JP3113476U - 包装袋 - Google Patents

包装袋 Download PDF

Info

Publication number
JP3113476U
JP3113476U JP2005004214U JP2005004214U JP3113476U JP 3113476 U JP3113476 U JP 3113476U JP 2005004214 U JP2005004214 U JP 2005004214U JP 2005004214 U JP2005004214 U JP 2005004214U JP 3113476 U JP3113476 U JP 3113476U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging bag
opening
space
notch
heat seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2005004214U
Other languages
English (en)
Inventor
和良 高橋
祐一 岡田
景子 伊藤
陽子 大久
Original Assignee
ヱスビー食品株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヱスビー食品株式会社 filed Critical ヱスビー食品株式会社
Priority to JP2005004214U priority Critical patent/JP3113476U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3113476U publication Critical patent/JP3113476U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 粉体又は粉粒物等の内容物を収納するプラスチックフィルム製の包装袋であって、開封後に内容物を容器に簡単に詰め替えできるようにした包装袋を提供する。
【解決手段】 粉体又は粉粒物等の固形分からなる内容物を収納する包装袋1がプラスチックフィルムで形成され、この包装袋1の上端領域を所定の形状にヒートシールすることにより包装袋1内の一方の隅部に注出口となる偏平状の空間部6を、前記内容物の収納部5と連通させて突出状態に形成する。空間部6の外側部に沿って切り込み7又は狭幅スリットを、前記上端領域のヒートシール部4にその上端縁から下方に向けて設け、この切り込み7を境にして前記空間部6側の縁にノッチ8を設ける。
【選択図】 図1

Description

本考案は、粉体又は粉粒物等を収納するプラスチックフィルム製の包装袋であって、ヒートシールされている開口予定部を切り開くと注出口が形成されるようにした包装袋の改良に関する。
一般に、粉体又は粉粒物からなる内容物例えば胡椒、七味唐辛子、山椒、粉山葵、化学調味料等はガラスやプラスチック製の容器に詰め込まれており、使用時にはその容器の口部に嵌着されている小孔付きの中蓋から所要量排出して振り掛けるようにしている。前記容器内の内容物が消費された時には、詰め替え用の包装袋を開封して内容物を容器に詰め替えることが行われる。特に内容物が胡椒、七味唐辛子、山椒、粉山葵等の香辛料の場合には、通常プラスチックフィルム製の包装袋が詰め替え用として多く用いられている。
この種の詰め替え用包装袋は、上端ヒートシール部を水平に切除すると一方の側端部から他方の側端部に至る大きな開口が形成され、この開口を前記容器の口部にあてがいながら包装袋内の内容物を容器内に詰め替えるのが一般的である。この時、前記小孔付きの中蓋は容器の口部から外しておき、内容物の詰め替え後に再び容器の口部に嵌着する。しかしながら、この場合には、包装袋の開口が容器の口部よりも大きいため、包装袋の内容物が大量に排出してこぼれてしまう事態が発生する。
このような事態を防止するために、詰め替え用包装袋の上端ヒートシール部を水平に一部切除して小さな開口を形成するようにしたものが従来存在している。しかしながら、この場合には、包装袋の開口が容器の口部よりも小さいため、詰め替えるのに多大の時間を要し、又内容物が開口付近で詰まって円滑に排出せず詰め替え作業がし難い等の問題があった。
袋に収納されている内容物を他の容器に容易に詰め替えができるようにした従来技術としては、例えば特許文献1ないし特許文献3に開示されている。特許文献1に記載の液体包装容器は、柔軟なプラスチックフィルムからなる袋体に液体が収容されており、この液体収容部から液体注ぎ口が突設された状態で上部ヒートシール部が形成されたものである。そして、袋体の側縁部において、上記液体注ぎ口の立ち上がり側縁に対向する位置にノッチ部を設けると共に、このノッチ部を起点とする袋体の切断部を液体注ぎ口の立ち上がり側縁に沿って設けた構成である。この構成により、ノッチ部を起点として切断部を経由させ袋体を切断することにより、液体注ぎ口が液体収容部の上端から突出した状態で開口される。
特許文献2に記載の詰め替え用パウチは、周囲の端縁部をヒートシールして形成されるパウチの上部の一部に注出口部を設け、この注出口部の内面の補強部材装着部に、装着時は偏平で使用時に起こして筒状の開口部を形成できる折り畳み式の補強部材を熱接着で固定したものである。又、補強部材は、プラスチック等の剛性シートの必要部分に折り目線、切り目線を設けたシート体、又は両端が接合され折り目線で折り畳まれた筒状体で構成されている。
特許文献3に記載の詰め替え容器は、内部に内容物の収納部を形成するようにプラスチックシートの上部、左右の側部及び底部を巡る周辺部をシールして、下部が膨らみ上部が窄んだ立て置き式の詰め替え容器において、内容物注ぎ用ノズルが詰め替え容器の上部隅部に先細り状に形成され、収納部の上部シールにはノズルの開き角度よりも大きな開き角度でもってノズルの根元部からノズルの反対側の側部方向へ低く傾斜する傾斜シールを形成したものである。
特開平9−328145号公報 特開平11−79195号公報 特開2003−11993号公報
前記特許文献1ないし特許文献3に開示されている従来技術は、いずれも内容物が液体であって粉体又は粉粒物等の固形分を対象としたものではない。このため、特許文献1ないし特許文献3に開示されている構成のものを、そのまま粉体又は粉粒物等の内容物に適用するには問題がある。又、特許文献1のようにプラスチックフィルム製包装袋の側縁部にノッチを形成するものにおいては、プラスチックフィルムが硬質であるとノッチの角で手指に切り傷を負うことがある。特許文献2のように注出口部が包装袋から突起した状態で設けられるものにあっては、製造がし難くなってコスト高となり、製品の流通時、保管時等には注出口部が邪魔になるため取り扱い上好ましくない。特許文献3のように注ぎ口の形態が先細りのものにおいては、内容物が粉体又は粉粒物等の固形分の場合には詰まりが生じ易くなる。
本考案は、上記従来技術に鑑みなされたもので、内容物が粉体又は粉粒物等の固形分に適した包装袋であって、容易且つ安価に製造できると共に製品の流通時、保管時等での取り扱いがし易く、開封前にノッチの角によって手指に切り傷を負うことがなく、容器への詰め替えが円滑に且つ効率良く行えるようにした包装袋を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、本考案の請求項1は、粉体又は粉粒物等の固形分からなる内容物を収納する包装袋がプラスチックフィルムで形成され、この包装袋の上端領域を所定の形状にヒートシールすることにより包装袋内の一方の隅部に注出口となる偏平状の空間部を、前記内容物の収納部と連通させて突出状態に形成し、この空間部の外側部に沿って切り込み又は狭幅スリットを、前記上端領域のヒートシール部にその上端縁から下方に向けて設け、前記切り込み又は狭幅スリットを境にして前記空間部側のヒートシール部の縁にノッチを設けた包装袋を特徴とする。
本考案の請求項2は、請求項1の包装袋において、前記包装袋の上端領域のヒートシール部は、開封後に開口から内容物を落下させ易いように、下端縁の一部が前記注出口となる空間部に向かって傾斜して形成されていることを特徴とする。
本考案の請求項3は、請求項1又は請求項2の包装袋において、前記切り込み又は狭幅スリットの下端部に、この下端部から前記空間部とは反対側に適宜の長さをもって横方向に延びる第1の補助切断線を、前記上端領域のヒートシール部に設けたことを特徴とする。
本考案の請求項4は、請求項3の包装袋において、前記第1の補助切断線の端部に、この端部から前記上端領域のヒートシール部の上端縁に抜ける第2の補助切断線を設けたことを特徴とする。
本考案の請求項5は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の包装袋において、前記切り込み又は狭幅スリットに代えて切断線を設けたことを特徴とする。
本考案の請求項6は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の包装袋において、前記ノッチに代えて切断開始用の短い切り込みを設けたことを特徴とする。
本考案の請求項7は、粉体又は粉粒物等の固形分からなる内容物を収納する包装袋がプラスチックフィルムで形成され、この包装袋の上端領域を所定の形状にヒートシールすることにより包装袋内の一方の隅部に注出口となる偏平状の空間部を、前記内容物の収納部と連通させて突出状態に形成し、この空間部の近傍に前記上端領域ヒートシール部の上端縁から所要の長さをもって下方に延びると共に、その下端部から前記空間部側に適宜の長さをもって横方向に延びる一連の切り込みを設けた包装袋を特徴とする。
本考案の請求項8は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の包装袋において、前記注出口となる偏平状の空間部は、前記収納部に対する連通口と前記開封予定切断線により形成される開口とがほぼ同一寸法に形成されていることを特徴とする。
上記請求項1の考案によれば、包装袋を開封する時に、上端領域のヒートシール部における切り込み又は狭幅スリットの脇に設けられているノッチを起点として手指により空間部を横断するように切断すると、空間部の上部を容易に開口することができる。そして、開口後にガラスやプラスチック製の容器のキャップを外すと共に、小孔付きの中蓋も外して開口部を全開状態にし、前記空間部を注出口として包装袋を傾けることで内部に収納されている粉体又は粉粒物等の固形分からなる内容物を容器内に詰め替えることができる。この場合、前記ノッチは包装袋の外側縁部ではなく、上端領域のヒートシール部の内側に設けられているため開封前には外部に露出していない。このため、硬質プラスチックフィルム製の包装袋であっても、開封前にノッチの角で手指に切り傷を負うようなことはない。又、注出口となる空間部は、開封前には包装袋内に位置して外部に突出していないため、包装袋の製造が容易でコストが安価となり、又製品の流通時、保管時等には注出口が邪魔にならないので取り扱いがし易い。
上記請求項2の考案によれば、包装袋の上端領域のヒートシール部は、下端縁の一部が前記注出口となる空間部に向かって傾斜して形成されているため、開封後に空間部を注出口として包装袋を傾けて内容物を容器内に詰め替える時、内容物がヒートシール部の傾斜ラインに沿って空間部の方に円滑に流動する。これにより、内容物が包装袋の収納部内で停滞することはなく、速やかに空間部に導入されることから詰め替え作業を短時間で効率良く行うことができる。
上記請求項3の考案によれば、包装袋の開封時に、切り込み又は狭幅スリットの下端部に続く第1の補助切断線に沿って切断すれば、その第1の補助切断線の端部から上向きに延びる線を折り目として上端領域のヒートシール部の一部をほぼ方形に折り曲げることができる。これにより、ノッチ部分が外部に露出するため指で掴み易くなり、このノッチを起点として空間部を横切って切断する開封作業がし易くなる。
上記請求項4の考案によれば、第1の補助切断線に引き続いて第2の補助切断線に沿って切断すれば、上端領域のヒートシール部の切断部分を完全に除去することができる。
これにより、上端領域のヒートシール部に方形の切り欠き凹部が形成され、この切り欠き凹部内にノッチ部分が露出するため更に掴み易くなり、このノッチを起点として空間部を横切って切断する開封作業がより一層し易くなる。開封後に、空間部の上端を容器の開口部に挿入し、包装袋を逆さ状態にすれば内容物を円滑に且つ短時間で効率良く詰め替えることができ、内容物をこぼすこともなくなる。
上記請求項5の考案によれば、前記切り込み又は狭幅スリットに代えて切断線を設けることにより、開封前には前記空間部を含む角隅部がヒートシール部と一体になっているため、当該角隅部が外力を受けて折れ曲がったり引き裂かれたりすることはない。これにより、製品の流通時、保管時等での包装袋の変形や破損を防ぐと共に、開封後に注出口となる空間部を保護することができる。
上記請求項6の考案によれば、前記ノッチに代えて切断開始用の短い切り込みを設けることにより、ノッチの場合と同様に実施することができる。これにより、ノッチを設ける必要がなくなり、製造工程を簡略化すると共にコストを低減することが可能となる。
上記請求項7の考案によれば、包装袋の開封時に、空間部より上方に位置する角隅部を掴んで横向きの切り込みを起点として空間部を横切るように切断すれば、直ちに空間部の上部を開口できるため開封作業がいとも簡単にできる。又、包装袋の製造も容易となるため、製造工程を簡略化すると共にコストの低減が可能となる。
上記請求項8の考案によれば、注出口となる偏平状の空間部は、粉体又は粉粒物等の固形分からなる内容物を収納した収納部に対する連通口と、開封予定切断線により形成される開口とがほぼ同一寸法に形成されているため、開封後の詰め替え時に注出口となる空間部内で内容物が詰まることは殆どない。これにより、容器に対し内容物を円滑に且つ短時間で効率良く詰め替えることができる。
次に、本考案に係る包装袋の実施形態について説明する。
本考案で使用するプラスチックフィルム製の包装袋は、特に限定されるものではないが例えば2〜4層構造のものを用いることができる。2層構造のものとしては、例えば外層がナイロン(商標名)などのポリアミドフィルム、内層がポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリオレフィン系エラストマー、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムからなるものを例示することができる。
3層構造のものとしては、例えば外層がポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、中層がアルミニウム箔、内層がポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリオレフィン系エラストマー、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムからなるもの、外層がポリエステルフィルム、中層が金属化合物蒸着ポリエステルフィルム、内層が低密度ポリエチレンフィルムからなるもの、又外層が2軸延伸ポリアミドフィルム、中層が1軸延伸ポリオレフィンフィルム、内層が線状低密度ポリエチレンフィルムからなるもの、外層が酸化アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、中層がポリアミドフィルム、内層が線状低密度ポリエチレンフィルムからなるもの、又好ましい例としては外層が厚さ15μmのポリアミドフィルム、中層が厚さ12μmのアルミニウム真空蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、内層が厚さ120μmの線状低密度ポリエチレンフィルムからなるものを例示することができる。
4層構造のものとしては、例えば外層がポリエチレンテレフタレートフィルム、外側中層がアルミニウム箔、内側中層がポリアミドフィルム、内層が線状低密度ポリエチレンフィルムからなるものを例示することができる。
この他、例えば外層を透明とし、中層をアルミニウム又はその他の無機化合物を真空蒸着法により蒸着して無機化合物蒸着層を設けたバリア性フィルムとし、外観が銀色などを呈する構造にすることも可能である。
上記複層プラスチックフィルムは、いずれも各層間はドライラミネート、ホットラミネート等の周知の技術方法によって形成することができる。又、複層プラスチックフィルムは柔軟で、一方向の引裂性に優れたものとすることが好ましい。
包装袋の形態としては、特に限定されないが例えば1枚の複層プラスチックフィルムシートの左右両側縁部をヒートシールして筒状体とし、更にその筒状体の底縁部をヒートシールして上端を開口し、この開口から所定量の内容物を充填した後、上縁部をヒートシールして密封する型のもの、又は2枚の複層プラスチックフィルムシートの底縁部及び左右両側縁部の三方をヒートシールすることにより上端を開口し、この開口から所定量の内容物を充填した後、上縁部をヒートシールして密封する型のものを用いることができる。この他に、いわゆるピロー型のものや自立型のものであっても良い。
(第1実施形態)
図1は本考案に係る包装袋の第1実施形態を示すもので、(a)は表面側から見た平面図であり、(b)は裏面側から見た平面図である。図中1は包装袋であり、例えば外層がポリエチレンテレフタレートフィルム、外側中層がアルミニウム箔、内側中層がポリアミドフィルム、内層が線状低密度ポリエチレンフィルムからなる4層構造のプラスチックシートから構成されている。この包装袋1は、1枚の複層プラスチックフィルムシートの両側縁部を内面同士重ね合わせてヒートシールし、このヒートシール部2が包装袋1の裏面中央部に位置するようにして底部の下端領域にヒートシール部3を形成し、上端縁を開口した封筒型に形成されている。尚、包装袋1の上記形態は一例であって、これに限定されるものではない。
上記包装袋1は、上端縁の開口から粉体又は粉粒物等の固形分からなる内容物を所要量充填した後に、上端領域をヒートシールして密封する。上端領域のヒートシール部4は、下端領域のヒートシール部3のように同一高さでヒートシールするのではなく、一方の端部(図例では正面側から見て左側の端部)は高さhが低く、この低いヒートシール部分に続いて高さHが急激に増大し、しかもこの高さHは包装袋1の他方の端部(図例では正面側から見て右側の端部)に行くに従って徐々に増大した傾斜状にヒートシールされている。
このように高さの異なる上端領域のヒートシール部4を形成することにより、包装袋1の内部には前記内容物を収納している収納部5と、この収納部5に連通する偏平状の空間部6とが形成され、空間部6は包装袋1内の一方の隅部に突出した状態になっている。上記のようにヒートシール部4は傾斜状にヒートシールされているため、下端縁の一部には上端縁に対して平行ではなく前記空間部6に向かって傾斜する傾斜ライン4aが形成されている。又、注出口となる偏平状の空間部6は、収納部5に対する連通口と後記する開封予定切断線9により形成される開口とがほぼ同一寸法に形成されている。この空間部6の大きさは、低寸(高さh)によるヒートシール部分の幅Dと、高寸(高さH)によるヒートシール部分のうち左端高さLによって決まる。本実施形態では、例えば包装袋1の全幅はほぼ100mmであって、幅Dは20〜25mm、左端高さLは25〜30mmに設定されている。尚、包装袋1及び空間部6の大きさは、これに限定されるものではない。
又、上端領域のヒートシール部4には、上記空間部6の外側部に沿って切り込み7又は狭幅スリットがヒートシール部4の上端縁から下方に向けて設けられ、この切り込み7又は狭幅スリットを境にして空間部6側のヒートシール部の縁にノッチ8が設けられ、このノッチ8から空間部6の上部を横断するようにして開封予定切断線9が設けられている。ノッチ8は小さい三角状の切り欠きにより形成し、開封予定切断線9は破線表示により表裏両面に形成する。開封予定切断線9としてミシン目を採用しても良いが、包装袋1内の密封状態が破られるため湿気を嫌う内容物の場合は避けた方がよい。尚、開封予定切断線9は、開封口の目安として表示するものであり、上記ノッチ8を起点として空間部6を横切るように切断すれば容易に開封できるため、開封予定切断線9を設けないで実施することも可能である。又、開封予定切断線9の近傍に、開封方向を示す矢印10を付記することが好ましいが、この矢印10の表示がなくても開封方向は容易に判断できるため省略しても良い。又、上記切り込み7又は狭幅スリットの下端部に、切り裂き防止用のストッパ穴11を設けても良い。12は製品流通時に包装袋1を吊り下げるための吊し穴である。
上記のように構成されている包装袋1は、前記空間部6を指で掴んで手前又は後方に少しずらし、ノッチ8を起点として開封予定切断線9に沿って切断すると、空間部6の上部を開口することができる。この時、包装袋1を構成している前記複層プラスチックフィルムシートは一方向の引裂性を有し、この引裂方向は包装袋1の幅方向と平行となるように製袋されているため、上記ノッチ8を起点として開封予定切断線9に沿って切断する開封作業を容易に且つ確実に行うことができ、切り口もきれいな直線状態となる。
上記ノッチ8は包装袋1の外側縁部ではなく、上端領域のヒートシール部4の内側に設けられているため開封前には外部に露出していない。このため、従来のように開封前にノッチ8の角で手指に切り傷を負うようなことはないので極めて安全である。特に、包装袋が硬質のプラスチックフィルムシートで形成されている場合には、手指を切り傷から保護する効果が大となる。又、注出口となる空間部6は、開封前には包装袋1内に位置して外部に突出していないため、包装袋1の製造が容易でコストが安価となり、製品の流通時、保管時等には注出口が邪魔にならないので取り扱いがし易くなる。
上記のように空間部6を開口した後、図16に示すようにガラスやプラスチック製の容器13のキャップ13aを外すと共に、小孔付きの中蓋13bも外して開口部を全開状態にし、空間部6を注出口として包装袋1を傾けることで内部に収納されている粉体又は粉粒物等の固形分からなる内容物を詰め替えることができる。この時、注出口となる空間部6は、内容物を収納した収納部5に対する連通口と、開封予定切断線9により形成された開口とがほぼ同一寸法に形成されているため、空間部6内で内容物が詰まることは殆どない。又、包装袋1における上端領域のヒートシール部4には傾斜ライン4aが形成されているため、この傾斜ライン4aに沿って内容物が空間部6に向けて円滑に流動し、空間部6側に速やかに導かれる。これにより、内容物が収納部5内で停滞することはなく、容器13に対し内容物を円滑に且つ短時間で効率良く詰め替えることができる。
(第2実施形態)
図2は本考案に係る包装袋の第2実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第2実施形態の包装袋21は、基材に関しては第1実施形態の包装袋1と実質的に同一のものであり、構成上異なる点は前記切り込み7又は狭幅スリットの下端部に、この下端部から空間部6とは反対側に適宜の長さをもって横方向に延びる第1の補助切断線14が、上端領域のヒートシール部4に設けられていることである。この第1の補助切断線14は、簡単に切断できるようにミシン目で形成することが好ましい。
このように構成された第2実施形態の包装袋21は、開封時に切り込み7又は狭幅スリットの下端部に続く第1の補助切断線14に沿って切断すれば、その第1の補助切断線14の端部から上向きに延びる線を折り目として上端領域のヒートシール部4の一部をほぼ方形に折り曲げることができる。これにより、ノッチ8の部分が外部に露出するため指で掴み易くなり、このノッチ8を起点として開封予定切断線9に沿って切断する開封作業がし易くなる。開封後に、前記容器13に内容物を詰め替える作業は、図17に示すように
空間部6の上端を容器13の開口部に挿入し、包装袋21をほぼ逆さ状態にすれば内容物を容易に詰め替えることができ、内容物をこぼすこともない。包装袋21における上端領域のヒートシール部4には傾斜ライン4aが形成されているため、この傾斜ライン4aに沿って内容物が空間部6に向けて円滑に流動し、空間部6側に速やかに導かれる。これにより、内容物が収納部5内で停滞することはなく、容器13に対し内容物を円滑に且つ短時間で効率良く詰め替えることができる。尚、前記開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
(第3実施形態)
図3は本考案に係る包装袋の第3実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態及び第2実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第3実施形態の包装袋31は、基材に関しては第1実施形態及び第2実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、第2実施形態と構成上異なる点は、前記第1の補助切断線の端部に、この端部から前記上端領域のヒートシール部4の上端縁に抜ける第2の補助切断線15を設けたことである。この第2の補助切断線15も、第1の補助切断線14と同じく切断し易いようにミシン目で形成するのが好ましい。
このように構成された第3実施形態の包装袋31は、開封時に第1の補助切断線14の切断に続いて第2の補助切断線15に沿って切断すれば、上端領域のヒートシール部4の切断部分を完全に除去することができる。これにより、上端領域のヒートシール部4に方形の切り欠き凹部が形成され、この切り欠き凹部内にノッチ8部分が露出するため更に掴み易くなり、このノッチ8を起点として開封予定切断線9に沿って切断する開封作業がより一層し易くなる。又、開封後に、第2実施形態と同様に空間部6の上端を前記容器13の開口部に挿入し、包装袋31をほぼ逆さ状態にすれば内容物を円滑に且つ短時間で効率良く詰め替えることができ、内容物をこぼすこともなくなる。尚、開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
上記第1実施形態ないし第3実施形態は、いずれも切り込み7又は狭幅スリットを設けた構成のものであるが、切り込み7又は狭幅スリットに代えて切断線を設けることで実施することが可能である。次に、第4実施形態ないし第6実施形態に基づいて切断線の例を説明する。
(第4実施形態)
図4は本考案に係る包装袋の第4実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態ないし第3実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第4実施形態の包装袋41は、基材に関しては第1実施形態ないし第3実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、前記第1実施形態の切り込み7又は狭幅スリットに代えて切断線16を設けた構成を備えている。この切断線16は簡単に切断できるように、ミシン目で構成することが好ましい。開封時には、切断線16に沿って切断すると、ノッチ8部分が露出状態となるため、このノッチ8を起点として開封予定切断線9に沿って切断することにより、空間部6の上部を開口することができる。開封前には、空間部6を含む角隅部がヒートシール部4と一体になっているため、当該角隅部が外力を受けて折れ曲がったり引き裂かれたりすることはない。これにより、製品の流通時、保管時等での包装袋41の変形や破損を防ぐと共に、開封後に注出口となる空間部6を保護することができる。開封後における内容物の詰め替え作業は、第1実施形態の場合とほぼ同様に行うことができる。尚、本実施形態においても、開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
(第5実施形態)
図5は本考案に係る包装袋の第5実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態ないし第4実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第5実施形態の包装袋51は、基材に関しては第1実施形態ないし第4実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、前記第2実施形態の切り込み7又は狭幅スリットに代えて切断線16を設けた構成を備えている。この切断線16は簡単に切断できるように、ミシン目で構成することが好ましい。開封時には、切断線16に沿って切断すると共に、第1の補助切断線14に沿って切断すれば、その第1の補助切断線14の端部から上向きに延びる線を折り目として上端領域のヒートシール部4の一部をほぼ方形に折り曲げることができる。これにより、ノッチ8の部分が外部に露出するため指で掴み易くなり、このノッチ8を起点として開封予定切断線9に沿って切断する開封作業がし易くなる。開封後における内容物を詰め替える作業は、前記第2実施形態と同じ要領であるためその説明は省略する。尚、開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
(第6実施形態)
図6は本考案に係る包装袋の第6実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態ないし第5実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第6実施形態の包装袋61は、基材に関しては第1実施形態ないし第5実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、前記第3実施形態の切り込み7又は狭幅スリットに代えて切断線16を設けた構成を備えている。この切断線16も簡単に切断できるように、ミシン目で構成することが好ましい。開封時には、切断線16に沿って切断すると共に、引き続き第1の補助切断線14及び第2の補助切断線15に沿って切断すれば、上端領域のヒートシール部4の切断部分を完全に除去することができる。これにより、上端領域のヒートシール部4に方形の切り欠き凹部が形成され、この切り欠き凹部内にノッチ8部分が露出するため更に掴み易くなり、このノッチ8を起点として開封予定切断線9に沿って切断する開封作業がより一層し易くなる。開封後には、第3実施形態の場合と同様に空間部6の上端を前記容器13の開口部に挿入し、包装袋31をほぼ逆さ状態にすれば内容物を円滑に且つ短時間で効率良く詰め替えることができ、内容物をこぼすこともなくなる。尚、開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
上記第1実施形態ないし第6実施形態は、いずれもノッチ8を設けた構成のものであるが、このノッチ8に代えて切断開始用の短い切り込みを設けることで実施することができる。次に、第7実施形態ないし第12実施形態に基づいて切断開始用の短い切り込みの例を説明する。
(第7実施形態)
図7は本考案に係る包装袋の第7実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態ないし第6実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第7実施形態の包装袋71は、基材に関しては第1実施形態ないし第6実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、前記第1実施形態のノッチ8に代えて切断開始用の短い切り込み17を設けた構成を備えている。開封時に、切り込み17を起点として開封予定切断線9に沿って切断すると、空間部6の上部を開口することができる。開封後に内容物を詰め替える作業は、第1実施形態の場合と同じ要領であるためその説明は省略する。尚、開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
(第8実施形態)
図8は本考案に係る包装袋の第8実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態ないし第7実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第8実施形態の包装袋81は、基材に関しては第1実施形態ないし第7実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、前記第2実施形態のノッチ8に代えて切断開始用の短い切り込み17を設けた構成を備えている。開封時に、切り込み7又は狭幅スリットの下端部に続く第1の補助切断線14に沿って切断すれば、その第1の補助切断線14の端部から上向きに延びる線を折り目として上端領域のヒートシール部4の一部をほぼ方形に折り曲げることができる。これにより、切り込み17の部分が外部に露出するため指で掴み易くなり、この切り込み17を起点として開封予定切断線9に沿って切断する開封作業がし易くなる。開封後に、内容物を詰め替える作業は、第2実施形態の場合と同じ要領であるためその説明は省略する。尚、開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
(第9実施形態)
図9は本考案に係る包装袋の第9実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態ないし第8実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第9実施形態の包装袋91は、基材に関しては第1実施形態ないし第8実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、前記第3実施形態のノッチ8に代えて切断開始用の短い切り込み17を設けた構成を備えている。開封時に、第1の補助切断線14の切断に続いて第2の補助切断線15に沿って切断すれば、上端領域のヒートシール部4の切断部分を完全に除去することができる。これにより、上端領域のヒートシール部4に方形の切り欠き凹部が形成され、この切り欠き凹部内に切り込み17部分が露出するため更に掴み易くなり、この切り込み17を起点として開封予定切断線9に沿って切断する開封作業がより一層し易くなる。開封後に、内容物を詰め替える作業は、第3実施形態の場合と同じ要領であるためその説明は省略する。尚、開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
(第10実施形態)
図10は本考案に係る包装袋の第10実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態ないし第9実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第10実施形態の包装袋101は、基材に関しては第1実施形態ないし第9実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、前記第4実施形態のノッチ8に代えて切断開始用の短い切り込み17を設けた構成を備えている。開封時に、切断線16に沿って切断すると、切り込み17部分が露出状態となるため、この切り込み17を起点として開封予定切断線9に沿って切断することにより、空間部6の上部を開口することができる。開封前には、空間部6を含む角隅部がヒートシール部4と一体になっているため、当該角隅部が外力を受けて折れ曲がったり引き裂かれたりすることはない。これにより、製品の流通時、保管時等での包装袋101の変形や破損を防ぐと共に、開封後に注出口となる空間部6を保護することができる。開封後に、内容物を詰め替える作業は、第4実施形態の場合と同じ要領であるためその説明は省略する。尚、開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
(第11実施形態)
図11は本考案に係る包装袋の第11実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態ないし第10実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第11実施形態の包装袋111は、基材に関しては第1実施形態ないし第10実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、前記第5実施形態のノッチ8に代えて切断開始用の短い切り込み17を設けた構成を備えている。開封時に、切断線16に沿って切断すると共に、第1の補助切断線14に沿って切断すれば、その第1の補助切断線14の端部から上向きに延びる線を折り目として上端領域のヒートシール部4の一部をほぼ方形に折り曲げることができる。これにより、切り込み17の部分が外部に露出するため指で掴み易くなり、この切り込み17を起点として開封予定切断線9に沿って切断する開封作業がし易くなる。開封後に内容物を詰め替える作業は、第5実施形態の場合と同じ要領であるためその説明は省略する。尚、開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
(第12実施形態)
図12は本考案に係る包装袋の第12実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態ないし第11実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第12実施形態の包装袋121は、基材に関しては第1実施形態ないし第11実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、前記第6実施形態のノッチ8に代えて切断開始用の短い切り込み17を設けた構成を備えている。開封時には、切断線16に沿って切断すると共に、引き続き第1の補助切断線14及び第2の補助切断線15に沿って切断すれば、上端領域のヒートシール部4の切断部分を完全に除去することができる。これにより、上端領域のヒートシール部4に方形の切り欠き凹部が形成され、この切り欠き凹部内に切り込み17部分が露出するため更に掴み易くなり、この切り込み17を起点として開封予定切断線9に沿って切断する開封作業がより一層し易くなる。開封後に内容物を詰め替える作業は、第6実施形態の場合と同じ要領であるためその説明は省略する。尚、開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
(第13実施形態)
図13は本考案に係る包装袋の第13実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。本実施形態において、第1実施形態ないし第12実施形態と同じ部材は前記と同じ符号を付けて詳しい説明は省略する。
この第13実施形態の包装袋131は、基材に関しては第1実施形態ないし第12実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、構成上の特徴点は、空間部6の近傍に前記上端領域ヒートシール部4の上端縁から所要の長さをもって下方に延びると共に、その下端部から前記空間部6側に適宜の長さをもって横方向に延びる略J字型の開封用の切り込み18を設け、この切り込み18の端部から前記空間部6の上部を横断するようにして開封予定切断線9を設けたことである。
このように構成された第13実施形態の包装袋131は、開封時に、空間部6より上方に位置する角隅部を掴んで切り込み18の端部を起点として開封予定切断線9に沿って切断すれば、直ちに空間部6を開口することができるため、開封作業が簡単に且つ迅速にできる。開封後に、ほぼ第1実施形態の場合と同様に、空間部6を注出口として包装袋131を傾けることで内容物を前記容器13に詰め替えることができる。尚、本実施形態においても、開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10を設けないで実施することができる。
上記第1実施形態ないし第13実施形態は、いずれも注出口となる空間部6が包装袋の片側端部に形成された構成のものであるが、本考案はこれに限定されるものではない。次に、第14実施形態ないし第15実施形態に基づいて注出口となる空間部の他例について説明する。
(第14実施形態)
図14は本考案に係る包装袋の第14実施形態を示すもので、表面側から見た上部の概略平面図である。この第14実施形態の包装袋141は、基材に関しては第1実施形態ないし第13実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、構成上の特徴点は、注出口となる空間部6の他に、もう1つの注出口となる空間部26が包装袋141の両側端部に左右対称に設けられていることである。
本実施形態においては、ヒートシール部4は包装袋141の上下方向をなす縦の中心線を挟んで左右対称形になっており、その下端縁の一部は上端縁に対して平行ではなく、一方の空間部6に向けて傾斜する傾斜ライン4bと、他方の空間部26に向けて傾斜する傾斜ライン4cが上記中心線を挟んで左右対称に形成されている。又、空間部26の近傍側部には、空間部6の近傍に設けられた切り込み7又は狭幅スリットに対応させて、切り込み27又は狭幅スリットが上記中心線を挟んで左右対称に設けられている。これらの切り込み又は狭幅スリットに代えて前記切断線16で実施することが可能である。又、図示は省略したが、開封時に空間部6、26を横切って切断するための起点となる前記ノッチ8又は短い切り込み17をそれぞれ所定の位置に設けるものとする。前記第1の補助切断線14及び第2の補助切断線15は、必要に応じて空間部6、26に関連させて左右対称に設けることは可能である。尚、前記開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10は設けないで実施することができる。
このように2つの空間部6、26を備えた包装袋141は、開封時にどちらの空間部を選択するかは使用者の自由意志にゆだねられる。この場合、左手(左利き)、右手(右利き)の如何に関わらず、包装袋の表裏面を反転させることなく使用者の一番やり易い状態で開封することができ、且つ容器への内容物の詰め替えが容易にできる。
(第15実施形態)
図15は本考案に係る包装袋の第15実施形態を示すもので、表面側から見た上部の概略平面図である。この第15実施形態の包装袋151は、基材に関しては第1実施形態ないし第14実施形態の包装袋と実質的に同一のものであり、構成上の特徴点は、注出口となる空間部6が包装袋151の上部中央位置に設けられていることである。
本実施形態においては、ヒートシール部4は包装袋151の上下方向をなす縦の中心線を挟んで左右対称形になっており、その下端縁は上端縁に対して平行ではなく、空間部6に向けて傾斜する略ハ字形の傾斜ライン4d、4eに形成されている。又、空間部6の近傍両側部には切り込み7、27又は狭幅スリットが上記中心線を挟んで左右対称に設けられている。これらの切り込み7、27又は狭幅スリットに代えて前記切断線16で実施することが可能である。又、図示は省略したが、開封時に空間部6を横切って切断するための起点となる前記ノッチ又は短い切り込みを、いずれか一方の切り込み又は狭幅スリット或は双方の切り込み又は狭幅スリットの空間部6側近傍に設けるものとする。尚、空間部6の両側に位置する切り込み7、27又は狭幅スリットに関連させて、前記第1の補助切断線14及び第2の補助切断線15を左右対称にそれぞれ設けることが可能である。前記開封予定切断線9及び開封方向を示す矢印10は設けないで実施することができる。
このように構成された第15実施形態の包装袋151は、開封後に内容物を前記容器13に詰め替える時に、包装袋151を逆さ状態にすると、前記2つの傾斜ライン4d、4eによって略ホッパー又は漏斗状になるため、収納部5内から注出口となる空間部6に向かって多量の内容物が円滑に移動する。これにより、内容物を容器13に短時間で効率良く詰め替えることができる。
前記内容物は、粉体又は粉粒物等の固形分からなるものであれば特に限定されず、例えば食品、医薬品、漢方薬品、化粧品、魚粉や糠などの飼料、肥料等である。食品の具体例としては、例えば胡椒、七味唐辛子、山椒、粉山葵、化学調味料等を例示することができる。この他、ジンジャー、ナツメグ、シナモン、バジル、セージ、ガーリック、オニオン、サフラン、カレーパウダー、チリパウダー等の香辛料、鰹節、昆布粉、、抹茶、乾燥野菜類、穀類(粒状及び粉末)、大豆粉末、こんにゃく粉末又はこれらの混合物を例示することができる。更に、医薬品、化粧品の材料として用いられる漢薬系植物原料の具体例としては、センナ、センブリ、オウレン、オウバク、ゲンチアナ、ショウキョウ、ダイオウ、マオウ、シャクヤク等を例示することができる。
粉粒物は、その粒度の大きさにもよるが原形のまま適用する場合と、粒度を500μm以下に加工して適用する場合とがあり、例えば150〜420μmであることが好ましい場合もある。尚、このような粒度の粉粒物を得る方法としては、従来公知の粉砕方法から適宜選択することができ、例えばスタンプミル、ピンミル、振動ミル、ロールミル等の粉砕法、凍結後粉砕法等を例示することができる。
本考案に係る包装袋は、粉体又は粉粒物等の固形分からなる内容物を収納するプラスチックフィルム製の包装袋として産業上利用することが可能である。この包装袋は、容易且つ安価に製造できると共に製品の流通時、保管時等での取り扱いがし易く、開封前にノッチが外部に露出していないので手指に切り傷を負うことがなく、容器への詰め替えが円滑に且つ効率良く行えるので、例えば胡椒、七味唐辛子、山椒、粉山葵、化学調味料等の香辛料の包装袋として有効に適用することができる。
本考案に係る包装袋の第1実施形態を示すもので、(a)は表面側から見た平面図、(b)は裏面側から見た平面図である。 本考案に係る包装袋の第2実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第3実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第4実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第5実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第6実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第7実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第8実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第9実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第10実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第11実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第12実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第13実施形態を示すもので、表面側から見た上部の平面図である。 本考案に係る包装袋の第14実施形態を示すもので、表面側から見た上部の概略平面図である。 本考案に係る包装袋の第15実施形態を示すもので、表面側から見た上部の概略平面図である。 第1実施形態の包装袋を開封して内容物を容器に詰め替える状態を示す説明図である。 第2実施形態の包装袋を開封して内容物を容器に詰め替える状態を示す説明図である。
符号の説明
1 包装袋
2 ヒートシール部
3 下端領域のヒートシール部
4 上端領域のヒートシール部
5 収納部
6 空間部
7 切り込み(又は狭幅スリット)
8 ノッチ
9 開封予定切断線
13 容器
14 第1の補助切断線
15 第2の補助切断線
16 切断線
17 切断開始用の切り込み
18 略J字型の切り込み

Claims (8)

  1. 粉体又は粉粒物等の固形分からなる内容物を収納する包装袋がプラスチックフィルムで形成され、この包装袋の上端領域を所定の形状にヒートシールすることにより包装袋内の一方の隅部に注出口となる偏平状の空間部を、前記内容物の収納部と連通させて突出状態に形成し、この空間部の外側部に沿って切り込み又は狭幅スリットを、前記上端領域のヒートシール部にその上端縁から下方に向けて設け、前記切り込み又は狭幅スリットを境にして前記空間部側のヒートシール部の縁にノッチを設けたことを特徴とする包装袋。
  2. 前記包装袋の上端領域のヒートシール部は、開封後に開口から内容物を落下させ易いように、下端縁の一部が前記注出口となる空間部に向かって傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記切り込み又は狭幅スリットの下端部に、この下端部から前記空間部とは反対側に適宜の長さをもって横方向に延びる第1の補助切断線を、前記上端領域のヒートシール部に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装袋。
  4. 前記第1の補助切断線の端部に、この端部から前記上端領域のヒートシール部の上端縁に抜ける第2の補助切断線を設けたことを特徴とする請求項3に記載の包装袋。
  5. 前記切り込み又は狭幅スリットに代えて切断線を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の包装袋。
  6. 前記ノッチに代えて切断開始用の短い切り込みを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の包装袋。
  7. 粉体又は粉粒物等の固形分からなる内容物を収納する包装袋がプラスチックフィルムで形成され、この包装袋の上端領域を所定の形状にヒートシールすることにより包装袋内の一方の隅部に注出口となる偏平状の空間部を、前記内容物の収納部と連通させて突出状態に形成し、この空間部の近傍に前記上端領域ヒートシール部の上端縁から所要の長さをもって下方に延びると共に、その下端部から前記空間部側に適宜の長さをもって横方向に延びる一連の切り込みを設けたことを特徴とする包装袋。
  8. 前記注出口となる偏平状の空間部は、前記収納部に対する連通口と開封後の開口とがほぼ同一寸法に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の包装袋。
JP2005004214U 2005-06-08 2005-06-08 包装袋 Expired - Lifetime JP3113476U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005004214U JP3113476U (ja) 2005-06-08 2005-06-08 包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005004214U JP3113476U (ja) 2005-06-08 2005-06-08 包装袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3113476U true JP3113476U (ja) 2005-09-08

Family

ID=43275834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005004214U Expired - Lifetime JP3113476U (ja) 2005-06-08 2005-06-08 包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3113476U (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013224167A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Toppan Printing Co Ltd 包装袋
JP2014136596A (ja) * 2013-01-16 2014-07-28 Yushin:Kk 包装体
JP5883180B1 (ja) * 2015-03-12 2016-03-09 進一 塚本 頭髪又は頭皮用のケア用品
JP5883179B1 (ja) * 2015-03-12 2016-03-09 進一 塚本 頭髪又は頭皮用のケア用品
JP2019214386A (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 株式会社東陽機械製作所 包装袋
JP2020104879A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 ハウス食品グループ本社株式会社 包装袋

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013224167A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Toppan Printing Co Ltd 包装袋
JP2014136596A (ja) * 2013-01-16 2014-07-28 Yushin:Kk 包装体
JP5883180B1 (ja) * 2015-03-12 2016-03-09 進一 塚本 頭髪又は頭皮用のケア用品
JP5883179B1 (ja) * 2015-03-12 2016-03-09 進一 塚本 頭髪又は頭皮用のケア用品
JP2016077859A (ja) * 2015-03-12 2016-05-16 進一 塚本 頭髪又は頭皮用のケア用品
JP2016077858A (ja) * 2015-03-12 2016-05-16 進一 塚本 頭髪又は頭皮用のケア用品
JP2019214386A (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 株式会社東陽機械製作所 包装袋
JP2020104879A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 ハウス食品グループ本社株式会社 包装袋
JP7373279B2 (ja) 2018-12-27 2023-11-02 ハウス食品グループ本社株式会社 包装袋

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2226262B1 (en) Bag-like container with spout
JP3113476U (ja) 包装袋
JP2001278339A (ja) バッグインボックス内袋
JP2000103439A (ja) 袋状容器
JP2005280767A (ja) 有孔封止フィルム付き包装容器
JP2002128092A (ja) 自立袋
JP3634576B2 (ja) 注出機能付き包装袋
JP2006298389A (ja) 包装体
JP4659963B2 (ja) 自立袋
JP7318268B2 (ja) パウチ
JP6090276B2 (ja) 包装袋
JP4347616B2 (ja) パウチ容器
JP7131043B2 (ja) 包装袋
JP5346711B2 (ja) 易開封性包装袋
JP4659964B2 (ja) 自立袋
JP2003252350A (ja) 注出口付包装容器
JP6406945B2 (ja) 包装袋および包装商品
JP2002179095A (ja) 自立袋
JP2000177749A (ja) 詰め替え用パウチ
JP3817999B2 (ja) 残量確認用窓付紙パック
JP2002068217A (ja) 取手付き分岐型パウチ
JPH11321886A (ja) 変形ガセットパウチ
JP2001031119A (ja) 注出部付き密閉包装体
JP2011178404A (ja) リクローズ可能な背シール形態の偏平状パウチ
JP7069704B2 (ja) パウチ

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term