JPH10329849A - 変形ガセットパウチ - Google Patents

変形ガセットパウチ

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JPH10329849A
JPH10329849A JP15436097A JP15436097A JPH10329849A JP H10329849 A JPH10329849 A JP H10329849A JP 15436097 A JP15436097 A JP 15436097A JP 15436097 A JP15436097 A JP 15436097A JP H10329849 A JPH10329849 A JP H10329849A
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JP
Japan
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pouch
gusset
film
heat
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Application number
JP15436097A
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English (en)
Inventor
Masayasu Hayashi
正保 林
Izumi Kojima
いずみ 児嶋
Takashi Nakagome
隆 中込
Hidehiko Mazaki
秀彦 真崎
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体形状の保形性と自立性を有し、外観に優
れると共に、内容物を他の容器に移し替える際、安全且
つ容易に移し替えのできる変形ガセットパウチを生産性
よく提供する。 【解決手段】 周囲がヒートシールにより封止されてな
るガセット形式のパウチにおいて、上下両側の端縁部に
フィルムを内側に折り返してなるガセット部10を設け、
上部のガセット部10の前後2辺の上端の中、少なくとも
一方の上端の一部に注出口を形成するための突出部1を
延設すると共に、左右両側の胴部ヒートシール部2の
中、一方の胴部ヒートシール部2に内容物充填用の未シ
ールの開口部3を設け、また前記突出部1の上端部近傍
には易開封処理部5を設けて変形ガセットパウチ50を構
成する。尚、上下のガセット部10の前後の端縁部には補
強ヒートシール部6を設けることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体、粉体など流
動性を有する内容物を密封包装するために用いられる変
形ガセットパウチに関し、更に詳しくは、自立性を有
し、立体的形状を有すると共に、開封時に内容物を他の
容器に安全且つ容易に移し替えられるよう、簡易形式の
注出口が設けられた詰め替え用などに用い得る変形ガセ
ットパウチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種液体洗剤、クレンザー、柔軟
剤、エマルジョン糊などのほか、醤油、ソース、めんつ
ゆなどの液体調味料など、液状物は、プラスチックボト
ル、ガラス瓶、金属缶などの保形性のある容器に充填さ
れ、流通、使用に供され、使用後の容器は廃棄処分され
ていた。また、一方、廃棄物処理の問題もあり、これら
の容器は、使用後分別処理し、回収、リサイクルも進め
られている。しかし、このような保形性容器は、資源の
消費傾向が強く、商品に占める容器コストの割合も無視
できないものがあった。
【0003】このような見地から、ラミネートフィルム
など軟包装材料によるパウチなど、より低価格の簡易容
器に充填したものを流通させ、使用後の前記ボトルなど
の容器に同一内容物を補充する、所謂詰め替えが、単に
価格面だけでなく省資源的な見地からも推進されるよう
になってきた。
【0004】このような詰め替え用のパウチは、種々の
形態に加工することができ、例えば、製袋性に優れたピ
ロー形式、三方シール形式、四方シール形式などのパウ
チや、使用フィルム面積の割に充填容量の大きいガセッ
トパウチ、或いは底部に自立能を付与したスタンディン
グパウチなどいずれも利用することができる。このよう
なパウチは、前記従来の保形性容器と比較して薄く、剛
性がないため、保形性に劣るという欠点はあるが、耐内
容物性や内容物の化学的変化に対する保護性などは、材
料フィルムの構成の選択により充分に対応することがで
きる。また、材料の消費量が少なく、軽量であり、コン
パクトに包装できるので、物流費の削減にも寄与でき
る。
【0005】しかし、パウチの場合、特にピロー形式、
三方シール形式、四方シール形式、および通常のガセッ
ト形式のパウチでは、自立性がないため、店頭での陳列
効果に劣り、また、開封したとき内容物をこぼし易いと
いう問題があった。この点、スタンディングパウチの場
合は、自立性があり陳列効果、および開封時に内容物を
こぼし易いといった問題は、ある程度改善される。しか
し、剛性がなく、上部が通常のパウチと同じ形態である
ため、保形性とか立体容器としての外観に今一つ欠ける
と同時に、開封後、内容物を他の容器に移し替える際、
特に容器の口径が小さい場合、パウチから流出する内容
物と、移し替える容器の口部とを安定して一致させるこ
とが難しく、詰め替えを安全、且つ容易に行うという点
ではなお問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題点を解消するためになされたものであり、パウチ
の長所、即ち、加工性、内容物の保存性に優れ、軽量で
嵩張らず、安価であるなどの点を生かし、且つその欠点
である詰め替えの際の安全性、容易性を改善すると共
に、自立性があり、外観面でも保形性容器に近く店頭で
の陳列効果にも優れた詰め替え用などに用い得るパウチ
を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、胴部が前後2面の壁面フィルムで形成さ
れ、周囲がヒートシールにより液密に封止されてなるパ
ウチにおいて、上下両側の端縁部にフィルムを内側に折
り返してなるガセット部を有し、パウチ端部の一部に注
出口を形成するための突出部が延設されていることを特
徴とする変形ガセットパウチからなる。
【0008】また、請求項2に記載した発明は、前記上
下両側のガセット部のそれぞれの前後の端縁部の中、前
記突出部を除く部分に補強ヒートシール部が設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の変形ガセットパウ
チからなる。
【0009】そして、請求項3に記載した発明は、前記
上下両側のガセット部の中、前記突出部を除く部分が、
スタンディングパウチの底部と同様な舟形のシールパタ
ーンでヒートシールされていることを特徴とする請求項
1または2に記載の変形ガセットパウチからなる。
【0010】更に、請求項4に記載した発明は、前記突
出部が上部のガセット部の前後2辺の上端の中、少なく
とも一方の上端の一部に延設されていることを特徴とす
る請求項1乃至3のいずれかに記載の変形ガセットパウ
チである。
【0011】そして、請求項5に記載した発明は、前記
突出部の端縁部に易開封処理部が設けられているとを特
徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の変形ガセッ
トパウチである。
【0012】尚、本発明において変形ガセットパウチの
名称は、通常のガセットパウチでは折り込み部が左右両
側の側面に設けられるのに対して、本発明のパウチで
は、上下両側の端縁部に設けているためこの名称を付け
たものである。また、前記パウチ上部のガセット部の上
端の一部に設けられる注出口を形成するための突出部の
幅(実質的には内径)および長さは、特に限定されるも
のではなく、パウチに充填される内容物の流動性、およ
び、移し替えに用いる場合は、移し替えられるボトルな
どの容器の口部の内径と長さを考慮して適宜設定するこ
とが好ましい。
【0013】即ち、突出部(注出口)の内径の下限は、
少なくともパウチに充填された内容物をスムーズに注ぎ
出すことができる大きさであり、また、上限は、移し替
えられる容器の口部の内径と同等程度であることが好ま
しい。また、注出口の長さは、内容物を安全且つ容易に
移し替えるためには、移し替えられる容器の口部に注出
口の先端を差し込んで注出できるできる程度の長さであ
ることが好ましい。
【0014】そして、前記突出部の端縁部に設けられる
易開封処理部は、通常のパウチにも多用されるV字型や
I字型のノッチ(切り込み部)のほか、レーザー光照射
によるハーフカット線、或いは、機械的手段で設けら
れ、端縁部の端縁線と略直角方向に向く細長くて小さな
傷痕の群(例えば、特開昭61−142159に開示さ
れる)など、いずれも適用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の変形ガセットパウ
チの材料、製造方法など実施の形態について説明する。
先ず、本発明の変形ガセットパウチの製造に用いる材料
は、特に限定はされず、液状内容物などの包装用パウチ
に用いられている公知の材料は、いずれも使用でき、包
装する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無など使用
条件に応じて適する材料を自由に選択して使用すること
ができる。本発明の変形ガセットパウチには、主にプラ
スチックを主体とする積層フィルムが用いられるが、そ
の構成の具体例として以下のようなものが挙げられる。
【0016】(1) ONフィルム/接着剤/L・LDPE
フィルム(シーラント層) (2) ONフィルム/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム
/接着剤/L・LDPEフィルム (3) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接
着剤/L・LDPEフィルム (4) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接
着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム (5) ONフィルム(シリカ蒸着層)/接着剤/一軸延伸
HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム (6) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/L・LDPE層) (7) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDP
Eフィルム (8) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム (9) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム (10)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着
剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができ
る。
【0017】尚、上記において、ONフィルムは2軸延
伸ナイロンフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリ
エチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは
低密度ポリエチレン、PPフィルムはポリプロピレンフ
ィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、EVOHフィルムはエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物フィルム、CPPフィルムは無
延伸ポリプロピレンフィルムを指すものである。また、
アンカーコートは、押し出しコーティングで樹脂を積層
する際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予
めコーティングするものでプライマーコートの一種であ
る。
【0018】前記の積層フィルムの構成において、ON
フィルム、PETフィルムは、基材フィルムとしてパウ
チに機械的強度や印刷適性を付与し、一軸延伸HDPE
フィルム、一軸延伸PPフィルムは、その延伸方向をパ
ウチを開口させる際の引き裂き方向と一致するように用
いることにより、引き裂きの方向性を一層安定化させる
ことができる。そして、アルミニウム箔、シリカ蒸着
層、EVOHフィルムなどは、ガスバリヤー性を付与す
るために積層するものである。また、シーラント層とし
ては、L・LDPEフィルムとCPPフィルムの2種類
の例を挙げたが、L・LDPEフィルムは、ヒートシー
ルの安定性や耐内容物性、例えば界面活性剤に対する耐
ストレスクラッキング性などに優れ、CPPフィルム
は、耐熱性、低臭性に優れており、これらの性能を必要
とする内容物の包装用に適している。
【0019】シーラント層には上記のほか、充填される
内容物に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイ
オノマー、ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用
することができる。特に、エチレン・αオレフィン共重
合体でメタロセン系触媒を用いて重合したものは、分子
量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温
ヒートシール性や、熱間シール性に優れており、ガセッ
トパウチのようにヒートシール部にフィルムの重なりの
差による段差のあるパウチのシーラント層にはシール抜
けによるピンホールの発生を防止できる点で好ましい。
更に、該共重合体にオレフィン系エラストマーをブレン
ドしたものを用いることにより、シーラント層の熱流動
性が改善され、前記段差によるピンホールの発生も一層
効果的に防止することができる。
【0020】次に、以上のような積層フィルムを用いて
製造する本発明の変形ガセットパウチの製造方法につい
て説明する。本発明の変形ガセットパウチは、先にも説
明したように通常のガセットパウチとは異なり、自立性
を向上させると同時に、外観面でも保形性容器に近づ
け、更に、内容物をボトルなど他の容器に移し替える
際、外にこぼすことなく安全且つ容易に移し替えられる
よう、前記請求項1〜3に記載したように構成したもの
である。
【0021】従って、製袋自体は、例えば従来のスタン
ディングパウチ用の製袋機(2列突き合わせ製袋用)を
利用して、上下のガセット部や注出口用の突出部、更に
は胴部などのヒートシールパターンを所望の形状に変更
し、また、注出口用の突出部を形成するためのトリミン
グ装置などを付加することにより製袋することができ
る。特に、上部ガセット部のヒートシールにおいては、
注出口用の突出部をパウチの前後両側の上端の中、一方
のみに設ける場合は、前後でそのヒートシールパターン
が異なるため、ヒートシールを少なくとも2セクション
に分割することにより、問題なくヒートシールすること
ができる。
【0022】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明はこれらの図面に限定されるも
のではない。また、図面に付した符号は、異なる図面に
おいても同じ名称の部分には同じ符号を用いた。
【0023】図1〜図4は、それぞれ本発明の変形ガセ
ットパウチの異なる実施例の構成を示す斜視図であり、
それぞれ内容物を充填し、密封した後の状態を示す斜視
図である。図1は、本発明の変形ガセットパウチの第1
の実施例の構成を示す斜視図であり、変形ガセットパウ
チ50は、上下両側の端縁部にフィルムを内側に折り返
してなるガセット部10を有し、上部ガセット部10の
一方(図において後側の上端の一部(中央部)に注出口
を形成するための突出部1が延設されており、該突出部
1の端縁部には易開封処理部としてV字型のノッチ5が
設けられている。また、パウチの左右両側の端縁部は、
胴部ヒートシール部2によって封止されるが、内容物の
充填前は一方の端縁部(図では右側の端縁部)に未シー
ルの開口部3が設けられており、この部分から内容物を
充填し、その後、この部分をヒートシールして密封する
ものである。
【0024】尚、この変形ガセットパウチ50では、更
に上下両側のガセット部10のそれぞれの前後の端縁部
の中、突出部1を除く部分には補強ヒートシール部6が
設けられている。この補強ヒートシール部6は、パウチ
の保形性、自立性を一層向上させるために設けるもので
あり、パウチの上下のガセット部10において、その外
周の端縁部に突出するように形成されるため、内容物充
填後のパウチが筒状の立体形状をなし、外観がボトルな
どの保形性容器に近づくと同時に、下部のガセット部1
0においては、その外周に脚部(突っ張り部)を設けた
状態になり、自立性が一層向上する効果がある。また、
注出口用の突出部1は、図ではガセット部上端の中央部
に設けられているが、特に中央部に限定するものではな
く、左右いずれかの端部寄りの位置に設けてもよい。
【0025】このような形態の変形ガセットパウチ50
の製袋は、個々のパウチが横方向につながる形態で製袋
することができ、且つ、上下のガセット部10の端縁部
にそれぞれ補強ヒートシール部6が設けられているた
め、胴部を形成する前後2面の壁面用フィルムと、上下
のガセット部10を形成する折り込み部用のフィルムと
を、それぞれ別々のロールから供給する方式で製袋して
もよく、また、1本のロールから供給される広幅のフィ
ルムを、幅方向に折り込んで両側のガセット部10を形
成し、フィルムの左右両端を注出口用の突出部1の上端
で突き合わせる方式で製袋することもできる。
【0026】前記補強ヒートシール部6を設けない場合
は、製袋方式が後者の方式に限定される。従って、補強
ヒートシール部6を設けることによる利点は、製袋方式
を前記二通りの方式から自由に選択でき、しかも前者の
方式を採った場合には、壁面用フィルムと上下のガセッ
ト部10の折り込み部用のフィルムとを、その厚さや積
層構成を変えて製袋することができる点である。この場
合、シーラント層の材質は同一であることが好ましい
が、壁面用フィルムには比較的厚く、剛性のある積層フ
ィルムを用い、ガセット部10の折り込み部用フィルム
には若干薄目の柔らかい積層フィルムを用いることがで
きる。
【0027】このように構成することにより、胴部ヒー
トシール部2などフィルムの重なりの差による段差のあ
る部分をヒートシールする場合でも、その厚さの差を小
さくすることができるので、シール抜けによるピンホー
ルの発生を防止することができ、ヒートシールの安定性
を向上させることができる。また、パウチ上部の注出口
用の突出部1においても、一方に薄くて柔らかいフィル
ムが用いられているので使用時に注出口の開口性がよく
なり、内容物の注出を容易に行うことができる。このほ
か、折り込み部用のフィルムを薄くすることによるコス
ト低減効果が得られることも勿論である。
【0028】このような構成の変形ガセットパウチ50
を製袋する場合、特に上部ガセット部10の一方の端縁
部に注出口用の突出部1が延設されている場合には、上
部ガセット部10のヒートシールを前後で別々に分けて
行う必要があり、例えば、前後のガセット部をガイドで
両側に開いた後、前記注出口用の突出部1が延設されて
いる側を、その補強ヒートシール部6と突出部ヒートシ
ール部4とをヒートシールできるシールパターンでヒー
トシールし、次いで対向する側の補強ヒートシール部6
を直線状のシールパターンでヒートシールすることによ
り上部のヒートシールを行うことができる。また、下部
(底部)のガセット部10の補強ヒートシール部6は、
前後が同一パターンであるため、両者を重ねた状態で同
時にヒートシールすることができる。続いて、胴部のヒ
ートシール部は、一方に未シールの開口部3を設ける必
要があり、半面に未シールの開口部3を設けるための切
り欠き部が設けられたシールパターンでヒートシール
し、続いて突出部1を形成するためのトリミングを行う
と共に、前記胴部ヒートシール部の中央部でパウチ間を
切断して、一方の側面に未シールの開口部3を有する個
々の変形ガセットパウチ50を作製することができる。
【0029】このような変形ガセットパウチ50に内容
物を充填する際は、未シールの開口部3を上にして充填
シール機に供給し、この部分から内容物を充填した後、
該開口部をヒートシールして密封することができる。ま
た、内容物が密封包装された変形ガセットパウチ50か
ら、内容物をボトルなど他の容器に移し替える際は、パ
ウチ上部の注出口用の突出部1の端縁部に設けられた易
開封処理部、即ち、この場合はノッチ5を利用して突出
部1の先端部を横方向に切り取ることにより容易に注出
口を開口させることができる。従って、開口した注出口
の先端部を移し替える容器の口部に差し込んで、パウチ
を持ち上げて傾けることにより、内容物を外にこぼすこ
となく安全且つ容易に最後まで移し替えることができ
る。
【0030】図2は、本発明の変形ガセットパウチの第
2の実施例の構成を示す斜視図であり、内容物を充填
し、密封した後の状態を示す斜視図である。図2に示し
た変形ガセットパウチ60は、前記図1に示した変形ガ
セットパウチ50とは、上部ガセット部10の上端の一
部に設けた注出口用の突出部1を前後両側の上端に対称
形に設けた点でのみ異なるものである。即ち、図2に示
した変形ガセットパウチ60は、底部と胴部は図1に示
した変形ガセットパウチ50と同様に形成され、上部ガ
セット部10の前後両側の上端の一部(図では中央部)
に対称形に注出口用の突出部1が設けられており、ま
た、それぞれの突出部1に易開封処理部としてノッチ5
が設けられて構成されている。この構成の場合も突出部
1の位置は、パウチ上辺の中央部に限定されるものでは
なく、前後の突出部1が対称形に設けられていれば、左
右いずれかの端部寄りであっても構わない。
【0031】このような突出部1は、注出口としてはい
ずれか一方にあればよく、通常、右手でパウチを持って
内容物の移し替えを行う場合は、手前側の突出部1を開
口させて使用するのが操作が容易である。しかし、この
ような構成を採ることにより、下記のような利点が付加
される。一つには、パウチの製造工程を簡略化できる点
である。即ち、前後の突出部1が同一形状で重なる位置
に設けられているため、上部のヒートシールを前後で別
々に分けて行う必要がなく、突出部ヒートシール部4と
補強ヒートシール部6とを含むヒートシールパターンで
前後を同時にヒートシールすることができ、また、突出
部1のトリミングや、その端縁部に設けるノッチ5など
も前後の突出部1で別々に加工する必要はなく、両者が
重なった状態のまま同時に加工できる点である。
【0032】また、前後両側に対称形に突出部1が設け
られているため、その先端部同士を一部が重合するよう
に重ね合わせ、両者を粘着テープやホットメルト接着剤
などで剥離可能に接合することにより、持ち帰りなどの
際の手提げ代わりに利用することができる。このように
利用することにより外観的にも突出部の違和感がなくス
マートな形状にできる。
【0033】この構成の変形ガセットパウチ60も、内
容物の充填およびシールは、前記図1に示した構成の変
形ガセットパウチ50の場合と同様に、パウチ側面の未
シールの開口部3から充填し、ヒートシールして密封包
装することができる。また、密封包装された内容物を、
ボトルなど他の容器に移し替える時には、いずれか一方
の突出部1の先端部をノッチ5を利用して横方向に切り
取ることにより容易に注出口を開口させることができ
る。従って、以下前記図1に示した変形ガセットパウチ
50の場合と同様に、内容物を外にこぼすことなく、安
全且つ容易に最後まで移し替えることができる。
【0034】図3は、本発明の変形ガセットパウチの第
3の実施例の構成を示す斜視図であり、内容物を充填
し、密封した後の状態を示す斜視図である。図3に示し
た変形ガセットパウチ70は、前記図1、図2に示した
変形ガセットパウチ50、60と比較して、その内容物
充填後のパウチの立体形状の保形性および自立性を更に
向上させるために構成したものであり、パウチ上部に設
けられる注出口用の突出部1は図1の場合と同様に設け
られ、また、パウチ左右両側端縁部の胴部ヒートシール
部2、および未シールの開口部3は、図1、図2の場合
と同様に形成されるが、特にパウチ上下両側の補強ヒー
トシール部をスタンディングパウチの底部と同様な舟形
のシール方式に変えて構成したものである。
【0035】従って、パウチ上下の折り込み部のフィル
ムには、図3に示すように上下の各コーナー部近傍の位
置に折り込みフィルム切り欠き部9を打ち抜きにより設
けると同時に、下部ガセット部10の前後の底部ヒート
シール部7、および上部ガセット部10の中、突出部1
が設けられていない側の上部ヒートシール部8は、パウ
チの中央部の所定幅を底部として、その両側から左右の
両端にかけてガセット折りの高さ位置まで傾斜をもって
立ち上げた舟形のシールパターンでヒートシールし、ま
た、上部ガセット部10の突出部1が設けられている側
の上部ヒートシール部8およびこれにつながる突出部ヒ
ートシール部4は、前記舟形のシールパターンと突出部
ヒートシール部4のパターンを組み合わせたシールパタ
ーンでヒートシールして上下のヒートシール部を形成し
たものである。
【0036】このように構成することにより、上下のガ
セット部10において、前後の端縁部が舟形にヒートシ
ールされると同時に、各コーナー部近傍では、前後の壁
面フィルムの内面同士が折り込みフィルム切り欠き部9
の部分でヒートシールされるため、パウチに内容物が充
填されても上下のガセット部10の左右両端が外側に開
かず、パウチの上下両端の外周にリング状の脚部(補強
シール部)が形成される。これにより、変形ガセットパ
ウチ70は、その立体形状の保形性と自立性とが一層向
上されるものである。
【0037】このような変形ガセットパウチ70の製袋
は、図1に示した変形ガセットパウチ50と同様な工程
で、上下のヒートシール部のシールパターンをそれぞれ
前記した形状に変え、また、折り込みフィルム切り欠き
部9の打ち抜きセクションを付加することにより、問題
なく製袋することができる。この場合も、注出口用の突
出部1の位置は、パウチ上辺の中央部に限定されず、左
右いずれかの端部寄りに設けることもできる。また、注
出口の開口、および内容物の他の容器への移し替えも、
図1に示した変形ガセットパウチ50と同様に良好に行
うことができる。
【0038】図4は、本発明の変形ガセットパウチの第
4の実施例の構成を示す斜視図であり、内容物を充填
し、密封した後の状態を示す斜視図である。図4に示し
た変形ガセットパウチ80は、前記図3に示した変形ガ
セットパウチ70とは、上部ガセット部10の上端の一
部に設けた注出口用のノッチ付き突出部1を、図2に示
した変形ガセットパウチ60の場合と同様に、前後両側
の上端の一部(図では中央部)に対称形に設けた点での
み異なるものである。
【0039】このような構成を採ることにより、前記図
3に示した変形ガセットパウチ70と同様、内容物充填
後の立体形状の保形性と自立性の一層の向上が付加され
ると共に、製袋の際、パウチ上部のヒートシールを、前
記舟形のシールパターンと突出部ヒートシール部4のシ
ールパターンとを組み合わせた1種類のヒートシールパ
ターンで前後のガセット部を同時に行えるため、上部の
ヒートシール工程を簡略化できる。
【0040】また、図2に示した変形ガセットパウチ6
0と同様、前後両側の突出部1の先端部同士を、一部が
重合するように重ね合わせ、両者を粘着テープやホット
メルト接着剤などで剥離可能に接合することにより、持
ち帰りなどの際の手提げ代わりに利用することができ
る。また、このように突出部1を利用することにより、
パウチの立体形状の保形性と相まって外観的にもスマー
トな形状にできる。以上のほか、内容物の充填、注出口
の開口、そして、内容物の他の容器への移し替えなどの
操作および機能性、作用、効果などについては、前記図
1〜3の変形ガセットパウチで説明した内容と同様であ
るため省略する。
【0041】尚、本発明の変形ガセットパウチでは、詰
め替え用など使い捨ての用途を前提とし、安価な容器を
提供することも狙いの一つであるため、注出口もパウチ
材料と共通のフィルムで構成したが、例えば、パウチの
充填容量を大きくして内容物の移し替えなどを複数回に
分けて行うような場合には、応用例としてプラスチック
成形物などによる別体のキャップ付き注出口を突出部1
を設けた位置、或いはパウチ側面の胴部ヒートシール部
の一部に熱接着などにより取り付けることもできる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、内容物の充填が容易で、充填後のパウチが立体
(六角柱)形状の保形性、自立性に優れると共に、使用
時には、注出口の開口も容易に行え、また、内容物の他
の容器への移し替えも安全且つ容易に行えるという、便
利で使用適性および外観に優れた注出口付きの変形ガセ
ットパウチを生産性よく提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変形ガセットパウチの第1の実施例の
構成を示す斜視図であり、内容物を充填し、密封した後
の状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の変形ガセットパウチの第2の実施例の
構成を示す斜視図であり、内容物を充填し、密封した後
の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の変形ガセットパウチの第3の実施例の
構成を示す斜視図であり、内容物を充填し、密封した後
の状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の変形ガセットパウチの第4の実施例の
構成を示す斜視図であり、内容物を充填し、密封した後
の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 突出部(注出口用) 2 胴部ヒートシール部 3 未シールの開口部(内容物充填後ヒートシールされ
る) 4 突出部ヒートシール部 5 ノッチ 6 補強ヒートシール部 7 底部ヒートシール部 8 上部ヒートシール部 9 折り込みフィルム切り欠き部 10 ガセット部 50、60、70、80 変形ガセットパウチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真崎 秀彦 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部が前後2面の壁面フィルムで形成さ
    れ、周囲がヒートシールにより液密に封止されてなるパ
    ウチにおいて、上下両側の端縁部にフィルムを内側に折
    り返してなるガセット部を有し、パウチ端部の一部に注
    出口を形成するための突出部が延設されていることを特
    徴とする変形ガセットパウチ。
  2. 【請求項2】前記上下両側のガセット部のそれぞれの前
    後の端縁部の中、前記突出部を除く部分に補強ヒートシ
    ール部が設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の変形ガセットパウチ。
  3. 【請求項3】前記上下両側のガセット部の中、前記突出
    部を除く部分が、スタンディングパウチの底部と同様な
    舟形のシールパターンでヒートシールされていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の変形ガセットパウ
    チ。
  4. 【請求項4】前記突出部が上部のガセット部の前後2辺
    の上端の中、少なくとも一方の上端の一部に延設されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の変形ガセットパウチ。
  5. 【請求項5】前記突出部の端縁部に易開封処理部が設け
    られているとを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の変形ガセットパウチ。
JP15436097A 1997-05-29 1997-05-29 変形ガセットパウチ Pending JPH10329849A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005231677A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Dainippon Printing Co Ltd チャックテープ付き袋
JP2008081196A (ja) * 2006-09-29 2008-04-10 Dainippon Printing Co Ltd 紙とフィルムの複合容器
JP2012153400A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Toppan Printing Co Ltd トップに開口部を設けた横ガセット袋およびこれを用いた包装体の製造方法
JP2016010392A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 大日本印刷株式会社 培養袋及び培養方法

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