長は、前記第2基板部からの前記第2下段延出部の延出長より長いものとなっており、
    前記第1板状部材の2つの前記第1延出部の幅は、前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の幅とほぼ同じもしくは若干狭いものとなっており、前記第2板状部材の前記第2延出部の幅は、前記第1板状部材の前記第1下段延出部の幅とほぼ同じもしくは若干狭いものとなっており、
    前記第1板状部材と前記第2板状部材は、前記第1板状部材の2つの前記第1延出部が前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の上面に重なり、前記第2板状部材の前記第2延出部が前記第1板状部材の前記第1下段延出部の上面に重なることにより組み合わさり一体化し、かつ、組み合わさった状態の前記側溝蓋部形成用ベース部材は、前記第1板状部材または/および前記第2板状部材を前記長手方向に直交する方向に移動させることにより、前記側溝蓋部形成用ベース部材の幅を調整可能であることを特徴とする側溝蓋部形成用ベース部材。
  2. 側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた前記側溝の長手方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置される側溝蓋部形成用ベース部材であって、
    前記側溝蓋部形成用ベース部材は、第1板状部材と、第2板状部材とからなり、
    前記第1板状部材は、所定長前記長手方向に延びる第1基板部と、前記第1基板部より、前記長手方向に直交する同じ方向に延びる矩形板状の2つの第1延出部と、前記2つの第1延出部の間および前記第1基板部の前記長手方向の両側部に設けられ、かつ、前記第1基板部より延び、2つの前記第1延出部および前記第1基板部との間に隙間を持たない矩形板状の3つの第1下段延出部とを備え、
    前記第2板状部材は、所定長前記長手方向に延びる第2基板部と、前記第2基板部より、前記長手方向に直交する同じ方向に延びる矩形板状の3つの第2延出部と、前記3つの第2延出部の間に設けられ、かつ、前記第2基板部より延び、3つの前記第2延出部および前記第2基板部との間に隙間を持たない矩形板状の2つの第2下段延出部を備えており、
    前記第1板状部材の2つの前記第1延出部は、前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の上面に重なり可能となっており、前記第2板状部材の3つの前記第2延出部は、前記第1板状部材の3つの第1下段延出部の上面に重なり可能となっており、
    前記第1板状部材の前記第1延出部の前記第1基板部からの延出長は、前記第1基板部からの前記第1下段延出部の延出長より長く、前記第2板状部材の前記第2延出部の前記第2基板部からの延出長は、前記第2基板部からの前記第2下段延出部の延出長より長いものとなっており、
    前記第1板状部材の2つの前記第1延出部の幅は、前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の幅とほぼ同じもしくは若干狭いものとなっており、前記第2板状部材の3つの前記第2延出部の幅は、前記第1板状部材の3つの前記第1下段延出部の幅とほぼ同じもしくは若干狭いものとなっており、
    前記第1板状部材と前記第2板状部材は、前記第1板状部材の2つの前記第1延出部が、前記第2板状部材の2つの前記第2下段延出部の上面に重なり、前記第2板状部材の3つの前記第2延出部が前記第1板状部材の3つの前記第1下段延出部の上面に重なることにより組み合わさり一体化し、かつ、組み合わさった状態の前記側溝蓋部形成用ベース部材は、前記第1板状部材または/および前記第2板状部材を前記長手方向に直交する方向に移動させることにより、前記側溝蓋部形成用ベース部材の幅を調整可能であることを特徴とする側溝蓋部形成用ベース部材。
  3. 前記側溝蓋部形成用ベース部材は、前記第1基板部と前記第2基板部により所定長前記長手方向に延びる両側部が形成され、前記第1板状部材と前記第2板状部材が一体化した状態にて、前記側溝の上部もしくは前記蓋受部に載置可能である請求項1または2に記載の側溝蓋部形成用ベース部材。
  4. 前記側溝蓋部形成用ベース部材は、前記第1板状部材の前記第1基板部の側部が前記第1の段差部の上に載置され、前記第2板状部材の前記第2基板部の側部が前記第2の段差部の上に載置されることにより、前記第1の段差部および前記第2の段差部に前記側溝蓋部形成用ベース部材の所定長前記長手方向に延びる両側部が保持されることにより、前記蓋受部に載置されるものである請求項1ないし3のいずれかに記載の側溝蓋部形成用ベース部材。
  5. 前記第1板状部材または/および前記第2板状部材は、上面に設けられたベース部材幅調整作業用突出部を備えている請求項1ないしのいずれかに記載の側溝蓋部形成用ベース部材。
  6. 前記基板部からの前記延出部の延出長は、前記基板部からの前記下段延出部の延出長のほぼ2倍である請求項ないしのいずれかに記載の側溝蓋部形成用ベース部材。
  7. 側溝への側溝蓋部施工方法であって、
    組み合わさった状態の請求項1ないしのいずれかに記載の側溝蓋部形成用ベース部材を準備する側溝蓋部形成用ベース部材準備工程と、
    前記側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた前記側溝の長手方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置する側溝蓋部形成用ベース部材載置工程と、
    前記側溝蓋部形成用ベース部材を前記側溝の上部の幅もしくは前記蓋受部の幅に適合する幅に調整する側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程と、
    前記側溝蓋部形成用ベース部材載置工程および前記側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程の終了後に、前記側溝蓋部形成用ベース部材上に、舗装材を打設する舗装材打設工程を行うことを特徴とする側溝蓋部施工方法。
  8. 前記舗装材は、アスファルト混合物である請求項に記載の側溝蓋部施工方法。
  9. 蓋部材を有する側溝構造物の改修方法であって、
    側溝上に配置された前記蓋部材を撤去する蓋部材撤去工程と、
    組み合わさった状態の請求項1ないしのいずれかに記載の側溝蓋部形成用ベース部材を準備する側溝蓋部形成用ベース部材準備工程と、
    前記側溝蓋部形成用ベース部材を側溝の上部もしくは側溝の内壁の上部に設けられた前記側溝の長手方向に延び、かつ向かい合う第1の段差部および第2の段差部からなる蓋受部に載置する側溝蓋部形成用ベース部材載置工程と、
    前記側溝蓋部形成用ベース部材を前記側溝の上部の幅もしくは前記蓋受部の幅に適合する幅に調整する側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程と、
    前記側溝蓋部形成用ベース部材載置工程および前記側溝蓋部形成用ベース部材幅調整工程の終了後に、前記側溝蓋部形成用ベース部材上に、舗装材を打設する舗装材打設工程を行うことを特徴とする側溝構造物の改修方法。
  10. 前記舗装材は、アスファルト混合物である請求項に記載の側溝構造物の改修方法。
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