JP3892140B2 - マンホール受枠 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンホール蓋を支持するためのマンホール受枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図8に示すように、マンホールhの上部にマンホール蓋を支持するためのマンホール受枠aを施工する場合には、周壁w上に立設された複数の固定杆dをマンホール受枠aの周囲に形成された取付座板bに挿通し、取付座板bとマンホールhの周壁w間でレベル調整材cを介装して、マンホール受枠aを所定高さ位置で水平となるように調整した後、固定杆dにナットeを螺合緊締することにより、該周壁w上にマンホール受枠aを固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来構成にあって、道路の補修工事等で、マンホール受枠を除去しなければならないような場合には、マンホール受枠a周囲のアスファルトやモルタル等を削岩機等を用いて除去して、固定杆の上端に螺着したナットを露出し、これを回転除去してから、マンホール受枠をクレーン等により持ち上げて撤去するようにしていた。
【0004】
ところで、このような施工手段にあっては、固定杆の上端に螺着したナットを露出させるために、その周囲のコンクリート層を、ナットが破損しないように手作業により丹念に取り除いた後、ナットの回転操作を可能としなければならず、手間がかかり面倒であった。また、固定杆の螺子山にもモルタルが固結しているため、該ナットを回転させるのが困難であり、固定杆の螺子山がつぶれたり、折損し易く、マンホール受枠の再取付けに支障を生じていた。
【0005】
本発明は、このような従来構成の問題点を解消し得るマンホール受枠の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、環状周部の外面に筐体を設け、該筐体内の据付座に、マンホールの周壁上に植設される固定杆を挿通する連結孔を形成し、該連結孔の直上に操作口を形成し、該操作口をキャップで覆ってなる固定操作部が形成されていることを特徴とするマンホール受枠である。
【0007】
かかる構成にあって、マンホール受枠は、固定操作部の操作口からスパナ等の工具を挿入し、連結孔に前記固定杆を挿通し、固定操作部の操作口からスパナ等の工具を挿入してナット等の締付け作業を行ない、これにより固定杆を介して固定操作部を周壁に固結する。
【0008】
マンホール受枠等を取り除く場合には、固定操作部のキャップを除いて操作口を開放し、同じく筐体内に工具を挿入して、固定杆によるマンホール受枠と周壁との連結を解除する。然る後、マンホール受枠周囲のアスファルトやモルタル等を円切り機により円弧状に切断し、マンホール受枠を、周囲のアスファルトやモルタル等と共に、クレーン等を用いて持ち上げて撤去する。
【0009】
このように、従来構成の場合には、アスファルトやモルタル等を削岩機等を用いて除去して、固定杆の上端に螺着したナットを露出してからでしか、マンホール受枠を除去できないが、かかる構成にあっては、削岩機等を用いないで、円切り装置により、周囲のアスファルトやモルタルを切断すれば、マンホール受枠の除去が可能となる。また、固定杆は筐体内で保護されており、モルタルが付着しないから、ナット等の回転作業を容易に行なうことができる。
【0010】
ここで、前記筐体を、環状周部の外面に連成され、少なくともその上面に開口を備える基筐部と、該基筐部の開口を密閉状に覆う形状を有し、その遮蔽上面に操作口が形成れて、該開口に嵌着される遮蔽片とで構成することができる。
【0011】
また、固定操作部の上面が環状周部の上端よりも下方に位置し、該固定操作部上に前記環状周部の上端と面一となる仕上層を被覆し得るようにすることができる。
【0012】
かかる構成にあっては、路面には、環状周部の上縁のみが露出することとなり、美麗な施工状態を得ることができる。また、マンホール受枠を除去するには、仕上層を固定操作部の上部で部分的に除去するだけで良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1実施例を、図1〜図5に従って説明する。
図1,2は、環状に成形された鋳物製のマンホール受枠1を示し、環状周部2の内側中段に蓋受部3が設けられ、該蓋受部3に蓋保持用突部4を形成している。また、環状周部2の下端には取付座板5が周成され、補強リブ6により所要の連成強度を保持している。この取付座板5には、固定操作部10が図中三箇所等間隔で形成されている。
【0014】
この固定操作部10の構成を図3〜図5に従って説明する。
この固定操作部10は、環状周部2の外面に連成され、その上部と前部とに渡る開口12を備える基筐部13と、該開口12を密閉状に覆う断面L形の金属製遮蔽片20とで構成される筐体11を備えている。この基筐部13は、垂直状の側壁14,14と、下面の据付座15とを備え、開口12の前部の両側で、側壁14,14の端縁に内方へ微突出する係合突縁17,17が形成されている。また、据付座15には、連結孔16が形成されている。
【0015】
前記遮蔽片20は、開口12を整一に覆うL形状を備え、その前面に、前記係合突縁17,17が当接して、前方離脱を不能とする係合没縁22,22が形成されている。また、上面部21の中央には、取付け状態で、前記連結孔16と上下で一致する操作口23が形成されている。そして、この操作口23は内周縁に雌螺子が形成され、該操作口23にキャップ27が螺着される。このキャップ27は径大頭部28にドライバーの回転溝29が形成されている。また、操作口23の周囲はキャップ27の頭部が座定する溝面24が形成されており、該キャップ27がマンホール受枠1の上縁から突出しないようにしている。
【0016】
この遮蔽片20は、基筐部13に対して、開口12の上方から、嵌装することにより、装着される。而して、マンホール受枠1と基筐部13とを鋳型で一体成形し、かつ遮蔽片20を装着することにより、基筐部13と遮蔽片20とからなる筐体11を備える固定操作部10がマンホール受枠1に形成されることとなる。尚、筐体11は、その上面に操作口23を備え、その操作口23の直下に連結孔16が形成されて、後述する固定杆30のナット31を内部で保護するものであれば良いから、種々の構成が提案される。
【0017】
次に、かかる構成のマンホール受枠1の施工手順を説明する。
まず、マンホールhの周壁wの上面に、あらかじめ雄螺子が形成されている固定杆30を所定間隔で植設する。そして、周壁w上に、モルタル,座金等のレベル調整材rを配設し、この上に上述の構成からなるマンホール受枠1を乗載し、連結孔16に固定杆30を挿通する。次に、レベル調整材rを調整し、該マンホール受枠1が水平となるようにすると共に、その高さを調整し、その位置決め完了後に、キャップ27が除去された操作口23から、スパナ等の工具を挿入して、ナット31を固定杆30の上端の雄螺子に螺着緊締する。これにより、マンホール受枠1は平行度調整が成されて、周壁w上に固定される。そして、キャップ27を螺着して操作口23を遮蔽する。
【0018】
而して、このようにマンホール受枠1を施工した後、該マンホール受枠1周囲のモルタル,コンクリート又はアスファルト等の道路材料m(図1参照)を打込み、その上面に仕上層nを形成する。これにより、マンホール受枠1の上縁を道路面と整一に一致して施工される。そして、マンホール受枠1には、マンホール蓋(図示せず)が被着され、蓋受部3で支持されると共に、蓋保持用突部4を介してマンホール受枠1に固定される。
【0019】
一方、道路補修工事等で、マンホール受枠1を除去しなければならない場合がある。この場合におけるマンホール受枠1の取り外し手順を説明する。
【0020】
まず、マンホール受枠1の周囲の道路材料mを、図1の切断線Lで示すように、該マンホール受枠1と同心状に、円切り装置により切断する。そして、キャップ27を取り除いて、操作口23から、工具を操作してナット31を除去し、マンホール受枠1と周壁wの連結を解除する。そして、クレーンの治具の先端を、マンホールh内からマンホール受枠1の下面に係合して、マンホール受枠1を、その周囲のアスファルト等の道路材料mと共にクレーンで持ち上げる。
【0021】
而して、従来構成の場合には、アスファルトやモルタル等の道路材料mを削岩機等を用いて除去して、固定杆の上端に螺着したナットを露出してからでしか、マンホール受枠を除去できなかったが、かかる構成にあっては、円切り装置により、周囲の道路材料mを切断するだけで、マンホール受枠1の除去が可能となる。しかも固定杆30は筐体11内で保護されており、モルタルが付着していないから、ナット31の回転作業等を容易に行なうことができる。
【0022】
そして、道路補修後に、上述したと同じ取付け手順により、マンホール受枠1を周壁w上に被着して、再度取付け施工する。
【0023】
ここで、固定杆30として、周壁wにあらかじめ植設し、筐体11内で、ナット31を螺着する構成を示したが、該固定杆30にボルトを適用し、周壁wの上部に埋設した雌螺子筒に、筐体内でボルト(固定杆)を連結孔16から螺入する構成等、固定杆の態様としては種々提案される。
【0024】
ところで、上述した構成にあっては、固定操作部10の上面が路面に露出することとなる。そこで、図6,7で示すように、固定操作部10’の上面がマンホール受枠1の環状周部2の上端よりも下方に位置するようにし、該固定操作部10’上に仕上層nの被着部40を形成し、これにより環状周部2の上端と面一となるように、固定操作部10’上に仕上層nを被覆して、該固定操作部10’が路面に露出しないようにすることができる。而して、かかる構成にあっては、路面に、環状周部2の上縁のみが露出することとなり、美麗な施工状態を得ることができる。また、マンホール受枠1を除去するには、仕上層nを固定操作部10’の上部で部分的に除去するだけで良いから、施工容易性を損なうことはない。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、上述のように、環状周部の外面に筐体を設け、該筐体内の据付座に、マンホールの周壁上に植設される固定杆を挿通する連結孔を形成し、該連結孔の直上に操作口を形成し、該操作口をキャップで覆ってなる固定操作部が形成されているものであるから、固定操作部の操作口から工具を挿入し、連結孔に前記固定杆を挿通して固定操作部を周壁に連結し、マンホール受枠等を取り除く場合には、その連結を解除して、マンホール受枠周囲のアスファルトやモルタル等の道路材料を円切り機により円弧状に切断し、マンホール受枠を、周囲の道路材料と共に、クレーン等を用いて持ち上げて撤去することができる。
【0026】
従って、従来構成の場合には、アスファルトやモルタル等を削岩機等を用いて除去して、固定杆の上端に螺着したナットを露出してからでしか、マンホール受枠を除去できないが、かかる構成にあっては、削岩機等を用いないで、円切り装置により、周囲のアスファルトやモルタルを切断すれば、マンホール受枠の除去が可能となる。また、固定杆は筐体内で保護されており、モルタルが付着していないから、ナットの回転作業等を容易に行なうことができる。而して、マンホール受枠の除去を容易に行なうことができる。
【0027】
また、固定操作部の上面が環状周部の上端よりも下方に位置し、該固定操作部上に前記環状周部の上端と面一となる仕上層を被覆しするようにした場合には、環状周部の上縁のみが露出することとなり、美麗な施工状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の斜視図である。
【図2】第1実施例の縦断側面図である。
【図3】固定操作部10の平面図である。
【図4】固定操作部10の縦断側面図である。
【図5】遮蔽片20を分離して示す固定操作部10の斜視図である。
【図6】第2実施例の縦断側面図である。
【図7】第2実施例の固定操作部10の拡大断面図である。
【図8】従来構成の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 マンホール受枠
2 環状周部
10 固定操作部
11 筐体
12 開口
13 基筐部
15 据付座
16 連結孔
20 遮蔽片
23 操作口
27 キャップ
30 固定杆
31 ナット
h マンホール
w 周壁
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンホール蓋を支持するためのマンホール受枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図8に示すように、マンホールhの上部にマンホール蓋を支持するためのマンホール受枠aを施工する場合には、周壁w上に立設された複数の固定杆dをマンホール受枠aの周囲に形成された取付座板bに挿通し、取付座板bとマンホールhの周壁w間でレベル調整材cを介装して、マンホール受枠aを所定高さ位置で水平となるように調整した後、固定杆dにナットeを螺合緊締することにより、該周壁w上にマンホール受枠aを固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来構成にあって、道路の補修工事等で、マンホール受枠を除去しなければならないような場合には、マンホール受枠a周囲のアスファルトやモルタル等を削岩機等を用いて除去して、固定杆の上端に螺着したナットを露出し、これを回転除去してから、マンホール受枠をクレーン等により持ち上げて撤去するようにしていた。
【0004】
ところで、このような施工手段にあっては、固定杆の上端に螺着したナットを露出させるために、その周囲のコンクリート層を、ナットが破損しないように手作業により丹念に取り除いた後、ナットの回転操作を可能としなければならず、手間がかかり面倒であった。また、固定杆の螺子山にもモルタルが固結しているため、該ナットを回転させるのが困難であり、固定杆の螺子山がつぶれたり、折損し易く、マンホール受枠の再取付けに支障を生じていた。
【0005】
本発明は、このような従来構成の問題点を解消し得るマンホール受枠の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、環状周部の外面に筐体を設け、該筐体内の据付座に、マンホールの周壁上に植設される固定杆を挿通する連結孔を形成し、該連結孔の直上に操作口を形成し、該操作口をキャップで覆ってなる固定操作部が形成されていることを特徴とするマンホール受枠である。
【0007】
かかる構成にあって、マンホール受枠は、固定操作部の操作口からスパナ等の工具を挿入し、連結孔に前記固定杆を挿通し、固定操作部の操作口からスパナ等の工具を挿入してナット等の締付け作業を行ない、これにより固定杆を介して固定操作部を周壁に固結する。
【0008】
マンホール受枠等を取り除く場合には、固定操作部のキャップを除いて操作口を開放し、同じく筐体内に工具を挿入して、固定杆によるマンホール受枠と周壁との連結を解除する。然る後、マンホール受枠周囲のアスファルトやモルタル等を円切り機により円弧状に切断し、マンホール受枠を、周囲のアスファルトやモルタル等と共に、クレーン等を用いて持ち上げて撤去する。
【0009】
このように、従来構成の場合には、アスファルトやモルタル等を削岩機等を用いて除去して、固定杆の上端に螺着したナットを露出してからでしか、マンホール受枠を除去できないが、かかる構成にあっては、削岩機等を用いないで、円切り装置により、周囲のアスファルトやモルタルを切断すれば、マンホール受枠の除去が可能となる。また、固定杆は筐体内で保護されており、モルタルが付着しないから、ナット等の回転作業を容易に行なうことができる。
【0010】
ここで、前記筐体を、環状周部の外面に連成され、少なくともその上面に開口を備える基筐部と、該基筐部の開口を密閉状に覆う形状を有し、その遮蔽上面に操作口が形成れて、該開口に嵌着される遮蔽片とで構成することができる。
【0011】
また、固定操作部の上面が環状周部の上端よりも下方に位置し、該固定操作部上に前記環状周部の上端と面一となる仕上層を被覆し得るようにすることができる。
【0012】
かかる構成にあっては、路面には、環状周部の上縁のみが露出することとなり、美麗な施工状態を得ることができる。また、マンホール受枠を除去するには、仕上層を固定操作部の上部で部分的に除去するだけで良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1実施例を、図1〜図5に従って説明する。
図1,2は、環状に成形された鋳物製のマンホール受枠1を示し、環状周部2の内側中段に蓋受部3が設けられ、該蓋受部3に蓋保持用突部4を形成している。また、環状周部2の下端には取付座板5が周成され、補強リブ6により所要の連成強度を保持している。この取付座板5には、固定操作部10が図中三箇所等間隔で形成されている。
【0014】
この固定操作部10の構成を図3〜図5に従って説明する。
この固定操作部10は、環状周部2の外面に連成され、その上部と前部とに渡る開口12を備える基筐部13と、該開口12を密閉状に覆う断面L形の金属製遮蔽片20とで構成される筐体11を備えている。この基筐部13は、垂直状の側壁14,14と、下面の据付座15とを備え、開口12の前部の両側で、側壁14,14の端縁に内方へ微突出する係合突縁17,17が形成されている。また、据付座15には、連結孔16が形成されている。
【0015】
前記遮蔽片20は、開口12を整一に覆うL形状を備え、その前面に、前記係合突縁17,17が当接して、前方離脱を不能とする係合没縁22,22が形成されている。また、上面部21の中央には、取付け状態で、前記連結孔16と上下で一致する操作口23が形成されている。そして、この操作口23は内周縁に雌螺子が形成され、該操作口23にキャップ27が螺着される。このキャップ27は径大頭部28にドライバーの回転溝29が形成されている。また、操作口23の周囲はキャップ27の頭部が座定する溝面24が形成されており、該キャップ27がマンホール受枠1の上縁から突出しないようにしている。
【0016】
この遮蔽片20は、基筐部13に対して、開口12の上方から、嵌装することにより、装着される。而して、マンホール受枠1と基筐部13とを鋳型で一体成形し、かつ遮蔽片20を装着することにより、基筐部13と遮蔽片20とからなる筐体11を備える固定操作部10がマンホール受枠1に形成されることとなる。尚、筐体11は、その上面に操作口23を備え、その操作口23の直下に連結孔16が形成されて、後述する固定杆30のナット31を内部で保護するものであれば良いから、種々の構成が提案される。
【0017】
次に、かかる構成のマンホール受枠1の施工手順を説明する。
まず、マンホールhの周壁wの上面に、あらかじめ雄螺子が形成されている固定杆30を所定間隔で植設する。そして、周壁w上に、モルタル,座金等のレベル調整材rを配設し、この上に上述の構成からなるマンホール受枠1を乗載し、連結孔16に固定杆30を挿通する。次に、レベル調整材rを調整し、該マンホール受枠1が水平となるようにすると共に、その高さを調整し、その位置決め完了後に、キャップ27が除去された操作口23から、スパナ等の工具を挿入して、ナット31を固定杆30の上端の雄螺子に螺着緊締する。これにより、マンホール受枠1は平行度調整が成されて、周壁w上に固定される。そして、キャップ27を螺着して操作口23を遮蔽する。
【0018】
而して、このようにマンホール受枠1を施工した後、該マンホール受枠1周囲のモルタル,コンクリート又はアスファルト等の道路材料m(図1参照)を打込み、その上面に仕上層nを形成する。これにより、マンホール受枠1の上縁を道路面と整一に一致して施工される。そして、マンホール受枠1には、マンホール蓋(図示せず)が被着され、蓋受部3で支持されると共に、蓋保持用突部4を介してマンホール受枠1に固定される。
【0019】
一方、道路補修工事等で、マンホール受枠1を除去しなければならない場合がある。この場合におけるマンホール受枠1の取り外し手順を説明する。
【0020】
まず、マンホール受枠1の周囲の道路材料mを、図1の切断線Lで示すように、該マンホール受枠1と同心状に、円切り装置により切断する。そして、キャップ27を取り除いて、操作口23から、工具を操作してナット31を除去し、マンホール受枠1と周壁wの連結を解除する。そして、クレーンの治具の先端を、マンホールh内からマンホール受枠1の下面に係合して、マンホール受枠1を、その周囲のアスファルト等の道路材料mと共にクレーンで持ち上げる。
【0021】
而して、従来構成の場合には、アスファルトやモルタル等の道路材料mを削岩機等を用いて除去して、固定杆の上端に螺着したナットを露出してからでしか、マンホール受枠を除去できなかったが、かかる構成にあっては、円切り装置により、周囲の道路材料mを切断するだけで、マンホール受枠1の除去が可能となる。しかも固定杆30は筐体11内で保護されており、モルタルが付着していないから、ナット31の回転作業等を容易に行なうことができる。
【0022】
そして、道路補修後に、上述したと同じ取付け手順により、マンホール受枠1を周壁w上に被着して、再度取付け施工する。
【0023】
ここで、固定杆30として、周壁wにあらかじめ植設し、筐体11内で、ナット31を螺着する構成を示したが、該固定杆30にボルトを適用し、周壁wの上部に埋設した雌螺子筒に、筐体内でボルト(固定杆)を連結孔16から螺入する構成等、固定杆の態様としては種々提案される。
【0024】
ところで、上述した構成にあっては、固定操作部10の上面が路面に露出することとなる。そこで、図6,7で示すように、固定操作部10’の上面がマンホール受枠1の環状周部2の上端よりも下方に位置するようにし、該固定操作部10’上に仕上層nの被着部40を形成し、これにより環状周部2の上端と面一となるように、固定操作部10’上に仕上層nを被覆して、該固定操作部10’が路面に露出しないようにすることができる。而して、かかる構成にあっては、路面に、環状周部2の上縁のみが露出することとなり、美麗な施工状態を得ることができる。また、マンホール受枠1を除去するには、仕上層nを固定操作部10’の上部で部分的に除去するだけで良いから、施工容易性を損なうことはない。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、上述のように、環状周部の外面に筐体を設け、該筐体内の据付座に、マンホールの周壁上に植設される固定杆を挿通する連結孔を形成し、該連結孔の直上に操作口を形成し、該操作口をキャップで覆ってなる固定操作部が形成されているものであるから、固定操作部の操作口から工具を挿入し、連結孔に前記固定杆を挿通して固定操作部を周壁に連結し、マンホール受枠等を取り除く場合には、その連結を解除して、マンホール受枠周囲のアスファルトやモルタル等の道路材料を円切り機により円弧状に切断し、マンホール受枠を、周囲の道路材料と共に、クレーン等を用いて持ち上げて撤去することができる。
【0026】
従って、従来構成の場合には、アスファルトやモルタル等を削岩機等を用いて除去して、固定杆の上端に螺着したナットを露出してからでしか、マンホール受枠を除去できないが、かかる構成にあっては、削岩機等を用いないで、円切り装置により、周囲のアスファルトやモルタルを切断すれば、マンホール受枠の除去が可能となる。また、固定杆は筐体内で保護されており、モルタルが付着していないから、ナットの回転作業等を容易に行なうことができる。而して、マンホール受枠の除去を容易に行なうことができる。
【0027】
また、固定操作部の上面が環状周部の上端よりも下方に位置し、該固定操作部上に前記環状周部の上端と面一となる仕上層を被覆しするようにした場合には、環状周部の上縁のみが露出することとなり、美麗な施工状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の斜視図である。
【図2】第1実施例の縦断側面図である。
【図3】固定操作部10の平面図である。
【図4】固定操作部10の縦断側面図である。
【図5】遮蔽片20を分離して示す固定操作部10の斜視図である。
【図6】第2実施例の縦断側面図である。
【図7】第2実施例の固定操作部10の拡大断面図である。
【図8】従来構成の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 マンホール受枠
2 環状周部
10 固定操作部
11 筐体
12 開口
13 基筐部
15 据付座
16 連結孔
20 遮蔽片
23 操作口
27 キャップ
30 固定杆
31 ナット
h マンホール
w 周壁
Claims (3)
- マンホールの周壁上に配設されて、マンホール蓋が被着されるマンホール受枠において、環状周部の外面に筐体を設け、該筐体内の据付座に、マンホールの周壁上に植設される固定杆を挿通する連結孔を形成し、該連結孔の直上に操作口を形成し、該操作口をキャップで覆ってなる固定操作部が形成されていることを特徴とするマンホール受枠。
- 前記筐体を、環状周部の外面に連成され、少なくともその上面に開口を備える基筐部と、該基筐部の開口を密閉状に覆う形状を有し、その遮蔽上面に操作口が形成れて、該開口に嵌着される遮蔽片とで構成したことを特徴とする請求項1記載のマンホール受枠。
- 固定操作部の上面が環状周部の上端よりも下方に位置し、該固定操作部上に前記環状周部の上端と面一となる仕上層を被覆し得るようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマンホール受枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08269898A JP3892140B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | マンホール受枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08269898A JP3892140B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | マンホール受枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11256607A JPH11256607A (ja) | 1999-09-21 |
JP3892140B2 true JP3892140B2 (ja) | 2007-03-14 |
Family
ID=13781638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08269898A Expired - Fee Related JP3892140B2 (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | マンホール受枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3892140B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2556874B (en) * | 2016-11-07 | 2021-07-14 | Wrekin Holdings Ltd | Ground surface access assembly frame |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP08269898A patent/JP3892140B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH11256607A (ja) | 1999-09-21 |
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