JP3878720B2 - 埋設管用フレキシブル管分岐サドル及びそれを用いた埋設管とフレキシブル管との接続構造 - Google Patents

埋設管用フレキシブル管分岐サドル及びそれを用いた埋設管とフレキシブル管との接続構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、埋設管用フレキシブル管分岐サドル及びそれを用いた埋設管とフレキシブル管との接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガス配管などにおいて、地上に施工されている既設の小口径管にフレキシブル管を接続して分岐路を形成するときには、図3や図4に示した接続構造が採用されていた。
【0003】
図3の接続構造は、建物の壁Wに沿って立ち上げられた小口径管1の管壁に開口(図に現れていない)が開設され、その開口の開設箇所に取り付けられたクランプ2の接続口部3にフレキシブル管4を接続したものである。図4の接続構造は、小口径管5の所定箇所を分断し、その分断箇所にT型継手6をねじ込んで介在させ、そのT型継手6にフレキシブル管7をメカニカルソケット8を介して接続したものである。図3や図4で説明したこれらの接続構造において、小口径管1,5には一層管、二層管、塩化ビニルライニング管、白管等が用いられ、地上に露出された配管が該当する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
他方、地中に埋設した小口径の埋設管に分岐路を形成するときには、埋設管に具備される分岐取出部が地中に位置するため、フレキシブル管の防水や保護を図っておくことが必要になる。このため、フレキシブル管4,7が露出して防水や保護の図られていない図3や図4の接続構造を埋設管とフレキシブル管との接続構造に採用することはできない。
【0005】
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、小口径(たとえば20A、25Aなど)の埋設管にフレキシブル管を接続して分岐させることが可能で、そのような分岐接続を行うときに、その作業性を向上させたり、分岐取出部の防蝕を図ることのできる、埋設管用フレキシブル管分岐サドル及び分岐サドルを用いた埋設管とフレキシブル管との接続構造を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、埋設管にフレキシブル管を接続して分岐路を形成するときに、分岐取出部の防蝕を図ることのできる、埋設管用フレキシブル管分岐サドル及び分岐サドルを用いた埋設管とフレキシブル管との接続構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る埋設管用フレキシブル管分岐サドルは、管壁に開口が開設された埋設管の両側に嵌め込まれる円弧面状の凹入面をそれぞれ有しかつそれらの凹入面が上記埋設管に嵌め込まれた状態でその埋設管に固定される一対のサドル本体と、一方のサドル本体に設けられて上記埋設管の上記開口と同心状に配備される貫通孔部と、この貫通孔部の上記凹入面側の一端部に凹欠状に形成された環状のシール材収容凹部及びその貫通孔部の他端部に形成された雌ねじ部と、上記貫通孔部と上記埋設管の上記開口とに挿入される突出口部を有し、この突出口部に上記雌ねじ部にねじ込まれる雄ねじ部を有すると共に、この雄ねじ部の基部側にこの雄ねじ部よりも径大な頭部を備えたシリンダと、このシリンダの上記頭部に設けられて上記突出口部を介して上記埋設管の管路と連通され、かつフレキシブル管用継手が接続される接続口部と、上記シール材収容凹部に収容されてこのシール材収容凹部の表面と上記埋設管の上記開口の周縁部と上記突出口部の外周面とに密着される環状の第1シール材と、一方のサドル本体と上記シリンダの頭部との間に挟持されかつ外周部に雄ねじ部を有するワッシャと、このワッシャの上記雄ねじ部にねじ込まれる雌ねじ部と内周部に凹所を有する押付け部とを備えるナット体と、このナット体の上記凹所に保持されると共に上記ナット体に挿入されて上記接続口部に上記フレキシブル管用継手を介して接続された上記フレキシブル管を覆う波付外管の谷部に係合される突起を内周部に有するロックリングと、上記ワッシャに具備された座面と上記ロックリングの上記突起により押された上記波付外管の端部とによって挾圧されてそれらの座面と波付外管の端部とに密着する環状の第2シール材と、を有する、というものである。
【0008】
この発明によると、開口が開設された埋設管に一対のサドル本体を固定し、その一方のサドル本体を利用して、フレキシブル管を接続したシリンダを取り付けるようにしてあるので、埋設管を分断せずにフレキシブル管を接続して分岐路を形成することができるようになる。
【0009】
また、フレキシブル管が接続されるシリンダの突出口部が埋設管の開口とその埋設管に固定された一方のサドル本体の貫通孔部とに挿入されるので、埋設管の開口の中心に対してシリンダの接続口部に接続されたフレキシブル管とが確実に位置決めされるようになり、上記開口に対するフレキシブル管の位置ずれが発生しにくい。
【0010】
さらに、一方のサドル本体のシール材収容凹部に収容された第1シール材が、シール材収容凹部の表面と埋設管の開口の周縁部とシリンダの突出口部の外周面とに密着されるようになっており、第2シール材が、一方のサドル本体とシリンダの頭部とによって挟持されたワッシャの座面と波付外管の端部とに密着するようになっているので、これらの第1シール材及び第2シール材によって、地中と埋設管の管路とをつなぐ水の浸入路が2箇所で塞がれて確実な防水が図られる。また、シリンダの接続口部にフレキシブル管用継手を介して接続されたフレキシブル管が、上記波付外管によって覆われているので、その波付外管がフレキシブル管を保護することに役立つ。
【0011】
この発明の分岐サドルにおいて、第1シール材の埋設管の開口の周縁部などへの密着力は、一対のサドル本体を埋設管に固定するときの締付け力に依存する。また、第2シール材のワッシャの座面や波付外管の端部への密着力は、波付外管の谷部に係合した突起を有するロックリングを保持しているナット体の締付け力に依存する。
【0012】
別の発明に係る埋設管用フレキシブル管分岐サドルは、上記した構成に加えて、一方の上記サドル本体の外側端面に形成された受面と上記ワッシャの内側端面に形成された押え面とにより挾圧されてそれらの受面と押え面とに密着される第3シール材を有する、というものである。
【0013】
この発明によると、上記した水の浸入路に通じる別の水の浸入路が第3シール材によって塞がれるので、いっそう確実な防水が図られる。
【0014】
本発明に係る分岐サドルを用いた埋設管とフレキシブル管との接続構造は、管壁に開口が開設された埋設管の両側に嵌め込まれる円弧面状の凹入面をそれぞれ有しかつそれらの凹入面が上記埋設管に嵌め込まれた状態でその埋設管に固定された一対のサドル本体と、一方のサドル本体に設けられて上記埋設管の上記開口と同心状に配備された貫通孔部と、この貫通孔部の上記凹入面側の一端部に凹欠状に形成された環状のシール材収容凹部及びその貫通孔部の他端部に形成された雌ねじ部と、上記貫通孔部と上記埋設管の上記開口とに挿入された突出口部を有し、この突出口部に上記雌ねじ部にねじ込まれた雄ねじ部を有すると共に、この雄ねじ部の基部側にこの雄ねじ部よりも径大な頭部を備えたシリンダと、このシリンダの上記頭部に設けられて上記突出口部を介して上記埋設管の管路と連通され、かつフレキシブル管用継手が接続された接続口部と、上記シール材収容凹部に収容されてこのシール材収容凹部の表面と上記埋設管の上記開口の周縁部と上記突出口部の外周面とに密着された環状の第1シール材と、一方の上記サドル本体と上記シリンダの上記頭部との間に挟持されかつ外周部に雄ねじ部を有するワッシャと、このワッシャの上記雄ねじ部にねじ込まれた雌ねじ部と内周部に凹所を有する押付け部とを備えたナット体と、このナット体の上記凹所に保持されていると共に上記ナット体に挿入されて上記接続口部に上記フレキシブル管用継手を介して接続された上記フレキシブル管を覆う波付外管の谷部に係合された突起を内周部に有するロックリングと、上記ワッシャに具備された座面と上記ロックリングの上記突起により押された上記波付外管の端部とによって挾圧されてそれらの座面と波付外管の端部とに密着された環状の第2シール材と、上記フレキシブル管を覆う被覆管と上記波付外管の他端部とに密着状態で外嵌合された防水カバーと、を有する、というものである。
【0015】
この接続構造によっても、上記したところと同様に、埋設管を分断せずにフレキシブル管が分岐接続され、その際に、埋設管の開口に対するフレキシブル管の位置ずれが発生しにくいという作用が奏される。さらに、地中と埋設管の管路とをつなぐ水の浸入路が2箇所で塞がれて確実な防水が図られ、波付外管がフレキシブル管を保護することに役立つ。特に、防水カバーによってフレキシブル管を覆う被覆管と波付外管の他端部との隙間が塞がれるので、波付外管の内部に水が入ったりすることがなくなる。
【0016】
この発明の接続構造においても、上記したところと同様に、第1シール材の埋設管の開口の周縁部などへの密着力は、一対のサドル本体を埋設管に固定するときの締付け力に依存し、第2シール材のワッシャの座面や波付外管の端部への密着力は、波付外管の谷部に係合した突起を有するロックリングを保持しているナット体の締付け力に依存する。
【0017】
別の発明に係る分岐サドルを用いた埋設管とフレキシブル管との接続構造は、上記した構成に加えて、一方の上記サドル本体の外側端面に形成された受面と上記ワッシャの内側端面に形成された押え面とにより挾圧されてそれらの受面と押え面とに密着された第3シール材を有する、というものである。
【0018】
この発明によると、上記した水の浸入路に通じる別の水の浸入路が第3シール材によって塞がれるので、いっそう確実な防水が図られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1の上半分は本発明に係る接続構造の実施の一形態を示した部分断面図であり、図1の下半分はその側面図である。また、図2は図1の上半分の要部を拡大した部分断面図である。
【0020】
この接続構造に用いられている分岐サドル10は、外面に皮膜12,16が形成された一対のサドル本体11,15を有している。皮膜12,16はサドル本体11,15の発錆を防ぐために設けられ、ナイロンコーティング皮膜や粉体塗装皮膜が好適に採用される。これらのサドル本体11,15のそれぞれは、半円弧面状の凹入面13,17を有しており、埋設管20に設定された分岐取出部の両側にそれぞれのサドル本体11,15の凹入面13,17が嵌め込まれている。一方のサドル本体15の複数箇所に埋込みボルト22が突設されており、これらの埋込みボルト22が他方のサドル本体11のボルト挿通孔11aに挿通され、その埋込みボルト22にナット23がねじ込まれて一対のサドル本体11,15が締め付けられている。このようにして一対のサドル本体11,15を締め付けるようにすると、ナット23から突出している埋込みボルト22の突出量(ねじ山の突出代)を目安にして片締めを防ぐことができる。埋込みボルト22やナット23はステンレスなどの発錆しにくい材料で作られており、しかも、埋込みボルト22の根元部分に上記した皮膜16が延出され、その皮膜16によって埋込みボルト22の根元部分が被覆されている。なお、埋設管20としては小口径の合成樹脂被覆鋼管が示されている。
【0021】
埋設管20に固定された一対のサドル本体11,15のうち、一方のサドル本体15には貫通孔部18が設けられている。そして、上記のように一対のサドル本体11,15を埋設管20の分岐取出部に固定した後、一方のサドル本体15の貫通口部18を利用して穿孔具(不図示)が挿入され、その穿孔具を用いて埋設管20の管壁に開口21が穿孔される。したがって、貫通孔部18と埋設管20の開口21とは同心状に位置する。
【0022】
図2に拡大して示したように、貫通孔部18は、径小部18aとこの径小部18aに段付状に連設された径大部18bとを有しており、径大部18bに雌ねじ部19が形成されている。このように貫通孔部18の他端部に雌ねじ部19が形成されているのに対し、貫通孔部18の一端部である上記凹入面17側の端部には環状のシール材収容凹部14が凹欠状に形成されている。図例のシール材収容凹部14は、埋設管20の外面と略平行なテーパ面14aを有している。
【0023】
上記シール材収容凹部14には、NBR製のゴム輪でなる環状の第1シール材S1が収容保持される。この第1シール材S1は、埋設管20に開口21を開設する前であってサドル本体15を埋設管20に固定する際にシール材収容凹部14に嵌め込んでも、或いは埋設管20に開口21を開設した後、一対のサドル本体11,15の固定を緩めてから貫通孔部18を利用してシール材収容凹部14に嵌め込んでもよい。
【0024】
30はシリンダである。このシリンダ30は、突出口部31と頭部32とを有している。突出口部31はその先端に先細り部33を有すると共に、その基端部側の外形が先端部側の外形よりも径大になっている。そして、径大な基端部側の外周に雄ねじ部34が形成されている。上記頭部32は、この雄ねじ部34の基部側にこの雄ねじ部34よりも径大に形成されている。頭部32には、突出口部31の内部空間に連通する接続口部35が形成されており、この接続口部35に雌ねじ部36が備わっている。このシリンダ30の突出口部31の先細り部33に隣接する箇所の外径は、上記した埋設管20の開口21と同一径かその開口よりもやゝ大径になっている。すなわち、埋設管20に開口21を穿孔するときにその開口21の直径がシリンダ30の上記箇所の外径に合わされる。
【0025】
40はポリアセタール樹脂などの耐水性や耐圧性に富む合成樹脂で作られたワッシャである。このワッシャ40は、上記シリンダ30の雄ねじ部34に外嵌可能な内径を有し、その外周部に雄ねじ部41が形成され、その外側端面に、凹入した環状の座面42が形成され、さらにその内側端面の内周部に環状の押え面43が凹欠状に形成されている。
【0026】
そして、EPDMなどの合成樹脂で作られたOリングでなる環状の第3シール材S3を上記押え面43に重ねて保持させたワッシャ40を、上記シリンダ30の突出口部31の基端部に外嵌してから、その突出口部31をサドル本体15の貫通孔部18に挿入し、そのシリンダ30の雄ねじ部34を貫通孔部18の雌ねじ部19にねじ込んで締め付けると、上記突出口部31の先細り部33の案内作用によってその突出口部31が、上記シール材収容凹部14に保持されている第1シール材S1に密着摺動しながら嵌挿されて、さらに埋設管20の開口21に圧入状に差し込まれ、これと共に、頭部32がワッシャ40を一方のサドル本体15の外側端面に押し付けてその頭部32とサドル本体15とによってワッシャ40が挟持される。このため、ワッシャ40の押え面43に重ねて保持されている第3シール材S1が、その押え面43とサドル本体15の外側端面に形成されている受面15aとに密着してその箇所を水密にシールし、同時に、第1シール材S1が、シール材収容凹部14の表面(テーパ面14aを含む)と、埋設管20の開口21の周縁部と、突出口部31の外周面とに密着してその箇所を水密にシールし、さらに、シリンダ30の突出口部31の先細り部33に隣接する箇所が埋設管20の開口21の口縁に金属接触してその箇所がシールされる。また、埋設管20の管路とシリンダ30の接続口部35とがシリンダ30の突出口部31により連通される。
【0027】
シリンダ30の接続口部35の雌ねじ部36には、フレキシブル管50の端部に取り付けた継手51の雄ねじ部52がねじ込まれる。これにより、フレキシブル管50がシリンダ30の突出口部31を介して埋設管20の管路に分岐状に連通される。図例のフレキシブル管50はステンレスなどの発錆しにくい金属で作られていると共に、上記継手51の取付箇所を含む一定長の範囲が合成樹脂製の被覆管53で覆われている。このため、フレキシブル管50の端部は被覆管53によって水分との接触から遮断される。
【0028】
60は高密度ポリエチレン樹脂で作られたナット体である。このナット体60は、雌ねじ部61と内鍔状に形成された押付け部62とを有し、押付け部62の内周部に環状の凹所63が備わっている。そして、凹所63に、高密度ポリエチレン樹脂で作られたロックリング70が嵌合保持されている。このロックリング70は、内側へ突き出た環状の突起71を有している。この突起71は、次に説明する波付外管72の谷部73に係合可能な内径を有している。
【0029】
波付外管72はステンレスなどの発錆しにくい金属で作られており、容易に押し潰されることのない強度を有している。この波付外管72は、上記フレキシブル管50の端部を外側から覆ってそのフレキシブル管50を土圧や水分から保護する役割を持っている。したがって、この波付外管72は、フレキシブル管50や継手51の周りを覆うように嵌合できる口径を有する。また、この波付外管72は、上記ナット体60の押付け部62に挿入可能な外径を有している。
【0030】
波付外管72はナット体60に挿入され、ナット体60の凹所63に嵌合保持されているロックリング70の突起71がその波付外管72の所定の谷部73に嵌合状に係合される。これに対し、ワッシャ40の座面42には環状に形成された合成樹脂(たとえばEPDM)製の第2シール材S2が重ねられる。この状態で、ナット体60の雌ねじ部61をワッシャ40の雄ねじ部41にねじ込んで締め付けると、ナット体60のねじ込みに伴ってその押付け部62によって押されたロックリング70が前進し、波付外管72の谷部73に係合しているロックリング70の突起71がその波付外管72を押し付けるので、波付外管72の先端74が上記第2シール材S2に強く突き当たる。このため、第2シール材S2がワッシャ40の座面42と波付外管72の先端74とにより挾圧され、座面42と波付外管72の先端74とに第2シール材S2が密着し、その箇所を水密にシールする。この場合、ナット体60の締付け力を大きくして波付外管72の先端74を第2シール材S2に喰い込ませるようにしてもよい。
【0031】
図1に示した波付外管72の他端部75とフレキシブル管50を覆っている上記被覆管53の他端部54との間の隙間は防水カバー80で塞がれる。この防水カバー80は軟質塩化ビニルでチューブ状に作られており、径大に拡径された一端部81が波付外管72の他端部75に密着状態で外側から被着され、その径小な他端部が被覆管53の他端部54に密着状態で外側から被着されている。このため、波付外管72の他端部75と被覆管53の他端部54との間の隙間は防水カバー80で塞がれて、この隙間からの水分の浸入が防止される。
【0032】
以上説明した接続構造において、地中の水分が埋設管20の管路に浸入する経路となる一方のサドル本体15とワッシャ40の重なり箇所が、第3シール材S3によって水密にシールされている。また、上記経路となる波付外管72の先端74とワッシャ40との隙間は第2シール材S2によって水密にシールされている。同様に、波付外管72の他端部75と被覆管53との間の隙間は防水カバー80で水密に塞がれている。したがって、波付外管72で囲まれた空間に地中の水分が浸入することはないし、また、シール30の雄ねじ部34とサドル本体15の貫通孔部18の雌ねじ部19とのねじ合わせ箇所に地中の水分が浸入することはない。さらに、第1シール材S1によって、シール30の突出口部31の外周面とサドル本体15との間の隙間や、サドル本体15と埋設管20との間の隙間が水密にシールされているので、ここから埋設管の管路に水分が浸入することもない。このように、上記した接続構造は、地中に埋設して施工される埋設管とフレキシブル管との接続部に高い防蝕性能を付与することができるものである。また、シリンダ30を取り付けると、そのシリンダ30の突出口部31が埋設管20の開口21に差し込まれて一対のサドル本体11,15の埋設管20に対するに対する位置ずれを防ぐので、その後に、フレキシブル管50をシリンダ30の接続口部35に接続したり、波付外管72をナット体60などを用いて取り付けるときに一対のサドル本体11,15が埋設管20に対して位置ずれを起こすといった事態を生じない。
【0033】
【発明の効果】
本発明に係る埋設管用フレキシブル管分岐サドル及び分岐サドルを用いた埋設管とフレキシブル管との接続構造によると、小口径の埋設管にフレキシブル管を分岐接続するときに埋設管を分断する必要がなく、しかも、埋設管に開設された開口に対してフレキシブル管を位置ずれなく分岐接続することができるので、分岐接続時の作業性に優れ、しかもその分岐接続を正確に行うことができるという効果が奏される。
【0034】
また、埋設管に分岐接続したフレキシブル管が地中の水分から保護され、その上、地中の水分が埋設管の管路に浸入することがなくなって高い防蝕性能が得られるので、埋設管にフレキシブル管を分岐接続することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上半分は本発明に係る接続構造の実施の一形態を示した部分断面図であり、下半分はその側面図である。
【図2】図1の上半分の要部を拡大した部分断面図である。
【図3】地上に施工された従来の分岐接続構造の概略正面図である。
【図4】地上に施工された従来の他の分岐接続構造の概略正面図である。
【符号の説明】
11,15 サドル本体
13,17 凹入面
14 シール材収容凹部
15a 受面
18 貫通孔部
19 貫通孔部の雌ねじ部
20 埋設管
21 開口
30 シリンダ
31 突出口部
32 頭部
34 突出口部の雄ねじ部
35 接続口部
40 ワッシャ
41 ワッシャの雄ねじ部
42 座面
43 押え面
50 フレキシブル管
51 継手(フレキシブル管用継手)
54 被覆管
60 ナット体
61 ナット体の雌ねじ部
62 押付け部
63 凹所
70 ロックリング
71 突起
72 波付外管
73 波付外管の谷部
74 波付外管の先端(波付外管の端部)
75 波付外管の他端部
80 防水カバー
S1 第1シール材
S2 第2シール材
S3 第3シール材

Claims (4)

  1. 管壁に開口が開設された埋設管の両側に嵌め込まれる円弧面状の凹入面をそれぞれ有しかつそれらの凹入面が上記埋設管に嵌め込まれた状態でその埋設管に固定される一対のサドル本体と、
    一方のサドル本体に設けられて上記埋設管の上記開口と同心状に配備される貫通孔部と、
    この貫通孔部の上記凹入面側の一端部に凹欠状に形成された環状のシール材収容凹部及びその貫通孔部の他端部に形成された雌ねじ部と、
    上記貫通孔部と上記埋設管の上記開口とに挿入される突出口部を有し、この突出口部に上記雌ねじ部にねじ込まれる雄ねじ部を有すると共に、この雄ねじ部の基部側にこの雄ねじ部よりも径大な頭部を備えたシリンダと、
    このシリンダの上記頭部に設けられて上記突出口部を介して上記埋設管の管路と連通され、かつフレキシブル管用継手が接続される接続口部と、
    上記シール材収容凹部に収容されてこのシール材収容凹部の表面と上記埋設管の上記開口の周縁部と上記突出口部の外周面とに密着される環状の第1シール材と、
    一方の上記サドル本体と上記シリンダの上記頭部との間に挟持されかつ外周部に雄ねじ部を有するワッシャと、
    このワッシャの上記雄ねじ部にねじ込まれる雌ねじ部と内周部に凹所を有する押付け部とを備えるナット体と、
    このナット体の上記凹所に保持されると共に上記ナット体に挿入されて上記接続口部に上記フレキシブル管用継手を介して接続された上記フレキシブル管を覆う波付外管の谷部に係合される突起を内周部に有するロックリングと、
    上記ワッシャに具備された座面と上記ロックリングの上記突起により押された上記波付外管の端部とによって挾圧されてそれらの座面と波付外管の端部とに密着する環状の第2シール材と、
    を有することを特徴とする埋設管用フレキシブル管分岐サドル。
  2. 一方の上記サドル本体の外側端面に形成された受面と上記ワッシャの内側端面に形成された押え面とにより挾圧されてそれらの受面と押え面とに密着される第3シール材を有する請求項1に記載した埋設管用フレキシブル管分岐サドル。
  3. 管壁に開口が開設された埋設管の両側に嵌め込まれる円弧面状の凹入面をそれぞれ有しかつそれらの凹入面が上記埋設管に嵌め込まれた状態でその埋設管に固定された一対のサドル本体と、
    一方のサドル本体に設けられて上記埋設管の上記開口と同心状に配備された貫通孔部と、
    この貫通孔部の上記凹入面側の一端部に凹欠状に形成された環状のシール材収容凹部及びその貫通孔部の他端部に形成された雌ねじ部と、
    上記貫通孔部と上記埋設管の上記開口とに挿入された突出口部を有し、この突出口部に上記雌ねじ部にねじ込まれた雄ねじ部を有すると共に、この雄ねじ部の基部側にこの雄ねじ部よりも径大な頭部を備えたシリンダと、
    このシリンダの上記頭部に設けられて上記突出口部を介して上記埋設管の管路と連通され、かつフレキシブル管用継手が接続された接続口部と、
    上記シール材収容凹部に収容されてこのシール材収容凹部の表面と上記埋設管の上記開口の周縁部と上記突出口部の外周面とに密着された環状の第1シール材と、
    一方の上記サドル本体と上記シリンダの上記頭部との間に挟持されかつ外周部に雄ねじ部を有するワッシャと、
    このワッシャの上記雄ねじ部にねじ込まれた雌ねじ部と内周部に凹所を有する押付け部とを備えたナット体と、
    このナット体の上記凹所に保持されていると共に上記ナット体に挿入されて上記接続口部に上記フレキシブル管用継手を介して接続された上記フレキシブル管を覆う波付外管の谷部に係合された突起を内周部に有するロックリングと、
    上記ワッシャに具備された座面と上記ロックリングの上記突起により押された上記波付外管の端部とによって挾圧されてそれらの座面と波付外管の端部とに密着された環状の第2シール材と、
    上記フレキシブル管を覆う被覆管と上記波付外管の他端部とに密着状態で外嵌合された防水カバーと、
    を有することを特徴とする分岐サドルを用いた埋設管とフレキシブル管との接続構造。
  4. 一方の上記サドル本体の外側端面に形成された受面と上記ワッシャの内側端面に形成された押え面とにより挾圧されてそれらの受面と押え面とに密着された第3シール材を有する請求項3に記載した分岐サドルを用いた埋設管とフレキシブル管との接続構造。
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