JPH0361278A - 階段用昇降装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は階段に沿って設けた昇降装置に関するもので
、高齢者や身体障害者の昇降あるいは重い荷物を搬送す
るためのものである。

〔従来の技術〕

従来の階段用昇降装置としては実開昭６０−６４９６７
号公報に記載されたものがある。この装置は、階段に沿
って設けたガイドレールにラックギヤを固定し、ガイド
レールに沿って昇降する椅子形の搬器に設けたピニオン
ギヤを上記ラックギヤに噛合させ、このピニオンギヤを
搬器に設けた駆動手段により駆動して搬器を昇降させる
ものである。

また、実開昭５８−６７８６４号公報に記載されたもの
は、階段に沿って設けたガイドレールに装着した搬器に
ウィンチを設け、ガイドレールの上端に一端を固定した
ワイヤロープを上記ウィンチで巻取りながら上昇し、ロ
ープを弛めると下降するようにしたものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記実開昭６０−６４９６７号公報記載の装置は、ガイ
ドレールに沿ったランクギヤに、搬器に設けたピニオン
ギヤを噛合させるものであるからレールの角度が変化し
たり、レールが水平方向に曲ったりした場合に、ランク
ギヤとピニオンギヤの噛み合いが外れないように特別な
機構が必要であり、レールの継目の部分でピッチを合せ
るために高い精度で接続しなければならない。

また、ラックギヤは高価であり、潤滑のためのグリース
によって通行人の衣服を汚すおそれがある。

実開昭５８−６７８６４号公報記載の考案は、ワイヤロ
ープを巻取って上昇し、ロープを弛めると自重で下降す
るものであるから階段の途中におどり場のような水平な
部分があると円滑に下降できない。ロープが切断すると
危険であるため、特別な落下防止装置が必要であるなど
の問題がある。

この発明の課題は上記のような従来技術の問題点を解決
して、簡単な構造で安全に昇降できる階段用昇降装置を
提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するために、この発明は階段に沿って
設けるガイドレールを上下２本とし、搬器の側面にガイ
ドレールに係合圧接して搬器を安定的に支持しつつ走行
させる複数のローラを設け、このローラの何れかを駆動
ローラとすると共に、この駆動ローラを駆動して搬器を
走行させる駆動手段を搬器に設けた階段用昇降装置およ
び駆動ローラとレールの当り面に楔効果を生ぜしめる角
度を付して駆動ローラとレールの摩擦力を増大せしめた
階段用昇降装置を提供する。

〔作用〕

この発明は上記の構成であるから、レールに圧接してい
る駆動ローラを、搬器に設けた駆動手段により正転また
は逆転させると、駆動ローラとレールの摩擦により、搬
器が上昇または下降する。

また、駆動ローラとレールの当り面に角度をもたせたも
のでは楔効果により小さな加圧力でもスリップすること
なく昇降させることができる。

〔実施例〕

第１図、第２図に示す第１の実施例において、１は階段
に沿って設けたガイド枠で、図示省略しである階段に固
定し、第５図のように上下にガツトレール２が固定しで
ある。

３は搬器で、図示例では椅子形で、本体４上に座板５、
肘掛け６、背受け７を設け、本体４の下端には足載せ８
を設けである。

ただし、上記は一例で、搬器３を簡単なＬ形とし、車椅
子や荷物を搬器３上に載せるようにする場合もある。

１）は駆動ローラで、本体４の側壁を貫通する駆動軸１
２の外端に固定されている。

第１図の１３は本体４内に設けた駆動手段で、モータ、
減速機などからなり、その出力軸が前記駆動軸１２とな
り、モータは外部からの給電により駆動される。

上記駆動軸１２の斜上方に揺動板１５の中間部を軸１４
により揺動自在に取付け、ｔｉ動板１５の両端にローラ
１６をそれぞれ回転自在に取付け、この揺動板１５の後
部寄りと本体４の側面に固定した受部１９の間には押バ
ネ１８を圧縮状５Ｌｌｉで装着して両ローラ１６を上部
のレール２の下側に圧着させ、その反力で下部の駆動ロ
ーラ１）を下部のレール２に圧着させる。

第１図の場合は第５図のようにローラ１）．１６を溝付
きとし、レール２を突条とする。

この第５図ではローラ１）．１６の溝の半径がレール２
の突条の半径より大であるが、第６図のように駆動ロー
ラ１）の溝をｖ形にし、レール２の円弧面すが溝の斜面
ａに圧着して楔効果を生ぜしめるようにすると摩擦力が
増大して駆動ローラ１）とレール２間のスリップを防止
できる。

また、第７図のようにレール２を溝とし、ローラ１）．
１６を溝なしの丸形とする場合もあり、この場合も第８
図のように駆動ローラ１）を受けるレール２をＶ形の溝
とし、その斜面ａ′を駆動ローラ１）の円弧面ｂ′に圧
着して楔効果を生ぜしめるようにするとよい。

第３図の実施例は駆動ローラ１）を有する駆動軸１２に
隣接する軸２１を本体４に固定し、この軸２１に揺動板
２２の一端を回動自在に取付け、この揺動板２２の両端
にローラ１６を回転自在に取付けたものである。

そして、上記本体４の側面に固定した受部２４と揺動板
２２の間には押ハネ２５を圧縮状態で装着して揺動板２
２の自由端のローラ１６を上部のレール２に圧着させ、
その反力で下部のローラ１６と駆動ローラ１）を下部の
レール２に圧着させる。

その他の部分は第１図、第２図、第５図ないし第８図の
例と同じであるから同一の符号をつけて説明は省略する
。

第４図に示す実施例は駆動ローラ１）を有する駆動軸１
２を回転自在に取付けた揺動板２７の後端部にローラ２
６を回動自在に取付ける。

上記揺動板２７は、その中間部を軸３０により本体４の
側面に揺動自在に支承せしめたもので、駆動手段１３は
揺動板２７に固定して、本体４の下部の凹所３３内に可
動的に収容する。

上記揺動板２７の上方には揺動板２９を配置してその中
間部を軸２８により本体４の側面にＩＺ動自在に装着す
る。

そして、上記）２動板２９の両端にローラ１６をそれぞ
れ回転自在に取付ける。

この実施例の場合は、第９図のようにガイド枠１の上下
外側にガイドレール２を設け、上部の両ローラ１６は上
部のレール２の上側に圧着させ、下部のローラ１）．２
６は下部のレール２の下側に圧着させる。

このため、揺動板２７の軸１２寄りと本体４の側面の受
部３１に、緊張状態の引バネ３２の両端を連結する。

この実施例の場合も第１図の場合と同様に、第１０図に
示すように、駆動ローラ１）の溝をＶ形にし、レール２
の円弧面すが溝の斜面ａに圧着して楔効果を生ぜしめる
ようにすると摩擦力が増大して駆動ローラ１）とレール
２間のスリップを防止できる。

またこの第４図および第９図、第１Ｏ図の場合もレール
２を溝とし、ローラ１）．１６．２６を溝なしの丸形と
する場合もあり、この場合も第８図のように駆動ローラ
１）を受けるレール２を■形の溝とし、その斜面ａ′を
駆動ローラ１）の円弧面ｂ′に圧着して楔効果を生ぜし
めるようにするとよい。

その他に第２図、第３図の実施例におけるローラ１）．
１６．２６を上下のレール２の外側に圧接させるように
することもできる。

〔発明の効果］ この発明は前記のように、階段に設けた上下２本のガイ
ドレールに搬器の側面に設けた？Ｘ数のローラを圧接さ
せて搬器が安定的に支持されるようにしたものであるか
ら、従来の装置に比較して搬器のガイド機構が簡単とな
る。

また、搬器の走行機構として上下のガイドレールに圧接
するローラの何れかを駆動するものであるから従来のロ
ープやラックギヤを利用するものに比較して構造が簡単
で、レールの角度が変化したり、レールが水平方向に曲
ったりした場合でも円滑に走行でき、また、グリスなど
による衣服の汚れのおそれもない。

さらに、駆動ローラとレールの当り面を楔効果を生ぜし
める角度にしたものの場合、駆動ローラに作用させる加
圧力を小さくしてもスリップすることなく昇降させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明装置の実施例を示す正面図、第２図は
同上の側面図、第３図、第４図は他の実施例を示す側面
図、第５図ないし第１Ｏ図はガイド部の各実施例を示す
一部切欠拡大縦断面図である。 １・・・・・・ガイド枠、　　　　　２・・・・・・ガ
イドレール、３・・・・・・搬器、　　　　　　　　１
）・・・・・・駆動ローラ、１２・・・・・・駆動軸、
　　　　　１３・・・・・・駆動手段、１６．２６・・
・・・・ローラ、　　１８．２５・・・・・・押バネ、
３２・・・・・・引バネ、　　　　ａ、ａ’・・・・・
・斜面、ｂ、ｂ’・・・・・・円弧面。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）階段に沿って設けたガイドレールに搬器を装着し
   、この搬器を適宜の駆動手段により昇降せしめるように
   した装置において、上記ガイドレールを上下２本とし、
   搬器の側面にガイドレールに係合圧接して搬器を安定的
   に支持しつつ走行させる複数のローラを設け、このロー
   ラの何れかを駆動ローラとすると共に、この駆動ローラ
   を駆動して搬器を走行させる駆動手段を搬器に設けた階
   段用昇降装置。
2. （２）上記駆動ローラとレールの当り面に楔効果を生ぜ
   しめる角度を付して駆動ローラとレールの摩擦力を増大
   せしめたことを特徴とする請求項（１）記載の階段用昇
   降装置。