JP2018127243A - 液体収納用ガゼット袋 - Google Patents
液体収納用ガゼット袋 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018127243A JP2018127243A JP2017021180A JP2017021180A JP2018127243A JP 2018127243 A JP2018127243 A JP 2018127243A JP 2017021180 A JP2017021180 A JP 2017021180A JP 2017021180 A JP2017021180 A JP 2017021180A JP 2018127243 A JP2018127243 A JP 2018127243A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- gusset bag
- heat seal
- folding
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
Abstract
【課題】液体を充填した状態で誤って落下させた場合でも、内容物を漏洩させたりしない密封強度の高い液体収納用のガゼット袋を提供する。【解決手段】液体収納用ガゼット袋P1は、左右の折り込み材3a,3bの上端際の部分が、合成樹脂製で一定幅の帯状部材10によって、裏側の胴材2bの裏面にヒートシールされている。また、液体収納用ガゼット袋P1の左右両端縁際には、上端まで至るように側方シール部5,5・・が設けられている。さらに、液体収納用ガゼット袋P1の帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bとの各ヒートシール部分の下方には、裏側の胴材2bと左右の折り込み材3a,3bとをヒートシールしてなる補強用ヒートシール部11a,11bが設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、食品、薬品、化粧品、洗剤等の各種の液体の包装用袋として使用される合成樹脂製シートからなるガゼット袋(マチ付きの包装用袋)に関するものである。
従来、食品、薬品、化粧品、洗剤等の各種の液体や粉体等の包装用袋として、合成樹脂製のシート(あるいはフィルム)、積層シート(あるいは積層フィルム)等で形成されたものが広く使用されている。また、そのような合成樹脂製の包装用袋の一種として、内容量を大きくしたり自立性を持たせたりする目的で、上下方向に二つ折りしたシート(あるいはフィルム)を左右両サイドに挟み込むことによって折り込み部(所謂、マチ)を設けたもの(所謂、ガゼット袋)が知られている(特許文献1)。さらに、そのようなガゼット袋の中には、上方の開口部から内容物を充填し易くするために、左右に挟み込まれた折り込み材の上端を、横長な帯状体によって、表裏いずれかの胴材の内面に接着させたものもある。
しかしながら、上記特許文献1の如き合成樹脂製のガゼット袋は、外周を熱接着(ヒートシール)することによって内容物を充填した状態で密封するものであり、その密封強度が必ずしも十分であるとは言い難いため、落下した衝撃でヒートシール部分が剥がれて、内容物が漏洩してしまう虞れがある。殊に、折り込み材の上端を帯状体で接着させたガゼット袋においては、折り込み材の内側の端縁際(折り込み線際)と帯状体との接着部分に応力が集中し易いため、その傾向が顕著である。
本発明の目的は、上記従来の合成樹脂製のガゼット袋が有する問題点を解消し、液体を充填した状態で誤って落下させた場合でも内容物を漏洩させたりしない密封強度の高い液体用のガゼット袋を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、二つ折りされた折り込み材を表裏2枚の略矩形の胴材の左右に挟み込むことによって、左右にマチを有する袋状に形成された合成樹脂製シートからなる液体を収納するためのガゼット袋であって、前記左右の折り込み材の上端際の部分が、合成樹脂製で一定幅の帯状部材によって覆われた状態で、その帯状部材とともに表裏いずれかの胴材の裏面にヒートシールされており、かつ、左右両端縁際が、上端まで至るようにヒートシールされているとともに、前記帯状部材と左右の折り込み材との各ヒートシール部分(帯状部材と左右の折り込み材との重複部分の内のヒートシールされている部分)の下方に、帯状部材をヒートシールした表裏いずれかの胴材と左右の折り込み材とをヒートシールしてなる補強用ヒートシール部が設けられており、それらの補強用ヒートシール部が、(表裏の胴材の面に対して直交する方向から見た場合に、)前記左右の折り込み材の各折り込み線と前記帯状部材のヒートシール部分の下端縁との交点を含んだ状態、あるいは、それらの補強用ヒートシール部の下端縁が、(表裏の胴材の面に対して直交する方向から見た場合に、)前記左右の折り込み材の各折り込み線と前記帯状部材のヒートシール部分の下端縁との交点を通過した状態になっていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記補強用ヒートシール部が、中央側から外側にかけて下向きに傾斜した下端縁を有するものであることを特徴とするものである。
請求項1に記載の液体収納用ガゼット袋は、左右の折り込み材の上端際の部分が帯状部材によって表裏いずれかの胴材の裏面にヒートシールされているため、上端の開口部から内容物を収納(充填)する際に、内容物を吐出するノズル等が折り込み材に引っ掛かったりする事態が生じないので、内容物を短時間の内に容易に収納することができる。また、請求項1に記載の液体収納用ガゼット袋は、上端縁をヒートシールすることによって容易に密封することができる上、左右に折り込み部が形成されているため、内容物を充填した後には充填部分が略直方体状になるので、店頭や冷蔵庫内の小さなスペースで、安定した状態で効率良く収納することができる。さらに、請求項1に記載の液体収納用ガゼット袋は、合成樹脂シートの表面等に内容物の商品名や性状を印刷することができるため、ディスプレイ機能に優れている。
加えて、請求項1に記載の液体収納用ガゼット袋は、補強用ヒートシール部によって帯状部材と左右の折り込み材との各ヒートシール部分のヒートシール強度が高められており、落下時に生じる内容物の圧力が帯状部材と左右の折り込み材とのヒートシール部に集中しにくく、密封強度が良好であるため、誤って落下させてしまった場合でも、破袋して内容物を漏洩させる事態が生じない。
請求項2に記載の液体収納用ガゼット袋は、補強用ヒートシール部が中央側から外側にかけて下向きに傾斜した下端縁を有しているので、内容物を取り出す(掻き出す)際に内容物が折り込み部の間に残りにくい。
本発明に係るガゼット袋(以下、単にガゼット袋という)は、合成樹脂製シート(あるいは合成樹脂製フィルム)によって形成される。ここでいう合成樹脂製シートとは、食品、薬品、化粧品、洗剤等の包装材料として用いられる合成樹脂フィルムを積層した積層フィルム、あるいは合成樹脂フィルムと紙やアルミ箔等とを積層した積層フィルム、共押出フィルム等のことである。また、本発明に係るガゼット袋に用いられる合成樹脂製シートは、少なくとも片面(内面)が熱接着性を有している必要がある。
そのような合成樹脂製シートとしては、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のベースフィルムに、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の熱接着性フィルムを積層したラミネートフィルム等を好適に用いることができる。また、そのようなラミネートフィルムの中間にポリエステルフィルムやナイロンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム等を挟み込んだ3層以上のラミネートフィルムも好適に用いることができる。
なお、ベースフィルムや中間層を形成するフィルムは、未延伸のものを用いることも可能であるし、一軸延伸あるいは二軸延伸したものを用いることも可能である。また、ベースフィルムと熱接着性フィルムとの界面、ベースフィルムと中間層を形成するフィルムとの界面、中間層を形成するフィルムと熱接着性フィルムとの界面には、必要に応じて、金属箔層や金属蒸着層を設けることも可能である。一方、合成樹脂製シートの厚みは、特に限定されないが、内容物に対する保存性能や耐破袋強度等の面から、40〜250μmであると好ましく、110〜180μmであるとより好ましい。
また、ガゼット袋は、上記した合成樹脂製シートを、二つ折りされた折り込み材を表裏の胴材の左右に挟み込むという態様で積層し、その積層体の下部(底部)および側部をヒートシールして袋状にすることによって製造される。また、そのように製袋する際に、左右の各折り込み材の上端際の部分を、合成樹脂製で一定幅(一定高さ)の帯状部材によって、表裏何れかの胴材の裏面にヒートシールすることが必要である。
各ヒートシール(側方シール部、底シール部の形成、帯状部材のヒートシール等)および裁断は、ガゼット製袋機を用いて、一連の加工として実施することも可能であるし、バッチ(非一連)の加工として実施することも可能である。なお、ヒートシールの温度は、特に限定されないが、ポリエチレン(直鎖状低密度ポリエチレン)フィルムを熱接着性フィルムとする合成樹脂製シートを用いる場合には、170〜210℃の範囲内にするのが好ましい。
また、ガゼット袋は、左右に折り込み部を設けたもの(折り込み材を内向きに二つ折りに折り込んだもの、所謂、マチを設けたもの)であることが必要である。そのようなガゼット袋を用いることによって、ガゼット袋の自立性が高くなり、冷蔵庫内等へ収納することが可能となる、なお、ガゼット袋は、左右のみに折り込み部を設けたものに限定されず、底部に折り込み部を設けたものを用いることも可能である。そのように底部に折り込み部を設けたガゼット袋を用いると、ガゼット袋の自立性がより良好なものとなるので好ましい。
さらに、本発明に係るガゼット袋は、上記した帯状部材と左右の折り込み材との各ヒートシール部分の下方に、表裏の胴材と左右の折り込み材との熱接着度合いを高めるための補強用ヒートシール部が設けられていることが必要である。また、それらの補強用ヒートシール部を、(表裏の胴材の面に対して直交する方向から見た場合に)左右の折り込み材の各折り込み線と帯状部材のヒートシール部分の下端縁との交点を含んだ状態となるように設けること、あるいは、それらの補強用ヒートシール部の下端縁が(表裏の胴材の面に対して直交する方向から見た場合に)左右の折り込み材の各折り込み線と帯状部材のヒートシール部分の下端縁との交点を通過した状態になるように設けることが必要である。そのように特定の形状の補強用ヒートシール部を設けることによって、ガゼット袋の密封強度(耐落下性)を飛躍的に高めることが可能となる。
さらに、補強用ヒートシール部を、中央側から外側にかけて下向きに傾斜した下端縁を有するものとすると、内容物を取り出す(掻き出す)際に内容物が折り込み部の間に残りにくくなるので好ましい。
また、本発明に係るガゼット袋は、正面視で概ね矩形に形成されるが、その大きさは特に限定されず、高さ、幅ともに必要に応じて調整することができる。さらに、本発明に係るガゼット袋は、左右両サイドおよび/または底部に折り込み部を設けたものであるが、当該折り込み部の幅(二つ折り部分の幅)も、特に限定されず、必要に応じて調整することができる。加えて、折り込み部の形状や構造も、特に限定されず、必要に応じて適宜変更することができる。
以下、本発明に係るガゼット袋について実施例に基づいてより詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例の態様に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更することが可能である。また、実施例、比較例における物性、特性の評価方法は以下の通りである。
<水平落下時の耐久性>
実施例・比較例で得られた所定量(750ml)の水を収納(充填)したガゼット袋を5℃に冷却し、その冷却後のガゼット袋を、表側の胴材を床面に対向させた状態で(すなわち、裏側の胴材を天井側に向けた状態で)60cmの高さからコンクリート製の床面に自由落下させた。そして、かかる自由落下を繰り返して行い(最大10回)、落下後のガゼット袋を落下毎に目視で観察して破袋の有無を調べ、破袋が生じたときの積算落下回数を水平落下時の耐久性の代替指数(耐久指数)とした。なお、実施例・比較例とも同一形状のガゼット袋を3個形成し、それらの各ガゼット袋の破袋発生時の積算落下回数の平均値を耐久指数とした。
実施例・比較例で得られた所定量(750ml)の水を収納(充填)したガゼット袋を5℃に冷却し、その冷却後のガゼット袋を、表側の胴材を床面に対向させた状態で(すなわち、裏側の胴材を天井側に向けた状態で)60cmの高さからコンクリート製の床面に自由落下させた。そして、かかる自由落下を繰り返して行い(最大10回)、落下後のガゼット袋を落下毎に目視で観察して破袋の有無を調べ、破袋が生じたときの積算落下回数を水平落下時の耐久性の代替指数(耐久指数)とした。なお、実施例・比較例とも同一形状のガゼット袋を3個形成し、それらの各ガゼット袋の破袋発生時の積算落下回数の平均値を耐久指数とした。
<垂直落下時の耐久性>
・上下正姿勢での落下試験
水平落下時の耐久性評価と同様に5℃に冷却したガゼット袋を、底材を床面に対向させた状態で120cmの高さからコンクリート製の床面に自由落下させた。そして、かかる自由落下を繰り返して行い(最大10回)、落下後のガゼット袋を落下毎に目視で観察して破袋の有無を調べ、破袋が生じたときの積算落下回数を垂直正姿勢落下時の耐久性の代替指数(耐久指数)とした。なお、水平落下時の耐久性評価と同様に、実施例・比較例とも同一形状のガゼット袋を3個形成し、それらの各ガゼット袋の破袋発生時の積算落下回数の平均値を耐久指数とした。
・上下正姿勢での落下試験
水平落下時の耐久性評価と同様に5℃に冷却したガゼット袋を、底材を床面に対向させた状態で120cmの高さからコンクリート製の床面に自由落下させた。そして、かかる自由落下を繰り返して行い(最大10回)、落下後のガゼット袋を落下毎に目視で観察して破袋の有無を調べ、破袋が生じたときの積算落下回数を垂直正姿勢落下時の耐久性の代替指数(耐久指数)とした。なお、水平落下時の耐久性評価と同様に、実施例・比較例とも同一形状のガゼット袋を3個形成し、それらの各ガゼット袋の破袋発生時の積算落下回数の平均値を耐久指数とした。
・上下逆姿勢での落下試験
水平落下時の耐久性評価と同様に5℃に冷却したガゼット袋を、底材を天井に対向させた状態で120cmの高さからコンクリート製の床面に自由落下させた。そして、かかる自由落下を繰り返して行い(最大10回)、落下後のガゼット袋を落下毎に目視で観察して破袋の有無を調べ、破袋が生じたときの積算落下回数を垂直逆姿勢落下時の耐久性の代替指数(耐久指数)とした。なお、水平落下時の耐久性評価と同様に、実施例・比較例とも同一形状のガゼット袋を3個形成し、それらの各ガゼット袋の破袋発生時の積算落下回数の平均値を耐久指数とした。
水平落下時の耐久性評価と同様に5℃に冷却したガゼット袋を、底材を天井に対向させた状態で120cmの高さからコンクリート製の床面に自由落下させた。そして、かかる自由落下を繰り返して行い(最大10回)、落下後のガゼット袋を落下毎に目視で観察して破袋の有無を調べ、破袋が生じたときの積算落下回数を垂直逆姿勢落下時の耐久性の代替指数(耐久指数)とした。なお、水平落下時の耐久性評価と同様に、実施例・比較例とも同一形状のガゼット袋を3個形成し、それらの各ガゼット袋の破袋発生時の積算落下回数の平均値を耐久指数とした。
[実施例1]
<ガゼット袋の構成>
図1、図2は、実施例1のガゼット袋P1を示したものであり、ガゼット袋P1は、表裏の合成樹脂製の胴材2a,2b、左右の折り込み材3a,3b、それらの折り込み材3a,3bを裏側の胴材2bに融着させるための帯状部材10、および、底部の折り込み材4を、所定の態様で重ね合わせて、所定の箇所をヒートシールすることにより、上部を開口した袋状に製造されている。
<ガゼット袋の構成>
図1、図2は、実施例1のガゼット袋P1を示したものであり、ガゼット袋P1は、表裏の合成樹脂製の胴材2a,2b、左右の折り込み材3a,3b、それらの折り込み材3a,3bを裏側の胴材2bに融着させるための帯状部材10、および、底部の折り込み材4を、所定の態様で重ね合わせて、所定の箇所をヒートシールすることにより、上部を開口した袋状に製造されている。
表裏の胴材2a,2bは、総厚15μmのポリエステル積層した二軸延伸ナイロンフィルム(ベースフィルム)の上に、厚さ12μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム(中間層)を積層し、さらにその上に、厚さ80μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(熱接着性フィルム)を積層してなる合成樹脂製シートによって略矩形(縦長な長方形状)に形成されており、縦×横=220mm×105mmの大きさを有している。
そして、それらの胴材2a,2bの左右の両側部には,それぞれ、胴材2a,2bと同じ合成樹脂製シートによって縦×横=185mm×95mmに形成された折り込み材3a,3bが、所定の幅(約47.5mm幅)の二つ折りになった状態で挟み込まれている。表裏の胴材2a,2bは、それぞれ、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(熱接着性フィルム)層を内側にした状態で配置されており、折り込み材3a,3bは、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム層を表裏の胴材2a,2bの裏面側にした状態で配置されている(なお、本明細書中では、胴材2aの後側の面を胴材2aの裏面とし、胴材2bの前側の面を胴材2bの裏面とする)。
また、ガゼット袋P1の上部においては、帯状部材10によって折り込み材3a,3bの上端際の部分が覆われた状態で、折り込み材3a,3bが帯状部材10とともに裏側の胴材2bの内面(裏面)に固着された状態になっている。当該帯状部材10は、厚さ15μmのナイロンフィルム(ベースフィルム)の上下に、それぞれ、厚さ20μmの直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを積層してなる三層構造の合成樹脂製シートによって、縦(上下幅)×横=20mm×105mmの帯状(テープ状)に形成されている。したがって、帯状部材10は、表裏両面が熱接着性面として機能する。
そして、ガゼット袋P1の上部においては、帯状部材10が、内側から折り込み材3a,3bに押し当てられた状態で、裏側の胴材2bの外側から加熱されることによって、折り込み材3a,3bおよび裏側の胴材2bにヒートシールされており、そのヒートシール部分(ヒートシール部H)が帯状部材10の全体に形成された状態になっている(すなわち、ヒートシール部分の大きさと帯状部材10の大きさとが一致している)。すなわち、図1(c)の如く、ガゼット袋P1の上部の中央(左右方向における中央)においては、帯状部材10の外面と胴材2bの裏面(内面)とが融着し合っており、ガゼット袋P1の上部の左右においては、それぞれ、帯状部材10の外面と折り込み材3a,3bの裏面とが融着し合っている。さらに、その折り込み材3a,3bの裏面と融着し合った帯状部材10の外側においては、裏側の胴材2bの裏面(内面)と折り込み材3a,3bの裏面とが融着し合っている。上記の如く、ガゼット袋P1の上部においては、左右の折り込み材3a,3bが、帯状部材10によって裏側の胴材2bにヒートシールされていることにより、表側の胴材2aと帯状部材10との間が、内容物を充填するための面積の大きな開口部Oとなっている。
一方、ガゼット袋P1の左右の側縁際の胴材2a,2bと折り込み材3a,3bとの積層部分においては、一定幅(約8mm)の帯状の側方シール部5,5・・が設けられており、当該側方シール部5,5・・においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3a,3bの裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3a,3bの裏面が、それぞれ融着し合っている(図1(b)等参照)。さらに、前方側(胴材2a側)の側方シール部5,5・・の上端際の部分においては、胴材2aと帯状部材10とが融着し合っている(図1(c)参照)。
また、ガゼット袋P1の下端際においては、表裏の胴材2a,2bの間に、底部の折り込み材4が挟み込まれている(すなわち、折り込み部が形成されている)。図2は、ガゼット袋P1における左右両サイドの折り込み材3a,3bおよび底部の折り込み材4を示したものである。左右の各折り込み材3a,3bの下端際の部分は、それぞれ、断面(鉛直な断面)M字状になるように中側へ斜めに折り曲げられており、それらの屈曲部分F,Fの内部に、横長な帯状体を二つ折りにしてなる底部の折り込み材4の左右の両端際が挟み込まれている。なお、当該底部の折り込み材4は、胴材2a,2b,折り込み材3a,3bと同様な合成樹脂製シートによって形成されており、裏面(熱接着性面)を外向きにした状態で二つ折りされている。さらに、それらの左右の折り込み材3a,3bおよび底部の折り込み材4の表裏の外側に、胴材2a,2bが重ねられている。
そして、ガゼット袋P1の左右の側方シール部5,5・・の下端際の部分においては、断面M字状(逆M字状)の屈曲部分Fの外側では、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3a,3bの裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3a,3bの裏面が、それぞれ融着し合っており、屈曲部分Fの内側では、折り込み材3a,3bの裏面と底部の折り込み材4の裏面が融着し合っている。
また、底部の折り込み部(折り込み材4が挟み込まれた部分)の下端縁際の部分を一定の高さ(約8mm)の帯状にヒートシールすることによって底シール部15,15が形成されている。そして、それらの底シール部15,15においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材4の裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材4の裏面が、それぞれ融着し合っている。
一方、帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bとの各ヒートシール部分の下方には、それぞれ、裏側の胴材2bと左右の折り込み材3a,3bとの熱接着度合いを高めるための補強用ヒートシール部11a,11bが設けられている。それらの補強用ヒートシール部11a,11bは、裏側の胴材2bの上に左右の折り込み材3a,3bを載置し、それらの折り込み材3a,3bの上端際に帯状部材10を載置してヒートシールした後に、裏側の胴材2bの上に載置された左右の折り込み材3a,3bの外側から(各補強用ヒートシール部11a,11bの内側の端縁際については帯状部材10の外側から)、所定の温度(約210±5℃)に加熱した熱板(金属板)を押し当てることによって形成されたものである。そして、各補強用ヒートシール部11a,11bは、一定幅(約7.0mm)の帯状になっており、中央側から外側にかけて約45°の角度で下向きに傾斜した状態になっている。
さらに、各補強用ヒートシール部11a,11bは、内側の端縁が各折り込み材3a,3bの折り込み線(稜線)の内側に位置した状態になっているとともに、外側の端縁際の部分が左右の側方シール部5,5と重なり合った状態になっている。加えて、各補強用ヒートシール部11a,11bは、表裏の胴材2a,2bの面に対して直交する方向から見た場合に、傾斜した下端縁が左右の折り込み材3a,3bの各折り込み線と帯状部材10のヒートシール部分(ヒートシール部H)の下端縁との交点14a,14bを通過した状態になっている。そして、それらの補強用ヒートシール部11a,11bにおいては、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3a,3bの裏面が、それぞれ融着し合っている(図1(d)参照)。
<内容物の充填>
上記の如く形成されたガゼット袋P1に、内容物として所定量(750ml)の水を収納(充填)した。すなわち、ガゼット袋P1のヒートシールされていない上端縁の開口部O(左右の側方シール部5,5同士の間で表側の胴材2aと帯状部材10との間の部分)から、常温(約23℃)の水を充填した後に、上端縁の開口部Oの胴材2aと帯状部材10とをヒートシールすることにより、一定の高さ(約5mm〜10mm)で帯状の頭シール部8を形成することによってガゼット袋P1を密封した。なお、当該頭シール部は、左右の側方シール部5,5と重なり合うように形成した。
上記の如く形成されたガゼット袋P1に、内容物として所定量(750ml)の水を収納(充填)した。すなわち、ガゼット袋P1のヒートシールされていない上端縁の開口部O(左右の側方シール部5,5同士の間で表側の胴材2aと帯状部材10との間の部分)から、常温(約23℃)の水を充填した後に、上端縁の開口部Oの胴材2aと帯状部材10とをヒートシールすることにより、一定の高さ(約5mm〜10mm)で帯状の頭シール部8を形成することによってガゼット袋P1を密封した。なお、当該頭シール部は、左右の側方シール部5,5と重なり合うように形成した。
上記の如くガゼット袋P1に水を充填させると、折り込み材3a,3bの二つ折りになった部分が拡がって矩形状の側面を形成する。また、底部付近において折り込み材4が拡がって矩形状の底面を形成する。それゆえ、内容物を充填させたガゼット袋P1は、きわめて安定した状態で起立させることが可能となる。そして、そのように水を収納したガゼット袋P1を利用して、上記した方法によって、水平落下時の耐久性および垂直落下時の耐久性を評価した。評価結果を、ガゼット袋P1の形状とともに表1に示す。
[実施例2]
<ガゼット袋の構成>
図4は、実施例2のガゼット袋P7を示したものであり、ガゼット袋P7は、実施例1のガゼット袋P1の構造と略同一であるが、ガゼット袋P1の内部の上部における帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bおよび裏側の胴材2bとの固着状態が実施例1のガゼット袋P1と異なっている。
<ガゼット袋の構成>
図4は、実施例2のガゼット袋P7を示したものであり、ガゼット袋P7は、実施例1のガゼット袋P1の構造と略同一であるが、ガゼット袋P1の内部の上部における帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bおよび裏側の胴材2bとの固着状態が実施例1のガゼット袋P1と異なっている。
すなわち、実施例2のガゼット袋P7の帯状部材10’は、実施例1の帯状部材10と同様に、厚さ15μmのナイロンフィルムの上下に、それぞれ、厚さ20μmのLLDPEフィルムを積層してなる三層構造の合成樹脂製シートによって形成されているが、実施例1の帯状部材10より上下幅が広く、縦(上下幅)×横=30mm×105mmの帯状(テープ状)に形成されている。
そして、実施例2のガゼット袋P7の内部の上部においては、帯状部材10’の全体ではなく、帯状部材10’の上下方向の中央部分(すなわち、上下の端縁際からそれぞれ5mmずつ内側に入った部分、図4においてメッシュを付した部分(以下、ヒートシール部Hという))のみが、内側から折り込み材3a,3bに押し当てられた状態で、裏側の胴材2bの外側から加熱されることによって、折り込み材3a,3bおよび裏側の胴材2bにヒートシールされている。すなわち、ガゼット袋P7の上部においては、帯状部材10’によって折り込み材3a,3bの上端際の部分が覆われた状態で、折り込み材3a,3bが帯状部材10’とともに裏側の胴材2bにヒートシールされており、かつ、帯状部材10’の上下の端縁際の部分が、折り込み材3a,3bおよび裏側の胴材2bにヒートシールされておらず、ヒートシール部Hから上下の外側にはみ出た状態になっている。
そして、実施例2のガゼット袋P7の上部の中央(左右方向における中央)においては、帯状部材10’のヒートシール部Hの外面と胴材2bの裏面(内面)とが融着し合っており、ガゼット袋P1の上部の左右においては、それぞれ、帯状部材10’のヒートシール部Hの外面と折り込み材3a,3bの裏面とが融着し合っている。さらに、その折り込み材3a,3bの裏面と融着し合った帯状部材10’のヒートシール部Hの外側においては、裏側の胴材2bの裏面(内面)と折り込み材3a,3bの裏面とが融着し合っている。また、各補強用ヒートシール部11a,11bは、実施例2のガゼット袋P7においても実施例1のガゼット袋P7と同様に、傾斜した下端縁が左右の折り込み材3a,3bの各折り込み線と帯状部材10’のヒートシール部分(ヒートシール部H)の下端縁との交点14a,14bを通過した状態になっている。そして、それらの補強用ヒートシール部11a,11bにおいては、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3a,3bの裏面が、それぞれ融着し合っている。実施例2のガゼット袋P7の内部の上部(帯状部材10’の固着部分)以外の構造は、実施例1のガゼット袋P1の構造と同一である。
上記した実施例2のガゼット袋P7に、実施例1と同様な方法で所定量の水を収納した後に、その水を収納した実施例2のガゼット袋P7を利用して、上記した方法によって、水平落下時の耐久性および垂直落下時の耐久性を評価した。評価結果を、ガゼット袋の形状とともに表1に示す。
[比較例1]
ガゼット袋を製造する際に、帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bとの各ヒートシール部分の下方に、補強用ヒートシール部を設けなかった。そして、それ以外は実施例1と同様な方法によって、補強用ヒートシール部がないこと以外は実施例1のガゼット袋と同様な構造を有する比較例1のガゼット袋(図示せず)を得た。そして、その比較例1のガゼット袋に、実施例1と同様な方法で所定量の水を収納した後に、その水を収納した比較例1のガゼット袋を利用して、上記した方法によって、水平落下時の耐久性および垂直落下時の耐久性を評価した。評価結果を、ガゼット袋の形状とともに表1に示す。
ガゼット袋を製造する際に、帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bとの各ヒートシール部分の下方に、補強用ヒートシール部を設けなかった。そして、それ以外は実施例1と同様な方法によって、補強用ヒートシール部がないこと以外は実施例1のガゼット袋と同様な構造を有する比較例1のガゼット袋(図示せず)を得た。そして、その比較例1のガゼット袋に、実施例1と同様な方法で所定量の水を収納した後に、その水を収納した比較例1のガゼット袋を利用して、上記した方法によって、水平落下時の耐久性および垂直落下時の耐久性を評価した。評価結果を、ガゼット袋の形状とともに表1に示す。
[比較例2]
ガゼット袋を製造する際に、帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bとの各ヒートシール部分の下方に設ける補強用ヒートシール部の位置を、図5の如く変更した。すなわち、(表裏の胴材の面に対して直交する方向から見た場合に)各補強用ヒートシール部11c,dの下端縁が、左右の折り込み材3a,3bの各折り込み線と帯状部材10のヒートシール部分(ヒートシール部H)の下端縁との交点を通過せず、当該交点の上側に位置するように補強用ヒートシール部11c,11dを設けた。そして、上記の如く補強用ヒートシール部11c,11dの設置位置を変更した以外は実施例1のガゼット袋と同様な構造を有する比較例2のガゼット袋Pを得た。そして、その比較例2のガゼット袋Pに、実施例1と同様な方法で所定量の水を収納した後に、その水を収納した比較例2のガゼット袋Pを利用して、上記した方法によって、水平落下時の耐久性および垂直落下時の耐久性を評価した。評価結果を、ガゼット袋の形状とともに表1に示す。
ガゼット袋を製造する際に、帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bとの各ヒートシール部分の下方に設ける補強用ヒートシール部の位置を、図5の如く変更した。すなわち、(表裏の胴材の面に対して直交する方向から見た場合に)各補強用ヒートシール部11c,dの下端縁が、左右の折り込み材3a,3bの各折り込み線と帯状部材10のヒートシール部分(ヒートシール部H)の下端縁との交点を通過せず、当該交点の上側に位置するように補強用ヒートシール部11c,11dを設けた。そして、上記の如く補強用ヒートシール部11c,11dの設置位置を変更した以外は実施例1のガゼット袋と同様な構造を有する比較例2のガゼット袋Pを得た。そして、その比較例2のガゼット袋Pに、実施例1と同様な方法で所定量の水を収納した後に、その水を収納した比較例2のガゼット袋Pを利用して、上記した方法によって、水平落下時の耐久性および垂直落下時の耐久性を評価した。評価結果を、ガゼット袋の形状とともに表1に示す。
表1から、帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bとの各ヒートシール部分の下方に所定の態様で補強用ヒートシール部11a,11bを設けた実施例1のガゼット袋P1および実施例2のガゼット袋P7は、水平落下時の耐久性および垂直落下時の耐久性ともきわめて良好であることが分かる。それに対して、帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bとの各ヒートシール部分の下方に補強用ヒートシール部を設けていない比較例1のガゼット袋や、補強用ヒートシール部11c,11dの下端縁が左右の折り込み材3a,3bの各折り込み線と帯状部材10のヒートシール部分(ヒートシール部H)の下端縁との交点14a,14bの下端縁との交点を通過していない比較例2のガゼット袋Pは、水平落下時の耐久性および垂直落下時の耐久性とも不良であり、落下により破袋し易いことが分かる。
<ガゼット袋の変更例>
本発明に係るガゼット袋の構成は、上記した各実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、胴材、折り込み材や帯状部材を形成するための合成樹脂製シートの材質、大きさ(高さ、幅、マチの幅、マチの構造等)、底シール部、側方シール部、頭シール部、補強用ヒートシール部の形状等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。
本発明に係るガゼット袋の構成は、上記した各実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、胴材、折り込み材や帯状部材を形成するための合成樹脂製シートの材質、大きさ(高さ、幅、マチの幅、マチの構造等)、底シール部、側方シール部、頭シール部、補強用ヒートシール部の形状等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。
たとえば、胴材や折り込み材を形成するための合成樹脂製シートは、上記実施形態の如く、ナイロンフィルムとエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムとポリエチレンフィルム(直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)とを積層させたものに限定されず、他の材質の合成樹脂フィルムを積層させたものでも良いし、金属箔や金属蒸着フィルム等を積層させたものでも良い。なお、合成樹脂製シートとして、ナイロンフィルムとエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムとポリエチレンフィルム(直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)とを積層させたものを用いた場合には、胴材や折り込み材の強度が良好なものとなるとともに、製造が容易なものとなる。また、酸素バリア性に優れるため、味噌等の包装体に好適なものとなる。また、上記実施形態では、ナイロンフィルムがポリエステル積層した二軸延伸ナイロンフィルムであり、合成樹脂製シートにポリエステル層を含むため、ガゼット袋は、寸法安定性に優れているとともに、非常に容易に効率良く製造することができる。
また、本発明に係るガゼット袋は、上記実施形態の如く、帯状部材と左右の折り込み材との各ヒートシール部分の下方に一定幅の帯状の補強用ヒートシール部を設けたものに限定されず、帯状部材と左右の折り込み材との各ヒートシール部分の下方に、帯状とは異なる形状の補強用ヒートシール部を設けることも可能である。図6は、そのような帯状とは異なる形状の補強用ヒートシール部を帯状部材と左右の折り込み材との各ヒートシール部分の下方に設けたガゼット袋の一例を示したものであり、ガゼット袋P2は、帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bとの各ヒートシール部分の下方に、略三角形状の補強用ヒートシール部11,11が設けられており、当該補強用ヒートシール部11,11の上端際の部分が、帯状部材10の下端縁際の部分と連続した状態になっている。また、このガゼット袋P2においても、実施例1のガゼット袋P1と同様に、各補強用ヒートシール部11,11の下端縁が、(表裏の胴材2a,2bの面に対して直交する方向から見た場合に)左右の折り込み材3a,3bの各折り込み線と帯状部材10のヒートシール部分(ヒートシール部H)の下端縁との交点14a,14bを通過した状態になっている。
さらに、上記の如くガゼット袋を、略三角形状等の面積の大きな補強用ヒートシール部を帯状部材と左右の折り込み材との各ヒートシール部分の下方に設けたものとする場合には、図7の如く、それらの補強用ヒートシール部に、ヒートシール時に熱膨張によって合成樹脂製シートが歪む事態を防止するためのエアー抜き部(非融着部)12,12・・を設けることも可能である(ガゼット袋P3)。なお、そのように補強用ヒートシール部11,11にエアー抜き部を設ける場合には、図8の如く、エアー抜き部13,13の下辺が補強用ヒートシール部11,11の下端縁と平行になるように設計することも可能である(ガゼット袋P4)。
加えて、ガゼット袋を、上記実施例の如く、一定幅の帯状の補強用ヒートシール部11a,11bを帯状部材10と左右の折り込み材3a,3bとの各ヒートシール部分の下方に設けたものとする場合でも、一定幅の帯状の補強用ヒートシール部の設置態様は、(表裏の胴材の面に対して直交する方向から見た場合に)補強用ヒートシール部の傾斜した下端縁が左右の折り込み材の各折り込み線と帯状部材のヒートシール部分の下端縁との交点を通過した状態となる設置態様に限定されず、図9の如く、補強用ヒートシール部11,11が左右の折り込み材3a,3bの各折り込み線と帯状部材10のヒートシール部分(ヒートシール部H)の下端縁との交点14a,14bを含む設置態様等に変更することも可能である(ガゼット袋P5)。
また、本発明に係るガゼット袋は、上記実施形態の如く、底部に折り込み部を設けたものに限定されず、下端際に一定幅の底シール部のみを設けたものや、下端際に、一定幅の底シール部とともに傾斜した帯状のヒートシール部(傾斜シール部)を設けたものや、下端際の左右に上方から下方にかけて次第に幅広になる幅広部を設けたもの等に変更することも可能である。
図10は、下端際の左右に上方から下方にかけて次第に幅広になる幅広部を設けたガゼット袋の一例を示したものであり、ガゼット袋P6の側方シール部5,5・・の下端際の部分は、上方から下方にかけて次第に幅広になって幅広部W,Wを形成した状態になっている。また、それらの幅広部には、それぞれ、エアー抜き部6,6が設けられている。また、幅広部W,Wを含む側方シール部5,5・・の下端際の部分においては、表側の胴材2aの裏面と折り込み材3a,3bの裏面、および、裏側の胴材2bの裏面と折り込み材3a,3bの裏面が、それぞれ融着し合っている。一方、ガゼット袋P6の下端縁際には、底シール部7が略一定の高さ(約13mm)の帯状に形成されており、側方シール部5,5・・の下端際の幅広部W,Wと重なり合っている。そして、当該底シール部7の中央の部分(側方シール部5,5・・以外の部分)においては、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが融着し合っている。さらに、底シール部7の左右両端際の部分(マチの部分)には、それぞれ、スポット融着部10,10・・が設けられており、それらのスポット融着部10,10・・においては、二つ折りした折り込み材3a,3bを貫通するように設けられた貫通孔(図示せず)を介して、表側の胴材2aの裏面と裏側の胴材2bの裏面とが直接的に融着し合っている。
上記の如くガゼット袋を、下端際に一定幅の底シール部とともに傾斜した帯状のヒートシール部(傾斜シール部)を設けたものや、下端際の左右に上方から下方にかけて次第に幅広になる幅広部を設けたものとした場合(ガゼット袋P6)でも、それらのガゼット袋は、実施例1のガゼット袋P1と同様に、内容物を充填した際に、下端際で左右の折り込み材が拡がるとともに表裏の胴材が傾斜シール部あるいは幅広部の上端際で折り込み材とともに折れ曲がり、下側の部分が略直方体状になるので、安定した状態で起立させることができるものとなる。そのため、高いディスプレイ効果(前後面および側面に印刷された広告等を視認し易くする効果)を奏することができる。
また、上記実施例の如く、本発明に係るガゼット袋を、底部に折り込み部を設けたものとする場合でも、底部の折り込み部の設置方法は、左右の折り込み材の下端縁際の部分を鉛直断面がM字状になるように中側へ斜めに折り曲げて、それらの屈曲部分の内部に、底部の折り込み材の左右の両端際を挟み込ませる方法に限定されず、図11の如く、長尺な帯状の合成樹脂製シートを所定の態様で折り畳むことによって、左右の折り込み材と底部の折り込み材とを一緒に形成する(連ならせるように形成する)方法を採用することも可能である。
加えて、左右の折り込み材を表裏の胴材に固着(融着あるいは接着)させるための帯状部材は、上記実施形態の如く、ナイロンフィルム(ベースフィルム)の上下に、それぞれ、LLDPEフィルムを積層してなる三層構造の合成樹脂製シートからなるものに限定されず、異なる合成樹脂によって形成された合成樹脂製シートからなるものに変更することも可能である。さらに、帯状部材の層構造や厚みも、必要に応じて適宜変更することができる。また、帯状部材は、上記実施形態の如く、横長で単純なテープ状のものに限定されず、所定の部分の上下幅を異ならせたものや、貫通孔を設けたもの等でも良い。
本発明のガゼット袋は、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、液体用の包装用袋として好適に用いることができる。
2a,2b・・胴材
3a,3b・・折り込み材(左右)
4・・折り込み材(底部)
5・・側方シール部
15・・底シール部
10,10’・・帯状部材
11,11a〜11d・・補強用シール部
P1〜P7・・ガゼット袋
3a,3b・・折り込み材(左右)
4・・折り込み材(底部)
5・・側方シール部
15・・底シール部
10,10’・・帯状部材
11,11a〜11d・・補強用シール部
P1〜P7・・ガゼット袋
Claims (2)
- 二つ折りされた折り込み材を表裏2枚の略矩形の胴材の左右に挟み込むことによって、左右にマチを有する袋状に形成された合成樹脂製シートからなる液体を収納するためのガゼット袋であって、
前記左右の折り込み材の上端際の部分が、合成樹脂製で一定幅の帯状部材によって覆われた状態で、その帯状部材とともに表裏いずれかの胴材の裏面にヒートシールされており、かつ、左右両端縁際が、上端まで至るようにヒートシールされているとともに、
前記帯状部材と左右の折り込み材との各ヒートシール部分の下方に、帯状部材をヒートシールした表裏いずれかの胴材と左右の折り込み材とをヒートシールしてなる補強用ヒートシール部が設けられており、
それらの補強用ヒートシール部が、前記左右の折り込み材の各折り込み線と前記帯状部材のヒートシール部分の下端縁との交点を含んだ状態、あるいは、
それらの補強用ヒートシール部の下端縁が、前記左右の折り込み材の各折り込み線と前記帯状部材のヒートシール部分の下端縁との交点を通過した状態になっていることを特徴とする液体収納用ガゼット袋。 - 前記補強用ヒートシール部が、中央側から外側にかけて下向きに傾斜した下端縁を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の液体収納用ガゼット袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017021180A JP2018127243A (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | 液体収納用ガゼット袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017021180A JP2018127243A (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | 液体収納用ガゼット袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018127243A true JP2018127243A (ja) | 2018-08-16 |
Family
ID=63172036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017021180A Pending JP2018127243A (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | 液体収納用ガゼット袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018127243A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020125123A (ja) * | 2019-02-04 | 2020-08-20 | 共同紙工株式会社 | 袋体及び袋詰め体 |
-
2017
- 2017-02-08 JP JP2017021180A patent/JP2018127243A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020125123A (ja) * | 2019-02-04 | 2020-08-20 | 共同紙工株式会社 | 袋体及び袋詰め体 |
JP7410643B2 (ja) | 2019-02-04 | 2024-01-10 | ジオパック株式会社 | 袋体及び袋詰め体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2001064536A1 (fr) | Sachet interieur d'une caisse-outre | |
US20100172600A1 (en) | Flexible container and method of making the same | |
JP2013233987A (ja) | スパウト付きガゼット袋 | |
JP6892817B2 (ja) | スパウト付きガゼット袋 | |
JP6111537B2 (ja) | 紙容器の製造方法 | |
JP2017210257A (ja) | 注出口具付きガゼット袋 | |
JP2018127243A (ja) | 液体収納用ガゼット袋 | |
JP2018024472A (ja) | スパウト付きガゼット袋形成用のガゼット袋体 | |
JP6771949B2 (ja) | 味噌用収納容器 | |
JP5563116B2 (ja) | 自立型ガゼット付き包装用袋とその製造方法 | |
JP2018167568A (ja) | ガゼット袋の製造方法 | |
JP2001206384A (ja) | 底ガセット型スタンディングパウチのシール形状及びシール方法 | |
JP2018047921A (ja) | ガゼット袋 | |
JP6912864B2 (ja) | ガゼット袋 | |
JP2009248986A (ja) | ガゼット袋 | |
JP7394808B2 (ja) | 味噌収納用ガゼット袋 | |
JP2000025785A (ja) | スタンディングパウチ | |
JP2020164172A (ja) | パウチ | |
JP5589561B2 (ja) | 方体型包装袋 | |
JP2020040702A (ja) | 自立型包装袋、スパウト付自立型包装袋、内容物入り自立型包装袋及び内容物入りスパウト付自立型包装袋 | |
JP7028571B2 (ja) | ガゼット袋体 | |
JP2014005002A (ja) | 口栓付き紙容器およびその製造方法 | |
JP6531359B2 (ja) | スティック包装袋 | |
JP2008068913A (ja) | ガセット袋 | |
JP7524814B2 (ja) | パウチ |