JP2009149314A - 引裂き開封可能な包装袋および製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な工程で製造することができ、引裂き開封が容易な引裂き開封可能な包装袋を提供する。
【解決手段】本発明の引裂き開封可能な包装袋100は、前面部分102fと、後面部分102gとを含む。包装袋100は、収納部110と、封じ込め部102と、底部108とを有する。封じ込め部102は合成樹脂フィルムの筒状部分の一部を融着した融着領域116を含む。ミシン目群120が収納部110に設けられる。ミシン目群120は、合成樹脂フィルムの延伸方向に対して平行に形成される。開封用切れ目126が、ミシン目群120の中心軸線上で包装袋の両側縁部のうちの少なくとも一方に設けられ、開封用切れ目126の周囲は融着される。収納物162が収納部110に収容される。
【選択図】図1

Description

本発明は、引裂き開封可能な包装袋に関する。特に、本発明は、食品、薬品などを収納物として収納することができ、或いは、食品、薬品などを収納した1個又は複数の小袋を収納物として収納することができ、かつ、引裂き開封可能なように形成された包装袋に関する。さらに、本発明は、前記包装袋と、前記包装袋の収納部の中に配置された収納物、例えば、内容物入りの小袋とを含む収納物入り包装袋に関する。また、本発明は、収納物入り包装袋の製造方法に関する。
従来の包装袋は、合成樹脂フィルムの角筒状体の中に複数の分包を収納して、上部開口部を融着している。開封時には、袋主体の周側部に設けた摘み部を引っ張ることによって周側部の一部を横方向に引裂くことができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
従来の袋状容器は、四角形筒状の側部と、平坦状四角形底部とを有している。縦シール部のフィルム外端側の一部領域に、易剥離性シール部が設けられている(例えば、特許文献2参照)。
従来の密封包装袋は、合成樹脂の延伸フィルムと、前記延伸フィルムより引裂き強度が大きい未延伸の合成樹脂フィルムを積層した複合フィルムを基材とするシート材において、基材全層にわたるミシン目状切込み線を形成し、基材の外面に樹脂コーティング層を設け、基材の内面にシール用樹脂層を設けている。内容物の収容部の上部一部には、シール部により隔てた二つの取出し通路が形成されている。ミシン目状切込み線は、取出し通路を横断する位置において、一方の側縁から他方の側縁に向って連続した直線状をなして、開封ラインを形成している(例えば、特許文献3参照)。
従来の易開封性包装袋は、内面にシーラント層を有する紙層を基材とする積層材料の、シーラント層同士を重ね合わせ、周辺にヒートシール部を設けている。包装袋の上部には押圧部およびミシン目からなる封じ込め部が設けられている。プラスチック製ファスナーが封じ込め部の下方に設けられている(例えば、特許文献4参照)。
実開平6−10188号公報(第7〜9頁、図1) 特開2002−204438号公報(第3〜4頁、図7および図8) 特許第2794177号公報(第3〜4頁、第1図〜第3図) 特開平11−245967号公報(第2〜3頁、図1)
従来の袋状容器は、四角形筒状の側部と、平坦状四角形底部とを有している。縦シール部のフィルム外端側の一部領域に易剥離性シール部を設けるので、基材の加工工程が複雑であり、袋状容器の製造工程が長くなる課題があった。また、従来の包装袋は、袋主体の周側部に摘み部を形成する必要があるので、袋主体の加工工程が複雑であり、袋状容器の製造工程が長くなる課題があった。また、従来の密封包装袋は、合成樹脂の延伸フィルムと未延伸の合成樹脂フィルムを積層した複合フィルムを用い、基材の外面に樹脂コーティング層を設けるので、基材の加工工程が複雑であり、袋状容器の製造工程が長くなる課題があった。また、従来の易開封性包装袋は、積層材料の、シーラント層同士を重ね合わせ、周辺にヒートシール部を設けるので、積層材料の加工工程が複雑であり、袋状容器の製造工程が長くなる課題があった。製造工程が長く複雑になる課題があった。さらに、従来の袋状容器は易剥離性シール部を有し、従来の包装袋は摘み部を有するので、上部を引っ張って引裂き開封すること容易でなかった。
本発明の目的は、簡単な工程で製造することができ、引裂き開封が可能な包装袋を提供することにある。
本発明の他の目的は、簡単な工程で製造することができ、引裂き開封が可能な収納物入り包装袋と、その製造方法を提供することにある。
本発明は、延伸された合成樹脂フィルムを筒状に形成した引裂き開封可能な包装袋であって、前記合成樹脂フィルムの筒状部分は、前面部分と、後面部分とを含む。この包装袋は、内容物を収納するための収納部と、内容物を前記収納部に収納して包装袋を密封するための封じ込め部と、底部とを有している。前記封じ込め部は合成樹脂フィルムの筒状部分の一部を融着した融着領域を含んでいる。包装袋の一部を引裂き開封するためのミシン目群が、前記収納部に設けられ、前記ミシン目群は、前記合成樹脂フィルムの延伸方向に対して平行に形成されている。前記収納部を引裂き開封するための開封用切れ目が、前記ミシン目群の中心軸線上で包装袋の両側縁部のうちの少なくとも一方に設けられ、前記開封用切れ目の周囲は融着されて周囲融着部を構成することを特徴とする。本発明の引裂き開封可能な包装袋は、簡単な工程で製造することができ、しかも、開封が容易である。
本発明の引裂き開封可能な包装袋において、前記開封用切れ目は、前記ミシン目群のうちのミシン目によって構成することができる。
本発明の引裂き開封可能な包装袋では、前記封じ込め部において、前記前面部分と、前記後面部分は、両側縁部から内方にそれぞれ折り畳まれて折り返し部分を形成し、前記ミシン目群は、前記内側折り返し部分の内側縁部に交差するように配置されたミシン目を含むように構成するのがよい。
本発明の引裂き開封可能な包装袋では、前記封じ込め部において、前記前面部分と、前記後面部分は、両側縁部から内方にそれぞれ折り畳まれて折り返し部分を形成し、前記折り返し部分の内面は、前記前面部分の内面、および、前記後面部分の内面にそれぞれ溶着され、前記折り返し部分の外面は、相対して配置される前記折り返し部分の外面にそれぞれ溶着されるように構成するのがよい。この構成により、開封可能な包装袋を簡単な工程で製造することができる。
上記の引裂き開封可能な包装袋を製造するとき、合成樹脂フィルムの両縁部を熱溶着などの方法により融着して筒状に形成する。次に、封じ込め部を熱溶着によって固定することができる。次に、収納部にミシン目群を形成する。必要に応じて、開封用のノッチを形成することができる。引裂き開封可能な包装袋を再閉鎖する必要がある構成の場合、開閉可能なプラスチックファスナは、熱溶着によって合成樹脂フィルムの内側に固定することができる。必要とされる数の小袋を包装袋の収納部の中に配置して、他方の端部を熱溶着などの方法により融着して底部を形成することができる。
本発明の引裂き開封可能な包装袋の開封するとき、封じ込め部の上部を保持して、ノッチからミシン目群にそって上部を引っ張って、上部を引裂いて分離させる。次に、大きい開口部を広げるようにして、ミシン目群に対応する小さい開口部の連結部分を引裂いて開口部を拡大させ、必要とされる収納物を収納部から取り出すことができる。包装袋を再閉鎖する必要がある場合、いったん包装袋を開封したあとにおいて、プラスチックファスナを用いて、包装袋の開口部を再び閉鎖することができる。
本発明は、延伸された合成樹脂フィルムを筒状に形成した引裂き開封可能な包装袋であって、前記合成樹脂フィルムの筒状部分は、前面部分と、後面部分とを含み、さらに、内容物を収納するための収納部と、内容物を前記収納部に収納して包装袋を密封するための封じ込め部と、底部とを有するように構成している。前記封じ込め部は合成樹脂フィルムの筒状部分の一部を融着した融着領域を含んでおり、前記封じ込め部と前記収納部との間の融着境界線の形状は波形に形成される。前記封じ込め部の断面を貫通するミシン目群が、前記封じ込め部の融着されている融着領域の中の波形の領域内に設けられる。前記ミシン目群は、前記合成樹脂フィルムの延伸方向に対して平行に形成される。前記ミシン目群を構成するそれぞれのミシン目は、前記収納部と連通しないように形成される。本発明の引裂き開封可能な包装袋は、簡単な工程で製造することができ、しかも、開封が容易である。
本発明の引裂き開封可能な包装袋では、前記ミシン目群は、一端が前記境界線に接するように配置されたミシン目を含むのがよい。また、本発明の引裂き開封可能な包装袋では、前記ミシン目群は、さらに、前記境界線と交差するように配置されたミシン目を含むのがよい。
本発明の引裂き開封可能な包装袋において、開閉可能なプラスチックファスナが前記収納部に設けられるのが好ましい。この構成により、収納部を再閉鎖して密封性を確保することができる。
さらに、本発明は、上記のように構成した引裂き開封可能な包装袋と、前記引裂き開封可能な包装袋の収納部の中に配置された収納物とを含む収納物入り包装袋を提供することができる。
本発明の収納物入り包装袋の製造方法においては、合成樹脂フィルムの両縁部を熱溶着などの方法により融着して筒状に形成する。引裂き開封可能な包装袋を再閉鎖する必要がある構成の場合、開閉可能なプラスチックファスナは、予め筒状に形成する前に、熱溶着によって合成樹脂フィルムの内側に固定しておく。次に、筒状に形成した合成樹脂フィルムの一方の端部を熱溶着などの方法により融着して封じ込め部を形成する。開封用切れ目の周囲は融着されて周囲融着部を構成する。次に、収納部にミシン目群を形成する。前記ミシン目群は、前記合成樹脂フィルムの延伸方向に対して平行に形成されており、前記収納部を引裂き開封するための開封用切れ目が、前記ミシン目群の中心軸線上で包装袋の両側縁部のうちの少なくとも一方に設けられ、前記開封用切れ目の周囲は融着されて周囲融着部を構成する。必要に応じて、開封用のノッチを形成する。必要とされる数の収納物、例えば、1個又は複数の小袋を包装袋の収納部の中に配置する。次に、筒状に形成した合成樹脂フィルムの他方の端部を熱溶着などの方法により融着して底部を形成する。本発明により、収納物入り包装袋を簡単な工程で製造することができる。
また、本発明の収納物入り包装袋の製造方法の他の態様においては、合成樹脂フィルムの両縁部を熱溶着により融着して筒状に形成する工程と、筒状に形成した合成樹脂フィルムの一方の端部を熱溶着などの方法により融着して封じ込め部を形成する工程とを含み、前記封じ込め部と前記収納部との間の融着境界線の形状は波形に形成され、さらに、前記封じ込め部の断面を貫通するミシン目群を形成する工程とを含み、前記ミシン目群は、前記封じ込め部の融着されている融着領域の中の波形の領域内に設けられ、前記ミシン目群は、前記合成樹脂フィルムの延伸方向に対して平行に形成され、前記ミシン目群を構成するそれぞれのミシン目は、前記収納部と連通しないように形成され、さらに、収納物、例えば、1個又は複数の小袋を包装袋の収納部の中に配置する工程と、筒状に形成した合成樹脂フィルムの他方の端部を熱溶着などの方法により融着して底部を形成する工程とを含むことを特徴とする。本発明の他の態様によっても、収納物入り包装袋を簡単な工程で製造することができる。
本発明の収納物入り包装袋を開封するとき、封じ込め部の上部を保持して、ノッチからミシン目群にそって上部を引っ張って、上部を引裂いて分離させる。次に、大きい開口部を広げるようにして、ミシン目群に対応する小さい開口部の連結部分を引裂いて開口部を拡大させ、必要とされる収納物を収納部から取り出すことができる。包装袋を再閉鎖する場合、いったん包装袋を開封した後、予め合成樹脂フィルムの内側に固定したプラスチックファスナを用いて、包装袋の開口部を再び閉鎖することができる。
本発明の引裂き開封可能な包装袋は、簡単な工程で製造することができる。また、本発明の引裂き開封可能な包装袋は、上部を引っ張って開封するのが容易である。本発明により、収納物入り包装袋を簡単な加工工程で製造することができる。
(1)第1の実施の形態:
(1−1)包装袋の構成:
以下に、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図7を参照すると、引裂き開封可能な包装袋100は、延伸された合成樹脂フィルムを筒状に形成して構成されている。図4を参照すると、合成樹脂フィルムの筒状体の外形形状が示されている。なお、各々の図面において、明りょうのために、合成樹脂フィルムの厚さと、溶着部の厚さを拡大強調して図示している。
包装袋100を構成する合成樹脂フィルムの基材としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロンなどを挙げることができる。合成樹脂フィルムの基材がポリプロピィレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロンなどで構成される場合、ヒートシール加工(熱シール加工)を可能にするために、基材の表面層としてポリエチレンシートを積層するか、或いは、基材の表面にポリエチレンを吹き付けるのがよい。
図3を参照すると、好ましい基材の一例としては、シーラント(CPP)と、シーラント(CPP)の上にある接着剤の層と、接着剤の層の上にあるインクの層と、インクの層の上にある印刷基材(HC−OP)とを含む。シーラント(CPP)の一例としては、無延伸ポリプロピレンであって厚さが25μであるものを使用することができる。印刷基材(HC−OP)の一例としては、片面ヒートシールOPであって厚さが30μであるものを使用することができる。シーラント(CPP)の下面はヒートシール面(熱シール面)を構成する。印刷基材(HC−OP)の上面はヒートシール面(熱シール面)を構成する。印刷基材(HC−OP)の下面に印刷を行うのがよい。印刷基材(HC−OP)の下面に印刷を行った後に、ドライラミネート工法によって、印刷基材(HC−OP)とシーラント(CPP)とを接着剤の層を介して貼り合わせるのがよい。製袋前に幅切加工(スリット)を行うのがよい。
図3を参照すると、合成樹脂フィルムの延伸方向は、矢印130で示すように、包装袋100の上端部に対して平行な方向であるのが好ましい。
図1および図4を参照すると、合成樹脂フィルムの筒状体は、前面部分102fと、後面部分102gとを含む。包装袋100は、包装袋を開けるための封じ込め部102と、収納物を収納するための収納部110とを有する。収納部110は、封じ込め部102の下方部分102bと、側壁部106と、底部108により構成される。
図7を参照すると、側壁部106は、合成樹脂フィルムの筒状体の一方の縁部112aと、他方の縁部112bとを熱溶着などの方法により融着することによって形成される。
図6および図7を参照すると、合成樹脂フィルムの筒状体の両側の側壁部106を内方に折り込み、4つの折り込み部分106a、106b、106c、106dを形成する。例えば、袋の全幅が85mmのとき、折り込み部分の幅は34mmにすることができる。
折り込み部分106aの外面と、折り込み部分106bの外面とは、印刷基材(HC−OP)同士をヒートシール加工(熱シール)することによって融着される。折り込み部分106cの外面と、折り込み部分106dの外面とは、印刷基材(HC−OP)同士をヒートシール加工(熱シール加工)することによって融着される。前面部分102fの内面と、折り込み部分106bの内面とは、シーラント(CPP)同士をヒートシール加工することによって融着される。
前面部分102fの内面と、折り込み部分106cの内面とは、シーラント(CPP)同士をヒートシール加工することによって融着される。後面部分102gの内面と、折り込み部分106aの内面とは、シーラント(CPP)同士をヒートシール加工することによって融着される。後面部分102gの内面と、折り込み部分106dの内面とは、シーラント(CPP)同士をヒートシール加工することによって融着される。前面部分102fの中央部分の内面と、後面部分102gの中央部分の内面とは、シーラント(CPP)同士をヒートシール加工することによって融着される。
図6を参照すると、ヒートシール加工前の融着領域の概略断面図を図6の下方に図示している。また、ヒートシール加工後の融着領域の概略断面図を図6の下方に図示している。製袋機において、規則的な上下運動をしている熱板(製品寸法通りに設定されている熱板)の間を通過させることによって、前面部分102f、後面部分102g、折り込み部分をヒートシール加工によって一体化することによって、封じ込め部102は形成することができる。融着領域は、4層部分と、2層部分と、4層部分とを含む。融着領域は、一部に、合成樹脂フィルムの筒状体を形成するためにヒートシール加工されえた部分を含む6層部分を含んでいる。
図2を参照すると、封じ込め部102の融着領域116は左上がりのハッチングで図示している。合成樹脂フィルムの一方の端部をヒートシール加工により融着して形成することによって、底部108は、形成することができる。底部融着領域109は左上がりのハッチングで図示している。したがって、収納部110は、封じ込め部102と底部108との間において、合成樹脂フィルムの筒状部分の内側に構成される。収納部110の水平断面形状は、正方形、長方形、六角形などの多角形、円形、楕円形、長円形などに形成することができる。或いは、収納部110は封筒状に形成することもできる。
図2を参照すると、封じ込め部102の融着部分と収納部110との間の融着輪郭線114の形状は直線であるのがよい。融着輪郭線114の形状は、曲線であってもよいし、複数の曲線を連結した形状であってもよいし、複数の直線を連結した形状であってもよいし、複数の曲線及び直線を連結した形状であってもよい。融着輪郭線114は、合成樹脂フィルムの延伸方向130に対して平行に配置されるのが好ましい。
図5を参照すると、包装袋100を形成する基材は、例えば、幅が85mmであり、全体の長さが198mmであり、融着領域の長さが25mmであるように構成することができる。
図2を参照すると、収納部110の高さHMは、例えば、40mmから500mmに形成することができる。収納部110の幅WFは、例えば、20mmから500mmに形成することができる。封じ込め部102の融着領域の高さHG(すなわち、封じ込め部202の上端部から融着輪郭線114までの距離)は、例えば、10mmから80mmに形成することができる。好ましくは、収納部110の高さHMは、70mmから100mmに形成することができる。好ましくは、収納部110の幅WFは、例えば、50mmから100mmに形成することができる。好ましくは、封じ込め部102の融着部分の高さHGは、例えば、20mmから40mmに形成することができる。
封じ込め部102の断面を貫通するミシン目群120が、融着領域116の中の波形の領域内に設けられる。ミシン目群120は、包装袋100を形成した合成樹脂フィルムの延伸方向(図2に矢印130で示す)に対して平行に線状に形成されるのが好ましい。ミシン目群120は、包装袋100の上縁部に対して平行に線状に形成されるのが好ましい。ミシン目122のピッチPCは、例えば、1mmから20mmに形成することができる。ミシン目122の長さLCは、例えば、0.5mmから10mmに形成することができる。ミシン目群120は、封じ込め部102を形成した後に形成するのがよい。好ましくは、ミシン目222のピッチPMは3mmから8mmに形成され、ミシン目222の長さLMは2mmから5mmに形成することができる。
図8を参照すると、包装袋100の幅WFが85mmであるときに対応するミシン目カッタの一例が示されている。このミシン目カッタは、刃のピッチ計が80mmに設定されている。このミシン目カッタは、図の左からみて、6個の3.5mmの長さの刃と、1個の5.0mmの長さの刃と、1個の3.5mmの長さの刃と、1個の3.0mmの長さの刃と、1個の3.5mmの長さの刃と、1個の5.0mmの長さの刃と、6個の3.5mmの長さの刃とを含むように構成される。それぞれの刃と刃との間の隙間は1mmである。ミシン目カッタの刃の長さと隙間は、ミシン目の長さと数に対応するように設定することができる。
収納部110を引裂き開封するための開封用切れ目126が、ミシン目群120の中心軸線上で包装袋の両側縁部のうちの少なくとも一方に設けられる。図1および図2においては、開封用切れ目126が、ミシン目群120の中心軸線上で包装袋の両側縁部の両方に設けられる構成を図示している。開封用切れ目126の周囲は融着されて周囲融着部126cを構成している。この構成では、開封用切れ目126の周囲は融着されるが、他のミシン目の周囲は融着されていない。周囲融着部126cの融着強度は、封じ込め部102の融着強度よりも強くなるようにするのが好ましい。開封用切れ目126は、ミシン目群120のうちのミシン目によって構成されている。或いは、開封用切れ目126は、ミシン目群120のうちのミシン目でなく、別個形成される開封用ノッチ(図示せず)により構成することもできる。この構成では、開封用ノッチ(図示せず)の周囲は融着されるが、ミシン目の周囲は融着されていない。
周囲融着部126cの融着は、封じ込め部102をヒートシール加工により融着するときに同時に行うこともできるし、封じ込め部102を融着する前に行うこともできるし、或いは、封じ込め部102を融着した後に行うこともできる。開封用ノッチ(図示せず)の形成は、封じ込め部102を融着する前に行うこともできるし、或いは、封じ込め部102を融着した後に行うこともできる。
図7を参照すると、封じ込め部102において、前面部分102fと、後面部分102gは、両側縁部からそれぞれ折り畳まれて折り返し部分128、129を形成している。ミシン目群120は、内側折り返し部分128、129の外側縁部に配置され、それぞれ領域AB1、AB2に配置されるミシン目を含むように構成するのがよい。領域AB1、AB2には、図8に示すミシン目カッタにおいて5.0mmの長さの刃によって形成したミシン目がそれぞれ配置されるのがよい。
ミシン目群120は、内側折り返し部分128、129の内側縁部に交差するように、それぞれ領域AC1、AC2に配置されるミシン目を含むように構成するのがよい。
筒状に形成した合成樹脂フィルムの筒状体の一方の縁部112aと、他方の縁部112bとは、互いにヒートシール加工により融着されるのがよい。合成樹脂フィルムの筒状体の縁部112bの外側面は、後面部分102gにヒートシール加工により融着されるのがよい。封じ込め部102において、折り返し部分128、129の内面は、前面部分102fの内面、および、後面部分102gの内面にそれぞれヒートシール加工により融着され、折り返し部分128、129の外面は、相対して配置される折り返し部分128、129の外面にそれぞれ溶着されるように構成するのがよい。図3において、包装袋100の前面部分102f、および、後面部分102gは、右上がりの狭い間隔のハッチングで図示している。図3において、ヒートシール加工による融着領域は、左上がりの広い間隔のハッチングで図示している。上記のヒートシール加工により融着する工程は、一度で行うこともできるし、或いは、複数の工程に分離することもできる。
図1および図2を参照すると、包装袋100を再閉鎖する必要がある構成の場合、開閉可能なプラスチックファスナ140は、融着輪郭線114から間隔を隔てて、収納部110の融着輪郭線114に近い方の箇所に設けることができる。プラスチックファスナ140は、例えば、融着領域116から1mmから30mmの間隔を隔てて固定することができる。好ましくは、プラスチックファスナ140は、融着領域116から5mmから10mmの間隔を隔てて固定することができる。プラスチックファスナ140は、例えば、熱溶着によって合成樹脂フィルムの内側に固定することができる。プラスチックファスナ140の長手方向軸線は、ミシン目群120の長手方向軸線114cに対して平行に配置されるのが好ましい。この構成により、いったん解放した収納部110を再閉鎖して、収容物の密封性を確保することができる。
収納物、例えば、1個又は複数の小袋162を包装袋100の収納部110の中に配置することができる。小袋162の中には食品、薬品などが収容される。例えば、小袋162は長方形の輪郭を有し、密封性がある合成樹脂フィルムなどで形成することができる。必要に応じて、小袋162の表面にアルミニウムなどを蒸着してもよい。小袋162の中に収容する内容物は、固体であってもよいし、液体であってもよいし、気体であってもよいし、或いは、それらの混合物であってもよい。小袋162の中に収容する内容物の例として、食品(ふりかけ、けずりぶし、調味料、粉末飲料、ティーバッグなど)、薬品(錠剤、粉薬、液体薬剤など)、化粧品、塗料、染料、洗剤、お手ふき、ガーゼなどをあげることができる。或いは、小袋162を用いることなしに、収納部110の中に直接に固形食品、固形薬品、粉末洗剤などを配置することもできる。
(1−2)収納物の収納:
図1および図2を参照すると、包装袋を構成する合成樹脂フィルムを準備する。必要に応じて、内容部の種類、内容部の用途、製造者、製造年月日、使用期限、開封方法などを合成樹脂フィルムの表面に印刷しておくのがよい。合成樹脂フィルムを筒状に形成し、側壁部106は、筒状に形成した合成樹脂フィルムの両縁部112a、112bをヒートシール加工などの方法により融着することによって形成される。
次に、筒状に形成した合成樹脂フィルムの一方の端部をヒートシール加工により融着することによって封じ込め部102を形成する。次に、封じ込め部102の断面を貫通するミシン目群120を形成する。ミシン目群120は、包装袋100を形成した合成樹脂フィルムの延伸方向(図2に矢印130で示す)に対して平行になるように線状に形成されるのが好ましい。ミシン目群120は、包装袋100の上縁部に対して平行に線状に形成されるのが好ましい。収納部110は、側壁部106の内側に構成される。封じ込め部102は、収納部110の上方に配置される。包装袋100を再閉鎖する必要がある構成の場合、開閉可能なプラスチックファスナ140は、ヒートシール加工による融着によって合成樹脂フィルムの内側に固定しておくのが好ましい。
次に、必要とされる数の収納物、例えば、小袋162を収納部110の中に配置する。小袋162の個数は、1個であってもよいし、又は、複数であってもよい。次に、筒状に形成した合成樹脂フィルムの端部をヒートシール加工により融着して底部108を形成することができる。
(1−3)包装袋の開封:
図1を参照すると、包装袋100の開封するとき、封じ込め部102の上部102fを保持して、ミシン目群120にそって上部102fを引っ張って、上部102fを引裂いて収納部110から分離させる。この構成により、容易に包装袋100を開封することができる。
(2)第2の実施の形態:
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。以下の説明は、本発明の第2の実施の形態が本発明の第1の実施の形態と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の第1の実施の形態についての説明をここに準用する。
(2−1)包装袋の構成:
図9から図11を参照すると、本発明の第2の実施形態において、引裂き開封可能な包装袋200は、延伸された合成樹脂フィルムを筒状に形成した筒状体として構成される。合成樹脂フィルムの延伸方向は、図11から図13に矢印230で示すように、包装袋200の上縁部に対して平行な方向である。
合成樹脂フィルムの筒状部分は、前面部分202fと、後面部分202gとを含む。包装袋100は、包装袋200は、包装袋を開けるための封じ込め部202と、収納物を収納するための収納部210とを有する。収納部210は、封じ込め部202の下方部分202bと、側壁部206と、底部208により構成される。側壁部206は、筒状に形成した合成樹脂フィルムの両端部212a、212bをヒートシール加工により融着することによって形成される(図10参照)。
封じ込め部202は、合成樹脂フィルムの一方の端部をヒートシール加工により融着することによって形成することができる。底部202は、合成樹脂フィルムの他方の端部をヒートシール加工により融着することによって形成することができる。図11において、封じ込め部202の融着領域216は左上がりのハッチングで図示している。収納部210の水平断面形状は、正方形、長方形、六角形などの多角形、円形、楕円形、長円形などに形成することができる。或いは、収納部210は封筒状に形成することもできる。
図11を参照すると、封じ込め部202と収納部210との間の融着輪郭線214の形状は波形であるのがよい。融着輪郭線214の形状は、いわゆる鋸形であってもよいし、いわゆる櫛形であってもよい。本発明において、「波形」とは、複数の曲線を連結した形状、複数の直線を連結した形状、複数の曲線及び直線を連結した形状、正弦波形状、鋸形、櫛形などを含む概念である。すなわち、融着輪郭線214の形状は、円の部分、楕円の部分、三角形の部分、四角形の部分、多角形の部分、サインカーブの部分、二次曲線の部分、三次曲線の部分、双曲線の部分、前記いずれかの部分の組み合わせ、前記いずれかの部分と直線の組み合わせ、前記いずれかの部分と曲線の組み合わせ、前記いずれかの部分と直線及び曲線の組み合わせ、からなる群から選択することができる。融着輪郭線214の波形の基準線(すなわち、中心線)214Cは、合成樹脂フィルムの延伸方向230に対して平行に配置されるのが好ましい。
図11を参照すると、収納部110の高さHMは、例えば、40mmから500mmに形成することができる。収納部110の幅WFは、例えば、20mmから500mmに形成することができる。封じ込め部102の融着部分の高さHG(すなわち、封じ込め部202の上端部から波形の基準線214Cまでの距離)は、例えば、10mmから80mmに形成することができる。
図11に示す実施形態では、融着輪郭線214の波形の形状は、半径が等しい複数の半円弧を接続して構成されている。融着輪郭線214の波形のピッチCWは、例えば、5mmから50mmに形成することができる。融着輪郭線214の波形の総高さTWは、例えば、5mmから50mmに形成することができる。例えば、波形のピッチCWは20mmであり、波形の総高さTWは10mmであるように構成することができる。
封じ込め部202の断面を貫通するミシン目群220が、融着領域216の中の波形の領域内に設けられる。ミシン目群220は、包装袋200を形成した合成樹脂フィルムの延伸方向(図11に矢印230で示す)に対して平行に線状に形成されるのが好ましい。ミシン目群220は、包装袋200の上縁部に対して平行に線状に形成されるのが好ましい。ミシン目群220は、融着輪郭線214の波形の基準線214Cの上に形成することができる。ミシン目群220を構成するそれぞれのミシン目222は、収納部210と連通しないように形成されている。この構成により、収納部210の密封性を確保することができる。ミシン目222のピッチPMは、例えば、1mmから20mmに形成することができる。ミシン目222の長さLMは、例えば、0.5mmから10mmに形成することができる。好ましくは、ミシン目222のピッチPMは、例えば、3mmから8mmに形成され、ミシン目222の長さLMは、例えば、2mmから5mmに形成することができる。
融着領域216において、1つの波形の山の中に1個のミシン目222を配置することもできるし、或いは、複数のミシン目222を配置することもできる。包装袋200を開封するためのノッチ226aがミシン目群220の一方の端部に設けられる。さらに、包装袋200を開封するための反対側のノッチ226bを、ミシン目群220の他方の端部に設けることもできる。筒状に形成した合成樹脂フィルムの両端部212a、212bに、ミシン目群220に対応するような位置に、更なるミシン目222bを形成することもできる。
図9から図11を参照すると、包装袋200を再閉鎖する必要がある構成の場合、開閉可能なプラスチックファスナ240は、融着輪郭線214から間隔を隔てて、収納部210の融着輪郭線214に近い方の箇所に設けることができる。プラスチックファスナ240は、例えば、融着領域216から1mmから30mmの間隔を隔てて固定することができる。好ましくは、プラスチックファスナ240は、例えば、融着領域216から5mmから10mmの間隔を隔てて固定することができる。プラスチックファスナ240は、例えば、熱溶着によって合成樹脂フィルムの内側に固定することができる。プラスチックファスナ240の長手方向軸線は、ミシン目群220の長手方向軸線214cに対して平行に配置されるのが好ましい。この構成により、いったん解放した収納部210を再閉鎖して、収容物の密封性を確保することができる。
収納物、例えば、1個又は複数の小袋262を包装袋200の収納部210の中に配置することができる。小袋262の中には食品などが収容される。次に、筒状に形成した合成樹脂フィルムの他方の端部をヒートシール加工により融着して底部208を形成することができる。
図12および図13を参照すると、本発明の第2の実施形態の変形例において、融着輪郭線214の波形の形状は、半径が等しい複数の半円弧を接続して構成されている。ミシン目群220は、一端が融着輪郭線214に接するように配置されたミシン目222bを含むように構成される。ミシン目222bは、融着領域216の中の波形の領域内において、ノッチ226aに近い方の側に配置される。反対側のノッチ226bを有する構成では、融着領域216の中の波形の領域内において、ノッチ226bに近い方の側に配置されたミシン目222cを設けるのがよい。この構成により、包装袋200の封じ込め部202を容易に直線状に開放することができる。ミシン目222b、222cの長手方向軸線は、融着領域216の融着輪郭線214に対して直角をなすように形成するのが好ましい。この構成により、包装袋200の封じ込め部202を一層容易に開放することができる。
図14を参照すると、本発明の第2の実施形態の変形例において、融着輪郭線214の波形の形状は、四角形の3辺で構成されている。ミシン目群220は、一端が融着輪郭線214に接するように配置されたミシン目222dを含むように構成される。ミシン目222dは、融着領域216の中の波形の領域内において、ノッチ226aに近い方の側に配置される。反対側のノッチ226bを有する構成では、融着領域216の中の波形の領域内において、ノッチ226bに近い方の側に配置されたミシン目222eを設けるのがよい。この構成により、包装袋200の封じ込め部202を容易に直線状に開放することができる。ミシン目222d、222eの長手方向軸線は、融着領域216の融着輪郭線214に対して直角をなすように形成するのが好ましい。この構成により、包装袋200の封じ込め部202を一層容易に開放することができる。
図15を参照すると、本発明の第2の実施形態の変形例において、融着輪郭線214の波形の形状は、三角形の2辺で構成されている。ミシン目群220は、融着輪郭線214と交差するように配置されたミシン目222fを含むように構成される。ミシン目222fは、融着領域216の中の波形の領域内において、ノッチ226aに近い方の側に配置される。反対側のノッチ226bを有する構成では、融着領域216の中の波形の領域内において、ノッチ226bに近い方の側に配置されたミシン目222gを設けるのがよい。この構成により、包装袋200の封じ込め部202を容易に直線状に開放することができる。
図16を参照すると、本発明の第2の実施形態の変形例において、融着輪郭線214の波形の形状は、四角形の3辺と、それぞれの2辺のコーナに配置された円弧部とで構成されている。ミシン目群220は、融着輪郭線214と交差するように配置されたミシン目222jを含むように構成される。ミシン目222jは、融着領域216の中の波形の領域内において、ノッチ226aに近い方の側に配置される。反対側のノッチ226bを有する構成では、融着領域216の中の波形の領域内において、ノッチ226bに近い方の側に配置されたミシン目222kを設けるのがよい。この構成により、包装袋200の封じ込め部202を容易に直線状に開放することができる。ミシン目222j、222kの長手方向軸線は、融着領域216の融着輪郭線214に対して直角をなすように形成するのが好ましい。この構成により、包装袋200の封じ込め部202を一層容易に開放することができる。
(2−2)収納物の収納:
図9から図11を参照すると、包装袋を構成する合成樹脂フィルムを準備する。必要に応じて、内容部の種類、内容部の用途、製造者、製造年月日、使用期限、開封方法などを合成樹脂フィルムの表面に印刷しておくのがよい。合成樹脂フィルムを筒状に形成し、側壁部206は、筒状に形成した合成樹脂フィルムの両端部212a、212bを熱溶着などの方法により融着することによって形成される。次に、合成樹脂フィルムの一方の側縁を折り畳んで水平にして、ヒートシール加工により融着することによって底部208を形成する。収納部210は、側壁部206と、底部208により構成される。封じ込め部202は、収納部210の上方に配置される。包装袋200を再閉鎖する必要がある構成の場合、開閉可能なプラスチックファスナ240は、ヒートシール加工によって合成樹脂フィルムの内側に固定しておく。
次に、封じ込め部202と収納部210との間の融着輪郭線214の形状が波形になるように、封じ込め部202の2つの合成樹脂フィルムをヒートシール加工によって固定する。次に、封じ込め部202の断面を貫通するミシン目群220を、融着領域216の中の波形の領域内に形成する。ミシン目群220は、包装袋200を形成した合成樹脂フィルムの延伸方向230(図11に矢印で示す)に対して平行に線状に形成される。ミシン目群220は、包装袋200の上縁部に対して平行に線状に形成される。次に、ノッチ226aを形成する。さらに、必要に応じて、反対側のノッチ226bを形成する。ミシン目群220は、ノッチ226a、226bと同時に形成することもできるし、ノッチ226a、226bを形成する前に形成することもできるし、ノッチ226a、226b形成した後に形成することもできる。封じ込め部202は、収納部210の上方に配置される。包装袋200を再閉鎖する必要がある構成の場合、開閉可能なプラスチックファスナ140は、ヒートシール加工によって合成樹脂フィルムの内側に固定しておく。
次に、収納物、例えば、必要とされる数の小袋262を包装袋200の収納部210の中に配置する。次に、筒状に形成した合成樹脂フィルムの端部をヒートシール加工により融着して底部208を形成することができる。
(2−3)包装袋の開封:
図17を参照すると、包装袋200の開封するとき、封じ込め部202の上部202fを保持して、ノッチ226bからミシン目群220にそって上部202fを引っ張って、封じ込め部202の下部202gから上部202fを引裂いて分離させる。その結果、封じ込め部202の下部202gの上縁部には、ミシン目群220に対応する小さい開口部202mと、融着されていない領域に対応する大きい開口部202nとが形成される。この構成により、いったん包装袋200を開封したあとにおいて、包装袋200の中に配置されている収納物が飛び出すおそれを少なくすることができる。
次に、大きい開口部202nを広げるようにして、ミシン目群220に対応する小さい開口部202mの連結部分を引裂いて開口部を拡大させ、必要とされる小袋262を包装袋200の収納部210から取り出すことができる。この構成により、いったん包装袋200を開封したあとにおいて、包装袋200の内容物の一部のみを選択して取り出すことができる。包装袋200を再閉鎖する必要がある場合、いったん包装袋200を開封したあとにおいて、プラスチックファスナ240を用いて、包装袋200の開口部を再び閉鎖することができる。或いは、収納部210の中に直接に内容物として粉末食品、粉末薬品、粉末洗剤などを配置したときは、開口部を拡大させることなしに、必要とされる内容物を包装袋200の収納部210から取り出すことができる。
本発明により、簡単な工程を用いて、引裂き開封可能な包装袋を製造することができる。本発明により、包装袋の上部を容易に引裂き開封できる収納物入り包装袋を効率的に製造することができる。
本発明の第1の実施形態において、前方上方から見た包装袋の外形形状を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態において、包装袋の外形形状を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態において、包装袋の基材の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態において、融着前の包装袋の外形形状を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態において、融着後の包装袋の外形形状を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態において、融着前の包装袋の融着部分と、融着後の包装袋の融着部分を示す横断面図である。 本発明の第1の実施形態において、図2の線3A−3Aに沿った融着後の包装袋の部分を示す横断面図である。 本発明の第1の実施形態において、ミシン目カッタの外形形状を示す正面図である。 本発明の第2の実施形態において、前方上方から見た包装袋の外形形状を示す斜視図である。 本発明の実施形態において、後方上方から見た包装袋の外形形状を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態において、包装袋の外形形状を示す正面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例において、包装袋の外形形状を示す正面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例において、包装袋の融着領域の形状を示す部分平面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例において、包装袋の融着領域の形状を示す部分平面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例において、包装袋の融着領域の形状を示す部分平面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例において、包装袋の融着領域の形状を示す部分平面図である。 本発明の第2の実施形態において、開封した状態における包装袋の外形形状を示す斜視図である。
符号の説明
100 包装袋
102 封じ込め部
106 側壁部
108 底部
110 収納部
114 融着輪郭線
116 融着領域
120 ミシン目群
122 ミシン目
140 プラスチックファスナ
162 小袋
200 引裂き開封可能な包装袋
202 封じ込め部
206 側壁部
208 底部
210 収納部
214 境界線
216 融着領域
220 ミシン目群
222 ミシン目
240 プラスチックファスナ
262 小袋

Claims (10)

  1. 延伸された合成樹脂フィルムを筒状に形成した引裂き開封可能な包装袋であって、
    前記合成樹脂フィルムの筒状部分は、前面部分(102f)と、後面部分(102g)とを含み、
    収納物を収納するための収納部(110)と、
    収納物を前記収納部(110)に収納して包装袋を密封するための封じ込め部(102)と、底部(108)とを有しており、
    前記封じ込め部(102)は合成樹脂フィルムの筒状部分の一部を融着した融着領域(116)を含んでおり、
    包装袋の一部を引裂き開封するためのミシン目群(120)が、前記収納部(110)に設けられ、
    前記ミシン目群(120)は、前記合成樹脂フィルムの延伸方向に対して平行に形成されており、
    前記収納部(110)を引裂き開封するための開封用切れ目(126)が、前記ミシン目群(120)の中心軸線上で包装袋の両側縁部のうちの少なくとも一方に設けられ、前記開封用切れ目(126)の周囲は融着されて周囲融着部(126c)を構成している、
    ことを特徴とする包装袋。
  2. 前記開封用切れ目(126)は、前記ミシン目群(120)のうちのミシン目によって構成されることを特徴とする、請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記封じ込め部(102)において、前記前面部分(102f)と、前記後面部分(102g)は、両側縁部から内方にそれぞれ折り畳まれて折り返し部分(128、129)を形成しており、前記ミシン目群(120)は、前記内側折り返し部分(128、129)の内側縁部に交差するように配置されたミシン目を含むことを特徴とする、請求項1に記載の包装袋。
  4. 前記封じ込め部(102)において、前記前面部分(102f)と、前記後面部分(102g)は、両側縁部から内方にそれぞれ折り畳まれて折り返し部分(128、129)を形成しており、前記折り返し部分(128、129)の内面は、前記前面部分(102f)の内面、および、前記後面部分(102g)の内面にそれぞれ溶着され、前記折り返し部分(128、129)の外面は、相対して配置される前記折り返し部分(128、129)の外面にそれぞれ溶着されることを特徴とする、請求項1に記載の包装袋。
  5. 延伸された合成樹脂フィルムを筒状に形成した引裂き開封可能な包装袋であって、
    前記合成樹脂フィルムの筒状部分は、前面部分(202f)と、後面部分(202g)とを含み、
    収納物を収納するための収納部(210)と、
    収納物を前記収納部(210)に収納して包装袋を密封するための封じ込め部(102)と、底部(108)とを有しており、
    前記封じ込め部(202)は合成樹脂フィルムの筒状部分の一部を融着した融着領域(118)を含んでおり、
    前記封じ込め部(202)と前記収納部(210)との間の融着輪郭線(214)の形状は波形であり、
    前記封じ込め部(202)の断面を貫通するミシン目群(220)が、前記封じ込め部(202)の融着されている融着領域(216)の中の波形の領域内に設けられ、
    前記ミシン目群(220)は、前記合成樹脂フィルムの延伸方向に対して平行に形成されており、
    前記ミシン目群(220)を構成するそれぞれのミシン目(222)は、前記収納部(210)と連通しないように形成されている、
    ことを特徴とする包装袋。
  6. 前記ミシン目群(220)は、一端が前記融着輪郭線(214)に接するように配置されたミシン目を含むことを特徴とする、請求項5に記載の包装袋。
  7. 前記ミシン目群(220)は、さらに、前記融着輪郭線(214)と交差するように配置されたミシン目を含むことを特徴とする、請求項5に記載の包装袋。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の包装袋と、前記包装袋の前記収納部(110、210)の中に配置された、収納物(162、262)とを含むことを特徴とする、収納物入り包装袋。
  9. 収納物入り包装袋の製造方法であって、
    (あ)合成樹脂フィルムの両縁部を熱溶着により融着して筒状に形成する工程と、
    (い)筒状に形成した合成樹脂フィルムの一方の端部を熱溶着などの方法により融着して封じ込め部を形成する工程と、
    (う)収納部にミシン目群を形成する工程と、
    (え)収納物を包装袋の収納部の中に配置する工程と、
    (お)筒状に形成した合成樹脂フィルムの他方の端部を熱溶着などの方法により融着して底部を形成する工程とを含み、
    前記ミシン目群は、前記合成樹脂フィルムの延伸方向に対して平行に形成されており、前記収納部を引裂き開封するための開封用切れ目が、前記ミシン目群の中心軸線上で包装袋の両側縁部のうちの少なくとも一方に設けられ、前記開封用切れ目の周囲は融着されて周囲融着部を構成する、
    ことを特徴とする方法。
  10. 収納物入り包装袋の製造方法であって、
    (あ)合成樹脂フィルムの両縁部を熱溶着により融着して筒状に形成する工程と、
    (い)筒状に形成した合成樹脂フィルムの一方の端部を熱溶着などの方法により融着して封じ込め部を形成する工程とを含み、前記封じ込め部と前記収納部との間の融着境界線の形状は波形に形成され、さらに、
    (う)前記封じ込め部の断面を貫通するミシン目群を形成する工程とを含み、前記ミシン目群は、前記封じ込め部の融着されている融着領域の中の波形の領域内に設けられ、前記ミシン目群は、前記合成樹脂フィルムの延伸方向に対して平行に形成され、前記ミシン目群を構成するそれぞれのミシン目は、前記収納部と連通しないように形成され、さらに、
    (え)収納物を包装袋の収納部の中に配置する工程と、
    (お)筒状に形成した合成樹脂フィルムの他方の端部を熱溶着などの方法により融着して底部を形成する工程とを含む、
    ことを特徴とする方法。
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