JP7155520B2 - パウチ - Google Patents

パウチ Download PDF

Info

Publication number
JP7155520B2
JP7155520B2 JP2017247796A JP2017247796A JP7155520B2 JP 7155520 B2 JP7155520 B2 JP 7155520B2 JP 2017247796 A JP2017247796 A JP 2017247796A JP 2017247796 A JP2017247796 A JP 2017247796A JP 7155520 B2 JP7155520 B2 JP 7155520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
side seal
films
pouch
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017247796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019112108A (ja
Inventor
愛子 藤田
貴之 篠原
順也 矢野
美香 渡邉
勝彦 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2017247796A priority Critical patent/JP7155520B2/ja
Publication of JP2019112108A publication Critical patent/JP2019112108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7155520B2 publication Critical patent/JP7155520B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Description

本発明は、複数の収容部を有するパウチに関する。
従来、食品を収容したパウチと呼ばれる包装袋が知られている。これらのパウチには、複数の空間を備えたものもあり、一対の外面フィルムの間に複数の収納部に分割する分割フィルムを備えた包装袋も知られている(特許文献1参照)。
特開平11-227803号公報
しかしながら、特許文献1に記載の包装袋では、複数の収納部に収納された液状の内容物を混合する際、別々の収納部を個別に開口して、それぞれ絞り出さなければならないという問題がある。
そこで、本発明は、複数の収容部に収納された内容物の量を調整しながら注出することが可能なパウチを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
少なくとも3枚以上のフィルムが順に重ねられて、隣接するフィルム間に少なくとも2つ以上の収容部が形成されたパウチであって、
各収容部は、各フィルム間の3周縁を接合する注出側シール部と、2つの側部シール部により形成されており、
前記注出側シール部の長手方向に沿った開封予定線における1つの収容部(第1収容部11a)を形成する側部シール部の内縁間の距離(D1)が、他の収容部(第2収容部11b)を形成する側部シール部の内縁間の距離(D2)と異なることを特徴とするパウチを提供する。
また、本発明のパウチは、
さらに、他のフィルムが前記3枚以上のフィルムのいずれか1枚のフィルムに重ねられて、さらにもう1つの収容部(第3収容部11c)が形成されたパウチであって、
前記もう1つの収容部は、前記他のフィルムと前記3枚以上のフィルムのいずれか1枚のフィルムの間の3周縁を接合する注出側シール部と、2つの側部シール部により形成されており、
前記開封予定線における前記もう1つの収容部を形成する側部シール部の内縁間の距離(D3)が、前記1つの収容部を形成する側部シール部、前記他の収容部を形成する側部シール部のいずれの内縁間の距離とも異なることを特徴とする。
また、本発明のパウチは、
側縁と前記開封予定線が交差する位置に開封手段が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、複数の収容部に収納された内容物の量を調整しながら注出することが可能なパウチを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るパウチを示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るパウチを示す背面図である。 図1、図2に示すA-A線に対応する断面図である。 図2に示すB-B線に対応する断面図である。 本発明の一実施形態に係るパウチを構成するフィルムを示す分解図である。 基礎面フィルム4と第1面フィルム1の側部を接合した状態を示す図である。 第1面フィルム1と第2面フィルム2の側部を接合した状態を示す図である。 第2面フィルム2と第3面フィルム3の側部を接合した状態を示す図である。 収容部を開封した状態を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパウチを示す正面図である。図2は、本発明の一実施形態に係るパウチを示す背面図である。本来、本発明のパウチには、正面、背面の別はなく、どちらを正面、背面としてもよいが、説明の便宜上、図1における状態を正面、図2における状態を背面として説明していく。図3は、図1、図2におけるA-A線における断面図である。図4は、図2におけるB-B線における断面図である。図1~図4に示したパウチは、内容物が充填される前の状態(内容物が充填されていない状態)のパウチを示したものである。図1~図4および後述する図面において、フィルムやシール部のサイズや厚みの比率、厚み同士の比率等は、説明の便宜上、誇張して示してある部分もあり、実際の比率とは異なっている。本実施形態のパウチは、正面視において長方形状(正方形状も含む概念)である。本実施形態において、長方形とは、四隅が直角の長方形だけでなく、長方形の四隅が面取りされて、外に凸の円弧状となったものも含む概念である。本発明において、パウチは、内容物が充填されていない状態のパウチに限らず、内容物が充填されている状態のパウチも含む概念である。
図5は、本発明の一実施形態に係るパウチを構成するフィルムを示す分解図である。本実施形態のパウチは、図5に示すように、いずれも長方形状の第1面フィルム1、第2面フィルム2、第3面フィルム3、基礎面フィルム4の4つのフィルムが重ね合されることにより構成されている。本実施形態のパウチは、隣接するフィルム間で1つの収容部が形成され、4つのフィルムにより、計3つの収容部が形成されている。図1~図4においては、内容物の充填前の状態を示しているため、隣接するフィルム間の3周縁がヒートシール(熱融着)され、各収容部は上方に内容物の充填用の開口部15(15a、15b、15c)を有する状態で形成されている。
本実施形態では、第1面フィルム1、第2面フィルム2、第3面フィルム3、基礎面フィルム4の幅は、いずれもWで等しく、幅と直交する方向(図1における上下方向)の長さは、いずれもLで等しい。
パウチを形成する際、第1面フィルム1、第2面フィルム、第3面フィルム3、基礎面フィルム4は、全て上縁16、下縁17、2つの側縁18、18を揃えて配置されている。パウチ、第1面フィルム1、第2面フィルム、第3面フィルム3、基礎面フィルム4の上縁と下縁については、本発明のパウチにおいては、どちらが上であって、どちらが下であってもよい。本実施形態においては、説明の便宜上、図1、図2に示したような状態で図面上側を上方、図面下側を下方として説明していく。したがって、図1、図2における上端を上縁16、図1、図2における下端を下縁17として説明していくことになる。
(各シール部)
本実施形態のパウチは、図1~図4に示すように、各フィルムの下縁17を含む底部に底部シール部5を備え、各フィルムの両側部に第1側部シール部6a、6a、第2側部シール部6b、6b、第3側部シール部6c、6cを備え、上縁16を含む上部に第1開口部15a、第2開口部15b、第3開口部15cが形成されている。以降、説明の便宜上、第1側部シール部6a、6a、第2側部シール部6b、6b、第3側部シール部6c、6cを総称して側部シール部6、6と呼び、図面においても側部シール部6と示す部分もある。同様に、第1開口部15a、第2開口部15b、第3開口部15cを総称して開口部15と呼び、図面においても開口部15と示す部分もある。
側部シール部6、6においては、基礎面フィルム4と第1面フィルム1のみが接合された領域を第1側部シール部6a、6a、基礎面フィルム4、第1面フィルム1、第2面フィルム2が接合された領域を第2側部シール部6b、6b、基礎面フィルム4、第1面フィルム1、第2面フィルム2、第3面フィルム3の全てのフィルムが接合された領域を第3側部シール部6c、6cとしている。図1~図4においては、説明の便宜上、各シール部およびフィルム間の接合部分を斜線で網掛けして示している。
基礎面フィルム4と第1面フィルム1は、同一サイズである両フィルムの上部を除く3周縁をヒートシールすることにより、底部シール部5、第1側部シール部6a、6a、第2側部シール部6b、6b、第3側部シール部6c、6cにおいて接合されている。
第1面フィルム1と第2面フィルム2は、同一サイズである両フィルムの上部を除く3周縁をヒートシールすることにより、底部シール部5、第2側部シール部6b、6b、第3側部シール部6c、6cにおいて接合されている。
第2面フィルム2と第3面フィルム3は、同一サイズである両フィルムの上部を除く3周縁をヒートシールすることにより、底部シール部5、第3側部シール部6c、6cにおいて接合されている。
第1側部シール部6a、6a、第2側部シール部6b、6bは、側縁18を含んではいないが、側縁18を含んだ側部シール部6、6の一部であり、それぞれ第1収容部11a、第2収容部11bの側部を接合したシール部である。
底部シール部5は、各フィルムの下縁17(図1~図3における下端)を含むように形成されている。第3側部シール部6c、6cは、それぞれ一方の側縁18(図1、図2、図4における左端、右端)を含むように形成されている。底部シール部5のシール幅、第3側部シール部6c、6cの最も狭い部分(図1、図2の例では上縁16)におけるシール幅は、5mm以上15mm以下とすることが好ましい。底部シール部5のシール幅と、第3側部シール部6c、6cの最も狭い部分におけるシール幅は、同一であっても異なっていてもよい。なお、シール幅とは、シール部が延びる方向(長手方向)と直交する方向における幅である。なお、図面においては、図示の都合上、フィルムのサイズに対するシール幅は、必ずしも正確な比率とはなっていない。
内容物の充填前は、図1~図3の上部における上部シール部予定部7´は、ヒートシールされておらず、開口部15(15a、15b、15c)が存在する。上部シール部予定部7´は、開口部15(15a、15b、15c)を介して内容物の充填後にヒートシールされて、上部シール部7となる。なお、上述のように、本発明のパウチにおいては、どちらが上であって、どちらが下であってもよい。そのため、上下関係でなく、その役割に注目して、上部シール部予定部7´、上部シール部7は、充填側シール予定部、充填側シール部と言い換えることもでき、底部シール部5は、注出側シール部と言い換えることもできる。
(開封手段と開封予定線)
本実施形態では、第3側部シール部6cに開封手段12が形成されている。この開封手段12は、側縁18から切り込まれた切り込みである。切り込みの長さは、任意の長さとすることができるが、側縁18から1mm以上5mm以下であることが好ましい。切り込みは、第1面フィルム1、第2面フィルム2、第3面フィルム3、基礎面フィルム4の4枚のフィルムを全て貫通している。開封手段12は切り欠きであってもよい。切り込みや切り欠きを総称してノッチと呼ぶこともある。また、開封手段12は、切り込みや切り欠き等のノッチに代えて、フィルムの一部または全部を貫通する傷痕群であってもよい。
図1、図2において、開封手段12から、下縁17に沿って、開封手段12が形成されていない側の側縁18に亘って一点鎖線で示されているのは、開封予定線KLである。本実施形態では、開封予定線KLは、現実に存在する線ではなく、切り込みである開封手段12を用いて開封する際に、切り裂かれると想定される線である。そのため、パウチの全体形状が長方形状である本実施形態では、開封予定線KLは下縁17に平行な線となっている。
(側部シール部間の距離と開封予定線)
第1側部シール部6a、6a、第2側部シール部6b、6b、第3側部シール部6c、6cは、それぞれパウチの両側部に形成される。図2に示すように、両側部に形成される第1側部シール部6a、6a間の開封予定線KL上における距離をD1、両側部に形成される第2側部シール部6b、6b間の開封予定線KL上における距離をD2、両側部に形成される第3側部シール部6c、6c間の開封予定線KL上における距離をD3とすると、D1<D2<D3の関係となっている。すなわち、D1が最小でD3が最大である。これらの距離D1、D2、D3は、それぞれ注出側シール部である底部シール部5の長手方向に沿った開封予定線KLにおける1つの収容部を形成する側部シール部の内縁間の距離となる。これらの距離D1、D2、D3は、開封予定線KLから切断することにより形成される第1収容部11aの注出口、第2収容部11bの注出口、第3収容部11cの注出口を形成する切れ目の長さでもある。このため、第1収容部11aの注出口、第2収容部11bの注出口、第3収容部11cの注出口の断面積は、それぞれD1、D2、D3に応じた大きさとなる。すなわち、第1収容部11aの注出口の断面積が最小で、第3収容部11cの注出口の断面積が最大となる。
開封予定線KLは、現実に存在する線ではない。そのため、上記の距離D1、D2、D3を決定する根拠となる開封予定線KLが定まらない惧れがある。そこで、本実施形態では、この開封予定線KLを、開封手段12を開始位置とし、下縁17に沿った方向の線としている。最も好ましくは、下縁17と平行、すなわち、下縁17との成す角度が0°の線である。現実的には、下縁17との成す角度が-15°以上15°以下の線であっても下縁17に沿った方向の線とみなすことができる。
(充填と封止)
第1開口部15a、第2開口部15b、第3開口部15cを充填口として、内容物が収容された後、図1、図2において7´(一点鎖線より上方の部分)と示されている上部シール予定部に上部シール部7が形成され、パウチが封止される。上部シール部7は、側部シール部6、6間に亘って、それぞれ隣接するフィルム同士を接合して形成される。各収容部11は、上部シール部7により封止されることになる。
(内容物)
内容物は、第1収容部11aに収容される第1内容物と、第2収容部11bに収容される第2内容物、第3収容部11cに収容される第3内容物がある。第1内容物、第2内容物、第3内容物としては、内容物の種別は限定されず、様々な種別のもの収容することができる。ただし、本実施形態のパウチに用いる内容物の態様としては、液状物であることが好ましい。液状物としては、様々な粘性のものを用いることができ、粘性に応じて注出口の断面積が異なる収容部のうち、最適な収容部に収容することができる。例えば、3種の内容物をそれぞれ粘性の高い順に第1内容物、第2内容物、第3内容物として、注出口の断面積の狭い順である第1収容部11a、第2収容部11b、第3収容部11cに収容する。すると、粘性の高いもの程狭い注出口から注出されるため、3つの内容物が適度に混ざり合い、好適な混合物を得ることができる。また、粒状体を含むものは、比較的広い注出口の収容部に収容することが好ましい。
具体的な内容物の一例としては、マヨネーズ、ケチャップ、ソース、マスタード、しょうゆ等、様々な調味料を挙げることができる。カラフルな調味料を内容物として、それぞれ透明な各収容部に収容しておけば、陳列・販売時や保管時に視覚的に楽しむことができ、調理時には、注出口の断面積の異なる各収容部から同時に注出して、適切な分量に混合することができる。
別の例としては、毛染め剤を内容物とすることができる。毛染め剤として、A液とB液を各収容部に収容しておくことにより、同時に注出し、すぐに混合して、毛染めを行うことが可能となる。さらに別の例として、接着剤を内容物とすることができる。接着剤の主剤、硬化剤、皮膜強化剤を、それぞれ各収容部に収容しておくことにより、材料を各収容部から同時に注出し、接着させたい部分で混合することができる。
(フィルムの詳細)
本実施形態のパウチは、4枚の積層フィルムにより構成されている。本実施形態では、積層フィルムは、第3面フィルム3、基礎面フィルム4用の第1の積層フィルムと、第1面フィルム1、第2面フィルム2用の第2の積層フィルムを用いる。第1の積層フィルムは、少なくとも、外側から、基材層、シーラント層を含む積層体である。例えば、第1の積層フィルムは、外側から順に、基材層、印刷層、他の層、シーラント層を積層して形成されている。印刷層、他の層は必須ではない。シーラント層は、パウチの最内面を構成する層である。パウチが熱に対する耐性を必要とされる場合は、基材層は、耐熱性をもつ材料からなることが好ましい。基材層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを用いることができる。厚みは、10μm~50μm程度である。基材層は、二軸延伸されていることが好ましい。
また、第1の積層フィルムは、複数の基材層を備えていてもよい。複数の基材層として第1基材層、第2基材層を備えることができる。第1基材層、第2基材層としては、上記材料の中から、適宜組み合わせて採用することができる。例えば、最外層である第1基材層としてポリエチレンテレフタレートを用い、内層(シーラント層側)である第2基材層としてポリアミドを用いることができる。第2基材層は、一方の側縁から他方の側縁に向かって延伸されている。第2基材層としては、例えば、バリア性に優れたMXD(メタキシレンジアミン)を含む、ユニチカ株式会社製「エンブレム(登録商標)NC」を用いることができる。また、第2基材層として、ユニチカ株式会社製「エンブレット(登録商標)PC」や、ユニチカ株式会社製「エンブレット(登録商標)PCBC」などのポリエステルを用いてもよい。第1基材層と第2基材層は、例えばドライラミネート法を用いて積層することができる。
印刷層は、商品内容を表示したり美感を付与したりカット部分を表示したりするために設けられる。印刷層は、バインダーと顔料を含む印刷インキにより形成される。シーラント層は、第1の積層フィルムのうち、製袋してパウチとするときの最も内方となる側に配置される。シーラント層の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-プロピレンブロック共重合体などのポリオレフィン系樹脂などが採用できる。シーラント層の厚みは、10μm以上100μm以下である。シーラント層は未延伸であることが好ましい。
第1の積層フィルムは、他の層を含んでいてもよい。他の層は、基材層の外側に設けられていてもよいし、基材層とシーラント層の間に設けられていてもよい。他の層としては、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性など、必要とされる機能に応じて、適切なものが選択される。例えば、他の層がガスバリア層の場合、アルミニウムなどの金属や酸化アルミニウムなどの金属酸化物や酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層が設けられる。蒸着層は、基材層に積層してもよいし、シーラント層に蒸着してもよい。あるいは、アルミニウムなどの金属箔を設けてもよい。その他にも、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6などの芳香族ポリアミドなどの、ガスバリア性を有する樹脂層を設けてもよい。各層は、ドライラミネート法や溶融押し出し法などを用いて積層することができる。
第1面フィルム1、第2面フィルム2用の第2の積層フィルムは、基材層の両面にシーラント層を備えた積層体である。すなわち、外側から、シーラント層、基材層、シーラント層を含む積層体である。第1の積層フィルムと同様、印刷層、他の層を含んでいてもよい。また、基材層として、上記他の層として示したようなガスバリア性、遮光性を有した基材を用いてもよい。
(製造方法)
幅方向の長さ2L(=L+L)の連続する第1の積層フィルムを、製袋機の第1軸より繰り出す。続いて、第1の積層フィルムと幅方向の長さが等しく、長さ2L(=L+L)の連続する第2の積層フィルムを、第1の積層フィルムのシーラント層側と重なるようにして、両端部が揃うように位置合わせして製袋機の第2軸より繰り出す。ここでのLは、図1、図2に示した各フィルムの長さLに対応している。そして、第2の積層フィルムが内側、第1の積層フィルムが外側となるように、所定の位置において三角板で2つ折りする。所定の位置としては、第1の積層フィルムと第2の積層フィルムの揃えられた端部から長さLの位置、すなわち幅方向における中央の位置とする。これにより、第1の積層フィルムは、幅方向の長さLの2つの部分に分けられ、第2の積層フィルムも、幅方向の長さLの2つの部分に分けられる。この状態で、折り畳まれた第2の積層フィルムの間にプレートを挟み込み、第1の積層フィルムの一方の側(後に基礎面フィルム4となる側)から所定範囲のヒートシールを行う。これにより、両側部において基礎面フィルム4と第1面フィルム1が接合される。図6は、この時点における第3面フィルム3側から見た背面図である。図6において網掛けされている部分が側部シール部6、6である。この時点では、側部シール部6、6内での区分はない。
続いて、プレートを第2の積層フィルムの間から外す。そして、第1の積層フィルム(後に第2面フィルム2となる部分)と第2の積層フィルム(後に第3面フィルム3となる部分)の間に再びプレートを挟み込み、第1の積層フィルムの一方の側(後に基礎面フィルム4となる側)から所定範囲のヒートシールを行う。これにより、両側部において第1面フィルム1と第2面フィルム2が接合される。図7は、この時点における第3面フィルム3側から見た背面図である。図7において網掛けされている部分が側部シール部6、6である。この時点で、側部シール部6、6内で第1側部シール部6a、6aの範囲が確定する。
次に、プレートを第1の積層フィルム(後に第2面フィルム2となる部分)と第2の積層フィルム(後に第3面フィルム3となる部分)の間から外す。次に、第1の積層フィルムの一方の側(後に基礎面フィルム4となる側)から所定範囲のヒートシールを行う。これにより、両側部において第2面フィルム2と第3面フィルム3が接合される。図8は、この時点における第3面フィルム3側から見た背面図である。図8において網掛けされている部分が側部シール部6、6である。この時点で、側部シール部6、6内で第1側部シール部6a、6a、第2側部シール部6b、6b、第3側部シール部6c、6cの範囲が確定する。
次に、ノッチ刃を用いて、開封手段12を形成する。そして、底部シール部5が延びる方向と交差する方向(ここでは直交する方向)に亘る刃により、第1側部シール部6a、6a、第2側部シール部6b、6b、第3側部シール部6c、6cの幅方向の中央付近において、貼り合わされた第1の積層フィルム、第2の積層フィルムの切断を行い、各個体に分離される。そして、第1の積層フィルムの一方の側(後に基礎面フィルム4となる側または第3面フィルム3となる側)から所定範囲のヒートシールを行う。これにより、底部において各フィルム間が接合される。ここまでの工程により、図1から図4に示したような、底部シール部5、第1側部シール部6a、6a、第2側部シール部6b、6b、第3側部シール部6c、6cに相当するシール部が形成され、上部に充填口となる開口部15を有するパウチが得られる。
(使用時における開封)
複数の内容物を、それぞれ各収容部11に充填し、底部シール部5により封止した状態で、最終消費者に届けられる商品として完成し、市場に流通し、店舗等に陳列される。消費者は、開封時には、開封手段12から各フィルムを引き裂き、開封手段12の上側と下側を逆方向に引っ張る。そして、開封予定線KLの下側の部分を切り取って除去する。このときの状態を図9に示す。これにより、全ての収容部が開封され、各内容物を注出可能な状態となる。図9に示したように、上部シール部7を上にした状態(注出口を下方に向けた状態)で、パウチの前面、背面から押したり、絞ったりして各収容部に圧力を加えることにより、各内容物が注出される。
(実施例)
最初に、第1の積層フィルムを準備した。具体的には、まず、厚みが12μmの透明蒸着PETフィルムに印刷層を形成した後、接着剤層を介して印刷層の面と厚み20μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを貼り合わせた。これにより、透明蒸着ポリエチレンテレフタレート/印刷層/接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレンが順に積層された第1の積層フィルムを第3面フィルム3、基礎面フィルム4用の包装材料として形成した。接着剤層は、アクリルポリオールとイソシアネート化合物との硬化物である。
次に、第2の積層フィルムを準備した。具体的には、まず、厚みが12μmの透明蒸着PETフィルムの蒸着面に接着剤層を介して厚み20μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを貼り合わせた。続いて、接着剤層を介して透明蒸着PETフィルムのPET面と厚み20μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを貼り合わせることにより、直鎖状低密度ポリエチレン/接着剤層/透明蒸着ポリエチレンテレフタレート/接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレンが順に積層された第2の積層フィルムを第1面フィルム1、第2面フィルム2用の包装材料として形成した。接着剤層は、アクリルポリオールとイソシアネート化合物との硬化物である。
パウチを形成する上記各フィルムの上下方向の長さL=120mmとすべく、幅240mm(L+L)の連続する第1の積層フィルムを、製袋機の第1軸より繰り出し、第1の積層フィルムと同じ幅240mm(L+L)の連続する第2の積層フィルムを、第1の積層フィルムのシーラント層側と重なるようにして、両方の端部が揃うように位置合わせして製袋機の第2軸より繰り出し、上述の製造方法に示したようにして、図1~図4に示したような、パウチを形成した。
その後、第1収容部11aに「マスタード」、第2収容部11bに「マヨネーズ」、第3収容部11cに「ケチャップ」を充填し、上部シール部7により封止して、調味料のセットを収容したパウチを得た。すなわち、最も少量でよい「マスタード」を上記距離D1が最小である収容部11aに収容し、最も量を必要とする「ケチャップ」を上記距離D3が最大である収容部11cに収容し、中間の量を必要とする「マヨネーズ」を上記距離D2が中間の大きさである収容部11bに収容した。第1収容部11a、第2収容部11b、第3収容部11cはいずれも透明なフィルムで区画されるようにしたため、外側から中身を視認することができた。「マスタード」は黄色、「マヨネーズ」は黄色っぽい白色、「ケチャップ」は赤色であり、パウチを外から眺めた際、カラフルな美感を呈するものとなった。開封手段12から開封予定線KLに沿って、パウチを2つに引き裂き、開封手段12、開封予定線KLの上側と下側を逆方向に引っ張る。これにより、第1収容部11a、第2収容部11b、第3収容部11cが開封される。このときの状態を図9に示す。パウチの外側から第1収容部11a、第2収容部11b、第3収容部11cにまとめて力を加えると、第1収容部11aに収容されていた「マスタード」、第2収容部11bに収容されていた「マヨネーズ」、第3収容部11cに収容されていた「ケチャップ」が、注出口の断面積に応じて押し出され、最適な比率で混ぜられた混合調味料として注出された。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、開封手段12として、側縁から形成された所定の長さの切り込みを形成したが、開封手段12は、一方の第3側部シール部6cから他方の第3側部シール部6cに向かって延びる易開封線であってもよい。易開封線は、基材層を貫通し、且つ、シーラント層を貫通しないハーフカット線としてもよい。この場合、ハーフカット線は、刃物を用いて形成してもよいし、レーザー加工により形成してもよい。また、ハーフカット線は、連続的に延びる線であってもよいし、断続的に延びる線であってもよい。易開封線が形成されている場合、この易開封線が上記の開封予定線KLとなる。
また、上記実施形態では、4つのフィルムにより、計3つの収容部が形成された構成としたが、3つのフィルムにより計2つの収容部が形成された構成としてもよい。この場合、図1~図4に示した構成から基礎面フィルム4、第3面フィルム3のどちらか一方を除去した構成により実現することができる。逆に、第3面フィルムに、第4面フィルム、第5面フィルムと重ねていき、より多くの収容部を有するパウチを構成することも可能である。この場合、新たに形成される第4収容部、第5収容部を区画するための側部シール部間の開封予定線KL上における距離をD4、D5とすると、D4、D5は、上記D1~D3とは異なっていることが好ましい。収容部が多い程、より多くの内容物を収容し、注出時により多くの内容物を適度な割合で混ぜ合わせた混合物を得ることが可能となる。
また、上記実施形態では、図1~図4に示したように、第1収容部11aを最小、第3収容部11cを最大として、第2収容部11bが中間の容積を有するようにし、パウチの一方の外面(上記実施形態では正面)から他方の外面(上記実施形態では背面)に向かって徐々に容積が大きくなるように形成したが、順序は、必ずしも容積の大きさの順にする必要はない。ただし、上記製造方法において説明したように、容積の順になっている方が、ヒートシールの加工を容易に行うことができる。
また、上記実施形態では、図2に示したように、上記距離D1~D3の大きさの順序は、対応する各収容部の容積の順序と同じになるようにしたが、必ずしも同じになるようにする必要はない。例えば、最大の容積を有する収容部を形成する側部シール間の距離D(D1~D3のいずれか)が最小であってもよい。収容部の容積は、必要な内容物の量により定まるものであり、上記距離D(D1~D3のいずれか)は混合する際における注出量により定まるものであるためである。
1・・・第1面フィルム
2・・・第2面フィルム
3・・・第3面フィルム
4・・・基礎面フィルム
5・・・底部シール部(注出側シール部)
6・・・側部シール部
6a・・・第1側部シール部
6b・・・第2側部シール部
6c・・・第3側部シール部
7・・・上部シール部(充填側シール部)
7´・・・上部シール予定部
11a・・・第1収容部
11b・・・第2収容部
11c・・・第3収容部
12・・・開封手段
15a・・・第1開口部
15b・・・第2開口部
15c・・・第3開口部
16・・・上縁
17・・・下縁
D1・・・第1側部シール部6a、6a間の開封予定線KL上における距離(注出口を形成する切れ目の長さ)
D2・・・第2側部シール部6b、6b間の開封予定線KL上における距離
D3・・・第3側部シール部6c、6c間の開封予定線KL上における距離
KL・・・開封予定線
L・・・各フィルムの長さ
W・・・各フィルムの幅

Claims (3)

  1. 少なくとも3枚以上のフィルムが順に重ねられて、隣接するフィルム間に少なくとも2つ以上の収容部が形成されたパウチであって、
    各収容部は、各フィルム間の3周縁を接合する注出側シール部と、2つの側部シール部により形成されており、
    前記側部シール部は、接合する前記フィルムの枚数により複数の部分側部シール部に区分されており、
    前記注出側シール部の長手方向に沿った開封予定線と重なる位置において、接合する前記フィルムの枚数が少ない部分側部シール部の内縁間の距離が、接合する前記フィルムの枚数がより多い部分側部シール部の内縁間の距離より小さいことを特徴とするパウチ。
  2. さらに、他のフィルムが前記3枚以上のフィルムのいずれか1枚のフィルムに重ねられて、さらにもう1つの収容部が形成されたパウチであって、
    前記もう1つの収容部は、前記他のフィルムと前記3枚以上のフィルムのいずれか1枚のフィルムの間の3周縁を接合する前記注出側シール部と、2つの前記側部シール部により形成されており、
    前記部分側部シール部は、前記3枚以上のフィルムと前記重ねられた1枚のフィルムの数に応じて区分されており、
    前記開封予定線と重なる位置において、前記部分側部シール部の内縁間の距離は、接合する前記フィルムの枚数が少ない順に小さいことを特徴とする請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記フィルムのうち、他のフィルムの間に挟まれたフィルムは、両面にシーラント層を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパウチ。
JP2017247796A 2017-12-25 2017-12-25 パウチ Active JP7155520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017247796A JP7155520B2 (ja) 2017-12-25 2017-12-25 パウチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017247796A JP7155520B2 (ja) 2017-12-25 2017-12-25 パウチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019112108A JP2019112108A (ja) 2019-07-11
JP7155520B2 true JP7155520B2 (ja) 2022-10-19

Family

ID=67222142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017247796A Active JP7155520B2 (ja) 2017-12-25 2017-12-25 パウチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7155520B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001206387A (ja) 2000-01-20 2001-07-31 Toyo Seikan Kaisha Ltd 容易絞り出し性パウチ
JP4451778B2 (ja) 2002-08-23 2010-04-14 太陽インキ製造株式会社 硬化性組成物用包装袋
JP2015048146A (ja) 2013-09-04 2015-03-16 大日本印刷株式会社 二重袋

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001206387A (ja) 2000-01-20 2001-07-31 Toyo Seikan Kaisha Ltd 容易絞り出し性パウチ
JP4451778B2 (ja) 2002-08-23 2010-04-14 太陽インキ製造株式会社 硬化性組成物用包装袋
JP2015048146A (ja) 2013-09-04 2015-03-16 大日本印刷株式会社 二重袋

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019112108A (ja) 2019-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1342674B1 (en) Container bags for seasoning sauces
WO2013168756A1 (ja) スパウト付きガゼット袋
JP2011025944A (ja) 自立性多室包装袋、及びその製造方法
JP7155520B2 (ja) パウチ
JP5353067B2 (ja) 二つの収納部を有するパウチ
JP2007246157A (ja) 自立袋
KR200427803Y1 (ko) 리필용 파우치
JP2011068367A (ja) 多室包装袋、及びその製造方法
JP7318268B2 (ja) パウチ
JP2009149314A (ja) 引裂き開封可能な包装袋および製造方法
JP7338150B2 (ja) パウチ
JP2001206384A (ja) 底ガセット型スタンディングパウチのシール形状及びシール方法
JP6911362B2 (ja) 注出口を備えたパウチ
JP7210877B2 (ja) パウチ
JP2001048197A (ja) 詰め替え用パウチ
JP2004250041A (ja) 液体小袋包装体
JP2017178405A (ja) 容器包装体
JP2005170396A (ja) 包装袋、その製造方法及び部材の溶着方法
JP2003312685A (ja) 調味料などの収納袋
JP7069704B2 (ja) パウチ
JP7077607B2 (ja) パウチ
JP2022155619A (ja) パウチ
JP2020164173A (ja) パウチ
JP2018047921A (ja) ガゼット袋
JP5589561B2 (ja) 方体型包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7155520

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150