JP2024068893A - タイヤ製造装置およびタイヤの製造方法 - Google Patents

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克矩 田畑
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Abstract

【課題】サイドウォールゴムの内側面に均一な溝を形成する。【解決手段】タイヤ製造装置100は、サイドウォールゴム10を搬送する搬送装置30と、サイドウォールゴム10に溝13を形成する突起42を外周面41に有する円筒状のローラ40と、搬送装置30によって搬送されるサイドウォールゴム10の外側面12に当接する押圧部50Aを有する押圧機構と50、を備える。押圧機構50は、サイドウォールゴム10の外側面12およびローラ40のうちの少なくとも一方を押して、サイドウォールゴム10の内側面11をローラ40の外周面41に押しつける。押圧部50Aは、サイドウォールゴム10の外側面12の形状に倣うように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤ製造装置、および、タイヤの製造方法に関する。
例えば特許文献1には、円筒状の被巻付け体の表面に未加硫のゴムストリップを螺旋状に巻き重ねるストリップワインド方式によってタイヤ用ゴム部材を形成する方法が開示されている。特許文献1に記載の方法では、ゴムストリップの表面に、重ねられたゴムストリップ間の空気を排出するための排気溝が形成される。特許文献1によれば、排気溝により、加硫成形後のタイヤのエア残りを抑制できる、とされている。特許文献1では、成形リブが設けられた型付けローラと平坦ローラとの間にゴムストリップを通すことにより、排気溝が形成される。
特開2007-136894号公報
タイヤのサイドウォールを形成する未加硫のゴム材料(以下、サイドウォールゴムとも呼ぶ)の内側面にエア抜きのための溝を形成することにより、サイドウォールゴムを部品とするタイヤにおいても、加硫後のエア残りを抑制できると期待される。しかしながら、サイドウォールゴムは、場所により厚さが異なり、外側面に比較的強い傾斜面を有する。そのため、サイドウォールゴムに対しては均等に圧力を掛けにくく、その結果、サイドウォールゴムの内側面には均一な溝が形成されにくい。
ここでは、サイドウォールゴムの内側面にエア抜きのための溝を均一に形成できるタイヤ製造装置を提案する。また、サイドウォールゴムの内側面にエア抜きのための溝を均一に形成できるタイヤの製造方法を提案する。
ここに開示するタイヤ製造装置は、サイドウォールを形成するゴム材料を搬送する搬送装置と、前記ゴム材料に溝を形成する突起を外周面に有する円筒状のローラと、前記搬送装置によって搬送される前記ゴム材料の外側面に当接する押圧部を有する押圧機構と、を備える。前記押圧機構は、前記外側面および前記ローラのうちの少なくとも一方を押して、前記ゴム材料の内側面を前記ローラの外周面に押しつける。前記押圧部は、前記ゴム材料の前記外側面の形状に倣うように構成されている。
また、ここに開示するタイヤの製造方法は、突起を外周面に有する円筒状のローラに、サイドウォールを形成するゴム材料の内側面を押し当て、前記突起によって前記内側面に溝を形成する溝形成工程と、前記溝が形成された前記ゴム材料を加硫する加硫工程と、を含む。前記溝形成工程では、前記ゴム材料の外側面の形状に倣うように構成された押圧部を前記外側面に押し当てる。
上記タイヤ製造装置およびタイヤの製造方法によれば、押圧部がサイドウォールゴムの外側面の形状に倣う。そのため、溝を形成するローラにサイドウォールゴムの内側面を均等に押し当てることができる。その結果、サイドウォールゴムの内側面に溝を均一に形成することができる。
タイヤの断面図である。 タイヤの製造工程の一部を示す工程図である。 第1実施形態に係る溝形成装置の模式的な斜視図である。 突起の模式的な断面図である。 サイドウォールゴムの外側面に押圧部材が倣った状態の溝形成装置の模式的な正面図である。 溝形成後のサイドウォールゴムの内側面の模式的な平面図である。 第2実施形態に係る溝形成装置の模式的な正面図である。 第3実施形態に係る溝形成装置の模式的な正面図である。
[第1実施形態]
以下、一実施形態に係るタイヤ製造装置およびタイヤの製造方法を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係るタイヤ1の断面図である。図1に示すように、タイヤ1は、自動車等のホイールに装着されたときに地面に接地するトレッド部2、タイヤ1の側面を構成するサイドウォール3、タイヤ1の骨格を形成するプライ4、およびホイールとの接続部であるビード5等を備えている。タイヤ1は、未加硫のトレッドゴム、サイドウォールゴム等のゴム材料でプライ4、ビード5等を巻き込んで成形したローカバー(生タイヤ)を加硫することにより製造される。
図2は、タイヤ1の製造工程の一部を示す工程図である。図2に示すように、タイヤ1の製造工程には、押出成形工程S10と、溝形成工程S20と、切断工程S30と、プライ製作工程S40と、ビード製作工程S50と、成形工程S60と、加硫工程S70と、が含まれている。押出成形工程S10では、押出成形装置のダイプレートからゴム材料が連続的に押し出される。押出成形工程S10で押出成形された帯状のゴム部材には、切断工程S30で切断されてトレッドゴムとなるゴム材料や、サイドウォールゴムとなるゴム材料等が含まれている。以下、特に区別が必要でない限り、切断後のサイドウォールゴムおよび切断前の帯状のサイドウォールゴムを、ともにサイドウォールゴム10(図3を参照)と呼ぶ。
図3に示すように、サイドウォールゴム10は、場所によって厚さが異なる断面を有している。サイドウォールゴム10の内側面11は、タイヤ1においてサイドウォール3の内側面を形成する。サイドウォールゴム10の内側面11は、ここでは、概ね平坦に形成される。サイドウォールゴム10の外側面12は、タイヤ1においてサイドウォール3の外側面を形成する。サイドウォールゴム10の外側面12は、ここでは、一部または全部が傾斜面となるように形成される。図3に示すように、ここでは、サイドウォールゴム10の外側面12は、3つの傾斜面12a、12b、および12cからなるものとする。傾斜面12a、12b、および12cからなることにより、外側面12の形状は、場所によって厚さが異なっている。ただし、サイドウォールゴム10の外側面12の形状は特に限定されない。サイドウォールゴム10のこの断面形状は、押出成形装置のダイプレートにより形成される。
溝形成工程S20では、突起42を外周面41に有する円筒状のローラ40に、サイドウォールゴム10の内側面11を押し当て、突起42によって内側面11に溝13を形成する(図3を参照)。溝形成工程S20の詳細は、図3等を参照しながら後述する。なお、トレッドゴム等の他のゴム材料の内側面にも、同様な方法により溝が形成されてもよい。
切断工程S30では、トレッドゴム、および、溝13が形成された後のサイドウォールゴム10を予め定められた長さに切断する。プライ製作工程S40では、テキスタイルコードにゴム材料をトッピングし、プライ4を形成する。ビード製作工程S50では、ビードワイヤにエイペックスゴムを貼付してビード5を形成する。
成形工程S60では、プライ4とインナーとによってビード5を巻き上げ、さらに、これにサイドウォールゴム10とトレッドゴムとを組み合わせて、ローカバーを成形する。加硫工程S70では、ローカバーを加硫してタイヤ1を加硫成形する。これにより、タイヤ1が完成する。
[溝形成装置]
以下では、溝形成工程S20において使用される溝形成装置20の構成について説明する。図3は、本実施形態に係る溝形成装置20の模式的な斜視図である。図3に示すように、本実施形態に係るタイヤ製造装置100は、加硫工程S70においてサイドウォール3にエアが残ることを抑制するための溝13をサイドウォールゴム10に形成する溝形成装置20を備えている。加硫工程S70において、エアは溝13を通って加硫金型の外部に逃げる。溝13は、加硫工程S70において塞がれ、完成後のタイヤ1からは消滅する。
図3に示すように、溝形成装置20は、サイドウォールゴム10を搬送する搬送装置30と、サイドウォールゴム10に溝13を形成する突起42を外周面41に有する円筒状のローラ40と、サイドウォールゴム10の内側面11をローラ40の外周面41に押しつける押圧機構50と、を備えている。押圧機構50によってローラ40の外周面41に押しつけられることにより、サイドウォールゴム10の内側面11に、突起42に対応した溝13が形成される。
以下、サイドウォールゴム10の搬送方向下流側を溝形成装置20の前方、搬送方向上流側を溝形成装置20の後方と呼び、図面ではそれぞれ、符号FおよびRrで表す。また、後方側に向かって見た時の左方および右方をそれぞれ、溝形成装置20の左方および右方と呼び、符号LおよびRで表す。上方および下方は、それぞれ、符号UおよびDで表す。ただし、これらの方向は説明の都合上設定されたものに過ぎず、溝形成装置20の設置態様を限定しない。
搬送装置30は、帯状のサイドウォールゴム10を巻き取る巻取ロール31を備えている。巻取ロール31は、ローラ40よりも前方に配置され、図示しないモータにより回転される。ただし、搬送装置30の構成は、このようなものに限定されない。例えば、搬送装置30は、帯状のサイドウォールゴム10を載せて走行するベルトを備えていてもよい。または、搬送装置30は、例えば、ローラ40を回転させるものであってもよい。ローラ40を回転させることによってもサイドウォールゴム10を搬送することができる。
ローラ40は、サイドウォールゴム10に溝13を形成する。図3に示すように、ローラ40は、左右方向(サイドウォールゴム10の搬送方向に直交する方向)に延びる軸線を有する円筒状に形成されている。以下、左右方向のことをローラ40の軸線方向、または、単に軸線方向とも呼ぶ。ローラ40は、ここでは、サイドウォールゴム10が搬送装置30によって搬送されることにより、従動的に回転する。ただし、前述したように、ローラ40は、駆動部により回転されてもよい。円筒状のローラ40の外周面41には、サイドウォールゴム10に溝13を形成する突起42が設けられている。突起42は、外周面41の円周面部分よりもローラ40の径方向外方に突出している。
図4は、突起42の模式的な断面図である。図4に示すように、本実施形態では、突起42は長方形の断面を有している。ただし、突起42の断面形状は特に限定されず、例えば、円弧状であってもよい。突起42の幅W1は、好ましくは0.2mm以上0.8mm以下である。より好ましくは、突起42の幅W1は、0.4mmまたはその周辺である。突起42の高さT1は、好ましくは1.5mm以上2.5mm以下である。ただし、突起42の幅W1および高さT1は、上記した範囲には限定されない。
図3に示すように、本実施形態では、ローラ40には、複数の突起42が設けられている。複数の突起42は、それぞれ、ローラ40の周方向(平面視においてサイドウォールゴム10の搬送方向と一致する)に斜交するように延びている。複数の突起42とローラ40の周方向との間の角度θは限定されないが、好適には、10度以上70度以下である。さらに好適には、複数の突起42とローラ40の周方向との間の角度θは、40度またはその周辺である。複数の突起42は、ここでは、所定の間隔L1(円周面に沿った距離)で平行に配置されている。突起42同士の間の間隔L1は特に限定されないが、好適には、20mm以上90mm以下である。さらに好適には、突起42同士の間の間隔L1は、20mm以上40mm以下である。
押圧機構50は、サイドウォールゴム10の内側面11をローラ40の外周面41に押しつける機構である。押圧機構50は、搬送装置30によって搬送されるサイドウォールゴム10の外側面12に当接する押圧部50Aを有し、外側面12およびローラ40のうちの少なくとも一方を押して、サイドウォールゴム10の内側面11をローラ40の外周面41に押しつける。本実施形態では、押圧機構50は、サイドウォールゴム10の外側面12を押圧部50Aによって押すように構成されている。
ただし、押圧機構50は、例えば、ローラ40を押圧部50Aの方に(例えば上方に)移動させることによってサイドウォールゴム10の内側面11をローラ40の外周面41に押しつけるように構成されていてもよい。ここでは、サイドウォールゴム10をローラ40に「押しつける」または「押し当てる」とは、サイドウォールゴム10とローラ40とが互いに接近する力を受けながら接する状態とすることを意味し、両者のうちのいずれか、または両方を押すことを広く含むものである。
押圧部50Aは、サイドウォールゴム10の外側面12の形状に倣うように構成されている。本実施形態では、押圧部50Aは、ローラ40の軸線方向に並んで配置された複数の押圧部材51を含んでいる。押圧部50Aは、複数の押圧部材51によって、ローラ40の軸線方向に沿ったサイドウォールゴム10の複数箇所を個別に押す(図5を参照)。ただし、図3では、複数の押圧部材51がサイドウォールゴム10から離れた状態を図示している。詳しくは、複数の押圧部材51は、それぞれ、ローラ40よりも上方において上下方向に移動可能に支持されており、その重量により、サイドウォールゴム10の複数箇所を個別に押すように構成されている。本実施形態に係る複数の押圧部材51は、それぞれ、サイドウォールゴム10を下方に向かって押す錘である。図3では、右端の押圧部材51が下方に移動した状態を図示している。複数の押圧部材51は、ここでは、ローラ40の軸線方向に隙間なく、または、ほぼ隙間なく並んで、サイドウォールゴム10の外側面12の形状に倣う押圧部50Aを構成している。ただし、複数の押圧部材51の一部または全部は、互いの間に間隔を空けるように、ローラ40の軸線方向に並んでいてもよい。
図3に示すように、各押圧部材51は、円筒状(ここでは、軸線方向の厚さが薄い円板状)に形成されている。ローラ40軸線方向の各押圧部材51の厚さT2は、好ましくは、3mm以下である。各押圧部材51の厚さT2を3mm以下とすることにより、複数の押圧部材51からなる押圧部50Aをサイドウォールゴム10の外側面12に良好に倣わせることができる。ただし、押圧部材51の厚さT2は特に限定されるわけではない。
図3に示すように、押圧機構50は、ここでは、ローラ40よりも上方に配置されたシャフト52を備えている。シャフト52は、ローラ40の軸線方向に延びている。シャフト52は、円筒状に形成されている。複数の押圧部材51は、シャフト52が挿入される貫通孔51aをそれぞれ備えている。各押圧部材51は、シャフト52に外挿されることによって支持されている。各押圧部材51の貫通孔51aは、シャフト52よりも直径の大きい円筒孔状に形成されている。図3では、シャフト52の直径を符号D1で、貫通孔51aの直径を符号D2で示す。そのため、各押圧部材51は、貫通孔51aとシャフト52との間の隙間に沿って上下方向に移動自在である。各押圧部材51の下方にサイドウォールゴム10が挿入され、サイドウォールゴム10に各押圧部材51が乗り上げると(図5を参照)、各押圧部材51の重量がサイドウォールゴム10に加わる。また、各押圧部材51は、シャフト52周りに回転可能である。
ただし、各押圧部材51は、シャフト52周りに回転可能でなくてもよい。例えば、各押圧部材51は、シャフト52周りに前後方向に揺動可能なだけで、回転不能であってもよい。または、各押圧部材51は、例えば、貫通孔51aとシャフト52との間の隙間に沿って上下方向に移動自在なだけで、回転および揺動不能であってもよい。これらの場合、シャフト52は、円筒状に形成されていなくてもよい。シャフト52は、例えば、断面が多角形(例えば、四角形や六角形)のシャフトであってもよい。また、貫通孔51aは、シャフト52よりも直径の大きい円筒孔状に形成されていなくてもよい。貫通孔51aは、少なくとも上下方向の長さがシャフト52よりも長ければよい。貫通孔51aは、例えば、上下方向に長い長孔であってもよい。さらに、各押圧部材51は、円筒状に形成されていなくてもよい。各押圧部材51の下面は、好ましくは、下方に向かって凸した曲面に形成されているとよい。ただし、各押圧部材51の形状は特に限定されない。
本実施形態では、押圧部材51は、鉄またはステンレス鋼から形成されている。各押圧部材51による荷重は、溝13を形成できる程度以上に大きく、サイドウォールゴム10全体を潰して変形させてしまう荷重よりも小さいことが好ましい。押圧部材51の押圧によってサイドウォールゴム10が幅方向(ローラ40の軸線方向)の単位長さ(1mm)当たりに受ける荷重は、好適には、10gf以上である。さらに好適には、サイドウォールゴム10が幅方向の単位長さ(1mm)当たりに受ける荷重は、17gf以上である。ただし、押圧部材51の押圧によってサイドウォールゴム10が幅方向の単位長さ(1mm)当たりに受ける荷重が40gfを越えると、サイドウォールゴム10全体を潰して変形させてしまう可能性がある。従って、押圧部材51の押圧によってサイドウォールゴム10が幅方向の単位長さ(1mm)当たりに受ける荷重は、40gf以下であることが好ましい。
例えば、押圧部材51がアルミニウムのような比重の小さい材料から形成されていると、適切な荷重を得るためには、押圧部材51の直径が大きくなってしまう。逆に、例えば、押圧部材51がタングステンのような比重の大きい材料から形成されていると、押圧部材51の直径が小さくなり過ぎ、押圧部材51の可動範囲が不足するおそれがある。押圧部材51の比重は、15kg/cm以上20kg/cm以下であることが好ましい。押圧部材51は、比重が適度な鉄またはステンレス鋼から形成されていることが好ましい。入手性やコストを考慮しても、鉄またはステンレス鋼は、押圧部材51の材料として好適である。なお、押圧部材51は複数の材料を組み合わせることによって比重調整されていてもよい。
[溝形成工程]
以下に、溝形成工程S20について説明する。溝形成工程S20では、押圧部材51とローラ40との間を通過させた帯状のサイドウォールゴム10の先端部を搬送装置30の巻取ロール31にセットする。この状態で巻取ロール31を回転させると、サイドウォールゴム10が搬送されるとともに、ローラ40が従動的に回転する。また、複数の押圧部材51による荷重がサイドウォールゴム10に加わる。
図5は、サイドウォールゴム10の外側面12に押圧部材51が倣った状態の溝形成装置20の模式的な正面図である。図5に示すように、複数の押圧部材51の下方にサイドウォールゴム10が挿入されると、複数の押圧部材51は、当接したサイドウォールゴム10の部分の厚さに応じて、それぞれ上方に持ち上げられる。これにより、サイドウォールゴム10のうち押圧部材51が当接している箇所には、押圧部材51による荷重が掛かる。
押圧部50Aがサイドウォールゴム10の外側面12に倣わなかったとすれば(例えば、押圧部50Aが一体に形成された平坦ローラであった場合など)、外側面12のうち最も高さが高い場所(ここでは、傾斜面12aと12bとの境界部、図3参照)付近にのみ押圧部50Aによる荷重が掛かる。そのため、サイドウォールゴム10の内側面11に掛かる荷重は場所により不均一となる。その結果、溝13の深さが場所により不均一となる。溝13の深さが場所により不均一になると、断面積が狭く加硫工程S70においてエアが通りにくい部分や、エアは通りやすいが加硫工程S70の後にも埋められずに残りやすい部分が溝13に形成される。これにより、エア残りまたは溝13の残存といった問題が発生しやすくなる。
それに対して、本実施形態では、押圧部50Aがサイドウォールゴム10の外側面12の形状に倣う。そのため、ローラ40の軸線方向に沿った外側面12の複数箇所に押圧部材51による荷重が掛かり、サイドウォールゴム10の内側面11がローラ40の外周面41に均等に押し当てられる。これにより、均一な断面形状を有する溝13を形成することができる。その結果、加硫後のエア残りや溝13の残存が抑制される。
なお、「押圧部50Aがサイドウォールゴム10の外側面12の形状に倣う」とは、押圧部50Aがサイドウォールゴム10の外側面12に密着するように倣うことも含み得るが、本実施形態および後述する他の実施形態のように、押圧部50Aがサイドウォールゴム10に均等に荷重を掛けることに実質的に資する程度に倣い、密着までしないことも含む。例えば、複数の押圧部材51が断続的に並んでいるような場合には、押圧部50Aは、サイドウォールゴム10に均等に荷重を掛けることに実質的に資する程度に、互いに離れていてもよい。
図6は、溝13形成後のサイドウォールゴム10の内側面11の模式的な平面図である。図6に示すように、溝形成工程S20終了後のサイドウォールゴム10では、ローラ40の複数の突起42の間の間隔L1と同じ間隔L1で複数の溝13が並んでいる。複数の溝13は、それぞれ、ローラ40の突起42と同じ角度θだけ、サイドウォールゴム10の長手方向に対して斜交している。各溝13の幅Wは、突起42の幅W1と略等しいか、少なくとも溝13の伸長方向の全体に渡って概ね一定である。なお、サイドウォールゴム10が均等に押されないと、溝13の深さだけでなく、幅Wも場所により不均一となりやすい。これは、溝13が形成された後、サイドウォールゴム10が復元力で戻ることによる。
[実施例]
以下では、実施例について説明する。表1は、押圧部材の条件を振ってタイヤを製造したときの条件および評価結果を示す表である。
Figure 2024068893000002
表1では記載を省略するが、ローラの溝形成用の複数の突起は、それぞれ、断面が幅0.4mm、高さ1.5mmの長方形状に形成した。ローラの周方向と各突起の伸長方向との間の角度は、40度とした。複数の突起間の間隔は40mmとした。評価では、加硫後のタイヤのエアおよび溝残り(溝残りとは、加硫によって溝が消えない場合を意味する)の発生率(%)を算出するとともに、荷重の掛け過ぎによるサイドウォールゴムの変形の有無を確認した。
押圧部材の条件としては、押圧部材の材料、厚さ、外径および内径(貫通孔の直径)を振った。表1には、参考として、材料の比重(g/cm)を記載している。押圧部材の外径および内径は、結果的に得られた押圧部材の重量(g)を記載することで記載省略した。
表1の実施例1と実施例4との比較から分かるように、押圧部材の厚さは、3mm以下であることが好ましい。押圧部材の厚さを3mm以下とすることにより、複数の押圧部材をサイドウォールゴムの外側面に良好に倣わせることができ、溝が均一に形成される。その結果、エア残りおよび溝残りが減少する。
また、実施例2および3と他の実施例(実施例4を除く)との比較から分かるように、押圧部材の重量は、少なくとも30g以上(サイドウォールゴムの幅方向1mm当たり10g以上)が好ましい。実施例1から分かるように、押圧部材の重量は、50g以上(サイドウォールゴムの幅方向1mm当たり17g以上)がさらに好ましい。ただし、実施例5から分かるように、押圧部材の重量が120gを越える(サイドウォールゴムの幅方向1mm当たり40gを越える)と、荷重の掛け過ぎによりサイドウォールゴムの外形が変形した。
表2は、ローラの突起の条件を振ってタイヤを製造したときの条件および評価結果を示す表である。
Figure 2024068893000003
表2では記載を省略するが、押圧部材は、実施例1と同じものを使用した。表2に記載の実施例では、突起の幅、高さ、およびローラの周方向との間の角度と、複数の突起間の間隔を振り、加硫後のタイヤのエアおよび溝残りの発生率(%)を算出した。
表2の実施例1、9および10から分かるように、突起の幅は0.2mm以上0.8mm以下が好ましい。より好適には、突起の幅は0.4mmまたはその周辺であるとよい。突起の幅が0.2mmである実施例9の場合には、溝の断面積が小さく、ややエアが抜けにくいと考えられる。突起の幅が0.8mmである実施例10の場合には、溝の幅が大きく、加硫後にもやや溝が残りやすいと考えられる。また、実施例1、11および12から分かるように、突起の高さは1.5mm以上2.5mm以下が好ましい。突起の高さが0.6mmである実施例11の場合には、溝の断面積が小さく、エアが抜けにくいと考えられる。
表2の実施例1、13および14から分かるように、複数の突起間の間隔は20mm以上90mm以下が好ましい。より好適には、複数の突起間の間隔は、20mm以上40mm以下であるとよい。突起間の間隔が90mmである実施例14の場合には、溝の数が少なくなり、ややエアが抜けにくいと考えられる。また、実施例1、15および16から分かるように、突起の伸長方向とローラの周方向との間の角度は10度以上70度以下が好ましい。より好適には、突起の伸長方向とローラの周方向との間の角度は40度またはその周辺が好ましい。突起の伸長方向とローラの周方向との間の角度が10度である実施例15の場合には、溝の長さが長くなり、ややエアが抜けにくいと考えられる。突起の伸長方向とローラの周方向との間の角度が70度である実施例16の場合には、サイドウォールゴムの内側面に占める溝の割合が小さくなり、ややエアが抜けにくいと考えられる。
[実施形態の作用効果]
以下に、本実施形態に係るタイヤ製造装置100が奏することのできる作用効果について説明する。
本実施形態に係るタイヤ製造装置100は、サイドウォールゴム10を搬送する搬送装置30と、サイドウォールゴム10に溝13を形成する突起42を外周面41に有する円筒状のローラ40と、搬送装置30によって搬送されるサイドウォールゴム10の外側面12に当接する押圧部50Aを有する押圧機構50と、を備えている。押圧機構50は、ここでは、サイドウォールゴム10の外側面12を押して、サイドウォールゴム10の内側面11をローラ40の外周面41に押しつける。押圧部50Aは、サイドウォールゴム10の外側面12の形状に倣うように構成されている。
かかるタイヤ製造装置100によれば、押圧部50Aがサイドウォールゴム10の外側面12の形状に倣う。そのため、溝13を形成するローラ40にサイドウォールゴム10の内側面11を均等に押し当てることができる。その結果、サイドウォールゴム10の内側面11に溝13を均一に形成することができる。なお、押圧機構50は、外側面12およびローラ40のうち、ローラ40を押すように構成されていてもよく、外側面12およびローラ40の両方を押すように構成されていてもよい。
本実施形態では、押圧部50Aは、ローラ40の軸線方向に並んで配置された複数の押圧部材51を含み、複数の押圧部材51によって、ローラ40の軸線方向に沿ったサイドウォールゴム10の複数箇所を個別に押すように構成されている。かかるタイヤ製造装置100によれば、サイドウォールゴム10の外側面12の形状に倣うような押圧部50Aを構成することができる。
本実施形態では、複数の押圧部材51は、それぞれ、ローラ40よりも上方において上下方向に移動可能に支持されており、その重量により、サイドウォールゴム10の複数箇所を個別に押す。かかる構成によれば、押圧機構50は、例えば、複数の押圧部材51をそれぞれ駆動する複数のアクチュエータのような構成を備える必要がない。よって、押圧機構50の構成をシンプルにできる。なお、アクチュエータを備えた実施形態は、第2実施形態で説明する。
本実施形態では、押圧機構50は、ローラ40よりも上方に配置されローラ40の軸線方向に延びるシャフト52を備えている。複数の押圧部材51は、シャフト52が挿入されるとともに少なくとも上下方向の長さがシャフト52よりも長い貫通孔51aをそれぞれ備えている。複数の押圧部材51は、それぞれ、貫通孔51aとシャフト52との間の隙間に沿って上下方向に移動自在に構成されている。かかる押圧機構50によれば、ローラ40よりも上方において上下方向に移動可能に複数の押圧部材51を支持する構成を容易に実現することができる。ただし、複数の押圧部材51を上下方向に移動可能に支持する構成は、このようなものに限定されない。複数の押圧部材51は、例えば、クランクのような機構によって上下方向に移動可能に支持されていてもよい。
本実施形態では、各押圧部材51の下面は、下方に向かって凸した曲面に形成されている。かかる構成によれば、各押圧部材51による押圧が搬送方向の抵抗となりにくいため、サイドウォールゴム10をスムーズに搬送することができる。
より詳しくは、本実施形態では、シャフト52は円筒状に形成され、各貫通孔51aはシャフト52よりも直径の大きい円筒孔状に形成されている。各押圧部材51は、円筒状に形成され、シャフト52周りに回転可能である。かかる構成によれば、サイドウォールゴム10を搬送するのに伴って各押圧部材51が搬送方向に回転する。そのため、サイドウォールゴム10をさらにスムーズに搬送することができる。
本実施形態では、各押圧部材51のローラ40の軸線方向の厚さT2は、3mm以下である。かかる構成によれば、複数の押圧部材51からなる押圧部50Aをサイドウォールゴム10の外側面12に良好に倣わせることができる。各押圧部材51の厚さT2は3mm以下でなければいけないわけではないが、サイドウォールゴム10の断面形状に応じ、断面形状に概ね追随し得る程度に薄いことが好ましい。
[第2実施形態]
以下では、上記した第1実施形態以外の実施形態について説明する。以下の他の実施形態の説明では、第1実施形態と同じ機能を奏する部材には、第1実施形態と共通の符号を使用する。また、重複する説明は、省略または簡略化する。まず、第2実施形態について説明する。
図7は、第2実施形態に係る溝形成装置20の模式的な正面図である。図7に示すように、本実施形態に係る押圧機構50は、複数の押圧部材51をそれぞれローラ40に接近または離反させる複数のアクチュエータ53を備えている。アクチュエータ53の種類は特に限定されないが、例えば、エアシリンダである。各押圧部材51は、サイドウォールゴム10の搬送方向に回転するローラであってもよく、回転しない部材であってもよい。押圧部材51の構成や形状は特に限定されない。
各アクチュエータ53は、図示しない制御装置によって動作を制御されている。各アクチュエータ53は、サイドウォールゴム10に溝13を形成するときには、押圧部材51をローラ40に接近させ、押圧部材51にサイドウォールゴム10の外側面12を押させる。押圧部材51は、ローラ40の上方以外の場所、例えば、ローラ40の下方や前方に配置されていてもよい。押圧部材51がサイドウォールゴム10を押す力は、アクチュエータ53に供給されるエアの圧力によって制御される。かかる機構によっても、常に同じ力でサイドウォールゴム10をローラ40に押しつけることができる。また、かかる機構によれば、サイドウォールゴム10を押す力を容易に変更することができる。よって、より好適な形状の溝13が形成されるように、押圧部材51の押圧力を調整することができる。
さらには、かかる機構によれば、ローラ40の軸線方向に沿ったサイドウォールゴム10の複数箇所を異なる力で押すことも可能である。これにより、溝13がより均一に形成されるように、各押圧部材51がサイドウォールゴム10を押す力を調整することができる。
アクチュエータ53は、例えば、スプリングのような弾性材の弾性力によって押圧部材51にサイドウォールゴム10の外側面12を押させるように構成されていてもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態では、押圧機構50は、サイドウォールゴム10の外側面12の形状に対応した形状の押圧部50Aを備える。図8は、第3実施形態に係る溝形成装置20の模式的な正面図である。図3に示すように、本実施形態では、押圧部50Aは、ローラ40と向かい合う受けローラ54に設けられている。押圧部50Aは、正面視においてサイドウォールゴム10の断面形状に対応した形状を有する円錐台状に形成されている。本実施形態では、ローラ40がアクチュエータ55によって移動され、受けローラ54の押圧部50Aに接近または離反する。アクチュエータ55は、例えば、エアシリンダである。押圧機構50は、ここでは、アクチュエータ55の駆動力によってサイドウォールゴム10の内側面11にローラ40の外周面41を押しつけるように構成されている。なお、アクチュエータ55によって移動されるのは、受けローラ54であってもよく、ローラ40および受けローラ54の両方であってもよい。また、押圧部50Aは、ローラに形成されていなくてもよく、例えば、正面視の形状を維持して搬送方向に延びる板状の部材であってもよい。
押圧部50Aは、可撓性材料によって構成されている。ここでは、受けローラ54の外殻が可撓性材料によって形成されている。押圧部50Aの材料は特に限定されないが、例えば、ウレタンゴムである。可撓性材料の硬度も特に限定されないが、好適には、ショア30以上60以下であるとよい。硬度が大き過ぎると、押圧部50Aがサイドウォールゴム10の外側面12の形状に倣いにくい。そのため、溝13が均一に形成されにくくなる。また、硬度が小さ過ぎると、溝13を形成するための押圧力が不足しやすい。
なお、押圧部50Aの「サイドウォールゴム10の外側面12の形状に対応した形状」とは、外側面12の全体形状を反転させた形状も含み得るが、図8に示すように、外側面12の一部の形状に対応させた形状でもよい。押圧部50Aの形状は、サイドウォールゴム10の内側面11がローラ40と略平行に保持できる程度に外側面12に対応していればよい。図8に示すように、例えば本実施形態では、押圧部50Aは、傾斜面12aに対応した形状に形成され、傾斜面12bおよび12cに対応する部分を有していない。また、押圧部50Aの「サイドウォールゴム10の外側面12の形状に対応した形状」とは、外側面12の形状を忠実に反転させた形状も含み得るが、図8に示すように、溝13の均一化に資する限りで簡略化した形状も含む。押圧部50Aは、そのような形状であっても、可撓性を有することにより、サイドウォールゴム10の外側面12に倣うことができる。
本実施形態に係るタイヤ製造装置100によれば、押圧部50Aの形状および可撓性により押圧部50Aがサイドウォールゴム10の外側面12の形状に倣う。そのため、第1実施形態および第2実施形態と同様に、サイドウォールゴム10の内側面11をローラ40の外周面41に均等に押しつけることができ、溝13を均一に形成することができる。
[他の実施形態]
以上、いくつかの実施形態に係るタイヤ製造装置およびタイヤの製造方法について、種々説明した。しかし、本発明のタイヤ製造装置およびタイヤの製造方法は、特に言及されない限り、上述した実施形態に限定されない。例えば、溝形成工程において、サイドウォールゴムの外側面の形状に倣うように構成された押圧部をサイドウォールゴムの外側面に押し当てるのは、タイヤ製造装置には限定されず、例えば、作業者であってもよい。また、例えば、溝形成工程は、押出成形工程の後であって加硫工程の前であれば、どの段階で行われてもよい。エア抜きのための溝が形成されるゴム材料は、サイドウォールゴムには限定されず、タイヤの他の部位を形成するゴム材料であってもよい。
種々言及した実施形態や変形例の各構成は、互いに阻害しない関係であれば、適宜に組み合わせることができる。本明細書は以下の発明を含んでおり、以下の発明は、上記した実施形態には限定されない。
本発明(1)は、サイドウォールを形成するゴム材料を搬送する搬送装置と、ゴム材料に溝を形成する突起を外周面に有する円筒状のローラと、搬送装置によって搬送されるゴム材料の外側面に当接する押圧部を有する押圧機構と、を備えたタイヤ製造装置である。押圧機構は、外側面およびローラのうちの少なくとも一方を押して、ゴム材料の内側面をローラの外周面に押しつける。押圧部は、ゴム材料の外側面の形状に倣うように構成されている。
本発明(2)は、本発明(1)に記載のタイヤ製造装置であり、押圧部は、ローラの軸線方向に並んで配置された複数の押圧部材を含み、複数の押圧部材によって、ローラの軸線方向に沿ったゴム材料の複数箇所を個別に押すように構成されている。
本発明(3)は、本発明(2)に記載のタイヤ製造装置であり、複数の押圧部材は、それぞれ、ローラよりも上方において上下方向に移動可能に支持されており、その重量により、ゴム材料の複数箇所を個別に押す。
本発明(4)は、本発明(3)に記載のタイヤ製造装置であり、押圧機構は、ローラよりも上方に配置され軸線方向に延びるシャフトを備えている。複数の押圧部材は、シャフトが挿入されるとともに少なくとも上下方向の長さがシャフトよりも長い貫通孔をそれぞれ備えており、貫通孔とシャフトとの間の隙間に沿って上下方向に移動自在に構成されている。
本発明(5)は、本発明(4)に記載のタイヤ製造装置であり、各押圧部材の下面は、下方に向かって凸した曲面に形成されている。
本発明(6)は、本発明(5)に記載のタイヤ製造装置であり、シャフトは、円筒状に形成されている。各貫通孔は、シャフトよりも直径の大きい円筒孔状に形成されている。各押圧部材は、円筒状に形成され、シャフト周りに回転可能である。
本発明(7)は、本発明(2)~(6)のいずれか一つに記載のタイヤ製造装置であり、各押圧部材の軸線方向の厚さは、3mm以下である。
本発明(8)は、本発明(1)に記載のタイヤ製造装置であり、押圧部は、ゴム材料の外側面の形状に対応した形状の可撓性材料によって構成されている。
本発明(9)は、タイヤの製造方法であって、突起を外周面に有する円筒状のローラに、サイドウォールを形成するゴム材料の内側面を押し当て、突起によって内側面に溝を形成する溝形成工程と、溝が形成されたゴム材料を加硫する加硫工程と、を含む。溝形成工程では、ゴム材料の外側面の形状に倣うように構成された押圧部を外側面に押し当てる。
本発明(10)は、本発明(9)に記載のタイヤの製造方法であり、押圧部は、ローラの軸線方向に並んで配置された複数の押圧部材を含む。溝形成工程では、ローラの軸線方向に沿ったゴム材料の複数箇所を複数の押圧部材で個別に押す。
本発明(11)は、本発明(10)に記載のタイヤの製造方法であり、複数の押圧部材は、それぞれ、ローラよりも上方において上下方向に移動可能に支持されている。溝形成工程では、複数の押圧部材の重量により、ゴム材料の複数箇所を個別に押す。
本発明(12)は、本発明(9)に記載のタイヤの製造方法であり、押圧部は、ゴム材料の外側面の形状に対応した形状の可撓性材料によって構成されている。
1 タイヤ
3 サイドウォール
10 サイドウォールゴム(ゴム材料)
11 内側面
12 外側面
13 溝
20 溝形成装置
30 搬送装置
40 ローラ
41 外周面
42 突起
50 押圧機構
50A 押圧部
51 押圧部材
51a 貫通孔
52 シャフト
100 タイヤ製造装置

Claims (12)

  1. サイドウォールを形成するゴム材料を搬送する搬送装置と、
    前記ゴム材料に溝を形成する突起を外周面に有する円筒状のローラと、
    前記搬送装置によって搬送される前記ゴム材料の外側面に当接する押圧部を有し、前記外側面および前記ローラのうちの少なくとも一方を押して、前記ゴム材料の内側面を前記ローラの外周面に押しつける押圧機構と、を備え、
    前記押圧部は、前記ゴム材料の前記外側面の形状に倣うように構成されている、
    タイヤ製造装置。
  2. 前記押圧部は、前記ローラの軸線方向に並んで配置された複数の押圧部材を含み、前記複数の押圧部材によって、前記ローラの軸線方向に沿った前記ゴム材料の複数箇所を個別に押すように構成されている、
    請求項1に記載のタイヤ製造装置。
  3. 前記複数の押圧部材は、それぞれ、前記ローラよりも上方において上下方向に移動可能に支持されており、その重量により、前記ゴム材料の前記複数箇所を個別に押す、
    請求項2に記載のタイヤ製造装置。
  4. 前記押圧機構は、前記ローラよりも上方に配置され前記軸線方向に延びるシャフトを備え、
    前記複数の押圧部材は、前記シャフトが挿入されるとともに少なくとも上下方向の長さが前記シャフトよりも長い貫通孔をそれぞれ備えており、前記貫通孔と前記シャフトとの間の隙間に沿って上下方向に移動自在に構成されている、
    請求項3に記載のタイヤ製造装置。
  5. 前記各押圧部材の下面は、下方に向かって凸した曲面に形成されている、
    請求項4に記載のタイヤ製造装置。
  6. 前記シャフトは、円筒状に形成され、
    前記各貫通孔は、前記シャフトよりも直径の大きい円筒孔状に形成され、
    前記各押圧部材は、円筒状に形成され、前記シャフト周りに回転可能である、
    請求項5に記載のタイヤ製造装置。
  7. 前記各押圧部材の前記軸線方向の厚さは、3mm以下である、
    請求項2に記載のタイヤ製造装置。
  8. 前記押圧部は、前記ゴム材料の前記外側面の形状に対応した形状の可撓性材料によって構成されている、
    請求項1に記載のタイヤ製造装置。
  9. 突起を外周面に有する円筒状のローラに、サイドウォールを形成するゴム材料の内側面を押し当て、前記突起によって前記内側面に溝を形成する溝形成工程と、
    前記溝が形成された前記ゴム材料を加硫する加硫工程と、を含み、
    前記溝形成工程では、前記ゴム材料の外側面の形状に倣うように構成された押圧部を前記外側面に押し当てる、
    タイヤの製造方法。
  10. 前記押圧部は、前記ローラの軸線方向に並んで配置された複数の押圧部材を含み、
    前記溝形成工程では、前記ローラの軸線方向に沿った前記ゴム材料の複数箇所を前記複数の押圧部材で個別に押す、
    請求項9に記載のタイヤの製造方法。
  11. 前記複数の押圧部材は、それぞれ、前記ローラよりも上方において上下方向に移動可能に支持されており、
    前記溝形成工程では、前記複数の押圧部材の重量により、前記ゴム材料の前記複数箇所を個別に押す、
    請求項10に記載のタイヤの製造方法。
  12. 前記押圧部は、前記ゴム材料の前記外側面の形状に対応した形状の可撓性材料によって構成されている、
    請求項9に記載のタイヤの製造方法。
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