JP3878423B2 - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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    • B60R2022/4661Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up characterised by fluid actuators, e.g. pyrotechnic gas generators comprising venting means, e.g. for avoiding overpressure in case of fire or for allowing return motion with energy absorption

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の緊急時にウエビングの緩みを除去するプリテンショナ機構及び車両の緊急時にウエビングによる乗員への荷重を一定量以下に制限するフォースリミッタ機構を備えたウエビング巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウエビング巻取装置においては、衝突等による車両の緊急時にウエビングの緩みを除去するプリテンショナ機構を備えたものがある。
【0003】
このようなプリテンショナ機構のうち、例えば、所謂ラック&ピニオン方式のものを備えたウエビング巻取装置では、ウエビングを巻き取る巻取軸にピニオンが連結されており、ピニオンは巻取軸と常に一体に回転する。また、ピニオンの近傍には略筒状のシリンダが設けられており、シリンダ内には車両の緊急時にガスが供給される。
【0004】
シリンダ内にはピストンが移動可能に設けられており、ピストンの下部には嵌合部が設けられている。嵌合部はシリンダの内壁に略嵌合されており、車両の緊急時にはピストンが嵌合部の下方から上記ガスの圧力を受けてシリンダ内を上昇する。また、ピストンの上部にはラックが設けられており、ピストンが上昇されることで、ラックがピニオンに歯合してピニオンをウエビング巻取方向へ回転させる。これにより、車両の緊急時には巻取軸にウエビングが巻き取られ、ウエビングの緩みが除去される構成である。
【0005】
さらに、上記ウエビング巻取装置には、車両の緊急時にウエビングによる乗員への荷重を一定量以下に制限するフォースリミッタ機構を備えたものがある。
【0006】
このようなフォースリミッタ機構では、例えばエネルギー吸収部材を備えており、車両の緊急時にウエビングへの乗員の荷重によりエネルギー吸収部材が変形することで、巻取軸がウエビング引出方向へ回転される。これにより、車両の緊急時には巻取軸からウエビングが引き出され、ウエビングによる乗員への荷重が一定量以下に制限される構成である。
【0007】
しかしながら、このようなウエビング巻取装置では、フォースリミッタ機構が作動する際に巻取軸がウエビング引出方向へ回転されるため、これに伴いピニオンがウエビング引出方向へ回転されて、ラックを介してピストンがシリンダ内を下降される。このため、シリンダ内(嵌合部の下方)のガスの圧力が上昇して、ピストンの下降が阻害され、これにより、ラック及びピニオンを介して巻取軸のウエビング引出方向への回転が阻害されて、ウエビングの引き出しが阻害される。
【0008】
したがって、図12に示す如く、所謂フォースリミッタ荷重(車両の緊急時にウエビングが引き出されるための荷重に等しい)は、エネルギー吸収部材が変形するための荷重に、シリンダ内のガスの圧力(ピストンの下降により上昇された圧力)による荷重(図12のAの部分の荷重)が追加されたものとなる。これにより、フォースリミッタ荷重の設定の自由度が狭くなるという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、フォースリミッタ荷重の設定の自由度を広げることができるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のウエビング巻取装置は、ウエビングを巻き取る巻取軸と、略筒状とされたシリンダと前記シリンダ内に前記巻取軸と係合しない状態で設けられると共に前記シリンダの内壁に略嵌合された嵌合部が設けられたピストンとを有し、車両の緊急時にガスを前記シリンダ内の前記嵌合部一側に供給することで前記ピストンを前記ガスの圧力によって他側へ移動させて前記ウエビングを巻き取る方向へ前記巻取軸を回転させるプリテンショナ機構と、変形可能なエネルギー吸収部材を有し、車両の緊急時に前記ウエビングへの乗員の荷重により前記エネルギー吸収部材を変形させることで前記ウエビングを引き出す方向へ前記巻取軸を回転させて前記ピストンを一側へ移動させるフォースリミッタ機構と、を備えたウエビング巻取装置において、前記ピストンに設けられ、前記ガスを前記嵌合部の一側から他側へ排出可能なガス抜き孔と、前記ガス抜き孔に対応して設けられ、通常は前記ガス抜き孔を略閉塞し、前記プリテンショナ機構により前記ピストンが他側へ移動される際には前記ガス抜き孔を略閉塞した状態を維持し、前記フォースリミッタ機構により前記ピストンが一側へ移動される際には前記ガス抜き孔を開放する閉塞手段と、を備え、前記閉塞手段は、前記ガス抜き孔に挿入されて前記ガス抜き孔を略閉塞可能とされたキャップと前記嵌合部他側に接触されることで前記キャップによる前記ガス抜き孔の略閉塞の解除を阻止可能とされたリテーナとを有し、かつ、通常は前記リテーナが前記嵌合部他側に接触されると共に前記キャップが前記ガス抜き孔を略閉塞し、前記プリテンショナ機構により前記ピストンが他側へ移動される際には前記リテーナが前記嵌合部によって他側へ押圧移動されることで前記リテーナによって前記キャップが前記ガス抜き孔を略閉塞した状態を維持し、前記フォースリミッタ機構により前記ピストンが一側へ移動される際には前記リテーナが前記嵌合部より他側へ取り残されることで前記キャップによる前記ガス抜き孔の略閉塞が解除される、ことを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載のウエビング巻取装置では、プリテンショナ機構が設けられており、車両の緊急時にガスがシリンダ内(ピストンの嵌合部一側)に供給される。ここで、ピストンのガス抜き孔は通常閉塞手段によって略閉塞されているため、シリンダ内のガスがガス抜き孔から排出されることがなく、これにより、ガスの圧力によってピストンが他側への移動を開始する。さらに、ピストンが他側へ移動される際には、閉塞手段によるガス抜き孔の略閉塞が維持されるため、ピストンの他側への移動が維持され、これにより、巻取軸がウエビングを巻き取る方向へ回転される。したがって、車両の緊急時には巻取軸にウエビングが巻き取られ、ウエビングの緩みが除去される。
【0012】
さらに、請求項1に記載のウエビング巻取装置では、フォースリミッタ機構が設けられており、車両の緊急時にウエビングへの乗員の荷重によりエネルギー吸収部材が変形されることで、巻取軸がウエビングを引き出す方向へ回転される。これにより、車両の緊急時には巻取軸からウエビングが引き出され、ウエビングによる乗員への荷重が一定量以下に制限される。
【0013】
ここで、フォースリミッタ機構では、巻取軸がウエビングを引き出す方向へ回転されることで、ピストンが一側へ移動される。このようにピストンが一側へ移動される際には、閉塞手段がピストンのガス抜き孔を開放するため、シリンダ内(嵌合部の一側)のガスがガス抜き孔から排出される。したがって、シリンダ内のガスによってピストンの一側への移動が阻害されてウエビングの引き出しが阻害されることを防止することができる。
【0014】
このため、フォースリミッタ荷重(車両の緊急時にウエビングが引き出されるための荷重)をエネルギー吸収部材が変形するための荷重のみによって決定することができ、これにより、フォースリミッタ荷重の設定の自由度を広げることができる。
【0021】
さらに、閉塞手段が、ガス抜き孔を略閉塞可能とされたキャップと、嵌合部他側に接触されることでキャップによるガス抜き孔の略閉塞の解除を阻止可能とされたリテーナと、を有しており、通常リテーナが嵌合部他側に接触されると共にキャップがガス抜き孔を略閉塞している。
【0022】
ここで、プリテンショナ機構によりピストンが他側へ移動される際には、リテーナが嵌合部によって他側へ押圧移動されることで、リテーナによってキャップがガス抜き孔を略閉塞した状態を維持することができる。
【0023】
さらに、フォースリミッタ機構によりピストンが一側へ移動される際には、ウエビングへの乗員の荷重が巻取軸を介してピストンに伝達されるため、ピストンの一側への移動速度の方がリテーナの一側への移動速度に比し速く、これにより、リテーナが嵌合部より他側へ取り残されることで、キャップによるガス抜き孔の略閉塞が解除されてガス抜き孔を開放することができる。
【0024】
したがって、閉塞手段として例えば電気的にガス抜き孔を略閉塞または開放させる閉塞装置を使用する必要がなく、閉塞手段を簡単な構成にすることができる。
【0025】
請求項2に記載のウエビング巻取装置は、請求項1に記載のウエビング巻取装置において、前記フォースリミッタ機構により前記ピストンが一側へ移動される際に前記シリンダの内壁と前記閉塞手段との間に摩擦が生じることを特徴としている。
【0026】
請求項2に記載のウエビング巻取装置では、フォースリミッタ機構によりピストンが一側へ移動される際にシリンダの内壁と閉塞手段との間に摩擦が生じるため、閉塞手段を確実にガス抜き孔より他側へ取り残させることができ、これにより、ガス抜き孔を確実に開放することができる。
【0027】
また、これに伴いプリテンショナ機構によりピストンが他側へ移動される際にシリンダの内壁と閉塞手段との間に摩擦が生じる場合でも、この摩擦に拘らず閉塞手段が嵌合部によって他側へ押圧移動される。このため、プリテンショナ機構によりピストンが他側へ移動される際には、依然として閉塞手段がガス抜き孔を略閉塞した状態を維持することができる。
【0028】
請求項3に記載のウエビング巻取装置は、請求項1または請求項2に記載のウエビング巻取装置において、前記ガス抜き孔及び閉塞手段に対応して設けられ、通常は前記ガス抜き孔と前記閉塞手段との間に介在されて前記ガス抜き孔を密閉し、前記プリテンショナ機構により前記ピストンが他側へ移動される際には前記ガス抜き孔と前記閉塞手段との間に介在された状態が維持されて前記ガス抜き孔を密閉した状態を維持し、前記フォースリミッタ機構により前記ピストンが一側へ移動される際には前記ガス抜き孔と前記閉塞手段との間への介在が解除されて前記ガス抜き孔を開放するシール部材を備えたことを特徴としている。
【0029】
請求項3に記載のウエビング巻取装置では、通常はシール部材がガス抜き孔と閉塞手段との間に介在されてガス抜き孔を密閉するため、ピストンの他側への移動を確実に開始させることができる。
【0030】
また、プリテンショナ機構によりピストンが他側へ移動される際には、例えばシール部材が閉塞手段及びピストンと一体に他側へ移動されることで、シール部材がガス抜き孔と閉塞手段との間に介在された状態が維持される。これにより、シール部材がガス抜き孔を密閉した状態が維持され、ピストンの他側への移動を確実に維持することができる。
【0031】
さらに、フォースリミッタ機構によりピストンが一側へ移動される際には、例えば閉塞手段がガス抜き孔の他側へ取り残されることで、ガス抜き孔と閉塞手段との間へのシール部材の介在が解除されて、ガス抜き孔が開放される。これにより、依然としてシリンダ内のガスをガス抜き孔から排出することができる。
【0032】
請求項4に記載のウエビング巻取装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のウエビング巻取装置において、通常及び前記プリテンショナ機構により前記ピストンが他側へ移動される際は前記ガス抜き孔に挿入部材が挿入され、前記フォースリミッタ機構により前記ピストンが一側へ移動される際は前記挿入部材が前記ガスの圧力により前記ガス抜き孔から排出される、ことを特徴としている。
【0033】
請求項4に記載のウエビング巻取装置では、通常及びプリテンショナ機構によりピストンが他側へ移動される際は、ガス抜き孔に挿入部材が挿入されているため、シリンダ内のガスがガス抜き孔から排出されることを一層抑制でき、これにより、ピストンの他側への移動力が低下することを防止できる。
【0034】
また、フォースリミッタ機構によりピストンが一側へ移動される際には、挿入部材がガスの圧力によりガス抜き孔から排出されるため、依然としてシリンダ内のガスをガス抜き孔から排出することができる。
【0035】
請求項5に記載のウエビング巻取装置は、請求項4に記載のウエビング巻取装置において、前記ガス抜き孔は屈曲する屈曲部を有すると共に前記挿入部材は弾性を有し、かつ、通常及び前記プリテンショナ機構により前記ピストンが他側へ移動される際は前記屈曲部に前記挿入部材が屈曲された状態で挿入される、ことを特徴としている。
【0036】
請求項5に記載のウエビング巻取装置では、通常及びプリテンショナ機構によりピストンが他側へ移動される際は、ガス抜き孔の屈曲部に弾性を有する挿入部材が屈曲された状態で挿入されている。このため、通常の状態及びプリテンショナ機構によりピストンが他側へ移動される際にて、挿入部材がガス抜き孔を良好に閉塞することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10の概略構成が側面図にて示されている。
【0038】
ウエビング巻取装置10は、フレーム12を備えており、フレーム12は車両に固定されている。フレーム12には巻取軸14が回転可能に支持されており、巻取軸14にはウエビング16が巻き取られている。
【0039】
また、ウエビング巻取装置10は、ラック&ピニオン方式によるプリテンショナ機構18を備えており、巻取軸14の一端にはピニオン20が連結されている。ピニオン20は巻取軸14と常に一体となって回転し、これにより、ウエビング16の巻き取りまたは引き出しが行われる。
【0040】
フレーム12には、シリンダ22が固定されている。シリンダ22は略円筒状に形成されており、シリンダ22の上端側はピニオン20の近傍で開口している。シリンダ22の下端側(反ピニオン20側)には、ガス供給口(図示省略)が設けられると共に、ガス供給口にはガス発生装置(図示省略)が接続されており、衝突等による車両の緊急時には、ガス発生装置が発生したガスがガス供給口からシリンダ22内に供給される。
【0041】
シリンダ22内には略円柱状のピストン24が設けられており、ピストン24はシリンダ22内を移動可能とされている。ピストン24の下端(反ピニオン側端部)近傍には円盤状の嵌合部26が形成されており、嵌合部26はシリンダ22の内壁に略嵌合されている。ここで、ガス供給口は嵌合部26の下方側(反ピニオン側)に配置されており、シリンダ22内にガスが供給されると、後に詳細に説明する如く、ピストン24の下端及び嵌合部26等がこのガスの圧力を受けて、ピストン24が図1の矢印Aの方向へ上昇する。
【0042】
ピストン24の下部(嵌合部26の下方)には、樹脂製のOリング28が嵌合されており、Oリング28はシリンダ22の内壁に密着している。これにより、ガス供給口からのガスが嵌合部26とシリンダ22の内壁との隙間から嵌合部26の上方へ抜けることが防止されている。
【0043】
ピストン24の下部には、ガス抜き孔30が形成されている。ガス抜き孔30は、ピストン24の下端から嵌合部26上方へ連通しており、これにより、ガス供給口からのガスをガス抜き孔30を介して嵌合部26の下方から上方へ排出可能とされている。
【0044】
ピストン24の上部には、ラック32が設けられている。このラック32はピニオン20に対応しており、ピストン24が図1の矢印Aの方向へ上昇すると、ラック32がピニオン20に歯合する。これにより、ピニオン20を介して巻取軸14がウエビング16を巻き取る方向(図1の矢印Bの方向)へ回転されて、ウエビング16が巻取軸14に巻き取られる構成である。
【0045】
さらに、ウエビング巻取装置10は、フォースリミッタ機構(図示省略)を備えており、フォースリミッタ機構はエネルギー吸収部材(図示省略)を有している。車両の緊急時には、ウエビング16への乗員の荷重によりエネルギー吸収部材が変形され、これにより、巻取軸14がウエビング16を引き出す方向(図1の矢印Dの方向)へ回転される。このため、ウエビング16が巻取軸14から引き出されると共に、ピニオン20及びラック32を介してピストン24が図1の矢印Cの方向へ下降される構成である。
【0046】
また、シリンダ22内には、リテーナとしても機能する閉塞手段としてのスライダ34が設けられている。スライダ34は上記ガス抜き孔30に対応しており、スライダ34は通常ピストン24の嵌合部26上に載置されることでガス抜き孔30を略閉塞している。このため、車両の緊急時にプリテンショナ機構18によりガスがシリンダ22内に供給されると、シリンダ22内のガスがガス抜き孔30から排出されることがなく、これにより、ガスの圧力によってピストン24が上昇を開始する。
【0047】
このようにピストン24が上昇される際には、図2に示す如く、スライダ34が嵌合部26に押し上げられてピストン24と一体に上昇される。これにより、スライダ34によるガス抜き孔30の略閉塞が維持されて、ピストン24の上昇が維持される。
【0048】
一方、フォースリミッタ機構によりピストン24が下降される際には、ウエビング16への乗員の荷重が巻取軸14、ピニオン20及びラック32を介してピストン24に伝達されるため、ピストン24の下降速度の方がスライダ34の自由落下による下降速度に比し速くなる。これにより、図3に示す如く、スライダ34がガス抜き孔30より上方へ取り残されて、ガス抜き孔30が開放される。
【0049】
また、フォースリミッタ機構によりピストン24が下降される際には、シリンダ22内のガスがガス抜き孔30から排出されて後記シール部材36を介してスライダ34に吹き付けられることで、シリンダ22の内壁とスライダ34との間に摩擦が生じる構成とされている。このため、フォースリミッタ機構によりピストン24が下降される際には、スライダ34が確実にガス抜き孔30より上方へ取り残される。
【0050】
さらに、シリンダ22内には、ガス抜き孔30及びスライダ34に対応してキャップとしても機能する樹脂製のシール部材36が設けられている。シール部材36は、通常ガス抜き孔30とスライダ34との間に介在されて、ガス抜き孔30を密閉している。
【0051】
図2に示す如く、プリテンショナ機構18によりピストン24が上昇される際には、シール部材36がスライダ34及びピストン24と一体に上昇されることで、シール部材36がガス抜き孔30とスライダ34との間に介在された状態が維持されて、シール部材36がガス抜き孔30を密閉した状態が維持される。
【0052】
図3に示す如く、フォースリミッタ機構によりピストン24が下降される際には、スライダ34がガス抜き孔30の上方へ取り残されることで、ガス抜き孔30とスライダ34との間へのシール部材36の介在が解除されて、ガス抜き孔30が開放される構成である。
【0053】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0054】
以上の構成のウエビング巻取装置10では、プリテンショナ機構18が設けられており、車両の緊急時にはガス発生装置(図示省略)によるガスがガス供給口(図示省略)からシリンダ22内(ピストン24の嵌合部26下方側)に供給される。ここで、通常はスライダ34が嵌合部26上に載置されることで、ピストン24のガス抜き孔30がスライダ34によって略閉塞されている。このため、シリンダ22内のガスがガス抜き孔30から排出されることがなく、これにより、ガスの圧力によってピストン24が図1及び図2の矢印Aの方向(ピニオン20側)へ上昇を開始する。
【0055】
さらに、図2に示す如く、ピストン24が上昇される際には、スライダ34が嵌合部26に押し上げられてピストン24と一体に上昇されることで、スライダ34によるガス抜き孔30の略閉塞が維持される。このため、ピストン24の上昇が維持され、これにより、ラック32及びピニオン20を介して巻取軸14がウエビング16を巻き取る方向(図1の矢印Bの方向)へ回転される。したがって、車両の緊急時には巻取軸14にウエビング16が巻き取られ、ウエビング16の緩みが除去される。
【0056】
さらに、ウエビング巻取装置10では、フォースリミッタ機構(図示省略)が設けられており、車両の緊急時にはウエビング16への乗員の荷重によりエネルギー吸収部材(図示省略)が変形されることで、巻取軸14がウエビングを引き出す方向(図1の矢印Dの方向)へ回転される。これにより、車両の緊急時には巻取軸14からウエビング16が引き出され、ウエビング16による乗員への荷重が一定量以下に制限される。
【0057】
ここで、フォースリミッタ機構では、巻取軸14がウエビング16を引き出す方向へ回転されることで、ピニオン20及びラック32を介してピストン24が図1及び図2の矢印Cの方向(反ピニオン20側)へ下降される。このようにピストン24が下降される際には、ウエビング16への乗員の荷重が巻取軸14、ピニオン20及びラック32を介してピストン24に伝達されるため、ピストンの下降速度の方がスライダ34の自由落下による下降速度に比し速い。これにより、図3に示す如く、スライダ34がガス抜き孔30より上方へ取り残されてガス抜き孔30が開放され、このため、シリンダ22内(嵌合部26の下方)のガスがガス抜き孔30から排出される。したがって、シリンダ22内のガスによってピストン24の下降が阻害されてウエビング16の引き出しが阻害されることを防止することができる。
【0058】
このため、フォースリミッタ荷重(車両の緊急時にウエビング16が引き出されるための荷重)をエネルギー吸収部材が変形するための荷重のみによって決定することができ、これにより、フォースリミッタ荷重の設定の自由度を広げることができる。
【0059】
さらにここで、フォースリミッタ機構によりピストン24が下降される際には、シリンダ22内のガスがガス抜き孔30から排出されてシール部材36を介してスライダ34に吹き付けられることで、シリンダ22の内壁とスライダ34との間に摩擦が生じる。このため、スライダ34を確実にガス抜き孔30より上方へ取り残させることができ、これにより、ガス抜き孔30を確実に開放することができる。
【0060】
また、プリテンショナ機構18によりピストン24が上昇される際にシリンダ22の内壁とスライダ34との間に摩擦が生じても、この摩擦に拘らずスライダ34が嵌合部26に押し上げられる。このため、プリテンショナ機構18によりピストン24が上昇される際には、依然としてスライダ34がガス抜き孔30を略閉塞した状態を維持することができる。
【0061】
さらに、閉塞手段として上述のスライダ34を使用すればよいため、例えば電気的にガス抜き孔を略閉塞または開放させる閉塞装置を使用する必要がなく、閉塞手段を簡単な構成にすることができる。
【0062】
さらにまた、通常はシール部材36がガス抜き孔30とスライダ34との間に介在されてガス抜き孔30を密閉するため、ピストン24の上昇を確実に開始させることができる。
【0063】
また、図2に示す如く、プリテンショナ機構18によりピストン24が上昇される際には、シール部材36がスライダ34及びピストン24と一体に上昇されることで、シール部材36がガス抜き孔30とスライダ34との間に介在された状態が維持される。これにより、シール部材36がガス抜き孔30を密閉した状態が維持され、ピストン24の上昇を確実に維持することができる。
【0064】
さらに、図3に示す如く、フォースリミッタ機構によりピストン24が下降される際には、スライダ34がガス抜き孔30の上方へ取り残されることで、ガス抜き孔30とスライダ34との間へのシール部材36の介在が解除されて、ガス抜き孔30が開放される。これにより、依然としてシリンダ22内のガスをガス抜き孔30から排出することができる。
【0065】
なお、本実施の形態では、閉塞手段としてスライダ34を使用した構成としたが、閉塞手段として例えば電気的にガス抜き孔を略閉塞または開放させる閉塞装置を使用した構成にしてもよい。
【0066】
また、本実施の形態では、シール部材36をスライダ34と別体にしてシール部材36をガス抜き孔30とスライダ34との間に介在させた構成としたが、シール部材をスライダと一体にしてシール部材をガス抜き孔とスライダとの間に介在させた構成にしてもよい。
【0067】
[第2の実施の形態]
図4には、本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置10の概略構成が右側面図にて示されている。
【0068】
ウエビング巻取装置10は、上記第1の実施の形態とほぼ同様であるが、以下の点で異なっている。
【0069】
図8の(A)及び(B)に示す如く、ピストン24の嵌合部26より上側のラック32は、ピストン24の略右側に設けられて断面略矩形状とされている。
【0070】
ピストン24下部のガス抜き孔30は、ピストン24の下端右部からラック32の左側面下部へ連通しており、ガス抜き孔30の嵌合部26上側の開口30A近傍は、所定角度(本実施の形態では90°)に屈曲されて屈曲部30Bが形成されている。また、このガス抜き孔30は、開口30Aにおいて他の部位より拡径されている。
【0071】
ピストン24の下部には、連通孔52が形成されており、連通孔52は、ピストン24の下端左部から嵌合部26の上面左部へ連通すると共に、ガス抜き孔30より径が小さくされており、ガス供給口からのガスが連通孔52を介して嵌合部26の下方から上方へ排出される。
【0072】
ガス抜き孔30の開口30Aは、挿入部材としても機能する閉塞手段を構成するキャップ54によって閉塞されている(図5、図6及び図9参照)。キャップ54は、例えばポリアセタール樹脂製とされており、左側の大径部54Aと右側の小径部54Bとが一体にされた構成とされている。大径部54Aは、短尺円柱状とされて開口30Aに嵌合される一方、小径部54Bは、大径部54Aより小径の短尺円柱状とされてガス抜き孔30の開口30A隣接部位に嵌合されている。
【0073】
ガス抜き孔30の屈曲部30Bには、挿入部材としての円柱状のゴムパッキン56が略嵌合された状態で挿入されており(図5、図6及び図9参照)、ゴムパッキン56の一端は、キャップ54の小径部54Bに接触している。ゴムパッキン56は、ゴム製とされて弾性を有しており、屈曲部30Bに屈曲された状態で挿入されている。
【0074】
ピストン24の嵌合部26上には、ガス抜き孔30及びキャップ54に対応して閉塞手段を構成するステンレス製のリテーナ58が載置されている(図5、図6及び図10参照)。リテーナ58は略楕円筒状とされており、リテーナ58の左側壁は、前後方向中央において開放されている。これにより、リテーナ58は、弾性を有して縮められた状態でシリンダ22の内壁とラック32の左側面の間に配置されており、図6に示す如く、リテーナ58の前後両側端部近傍における曲面状側壁がシリンダ22の内壁を押圧すると共に、リテーナ58の平面状右側壁がラック32の左側面及びキャップ54を押圧している。
【0075】
リテーナ58の左側壁は、開放部分の両端において、シリンダ22の内壁(左側)へ向けて突出されて突出部60が形成されている。各突出部60の先端は、最先部が鋭角とされた三角形部が所定数(本実施の形態では3つ)形成されて全体として波状に形成されており、これにより、各突出部60は、最先端がシリンダ22の内壁に点接触または線接触してシリンダ22の内壁を押圧している。また、突出部60先端の各三角形部は、下側の辺が上側の辺に比しシリンダ22の内壁に対する傾斜角度が大きくされた構成である。
【0076】
ここで、本実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、通常はピストン24の嵌合部26上に載置されたリテーナ58がキャップ54を押圧することで、キャップ54によるガス抜き孔30の閉塞の解除がリテーナ58によって阻止されている。このため、車両の緊急時にプリテンショナ機構18によりガスがシリンダ22内に供給されると、シリンダ22内のガスがガス抜き孔30から排出されることがなく、これにより、ガスの圧力によってピストン24が図4及び図5の矢印Aの方向(ピニオン20側)へ上昇を開始する。
【0077】
さらに、図5に示す如く、ピストン24が上昇される際には、リテーナ58が嵌合部26に押し上げられてピストン24と一体に上昇されることで、キャップ54がガス抜き孔30を閉塞した状態が維持される。このため、ピストン24の上昇が維持され、これにより、ラック32及びピニオン20を介して巻取軸14がウエビング16を巻き取る方向(図4の矢印Bの方向)へ回転される。
【0078】
一方、フォースリミッタ機構により、巻取軸14がウエビング16を引き出す方向(図4の矢印Dの方向)へ回転されてピニオン20及びラック32を介してピストン24が図4及び図7の矢印Cの方向(反ピニオン20側)へ下降される際には、ウエビング16への乗員の荷重が巻取軸14、ピニオン20及びラック32を介してピストン24に伝達されるため、ピストンの下降速度の方がスライダ34の自由落下による下降速度に比し速い。これにより、図7に示す如く、リテーナ58がガス抜き孔30より上方へ取り残されることで、キャップ54によるガス抜き孔30の閉塞が解除されて(キャップ54及びゴムパッキン56がガスの圧力によりガス抜き孔30から排出されて)、ガス抜き孔30が開放され、このため、シリンダ22内(嵌合部26の下方)のガスがガス抜き孔30から排出される。したがって、シリンダ22内のガスによってピストン24の下降が阻害されてウエビング16の引き出しが阻害されることを防止することができる。
【0079】
このため、本実施の形態でも、フォースリミッタ荷重(車両の緊急時にウエビング16が引き出されるための荷重)をエネルギー吸収部材が変形するための荷重のみによって決定することができ、これにより、フォースリミッタ荷重の設定の自由度を広げることができる。
【0080】
さらにここで、フォースリミッタ機構によりピストン24が下降される際には、リテーナ58がシリンダ22の内壁を押圧すると共に、リテーナ58の突出部60がシリンダ22の内壁に食い付き、このため、シリンダ22の内壁とリテーナ58との間に摩擦が生じてリテーナ58がシリンダ22に対し相対移動しづらくなる。これにより、フォースリミッタ機構によりピストン24が下降される際には、リテーナ58を確実にガス抜き孔30より上方へ取り残させることができ、これにより、ガス抜き孔30を確実に開放することができる。
【0081】
また、プリテンショナ機構18によりピストン24が上昇される際にリテーナ58の押圧力及び突出部60の食い付き(摩擦)によりリテーナ58がシリンダ22に対し相対移動しづらくなくなっても、この押圧力及び食い付きに拘らずリテーナ58が嵌合部26に押し上げられる。このため、プリテンショナ機構18によりピストン24が上昇される際には、依然としてキャップ54がガス抜き孔30を閉塞した状態をリテーナ58によって維持することができる。
【0082】
またここで、通常及びプリテンショナ機構18によりピストン24が上昇される際は、ガス抜き孔30にキャップ54及びゴムパッキン56が挿入されているため、シリンダ22内のガスがガス抜き孔30から排出されることを一層抑制でき、これにより、ピストン24の上昇力が低下することを防止できる。
【0083】
さらに、通常及びプリテンショナ機構18によりピストン24が上昇される際は、ガス抜き孔30の屈曲部に弾性を有するゴムパッキン56が屈曲された状態で挿入されている。このため、通常の状態及びプリテンショナ機構18によりピストン24が上昇される際にて、ゴムパッキン56がガス抜き孔30を良好に閉塞することができる。
【0084】
また、フォースリミッタ機構によりピストン24が下降される際には、キャップ54及びゴムパッキン56がガスの圧力によりガス抜き孔30から排出されるため、依然としてシリンダ22内のガスをガス抜き孔30から排出することができる。
【0085】
さらに、フォースリミッタ機構によりピストン24が下降される際には、シリンダ22内のガスが連通孔52を介して嵌合部26の下方から上方へ排出されるため、シリンダ22内のガスによってピストン24の下降が阻害されてウエビング16の引き出しが阻害されることを一層防止することができる。
【0086】
さらにまた、閉塞手段として上述のリテーナ58及びキャップ54を使用すればよいため、例えば電気的にガス抜き孔を略閉塞または開放させる閉塞装置を使用する必要がなく、閉塞手段を簡単な構成にすることができる。
【0087】
なお、本実施の形態では、閉塞手段としてリテーナ58及びキャップ54を使用した構成としたが、閉塞手段として例えば電気的にガス抜き孔を略閉塞または開放させる閉塞装置を使用した構成にしてもよい。
【0088】
また、本実施の形態では、キャップ54とゴムパッキン56とを別体にした構成としたが、図11に示す如く、キャップ54とゴムパッキン56とをゴムで一体に形成した構成にしてもよい。
【0089】
【発明の効果】
請求項1に記載のウエビング巻取装置では、フォースリミッタ機構によりピストンが一側へ移動される際には、閉塞手段がピストンのガス抜き孔を開放するため、シリンダ内のガスによってピストンの一側への移動が阻害されてウエビングの引き出しが阻害されることを防止することができる。このため、フォースリミッタ荷重をエネルギー吸収部材が変形するための荷重のみによって決定することができ、これにより、フォースリミッタ荷重の設定の自由度を広げることができる。
【0090】
さらに、閉塞手段として例えば電気的にガス抜き孔を略閉塞または開放させる閉塞装置を使用する必要がなく、閉塞手段を簡単な構成にすることができる。
【0091】
請求項2に記載のウエビング巻取装置では、フォースリミッタ機構によりピストンが一側へ移動される際にシリンダの内壁と閉塞手段との間に摩擦が生じるため、閉塞手段を確実にガス抜き孔より他側へ取り残させることができ、ガス抜き孔を確実に開放することができる。
【0092】
請求項3に記載のウエビング巻取装置では、通常はシール部材がガス抜き孔と閉塞手段との間に介在されてガス抜き孔を密閉するため、ピストンの他側への移動を確実に開始させることができる。また、ピストンが他側へ移動される際には、シール部材がガス抜き孔を密閉した状態が維持されるため、ピストンの他側への移動を確実に維持することができる。さらに、ピストンが一側へ移動される際には、ガス抜き孔と閉塞手段との間へのシール部材の介在が解除されてガス抜き孔が開放されるため、依然としてシリンダ内のガスをガス抜き孔から排出することができる。
【0093】
請求項4に記載のウエビング巻取装置では、通常及びピストンが他側へ移動される際は、ガス抜き孔に挿入部材が挿入されているため、ピストンの他側への移動力が低下することを防止できる。また、ピストンが一側へ移動される際には、挿入部材がガスの圧力によりガス抜き孔から排出されるため、依然としてシリンダ内のガスをガス抜き孔から排出することができる。
【0094】
請求項5に記載のウエビング巻取装置では、通常及びピストンが他側へ移動される際は、ガス抜き孔の屈曲部に挿入部材が屈曲された状態で挿入されているため、挿入部材がガス抜き孔を良好に閉塞できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】第1の実施の形態に係るプリテンショナ機構によりピストンが上昇される際のシリンダ内部を示す側面図である。
【図3】第1の実施の形態に係るフォースリミッタ機構によりピストンが下降される際のシリンダ内部を示す側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置の概略構成を示す側面図である。
【図5】第2の実施の形態に係るプリテンショナ機構によりピストンが上昇される際のシリンダ内部を示す右側面図である。
【図6】第2の実施の形態に係るプリテンショナ機構によりピストンが上昇される際のシリンダ内部を示す断面図である。
【図7】第2の実施の形態に係るフォースリミッタ機構によりピストンが下降される際のシリンダ内部を示す側面図である。
【図8】第2の実施の形態に係るピストンを示す図であり、(A)は背面図であり、(B)は左側面図である。
【図9】第2の実施の形態に係るキャップ及びゴムパッキンを示す斜視図である。
【図10】第2の実施の形態に係るリテーナを示す斜視図である。
【図11】第2の実施の形態に係るキャップ及びゴムパッキンの別例を示す斜視図である。
【図12】従来のウエビング巻取装置におけるフォースリミッタ荷重(縦軸)とウエビングの引出量(横軸)との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ウエビング巻取装置
14 巻取軸
16 ウエビング
18 プリテンショナ機構
20 ピニオン
22 シリンダ
24 ピストン
26 嵌合部
30 ガス抜き孔
30B 屈曲部
34 スライダ(閉塞手段)
36 シール部材
50 ウエビング巻取装置
54 キャップ(閉塞手段)
56 ゴムパッキン(挿入部材)
58 リテーナ(閉塞手段)

Claims (5)

  1. ウエビングを巻き取る巻取軸と、
    略筒状とされたシリンダと前記シリンダ内に前記巻取軸と係合しない状態で設けられると共に前記シリンダの内壁に略嵌合された嵌合部が設けられたピストンとを有し、車両の緊急時にガスを前記シリンダ内の前記嵌合部一側に供給することで前記ピストンを前記ガスの圧力によって他側へ移動させて前記ウエビングを巻き取る方向へ前記巻取軸を回転させるプリテンショナ機構と、
    変形可能なエネルギー吸収部材を有し、車両の緊急時に前記ウエビングへの乗員の荷重により前記エネルギー吸収部材を変形させることで前記ウエビングを引き出す方向へ前記巻取軸を回転させて前記ピストンを一側へ移動させるフォースリミッタ機構と、
    を備えたウエビング巻取装置において、
    前記ピストンに設けられ、前記ガスを前記嵌合部の一側から他側へ排出可能なガス抜き孔と、
    前記ガス抜き孔に対応して設けられ、通常は前記ガス抜き孔を略閉塞し、前記プリテンショナ機構により前記ピストンが他側へ移動される際には前記ガス抜き孔を略閉塞した状態を維持し、前記フォースリミッタ機構により前記ピストンが一側へ移動される際には前記ガス抜き孔を開放する閉塞手段と、
    を備え
    前記閉塞手段は、
    前記ガス抜き孔に挿入されて前記ガス抜き孔を略閉塞可能とされたキャップと前記嵌合部他側に接触されることで前記キャップによる前記ガス抜き孔の略閉塞の解除を阻止可能とされたリテーナとを有し、
    かつ、通常は前記リテーナが前記嵌合部他側に接触されると共に前記キャップが前記ガス抜き孔を略閉塞し、前記プリテンショナ機構により前記ピストンが他側へ移動される際には前記リテーナが前記嵌合部によって他側へ押圧移動されることで前記リテーナによって前記キャップが前記ガス抜き孔を略閉塞した状態を維持し、前記フォースリミッタ機構により前記ピストンが一側へ移動される際には前記リテーナが前記嵌合部より他側へ取り残されることで前記キャップによる前記ガス抜き孔の略閉塞が解除される、
    ことを特徴とするウエビング巻取装置。
  2. 前記フォースリミッタ機構により前記ピストンが一側へ移動される際に前記シリンダの内壁と前記閉塞手段との間に摩擦が生じることを特徴とする請求項1記載のウエビング巻取装置。
  3. 前記ガス抜き孔及び閉塞手段に対応して設けられ、通常は前記ガス抜き孔と前記閉塞手段との間に介在されて前記ガス抜き孔を密閉し、前記プリテンショナ機構により前記ピストンが他側へ移動される際には前記ガス抜き孔と前記閉塞手段との間に介在された状態が維持されて前記ガス抜き孔を密閉した状態を維持し、前記フォースリミッタ機構により前記ピストンが一側へ移動される際には前記ガス抜き孔と前記閉塞手段との間への介在が解除されて前記ガス抜き孔を開放するシール部材を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のウエビング巻取装置。
  4. 通常及び前記プリテンショナ機構により前記ピストンが他側へ移動される際は前記ガス抜き孔に挿入部材が挿入され、前記フォースリミッタ機構により前記ピストンが一側へ移動される際は前記挿入部材が前記ガスの圧力により前記ガス抜き孔から排出される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のウエビング巻取装置。
  5. 前記ガス抜き孔は屈曲する屈曲部を有すると共に前記挿入部材は弾性を有し、
    かつ、通常及び前記プリテンショナ機構により前記ピストンが他側へ移動される際は前記屈曲部に前記挿入部材が屈曲された状態で挿入される、
    ことを特徴とする請求項4記載のウエビング巻取装置。
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