JP3886321B2

JP3886321B2 - 包装用袋

Info

Publication number: JP3886321B2
Application number: JP2000114475A
Authority: JP
Inventors: 幸彦柴田
Original assignee: 大和グラビヤ株式会社
Priority date: 2000-04-17
Filing date: 2000-04-17
Publication date: 2007-02-28
Anticipated expiration: 2020-04-17
Also published as: JP2001294244A; US20010030133A1; US6491159B2

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部が複数に仕切られ各仕切り空間内にそれぞれ内容物を収納するように構成された合成樹脂製の包装用袋に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、例えば二液混合接着剤を使用する際、二種類の液を混ぜ合わせることにより接着作用が生じるようになるが、二液混合接着剤を使用するまでは各液を互いに触れさせないように隔離させる必要がある。その場合、二種類の液は別々の容器に収納されており、二液混合接着剤を使用するときは二種類の液をそれぞれの容器から取り出して混ぜ合わせているのが現状である。
【０００３】
しかしながら、このような二液混合接着剤を使用するまでは二種類の液を収納する２つの容器を保管しなければならず、また何れか一方の容器を紛失してしまうと使用できないという問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような課題を解決するもので、複数種類の内容物を１つの包装用袋の各仕切り空間内に別々に収納し、内容物の使用時に内容物が包装用袋内で混ざり合うようにして、複数種類の内容物をそれぞれ別々の包装用袋内に収納する必要がなく使い勝手の良い包装用袋を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、合成樹脂フィルムを材料に用いて作られた包装用袋であって、内面を構成する層は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−１樹脂をブレンドしたもので形成され、周囲はフィルムの流れ方向に対して平行で対向するヒートシール部分と、フィルムの流れ方向に対して垂直方向の対向するヒートシール部分とにより閉じられ、包装用袋の内部空間を、前記フィルムの流れ方向に対して垂直方向のヒートシール部分と平行でこのヒートシール部分の幅よりも狭い幅のヒートシール部分を有する仕切り用ヒートシール部分で仕切り、複数の収納空間を形成してなり、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂部とポリブテン−１の樹脂部がフィルムの流れ方向に一軸配向性を示していることを要旨とするものである。また本発明は、合成樹脂フィルムを材料に用いて作られた包装用袋であって、内面を構成する層は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−１樹脂をブレンドしたもので形成され、周囲はフィルムの流れ方向に対して平行で対向するヒートシール部分と、フィルムの流れ方向に対して垂直方向の対向するヒートシール部分とにより閉じられ、包装用袋の内部空間を、前記フィルムの流れ方向に対して垂直方向のヒートシール部分と平行でこのヒートシール部分の幅よりも狭い幅の仕切り用ヒートシール部分で仕切り、複数の収納空間を形成してなり、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂部とポリブテン−１の樹脂部がフィルムの流れ方向に一軸配向性を示していることを要旨とするものである。また本発明は、合成樹脂フィルムを材料に用いて作られた包装用袋であって、内面を構成する層は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−１樹脂をブレンドしたもので形成され、周囲はフィルムの流れ方向に対して平行で対向するヒートシール部分と、フィルムの流れ方向に対して垂直方向の対向するヒートシール部分とにより閉じられ、包装用袋の内部空間を、前記フィルムの流れ方向に対して垂直方向のヒートシール部分に対して斜めに形成されこのヒートシール部分の幅よりも狭い幅のヒートシール部分を有する仕切り用ヒートシール部分で仕切り、複数の収納空間を形成してなり、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂部とポリブテン−１の樹脂部がフィルムの流れ方向に一軸配向性を示していることを要旨とするものである。さらに本発明は、合成樹脂フィルムを材料に用いて作られた包装用袋であって、内面を構成する層は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−１樹脂をブレンドしたもので形成され、周囲はフィルムの流れ方向に対して平行で対向するヒートシール部分と、フィルムの流れ方向に対して垂直方向の対向するヒートシール部分とにより閉じられ、包装用袋の内部空間を、前記フィルムの流れ方向に対して垂直方向のヒートシール部分に対して斜めに形成されこのヒートシール部分の幅よりも狭い幅の仕切り用ヒートシール部分で仕切り、複数の収納空間を形成してなり、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂部とポリブテン−１の樹脂部がフィルムの流れ方向に一軸配向性を示していることを要旨とするものである。
【０００６】
この構成により、使用時に互いに混ぜ合って使うような複数種類の内容物を１つの包装用袋の各仕切られた収納空間内に別々に収納するようにしてあり、内容物の使用時に仕切られた収納空間を外側から押さえ付けることによってその仕切られた収納空間の内圧が高くなって仕切り用ヒートシール部が剥離して各収納空間内に収納された内容物同士が互いに混ざり合うようになり、これにより複数種類の内容物をそれぞれ別々の包装用袋内に収納する必要がなく使い勝手の良い包装用袋を提供することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
先ず、図１〜図７に基づき、第１の実施の形態について説明すると、１は内面側を構成する層２、つまりシール面となる層が直鎖状低密度ポリエチレンとポリブテン−１をブレンドしてなるフィルム材料を用いて作られ、内部に二液混合接着剤の二種類の液（図示せず）を収納するための４方シールの包装用袋であり、前記内面側を構成する層２の外側に内面側を構成する層２よりも高融点の樹脂、例えばナイロンなどからなる外面側を構成する層３が積層され、この２層構造のフィルム材料により４方シールの包装用袋１が作られている。
前記フィルム材料を用いてヒートシールして前記包装用袋１を作るとき、フィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して垂直（Ｘ）方向のヒートシール部分とフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して平行（Ｙ）方向のヒートシール部分とではそのシール強度に差が出ることを見い出した。即ち、垂直（Ｘ）方向のヒートシール部分のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に向く幅方向の強度が平行（Ｙ）方向のヒートシール部分のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に垂直に向く幅方向の強度よりも弱い傾向が出る。これは次に述べるような理由による。包装用袋１の材料となる樹脂は、直鎖状低密度ポリエチレンとポリブテン−１をブレンドしたものであるが、このブレンドしてなるフィルム材料からなる内面側を構成する層２と外面側を構成する層３をラミネートするとき、加工速度が作用して直鎖状低密度ポリエチレンとポリブテン−１との間で一軸配向性を示す。つまり、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂とポリブテン−１の樹脂が不規則に並んで製膜される。この状態を図４に示しており、同図において４は直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂、５はポリブテン−１の樹脂を示す。このように内面側を構成する層２が一軸配向性を持つことで、４方シールの包装用袋１を作るために前記２層構造のフィルム材料を２枚重ねにしてその周辺部をヒートシールした際に、図５に示すように直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部と直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部、ポリブテン−１の樹脂５部とポリブテン−１の樹脂５部、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部とポリブテン−１の樹脂５部の３つのパターンで向かい合う組み合わせができる。このとき、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部と直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部およびポリブテン−１の樹脂５部とポリブテン−１の樹脂５部は同種の樹脂同士でヒートシールされるため、その樹脂の持つ特性の範囲でのヒートシール強度が得られる。しかし、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部とポリブテン−１の樹脂５部が向かい合う部分では異なる種類の樹脂が向かい合っているため、個々の特性のヒートシール強度が出ない。ヒートシール面ではこのような状態が混在している。一軸配向性と前記３つのパターンの組み合わせによるヒートシール特性、さらにヒートシールをする方向により次のような現象が生じる。
【０００８】
フィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して垂直（Ｘ）方向のヒートシール部分のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に向く幅方向のシールエッジにおいては前記３つのパターンの組み合わせが不規則に出現している（図６参照）。これに対し、フィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して平行（Ｙ）方向のヒートシール部分のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に垂直に向く幅方向のシールエッジには前記３つのパターンの組み合わせの何れかが出現している（図７参照）。
【０００９】
フィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して垂直（Ｘ）方向のヒートシール部分のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に向く幅方向においては、そのシールエッジに前記３つのパターンの組み合わせが不規則に出現しているため、強度の出る直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部と直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部、ポリブテン−１の樹脂５部とポリブテン−１の樹脂５部の組み合わせがシール幅に占める割合は１００％を切り、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部とポリブテン−１の樹脂５部の組み合わせがシールエッジに存在することによってヒートシール強度が減少する。フィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して平行（Ｙ）方向のヒートシール部分のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に垂直に向く幅方向においては、分子が一軸配向している関係でシールエッジに直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部と直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部の組み合わせが出ている場合と、ポリブテン−１の樹脂５部とポリブテン−１の樹脂５部の組み合わせが出ている場合と、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部とポリブテン−１の樹脂５部の組み合わせが出ている場合がある。フィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して垂直（Ｘ）方向のヒートシール部分のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に向く幅方向のシール強度を見ると、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部と直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部の組み合わせが出ている場合またはポリブテン−１の樹脂５部とポリブテン−１の樹脂５部の組み合わせが出ている場合は強度が強く、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部とポリブテン−１の樹脂５部の組み合わせが出ている場合は強度が弱い。しかし、シール強度はシールエッジの強度を見ており、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部とポリブテン−１の樹脂５部の組み合わせが出ている場合は強度が弱いため、剥離が発生するが、次の瞬間直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部と直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂４部の組み合わせ部またはポリブテン−１の樹脂５部とポリブテン−１の樹脂５部の組み合わせ部が出ればシール強度は強くなる。トータルで見ると、フィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して平行（Ｙ）方向のヒートシール部分のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に垂直に向く幅方向のシール強度はフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して垂直（Ｘ）方向のヒートシール部分のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に向く幅方向のシール強度よりも強いものとなる。このような特性を発現させるには、前記したように内面側を構成する層２の材料である直鎖状低密度ポリエチレンとポリブテン−１のブレンド比率は７０：３０〜９８：２の範囲にあるのが好ましい。この範囲を外れると、フィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して垂直（Ｘ）方向のヒートシール部分のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に向く幅方向のシール強度とフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して平行（Ｙ）方向のヒートシール部分のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に垂直に向く幅方向のシール強度との間で明確な差を出して本発明の目的を達成することは困難である。
【００１０】
上記した性質を利用して本実施の形態では前記２層構造のフィルム材料を２枚重ねにしてその周辺部をヒートシールすることにより図１に示すような４方シールの平面形状長方形の包装用袋１を作っており、なお且つ包装用袋１は、内部空間をフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して垂直（Ｘ）方向、つまり短辺側のヒートシール部分６と平行で短辺側のヒートシール部分６の幅よりも狭い幅の仕切り用ヒートシール部分７で仕切り、２つの収納空間８，９を形成するようにし、フィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して垂直（Ｘ）方向、つまり短辺側のヒートシール部分６のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に向く幅方向のシール強度がフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に対して平行（Ｙ）方向、つまり長辺側のヒートシール部分１０のフィルムの流れ方向（矢印Ａ方向）に向く幅方向のシール強度よりも弱くなっていることから、前記仕切り用ヒートシール部分７で仕切られた少なくとも何れか一方の収納空間８，９を外側から押さえ付けることによってその少なくとも何れか一方の収納空間８，９の内圧が高くなって仕切り用ヒートシール部分７が剥離して各収納空間８，９内に収納された内容物同士が互いに混ざり合うようになっている。前記仕切り用ヒートシール部分７で仕切られた収納空間８，９を外側から押さえ付ける方法としては、包装用袋１を床の上において片側の仕切り空間を上から足で踏むか、包装用袋１をテーブルの上において片側の仕切り空間を上から手で押さえ付ける方法がある。そのとき、押さえ付けられる片側の収納空間８または９側で包装用袋１を端部より折り曲げて片側の仕切り空間内部を予め圧迫させた状態にしておくことにより、足や手で押さえ付ける力が少なくて済み、前記仕切り用ヒートシール部分７の剥離を容易に行なえる。
【００１１】
そして、前述のように仕切り用ヒートシール部分７が剥離して各収納空間８，９内に収納されている内容物である二液混合接着剤の二種類の液は互いに混ざり合って反応を起こし、包装用袋１の周囲のヒートシール部分の一部で鋏などでカットして形成した開口部より二種類の液が混合した接着剤を取り出すことができる。このように包装用袋１の周囲のヒートシール部分の一部で鋏などでカットする前に二液混合接着剤の反応を促進させるために予め包装用袋１を手で揉んで使用するようにしても良い。
【００１２】
以上のように包装用袋１の内部は前記短辺側のヒートシール部分６の幅よりも狭い幅の仕切り用ヒートシール部分７で仕切られており、少なくとも何れか一方の収納空間８，９を外側から押さえ付けることによって仕切り用ヒートシール部分７が剥離して各収納空間８，９内に収納された内容物同士が互いに混ざり合うものであるが、そのとき包装用袋１を外側から押さえ付けることによって収納空間８，９の内圧が高くなると短辺側のヒートシール部分６も仕切り用ヒートシール部分７と同時に剥離が始まるものの、短辺側のヒートシール部分６は仕切り用ヒートシール部分７より幅が広く形成されているので、仕切り用ヒートシール部分７が完全に剥離しても短辺側のヒートシール部分６の剥離は不完全で、開口が発生しないようになっている。
【００１３】
ところで、包装用袋１に収納される内容物としては前記した二液混合接着剤に限らず、三液混合接着剤、四液混合接着剤を採用することができ、その場合、包装用袋１内を３つあるいは４つに仕切るようにすれば良い。また、包装用袋１に収納される内容物としては前記した二液などの混合接着剤に限らず、仕切り用ヒートシール部分が剥離することによって互いに混ざり合う二種類の薬剤が反応して発熱したり冷熱したりするものも採用することができる。また、使用時に互いに混ぜ合うような食品などを収納するようにしても良い。
【００１４】
次に、図８に基づき、第２の実施の形態について説明すると、前記第１の実施の形態では４方シールの包装用袋１に仕切り用ヒートシール部分７を形成してあるが、第２の実施の形態ではスタンドパックタイプの包装用袋１に仕切り用ヒートシール部分１１を形成した。このスタンドパックタイプの包装用袋１の両側の長辺側のヒートシール部分１２はフィルムの流れ方向に対して垂直方向に向き、この両側のヒートシール部分１２，１２間でこのヒートシール部分１２，１２と平行にヒートシール部分１２の幅よりも狭い幅の仕切り用ヒートシール部分１１を設け、包装用袋１の内部に２つの収納空間１３，１４を形成した。なお、前記両側のヒートシール部分１２，１２の中間部はくびれている。
【００１５】
次に、図９に基づき、第３の実施の形態について説明すると、この第３の実施の形態では合掌袋の形態の包装用袋１にフィルムの流れ方向に対して垂直方向に向く短辺側のヒートシール部分１５，１５間でこのヒートシール部分１５，１５と平行にヒートシール部分１５の幅よりも狭い幅のヒートシール部分１６を有する仕切り用ヒートシール部分１７を設け、包装用袋１の内部に２つの収納空間１８，１９を形成した。２０は合掌状態のヒートシール部分である。この第３の実施の形態のように短辺側のヒートシール部分１５，１５の幅よりも狭い幅のヒートシール部分１６を仕切り用ヒートシール部分１７の途中に設けることにより、何れか一方の収納空間１８，１９を外側から押さえ付けることによってその少なくとも何れか一方の収納空間１８，１９の内圧が高くなってヒートシール部分１６が剥離して各収納空間１８，１９内に収納された内容物同士が互いに混ざり合う。
【００１６】
次に、図１０に基づき、第４の実施の形態について説明すると、この第４の実施の形態では前記第１の実施の形態の４方シールの包装用袋１のフィルムの流れ方向に対して垂直方向に向く短辺側のヒートシール部分６に対して斜めに仕切り用ヒートシール部分７を形成し、その角度を定めて必要な剥離強度が得られるようにした。このように斜めに仕切り用ヒートシール部分を形成する考えを前記第２の実施の形態のスタンドパックタイプの包装用袋１や第３の実施の形態の合掌袋の形態の包装用袋１に採用することも可能である。特に、斜めに仕切り用ヒートシール部分を形成する場合でも、その仕切り用ヒートシール部分の途中にフィルムの流れ方向に対して垂直方向に向くヒートシール部分の幅よりも狭い幅のヒートシール部分を設けることが可能である。
【００１７】
なお、包装用袋１は内面側を構成する層２の外側に内面側を構成する層２よりも高融点の樹脂からなる外面側を構成する層３を積層してなる２層構造のフィルム材料により作られているが、このフィルム材料にアルミニウム蒸着したものなどを用いることもでき、フィルム材料については特に限定するものではなく、内面側を構成する層２のみ上記条件を満足しておれば良い。
【００１８】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、使用時に互いに混ぜ合って使うような複数種類の内容物を１つの包装用袋の各仕切られた収納空間内に別々に収納するようにしてあり、内容物の使用時に仕切られた収納空間を外側から押さえ付けることによってその仕切られた収納空間の内圧が高くなって仕切り用ヒートシール部が剥離して各収納空間内に収納された内容物同士が互いに混ざり合うようになり、これにより複数種類の内容物をそれぞれ別々の包装用袋内に収納する必要がなく使い勝手の良い包装用袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態における包装用袋の平面図である。
【図２】同包装用袋の断面図である。
【図３】同包装用袋の拡大断面図である。
【図４】同樹脂の配向性を示す説明図である。
【図５】同ヒートシール部における直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂部とポリブテン−１の樹脂部の組み合わせ状態を示す説明図である。
【図６】同短辺側のヒートシール部分のシールエッジの要部拡大図である。
【図７】同長辺側のヒートシール部分のシールエッジの要部拡大図である。
【図８】本発明の第２の実施の形態における包装用袋の平面図である。
【図９】本発明の第３の実施の形態における包装用袋の平面図である。
【図１０】本発明の第４の実施の形態における包装用袋の平面図である。
【符号の説明】
１包装用袋
２内面側を構成する層
３外面側を構成する層
４直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂
５ポリブテン−１の樹脂
６短辺側のヒートシール部分
７仕切り用ヒートシール部分
８，９収納空間
１０長辺側のヒートシール部分
１１仕切り用ヒートシール部分
１２ヒートシール部分
１３，１４収納空間
１５ヒートシール部分
１６ヒートシール部分
１７仕切り用ヒートシール部分
１８，１９収納空間
２０ヒートシール部分

Claims

合成樹脂フィルムを材料に用いて作られた包装用袋であって、内面を構成する層は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−１樹脂をブレンドしたもので形成され、周囲はフィルムの流れ方向に対して平行で対向するヒートシール部分と、フィルムの流れ方向に対して垂直方向の対向するヒートシール部分とにより閉じられ、包装用袋の内部空間を、前記フィルムの流れ方向に対して垂直方向のヒートシール部分と平行でこのヒートシール部分の幅よりも狭い幅のヒートシール部分を有する仕切り用ヒートシール部分で仕切り、複数の収納空間を形成してなり、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂部とポリブテン−１の樹脂部がフィルムの流れ方向に一軸配向性を示していることを特徴とする包装用袋。
合成樹脂フィルムを材料に用いて作られた包装用袋であって、内面を構成する層は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−１樹脂をブレンドしたもので形成され、周囲はフィルムの流れ方向に対して平行で対向するヒートシール部分と、フィルムの流れ方向に対して垂直方向の対向するヒートシール部分とにより閉じられ、包装用袋の内部空間を、前記フィルムの流れ方向に対して垂直方向のヒートシール部分と平行でこのヒートシール部分の幅よりも狭い幅の仕切り用ヒートシール部分で仕切り、複数の収納空間を形成してなり、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂部とポリブテン−１の樹脂部がフィルムの流れ方向に一軸配向性を示していることを特徴とする包装用袋。
合成樹脂フィルムを材料に用いて作られた包装用袋であって、内面を構成する層は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−１樹脂をブレンドしたもので形成され、周囲はフィルムの流れ方向に対して平行で対向するヒートシール部分と、フィルムの流れ方向に対して垂直方向の対向するヒートシール部分とにより閉じられ、包装用袋の内部空間を、前記フィルムの流れ方向に対して垂直方向のヒートシール部分に対して斜めに形成されこのヒートシール部分の幅よりも狭い幅のヒートシール部分を有する仕切り用ヒートシール部分で仕切り、複数の収納空間を形成してなり、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂部とポリブテン−１の樹脂部がフィルムの流れ方向に一軸配向性を示していることを特徴とする包装用袋。
合成樹脂フィルムを材料に用いて作られた包装用袋であって、内面を構成する層は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−１樹脂をブレンドしたもので形成され、周囲はフィルムの流れ方向に対して平行で対向するヒートシール部分と、フィルムの流れ方向に対して垂直方向の対向するヒートシール部分とにより閉じられ、包装用袋の内部空間を、前記フィルムの流れ方向に対して垂直方向のヒートシール部分に対して斜めに形成されこのヒートシール部分の幅よりも狭い幅の仕切り用ヒートシール部分で仕切り、複数の収納空間を形成してなり、直鎖状低密度ポリエチレンの樹脂部とポリブテン−１の樹脂部がフィルムの流れ方向に一軸配向性を示していることを特徴とする包装用袋。