以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る情報処理装置として適用可能な携帯電話機1の外観の構成を表している。なお、図1(A)は、携帯電話機1を約180度に見開いたときの正面から見た外観の構成を表しており、図1(B)は、携帯電話機1を見開いたときの側面から見た外観の構成を表している。
図1(A)および(B)に示されるように、携帯電話機1は、中央のヒンジ部11を境に第1の筐体12と第2の筐体13とがヒンジ結合されており、ヒンジ部11を介して矢印X方向に折り畳み可能に形成される。携帯電話機1の内部の所定の位置には、送受信用のアンテナ(後述する図3のアンテナ31)が設けられており、内蔵されたアンテナを介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信する。
第1の筐体12には、その表面に「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話・電源キー、クリアキー、および電子メールキーなどの操作キー14が設けられており、操作キー14を用いて各種指示を入力することができる。
第1の筐体12には、操作キー14として上部に十字キーと確定キーが設けられており、ユーザが十字キーを上下左右方向に操作することにより当てられたカーソルを上下左右方向に移動させることができる。具体的には、第2の筐体13に設けられたメインディスプレイ17に表示されている電話帳リストや電子メールのスクロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作および画像の送り動作などの種々の動作を実行する。
また、確定キーを押下することにより、種々の機能を確定することができる。例えば第1の筐体12は、ユーザによる十字キーの操作に応じてメインディスプレイ17に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望の電話番号が選択され、確定キーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、選択された電話番号を確定して電話番号に対して発呼処理を行う。
さらに、第1の筐体12には、十字キーと確定キーの左隣に電子メールキーが設けられており、電子メールキーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、メールの送受信機能を呼び出すことができる。十字キーと確定キーの右隣には、ブラウザキーが設けられており、ブラウザキーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、Webページのデータを閲覧することが可能となる。
また、第1の筐体12には、操作キー14の下部にマイクロフォン15が設けられており、マイクロフォン15によって通話時のユーザの音声を集音する。また、第1の筐体12には、携帯電話機1の操作を行うサイドキー16が設けられている。さらに、第1の筐体12には、外部から携帯電話機1にイヤフォン(図示せず)を接続するための外部コネクタPが設けられている。例えば音楽プレイヤが起動されてBGM再生中などに、外部コネクタPを介してイヤフォンが接続される。
なお、第1の筐体12は、背面側に図示しないバッテリパックが挿着されており、終話・電源キーがオン状態になると、バッテリパックから各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
一方、第2の筐体13には、その正面にメインディスプレイ17が設けられており、電波の受信状態、電池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話番号及び送信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホームページ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ(後述する図2のCCDカメラ20)で撮像した画像、外部のコンテンツサーバ(図示せず)より受信したコンテンツ、メモリカード(後述する図3のメモリカード46)に記憶されているコンテンツを表示することができる。また、メインディスプレイ17の上部の所定の位置にはレシーバ(受話器)が設けられており、これにより、ユーザは音声通話することが可能である。なお、携帯電話機1の所定の位置には、レシーバ18以外の音声出力部としてのスピーカ(図5のスピーカ50)も設けられている。
また、第1の筐体12と第2の筐体13の内部の所定の位置には、携帯電話機1の状態を検知するための磁気センサ19a、19b、19c、および19dが設けられる。
図2は、本発明に係る情報処理装置として適用可能な携帯電話機1の他の外観の構成を表している。図2の携帯電話機1の状態は、図1の携帯電話機1の状態から矢印X方向に回動させた状態である。なお、図2(A)は、携帯電話機1を閉じたときの正面から見た外観の構成を表しており、図2(B)は、携帯電話機1を閉じたときの側面から見た外観の構成を表している。
第2の筐体13の上部には、CCDカメラ20が設けられており、これにより、所望の撮影対象を撮像することができる。CCDカメラ20の下部には、サブディスプレイ21が設けられており、現在のアンテナの感度のレベルを示すアンテナピクト、携帯電話機1の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻などが表示される。
サブディスプレイ21の下部には、さらに、静電タッチパッド22が設けられる。静電タッチパッド22は、見かけ上一枚のタッチパッドになっているが、図示せぬセンサが複数個所に設けられており、ユーザがセンサの付近をタッチすると、センサがそれを検知し、巻戻し機能、早送り機能、音量ダウン動作、音量アップ動作、再生動作、および一時停止動作などが実行される。
図3は、本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機1の内部の構成を表している。図示せぬ基地局から送信されてきた無線信号は、アンテナ31で受信された後、アンテナ共用器(DUP)32を介して受信回路(RX)33に入力される。受信回路33は、受信された無線信号を周波数シンセサイザ(SYN)34から出力された局部発振信号とミキシングして中間周波数信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。そして、受信回路33は、このダウンコンバートされた中間周波数信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。なお、周波数シンセサイザ34から発生される局部発振信号の周波数は、制御部41から出力される制御信号SYCによって指示される。
受信回路33からの受信ベースバンド信号は、CDMA信号処理部36に入力される。CDMA信号処理部36は、図示せぬRAKE受信機を備える。このRAKE受信機では、受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスがそれぞれの拡散符号(すなわち、拡散された受信信号の拡散符号と同一の拡散符号)で逆拡散処理される。そして、この逆拡散処理された各パスの信号は、位相が調停された後、コヒーレントRake合成される。Rake合成後のデータ系列は、デインタリーブおよびチャネル復号(誤り訂正復号)が行われた後、2値のデータ判定が行われる。これにより、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。この受信パケットデータは、圧縮伸張処理部37に入力される。
圧縮伸張処理部37は、DSP(Digital Signal Processor)などにより構成され、CDMA信号処理部36から出力された受信パケットデータを図示せぬ多重分離部によりメディアごとに分離し、分離されたメディアごとのに対してそれぞれ復号処理を行う。例えば通話モードにおいては、受信パケットデータに含まれる通話音声などに対応するオーディオデータをスピーチコーデックにより復号する。また、例えばテレビ電話モードなどのように、受信パケットデータに動画像データが含まれていれば、この動画像データをビデオコーデックにより復号する。さらに、受信パケットデータがダウンロードコンテンツであれば、このダウンロードコンテンツを伸張した後、伸張されたダウンロードコンテンツを制御部41に出力する。
復号処理により得られたディジタルオーディオ信号はPCMコーデック38に供給される。PCMコーデック38は、圧縮伸張処理部37から出力されたディジタルオーディオ信号をPCM復号し、PCM復号後のアナログオーディオデータ信号を受話増幅器39に出力する。このアナログオーディオ信号は、受話増幅器39にて増幅された後、レシーバ18により出力される。
圧縮伸張処理部37によりビデオコーデックにて復号されたディジタル動画像信号は、制御部41に入力される。制御部41は、圧縮伸張処理部37から出力されたディジタル動画像信号に基づく動画像を、図示せぬビデオRAM(例えばVRAMなど)を介してメインディスプレイ17に表示させる。なお、制御部41は、受信された動画像データだけでなく、CCDカメラ20により撮像された動画像データに関しても、図示せぬビデオRAMを介してメインディスプレイ17に表示させることも可能である。
また、圧縮伸張処理部37は、受信パケットデータが電子メールである場合、この電子メールを制御部41に供給する。制御部41は、圧縮伸張処理部37から供給された電子メールを記憶部42に記憶させる。そして、制御部41は、ユーザによる入力部としての操作キー14の操作に応じて、記憶部42に記憶されているこの電子メールを読み出し、読み出された電子メールをメインディスプレイ17に表示させる。
一方、通話モードにおいて、マイクロフォン15に入力された話者(ユーザ)の音声信号(アナログオーディオ信号)は、送話増幅器40により適正レベルまで増幅された後、PCMコーデック38によりPCM符号化される。このPCM符号化後のディジタルオーディオ信号は、圧縮伸張処理部37に入力される。また、CCDカメラ20から出力される動画像信号は、制御部41によりディジタル化されて圧縮伸張処理部37に入力される。さらに、制御部41にて作成されたテキストデータである電子メールも、圧縮伸張処理部37に入力される。
圧縮伸張処理部37は、PCMコーデック38から出力されたディジタルオーディオ信号を所定の送信データレートに応じたフォーマットで圧縮符号化する。これにより、オーディオデータが生成される。また、圧縮伸張処理部37は、制御部41から出力されたディジタル動画像信号を圧縮符号化して動画像データを生成する。そして、圧縮伸張処理部37は、これらのオーディオデータや動画像データを図示せぬ多重分離部で所定の伝送フォーマットに従って多重化した後にパケット化し、パケット化後の送信パケットデータをCDMA信号処理部36に出力する。なお、圧縮伸張処理部37は、制御部41から電子メールが出力された場合にも、この電子メールを送信パケットデータに多重化する。
CDMA信号処理部36は、圧縮伸張処理部37から出力された送信パケットデータに対し、送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理を施し、スペクトラム拡散処理後の出力信号を送信回路(TX)35に出力する。送信回路35は、スペクトラム拡散処理後の信号をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式などのディジタル変調方式を使用して変調する。送信回路35は、ディジタル変調後の送信信号を、周波数シンセサイザ34から発生される局部発振信号と合成して無線信号に周波数変換(アップコンバート)する。そして、送信回路35は、制御部41により指示される送信電力レベルとなるように、このアップコンバートにより生成された無線信号を高周波増幅する。この高周波増幅された無線信号は、アンテナ共用器32を介してアンテナ31に供給され、このアンテナ31から図示せぬ基地局に向けて送信される。
また、携帯電話機1は、外部メモリインタフェース45を備えている。この外部メモリインタフェース45は、メモリカード46を着脱することが可能なスロットを備えている。メモリカード46は、NAND型フラッシュメモリカードやNOR型フラッシュメモリカードなどに代表されるフラッシュメモリカードの一種であり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。さらに、携帯電話機1には、現在の正確な現在の時刻を測定する時計回路(タイマ)49が設けられている。
また、地上波ディジタルワンセグ受信部47は、図示せぬ放送局からの地上波ディジタルワンセグ放送波や地上波ディジタルラジオ放送波を受信し、受信された地上波ディジタルワンセグ放送波や地上波ディジタルラジオ放送波に基づくTS(Transport Stream)信号を地デジ処理部48に供給する。地デジ処理部48は、地上波ディジタルワンセグ受信部47にて地上波ディジタルワンセグ放送波が受信された場合、地上波ディジタルワンセグ受信部47からの地上波ディジタルワンセグ放送波に基づくTS信号から、音声データと映像データに関するES(Elementary Stream)にそれぞれ分離し、分離された音声データを地デジ処理部48内の音声デコーダ(図示せず)にて所定の復号化方式でデコードするとともに、分離された映像データを地デジ処理部48内の映像デコーダ(図示せず)にて所定の復号化方式でデコードし、デコード後の音声信号と映像信号を制御部41に供給する。なお、地上波ディジタルワンセグ放送波に関するアプリケーションプログラムを「地上波ディジタルワンセグ放送の再生制御に関するプレイヤ」と呼び、また、地上波ディジタルラジオ放送波に関するアプリケーションプログラムを「地上波ディジタルラジオ放送の再生制御に関するプレイヤ」と呼ぶ。
イヤフォン検出部51は、第1の筐体12の側面に設けられた外部コネクタPを介して図示せぬイヤフォンが接続(装着)されたか否かを検出し、イヤフォンの接続(装着)を適宜検出すると、検出信号を生成し、生成された検出信号を制御部41に供給する。
制御部41は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などからなり、CPUは、ROMに記憶されているプログラムまたは記憶部42からRAMにロードされた各種のアプリケーションプログラムに従って各種の処理を実行するとともに、種々の制御信号を生成し、各部に供給することにより携帯電話機1を統括的に制御する。RAMは、CPUが各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。
記憶部42は、例えば、電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子やHDD(Hard Disc Drive)などからなり、制御部41のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムや種々のデータ群を格納している。
電源回路44は、バッテリ43の出力を基に所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。
ところで、制御部41は、本発明に係る機能的な構成として音楽プレイヤ機能を有している。制御部41は、音楽プレイヤ機能(音楽制御機能)に関するアプリケーションプログラムを実行し、記憶部42に記憶されているオーディオデータの再生動作および一時停止動作や、巻戻し機能、早送り機能、音量ダウン動作、音量アップ動作などの実行を制御する。オーディオデータに基づく音声は、スピーカ50やイヤフォンなどから出力される。
ところで、マルチメディア機能が搭載された携帯電話機においては、そのマルチメディア機能の起動中に一定の消費電流が常に消費されている。例えば携帯電話機にて音楽制御機能(音楽プレイヤ機能)が起動されている場合、通常の音楽再生中では、音楽プレイヤ機能の起動に伴って電流を消費している。また、音楽再生の一時停止中では、ユーザにより操作キーが操作されることで次の操作が受け付けられたときに瞬時に要求された動作を実行するために、常時必要なデバイスをアクティブ状態にしていることから、それに伴って電流を常時消費している。さらに、バックグラウンドで音楽再生を行うBGM再生中では、音楽再生中と同様に、音楽プレイヤ機能の起動に伴って電流を消費している。
ところが、音楽再生中では、ユーザは実際に音楽を視聴している関係上、音楽プレイヤ機能の起動に伴って電流を消費しているという認識はあるが、音楽再生の一時停止中や、マナーモード時やイヤフォン非装着時でのBGM再生中などでは、ユーザは実際に音楽を視聴しているわけではないことから、音楽プレイヤ機能の起動に伴って電流を消費しているという認識がないことが多い。以下、図4のフローチャートを用いて、従来の音楽制御処理での、音楽プレイヤ機能の起動に伴って生じる電力消費と、この電力消費に関するユーザの認識との関係について説明する。
図4のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における従来の音楽制御処理について説明する。
ステップS1において、制御部41は、ユーザにより操作キー14が操作されることにより音楽プレイヤ(音楽プレイヤ機能)を起動するとの指示が受け付けられると、制御部41の図示せぬROMまたは記憶部42に記憶されている音楽プレイヤに関するアプリケーションプログラムを起動する。ステップS2において、制御部41は、ユーザにより操作キー14が操作されることで音楽プレイヤのオートOFF設定がすでにされているか否かを判定する。ステップS2において制御部41が音楽プレイヤのオートOFF設定がすでにされていないと判定した場合、処理はステップS4に進む。
ステップS2において制御部41が音楽プレイヤのオートOFF設定がすでにされていると判定した場合、制御部41はステップS3で、オートOFF設定にて予め設定された所定の時間(例えば30分間や1時間など)が音楽プレイヤの起動時から経過したか否かを判定する。ステップS3において制御部41がオートOFF設定にて予め設定された所定の時間が音楽プレイヤの起動時から経過していないと判定した場合、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、制御部41は、音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態が、音楽再生中、BGM再生中、またはその他であるか否かを判定する。ステップS4において制御部41が音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態が音楽再生中であると判定した場合、制御部41はステップS5で、現在起動している音楽プレイヤの起動を継続する。このとき、音響出力手段としてのスピーカ50の状態はONであり、音楽プレイヤの状態はONである(ステップS6)。また、音楽プレイヤの起動に伴う電力消費は、音響出力手段としてのスピーカ50の電力消費と、音楽プレイヤの電力消費となる。そして、音楽再生中においては、ユーザは、実際に音楽を視聴している関係上、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているという認識はあるであろうと推定されるため、ユーザにとって妥当な電力消費である。その後、処理はステップS2に戻る。
一方、ステップS4において制御部41が音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態がBGM再生中であると判定した場合、制御部41はステップS7で、現在起動している音楽プレイヤの起動を継続する。このとき、音響出力手段としてのスピーカ50の状態はONであり、音楽プレイヤの状態はONである(ステップS8。また、音楽プレイヤ機能の起動に伴う電力消費は、音響出力手段としてのスピーカ50の電力消費と、音楽プレイヤの電力消費となる。しかしながら、マナーモード時やイヤフォン非装着時でのBGM再生中(なお、BGM再生中では、ユーザが音楽を聴くために図示せぬイヤフォンを外部コネクタPに装着する必要がある)などでは、ユーザは実際に音楽を視聴しているわけではないことから、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識は不明である。従って、BGM再生中においては、ユーザに、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているという認識はあれば、ユーザにとって妥当な電力消費である。一方、BGM再生中においては、ユーザに、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているという認識がなければ、ユーザにとって意図しない電流消費である。その後、処理はステップS2に戻る。
ステップS4において制御部41が音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態がその他(音楽再生中とBGM再生中以外のその他の状態)であると判定した場合、制御部41はステップS9で、音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態が一時停止中、操作中、または終了であるか否かを判定する。ステップS9において制御部41が音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態が一時停止中であると判定した場合、制御部41はステップS10で、現在起動している音楽プレイヤの起動を継続する。このとき、音響出力手段としてのスピーカ50の状態はOFFであり、音楽プレイヤの状態はONである(ステップS11)。また、音楽プレイヤ機能の起動に伴う電力消費は、音響出力手段としてのスピーカ50をOFFにしていることから、音楽プレイヤの電力消費のみとなる。しかしながら、一時停止中では、ユーザは実際に音楽を視聴しているわけではないことから、BGM再生中と同様に、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識は不明である。従って、一時停止中においては、ユーザに、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているという認識はあれば、ユーザにとって妥当な電力消費である。一方、BGM再生中においては、ユーザに、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているという認識がなければ、ユーザにとって意図しない電流消費である。
また、ステップS9において制御部41が音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態が操作中(音楽プレイヤの操作中)であると判定した場合、制御部41はステップS12で、現在起動している音楽プレイヤの起動を継続する。このとき、音響出力手段としてのスピーカ50の状態はONであり、音楽プレイヤの状態はONである(ステップS13)。また、音楽プレイヤ機能の起動に伴う電力消費は、音響出力手段としてのスピーカ50の電力消費と、音楽プレイヤの電力消費となる。そして、音楽再生中においては、ユーザは、実際に音楽プレイヤを操作しているため、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているという認識はあり、ユーザにとって妥当な電力消費である。その後、処理はステップS2に戻る。
さらに、ステップS9において制御部41が音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態が音楽プレイヤの終了であると判定した場合、制御部41はステップS14で、現在起動している音楽プレイヤの起動を停止するとともに、音響出力手段としてのスピーカ50をOFFにする。このとき、音響出力手段としてのスピーカ50の状態はOFFであり、音楽プレイヤの状態はOFFである(ステップS15)。また、音楽プレイヤ機能の起動に伴う電力消費は0となる。そして、ユーザは、音楽プレイヤの起動を停止していることから、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費していないという認識はあり、ユーザにとって妥当な電力消費である。その後、処理はステップS1に戻る。
一方、ステップS3において制御部41がオートOFF設定にて予め設定された所定の時間が音楽プレイヤの起動時から経過したと判定した場合、処理はステップS14に進み、音楽プレイヤがオートOFF設定によって自動的に停止される。なお、このとき、ユーザは、オートOFF設定を自ら行っていることから、所定の時間経過後に音楽プレイヤの起動が自動的に停止されることで、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費していないという認識はあり、ユーザにとって妥当な電力消費である。
図4に示されるように、従来の音楽制御処理においては、音楽プレイヤの起動中に音楽再生の一時停止や、マナーモード時やイヤフォン非装着時でのBGM再生が行われると、ユーザがその状態に気が付かない限り、ステップS2→ステップS4→ステップS7→ステップS8→ステップS2…という無限ループ、あるいは、ステップS2→ステップS4→ステップS9乃至S11→ステップS2…という無限ループとなってしまう。その結果、音楽プレイヤの起動に伴う消費電力がユーザの認識以上に生じてしまい、携帯電話機1の電池持ちが悪いというユーザクレームに繋がってしまう可能性が高い。特に、BGM再生は、操作手順によってはユーザの意図しない場合にも開始されてしまう場合もあり、このような場合、ユーザは音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているという認識がないことがほとんどであることから、携帯電話機1の電池持ちが悪いというユーザクレームに繋がってしまう可能性がより高い。
勿論、ユーザの操作によって一定時間経過すると一時停止やBGM再生を強制的にOFFにするように設定(オートOFF設定)することも可能であるが、一般的に、携帯電話機1のデフォルトの値では強制的なOFFには設定されておらず、この強制的なOFFに設定されていない限り、一時停止やBGM再生の強制的なOFF動作は実行されないことから、必ずしも有効な手段とはならない。
そこで、たとえオートOFF設定が行われていない場合であったとしても、音楽プレイヤの起動中に音楽再生の一時停止や、マナーモード時やイヤフォン非装着時でのBGM再生が行われた後、予め設定された所定の時間(例えば30分や1時間など)が経過したときには、音楽プレイヤの起動を自動的に停止し、前述の無限ループを回避するようにする。これにより、マルチメディア機能の起動中での、ユーザが意図しない消費電力の発生を抑制しつつ、意図しない消費電力に伴う電池持ちが悪いというユーザクレームを削減することが可能となる。以下、この方法を用いた本発明に係る音楽制御処理について説明する。
図5のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における音楽制御処理について説明する。なお、図5のステップS21乃至S28、およびステップS31乃至S37の処理は、図4のステップS1乃至S15の処理と基本的には同様であり、その説明は繰り返しになるので適宜省略する。
但し、図5における音楽制御処理の前提として、ユーザにより操作キー14が操作されることにより、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中や一時停止中に移行した場合、これらの状態に移行した時点から時計回路49による計時が開始される。
まず、前述した図4の場合に生じているステップS2→ステップS4→ステップS7→ステップS8→ステップS2…という無限ループを回避する場合について説明する。
ステップS24において制御部41が音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態がBGM再生中であると判定した場合、制御部41はステップS27で、現在起動している音楽プレイヤの起動を継続する。このとき、音響出力手段としてのスピーカ50の状態はONであり、音楽プレイヤの状態はONである(ステップS28)。また、音楽プレイヤ機能の起動に伴う電力消費は、音響出力手段としてのスピーカ50の電力消費と、音楽プレイヤの電力消費となる。しかしながら、BGM再生中の中でも、マナーモード時やイヤフォン非装着時でのBGM再生中などでは、ユーザは実際に音楽を視聴しているわけではないことから、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識は不明である。
そこで、ステップS29において、制御部41は、時計回路49を用いて、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中や一時停止中に移行した時点から予め設定された所定の時間(例えば30分や1時間など)が経過したかを判定する。ステップ29において制御部41が、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中に移行した時点から予め設定された所定の時間(例えば30分や1時間など)が経過したと判定した場合、制御部41はステップS30で、例えばマナーモード時やイヤフォン非装着時でのBGM再生中では、ユーザは実際に音楽を視聴しているわけではなく、そのときに、BGM再生中に移行した時点から予め設定された所定の時間が経過していることから、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識はないと推定する。すなわち、制御部41は、ユーザは一旦BGM再生を行うように操作したが、時間の経過とともに、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中であることを忘れてしまったと推定する。
その後、処理はステップS36に進む。ステップS36において、制御部41は、現在起動している音楽プレイヤの起動を停止するとともに、音響出力手段としてのスピーカ50をOFFにする。このとき、音響出力手段としてのスピーカ50の状態はOFFであり、音楽プレイヤの状態はOFFである(ステップS37)。そして、処理はステップS21へと進み、ステップS21以降の処理が繰り返し実行される。なお、ステップS36において音楽プレイヤの起動が停止されると、制御部41は、いままで計時されていた時計回路49をリセットする。
これにより、前述した図4の場合に生じてしまうステップS2→ステップS4→ステップS7→ステップS8→ステップS2…という無限ループを回避することができ、ユーザが意図しない電流消費を抑制することができる。
一方、ステップS29において制御部41が、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中に移行した時点から予め設定された所定の時間(例えば30分や1時間など)が経過していないと判定した場合、処理はステップS22に戻り、ステップS22以降の処理が繰り返し実行される。
次に、前述した図4の場合に生じているステップS2→ステップS4→ステップS9乃至S11→ステップS2…という無限ループを回避する場合について説明する。
ステップS31において制御部41が音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態が一時停止中であると判定した場合、制御部41はステップS32で、現在起動している音楽プレイヤの起動を継続する。このとき、音響出力手段としてのスピーカ50の状態はOFFであり、音楽プレイヤの状態はONである(ステップS33)。また、音楽プレイヤ機能の起動に伴う電力消費は、音響出力手段としてのスピーカ50をOFFにしていることから、音楽プレイヤの電力消費のみとなる。しかしながら、一時停止中では、ユーザは実際に音楽を視聴しているわけではないことから、BGM再生中と同様に、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識は不明である。その後、処理はステップS29に進み、ステップS29において、制御部41は、時計回路49を用いて、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中や一時停止中に移行した時点から予め設定された所定の時間(例えば30分や1時間など)が経過したかを判定する。そして、ステップS29において制御部41が、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態が一時停止中に移行した時点から予め設定された所定の時間(例えば30分や1時間など)が経過したと判定した場合、処理はステップS30へ進み、制御部41は、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識はないと推定するとともに、ステップS36にて、制御部41は、現在起動している音楽プレイヤの起動を停止するとともに、音響出力手段としてのスピーカ50をOFFにする。
本発明の実施形態においては、予め記憶されているオーディオデータの再生制御に関するプレイヤを起動し、プレイヤの起動に伴う状態が第1の状態(例えばマナーモード時やイヤフォン非装着時でのBGM再生中)または第2の状態(例えば一時停止中)に移行した時点からの経過時間を計時し、第1の状態または第2の状態に移行した時点からの経過時間が予め設定された所定の時間と一致したか否かを判定し、第1の状態または第2の状態に移行した時点からの経過時間が予め設定された所定の時間と一致したと判定された場合、プレイヤの起動を停止することができる。
これにより、音楽プレイヤ機能の起動中に音楽再生の一時停止や、マナーモード時やイヤフォン非装着時でのBGM再生が行われたときに、ユーザがこのことに気が付かず、あるいは忘れてしまったりすることで、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識はなくても、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中や一時停止中に移行した時点から予め設定された所定の時間が経過した後に、音楽プレイヤの起動を強制的に停止することができる。この強制停止動作は、たとえオートOFF設定がなされていない場合であっても行うことができる。従って、音楽プレイヤ機能の起動に伴う消費電力がユーザの認識以上に生じてしまうことを抑制し、ユーザにとって意図しない電流消費を抑制するとともに、携帯電話機1の電池持ちが悪いというユーザクレームを防止することができる。その結果、マルチメディア機能の起動中での、ユーザが意図しない消費電力の発生を抑制しつつ、意図しない消費電力に伴う電池持ちが悪いというユーザクレームを削減することができる。
なお、本発明の実施形態においては、予め記憶されているオーディオデータの再生制御に関する音楽プレイヤについて明示的に記載したが、このような場合に限られず、例えば地上波ディジタル放送の再生制御に関するプレイヤ、地上波ディジタルラジオ放送の再生制御に関するプレイヤ、およびFMラジオ放送の再生制御に関するプレイヤなどの制御処理においても本発明を適用することができる。また、1つのプレイヤを起動して行う制御処理だけでなく、複数のプレイヤを同時に起動して行う制御処理においても本発明を適用することができる。
また、音楽プレイヤの停止処理を行うタイミングに用いられる所定の時間は、ユーザの好みに応じて適宜変更するようにしてもよい。
ところで、図5のフローチャートを用いて説明した音楽制御処理においては、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中や一時停止中に移行した時点から予め設定された所定の時間(例えば30分や1時間など)が経過した場合、音楽プレイヤの起動を強制的に停止し、無限ループから回避するとともに、ユーザが意図しない電力消費を抑制するようにした。しかしながら、例えばBGM再生中のうち、マナーモード時やイヤフォン非装着時でのBGM再生中では、ユーザは実際に音楽を視聴しているわけではないことから、音楽プレイヤの起動を強制的に停止するようにしても構わないが、イヤフォン装着時のBGM再生中では、ユーザは実際に音楽を視聴していることから、BGM再生中に移行した時点から予め設定された所定の時間が経過した後に強制的に音楽プレイヤの起動が停止されると、ユーザにとって使い勝手が悪く、ユーザビリティーに欠けてしまう。
そこで、イヤフォンが装着されているか否かを判定し、イヤフォンが装着されていると判定された場合、たとえBGM再生中に移行した時点から予め設定された所定の時間が経過しても、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識はあるとし、音楽プレイヤの起動を停止しないようにする。以下、この方法を用いた音楽制御処理について説明する。
図6のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における他の音楽制御処理について説明する。なお、図6のステップS41乃至S48、ステップS50乃至S51、およびステップS53乃至S59の処理は、図5のステップS21乃至S37の処理と基本的には同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
なお、説明を簡便にするために、前述した図4の場合に生じているステップS2→ステップS4→ステップS7→ステップS8→ステップS2…という無限ループを回避する場合と、ステップS2→ステップS4→ステップS9乃至S11→ステップS2…という無限ループのいずれのループを回避する場合について一緒にして説明する。
ステップS49において、制御部41は、イヤフォン検出部51からの検出信号に基づいて、図示せぬイヤフォンが装着(接続)されているか否かを判定する。ステップS49において制御部41が、図示せぬイヤフォンが装着(接続)されていないと判定した場合、制御部41は、音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態が、マナーモード時やイヤフォン非装着時でのBGM再生中、あるいは一時停止中であると認識する。その後、処理はステップS50に進み、ステップS50以降の処理が実行され、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中または一時停止中に移行した時点から予め設定された所定の時間(例えば30分や1時間など)が経過した場合に、ユーザの認識がないと推定されて、音楽プレイヤの起動が停止される。
一方、ステップS49において制御部41が、図示せぬイヤフォンが装着(接続)されていると判定した場合、制御部41はステップS52で、音楽プレイヤの起動に伴う現在の状態がイヤフォン装着時でのBGM再生中であると認識する。そして、このとき、イヤフォン装着時でのBGM再生中では、ユーザは実際に音楽を視聴していることから、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識はあるであろうと推定される。その後、処理はステップS42に進み、ステップS42以降の処理が繰り返し実行され、たとえBGM再生中に移行した時点から予め設定された所定の時間が経過しても、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識はあるとし、音楽プレイヤの起動は停止されない。但し、この場合、時計回路49での計時処理はリセットされず、それ以降、ユーザによりイヤフォンが外部コネクタPから取り外され、イヤフォンが装着されていないと判定された場合、BGM再生中に移行した時点から予め設定された所定の時間が経過したときには、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識はないと推定し、音楽プレイヤの起動は停止される。
これにより、BGM再生中に移行した時点から予め設定された所定の時間が経過した後に強制的に音楽プレイヤの起動が停止されることを防止することができる。従って、ユーザビリティーを考慮しつつ、マルチメディア機能の起動中での、ユーザが意図しない消費電力の発生を抑制しつつ、意図しない消費電力に伴う電池持ちが悪いというユーザクレームを削減することができる。
ところで、図5および図6のフローチャートを用いて説明した音楽制御処理においては、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中や一時停止中に移行した時点から予め設定された所定の時間が経過した後に、音楽プレイヤの起動を強制的に停止するようにしたが、このような場合に限られず、音楽プレイヤを強制的に停止するのではなく、ユーザにBGM再生中や一時停止中である旨を通知するようにしてもよい。以下、この方法を用いた音楽制御処理について説明する。
図7のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における他の音楽制御処理について説明する。なお、図7の音楽制御処理は、基本的には図5の音楽制御処理と基本的には同様であり、その説明は適宜省略する。
ステップS79において制御部41が、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中や一時停止中に移行した時点から予め設定された所定の時間(例えば30分や1時間など)が経過したと判定した場合、制御部41はステップS80で、音楽プレイヤの起動に伴って電流を消費しているというユーザの認識はないと推定する。すなわち、制御部41は、ユーザは一旦BGM再生や一時停止を行うように操作したが、時間の経過とともに、音楽プレイヤ起動に伴う現在の状態がBGM再生中または一時停止中であることを忘れてしまったと推定する。
そして、ステップS81において、制御部41は、メインディスプレイ17を制御し、ユーザにBGM再生中や一時停止中である旨を通知するために、BGM再生中や一時停止中である旨をメインディスプレイ17に表示させる。メインディスプレイ17は、制御部41の制御に従い、BGM再生中や一時停止中である旨をポップアップ表示する。例えば「現在、BGM再生中です」などのメッセージを表示する。
その後、処理はステップS72に進む。これにより、ユーザに図4を用いて説明した無限ループの回避を促すことができ、マルチメディア機能の起動中での、ユーザが意図しない消費電力の発生を抑制しつつ、意図しない消費電力に伴う電池持ちが悪いというユーザクレームを削減することができる。
なお、このメッセージは、ユーザにより何らかの操作が行われるまで継続して表示するようにしてもよいし、所定の時間(例えば5分間とか10分間など)ごとに表示するようにしてもよい。
また、例えば図8に示されるように、音楽プレイヤの停止処理(ステップS107の処理)を実行しつつ、ステップS101にて「BGM再生を終了しました」などの告知メッセージを表示するようにしてもよい。
さらに、メインディスプレイ17にメッセージを表示する以外にも、ユーザに何らかの形で通知できさえすればよく、図示せぬLEDの点灯や点滅、バイブレータによる振動、バックライトの点灯や点滅、自らの携帯電話機1へのメールの送信などを用いて行うようにしてもよい。また、通知のタイミングについても、即時、次回の操作時、一定時間ごと、電源再起動時などのいずれでもよい。勿論、これを適宜組み合わせるようにしてもよい。
なお、BGM再生や一時停止における電力消費に伴い、制御部41が、電源回路44からの電力供給に関して低電圧を検出した場合に、一旦、電源をOFFにした後、再起動時に一時停止中やBGM再生中であった旨をメインディスプレイ17(例えばサブディスプレイ21などの他のディスプレイでもよい)に表示することで、ユーザに一時停止中やBGM再生中に伴う電力消費で電源がOFFとなったことを通知するようにしてもよい。
なお、本発明は、携帯電話機1以外にも、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、携帯型音楽再生機、携帯型動画再生機、その他の情報処理装置にも適用することができる。
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
1…携帯電話機、11…ヒンジ部、12…第1の筐体、13…第2の筐体、14…操作キー、15…マイクロフォン、16…サイドキー、17…メインディスプレイ、18…レシーバ、19a乃至19d…磁気センサ、20…CCDカメラ、21…サブディスプレイ、31…アンテナ、32…アンテナ共用器(DUP)、33…受信回路(RX)、34…周波数シンセサイザ(SYN)、35…送信回路(TX)、36…CDMA信号処理部、37…圧縮伸張処理部、38…PCMコーデック、39…受話増幅器、40…送話増幅器、41…制御部、42…記憶部、43…バッテリ、44…電源回路、45…外部メモリインタフェース、46…メモリカード、47…地上波ディジタルワンセグ受信部、48…地デジ処理部、49…時計回路、50…スピーカ、51…イヤフォン検出部。