JP2003127934A - 二三輪車の着座シート - Google Patents

二三輪車の着座シート

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JP2003127934A JP2001325709A JP2001325709A JP2003127934A JP 2003127934 A JP2003127934 A JP 2003127934A JP 2001325709 A JP2001325709 A JP 2001325709A JP 2001325709 A JP2001325709 A JP 2001325709A JP 2003127934 A JP2003127934 A JP 2003127934A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、好適な着座感を備えるとと
もに高いデザイン性を有し、視認性の向上を図った二三
輪車の着座シートを提供する。 【解決手段】 車体側に連結される部位を備えたボトム
プレート11上にクッション材を配設し、このクッショ
ン材を表皮材40で被覆してなる二三輪車の着座シート
であって、クッション材として、着座面を中空偏平にし
た袋体とし、着座面の所定箇所で、袋体を構成する上下
部分が接合されたエアークッション20と発泡体30と
を用い、エアークッション20をボトムプレート11側
にして配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二三輪車の着座シ
ートに係り、特に、着座感に優れるとともに、高いデザ
イン性を有し、視認性の向上を図った二三輪車の着座シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】図13に、従来から用いられている一般
的な自動二三輪車の着座シート100を示す。着座シー
ト100は、ボトムプレート110上にクッション材と
しての発泡体130が配置され、この発泡体130を表
皮材140で被覆することにより形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の着座シート10
0では、デザイン上の理由等により発泡体130を薄く
した場合、衝撃を十分に和らげることができずに、乗員
に底付き感を与えることがあった。
【0004】このため、薄くても所定の弾力性を確保す
ることができるエアークッションを利用した着座シート
が知られている。エアークッションは樹脂製の袋体に空
気を充填することにより形成されている。しかし、従来
の構成では、着座時の圧力でエアークッション内の空気
が偏った方向に移動し、着座感が悪くなるという問題が
あった。
【0005】本発明の目的は、好適な着座感を備えると
ともに高いデザイン性を有し、視認性の向上を図った二
三輪車の着座シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明に係
る二三輪車の着座シートによれば、車体側に連結される
部位を備えたボトムプレート上にクッション材を配設
し、該クッション材を表皮材で被覆してなる二三輪車の
着座シートであって、前記クッション材として、着座面
を中空偏平にした袋体とし、前記着座面の所定箇所で、
袋体を構成する上下部分が接合されたエアークッション
と、発泡体とを用い、前記エアークッションを前記ボト
ムプレート側にして配置したことにより解決される。
【0007】このように、本発明の着座シートによれ
ば、エアークッションと発泡体により乗車時の衝撃を吸
収するので、乗員は底付き感を受けることなく、快適に
乗車することが可能となる。
【0008】また、エアークッションは、着座面を中空
偏平にした袋体からなり、着座面の所定箇所で、袋体を
構成する上下部分が接合され、内部が連続する複数の中
空部に分割された構成とされているので、エアークッシ
ョン内のエアーが移動しにくくなり、着座時の圧力によ
るエアークッションの変形を防止することが可能とな
る。
【0009】エアークッションは、中空部に導入される
空気の量により硬度が調整可能である。また、エアーク
ッションの配置位置として、本発明の着座シートでは、
エアークッションは車体後部側に配設される。
【0010】また、前記エアークッションは、より具体
的には、軟質PVC、ポリウレタン、エラストマー、軟
質ポリエチレンのいずれかより形成されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配
置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範
囲内で種々改変することができるものである。
【0012】図1乃至図10は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は本発明の着座シートを備えた自動二
輪車の側面図、図2は着座シートの斜視図、図3は着座
シートを後方側から見た斜視図、図4は着座シートの側
面図、図5は図2のA−A線断面図、図6はエアーシー
ト部の斜視図、図7は枠部の要部断面図、図8は図2の
B−B線断面図、図9はテープ部を示す説明図、図10
は図9のC部拡大図である。
【0013】本発明の自動二三輪車の着座シートSは、
図1に示すように、例えばオートバイに使用される。な
お、本例の着座シートは、図示されているようなスクー
タ型のオートバイだけでなく、大型の自動二輪車にも適
用可能であり、またオートバイの他に、バギー,ジェッ
トスキー,スノーモービル等の二三輪車に適用可能であ
る。
【0014】図5に示すように、着座シートSは、ボト
ムプレート11と、枠部12と、クッション材としての
エアークッション20及び発泡体30と、表皮材40
と、テープ部50とを備えている。なお、着座シートS
は、本例に示すような一人乗り用に限らず、二人乗り用
の着座シートであっても良い。
【0015】ボトムプレート11は、所定の強度を得る
ため、硬質樹脂から形成されており、例えばポリプロピ
レンで射出成形されている。ボトムプレート11の裏面
には、車体側への連結部としてヒンジ部(図示せず)が
設けられている。このヒンジ部によって、着座シートS
が車体側に設けられた収納部(図示せず)に対して開閉
可能になるように構成されている。
【0016】ボトムプレート11の上方で車体方向後部
側には、着座シートSの後方側を取り囲むように、枠体
12が配設されている。枠体12は、例えばインテグラ
ルスキンフォームから形成されており、重量を増加させ
ることなく十分な強度を確保することができ、また良好
な外観を得ることができるように構成されている。
【0017】枠体12とボトムプレート11とは、接
着,溶着,ネジ止め等により連結される。また、枠体1
2と発泡体30、或いは枠体12と発泡体30,表皮材
40を一体成形して、これらの組付体とボトムプレート
11とを連結するようにしても良い。
【0018】枠体12には、左右一対の横長の窓部12
aが設けられている。窓部12aはエアークッション2
0の一部が外部に露出可能な大きさに形成されている。
窓部12aは、枠体12の成形用金型の所定箇所に、窓
部12aを成形するための凸部を設けることにより形成
される。
【0019】或いは、枠体12を形成した後で、孔を打
ち抜くことにより窓部12aを形成するようにしても良
い。前記したように、枠体12がインテグラルスキンフ
ォームから形成されている場合は、内部側が発泡体とな
っているため、孔を簡単に打ち抜くことができ、また孔
を打ち抜くときの圧力により他の部分に損傷が発生する
こともなく好適である。
【0020】窓部12aにはテールランプ12bが配設
されている。テールランプ12bは、着座シート側面側
に配設されるリアウインカー12cと、着座シート背部
側に配設されるストップランプ12dとから構成されて
いる。テールランプ12bは、例えば、発光ダイオード
(LED)から形成される。
【0021】このように、着座シートSにランプ類を内
蔵した構成とすることにより、ランプの位置が高くな
り、走行中に他の自動車のドライバーの視界に入り易く
なり、走行中の視認性をより向上させることが可能とな
る。特に、トラック等高い位置に運転席のある車両から
の視認性を向上させることが可能となる。
【0022】また、着座シートSにランプ類を組み込ん
でいるので、従来行っていたように、ランプ類を車体フ
レームに取り付ける手間を省くことができ、作業効率性
を向上させ、コストを低減することが可能となる。
【0023】図6はエアークッション20を斜め上方側
から見た斜視図である。エアークッション20は透明な
樹脂からなり、着座面を中空偏平にして袋体として形成
されている。エアークッション20は、具体的には、軟
質PVC(ポリ塩化ビニル)、ポリウレタン、エラスト
マー、軟質ポリエチレン等から形成されている。
【0024】本例のエアークッション20は、袋体を構
成する上下部分として、着座面21と着座面の対向面2
2を備えており、この着座面21と対向面22が複数箇
所で接合されて接合部23が形成されている。そして、
接合部23以外は連続した中空部24となっている。接
合部23は、溶着や接着によるものであり、車体前後方
向の中心線に対して対称となるように形成されている。
この中空部24へエアーが導入され、導入されるエアー
の量に応じて、クッション感が調整されるように構成さ
れている。
【0025】このように、エアークッション20は、着
座面21と着座面の対向面22が複数箇所で接合され、
連続する複数の中空部24に分割されていることによ
り、エアークッション20内のエアーが移動しにくくな
り、着座時の圧力によるエアークッション20の変形を
防止することが可能となる。
【0026】エアークッション20は車体後部側でボト
ムプレート11上に載置され、ボトムプレート11と発
泡体30との間に配設される。このとき、エアークッシ
ョン20とボトムプレート11との間に接着剤を介在さ
せても良い。
【0027】ボトムプレート11と発泡体30との間に
エアークッション20が配設されることにより、乗車時
の衝撃を、エアークッション20と発泡体30の両方で
吸収することになり、快適な着座感を得ることが可能と
なる。また、デザイン上の理由等により発泡体30を薄
くすることがあっても、着座時における底付き感の発生
を防止することが可能となる。
【0028】また、エアークッション20は、車体側部
側から後方側にかけて、外側に向けて延出した一対の端
部25を有している。この端部25は、エアークッショ
ン20をボトムプレート11上に配設したときに、図2
及び図3に示すように、枠体12の窓部12aから外側
に露見するように構成されている。
【0029】窓部12aから外側に露呈する端部25は
中空状に形成されており、エアーが導入されることによ
り、図7に示すように、窓部12aに隙間なく嵌合され
るように構成されている。端部25は窓部12aにおい
て接着または溶着により固定される。
【0030】上記端部25に隣接した箇所には、窓部1
2aに配設されたテールランプ12bの保持部26が形
成されている。テールランプ12bの保持部26は、エ
アーが導入されないフラット状になっており、テールラ
ンプ12bを覆う空間部26aが形成されている。保持
部26のテールランプ12bに接する位置には、テール
ランプ12bの形状に合致する凹部26bが形成されて
いる。
【0031】このように、本例の着座シートSでは、エ
アークッション20の一部をテールランプ12bのカバ
ーとして利用している。これにより、好適な外観が得ら
れる他にも、部品点数の減少、コスト低減という効果を
得ることが可能となる。
【0032】なお、エアークッション20を複数個に分
割して形成し、接着剤を用いないでボトムプレート11
上に配設し、窓部12bにおいてのみ固定するようにし
ても良い。このような構成とすることにより、着座シー
トSの完成後であっても、エアークッション20を窓部
12bから取り出して、自由に交換することが可能とな
る。
【0033】発泡体30は、エアークッション20の上
方に配設される。発泡体30は、柔軟フォーム材、例え
ばウレタンフォーム,PP(ポリプロピレン)フォー
ム,PE(ポリエチレン)フォームからなる。また、繊
維クッションを用いたり、ウレタンチップと熱硬化性バ
インダの混合物より形成された発泡体30を用いる構成
としても良い。
【0034】表皮材40は、耐水性のある撥水性生地か
らなり、エアークッション20及び発泡体30を被覆す
る。表皮材40の材質としては、例えば、ジャージ,ト
リコット等の撥水加工品や、極細繊維による撥水性生
地、或いは、極薄生地にバックコーティングを施した生
地として、ゴアテックス(登録商標)、エントラント
(登録商標)等を使用しても良い。或いは、裏面に防水
フィルムを取着した生地を使用しても良い。
【0035】このように、表皮材40として撥水性生地
を用いることにより、カラーバリエーションが豊富にな
り、様々なデザインの着座シートSを作成することが可
能となる。また、従来の合成皮革に比して気候による温
度変化が少ないため、一年を通じて快適な着座感を得る
ことが可能となる。
【0036】さらに、本例の着座シートSでは、表皮材
40として、複数枚のシート物を縫合または溶着により
接合されたものを使用している。表皮材40として、色
や種類の異なる複数のシート物を使用することにより、
接合部を境として表皮材の色や質感を異なるように構成
することができ、デザイン性に富んだ外観とすることが
可能となる。なお、表皮材40について、乗員の体が接
しない部分については、合成皮革を用いた構成としても
良い。
【0037】表皮材40により発泡体30が被覆され
る。このとき、別体として形成された発泡体30を表皮
材40で被覆する構成としても良いし、或いは、発泡体
30と表皮材40を一体成形する構成としても良い。
【0038】表皮材40の端末部41のうち、少なくと
も枠体12に接する部分については、発泡体30の底面
部側の周縁に巻き込んで固定される。また、表皮材40
の端末部41のうち、ボトムプレート11に接する部分
は、発泡体30側に巻き込まずに所定の長さで残してお
き、発泡体30,表皮材40をボトムプレート11に組
み付けるときに、ボトムプレート11に巻き込んで、接
着,タッカー止め等により固定する。或いは、端末部4
1をボトムプレート側に設けられた係合部材に引っ掛け
て固定するようにしても良い。
【0039】発泡体30及び表皮材40と、枠体12と
が、それぞれ別体である場合は、発泡体30及び表皮材
40と、枠体12とは、接着剤により固定される。ま
た、発泡体30,表皮材40,枠体12を一体成形して
も良い。この場合は木目込み工法により、発泡体30と
枠体12との間に、表皮材40の端末部41が押し込ま
れて成形されるようにする。
【0040】表皮材40の表面には、テープ部50が形
成されている。テープ部50は、着座シートの表面形状
に沿って配設可能な形状に形成されており、本例のテー
プ部50は網目状に形成されている。なお、図2乃至図
4では、テープ部50を強調して表示するために、テー
プ部50が表皮材40から若干突出して図示されている
が、テープ部50と表皮材40との間に段差がないよう
に構成されていても良いことは勿論である。テープ部5
0により、着座シートSのデザイン性が高められる。ま
た、テープ部50の配置密度により、着座シートSの硬
度を変化させることが可能である。
【0041】テープ部50は、PVC(塩化ビニル)の
フィルム、ウレタン系樹脂フィルム、エラストマーフィ
ルムから選ばれた一つ又はこれらの複合材から形成され
ている。また、表皮材40裏面の、少なくともテープ部
50の配置位置に対応する箇所には、テープ部50を表
皮材40へ溶着するため、PVCフィルム等のフィルム
材が配設されている。
【0042】図9に示すように、テープ部50は、内部
に若干の空間51が設けられるように形成されている。
この空間51には、次述するように、輝光性部材,ヒー
タ,センサー,ワディング材が配設されたり、或いは空
気が充填される。
【0043】テープ部50の端部側には、トリム部52
が形成されている。トリム部52は予め、所定幅を有す
るように形成されている。そして、高周波溶着を行う際
には、図10に示すように、ウェルダー型60の刃部6
1により、トリム部52の端部が押し切られるとともに
溶着がなされ、テープ部50は溶着部53において表皮
材40へ取着される。
【0044】なお、テープ部50を構成するフィルム
に、蛍光物質または蓄光性物質を加えることにより、テ
ープ部50に反射性を持たせた構成としても良い。これ
により、夜間走行のときに、自動車のライトや街灯を受
けることにより着座シートSが明るく光り、自動車の運
転手からの視認性を向上させることが可能となる。
【0045】なお、テープ部50を溶着不可能な素材か
ら形成した場合は、テープ部50は縫製或いは接着等に
より表皮材40に取り付けられる。なお、前記したよう
に、発泡体30と表皮材40を一体成形する場合は、表
皮材40にテープ部50を予め取着しておくようにする
か、成形後に接着剤によりテープ部50を表皮材40に
取着すると良い。
【0046】ここで、テープ部50の空間部51に配設
される部材について説明する。空間部51に配設される
部材として、例えば、反射テープ,蓄光テープ,蛍光塗
料等の輝光性部材がある。これらの部材を空間部51に
配設することにより、テープ部50を構成するフィルム
自体に反射性がない場合でも、テープ部50に反射性を
持たせることが可能となる。
【0047】或いは、テープ部50に、保温機能を持た
せた構成としても良い。この場合は、テープ部50にコ
ードタイプ或いはフィルムタイプのヒータを配設する。
フィルムタイプのヒータは、例えば、可撓性で絶縁性の
合成樹脂シートに、線条ヒータを埋設して形成されてい
る。
【0048】上記ヒータを空間部51に配設して、保温
機能を備えたテープ部50を形成する。このような構成
とすることにより、特に冬季に乗車するとき、乗員の体
が冷やされることなく快適に乗車することが可能とな
る。
【0049】また、テープ部50にコードタイプまたは
フィルムタイプのセンサーを配設しても良い。センサー
として、例えば荷重センサーや雨滴センサーを用いる。
これらのセンサーを、上記したヒータと合わせて配設す
ることにより、センサーで乗員が着座シートSに着座し
たことや、雨天になったことを検知し、自動的にヒータ
に通電がなされ、乗員の体を温めたり、着座シート表面
を乾かしたりすることが可能となる。
【0050】また、テープ部50にクッション性を持た
せても良い。このときは、発泡樹脂等からなるワディン
グ材を空間部51に配設した構成としたり、或いは、空
間部51に空気を充填した構成とする。
【0051】このように、テープ部50にクッション性
を持たせることにより、テープ部50の面積を増減する
ことによって、着座シートSの着座感を調整することが
可能となる。また、テープ部50に立体感が出ることに
より、意匠的効果を得ることもできる。なお、テープ部
50には、上記した機能を一つずつ設けても良く、或い
は、複数の機能を組み合わせて設けても良い。
【0052】なお、上記したように、テープ部50と表
皮材40の間に設けられた空間部51に種々の部材を配
設したり、空気を充填する構成の他、テープ部50を二
層のフィルムから形成し、二層のフィルムの間に、種々
の部材を配設したり、空気を充填した構成としても良
い。
【0053】さらにまた、テープ部50を溶着,接着,
縫合により取り付ける方法の他、発泡体30と表皮材4
0を一体成形するときに、表皮材40にテープ部50を
仮止めしておき、発泡体30,表皮材40とともに一体
成形するようにしても良い。
【0054】上記構成からなる着座シートSは、ボトム
プレート11上に、枠体12,エアークッション20,
発泡体30,表皮材40,テープ部50が載置されて形
成される。このとき、エアークッション20は、枠体1
2の窓部12aに配設されたテールランプ12bを覆い
ながら、端部25が枠体12の窓部12aから外部に露
見するように配設される。
【0055】エアークッション20は、端部25の周縁
部が窓部12aの周縁部に固定されて、窓部12aから
外れないように固定される。エアークッション20の上
方には、発泡体30,表皮材40,テープ部50が配設
される。
【0056】このように形成された着座シートSにおい
て、走行中にテールランプ12bが点灯された場合は、
テールランプ12bの光はエアークッション20の端部
25を透過し、枠体12の窓部12aから外部へ向けて
発光する。
【0057】以上のように、本例の着座シートSは、着
座感に優れるとともに、高いデザイン性を有し,視認性
の向上が図られた構成とされており、二三輪車への乗車
の際、快適に走行することが可能となる。
【0058】図11及び図12は、着座シートSの他の
実施例を示す説明図である。本例の着座シートSは、枠
体12が着座シートSの後方側だけでなく、前方側まで
連続して形成されている。
【0059】このように、枠体12を着座シートSの前
方側まで形成することにより、さらに異なるデザインの
着座シートSを得ることが可能となる。また、表皮材4
0の端末部41のうち多くの部分を、発泡体30と枠体
12との間に巻き込んで固定することができ、表皮材4
0とボトムプレート11のタッカー止め等による接合作
業を減少させることが可能となる。
【0060】なお、上記実施例では、ボトムプレート1
1,枠体12,エアークッション20,発泡体30,表
皮材40をそれぞれ別体として形成し、接着剤等により
接合する構成、発泡体30と表皮材40を一体成形する
構成、枠体12と発泡体30、或いは、枠体12と発泡
体30,表皮材40を一体成形して、これらの組付体と
ボトムプレート11とを連結する構成を示したが、これ
以外に、ボトムプレート11,枠体12,エアークッシ
ョン20,発泡体30,表皮材40を一体成形する構成
としても良い。
【0061】この場合、表皮材40,エアークッション
20,ボトムプレート11を金型に配置しておき、枠体
12と発泡体30の原材料を充填して一体成形を行う。
発泡体30の原材料については、ボトムプレート11に
設けられたヘルメット固定用の孔(図示せず)を利用し
て行うようにすると良い。このとき、表皮材40にテー
プ部50を仮止めしておき、テープ部50についても、
他の部材とともに一体成形するようにしても良い。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明の着座シートによ
れば、エアークッションと発泡体により乗車時の衝撃を
吸収するので、乗員は底付き感を受けることなく、快適
に乗車することが可能となる。
【0063】また、本発明の着座シートに用いられるエ
アークッションは、着座面を中空偏平にした袋体からな
り、着座面の所定箇所で、袋体を構成する上下部分が接
合され、内部が連続する複数の中空部に分割された構成
とされているので、エアークッション内のエアーが移動
しにくくなり、着座時の圧力によるエアークッションの
変形を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着座シートを備えた自動二輪車の側面
図である。
【図2】着座シートの斜視図である。
【図3】着座シートを後方側から見た斜視図である。
【図4】着座シートの側面図である。
【図5】図2のA−A線断面図である。
【図6】エアーシート部の斜視図である。
【図7】枠部の要部断面図である。
【図8】図2のB−B線断面図である。
【図9】テープ部を示す説明図である。
【図10】図9のC部拡大図である。
【図11】着座シートの他の実施例を示す説明図であ
る。
【図12】図9に示す着座シートの断面図である。
【図13】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
11 ボトムプレート 12 枠部 12b テールランプ 20 エアークッション 21 着座面 22 対向面 23 接合部 24 中空部 25 端部 26 保持部 30 発泡体 40 表皮材 41 端末部 50 テープ部 S 着座シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に連結される部位を備えたボトム
    プレート上にクッション材を配設し、該クッション材を
    表皮材で被覆してなる二三輪車の着座シートであって、 前記クッション材として、着座面を中空偏平にした袋体
    とし、前記着座面の所定箇所で、袋体を構成する上下部
    分が接合されたエアークッションと、発泡体とを用い、 前記エアークッションを前記ボトムプレート側にして配
    置したことを特徴とする二三輪車の着座シート。
  2. 【請求項2】 前記エアークッションは前記接合された
    箇所以外の中空部が連続していることを特徴とする請求
    項1記載の二三輪車の着座シート。
  3. 【請求項3】 前記エアークッションに導入される空気
    の量により硬度が調整可能であることを特徴とする請求
    項1記載の二三輪車の着座シート。
  4. 【請求項4】 前記エアークッションは車体後部側に配
    設されることを特徴とする請求項1記載の二三輪車の着
    座シート。
  5. 【請求項5】 前記エアークッションは軟質PVC、ポ
    リウレタン、エラストマー、軟質ポリエチレンのいずれ
    かより形成されることを特徴とする請求項1記載の二三
    輪車の着座シート。
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