JP2018047921A - ガゼット袋 - Google Patents

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Kazumasa Shibata
和正 芝田
長谷川和美
Kazumi Hasegawa
盛稔 小國
Moritoshi Kokuni
盛稔 小國
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Abstract

【課題】味噌等の粘度の高い半固形物を容易に収納したり、取り出したりすることができる上、味噌等の粘度の高い半固形物を安価に包装することが可能な包装袋を提供する。【解決手段】ガゼット袋P1は、左右の折り込み材3a,3bの上端際の部分が、合成樹脂製で一定幅の帯状部材10によって、裏側の胴材2bの裏面にヒートシールされている。また、ガゼット袋P1の左右両端縁際には、上端まで至るように側方シール部5,5・・が設けられている。さらに、所定の高さ位置には、開封予定位置が表示されており(破線C)、水平方向に裁断可能になっている。【選択図】図1

Description

本発明は、味噌等の粘度の高い半固形物を包装するための包装袋に関するものであり、詳しくは、左右両サイドにマチを設けた包装袋(所謂ガゼット袋)に関するものである。
粘度の高い半固形物を長期的に収納する容器としては、収納し易さと取り出し易さの観点から、合成樹脂製の蓋付きのケースが用いられることが多い。また、味噌等の容器としては、中身の状態を確認できるように透明な合成樹脂によって形成されたケースが用いられることが多い(特許文献1)。
実開平7−26392号公報
しかしながら、上記した特許文献1の如き従来の味噌用の収納容器は、内容物を充填して陳列するためには、ケース本体、蓋体の他に、ケース本体の開口部において内部を密封するためのシール部材が必要である。また、内容物の商品名や性状を表示するためには、別途、それらを表示したシール等を作成してケースに貼り付けなければならない。それゆえ、従来の味噌用の収納容器は、包装に要する部材点数が多くなってしまうため、安価に包装することが難しい。
本発明の目的は、上記従来の収納容器が有する問題点を解消し、味噌等の粘度の高い半固形物を容易に収納したり、取り出したりすることができる上、味噌等の粘度の高い半固形物を安価に包装することが可能な包装袋を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、二つ折りされた折り込み材を表裏2枚の略矩形の胴材の左右に挟み込むことによって、左右にマチを有する袋状に形成された合成樹脂製シートからなるガゼット袋であって、前記左右の折り込み材の上端際の部分が、合成樹脂製で一定幅の帯状部材によって、表裏の胴材の裏面にヒートシールされており、かつ、左右両端縁際が、上端まで至るようにヒートシールされているとともに、前記帯状部材のヒートシール部分よりも下側の所定の高さ位置に、水平方向に裁断して開封するための開封予定位置が設定されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、左右の折り込み材の上端縁よりも上側に、それぞれ、表裏の胴材同士を直接的にヒートシールさせた部分が形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、底部に、二つ折りされた折り込み材からなる折り込み部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に記載のガゼット袋は、左右の折り込み材の上端際の部分が帯状部材によって表裏いずれかの胴材の裏面にヒートシールされているため、上端の開口部から粘性の高い半固形物を収納(充填)する際に、内容物を吐出するノズル等が折り込み材に引っ掛かったりする事態が生じないので、内容物を短時間の内に容易に収納することができる。また、請求項1に記載のガゼット袋は、上端縁をヒートシールすることによって容易に密封することができる。さらに、請求項1に記載のガゼット袋は、左右に折り込み部が形成されているため、内容物を充填した後には充填部分が略直方体状になるので、店頭や冷蔵庫内の小さなスペースで、安定した状態で効率良く収納することができる。加えて、請求項1に記載のガゼット袋は、所定の高さ位置に設定される開封予定位置において水平方向に裁断すれば、裁断部が矩形に開口するため、収納物を取り出し易い。また、請求項1に記載のガゼット袋は、合成樹脂シートの表面等に内容物の商品名や性状を印刷することができるため、少ない部材点数で安価に包装することができる。それゆえ、請求項1に記載のガゼット袋は、味噌等の包装袋として好適に用いることができる。
請求項2に記載のガゼット袋は、左右の折り込み材の上端縁よりも上側に、それぞれ、表裏の胴材同士を直接的にヒートシールさせた部分が形成されているため、表裏の胴材のみを互いに融着させるだけで密封することができるので、内容物を充填した状態でも容易に密封することができる。
請求項3に記載のガゼット袋は、底部に、二つ折りされた折り込み材からなる折り込み部が設けられているので、内容物を充填した際に、底部の折り込み部が拡がって矩形の底面を形成するため、収納物が味噌等の粘性の高い半固形物であっても、残さないように掻き出すことができる。また、請求項3に記載のガゼット袋は、自立し易いため、ディスプレイ効果が高い(前後面および側面に印刷された広告等を視認し易い)。
ガゼット袋を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおけるA−A線端面図であり、cはaにおけるB−B線端面図であり、dはaにおけるE−E線端面図であり、eはaにおけるD−D線端面図である)。 ガゼット袋を示す説明図(斜視図)である。 ガゼット袋を形成するための左右の折り込み材および底部の折り込み材を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおける破線部分の左側面図であり、cは左側の折り込み材の下端際の左側面の端面図(すなわち、aにおける矢印C方向の矢視図)であり、dは左側の折り込み材と底部の折り込み材とを分離した状態の斜視図である)。 ガゼット袋の使用状態を示す説明図(斜視図)である。 ガゼット袋の変更例を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおけるA−A線端面図であり、cはaにおけるB−B線端面図であり、dはaにおけるE−E線端面図である)。 ガゼット袋の変更例を示す説明図(斜視図)である。 ガゼット袋の変更例を示す説明図(正面図)である。 折り込み材の変更例を示す説明図である(aは左側の下端際の左側面の端面図であり、bは左側の部分および下側の部分の折り畳み状態を示す斜視図である)。
本発明に係るガゼット袋は、合成樹脂製シートによって形成される。ここでいう合成樹脂製シートとは、食品、薬品、化粧品、洗剤等の包装材料として用いられる合成樹脂フィルムを積層した積層フィルム、あるいは合成樹脂フィルムと紙やアルミ箔等とを積層した積層フィルム、共押出フィルム等のことである。また、本発明に係るガゼット袋に用いられる合成樹脂製シートは、少なくとも片面(内面)が熱接着性を有している必要がある。
そのような合成樹脂製シートとしては、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のベースフィルムに、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の熱接着性フィルムを積層したラミネートフィルム等を好適に用いることができる。また、そのようなラミネートフィルムの中間にポリエステルフィルムやナイロンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム等を挟み込んだ3層以上のラミネートフィルムも好適に用いることができる。
なお、ベースフィルムや中間層を形成するフィルムは、未延伸のものを用いることも可能であるし、一軸延伸あるいは二軸延伸したものを用いることも可能である。また、ベースフィルムと熱接着性フィルムとの界面、ベースフィルムと中間層を形成するフィルムとの界面、中間層を形成するフィルムと熱接着性フィルムとの界面には、必要に応じて、金属箔層や金属蒸着層を設けることも可能である。一方、合成樹脂製シートの厚みは、特に限定されないが、内容物に対する保存性能や耐破袋強度等の面から、40〜250μmであると好ましく、110〜180μmであるとより好ましい。
また、ガゼット袋は、上記した合成樹脂製シートを、二つ折りされた折り込み材を表裏の胴材の左右に挟み込むという態様で積層し、その積層体の下部(底部)および側部をヒートシールして袋状にすることによって製造される。また、そのように製袋する際に、左右の各折り込み材の上端際の部分を、合成樹脂製で一定幅(一定高さ)の帯状部材によって、表裏何れかの胴材の裏面にヒートシールすることが必要である。
各ヒートシール(側方シール部、底シール部の形成、帯状部材のヒートシール等)および裁断は、ガゼット製袋機を用いて、一連の加工として実施することも可能であるし、バッチ(非一連)の加工として実施することも可能である。なお、ヒートシールの温度は、特に限定されないが、ポリエチレン(直鎖状低密度ポリエチレン)フィルムを熱接着性フィルムとする合成樹脂製シートを用いる場合には、170〜210℃の範囲内にするのが好ましい。
また、ガゼット袋は、左右に折り込み部を設けたもの(折り込み材を内向きに二つ折りに折り込んだもの、所謂、マチを設けたもの)であることが必要である。そのようなガゼット袋を用いることによって、ガゼット袋の自立性が高くなり、冷蔵庫内等へ収納することが可能となる、なお、ガゼット袋は、左右のみに折り込み部を設けたものに限定されず、底部に折り込み部を設けたものを用いることも可能である。そのように底部に折り込み部を設けたガゼット袋を用いると、ガゼット袋の自立性がより良好なものとなるので好ましい。
また、本発明に係るガゼット袋は、正面視で概ね矩形に形成されるが、その大きさは特に限定されず、高さ、幅ともに必要に応じて調整することができる。さらに、本発明に係るガゼット袋は、左右両サイドおよび/または底部に折り込み部を設けたものであるが、当該折り込み部の幅(二つ折り部分の幅)も、特に限定されず、必要に応じて調整することができる。加えて、折り込み部の形状や構造も、特に限定されず、必要に応じて適宜変更することができる。
また、本発明のガゼット袋は、折り込み部の定幅部分の高さ位置において水平方向に裁断して開封する開封予定位置が設定されていることが必要である。ここで言う「開封予定位置が設定されている」とは、破線やハサミのマーク等を印刷すること等によって裁断(開封)すべき位置が表示されていること、水平方向への裁断のきっかけとなるノッチや切れ込みあるいは複数の細孔等の易開封手段が裁断すべき位置(側部あるいは中央部)に設けられていること、手で裁断可能なように複数の切線、細孔(貫通孔あるいは未貫通孔)等が水平方向に直線状に連続的に設けられていること(たとえば、貫通あるいは未貫通のミシン目が設けられていること)等を含む概念である。なお、開封予定位置は、内部に充填した内容物(味噌等)の上面より上側かつ帯状部材よりも下側の任意の高さ位置に設定するのが好ましい。
<ガゼット袋の構成>
以下、本発明に係るガゼット袋の一実施例について図面に基づいて詳細に説明する。図1、図2は、ガゼット袋Pを示したものであり、ガゼット袋Pは、表裏の合成樹脂製の胴材2a,2b、左右の折り込み材3a,3b、それらの折り込み材3a,3bを裏側の胴材2bに融着させるための帯状部材10、および、底部の折り込み材4を、所定の態様で重ね合わせて、所定の箇所をヒートシールすることにより、上部を開口した袋状に形成されている。
表裏の胴材2a,2bは、総厚さ15μmのポリエステル積層した二軸延伸ナイロンフィルム(ベースフィルム)の上に、厚さ12μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム(中間層)を積層し、さらにその上に、厚さ80μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(熱接着性フィルム)を積層してなる合成樹脂製シートによって略矩形(縦長な長方形状)に形成されており、縦×横=220mm×105mmの大きさを有している。なお、表裏の胴材2a,2bには、充填する内容物(味噌)の商品名や性状等が印刷されている(図示せず)。
そして、それらの胴材2a,2bの左右の両側部には,それぞれ、胴材2a,2bと同じ合成樹脂製シートによって形成された折り込み材3a,3bが、所定の幅(約47.5mm幅)の二つ折りになった状態で挟み込まれている。表裏の胴材2a,2bは、それぞれ、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(熱接着性フィルム)層を内側にした状態で配置されており、折り込み材3a,3bは、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層を表裏の胴材2a,2bの裏面側にした状態で配置されている(なお、本明細書中では、胴材2aの後側の面を胴材2aの裏面とし、胴材2bの前側の面を胴材2bの裏面とする)。
また、ガゼット袋Pの上端際の部分においては、帯状部材10によって折り込み材3a,3bが裏側の胴材2bの内面(裏面)に固着された状態になっている。当該帯状部材10は、厚さ15μmのナイロンフィルム(ベースフィルム)の上下に、それぞれ、厚さ20μmの直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを積層してなる三層構造の合成樹脂製シートによって、縦(上下幅)×横=20mm×105mmの帯状(テープ状)に形成されている。したがって、帯状部材10は、表裏両面が熱接着性面として機能する。
そして、ガゼット袋Pの上端際の部分においては、帯状部材10が、内側から折り込み材3a,3bに押し当てられた状態で、裏側の胴材2bの外側から加熱されることによって、折り込み材3a,3bおよび裏側の胴材2bにヒートシールされている。すなわち、図1cの如く、ガゼット袋Pの上端際の中央の部分においては、帯状部材10の外面と胴材2bの裏面(内面)とが融着し合っており、ガゼット袋Pの上端際の左右の部分においては、それぞれ、帯状部材10の外面と折り込み材3a,3bの裏面とが融着し合っている。さらに、その折り込み材3a,3bの裏面と融着し合った帯状部材10の外側においては、裏側の胴材2bの裏面(内面)と折り込み材3a,3bの裏面とが融着し合っている。上記の如く、ガゼット袋Pの上端際の部分においては、左右の折り込み材3a,3bが、帯状部材10によって裏側の胴材2bにヒートシールされていることにより、表側の胴材2aと帯状部材10との間が、内容物である味噌を充填するための面積の大きな開口部Oとなっている。
一方、ガゼット袋Pの左右の側縁際の胴材2a,2bと折り込み材3a,3bとの積層部分においては、一定幅(約8mm)の帯状の側方シール部5,5・・が設けられており、当該側方シール部5,5・・においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3a,3bの裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3a,3bの裏面が、それぞれ融着し合っている(図1b参照)。さらに、前方側(胴材2a側)の側方シール部5,5・・の上端際の部分においては、胴材2aと帯状部材10とが融着し合っている(図1c参照)。
また、ガゼット袋Pの下端際においては、表裏の胴材2a,2bの間に、底部の折り込み材4が挟み込まれている(すなわち、折り込み部が形成されている)。図3は、ガゼット袋Pにおける左右両サイドの折り込み材3a,3bおよび底部の折り込み材4を示したものである。左右の各折り込み材3a,3bの下端際の部分は、それぞれ、断面(鉛直な断面)M字状になるように中側へ斜めに折り曲げられており、それらの屈曲部分F,Fの内部に、横長な帯状体を二つ折りにしてなる底部の折り込み材4の左右の両端際が挟み込まれている。なお、当該底部の折り込み材4は、胴材2a,2b,折り込み材3a,3bと同様な合成樹脂製シートによって形成されており、裏面(熱接着性面)を外向きにした状態で二つ折りされている。さらに、それらの左右の折り込み材3a,3bおよび底部の折り込み材4の表裏の外側に、胴材2a,2bが重ねられている。
そして、ガゼット袋Pの左右の側方シール部5,5・・の下端際の部分においては、断面M字状の屈曲部分Fの外側では、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3a,3bの裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3a,3bの裏面が、それぞれ融着し合っており、屈曲部分Fの内側では、折り込み材3a,3bの裏面と底部の折り込み材4の裏面が融着し合っている。
また、底部の折り込み部(折り込み材4が挟み込まれた部分)の下端縁際の部分を一定の高さ(約8mm)の帯状にヒートシールすることによって底シール部15,15が形成されている。そして、それらの底シール部15,15においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材4の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材4の裏面が、それぞれ融着し合っている。
そして、上記の如く製袋されたガゼット袋Pの左右の折り込み部(折り込み材3a,3bを折り込んだ部分)の所定の高さ位置(内容物である味噌を充填したときに味噌の上面より少し(約10mm)上となる高さ位置)には、ハサミ等によって裁断(開封)すべき位置を示す破線Cが印刷によって表示されている。そして、その破線Cによって開封予定位置が設定された状態になっている。なお、図1、図2に示すように、破線Cは、折り込み部3a,3bおよび胴材2a,2bを横断するように周状に印刷されている。
<ガゼット袋の作用>
上記の如く構成されたガゼット袋Pは、ヒートシールされていない上端縁の開口部O(左右の側方シール部5,5同士の間で表側の胴材2aと帯状部材10との間の部分)から、内容物(味噌)を充填させて用いられる。そして、そのように内容物を充填させた後に、上端縁の開口部Oの胴材2aと帯状部材10とをヒートシールすることによって、一定の高さ(約5mm〜10mm)で帯状の頭シール部を形成するとともに密封する。なお、頭シール部は、左右の側方シール部5,5と重なり合うように形成する。
上記の如くガゼット袋Pに内容物を充填させると、折り込み材3a,3bの二つ折りになった部分が拡がって矩形状の側面を形成する。また、底部付近において折り込み材4が拡がって矩形状の底面を形成する。それゆえ、内容物を充填させたガゼット袋Pは、きわめて安定した状態で起立させることができる。
<ガゼット袋による効果>
ガゼット袋Pは、上記の如く、左右の折り込み材3a,3bの上端際の部分が、合成樹脂製で一定幅の帯状部材10によって、裏側の胴材2bの裏面にヒートシールされており、かつ、左右両端縁際が、上端まで至るようにヒートシールされている(側方シール部5,5・・)とともに、帯状部材10のヒートシール部分よりも下側の所定の高さ位置に、水平方向に裁断して開封するための開封予定位置Cが設定されている。したがって、ガゼット袋Pは、上端の開口部Oから粘性の高い半固形物である味噌を収納(充填)する際に、内容物を吐出するノズル等が折り込み材3a,3bに引っ掛かったりする事態が生じないので、内容物を短時間の内に容易に収納することができる。また、ガゼット袋Pは、上端縁をヒートシールすることによって容易に密封することができる。その上、ガゼット袋Pは、左右に折り込み部が形成されているため、内容物を充填した後には、充填部分が略直方体状になるので、店頭や冷蔵庫内の小さなスペースで、安定した状態で効率良く収納することができる。
さらに、ガゼット袋Pは、充填した内容物を少しずつ掻き出して使用している際に、図4の如く、所定の高さ位置に設定される開封予定位置Cにおいて水平方向に裁断すれば、裁断部が矩形に開口するため、収納物を取り出し易い。また、ガゼット袋Pは、合成樹脂シートの表面等に内容物の商品名や性状を印刷することができるため、少ない部材点数で安価に包装することができる。それゆえ、ガゼット袋Pは、粘度の高い半固形物である味噌の包装袋として好適に用いることができる。
また、ガゼット袋Pは、左右の折り込み材3a,3bの上端縁よりも上側に、それぞれ、表裏の胴材2a,2b同士を直接的にヒートシールさせた部分が形成されているため、表裏の胴材2a,2bのみを互いに融着させるだけで密封することができるので、内容物を充填した状態でも容易に密封することができる。
さらに、ガゼット袋Pは、底部に、二つ折りされた折り込み材4からなる折り込み部が設けられているので、内容物を充填した際に、その底部の折り込み部が(単一の平坦なシート状に)拡がって矩形の底面を形成するため、収納物が味噌のような粘性の高い半固形物であっても、残さないように掻き出すことができる。
<ガゼット袋の変更例>
本発明に係るガゼット袋の構成は、上記した各実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、胴材、折り込み材や帯状部材を形成するための合成樹脂製シートの材質、大きさ(高さ、幅、マチの幅、マチの構造等)、底シール部、側方シール部、頭シール部の形状等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。
たとえば、胴材や折り込み部を形成するための合成樹脂製シートは、上記実施形態の如く、ナイロンフィルムとエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムとポリエチレンフィルム(直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)とを積層させたものに限定されず、他の材質の合成樹脂フィルムを積層させたものでも良いし、金属箔や金属蒸着フィルム等を積層させたものでも良い。なお、合成樹脂製シートとして、ナイロンフィルムとエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムとポリエチレンフィルム(直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)とを積層させたものを用いた場合には、胴材や折り込み材の強度が良好なものとなるとともに、製造が容易なものとなる。また、酸素バリア性に優れるため、味噌等の包装体に好適なものとなる。また、上記実施形態では、ナイロンフィルムがポリエステル積層した二軸延伸ナイロンフィルムであり、合成樹脂製シートにポリエステル層を含むため、ガゼット袋は、寸法安定性に優れているとともに、非常に容易に効率良く製造することができる。
また、本発明に係るガゼット袋は、上記実施形態の如く、底部に折り込み部を設けたものに限定されず、下端際に一定幅の底シール部のみを設けたものや、図5、図6の如く、下端際に、一定幅の底シール部15とともに傾斜した帯状のヒートシール部(傾斜シール部)20,20を設けたもの(ガゼット袋P)や、下端際の左右に上方から下方にかけて次第に幅広になる幅広部を設けたもの(図示せず)等に変更することも可能である。かかる構成を採用した場合でも、それらのガゼット袋は、上記実施形態のガゼット袋と同様に、粘性の高い半固形物であっても開口部から容易に収納することができ、上端縁をヒートシールすることによって容易に密封することができる上、所定の高さ位置に設定される開封予定位置で裁断することによって収納物を取り出し易いものとなる。
また、図5、図6の如く、下端際に一定幅の底シール部15とともに傾斜シール部20,20を設けた場合(ガゼット袋P)には、ガゼット袋は、内容物を充填させた際に、折り込み材3a,3bの中間部分(上下の端縁際以外の部分)が拡がるとともに、左右前後の傾斜シール部20,20・・の上端際の部分(すなわち、側方シール部5,5・・と傾斜シール部20,20・・とが重なった部分)において、胴材2aおよび胴材2bが折り込み材3a,3bとともに屈曲して、下側の部分が略直方体状となるため、上記実施形態のガゼット袋Pと同様に、安定した状態で起立させることができるものとなる。さらに、上記の如く、下端際に一定幅の底シール部15とともに傾斜シール部20,20を設けた場合には、底面の左右が複数のフィルムを折り重ねた状態となるので、きわめて破断しにくいものとなる。
加えて、ガゼット袋を、下端際の左右に上方から下方にかけて次第に幅広になる幅広部を設けたもの(図示せず)に変更した場合でも、図5、図6の如く、下端際に一定幅の底シール部15とともに傾斜シール部20,20を設けた場合と同様に、内容物を充填させた際に、幅広部の上端際の部分において、表裏の胴材が左右の折り込み材とともに屈曲して、下側の部分が略直方体状となるため、安定した状態で起立させることができるものとなる上、底面の左右が複数のフィルムを折り重ねた状態となるので、きわめて破断しにくいものとなる。
また、本発明に係るガゼット袋における開封予定位置の設定方法は、上記実施形態の如く、外周に(胴材および/または折り込み材に)水平方向の破線を印刷する方法に限定されず、水平方向への裁断のきっかけとなるノッチや切れ込みあるいは複数の細孔等の易開封手段を側端縁に設置する方法や、使用者が手で裁断可能なように複数の切線や、貫通あるいは未貫通の細孔を水平方向に直線状に連続的に設ける方法(貫通あるいは未貫通のミシン目を設ける方法)等に変更することも可能である。
さらに、本発明に係るガゼット袋は、上記実施形態の如く、左右の折り込み材の上端縁、帯状部材の上端縁、および表裏の胴材の上端縁の高さ位置が同一であるものに限定されず、左右の折り込み材の上端縁が表裏の胴材の上端縁よりも低くなっているとともに、帯状部材の上端縁の高さ位置が表裏の胴材の上端縁の高さ位置と同一であるもの、あるいは、図7の如く、左右の折り込み材の上端縁が表裏の胴材の上端縁よりも低くなっているとともに、帯状部材の上端縁の高さ位置が表裏の胴材の上端縁の高さ位置よりも低くなっているもの(ガゼット袋P)等に変更することも可能である。図7の如き構成を採用した場合には、ガゼット袋は、表裏の胴材2a,2bのみを互いに融着させるだけで、内容物を充填した状態でも容易に密封することが可能となる。
また、上記実施形態の如く、本発明に係るガゼット袋を、底部に折り込み部を設けたものとする場合でも、底部の折り込み部の設置方法は、左右の折り込み材の下端縁際の部分を鉛直断面がM字状になるように中側へ斜めに折り曲げて、それらの屈曲部分の内部に、底部の折り込み材の左右の両端際を挟み込ませる方法に限定されず、図8の如く、長尺な帯状の合成樹脂製シートを所定の態様で折り畳むことによって、左右の折り込み材と底部の折り込み材とを一緒に形成する(連ならせるように形成する)方法を採用することも可能である。
加えて、左右の折り込み材を表裏の胴材に固着(融着あるいは接着)させるための帯状部材は、上記実施形態の如く、ナイロンフィルム(ベースフィルム)の上下に、それぞれ、LLDPEフィルムを積層してなる三層構造の合成樹脂製シートからなるものに限定されず、異なる合成樹脂によって形成された合成樹脂製シートからなるものに変更することも可能である。さらに、帯状部材の層構造や厚みも、必要に応じて適宜変更することができる。また、帯状部材は、上記実施形態の如く、横長で単純なテープ状のものに限定されず、所定の部分の上下幅を異ならせたものや、貫通孔を設けたもの等でも良い。
一方、本発明に係るガゼット袋に収納されるものは、味噌等の粘性の高い半固形物に限定されない。すなわち、本発明に係るガゼット袋は、たとえば粉末洗剤、粉ミルク、粉状または顆粒状の固形物、錠剤、カプセル、粉薬の包装体としても利用することが可能である。
本発明のガゼット袋は、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、主に粘性の高い半固形物(たとえば、味噌)等の包装用袋として好適に用いることができる。
2a,2b・・胴材
3a,3b・・折り込み材(左右)
4・・折り込み材(底部)
5・・側方シール部
15・・底シール部
〜P・・ガゼット袋
C・・開封予定位置

Claims (3)

  1. 二つ折りされた折り込み材を表裏2枚の略矩形の胴材の左右に挟み込むことによって、左右にマチを有する袋状に形成された合成樹脂製シートからなるガゼット袋であって、
    前記左右の折り込み材の上端際の部分が、合成樹脂製で一定幅の帯状部材によって、表裏の胴材の裏面にヒートシールされており、かつ、左右両端縁際が、上端まで至るようにヒートシールされているとともに、
    前記帯状部材のヒートシール部分よりも下側の所定の高さ位置に、水平方向に裁断して開封するための開封予定位置が設定されていることを特徴とするガゼット袋。
  2. 左右の折り込み材の上端縁よりも上側に、それぞれ、表裏の胴材同士を直接的にヒートシールさせた部分が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガゼット袋。
  3. 底部に、二つ折りされた折り込み材からなる折り込み部が設けられていることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のガゼット袋。
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