JP7192231B2 - パウチ - Google Patents
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Description
上記パウチにおいて、
図1に示されるパウチ10-1は、内容物を収容する収容空間を有している。図1~図4に示されるパウチ10-1は、収容空間に内容物が収容されている。内容物としては、特に限定されないが、液体、粘稠体、粒状体、または粉体等を含むものが挙げられる。内容物としては、飲料、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、家庭用液体洗剤、コーヒー豆、コーンフレーク、飴、インスタントコーヒー、粉末洗剤、小麦粉、入浴剤、スティック包装等が挙げられる。内容物は、ボトルなどの他の容器に移し替えて使用されるものであってもよい。
上部シール部19は、パウチ10-1の上部において、おもて面11と裏面12、おもて面11と側面13、おもて面11と側面14、裏面12と側面13、裏面12と側面14を互いに接合した部分である。上部シール部19は、後述する包装材料40同士を熱融着することによって形成されている。
側部シール部20は、おもて面フィルムと側面フィルムの間をシールするために形成されており、図1および図2に示されるように、おもて面11と側面13の境界部においておもて面11と側面13をパウチ10-1の高さ方向DR2に沿って互いに接合した部分である。側部シール部20の外縁20Aは、パウチ10-1の側縁10Cとなっている。
底部シール部24は、おもて面11と底面15を綺麗に区画するためのものであり、おもて面11と底面15をパウチ10-1の横方向DR1に沿って互いに接合した部分である。底部シール部24は、底面15における底部合掌シール部28に沿って延びる第1端部に形成されている。
底部合掌シール部28は、底面15に連設された後述する折り返し片に設けられている。底部合掌シール部28を形成することにより、底面15をシールにすることができる。
接合部29は、図2に示されるように側部シール部20、22から離間しており、接合部30は、側部シール部21、23から離間している。すなわち、接合部29は側部シール部20、22の内縁20B、22Bに達しておらず、また接合部30は側部シール部21、23の内縁21B、23Bに達していない。このような構成にすることによって、側部シール部20と側部シール部22が一体化されることを抑制でき、また側部シール部21と側部シール部23が一体化されることを抑制できる。
基材層41、52として、例えば、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(延伸PETフィルム)、透明蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(透明蒸着PETフィルム)、延伸ナイロンフィルム(延伸NYフィルム)、延伸ポリプロピレンフィルム(延伸PPフィルム)、またはエチレンビニルアルコール共重合体フィルム(EVOHフィルム)、またはこれらの2以上のフィルムを積層した複合フィルムを用いることができる。透明蒸着PETフィルムとしては、例えば、シリカ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(シリカ蒸着PETフィルム)、アルミ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(アルミ蒸着PETフィルム)等が挙げられる。
シーラント層42および第2シーラント層53は、2枚の包装材料同士を重ね合わせて熱融着することでパウチ10-1の収容空間を密封するために設けられており、第1シーラント層51は、2枚の包装材料同士を重ね合わせて熱融着することで接合部29、30を形成するために設けられている。このため、パウチ10-1においては、シーラント層42および第2シーラント層53が最も収容空間側となるように配置されており、第1シーラント層51が最も外側となるように配置される。
本明細書における「接合層」とは、接着層(AD層)のみならず、アンカーコート層(AC層)を含む概念である。接合層43、45、54、56としては、例えばそれ自体既知のドライラミネート法にて一般に用いられる接着剤を用いることができ、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、アミノ樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤等を用いることができる。ポリウレタン系接着剤とは、ポリオール化合物とイソシアネート化合物との硬化物のことである。
中間層44、55は、パウチ10-1に要求される種々の機能を補うための層である。例えば、パウチ10-1が食品を内容物として収容する場合には、内容物の酸化等の変質を防止しながら内容物を保存することができるように、中間層44、55は、水蒸気の透過を防止する水蒸気バリア性および酸素ガス等のガスの透過を防止するガスバリア性を有していてもよい。また、パウチ10-1は、売り場の商品棚に自立した状態で陳列されるため、パウチ10-1が商品棚から落下した際の衝撃等にも十分に耐え得るよう、中間層44は、耐屈曲性および耐衝撃性を有していてもよい。また、中間層44は、消費者の購買意欲を高めるために、パウチ10-1の内容物が見えないように隠蔽性を十分に高める機能を有していてもよい。
延伸PPフィルム/インキ層/AD層/PEフィルム
延伸PPフィルム/インキ層/AD層/VMPETフィルム/AD層/PEフィルム
延伸NYフィルム/インキ層/AD層/透明蒸着PETフィルム/AD層/PEフィルム
透明蒸着PETフィルム/インキ層/AD層/延伸NYフィルム/AD層/PEフィルム
延伸PETフィルム/インキ層/AD層/Al箔/AD層/延伸NYフィルム/AD層/PEフィルム
延伸NYフィルム/インキ層/AC層/PE層/PEフィルム
延伸PETフィルム/AC層/PE層/Al箔/AC層/PE層/PEフィルム
延伸PETフィルム/インキ層/AC層/PE層/アルミ蒸着PETフィルム/AC層/PE層/PEフィルム
延伸NYフィルム/インキ層/PE層/Al箔/AC層/PE層/PEフィルム
PEフィルム
PE層/NY層/PE層
PE層/PEフィルム/PE層/PEフィルム
PEフィルム/AD層/延伸NYフィルム/AD層/PEフィルム
PEフィルム/AD層/透明蒸着PET/AD層/PEフィルム
PEフィルム/AD層/EVOHフィルム/AD層/PEフィルム
PE層/EVOHフィルム/PE層
PEフィルム/AD層/延伸PETフィルム/インキ層/AD層/延伸PETフィルム/AD層/PEフィルム
PEフィルム/AC層/PE層/Al箔/PE層/PEフィルム
PEフィルム/PE層/AC層/延伸PETフィルム/インキ層/PE層/PEフィルム/AD層/延伸PETフィルム/AC層/PE層/PEフィルム
PE層/PEフィルム/AC層/PE層/Al箔層/PEフィルム/PE層/延伸NYフィルム/PE層/PEフィルム
パウチ10-1は、以下のようにして製造することができる。以下では、パウチ10-1を個々に製造する例を示す。
図9に示されるパウチ10-2は、本体部16の上部に注出口部61を有している。注出口部61は、本体部16に充填されている内容物を外部に注出するためのものである。注出口部61は、本体部16と異なる部材で構成されている。具体的には、図9に示される注出口部61は、スパウトとなっている。注出口部61は、図9に示すように、例えば、中空状の筒部62と、筒部62の上端の開口を塞ぐためのキャップ63とを備えている。筒部61は、包装材料40のシーラント層42によって、おもて面11と裏面12に対して固定されている。このような注出口部61を設けることにより、注出の際の流量を安定化させることができ、また再封することができる。
実施例1においては、図1に示されるパウチを作製した。まず、おもて面フィルムおよび裏面フィルムを用意した。おもて面フィルムおよび裏面フィルムは、ともに幅100mmおよび高さ180mmのものであった。また、おもて面フィルムおよび裏面フィルムは、厚さ15μmの延伸ナイロンフィルムからなる基材層、厚さ1μmのインキ層からなる第1中間層、厚さ3μmのポリウレタン系接着剤からなる接合層、厚さ12μmの透明蒸着PETフィルムからなる第2中間層、厚さ3μmのポリウレタン系接着剤からなる接合層、および厚さ60μmのPEフィルムからなるシーラント層をこの順で備えるものであった。
実施例2においては、おもて面フィルムおよび裏面フィルムとして以下の構成のフィルムを用い、また接合部の形状を図6(C)に示される長方形状としたこと以外は、実施例1と同様にして、パウチを得た。
比較例1においては、側面に接合部を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、パウチを得た。
比較例2においては、側面に接合部を形成しなかったこと以外は、実施例2と同様にして、パウチを得た。
実施例および比較例に係るパウチを、片手でパウチの幅方向から把持し、その際、掌または指に痛みを感じたか否かを評価した。評価基準は、以下の通りとした。
○:痛みを感じなかった。
×:痛みを感じた。
10A…上縁
10B…下縁
10C、10D、10E、10F…側縁
11…おもて面
12…裏面
13…第1側面
13A…折線
13B…第1部分
13C…第2部分
14…第2側面
14A…折線
14B…第1部分
14C…第2部分
15…底面
17、18…ガセット折込部
29、30…接合部
31、32…非接合部
Claims (7)
- 内容物を収容可能であり、かつおもて面、裏面、および前記おもて面と前記裏面の間に位置する2つの側面を備えるパウチであって、
前記おもて面と前記側面の境界部、および前記裏面と前記側面の境界部にそれぞれ形成された側部シール部を備え、
前記側面のそれぞれが、ガセット折込部を備え、かつ前記パウチの上縁から下縁に亘って延びる折線を境界として第1部分と第2部分に区画されており、
前記側面のそれぞれに、前記第1部分の外面と前記第2部分の外面を部分的に接合する接合部が形成されており、
前記接合部が、前記側部シール部から離間しており、
前記側面のそれぞれにおいて、前記接合部より上側および下側に、前記第1部分の前記外面と前記第2部分の前記外面が接合されていない非接合部が存在しており、
前記側部シール部のそれぞれが、2つの前記側面のうち前記側部シール部のそれぞれ近い方の前記側面側に倒れた部分を有する、パウチ。 - 前記パウチを正面視したとき、前記接合部が、前記接合部が形成されている前記側面においてそれぞれ前記折線から前記パウチの側縁に向けて凸となるように形成されている、請求項1に記載のパウチ。
- 前記パウチに前記内容物が収容されていない状態において、前記パウチを正面視したとき、前記接合部が、前記接合部が形成されている前記側面において前記折線から前記ガセット折込部の幅の1/2となる位置までの領域内に存在している、請求項1または2に記載のパウチ。
- 前記パウチに前記内容物が収容されていない状態において、前記接合部は、それぞれ前記パウチの下縁から前記パウチの高さ方向に前記パウチの高さの25%離れた位置から、前記パウチの前記下縁から前記パウチの高さ方向に前記パウチの高さの75%離れた位置までの領域内に存在している、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のパウチ。
- 前記パウチに前記内容物が収容されている状態において、前記パウチを正面視したとき、前記パウチが括れている、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のパウチ。
- 前記内容物が、液体、粘稠体、粒状体、および粉体のいずれかである、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のパウチ。
- 前記パウチが、外面から、少なくとも第1シーラント層、基材層、および第2シーラント層の順に積層された包装材料を用いて形成されている、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のパウチ。
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