JP3879846B2 - 原稿画像読取記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を回転する機能を有する原稿画像読取記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば90度の回転は、画像を書き込む際の方向と読み出す際の方向を異ならせることによって行われる。このような処理を行うため、画像を一旦メモリに記憶させる必要がある。しかし画像を記憶するためには多量のメモリが必要となる。安価な装置ではコストの上昇を抑えるため、最低限のメモリしか搭載しないことも多く、回転処理のために例えば1ページ分の画像を記憶できる程度のメモリしか搭載していない装置もある。
【0003】
一方、ファクシミリ装置や複合機などの原稿上の画像を読み取る読取機能と画像を記録出力する記録機能を搭載した原稿画像読取記録装置では、低価格機であっても機能の向上が図られている。例えば特許文献1に記載されている原稿読取記録装置のように、画像の90度回転処理を行う機能を備え、原稿から読み取った画像に対して必要に応じて回転処理を行い、記録出力する装置も開発されている。
【0004】
さらに、例えばファクシミリ通信機能や外部のコンピュータとの入出力機能を有している場合、読取機能と記録機能を並行して動作可能な装置も開発されている。さらにこのような装置において、読取機能時に回転処理を行ったり、あるいは記録機能時に回転処理を行うことが可能な装置もある。
【0005】
しかし、上述のように1ページ分程度の画像しか回転処理できない装置においては、読取機能と記録機能の両方で回転処理が必要となったとき、同時に回転処理を行うことができない。そのため、従来はいずれか先に動作している方が優先して回転処理を行い、後の処理は先の処理が終了するまで待つように制御されている。従って、例えば回転処理を伴う記録出力中に回転処理を利用した原稿の読み取り処理を行おうとすると、「しばらくお待ちください」や「プリント中です」などといった表示がなされ、読取を実行することができない。そのため、記録出力の終了までユーザが待たされ、操作性が悪いという問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特許第3360625号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、回転処理を伴う読取処理と記録出力処理が行われる場合に、ユーザの操作性を向上させた原稿画像読取記録装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原稿画像読取記録装置において、原稿上の画像を読み取る読取手段と、画像の記録出力を行う記録手段と、画像の回転処理を行う回転手段と、原稿が前記読取手段にセットされた時点で前記読取手段で読み取った画像を回転する必要があるか否かを判定して回転を行うと判定された場合には回転処理を伴う前記記録手段による記録出力が行われていれば該記録出力を中断し、前記読取手段で読み取った画像に対して前記回転手段で回転処理を行うように制御する制御手段を有することを特徴とするものである。読取処理の際にはユーザは装置のそばにいて操作を行ったり、読取完了を待っている場合が多い。逆に記録出力処理は、ユーザの存在とは関係なく行われる場合が多い。本発明では、このような実際の利用形態に着目し、回転手段を読取処理と記録出力処理とで利用する場合には読取処理を優先して行う。これによって、ユーザの操作性及び満足度を向上させることができる。さらに、原稿がセットされた時点で記録出力を中断するので、なるべく早い時点で記録出力処理を中断し、読取処理の実行を開始できるようにすることができる。
【0009】
なお、記録出力処理を停止させるとき、記録手段において回転処理を伴う両面記録出力を行っているときに回転処理を必要とする読取処理の要求が発生した場合には、記録出力途中の用紙の両面への記録出力を完了させてから記録出力を中断し、読取手段による読取処理及び読み取った画像の回転手段による回転処理を優先して実行させるように制御することができる。
【0010】
また、読取処理において回転手段による回転処理が必要か否かは、読取手段にセットされた前記原稿のサイズに基づいて判断することができる。通常、原稿サイズは読取開始前に判断することができ、なるべく読取開始前に記録出力処理を中断する処理を開始することが可能となり、読取処理を待たせる時間を短縮することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の原稿画像読取記録装置の実施の一形態を示すブロック図である。図中、11は主制御部、12は記憶部、13は回転送信テーブル、14はコーデック、15は操作部、16は通信部、17は読取部、18は記録部、19は画像処理部、20はイメージメモリ、21はシステムバスである。
【0012】
主制御部11は、装置全体を制御し、各部を動作させて、読取部17による読取処理や記録部18による記録出力処理、そのほか、通信部16を用いたファクシミリ送受信処理などを実現する。これらの処理を組み合わせ、読取部17で読み取った画像を通信部16からファクシミリ送信したり、通信部16でファクシミリ受信した画像を記録部18で記録出力したり、あるいは読取部17で読み取った画像を記録部18で記録出力してコピーを実現するなど、種々の機能を提供することができる。なお、読取部17による読取処理と記録部18による記録出力処理は並行して動作することが可能であり、例えば受信したファクシミリ画像や履歴情報のリスト出力などを記録部18で記録出力しながら、ファクシミリ送信する画像を読取部17で読み取るといった動作が可能である。
【0013】
さらに主制御部11は、画像処理部19を制御し、読取部17で読み取った画像あるいは記録部18で記録出力する画像に対して必要に応じて回転処理を施す。このとき、読取部17で読み取った画像に対する回転処理と、記録部18で記録出力する画像に対する回転処理が競合する場合には、読取部17で読み取った画像に対する回転処理を優先して実行するように制御する。すなわち、読取部17で読み取った画像に対して画像処理部19で回転処理を行っている間は、回転処理を伴う記録部18による記録出力処理は開始しない。また、回転処理を伴う記録部18による記録出力処理が実行されているときに、回転処理を伴う読取部17による読取処理の開始が指示され、あるいは実行開始が予測される場合には、記録出力を中断させて、読取部17による読取および読み取った画像に対する画像処理部19による回転処理を優先して実行させる。なお、回転処理を伴わない読取処理と回転処理を伴う記録出力処理、及び、回転処理を伴う読取処理と回転処理を伴わない記録出力処理は、そのまま並行して実行するように制御することができる。もちろん、これらの組み合わせの場合にも読取処理を優先するように制御してもよい。
【0014】
なお、記録処理を中断させる際には、例えば記録部18で両面記録出力を行っているときには、記録出力途中の用紙の表裏両面への記録出力を完了させてから記録出力を中断するように制御するとよい。もちろん、片面記録出力の場合も、ページの切れ目で中断するように制御する。
【0015】
また、ファクシミリ送信時に読取処理において回転処理を必要とするか否かは、読み取るべき原稿が読取部17にセットされた時点で原稿のサイズを検出し、その原稿サイズをもとに記憶部12に記憶されている回転送信テーブル13を参照して、回転処理の要否を決定することができる。もちろん、操作部15からのユーザによる指示などによって、あるいはその指示を加味して、回転処理の要否を決定してもよい。原稿がセットされた時点で回転処理の要否を決定することによって、動作中の記録出力処理を早期に中断することができる。そのため、ユーザは記録出力処理が中断されるのを長時間待つことなく、スムースに読取を開始することができる。
【0016】
記録出力時に回転処理の必要があるか否かについては、記録出力する画像サイズと、記録部18に備えられている用紙サイズから決定することができる。例えば‘A4’サイズの画像を‘A4R’サイズの用紙に記録出力する際には、回転処理を行うと判断すればよい。また、‘A4’サイズの画像を‘A4’サイズの用紙に記録出力する際には、回転処理を行わないと判断すればよい。主制御部11は、記録部18から利用可能な用紙サイズに関する情報を取得し、記録出力する画像サイズとともに回転処理の要否を判断すればよい。
【0017】
記憶部12は、主制御部11の動作を規定したプログラムや、必要なデータ、読取部17で読み取ってファクシミリ送信する画像、ファクシミリ受信して記録部18で記録出力する画像、コピーする画像など、種々の情報を記憶することができる。なお、画像を記憶する場合には、より多くの画像を記憶するため、コーデック14で符号化された画像を記憶することができる。もちろん、圧縮されていない形式で記憶してもよい。
【0018】
またここでは、記憶部12は回転送信テーブル13を記憶している。この回転送信テーブル13は、上述のように、ファクシミリ送信時に読取部17で読み取った画像を回転するか否かを判断する際に利用される。図2は、回転送信テーブルの一例の説明図である。この例では、読取部17にセットされた原稿のサイズと、操作部15で設定されたファクシミリ送信時の画像のサイズを示す送信サイズに対し、回転処理を行うか否かを対応付けている。なお、原稿サイズ及び送信サイズの末尾に‘R’を付したサイズと付していないサイズは、大きさは同じであるが、向きが90度異なるサイズであることを示している。例えば‘A4’サイズを縦長とすれば、‘A4R’サイズは、同じA4の大きさであるが横長であることを示している。
【0019】
このような回転送信テーブル13を用い、例えば原稿サイズが‘A4R’、送信サイズが‘A4’であれば回転処理を行うものと決定する。また、原稿サイズが‘A4’、送信サイズが‘A4R’であれば回転処理を行わないものと決定することを示している。以下、同様である。このように、この例では原稿サイズ及び送信サイズに基づいて、回転送信テーブル13を用い、回転処理の要否を簡単に決定することができる。もちろん図2に示す回転送信テーブル13は一例であって、その内容やテーブルの構成などは任意である。なお、この回転送信テーブル13は、記憶部12中の電源が切断されても消去されない領域に記憶させておくとよい。
【0020】
コーデック14は 通信部16を介して送信する画像を所定の圧縮方式に従って圧縮したり、通信部16を介して受信した圧縮画像を所定の圧縮方式に従って伸長する。また、コピー時にも読み取った画像を圧縮し、記録時に伸長するように構成してもよい。なお、この圧縮あるいは伸長処理は、主制御部11によって行うこともでき、このコーデック14と併用したり、あるいはコーデック14を用いずに構成してもよい。
【0021】
操作部15は、入力手段や表示手段などを含み、ユーザに対して種々の情報を提示し、またユーザからの各種の設定や指示などを受け付ける。例えば、ファクシミリ送信時やコピー時の種々の設定や動作開始の指示などを行うことができる。このときの設定の際に、ファクシミリ送信を行う場合には送信画像サイズを指定することができる。もちろんこのほかにも各種の設定が可能である。また、自動的に回転処理を行うか否かを設定可能に構成してもよい。
【0022】
通信部16は、公衆回線や専用線などの通信路を通じて他の通信端末装置などと通信を行い、画像等のファクシミリ送受信を行う。
【0023】
読取部17は、主制御部11による制御に従い、送信あるいはコピーすべき原稿上の画像を読み取る。読み取り方式は任意であり、イメージスキャナやデジタルカメラなど、種々の画像入力装置によって構成することができる。なお、この読取部17には、原稿のサイズを検知する機能を有しており、検知した原稿サイズを主制御部11に通知し、あるいは主制御部11から原稿サイズの情報が参照可能に構成されているものとする。
【0024】
記録部18は、通信部16を介して受信した画像、コピー画像、その他履歴情報やユーザに対するメッセージなどを、主制御部11の制御に従って記録紙上に記録する。記録方法としては、例えば電子写真方式やインクジェット方式など、種々の方式を採用することができる。なお、片面記録に限らず、両面記録が可能であってよい。
【0025】
画像処理部19は、少なくとも画像を回転する処理を行うことができ、主制御部11からの指示に従って、読取部17で読み取った画像の回転処理及び記録部18で記録出力する画像の回転処理を行う。この回転処理を実行するために、画像処理部19にはイメージメモリ20が設けられている。しかし画像処理部19では、読取部17で読み取った画像の回転処理か、あるいは記録部18で記録出力する画像の回転処理のいずれか一方しか実行できないものとする。なお、読取処理において回転処理を伴わない場合には、記録部18で記録出力する際に回転処理を行うか否かに関係なく、読取部17で読み取った画像は画像処理部19を経由して各部へ転送可能である。また、記録出力処理において回転処理を伴わない場合には、読取部17で読み取った画像に対して回転処理を行うか否かに関係なく、記録部18へ記録出力すべき画像を各部から画像処理部19を経由して転送可能である。なお、図1では読取部17及び記録部18は、この画像処理部19を通じてデータの受け渡しを行うように図示しているが、これに限らず、他の各部と直接データの授受を行うように構成されていてもよい。
【0026】
システムバス21は、主制御部11、記憶部12、コーデック14、操作部15、通信部16、画像処理部19等を相互に接続しており、これらの間のデータ転送を可能にしている。もちろん、これらのほか、外部記憶装置やインタフェースなど、各種の機器がシステムバス21に接続されていてもよい。例えば外部インタフェースを設け、直接、あるいはLANなどを介してコンピュータなどの外部機器と接続され、外部機器との間で画像やその他のデータのやりとりが可能なように構成することも可能である。この場合、通信部16を有しない構成も可能である。
【0027】
次に、本発明の原稿画像読取記録装置の実施の一形態における動作の一例について説明する。図3は、本発明の原稿画像読取記録装置の実施の一形態における原稿セット時の動作の一例を示すフローチャートである。読取部17において原稿上の画像を読み取る場合、一般に、操作部15で各種の設定を行うとともに、読取部17に原稿をセットした後、読取の開始を指示することになる。本発明では、もし回転処理を伴う記録出力処理が行われているのであれば、なるべく早い段階で記録出力を中断させるように制御する。そのために、原稿のセット時に回転処理を伴う記録出力処理が行われていた場合には、その時点で記録出力の中断を指示する。
【0028】
図3に示す原稿セット時の動作例では、原稿が読取部17にセットされたことを検知すると、まずS31において、ここではファクシミリ送信モードか否かを判定している。例えばコピーモードなどでは記録出力時に画像の回転を行うこともでき、読み取り時に回転処理を行わなくてもよいため、ここではコピーモードでは読み取り時の回転処理を行わない。このように読み取り時に回転処理を必ず行わなければならない場合以外では、この原稿セット時には記録出力の中断の判定を行わない。
【0029】
ここではファクシミリ送信モードの時に記録出力の中断の判定を行うが、もちろん他のモード、例えばスキャナ機能などで回転処理が指定されている場合などでも、ファクシミリ送信モードと同様に扱うことができる。
【0030】
次にS32において、原稿サイズが検知できたか否かを判定する。ここでは上述のように例えば図2に示したような回転送信テーブルを用いて回転処理の要否を判定するが、判定に際しては原稿サイズに基づいて行う。従って、原稿サイズが検知できない場合には原稿サイズに基づいて回転処理の要否を判定できないため、ここでは記録出力の中断を行わない。
【0031】
原稿サイズを検知できた場合には、例えば図2に示すような回転送信テーブルをもとに回転処理の要否を判定する。このとき、送信サイズについてはデフォルトの送信サイズ、あるいは、原稿セットまでに送信サイズが設定されていればその設定された送信サイズを用いて判定すればよい。S33においてこのような判定を行い、その結果が回転処理を行わない旨の判定結果であった場合には、記録出力の中断を行わないこととする。
【0032】
S33で回転処理を行うと判定された場合には、さらにS34において、回転処理を伴う記録出力処理が行われているか否かを判定する。記録出力処理が行われていなかったり、あるいは記録出力処理が行われていても回転処理を伴わないものである場合には、記録出力処理の中断は行わない。回転処理を伴う記録出力処理が行われている場合には、S35において、実行されている回転処理を伴う記録出力処理について、中断を指示する。
【0033】
このように、ファクシミリ送信モードにおいて、検知した画像サイズに基づいて回転処理を行うと判定され、さらに回転処理を伴う記録出力処理が行われていた場合には、原稿がセットされた時点で、記録出力処理の中断を開始する。記録出力処理は、ページ単位や用紙単位で中断させることが望ましく、そのような単位での記録出力の中断までには時間がかかることが多い。上述のように読取部17に原稿をセットした時点で読取画像に対する回転処理が必要であると判断される場合には、この時点で記録出力の中断処理を開始することによって、なるべく早い時点で記録出力処理を中断し、読取処理の実行を開始できるようにすることができる。
【0034】
上述のような原稿セット時の動作の前あるいは後において、ユーザは各種の設定を行うことができる。例えば原稿セットよりも前に行われた設定については、上述の原稿セット時における回転処理の要否の判定を行う際に、その設定を考慮して判定することができる。例えば原稿サイズが手動で操作部15から設定された場合には、その原稿サイズに従って回転処理の要否を判定することができる。また送信サイズについても同様である。原稿セット後に操作部15から設定が行われた場合には、設定される毎に回転処理の要否を判定してもよいし、ユーザによる設定は変更されることも多いので、読取開始指示が行われるまで待ってもよい。
【0035】
図4は、本発明の原稿画像読取記録装置の実施の一形態における読取開始指示時の動作の一例を示すフローチャートである。各種の設定や原稿のセットなどが行われた後、操作部15でスタートボタンなどが操作されて読取開始が指示されると、読取部17にセットされている原稿上の画像を実際に読み取る処理を行う。
【0036】
まずS41において、読み取った画像に対して回転処理が必要か否かを判断する。この判断は上述のように例えば図2に示したような回転送信テーブル13を用いて行うことができる。なお、図3のS33で行った判断が変更されていなければ、その判断に従ってもよい。また、設定操作中に回転処理の要否判断を逐次行い、判断結果を保存しておくようにしてもよい。もし、回転処理が必要なければ、S48において画像の読取を行い、画像処理部19による回転処理を行わずに記憶部12に転送して格納し、または、コーデック14で符号化した後に記憶部12に格納あるいは通信部16から送信する。
【0037】
回転処理が必要であると判定されている場合には、この読取処理において優先的に画像処理部19を使用し、読み取った画像に対して回転処理を施す。まずS42において回転処理を伴う記録出力処理が実行中であるか否かを判断する。記録出力処理が行われていない場合や、回転処理を伴わない記録出力処理を行っている場合、または図3に示した原稿セット時の処理中で回転処理を伴う記録出力処理を中断させ、実際に記録出力処理が中断されている場合、画像処理部19は空いている。S45において、空いている画像処理部19を読取処理において利用するものとし、S46において原稿上の画像の読取処理及び画像処理部19による回転処理を行う。読み取って回転処理を施した画像は、記憶部12に転送して格納し、または、コーデック14で符号化した後に記憶部12に格納あるいは通信部16から送信する。
【0038】
回転処理を伴う記録出力処理が実行中である場合には、S43において、実行中の回転処理を伴う記録出力処理について、中断を指示する。そして、S44において当該記録出力処理が中断できるまで待つ。回転処理を伴う記録出力処理が中断したら、S45において画像処理部19を読取処理において利用するものとし、S46において原稿上の画像の読取処理及び画像処理部19による回転処理を行う。読み取って回転処理を施した画像は、記憶部12に転送して格納し、または、コーデック14で符号化した後に記憶部12に格納あるいは通信部16から送信する。
【0039】
なお、画像処理部19を読取処理で利用している間は、記録出力処理の要求が発生しても、その記録出力処理は読取処理及び回転処理が終了するまで待たされる。
【0040】
読取処理とそれに伴う回転処理が終了したら、S47において、画像処理部19を解放し、他の処理で利用できるようにする。また、中断している記録出力処理が存在する場合には、当該記録出力処理の中断を解除する。このようにして、原稿上の画像の読取処理を終了する。なお、メモリ送信の場合には、この処理の後、通信部16から相手先へ送信する処理に移ることになる。
【0041】
図5は、本発明の原稿画像読取記録装置の実施の一形態における記録出力処理の一例を示すフローチャートである。例えばファクシミリ受信し、受信した画像を記録出力する要求が発生したり、ジャーナルなどを含む内部情報の記録出力要求の発生など、様々な要因で記録出力の要求が発生すると、まずS51において、回転処理を伴うか否かを判定する。この判定は、画像のサイズと記録部18において記録出力に使用する用紙のサイズに基づいて行うことができる。例えば画像サイズがA4であり、用紙サイズとしてA4Rサイズが用意されている場合、回転処理を行って記録出力すると判断することができる。この回転処理の要否判断の方法には、従来より知られている方法を適用すればよい。
【0042】
回転処理を伴う記録出力処理を行う場合には、S52において、回転処理を伴う読取処理が実行されているか否かを判定する。読取処理において画像処理部19を使用し、回転処理を行っている場合には、その読取処理をそのまま優先して実行させ、その読取処理が終了するまで待つ。そして、回転処理を伴う読取処理が終了したらS53へ進み、画像処理部19を記録処理で利用するものと設定して、S54〜S56における記録出力の処理を行う。
【0043】
すなわち、S54において記録出力の中断が指示されたか否かを判定し、中断が指示されていなければ、S55において所定単位の記録出力を行う。この場合には画像処理部19で回転処理を行い、回転処理後の画像を記録部18へ転送して用紙上に記録出力する。所定単位としては、例えば1ないし数ページ分とすることができる。また、例えば両面記録を行っている場合、用紙の表裏両面に画像が記録されるまでを所定単位とすることができる。もちろん、ページ数の関係で所定単位よりも画像の方が少ない場合もある。
【0044】
所定単位内の記録出力を行ったら、S56において、まだ記録出力していない画像が残っているか否かを判定し、残っていればS54に戻る。そして、すべての記録出力すべき画像について記録出力が終了したら、記録出力処理を終了する。
【0045】
このような記録出力の途中で、図3のS35や図4のS43における記録出力の中断が指示された場合には、S55で所定単位の記録出力を行った後、S54へ戻って待ち状態となる。この待ち状態となることによって、図4のS42における判断は記録出力処理中ではなくなり、また図4のS44における判断では記録出力処理の中断完了が検出されることになり、回転処理を伴う読取処理が優先的に実行されることになる。
【0046】
回転処理を伴わない場合にはS51からS54に進み、S54〜S56において回転処理を行わずに記録出力処理を行う。すなわち、S54で記録出力の中断が指示されたか否かを判定し、中断が指示されていなければ、S55において所定単位の記録出力を行う。なお、回転処理を伴わない場合には、画像処理部19の回転処理機能は空いているため、図3,図4に示した読取処理から中断されることはなく、S54では必ずS55へ進む。もちろん、S55においては回転処理を行わずに記録出力を行うことになる。所定単位内の記録出力を行ったら、S56において、まだ記録出力していない画像が残っているか否かを判定し、残っていればS54に戻る。そして、すべての記録出力すべき画像について記録出力が終了したら、記録出力処理を終了する。
【0047】
なお、上述のように回転処理を伴う読取処理を、回転処理を伴う記録出力処理に優先させて動作させる機能は、その機能を利用するか否かを設定可能に構成することも可能である。また、上述の例ではファクシミリ送信時に回転処理を伴う場合に優先させる例を示したが、他の読取処理を利用する機能についても記録出力処理に優先させるように構成することができる。この場合、優先させるか否かを設定可能とする場合、読取処理全体として設定可能とするほか、機能毎に優先させるか否かを設定できるように構成することも可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、回転処理を伴う読取処理と回転を伴う記録出力処理が行われる場合、回転処理を伴う読取処理を優先させて実行することによって、読取処理を実行させようとしているユーザを待たせることなく、あるいは待ち時間を短縮して、ユーザの操作性を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原稿画像読取記録装置の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】回転送信テーブルの一例の説明図である。
【図3】本発明の原稿画像読取記録装置の実施の一形態における原稿セット時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の原稿画像読取記録装置の実施の一形態における読取開始指示時の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の原稿画像読取記録装置の実施の一形態における記録出力処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11…主制御部、12…記憶部、13…回転送信テーブル、14…コーデック、15…操作部、16…通信部、17…読取部、18…記録部、19…画像処理部、20…イメージメモリ、21…システムバス。
Claims (3)
- 原稿上の画像を読み取る読取手段と、画像の記録出力を行う記録手段と、画像の回転処理を行う回転手段と、原稿が前記読取手段にセットされた時点で前記読取手段で読み取った画像を回転する必要があるか否かを判定して回転を行うと判定された場合には回転処理を伴う前記記録手段による記録出力が行われていれば該記録出力を中断し、前記読取手段で読み取った画像に対して前記回転手段で回転処理を行うように制御する制御手段を有することを特徴とする原稿画像読取記録装置。
- 前記制御手段は、前記記録手段において回転処理を伴う両面記録出力を行っているときに回転処理を必要とする読取処理の要求が発生したとき、記録出力途中の用紙の両面への記録出力を完了させてから記録出力を中断し前記読取手段による読取処理及び読み取った画像の前記回転手段による回転処理を優先して実行させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の原稿画像読取記録装置。
- 前記制御手段は、前記読取手段にセットされた前記原稿のサイズに基づいて前記読取手段で読み取った画像を回転する必要があるか否かを判断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の原稿画像読取記録装置。
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