JP3889945B2 - 携帯端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Webブラウザを搭載する携帯端末に関し、詳しくは、視認性、操作性および省電力性を考慮した、表示部および操作部の照明の点灯制御を行う携帯端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯端末の表示部および操作部に対する照明の点灯制御方式であって、視認性および操作性を高めつつ、消費電力を抑える方式には、以下の(1)〜(3)のような方式がある。
【0003】
(1)時刻によって、昼間か、夜間かを判断する。操作部の操作に対する照明の点灯制御を、照度が充分な昼間は行わず、照度が不足する夜間のみ行うことで、無駄な照明の点灯をなくす。
【0004】
(2)照度センサによって、周囲の明るさを判定する。操作部の操作に対する照明の点灯制御を、表示が見難いと判断された場合のみ行うことで、無駄な照明の点灯をなくす。
【0005】
(3)電話帳登録など、キー操作の間隔が長くなる傾向の動作モードを識別し、そのモードにおいては、照明の点灯のトリガとなった操作が行われてから一定時間が経過しても、照明の消灯を行わない。あるいは、そのモードにおいては、照明の消灯までの点灯時間を、それ以外のモードの点灯時間より長くして、照明が途切れ難くなるようにする。特に、暗所での電話帳入力などにおける、視認性および操作性の向上を図り、かつそれ以外における無駄な照明の点灯をなくすことで、消費電力を節約する。これと同様の点灯制御方式は、特開平11−275202号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の(1)〜(3)の点灯制御方式は、音声通信が主体だった時代の携帯電話端末、またはPDA(Personal Digital Assistants)の前身である電子手帳などの携帯端末の実状に鑑みて発明された方式であり、近年のように、表示部にカラー液晶を採用したり、Webブラウザを搭載する携帯端末では、必ずしもこれらの方式が効果を示すとは限らなくなっている。理由は以下に挙げる。
【0007】
一般的なSTN(Super Twisted Nematic)カラー液晶などでは、原理的に、カラーフィルタによる特定スペクトルの吸収または透過によって光の3原色を得ている。このためSTNカラー液晶などは、カラーフィルタのないモノクロの液晶と比べて、光の利用効率は低くなる。光の利用効率が低いということは、表示部の照明として、従来のモノクロ液晶の照明よりも強力な照明が必要となる。したがってSTNカラー液晶などは、照明の点灯にかかる消費電力が、点灯を必要とする時間が増えた以上に増大しており、内蔵電池による稼動時間が減少するという問題を有する。
【0008】
またSTNカラー液晶などは、3原色を受け持つ複数素子の表示比率から多色表示を得ているので、画素当りの開口率が低くなる。このためSTNカラー液晶などは、充分な表示品質を得るために、表示部の照明を必要とする場合が多くなる。したがって上述の(1)または(2)の方式のように、時刻または周囲の照度から、操作部の操作に対する照明の点灯の有無を切換える方式では、照明の非点灯を選択できる機会が減り、省電力効果は小さくなる。
【0009】
Webブラウザを搭載する携帯端末によるブラウザ通信では、表示部に表示される情報の、ユーザにとっての重要度はまちまちであり、操作部の操作の直後に表示されている情報が必要な情報であるとは限らない。たとえば、ブラウザ通信を開始するときのISP(Internet Service Provider)とのネゴシエーション実行中とか、接続サイトレスポンス待ち、ページデータロード完了待ち、画像ファイル展開処理中またはファイルダウンロード中などの状況では、前駆操作としてリンク選択または接続指定操作が直前に行われるケースが多いが、表示部の表示は、状態が進行中であることを示すのみであり、ユーザに対する情報としては重要性が低い。しかもこの表示状態は、接続先のサイトの負荷状況または網の状況によって異なり、数十秒以上に及ぶこともある。したがって上述の(3)の方式のように、操作部の操作をトリガとして照明を点灯しても、必ずしもユーザにとって必要な情報の表示に対して照明が点灯されているとは限らない。
【0010】
逆にユーザにとって確実に重要な情報が発生したときに、表示部の照明を点灯しておくには、操作部の操作で点灯してから、操作が途切れて照明を消灯するまでの時間を長く設定することで対応は可能である。この場合、点灯時間が延びる分だけ消費電力は増大し、内蔵電池の持続時間に悪影響が出るという問題がある。ブラウザ通信中にユーザが注目しがちな重要なイベントとして、ISPとのネゴシエーション完了、ブラウザのページロード完了、画像イメージの展開表示完了、ファイルのダウンロード完了、およびこれらの完了待ちタイマのタイムアウトなどがある。以後、これらをブラウザイベントと称する。
【0011】
上述の(1)〜(3)の方式では、いずれも表示部および操作部の照明に対して同一の制御を行っているので、ブラウザ通信において、以下の問題がある。
【0012】
一般に、ブラウザ通信時に多用されるキーは、画面スクロールおよびページキャッシュ間の移動のための方向キー、別ページまたは別データへのリンク(アンカ)選択のための選択キーであり、文字(数字)キーは余り多用されない。数字キー押下によるリンク選択機能(ダイレクトキーアクセスと呼ばれる)は、端末側に用意されているケースが多いが、コンテンツ側(サイトのページデータ)としてダイレクトキーを用意しているケースは、一部のポータルサイトを除き余りない。これは、数字キー押下によってそのリンクを迅速に選択可能ではあるが、そのキーが何処を指しているのかページ毎に異なっていては、各ダイレクトキーが何を指しているのか表示させなければ用を成さないので、頻繁に利用される項目についてのみ設定されている場合がほとんどだからである。またその場合でも、直接そのリンクを選択してもそのリンク先へのアクセスは可能であるので、ブラウザ通信中の数字キーの重要性は低い。それにも拘わらず、表示部と同様に、方向キーなどの操作の都度、操作部の照明を点灯するのは、無駄な照明であり、不要に電池を消耗させて携帯端末の動作時間を縮めているという問題がある。
【0013】
本発明の目的は、Webブラウザを搭載する携帯端末において、視認性および操作性を確保し、かつ消費電力の増加を抑える表示部および操作部の照明の点灯制御を行う携帯端末を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ブラウザ通信機能を搭載している携帯端末において、
表示画面を有する表示部、および表示部の照明である表示部照明を有する表示手段と、
複数のキーを有し、ユーザが操作を行う操作部、および操作部の照明である操作部照明を有する操作手段と、
ブラウザ通信中に、操作部のキーの中でブラウザ通信において多用されるキーが操作されたときは、表示部照明のみを一定時間、点灯させ、操作部のキーの中で前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーが操作されたときは、表示部照明および操作部照明を一定時間、点灯させる制御手段とを有することを特徴とする携帯端末である。
【0015】
本発明に従えば、操作部のキーの中には、ブラウザ通信において多用されるキーと、それ以外のキーとがある。ブラウザ通信において多用されるキーは、ブラウザ通信での利便を優先して、他のキーより大きく、また感触で識別し易い形状とされていることが多く、また配置位置にも多少の規則性がある。このようなキーについては、ユーザは、キー自体を目視して表記から機能をその都度読みとらなくても、たいていは操作でき、したがって操作部照明が点灯されなくても、操作性が確保される。これに対して、ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーについては、操作部照明が点灯されなければ、操作性が確保されない。本発明では、以上のことが考慮されている。
ブラウザ通信中に、ブラウザ通信において多用されるキーが操作されたときは、表示部照明のみが点灯される。表示部照明は、キーが操作されてから一定時間、点灯され、これによってキーが操作されてから一定時間が経過するまでは、表示部の視認性が確保される。表示部照明がすでに点灯している場合、表示部照明の点灯は、新たにキーが操作されてから一定時間、継続され、これによって一定時間よりも短い時間間隔内でキーの操作が続く限りにおいては、表示部の視認性が確保される。キーが操作されてから一定時間後には、表示部照明は消灯され、これによって照明のための電力の浪費を防ぐことができる。ブラウザ通信中に、ブラウザ通信において多用されるキーが操作されているときは、操作部の操作性を確保するために操作部照明が必要なく、このように操作部照明が必要ないときには、操作部照明を点灯しないで表示部照明のみを点灯することで、消費電力を低減することができる。
ブラウザ通信中に、ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーが操作されたときは、表示部照明および操作部照明が点灯される。表示部照明および操作部照明は、キーが操作されてから一定時間、点灯され、これによってキーが操作されてから一定時間が経過するまでは、表示部の視認性および操作部の操作性が確保される。表示部照明および操作部照明がすでに点灯している場合、表示部照明および操作部照明の点灯は、新たにキーが操作されてから一定時間、継続され、これによって一定時間よりも短い時間間隔内でキーの操作が続く限りにおいては、表示部の視認性および操作部の操作性が確保される。キーが操作されてから一定時間後には、表示部照明および操作部照明は消灯され、これによって照明のための電力の浪費を防ぐことができる。ブラウザ通信中に、ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーが操作されているときは、操作部の操作性を確保するために操作部照明が必要であり、このように操作部照明が必要であるときには、表示部照明とともに操作部照明をも点灯することで、操作部の操作性を確保することができる。
【0016】
また本発明は、前記ブラウザ通信において多用されるキーは、前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーより大きいことを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、ブラウザ通信において多用されるキーは、前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーより大きく、したがって操作部照明が点灯されなくても、操作性が確保される。
【0018】
また本発明は、前記ブラウザ通信において多用されるキーは、前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーより感触で識別し易い形状とされることを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、ブラウザ通信において多用されるキーは、ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーより感触で識別し易い形状とされる。これによって、ブラウザ通信において多用されるキーについては、ユーザは、キー自体を目視して表記から機能をその都度読み取らなくても、たいていは操作でき、したがって操作部照明が点灯されなくても、操作性が確保される。
【0020】
また本発明は、前記制御手段は、前記ブラウザ通信において多用されるキーの操作による表示部照明の点灯時間、前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーの操作による表示部照明および操作部照明の点灯時間とを、それぞれ任意に設定可能であることを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、ブラウザ通信において多用されるキーの操作による表示部照明の点灯時間と、ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーの操作による表示部照明および操作部照明の点灯時間とを、それぞれ任意に設定可能であるので、ユーザの要望に即した照明の点灯制御を実現できる。
また本発明は、前記制御手段は、ブラウザ通信中であっても文字入力時の場合は、前記ブラウザ通信において多用されるキーの操作によっても、表示部照明および操作部照明を一定時間、点灯させることを特徴とする。
本発明に従えば、ブラウザ通信中であっても文字入力時の場合は、ブラウザ通信において多用されるキーの操作によっても、表示部照明および操作部照明が一定時間、点灯される。これによってブラウザ通信中における文字入力時の、ブラウザ通信において多用されるキーの操作で、操作部照明が点灯されない、もしくは操作部照明の点灯時間が延長されないという不具合を回避することができる。
また本発明は、前記制御手段は、ブラウザ通信中にユーザが注目するイベントであるブラウザイベントが予め設定され、ブラウザ通信中に、前記ブラウザイベントが発生したときは、表示部照明のみを一定時間、点灯させることを特徴とする。
本発明に従えば、操作部のキーが操作されたときだけでなく、ブラウザイベントが発生したときにも、表示部照明が点灯されるので、通信状態の進展を、視認性を確保した状態で表示するために、操作部のキーの操作による表示部照明の点灯時間を長くする必要がない。したがって照明のための電力の浪費を防ぐことができる。またブラウザイベントが発生したときは、表示部に表示される情報こそがユーザにとって重要であることが考慮され、表示部照明のみが点灯されるので、消費電力を低減することができる。
また本発明は、前記制御手段は、ブラウザ通信中の前記ブラウザイベントの発生による表示部照明の点灯時間を、前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーの操作による表示部照明および操作部照明の点灯時間とは別に任意に設定可能であることを特徴とする。
本発明に従えば、ブラウザ通信中のブラウザイベントの発生による表示部照明の点灯時間を、ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーの操作による表示部照明および操作部照明の点灯時間とは別に任意に設定可能であるので、ユーザの要望に即した点灯制御を実現できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。以下の実施形態では、近年普及の目覚ましい、Webブラウザを搭載する携帯電話端末への適用例を示すが、本発明は、Webブラウザを搭載し、それによる通信機能を持つ携帯端末であれば何でもよく、特に携帯電話端末に限定しない。
【0023】
図1は、携帯電話端末1の概略のブロック図である。携帯電話端末1は、アンテナ11、無線部12、受話器13、送話器14、制御部15、タイマ17、表示部18、表示部照明19、操作部20、操作部照明21およびバッテリ22を備える。
【0024】
アンテナ11は、基地局との通信を行うために、通信電波の送受信を行う。無線部12は、アンテナ11で捉えた受信電波の復調および復号化と、基地局へ送信する電波の変調および符号化とを行う。受話器13は、無線部12で復号化された音声信号を可聴音に変換する。送話器14は、ユーザ側から入力された音声を電気信号に変換し、無線部12に送る。表示部18は、通話時間、電話番号、ブラウザ通信時は受信した内容などを表示する。表示部照明19は、表示内容の視認性を確保するために表示部18を照らす。操作部20は、複数のキーを有し、ブラウザ通信または音声通信の際に操作される。操作部照明21は、ユーザが暗所でも操作部20を間違えずに操作できるように、操作部20を照らす。バッテリ22は、二次電池あるいは一次電池を以て、携帯電話端末1の電力消費をまかなう。
【0025】
制御部15は、携帯電話端末1の無線部12、受話器13、送話器14、表示部18、表示部照明19、操作部20および操作部照明21を制御する。また制御部15は、ブラウザ通信などの場合の通信手順およびデータの解析処理なども行う。タイマ17は、制御部15に内包されたカウント式タイマであり、設定された値に比例した時間が経過すると、制御部15内にタイムアウトイベントを上げる。
【0026】
図2は、本発明の第1の実施形態である携帯電話端末1の制御部15の処理フローである。本実施形態において、表示部照明19および操作部照明21は、1つの照明で兼用されていてもよい。また表示部照明19および操作部照明21は、別々の照明であって、共通の制御線で制御部15によって制御されていてもよい。
【0027】
ブラウザイベントによっても、表示部照明19および操作部照明21の点灯以降の処理が行われること以外は、一般的な携帯電話端末または電子機器で行われている一般的な点灯制御と同様である。
【0028】
ユーザが操作部20を操作することによって、操作部20からキー操作イベントが入る(ステップA1)。操作部20からのキー操作イベントを受理した制御部15は、表示部照明19および操作部照明21を点灯する(ステップA2)。これと同時に、制御部15は、点灯時間に相当する値をタイマ17に設定し(ステップA3)、タイマ17を起動する。
【0029】
制御部15は、単位時間ごとに、タイマ17が満了しているかどうかの判断を行う(ステップA4)。タイマ17が満了していない場合、制御部15は、単位時間後に再び同様の判断を行う。タイマ17が満了すると、制御部15内ではタイムアウトイベントが発生する。このとき制御部15は、表示部照明19および操作部照明21を消灯し(ステップA5)、点灯制御を終了する(ステップA6)。
【0030】
タイマ17の機能は、上述のような単位時間の繰り返し処理によるソフトタイマで実現してもよいし、制御部15に内蔵されたハードウェアタイマで実現してもよい。ハードウェアタイマで実装した場合は、そのタイムアウトイベントを以てステップA4の判断処理におけるYes分岐と等価となる。
【0031】
タイマ17は、新たな操作部20からのキー操作イベントが入ってこなければ、一定の時間で満了する。タイマ17が満了する前に、新たな操作部20からのキー操作イベントが入ってきた場合、制御部15は、表示部照明19および操作部照明21の点灯制御を行うが、すでにそれらを点灯しているので、点灯制御は、単に点灯の継続となる。そして制御部15は、新たに点灯時間に相当する値をタイマ17に設定し、タイマ17を起動する。これによって、ある間隔内で、ユーザが操作部20を操作し続ける限りにおいては、表示部照明19および操作部照明21の点灯制御は繰返され、操作性および視認性が保証される。
【0032】
本実施形態では、操作部20からのキー操作イベントだけでなく、ブラウザイベントによっても、表示部照明19および操作部照明21の点灯制御を行う。
【0033】
制御部15は、ブラウザ通信の開始時のISPとのネゴシエーション完了、ブラウザのページロード完了、画像イメージの展開表示完了またはファイルのダウンロード完了などのブラウザイベントの発生を判断し、処理する(ステップA7)。そして制御部15は、表示部照明19および操作部照明21を点灯し(ステップA2)、タイマ17に点灯時間に相当する値を設定し(ステップA3)、タイマ17を起動する。
【0034】
すでにタイマ17のタイムアウトで、表示部照明19および操作部照明21が消灯されていた場合には、表示部照明19および操作部照明21の点灯によって、ユーザに通信状態に進展があったことの注意を喚起でき、また次の通信の進行状況を視認性を確保した状態で表示できる。またISPとのネゴシエーションが比較的早く完了し、タイマ17が満了前の状態であれば、表示部照明19および操作部照明21の消灯前に、新たに点灯時間に相当する値がタイマ17に設定される。したがって表示部18は、表示部照明19によって視認性を確保したまま、通信状態の進展を表示できる。
【0035】
表示部照明19および操作部照明21の点灯制御を、操作部20の操作のみによって行い、かつ本実施形態と同様の視認性を与えようとすると、タイマ17の設定値を大きくとって点灯時間を長くし、通信状態の進捗に拘わらず、表示部18の視認性を保つようにするしかない。通信状態の停滞時間は数十秒の長さになるため、その時間に相当する値をタイマ17の設定値にとると、ブラウザ接続の間中、表示部照明19および操作部照明21を点灯している状態になりかねない。この場合、照明のための電力が浪費され、携帯電話端末1の稼動時間を著しく縮めてしまう。本実施形態は、ブラウザ通信特有の表示の停滞に配慮した照明の点灯制御を行いながら、消費電力の低減も実現している。
【0036】
図3は、本発明の第2の実施形態である携帯電話端末1の制御部15の処理フローである。
【0037】
ユーザが操作部20を操作することによって、操作部20からキー操作イベントが入る(ステップB1)。操作部20からのキー操作イベントを受理した制御部15は、ブラウザ通信中かどうかの判断を行う(ステップB2)。ブラウザ通信中でない場合、一般の携帯電話端末と同様に、制御部15は、表示部照明19および操作部照明21を点灯する(ステップB5)。これと同時に、制御部15は、点灯時間に相当する値をタイマ17に設定し(ステップB6)、タイマ17を起動する。
【0038】
制御部15は、単位時間ごとに、タイマ17が満了しているかどうかの判断を行う(ステップB7)。タイマ17が満了していない場合、制御部15は、単位時間後に再び同様の判断を行う。タイマ17が満了すると、制御部15内ではタイムアウトイベントが発生する。このとき制御部15は、表示部照明19および操作部照明21を消灯し(ステップB8)、点灯制御を終了する(ステップB9)。
【0039】
タイマ17の機能は、上述のような単位時間の繰り返し処理によるソフトタイマで実現してもよいし、制御部15に内蔵されたハードウェアタイマで実現してもよい。ハードウェアタイマで実装した場合は、そのタイムアウトイベントを以てステップB7の判断処理におけるYes分岐と等価となる。
【0040】
タイマ17は、新たな操作部20からのキー操作イベントが入ってこなければ、一定の時間で満了する。タイマ17が満了する前に、新たな操作部20のキー操作イベントが入ってきた場合、制御部15は、表示部照明19および操作部照明21の点灯制御を行うが、すでにそれらは点灯しているので、単に点灯の継続となる。そして制御部15は、新たに点灯時間に相当する値をタイマ17に設定し、タイマ17を起動する。これによって、ある間隔内で操作部20の操作が続く限りにおいては、表示部照明19および操作部照明21の点灯制御が繰返され、操作性および視認性が保証される。
【0041】
一般的な音声発信、音声着信または音声通話などの場合には、このような処理でも支障はないが、Webブラウザを搭載する携帯電話端末1においてブラウザ通信を行う場合は事情が異なる。ブラウザ通信中においては、コンテンツの表示、選択またはページの移動に用いるキーなどの操作が主で、他のキーの使用頻度はコンテンツ内のフォームに文字入力を行ったり、接続先のURL(Uniform
Resource Locator)を指定する場合以外ではかなり低い。
【0042】
この利用特性を利用し、さらなる省電力化を図ったのが本実施形態である。ステップB2でブラウザ通信中の場合、制御部15は、文字入力モードかどうかの判断を行う(ステップB3)。文字入力モードの場合、ステップB5に進む。文字入力モードでない場合、制御部15は、ユーザに操作されたキーがブラウザ通信において多用されるキーかどうかの判断を行う(ステップB4)。ブラウサ通信で多用されるキーでない場合、ステップB5に進む。ブラウサ通信で多用されるキーの場合、制御部15は、表示部照明19のみ点灯させ(ステップB11)、ステップB6に進む。
【0043】
Webブラウザを搭載する携帯電話端末1によるブラウザ通信において多用されるキーには、比較的狭い表示部18に多くの表示情報を表示するためにスクロールを行ったり、リンク先の選択状態を移動させるための上下方向キー、キャッシュに記録された複数のページ情報の間を移動するため、もしくは横方向に収まらない画像などをスクロール表示するための左右方向キー、ブラウザ通信の中断またはメモリ内容への記録を行うためのブラウザメニューキー、選択表示状態になっているリンクを選択し、その先にあるページあるいはファイルを表示もしくはダウンロードするための選択キーなどがある。選択キーは、機能キーまたはFキーと呼称されることもある。これらのキーは、ブラウザ通信での利便を優先して、他のキーより大きく、また感触で識別し易い形状とされていることが多く、また配置位置にも多少の規則性がある。このため、ユーザは、キー自体を目視して表記から機能をその都度読取らなくても、たいていは操作できる。この点を利用したのが、ステップB4の判断処理である。もし操作されたのがこれらのキーだった場合は、表示部照明19だけを点灯する(ステップB11)。本実施形態は、操作部照明21が必要ないときに、それを点灯しないことで、消費電力の増加を抑えている。
【0044】
ただし、ステップB4の判断処理だけでは、ブラウザ通信中における文字入力時の方向キーなどの操作で、操作部照明21が点灯されない、もしくは操作部照明21の点灯時間が延長されないことになる。そこで、ステップB3の例外判断処理を設けている。ステップB3では、ブラウザ通信中であっても文字入力時の場合は、方向キーなどの操作によっても、表示部照明19および操作部照明21の点灯を行うように分岐させている。
【0045】
本実施形態では、ブラウザイベントによって、表示部照明19の点灯制御を行う。
【0046】
制御部15は、ブラウザ通信の開始時のISPとのネゴシエーション完了、ブラウザのページロード完了、画像イメージの展開表示完了またはファイルのダウンロード完了などのブラウザイベントの発生を判断し、処理する(ステップB10)。この場合、表示される情報こそがユーザにとって重要であるので、制御部15は、表示部照明19のみを点灯し(ステップB11)、ステップB6に進む。
【0047】
すでにタイマ17のタイムアウトで、表示部照明19が消灯されていた場合には、表示部照明19の点灯によって、ユーザに通信状態に進展があったことの注意を喚起でき、また次の通信の進行状況を視認性を確保した状態で表示できる。またISPとのネゴシエーションが比較的早く完了し、タイマ17が満了前の状態であれば、表示部照明19の消灯前に、新たに点灯時間に相当する値がタイマ17に設定される。したがって表示部18は、表示部照明19によって視認性を確保したまま、通信状態の進展を表示できる。
【0048】
表示部照明19および操作部照明21の点灯制御を、操作部20の操作のみによって行い、かつ本実施形態と同様の視認性を与えようとすると、タイマ17の設定値を大きくとって点灯時間を長くし、通信状態の進捗に拘わらず、表示部18の視認性を保つようにするしかない。通信状態の停滞時間は数十秒の長さになるため、その時間に相当する値をタイマ17の設定値にとると、ブラウザ接続の間中、表示部照明19および操作部照明21を点灯している状態になりかねない。この場合、照明のための電力が浪費され、携帯電話端末1の稼動時間を著しく縮めてしまう。本実施形態は、ブラウザ通信特有の表示の停滞に配慮した照明の点灯制御を行いながら、消費電力の低減も実現している。
【0049】
図4は、ユーザによって書き換え可能なメモリを有する携帯電話端末2の概略のブロック図である。携帯電話端末1の構成要素に対応する携帯電話端末2の構成要素には同じ符号を付け、説明を省略する。携帯電話端末2は、メモリ16が制御部15に内包されている以外は、携帯電話端末1と同様である。メモリ16は、制御部15に内包される記憶領域である。メモリ16は、ユーザが操作部20のキー操作を行った場合の点灯時間に相当する値である、キー操作イベント用の値を記憶する。またメモリ16は、ブラウザイベントが発生した場合の点灯時間に相当する値である、ブラウザイベント用の値を記憶する。キー操作イベント用の値およびブラウザイベント用の値は、ユーザによってそれぞれ任意にメモリ16に設定することができる。
【0050】
図5は、本発明の第3の実施形態である携帯電話端末2の制御部15の処理フローである。本実施形態において、表示部照明19および操作部照明21は、1つの照明で兼用されていてもよい。また表示部照明19および操作部照明21は、別々の照明であって、共通の制御線で制御部15によって制御されていてもよい。
【0051】
ブラウザイベントによっても、表示部照明19および操作部照明21の点灯以降の処理が行われること以外は、一般的な携帯電話端末または電子機器で行われている一般的な点灯制御と同様である。
【0052】
ユーザが操作部20を操作することによって、操作部20からキー操作イベントが入る(ステップC1)。操作部20からのキー操作イベントを受理した制御部15は、表示部照明19および操作部照明21を点灯する(ステップC2)。これと同時に、制御部15は、メモリ16に記憶されているユーザ指定のキー操作イベント用の値をタイマ17に設定し(ステップC3)、タイマ17を起動する。
【0053】
制御部15は、単位時間ごとに、タイマ17が満了しているかどうかの判断を行う(ステップC4)。タイマ17が満了していない場合、制御部15は、単位時間後に再び同様の判断を行う。タイマ17が満了すると、制御部15内ではタイムアウトイベントが発生する。このとき制御部15は、表示部照明19および操作部照明21を消灯し(ステップC5)、点灯制御を終了する(ステップC6)。
【0054】
タイマ17の機能は、上述のような単位時間の繰り返し処理によるソフトタイマで実現してもよいし、制御部15に内蔵されたハードウェアタイマで実現してもよい。ハードウェアタイマで実装した場合は、そのタイムアウトイベントを以てステップC4の判断処理におけるYes分岐と等価となる。
【0055】
タイマ17は、新たな操作部20からのキー操作イベントが入ってこなければ、一定の時間で満了する。タイマ17が満了する前に、新たな操作部20からのキー操作イベントが入ってきた場合、制御部15は、表示部照明19および操作部照明21の点灯制御を行うが、すでにそれらを点灯しているので、点灯制御は、単に点灯の継続となる。そして制御部15は、新たにメモリ16に記憶されているユーザ指定のキー操作イベント用の値をタイマ17に設定し、タイマ17を起動する。これによって、ある間隔内で、ユーザが操作部20を操作し続ける限りにおいては、表示部照明19および操作部照明21の点灯制御は繰返され、操作性および視認性が保証される。
【0056】
本実施形態では、操作部20からのキー操作イベントだけでなく、ブラウザイベントによっても、表示部照明19および操作部照明21の点灯制御を行う。
【0057】
制御部15は、ブラウザイベントの発生を判断し、処理する(ステップC7)。そして制御部15は、表示部照明19および操作部照明21を点灯する(ステップC8)。ステップC8は、続くステップC9がステップC3と異なるため、ステップC2とは別に図示しているが、ステップC2と同一内容の処理である。表示部照明19および操作部照明21の点灯と同時に、制御部15は、メモリ16に記憶されているユーザ指定のブラウザイベント用の値をタイマ17に設定し(ステップC9)、タイマ17を起動する。そしてステップC4に進む。
【0058】
すでにタイマ17のタイムアウトで、表示部照明19および操作部照明21が消灯されていた場合には、表示部照明19および操作部照明21の点灯によって、ユーザに通信状態に進展があったことの注意を喚起でき、また次の通信の進行状況を視認性を確保した状態で表示できる。またISPとのネゴシエーションが比較的早く完了し、タイマ17が満了前の状態であれば、表示部照明19および操作部照明21の消灯前に、新たにメモリ16に記憶されているユーザ指定のブラウザイベント用の値がタイマ17に設定される。したがって表示部18は、表示部照明19によって視認性を確保したまま、通信状態の進展を表示できる。
【0059】
表示部照明19および操作部照明21の点灯制御を、操作部20の操作のみによって行い、かつ本実施形態と同様の視認性を与えようとすると、タイマ17の設定値を大きくとって点灯時間を長くし、通信状態の進捗に拘わらず、表示部18の視認性を保つようにするしかない。通信状態の停滞時間は数十秒の長さになるため、その時間に相当する値をタイマ17の設定値にとると、ブラウザ接続の間中、表示部照明19および操作部照明21を点灯している状態になりかねない。この場合、照明のための電力が浪費され、携帯電話端末2の稼動時間を著しく縮めてしまう。
【0060】
つまり本実施形態は、ブラウザ通信特有の表示の停滞に配慮した照明の点灯制御を行いながら、消費電力の低減も実現している。また本実施形態では、ブラウザイベントが発生した場合の点灯時間を、ユーザの嗜好および操作の傾向にあわせて柔軟に設定できることで、より一層の操作性および視認性の向上を図ることができる。
【0061】
図6は、本発明の第4の実施形態である携帯電話端末2の制御部15の処理フローである。
【0062】
ユーザが操作部20を操作することによって、操作部20からキー操作イベントが入る(ステップD1)。操作部20からのキー操作イベントを受理した制御部15は、ブラウザ通信中かどうかの判断を行う(ステップD2)。ブラウザ通信中でない場合、一般の携帯電話端末と同様に、制御部15は、表示部照明19および操作部照明21を点灯する(ステップD5)。これと同時に、制御部15は、メモリ16に記憶されているユーザ指定のキー操作イベント用の値をタイマ17に設定し(ステップD6)、タイマ17を起動する。
【0063】
制御部15は、単位時間ごとに、タイマ17が満了しているかどうかの判断を行う(ステップD7)。タイマ17が満了していない場合、制御部15は、単位時間後に再び同様の判断を行う。タイマ17が満了すると、制御部15内ではタイムアウトイベントが発生する。このとき制御部15は、表示部照明19および操作部照明21を消灯し(ステップD8)、点灯制御を終了する(ステップD9)。
【0064】
タイマ17の機能は、上述のような単位時間の繰り返し処理によるソフトタイマで実現してもよいし、制御部15に内蔵されたハードウェアタイマで実現してもよい。ハードウェアタイマで実装した場合は、そのタイムアウトイベントを以てステップD7の判断処理におけるYes分岐と等価となる。
【0065】
タイマ17は、新たな操作部20からのキー操作イベントが入ってこなければ、一定の時間で満了する。タイマ17が満了する前に、新たな操作部20のキー操作イベントが入ってきた場合、制御部15は、表示部照明19および操作部照明21の点灯制御を行うが、すでにそれらは点灯しているので、単に点灯の継続となる。そして制御部15は、新たにメモリ16に記憶されているユーザ指定のキー操作イベント用の値をタイマ17に設定し、タイマ17を起動する。これによって、ある間隔内で操作部20の操作が続く限りにおいては、表示部照明19および操作部照明21の点灯制御が繰返され、操作性および視認性が保証される。
【0066】
一般的な音声発信、音声着信または音声通話などの場合には、このような処理でも支障はないが、Webブラウザを搭載する携帯電話端末2においてブラウザ通信を行う場合は事情が異なる。ブラウザ通信中においては、コンテンツの表示、選択またはページの移動に用いるキーなどの操作が主で、他のキーの使用頻度はコンテンツ内のフォームに文字入力を行ったり、接続先のURLを指定する場合以外ではかなり低い。
【0067】
この利用特性を利用し、さらなる省電力化を図ったのが本実施形態である。ステップD2でブラウザ通信中の場合、制御部15は、文字入力モードかどうかの判断を行う(ステップD3)。文字入力モードの場合、ステップD5に進む。文字入力モードでない場合、制御部15は、ユーザに操作されたキーがブラウザ通信において多用されるキーかどうかの判断を行う(ステップD4)。ブラウサ通信で多用されるキーでない場合、ステップD5に進む。ブラウサ通信で多用されるキーの場合、制御部15は、表示部照明19のみを点灯する(ステップD11)。これと同時に、制御部15は、メモリ16に記憶されているユーザ指定のブラウザイベント用の値をタイマ17に設定し(ステップD12)、タイマ17を起動する。そしてステップD7に進む。
【0068】
ステップD2、ステップD3およびステップD4は、第2の実施形態におけるステップB2、ステップB3およびステップB4と同様であるので、それらの説明は省略する。
【0069】
本実施形態では、ブラウザイベントによって、表示部照明19の点灯制御を行う。
【0070】
制御部15は、ブラウザイベントの発生を判断し、処理する(ステップD10)。この場合、表示される情報こそがユーザにとって重要であるので、制御部15は、表示部照明19のみを点灯する(ステップD11)。これと同時に、制御部15は、メモリ16に記憶されているユーザ指定のブラウザイベント用の値をタイマ17に設定し(ステップD12)、タイマ17を起動する。そしてステップD7に進む。
【0071】
すでにタイマ17のタイムアウトで、表示部照明19が消灯されていた場合には、表示部照明19の点灯によって、ユーザに通信状態に進展があったことの注意を喚起でき、また次の通信の進行状況を視認性を確保した状態で表示できる。またISPとのネゴシエーションが比較的早く完了し、タイマ17が満了前の状態であれば、表示部照明19の消灯前に、新たにメモリ16に記憶されているユーザ指定のブラウザイベント用の値がタイマ17に設定される。したがって表示部18は、表示部照明19によって視認性を確保したまま、通信状態の進展を表示できる。
【0072】
表示部照明19および操作部照明21の点灯制御を、操作部20の操作のみによって行い、かつ本実施形態と同様の視認性を与えようとすると、タイマ17の設定値を大きくとって点灯時間を長くし、通信状態の進捗に拘わらず、表示部18の視認性を保つようにするしかない。通信状態の停滞時間は数十秒の長さになるため、その時間に相当する値をタイマ17の設定値にとると、ブラウザ接続の間中、表示部照明19および操作部照明21を点灯している状態になりかねない。この場合、照明のための電力が浪費され、携帯電話端末2の稼動時間を著しく縮めてしまう。
【0073】
つまり本実施形態は、ブラウザ通信特有の表示の停滞に配慮した照明の点灯制御を行いながら、消費電力の低減も実現している。また本実施形態は、操作部照明21が必要ないときに、それを点灯しないことで、消費電力の増加を抑えている。さらに本実施形態では、ブラウザイベントが発生した場合の点灯時間を、ユーザの嗜好および操作の傾向にあわせて柔軟に設定できることで、より一層の操作性および視認性の向上を図ることができる。
【0074】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、必要な個所に絞って照明の点灯を行い、無駄な照明の点灯をなくすことで、表示部の視認性および操作部の操作性を確保しつつ、ブラウザ通信時の消費電力を低減してバッテリの消耗を防ぐことができる。
【0075】
また本発明によれば、ブラウザ通信において多用されるキーは、前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーより大きく、したがって操作部照明が点灯されなくても、操作性が確保される。
【0076】
また本発明によれば、ブラウザ通信において多用されるキーは、ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーより感触で識別し易い形状とされる。これによって、ブラウザ通信において多用されるキーについては、ユーザは、キー自体を目視して表記から機能をその都度読み取らなくても、たいていは操作でき、したがって操作部照明が点灯されなくても、操作性が確保される。
【0077】
また本発明によれば、ブラウザ通信において多用されるキーの操作による表示部照明の点灯時間と、前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーの操作による操作部照明および表示部照明の点灯時間とを、それぞれ任意に設定可能であるので、ユーザの要望に即した照明の点灯制御を実現できる。したがってユーザの嗜好および操作の傾向に適合した操作性および視認性の向上ができる。
また本発明によれば、ブラウザ通信中であっても文字入力時の場合は、ブラウザ通信において多用されるキーの操作によっても、表示部照明および操作部照明が一定時間、点灯される。これによってブラウザ通信中における文字入力時の、ブラウザ通信において多用されるキーの操作で、操作部照明が点灯されない、もしくは操作部照明の点灯時間が延長されないという不具合を回避することができる。
また本発明によれば、操作部のキーが操作されたときだけでなく、ブラウザイベントが発生したときにも、表示部照明が点灯されるので、通信状態の進展を、視認性を確保した状態で表示するために、操作部のキーの操作による表示部照明の点灯時間を長くする必要がない。したがって照明のための電力の浪費を防ぐことができる。またブラウザイベントが発生したときは、表示部に表示される情報こそがユーザにとって重要であることが考慮され、表示部照明のみが点灯されるので、消費電力を低減することができる。
また本発明によれば、ブラウザ通信中のブラウザイベントの発生による表示部照明の点灯時間を、ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーの操作による表示部照明および操作部照明の点灯時間とは別に任意に設定可能であるので、ユーザの要望に即した点灯制御を実現できる。したがってユーザの嗜好および操作の傾向に適合した視認性および操作性の向上ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯電話端末1の概略のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態である携帯電話端末1の制御部15の処理フローである。
【図3】本発明の第2の実施形態である携帯電話端末1の制御部15の処理フローである。
【図4】ユーザによって書き換え可能なメモリを有する携帯電話端末2の概略のブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施形態である携帯電話端末2の制御部15の処理フローである。
【図6】本発明の第4の実施形態である携帯電話端末2の制御部15の処理フローである。
【符号の説明】
1,2 携帯電話端末
11 アンテナ
12 無線部
13 受話器
14 送話器
15 制御部
16 メモリ
17 タイマ
18 表示部
19 表示部照明
20 操作部
21 操作部照明
22 バッテリ

Claims (7)

  1. ブラウザ通信機能を搭載している携帯端末において、
    表示画面を有する表示部、および表示部の照明である表示部照明を有する表示手段と、
    複数のキーを有し、ユーザが操作を行う操作部、および操作部の照明である操作部照明を有する操作手段と、
    ブラウザ通信中に、操作部のキーの中でブラウザ通信において多用されるキーが操作されたときは、表示部照明のみを一定時間、点灯させ、操作部のキーの中で前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーが操作されたときは、表示部照明および操作部照明を一定時間、点灯させる制御手段とを有することを特徴とする携帯端末。
  2. 前記ブラウザ通信において多用されるキーは、前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーより大きいことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記ブラウザ通信において多用されるキーは、前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーより感触で識別し易い形状とされることを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末。
  4. 前記制御手段は、前記ブラウザ通信において多用されるキーの操作による表示部照明の点灯時間、前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーの操作による表示部照明および操作部照明の点灯時間とを、それぞれ任意に設定可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の携帯端末。
  5. 前記制御手段は、ブラウザ通信中であっても文字入力時の場合は、前記ブラウザ通信において多用されるキーの操作によっても、表示部照明および操作部照明を一定時間、点灯させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の携帯端末。
  6. 前記制御手段は、ブラウザ通信中にユーザが注目するイベントであるブラウザイベントが予め設定され、ブラウザ通信中に、前記ブラウザイベントが発生したときは、表示部照明のみを一定時間、点灯させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の携帯端末。
  7. 前記制御手段は、ブラウザ通信中の前記ブラウザイベントの発生による表示部照明の点灯時間を、前記ブラウザ通信において多用されるキー以外のキーの操作による表示部照明および操作部照明の点灯時間とは別に任意に設定可能であることを特徴とする請求項6記載の携帯端末。
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