JP3398417B2 - 幅狭帯状部材の先端部セット方法および装置 - Google Patents

幅狭帯状部材の先端部セット方法および装置

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JP3398417B2
JP3398417B2 JP12195793A JP12195793A JP3398417B2 JP 3398417 B2 JP3398417 B2 JP 3398417B2 JP 12195793 A JP12195793 A JP 12195793A JP 12195793 A JP12195793 A JP 12195793A JP 3398417 B2 JP3398417 B2 JP 3398417B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、幅狭帯状部材の先端
部を成形ドラムの外周に圧着してセットするセット方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の幅狭帯状部材の先端部セット装置
としては、例えば特開平2ー88224号公報に記載さ
れているようなものが知られている。このものは、直線
状に延びている幅狭帯状体、即ちリボンを吸引パッドで
吸着した後、該吸着パッドより下流側のリボンを挟み式
カッタによって切断して吸引パッドにリボンの先端部を
吸着させ、次に、該リボンの先端部を吸着している吸引
パッドを成形ドラムの外周に接近させてリボンの先端部
を成形ドラムの外周に圧着した後、該先端部を吸引パッ
ドによる吸着から解放し、成形ドラムの外周の所定位置
にリボンの先端部をセットするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のセット装置にあっては、吸引パッドによって
吸着するときのリボンはローラ間において直線状に延び
ているため、該吸引パッドのリボンに対向する吸着面は
平坦面であり、この結果、吸引パッドの吸着面に吸着さ
れているリボンの先端部も平坦となる。そして、このよ
うな平坦なリボンを吸着している吸引パッドを円筒状を
した成形ドラムの外周に押し当てると、平面と円筒面と
の接触となるため、リボンの先端部は成形ドラムの外周
に極く狭い領域でしか圧着されず、この結果、成形ドラ
ムへのリボンの圧着力が弱くなってリボンの先端部が成
形ドラム上で簡単にずれたりあるいは成形ドラムから剥
離したりするという問題点がある。
【0004】この発明は、成形ドラムの外周に幅狭帯状
部材の先端部を広い範囲に亘って確実に圧着することが
できる幅狭帯状部材の先端部セット方法および装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、第1
に、セット部材の弧状面に形成された複数の吸引口によ
り幅狭帯状部材の先端部を吸引保持する工程と、幅狭帯
状部材の先端部を吸引保持しているセット部材を成形ド
ラムの外周に接近させるとともに、弧状面の曲率中心近
傍に位置するとともに、成形ドラムの軸線に平行な回転
軸線を中心として該セット部材を駆動回転させ、幅狭帯
状部材の先端を成形ドラムの外周に押し当てる工程と、
セット部材をフリー回転可能とする一方で、成形ドラム
を軸線回りに回転させるとともに、幅狭帯状部材をセッ
ト部材の吸引保持から解放することにより、幅狭帯状部
材の先端部を成形ドラムに追従回転するセット部材の弧
状面によって成形ドラムの外周に押し付け、先端から徐
々に圧着させる工程とを備えた幅狭帯状部材の先端部セ
ット方法により、 第2に、成形ドラムの外周に幅狭帯状
部材の先端部を圧着してセットする幅狭帯状部材の先端
部セット装置であって、半径方向外端に幅狭帯状部材を
吸引保持する複数の吸引口が形成された弧状面を有し、
前記成形ドラムの軸線に平行で弧状面の曲率中心近傍に
位置する回転軸線を中心としてフリー回転することがで
きるセット部材と、セット部材を成形ドラムの外周に接
近離隔させる接離手段と、セット部材に接続可能で、セ
ット部材に接続されたとき該セット部材を回転軸線を中
心として駆動回転させる駆動手段と、を備え、幅狭帯状
部材を吸引保持しているセット部材を接離手段によって
成形ドラムに接近させるとともに駆動手段によって駆動
回転させることにより、幅狭帯状部材の先端を成形ドラ
ムの外周に押し当てた後、セット部材を駆動手段から切
り離してフリー回転できるようにするとともに、成形ド
ラムを軸線回りに回転させ、さらに幅狭帯状部材をセッ
ト部材の吸引保持から解放することにより、幅狭帯状部
材の先端部を成形ドラムに追従回転するセット部材の弧
状面によって成形ドラムの外周に押し付け、先端から徐
々に圧着させるようにした幅狭帯状部材の先端部セット
装置により達成することができる。
【0006】
【作用】今、幅狭帯状部材の先端部をセット部材の弧状
面に形成された吸引口が吸引して保持しているとする。
このとき、接離手段によりセット部材を成形ドラムの外
周に接近させるとともに、セット部材に接続されている
駆動手段により該セット部材を回転軸線を中心として駆
動回転させ、幅狭帯状部材の先端を成形ドラムの外周に
押し当てる。次に、セット部材を駆動手段から切り離し
てフリー回転できるようにするとともに、成形ドラムを
軸線回りに回転させる。この結果、接離手段によって成
形ドラムに押し付けられているセット部材は成形ドラム
から駆動力を受けて該成形ドラムに転がり接触しながら
追従回転する。このとき、幅狭帯状部材をセット部材の
吸引保持から解放する。これにより、幅狭帯状部材の先
端部は成形ドラムに押し付けられたセット部材の弧状面
によって成形ドラムの外周に先端から徐々に後方に向か
って押し付けられ、成形ドラムの外周に圧着された領域
が徐々に後方に向かって拡大する。このようにして幅狭
帯状部材の先端部が弧状面の周方向距離とほぼ等しい長
さだけ成形ドラムに圧着されると、セット部材は幅狭帯
状部材から離脱し、幅狭帯状部材の先端部が成形ドラム
にセットされる。このように幅狭帯状部材の先端部はセ
ット部材の弧状面の周方向距離とほぼ等しい広い領域が
成形ドラムに確実に圧着されるので、成形ドラムへの幅
狭帯状部材の圧着力は強力となり、その先端部が成形ド
ラム上でずれたり成形ドラムから剥離したりするような
ことはない。
【0007】また、請求項に記載のように構成すれ
ば、セット部材が幅狭帯状部材の先端部を吸着保持して
いるときに、何等かの外力が幅狭帯状部材に作用して
も、幅狭帯状部材がずれて保持位置が変化するようなこ
とはない。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1、2、3、4において、11は拡縮径可能
な成形ドラムであり、この成形ドラム11は水平な軸線回
りに回転することができる。そして、この成形ドラム11
の外周には、例えば円筒状をしたベルトバンドBが貼付
けられている。
【0009】15は成形ドラム11の後方に設置されたフレ
ームであり、このフレーム15の前端上部にはピン16を介
して揺動アーム17の基端部が回動可能に連結されてい
る。この揺動アーム17の先端部には軸受18、19を介して
セット部材20が回転可能に支持され、このセット部材20
は成形ドラム11の軸線に平行な軸部21を有する。また、
このセット部材20は軸部21の軸方向中央部から半径方向
外側に向かって延びるアーム部22を有し、このアーム部
22の半径方向外端部には軸方向に延びる弧状部23が連続
している。この弧状部23は、また円周方向に延び、セッ
ト部材20の回転軸線に垂直な平面で切断したときの断面
形状は弧状である。そして、この弧状部23は回転方向前
端部が比較的厚肉で、回転方向後方に向かうに従い徐々
に薄肉となった略流線形をしており、また、その内周面
の曲率中心はセット部材20の回転軸線上に位置してい
る。また、セット部材20の半径方向外端、即ち弧状部23
の外周面(弧状面26)は、セット部材20の回転軸線近傍
を曲率中心とする略円弧状をしており、その回転方向前
端部には複数個の吸引口24が形成されている。25はセッ
ト部材20内に形成された真空通路であり、この真空通路
25の一端は分枝して前記吸引口24にそれぞれ接続され、
他端は図示していないロータリーバルブを介して真空源
に接続されている。そして、この吸引口24が形成された
弧状面26に幅狭帯状部材S、例えば複数本の平行なコー
ドの周囲をゴムでコーティングしたストリップが供給さ
れると、該吸引口24は幅狭帯状部材Sを吸引して保持す
る。また、前記弧状部23の回転方向前端には後述するカ
ッターと協働して幅狭帯状部材Sを切断する平坦な刃受
け面27が形成されている。
【0010】30は前記フレーム15にヘッド側がブラケッ
ト31を介して連結された接離手段としてのシリンダであ
り、このシリンダ30のピストンロッド32の先端は揺動ア
ーム17の基端部に回動可能に連結されている。この結
果、シリンダ30が作動すると、揺動アーム17が揺動して
セット部材20が成形ドラム11の外周に接近あるいは離隔
する。35は揺動アーム17に固定された駆動手段としての
モータであり、このモータ35にはクラッチ36を介してプ
ーリ37が連結されている。このプーリ37と前記セット部
材20の軸部21に固定されたプーリ38との間にはベルト39
が掛け渡され、この結果、クラッチ36が接続されている
ときにモータ35が作動すると、該モータ35の回転力はク
ラッチ36、プーリ37、ベルト39、プーリ38を介してセッ
ト部材20に伝達され、該セット部材20を回転軸線を中心
として駆動回転させる。一方、クラッチ36が切り離され
ているときには、セット部材20はモータ35から切り離さ
れ、回転軸線を中心としてフリー回転することができ
る。40は揺動アーム17に固定されたエンコーダであり、
このエンコーダ40に取り付けられたプーリ41と前記プー
リ37に固定されたプーリ42との間にはベルト43が掛け渡
されている。そして、このエンコーダ40は前記セット部
材20の回転位置を常に検出しモータ35を制御する。
【0011】45は軸受46を介してセット部材20の軸部21
の外側にフリー回転できるよう支持された円筒状の圧着
ロールであり、この圧着ロール45はその回転軸線がセッ
ト部材20の回転軸線と同軸で、前記弧状部23の半径方向
内側に配置されている。47は揺動アーム17に固定された
ブラケット48に回転可能に支持された複数対のガイドロ
ーラであり、これらのガイドローラ47は幅狭帯状部材S
を上下から挟持しながら回転することで、成形ドラム11
に向かって供給される幅狭帯状部材Sをガイドする。
【0012】49はガイドローラ47の直下において前記ブ
ラケット48に固定されたシリンダであり、このシリンダ
49は圧着ロール45に対してほぼ法線方向に延びている。
このシリンダ49のピストンロッド50の先端にはクランプ
部材51が取り付けられ、このクランプ部材51は前記シリ
ンダ49が作動することで弧状面26に接近離隔することが
できる。そして、このクランプ部材51は弧状部23がクラ
ンプ部材51に対向する位置まで移動してきたとき、シリ
ンダ49が作動してピストンロッド50が突出することで、
該クランプ部材51に回転可能に支持されたガイドローラ
52と共に幅狭帯状部材Sをセット部材20の弧状面26に押
し付け、セット部材20に吸引保持されている幅狭帯状部
材Sをセット部材20と協働してクランプする。55はブラ
ケット54を介して揺動アーム17の長手方向中央部に取り
付けられたシリンダであり、このシリンダ55のピストン
ロッド56の先端には連結体57を介してクランプ部材51に
摺動可能に係合しているカッター58が取り付けられてい
る。そして、このカッター58は前記シリンダ55が作動し
てピストンロッド56が突出したとき、セット部材20とク
ランプ部材51とにより挟持されている幅狭帯状部材Sを
刃受け面27と協働して切断する。
【0013】次に、この発明の一実施例の作用について
説明する。今、ベルトバンドBが外周に貼付けられてい
る成形ドラム11が、図5に示すように矢印方向に回転す
るとともに、この成形ドラム11の外周、詳しくはベルト
バンドBの外周に幅狭帯状部材Sが供給されることで、
成形ドラム11の外周に幅狭帯状部材Sが螺旋状に巻き付
けられているとする。このとき、圧着ロール45は成形ド
ラム11から離隔した位置で幅狭帯状部材Sの上面に接触
しているため、該幅狭帯状部材Sから回転力を受けて幅
狭帯状部材Sの走行速度と同一の周速度で回転してい
る。このようにして幅狭帯状部材Sが成形ドラム11の外
周に所定回数だけ螺旋状に巻き付けられると、巻き付け
作業は終了するが、この巻き付け作業の終了直前にシリ
ンダ30のピストンロッド32を突出して揺動アーム17を下
方に揺動させ、圧着ロール45を成形ドラム11に接近させ
る。そして、この圧着ロール45の成形ドラム11への接近
は、圧着ロール45が幅狭帯状部材S、ベルトバンドBを
介して成形ドラム11に接触したとき停止するが、このと
き、圧着ロール45は図6に示すように、シリンダ30の駆
動力によって所定圧で幅狭帯状部材Sをベルトバンド
B、成形ドラム11に押し付ける。
【0014】そして、幅狭帯状部材Sの切断位置が刃受
け面27の延長線上に到達すると、成形ドラム11の回転を
停止させる。このとき、成形ドラム11から駆動力を受け
ることで追従回転していた圧着ロール45もその回転を停
止する。次に、モータ35を作動させるが、このモータ35
の回転力は接続状態のクラッチ36、プーリ37、ベルト3
9、プーリ38を介してセット部材20に伝達され、該セッ
ト部材20を回転軸線を中心として図6に矢印で示す方向
に回転させる。このときのセット部材20の回転量はエン
コーダ40によって検出する。そして、弧状部23の回転方
向前端部がクランプ部材51に対向する位置までセット部
材20が回転すると、エンコーダ40からモーター35に停止
信号が送られモータ35の作動が停止する。このとき、セ
ット部材20と圧着ロール45との間には軸受46が介装され
ているので、圧着ロール45が回転することはない。ま
た、このとき、弧状部23の回転方向前端部は圧着ロール
45と幅狭帯状部材Sとの間に侵入するため、吸引口24が
形成されている弧状面26の回転方向前端部が幅狭帯状部
材Sの表面に面接触する。次に、シリンダ49が作動して
そのピストンロッド50が突出し、クランプ部材51がセッ
ト部材20の弧状部23に向かって接近する。この結果、幅
狭帯状部材Sはクランプ部材51およびガイドローラ52に
よって弧状部23の弧状面26に押し付けられクランプされ
る。これと同時に、真空通路25が真空源に接続され、弧
状面26に接触している幅狭帯状部材Sが吸引口24によっ
て吸引保持される。
【0015】次に、シリンダ55を作動してピストンロッ
ド56を突出させ、カッター58を弧状部23の刃受け面27に
向かって移動させる。この結果、幅狭帯状部材Sは図7
に示すように、切断位置においてカッター58および刃受
け面27により切断される。これにより、切断位置より成
形ドラム11側の幅狭帯状部材Sは、成形ドラム11に巻き
付けられている幅狭帯状部材Sの後端部となり、一方、
セット部材20とクランプ部材51とにより挟持されている
帯状部材Sは、切断位置より後方の幅狭帯状部材Sの先
端部となる。その後、シリンダ55のピストンロッド56が
引っ込み、カッター58が初期位置に復帰する。次に、成
形ドラム11を図7に矢印で示す方向に回転させる。これ
により、幅狭帯状部材Sの後端部は成形ドラム11に追従
回転する圧着ロール45により成形ドラム11に押し付けら
れながらベルトバンドB上に貼付けられる。このとき、
セット部材20およびクランプ部材51は前述の状態を保持
している。
【0016】このようにして幅狭帯状部材Sが成形ドラ
ム11の周囲に所定長さだけ貼付けられると、成形ドラム
11の回転が停止する。次に、シリンダ30のピストンロッ
ド32が引っ込み、揺動アーム17が図1に実線で示す位置
から仮想線で示す位置まで上方に大きく揺動する。これ
により、セット部材20の弧状部23とクランプ部材51とに
より挟持されている幅狭帯状部材Sの先端部は、図8に
仮想線で示す位置から実線で示す位置まで移動し、成形
ドラム11から離隔する。次に、成形ドラム11に帯状のト
レッドゴムが供給されるとともに成形ドラム11が回転さ
れ、ベルトバンドB、幅狭帯状部材Sの半径方向外側に
トレッドゴムが貼付けられ、ベルト・トレッドバンドが
成形される。次に、成形ドラム11が縮径してベルト・ト
レッドバンドが成形ドラム11から取り出される。
【0017】次に、成形ドラム11を拡径した後、該成形
ドラム11を回転させながら成形ドラム11にベルトプライ
を供給し、成形ドラム11の外周にベルトバンドBを貼付
ける。次に、セット部材20の弧状面26に形成された吸引
口24によって吸引保持されるとともに、セット部材20の
弧状部23とクランプ部材51とによって挟持されている幅
狭帯状部材Sの先端部を、成形ドラム11、詳しくはベル
トバンドBの外周の所定位置にセットするが、このよう
なセット作業は以下のようにして行う。まず、シリンダ
30のピストンロッド32を突出して揺動アーム17を下方に
揺動させ、圧着ロール45を所定圧で成形ドラム11に押し
付ける。これと同時にシリンダ49のピストンロッド50を
引っ込めてクランプ部材51をセット部材20の弧状部23か
ら離隔させ、幅狭帯状部材Sの先端部を弧状部23とクラ
ンプ部材51とのクランプから解放する。この解放と同時
にモータ35を作動してセット部材20を図9に矢印で示す
方向に駆動回転させ、弧状部23の回転方向前端部を成形
ドラム11(ベルトバンドB)の外周に接触させる。そし
て、この接触後もセット部材20を同一方向に回転させ、
弧状部23を圧着ロール45と成形ドラム11との間に若干侵
入させる。これにより、圧着ロール45は押し戻されてベ
ルトバンドBの外周から僅かに離れるとともに、セット
部材20の弧状部23に吸引保持されている幅狭帯状部材S
の先端が図9に示すように成形ドラム11(ベルトバンド
B)の外周に押し付けられる。
【0018】次に、クラッチ36を切り離してセット部材
20をモータ35から切り離しフリー回転できるようにする
とともに、成形ドラム11を図10に矢印で示すように軸
線回りに回転させる。この結果、シリンダ30の駆動力に
よって成形ドラム11に所定圧で押し付けられているセッ
ト部材20は、成形ドラム11から駆動力を受けて該成形ド
ラム11(ベルトバンドB)の外周に転がり接触しながら
追従回転する。このとき、真空通路25を真空源から遮断
し、幅狭帯状部材Sの先端部をセット部材20の吸引口24
による吸引保持から解放する。これにより、幅狭帯状部
材Sの先端部は成形ドラム11に押し付けられたセット部
材20の弧状面26によって成形ドラム11(ベルトバンド
B)の外周に先端から徐々に後方に向かって押し付けら
れ、成形ドラム11(ベルトバンドB)の外周に圧着され
た領域が徐々に後方に向かって拡大する。このようにし
て幅狭帯状部材Sの先端部が図10に示すように、弧状
面26の周方向距離とほぼ等しい長さだけ成形ドラム11
(ベルトバンドB)に圧着されると、セット部材20の弧
状部23は幅狭帯状部材Sから離脱する。このようにセッ
ト部材20が幅狭帯状部材Sから離脱すると、圧着ロール
45がシリンダ30に押されて成形ドラム11に接近し、セッ
ト部材20に続いて幅狭帯状部材Sを成形ドラム11(ベル
トバンドB)の外周に押し付け圧着する。幅狭帯状部材
Sの先端部はこのようにして成形ドラム11にセットされ
るが、このとき、幅狭帯状部材Sの先端部はセット部材
20の弧状面26の周方向距離とほぼ等しい広い領域が成形
ドラム11(ベルトバンドB)に確実に圧着されるので、
成形ドラム11への幅狭帯状部材Sの圧着力は強力とな
り、その先端部が成形ドラム11上でずれたり成形ドラム
11から剥離したりすることはない。
【0019】次に、クラッチ36を接続するとともにモー
タ35を作動し、弧状部23を初期位置まで回転復帰させ
る。このとき、幅狭帯状部材Sは成形ドラム11に追従回
転する圧着ロール45によって成形ドラム11(ベルトバン
ドB)の外周に押し付けられて次々と圧着されるが、こ
のような圧着が成形ドラム11のほぼ1周に亘って行われ
ると、シリンダ30のピストンロッド32を引っ込めて揺動
アーム17を上方に揺動させ、圧着ロール45を図5に示す
初期位置まで復帰させる。
【0020】なお、前述の実施例においては、幅狭帯状
部材Sをギロチン式のカッター58によって切断するよう
にしたが、この発明においては、エアーニッパー等のハ
サミ式カッターによって切断するようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、成形ドラムの外周に幅狭帯状部材の先端部を広い範
囲に亘って確実に圧着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す概略正面図である。
【図2】その概略平面図である。
【図3】図1のIーI矢視断面図である。
【図4】図3のIIーII矢視断面図である。
【図5】この発明の一実施例の作用を説明する説明図で
ある。
【図6】この発明の一実施例の作用を説明する説明図で
ある。
【図7】この発明の一実施例の作用を説明する説明図で
ある。
【図8】この発明の一実施例の作用を説明する説明図で
ある。
【図9】この発明の一実施例の作用を説明する説明図で
ある。
【図10】この発明の一実施例の作用を説明する説明図
である。
【符号の説明】
11…成形ドラム 20…セット部材 24…吸引口 26…弧状面 30…接離手段 35…駆動手段 51…クランプ部材 S…幅狭帯状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 30/00 - 30/72

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セット部材の弧状面に形成された複数の吸
    引口により幅狭帯状部材の先端部を吸引保持する工程
    と、幅狭帯状部材の先端部を吸引保持しているセット部
    材を成形ドラムの外周に接近させるとともに、弧状面の
    曲率中心近傍に位置するとともに、成形ドラムの軸線に
    平行な回転軸線を中心として該セット部材を駆動回転さ
    せ、幅狭帯状部材の先端を成形ドラムの外周に押し当て
    る工程と、セット部材をフリー回転可能とする一方で、
    成形ドラムを軸線回りに回転させるとともに、幅狭帯状
    部材をセット部材の吸引保持から解放することにより、
    幅狭帯状部材の先端部を成形ドラムに追従回転するセッ
    ト部材の弧状面によって成形ドラムの外周に押し付け、
    先端から徐々に圧着させる工程とを備えたことを特徴と
    する幅狭帯状部材の先端部セット方法。
  2. 【請求項2】 成形ドラムの外周に幅狭帯状部材の先端部
    を圧着してセットする幅狭帯状部材の先端部セット装置
    であって、半径方向外端に幅狭帯状部材を吸引保持する
    複数の吸引口が形成された弧状面を有し、前記成形ドラ
    ムの軸線に平行で弧状面の曲率中心近傍に位置する回転
    軸線を中心としてフリー回転することができるセット部
    材と、セット部材を成形ドラムの外周に接近離隔させる
    接離手段と、セット部材に接続可能で、セット部材に接
    続されたとき該セット部材を回転軸線を中心として駆動
    回転させる駆動手段と、を備え、幅狭帯状部材を吸引保
    持しているセット部材を接離手段によって成形ドラムに
    接近させるとともに駆動手段によって駆動回転させるこ
    とにより、幅狭帯状部材の先端を成形ドラムの外周に押
    し当てた後、セット部材を駆動手段から切り離してフリ
    ー回転できるようにするとともに、成形ドラムを軸線回
    りに回転させ、さらに幅狭帯状部材をセット部材の吸引
    保持から解放することにより、幅狭帯状部材の先端部を
    成形ドラムに追従回転するセット部材の弧状面によって
    成形ドラムの外周に押し付け、先端から徐々に圧着させ
    るようにしたことを特徴とする幅狭帯状部材の先端部セ
    ット装置。
  3. 【請求項3】 セット部材の弧状面に接近離隔可能なクラ
    ンプ部材をさらに設け、該クランプ部材をセット部材に
    押し付けることにより、該セット部材に吸引保持されて
    いる幅狭帯状部材の先端部をセット部材と協働してクラ
    ンプするようにした請求項記載の幅狭帯状部材の先端
    部セット装置。
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