JP3877013B2 - スクータ型車両のフロア構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクータ型車両におけるステップフロアのフロア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクータ型車両は、ステップフロアを構成するフロアカバーの前方にレッグシールドが起立しており、フロアカバーの足載せ部の上に載せられた運転者の足の前方をレッグシールドが覆っている。
【0003】
フロアカバーの足載せ部は略水平であるのに対して、レッグシールドは該足載せ部前端縁から略垂直に起立しているので、運転者が水平な足載せ部に載せた足を前方に伸ばすと足先が略垂直なレッグシールドに当たり移動が規制され、さらに足を伸ばすためには足先を上げてレッグシールドに足を掛けることになる。レッグシールドには大きな荷重が加わることになる。
【0004】
そこでレッグシールドの下部に前方に向かって窪み部を形成するとともに、その上部と側部に足載部を形成した例(特公平5−7232号公報)が提案されている。
すなわち運転者が足を伸ばしたときに窪み部に足先を入れることができるとともに、レッグシールド下部の足載部に足が載せられるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがってレッグシールドは、窪み部や足載部を形成して複雑な構造をしているとともに、足載部には大きな荷重が加わるので、レッグシールドの肉厚を厚くして強度を保つ必要があり、重量増の要因となる。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、運転者が足を伸ばしてもレッグシールドに足の荷重が直接加わらない簡単な構造で、レッグシールドの肉厚増を避け軽量化を図ることができるスクータ型車両のフロア構造を供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両前後中央に低床式フロアを有し、該フロア前方にレッグシールドが起立するスクータ型車両において、前記レッグシールドにおけるシールド中央部の側方から左右に展開するシールド側方部が前方に膨らむように湾曲し、湾曲した前記シールド側方部の内側の前記フロア前部前側かつ外側に向かって徐々に高くなる傾斜部を有し、前記傾斜部の傾斜面の延長に前記シールド側方部の端縁が位置することを特徴とするスクータ型車両のフロア構造である。
請求項1に記載のスクータ型車両のフロア構造では、レッグシールドの内側のフロア前部が前側かつ外側に向かって徐々に高くなる傾斜部を有する簡単な構造であり、運転者が足を伸ばすと、不自然に規制を受けずに該傾斜部により自然と足先が上げられた状態でフロアに支持される。したがってレッグシールドに直接荷重が加わらないため、レッグシールドの肉厚を厚くして強度を大きく保つ必要がなく軽量化を図ることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のスクータ型車両のフロア構造において、前記レッグシールドと前記フロアの前部は、前記シールド側方部の下端部で連結されることを特徴とする。これにより、乗員の足荷重の一部が掛けられるシールド側方部は、その下端部でフロアに連結されるので、足掛け荷重を有効に支承することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載のスクータ型車両のフロア構造において、前記傾斜部は、前記フロアの上面に突出する複数の突起からなり、該突起の突出長が徐々に変化して前記傾斜面を形成していることを特徴とする。かかる構成により、フロア上で前方に伸ばした足の足先を複数の突起の傾斜面に上向きに落ち着けることができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2記載のスクータ型車両のフロア構造において、前記傾斜部は、前記フロアの上面に固着される別部品で構成されることを特徴とする。かかる構成により、フロアの足載せ本体部の形状を簡素化し、後から傾斜部を設けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図15に図示し説明する。
スクータ型自動二輪車1は、図1に図示されるように、車体フレーム2の前後に前輪3および後輪4を備え、該車体フレーム2は、ヘッドパイプ5と該ヘッドパイプ5から後下方に垂下するとともにフロアカバー50下部で略水平後方へ延長された円管状ダウンフレーム6と、該ダウンフレーム6の後端部6aに一体に結合されるとともに、後上方に立ち上がる中空長方形断面(車巾方向寸法の方が大きい)のリヤフレーム7とよりなり、該リヤフレーム7の前方下部7aは下後方に向かって湾曲されるとともに、後方パワーユニット21の下方を覆うように後方へ延長されている。
【0012】
またダウンフレーム6の後端部6aは、図2に図示されるように、僅かに下方へ湾曲されるとともに、ダウンフレーム6とリヤフレーム7との当接部両側縁は、溶接でもって一体に結合されている。
【0013】
さらにダウンフレーム6とリヤフレーム7の当接部より前方に位置したダウンフレーム6の水平後部6bの上面と、ダウンフレーム6とリヤフレーム7の当接部より上方に位置したリヤフレーム7の立上がり部7bの前面とに、図2に図示されるように、前方ガセット8が当接され、溶接でもって一体に結合され、この前方ガセット8によって、ダウンフレーム6とリヤフレーム7との結合部は補強されている。
【0014】
さらに図2に図示されるように、リヤフレーム7の立上がり部7bより上方の湾曲部7cの後面および両側面に後方ガセット9が溶接され、リヤフレームの湾曲部7cの補強がなされている。
リヤフレーム7の前方下部7aより後方へ延長した下部後方延長部7dの後端に、メインスタンドブラケット10が固着され、同メインスタンドブラケット10にメインスタンド11が枢着され、介装された引張コイルスプリング13により起伏自在に揺動するようになっている。
【0015】
リヤフレーム7の立上がり部7bの左右両側面と前方ガセット8の左右両側面とをハンガースリーブ14が貫通溶接され、該ハンガースリーブ14に嵌装されたハンガーピン15の両端に左右一対のハンガーリンク16の先端が一体に装着され、該ハンガーリンク16の後端に、取付けピン17を介してパワーユニット21の前端が取付けられており、パワーユニット21は上下に揺動しうるようになっている。
【0016】
またリヤフレーム7の上部7cの上方後端部7eには、その左側面に溶接されたブラケット18を介して緩衝器支持軸19が車巾方向に指向して溶接され、上方後端部7eの右側面には点火コイル取付けステイ20が溶接され、前記緩衝器支持軸19の基端と点火コイル取付けステイ20との当接部も溶接されている。
【0017】
パワーユニット21は、内燃機関22とVベルト無段変速機23と歯車減速器24とよりなり、歯車減速器24の出力軸に後輪4が一体に装着され、リヤフレーム7の上方後端部7eの緩衝器支持軸19と、パワーユニット21の取付け軸25とに緩衝器26の上下両端が枢着されて、スクータ型自動二輪車1の後半部重量は緩衝器26およびパワーユニット21を介して後輪4に支持されるようになっている。
【0018】
内燃機関22の若干後方に傾いて立設したシリンダの後方にキャブレター34が配設され、同キャブレター34のさらに後方で左方のVベルト無段変速機23の上方にエアクリーナ33が配設されている。
内燃機関22のシリンダの前面の排気管取付部22aに排気管35の基端締付部35aが締結され、排気管35は前方に延出しており、該排気管35は前方に延出したのち車体右方に湾曲し、さらに内燃機関22の前面を下方に回り込んで車体右側を後方に延びマフラー36に接続されている。
【0019】
一方車体の前部は、ヘッドパイプ5にステアリングシャフト30が左右に旋回自在に嵌装され、該ステアリングシャフト30の上端にステアリングハンドル31が一体に装着されるとともに、該ステアリングシャフト30の下端に左右一対のフロントフォーク32が一体に装着され、該フロントフォーク32の下端に前輪3が回転自在に軸支されている。
【0020】
車体フレーム2のダウンフレーム6のステップフロア部を後方に延びる水平中央部6cと水平後部6bとの上下巾中央に車巾方向に指向したフロアパイプ27が前後に一対貫通されて溶接によりダウンフレーム6に一体に固着され、該フロアパイプ27の左右両端上方にフロアブラケット28が溶接により一体に固着され(図2および図3参照)、該フロアブラケット28上にフロアカバー50が張設される。
【0021】
またリヤフレーム7の上方後端部7eには、アルミニューム製のリヤサブフレーム29が後方にさらに延長されて一体に設けられ、リヤフレーム7およびリヤサブフレーム29の上方には、前方から後方に亘って燃料タンク37,オイルタンク38およびバッテリ39が順次配設され、燃料タンク37の前端ブラケットに前端を枢支されたシート40が上方から燃料タンク37,オイルタンク38およびバッテリ39等を開閉自在に覆うようになっている。
【0022】
このシート40の下方においてリヤフレーム7とリヤサブフレーム29の周囲を全体的にボディカバー55が覆っており、同ボディカバー55の前部上端に連接されるセンターカバー44が燃料タンク37の前方下部を覆い、シート40が燃料タンク37,オイルタンク38およびバッテリ39等の上方を覆って閉じると、シート40の下端周縁がセンターカバー44とボディカバー55の上端縁と接して密閉する。
【0023】
ボディカバー55の後部は後輪4の上方のリヤフェンダーの上方を覆っており、同ボディカバー55の前部下端は、前記フロアカバー50の後部の立上がり部51の上端に連接している。
【0024】
一方フロアカバー50の前部からはダウンフレーム6の前部を覆ってダウンフレーム6に沿い上方に立ち上がってレッグシールド60が起立しており、同レッグシールド60の中央から前方に延出するフロントフェンダー41が前輪3の上方に位置してフロントフォーク32に一体に装着されている。
【0025】
車体を覆うカバーは、概ね上記のような構成からなる。
このうちフロアーカバー50の詳細を見ると、図4および図5に図示するように運転者の足が載せられる水平板部51とその後部の立上がり部52とからなる。
【0026】
水平板部51は、前部中央にダウンフレーム6が通る凹部を有し、その左右を足載せ部51l,51rの前部とした形状をしており、両足載せ部51l,51rのそれぞれ前後にボルト孔51aが下方に延出したボス部51bを貫通して形成されている。
また水平板部51には左右の前側ボス部51bの斜め後方の左右側縁近傍にそれぞれ取付片51cが下方に向け突設されている。
【0027】
水平板部51の上面は偏平な小円柱状の突起が一面に形成されており、そのうち前側のボルト孔51aの外側方の5個の突起51dはその突出高さが高く、しかも前側でかつ外側の方が徐々に高くなっている。
また水平板部51の裏面は格子状にリブ51eが形成されている。
【0028】
かかる水平板部51の後部の立上がり部52は、水平板部51の後縁から上方に立ち上がるとともに左右側部が後方に大きく延出して上面視でU字状の開口を形成している(図4参照)。
【0029】
立上がり部52のやはりU字状の上端縁52aは、内側に若干延出して水平同一面を形成しており、その左右対称位置に前後2か所内側に突出した突出片52bが設けられ、同突出片52bにはスリット状の係止孔52cが穿設されている。
また上端縁52aの前方中央部分が後方に凹出して垂直な矩形板状の取付部52dが中央にネジ孔を有して形成され、前記上端縁52aの同取付部52d近傍は切り欠かれている。
【0030】
一方ボディカバー55は、図1および図6ないし図8に図示するように、リヤフレーム7の前部の前方と左右側方を覆い上方を大きく開口したカバー前部56と、同カバー前部56の斜め上方に連続し前記オイルタンク38やバッテリ39が配設されるカバー中部57と、同カバー中部57の後方に連続して延びリヤフェンダーの上方を覆うカバー後部58とからなる。
【0031】
カバー中部57は、左右側壁57aが立ち上がって上部を略水平な頂壁57bが覆っており、同頂壁57bの前半部中央に円開口57cが形成され、その後方の頂壁57bの後半部には下方へ大きく矩形状に凹出した上方開口凹部57dが形成されている。
【0032】
頂壁57bの前半部と左右側壁57aおよび前記上方開口凹部57dの前壁とで囲まれた下方開口凹部57eが、上方からオイルタンク38に被さり、オイルタンク38の上方に突設された給油口が円開口57cを貫通して突出するようになっている。
このオイルタンク38の後方の上方開口凹部57dは、直方体状の収納空間であり、バッテリ39が上方から収容される。
【0033】
カバー前部56は、下端縁56aが前記フロアカバー50の立上がり部52の上端縁52aに対応してU字状に形成されており、同下端縁56aの左右対称位置に前後2か所係止爪56bが下方に突出されている。
該係止爪56bは、カバー側壁よりも若干内側に位置して突出しており、下部が前方に延び側面視でL字状をなしている。
またカバー前部56の下端縁56aの前部中央からは取付片56cが、若干内側に位置して下方に突出してる。
【0034】
一方レッグシールド60は、図1,図9ないし図10に図示するようにヘッドパイプ5の周囲を覆うシールド上部61,ダウンフレーム6の下方に延びる部分の後方と左右側方を覆うシールド中央部62,同シールド中央部62の側方から左右に展開するシールド側方部63とからなり、左右シールド側方部63は前方に膨らむように湾曲して、その外側壁63aの下部は後方に延びている。
【0035】
シールド側方部63の湾曲した下端縁からブラケット63bが後方へ水平に延出しており、同ブラケット63bの所定位置にボルト孔63cが穿設されている。
またシールド側方部63の外側壁63aの後方へ延出した下端部にはネジ孔63dが穿設されている。
さらに前記ブラケット63bより若干高い位置に湾曲したシールド側方部63の内面に沿って水平に突条63eが形成されている。
【0036】
前記フロアパイプ27を介してダウンフレーム6に一体に設けられた左右のフロアブラケット28には、前後にボルト孔28aが穿設され、その下面にナット28bが溶接されており(図3参照)、同フロアブラケット28の前端部に、レッグシールド60のシールド側方部63の下端ブラケット63bが支持され、同ブラケット63bの上にフロアカバー50の左右足載せ部51l,51rの前部がボス部51bを介して重ねられ、この時左右足載せ部51l,51rの前端縁はレッグシールド60のシールド側方部63の側壁内面に形成された突条63eに支持される。
【0037】
こうして図11に示すようにフロアブラケット28の前端部の上にブラケット63b,ボス部51bの順に重ねられ、各ボルト孔28a,63c,51aを一致させボルト72を上方より貫通してナット28bに螺合し緊締する。
したがってフロアブラケット28にレッグシールド60の下端ブラケット63bとフロアカバー50の足載せ部51l,51rの前部がボルト72によって一体に共締めされる。
【0038】
なおフロアカバー50の足載せ部51l,51rの後部は、ボス部51bを介してフロアブラケット28の後端部の上に支持され、ボルト孔51aとボルト孔28bとをボルト73が上方より貫通してナット28bに螺合し緊締される。
また図12に示すようにフロアカバー50の前部左右側縁近傍に突設された取付片51cが、レッグシールド60のシールド側方部63の外側壁63a下端部に設けられたネジ孔63dに対向し、ネジ74によりワッシャ75を介して緊締される。
【0039】
こうしてレッグシールド60の左右の湾曲したシールド側方部63,63の内側にフロアカバー50の足載せ部51l,51rがその前部を入り込ませて張設されると、足載せ部51l,51rの前部外側方の5個の突起51dは、図13ないし図15に図示するようにレッグシールド60のシールド側方部63の外側壁63aの後方に延びる下端後部の内側に位置する。
【0040】
シールド側方部63の外側壁63aは、その端縁63fが斜め下向きに後方に延びており、フロアカバー50の5個の突起51dの外側方では、図14および図15に示すように足載せ部51l,51rの水平上面より幾らか高い高さであり、さらに後方にいくに従い低くなっている。
そしてフロアカバー50の5個の突起51dは、外側前方のもの程突出高さが高く、図15に示すように突起51dの頂面は傾斜して、該傾斜面の延長にレッグシールド60のシールド側方部63の端縁63fがある。
【0041】
したがって運転者がフロアカバー50の足載せ部51l,51rに足Fを載せ、適当に足Fを伸ばした場合、図13ないし図15に示すように足Fの前部がフロアカバー50の5個の突起51d上に載り、さらに足Fが外側にはみ出したとしても、レッグシールド60のシールド側方部63の端縁63fに直接足Fが載って、端縁63fにのみ荷重が加わることはない。
【0042】
図15では足Fは、端縁63fに接していないが、接したとしも端縁63fに大きな荷重が加わることはない。
そこでレッグシールド60の肉厚を厚くして強度を大きく維持する必要はなく、軽量化を図ることができる。
また5個の突起51dにより足載せ部51l,51rの前方外側部に滑らかな傾斜面が形成された構造なので、運転者が足を伸ばした場合に不自然に規制を受けず、自然と足先が上げられて支持される。
【0043】
以上の実施の形態では、フロアカバー50に一体に形成された突起51dにより傾斜面を構成していたが、傾斜面を別部材で構成してもよい。
図16は、傾斜部材80を別途用いた例であり、前記図15と同じ位置で断面とした図である。
【0044】
フロアカバーの足載せ部81の前方外側部に傾斜部材80を固着しており、傾斜部材80は、上面が外方にいくにしたがい徐々に高くなる傾斜面を形成し、該傾斜面の延長にレッグシールドのシールド側方部82の端縁82aがある。
【0045】
したがって運転者が足を伸ばした場合に、自然に足の前部が傾斜部材80の上に載り、さらに足が外側にはみ出したとしても、レッグシールドのシールド側方部82の端縁82aに大きな荷重が加わることはない。
【0046】
そこでレッグシールド60の肉厚を厚くして強度を大きく維持する必要はなく、軽量化を図ることができる。
また傾斜部材80を別部材としたので、フロアカバー81の形状を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフロア構造を備えた一実施の形態のスクータ型自動二輪車の側面図である。
【図2】同スクータ型自動二輪車のフロア構造におけるダウンフレームとリヤフレームの側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】フロアカバーの平面図である。
【図5】同側面図である。
【図6】ボディカバーの平面図である。
【図7】同側面図である。
【図8】同前面図である。
【図9】レッグシールドの後面図である。
【図10】図9のX矢視図である。
【図11】同スクータ型自動二輪車のフロア部分の一部切り欠いて示した側面図である。
【図12】図11における XII−XII 線に沿って截断した断面図である。
【図13】同スクータ型自動二輪車のフロア部分の要部平面図である。
【図14】同側面図である。
【図15】図13における XV −XV線に沿って截断した断面図である。
【図16】別の実施の形態のフロア部分の要部断面図である。
【符号の説明】
1…スクータ型自動二輪車、2…車体フレーム、3…前輪、4…後輪、5…ヘッドパイプ、6…ダウンフレーム、7…リヤフレーム、8…前方ガセット、9…後方ガセット、10…メインスタンドブラケット、11…メインスタンド、12…ピボット軸、13…引張コイルスプリング、14…ハンガースリーブ、15…ハンガーピン、16…ハンガーリンク、17…取付けピン、18…ブラケット、19…緩衝器支持軸、20…点火コイル取付けステイ、21…パワーユニット、22…内燃機関、23…Vベルト無段変速機、24…歯車減速器、25…取付け軸、26…緩衝器、27…フロアパイプ、28…フロアブラケット、29…リアサブフレーム、30…ステアリングシャフト、31…ステアリングハンドル、32…フロントフォーク、33…エアクリーナ、34…キャブレター、35…排気管、36…マフラー、37…燃料タンク、38…オイルタンク、39…バッテリ、40…シート、41…フロントフェンダー、44…センターカバー、50…フロアカバー、51…水平板部、52…立上がり部、55…ボディカバー、56…カバー前部、57…カバー中部、58…カバー後部、
60…レッグシールド、61…シールド上部、62…シールド中央部、63…シールド側方部、 70…ネジ72,73…ボルト、74…ネジ、75…ワッシャ、
80…傾斜部材、81…足載せ部、82…シールド側方部。

Claims (4)

  1. 車両前後中央に低床式フロアを有し、該フロア前方にレッグシールドが起立するスクータ型車両において、
    前記レッグシールドにおけるシールド中央部の側方から左右に展開するシールド側方部が前方に膨らむように湾曲し、
    湾曲した前記シールド側方部の内側の前記フロア前部前側かつ外側に向かって徐々に高くなる傾斜部を有し、
    前記傾斜部の傾斜面の延長に前記シールド側方部の端縁が位置する
    ことを特徴とするスクータ型車両のフロア構造。
  2. 前記レッグシールドと前記フロアの前部は、前記シールド側方部の下端部で連結されることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両のフロア構造。
  3. 前記傾斜部は、前記フロアの上面に突出する複数の突起からなり、該突起の突出長が徐々に変化して前記傾斜面を形成していることを特徴とする請求項1または2記載のスクータ型車両のフロア構造。
  4. 前記傾斜部は、前記フロア上面に固着される別部品で構成されることを特徴とする請求項1または2記載のスクータ型車両のフロア構造。
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