JP3883412B2 - ビードコアへのフィラーの貼付け方法および装置 - Google Patents

ビードコアへのフィラーの貼付け方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビードコアの周囲にフィラーを貼付けて空気入りタイヤの中間部材であるフィラー付きビードを製造するための貼付け方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のビードコアへのフィラーの貼付け方法・装置としては、例えば本出願人が提案した特開平8−142227号公報に記載されているようなものが知られている。
【0003】
このものは、まず、同軸で並列配置された2本のビードコアに、近接する基端同士が一体的に連結され、先端に向かうに従い薄肉となった断面略三角形状の2本のフィラーからなる平坦な帯状フィラーを供給手段により供給し、各フィラーの始端部でその基端を圧着手段により対応するビードコアの外周面に圧着させる。
【0004】
次に、回転手段によりビードコアを軸線回りに回転させながら、前記供給手段により帯状フィラーをビードコアに供給し、該ビードコアの周囲に帯状フィラーを仮貼り付けしながら巻き付ける。そして、ビードコアの大部分に帯状フィラーが巻き付けられると、切断手段のカッターにより帯状フィラーをビードコアの1周長とほぼ等長に切断する。
【0005】
次に、ビードコアを回転させながら帯状フィラーを該ビードコアに供給することで、切り出されたフィラーの残部をビードコアの周囲に巻き付けた後、該帯状フィラーの始端部と終端部とを接合手段により接合し、帯状フィラーを円筒状に成形する。その後、回転手段によりビードコアを回転させながら、貼付け手段により帯状フィラーの幅方向中央部をビードコアに押付けることで、フィラーの基端面を対応するビードコアの外周面にそれぞれ貼付けるとともに、各フィラーを半径方向外側に向かって立ち上がらせるようにしていた。
【0006】
このように帯状フィラーの始、終端部同士を接合して円筒状とした後、該帯状フィラーの幅方向中央部をビードコアに押し付けることで、各フィラーをビードコアに貼付けながら半径方向外側に向かって立ち上がらせるようにすると、各フィラーの立ち上がりの際に、該フィラーの内周部と外周部との間および基端部と先端部との間に大きな周長差が発生して、始、終端部同士の接合部に剥がれが発生することがある。
【0007】
このため、従来においては、フィラーの始、終端部同士を幅方向位置に拘わらず一定の若干量だけ重ね合わせた状態で接合を行い、前述した接合部における剥がれを抑制するようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような重ね合わせ接合を行うと、接合部における肉厚、特にフィラーの基端部における肉厚が厚くなり、この結果、製品タイヤのユニフォミティが悪化してしまうという問題点がある。
【0009】
この発明は、フィラーの接合部における肉厚の増大を抑制することで製品タイヤのユニフォミティを向上させることができるビードコアへのフィラーの貼付け方法および装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、第1に、同軸で並列配置された2本のビードコアに、近接する基端同士が一体的に連結され、先端に向かうに従い薄肉となった断面略三角形状の2本のフィラーからなる帯状フィラーを供給し、各フィラーの始端部でその基端をビードコアの外周面に圧着する工程と、ビードコアを軸線回りに回転させながら該ビードコアの周囲に帯状フィラーを巻き付けるとともに、該巻き付けられた帯状フィラーの幅方向中央部をビードコアに押付けることで、フィラーの基端面を対応するビードコアの外周面にそれぞれ貼付けながら、各フィラーを半径方向外側に向かって立ち上がらせる工程と、各ビードコアの大部分にフィラーが貼付けられたとき、帯状フィラーをカッターによってビードコアの1周長とほぼ等長に切断する工程と、切り出されたフィラーの残部をビードコアの周囲に貼付けるとともに、帯状フィラーの始端部と終端部とを接合する工程とを備え、前記帯状フィラーを切断した後、帯状フィラーを若干量送り出して再度帯状フィラーを切断するとともに、1度目の切断と2度目の切断とで切断形態を異ならせ、帯状フィラーの幅方向中央から幅方向外側に向かうに従い接合部における帯状フィラーの始、終端部の重なり合い量を徐々に増大させるようにしたビードコアへのフィラーの貼付け方法により、
【0011】
第2に、並列配置された2本の同軸のビードコアを軸線回りに同期回転させる回転手段と、近接する基端同士が一体的に連結され、先端に向かうに従い薄肉となった断面略三角形状の2本のフィラーからなる帯状フィラーを前記ビードコアに供給する供給手段と、ビードコアに供給された各フィラーの始端部でその基端をビードコアの外周面に圧着する圧着手段と、前記始端部の圧着後、同期回転しているビードコアに供給されて周囲に巻き付けられた帯状フィラーの幅方向中央部をビードコアに押付けることで、フィラーの基端面を対応するビードコアの外周面にそれぞれ貼付けながら、各フィラーを半径方向外側に向かって立ち上がらせる貼付け手段と、各ビードコアの大部分にフィラーが貼付けられたとき、帯状フィラーをビードコアの1周長とほぼ等長に切断するカッターを有する切断手段と、切断手段により切り出されたフィラーの残部がビードコアの回転によりその周囲に貼付けられると、帯状フィラーの始端部と終端部とを接合する接合手段とを備え、前記帯状フィラーを切断した後、帯状フィラーを供給手段により若干量送り出して再度切断手段により帯状フィラーを切断するとともに、1度目の切断と2度目の切断とで切断形態を異ならせ、帯状フィラーの幅方向中央から幅方向外側に向かうに従い接合部における帯状フィラーの始、終端部の重なり合い量を徐々に増大させるようにしたビードコアへのフィラーの貼付け装置により達成することができる。
【0012】
請求項1に係る発明によれば、帯状フィラーを切断した後、帯状フィラーを供給手段により若干量送り出して再度切断手段により帯状フィラーを切断するとともに、1度目の切断と2度目の切断とで切断形態を異ならせ、帯状フィラーの幅方向中央から幅方向外側に向かうに従い接合部における帯状フィラーの始、終端部の重なり合い量を徐々に増大させるようにしたので、薄肉であるフィラーの先端部における重なり合い量を増大させることができ、この結果、厚肉であるフィラーの基端部を突き合わせ接合に近似した形態としても、フィラーの接合強度を充分に維持することができる。これにより、接合部、特にフィラーの基端部における肉厚の増大が強力に抑制され、製品タイヤのユニフォミティを向上させることができる。そして、このような作用は請求項7に記載の装置を用いることにより、容易に得ることができる。
【0013】
また、請求項2に記載のように構成すれば、接合時および接合後にフィラーの先端側が大きく半径方向に変形するようなことはなくなり、これにより、フィラーの内周部と外周部との間および基端部と先端部との間に大きな周長差が発生するようなことがなくなって、フィラーの始、終端部同士の接合時における重ね合わせ量を大幅に減少させることができる。これにより、接合部、特にフィラーの基端部における肉厚の増大を抑制することができ、製品タイヤのユニフォミティを向上させることができる。
【0014】
また、請求項3に記載のように構成すれば、帯状フィラーをビードコアの全周に亘って巻き付けた後、その外周面に貼付ける場合に比較して、作業能率が向上する。
さらに、請求項1に記載のような作用は、請求項4あるいは5に記載の方法を用いることで、容易に得ることができる。
また、請求項6に記載のように構成すれば、帯状フィラーの始、終端部同士の接合状態を良好とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、2において、11は上下方向に延びるメインフレームであり、このメインフレーム11の高さ方向中央部にはビードコア12とほぼ同径の円弧上に周方向に離れて配置された3個の駆動ローラ13が回転可能に支持されている。これら駆動ローラ13の軸部にはプーリ14がそれぞれ固定され、これらのプーリ14にはタイミングベルト15が掛け渡されている。16はメインフレーム11に取付けられた減速機付きのモータであり、このモータ16の出力軸に固定されたプーリ17といずれかの駆動ローラ13の軸部に固定されたプーリ18との間にはタイミングベルト19が掛け渡されている。この結果、モータ16が作動すると、前記駆動ローラ13は同期して同一方向(図1において反時計回り)に等速度で回転する。
【0016】
図1、2、3において、各駆動ローラ13は軸方向中央部外周に環状溝21を有し、これらの環状溝21の幅は断面が四角形であるビードコア12の幅の実質上2倍で、その深さはビードコア12の厚さより深い。そして、これら駆動ローラ13の環状溝21には並列配置された2本のビードコア12の一部が挿入され、これらビードコア12を同軸関係を保持させながら内周から支持する。
【0017】
前記駆動ローラ13より下方のメインフレーム11には揺動アーム22の中央部が回動可能に支持され、この揺動アーム22の先端部には前記駆動ローラ13のほぼ直下に位置するくせ付けローラ23が回転可能に支持されている。このくせ付けローラ23は軸方向中央部に幅が環状溝21の幅と等幅である円柱状の受け部23aを有し、この受け部23aの両側には受け部23aに向かって先細りの截頭円錐状をしたくせ付け部23bがそれぞれ設けられている。ここで、これらくせ付け部23bは後述するフィラーのタイヤ成形ドラムへの供給時における所定の立ち上がり角度Gとほぼ等角度に傾斜している。そして、これら受け部23aとくせ付け部23bとの間にはビードコア12の厚さと高さが実質上同一である段差面23cが形成されている。
【0018】
25は揺動アーム22より下方のメインフレーム11にヘッド側が連結された揺動シリンダであり、この揺動シリンダ25のピストンロッド26の先端は前記揺動アーム22の基端に連結されている。この結果、前記揺動シリンダ25が作動してピストンロッド26が突出すると、揺動アーム22はくせ付けローラ23がビードコア12の下部内周に接近するよう揺動する。そして、該くせ付けローラ23の受け部23aにビードコア12の内周が押し付けられると、該くせ付けローラ23は前記駆動ローラ13と協働してビードコア12を直立状態に保持するが、この状態で駆動ローラ13がモータ16により駆動回転されると、該駆動ローラ13の回転はビードコア12に伝達され、2本のビードコア12を同期して同一方向(図1において反時計回り)に等速度で回転させる。
【0019】
前述した駆動ローラ13、プーリ14、タイミングベルト15、モータ16、プーリ17、18、タイミングベルト19、揺動アーム22、くせ付けローラ23、揺動シリンダ25は全体として、並列配置された同軸である2本のビードコア12を軸線回りに同期回転させる回転手段27を構成する。
【0020】
29はメインフレーム11の右側方で上下方向に延びるサブフレームであり、このサブフレーム29の中央部と前記メインフレーム11の中央部とには左右方向に延びる下横フレーム30の両端部が固定されている。この下横フレーム30には該下横フレーム30に沿って延びる一対のガイドロッド31が取付けられ、これらのガイドロッド31にはスライダ32が左右方向に移動可能に支持されている。このスライダ32の上端部には駆動ローラ13と平行な複数のガイドローラ33が左右方向に離れて回転可能に支持されている。また、このスライダ32の上端部には前記ガイドローラ33と平行に延びる駆動ローラ34が回転可能に支持され、この駆動ローラ34は図示していないモータにより駆動回転される。
【0021】
35は下横フレーム30に取付けられた左右方向に延びるシリンダであり、このシリンダ35のピストンロッド36の先端は前記スライダ32に連結されている。この結果、前記シリンダ35が作動してピストンロッド36が突出したり引っ込んだりすると、スライダ32はガイドロッド31にガイドされながら回転手段27に支持されているビードコア12の上端部に接近離隔する。前述したガイドロッド31、スライダ32、ガイドローラ33、駆動ローラ34、シリンダ35は全体として、供給手段37を構成する。
【0022】
前述したガイドローラ33、駆動ローラ34上にはビードコア12にそれぞれ貼付けられる2本のフィラー39からなる帯状フィラー40が支持され、この帯状フィラー40は図示していない押出機あるいは巻き出し機から供給される。ここで、各フィラー39は基端から先端に向かうに従い薄肉となった断面略三角形状を呈しており、これらの近接する基端同士が互いに一体的に連結されることで帯状フィラー40が構成されている。
【0023】
そして、前述したスライダ32がシリンダ35の作動によってビードコア12に近接した接近位置まで移動した後、供給手段37の駆動ローラ34が駆動回転するとともに、2本のビードコア12が回転手段27によって同期回転すると、供給手段37上の帯状フィラー40はビードコア12の上端部外周面に供給されるとともに、その周囲に次々と巻き付けられる。
【0024】
駆動ローラ13より上方のメインフレーム11には、回転手段27に支持されたビードコア12の回転軸線に向かって延びるシリンダ42が取付けられ、このシリンダ42のピストンロッド43の先端には、供給手段37によってビードコア12の上端部外周面上に供給された帯状フィラー40の始端部を該ビードコア12に押し付ける圧着部材44が設けられている。そして、この圧着部材44によってビードコア12に押し付けられた帯状フィラー40(フィラー39)の始端部はその基端エッジがビードコア12の外周面に圧着される。前述したシリンダ42、圧着部材44は全体として、ビードコア12に供給された各フィラー39の始端部でその基端をビードコア12の外周面に圧着させる圧着手段45を構成する。
【0025】
前記駆動ローラ13の直上で圧着手段45より左方、即ち、ビードコア12の回転方向前方のメインフレーム11には上下方向の延びるシリンダ47が取付けられ、該シリンダ47のピストンロッド48の先端にはコの字形をしたブラケット49が連結されている。このブラケット49には駆動ローラ13と平行な軸線回りに回転可能な円板状の貼付けローラ50が支持され、この貼付けローラ50の外周面は幅方向中央に向かうに従い大径となった楔形を呈している。
【0026】
そして、前記シリンダ47のピストンロッド48が突出して貼付けローラ50がビードコア12に接近すると、該貼付けローラ50はビードコア12の周囲に巻き付けられた帯状フィラー40の幅方向中央部を該ビードコア12に向かって押し付けるが、このとき、各フィラー39はその基端面39aが対応するビードコア12の外周面にそれぞれ貼付けられるとともに、全体が、図3に仮想線で示す状態から実線で示す状態、即ち、タイヤ成形ドラムへの供給時における所定の立ち上がり角度Gとほぼ等角度まで、半径方向外側に向かって立ち上がる。
【0027】
ここで、従来のように帯状フィラー40をビードコア12の全周に亘って巻き付けた後、貼付けローラ50によってその幅方向中央部をビードコア12に押付け、フィラー39をビードコア12にそれぞれ貼付けるようにすることも考えられるが、この実施形態では、帯状フィラー40をビードコア12の周囲に巻き付けながら、ここでは、巻き付けられた直後に、貼付けローラ50によってその幅方向中央部をビードコア12に押し付け、フィラー39をビードコア12にそれぞれ貼付けるようにしているので、ビードコア12の回転数を減少させることができ、作業能率が向上する。
【0028】
前述したシリンダ47、ブラケット49、貼付けローラ50は全体として、始端部の圧着後、同期回転しているビードコア12に供給されて周囲に巻き付けられた帯状フィラー40の幅方向中央部をビードコア12に押付けることで、フィラー39の基端面39aを対応するビードコア12の外周面にそれぞれ貼付けながら、各フィラー39を半径方向外側に向かって立ち上がらせる貼付け手段51を構成する。
【0029】
53は両端部がメインフレーム11の上端部とサブフレーム29の上端部とにそれぞれ固定された左右方向に延びる上横フレームであり、この上横フレーム53に固定された支持プレート54には左方に向かうに従い下方に傾斜した一対のガイドロッド55が支持されている。56は前記ガイドロッド55に摺動可能に支持されたスライダであり、このスライダ56の下側面にはギロチン刃状のカッター57を有する切断機構58が取付けられている。
【0030】
59は支持プレート54に取付けられガイドロッド55に平行に延びるシリンダであり、このシリンダ59のピストンロッド60の先端は前記スライダ56に連結されている。この結果、前記シリンダ59が作動してピストンロッド60が引っ込むと、ビードコア12から離隔した離隔位置で待機している供給手段37上の帯状フィラー40は、カッター57により幅方向に切断されるが、このとき、切り出された帯状フィラー40はビードコア12の外周面の1周長とほぼ等長である。
【0031】
図1、4、5において、62は前記スライダ32の左端部に取付けられた一対のブラケットであり、これらのブラケット62には前記帯状フィラー40の幅方向中央直下において帯状フィラー40の長手方向(左右方向)に延びる固定軸63が固定されている。64はへの字形に折れ曲がった複数本の一側アームであり、これら一側アーム64は折れ曲がり部より一側に長部64aを有し、これらの長部64aの上面には平坦な一側プレート65が固定されている。
【0032】
66は前記一側アーム64と同様にへの字形に折れ曲がった複数本の他側アームであり、これら他側アーム66は折れ曲がり部より他側に長部66aを有し、これらの長部66aの上面には平坦な他側プレート67が固定されている。そして、これら一側、他側アーム64、66の折れ曲がり部には前記固定軸63が挿入され、これにより、これら一側アーム64、一側プレート65および他側アーム66、他側プレート67は固定軸63を中心に揺動することができる。
【0033】
69は前記固定軸63の直下のスライダ32に取付けられた上下方向に延びるシリンダであり、このシリンダ69のピストンロッド70の先端には上下方向に対して傾斜した連結リンク71、72の下端部が回動可能に連結されている。そして、前記連結リンク71の上端部は前記一側アーム64の短部64bの他端に、一方、連結リンク72の上端部は前記他側アーム66の短部66bの一端に回動可能に連結されている。
【0034】
そして、前記シリンダ69が作動してピストンロッド70がストロークエンドまで突出すると、一側、他側アーム64、66は一側、他側プレート65、67が、図4に実線で示す水平位置に到達するまで下方に揺動し、一方、ピストンロッド70がストロークエンドまで引っ込むと、一側、他側アーム64、66は一側、他側プレート65、67が、図4に仮想線で示すV字形をした傾斜位置に到達するまで上方に揺動する。
【0035】
ここで、前述のように一側、他側プレート65、67が水平位置に位置するとともに、平坦な帯状フィラー40がこれら一側、他側プレート65、67上に載置されているとき、前述のようにシリンダ59が作動すると、該帯状フィラー40はカッター57によって幅方向に直線状に切断される。このとき、カッター57より右側の帯状フィラー40の切断端は帯状フィラー40の始端40aとなる。
【0036】
一方、一側、他側プレート65、67が傾斜位置に位置するときに、帯状フィラー40がこれら一側、他側プレート65、67上に載置されていると、該帯状フィラー40は幅方向両端から幅方向中央に向かうに従いカッター57から離隔するよう断面V字形に変形するが、この状態でシリンダ59を作動させると、帯状フィラー40はカッター57によって幅方向中央に向かうに従い凹んだV字形に切断される。このとき、カッター57より左側の帯状フィラー40の切断端は切り出された帯状フィラー40の終端40bとなる。
【0037】
なお、このようなカッター57による帯状フィラー40の切断時、カッター57は一側、他側プレート65、67に形成されたスリット(図示していない)に挿入されるため、帯状フィラー40の切断は円滑に行われる。前述したブラケット62、固定軸63、一側アーム64、一側プレート65、他側アーム66、他側プレート67、シリンダ69、連結リンク71、72は全体として、カッター57と協働して帯状フィラー40を異なった切断形態で切断するアンビル73を構成する。
【0038】
また、前述したガイドロッド55、スライダ56、カッター57を有する切断機構58、シリンダ59、アンビル73は全体として、各ビードコア12の大部分にフィラー39が貼付けられたとき、帯状フィラー40をビードコア12の1周長とほぼ等長に切断する切断手段74を構成する。
【0039】
81は上横フレーム53の左端部に取付けられた上下方向に延びるシリンダであり、このシリンダ81のピストンロッド82の先端にはフラットな押さえ部材83が固定されている。そして、この押さえ部材83は前述のように帯状フィラー40を切断手段74によって切断する際、切断位置よりビードコア12側の帯状フィラー40をアンビル73に押付け該帯状フィラー40のずれ、変形を防止する。前述したシリンダ81、押さえ部材83は全体として、帯状フィラー40の切断時における該帯状フィラー40のずれ、変形を防止する切断補助手段84を構成する。
【0040】
図1、6において、85はくせ付けローラ23のほぼ直上のメインフレーム11に固定された接合台であり、この接合台85の中央部上面には前記ビードコア12が通過する断面矩形の弧状溝86が形成されている。また、この弧状溝86の両側に位置する接合台85の上面には、タイヤ成形ドラムへの供給時における各フィラー39の所定の立ち上がり角度Gとほぼ等角度で傾斜した受け面87がそれぞれ形成されている。この結果、接合台85の受け面87は、後述する帯状フィラー40の始端部と終端部との接合時に、所定の立ち上がり角度Gとなるよう帯状フィラー40を半径方向内側から支持する。
【0041】
89はシリンダ47より左側で接合台85のほぼ直上のメインフレーム11に取付けられた略上下方向に延びるシリンダであり、このシリンダ89のピストンロッド90の先端には下方に向かうに一側に傾斜した一側リンク91および下方に向かうに従い他側に傾斜した他側リンク92の上端部がそれぞれ回動可能に連結されている。前記一側、他側リンク91、92の下端部にはそれぞれ接合部材93、94が回動可能に連結され、これらの接合部材93、94は前記接合台85の受け面87にそれぞれ対向している。そして、これら接合部材93、94の受け面87に対向する下面にはそれぞれスポンジ等の変形容易な軟弱部材からなる押さえパッド95、96がそれぞれ固定されている。
【0042】
ここで、前記シリンダ89が作動してピストンロッド90が突出すると、接合台85の受け面87によって半径方向内側から支持された帯状フィラー40の始、終端部は、接合部材93、94、押さえパッド95、96によって接合台85に押し付けられ、これら帯状フィラー40の始、終端部同士が接合される。このとき、押さえパッド95、96は、帯状フィラー40の始、終端部の形状に追従して変形するため、帯状フィラー40の始、終端部同士の接合が確実となる。
【0043】
また、このとき、接合部材93、押さえパッド95と接合部材94、押さえパッド96とは一側、他側リンク91、92の揺動により帯状フィラー40の幅方向外側に向かってそれぞれ移動するが、これら接合部材93、94には引張スプリング97の両端が係止されているため、前述の移動は該引張スプリング97の弾性復元力により抑制され、この結果、接合部材93、94には帯状フィラー40を接合台85に押し付ける力が発生する。これにより、帯状フィラー40の始、終端部は接合部材93、押さえパッド95と接合部材94、押さえパッド96とにより、幅方向中央から幅方向外側に向かって押し広げられながら接合台85(受け面87)に押し付けられ、互いに接合される。
【0044】
前述した接合台85、シリンダ89、一側、他側リンク91、92、接合部材93、94、押さえパッド95、96は全体として、切断手段74により切り出されたフィラー39の残部がビードコア12の回転によりその周囲に貼付けると、帯状フィラー40の始端部と終端部とを互いに接合する接合手段98を構成する。
【0045】
101はシリンダ89より左側のメインフレーム11の取付けられたシリンダであり、このシリンダ 101のピストンロッド 102の先端にはナイフ 103が固定されている。そして、このナイフ 103は、前述のように接合手段98によって帯状フィラー40の始端部と終端部とが接合されると、シリンダ 101の作動によりビードコア12に接近するが、このとき、ビードコア12を回転させると、貼付けおよび接合が終了した帯状フィラー40はナイフ 103により幅方向中央(フィラー39の連結部)が周方向に切断され、2個のフィラー付きビードコアに分割される。前述したシリンダ 101、ナイフ 103は全体として、分割手段 104を構成する。
【0046】
次に、この発明の一実施形態の作用について説明する。
2個のフィラー付きビードコアを同時に製造する場合には、まず、同軸である2本のビードコア12を密着させた状態で駆動ローラ13の環状溝21に挿入し、これら駆動ローラ13により並列配置されたビードコア12を内側から支持させる。次に、揺動シリンダ25のピストンロッド26を突出させて揺動アーム22を揺動させ、くせ付けローラ23を図1に実線で示す位置から仮想線で示す位置まで移動させる。これにより、くせ付けローラ23の受け部23aがビードコア12に押し付けられ、駆動ローラ13、くせ付けローラ23とビードコア12の内周面とが滑ることなく確実に接触する。
【0047】
次に、供給手段37のシリンダ35を作動してピストンロッド36を突出させることにより、スライダ32を接近位置まで移動させた後、駆動ローラ34を駆動回転させて平坦な帯状フィラー40をビードコア12に向かって供給し、その始端部をビードコア12の上部外周面上に移載する。このとき、帯状フィラー40の始端40aは幅方向に直線状に延びている。
【0048】
次に、圧着手段45のシリンダ42を作動してピストンロッド43を突出させることにより、帯状フィラー40の始端部、詳しくはフィラー39の基端エッジを圧着部材44によってビードコア12の外周面に押付け圧着した後、ピストンロッド48を初期位置まで引っ込める。次に、シリンダ35のピストンロッド36を引っ込めてスライダ32を離隔位置まで移動させるが、このとき、スライダ32の移動速度と同一周速度で駆動ローラ34を回転させ、帯状フィラー40が引き伸ばされないようにする。ここで、駆動ローラ34と図示していないモータとをクラッチ(図示せず)により切り離し、フリー回転させることで帯状フィラー40が引き伸ばされないようにしてもよい。
【0049】
次に、回転手段27のモータ16を作動して駆動ローラ13を同期回転させると、2本のビードコア12は駆動ローラ13から回転力を受けて軸線回りに一体的に回転する。このとき、駆動ローラ34を駆動ローラ13と同期して回転させることにより、帯状フィラー40をビードコア12の周速度と同一速度でビードコア12に供給し、その周囲に次々と巻き付ける。
【0050】
このビードコア12の回転と同時に貼付け手段51のシリンダ47を作動してピストンロッド48を突出させ、貼付けローラ50をビードコア12に接近させる。この結果、前述のようにビードコア12に巻き付けられた直後の帯状フィラー40はその幅方向中央部が貼付けローラ50により該ビードコア12に向かって押し付けられる。これにより、各フィラー39はその基端面39aが対応するビードコア12の外周面にそれぞれ貼付けられるとともに、全体がタイヤ成形ドラムへの供給時における所定の立ち上がり角度Gとほぼ等角度まで半径方向外側に向かって立ち上がる。
【0051】
このようにしてビードコア12に貼付けられた帯状フィラー40は、ビードコア12の回転によりくせ付けローラ23に到達し、該くせ付けローラ23のくせ付け部23bにより立ち上がり角度Gがさらに所定角度に近くなるようくせ付けられる。そして、帯状フィラー40がビードコア12の大部分に貼付けられると、駆動ローラ13、34の回転を一旦停止させる。
【0052】
次に、アンビル73のシリンダ69を作動してピストンロッド70をストロークエンドまで引き込ませ、一側、他側アーム64、66を一側、他側プレート65、67が水平位置からV字形に折れ曲がる傾斜位置まで上方に揺動させる。これにより、一側、他側プレート65、67上に位置している帯状フィラー40はその幅方向中央(フィラー39の連結部)を中心にV字形に折れ曲がる。このとき、切断補助手段84が作動してシリンダ81のピストンロッド82が突出することにより、押さえ部材83がアンビル73に接近し、切断位置よりビードコア12側の帯状フィラー40をアンビル73に押付ける。
【0053】
次に、切断手段74のシリンダ59を作動してピストンロッド60を引き込ませると、カッター57はスライダ56と共にガイドロッド55にガイドされながら、押さえ部材83によりずれ、移動が防止された帯状フィラー40に接近して該帯状フィラー40を幅方向に切断するが、このとき、切り出された帯状フィラー40の長さはビードコア12の外周面の1周長とほぼ等長である。
【0054】
そして、前述した1度目の切断によって、切り出された帯状フィラー40に終端40bが形成されるが、この切断時、アンビル73は前述のように断面V字形に折れ曲がっているため、帯状フィラー40の終端40b(切断端)は幅方向中央から幅方向両外側に向かうに従い駆動ローラ34に接近するよう傾斜し、全体として幅方向中央に向かうに従い凹んだV字形を呈している。
【0055】
次に、シリンダ81のピストンロッド82を引っ込めて押さえ部材83を帯状フィラー40から離隔させ初期位置に復帰させるとともに、シリンダ59のピストンロッド60を突出させてスライダ56、カッター57を初期位置に復帰させる。次に、再びモータ16により駆動ローラ13を前述と同一方向に回転させる。これにより、ビードコア12が回転して切り出された帯状フィラー40の残部がビードコア12の周囲に巻き付けられ、その後、フィラー39の残部も前述と同様に貼付けローラ50によってビードコア12の外周面にそれぞれ貼付けられるとともに、半径方向外側に向かって立ち上がらされる。
【0056】
このように帯状フィラー40の残部をビードコア12に貼付けているとき、シリンダ69のピストンロッド70をストロークエンドまで突出させて一側、他側プレート65、67をV字形をした傾斜位置から平坦な水平位置まで揺動させ、これにより、アンビル73上で待機している帯状フィラー40の始端部を平坦状態に復帰させる。次に、駆動ローラ34を再び作動して該帯状フィラー40を若干量だけビードコア12側に送り出した後、シリンダ81を作動して押さえ部材83により切断位置よりビードコア12側の帯状フィラー40をアンビル73に押付ける。
【0057】
次に、シリンダ59を作動してカッター57により帯状フィラー40を切断位置において幅方向に再度切断するが、このとき、切り出された小片の帯状フィラー40cは供給手段37上から排出される。その後、シリンダ59、81を作動してカッター57、押さえ部材83を初期位置に復帰させる。
【0058】
このような2度目の切断によって帯状フィラー40に始端40aが形成されるが、この切断時、アンビル73は前述のように平坦であるため、帯状フィラー40の始端40a(切断端)は前記1度目の切断と切断形態が異なる、即ち、幅方向に直線状に延びることとなる。
【0059】
次に、ビードコア12に貼付けられた帯状フィラー40の始、終端部が接合台85上に到達すると、駆動ローラ13の回転を停止させる。次に、シリンダ89のピストンロッド90を突出させて接合部材93、押さえパッド95と接合部材94、押さえパッド96とにより帯状フィラー40の始、終端部同士を接合台85の受け面87に押し付けて圧着接合する。その後、シリンダ89のピストンロッド90を引っ込めて、接合部材93、押さえパッド95と接合部材94、押さえパッド96とを初期位置に復帰させる。
【0060】
このようにビードコア12の周囲に巻き付けられた各フィラー39を対応するビードコア12の外周面に貼付けながら、半径方向外側に向かって予め立ち上がらせた後、帯状フィラー40の始端部と終端部とを、各フィラー39が所定の立ち上がり角度Gとなるよう接合台85によって半径方向内側から支持しながら、接合するようにすれば、接合時および接合後にフィラー39の先端側が大きく半径方向に変形するようなことはない。
【0061】
これにより、フィラー39の内周部と外周部との間および基端部と先端部との間に大きな周長差が発生するようなことはなくなり、この結果、フィラー39の始、終端部同士の接合時における重ね合わせ量を大幅に減少させることができる。これにより、接合部、特にフィラー39の基端部における肉厚の増大を抑制することができ、製品タイヤのユニフォミティを向上させることができる。
【0062】
また、前述の接合時に、接合部材93、押さえパッド95と接合部材94、押さえパッド96とは一側、他側リンク91、92の揺動および引張スプリング97の弾性復元力により帯状フィラー40を押付けながら幅方向外側に向かってそれぞれ移動するため、帯状フィラー40は幅方向中央から幅方向外側に向かって押し広げられながら接合台85に押付けられることとなり、この結果、帯状フィラー40の始、終端部同士の接合状態が良好となる。
【0063】
また、このとき、帯状フィラー40の終端40bは前述のように幅方向中央に向かうに従い凹んだV字形をし、一方、帯状フィラー40の始端40aは幅方向に直線状に延びているため、接合部における帯状フィラー40の重なり合い量が帯状フィラー40の幅方向中央から幅方向外側に向かうに従い徐々に増大する。この結果、薄肉であるフィラー39の先端部における重なり合い量が増大し、厚肉であるフィラー39の基端部を突き合わせ接合に近似した形態としても、フィラー39の接合強度を充分に維持することができる。これにより、接合部、特にフィラー39の基端部における肉厚の増大を強力に抑制することができ、製品タイヤのユニフォミティを向上させることができる。
【0064】
このようにして各ビードコア12の周囲にフィラー39がそれぞれ貼付けられるとともに、フィラー39(帯状フィラー40)の始、終端部同士が接合されると、分割手段 104のシリンダ 101を作動してピストンロッド 102を突出させ、ナイフ 103を帯状フィラー40の幅方向中央(フィラー39の連結部)に押し込む。この状態で駆動ローラ13によりビードコア12を1回転させると、フィラー39同士の連結部が周方向に切断され、2個のフィラー付きビードコアに切り離される。その後、シリンダ 101を作動してナイフ 103を初期位置に復帰させる。
【0065】
次に、揺動シリンダ25のピストンロッド26を引き込ませてくせ付けローラ23をフィラー付きビードコアから離脱させた後、該フィラー付きビードコアを駆動ローラ13から取り外して次工程へと搬出する。以上がこの発明の一実施形態の作用の1サイクルであり、以後、このサイクルが繰り返されてフィラー付きビードコアが次々と製造される。
【0066】
なお、前述の実施形態においては、切り出された帯状フィラー40の終端40bを形成する1度目の切断の際、アンビル73および帯状フィラー40を幅方向両端から幅方向中央に向かうに従いカッター57から離隔するよう断面V字形(凹形)に変形させることで、帯状フィラー40の終端40bを幅方向中央に向かうに従い凹んだV字形としたが、この発明においては、帯状フィラーの始端を形成する2度目の切断の際、アンビルおよび帯状フィラーを幅方向中央から幅方向両端に向かうに従いカッターに接近するよう断面逆V字形(凸形)に変形させることで、帯状フィラーの始端を幅方向中央に向かうに従い凹んだV字形としてもよい。このときには、帯状フィラーの終端を形成する1度目の切断の際、帯状フィラーを直線状若しくは凹形に切断する。
【0067】
そして、このようにした場合も、前述と同様に薄肉であるフィラーの先端部における重なり合い量を増大させることができるため、接合部、特にフィラーの基端部における肉厚の増大を強力かつ容易に抑制することができる。
【0068】
また、前述の実施形態においては、1度目の切断時にはアンビルを断面V字形に、2度目の切断時にはアンビルを平坦形状に変形させたが、この発明においては、上面がV字形をしたアンビルと、上面が平坦なアンビルとの2個のアンビルを用意し、前者を1度目の切断に、後者を2度目の切断に用いるようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、フィラーの接合部における肉厚の増大を抑制することで製品タイヤのユニフォミティを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す全体概略側面図である。
【図2】図1のI−I矢視断面図である。
【図3】貼付けローラ近傍の正面断面図である。
【図4】アンビルの正面図である。
【図5】帯状フィラーの始、終端部を示す平面図である。
【図6】接合手段の正面断面図である。
【符号の説明】
12…ビードコア 27…回転手段
37…供給手段 39…フィラー
39a…基端面 40…帯状フィラー
45…圧着手段 51…貼付け手段
57…カッター 74…切断手段
85…接合台 98…接合手段

Claims (7)

  1. 同軸で並列配置された2本のビードコアに、近接する基端同士が一体的に連結され、先端に向かうに従い薄肉となった断面略三角形状の2本のフィラーからなる帯状フィラーを供給し、各フィラーの始端部でその基端をビードコアの外周面に圧着する工程と、ビードコアを軸線回りに回転させながら該ビードコアの周囲に帯状フィラーを巻き付けるとともに、該巻き付けられた帯状フィラーの幅方向中央部をビードコアに押付けることで、フィラーの基端面を対応するビードコアの外周面にそれぞれ貼付けながら、各フィラーを半径方向外側に向かって立ち上がらせる工程と、各ビードコアの大部分にフィラーが貼付けられたとき、帯状フィラーをカッターによってビードコアの1周長とほぼ等長に切断する工程と、切り出されたフィラーの残部をビードコアの周囲に貼付けるとともに、帯状フィラーの始端部と終端部とを接合する工程とを備え、前記帯状フィラーを切断した後、帯状フィラーを若干量送り出して再度帯状フィラーを切断するとともに、1度目の切断と2度目の切断とで切断形態を異ならせ、帯状フィラーの幅方向中央から幅方向外側に向かうに従い接合部における帯状フィラーの始、終端部の重なり合い量を徐々に増大させるようにしたことを特徴とするビードコアへのフィラーの貼付け方法。
  2. 前記帯状フィラーの始端部と終端部とを接合する際、各フィラーを所定の立ち上がり角度Gとなるよう接合台によって半径方向内側から支持するようにした請求項1記載のビードコアへのフィラーの貼付け方法。
  3. ビードコアの周囲に帯状フィラーを巻き付けた直後に、該巻き付けられた帯状フィラーの幅方向中央部をビードコアに押付けるようにした請求項1または2記載のビードコアへのフィラーの貼付け方法。
  4. 切り出された帯状フィラーの終端を形成する1度目の切断の際、帯状フィラーを幅方向両端から幅方向中央に向かうに従いカッターから離隔するよう断面V字形に変形させた請求項1記載のビードコアへのフィラーの貼付け方法。
  5. 帯状フィラーの始端を形成する2度目の切断の際、帯状フィラーを幅方向中央から幅方向両端に向かうに従いカッターに接近するよう断面逆V字形に変形させた請求項1記載のビードコアへのフィラーの貼付け方法。
  6. 帯状フィラーの始端部と終端部とを接合する際、該帯状フィラーを幅方向中央から幅方向外側に向かって押し広げながら接合台に押付けるようにした請求項1または2記載のビードコアへのフィラーの貼付け方法。
  7. 並列配置された2本の同軸のビードコアを軸線回りに同期回転させる回転手段と、近接する基端同士が一体的に連結され、先端に向かうに従い薄肉となった断面略三角形状の2本のフィラーからなる帯状フィラーを前記ビードコアに供給する供給手段と、ビードコアに供給された各フィラーの始端部でその基端をビードコアの外周面に圧着する圧着手段と、前記始端部の圧着後、同期回転しているビードコアに供給されて周囲に巻き付けられた帯状フィラーの幅方向中央部をビードコアに押付けることで、フィラーの基端面を対応するビードコアの外周面にそれぞれ貼付けながら、各フィラーを半径方向外側に向かって立ち上がらせる貼付け手段と、各ビードコアの大部分にフィラーが貼付けられたとき、帯状フィラーをビードコアの1周長とほぼ等長に切断するカッターを有する切断手段と、切断手段により切り出されたフィラーの残部がビードコアの回転によりその周囲に貼付けられると、帯状フィラーの始端部と終端部とを接合する接合手段とを備え、前記帯状フィラーを切断した後、帯状フィラーを供給手段により若干量送り出して再度切断手段により帯状フィラーを切断するとともに、1度目の切断と2度目の切断とで切断形態を異ならせ、帯状フィラーの幅方向中央から幅方向外側に向かうに従い接合部における帯状フィラーの始、終端部の重なり合い量を徐々に増大させるようにしたことを特徴とするビードコアへのフィラーの貼付け装置。
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