JP3881538B2 - 二三輪車の着座シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二三輪車の着座シートに係り、特に、着座感に優れるとともに、高いデザイン性を有し、視認性の向上を図った二三輪車の着座シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
図13に、従来から用いられている一般的な自動二三輪車の着座シート100を示す。着座シート100は、ボトムプレート110上にクッション材としての発泡体130が配置され、この発泡体130を表皮材140で被覆することにより形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の着座シート100では、デザイン上の理由等により発泡体130を薄くした場合、衝撃を十分に和らげることができずに、乗員に底付き感を与えることがあった。
【0004】
このため、薄くても所定の弾力性を確保することができるエアークッションを利用した着座シートが知られている。エアークッションは樹脂製の袋体に空気を充填することにより形成されている。しかし、従来の構成では、着座時の圧力でエアークッション内の空気が偏った方向に移動し、着座感が悪くなるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、好適な着座感を備えるとともに高いデザイン性を有し、視認性の向上を図った二三輪車の着座シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、本発明に係る二三輪車の着座シートによれば、車体側に連結される部位を備えたボトムプレート上にクッション材を配設し、該クッション材を表皮材で被覆してなる二三輪車の着座シートであって、前記クッション材はエアークッションと、発泡体とから構成され、前記エアークッションは、着座面を中空偏平の連通した一つの袋体とし、該袋体を構成する上下部分が前記着座面の所定箇所で、かつ車体前後方向の中心線に対して対称となるように部分的に接合され、該接合された箇所以外の中空部を連続させ、該エアークッション前記ボトムプレート上に配置したことにより解決される。
【0007】
このように、本発明の着座シートによれば、エアークッションと発泡体により乗車時の衝撃を吸収するので、乗員は底付き感を受けることなく、快適に乗車することが可能となる。
また、エアークッションは、着座面を中空偏平の連通した一つの袋体からなり、袋体を構成する上下部分が着座面の所定箇所で、かつ車体前後方向の中心線に対して対称となるように部分的に接合され、内部が連続する複数の中空部に分割された構成とされているので、エアークッション内のエアーが移動しにくくなり、着座時の圧力によるエアークッションの変形を防止することが可能となる
【0008】
また、前記ボトムプレート上に孔を備えた枠体を設け、該孔にランプが配設され、前記エアークッションの一部が前記ランプを被覆して前記孔から外部に露見するように構成されている。
このように、着座シートにランプを内蔵した構成とすることにより、ランプの位置が高くなり、走行中に他の自動車のドライバーの視界に入り易く、走行中の視認性をより向上させることができる。さらに、着座シートにランプが組み込まれることにより、従来行っていたようなランプを車体フレームに取り付ける手間を省くことが可能となる。
また、ランプをエアークッションの一部で被覆する構成とすることにより、好適な外観が得られると共に、部品点数を減少させることが可能となる。
【0009】
エアークッションは、中空部に導入される空気の量により硬度が調整可能である。また、エアークッションの配置位置として、本発明の着座シートでは、エアークッションは車体後部側に配設される。
【0010】
また、前記エアークッションは、より具体的には、軟質PVC、ポリウレタン、エラストマー、軟質ポリエチレンのいずれかより形成されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0012】
図1乃至図10は本発明の一実施例を示すものであり、図1は本発明の着座シートを備えた自動二輪車の側面図、図2は着座シートの斜視図、図3は着座シートを後方側から見た斜視図、図4は着座シートの側面図、図5は図2のA−A線断面図、図6はエアーシート部の斜視図、図7は枠部の要部断面図、図8は図2のB−B線断面図、図9はテープ部を示す説明図、図10は図9のC部拡大図である。
【0013】
本発明の自動二三輪車の着座シートSは、図1に示すように、例えばオートバイに使用される。なお、本例の着座シートは、図示されているようなスクータ型のオートバイだけでなく、大型の自動二輪車にも適用可能であり、またオートバイの他に、バギー,ジェットスキー,スノーモービル等の二三輪車に適用可能である。
【0014】
図5に示すように、着座シートSは、ボトムプレート11と、枠部12と、クッション材としてのエアークッション20及び発泡体30と、表皮材40と、テープ部50とを備えている。なお、着座シートSは、本例に示すような一人乗り用に限らず、二人乗り用の着座シートであっても良い。
【0015】
ボトムプレート11は、所定の強度を得るため、硬質樹脂から形成されており、例えばポリプロピレンで射出成形されている。ボトムプレート11の裏面には、車体側への連結部としてヒンジ部(図示せず)が設けられている。このヒンジ部によって、着座シートSが車体側に設けられた収納部(図示せず)に対して開閉可能になるように構成されている。
【0016】
ボトムプレート11の上方で車体方向後部側には、着座シートSの後方側を取り囲むように、枠体12が配設されている。枠体12は、例えばインテグラルスキンフォームから形成されており、重量を増加させることなく十分な強度を確保することができ、また良好な外観を得ることができるように構成されている。
【0017】
枠体12とボトムプレート11とは、接着,溶着,ネジ止め等により連結される。また、枠体12と発泡体30、或いは枠体12と発泡体30,表皮材40を一体成形して、これらの組付体とボトムプレート11とを連結するようにしても良い。
【0018】
枠体12には、左右一対の横長の窓部12aが設けられている。窓部12aはエアークッション20の一部が外部に露出可能な大きさに形成されている。窓部12aは、枠体12の成形用金型の所定箇所に、窓部12aを成形するための凸部を設けることにより形成される。
【0019】
或いは、枠体12を形成した後で、孔を打ち抜くことにより窓部12aを形成するようにしても良い。前記したように、枠体12がインテグラルスキンフォームから形成されている場合は、内部側が発泡体となっているため、孔を簡単に打ち抜くことができ、また孔を打ち抜くときの圧力により他の部分に損傷が発生することもなく好適である。
【0020】
窓部12aにはテールランプ12bが配設されている。テールランプ12bは、着座シート側面側に配設されるリアウインカー12cと、着座シート背部側に配設されるストップランプ12dとから構成されている。テールランプ12bは、例えば、発光ダイオード(LED)から形成される。
【0021】
このように、着座シートSにランプ類を内蔵した構成とすることにより、ランプの位置が高くなり、走行中に他の自動車のドライバーの視界に入り易くなり、走行中の視認性をより向上させることが可能となる。特に、トラック等高い位置に運転席のある車両からの視認性を向上させることが可能となる。
【0022】
また、着座シートSにランプ類を組み込んでいるので、従来行っていたように、ランプ類を車体フレームに取り付ける手間を省くことができ、作業効率性を向上させ、コストを低減することが可能となる。
【0023】
図6はエアークッション20を斜め上方側から見た斜視図である。エアークッション20は透明な樹脂からなり、着座面を中空偏平の連通した一つの袋体として形成されている。エアークッション20は、具体的には、軟質PVC(ポリ塩化ビニル)、ポリウレタン、エラストマー、軟質ポリエチレン等から形成されている。
【0024】
本例のエアークッション20は、袋体を構成する上下部分として、着座面21と着座面の対向面22を備えており、この着座面21と対向面22が複数箇所で接合されて接合部23が形成されている。そして、接合部23以外は連続した中空部24となっている。接合部23は、溶着や接着によるものであり、車体前後方向の中心線に対して対称となるように部分的に接合されて形成されている。この中空部24へエアーが導入され、導入されるエアーの量により硬度を調整することが可能となり、クッション感が調整されるように構成されている。
【0025】
このように、エアークッション20は、着座面21と着座面の対向面22が複数箇所で接合され、連続する複数の中空部24に分割されていることにより、エアークッション20内のエアーが移動しにくくなり、着座時の圧力によるエアークッション20の変形を防止することが可能となる。
【0026】
エアークッション20は車体後部側でボトムプレート11上に載置され、ボトムプレート11と発泡体30との間に配設される。このとき、エアークッション20とボトムプレート11との間に接着剤を介在させても良い。
【0027】
ボトムプレート11と発泡体30との間にエアークッション20が配設されることにより、乗車時の衝撃を、エアークッション20と発泡体30の両方で吸収することになり、快適な着座感を得ることが可能となる。また、デザイン上の理由等により発泡体30を薄くすることがあっても、着座時における底付き感の発生を防止することが可能となる。
【0028】
また、エアークッション20は、車体側部側から後方側にかけて、外側に向けて延出した一対の端部25を有している。この端部25は、エアークッション20をボトムプレート11上に配設したときに、図2及び図3に示すように、枠体12の窓部12aから外側に露見するように構成されている。
【0029】
窓部12aから外側に露呈する端部25は中空状に形成されており、エアーが導入されることにより、図7に示すように、窓部12aに隙間なく嵌合されるように構成されている。端部25は窓部12aにおいて接着または溶着により固定される。
【0030】
上記端部25に隣接した箇所には、窓部12aに配設されたテールランプ12bの保持部26が形成されている。テールランプ12bの保持部26は、エアーが導入されないフラット状になっており、テールランプ12bを覆う空間部26aが形成されている。保持部26のテールランプ12bに接する位置には、テールランプ12bの形状に合致する凹部26bが形成されている。
【0031】
このように、本例の着座シートSでは、エアークッション20の一部をテールランプ12bのカバーとして利用している。これにより、好適な外観が得られる他にも、部品点数の減少、コスト低減という効果を得ることが可能となる。
【0032】
なお、エアークッション20を複数個に分割して形成し、接着剤を用いないでボトムプレート11上に配設し、窓部12bにおいてのみ固定するようにしても良い。このような構成とすることにより、着座シートSの完成後であっても、エアークッション20を窓部12bから取り出して、自由に交換することが可能となる。
【0033】
発泡体30は、エアークッション20の上方に配設される。発泡体30は、柔軟フォーム材、例えばウレタンフォーム,PP(ポリプロピレン)フォーム,PE(ポリエチレン)フォームからなる。また、繊維クッションを用いたり、ウレタンチップと熱硬化性バインダの混合物より形成された発泡体30を用いる構成としても良い。
【0034】
表皮材40は、耐水性のある撥水性生地からなり、エアークッション20及び発泡体30を被覆する。表皮材40の材質としては、例えば、ジャージ,トリコット等の撥水加工品や、極細繊維による撥水性生地、或いは、極薄生地にバックコーティングを施した生地として、ゴアテックス(登録商標)、エントラント(登録商標)等を使用しても良い。或いは、裏面に防水フィルムを取着した生地を使用しても良い。
【0035】
このように、表皮材40として撥水性生地を用いることにより、カラーバリエーションが豊富になり、様々なデザインの着座シートSを作成することが可能となる。また、従来の合成皮革に比して気候による温度変化が少ないため、一年を通じて快適な着座感を得ることが可能となる。
【0036】
さらに、本例の着座シートSでは、表皮材40として、複数枚のシート物を縫合または溶着により接合されたものを使用している。表皮材40として、色や種類の異なる複数のシート物を使用することにより、接合部を境として表皮材の色や質感を異なるように構成することができ、デザイン性に富んだ外観とすることが可能となる。なお、表皮材40について、乗員の体が接しない部分については、合成皮革を用いた構成としても良い。
【0037】
表皮材40により発泡体30が被覆される。このとき、別体として形成された発泡体30を表皮材40で被覆する構成としても良いし、或いは、発泡体30と表皮材40を一体成形する構成としても良い。
【0038】
表皮材40の端末部41のうち、少なくとも枠体12に接する部分については、発泡体30の底面部側の周縁に巻き込んで固定される。また、表皮材40の端末部41のうち、ボトムプレート11に接する部分は、発泡体30側に巻き込まずに所定の長さで残しておき、発泡体30,表皮材40をボトムプレート11に組み付けるときに、ボトムプレート11に巻き込んで、接着,タッカー止め等により固定する。或いは、端末部41をボトムプレート側に設けられた係合部材に引っ掛けて固定するようにしても良い。
【0039】
発泡体30及び表皮材40と、枠体12とが、それぞれ別体である場合は、発泡体30及び表皮材40と、枠体12とは、接着剤により固定される。また、発泡体30,表皮材40,枠体12を一体成形しても良い。この場合は木目込み工法により、発泡体30と枠体12との間に、表皮材40の端末部41が押し込まれて成形されるようにする。
【0040】
表皮材40の表面には、テープ部50が形成されている。テープ部50は、着座シートの表面形状に沿って配設可能な形状に形成されており、本例のテープ部50は網目状に形成されている。なお、図2乃至図4では、テープ部50を強調して表示するために、テープ部50が表皮材40から若干突出して図示されているが、テープ部50と表皮材40との間に段差がないように構成されていても良いことは勿論である。テープ部50により、着座シートSのデザイン性が高められる。また、テープ部50の配置密度により、着座シートSの硬度を変化させることが可能である。
【0041】
テープ部50は、PVC(塩化ビニル)のフィルム、ウレタン系樹脂フィルム、エラストマーフィルムから選ばれた一つ又はこれらの複合材から形成されている。また、表皮材40裏面の、少なくともテープ部50の配置位置に対応する箇所には、テープ部50を表皮材40へ溶着するため、PVCフィルム等のフィルム材が配設されている。
【0042】
図9に示すように、テープ部50は、内部に若干の空間51が設けられるように形成されている。この空間51には、次述するように、輝光性部材,ヒータ,センサー,ワディング材が配設されたり、或いは空気が充填される。
【0043】
テープ部50の端部側には、トリム部52が形成されている。トリム部52は予め、所定幅を有するように形成されている。そして、高周波溶着を行う際には、図10に示すように、ウェルダー型60の刃部61により、トリム部52の端部が押し切られるとともに溶着がなされ、テープ部50は溶着部53において表皮材40へ取着される。
【0044】
なお、テープ部50を構成するフィルムに、蛍光物質または蓄光性物質を加えることにより、テープ部50に反射性を持たせた構成としても良い。これにより、夜間走行のときに、自動車のライトや街灯を受けることにより着座シートSが明るく光り、自動車の運転手からの視認性を向上させることが可能となる。
【0045】
なお、テープ部50を溶着不可能な素材から形成した場合は、テープ部50は縫製或いは接着等により表皮材40に取り付けられる。なお、前記したように、発泡体30と表皮材40を一体成形する場合は、表皮材40にテープ部50を予め取着しておくようにするか、成形後に接着剤によりテープ部50を表皮材40に取着すると良い。
【0046】
ここで、テープ部50の空間部51に配設される部材について説明する。空間部51に配設される部材として、例えば、反射テープ,蓄光テープ,蛍光塗料等の輝光性部材がある。これらの部材を空間部51に配設することにより、テープ部50を構成するフィルム自体に反射性がない場合でも、テープ部50に反射性を持たせることが可能となる。
【0047】
或いは、テープ部50に、保温機能を持たせた構成としても良い。この場合は、テープ部50にコードタイプ或いはフィルムタイプのヒータを配設する。フィルムタイプのヒータは、例えば、可撓性で絶縁性の合成樹脂シートに、線条ヒータを埋設して形成されている。
【0048】
上記ヒータを空間部51に配設して、保温機能を備えたテープ部50を形成する。このような構成とすることにより、特に冬季に乗車するとき、乗員の体が冷やされることなく快適に乗車することが可能となる。
【0049】
また、テープ部50にコードタイプまたはフィルムタイプのセンサーを配設しても良い。センサーとして、例えば荷重センサーや雨滴センサーを用いる。これらのセンサーを、上記したヒータと合わせて配設することにより、センサーで乗員が着座シートSに着座したことや、雨天になったことを検知し、自動的にヒータに通電がなされ、乗員の体を温めたり、着座シート表面を乾かしたりすることが可能となる。
【0050】
また、テープ部50にクッション性を持たせても良い。このときは、発泡樹脂等からなるワディング材を空間部51に配設した構成としたり、或いは、空間部51に空気を充填した構成とする。
【0051】
このように、テープ部50にクッション性を持たせることにより、テープ部50の面積を増減することによって、着座シートSの着座感を調整することが可能となる。また、テープ部50に立体感が出ることにより、意匠的効果を得ることもできる。なお、テープ部50には、上記した機能を一つずつ設けても良く、或いは、複数の機能を組み合わせて設けても良い。
【0052】
なお、上記したように、テープ部50と表皮材40の間に設けられた空間部51に種々の部材を配設したり、空気を充填する構成の他、テープ部50を二層のフィルムから形成し、二層のフィルムの間に、種々の部材を配設したり、空気を充填した構成としても良い。
【0053】
さらにまた、テープ部50を溶着,接着,縫合により取り付ける方法の他、発泡体30と表皮材40を一体成形するときに、表皮材40にテープ部50を仮止めしておき、発泡体30,表皮材40とともに一体成形するようにしても良い。
【0054】
上記構成からなる着座シートSは、ボトムプレート11上に、枠体12,エアークッション20,発泡体30,表皮材40,テープ部50が載置されて形成される。このとき、エアークッション20は、枠体12の窓部12aに配設されたテールランプ12bを覆いながら、端部25が枠体12の窓部12aから外部に露見するように配設される。
【0055】
エアークッション20は、端部25の周縁部が窓部12aの周縁部に固定されて、窓部12aから外れないように固定される。エアークッション20の上方には、発泡体30,表皮材40,テープ部50が配設される。
【0056】
このように形成された着座シートSにおいて、走行中にテールランプ12bが点灯された場合は、テールランプ12bの光はエアークッション20の端部25を透過し、枠体12の窓部12aから外部へ向けて発光する。
【0057】
以上のように、本例の着座シートSは、着座感に優れるとともに、高いデザイン性を有し,視認性の向上が図られた構成とされており、二三輪車への乗車の際、快適に走行することが可能となる。
【0058】
図11及び図12は、着座シートSの他の実施例を示す説明図である。本例の着座シートSは、枠体12が着座シートSの後方側だけでなく、前方側まで連続して形成されている。
【0059】
このように、枠体12を着座シートSの前方側まで形成することにより、さらに異なるデザインの着座シートSを得ることが可能となる。また、表皮材40の端末部41のうち多くの部分を、発泡体30と枠体12との間に巻き込んで固定することができ、表皮材40とボトムプレート11のタッカー止め等による接合作業を減少させることが可能となる。
【0060】
なお、上記実施例では、ボトムプレート11,枠体12,エアークッション20,発泡体30,表皮材40をそれぞれ別体として形成し、接着剤等により接合する構成、発泡体30と表皮材40を一体成形する構成、枠体12と発泡体30、或いは、枠体12と発泡体30,表皮材40を一体成形して、これらの組付体とボトムプレート11とを連結する構成を示したが、これ以外に、ボトムプレート11,枠体12,エアークッション20,発泡体30,表皮材40を一体成形する構成としても良い。
【0061】
この場合、表皮材40,エアークッション20,ボトムプレート11を金型に配置しておき、枠体12と発泡体30の原材料を充填して一体成形を行う。発泡体30の原材料については、ボトムプレート11に設けられたヘルメット固定用の孔(図示せず)を利用して行うようにすると良い。このとき、表皮材40にテープ部50を仮止めしておき、テープ部50についても、他の部材とともに一体成形するようにしても良い。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、本発明の着座シートによれば、エアークッションと発泡体により乗車時の衝撃を吸収するので、乗員は底付き感を受けることなく、快適に乗車することが可能となる。
また、本発明の着座シートに用いられるエアークッションは、着座面を中空偏平にした袋体からなり、着座面の所定箇所で、袋体を構成する上下部分が接合され、内部が連続する複数の中空部に分割された構成とされているので、エアークッション内のエアーが移動しにくくなり、着座時の圧力によるエアークッションの変形を防止することが可能となるだけでなく、エアークッションを前記車体後部側で前記ボトムプレート側にして配置すると共に、エアークッションの一部を露見させたので、デザイン性を向上させることができる。
【0063】
また、着座シートにランプを内蔵した構成とすることにより、ランプの位置が高くなり、走行中に他の自動車のドライバーの視界に入り易く、走行中の視認性をより向上させることができる。さらに、着座シートにランプが組み込まれることにより、従来行っていたようなランプを車体フレームに取り付ける手間を省くことが可能となる。
また、ランプをエアークッションの一部で被覆する構成とすることにより、好適な外観が得られると共に、部品点数を減少させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着座シートを備えた自動二輪車の側面図である。
【図2】着座シートの斜視図である。
【図3】着座シートを後方側から見た斜視図である。
【図4】着座シートの側面図である。
【図5】図2のA−A線断面図である。
【図6】エアーシート部の斜視図である。
【図7】枠部の要部断面図である。
【図8】図2のB−B線断面図である。
【図9】テープ部を示す説明図である。
【図10】図9のC部拡大図である。
【図11】着座シートの他の実施例を示す説明図である。
【図12】図9に示す着座シートの断面図である。
【図13】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
11 ボトムプレート
12 枠部
12b テールランプ
20 エアークッション
21 着座面
22 対向面
23 接合部
24 中空部
25 端部
26 保持部
30 発泡体
40 表皮材
41 端末部
50 テープ部
S 着座シート

Claims (5)

  1. 車体側に連結される部位を備えたボトムプレート上にクッション材を配設し、該クッション材を表皮材で被覆してなる二三輪車の着座シートであって、
    前記クッション材はエアークッションと、発泡体とから構成され、
    前記エアークッションは、着座面を中空偏平の連通した一つの袋体とし、該袋体を構成する上下部分が前記着座面の所定箇所で、かつ車体前後方向の中心線に対して対称となるように部分的に接合され、該接合された箇所以外の中空部を連続させ、該エアークッション前記ボトムプレート上に配置したことを特徴とする二三輪車の着座シート。
  2. 前記ボトムプレート上に孔を備えた枠体を設け、該孔にランプが配設され、
    前記エアークッションの一部が前記ランプを被覆して前記孔から外部に露見したことを特徴とする請求項1記載の二三輪車の着座シート。
  3. 前記エアークッションに導入される空気の量により硬度が調整可能であることを特徴とする請求項1記載の二三輪車の着座シート。
  4. 前記エアークッションは車体後部側に配設されることを特徴とする請求項1記載の二三輪車の着座シート。
  5. 前記エアークッションは軟質PVC、ポリウレタン、エラストマー、軟質ポリエチレンのいずれかより形成されることを特徴とする請求項1記載の二三輪車の着座シート。
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