JP7225806B2 - ゴム部材成形方法及びこれに用いられる押圧ローラ - Google Patents

ゴム部材成形方法及びこれに用いられる押圧ローラ Download PDF

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Description

本発明は、ゴム部材成形方法及びこれに用いられる押圧ローラに関する。
下記特許文献1には、成型ドラムに巻き付けられたタイヤ構成部材を圧着するステッチング装置が記載されている。前記ステッチング装置は、回転可能な複数のステッチングローラと、前記複数のステッチングローラを、前記成型ドラムの外周面上のタイヤ構成部材の表面にて周方向に離して、かつ軸線方向にオーバーラップした位置関係で押圧する押圧手段とを備えている。
特開2007-223223号公報
上記特許文献1は、ドラム上に巻き付けられた段差を有するゴム部材と、このゴム部材の段差の半径方向外側にプライ材料とを巻き付けた後、前記ゴム部材の段差と前記プライ材料との間の空気を排出することについて、検討されたものではなかった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ゴム部材の段差とプライ材料との間の空気をスムーズに排出することができるゴム部材成形方法、及び、これに用いられる押圧ローラを提供することを主たる目的としている。
本発明は、未加硫かつ帯状のゴム部材をドラム上に巻き付けつつ、前記ゴム部材の巻き付けの終端を、前記ドラム上に巻き付けられた前記ゴム部材の半径方向外側に重ねて段差を有する接合部を形成する工程と、前記接合部の半径方向外側に、コードを含むプライ材料を巻き付ける工程と、押圧ローラを前記プライ材料上でドラム軸心方向の一端側から他端側に転動させて、前記プライ材料を前記段差に密着させる工程とを含む。
本発明に係るゴム部材成形方法は、前記押圧ローラが、前記プライ材料を前記ゴム部材の前記接合部に押し付ける第1ローラと、前記プライ材料を前記ゴム部材の非接合部に押し付ける第2ローラとを含むのが望ましい。
本発明に係るゴム部材成形方法は、前記第1ローラ及び前記第2ローラが、支持軸と、前記支持軸に支持されるローラ片とを含み、かつ、前記支持軸の軸方向に位置ずれするのが望ましい。
本発明に係るゴム部材成形方法は、前記第1ローラ及び前記第2ローラの前記支持軸の軸方向への位置ずれ距離が、前記ローラ片の幅の30%~70%であるのが望ましい。
本発明に係るゴム部材成形方法は、前記第1ローラと前記第2ローラとが、前記ドラム軸心方向に離間するのが望ましい。
本発明に係るゴム部材成形方法は、前記第1ローラ及び前記第2ローラが、前記ドラム軸心方向の離間距離は、前記ローラ片の外径よりも大きいのが望ましい。
本発明に係るゴム部材成形方法は、前記ドラム軸心方向の離間距離が、前記ローラ片の外径の105%~120%であるのが望ましい。
本発明に係るゴム部材成形方法は、前記ローラ片が、ポリアミド樹脂または硬質ウレタンゴムを材料とするMCナイロンであるのが望ましい。
本発明に係るゴム部材成形方法は、未加硫かつ長尺のゴム帯材をその幅方向に切断して前記ゴム部材に成形する工程を含むのが望ましい。
本発明に係るゴム部材成形方法は、前記ゴム帯材が、前記ゴム帯材の長さ方向に対して20~50度の角度で切断されるのが望ましい。
本発明は、ドラム上で段差を有する接合部が形成されたゴム部材の半径方向外側にコードを含むプライ材料が巻き付けられた前記ゴム部材を押圧するための押圧ローラであって、前記押圧ローラは、前記プライ材料を前記接合部に押し付ける第1ローラと、前記プライ材料を前記ゴム部材の非接合部に押し付ける第2ローラとを含む。
本発明に係る押圧ローラは、前記第1ローラと前記第2ローラとが、ドラム軸心方向に離間するのが望ましい。
本発明に係る押圧ローラは、前記第1ローラ及び前記第2ローラが支持軸と、前記支持軸に支持されるローラ片とを含み、かつ、前記支持軸の軸方向に位置ずれするのが望ましい。
本発明のゴム部材成形方法は、未加硫かつ帯状のゴム部材をドラム上に巻き付けつつ、段差を有する接合部を形成する工程と、前記接合部の半径方向外側に、プライ材料を巻き付ける工程と、前記プライ材料を前記段差に密着させる工程とを含んでいる。前記段差は、前記ゴム部材の巻き付けの終端を、前記ドラム上に巻き付けられた前記ゴム部材の半径方向外側に重ねて形成される。前記密着させる工程は、押圧ローラを前記プライ材料上でドラム軸心方向の一端側から他端側に転動させる。
このような密着させる工程では、前記ゴム部材の前記段差と前記プライ材料との間に形成される隙間が、前記ドラムのドラム軸心方向の一端側から他端側へ押し潰されるので、その中の空気がスムーズに排出される。
本実施形態のゴム部材成形方法に用いられる装置の一実施形態の斜視図である。 切断工程を説明するための切断手段の側面図である。 形成工程、巻付工程を説明するためのドラムの横断面図である。 密着工程を説明するためのドラムの横断面図である。 (a)は、押圧ローラの底面図、(b)は、密着工程を説明するためのドラムの正面図である。 他の実施形態の押圧ローラの正面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のゴム部材成形方法を実施するための装置1の一実施形態の斜視図である。図1に示されるように、装置1は、例えば、ドラム2と押圧ローラ3と切断手段4と搬送手段5とを含んでいる。ゴム部材成形方法では、例えば、タイヤ用のゴム部材Gが成形される。ゴム部材成形方法は、本実施形態では、切断工程S1と形成工程S2と巻付工程S3と密着工程S4とを含んでいる。
本実施形態の切断工程S1では、搬送手段5によって搬送された未加硫かつ長尺のゴム帯材G1が、切断手段4にて予め定められたサイズのゴム部材Gに切断される。
搬送手段5は、例えば、切断手段4の上流側に配される第1コンベヤ5A、及び、その下流側に配される第2コンベヤ5Bを含んでいる。各コンベヤ5A、5Bは、本実施形態では、複数の案内ローラ5aと、各案内ローラ5aによって周回可能に巻装された無端状のベルト5bとを含む周知構造のものが採用される。なお、各コンベヤ5A、5Bは、このような態様に限定されるものではない。
切断工程S1では、例えば、ゴム帯材G1が、その幅方向に切断される。切断されたゴム部材Gは、第2コンベヤ5Bにてドラム2に送り出される。
図2は、切断手段4の概略を示す側面図である。図2に示されるように、本実施形態の切断手段4は、一対の台座6、一対の抑え具7、カッター8及びフレーム9を備えている。ゴム帯材G1の送られる方向Aが、矢印で示される。ゴム帯材G1は、例えば、送られる方向Aとその長さ方向とが一致している。ゴム帯材G1は、本実施形態では、水平方向に送られる。
各台座6は、例えば、板状に形成されている。ゴム帯材G1は、第1コンベヤ5Aから各台座6上に送られる。各台座6は、ゴム帯材G1の送られる方向Aに、隙間10を空けて並べられている。隙間10は、本実施形態では、ゴム帯材G1の幅方向に延びているが、例えば、ゴム帯材G1の幅方向に対して傾斜していてもよい。
各抑え具7は、例えば、隙間10の両側に配されている。抑え具7は、図示しない駆動部によって下方に移動され、台座6とともにゴム帯材G1を抑える。前記駆動部としては、例えば、シリンダ等の周知構造のアクチュエータが望ましい。
本実施形態のカッター8は、矩形板状に形成されている。カッター8は、例えば、各抑え具7、7の間に位置している。カッター8は、本実施形態では、ゴム帯材G1の長さ方向に対して傾斜している。本実施形態のカッター8は、ゴム帯材G1の長さ方向の下流側から上流側に向かって下方に傾斜している。なお、カッター8は、例えば、ゴム帯材G1の長さ方向に対して直角(鉛直方向)でも良い。
フレーム9は、例えば、本体部9Aと補強部9Bとを備える。本実施形態の本体部9Aは、その先端にカッター8を保持する。補強部9Bは、例えば、カッター8がゴム帯材G1を切断する際に、本体部9Aが揺れるのを抑える。
フレーム9及びカッター8は、本実施形態では、図示しない駆動部によって、隙間10に沿ってかつ下方に移動される。これにより、ゴム帯材G1が切断される。このようにして形成されたゴム部材Gは、その巻き付けの始端Gs及び終端Ge(図3に示す)が、ゴム部材Gの長さ方向に対して傾斜している。なお、抑え具7が台座6とともにゴム帯材G1を抑えているので、ゴム帯材G1がスムーズに切断される。
前記駆動部は、例えば、フレーム9の傾斜を変更することができるのが望ましい。これにより、始端Gs及び終端Geの長さ方向に対する傾斜角度を変更することができる。前記駆動部としては、例えば、シリンダ等の周知構造のアクチュエータが望ましい。
図3は、形成工程S2及び巻付工程S3を説明するためのドラム2の横断面図である。図3に示されるように、本実施形態の形成工程S2では、ゴム部材Gがドラム2上に巻き付けられる。このとき、ドラム2上に巻き付けられたゴム部材Gの半径方向外側に、ゴム部材Gの巻き付けの終端Geが重ねられて段差Fを有する接合部12と、段差Fを有さない非接合部13とが形成される。本明細書では、接合部12は、ゴム部材Gがドラム半径方向Yに重ねられた部分をいい、非接合部13は、ゴム部材Gがドラム半径方向Yに重ねられていない部分をいう。非接合部13は、本実施形態では、巻き付けの終端Geから巻き付けの後着側(図では、右側)に形成される後着部分13Aを含んでいる。
接合部12の幅Waは、特に限定されるものではないが、例えば、10~30mm程度である。また、段差Fは、例えば、ゴム部材Gの厚さtに相当する。
図1に示されるように、本実施形態のドラム2は、ゴム部材Gが巻き付けられる外周面2aを有する周知構造のものが採用される。ドラム2は、例えば、周方向に並べられた複数個のセグメント2Aと、各セグメント2Aを半径方向内外に移動させる図示しない拡縮手段と、前記拡縮手段を固定する回転軸2Bとを含んでいる。ドラム2の外周面2aは、本実施形態では、各セグメント2Aが周方向に連なることで形成されている。回転軸2Bは、例えば、その一方側に設けられた基台Kによって回動自在に支持されている。ドラム2のドラム軸心方向Xは、例えば、水平に配されている。
接合部12の形成は、例えば、図示しない貼付け手段によって行われても良いし、作業者の手作業により行われても良い。接合部12は、本実施形態では、ゴム部材Gの幅方向の一端から他端まで、ドラム2のドラム軸心方向Xに沿って形成されている。
ゴム部材Gは、本実施形態では、タイヤ内腔面を形成する空気非透過性の周知のインナーライナー(図示省略)が採用される。なお、ゴム部材Gは、これに限定されるものではなく、例えば、タイヤのビード部に配される周知のクリンチゴム(図示省略)、リムずれ防止用の周知のチェーファなどで採用されても良い。
図3に示されるように、本実施形態の巻付工程S3では、接合部12の半径方向外側に、プライ材料Pが巻き付けられる。これにより、後着部分13Aとプライ材料Pとの間には、隙間Sが形成される。この隙間Sには、空気が閉じ込められる。隙間Sは、本実施形態では、巻き付けの終端Geと接して形成されている。巻付工程S3では、例えば、接合部12及び後着部分13Aの半径方向外側には、プライ材料Pの巻付け始端や巻付け終端(図示省略)が配されないように、プライ材料Pが巻き付けられる。プライ材料Pの巻き付けは、例えば、ゴム部材Gと同様の方法が採用される。なお、プライ材料Pは、例えば、搬送手段5でドラム2に供給されても良いし、図示しない他の搬送手段でドラム2に供給されても良い。
図1に示されるように、プライ材料Pは、例えば、ゴム部材Gのドラム軸心方向Xの幅W1よりも大きい幅W2を有している。このようなプライ材料Pは、接合部12や隙間Sとプライ材料Pとの間に空気を溜めやすい。なお、プライ材料Pは、このような態様に限定されるものではなく、ゴム部材Gの幅W1よりも小さい幅W2を有していても良い。
プライ材料Pは、本実施形態では、カーカスコードをトッピングゴムで被覆した周知のカーカスプライが採用される。なお、プライ材料Pは、これに限定されるものではなく、例えば、前記ビード部を補強するためのコードを含む周知の補強プライなどでも良い。
図4は、密着工程S4を説明するためのドラム2の横断面図である。図4に示されるように、本実施形態の密着工程S4は、押圧ローラ3をプライ材料P上でドラム軸心方向Xの一端2e側から他端2i(図1に示す)側に転動させて、プライ材料Pを段差Fに密着させる。これにより、ドラム2のドラム軸心方向Xの一端2e側から他端2i側へ隙間Sが押し潰されて、隙間Sの空気がスムーズに排出される。
図1に示されるように、押圧ローラ3は、例えば、移動手段15によって移動可能に保持されている。移動手段15は、例えば、押圧ローラ3をドラム軸心方向Xに往復移動させる第1移動具16と、第1移動具16に支持されるとともに、押圧ローラ3をドラム2のドラム半径方向Y(図1に示す)に移動させる第2移動具17とを含んでいる。
第1移動具16は、例えば、ドラム軸心方向Xに延びるガイドレール16aと、ガイドレール16aに案内される基部16bと、基部16bをガイドレール16aに沿って移動しうる、図示しない周知構造のボールねじ機構とを含んでいる。第1移動具16は、ボールねじ機構に代えて、周知構造のラックアンドピニオン機構を含んで構成されても良い。
第2移動具17は、例えば、周知構造のエアシリンダであるのが望ましい。第2移動具17は、例えば、基部16bに一体移動自在に支持されている。第2移動具17は、本実施形態では、ドラム2の半径方向に伸縮されるロッド17aと、ロッド17aの先端に保持されるローラホルダ17bとを含んでいる。押圧ローラ3は、ローラホルダ17bに保持されている。なお、移動手段15は、このような態様に限定されるものではなく、種々の態様を取りうる。また、押圧ローラ3は、このような移動手段15で、ゴム部材Gに密着される態様に限定されるものではなく、作業員の手作業によって密着されても良い。
図4に示されるように、本実施形態の押圧ローラ3は、プライ材料Pをゴム部材Gの接合部12に押し付ける第1ローラ20と、プライ材料Pをゴム部材Gの非接合部13に押し付ける第2ローラ21とを含んでいる。
第1ローラ20は、主に、接合部12とプライ材料Pとを密着させるとともに、接合部12とプライ材料Pとの間の空気を排出する。第2ローラ21は、主に、ゴム部材Gの終端Geとプライ材料Pとを密着させるように、終端Geを変形させて隙間Sを押し潰す。終端Geは、本実施形態では、第2ローラ21の押圧力によって、ドラム半径方向Yに対して大きな角度で傾斜する方向に変形される。
第1ローラ20及び第2ローラ21は、それぞれ、支持軸23と、支持軸23に支持されるローラ片24とを含んで構成されている。
ローラ片24は、例えば、周知のベアリング(図示省略)を介して回転可能に支持軸23に支持されている。ローラ片24は、ポリアミド樹脂または硬質ウレタンゴムを材料とするMCナイロン(クオドラントポリペンコジャパン株式会社の登録商標)であるのが望ましい。これにより、プライ材料Pやゴム部材Gに大きな押圧力を与えて、これらの変形や密着を容易にする。また、MCナイロンは、ローラ片24の耐久性能を高める。
支持軸23は、本実施形態では、水平方向に延びている。支持軸23は、例えば、両端がローラホルダ17bによって保持されている。
第1ローラ20と第2ローラ21とは、ドラム半径方向Yに位置ずれしている。第1ローラ20と第2ローラ21とは、ドラム半径方向Yに段差F(ゴム部材Gの厚さt)分位置ずれしているのが望ましい。これにより、隙間Sを有効に押し潰すことができるとともに、接合部12及び非接合部13への押圧力を均等にすることができる。第1ローラ20及び第2ローラ21は、本実施形態では、その支持軸23がドラム半径方向Yに位置ずれしている。
第1ローラ20及び第2ローラ21は、支持軸23の軸方向に位置ずれしている。これにより、ドラム2の周方向で隣り合う接合部12と非接合部13の後着部分13Aとをプライ材料Pに密着させて、接合部12とプライ材料Pとの間の空気、及び、後着部分13Aとプライ材料Pとの間の隙間Sの空気をともにスムーズに排出できる。
ドラム2の横断面において、第1ローラ20と第2ローラ21とは、重なり合うように配されている。これにより、上述の作用が効果的に発揮される。接合部12と後着部分13Aとの押圧力を均等に作用させて、上述の作用をさらに効果的に発揮させるために、第1ローラ20及び第2ローラ21の支持軸23の軸方向への位置ずれ距離Laは、ローラ片24の幅w1の30%~70%であるのが望ましい。ローラ片24の幅w1は、例えば、5mm以上が望ましく、10mm以上がさらに望ましく、13mm以上が一層望ましく、30mm以下が望ましく、25mm以下がさらに望ましく、20mm以下が一層望ましい。
図5(a)は、押圧ローラ3の底面図、図5(b)は、密着工程S4を説明するためのドラム2の正面図である。図5(a)及び(b)に示されるように、第1ローラ20と第2ローラ21とは、ドラム軸心方向Xに離間している。これにより、上述の通り、ドラム横断面方向から見て、第1ローラ20と第2ローラ21とを重なり合うように配することができる。また、このような押圧ローラ3は、例えば、第1ローラ20が第2ローラ21よりもドラム軸心方向Xの他端2i側に位置する場合は、第1ローラ20によって空気が隙間Sに流れたときでも、第2ローラ21がその空気を他端2i側に排出する。また、例えば、第2ローラ21が第1ローラ20よりもドラム軸心方向Xの他端2i側に位置する場合(図示省略)は、第2ローラ21によって隙間Sの空気がプライ材料Pと接合部12との間に流れたときでも、第1ローラ20がその空気を他端2i側に排出する。
一般に、隙間S内の空気量は、接合部12とプライ材料Pとの間の空気量よりも大きく確保される。このため、先ず、第1ローラ20で接合部12とプライ材料Pとを密着させて、これらの間に空気が流れ込まないようにしてから、第2ローラ21で隙間Sの空気を他端2i側排出するのが望ましい。このため、第1ローラ20は、第2ローラ21よりもドラム軸心方向Xの他端2i側に位置するように配されるのが望ましい。
上述の作用を効果的に発揮させるために、第1ローラ20と第2ローラ21との間のドラム軸心方向Xの離間距離Lbは、ローラ片24の外径Rよりも大きいのが望ましい。離間距離Lbは、第1ローラ20の軸心c1と第2ローラ21の軸心c2との間の距離である。なお、第1ローラ20のローラ片24aと第2ローラ21のローラ片24bとの外径が異なる場合、ローラ片24の外径Rは、これらローラ片24a、24bの外径の平均である。
ドラム軸心方向Xの離間距離Lbが大きい場合、第1ローラ20及び第2ローラ21へ均等に押圧力を作用させづらくなる。このため、離間距離Lbは、ローラ片24の外径Rの105%~120%が望ましい。ローラ片24の外径Rは、例えば、20mm以上が望ましく、30mm以上がさらに望ましく、35mm以上が一層望ましく、60mm以下が望ましく、50mm以下がさらに望ましく、45mm以下が一層望ましい。
図3に示されるように、本実施形態のゴム部材Gの終端Geは、その長さ方向に対して傾斜して形成されている。このため、終端Geがその長さ方向に対して直角の場合に比して、隙間Sを押し潰すための終端Geの変形が小さくなるので、隙間Sを容易に押し潰すことができる。また、これにより、押圧ローラ3の押圧力を小さくできるため、押圧ローラ3の寿命を大きくすることができる。ゴム部材Gの終端Geの長さ方向に対する傾斜角度が大きくなると、切断手段4において、大きなせん断力が必要となり、スムーズに切断できなくなるおそれがある。このような観点より、ゴム帯材G1は、ゴム帯材G1の長さ方向に対して20~50度の傾斜角度θ(図2に示す)で切断されるが望ましい。
図6は、他の実施形態の押圧ローラ3の正面図である。この実施形態と、図1~図5に示される本実施形態の押圧ローラ3と同じ構成要素には、同じ符号が付されてその説明が省略される。図6に示されるように、この実施形態の押圧ローラ3は、第1ローラ20のローラ片24aの外径R1よりも第2ローラ21のローラ片24bの外径R2が大きく形成される。このような態様でも、隙間Sを有効に押し潰すことができるとともに、接合部12及び非接合部13への押圧力を均等にすることができる。この実施形態の押圧ローラ3は、第1ローラ20のローラ片24aの外径R1と第2ローラ21のローラ片24bの外径R2との差(R2-R1)が、段差F(ゴム部材Gの厚さt)の2倍に相当している。押圧ローラ3は、例えば、第1ローラ20の軸心c1と第2ローラ21の軸心c2とがドラム半径方向Yの同じ位置に配される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するため、図1に示される装置によって形成されたゴム部材を用いてタイヤを各1000本製造し、そのタイヤの外観不良品の発生本数から外観不良発生率が算出された。ゴム部材には、インナーライナーが採用され、プライ材料には、カーカスプライが採用される。表1に記載された仕様以外は、すべて同じ仕様である。
<外観不良発生率>
加硫成形されたタイヤを切断し、インナーライナーの終端とカーカスプライとの間の隙間がテスターの目視により確認された。評価は、隙間が生じているタイヤの本数の割合で示され、数値の小さい方が良好である。なお、表1の「A」は、押圧ローラをドラムの周方向に螺旋状に移動させたことを意味し、「B」は、押圧ローラをドラム軸心方向の一方側から他方側に移動させたことを意味する。実施例1の押圧ローラは、接合部及び非接合部を同時に押圧している。
結果が表1に示される。
Figure 0007225806000001
テストの結果、実施例の成形方法は、比較例の成形方法に比して外観不良発生率が小さいことが確認できる。また、インナーライナーの終端は、図3に示される通り、その長さ方向に対して傾斜している方が、外観不良発生率が小さいことが確認されている。
2 ドラム
2e 一端
2i 他端
3 押圧ローラ
12 接合部
F 段差
G ゴム部材
Ge ゴム部材の終端
P プライ材料

Claims (12)

  1. 未加硫かつ帯状のゴム部材をドラム上に巻き付けつつ、前記ゴム部材の巻き付けの終端を、前記ドラム上に巻き付けられた前記ゴム部材の半径方向外側に重ねて段差を有する接合部を形成する工程と、
    前記接合部の半径方向外側に、コードを含むプライ材料を巻き付ける工程と、
    押圧ローラを前記プライ材料上でドラム軸心方向の一端側から他端側に転動させて、前記プライ材料を前記段差に密着させる工程とを含む、
    ゴム部材成形方法。
  2. 前記押圧ローラは、前記プライ材料を前記ゴム部材の前記接合部に押し付ける第1ローラと、前記プライ材料を前記ゴム部材の非接合部に押し付ける第2ローラとを含む、請求項1記載のゴム部材成形方法。
  3. 前記第1ローラ及び前記第2ローラは、支持軸と、前記支持軸に支持されるローラ片とを含み、かつ、前記支持軸の軸方向に位置ずれする、請求項2記載のゴム部材成形方法。
  4. 前記第1ローラ及び前記第2ローラの前記支持軸の軸方向への位置ずれ距離は、前記ローラ片の幅の30%~70%である、請求項3記載のゴム部材成形方法。
  5. 前記第1ローラと前記第2ローラとは、前記ドラム軸心方向に離間する、請求項3又は4に記載のゴム部材成形方法。
  6. 前記第1ローラ及び前記第2ローラは、前記ドラム軸心方向の離間距離は、前記ローラ片の外径よりも大きい、請求項5記載のゴム部材成形方法。
  7. 前記ドラム軸心方向の離間距離は、前記ローラ片の外径の105%~120%である、請求項6記載のゴム部材成形方法。
  8. 未加硫かつ長尺のゴム帯材をその幅方向に切断して前記ゴム部材に成形する工程を含む、請求項1ないし7のいずれかに記載のゴム部材成形方法。
  9. 前記ゴム帯材は、前記ゴム帯材の長さ方向に対して20~50度の角度で切断される、請求項8記載のゴム部材成形方法。
  10. ドラム上で段差を有する接合部が形成されたゴム部材の半径方向外側にコードを含むプライ材料が巻き付けられた前記ゴム部材を押圧するための押圧ローラであって、
    前記押圧ローラは、前記プライ材料を前記接合部に押し付ける第1ローラと、前記プライ材料を前記ゴム部材の非接合部に押し付ける第2ローラとを含む、
    押圧ローラ。
  11. 前記第1ローラと前記第2ローラとは、ドラム軸心方向に離間する、請求項10記載の押圧ローラ。
  12. 前記第1ローラ及び前記第2ローラは、支持軸と、前記支持軸に支持されるローラ片とを含み、かつ、前記支持軸の軸方向に位置ずれする、請求項10又は11に記載の押圧ローラ。
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