JP2015224079A - ガゼット袋 - Google Patents

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Yuji Kawaguchi
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Abstract

【課題】粉末状物質が充填されたフィルム製のガゼット袋の開封性を向上させる。
【解決手段】 粉末状物質Pが充填されたフィルム製のガゼット袋10Aが、ガゼット袋10Aを形成するフィルム同士がシールされた帯状の縦シール部12を有する。このフィルムは、ガゼット袋10Aの幅方向に配向している延伸フィルム層と、ガゼット袋10Aの上下方向に配向している延伸フィルム層を有する積層フィルムで形成されている。ガゼット袋10Aの上部には補強テープ21、22がガゼット袋の上下方向に間隔をあけて並設され、補強テープ21、22の上下方向の間にハーフカット領域23が設けられている。ハーフカット領域23には、ガゼット袋10Aの幅方向のハーフカットライン24が複数列形成されている。開封開始部20は、ハーフカット領域23内の縦シール部12にある。
【選択図】図1

Description

本発明は、粉末洗剤等の粉末状物質が充填され、箱形容器内で使用しても好適な袋に関する。
粉末洗剤等の顆粒ないし粉末の粉末状物質に用いる容器として、板紙、プラスチックシート等の板紙状材料からなる箱形容器が使用されている(特許文献1)。この箱形容器は、内容物の使用後には通常廃棄される。
一方、省資源化の点から、内容物を詰替袋に充填し、その袋ごと箱形容器に入れることにより、箱形容器を繰り返し利用することが知られており、詰替袋を厚紙製とし、その詰替袋の開封容易性を高めるため、側面上部に外方へ突出する引剥爪とその引剥爪に対応する部分に引剥用ガイドテープを設け、また、廃棄時にはコンパクトに袋を折り畳めるようにするために袋の底部に折曲げ線を設けることが提案されている(特許文献2)。
また、詰替袋を紙製又はプラスチックフィルム製のガゼット袋とし、詰替袋を収容する箱形の容器本体に詰替袋の開口縁部を係止する係止部を設け、詰替袋の開口がつぼまらないようにすることが提案されている(特許文献3)。
しかしながら、詰替袋として厚紙製のものを使用し、袋体へ折曲げ線の加工をし、開封のための引剥爪や引剥用ガイドテープを設けると、袋の製造コストが高くなる。詰替袋をプラスチックフィルム製とする場合には、縁部にノッチを形成することにより詰替袋を引き裂いて開封するが、引き裂きラインが安定しない。また、プラスチックフィルムが伸びてしまい、引き裂きをできないこともある。
これに対し、箱形容器内に収容して詰替袋として使用できるプラスチックフィルム製のガゼット袋であって、箱形容器内で開封することができ、開封後には箱形容器内で大きく開口した状態を維持するものが提案されている(特許文献4)。
実開平6−1221号公報 実開平6−32364号公報 特開2010−143635号公報 特開2012―210967号公報
しかしながら、箱形容器内で使用できるプラスチックフィルム製の袋について、開封をよりいっそう容易にすることが望まれる。そこで、本発明の課題は、箱形容器内に収容することのできるガゼット袋の開封時の引き裂きラインを安定させ、開封容易性を改善することに関する。
本発明者は、ガゼット袋の上部に、補強テープを、ガゼット袋の上下方向に間隔をあけて並設し、その補強テープの上下方向の間に、ガゼット袋の幅方向のハーフカットラインを複数列形成した領域を設けると、ガゼット袋を引き裂いて開封するときの開封ラインが顕著に安定することを見出し、本発明を想到した。
即ち、本発明は、上端が開口しているフィルム製のガゼット袋であって、
ガゼット袋を形成するフィルム同士がシールされている帯状の縦シール部を有し、
該フィルムは、ガゼット袋の幅方向に配向している延伸フィルム層と、ガゼット袋の上下方向に配向している延伸フィルム層を有する積層フィルムであり、
ガゼット袋の上部に、補強テープが、ガゼット袋の上下方向に間隔をあけて並設され、ガゼット袋の幅方向に延びており、
該補強テープの上下方向の間に、ガゼット袋の幅方向のハーフカットラインが複数列形成されたハーフカット領域が設けられ、
ハーフカット領域内の縦シール部に開封開始部を有するガゼット袋を提供する。
また、本発明は、上述のガゼット袋に粉末状物質が充填され、上端部がシールされているガゼット袋及びこの粉末状物質が充填されたガゼット袋が収容された箱形容器を提供する。
本発明のガゼット袋によれば、開封開始部が形成されているハーフカット領域には、ガゼット袋の幅方向にハーフカットラインが複数列形成されており、さらに、このハーフカット領域を形成するフィルム自体が、ガゼット袋の幅方向に配向している延伸フィルム層と、ガゼット袋の上下方向に配向している延伸フィルム層が積層した積層フィルムで形成されている。このため、開封開始部からの引き裂きにより、ガゼット袋を幅方向に容易に引き裂くことができる。
しかも、このハーフカット領域は、ガゼット袋の上下方向に間隔をあけて並設された補強テープで挟まれているため、引き裂きによる開封ラインがガゼット袋の幅方向に対して斜めになりかけても、開封ラインは必ず並設された補強テープの間に収まる。
したがって、本発明のガゼット袋によれば、全幅にわたって幅方向に引き裂き、ガゼット袋を開口させることが容易となる。
図1は、実施例のガゼット袋10Aの斜視図である。 図2は、ハーフカット領域付近のフィルムの拡大平面図である。 図3は、フィルムの断面図である。 図4は、粉末状物質の充填前のガゼット袋の斜視図である。 図5は、ガゼット袋を収容する箱形容器であって、(a)蓋を閉じた状態と(b)蓋を開けた状態の斜視図である。 図6は、ガゼット袋のマチの折り筋の弱さの説明図である。 図7Aは、ガゼット袋を収容した箱形容器の蓋を開けた状態の斜視図である。 図7Bは、図7Aのガゼット袋を把持した状態の斜視図である。 図7Cは、図7Aのガゼット袋を開封した後の箱形容器の斜視図である。 図8は、実施例のガゼット袋10Bの斜視図である。 図9は、実施例のガゼット袋10Cの斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を具体的に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
図1は、本発明の一実施例のガゼット袋10Aの斜視図である。このガゼット袋10Aは、図5に示す、容器本体32と蓋31からなる箱形容器30の容器本体32に収容され、粉末洗剤等の粉末状物質が充填された詰替袋として好ましく使用することができる。
ガゼット袋10Aは、概略横ガゼットの形状をしており、両側部にマチ11を有する。ガゼット袋10Aの幅方向(X方向)の中央部には、ガゼット袋の胴部を形成するフィルム同士がシールされることにより形成された帯状の縦シール部12が上下方向(Y方向)に延び、上端にトップシール13が形成されている。
ガゼット袋10Aの上部には、該ガゼット袋10Aの上下方向に間隔をあけて並設された2本の補強テープ21、22が、ガゼット袋10Aの幅方向に延び、袋の全周にわたって貼着されている。2本の補強テープ21、22の間のフィルム全体がハーフカット領域23となっている。本実施形態ではこのハーフカット領域23は、ガゼット袋10Aを形成するフィルムに、ガゼット袋10Aの幅方向の微細なハーフカットライン24が該領域全体に分散している領域であり、幅方向の微細なハーフカットライン24が断続的に連なったハーフカットラインが複数列形成されている領域である。
ハーフカット領域23内の縦シール部12には、開封開始部としてノッチ20が設けられている。
ガゼット袋10Aを形成するフィルムは、ガゼット袋10Aの幅方向(X方向)に配向し、同方向に引裂性を有する延伸フィルム層と、ガゼット袋の上下方向(Y方向)に配向している延伸フィルム層を有する積層フィルムである。
ここで、X方向に配向している延伸フィルム層としては、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)の横一軸延伸フィルムを使用することができ、この市販品としてはカラリヤンY(細川洋行社製)等を使用することができる。
また、X方向に配向している延伸フィルム層は、上下方向に配向している延伸フィルム層よりもガゼット袋の外側に設けることが好ましく、例えば、ガゼット袋10Aを形成する積層フィルムの外層又は中間層として使用する。この延伸フィルム層の層厚は15μm以上50μm以下とすることが好ましい。
Y方向を配向方向とする延伸フィルム層は、内側シーラント層として使用することが好ましく、中でもリニア低密度ポリエチレン(L-LDPE)に対して易カット加工を施した縦一軸延伸フィルム層が好ましい。この延伸フィルム層の層厚は15μm以上50μm以下とすることが好ましい。
このようにガゼット袋10Aを形成する積層フィルムの一層として、X方向に配向している延伸フィルム層を使用することにより、ガゼット袋10Aの両側部にはマチ11が形成されているにもかかわらず、ノッチ20から容易に直線状にX方向に開封することが可能となる。また、ガゼット袋10Aを形成する積層フィルムの一層としてY方向に配向した延伸フィルム層も使用することにより、ガゼット袋10Aに、例えば、嵩密度が700g/L以上の粉末洗剤等を収容して袋に外側に押し広げる作用が働いた場合に、きれいに開口させることができる。
ガゼット袋10Aを形成する積層フィルムとしては、さらにポリアミド、ポリオレフィン、ポリエステル系樹脂フィルム層などを積層したものでもよい。その場合、層構成としては、ポリアミド、ポリエステル系樹脂フィルム層とポリオレフィン系樹脂フィルム層の積層の組み合わせとすることが好ましい。
なお、ガゼット袋10Aをこのような積層フィルムで形成することにより、開封後、フィルムの折りぐせにより袋が内側に折れ曲がって開口面積が狭まるという事態を防ぐことができる。
また、この積層フィルムには、必要に応じて、印刷適性を向上させる層や、シール性を向上させる層を設けても良い。
積層フィルム全体の層厚としては、内容物が無い状態でもガゼット袋10Aが自立する程度にフィルムがコシを有するように、好ましくは40μm以上、より好ましくは100μm以上であり、好ましくは200μm以下、より好ましくは150μm以下である。これにより、ガゼット袋10Aを開封後、ガゼット袋10A内の粉末状物質の使用に伴って粉末状物質が減り、粉末状物質がガゼット袋10Aを容器本体32の内壁に押し付ける位置が下がっても、ガゼット袋10Aが開口状態を維持し、粉末状物質の取り出しやすさを保つことができる。
このガゼット袋10Aは、上述の積層フィルムを使用することに加えて、ノッチ20を上下から挟む領域に補強テープ21、22が設けられ、補強テープ21、22の間がハーフカット領域23となっていることにより、ノッチ20から引き裂いた場合の開封ラインが顕著に安定し、ガゼット袋10Aの全幅を容易に引き裂けるものとなっている。図2は、ハーフカット領域23付近Aのフィルムの拡大平面図であり、図3は、そのB−B断面図である。
ここで、補強テープ21、22は、OPP(二軸延伸ポリプロピレン)、PET、ONy(二軸延伸ナイロン)等のフィルムを粘着剤で貼着したものとすることができる。これらのフィルム厚は、ノッチ20から開封するときの開封ラインの引き裂き直進性を向上させる点から12μm以上が好ましく、またガゼット袋10Aの製袋工程においてトップシール13をシールするときにシールバーとフィルムとに段差ができないようにする点から80μm以下が好ましく、50μmがより好ましい。
2本の補強テープ21、22の幅は、同じにしてもよいが、開封時にノッチ20から上向きの力がかかりやすく、上方に引き裂けやすいため、上側の補強テープ21を下側の補強テープ22よりも幅広にしてもよい。より具体的には、上側の補強テープ21の幅L1を、3〜20mmとし、下側の補強テープ22の幅L2を2〜15mmとする。
2本の補強テープ21、22の間隔L3は、仮に斜め上方向、斜め下方向或いは上下方向にうねって開封されたとしても、ガゼット袋の開封端の最大高さと最低高さの差を大きくしないようにする観点から、好ましくは3〜50mm、より好ましくは10〜20mmである。
ハーフカット領域23に多数形成されている、ハーフカットライン24の配列は、個々のハーフカットライン24がガゼット袋の幅方向に延びたものであれば特に制限はないが、図2に示したように、ハーフカットライン24が所定間隔で断続的に幅方向に連なっている直線を複数列設けたもの、または、ハーフカットライン24を千鳥格子状に配列したものとすることが好ましい。
また、ハーフカットラインは、断続的なハーフカットラインに限定されず、連続的なハーフカットラインを所定の間隔で複数列設けても良い。
個々のハーフカットライン24の長さL4は、好ましくは1〜5mm、より好ましくは2〜4mmである。またガゼット袋の幅方向で隣り合うハーフカットライン24同士の間隔L5は、好ましくは1.0〜2.5mm、より好ましくは1.5〜2mmであり、幅方向に延びたハーフカットライン24の配列同士の間隔L6は、好ましくは1.0〜2.5mm、より好ましくは1.5〜2mmである。
ハーフカットライン24の切込深さは、5〜20μmとすることが好ましい。特に、図3に示すように、ガゼット袋10Aの外側に、ガゼット袋10Aの幅方向の引裂性を有する外側延伸フィルム層25があり、ガゼット袋10Aの内側に、ガゼット袋10Aの上下方向に配向している内側延伸フィルム層26がある場合に、ハーフカットライン24の切込深さは、外側延伸フィルム層25を切断してフィルム層の厚み方向に貫通させ、さらに内側延伸フィルム層26も切断し、フィルム層の厚み方向に貫通させない深さとすることが好ましい。
このようなハーフカットライン24は、レーザー加工、トムソン刃によるカット加工等により形成することができる。特に断続的なハーフカットラインの場合には、従来技術であるトムソン刃によるカット加工を用いることができ、加工が容易となる。
なお、ハーフカット領域23は、2本の補強テープ21、22の間に設けられていればよく、必ずしも袋の全周になくてもよいが、開封ラインをより安定させる点から、袋の全周にわたって設けることが好ましい。一方、ハーフカット領域23を袋の全周にわたって形成しない場合、少なくともマチ11におけるフィルムの折り返し部分にハーフカット領域23を設けると、ガゼット袋10Aの開口が容易となる。
また、ハーフカット領域23は、2本の補強テープ21、22の間で帯状に設けてもよいが、2本の補強テープ21、22の間のフィルム全体をハーフカット領域とすることが好ましい。この場合、ハーフカット領域23は、2本の補強テープ21、22の貼着領域と重なってもよく、2本の補強テープ21、22の貼着領域よりも袋の上側又は下側にはみ出ないことが好ましい。
このように補強テープ21、22とハーフカット領域23を有するガゼット袋10Aの製造方法としては、例えば、まず、ガゼット袋10Aを形成する1枚の積層フィルムに、ハーフカット領域23と補強テープ21、22を設け、次いでその積層フィルムを、ヒートシール等による縦シールで筒状に成形し、ノッチ20を形成し、両側部にマチ11が形成されるようにガイドを当てて筒状体を折り畳み、図4に示すように、下端部にボトムシール14と斜めシール15を形成し、上端に開口を有する空袋を得る。この空袋に粉末状物質を充填し、上端部にトップシール13を形成することによりガゼット袋10Aを製造する。
ここで、マチ11は、ガゼット袋10Aの上下方向の折れ曲がり部に折り筋が無いか、部分的に折り筋がつくように折り筋を弱く形成することが好ましい。より具体的には、ガゼット袋10Aの両側部となる領域を、マチ11を形成させるガイド部に強くあてずにボトムシール14及び斜めシール15を形成し、図6に示すように、そのガゼット袋10Aに内容物を充填しない状態でマチ11を平板50上に置いた場合に、折り筋11aと平板50との距離L6が2mm以下となるようにすることが好ましい。これにより、ガゼット袋10Aに嵩密度が700g/L以上の粉末を入れ、それを箱形の容器本体に入れると、ガゼット袋の周面が容器本体の内壁に押し付けられて広がりやすくなり、後述するようにガゼット袋を開封した後の開口面をすぼまりにくくすることができる。
ガゼット袋10Aを袋の幅方向に開封したときの開口部の周長、即ち、ガゼット袋の胴部の周長は、容器本体32の内寸の周長に対して、略同寸とすることが好ましい。これにより、図7Cに示すように、容器本体32内でガゼット袋10Aを開封後、その袋10A内の粉末状物質Pが広がろうとすることにより、ガゼット袋10Aの周面の略全面が容器本体32の内壁に押し付けられる。このため、ガゼット袋10Aは開口形状が広く安定し、粉末状物質Pを計量スプーンで取り出しやすくなる。ここで、略同寸とは、ガゼット袋10Aの上端開口部の周長が容器本体32の内寸の周長に対して過度に短いことにより、ガゼット袋10Aの上端開口部が内側に倒れたり、反対に、ガゼット袋10Aの上端開口部の周長が過度に長いことによりガゼット袋10Aに大きなたるみができたりする場合を含まず、容器本体32内でガゼット袋10Aの上端開口部が内側に倒れず、かつガゼット袋10Aの上端開口部にたるみができない程度にガゼット袋10Aの上端開口部の周長と容器本体32の内寸の周長が同程度であることをいう。
縦シール部12に、開封開始部として形成されているノッチ20は、V字型の切込で形成されている。開封開始部として、I型のノッチ、U字形のノッチ、微小な孔を無数にあけた「マジックカット」(登録商標)等を形成してもよい。
縦シール部12におけるノッチ20の形成位置は、ノッチ20とガゼット袋10Aの底面との距離(より具体的には、ノッチ20における引き裂き開始位置とガゼット袋10Aの底面との距離)が、容器本体32の深さ以下であって、容器本体32の深さと略同寸(例えば、これらの差が5mm以内)となる位置が好ましい。この形成位置は、図7Bに示すように、容器本体32の開口縁33に掛けた手で、ガゼット袋10Aの上端部であって、ガゼット袋10Aにおける高さ方向の位置がノッチ20と同程度の部分を把持したときに、ガゼット袋10Aの底面16を容器本体32の底面34から浮き上がらせる位置となる。この場合、ガゼット袋10Aの底面16が、容器本体32の底面34から浮き上がる高さHは、50mm以下とすることが好ましく、本発明においては浮かさなくともよいが、10mm以上浮き上がらせることがより好ましい。なお、浮き上がりの有無に関わらず、ガゼット袋10Aの開封時には容器本体32の外側でノッチ20を引き裂くと、ガゼット袋10Aを直線状に引き裂くことがさらに容易となる。ノッチ20の形成位置を、上述のようにガゼット袋10Aを把持したときに、ガゼット袋10Aの底面16が容器本体32の底面34から浮き上がる位置とすることにより、ノッチ20から開封した後のガゼット袋10Aを容器本体32の底面34に戻した場合に、ガゼット袋10Aの開口面を、容器本体32の開口面とガゼット袋10Aにおける内容物の上面との間に位置させることができ、よって、ガゼット袋10Aの周面が内容物によって容器本体32へ強く押し付けられることにより、ガゼット袋10Aの開口面も大きく広く開いた状態で維持され、内容物の取出が容易となる。これに対し、ノッチ20から開封したガゼット袋10Aの開口面が容器本体32の開口面の高さを超えると、容器本体32の蓋31を閉じるときに、ガゼット袋10Aの上端部を折り曲げなくてはならないので、ガゼット袋10Aの開口面を大きく開いた状態で維持することができない。反対に、ノッチ20の形成位置が低すぎると、ガゼット袋10Aの開封時にノッチ20を容器本体32の外側へ出しにくくなる。
なお、内容物を充填したガゼット袋10Aを容器本体32に収容し、ガゼット袋10Aの上部を上方に伸ばした状態におけるガゼット袋10Aの上端部の位置は、容器本体32の開口面から10〜50mm程度上方に突出する位置が好ましい。これにより、ノッチ20の上下を把持してガゼット袋10Aを引き裂くことが容易となる。
一方、容器本体32としては、板紙、プラスチックシート等の板紙状材料を用いて形成された直方体型の容器とすることができる。
また、蓋31は、容器本体32の上面開口部を覆うものであればよく、例えば、その一縁辺が容器本体32の背面とヒンジ状に結合したものを使用することができる。
ガゼット袋10Aが箱形容器30に詰替袋として収容されている場合に、ガゼット袋10Aの使用方法としては、まず、図7Aに示すように、箱形容器30の蓋31を開け、図7Bに示すように、ガゼット袋10Aの上部を容器本体32から引き出し、容器本体32の開口縁33に掛けた手でガゼット袋10Aの上端部を把持してガゼット袋10Aの底面16が容器本体32の底面34から0〜50mm程度浮きあがるように持ち上げ、容器本体32の外側に引き出したノッチ20からガゼット袋10Aをその幅方向に引き裂く。このように引き出して引き裂くことにより、ガゼット袋10Aを直線状に引き裂くことが容易となる。なお、ガゼット袋10Aを容器本体32の底面34から持ち上げずに、ノッチ20からガゼット袋10Aをその幅方向に引き裂くこともできる。
ノッチ20からの引裂により、ガゼット袋10Aはその全幅にわたって上端部が除去される。そして、図7Cに示すように、容器本体32内に残ったガゼット袋10Aは、ガゼット袋10A内の粉末状物質Pによって容器本体32の内壁に矢印で示すように押し付けられ、広く開口する。
ガゼット袋10A内の粉末状物質Pの使用により、粉末状物質Pが無くなった場合には、粉末状物質Pが充填された新たな詰め替え用のガゼット袋10Aを用意し、それまでのガゼット袋10Aと取り替える。
なお、ガゼット袋10Aに充填する粉末状物質Pとしては、粉末洗剤、砂糖、塩等の顆粒ないし粉末の粉末状物質をあげることができる。粉末状物質Pの嵩密度は700g/L以上であってもよい。
以上、図1に示したガゼット袋10Aについて、本発明の一実施例を説明したが、本発明は、種々の態様をとることができる。例えば縦シール部が設けられる位置は、ガゼット袋の幅方向の中央部に限定されず、ガゼット袋の幅方向に交わるように設けられていれば良い。より具体的には、図8に示すガゼット袋10Bのように、袋のコーナー部の一辺に上下方向に延びた縦シール部12が形成され、そこにノッチ20等の開封開始部を設けてもよい。このガゼット袋10Bにおいても、2本の補強テープ21、22が袋の全周にわたって貼着され、2本の補強テープ21、22の間がハーフカット領域23となっており、ハーフカット領域23内の縦シール部12にノッチ20が設けられている。更に、縦シール部はガゼット袋の幅方向の中央部とコーナー部との間に設けられても良い。
図9に示すガゼット袋10Cは、図1に示したガゼット袋10Aのトップシール13のシール幅を広げ、上方の補強テープ21の下端縁とトップシール13の下端縁とを重ねたものである。これにより引裂直進性をより向上させることができるので好ましい。
本発明において、補強テープは2本に限られない。また、断続的に延びた補強テープがガゼット袋の全周にわたって貼着されるようにしても良い。
この他、ガゼット袋としては、底部にマチを有する底ガゼットタイプのものも使用することができる。
更に、本発明のガゼット袋は詰替袋として使用する以外に、バッグインカートンの内袋用としても使用することができる。また、箱形容器を使用せず、ガゼット袋単体でも使用することができる。
本発明のガゼット袋は、粉末洗剤等の粉末状物質が充填される袋として有用である。
10A、10B、10C ガゼット袋
11 マチ
11a 折り筋
12 縦シール部
13 トップシール
14 ボトムシール
15 斜めシール
16 底面
20 ノッチ(開封開始部)
21 補強テープ
22 補強テープ
23 ハーフカット領域
24 ハーフカットライン
25 外側延伸フィルム層
26 内側延伸フィルム層
30 箱形容器
31 蓋
32 容器本体
33 開口縁
34 底面
50 平板

Claims (9)

  1. 上端が開口しているフィルム製のガゼット袋であって、
    ガゼット袋を形成するフィルム同士がシールされている帯状の縦シール部を有し、
    該フィルムは、ガゼット袋の幅方向に配向している延伸フィルム層と、ガゼット袋の上下方向に配向している延伸フィルム層を有する積層フィルムであり、
    ガゼット袋の上部に、補強テープが、ガゼット袋の上下方向に間隔をあけて並設され、ガゼット袋の幅方向に延びており、
    該補強テープの上下方向の間に、ガゼット袋の幅方向のハーフカットラインが複数列形成されたハーフカット領域が設けられ、
    ハーフカット領域内の縦シール部に開封開始部を有するガゼット袋。
  2. 補強テープが、ガゼット袋の全周にわたって貼着されている請求項1記載のガゼット袋。
  3. ハーフカット領域が、ガゼット袋の全周にわたって形成されている請求項1又は2記載のガゼット袋。
  4. 補強テープの上下方向の間のフィルム全体がハーフカット領域である請求項1〜3のいずれかに記載のガゼット袋。
  5. 補強テープの上下方向の間隔が3〜50mmである請求項1〜4のいずれかに記載のガゼット袋。
  6. ガゼット袋の幅方向に配向している延伸フィルム層が、ガゼット袋の上下方向に配向している延伸フィルム層に対してガゼット袋の外側にあり、ハーフカット領域のハーフカットラインの切込深さが、5〜20μmである請求項1〜5のいずれかに記載のガゼット袋。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のガゼット袋に粉末状物質が充填され、上端部がシールされているガゼット袋。
  8. 上面に開口部を有し、該開口部を覆う蓋を備えた箱形の容器本体に収容されるガゼット袋であって、開封開始部とガゼット袋底面との距離が、箱形の容器本体の深さ以下であって、箱形の容器本体の深さと略同寸である請求項7記載のガゼット袋。
  9. 請求項8に記載のガゼット袋が収容された箱形容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017218182A (ja) * 2016-06-07 2017-12-14 日清食品ホールディングス株式会社 包装体
JP2018047921A (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 フジモリプラケミカル株式会社 ガゼット袋

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