JP2009251111A - 情報処理装置 - Google Patents

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保彦 阿部
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Abstract

【課題】点灯時間の累積に伴って劣化が生じた有機EL素子に対し、好適に輝度調整を行うことができるようにする。
【解決手段】本発明の情報処理装置においては、メインディスプレイは有機EL素子がマトリクス状に配列されており、記憶部は有機EL素子の輝度に関する設定値をドットごとに予め記憶し、表示駆動部はドットごとに記憶されている有機EL素子の輝度に関する設定値に基づいて、有機EL素子を発光し、表示手段を駆動し、制御部は、有機EL素子の輝度を調整するための輝度調整領域を指定し、この輝度調整領域における輝度の増減に関する指示に従い、輝度調整領域における輝度を増加または減少して新たな輝度の設定値を設定し、記憶部は、設定された輝度調整領域における輝度に関する新たな輝度の設定値を用いて、すでに記憶されている有機EL素子の輝度に関する設定値を更新する。
【選択図】 図4

Description

本発明は情報処理装置に係り、特に、ディスプレイとして有機ELを用いた情報処理装置に関する。
近年、情報処理装置としての携帯電話機には、単なる通話による通信機能だけでなく、アドレス帳機能、基地局やインターネットなどのネットワークを介したメール機能や、Webページなどを閲覧することが可能なブラウザ機能の他、さらにはオーディオデータを聞くことができる音楽制御機能や、地上波ディジタルワンセグ放送波を受信することができる機能などが搭載されるようになってきている。また、地上波ディジタルワンセグ放送波に基づく受信画像やその他の手段により取得された種々の映像コンテンツを携帯電話機上にて再生することが可能となってきている。
それに伴い、ユーザの間では、映像コンテンツをよりきれいに再生したいというニーズが高まってきている。そこで、このニーズに答えるべく、最近の携帯電話機においては、今まで主流であったTFT(Thin Film Transistor)液晶ディスプレイの他に、有機ELなどに代表される高輝度デバイスをディスプレイとして用いたものが提案されている。例えば有機EL(Electronic Luminescent)は、電圧をかけると発光する有機物質を利用して表示するディスプレイである。この有機ELでは、例えばジアミン類などの有機物質をガラス面に蒸着させ、それ自体が発光する。
そのため、ディスプレイの厚みを従来よりも薄くすることが可能となる。また、有機ELを用いたディスプレイの場合、有機物質が自発光するため、必要とされる輝度に応じて駆動電流(電圧)を増加させることで輝度を上げることができる一方、電流(電圧)を0にして完全な黒にすることができることから、液晶のスイッチOFF時に光漏れが生じてしまうために黒の度合いが弱まってしまう液晶ディスプレイと比べて、高コントラストな画像が得られる。さらに、有機ELを用いたディスプレイの場合、有機ELの応答特性は液晶に比べて遥かに高く、表示応答速度が高いことから、有機ELを用いたディスプレイは動画像の再生に適していると言える。
ところが、有機ELを用いたディスプレイでは、高輝度で鮮やかな画面表示が得られる半面、有機ELの発光層自体が自ら発光するという構造上、発光に伴う発熱によって有機EL素子を構成する有機物質の劣化(画素の劣化)が生じる。この有機物質の劣化により、各有機EL素子における発光輝度が低下したり、発光が不安定になるなどの問題が生じる。このような画素の劣化は、液晶ディスプレイに比べてより早く進行する。
そこで、RGBの色素ごとに点灯時間の累計をメモリに記録するようにし、記録されたRGBの色素ごとの点灯累計時間に基づいて統計処理を行い、一律にRGBの色素の輝度を調整する技術が提案されている。また、有機ELの画素の劣化に伴う焼き付けを防止する技術として、次のような技術が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に提案されている技術によれば、複数の有機EL素子の内、電圧測定回路によって測定された各有機EL素子の駆動電圧が、所定のしきい値を超える有機EL素子を劣化素子とし、駆動電圧が所定のしきい値以下である有機EL素子を非劣化素子とし、複数の有機EL素子のそれぞれの輝度が互いにほぼ一定となるように非劣化素子をエージングするためのエージング電流を非劣化素子へ供給することができる。これにより、有機ELパネルが焼き付くおそれがなくなる。
特開2004−348088号公報
しかしながら、記録されたRGBの色素ごとの点灯累計時間に基づいて統計処理を行い、一律にRGBの色素の輝度を調整する技術では、ディスプレイ全体として一律に輝度調整することができると考えられるが、画素の劣化の進行度合いはRGBの色素ごとに異なり、種々の画像を表示するディスプレイ上では画素の劣化具合にばらつきが生じるため、単純に点灯時間に応じて一律に輝度調整してしまうと、例えば累積した点灯時間の割りに画素の劣化が進行している場合に、輝度調整がうまく行かず、ユーザがディスプレイを見るときの可視性に問題が生じてしまう。
また、近年の携帯電話機の表示画面の高精細化に伴って、画素ごとに累積の点灯時間と輝度変化、あるいは劣化度合いを記録するためには多くのメモリ資源が必要となるし、コストもアップする。また、ユーザから見た見た目の劣化具合に対してはどうしても誤差が出てしまう。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、点灯時間の累積に伴って劣化が生じた有機EL素子に対し、好適に輝度調整を行うことができる情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、少なくとも発光層と画素を含む有機EL素子がマトリクス状に配列されており、複数の有機EL素子の配列に対応して表示画面上の複数のドットが形成され、複数のドットを用いて画像情報を表示する表示手段と、有機EL素子の輝度に関する設定値をドットごとに予め記憶する記憶手段と、記憶手段によりドットごとに記憶されている有機EL素子の輝度に関する設定値に基づいて、有機EL素子を発光し、表示手段を駆動する表示駆動手段と、有機EL素子の輝度を調整するための輝度調整領域を指定する指定手段と、指定手段により指定された輝度調整領域における輝度の増減に関する指示に従い、輝度調整領域における輝度を増加または減少して新たな輝度の設定値を設定する設定手段とを備え、記憶手段は、設定手段により設定された輝度調整領域における輝度に関する新たな輝度の設定値を用いて、すでに記憶されている有機EL素子の輝度に関する設定値を更新することを特徴とする。
本発明によれば、点灯時間の累積に伴って劣化が生じた有機EL素子に対し、好適に輝度調整を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る情報処理装置として適用可能な携帯電話機1の外観の構成を表している。なお、図1(A)は、携帯電話機1を約180度に見開いたときの正面から見た外観の構成を表しており、図1(B)は、携帯電話機1を見開いたときの側面から見た外観の構成を表している。
図1(A)および(B)に示されるように、携帯電話機1は、中央のヒンジ部11を境に第1の筐体12と第2の筐体13とがヒンジ結合されており、ヒンジ部11を介して矢印X方向に折り畳み可能に形成される。携帯電話機1の内部の所定の位置には、送受信用のアンテナ(後述する図3のアンテナ31)が設けられており、内蔵されたアンテナを介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信する。
第1の筐体12には、その表面に「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話・電源キー、クリアキー、および電子メールキーなどの操作キー14が設けられており、操作キー14を用いて各種指示を入力することができる。
第1の筐体12には、操作キー14として上部に十字キーと確定キーが設けられており、ユーザが十字キーを上下左右方向に操作することにより当てられたカーソルを上下左右方向に移動させることができる。具体的には、第2の筐体13に設けられたメインディスプレイ17に表示されている電話帳リストや電子メールのスクロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作および画像の送り動作などの種々の動作を実行する。
また、確定キーを押下することにより、種々の機能を確定することができる。例えば第1の筐体12は、ユーザによる十字キーの操作に応じてメインディスプレイ17に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望の電話番号が選択され、確定キーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、選択された電話番号を確定して電話番号に対して発呼処理を行う。
さらに、第1の筐体12には、十字キーと確定キーの左隣に電子メールキーが設けられており、電子メールキーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、メールの送受信機能を呼び出すことができる。十字キーと確定キーの右隣には、ブラウザキーが設けられており、ブラウザキーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、Webページのデータを閲覧することが可能となる。
また、第1の筐体12には、操作キー14の下部にマイクロフォン15が設けられており、マイクロフォン15によって通話時のユーザの音声を集音する。また、第1の筐体12には、携帯電話機1の操作を行うサイドキー16が設けられている。
なお、第1の筐体12は、背面側に図示しないバッテリパックが挿着されており、終話・電源キーがオン状態になると、バッテリパックから各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
一方、第2の筐体13には、その正面にメインディスプレイ17が設けられており、電波の受信状態、電池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話番号及び送信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホームページ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ(後述する図2のCCDカメラ20)で撮像した画像、外部のコンテンツサーバ(図示せず)より受信したコンテンツ、メモリカード(後述する図3のメモリカード46)に記憶されているコンテンツを表示することができる。また、メインディスプレイ17の上部の所定の位置にはレシーバ(受話器)18が設けられており、これにより、ユーザは音声通話することが可能である。なお、携帯電話機1の所定の位置には、レシーバ18以外の音声出力部としてのスピーカ(図3のスピーカ50)も設けられている。
また、第1の筐体12と第2の筐体13の内部の所定の位置には、携帯電話機1の状態を検知するための磁気センサ19a、19b、19c、および19dが設けられる。なお、メインディスプレイ17は、例えば有機ELにより構成されるディスプレイである。この有機EL(有機EL素子)は、有機薄膜層を両側から電極(陰極と陽極)で挟んだサンドイッチ構造を有しており、有機薄膜層は少なくとも電子輸送層、発光層、および正孔輸送層からなる。発光層には、発光の量子効率が高い材料が用いられる。
図2は、本発明に係る情報処理装置として適用可能な携帯電話機1の他の外観の構成を表している。図2の携帯電話機1の状態は、図1の携帯電話機1の状態から矢印X方向に回動させた状態である。なお、図2(A)は、携帯電話機1を閉じたときの正面から見た外観の構成を表しており、図2(B)は、携帯電話機1を閉じたときの側面から見た外観の構成を表している。
第2の筐体13の上部には、CCDカメラ20が設けられており、これにより、所望の撮影対象を撮像することができる。CCDカメラ20の下部には、サブディスプレイ21が設けられており、現在のアンテナの感度のレベルを示すアンテナピクト、携帯電話機1の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻などが表示される。なお、サブディスプレイ21も、メインディスプレイ17と同様に、有機ELにより構成されるディスプレイである。
図3は、本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機1の内部の構成を表している。図示せぬ基地局から送信されてきた無線信号は、アンテナ31で受信された後、アンテナ共用器(DUP)32を介して受信回路(RX)33に入力される。受信回路33は、受信された無線信号を周波数シンセサイザ(SYN)34から出力された局部発振信号とミキシングして中間周波数信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。そして、受信回路33は、このダウンコンバートされた中間周波数信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。なお、周波数シンセサイザ34から発生される局部発振信号の周波数は、制御部41から出力される制御信号SYCによって指示される。
受信回路33からの受信ベースバンド信号は、CDMA信号処理部36に入力される。CDMA信号処理部36は、図示せぬRAKE受信機を備える。このRAKE受信機では、受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスがそれぞれの拡散符号(すなわち、拡散された受信信号の拡散符号と同一の拡散符号)で逆拡散処理される。そして、この逆拡散処理された各パスの信号は、位相が調停された後、コヒーレントRake合成される。Rake合成後のデータ系列は、デインタリーブおよびチャネル復号(誤り訂正復号)が行われた後、2値のデータ判定が行われる。これにより、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。この受信パケットデータは、圧縮伸張処理部37に入力される。
圧縮伸張処理部37は、DSP(Digital Signal Processor)などにより構成され、CDMA信号処理部36から出力された受信パケットデータを図示せぬ多重分離部によりメディアごとに分離し、分離されたメディアごとのデータに対してそれぞれ復号処理を行う。例えば通話モードにおいては、受信パケットデータに含まれる通話音声などに対応するオーディオデータをスピーチコーデックにより復号する。また、例えばテレビ電話モードなどのように、受信パケットデータに動画像データが含まれていれば、この動画像データをビデオコーデックにより復号する。さらに、受信パケットデータがダウンロードコンテンツであれば、このダウンロードコンテンツを伸張した後、伸張されたダウンロードコンテンツを制御部41に出力する。
復号処理により得られたディジタルオーディオ信号はPCMコーデック38に供給される。PCMコーデック38は、圧縮伸張処理部37から出力されたディジタルオーディオ信号をPCM復号し、PCM復号後のアナログオーディオデータ信号を受話増幅器39に出力する。このアナログオーディオ信号は、受話増幅器39にて増幅された後、レシーバ18により出力される。
圧縮伸張処理部37によりビデオコーデックにて復号されたディジタル動画像信号は、制御部41に入力される。制御部41は、圧縮伸張処理部37から出力されたディジタル動画像信号に基づく動画像を、表示駆動部51に内蔵された図示せぬビデオRAM(例えばVRAMなど)を介してメインディスプレイ17に表示させる。なお、制御部41は、受信された動画像データだけでなく、CCDカメラ20により撮像された動画像データに関しても、表示駆動部51のビデオRAMを介してメインディスプレイ17に表示させることも可能である。
また、圧縮伸張処理部37は、受信パケットデータが電子メールである場合、この電子メールを制御部41に供給する。制御部41は、圧縮伸張処理部37から供給された電子メールを記憶部42に記憶させる。そして、制御部41は、ユーザによる入力部としての操作キー14の操作に応じて、記憶部42に記憶されているこの電子メールを読み出し、読み出された電子メールをメインディスプレイ17に表示させる。
一方、通話モードにおいて、マイクロフォン15に入力された話者(ユーザ)の音声信号(アナログオーディオ信号)は、送話増幅器40により適正レベルまで増幅された後、PCMコーデック38によりPCM符号化される。このPCM符号化後のディジタルオーディオ信号は、圧縮伸張処理部37に入力される。また、CCDカメラ20から出力される動画像信号は、制御部41によりディジタル化されて圧縮伸張処理部37に入力される。さらに、制御部41にて作成されたテキストデータである電子メールも、圧縮伸張処理部37に入力される。
圧縮伸張処理部37は、PCMコーデック38から出力されたディジタルオーディオ信号を所定の送信データレートに応じたフォーマットで圧縮符号化する。これにより、オーディオデータが生成される。また、圧縮伸張処理部37は、制御部41から出力されたディジタル動画像信号を圧縮符号化して動画像データを生成する。そして、圧縮伸張処理部37は、これらのオーディオデータや動画像データを図示せぬ多重分離部で所定の伝送フォーマットに従って多重化した後にパケット化し、パケット化後の送信パケットデータをCDMA信号処理部36に出力する。なお、圧縮伸張処理部37は、制御部41から電子メールが出力された場合にも、この電子メールを送信パケットデータに多重化する。
CDMA信号処理部36は、圧縮伸張処理部37から出力された送信パケットデータに対し、送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理を施し、スペクトラム拡散処理後の出力信号を送信回路(TX)35に出力する。送信回路35は、スペクトラム拡散処理後の信号をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式などのディジタル変調方式を使用して変調する。送信回路35は、ディジタル変調後の送信信号を、周波数シンセサイザ34から発生される局部発振信号と合成して無線信号に周波数変換(アップコンバート)する。そして、送信回路35は、制御部41により指示される送信電力レベルとなるように、このアップコンバートにより生成された無線信号を高周波増幅する。この高周波増幅された無線信号は、アンテナ共用器32を介してアンテナ31に供給され、このアンテナ31から図示せぬ基地局に向けて送信される。
また、携帯電話機1は、外部メモリインタフェース45を備えている。この外部メモリインタフェース45は、メモリカード46を着脱することが可能なスロットを備えている。メモリカード46は、NAND型フラッシュメモリカードやNOR型フラッシュメモリカードなどに代表されるフラッシュメモリカードの一種であり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。さらに、携帯電話機1には、現在の正確な現在の時刻を測定する時計回路(タイマ)47が設けられている。
制御部41は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などからなり、CPUは、ROMに記憶されているプログラムまたは記憶部42からRAMにロードされた、オペレーティングシステム(OS)を含む各種のアプリケーションプログラムに従って各種の処理を実行するとともに、種々の制御信号を生成し、各部に供給することにより携帯電話機1を統括的に制御する。RAMは、CPUが各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。
記憶部42は、例えば、電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子やHDD(Hard Disc Drive)などからなり、制御部41のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムや種々のデータ群を格納している。また、記憶部42は、メインディスプレイ17やサブディスプレイ21を表示駆動部51にて駆動する際に用いられる各ドットごとの輝度に関する輝度設定値テーブルを記憶している。
電源回路44は、バッテリ43の出力を基に所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。また、地上波ディジタルワンセグ受信部48は、図示せぬ放送局からの地上波ディジタルワンセグ放送波や地上波ディジタルラジオ放送波を受信し、受信された地上波ディジタルワンセグ放送波や地上波ディジタルラジオ放送波に基づくTS(Transport Stream)信号を地デジ処理部49に供給する。地デジ処理部49は、地上波ディジタルワンセグ受信部48にて地上波ディジタルワンセグ放送波が受信された場合、地上波ディジタルワンセグ受信部48からの地上波ディジタルワンセグ放送波に基づくTS信号から、音声データと映像データに関するES(Elementary Stream)にそれぞれ分離し、分離された音声データを地デジ処理部49内の音声デコーダ(図示せず)にて所定の復号化方式でデコードするとともに、分離された映像データを地デジ処理部49内の映像デコーダ(図示せず)にて所定の復号化方式でデコードし、デコード後のディジタル音声信号とディジタル動画像信号を制御部41に供給する。
図4のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における輝度調整処理について説明する。この輝度調整処理は、例えばユーザが待ち受画面を見ている場合に、メインディスプレイ17の一部にて画素が劣化していると認識し、その部分につき輝度調整を行うことを所望したとき、輝度調整用のサイドキー16が押下されることで、開始される。勿論、ユーザが動画像を携帯電話機1に再生させている場合に、メインディスプレイ17の一部にて画素が劣化していると認識し、その部分につき輝度調整を行うことを所望したとき、この輝度調整処理を開始するようにしてもよい。また、ユーザの好みに応じて、輝度調整を行う場合に単色均一画面を表示するように設定してもよい。
ステップS1において、制御部41は、ユーザにより例えばサイドキー16のうちの、輝度調整用のサイドキー16が押下されたか否かを判定し、輝度調整用のサイドキー16が押下されたと判定するまで待機する。
ステップS1において制御部41が、輝度調整用のサイドキー16が押下されたと判定した場合、制御部41はステップS2で、表示駆動部51を制御し、輝度調整領域を指定するための輝度調整領域指定画面をメインディスプレイ17に表示させるとともに、輝度調整領域指定画面に輝度調整領域指定カーソルを重畳してメインディスプレイ17に表示させる。メインディスプレイ17は、表示駆動部51の制御に従い、例えば図5に示されるように、輝度調整領域を指定するための輝度調整領域指定画面を表示するとともに、輝度調整領域指定画面に輝度調整領域指定カーソルを重畳して表示する。このとき、ユーザが待ち受画面を見ている場合に輝度調整処理が実行されるときには、この輝度調整領域指定画面は、すでに表示されている待ち受け画面に重畳して例えば透明なスクリーン表示される。
図6は、図3のメインディスプレイ17に表示される輝度調整領域指定画面の拡大図を示している。図6に示されるように、メインディスプレイ17には、少なくとも発光層とRGBの画素を含む有機EL素子がそれぞれメインディスプレイ17上の1ドットを形成しつつ、マトリクス状に配列されている。なお、本発明の実施形態においては、メインディスプレイ17上の1ドットが、少なくとも発光層とRGBの画素を含む1つの有機EL素子により形成されるようにしたが、このような場合に限られず、メインディスプレイ17上の1ドットが、少なくとも発光層とRGBの画素を含む有機EL素子を複数組み合わせることにより形成されるようにしてもよいし、RGBの画素ごとに有機EL素子とし、RGB画素ごとの有機EL素子を1ドットとするようにしてもよい。
そして、メインディスプレイ17に輝度調整領域指定画面を表示する場合、輝度調整領域指定カーソルが輝度調整領域指定画面に重畳して表示される。図6の場合、輝度調整領域指定カーソルは、初期表示位置としてまず、メインディスプレイ17の左上に表示される。付言すれば、この輝度調整領域指定カーソルは、縦方向に2ドット分、かつ、横方向に5ドット分で合計10ドット分の表示面積を有している。なお、メインディスプレイ17に輝度調整領域指定画面を表示する場合、各有機EL素子に対応してマトリクス状に配列された各ドットを示す格子状の枠を同時に表示するようにしてもよい。本発明の実施形態においては、輝度調整領域指定カーソルの表示位置を明確にするために便宜上、各ドットを示す格子状の枠を表示するようにしている。
ここで、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子の画素に劣化は、一般的に図6に示されるように、輝度調整領域カーソルの初期表示位置とは異なる位置で、局所的に発生する。図6の場合、輝度調整領域カーソルの初期表示位置の下方において、劣化レベル1乃至劣化レベル3の画素の劣化が8つのドットに生じている。なお、画素の劣化の度合いは、例えば劣化レベル1>劣化レベル2>劣化レベル3により表わされ、図6の場合には他のドットにおいては画素の劣化が生じていないものとする。
そこで、このような場合に、ユーザは、操作キー14のうちの例えば十字キーを操作することで、画素の劣化が生じている部分が輝度調整領域に含まれるように、輝度調整領域指定画面上の輝度調整領域指定カーソルを移動させる。
ステップS3において、制御部41は、ユーザにより操作キー14のうちの例えば十字キーが上下左右方向に操作されることで、輝度調整領域指定画面上の輝度調整領域指定カーソルを移動するとの指示が受け付けられたか否かを判定する。ステップS3において制御部41が、輝度調整領域指定画面上の輝度調整領域指定カーソルを移動するとの指示が受け付けられたと判定した場合、制御部41は、表示駆動部51を制御し、輝度調整領域指定カーソルを移動するとの指示に従い、メインディスプレイ17に表示されている輝度調整領域指定画面上の輝度調整領域指定カーソルを上下左右方向にドット単位で移動させる。例えば図6に示される矢印Pのように、輝度調整領域指定カーソルを移動するとの指示に従い、メインディスプレイ17に表示されている輝度調整領域指定画面上の輝度調整領域指定カーソルは、初期表示位置から右下方向にドット単位で(すなわち、右に4ドットで、かつ下に4ドットで)移動される。なお、ドット単位のマスではユーザに視認出来ない単位となってしまう可能性があるので、ドット単位に限定されず、複数ドット単位であっても良い。
ステップS3において制御部41が、輝度調整領域指定画面上の輝度調整領域指定カーソルを移動するとの指示が受け付けられていないと判定した場合、ステップS4の処理はスキップされる。
ステップS5において、制御部41は、輝度調整領域指定カーソルの移動を確定するに伴い、ユーザにより操作キー14のうちの例えば確定キーが押下されたか否かを判定する。ステップS5において制御部41が、ユーザにより操作キー14のうちの例えば確定キーが押下されていないと判定した場合、処理はステップS3に戻り、ステップS3以降の処理が繰り返し実行される。これにより、ユーザは、メインディスプレイ17に表示された輝度調整領域指定画面を見ながら、輝度を調整したい領域に輝度調整領域指定カーソルを移動させることができる。
ステップS5において制御部41が、ユーザにより操作キー14のうちの例えば確定キーが押下されたと判定した場合、制御部41は、制御部41が、ユーザにより操作キー14のうちの例えば確定キーが押下されたときに輝度調整領域指定カーソルが存在する表示位置に基づいて、メインディスプレイ17上で輝度を調整するための輝度調整領域を指定する。例えば図6の場合、メインディスプレイ17に表示されている輝度調整領域指定画面上の輝度調整領域指定カーソルは、初期表示位置から右下方向にドット単位で(すなわち、右に4ドットで、かつ下に4ドットで)移動された後、ユーザにより確定キーが押下されると、その移動された位置で輝度調整領域が指定される。
ここで、指定された輝度調整領域内において有機EL素子の画素の劣化度合いがドットによって異なる場合が考えられる。例えば図7に示されるように、輝度調整領域内においても、画素の劣化がない部分も存在すれば、劣化レベル1乃至3の画素の劣化が生じている部分も存在する。そこで、ユーザは、操作キー14を操作することで、輝度調整領域から画素の劣化がない部分を除外するように、輝度調整領域を縮小するとの指示を携帯電話機1にする。なお、輝度調整領域内に画素の劣化が生じている部分が入り切れない場合には、ユーザは、操作キー14を操作することで、輝度調整領域外の画素の劣化が生じている部分を輝度調整領域内に含まれるように、輝度調整領域を拡大するとの指示を携帯電話機1にする。
ステップS7において、制御部41は、ユーザにより操作キー14が操作されることで、輝度調整領域を拡大または縮小するとの指示が受け付けられたか否かを判定する。ステップS7において制御部41が、輝度調整領域を拡大または縮小するとの指示が受け付けられたと判定した場合、制御部41はステップS8で、輝度調整領域を拡大または縮小するとの指示に従い、メインディスプレイ17上で指定された輝度調整領域をドット単位で拡大または縮小する。例えば図8の場合、ユーザにより操作キー14が操作されることで、輝度調整領域を例えば横方向に3ドット縮小するとの指示がなされると、図6に示される表示面積を有する輝度調整領域(すなわち、縦方向に2ドット分、かつ、横方向に5ドット分で合計10ドット分の表示面積を有する輝度調整領域)が、矢印Qに示されるように、縦方向に2ドット分、かつ、横方向に2ドット分で合計4ドット分の表示面積を有する輝度調整領域に縮小される。
ステップS9において、制御部41は、記憶部42に予め記憶されている輝度設定値テーブルを読み出す。読み出された輝度設定値テーブルには、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子を発光する際に用いられる最新の輝度の設定値が各ドットに対応付けられて登録されている。
図9は、記憶部42に記憶されている輝度設定値テーブルの構成例を示している。図9に示されるように、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子の輝度の設定値は、まず、デフォルトの値として「3」に設定されている。そして、ユーザが携帯電話機1の使用に応じて適宜、輝度調整処理を実行させることで、輝度の設定値は変更される。本発明においては、説明を簡略化するために、この輝度調整処理を実行する前では輝度の設定値はデフォルトの値であるものとする。
ステップS10において、制御部41は、ユーザにより例えば図10に示される輝度の設定値を増減するためのサイドキー16が操作されることで、指定された輝度調整領域における輝度を増加または減少するとの指示を受け付ける。例えば図8の場合、メインディスプレイ17を構成する4つの有機EL素子に画素の劣化が生じていることから、各有機EL素子における発光輝度の低下を補うために、その部分のドットにつき、図9に示される輝度設定値テーブルに登録されている輝度を例えば輝度レベル3から輝度レベル4または5に増加されるとの指示が受け付けられる。
ステップS11において、制御部41は、読み出された輝度設定値テーブルを参照して、受け付けられた輝度調整領域における輝度を増加または減少するとの指示に従い、指定された輝度調整領域における輝度を増加または減少させるように設定する。例えば図11に示されるように、画素の劣化が生じている4つの有機EL素子に対応するドットの輝度につき、例えば輝度レベルを1つだけ増加させるように設定される。
ステップS12において、制御部41は、設定された輝度調整領域における輝度の増加または減少の設定に基づいて、記憶部42に記憶されている輝度設定値テーブルを更新させる。記憶部42は、制御部41の制御に従い、記憶されている輝度設定値テーブルを更新する。
ステップS13において、制御部41は、記憶部42に記憶されている更新後の輝度設定値テーブルを読み出し、読み出された更新後の輝度設定値テーブルに記憶されている各ドットごとの輝度(輝度値)に基づいて表示駆動部51を制御し、メインディスプレイ17を駆動させ、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子を発光させる。表示駆動部51は、制御部41の制御に従い、更新後の輝度設定値テーブルに記憶されている各ドットごとの輝度(輝度値)に基づいてメインディスプレイ17を駆動し、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子を発光させる。これにより、例えば図11に示されるように増加されて設定された輝度の設定値を用いて、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子が発光される。
ステップS14において、制御部41は、ユーザにより操作キー14が操作されることにより、輝度調整処理を終了するとの指示が受け付けられたか否かを判定する。ステップS14において輝度調整処理を終了するとの指示が受け付けられたと判定した場合、この輝度調整処理は終了する。一方、ステップS14において輝度調整処理を終了するとの指示が受け付けられていないと判定された場合、処理はステップS2に戻り、ステップS2以降の処理が繰り返し実行される。これにより、ユーザは、待ち受画面を見ている場合に、メインディスプレイ17の一部にて画素が劣化していると認識し、その部分につき輝度調整を行うことを所望したとき、この輝度調整処理の実行を開始させることで画素が劣化した部分について輝度を調整するとともに、調整後の輝度の設定値を用いてメインディスプレイ17を構成する有機EL素子を発光させ、有機EL素子の発光度合いを確認することができる。そして、調整が足りない場合には、再度、その部分の有機EL素子の輝度を調整し、調整が足りている場合には、他の有機EL素子に画素の劣化がないかを確認し、輝度の調整を繰り返しすることができる。
本発明の実施形態においては、少なくとも発光層と画素を含む有機EL素子がマトリクス状に配列されており、複数の有機EL素子の配列に対応して表示画面上の複数のドットが形成され、複数のドットを用いて画像情報を表示し、有機EL素子の輝度に関する設定値をドットごとに予め記憶し、ドットごとに記憶されている有機EL素子の輝度に関する設定値に基づいて、有機EL素子を発光し、表示手段を駆動し、有機EL素子の輝度を調整するための輝度調整領域を指定し、指定された輝度調整領域における輝度の増減に関する指示に従い、輝度調整領域における輝度を増加または減少して新たな輝度の設定値を設定し、設定された輝度調整領域における輝度に関する新たな輝度の設定値を用いて、すでに記憶されている有機EL素子の輝度に関する設定値が更新される。
これにより、単純に有機EL素子の点灯時間に応じて一律に輝度調整するのではなく、ユーザがメインディスプレイ17の有機EL素子の状態を実際に目視し、有機EL素子の画素の劣化状態を確認した上で、ユーザが所望する輝度調整領域内の有機EL素子の輝度の設定値を増加または減少して更新するようにしたので、メインディスプレイ17を構成する複数の有機EL素子の中で画素の劣化度合いにずれが生じた場合であっても、点灯時間に基づく一律な輝度調整による調整のムラの発生を抑制することができる。また、ユーザがたとえ有機EL素子の画素の劣化が発生したとしても不便に感じない場合に、点灯時間に基づいて一律に輝度調整されてしまうことを防止することができる。さらに、ドットごとに累積の点灯時間と輝度変化を記憶部42のメモリ資源を割り当てて記憶する必要がなくなることから、メモリの消費を削減することができる。従って、点灯時間の累積に伴って劣化が生じた有機EL素子に対し、好適に輝度調整を行うことができる。
なお、有機EL素子の画素の劣化が激しいことから、以降有機EL素子の発光を停止するために、ユーザは、輝度調整領域内の輝度の設定値を「0」に設定するようにしてもよい。これにより、ユーザの好みに応じて有機EL素子の発光を停止し、無駄な電力消費を抑制することができる。
なお、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子の画素の劣化の度合いは、点灯時間の累積に伴って大きくなる。そのため、ユーザは、その画素の劣化に応じて有機EL素子の輝度の設定値を増加させるように設定するが、例えば図9に示されるように、輝度の設定値を増加させるとしても限界が存在し、図9の場合、有機EL素子の輝度の設定値は「5」までにしか増加させることができない。そこで、すでに最高の設定値まで増加させてしまったドットに関して、ユーザから輝度の設定値の増加の指示がなされた場合、そのドットについては輝度の設定値を増加させることはできない旨をメッセージとして表示するようにしてもよい。以下、この方法を用いた輝度調整処理について説明する。
図12のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における他の輝度調整処理について説明する。なお、図12のステップS21乃至S30、およびステップS33乃至S36の処理は、図4のステップS1乃至S10、およびステップS11乃至S14の処理と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
ステップS31において、制御部41は、指定された輝度調整領域における輝度を増加するとの指示が受け付けられたとき、読み出された輝度設定値テーブルを参照して、指定された輝度調整領域に最高の輝度設定値に設定されているドット(セル)が存在するか否かを判定する。例えば図13に示されるように、記憶部42にすでに記憶されている輝度設定値テーブルにおいて、指定された輝度調整領域に最高の輝度設定値(「5」の設定値)が存在しており、この場合、指定された輝度調整領域に最高の輝度設定値に設定されているドット(セル)が存在すると判定される。
ステップS31において制御部41が、指定された輝度調整領域に最高の輝度設定値に設定されているドットが存在すると判定した場合、制御部41はステップS32で、表示駆動部51を制御し、指定された輝度調整領域にて輝度の増加ができない旨のメッセージ(警告)をメインディスプレイ17に表示させる。メインディスプレイ17は、表示駆動部51の駆動に従い、指定された輝度調整領域にて輝度の増加ができない旨のメッセージ(警告)を表示する。例えば「該当セルの中には上限値に設定されているセルがあります。これ以上、輝度をアップさせることはできません。」などのメッセージが表示される。これにより、ユーザは、指定された輝度調整領域に最高の輝度設定値に設定されているドット(セル)が存在することから、指定された輝度調整領域にて輝度の増加ができないことを知ることができる。このとき、最高の輝度設定値に設定されているドット(セル)がユーザに明確に分かるように、輝度調整領域内にて色調を変えて表示するようにしてもよい。勿論、図示せぬ発光素子(LED)やバイブ(図示せず)、スピーカ50などを用いて、指定された輝度調整領域にて輝度の増加ができない旨をユーザに報知するようにしてもよい。
同時に、制御部41は、表示駆動部51を制御し、「この該当セルを切り離してよいですか?」のメッセージをメインディスプレイ17に表示させる。メインディスプレイ17は、表示駆動部51の駆動に従い、「この該当セルを切り離してよいですか?」のメッセージを表示する。そして、ユーザがこの該当セルを切り離す(すなわち、最高の設定値としても、画素の劣化が激しいことから輝度が所望の程度にならないときに、その該当セルを今後使用しないように他のセル(ドット)から切り離す)ことを所望する場合、ユーザにより操作キー14のうちの例えばソフトキーなどが操作されることにより、このメッセージに対して「Yes」の指示がなされる。
ステップS33において、制御部41は、切り離しメッセージに対して「Yes」の指示がなされた場合、輝度調整領域内にて最高の設定値とされたドットを他のドットから切り離し、記憶部42に記憶されている輝度設定値テーブルに登録されている対応部分の設定値を「5」から「0」に設定するとともに、以降の表示の際、表示駆動部51を制御し、このドットに対応する有機EL素子への電力供給を停止する。その後、処理はステップS35に進み、記憶部42に記憶されている輝度設定値テーブルは更新される。例えば図13に示される輝度設定値テーブルの場合、図14に示されるように更新される。これにより、点灯時間の累積に伴って画素の劣化が進み、発色しなくなった(または発色が困難となった)ドットに対応する有機EL素子への電力供給を停止することができるため、無駄な消費電流を削減することができる。
一方、ステップS31において制御部41が、指定された輝度調整領域に最高の輝度設定値に設定されているドットが存在しないと判定した場合、処理はステップS34に進む。
なお、指定された輝度調整領域における輝度を増加するとの指示が受け付けられたとき、指定された輝度調整領域に最高の輝度設定値に設定されているドット(セル)が存在した場合、全体のドットに対応する各有機EL素子の輝度を全体的に一律して下げる(例えば輝度の設定値を1段階だけ下げる)ようにしてもよい。これにより、発色が困難となった)ドットに対応する有機EL素子の輝度を他の正常な有機EL素子に比べて相対的に明るくすることができる。
最近では、販売事業者の提案するプランなどによって、ユーザが1つの携帯電話機1を使用する期間が長くなる傾向にあり、ユーザとしても、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子をできるだけ劣化を抑制しつつ、長く使用できることを望むようになってきている。そこで、ユーザの操作に従い、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子への電力消費を抑える電力消費抑制モードに切り替えるようにしてもよい。以下、駆動モード設定処理について説明する。
図15のフローチャートを参照して、図3の携帯電話機1における駆動モード設定処理について説明する。
ステップS41において、制御部41は、ユーザにより操作キー14が操作されることにより、駆動モード設定処理を開始するとの指示が受け付けられたか否かを判定し、駆動モード設定処理を開始するとの指示が受け付けられたと判定するまで待機する。ステップS41において制御部41が、駆動モード設定処理を開始するとの指示が受け付けられたと判定した場合、制御部41はステップS42で、表示駆動部51を制御し、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子の駆動モードを設定するためのモード設定画面をメインディスプレイ17に表示させる。メインディスプレイ17は、表示駆動部51の制御に従い、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子の駆動モードを設定するためのモード設定画面を表示する。例えば有機EL素子の駆動モードとして「通常モード」と「電力消費抑制モード」を示すアイコンが表示されるとともに、「Yes」と「No」のコマンドが表示される。「通常モード」のアイコンにフォーカスが当たっているときに「Yes」のコマンドが指示されると、通常モードに設定するとの指示が受け付けられる。一方、「電力消費抑制モード」のアイコンにフォーカスが当たっているときに「Yes」のコマンドが指示されると、電力消費抑制モードに設定するとの指示が受け付けられる。
ステップS43において、制御部41は、通常モードに設定するとの指示が受け付けられたか否かを判定する。ステップS43において制御部41が、通常モードに設定するとの指示が受け付けられたと判定した場合、制御部41はステップS44で、有機EL素子の駆動モードを通常モードに設定する。このとき、ステップS45において、制御部41は、記憶部42に記憶されている輝度設定値テーブルを読み出し、ステップS46にて、通常モードであることから、輝度設定値テーブルに登録されている輝度の設定値をそのまま維持する。すなわち、図9に示されるデフォルトの値が基準として維持され、これまでに輝度の設定値が更新されてきた場合には、その更新された設定値も維持される。
一方、ステップS43において制御部41が、通常モードに設定するとの指示が受け付けられていないと判定した場合(すなわち、電力消費抑制モードに設定するとの指示が受け付けられたと判定した場合)、制御部41はステップS47で、有機EL素子の駆動モードを電力消費抑制モードに設定する。このとき、ステップS48において制御部41は、記憶部42に記憶されている輝度設定値テーブルを読み出し、ステップS49にて制御部41は、電力消費抑制モードであることから、輝度設定値テーブルに登録されている輝度の設定値を一律に減少して(減算して)設定する。すなわち、図9に示されるデフォルトの値が、例えば図16に示される値に1段階だけ減算され、これまでに輝度の設定値が更新されてきた場合には、その更新された設定値も減算される。なお、この輝度の設定値の減算の程度は1段階だけでなく、2段階以上でもよい。ステップS50において、制御部41は、設定された減算後の輝度の設定値を用いて、記憶部42に記憶されている輝度設定値テーブルを更新する。
これにより、電力消費抑制モードに設定された後においては、所定の段階だけ減算された輝度の設定値を用いて、図4や図12に示される輝度調整処理が実行される。従って、メインディスプレイ17を構成する有機EL素子の輝度を予め低い設定値に設定することができ、有機EL素子による電力消費を極力低く抑えることができる。
なお、本発明は、携帯電話機1以外にも、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、携帯型音楽再生機、携帯型動画再生機、その他の情報処理装置にも適用することができる。
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機の外観の構成を示す図。 本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機の他の外観の構成を示す図。 本発明に係る情報処理装置に適用可能な携帯電話機の内部の構成を示すブロック図。 図3の携帯電話機における輝度調整処理を説明するフローチャート。 図3のメインディスプレイに表示される輝度調整領域指定画面の表示例を示す図。 図3のメインディスプレイに表示される輝度調整領域指定画面の拡大図。 指定された輝度調整領域内において有機EL素子の画素の劣化度合いがドットによって異なる場合を説明する説明図。 指定された輝度調整領域の拡大縮小方法を説明する説明図。 記憶部に記憶されている輝度設定値テーブルの構成例を示す図。 輝度調整領域における輝度の設定値を増加または減少させるためのサイドキーの構成例を示す図。 輝度調整領域における輝度の設定値を増加または減少して設定する設定方法を説明する説明図。 図3の携帯電話機における他の輝度調整処理を説明するフローチャート。 記憶部に記憶されている輝度設定値テーブルの他の構成例を示す図。 記憶部に記憶されている輝度設定値テーブルの他の構成例を示す図。 図3の携帯電話機における駆動モード設定処理を説明するフローチャート。 電力消費抑制モードでの、輝度調整領域における輝度の設定値を一律に減少して設定する設定方法を説明する説明図。
符号の説明
1…携帯電話機、11…ヒンジ部、12…第1の筐体、13…第2の筐体、14…操作キー、15…マイクロフォン、16…サイドキー、17…メインディスプレイ、18…レシーバ、19a乃至19d…磁気センサ、20…CCDカメラ、21…サブディスプレイ、31…アンテナ、32…アンテナ共用器(DUP)、33…受信回路(RX)、34…周波数シンセサイザ(SYN)、35…送信回路(TX)、36…CDMA信号処理部、37…圧縮伸張処理部、38…PCMコーデック、39…受話増幅器、40…送話増幅器、41…制御部、42…記憶部、43…バッテリ、44…電源回路、45…外部メモリインタフェース、46…メモリカード、47…時計回路、48…地上波ディジタルワンセグ受信部、49…地デジ処理部、50…スピーカ、51…表示駆動部。

Claims (7)

  1. 少なくとも発光層と画素を含む有機EL素子がマトリクス状に配列されており、前記複数の有機EL素子の配列に対応して表示画面上の複数のドットが形成され、前記複数のドットを用いて画像情報を表示する表示手段と、
    前記有機EL素子の輝度に関する設定値を前記ドットごとに予め記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により前記ドットごとに記憶されている前記有機EL素子の輝度に関する設定値に基づいて、前記有機EL素子を発光し、前記表示手段を駆動する表示駆動手段と、
    前記有機EL素子の輝度を調整するための輝度調整領域を指定する指定手段と、
    前記指定手段により指定された前記輝度調整領域における輝度の増減に関する指示に従い、前記輝度調整領域における輝度を増加または減少して新たな輝度の設定値を設定する設定手段とを備え、
    前記記憶手段は、前記設定手段により設定された前記輝度調整領域における輝度に関する新たな輝度の設定値を用いて、すでに記憶されている前記有機EL素子の輝度に関する設定値を更新することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記記憶手段により前記新たな輝度の設定値を用いて、すでに記憶されている前記有機EL素子の輝度に関する設定値が更新された場合、前記表示駆動手段は、更新後の前記有機EL素子の輝度に関する設定値に基づいて前記有機EL素子を発光し、前記表示手段を駆動することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記指定手段により前記輝度調整領域を指定する場合、前記輝度調整領域の移動の指示に従い、前記輝度調整領域を上下左右方向にドット単位で移動する移動手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記輝度調整領域を拡大または縮小するとの指示に従い、前記輝度調整領域を拡大または縮小する領域拡大縮小手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記輝度調整領域における輝度を増加するとの指示があった場合に、前記輝度調整領域に最高の輝度設定値に設定されているドットが存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記輝度調整領域に最高の輝度設定値に設定されているドットが存在すると判定された場合、前記表示手段は、前記輝度調整領域において輝度を増加することができない旨のメッセージを表示することを特徴する請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記判定手段により前記輝度調整領域に最高の輝度設定値に設定されているドットが存在すると判定された場合、前記表示駆動手段は、前記輝度調整領域にて最高の輝度設定値に設定されているドットに対応する前記有機EL素子への電力供給を停止し、前記有機EL素子の発光を停止することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記設定手段は、前記有機EL素子の駆動モードが電力消費抑制モードである場合、前記記憶手段により前記ドットごとに記憶されている前記有機EL素子の輝度に関する設定値を所定の値だけ一律に減少して新たな輝度の設定値を設定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021139944A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 株式会社デンソー 表示装置、表示システムおよびそれらの画像補正方法

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