JP5261909B2 - 紙とフィルムの複合容器 - Google Patents

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Description

本発明は、液体、粉体などの流動性を有する内容物を密封包装するために用いられる紙とフィルムの複合容器に関し、詳しくは、自立性を有し、開封時に内容物を注ぎ易い注出口部が設けられた紙とフィルムの複合容器に関する。
従来、液体洗剤、台所洗剤、柔軟剤等の詰め替え用液体内容物やタレ、醤油、ドレッシング、ジュース等の食品などの液体内容物を収納する包装容器として、店頭での陳列効果のある自立袋が広く使用されている。一方、廃棄物の増加に係わる環境問題への関心の高まりから、省資源や廃棄物の減量化を目的として、プラスチックフィルム積層シートを用いて該シートの周縁を熱接着し、液体洗剤、台所洗剤、柔軟剤等のトイレタリー物品を収納する容器とし、容器の上部に外方に向けて突出した注出口部を設け、使用に際し、突出した注出口部を鋏等で切断してその内容物を、例えばキャップ付のプラスチックボトルに容易に注ぎ、詰め替え可能な注出口付詰替容器として自立袋が広く使用されている。
このような注出口付自立袋には、内容物の注出がスムーズで容易にでき、最後まで安定した流れを保ちながら内容物の残存が少なくなるよう注出されるものが求められ、例えば、フィルム材料製の袋の角部分に深絞り成型により円筒状の凸部が形成され、該凸部に円筒状のプラスチック製小管を挿入して注出口部を設けた袋や、2枚の合成樹脂フィルムの周辺をシールし、その周辺の一部に突起状注出口部を設け、該注出部を構成する2枚の合成樹脂フィルムの間にプラスチック製のパイプを埋設した詰替用液体収納容器が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかし、上記注出口部にはプラスチック製の成型部材を用いるために、部材の成型及び取付けのための工程が必要になり、コストアップになり、また、フィルム材料とのセットアップされるため在庫管理の手間がかかるなどの問題があった。
また、上記コストアップを解消するものとして、合成樹脂フィルム製の袋の角に注出口が設けられ、外側に凸状の線状エンボスを施した補強機構を備えた袋が開示されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、特許文献3に開示された袋は、成型部材がなくなったことにより在庫管理の手間がなくなり、部材コストも改善されたが、補強機構を形成するためのエンボス加工を施す必要があり、エンボス加工するための金型が必要でありコスト高になるという問題があった。
これらの問題点を解決するために、袋状の胴部と、胴部の上部に外方に向けて突出するように設けられた注出口とから成り、胴部が、板紙または剛性を有する合成樹脂シートから成る基材シートの片面に熱接着性樹脂層が積層された一方の側壁形成用シートと片面に熱接着性樹脂層を有する他方の側壁形成用シートを熱接着性樹脂層が内側となるように対向配置し、これらの対向する周辺部位を熱接着することによって形成され、注出口が、各側壁形成用シートの上部に外方に向けて突出するように形成された注出口形成片を互いに重ね合わせるとともにこれらの周辺部位を熱接着することによって形成されている自立型包装袋が開示されている(例えば、特許文献4参照)。特許文献4に開示された技術によ
り、成型部材が不要となり、また、エンボス加工も不要となりコスト高や、管理面の煩雑さは解消されたが、側壁形成用シートの保形性が十分でないために注出口に折曲がりくせがつく場合があり、注出時に該折曲がりくせを中心として注出口が閉塞し、内容物が注出できないという問題がある。また、内容量が1l以上の大容量になると、側壁形成シートの剛度では内容物を支えきれず、注出時に側壁形成シートが変形し、注出し難いという問題がある。
特開平5−132069号公報 特開平9−240692号公報 特開平7−2260号公報 特開平11−310248号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、液体内容物を収納する注出口部を有する紙とフィルムの複合容器において、内容物を他の容器等へ注出する際に注出口部に折曲がりが発生して閉塞することがなく、最後まで安定した流れを保ちながらスムーズで容易に注出でき、安価に製造できる自立可能な紙とフィルムの複合容器を提供することである。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、少なくとも紙基材と内層に熱接着性樹脂層が積層された紙基材積層シートと、少なくとも内層に熱接着性樹脂層が積層されたプラスチックフィルム積層シートを組合せて周縁を熱接着して構成される注出口部を有する複合容器であって、前記複合容器の左右の側端に側端熱接着部が設けられ、該側端熱接着部に端部から左右方向に内側に向かう前記紙基材積層シートおよび前記プラスチックフィルム積層シートを貫通する切目が上下に設けられ、前記切目の内端間を結ぶ前記紙基材積層シートおよび前記プラスチックフィルム積層シートを貫通するミシン目が施されてなり、前記注出口部が、坪量100〜500g/m2 の板紙を前記紙基材とする前記紙基材積層シートの熱接着性樹脂層面と、前記プラスチックフィルム積層シートの熱接着性樹脂層面と、を対向させて重ね合わせ、周縁を熱接着し、形成されていることを特徴とする紙とフィルムの複合容器である。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の紙とフィルムの複合容器において、前記紙基材積層シートの熱接着性樹脂層面と前記プラスチックフィルム積層シートの熱接着性樹脂層面を対向して配置し一対の胴部形成用シートとなし、該一対の胴部形成用シート間の下端部に内層に熱接着性樹脂層を有するプラスチックフィルム積層材からなる底部形成用シートを内層面を外面にして中央で山折りして挿入し、前記一対の胴部形成用シート及び前記底部形成用シートの対向する周辺部位を熱接着すると共に、前記側端熱接着部が一対の前記胴部形成用シートの左右の側端に設けられ、前記注出口部が、前記一対の胴部形成用シートの上部に外方に向けて突出するように形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1記載の紙とフィルムの複合容器において、胴部が、前後に前記紙基材積層シートと前記プラスチックフィルム積層シートを配置して形成され、該積層シートの熱接着性樹脂層面を対向させ、周辺を熱接着してなる複合容器であって、前記プラスチックフィルム積層シートの上下両側の端縁部を延設して内側に折り返して上下にガセット部を設け、左右の側端が前記側端熱接着部とされ、複合容器の上端部の一部に前記注出口部が、外方に向けて突出するように形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の紙とフィルムの複合容器において、前記注出口部が、前記複合容器の上部中央に外方に向けて突出するように形成されていることを特徴とするものである。
本発明の紙とフィルムの複合容器は、注出口部が、坪量100〜500g/m2 の板紙を紙基材とする紙基材積層シートと、プラスチックフィルム積層シートと、を対向させて重ね合わせて形成されており、紙基材積層シートが保形性を有しており、注出口部の注出方向に中心線として紙基材積層シートを中心線に沿って山折りすると注出口部が立体化して液体内容物が注出可能となり、注出口部に折曲がりが発生して閉塞することがなく、最後まで安定した流れを保ちながらスムーズで容易に注出できる効果を奏する。また、成型部材が不要となり、また、エンボス加工も不要となり安価に製造できる。
請求項2の紙とフィルムの複合容器は、一方に坪量100〜500g/m2 の板紙を紙基材とする紙基材積層シートと他方にプラスチックフィルム積層シートを対向して配置した胴部形成用シートとプラスチックフィルム積層材からなる底部形成用シートで形成されているために紙基材積層シートには、剛度があり、注出時に該積層シートが変形することなく、注出し易い。また、他方の胴部形成用シートにはプラスチックフィルム積層シートを備えているために透明性を付与することにより、内容物の視認が容易となり消費者に安心感を与えることができると共に自立性があり、店頭での陳列効果が向上する。
請求項3の紙とフィルムの複合容器は、前後に坪量100〜500g/m2 の板紙を紙基材とする紙基材積層シートとプラスチックフィルム積層シートを対向させ、プラスチックフィルム積層シートの上下両側の端縁部を延設して内側に折り返して上下にガセット部を設け、周辺を熱接着した形態としているために、内容物を充填すると上下のガセット部が広がり筒状容器となるために、内容物の大容量化が可能となると共に自立可能となる。
また、紙基材積層シートには、剛度があり、注出時に該積層シートが変形することなく、注出し易い。さらに、胴部形成用シートのプラスチックフィルム積層シートに透明性を付与することにより、内容物の視認が容易となり消費者に安心感を与える。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に説明する。
図1は本発明にかかる紙とフィルムの複合容器の第一実施形態を示す正面図、図2は図1のA−A線断面図、図3はプラスチックフィルム積層シートからなる胴部形成用シート及び底部形成シートを示す展開図、図4は紙基材積層シートからなる胴部形成用シートを示す展開図、図5は紙とフィルムの複合容器の使用状態を示す斜視図、図6は図5のB−B線断面図、図7は図5のC−C線断面図、図8は本発明にかかる紙とフィルムの複合容器の第二実施形態を示す正面図、図9は図8のD−D線断面図である
図1〜図7を用いて本発明にかかる紙とフィルムの複合容器の第一実施形態について説明する。図1、図2に示すように本発明の紙とフィルムの複合容器1は、例えば、液体洗剤を収容するボトルに液体洗剤を補給するためのものであって、内部に液体洗剤Lが収容された袋状の胴部2と、この胴部2の上部に外方に向けて突出するよう形成された胴部2の内部に連通した筒状の注出口部3とから成っている。胴部2及び注出口部3は、少なくとも紙基材と内層に熱接着性樹脂層が積層された紙基材積層シート4の熱接着性樹脂層面と少なくとも内層に熱接着性樹脂層が積層されたプラスチックフィルム積層シート5の熱接着性樹脂層面を対向して配置し一対の胴部形成用シート6となし、一対の胴部形成用シ
ート6間の下端部に内層に熱接着性樹脂層を有するプラスチックフィルム積層材からなる底部形成用シート7を内層面を外面にして中央で山折りして挿入し、一対の胴部形成用シート6及び底部形成用シート7の対向する周辺部位を熱接着することによって形成されている。なお、図中、斜線を施した部分は熱接着部分を表している。また、図1はプラスチックフィルム積層シート5を前面側にした正面図である。
図3に示すように、前面側の胴部形成用シート6を構成するプラスチックフィルム積層シート5と底部形成用シート7は一連のプラスチックフィルム積層シートによって形成されている。このプラスチックフィルム積層シートは、OPP(延伸ポリプロピレン)、ONY(延伸ナイロン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等から成る合成樹脂フィルムの片面に熱接着性樹脂層を積層することによって形成されている。熱接着性樹脂としては、CPP(未延伸ポリプロピレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)やLLDPE(線状低密度ポリエチレン)等のPE(ポリエチレン)等が使用される。また、合成樹脂フィルムと熱接着性樹脂層の間に、アルミ箔やアルミ蒸着、シリカ蒸着等のバリヤー層を積層しても良く、内容物に要求される物性により選定すればよい。
プラスチックフィルム積層シート5は、上部に外方に向けて突出するよう形成された注出口形成片5aを有している。また、プラスチックフィルム積層シート5における熱接着性樹脂層と反対の面(外面)には、商品名、意匠等の化粧印刷が施されている。そして、底部形成用シート7の両側縁には、底部形成用シート7の上下方向中央部に設けられた折り曲げ線7aに対して対称となるように、一対の切り欠き7b、7bが設けられている。
背面側の胴部形成用シート6を構成する紙基材積層シート4は、坪量100〜500g/m2 の板紙の片面にOPP(延伸ポリプロピレン)、ONY(延伸ナイロン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等から成る合成樹脂フィルムの片面に熱接着性樹脂層を積層することによって形成されている。熱接着性樹脂層には胴部形成用シート6と同様にCPP、PE等が使用される。また、内容物に要求される物性により上記のバリヤー層を積層したものとしてもよい。図4に示すように、紙基材積層シート4は、上部に外方に向けて突出するよう形成された注出口形成片4aを有している。なお、注出口形成片4aには、中央に上下方向に折罫を設けることもできる。また、紙基材積層シート4には、下端部から上下方向のほぼ中央部にかけて、上下方向に一対の折罫を設けてもよい。紙基材積層シート4の板紙の外面には、使用方法、意匠等の化粧印刷が施されている。
紙基材積層シート4及びプラスチックフィルム積層シート5と底部形成用シート7は、熱接着性樹脂層を内側にして、紙基材積層シート4の底辺がプラスチックフィルム積層シート5と底部形成用シート7の境界線8に一致するように対向配置される。そして、底部形成用シート7が境界線8に沿って内側に折り曲げられるとともに折り曲げ線7aに沿って外側に折り曲げられる(図2参照)。そして、紙基材積層シート4、プラスチックフィルム積層シート5及び底部形成用シート7は、紙基材積層シート4、プラスチックフィルム積層シート5の上端部の注出口部3の裾部と胴部形成用シート6の左右の一方の端部との上端辺を除く周辺部位が熱接着されて袋状にされ、内部に液体洗剤が充填された後、紙基材積層シート4、プラスチックフィルム積層シート5の上端辺が熱接着されて液体洗剤が封入された状態となる。
なお、底部形成用シート7は片面にしか熱接着性樹脂層を有していないため、底部形成用シート7における折り曲げた場合に内側となる面は相互に接着しないが、底部形成用シート7の両側縁に切り欠き7b、7bが設けられているため、紙基材積層シート4、プラスチックフィルム積層シート5の下端の両側端部が切り欠き7b、7bを介して相互に接着する。また、図1に示すように紙とフィルムの複合容器1の左右の側端熱接着部には左右方向に端部から側端熱接着部の幅の約半分まで紙基材積層シート4、プラスチックフィ
ルム積層シート5を貫通する切目9a、9aが上下に設けられ、切目9a、9aの側端熱接着部の内側間を結ぶ内側に山形の紙基材積層シート4、プラスチックフィルム積層シート5を貫通するミシン目9bが施されている。切目9a、9a間の長さは片手の親指を除く4本の指が入る程度にするのが好ましい。このように切目9a、ミシン目9bを設けることにより、紙とフィルムの複合容器1に収容された液体洗剤をボトルに補給するときに紙とフィルムの複合容器1を片手で掴み易く、且つ、滑り落ちることを防止でき、安心して注げるものである。
また、胴部形成用シート6を構成する紙基材積層シート4は、坪量100〜500g/m2 の板紙を使用するために、紙とフィルムの複合容器1の総重量(紙基材積層シート4、プラスチックフィルム積層シート5及び底部形成用シート7の合計)に対して、板紙の占める重量が50%以上になるように紙とフィルムの複合容器1を構成する紙基材積層シート4、プラスチックフィルム積層シート5及び底部形成用シート7の積層構成を容易に設計でき、その結果、容器包装リサイクル法の特定容器の紙製容器に分類され、財団法人日本容器包装リサイクル協会が定めるリサイクル費用の指定法人への委託単価がプラスチック容器包装の委託単価に比べ約半分ですむという効果がある。
次に上記のように構成された紙とフィルムの複合容器1の使用方法について説明する。内容物の充填された紙とフィルムの複合容器1は底部形成用シート7をフラットにすることにより図5に示すように自立可能となり販売店の店頭で自立させて陳列される。この紙とフィルムの複合容器1を購入した消費者は、注出口部3の先端部をハサミ等で切取り開口させ、注出口形成片4aを注出方向に平行に中央で山折りして注出口を形成させて、容器内の液体洗剤Lを注出することができる。注出口形成片4aは板紙が積層されているために保形性を有し、図7に示すように山折りした状態を保持し、断面略三角形状に立体化した状態となる。そして、胴部2に設けた切目9a、9a及びミシン目9bで囲まれた領域を紙基材積層シート4側から片手で持って、他方の片手でボトルを把持して注出口部3の先端部をボトルの注入口に挿入し、胴部2を片手で持ち上げて液体洗剤Lをボトル内部へ注入する。このように、紙基材積層シートに坪量100〜500g/m2 の板紙を使用しているために、剛度があり、液体洗剤Lの重量でも変形することがなく、安心して片手で注入できる。
なお、上記実施形態では、胴部形成用シート6を構成するプラスチックフィルム積層シート5と底部形成用シート7を同材質の一連のシートで形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、プラスチックフィルム積層シート5と底部形成用シート7は別体とすることもできる。
次に、図8、図9を用いて本発明にかかる紙とフィルムの複合容器の第二実施形態について説明する。図8、図9に示すように本発明の紙とフィルムの複合容器21は、内部に液体洗剤Lが収容された袋状の胴部22と、この胴部22の上部に外方に向けて突出するよう形成された胴部22の内部に連通した筒状の注出口部23とから成っている。胴部22及び注出口部23は、少なくとも紙基材と内層に熱接着性樹脂層が積層された紙基材積層シート24の熱接着性樹脂層面と少なくとも内層に熱接着性樹脂層が積層されたプラスチックフィルム積層シート25の熱接着性樹脂層面を対向して配置し一対の胴部形成用シート26となし、プラスチックフィルム積層シート25の上下両側の端縁部を延設して内側に折り返して上下にガセット部G、Gを設け、周辺を熱接着することによって形成されている。
胴部形成用シート26を構成する紙基材積層シート24とプラスチックフィルム積層シート25に使用される積層材料は第一実施形態と同じであり説明を省略する。
なお、プラスチックフィルム積層シート25は片面にしか熱接着性樹脂層を有していないため、ガセット部G、Gにおける折り曲げた場合に内側となる面は相互に接着しない。そのために、ガセット部G、Gの両側縁に切り欠きg、gを設けて、紙基材積層シート24、プラスチックフィルム積層シート25の上下端の両側端部が切り欠きg、gを介して相互に接着するようにしている。また、図示しないが、第一実施形態と同様に紙とフィルムの複合容器1の左右の側端熱接着部に左右方向に端部から側端熱接着部の幅の約半分まで紙基材積層シート24、プラスチックフィルム積層シート25を貫通する切目を上下に設け、切目の側端熱接着部の内側間を結ぶ直線又は曲線あるいはその組合せで紙基材積層シート24、プラスチックフィルム積層シート25を貫通するミシン目を施してもよい。
このように第二実施形態は、上下にガセット部G、Gを設けることにより、第一実施形態よりも大きな容積にすることができるものである。
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
〔実施例1〕
坪量300g/m2 のコートボールのコート面に硝化綿/ポリアミド系インキを使用してグラビア印刷し、その後に該印刷面の反対面にコロナ放電処理を施し、予め15μm厚さの二軸延伸ナイロンフィルム(ON)とウレタン系接着剤を介して80μm厚さの未延伸低密度ポリエチレンフィルム(PEF)のコロナ放電処理面をドライラミネーション法(DL)で積層したON面にウレタン系アンカーコート剤をコートしながら、押出しラミネーターで低密度ポリエチレン(PE)を厚さ15μmで熱溶融押出して、サンドウィッチラミネーションを行い、コートボール300g/m2 /PE15μm/ON15μm/DL/PEF80μmなる構成の紙基材積層シートを作製した。
次に、15μm厚さの二軸延伸ナイロンフィルムのコロナ放電処理面にウレタン系インキを使用してグラビア印刷し、該印刷面にウレタン系接着剤を介して80μm厚さのPEFのコロナ放電処理を積層して、ON15μm/DL/PEF80μmなる構成のプラスチックフィルム積層シートを作製した。
上記紙基材積層シートとプラスチックフィルム積層シートを用いて製袋し高さ200mm、幅150mm、ガセット寸法(折込幅)30mm、注出口部高さ20mm、注出口部幅45mmの紙とフィルムの複合容器1を作製し、市販の液体洗剤を500ml充填して密封した。
〔実施例2〕
実施例1で作製した紙基材積層シートとプラスチックフィルム積層シートを用いて製袋し高さ200mm、幅150mm、上下ガセット寸法(折込幅)30mm、注出口部高さ10mm、注出口部幅45mmの紙とフィルムの複合容器21を作製し、市販の液体洗剤を800ml充填して密封した。
上記実施例1〜2の紙とフィルムの複合容器1、21とも注出口部の先端をハサミで切取りボトルに注出口部より注入したところ、各複合容器とも、注出口部に折曲がりが発生して閉塞することもなく、最後まで安定した流れを保ちながら片手で、スムーズに容易に注出できた。また、実施例1の紙とフィルムの複合容器1における容器のみの総重量に対する紙の占める割合は約59wt%、実施例2の紙とフィルムの複合容器21については約57%であり、容器包装リサイクル法では紙製包装容器に分類されるものであった。
本発明にかかる紙とフィルムの複合容器の第一実施形態を示す正面図である。 図1のA−A線断面図である。 プラスチックフィルム積層シートからなる胴部形成用シート及び底部形成シートを示す展開図である。 紙基材積層シートからなる胴部形成用シートを示す展開図である。 紙とフィルムの複合容器の使用状態を示す斜視図である。 図5のB−B線断面図である。 図5のC−C線断面図である。 本発明にかかる紙とフィルムの複合容器の第二実施形態を示す正面図である。 図8のD−D線断面図である。
1、21 紙とフィルムの複合容器
2、22 胴部
3、23 注出口部
4、24 紙基材積層シート
4a、5a 注出口形成片
5、25 プラスチックフィルム積層シート
6、26 胴部形成用シート
7 底部形成用シート
7a 折り曲げ線
7b、g 切り欠き
8 境界線
9a 切目
9b ミシン目
23 熱接着性樹脂層
G ガセット部
L 液体洗剤

Claims (4)

  1. 少なくとも紙基材と内層に熱接着性樹脂層が積層された紙基材積層シートと、少なくとも内層に熱接着性樹脂層が積層されたプラスチックフィルム積層シートを組合せて周縁を熱接着して構成される注出口部を有する複合容器であって、前記複合容器の左右の側端に側端熱接着部が設けられ、該側端熱接着部に端部から左右方向に内側に向かう前記紙基材積層シートおよび前記プラスチックフィルム積層シートを貫通する切目が上下に設けられ、前記切目の内端間を結ぶ前記紙基材積層シートおよび前記プラスチックフィルム積層シートを貫通するミシン目が施されてなり、前記注出口部が、坪量100〜500g/m2 の板紙を前記紙基材とする前記紙基材積層シートの熱接着性樹脂層面と、前記プラスチックフィルム積層シートの熱接着性樹脂層面と、を対向させて重ね合わせ、周縁を熱接着し、形成されていることを特徴とする紙とフィルムの複合容器。
  2. 前記紙基材積層シートの熱接着性樹脂層面と前記プラスチックフィルム積層シートの熱接着性樹脂層面を対向して配置し一対の胴部形成用シートとなし、該一対の胴部形成用シート間の下端部に内層に熱接着性樹脂層を有するプラスチックフィルム積層材からなる底部形成用シートを内層面を外面にして中央で山折りして挿入し、前記一対の胴部形成用シート及び前記底部形成用シートの対向する周辺部位を熱接着すると共に、前記側端熱接着部が一対の前記胴部形成用シートの左右の側端に設けられ、前記注出口部が、前記一対の胴部形成用シートの上部に外方に向けて突出するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の紙とフィルムの複合容器。
  3. 胴部が、前後に前記紙基材積層シートと前記プラスチックフィルム積層シートを配置して形成され、該積層シートの熱接着性樹脂層面を対向させ、周辺を熱接着してなる複合容器であって、前記プラスチックフィルム積層シートの上下両側の端縁部を延設して内側に折り返して上下にガセット部を設け、左右の側端が前記側端熱接着部とされ、複合容器の上端部の一部に前記注出口部が、外方に向けて突出するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の紙とフィルムの複合容器。
  4. 前記注出口部が、前記複合容器の上部中央に外方に向けて突出するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紙とフィルムの複合容器。
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