JP5742386B2 - 箱形容器 - Google Patents

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本発明は、粉末洗剤等の粉末状物質の容器として好適な箱形容器に関する。
粉末洗剤等の顆粒ないし粉末の粉末状物質に用いる容器として、板紙、プラスチックシート等の板紙状材料からなる箱形容器が使用されている(特許文献1)。この箱形容器は、内容物の使用後には通常廃棄される。
これに対し、省資源化の点から、内容物を詰替袋に充填し、その袋ごと箱形容器に入れることにより、箱形容器を繰り返し利用することが知られており、詰替袋を厚紙製とし、その詰替袋の開封容易性を高めるため、側面上部に外方へ突出する引剥爪とその引剥爪に対応する部分に引剥用ガイドテープを設け、また、廃棄時にはコンパクトに袋を折り畳めるようにするために袋の底部に折曲げ線を設けることが提案されている(特許文献2)。また、詰替袋を紙製又はプラスチックフィルム製のガゼット袋とし、詰替袋を収容する箱形の容器本体に詰替袋の開口縁部を係止する係止部を設け、詰替袋の開口がつぼまらないようにすることが提案されている(特許文献3)。
実開平6−1221号公報 実開平6−32364号公報 特開2010−143635号公報
しかしながら、詰替袋として厚紙製のものを使用し、袋体へ折曲げ線の加工をし、開封のための引剥爪や引剥用ガイドテープを設けると、袋の製造コストが高くなる。詰替袋をプラスチックフィルム製とする場合には、縁部にノッチを形成することにより詰替袋を引き裂いて開封できることもあるが、引き裂きラインが安定しない。また、プラスチックフィルムが伸びてしまい、引き裂きをできなくなることもある。これに対し、本発明は、箱形容器内で収容する詰替袋をフィルム製とし、より簡便な構成で確実に詰替袋を開封できるようにすることを目的とする。
本発明者は、容器本体に収容する袋の特定の位置にノッチ等の開封開始部を設けると、開封開始時に開封開始部の下近傍を指で把持して開封すべきラインを容器本体の外側に配置し、そのラインを伸ばすことができるので、袋を開封開始部から直線状に引き裂くことが容易となり、かつ開封後の袋の開口面を、容器本体の開口面と袋内の内容物の上面との間に位置させることができ、開口面がその位置にくることにより、開封後に袋が内容物によって容器本体へ強く押し付けられると袋の開口面が広く開いた状態で維持されることを見出した。
即ち、本発明は、粉末状物質が充填されたフィルム製の袋、該袋を収容した箱形の容器本体、容器本体の開口部を覆う蓋を備えた箱形容器であって、
袋が、底部又は側部にマチを有し、上部が平袋型で、上端部に対して底部で袋の内法の幅が狭い逆テーパー型であり、
袋の上下方向に延びたシール部に開封開始部を有し、
容器本体の開口縁に掛けた手で開封開始部の下近傍を把持したときに、袋の底面が容器本体の底面から浮く位置に開封開始部が形成されている箱形容器を提供する。
本発明の箱形容器によれば、容器本体に収容する袋の特定の位置に開封開始部を設けたので、開封開始時に開封開始部の下近傍を指で把持し、把持部と反対側の袋の側部を容器本体の開口縁に載せるように係止させて開封すべきラインを容器本体の外側に配置し、そのラインを伸ばすことができる。したがって、容器本体の外側で袋を開封開始部から直線状に引き裂くことが容易となる。さらにこうして開封された袋の開口面は、容器本体の開口面と詰替袋における内容物の上面との間に位置し、かつこの袋の開口面は、袋が内容物によって容器本体へ強く押し付けられることにより、大きく広く開いた状態で維持される。したがって、内容物の取出が容易となる。よって、容器本体内で袋が大きく開口するように袋を容器本体の内壁に掛止させるための切り込み、穴、押さえ部材などを容器本体に設けることが不要となる。
さらに、袋の形状が逆テーパー型であるので、袋の詰め替え時に、容易に袋を容器本体
に挿入することができ、また逆テーパー型であることにより、より一層袋が内容物によって容器本体に押し付けられ、開口状態が維持されやすくなる。
図1は、実施例の箱形容器の斜視図である。 図2は、図1の箱形容器とその中に収容されている袋の斜視図である。 図3は、粉末状物質が充填されていない袋の(1)正面図、(2)A−A図、(3)B−B図、及び(4)底面図である。 図4Aは、図1の箱形容器の容器本体を開けた状態の斜視図である。 図4Bは、図1の箱形容器の袋の開封開始前に袋を把持した状態の斜視図である。 図4Cは、図1の箱形容器の袋の開封開始時の斜視である。 図4Dは、図1の箱形容器の袋の引裂後の斜視図である。 図5は、粉末状物質が充填されていない袋10Bの(1)正面図及び(2)A−A図、(3)B−B図である。 図6は、粉末状物質が充填されていない袋10Cの(1)正面図及び(2)C−C図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を具体的に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
図1は、本発明の一実施例の箱形容器1の斜視図である。この箱形容器1は、図2に示すように、粉末状物質が充填されたフィルム製の袋10Aを矩形の容器本体30に収容し、蓋40で容器本体30の開口部を閉じたものである。
図3は、説明の便宜上、内容物を入れない状態での袋10Aの正面図(1)とA−A図(2)、B−B図(3)及び底面図(4)を示したものである。同図に示すように、この袋10Aは、1枚のフィルムシートを、底部に折り返しのマチ11が形成されるように矩形に折り畳み、両側部にヒートシール等によりサイドシール12を形成し、上端部にトップシール13を形成し、底部の折り返し部にヘムシール14を形成したものである。この場合、両側部のサイドシール12は、マチ11の領域では底部側にいくほどシール幅が広くなっている。また、トップシール13とサイドシール12により、袋10Aの上部は平袋型にシールされている。このため、底部において内容物が充填される袋の内法の幅W1 が、袋10Aの上端部において内容物が充填される袋の内法の幅W2 よりも狭く、袋10Aに粉末状物質が充填されると、図2に示すように、上端部に対して下端部の幅が狭い逆テーパー型となり、マチ11により形成される底部の面積(図3(4)でハッチングを付した部分に対応する面積S)を容器本体30の底面の面積と同等若しくはそれよりも狭くすることができる。したがって、容器本体30内の袋10Aを詰め替えるときに、容易に袋10Aを容器本体30に挿入することができる。また、この袋10Aには、底部にヘムシール14が形成されているので、内容物である粉末状物質が袋10Aに充填されると、袋10Aの底部のマチ11が袋10Aの厚み方向に広がるため、詰め替え袋単体としての自立性が安定する。
サイドシール12は袋10Aの両側部において上下方向に延びており、各サイドシール12には、開封開始部としてV字型に切り込まれたノッチ16が設けられている。なお、本発明において、開封開始部としては、I字型ノッチ、U字型ノッチ、マジックカット等を形成してもよい。
サイドシール12におけるノッチ16の形成位置は、図4Bに示すように、容器本体30の開口縁31に掛けた手でノッチ16の下近傍を把持したときに、袋10Aの底面18を容器本体30の底面32から浮かせられる位置となっている。この場合、袋10Aの底面18が、容器本体30の底面32から浮き上がる高さHは、10〜50mmとすることが好ましい。これにより、袋10Aの開封時に、把持部と反対側の袋10Aの側部19を容器本体30の開口縁31に載せるように係止させて開封すべきライン(本実施例においては両側部のノッチ16を結ぶライン)を容器本体30の外側で伸ばすことができる。したがって、容器本体30の外側で袋10Aをノッチ16から直線状に引き裂くことが容易となる。
このようなサイドシール12におけるノッチ16の上下方向の形成位置は、より具体的には、例えば、内容物を充填した袋10Aを容器本体30に収容し、袋10Aの上部を上方に伸ばした状態で、容器本体30の開口面から1〜5mm程度下とすることが好ましい。この高さが容器本体30の開口面の高さを超えないようにすることにより、開封後の袋10Aの開口面を、容器本体30の開口面と袋10Aにおける内容物の上面との間に位置させることができるので、袋10Aが内容物によって容器本体へ強く押し付けられることにより、袋10Aの開口面も大きく広く開いた状態で維持され、内容物の取出が容易となる。これに対し、ノッチ16から開封した袋10Aの開口面が容器本体30の開口面の高さを超えると、容器本体30の蓋40を閉じるときに、袋10Aの上端部を折り曲げなくてはならないので、袋10Aの開口面を大きく開いた状態で維持することができない。反対に、ノッチ16の形成位置が低すぎると、袋10Aの開封時にノッチ16を容器本体30の外側へ出しにくくなり、袋10Aを直線状に開封することが難しくなる。
なお、内容物を充填した袋10Aを容器本体30に収容し、袋10Aの上部を上方に伸ばした状態における袋10Aの上端部の位置は、容器本体30の開口面から10〜50mm程度上方に突出する位置が好ましい。これにより、ノッチ16の上下を把持して袋10Aを引き裂くことが容易となる。
また、図3に示すように、袋10Aには、トップシール13の下方でノッチ16の直ぐ上に、袋10Aの表裏のフィルムを袋10Aの幅方向に帯状にシールした引裂誘導シール15を形成し、引裂誘導シール15の直下で袋10Aの幅方向に、易カット性を向上させるレーザー加工を施すことが好ましい。同図において、符号20は、このレーザー加工を施したレーザー加工ラインを表している。
レーザー加工ライン20を形成するレーザー加工としては、袋10Aの形成フィルム表面に傷を付ける程度が好ましい。また、レーザー加工ライン20は両側部のノッチ16を結ぶ線上に形成することが好ましい。
引裂誘導シール15の形成により、図4Cに示すように、表裏のフィルムが共に引裂誘導シール15に沿って引き裂かれるので、表裏のフィルムの引裂方向が揃い、袋10Aを容器本体30に入れたまま、容易に袋10Aを幅方向に開口することができる。特に、袋10Aが引裂性を有さない汎用的なフィルムである場合に、引裂誘導シール15とノッチ16の形成が、袋10Aを幅方向に直線的に引き裂く引裂直進性の向上に有用である。また、袋10Aが引裂性を有するフィルムで形成されている場合でも、引裂誘導シール15やノッチ16が形成されていないときにトップシール13の直下以外で袋10Aを引き裂こうとすると、袋10Aの表裏のフィルムが揃わず、段違いになったり、片側のフィルムが飛び出したりすることにより、開封後の袋10Aの使い勝手が低下することがあるが、引裂誘導シール15とノッチ16の形成により、このような不都合をなくすことができ、袋の幅方向の引裂直進性を顕著に高めることができる。なお、引裂誘導シール15の形成方法としては、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等によることができる。
袋10Aの上端部で開口したときの開口部の周長は、容器本体30の内寸の周長に対して、略同寸法とすることが好ましい。これにより、図4Dに示すように、袋10Aを開封後、袋10A内の粉末状物質Pが広がろうとすることにより、袋10Aの周面の略全面が容器本体30の内壁に押し付けられる。このため、袋10Aは開口形状が広く安定し、粉末状物質Pを計量スプーンで取り出しやすくなる。ここで、同寸法程度とは、袋10Aの上端開口部の周長が容器本体30の内寸の周長に対して過度に短いことにより、袋10Aの上端開口部が内側に倒れたり、反対に袋10Aの上端開口部の周長が過度に長いことにより袋10Aに大きなたるみができたりする場合を含まず、容器本体30内で袋10Aの上端開口部が内側に倒れず、かつ袋10Aの上端部にたるみができない程度に袋10Aの開口部口の周長と容器本体30の内寸の周長が同程度であることをいう。
この箱形容器1において、袋10Aを形成するフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン等のポリアミド;低密度ポリエチレン(LDPE)、リニア低密度ポリエチレン(L-LDPE)、延伸ポリプロピレン(OPP)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等のオレフィン系フィルム等が挙げられ、単層又は積層フィルムとして使用できる。中でも、延伸などにより引裂直進性を有するフィルムが好ましく、特に、袋10Aを形成するフィルムを外側表層及び/又は中間層と内側シーラント層とを備えた積層フィルムとする場合、内側シーラント層と、外側表層及び/又は中間層がそれぞれ袋の幅方向(図3の矢印X方向)の引裂直進性を有することが好ましい。内側シーラント層で引裂直進性を有するものとしては、リニア低密度ポリエチレン(L-LDPE)等に対して易カット加工を施したものが好ましい。
なお、引裂直進性を有するフィルムを使用する場合に、袋10Aの全体で使用してもよく、引裂性を付与する袋上部のみで使用してもよい。
袋10Aを形成するフィルムとしては、袋10Aに充填する粉末状物質に応じて、酸素、水などに対してバリア性を有するものを使用することが好ましい。これにより、容器本体30自体に必要とされるバリア性を低下させることができ、容器本体30の製造コストを低減し、箱形容器1全体としての製造コストも低減させることができる。袋10Aを形成するフィルムにバリア性を持たせるためには、袋10Aを形成するフィルムに、バリア性を有するフィルム層を積層すればよい。この他、必要に応じて、袋10Aを形成するフィルムには、印刷適正を向上させる層や、シール性を向上させる層を設けても良い。
袋10Aを形成するフィルムの厚さとしては、内容物が無い状態でも袋10Aが自立する程度にフィルムがコシを有するように、好ましくは40〜200μm、より好ましくは100〜150μmとする。これにより、袋10Aを開封後、袋10A内の粉末状物質の使用に伴って粉末状物質が減り、粉末状物質が袋10Aを容器本体30の内壁に押し付ける位置が下がっても、袋10Aが開口状態を維持し、粉末状物質の取り出しやすさを保つことができる。なお、袋10Aの自立性は、前述のように、袋10Aの底部にヘムシール14を形成することによっても向上させることができる。
一方、容器本体30としては、板紙、プラスチックシート、プラスチックボックス等の板紙状材料を用いて形成された直方体型の容器とすることができる。
また、蓋40は、容器本体30の上面開口部を覆うものであればよく、例えば、その一縁辺が容器本体30の背面とヒンジ状に結合したものを使用することができる。
箱形容器1の使用方法としては、図4Aに示すように蓋40を開け、図4Bに示すように、袋10Aの上部を容器本体30から引き出し、容器本体30の開口縁31に掛けた手でノッチ16の下近傍を把持して袋10Aの底面18が容器本体30の底面32から10〜50mm程度浮きあがるように持ち上げ、ノッチ16の下近傍の把持した部分と反対側の袋10Aの側部19を容器本体30の開口縁31に載せるように係止させ、開封すべきラインを容器本体30の外側で伸ばす。次に、図4Cに示すように、ノッチ16から袋10Aをその幅方向に引き裂く。この引裂により、袋10Aはその全幅にわたってその上端部が除去される。そして、図4Dに示すように、容器本体30内に残った袋10Aは、袋10A内の粉末状物質Pによって容器本体30の内壁に矢印で示すように押し付けられ、広く開口する。
袋10A内の粉末状物質Pの使用により、粉末状物質Pが無くなった場合には、粉末状物質Pが充填された新たな詰め替え用の袋10Aを用意し、それまでの袋10Aと取り替える。この取り替え時において、粉末状物質Pが充填された袋10Aは逆テーパー型をしているので、容易に袋10Aを容器本体30に挿入することが可能となる。
以上、図1に示した箱形容器1について、本発明の一実施例を説明したが、本発明は、種々の態様をとることができる。例えば、袋としては、図5に示すように、袋10Bの底部にマチ11を設けるとともに、袋10Bの底部が舟形になるように、底部の両サイドをシールするとともにカットし、底部の両サイドでは、2筋のサイドシールが重なり合うようにしてもよい。
また、図5に示したように、トップシール13のシール幅L1を幅広に形成することにより、引裂誘導シール15を省略し、トップシール13の直下のサイドシール12部分にノッチ16を形成してもよい。なお、引裂誘導シール15を省略する場合のトップシール13のシール幅L1としては、トップシール13の直下で袋10Bが引き裂けるように袋10Bの上端を摘む場合の摘み易さの点から、10mm以上とすることが好ましい。
図6に示すように、袋10Cの上部をピロー型としてもよく、袋10Cの底部両サイドにマチ11を設け、袋10Cの底部では、マチ11の折り込み形状のままボトムシール17を形成してもよい。この場合、ノッチ16は、合掌貼りシール部21に形成する。
これらの袋10B、10Cも粉末状物質を充填すると逆テーパー型となるので、袋の詰め替え時に容易に容器本体に挿入することができる。
なお、袋に充填する粉末状物質としては、粉末洗剤、砂糖、塩等の顆粒ないし粉末の粉末状物質をあげることができる。粉末状物質の嵩密度は700g/L以上であれば、袋を外側に開く作用によりきれいに開口できてよい。本発明によれば、袋内の粉末状物質が800g以上となる場合でも、袋を形成するフィルムに、そのような充填量を収容するに十分な強度を持たせ、かつ袋を容易に開封することが可能となる。
(1)箱形容器の作製
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
図1に示した箱形容器を、袋のフィルム材料として表1の層構成の積層フィルムを使用して作製した。この場合、容器本体の寸法は、長手方向148mm、奥行き89mmとし、袋10Aの寸法は、長手方向230〜240mmとした。また、いずれの袋においても、LLDPE層の延伸方向が袋の幅方向となるようにした。
(2)評価
得られた箱形容器の袋の直進カット性を次のように試験し、次の基準で3段階に評価した。
(2-1)試験方法
袋に、粉末状物質として粉末洗剤を900g充填し、箱形容器の容器本体内に入れ、袋が容器本体で浮くように袋をつまみ上げ、ノッチから袋を引き裂き、引裂時の直進カット性を評価した。
(2-2)評価基準
◎:直進カットできる
○:カットできる
×:カットできない
結果を表1及び表2に示す。
Figure 0005742386
Figure 0005742386
[表1,2の注]
表層の層厚:12〜20μm
中間層の層厚:12〜40μm
裏層の層厚:40〜120μm
表1,表2の結果から、シーラント層とする裏層に、易カット加工を施したリニア低密度ポリエチレン(L-LDPE)を使用することにより、フィルムの直進カット性を向上させることができ、それに中間層又は表層として易カット加工又はレーザー加工を施したフィルムを積層するとフィルムの直進カット性がさらに向上することがわかる。
本発明の箱形容器は、粉末洗剤等の粉末状物質の容器として有用である。
1 箱形容器
10A、10B、10C 袋
11 マチ
12 サイドシール(上下方向のシール)
13 トップシール
14 ヘムシール
15 引裂誘導シール
16 ノッチ
17 ボトムシール
18 袋の底面
19 把持部と反対側の袋の側部
20 レーザー加工ライン
21 合掌貼りシール部
30 容器本体
31 容器本体の開口縁
32 容器本体の底面
40 蓋
H 袋の底面が容器本体の底面から浮き上がる高さ
P 粉末状物質
X 引裂方向
W1 袋の底部における正味の幅
W2 袋の上部における正味の幅

Claims (5)

  1. 粉末状物質が充填されたフィルム製の袋、該袋を収容した箱形の容器本体、容器本体の開口部を覆う蓋を備えた箱形容器であって、
    袋が、底部又は側部にマチを有し、上部が平袋型にシールされ、上端部に対して底部で袋の内法の幅が狭い逆テーパー型であり、
    袋の上下方向に延びたシール部に開封開始部を有し、
    容器本体の開口縁に掛けた手で開封開始部の下近傍を把持したときに、袋の底面が容器本体の底面から浮く位置に開封開始部が形成されている箱形容器。
  2. 袋の底部が矩形状であり、袋の厚みが40〜200μmである請求項1記載の箱形容器。
  3. 袋の表裏のフィルムを袋の幅方向に帯状にシールした引裂誘導シールが、袋の上端のトップシールの下方に形成され、袋の幅方向のレーザー加工が引裂誘導シールの直下に施されている請求項1又は2記載の箱形容器。
  4. 袋を形成するフィルムが積層フィルムであり、該積層フィルムを構成する内側シーラント層と、外側表層及び/又は中間層がそれぞれ袋の幅方向の引裂直進性を有する請求項1〜3のいずれかに記載の箱形容器。
  5. 袋に収容された粉末状物質の嵩密度が700g/L以上である請求項1〜4のいずれかに記載の箱型容器。
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