JPH10267782A - 水圧試験機能付き管継手構造及びそのパッキング - Google Patents

水圧試験機能付き管継手構造及びそのパッキング

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JPH10267782A
JPH10267782A JP7152997A JP7152997A JPH10267782A JP H10267782 A JPH10267782 A JP H10267782A JP 7152997 A JP7152997 A JP 7152997A JP 7152997 A JP7152997 A JP 7152997A JP H10267782 A JPH10267782 A JP H10267782A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッキングG1に水圧試験機能をもたせて、
直接に水圧を加え得るようにする。 【解決手段】 受口3にパッキングG1を介在して挿し
口4を嵌入し、押し輪5でパッキングG1を圧接した管
継手構造である。パッキングG1の内外周面にその全周
に亘る水路17、18が形成され、この両水路は水路1
3で連通している。受口3にはその上下対称に水路18
に開口する水路25が形成され、上側のその水路25に
開閉バルブ、下側の水路25に水圧ポンプを接続する。
パッキングG1の各水路17、18、13の空気抜き
後、バルブを閉めて、水路17、18、13内に水圧を
かけて試験を行う。このとき、水圧は受口3と挿し口4
を離す方向には働かない。このため、埋設前に試験を行
い得る。また、管外から試験を行い得るため、作業性も
よく、人が入れない小径管でも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、幹線水道管など
における水圧試験機能付き管継手構造及びそのパッキン
グに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図11に示すように、鉄管1の
内面にモルタルライニング層2を形成したモルタルライ
ニング管Aの継手部は、一方の管Aの受口3に他方の管
Aの挿し口4を挿し込み、その受口3内面と挿し口4外
面の間の全周囲にパッキングGを介在し、前記挿し口4
の外面に嵌めた押し輪5を、前記受口3のフランジ6に
ボルトナット7により所定トルクで締付け、その締付け
により、前記押し輪5の先端縁で前記パッキングGの端
面を押圧してパッキングGを受口3内面と挿し口4外面
の間に圧接した構造である。パッキングGの挿し口4へ
の嵌入時には挿し口4外周面及びパッキングGの内周面
に滑剤を塗布する。
【0003】この管継手構造において、施設後に水漏れ
が生じないように耐水圧試験が義務付けられている。そ
の従来の試験手段は、受口3内面と挿し口4外面との間
のパッキングGの内側に形成される空間Sに所定水圧を
印加して、パッキングG部分の漏水を測定しており、実
公昭60−15155号公報記載の技術がある。
【0004】この記載技術は、図11、12に示すよう
に、耐水弾性材からなる断面略L字形の環状シール部材
50、51を、上記空間Sの開口部における挿し口4の
先端面から端部内周面、及び受口3の奥端面52からこ
れより奥側の通常径の管内周面に沿ってそれぞれ当接被
覆し、この両シール部材50、51は挿し口先端面に接
当するフランジ部分50aおよび受口奥端段面52に接
当するフランジ部分51aがゴム磁石にて形成されて、
挿し口4および受口3の鉄管部分に磁気着できるように
なっている。両シール部材50、51の挿し口内周面に
接当する内壁部50bおよび受口内周面に接当する内壁
部51bにはそれぞれ複数本のピアノ線等の線材53、
54が円周方向に挿入されて、挿し口4および受口3の
内周面にそれ自身の弾性により添着する。
【0005】また、上記両環状シール部材50、51
は、その内壁部50b、51bにリップ57部分が当接
して密閉空間56を形成するゴム製環状シールバンド5
5を介して押圧装置59により押圧されている。この押
圧装置59は、環状枠58に径方向に進退できるよう螺
着されたボルト60と、シールバンド55に内嵌する周
方向複数割の環状をなす押当板61とからなり、前記ボ
ルト60の先端部が押当板61の内周に回転自在に連結
され、ボルト60の回転により押当板61が拡径してシ
ールバンド55を押圧するよう設けられている。62は
押当板61の回転を規制し、かつ拡径作用を案内する案
内保持部材である。
【0006】この構成の従来技術は、押圧装置59によ
り空間Sおよび密封空間56をシール部材50、51及
びシールバンド55を介して水密としたのち、図11に
示すように、給水タンク70から水圧ポンプ71により
ホース74を介してその空間S及び密封空間56に水を
送り込み、所定圧にしてその漏水を検査する。図中、7
2は開閉バルブ、73は水圧メータである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では以下
の問題がある。
【0008】 管Aは、鉄管1の内面にモルタルライ
ニング層2などを設けて防食層を形成しているが、空間
S、密封空間56を介してパッキングGに高水圧をかけ
るため、シール部材50、51のフランジ部50a、5
1aが、その磁気着に不備があると、この部位から浮い
て、モルタルライニング層2及びこの層2と鉄管1の間
に高圧水が浸入する恐れがあり、この浸水により、防食
層が破壊する恐れや、防食効果が損なわれる恐れがあ
る。これらの恐れをなくすには、シール部材50、51
の圧接などを確実にせねばならず、作業性の低下につな
がる。
【0009】 管Aの非埋設状態において、受口3と
挿し口4およびパッキングGからなる空間Sに高水圧が
かかると、挿し口端と受口奥端部が離間して、所定の間
隔維持に不都合を生じたり、接合(継手)部が離脱す
る。このため、このような従来の水圧試験では管路を地
中に埋設した後、接合部を固定状態に置き、図11のご
とく、管A内に水圧試験装置を持ち込んで水圧試験をし
なければならない。このとき、埋設後であるので必然的
に装置の持込み距離が長くなる。また、水圧試験の結
果、漏水箇所があれば管路の接合部を掘り起こして補修
しなければならず、過大な経済的な損失を被る。各接合
部における漏水箇所が多ければなおさらである。
【0010】 シール部材50、51及びシールバン
ド55などの水圧試験装置の取付けが不完全であると、
上記浸水やシール部材50、51とシールバンド55の
圧接部からの漏水により、所定の水圧試験ができない場
合がある。
【0011】 押圧装置59などの水圧試験器具の部
品点数も多く、これらを分割して竪坑や管路端開口部か
ら管A内に搬入して組立てなくてはならず、その作業に
多大な時間と労力を必要とする。
【0012】 接合管Aの口径が小さく、人が管A内
に入れない場合は、上記従来技術の使用は不可能であ
り、この場合には、上記と同様に、管路Aを埋設した
後、管路両端を蓋で閉塞して管路内に充水して加圧し、
接合部の漏水の有無を調べるのが一般的である。この水
圧試験の結果、漏水していれば、漏水箇所を探してから
掘削し、補修しなければならないので、上述以上に過大
な経済的損失を被る。
【0013】この発明は、以上のような従来の問題点を
解決し、挿し口端部および受口奥段部における管とライ
ニング層間の部分を特に保護する必要のある水圧試験装
置を用いなくても水圧試験ができるようにすることを課
題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、図11で示した押し輪5でパッキング
Gを受口3と挿し口4の間に圧接する管継手構造におい
て、パッキングの内外周面にその全周に亘る溝がそれぞ
れ形成されて、その両溝はパッキングを貫通する孔で連
通されており、前記受口、挿し口又はパッキングのいず
れかには、前記溝の少なくとも一方に通じる水供給路及
び空気排出路が設けられて、その供給路と排出路の溝へ
の両開口は管軸を中心にして反対側にある構成を採用し
たのである(請求項1)。
【0015】このように構成すれば、水供給路から水を
入れれば、その水によって溝及び連通孔内の空気が空気
排出路から外部に排出され、その排出終了後、空気排出
路を閉じて、溝内に所要の水圧を印加する。その水圧
は、内外の溝を介してパッキングの中程からパッキング
と受口内面の間及び挿し口外面の間に加わり、パッキン
グ部分の水密試験となる。このとき、水圧は受口と挿し
口が離れる方向には作用しないため、受口と挿し口の離
間の恐れはない。このため、地中に埋設した固定状態で
行う必要もない。
【0016】
【発明の実施の形態】上記の水供給路及び空気排出路の
具体的態様としては、上記受口外面から内面に貫通する
孔を形成し、その貫通孔の受口外面の開口には閉止栓を
設けたものを採用し得る(請求項2)。このようにすれ
ば、管外部から水圧をかけることができ、試験終了後
に、その閉止栓でその給排路を閉じて埋設する。
【0017】この場合に使用するパッキングとしては、
パッキングの内外周面にその全周に亘る溝がそれぞれ形
成されて、その両溝はパッキングを貫通する孔で連通さ
れており、かつ、両溝の両側には全周に亘って突条が形
成されている構成のものを採用するとよい(請求項
5)。このパッキングによれば、溝両側の突条が他の部
分に比べて受口内面及び挿し口外面に強く圧接されて、
溝が崩れるのを極力防ぐため、溝全周に水が円滑に至っ
て、水圧がパッキング全周に均一に印加される。このた
め、精度の高い水圧試験を行い得る。
【0018】上記水供給路及び空気排出路の他の具体的
態様としては、上記パッキングと一体に成形したパイプ
からなし、このパイプは、パッキングの外面から内部を
通って上記溝に連通するとともに、上記受口内面と挿し
口外面の間を通って、管内面又は外面に導びかれてお
り、その受口内面又は挿し口外面には前記パイプを嵌め
て管内面又は外面に導びく溝が形成されて、パイプの管
内面又は外面の導出端には閉止栓が設けられているもの
を採用し得る(請求項3)。このようにすれば、管(受
口及び挿し口)側に穴をあけることなく水圧をかけるこ
とができる。
【0019】この場合において、上記パイプを管外面に
導びいたときには、そのパイプを嵌める溝の開口部を、
断面半周以上の円周を有する形状として、その開口部に
上記閉止栓をねじ込むようにするとよい(請求項4)。
このようにすれば、受口又は挿し口に閉止栓を取付ける
ことができ、その取付け状態が安定化(確実化)する。
【0020】上記パイプ付パッキング(請求項6)は、
そのパイプがパッキング外面を膨出して形成されて、上
記押し輪の圧接端面側に導びかれたものであるとすると
よい(請求項7)。このようにすれば、パイプのおさま
りもよく、作業性のよいパッキングとし得る。
【0021】
【実施例】図1乃至図4に一実施例を示し、その実施例
のパッキングG1は、従来と同様の耐圧ゴムからなっ
て、一端部に押し輪当接部20、外周部にはテーパ部1
1及び環状に突出する外周丸部(突条)12、他端部に
は外周丸部(突条)14を形成し、内面19には、前記
丸部12、14に対応する部位に環状に突出する内周丸
部(突条)16、15を設けている。外周丸部12、1
4間および内周丸部16、15間には、それぞれ周方向
の環状かつ凹状外周水路(溝)18及び内周水路(溝)
17を有し、両水路18、17間を貫通する水路(孔)
13が周方向(等間隔)に複数ヶ所設けられている。
【0022】このパッキングG1は、図11で示した管
継手に従来と同様にして介装するが、受口3には受口3
外面からパッキングG1の外周水路18に向かって貫通
する受口水路25が受口3の上下対称位置に設けられて
いる。受口水路25の外面側には、環状パッキング38
を介在して栓37がねじ込まれて止水されており、通常
は外部からの土砂や水の浸入を防いでいる。栓37は頭
部回動用の六角凹部を有して図示しないハンドルで取り
付け、取り外し可能になっている(図4参照)。
【0023】このパッキングG1の介装状態において、
内外周水路17、18および水路13は図1のようにパ
ッキングG1が圧縮嵌入されても水路として確保されて
いる。この状態で、両栓37を外して、上側の受口水路
25に開閉バルブ(図5、符号39参照)を接続し、下
側の水路25には図11で示す給水装置のホース74を
接続する。この後、上方の受口水路25のバルブを開
け、下方の受口水路25から水圧ポンプ71により各水
路17、18に充水し、各水路内の空気が抜け終えたと
ころでバルブを閉める。
【0024】この充水で、挿し口4外周面と受口3内周
面との間の空間部に圧縮嵌入されたパッキングG1によ
る接合部における受口3、挿し口4間の水密保持性能を
容易に試験することができる。すなわち、管接合手順の
一つであるパッキングの挿入状態を利用して試験をし得
る。この水圧試験は、水圧ポンプ71を駆動して規定の
水圧まで加圧する。
【0025】水圧ポンプ71で加圧すると、該水圧は内
外周水路17、18に接する受口3内周面、挿し口4外
周面および丸部12、14と16、15方向側に等分布
に加わるので、水圧による接合部の抜け方向の力は作用
しない。水圧試験に異状がなければ、上受口水路25の
バルブと下受口水路35のホース接続を外す。これによ
り、水路17、18、13内の水が下受口水路25から
排出される。このとき、水路25を介し水路17等内に
圧縮空気を導入して水を確実に排出することもできる。
この後、栓37を上下の受口水路25に取り付けると水
圧試験は完了する。そして管Aを埋設する。
【0026】図5乃至図7に他の実施例を示し、上記実
施例とは、パッキングGに空気排出路及び水供給路用の
パイプをそれぞれ設け、受口3内面には、そのパイプの
嵌合溝を形成した点が異なる。このため、上記受口3の
水路25はなくなる。
【0027】すなわち、この実施例のパッキングG2
は、上記実施例のパッキングG1の外周テーパ部11の
テーパ方向に断面が半円以上の直状突条30を周方向対
称に一対設けている。このテーパ部11から膨出した突
条30は中心が空洞となって水路13aが形成され、こ
の水路13aは丸部12手前からパッキングG2内に潜
って水路13に至っている。すなわち、突条30及び水
路13aによって上記パイプが形成されている。その突
条30は押し輪当接部20の手前で消滅しており、この
消滅段部30a手前の外周面11には栓37の外径に相
当する円弧面37aが形成されている。
【0028】受口3の内周面のパッキングG2の突条3
0に対向する部位には、フランジ6の基部から内側に向
かって突条30の断面形状の円弧状嵌入用溝(嵌め合い
用溝)32が形成されている。この溝32のフランジ6
側開口端には栓37のねじ溝(めねじ)37bが形成さ
れている。このとき、図7(b)(d)に示すように、
突条30(溝32)の断面形状は同等で半周以上の円周
を有するため、栓37は溝32のねじ部37bに外れる
ことなくねじ込み得る。また、溝32の開口幅は突条3
0の断面外径よりわずかに小さく設定されているが、突
条30は溝32に弾性変形して嵌入し得る。嵌入後は、
この嵌合により、水路13aが閉じることはない。押し
輪5にはホース74の貫通孔34を形成しておく。
【0029】栓37には止水杆37cを設け、この杆3
7cが水路13a内に嵌入することにより水密性が担保
される。止水杆37cに代えて上述のパッキング38を
採用してもよく、また、その両者37c、38を併用す
ることもできる。
【0030】この実施例の水圧試験は、上述と同様に、
栓37を外して、上側の水路13a(パイプ)に開閉バ
ルブ39を接続し、下側の水路13a(パイプ)に給水
装置を接続する。この後、水路13、17、18、13
a内の空気を抜き、バルブ39を閉じて、水圧試験を行
う。
【0031】図8乃至図10にさらに他の実施例を示
し、上記実施例とはパイプを受口3と挿し口4の空間S
側に導びいた点が異なる。すなわち、パッキングG3の
前面からパイプ40を一体成形により形成し、そのパイ
プ40内を水路13aとするとともに、開口部に栓37
のねじ込み溝(めねじ)40aを形成する。このめねじ
40aはパイプ40に直接に形成してもよいが、ナット
などの別ものを嵌入固着してもよい。栓37は止水杆3
7c付きでも無しでもよく、パッキング38の介在も自
由である。水路13a内には適宜に補強管を全長又は部
分的に挿入するとよい。この補強管は、インナート成形
による挿入が好ましく、鋼、プラスチックなどの種々の
材料を採用し得る。
【0032】受口3の内面にはそのパイプ40が嵌入す
る溝42が形成されており、上述の突条30と同様に、
パイプ40の断面径より溝42の断面径がわずかに小さ
く設定されて、水路13aが閉じることがない。
【0033】因みに、図8の接合状態にするには、従来
と同様に、挿し口4の外周に押し輪5を預け(嵌め)、
受口3の内周面にはパッキングG3を該パッキングのパ
イプ40を溝42内に嵌合させた状態で預け、挿し口4
の外周面とパッキング内周面に滑剤を塗布し、挿し口4
を受口3内に預けたパッキングG3内に押し込み、押し
輪5の端部を押し輪当接部20に当接させ、ボルトナッ
ト7を規定トルクまで締め付ける。
【0034】この実施例は、管Aの口径が大きく、人が
入ることができるものの場合に採用し得て、その水圧試
験は、上述と同様に、栓37を外して、上側の水路13
aに開閉バルブ39を接続し、下側の水路13aに給水
装置を接続する。この後、水路13、17、18、13
a内の空気を抜き、バルブ39を閉じて、水圧試験を行
う。
【0035】なお、図5に示した実施例において、水路
13aは同図鎖線のごとくパッキングG2内を貫通する
ものでもよいが、この場合は、水路13aが圧接によっ
て閉塞しないことが必要である。また、突条30とせず
に、図8の実施例のように一端のみがパッキングG2に
接続したパイプともし得る。溝32、42は挿し口4側
に形成したものとし得る。このとき、突条30、パイプ
40も挿し口側となる。突条30、パイプ40の断面形
状は、丸形にかぎらず、三角形、四角形などと任意であ
る。このとき、溝32、42の断面全域を塞ぐ形状とす
ることが好ましい。
【0036】
【発明の効果】この発明は以上のように構成し、パッキ
ングに水圧試験機能を付加したもので、水圧試験の際、
充水圧が挿し口と受口の離間方向には作用せず、該試験
により両者が離間することが無く、通常の配管作業の管
接合直後に、且つ非埋設状態で接合部の水圧試験をする
ことができる。非埋設状態で試験を行い得ることは、万
一、水圧試験で接合部に不備があっても、その場で接合
のやり直しすることができ、従来技術のように、埋設後
に漏水箇所の補修の為に再掘削を必要としないので、作
業工数や費用が軽減できる。
【0037】また、パッキングに直接に水圧をかけ、挿
し口と受口の隙間全周を閉塞して水圧試験をすることが
ないので、隙間を閉塞する手段などを具備した試験装置
の別途搬入や組立てを必要とせず、パッキングの水路
(溝)に水圧ポンプを接続するだけで、試験を行うこと
ができて、作業性がよいうえに、試験水圧によりモルタ
ルライニング層の破壊や剥離および同層の背面に水が浸
透することが皆無であり、ライニング層の欠損や防食性
能を損なうことが無い。さらに、充水量も少なくてすむ
ため、給水タンクは小型でもよい。
【0038】管の外側から充水するものであれば、小径
管においても、従来のように、管路端を閉塞して充水し
た後、水圧試験をする必要もなく、接合直後に水圧試験
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る管継手構造の一実施例の要部拡
大断面図
【図2】同実施例のパッキングの斜視図
【図3】同パッキングの上半分切断正面図
【図4】図1の要部拡大図
【図5】他の実施例の要部拡大図
【図6】同実施例のパッキングの上半分切断正面図
【図7】(a)は同実施例の要部拡大切断正面図、
(b)は同(a)の左切断側面図、(c)は同(a)の
受口部分のみの切断正面図、(d)は同(a)のパッキ
ング部分のみの左側面図
【図8】他の実施例の要部拡大図
【図9】同実施例のパッキングの上半分切断正面図
【図10】(a)は図8のX−X線断面図、(b)はパ
ッキングの要部拡大断面図
【図11】従来例の断面図
【図12】同従来例の要部拡大図
【符号の説明】
A 接合管 G、G1、G2、G3 パッキング 1 鉄管 2 モルタルライニング層 3 受口 4 挿し口 5 押し輪 6 フランジ 7 ボルトナット 12、14、15、16 丸部(突条) 13 水路(連通孔) 13a 水路 17、18 水路(溝) 25 受口側水路 30 突条(パイプ) 32、42 受口側嵌入溝 37 栓 39 空気抜き開閉バルブ 40 パイプ 71 水圧ポンプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の管Aの受口3に他方の管Aの挿し
    口4を挿し込み、その受口3内面と挿し口4外面の間の
    全周囲にパッキングG1、G2、G3を介在し、前記挿
    し口4の外面に嵌めた押し輪5を、前記受口3のフラン
    ジ6にボルトナット7により締付け、その締付けによ
    り、前記押し輪5の先端縁で前記パッキングの端面を押
    圧してパッキングを受口内面と挿し口外面の間に圧接し
    た管継手構造において、 上記パッキングの内外周面にその全周に亘る溝17、1
    8がそれぞれ形成されて、その両溝17、18はパッキ
    ングを貫通する孔13で連通されており、上記受口3、
    挿し口4又はパッキングのいずれかには、前記溝の少な
    くとも一方に通じる水供給路25、13a及び空気排出
    路25、13aが設けられて、その供給路と排出路の前
    記溝への両開口は管軸を中心にして反対側にあることを
    特徴とする水圧試験機能付き管継手構造。
  2. 【請求項2】 上記水供給路及び空気排出路を、上記受
    口外面から内面に貫通する孔25で形成し、その孔25
    の受口3外面の開口には閉止栓37を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の水圧試験機能付き管継手構造。
  3. 【請求項3】 上記水供給路及び空気排出路を、上記パ
    ッキングと一体に成形したパイプ30、40からなし、
    このパイプは、パッキングG2、G3の外面から内部を
    通って上記溝17、18に連通するとともに、上記受口
    内面と挿し口外面の間を通って、管A内面又は外面に導
    びかれており、その受口内面又は挿し口外面には前記パ
    イプを嵌めて管内面又は外面に導びく溝32、42が形
    成されて、パイプの管内面又は外面の導出端には閉止栓
    37が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    水圧試験機能付き管継手構造。
  4. 【請求項4】 上記パイプを管外面に導びいた場合に
    は、そのパイプ30を嵌める溝32の開口部を、断面半
    周以上の円周を有する形状として、その開口部に上記閉
    止栓37をねじ込むようにしたことを特徴とする請求項
    3記載の水圧試験機能付き管継手構造。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の水圧試験機能付き管継手
    構造に使用する上記パッキングG1、G2、G3であっ
    て、そのパッキングの内外周面にその全周に亘る溝1
    7、18がそれぞれ形成されて、その両溝17、18は
    パッキングを貫通する孔13で連通されており、かつ、
    両溝17、18の両側には全周に亘って突条12、1
    4、15、16が形成されていることを特徴とするパッ
    キング。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4記載の水圧試験機能付き
    管継手構造に使用する請求項5記載のパッキングG2、
    G3であって、上記水供給路及び空気排出路をなすパイ
    プ30、40をパッキングと一体成形により成し、この
    パイプは、パッキングの外面から内部を通って上記パッ
    キング内外面の溝に連通していることを特徴とするパッ
    キング。
  7. 【請求項7】 上記パイプ30がパッキングG2外面を
    膨出して形成されて、上記押し輪5の圧接端面側に導び
    かれたものであることを特徴とする請求項6記載のパッ
    キング。
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