JP5007448B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は情報処理装置に係り、特に、液晶ディスプレイに用いられるバックライトを制御することができるようにした情報処理装置に関する。
近年、情報処理装置としての携帯電話機には、単なる音声通話による通信機能だけでなく、アドレス帳機能、カメラ機能、基地局やインターネットなどのネットワークを介したメール機能や、Webページなどを閲覧することが可能なブラウザ機能などの種々の機能が搭載されるようになってきている。これに伴い、表示画面をより見やすくするために、表示部としての液晶ディスプレイの大画面化が図られるようになってきている。
携帯電話機などの携帯型端末で用いられる液晶ディスプレイの場合、液晶ディスプレイに配置される液晶は自ら発光しないため、液晶の背面などから何らかの方法で発光させる必要がある。そこで、一般に、液晶の背面などからバックライトを点灯させるようにしている。
ここで、携帯電話機などはユーザによって頻繁に持ち運ばれることから、液晶ディスプレイが使用される環境の中には、屋外のような明るい環境だけでなく、トンネル内などのような暗い環境も存在する。そこで、従来から、携帯電話機が存在する使用環境内の照度を検知する照度センサ(光センサ)を用いて、液晶の背面から点灯させるバックライトを制御する技術が提案されている。具体的には、携帯電話機が存在する使用環境が明るい環境であれば、液晶の背面から点灯させるバックライトの輝度を上げ、一方、携帯電話機が存在する使用環境が暗い環境であれば、液晶の背面から点灯させるバックライトの輝度を下げるように制御される。
なお、このようなバックライト制御に関連する技術として、周囲の環境が暗いときに、LCDバックライトおよびキーバックライトの明るさを最低輝度レベルまで下げる技術が知られている(特許文献1参照)。この特許文献1に提案されている技術によれば、周囲が明るいときのみならず暗いときにも消費電力を抑えることが可能となる。
特開2006−146030号公報
しかしながら、従来のバックライトの制御技術では、液晶ディスプレイを用いる際の明るさを十分に保つことはできたとしても、明るい環境で携帯電話機が多く使用される場合には、液晶の背面から点灯させるバックライトの輝度が頻繁に上がってしまい、バックライトの使用に伴う消費電力が大きくなってしまう。
特に、近年では、地上波ディジタル放送波の視聴などを目的として、液晶ディスプレイの大画面化が図られており、これに伴い、バックライトの使用に伴う消費電力がより大きくなってしまい、その結果、携帯電話機の電池持ちが悪くなってしまうという課題があった。このような課題は、特許文献1に提案されている技術を用いても、解決することはできない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、液晶ディスプレイに用いられるバックライトを好適に制御することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、少なくとも液晶とバックライトからなる液晶ディスプレイと、情報処理装置が存在する使用環境内の照度を検知する検知手段と、照度値に対応付けられた明るさ領域と、前記バックライトの輝度値に関する設定値とが予め対応付けられて登録されている制御テーブルを参照して、前記検知手段により検知された照度値に基づいて、前記液晶ディスプレイにより画像を表示する際に点灯される前記バックライトの輝度値を複数の設定値のいずれか1つに設定する設定手段と、前記制御テーブルを参照して、前記検知手段により検知された照度値が、前記検知手段により検知された前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域と今回読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なると判定された場合、予め設定された所定の時間の経過後に、複数の前記設定値のうち、前記設定手段により前回設定された前記バックライトの輝度値の設定値より大きい設定値に基づいて、前記バックライトの輝度を制御する制御手段とを備え、前記情報処理装置が存在する使用環境内の照度を示す照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域と今回読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なるとき、前記制御手段は、複数の設定値のうち、前記設定手段により前回設定された前記バックライトの輝度値の設定値より大きい設定値に基づいて、前記バックライトの輝度を制御することを特徴とする。
本発明によれば、液晶ディスプレイに用いられるバックライトを好適に制御することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る情報処理装置として適用可能な携帯電話機1の外観の構成を表している。なお、図1(A)は、携帯電話機1を約180度に見開いたときの正面から見た外観の構成を表しており、図1(B)は、携帯電話機1を見開いたときの側面から見た外観の構成を表している。
図1(A)および(B)に示されるように、携帯電話機1は、中央のヒンジ部11を境に第1の筐体12と第2の筐体13とがヒンジ結合されており、ヒンジ部11を介して矢印X方向に折り畳み可能に形成される。携帯電話機1の内部の所定の位置には、送受信用のアンテナ(後述する図3のアンテナ31)が設けられており、内蔵されたアンテナを介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信する。
第1の筐体12には、その表面に「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話・電源キー、クリアキー、および電子メールキーなどの操作キー14が設けられており、操作キー14を用いて各種指示を入力することができる。
第1の筐体12には、操作キー14として上部に十字キーと確定キーが設けられており、ユーザが十字キーを上下左右方向に操作することにより当てられたカーソルを上下左右方向に移動させることができる。具体的には、第2の筐体13に設けられたメインディスプレイ17に表示されている電話帳リストや電子メールのスクロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作および画像の送り動作などの種々の動作を実行する。
また、確定キーを押下することにより、種々の機能を確定することができる。例えば第1の筐体12は、ユーザによる十字キーの操作に応じてメインディスプレイ17に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望の電話番号が選択され、確定キーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、選択された電話番号を確定して電話番号に対して発呼処理を行う。
さらに、第1の筐体12には、十字キーと確定キーの左隣に電子メールキーが設けられており、電子メールキーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、メールの送受信機能を呼び出すことができる。十字キーと確定キーの右隣には、ブラウザキーが設けられており、ブラウザキーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、Webページのデータを閲覧することが可能となる。
また、第1の筐体12には、操作キー14の下部にマイクロフォン15が設けられており、マイクロフォン15によって通話時のユーザの音声を集音する。また、第1の筐体12には、携帯電話機1の操作を行うサイドキー16が設けられている。
なお、第1の筐体12は、背面側に図示しないバッテリパックが挿着されており、終話・電源キーがオン状態になると、バッテリパックから各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
一方、第2の筐体13には、その正面にメインディスプレイ17が設けられており、電波の受信状態、電池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話番号及び送信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホームページ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ(後述する図2のCCDカメラ21)で撮像した画像、外部のコンテンツサーバ(図示せず)より受信したコンテンツ、メモリカード(後述する図3のメモリカード46)に記憶されているコンテンツを表示することができる。また、メインディスプレイ17の上部の所定の位置にはレシーバ(受話器)18が設けられており、これにより、ユーザは音声通話することが可能である。なお、携帯電話機1の所定の位置には、レシーバ18以外の音声出力部としてのスピーカ(図示せず)も設けられている。
また、第1の筐体12と第2の筐体13の内部の所定の位置には、携帯電話機1の状態を検知するための磁気センサ19a、19b、19c、および19dが設けられる。さらに、レシーバ18の近傍には、照度センサ20が設けられている。この照度センサ20は、例えばフォトダイオードやフォトトランジスタなどからなり、携帯電話機1が存在する使用環境内の照度(明るさ)を検知する。なお、メインディスプレイ17と後述するサブディスプレイ22は、例えば液晶ディスプレイにより構成されるディスプレイである。液晶ディスプレイは一般に、例えば液晶、冷陰極管からなるバックライト、偏向フィルタ、配向膜、電極、RGBのカラーフィルタなどの要素から構成され、このバックライトは例えば直下型方式やエッジライト方式などにて点灯される。
図2は、本発明に係る情報処理装置として適用可能な携帯電話機1の他の外観の構成を表している。図2の携帯電話機1の状態は、図1の携帯電話機1の状態から矢印X方向に回動させた状態である。なお、図2(A)は、携帯電話機1を閉じたときの正面から見た外観の構成を表しており、図2(B)は、携帯電話機1を閉じたときの側面から見た外観の構成を表している。
第2の筐体13の上部には、CCDカメラ21が設けられており、これにより、所望の撮影対象を撮像することができる。CCDカメラ21の下部には、サブディスプレイ22が設けられており、現在のアンテナの感度のレベルを示すアンテナピクト、携帯電話機1の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻などが表示される。
図3は、本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機1の内部の構成を表している。図示せぬ基地局から送信されてきた無線信号は、アンテナ31で受信された後、アンテナ共用器(DUP)32を介して受信回路(RX)33に入力される。受信回路33は、受信された無線信号を周波数シンセサイザ(SYN)34から出力された局部発振信号とミキシングして中間周波数信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。そして、受信回路33は、このダウンコンバートされた中間周波数信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。なお、周波数シンセサイザ34から発生される局部発振信号の周波数は、制御部41から出力される制御信号SYCによって指示される。
受信回路33からの受信ベースバンド信号は、CDMA信号処理部36に入力される。CDMA信号処理部36は、図示せぬRAKE受信機を備える。このRAKE受信機では、受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスがそれぞれの拡散符号(すなわち、拡散された受信信号の拡散符号と同一の拡散符号)で逆拡散処理される。そして、この逆拡散処理された各パスの信号は、位相が調停された後、コヒーレントRake合成される。Rake合成後のデータ系列は、デインタリーブおよびチャネル復号(誤り訂正復号)が行われた後、2値のデータ判定が行われる。これにより、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。この受信パケットデータは、圧縮伸張処理部37に入力される。
圧縮伸張処理部37は、DSP(Digital Signal Processor)などにより構成され、CDMA信号処理部36から出力された受信パケットデータを図示せぬ多重分離部によりメディアごとに分離し、分離されたメディアごとのに対してそれぞれ復号処理を行う。例えば通話モードにおいては、受信パケットデータに含まれる通話音声などに対応するオーディオデータをスピーチコーデックにより復号する。また、例えばテレビ電話モードなどのように、受信パケットデータに動画像データが含まれていれば、この動画像データをビデオコーデックにより復号する。さらに、受信パケットデータがダウンロードコンテンツであれば、このダウンロードコンテンツを伸張した後、伸張されたダウンロードコンテンツを制御部41に出力する。
復号処理により得られたディジタルオーディオ信号はPCMコーデック38に供給される。PCMコーデック38は、圧縮伸張処理部37から出力されたディジタルオーディオ信号をPCM復号し、PCM復号後のアナログオーディオデータ信号を受話増幅器39に出力する。このアナログオーディオ信号は、受話増幅器39にて増幅された後、レシーバ18により出力される。
圧縮伸張処理部37によりビデオコーデックにて復号されたディジタル動画像信号は、制御部41に入力される。制御部41は、圧縮伸張処理部37から出力されたディジタル動画像信号に基づく動画像を、図示せぬビデオRAM(例えばVRAMなど)を介してメインディスプレイ17に表示させる。なお、制御部41は、受信された動画像データだけでなく、CCDカメラ21により撮像された動画像データに関しても、図示せぬビデオRAMを介してメインディスプレイ17に表示させることも可能である。
また、圧縮伸張処理部37は、受信パケットデータが電子メールである場合、この電子メールを制御部41に供給する。制御部41は、圧縮伸張処理部37から供給された電子メールを記憶部42に記憶させる。そして、制御部41は、ユーザによる入力部としての操作キー14の操作に応じて、記憶部42に記憶されているこの電子メールを読み出し、読み出された電子メールをメインディスプレイ17に表示させる。
一方、通話モードにおいて、マイクロフォン15に入力された話者(ユーザ)の音声信号(アナログオーディオ信号)は、送話増幅器40により適正レベルまで増幅された後、PCMコーデック38によりPCM符号化される。このPCM符号化後のディジタルオーディオ信号は、圧縮伸張処理部37に入力される。また、CCDカメラ21から出力される動画像信号は、制御部41によりディジタル化されて圧縮伸張処理部37に入力される。さらに、制御部41にて作成されたテキストデータである電子メールも、圧縮伸張処理部37に入力される。
圧縮伸張処理部37は、PCMコーデック38から出力されたディジタルオーディオ信号を所定の送信データレートに応じたフォーマットで圧縮符号化する。これにより、オーディオデータが生成される。また、圧縮伸張処理部37は、制御部41から出力されたディジタル動画像信号を圧縮符号化して動画像データを生成する。そして、圧縮伸張処理部37は、これらのオーディオデータや動画像データを図示せぬ多重分離部で所定の伝送フォーマットに従って多重化した後にパケット化し、パケット化後の送信パケットデータをCDMA信号処理部36に出力する。なお、圧縮伸張処理部37は、制御部41から電子メールが出力された場合にも、この電子メールを送信パケットデータに多重化する。
CDMA信号処理部36は、圧縮伸張処理部37から出力された送信パケットデータに対し、送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理を施し、スペクトラム拡散処理後の出力信号を送信回路(TX)35に出力する。送信回路35は、スペクトラム拡散処理後の信号をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式などのディジタル変調方式を使用して変調する。送信回路35は、ディジタル変調後の送信信号を、周波数シンセサイザ34から発生される局部発振信号と合成して無線信号に周波数変換(アップコンバート)する。そして、送信回路35は、制御部41により指示される送信電力レベルとなるように、このアップコンバートにより生成された無線信号を高周波増幅する。この高周波増幅された無線信号は、アンテナ共用器32を介してアンテナ31に供給され、このアンテナ31から図示せぬ基地局に向けて送信される。
また、携帯電話機1は、外部メモリインタフェース45を備えている。この外部メモリインタフェース45は、メモリカード46を着脱することが可能なスロットを備えている。メモリカード46は、NAND型フラッシュメモリカードやNOR型フラッシュメモリカードなどに代表されるフラッシュメモリカードの一種であり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。さらに、携帯電話機1には、現在の正確な現在の時刻を測定する時計回路(タイマ)47が設けられている。
制御部41は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などからなり、CPUは、ROMに記憶されているプログラムまたは記憶部42からRAMにロードされた各種のアプリケーションプログラムに従って各種の処理を実行するとともに、種々の制御信号を生成し、各部に供給することにより携帯電話機1を統括的に制御する。RAMは、CPUが各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。
記憶部42は、例えば、電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子やHDD(Hard Disc Drive)などからなり、制御部41のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムや種々のデータ群を格納している。電源回路44は、バッテリ43の出力を基に所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。
ところで、従来のバックライトの制御技術では、照度センサ20を用いて、液晶の背面(又は側面)から点灯させるバックライトが制御される。具体的には、ユーザにより携帯電話機1が操作されることにより、例えば携帯電話機1が閉じた状態から開いた状態になされたとき、あるいは、閉じた状態または開いた状態でいずれかの操作キー14が押下されたときに、液晶ディスプレイ(メインディスプレイ17とサブディスプレイ22)のバックライトが点灯される。そして、このバックライトが点灯されると、予め設定された所定の時間(例えば1秒間や2秒間など)ごとに、照度センサ20から、照度センサ20にて検知された携帯電話機1が存在する使用環境内の照度(明るさ)を示す照度値(センサ値)が読み出され、読み出された照度値および予め設定された照度に関する所定の基準値に基づいて、液晶ディスプレイ(メインディスプレイ17とサブディスプレイ22)のバックライトの輝度が制御される。なお、メインディスプレイ17とサブディスプレイ22とは一律に制御を行っても良いし、別々の制御を行っても良い。
例えば照度に関する所定の基準値に基準値1および基準値2(基準値1<基準値2)を設定した場合、図4に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値が基準値1以下であるとき、バックライトの輝度は設定値1(バックライトの輝度に関する設定値)になるように制御され、照度センサ20から読み出された照度値が基準値1より大きくで、かつ基準値2以下であるとき、バックライトの輝度は設定値2になるように制御される。そして、照度センサ20から読み出された照度値が基準値2より大きいとき、バックライトの輝度は設定値3になるように制御される。なお、設定値1乃至設定値3は、設定値1<設定値2<設定値3の関係を有している。
このようなバックライト制御によって、照度センサ20による検知結果に応じて予め設定された所定の時間ごとに、携帯電話機1が存在する使用環境が明るい環境であれば、液晶の背面から点灯させるバックライトの輝度を直ちに上げるように制御される一方、携帯電話機1が存在する使用環境が暗い環境であれば、液晶の背面から点灯させるバックライトの輝度を直ちに下げるように制御される。
ところが、従来のバックライトの制御技術では、液晶ディスプレイ(メインディスプレイ17やサブディスプレイ22)を用いる際の明るさを十分に保つことはできたとしても、明るい環境で携帯電話機1が多く使用される場合には、液晶の背面から点灯させるバックライトの輝度が頻繁に最大の輝度設定値まで上がってしまい、バックライトの使用に伴う消費電力が大きくなってしまう。
勿論、バックライト制御の際に用いられる所定の時間(ウェイト時間)を通常よりも長めに設定することで、このような消費電力の増加を抑制することも考えられるが、この方法を用いると、携帯電話機1が存在する使用環境が暗い環境に移行したときに、バックライトの輝度を直ちに下げることができず、その分余計な電力を消費してしまい、その結果、バックライトの使用に伴う消費電力を十分に抑制することができなくなってしまう。
そこで、携帯電話機1が存在する使用環境が明るい環境に移行した際、バックライトの輝度を上げるタイミングを遅延させるとともに、携帯電話機1が存在する使用環境が暗い環境に移行した際には、バックライトの輝度を直ちに下げるように制御する。換言すれば、携帯電話機1が存在する使用環境の移行方向ごとに、異なるバックライト制御を実行し、最適なバックライト制御を行うようにする。これにより、液晶ディスプレイに用いられるバックライトを好適に制御することが可能となる。以下、この方法を用いたバックライト制御処理について説明する。
次に、図5のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1におけるバックライト制御処理について説明する。このバックライト制御処理は、ユーザにより携帯電話機1が操作されることにより、例えば携帯電話機1が閉じた状態から開いた状態にユーザによって操作され、磁気センサ19a乃至19dによってその旨を検知し、制御部41がその検知した信号を受信したとき、あるいは、閉じた状態または開いた状態でいずれかの操作キー14が押下されたことを制御部41が検知したときに、制御部41がメインディスプレイ17に対してバックライトを点灯制御することで、開始される。なお、図5のフローチャートを用いたバックライト制御処理においては、メインディスプレイ17のバックライト制御に関して明示的に記載するが、勿論、サブディスプレイ22のバックライト制御に関して本発明を適用するようにしてもよい。
ステップS1において、制御部41は、磁気センサ19a乃至19dを用いて例えば携帯電話機1が閉じた状態から開いた状態になされたか否かを監視し、あるいは、ユーザにより入力部としての操作キー14が押下されることで、閉じた状態または開いた状態でいずれかの操作キー14が押下されたか否かを監視し、メインディスプレイ17のバックライトを点灯させるか否かを判定し、メインディスプレイ17のバックライトを点灯させると判定するまで待機する。
ステップS1において制御部41がメインディスプレイ17のバックライトを点灯させると判定された場合、制御部41はステップS2で、記憶部42に記憶されているバックライト制御テーブルを読み出す。
図6は、記憶部42に記憶されているバックライト制御テーブルの構成例を表している。例えば図6に示されるように、照度に関する所定の基準値に基準値1および基準値2(基準値1<基準値2)が設定される。そして、制御部41は、照度センサ20から読み出された照度値が基準値1以下であると判断したとき、メインディスプレイ17のバックライトの輝度を設定値1(バックライトの輝度に関する設定値)になるように制御する。また、制御部41は、照度センサ20から読み出された照度値が基準値1より大きく、かつ基準値2以下であると判断したとき、バックライトの輝度は設定値2になるように制御する。また、制御部41は、照度センサ20から読み出された照度値が基準値2より大きいと判断したとき、バックライトの輝度は設定値3になるように制御する。なお、設定値1乃至設定値3は、設定値1<設定値2<設定値3の関係を有している。また、携帯電話機1が存在する使用環境の明るさを示す明るさ領域は、照度センサ20から読み出された照度値(x≦基準値1、基準値1<x≦基準値2、基準値2<x)のレベルに応じて、明るさ領域A、明るさ領域B、および明るさ領域Cとされる。より具体的には、明るさ領域Aとして明かりがない暗い場所、明るさ領域Bとして蛍光灯下の室内、明るさ領域Cとして太陽下の屋外などがそれぞれ想定されている。勿論、照度に関する所定の基準値を3つ以上設けるようにして、それに対応する明るさ領域を4つ以上設けるようにするとともに、バックライトの輝度の設定値を4つ以上より多段階的に設定するようにしてもよい。
なお、ここで用いられる「輝度」とは、発光体(この場合、メインディスプレイ17のバックライト)の単位面積あたりの明るさを意味する。
なお、図7は、照度センサ20により検知された照度値と、バックライト制御に用いられたバックライトの輝度に関する設定値との対応関係を時系列的に示している遷移図(ヒステリシス)である。図5のフローチャートを用いて説明するバックライト制御処理を説明する際、図7に示される対応関係を用いて順次説明する。ここで、例えば携帯電話機1の現在のステイタスは、図7のステイタス1となる直前のステイタスであり、照度センサ20から読み出された照度値が基準値1より大きく、かつ基準値2以下であり、明るさ領域Bに含まれる明るさ(照度)であるとともに、バックライト制御に用いられるバックライトの輝度に関する輝度値が設定値2に設定されているとする。そして、後述するステップS3の処理で、携帯電話機1の現在のステイタスが、図7に示されるステイタス1に移行するとする。
ステップS3において、制御部41は、レシーバ18の近傍に設けられた照度センサ20によって検知された、携帯電話機1が存在する使用環境内の照度(明るさ)に関する照度値を、照度センサ20から読み出す。例えば図7のステイタス1に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値は、基準値1より大きく、かつ基準値2以下であり、明るさ領域Bに含まれる明るさ(照度)である(図7に示されるステイタス1の白丸)。なお、ここで用いられる「照度」とは、光に照らされた照度センサ20の面上の単位面積当たりの光束を意味する。
ステップS4において、制御部41は、読み出されたバックライト制御テーブルに記述されている照度に関する所定の基準値(基準値1と基準値2)と図示しないメモリに記憶された前回読み出された照度値とを参照して、ステップS3において照度センサ20から読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なるか否かを判定する。
例えば読み出された照度値が前回の照度値よりも小さい場合、あるいは、読み出された照度値が前回の照度値よりも大きいが、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが同じである場合は、ステップS4の判定処理において「No」と判定される。
図7に示されるステイタス1の場合、照度センサ20から読み出された照度値が基準値1より大きくかつ基準値2以下(照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域B)であり、前回と同じ明るさ領域Bに含まれる明るさ(照度値)であり、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域(明るさ領域B)とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域(明るさ領域B)とが同じであるから、ステップS4の判定処理において「No」と判定される。
ステップS4において「No」と判定された場合、制御部41はステップS5で、読み出されたバックライト制御テーブルを参照して、照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域(例えば明るさ領域A乃至C)に予め対応付けられた設定値(例えば設定値1乃至3)が、現在設定されているバックライトの輝度値の設定値よりも大きいか否かを判定する。
図7に示されるステイタス1の場合、ステイタス1の直前のステイタスにて、すでに、バックライト制御に用いられるバックライトの輝度に関する輝度値が設定値2に設定されているとともに、照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域Bに予め対応付けられた設定値が設定値2であることから、照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域に予め対応付けられた設定値が、現在設定されているバックライトの輝度値の設定値と同じと判定される。すなわち、照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域に予め対応付けられた設定値が、現在設定されているバックライトの輝度値の設定値よりも大きくないと判定される。
ステップS5において照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域に予め対応付けられた設定値が、現在設定されているバックライトの輝度値の設定値よりも大きくないと判定された場合(すなわち、照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域に予め対応付けられた設定値が、現在設定されているバックライトの輝度値の設定値と同じかまたは小さいと判定された場合)、制御部41はステップS6で、読み出されたバックライト制御テーブルを参照して、照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域(例えば明るさ領域A乃至C)に予め対応付けられた設定値(例えば設定値1乃至3)に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値を設定する。
例えば図7に示されるステイタス1の場合、照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域Bに予め対応付けられた設定値が設定値2であることから、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定値2に設定される(図7に示されるステイタス1の黒丸)。
ステップS7において、制御部41は、メインディスプレイ17を制御し、ステップS6のバックライト輝度値設定処理により設定された設定値に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度を制御する。ステップS8において、制御部41は、時計回路47からの出力情報に基づいて、予め設定された所定の時間(例えば0.5秒間、1秒間や2秒間など)が経過したか否かを判定し、予め設定された所定の時間が経過したと判定するまで待機する。
ステップS8において制御部41が予め設定された所定の時間が経過したと判定した場合、ステップS3において制御部41は読み出した照度値を図示しないメモリに記憶するように制御し、処理はステップS3に戻り、ステップS3以降の処理が繰り返し実行される。すなわち、携帯電話機1の現在のステイタスが、図7に示されるステイタス1からステイタス2に移行する。図7に示されるステイタス2の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が明るい環境に移行している。その後、ステップS3にて照度センサ20からの照度値の読み出し処理が実行される。例えば図7のステイタス2に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Cである(図7に示されるステイタス2の白丸)。
次に、制御部41は、ステップS4において、照度センサ20から読み出された照度値に基づいて、読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なるか否かを判定する。
図7に示されるステイタス2の場合、照度センサ20から読み出された照度値が基準値2より大きく(照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域Cであり)、前回(図7に示されるステイタス1の場合)の明るさ領域Bよりも明るい明るさ領域Cに含まれる明るさ(照度)であり、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域(明るさ領域B)とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域(明るさ領域C)とが異なるから、ステップS4の判定処理において「Yes」と判定される。
ステップS4において読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なると判定された場合、制御部41はステップS9で、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なるか否かを判定する。例えば図7に示されるステイタス2の場合、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域Bであり、今回読み出された照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域Cであるから、2つ以上明るさ領域が異なってはいないことから、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なっていないと判定される。
ステップS9において前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なっていないと判定された場合、制御部41はステップS10で、時計回路47を用いて、予め設定された所定の時間(例えば0.5秒間、1秒間や2秒間など)が経過したか否かを判定し、予め設定された所定の時間が経過したと判定するまで待機する。
ステップS10において予め設定された所定の時間が経過したと判定された場合、携帯電話機1の現在のステイタスは図7に示されるステイタス2からステイタス3に移行する。そして、ステップS11において、制御部41は、レシーバ18の近傍に設けられた照度センサ20によって検知された、携帯電話機1が存在する使用環境内の照度(明るさ)に関する照度値を、照度センサ20から読み出す。例えば図7のステイタス3に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値は、図7のステイタス2と同様に、基準値2より大きく、明るさ領域Cに含まれる明るさ(照度)である(図7に示されるステイタス3の白丸)。
ステップS12において、制御部41は、照度センサ20から読み出された照度値に基づいて、読み出された照度値に対応する明るさ領域が、前回の照度値に対応する明るさ領域と同じまたは前回より明るい明るさ領域内にあるか否かを判定する。
例えば図7に示されるステイタス3の場合、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、図7のステイタス2と同様に、明るさ領域Cであることから、読み出された照度値に対応する明るさ領域が、前回の照度値に対応する明るさ領域と同じであると判定される。
ステップS12において読み出された照度値に対応する明るさ領域が、前回の照度値に対応する明るさ領域と同じまたは前回より明るい明るさ領域内にあると判定された場合、制御部41はステップS13で、読み出されたバックライト制御テーブルを参照して、前回のバックライトの輝度値の設定値よりも1つ上の設定値に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値を設定する。
例えば図7に示されるステイタス3の場合、前回設定されている明るさ領域Bに予め対応付けられた設定値2よりも1つ上の設定値は設定値3であることから、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定値3に設定される(図7に示されるステイタス3の黒丸)。
ステップS14において、制御部41は、メインディスプレイ17を制御し、ステップS13のバックライト輝度値設定処理により設定された設定値に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度を制御する。
ステップS15において、制御部41は、時計回路47を用いて、予め設定された所定の時間(例えば0.5秒間、1秒間や2秒間など)が経過したか否かを判定し、予め設定された所定の時間が経過したと判定するまで待機する。
ステップS15において予め設定された所定の時間が経過したと判定された場合、処理はステップS3に戻り、ステップS3以降の処理が繰り返し実行される。すなわち、携帯電話機1の現在のステイタスが、図7に示されるステイタス3からステイタス4に移行する。図7に示されるステイタス4の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が暗い環境に移行している。その後、ステップS3にて照度センサ20からの照度値の読み出し処理が実行される。例えば図7のステイタス4に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Bである(図7に示されるステイタス4の白丸)。
次に、ステップS4において、照度センサ20から読み出された照度値に基づいて、読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なるか否かが判定される。
図7に示されるステイタス4の場合、今回照度センサ20から読み出された照度値は前回読み出された照度値より小さいから、ステップS4の判定処理において「No」と判定される。
そして、ステップS6乃至S7の処理により、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値は設定値2に設定され、設定された設定値2に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度が制御される。次に、ステップS8の処理により予め設定された所定の時間が経過したと判定されると、処理はステップS3に戻るとともに、携帯電話機1の現在のステイタスはステイタス4からステイタス5に移行する。図7に示されるステイタス5の場合、ステイタス4と同様に、携帯電話機1が存在する使用環境が暗い環境に移行している。
その後、ステップS3乃至S8の処理が同様に実行され、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値は設定値1に設定され、設定された設定値1に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度が制御される。次に、ステップS8の処理により予め設定された所定の時間が経過したと判定されると、処理はステップS3に戻るとともに、携帯電話機1の現在のステイタスはステイタス5からステイタス6に移行する。図7に示されるステイタス6の場合、ステイタス5と異なり、携帯電話機1が存在する使用環境が明るい環境に移行している。
その後、ステップS3にて照度センサ20からの照度値の読み出し処理が実行される。例えば図7のステイタス6に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値は、基準値2よりも大きく、明るさ領域Cに含まれる明るさ(照度)である(図7に示されるステイタス6の白丸)。
次に、ステップS4において、照度センサ20から読み出された照度値に基づいて、読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なるか否かが判定される。
図7に示されるステイタス6の場合、今回照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域Cであり、前回(図7に示されるステイタス5の場合)の明るさ領域Aよりも明るい明るさ領域Cであることから、ステップS4の判定処理において「Yes」と判定される。
そして、ステップS9において、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なったか否かが判定され、図7に示されるステイタス6の場合、明るさ領域Aから明るさ領域C(明るさ領域Aよりも2つ異なった明るさ領域)に変化したことから、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なったと判定される(ステップS9の判定処理において「Yes」と判定される。
そして、ステップS9において前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なったと判定された場合、制御部41はステップS16で、読み出されたバックライト制御テーブルを参照して、前回のバックライトの輝度値の設定値よりも1つ上の設定値に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値を設定する。例えば図7に示されるステイタス6の場合、前回設定されている明るさ領域Aに予め対応付けられた設定値1よりも1つ上の設定値は設定値2であることから、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定値2に設定される(図7に示されるステイタス6の黒丸)。
ステップS17において、制御部41は、メインディスプレイ17を制御し、ステップS16のバックライト輝度値設定処理により設定された設定値に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度を制御する。ステップS18において、制御部41は、時計回路47を用いて、予め設定された所定の時間(例えば0.5秒間、1秒間や2秒間など)が経過したか否かを判定し、予め設定された所定の時間が経過したと判定するまで待機する。
ステップS18において予め設定された所定の時間が経過したと判定された場合、処理はステップS3に戻り、ステップS3以降の処理が繰り返し実行される。すなわち、携帯電話機1の現在のステイタスが、図7に示されるステイタス6からステイタス7に移行する。図7に示されるステイタス7の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が暗い環境に移行している。その後、ステップS3にて照度センサ20からの照度値の読み出し処理が実行される。例えば図7のステイタス7に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値は、基準値1よりも大きくかつ基準値2以下であり、明るさ領域Bに含まれる明るさ(輝度)である(図7に示されるステイタス7の白丸)。
次に、ステップS4において、制御部41は、照度センサ20から読み出された照度値に基づいて、読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なるか否かを判定する。図7に示されるステイタス7の場合、照度センサ20から読み出された照度値が基準値1より大きくかつ基準値2以下(照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域B)であり、前回(図7に示されるステイタス6の場合)の明るさ領域Cよりも暗い領域である明るさ領域Bに含まれる明るさ(照度)であり、今回照度センサ20から読み出された照度値は前回読み出された照度値より小さいことから、ステップS4の判定処理において「No」と判定される。
そして、ステップS6乃至S7の処理により、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値は設定値2に設定され、設定された設定値2に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度が制御される。次に、ステップS8の処理により予め設定された所定の時間が経過したと判定されると、処理はステップS3に戻るとともに、携帯電話機1の現在のステイタスはステイタス7からステイタス8に移行する。図7に示されるステイタス8の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が明るい環境に移行している。その後、図7のステイタス2乃至3の場合と同様に、ステップS4およびステップS9乃至S14の処理が実行され、一旦、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定値2に維持された後(図7に示されるステイタス8の黒丸)、予め設定された所定の時間経過後に、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定値3に設定される(図7に示されるステイタス9の黒丸)。
そして、ステップS14において、ステップS13のバックライト輝度値設定処理により設定された設定値に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度が制御される。次に、ステップS15において予め設定された所定の時間が経過したと判定された場合、処理はステップS3に戻り、ステップS3以降の処理が繰り返し実行される。すなわち、携帯電話機1の現在のステイタスが、図7に示されるステイタス9からステイタス10に移行する。図7に示されるステイタス10の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が暗い環境に移行している。
その後、ステップS3にて照度センサ20からの照度値の読み出し処理が実行される。例えば図7のステイタス10に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Cである(図7に示されるステイタス10の白丸)。
次に、ステップS4において、制御部41は、照度センサ20から読み出された照度値に基づいて、読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なるか否かを判定する。図7に示されるステイタス10の場合、照度センサ20から読み出された照度値が基準値1以下(照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域A)であり、前回(図7に示されるステイタス9の場合)の明るさ領域Cよりも暗い明るさ領域Aに含まれる明るさ(照度)であり、今回照度センサ20から読み出された照度値は前回読み出された照度値より小さいことから、ステップS4の判定処理において「No」と判定される。そして、ステップS6乃至S7の処理により、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値は設定値1に設定され、設定された設定値1に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度が制御される。
次に、ステップS8の処理により予め設定された所定の時間が経過したと判定されると、処理はステップS3に戻るとともに、携帯電話機1の現在のステイタスはステイタス10からステイタス11に移行する。図7に示されるステイタス11の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が明るい環境に移行している。その後、ステップS3にて照度センサ20からの照度値の読み出し処理が実行される。例えば図7のステイタス11に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Bである(図7に示されるステイタス11の白丸)。
次に、ステップS4において、制御部41は、照度センサ20から読み出された照度値に基づいて、読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なる否かを判定する。図7に示されるステイタス11の場合、照度センサ20から読み出された照度値が基準値1より大きくかつ基準値2以下(照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域B)であり、前回(図7に示されるステイタス10の場合)の明るさ領域Aよりも明るい明るさ領域Bに含まれる明るさ(輝度)であり、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域(明るさ領域B)とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域(明るさ領域C)とが異なるから、ステップS4の判定処理において「Yes」と判定される。
ステップS4において読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なると判定された場合、制御部41はステップS9で、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なったか否かを判定する。例えば図7に示されるステイタス11の場合、明るさ領域Aから明るさ領域B(明るさ領域Aと1つ異なった明るさ領域)に変化したことから、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なっていないと判定される。
ステップS9において前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なっていないと判定された場合、ステップS10において予め設定された所定の時間が経過したか否かが判定される。ステップS10において予め設定された所定の時間が経過したと判定された場合、携帯電話機1の現在のステイタスは図7に示されるステイタス11からステイタス12に移行する。そして、ステップS11において照度センサ20から、携帯電話機1が存在する使用環境内の照度(明るさ)に関する照度値が読み出される。例えば図7のステイタス12に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Cである(図7に示されるステイタス12の白丸)。
ステップS12において制御部41は、読み出された照度値に対応する明るさ領域が、前回の照度値に対応する明るさ領域と同じまたは前回より明るい明るさ領域内にあるか否かを判定する。例えば図7のステイタス12の場合、照度センサ20から読み出された照度値に明るさ領域は明るさ領域Cであり、前回の明るさ領域Bよりも1つ明るい領域であることから、読み出された照度値に対応する明るさ領域が前回の照度値に対応する明るさ領域よりも明るい明るさ領域内にあると判定される。
ステップS12において読み出された照度値に対応する明るさ領域が前回の照度値に対応する明るさ領域または前回よりも明るい明るさ領域内にあると判定された場合、制御部41はステップS13で、読み出されたバックライト制御テーブルを参照して、前回のバックライトの輝度値の設定値よりも1つ上の設定値に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値を設定する。例えば図7に示されるステイタス12の場合、前回のステイタス11で設定されている明るさ領域Aに予め対応付けられた設定値1よりも1つ上の設定値は設定値2であることから、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定値2に設定される(図7に示されるステイタス12の黒丸)。ステップS14において、ステップS13のバックライト輝度値設定処理により設定された設定値に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度が制御される。
その後、ステップS15において予め設定された所定の時間が経過したと判定されると、携帯電話機1の現在のステイタスは図7に示されるステイタス12からステイタス13に移行する。図7に示されるステイタス13の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が、明るさ領域Cのまま維持されている。その後、ステップS3にて照度センサ20からの照度値の読み出し処理が実行される。例えば図7のステイタス13に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Cである(図7に示されるステイタス13の白丸)。
次に、ステップS4において、制御部41は、照度センサ20から読み出された照度値に基づいて、読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なるか否かを判定する。図7に示されるステイタス13の場合、照度センサ20から読み出された照度値が基準値2より大きく(照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域Cであり)、前回(図7に示されるステイタス12の場合)の明るさ領域Cと同じ明るさ領域Cに含まれる明るさ(照度)であり、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域(明るさ領域C)とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域(明るさ領域C)とが同じであるから、今回の照度値が前回の照度値よりも大きいか否かにかかわらず、ステップS4の判定処理において「No」と判定される。
ステップS4において「No」と判定された場合、制御部41はステップS5で、読み出されたバックライト制御テーブルを参照して、照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域に予め対応付けられた設定値が、現在設定されているバックライトの輝度値の設定値よりも大きいか否かを判定する。
図7に示されるステイタス13の場合、すでに、図7のステイタス12にて、バックライト制御に用いられるバックライトの輝度に関する輝度値が設定値2に設定されているとともに、照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域Cに予め対応付けられた設定値が設定値3であることから、照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域に予め対応付けられた設定値が、現在設定されているバックライトの輝度値の設定値よりも大きいと判定される。
ステップS5において照度センサ20から読み出された照度値が含まれる明るさ領域に予め対応付けられた設定値が、現在設定されているバックライトの輝度値の設定値よりも大きいと判定された場合、処理はステップS10に進み、ステップS10にて予め設定された所定の時間が経過したか否かが判定される。
ステップS10において予め設定された所定の時間が経過したと判定されると、携帯電話機1の現在のステイタスは図7に示されるステイタス13からステイタス14に移行する。図7に示されるステイタス14の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が、明るさ領域Cのまま維持されている。その後、ステップS11にて照度センサ20からの照度値の読み出し処理が実行される。例えば図7のステイタス14に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Cである(図7に示されるステイタス14の白丸)。
その後、ステップS12にて制御部41が読み出された照度値に対応する明るさ領域が前回の照度値に対応する明るさ領域または前回よりも明るい明るさ領域内にあると判定し、ステップS13にて前回のバックライトの輝度値の設定値よりも1つ上の設定値に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定される。例えば図7に示されるステイタス14の場合、前回設定されている明るさ領域Bに予め対応付けられた設定値2よりも1つ上の設定値は設定値3であることから、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定値3に設定される(図7に示されるステイタス14の黒丸)。ステップS14において、ステップS13のバックライト輝度値設定処理により設定された設定値に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度が制御される。
ステップS15において予め設定された所定の時間が経過したと判定された場合、処理はステップS3に戻り、ステップS3以降の処理が繰り返し実行される。すなわち、携帯電話機1の現在のステイタスが、図7に示されるステイタス14からステイタス15に移行する。図7に示されるステイタス15の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が暗い環境に移行している。
その後、ステップS3にて照度センサ20からの照度値の読み出し処理が実行される。例えば図7のステイタス15に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Aである(図7に示されるステイタス15の白丸)。
次に、ステップS4において、照度センサ20から読み出された照度値に基づいて、読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なるか否かを判定する。図7に示されるステイタス15の場合、照度センサ20から読み出された照度値が基準値1以下(照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域A)であり、前回(図7に示されるステイタス14の場合)の明るさ領域Cよりも暗い領域である明るさ領域Aに含まれる明るさ(照度)であり、今回照度センサ20から読み出された照度値は前回読み出された照度値より小さいことから、ステップS4の判定処理において「No」と判定される。そして、ステップS6乃至S7の処理により、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値は設定値1に設定され(図7に示されるステイタス15の黒丸)、設定された設定値1に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度が制御される。
次に、ステップS8の処理により予め設定された所定の時間が経過したと判定されると、処理はステップS3に戻るとともに、携帯電話機1の現在のステイタスはステイタス15からステイタス16に移行する。図7に示されるステイタス16の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が明るい環境に移行している。図7のステイタス6の場合と同様に、ステップS4、ステップS9、およびステップS16乃至S17の処理が実行され、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定値2に設定される(図7に示されるステイタス16の黒丸)。
ステップS18の処理により予め設定された所定の時間が経過したと判定されると、処理はステップS3に戻るとともに、携帯電話機1の現在のステイタスはステイタス16からステイタス17に移行する。このとき、図7のステイタス13乃至14の場合と同様に、ステップS4、ステップS5、およびステップS10乃至S14の処理が実行され、一旦、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定値2に維持された後(図7に示されるステイタス17の黒丸)、予め設定された所定の時間経過後に、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定値3に設定される(図7に示されるステイタス18の黒丸)。
ステップS15において予め設定された所定の時間が経過したと判定された場合、処理はステップS3に戻り、ステップS3以降の処理が繰り返し実行される。すなわち、携帯電話機1の現在のステイタスはステイタス18からステイタス19に移行する。図7に示されるステイタス19の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が暗い環境に移行している。その後、ステップS3にて照度センサ20からの照度値の読み出し処理が実行される。例えば図7のステイタス19に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Bである(図7に示されるステイタス19の白丸)。
次に、ステップS4において、図7に示されるステイタス19の場合、照度センサ20から読み出された照度値が基準値1より大きくかつ基準値2以下(照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域Bであり)であり、前回(図7に示されるステイタス18の場合)の明るさ領域Cよりも暗い明るさ領域Bに含まれる明るさ(照度)であり、今回照度センサ20から読み出された照度値は前回読み出された照度値より小さいことから、ステップS4の判定処理において「No」と判定される。そして、ステップS6乃至S7の処理により、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値は設定値2に設定され、設定された設定値2に基づいて、メインディスプレイ17のバックライトの輝度が制御される。
次に、ステップS8の処理により予め設定された所定の時間が経過したと判定されると、処理はステップS3に戻るとともに、携帯電話機1の現在のステイタスはステイタス19からステイタス20に移行する。図7に示されるステイタス20の場合、携帯電話機1が存在する使用環境が明るい環境に移行している。その後、ステップS3にて照度センサ20からの照度値の読み出し処理が実行される。例えば図7のステイタス20に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Cである(図7に示されるステイタス20の白丸)。
次に、ステップS4において、制御部41は、照度センサ20から読み出された照度値に基づいて、読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なるか否かを判定する。図7に示されるステイタス20の場合、照度センサ20から読み出された照度値が基準値2より大きく(照度値に対応する明るさ領域は明るさ領域Cであり)、前回(図7に示されるステイタス19の場合)の明るさ領域Bよりも明るい領域である明るさ領域Cに含まれる明るさ(照度)であり、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域(明るさ領域B)とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域(明るさ領域C)とが異なるから、ステップS4の判定処理において「Yes」と判定される。
ステップS4において読み出された照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なると判定された場合、ステップS9にて、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なったか否かが判定され、例えば図7に示されるステイタス20の場合、この照度変化で予め設定されたいずれかの所定の基準値(基準値2)を超えてはいるが、照度変化で予め設定された所定の基準値を2つ以上は超えていないことから、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なっていないと判定される。
ステップS9において前回読み出された照度値に対応する明るさ領域とステップS3において読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なったと判定された場合、ステップS10にて予め設定された所定の時間が経過したか否かが判定される。ステップS10において予め設定された所定の時間が経過したと判定された場合、携帯電話機1の現在のステイタスは図7に示されるステイタス20からステイタス21に移行する。そして、ステップS11において、携帯電話機1が存在する使用環境内の照度(明るさ)に関する照度値が、照度センサ20から読み出される。例えば図7のステイタス21に示されるように、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Bである(図7に示されるステイタス21の白丸)。
その後、ステップS12において制御部41は、読み出された照度値に対応する明るさ領域が、前回の照度値に対応する明るさ領域と同じまたは前回より明るい明るさ領域内にあるか否かを判定し、例えば図7に示されるステイタス21の場合、照度センサ20から読み出された照度値に対応する明るさ領域は、明るさ領域Bであることから、読み出された照度値に対応する明るさ領域が、前回の照度値に対応する明るさ領域と同じまたは前回より明るい明るさ領域内にはないと判定される。
ステップS12において読み出された照度値に対応する明るさ領域が、前回の照度値に対応する明るさ領域と同じまたは前回より明るい明るさ領域内にはないと判定された場合、ステップS13乃至S14の処理はスキップされ、メインディスプレイ17のバックライトの輝度値が設定値2のまま維持される。その後、処理はステップS15に進み、ステップS15以降の処理が繰り返し実行される。
本発明の実施形態においては、携帯電話機1が存在する使用環境内の照度を検知し、携帯電話機1が存在する使用環境内の照度値と、液晶ディスプレイ(メインディスプレイ17)のバックライトの輝度値に関する設定値とが予め対応付けられて登録されている制御テーブルを参照して、照度センサ20により検知された、携帯電話機1が存在する使用環境内の照度を示す照度値に基づいて、液晶ディスプレイにより画像を表示する際に点灯されるバックライトの輝度値を複数の設定値のいずれか1つに設定し、制御テーブルを参照して、照度センサ20により検知された、携帯電話機1が存在する使用環境内の照度を示す照度値が、照度センサ20により検知された前回の照度値よりも大きく、かつ、照度変化で予め設定された照度に関するいずれかの所定の基準値を超えたか否かを判定し、携帯電話機1が存在する使用環境内の照度を示す照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、照度変化で予め設定された照度に関するいずれかの所定の基準値を超えたと判定された場合、予め設定された所定の時間の経過後に、複数の設定値のうち、前回設定されたバックライトの輝度値の設定値より大きい設定値に基づいて、液晶ディスプレイのバックライトの輝度を制御することができる。
これにより、携帯電話機1が存在する使用環境が明るい環境に移行した際、バックライトの輝度を上げるタイミングを遅延させるとともに、携帯電話機1が存在する使用環境が暗い環境に移行した際には、バックライトの輝度を直ちに下げるように制御することができる。具体的には、特に図7のステイタス2乃至3や、ステイタス7乃至9、ステイタス11乃至14、またはステイタス16乃至18に示されるように、携帯電話機1が存在する使用環境が明るい環境に移行した際(例えば明るさ領域Aから明るさ領域Bに移行した際)、バックライトの輝度を上げるタイミングを遅延させることができる。一方、図7のステイタス4乃至5、ステイタス10、ステイタス15、ステイタス19、またはステイタス21に示されるように、携帯電話機1が存在する使用環境が暗い環境に移行した際には、バックライトの輝度を直ちに下げるように制御することができる。
従って、明るい環境で携帯電話機1が多く使用される場合に、液晶の背面から点灯させるバックライトの輝度が頻繁に最大の輝度設定値まで上がってしまうことを抑制し、バックライトの使用に伴う消費電力が大きくなってしまうことを抑制することができる。例えば図7の場合、バックライトの輝度を最大設定値である設定値3(レベル3)に設定する回数を、携帯電話機1が存在する使用環境内の照度が明るさ領域Cに遷移した12回のうちの4回に抑えることができ、8回(=12回−4回)分の電力消費を抑制することができる。
特に、ユーザが地上波ディジタル放送波の視聴などをしながら屋外を散歩したりする場合や地下鉄の電車の中でメールを使用する場合などのように、頻繁に携帯電話機1が存在する使用環境内の照度が変化するときに、バックライトの輝度を最大設定値に設定する回数を削減しつつ、暗い環境においては応答性よくバックライトの輝度を下げることで、バックライトの使用に伴う消費電力を十分に抑制することができる。その結果、液晶ディスプレイのバックライトの使用に伴う消費電力を好適に抑制することができる。
なお、本発明の実施形態においては、液晶ディスプレイのバックライトの輝度を3段階で制御する場合について明示的に説明したが、このような場合に限られず、例えば4段階以上のようにより多段階に制御する場合にも本発明を適用することができる。このとき、例えば4段階でバックライトの輝度を制御する場合、図5のステップS13において設定するバックライトの輝度値の設定値を前回の設定値よりも2つ以上の上の設定値にするようにしてもよいし、また、照度変化で予め設定された所定の基準値を2つ以上超えて急に明るい環境に移行したような場合に、ステップS16において設定するバックライトの輝度値の設定値を前回の設定値よりも2以上の上の設定値にするようにしてもよい。勿論、このようなバックライトの輝度の設定の仕方については、ユーザの好みに合わせて適宜変更するようにしてもよい。
また、本発明の実施形態においては、ユーザが液晶ディスプレイを用いる際に生じる画面のちらつきを防止するなどのために、原則として、予め設定された所定の時間(例えば0.5秒間、1秒間や2秒間など)ごとにバックライトの輝度の制御を行うようにしているが、ユーザの画面の見やすさとバックライトの使用に伴う消費電力との兼ね合いを考慮して、この所定の時間を適宜設定変更するようにしてもよい。
なお、本発明は、携帯電話機1以外にも、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、携帯型音楽再生機、携帯型動画再生機、その他の情報処理装置にも適用することができる。
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機の外観の構成を示す図。 本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機の他の外観の構成を示す図。 本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機の内部の構成を示すブロック図。 従来のバックライト制御に用いられていたバックライト制御テーブルの構成例を示す図。 図3の携帯電話機におけるバックライト制御処理を説明するフローチャート。 図3の記憶部に記憶されているバックライト制御テーブルの構成例を示す図。 照度センサにより検知された照度値と、バックライト制御に用いられたバックライトの輝度に関する設定値との対応関係を時系列的に示している遷移図。
符号の説明
1…携帯電話機、11…ヒンジ、12…第1の筐体、13…第2の筐体、14…操作キー、15…マイクロフォン、16…サイドキー、17…メインディスプレイ、18…レシーバ(受話器)、19a乃至19d…磁気センサ、20…照度センサ、21…CCDカメラ、22…サブディスプレイ、31…アンテナ、32…アンテナ共用器(DUP)、33…受信回路(RX)、34…周波数シンセサイザ(SYN)、35…送信回路(TX)、36…CDMA信号処理部、37…圧縮伸張処理部、38…PCMコーデック、39…受話増幅器、40…送話増幅器、41…制御部、42…記憶部、43…バッテリ、44…電源回路、45…外部メモリインタフェース、46…メモリカード、47…時計回路。

Claims (3)

  1. 少なくとも液晶とバックライトからなる液晶ディスプレイと、
    情報処理装置が存在する使用環境内の照度を検知する検知手段と、
    照度値に対応付けられた明るさ領域と、前記バックライトの輝度値に関する設定値とが予め対応付けられて登録されている制御テーブルを参照して、前記検知手段により検知された照度値に基づいて、前記液晶ディスプレイにより画像を表示する際に点灯される前記バックライトの輝度値を複数の設定値のいずれか1つに設定する設定手段と、
    前記制御テーブルを参照して、前記検知手段により検知された照度値が、前記検知手段により検知された前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域と今回読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なると判定された場合、予め設定された所定の時間の経過後に、複数の前記設定値のうち、前記設定手段により前回設定された前記バックライトの輝度値の設定値より大きい設定値に基づいて、前記バックライトの輝度を制御する制御手段とを備え、
    前記情報処理装置が存在する使用環境内の照度を示す照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域と今回読み出された照度値に対応する明るさ領域とが2つ以上異なるとき、前記制御手段は、複数の設定値のうち、前記設定手段により前回設定された前記バックライトの輝度値の設定値より大きい設定値に基づいて、前記バックライトの輝度を制御することを特徴とする情報処理装置。
  2. 少なくとも液晶とバックライトからなる液晶ディスプレイと、
    情報処理装置が存在する使用環境内の照度を検知する検知手段と、
    照度値に対応付けられた明るさ領域と、前記バックライトの輝度値に関する設定値とが予め対応付けられて登録されている制御テーブルを参照して、前記検知手段により検知された照度値に基づいて、前記液晶ディスプレイにより画像を表示する際に点灯される前記バックライトの輝度値を複数の設定値のいずれか1つに設定する設定手段と、
    前記制御テーブルを参照して、前記検知手段により検知された照度値が、前記検知手段により検知された前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域と今回読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なると判定された場合、予め設定された所定の時間の経過後に、複数の前記設定値のうち、前記設定手段により前回設定された前記バックライトの輝度値の設定値より大きい設定値に基づいて、前記バックライトの輝度を制御する制御手段とを備え、
    前記情報処理装置が存在する使用環境内の照度を示す照度値が、前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域と今回読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なると判定された場合、予め設定された所定の時間の経過後に、前記検知手段により検知された照度値が、前回の照度値が含まれる明るさ領域または前回よりも明るい明るさ領域にあるとき、前記制御手段は、複数の設定値のうち、前記設定手段により前回設定された前記バックライトの輝度値の設定値より大きい設定値に基づいて、前記バックライトの輝度を制御することを特徴とする情報処理装置。
  3. 少なくとも液晶とバックライトからなる液晶ディスプレイと、
    情報処理装置が存在する使用環境内の照度を検知する検知手段と、
    照度値に対応付けられた明るさ領域と、前記バックライトの輝度値に関する設定値とが予め対応付けられて登録されている制御テーブルを参照して、前記検知手段により検知された照度値に基づいて、前記液晶ディスプレイにより画像を表示する際に点灯される前記バックライトの輝度値を複数の設定値のいずれか1つに設定する設定手段と、
    前記制御テーブルを参照して、前記検知手段により検知された照度値が、前記検知手段により検知された前回の照度値よりも大きく、かつ、前回読み出された照度値に対応する明るさ領域と今回読み出された照度値に対応する明るさ領域とが異なると判定された場合、予め設定された所定の時間の経過後に、複数の前記設定値のうち、前記設定手段により前回設定された前記バックライトの輝度値の設定値より大きい設定値に基づいて、前記バックライトの輝度を制御する制御手段とを備え、
    前記情報処理装置が存在する使用環境内の照度を示す照度値が、前回の照度値よりも小さく、または、前回の照度値よりも大きくかつ前回読み出された照度値に対応する明るさ領域と今回読み出された照度値に対応する明るさ領域とが同じであると判定された場合に、前記検知手段により検知された照度値が含まれる明るさ領域に予め対応付けられた前記バックライトの輝度値の設定値が、前記設定手段により設定されている前記バックライトの輝度値の設定値よりも大きいとき、前記制御手段は、予め設定された所定の時間の経過後に、複数の設定値のうち、前記設定手段により前回設定された前記バックライトの輝度値の設定値より大きい設定値に基づいて、前記バックライトの輝度を制御することを特徴とする情報処理装置。
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