JP3883602B2 - 昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人や物を昇降させるのに好適な昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、人や物を昇降させる簡便な昇降装置が、様々な場所で様々な用途に使用されている。例えば、狭い駐車スペースしか無い場所においては自動車の二段駐車装置として利用されたり、駅等の公共施設などにおいては車椅子や荷物の昇降用に利用されている。
【0003】
図1は、その昇降装置の一例を示す図であるが、この昇降装置1は、昇降物(図では自動車)を載置するためのパレット2を備えており、このパレット2を挟むようにして一対の支柱3,3が立設されている。そして、このパレット2は、ガイド装置5を介して支柱3,3に支持されており、パレット2が水平姿勢(パレット上面がほぼ水平となる状態)を保ったまま昇降できるように構成されている。
【0004】
一方、支柱3,3の上部には、巻上装置としての電気モータ6が取り付けられており、この電気モータ6とパレット2とはチェーン7にて連結され、パレット2が駆動されるように構成されている。
【0005】
なお、この昇降装置1は、パレット2が支柱3,3から水平方向に突出した構造(以下、このような構造を“片持ち構造”とする)であるため、昇降を安全に行なう必要から、支柱3,3は設置床Fに固定等されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の昇降装置1においては、パレット2を水平姿勢を保ったまま昇降させるために、支柱3と該支柱3に沿って移動するガイド装置5とを必要とし、その構造が複雑であった。
【0007】
また、従来の昇降装置1においては、支柱3,3を設置床Fに固定等しなければならず、設置工事が大掛かりとなり、設置のための費用もかかるという問題があった。
【0008】
一方、このような昇降装置においては、乗降性確保の観点から、設置床面Fと、最下降位置まで下げた状態にあるパレット上面2aとが同一高さになることが好ましい。特に、このような昇降装置を車椅子の人のために設置する場合には、その要求は高い。
【0009】
しかし、上述のような片持ち構造の場合には撓みを抑えるべく該パレット2を厚くする必要があるため、最下降位置においても、その厚み分だけの段差が生じてしまい、乗降性が悪くなるという問題があった。
【0010】
また、このような問題を解消するには、パレット上面2aと設置床面Fとの間にスロープを設けたり、パレット下方の設置床Fを掘り下げて設置床面とパレット上面2aとを同一高さにしたりする必要があり、設置工事が大変で、その分コストがかかってしまうという問題があった。
【0011】
そこで、本発明は、構造が簡単で安価な昇降装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
また、本発明は、乗降性が向上され、設置工事の必要も無い昇降装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
さらに、本発明は、水平姿勢を保ったまま昇降可能な昇降装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
またさらに、本発明は、安全な昇降装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、上下方向に所定距離を隔てて配置された上側部材及び下側部材と、少なくとも一部がこれら上側部材及び下側部材の間の高さに配置されると共に、これら上側部材及び下側部材に対して相対移動可能に配置された中間部材と、相対向するように前記中間部材に回転自在に支持されて前記上側部材と前記下側部材との間に配置された第1及び第2の回転体と、前記上側部材に一端が固定され、前記第1の回転体及び前記第2の回転体の順で巻き掛けられ、さらに前記下側部材に他端が固定された一の可撓性帯体と、前記上側部材に一端が固定され、前記第2の回転体及び前記第1の回転体の順で巻き掛けられ、さらに前記下側部材に他端が固定された他の可撓性帯体と、前記上側部材及び下側部材と前記中間部材とを相対的に移動させる駆動手段と、を備え、前記第1及び第2の回転体が同一歯数であり、前記第1及び第2の回転体、前記一の可撓性帯体並びに前記他の可撓性帯体がそれぞれ複数個づつ設けられ、かつ、前記駆動手段を駆動させることに基づき、前記上側部材及び前記下側部材と前記中間部材とが相対的に移動される、ことを特徴とする。
【0016】
この場合、前記駆動手段が、前記上側部材と前記中間部材との間、若しくは前記下側部材と前記中間部材との間に介装される。また、前記上側部材及び前記下側部材の少なくとも一方の部材が複数設けられると共にこれら複数設けられた部材の間に昇降台が連結され、前記中間部材が設置場所に据え置かれ、かつ、前記駆動手段を駆動させることに基づき、前記昇降台が水平姿勢のまま昇降される。
【0017】
さらに、前記上側部材及び前記下側部材がそれぞれ2つずつ設けられ、これら2つの下側部材が水平方向に所定距離隔てて配置されると共にこれら2つの下側部材の間に昇降台が連結され、前記中間部材が、前記下側部材を貫通して前記昇降台の下方に突出される複数のロッドと、前記上側部材と前記下側部材との間に配置されて前記複数のロッドを連結する連結部材とによって構成されて、各上側部材と下側部材との間に1つずつ配置される。
例えば、前記駆動手段が、前記2つの下側部材にそれぞれ回転自在に支持されて前記下側部材と前記上側部材との間に収納された2本のスクリューと、前記2つの中間部材にそれぞれ取り付けられると共に前記2本のスクリューにそれぞれ螺合されるスクリューナットと、前記2つの下側部材又は前記2つの上側部材のいずれかに取り付けられて前記2本のスクリューの内の1本を駆動する駆動源と、前記2本のスクリューの間に前記昇降台に沿って掛け渡された無端状帯状体と、により構成され、前記駆動源によって前記2本のスクリューが回転駆動されることに伴い、前記中間部材が駆動されて前記複数のロッドが前記昇降台より突出される、ようにすると好ましい。
【0018】
この場合、前記可撓性帯体端部の前記上側部材及び前記下側部材への固定箇所、前記複数のロッド並びに前記第1及び第2の回転体が、前記昇降台の4隅の近傍に配置された、ようにすると好ましい。また、前記無端状帯状体がタイミングベルトであるようにしても良く、前記無端状帯状体がチェーンである、ようにしてもよい。
【0021】
なお、前記駆動手段が電気モータである、ようにしてもよい。また、前記可撓性帯体がチェーンであり、かつ、前記第1及び第2の回転体が、前記チェーンに噛合されるスプロケットである、ようにしてもよい。さらに、前記可撓性帯体が、両面に凹凸を有するタイミングベルトであり、かつ、前記第1及び第2の回転体が、該タイミングベルトに係合される歯付きプーリーである、ようにしてもよい。
【0022】
なお、以上構成に基づき前記駆動手段を駆動させると、前記上側部材及び下側部材と前記中間部材とが相対的に移動される。
【0023】
ここで、前記中間部材には同一歯数の回転体が支持されており、かつ、上側部材と下側部材との間には可撓性帯体が上述のように各回転体に巻き掛けられて配置されているため、各回転体が支持される部位の相対的移動量は互いに等しいものとなる。
【0024】
したがって、前記上側部材及び前記下側部材を複数設けると共に該複数設けた部材の間に昇降台を連結し、該昇降台は水平姿勢を保ったまま昇降されることとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
【0026】
まず、本発明の第1の実施の形態について、図2乃至図6に沿って説明する。
【0027】
図2は、本実施の形態に係る昇降装置10の全体構造を示す斜視図であるが、この昇降装置10は、車いす等が載置される昇降部11と、該昇降部11に対して移動自在に構成されると共に該昇降部11を支持する脚部(中間部材)12と、これら昇降部11と脚部12との間に介装されてそれらを相対的に上下方向に移動させる駆動手段13、とによって構成されており、脚部12の突出長(後述するように底板部15より下方に突出されるロッド20,…の長さ)を可変にして昇降部11を昇降させるように構成されている。
【0028】
以下、本昇降装置10の構造を具体的に説明する。
【0029】
昇降部11は、昇降台としての底板部15を備えており、この底板部15の上面は車いすの乗車面を構成している。また、この底板部15の両端縁部には幅狭の板状部材16,16(以下、“手すり枠16,16”とする)がそれぞれ取り付けられており、さらにこれらの手すり枠16,16には手すり部17,17が立設されている。これら2つの手すり部17,17は、所定距離離間した状態に配置されることとなり、車いすで乗降する際の手すりとしての役割を果たすこととなる。また、各手すり部17は、内部に空洞を有すると共に下面が開口された箱状部材であり、各手すり枠16の両端部(並びに底板部15)には貫通孔19,19が穿設されている。
【0030】
つまり、本実施の形態においては、手すり部17の内部上面が上側部材として機能し、手すり枠16が下側部材として機能し、これら手すり枠16と、手すり部17の内部上面とは上下方向に所定距離を隔てて配置されることとなる。また、本実施の形態においては、手すり部17及び手すり枠16をそれぞれ2つずつ設け、これら2つの手すり枠16,16を水平方向に所定距離隔てて配置し、これら2つの手すり枠16,16の間に底板部15を連結している(図4参照)。
【0031】
一方、上述した貫通孔19,19には、等しい長さのロッド20,20がそれぞれ挿通されており、これら2本のロッド20,20は、それらの上端部が手すり部17の内部においてロードバー(連結部材)21によって連結されて、ロードバー21と共に一体的に脚部(中間部材)12を構成している。そして、これらのロッド20,20の先端部は設置床Fに設置されており、上述した昇降部11は、脚部12に対して上下方向に移動自在となるように構成されている。また、この脚部12は、露出される先端部を除き手すり部17,17の内部に収納されるようになっており、各手すり部17,17内に1つずつ(計2つ)配置されている。
【0032】
このようにロードバー21は、手すり部17の内部上面(上側部材)と手すり枠(下側部材)16との間に配置されることとなるが、このロードバー21の両端部には2つのスプロケット22,23が相対向するように回転自在に支持されている。また、これらのスプロケット22,23は、図3に詳示するように、内側スプロケット22a,23aと外側スプロケット22b,23bとが一体的に取り付けられて構成されている。
【0033】
さらに、手すり部17の内部には2本のチェーン25,26が配置されている。この内、一方のチェーン(一の可撓性帯体)25は、手すり部17の内部上面に一端が固定され、内側スプロケット(第1の回転体)22a及び内側スプロケット(第2の回転体)23aの順で巻き掛けられ、さらに手すり枠(下側部材)16に他端が固定されている(図5参照)。また、他方のチェーン(他の可撓性帯体)26は、手すり部の内部上面(上側部材)に一端が固定され、外側スプロケット(第2の回転体)22b及び外側スプロケット(第1の回転体)23bの順で巻き掛けられ、さらに手すり枠(下側部材)16に他端が固定されている。
【0034】
ここで、本実施の形態においては、内側スプロケット22aと内側スプロケット23aとが対向するように、かつ外側スプロケット22bと外側スプロケット23bとが対向するようにそれぞれ配置されているため、これらに巻き掛けられる2本のチェーン25,26は互いに接触しないようになっている。
【0035】
また、上述したスプロケット22,23やチェーン25,26は、両側の手すり部17,17にそれぞれ配置されており、しかも全スプロケット22,…の歯数は同一となるように設定されている。
【0036】
そして、本実施の形態においては、脚部12は、設置床Fに据え置かれてその絶対位置が規定されており、昇降部11は、4本のチェーン25,…,26,…を介してこの脚部12に移動自在に支持されることとなる。
【0037】
なお、本実施の形態においては、底板部15(昇降部11)の上昇に伴って各スプロケット22,…と手すり部内部上面との間のチェーン長さが長くなり、また底板部15の下降に伴って該チェーン長さが短くなるように構成されていれば良く、チェーン25,…の巻き掛け状態やスプロケット22,…の回転方向が何ら限定されるものでは無い。
【0038】
また一方、上述した駆動手段13は、図5及び図6に詳示するように、各手すり枠(下側部材)16,16と各手すり部上面(上側部材)との間に収納された2本のスクリュー30,30と、これら2本のスクリュー30,30の間に掛け渡されたタイミングベルト(無端状帯状体)31と、これらのスクリュー30,30を駆動する電気モータ(駆動源)32等とによって構成されている。
【0039】
具体的には、手すり枠(下側部材)16の中央部には軸受け部16aが設けられており、ロードバー(中間部材)21の中央部には貫通孔33が穿設されると共にスクリューナット35が取り付けられている。そして、各スクリュー30は、軸受け部16aによってその下端部が回転自在に支持されており、その上端部はスクリューナット35に螺合されている。
【0040】
また、このようにして配置された2本のスクリュー30,30は、各下端部が手すり枠(下側部材)16から下方に突出されており、該突出部には歯付きプーリ36,36がそれぞれ固設されている。そして、上述した無端状のタイミングベルト31は、これらのプーリ36,36の間に掛け渡されて、底板部15の内部に配設されている。なお、これら一対の歯付きプーリ36,36は同一歯数である。
【0041】
さらに、上述した電気モータ(駆動源)32は、一方の手すり部17又は一方の手すり枠16にスクリュー30に近接するように取り付けられており、その出力軸には歯付きプーリ37が取り付けられている。また、スクリュー30にも歯付きプーリ39が取り付けられており、これらの歯付きプーリ37,39には歯付きベルト40が巻き掛けられている。
【0042】
つまり、本実施の形態においては、チェーン25,…端部の手すり部17,…内部上面及び手すり枠16,…への固定箇所や、4本のロッド20,…や、各スプロケット22,…は、いずれも底板部15の4隅の近傍(装置を上方から見た場合における4隅の近傍)に配置されることとなる。
【0043】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0044】
いま、モータ32を駆動してスクリュー30,30を所定方向に回転させてロードバー21が手すり枠16に近づくようにすると、ロッド20,…は底板部15から下方へ突出しようとする。しかし、ロッド20,…の先端部は設置床に接しているため、脚部12は移動せず、その反力で昇降部11が脚部12に支えられながら上昇する。ここで、2本のスクリュー30,30は、同一歯数の歯付きプーリー36,36やタイミングベルト31によって連結されているため、それらのスクリュー30,…の回転数は等しくなる。
【0045】
また、昇降部11が上昇すると、チェーン25,…の上部固定端も上昇し、チェーン25,…が巻き掛けられた各スプロケット22,…は、図3に示す矢印Uの方向にそれぞれ回転する。ここで、各スプロケット22,…は、同一歯数であることから回転数も等しくなり、その結果、各スプロケット22,…と手すり部内部上面との間のチェーン長さは等しく保たれ、底板部15の水平姿勢は保たれる。
【0046】
また、モータ32を逆方向に回転駆動させると、昇降部11は脚部12に支えられながら下降される。
【0047】
次に、本実施の形態の効果について説明する。
【0048】
本実施の形態によれば、底板部15の水平姿勢は、同一歯数のスプロケット22,…と、これらのスプロケット22,…に巻き掛けられたチェーン25,…とによって保持される。したがって、従来のような複雑な構造の支柱やガイド装置を設ける必要が無く、その分、装置が簡単な構造となって軽くなり、また安価になるという効果を奏する。
【0049】
また、本実施の形態によれば、水平姿勢を維持するためのガイド機構は、スプロケット22,…とチェーン25,…とによって形成されて簡単な構造であり、底板部15の最下降位置を従来よりも下げることができる。したがって、底板部15への乗降性が向上され、乗降性向上のために、底板部15と設置床面との間にスロープを設けたり、底板部15下方の設置床Fを掘り下げて設置床面と底板部15上面とを同一高さにしたりする設置工事の必要も無く、昇降装置の設置が容易になるという効果を奏する。
【0050】
さらに、本実施の形態によれば、モータ32やスクリュー30,…等は手すり部17,…に設けられているため、底板部15の下方にはタイミングベルト31のみを配置すれば良い。したがって、最下降位置とした底板部15の上面と設置床面との高低差を20〜30mm程度に小さくできる。その結果、乗降性が良くなり、設置床Fを掘り下げたり、設置床Fと底板部15との間にスロープを設けたりする必要が無く、設置のための費用が安く済み、当該装置の設置が容易となる。
【0051】
またさらに、本実施の形態によれば、2本のスクリュー30,30は同一歯数の歯付きプーリー36,36とタイミングベルト31とによって連結されているため、2本のスクリュー30,…が同じ挙動(回転角速度、回転角加速度)で回転駆動され、各ロッド20,…の突出長は等しくなる。その結果、底板部15は水平姿勢を保ったまま昇降される。
【0052】
ところで、このような昇降装置においては、乗降性確保の観点から、設置床面と、最下降位置まで下げた状態にある底板部15上面とが同一高さになることが好ましい。特に、このような昇降装置を車椅子の人のために設置する場合には、その要求は高い。
【0053】
この点において、本実施の形態においては、チェーン25,…の手すり部17,…や手すり枠16,…への固定箇所、ロッド20,…並びに各スプロケット22,…を、底板部15の4隅の近傍に配置するようにしているため、昇降装置10はいわゆる片持ち構造とはならず、底板部15の撓みを回避すべく該底板部15を厚くする必要が無い。したがって、その分、底板部15への乗降性が向上され、乗降性向上のために、底板部15上面と設置床面との間にスロープを設けたり、底板部15下方の設置床を掘り下げて設置床面と底板部15上面とを同一高さにしたりする設置工事の必要も無く、昇降装置の設置が容易になるという効果を奏する。
【0054】
また、本実施の形態に係る昇降装置10は、従来例のような片持ち構造ではなく設置場所に据え置くだけで使用できるため、従来における支柱3を固定するような設置工事の必要が無く、設置のための費用も低減される。さらに、本実施の形態に係る昇降装置10は据え置き式のものであることから、必要に応じて設置場所を変えることができ、段差毎に昇降装置を設ける必要がなく、設備費用が安く済むという効果もある。
【0055】
一方、チェーン等を使った巻上装置の場合は、昇降台(パレット)の水平姿勢を確保するために4本のチェーンを用いることが一般的であり、そのような昇降装置においては、チェーンが1本でも切断等された場合には昇降台の水平姿勢が確保できないという問題があった。
【0056】
しかし、本実施の形態の場合、チェーン25,…の両端がそれぞれ固定されているために底板部15の水平姿勢は3本のチェーンで実現でき、しかも本実施の形態においては4本のチェーン25,…を用いている。したがって、いずれか1本のチェーンが仮に切断等されたとしても、底板部15の水平姿勢の確保が可能で、その分装置の安全性が確保される。
【0057】
また、本実施の形態によれば、各1つのスプロケット22又は23には、手すり部17に端部が固定されたチェーン25又は26が上側から巻き掛けられると共に、手すり枠16に端部が固定された別のチェーン26又は25が下側から巻き掛けられている。したがって、各スプロケット22,…は、上側と下側との両方向に引っ張られることとなり、その移動位置が確実に規定される。その結果、底板部15が昇降中に揺れたりせず、装置の安全性が確保される。
【0058】
ついで、本発明の実施の形態から外れるが、便宜的に第2の実施の形態として、図7に沿って説明する。
【0059】
図7は本実施の形態に係る昇降装置50の全体構造を示す斜視図であるが、この昇降装置50は、一対の枠状の部材51,51(以下、“吊り固定枠51,51”とする)を備えている。この吊り固定枠51は、水平に配置された棒状の部材である下枠(下側部材)51aと、所定高さに配置された棒状の部材である上枠(上側部材)51bとを有しており、これらの下枠51a及び上枠51bは、柱部材51c,51cによって連結されて、所定距離を隔てて上下に配置されている。
【0060】
また、これらの吊り固定枠51,…は、下枠51a,51aがベース板52に連結されて、所定距離離間した状態に立設されており、設置場所に据え置くようになっている。
【0061】
一方、昇降装置50は、ほぼ水平に配置されたパレット(中間部材、昇降台)53を備えている。このパレット53には軸受け53a,53aがその一端縁に沿って取り付けられており、これらの軸受け53a,53aには駆動軸56が回転自在に支持されている。さらに、駆動軸56は、その両端がパレット53の両側面から突出されており、該突出部分には駆動用スプロケット(第1の回転体)57,57がそれぞれ固定されている。なお、各駆動用スプロケット57は、内側スプロケット57aと外側スプロケット57bとが一体的に取り付けられて構成されている。また、パレット53には電気モータ(駆動手段)55が取り付けられており、駆動軸56及び駆動用スプロケット57,57がモータ55によって回転駆動されるように構成されている。
【0062】
一方、このような駆動軸56が取り付けられたパレット端縁とは反対側の端縁の近傍には、別の軸受け53b,53bが取り付けられており、これらの軸受け53b,53bには従動軸59,59が回転自在に支持され、それら従動軸59,59の端部はパレット53の両側面から突出されている。そして、これらの従動軸59,59には従動用スプロケット(第2の回転体)60,60がそれぞれ取り付けられている。
【0063】
なお、各従動用スプロケット60は、内側スプロケット60aと外側スプロケット60bとが一体的に取り付けられて構成されている。また、従動軸59,59と駆動軸56,56とは互いに平行となるように配置されており、各駆動用スプロケット57と従動用スプロケット60とは、相対向するように、かつ上枠51bと下枠51aとの間に配置されている。さらに、これら4つのスプロケット57,57,60,60は同一歯数であるように設定されている。
【0064】
また一方、本装置50は4本のチェーン(可撓性帯体)25,25,26,26を備えており、各吊り固定枠51にはそれぞれ2本ずつ配置されている。そして、1本のチェーン(一の可撓性帯体)25は、上枠51bに一端が固定され、駆動用内側スプロケット(第1の回転体)57a及び従動用内側スプロケット60aの順で巻き掛けられ、さらに下枠51aに他端が固定されている。また、1本のチェーン(他の可撓性帯体)26は、上枠51bに一端が固定され、従動用外側スプロケット(第2の回転体)60b及び駆動用外側スプロケット(第1の回転体)57bの順で巻き掛けられ、さらに下枠51aに他端が固定されている。
【0065】
ここで、本実施の形態においては、駆動用内側スプロケット57aと従動用内側スプロケット60aとが対向するように、かつ駆動用外側スプロケット57bと従動用外側スプロケット60bとが対向するようにそれぞれ配置されているため、これらに巻き掛けられる2本のチェーン25,26は互いに接触しないようになっている。
【0066】
つまり、本実施の形態においては、パレット53は、4本のチェーン25,…によって上枠51b及び下枠51aの間の高さに配置されると共に、両枠51a,51bに相対移動可能に支持されることとなる。そして、モータ55が、パレット53と吊り固定枠51とを相対的に移動させる駆動手段になる。また、チェーン25,…の上枠51b及び下枠51aへの固定箇所がパレット53の4隅の近傍(装置を上方から見た場合における4隅の近傍)に配置されることとなり、さらに、各スプロケット57,…もパレット53の4隅の近傍に配置されることとなる。
【0067】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0068】
いま、モータ55を駆動すると、駆動用スプロケット57,57が駆動軸56を介して回転駆動される。ここで、これらのスプロケット57,57の回転方向が図示Uの方向であったとすると、駆動用スプロケット57,57が噛合されているチェーン25,25はその上端が上枠51b,51bに固定されているため、駆動用スプロケット57,57はチェーン25,25にかみ合いながら上昇する。このとき、他方のチェーン26,26を介して従動用スプロケット60,60は図示Uの方向に従動回転され、従動用スプロケット60,60もまたチェーン26,26にかみ合いながら上昇する。
【0069】
ここで、駆動用スプロケット57,57と従動用スプロケット60,60とは同一歯数であることから、パレット60,60は水平姿勢が保たれたまま上昇することとなる。
【0070】
また、駆動用スプロケット57,57を逆方向に回転駆動した場合には、従動用スプロケット60,60も逆方向に従動回転され、パレット53は水平姿勢を保ったまま下降する。
【0071】
次に、本実施の形態の効果について説明する。
【0072】
本実施の形態によれば、パレット53を水平姿勢に保つ機構が、4つのスプロケット57,…や4本のチェーン25,…によって簡単に構成され、従来のような複雑なガイド装置を必要としない。したがって、その分昇降装置50が簡単な構造となって軽くなり、また安価になるという効果を奏する。
【0073】
さらに、本実施の形態によれば、4つのスプロケット57,…や4本のチェーン25,…は、パレット53を水平姿勢に保つためのガイド装置としての役割を果たす他、モータ55からの駆動を伝達する駆動伝達部材としての役割をも果たす。したがって、これらのチェーン25,…等が複数の機能を有する分、部品点数を減らすことができて装置の構造が簡単となり、装置が軽くなり、また安価となる。
【0074】
またさらに、本実施の形態によれば、各1つのスプロケット57又は60には、上枠51bに端部が固定されたチェーン25又は26が上側(上枠51bの側)から巻き掛けられると共に、下枠51aに端部が固定された別のチェーン26又は25が下側(下枠51aの側)から巻き掛けられている。したがって、各スプロケット57,…は、上下両方向に引っ張られることとなり、その移動位置が確実に規定される。その結果、パレット53が昇降中に揺れたりせず、装置の安全性が確保される。
【0075】
一方、チェーン等を使った巻上装置の場合は、昇降台(パレット)の水平姿勢を確保するために4本のチェーンを用いることが一般的であり、そのような昇降装置においては、チェーンが1本でも切断等された場合には昇降台の水平姿勢が確保できないという問題があった。
【0076】
しかし、本実施の形態の場合、チェーン25,…の両端がそれぞれ固定されているためにパレット53の水平姿勢は3本のチェーンで実現でき、しかも本実施の形態においては4本のチェーン25,…を用いている。したがって、いずれか1本のチェーンが仮に切断等されたとしても、パレット53の水平姿勢の確保が可能で、その分装置の安全性が確保される。
【0077】
なお、上述した第1及び第2の実施の形態においては、可撓性帯体としてチェーンを用いると共に第1及び第2の回転体としてスプロケットを用いたが、もちろんこれに限る必要はない。例えば、可撓性帯体として、両面に凹凸を有するタイミングベルトを用い、第1及び第2の回転体として歯付きプーリーを用いるようにしてもよい。
【0078】
また、上述した第1及び第2の実施の形態においては、スプロケット22,…及びスプロケット57,…の数をそれぞれ4つとしたが、もちろんこれに限る必要はなく、それ以上の数であっても良い。
【0079】
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態においては、各内側スプロケット22a,…,57a,…及び各外側スプロケット22b,…,57b,…にはそれぞれチェーンを1本ずつ巻き掛けるものとしたが、もちろんこれに限る必要はなく、各スプロケット22a,…にチェーンを2本ずつ掛け、合計8本のチェーンを使用するようにしてもよい。このように多数のチェーンを使用した場合には、重量物の搬送を安全確実に行なうことができる。
【0080】
またさらに、上述した第1及び第2の実施の形態において特に説明していないが、底板部15やベース板52の4隅にキャスターを取り付けても良い。これにより、昇降装置の移動が容易になる。
【0081】
一方、上述した第1の実施の形態においては、1つのロードバー21に取り付けられるロッド20,…の数を2本としたが、もちろんこれに限る必要はなく、3本以上であっても良い。
【0082】
また、上述した第1の実施の形態においては、2本のスクリュー30,30の駆動力伝達をプーリ36,36とタイミングベルト31とによって行なったが、もちろんこれに限る必要はなく、歯車とチェーンとによって行なうようにしてもよい。
【0083】
さらに、上述した第1の実施の形態においては、駆動手段としてのスクリュー30及びナット35を、ロードバー(中間部材)21と手すり枠(下側部材)16との間に介装させるものとしたが、もちろんこれに限る必要はなく、ロードバー21と手すり部内部上面(上側部材)との間に介装させてロードバー21を駆動するようにしてもよい。
【0084】
またさらに、上述した第1の実施の形態においては、手すり枠16,16を2つ設けると共にこれらの手すり枠16,16の間に底板部15を連結するようにしたが、もちろんこれに限る必要はなく、下側部材を1枚の板状部材にて形成して昇降台とし、チェーン25,…の下端部を支持する機能と車椅子の乗車面を形成する昇降部としての機能とを兼ね備えるようにしてもよい。
【0085】
また、上述した第1の実施の形態においては、駆動手段13を、スクリュー30,…とタイミングベルト31と電気モータ32とによって構成するものとしたが、もちろんこれに限る必要はなく、油圧装置等により構成するようにしてもよい。
【0086】
また一方、上述した第2の実施の形態においては、チェーン25,…の端部を固定するための専用部材(吊り固定枠51)を設けることとしたが、もちろんこれに限る必要はない。例えば、チェーン25,…の端部を、昇降装置50の配置される建物の天井と床面とにそれぞれ固定するようにしてもよい。この場合、上側部材は建物の天井となり、下側部材は床面となる。
【0087】
また、上述した第2の実施の形態においては、駆動手段としての電気モータ55をパレット53に取り付けたが、もちろんこれに限る必要はなく、吊り固定枠51(上側部材や下側部材)の側に取り付けるようにしても良い。さらに、その場合には、駆動源としては、電気モータに限らず、油圧や空圧のシリンダ、或はチェーンやワイヤーを使用した巻上装置を用いるようにしてもよい。
【0088】
さらに、上述した第2の実施の形態においては、2つの駆動用スプロケット57,57を同一駆動軸56に固定して、1つのモータ55にて回転駆動するようにしたが、もちろんこれに限る必要はなく、駆動軸56を使用せずに歯車等を介してこれらのスプロケット57,57を駆動するようにしてもよく、複数のモータで駆動するようにしてもよい。
【0089】
また、上述した第2の実施の形態においては、スプロケット57,…を回転自在に支持する中間部材自体をパレット(昇降台)53としているが、もちろんこれに限る必要はない。例えば、一対の駆動用スプロケット57及び従動用スプロケット60を回転自在に支持する中間部材を2つ(又はそれ以上)設けると共にこれら複数の中間部材の間にパレットを連結するようにしてもよい。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、昇降台の水平姿勢は、同一歯数の第1及び第2の回転体と、これらの回転体に巻き掛けられた可撓性帯体とによって保持される。したがって、従来のような複雑な構造の支柱やガイド装置を設ける必要が無く、その分、装置が簡単な構造となって軽くなり、また安価になるという効果を奏する。
【0091】
また、本発明によれば、水平姿勢を維持するためのガイド機構が簡単な構造であるため、昇降台の最下降位置を従来よりも下げることができる。したがって、昇降台への乗降性が向上され、乗降性向上のために、昇降台と設置床面との間にスロープを設けたり、昇降台下方の設置床を掘り下げて設置床面と昇降台上面とを同一高さにしたりする設置工事の必要も無く、昇降装置の設置が容易になるという効果を奏する。
【0092】
さらに、前記上側部材及び前記下側部材がそれぞれ2つずつ設けられ、これら2つの下側部材が水平方向に所定距離隔てて配置されると共にこれら2つの下側部材の間に昇降台が連結され、前記中間部材が、前記下側部材を貫通して前記昇降台の下方に突出される複数のロッドと、前記上側部材と前記下側部材との間に配置されて前記複数のロッドを連結する連結部材とによって構成されて、各上側部材と下側部材との間に1つずつ配置され、前記駆動手段が、前記上側部材と前記中間部材との間、若しくは前記下側部材と前記中間部材との間に介装され、例えば前記2つの下側部材にそれぞれ回転自在に支持されて前記下側部材と前記上側部材との間に収納された2本のスクリューと、前記2つの中間部材にそれぞれ取り付けられると共に前記2本のスクリューにそれぞれ螺合されるスクリューナットと、前記2つの下側部材又は前記2つの上側部材のいずれかに取り付けられて前記2本のスクリューの内の1本を駆動する駆動源と、前記2本のスクリューの間に前記昇降台に沿って掛け渡された無端状帯状体と、により構成され、前記駆動源によって前記2本のスクリューが回転駆動されることに伴い、前記中間部材が駆動されて前記複数のロッドが前記昇降台より突出されるようにした場合には、前記昇降台の下方には駆動源や他の装置を配置する必要がなく前記無端状帯状体のみを配置すれば良く、最下降位置とした昇降台上面と設置床上面との高低差を20〜30mm程度に小さくできる。車椅子の人のための段差解消機の場合、この20〜30mmの高低差は自力で乗り越えられる限界にあたり、従来の昇降機では実現できなかった画期的なことである。その結果、設置床を掘り下げたり、設置床と昇降台との間にスロープを設けたりする必要が無く、設置のための費用が安く済み、当該装置の設置が容易となる。
【0093】
この場合、前記無端状帯状体をタイミングベルト又はチェーンとした場合には、2つのスクリューが同じ挙動で回転駆動され、各ロッドの突出長は等しくなる。その結果、前記昇降台は水平姿勢を保ったまま昇降される。
【0094】
また、前記可撓性帯体端部の前記上側部材及び前記下側部材への固定箇所、前記複数のロッド並びに前記第1及び第2の回転体を、前記昇降台の4隅の近傍に配置するようにした場合には、昇降装置はいわゆる片持ち構造とはならない。したがって、昇降台の撓みを回避すべく該昇降台を厚くする必要が無く、その分昇降台への乗降性が向上される。さらに、乗降性向上のために、昇降台上面と設置床面との間にスロープを設けたり、昇降台下方の設置床を掘り下げて設置床面と昇降台上面とを同一高さにしたりする設置工事の必要も無く、昇降装置の設置が容易になるという効果を奏する。またさらに、上述のように片持ち構造でないことから、昇降装置自体を設置場所に固定する必要がない。したがって、その面からも設置工事の必要が無く、設置のための費用も低減される。
【0095】
一方、チェーン等を使った巻上装置の場合は、昇降台(パレット)の水平姿勢を確保するために4本のチェーンを用いることが一般的であり、そのような昇降装置においては、チェーンが1本でも切断等された場合には昇降台の水平姿勢が確保できないという問題があった。しかし、本発明の場合、可撓性帯体の両端がそれぞれ固定されているため、昇降台の水平姿勢は3本の可撓性帯体で実現できる。したがって、本発明によれば少なくとも4本の可撓性帯体を用いているため、1本が仮に切断等されたとしても、昇降台の水平姿勢の確保が可能で、その分装置の安全性が確保される。
【0096】
また、本発明によれば、各1つの回転体には、上側部材に端部が固定された可撓性帯体が該上側部材の側から巻き掛けられると共に、下側部材に端部が固定された別の可撓性帯体が該下側部材の側から巻き掛けられている。したがって、各回転体は、これら上側部材と下側部材との両方向に引っ張られることとなり、その移動位置が確実に規定される。その結果、昇降台が昇降中に揺れたりせず、装置の安全性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の昇降装置の構造を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る昇降装置の全体構造を示す斜視図。
【図3】チェーンの巻き掛け状態を説明するための図。
【図4】昇降装置の平面図。
【図5】手すり部の内部構造を説明するための図であり、図4のA−A断面図。
【図6】駆動手段の構成を説明するための図であり、図4のB−B断面図。
【図7】 本発明の参考例である第2の実施の形態に係る昇降装置の全体構造を示す斜視図。
【符号の説明】
10 昇降装置
12 脚部(中間部材)
13 駆動手段
15 底板部(昇降台)
16 手すり枠(下側部材)
17 手すり部(上側部材)
20 ロッド
21 ロードバー(連結部材)
22 スプロケット(第1の回転体)
23 スプロケット(第2の回転体)
25 チェーン(一の可撓性帯体)
26 チェーン(他の可撓性帯体)
30 スクリュー(駆動手段)
31 タイミングベルト(無端状帯状体)
32 電気モータ(駆動源、駆動手段)
35 スクリューナット(駆動手段)
50 昇降装置
51 吊り固定枠
51a 下枠(下側部材)
51b 上枠(上側部材)
53 パレット(中間部材)
55 電気モータ(駆動手段)
56 駆動軸
57 スプロケット(第1の回転体)
60 スプロケット(第2の回転体)
F 設置床

Claims (8)

  1. 上下方向に所定距離を隔てて配置された上側部材及び下側部材と、
    少なくとも一部がこれら上側部材及び下側部材の間の高さに配置されると共に、これら上側部材及び下側部材に対して相対移動可能に配置された中間部材と、
    相対向するように前記中間部材に回転自在に支持されて前記上側部材と前記下側部材との間に配置された第1及び第2の回転体と、
    前記上側部材に一端が固定され、前記第1の回転体及び前記第2の回転体の順で巻き掛けられ、さらに前記下側部材に他端が固定された一の可撓性帯体と、
    前記上側部材に一端が固定され、前記第2の回転体及び前記第1の回転体の順で巻き掛けられ、さらに前記下側部材に他端が固定された他の可撓性帯体と、
    前記上側部材及び下側部材と前記中間部材とを相対的に移動させる駆動手段と、を備え、
    前記第1及び第2の回転体が同一歯数であり、
    前記第1及び第2の回転体、前記一の可撓性帯体並びに前記他の可撓性帯体がそれぞれ複数個づつ設けられ、かつ、
    前記上側部材及び前記下側部材がそれぞれ2つずつ設けられ、
    これら2つの下側部材が水平方向に所定距離隔てて配置されると共にこれら2つの下側部材の間に昇降台が連結され、
    前記中間部材が、前記下側部材を貫通して前記昇降台の下方に突出される複数のロッドと、前記上側部材と前記下側部材との間に配置されて前記複数のロッドを連結する連結部材とによって構成されて、各上側部材と下側部材との間に1つずつ配置され、
    前記駆動手段が、前記上側部材と前記中間部材との間、若しくは前記下側部材と前記中間部材との間に介装され、
    前記複数のロッドが設置場所に据え置かれ、
    前記駆動手段を駆動させることに基づき、前記複数のロッドが前記昇降台より突出させて前記昇降台が水平姿勢のまま昇降される、
    ことを特徴とする昇降装置。
  2. 前記駆動手段が、前記2つの下側部材にそれぞれ回転自在に支持されて前記下側部材と前記上側部材との間に収納された2本のスクリューと、前記2つの中間部材にそれぞれ取り付けられると共に前記2本のスクリューにそれぞれ螺合されるスクリューナットと、前記2つの下側部材又は前記2つの上側部材のいずれかに取り付けられて前記2本のスクリューの内の1本を駆動する駆動源と、前記2本のスクリューの間に前記昇降台に沿って掛け渡された無端状帯状体と、により構成され、
    前記駆動源によって前記2本のスクリューが回転駆動されることに伴い、前記中間部材が駆動されて前記複数のロッドが前記昇降台より突出される、
    ことを特徴とする請求項記載の昇降装置。
  3. 前記可撓性帯体端部の前記上側部材及び前記下側部材への固定箇所、前記複数のロッド並びに前記第1及び第2の回転体が、前記昇降台の4隅の近傍に配置された、
    ことを特徴とする請求項記載の昇降装置。
  4. 前記無端状帯状体がタイミングベルトである、
    ことを特徴とする請求項記載の昇降装置。
  5. 前記無端状帯状体がチェーンである、
    ことを特徴とする請求項記載の昇降装置。
  6. 前記駆動手段が電気モータである、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の昇降装置。
  7. 前記可撓性帯体がチェーンであり、かつ、
    前記第1及び第2の回転体が、前記チェーンに噛合されるスプロケットである、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の昇降装置。
  8. 前記可撓性帯体が、両面に凹凸を有するタイミングベルトであり、かつ、
    前記第1及び第2の回転体が、該タイミングベルトに係合される歯付きプーリーである、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の昇降装置。
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