JP3876623B2 - インターネットファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、インターネットファクシミリ装置に関し、特に、電子メールのファクシミリ転送先のファクシミリ装置において詳細な通信管理情報を把握できるようにしたインターネットファクシミリ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、インターネットの急速な拡大により、通信コストの低減という観点から、インターネットファクシミリ（インターネットＦＡＸ）装置が見られるようになってきた。
【０００３】
インターネットＦＡＸ装置が有する機能の中で、インターネットから受信した電子メール等の文書をファクシミリ転送する機能（Email to FAX Gateway機能）が存在する。
【０００４】
このEmail to FAX Gateway機能は、本来はファクシミリ通信に適したデータをインターネットで通信できるようにしたもので、この機能によれば、
（１）ＦＡＸと電子メールを一元的に処理できる、
（２）大幅な通信コスト削減をはかることができる
等、経済的・効率的システムネットワークを実現できる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のEmail to FAX Gateway機能では、電子メールをファクシミリ転送する際に、転送先のファクシミリ装置には、ファクシミリ通信における発信元として当該インターネットＦＡＸのアドレス情報（主に、電話番号）が通知されるのみで、当該電子メールの送信元のメールアドレスが通知されない、という問題が生じていた。
【０００６】
そこで、この発明は、電子メールをファクシミリ通信により中継伝送する際に、転送先のファクシミリ装置に当該電子メールの送信元のメールアドレスを通知するとともに、中継伝送した送信元の電子メールアドレスを宛先のファクシミリ装置に関する情報とともに表示することができるようにしたインターネットファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項１の発明は、ネットワークを介したデータの送受信を行うデータ送受信機能を有するとともに公衆電話交換網を介したファクシミリデータの送受信を行うファクシミリ送受信機能を有するインターネットファクシミリ装置において、前記データ送受信機能によりネットワークから受信した電子メール中の画像データおよび文書データをファクシミリデータに変換し、該変換したファクシミリデータに前記電子メールの送信元の電子メールアドレスを発信者情報として付加して、前記ファクシミリ送受信機能により公衆電話回線網を介して宛先のファクシミリ装置に送信する中継伝送手段と、前記中継伝送手段による中継伝送に係わる前記送信元の電子メールアドレスおよび前記宛先のファクシミリ装置に関する情報を含む該電子メールが中継伝送されるものであることを示す情報を表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【０００８】
また、請求項２の発明は、請求項１の発明において、前記データ送受信機能によりネットワークから受信した電子メールを蓄積する蓄積手段を更に具備し、前記中継伝送手段は、前記蓄積手段に蓄積された複数の電子メール中の画像データおよび文書データをファクシミリデータにそれぞれ変換し、該変換したファクシミリデータに前記電子メールの複数の送信元の電子メールアドレスを発信者情報として付加して、前記ファクシミリ送受信機能により公衆電話回線網を介して宛先のファクシミリ装置に送信することを特徴とする。
【０００９】
また、請求項３の発明は、請求項２の発明において、前記表示手段は、前記中継伝送手段による中継伝送に係わる前記複数の送信元の電子メールアドレスおよび前記宛先のファクシミリ装置に関する情報を含む情報を表示することを特徴とする。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わるインターネットファクシミリ装置の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【００１８】
なお、この発明に係るインターネットファクシミリ装置の一例として、Email to FAX Gateway機能を有するインターネットファクシミリ（インターネットＦＡＸ）装置について説明する。
【００１９】
図１は、この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置の全体構成の一例を示すブロック図である。
【００２０】
図１において、ＣＰＵ１は、インターネットＦＡＸ装置全体の各種制御処理を行うものであり、ＲＡＭ２は、ＣＰＵ１のワークエリアとして使用される。
【００２１】
なお、ＣＰＵ１が実行する制御処理プログラム、および制御処理プログラムを実行するときに必要な各種データ等は、システム制御部８に記憶されている。
【００２２】
操作表示装置３は、このインターネットＦＡＸ装置を操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。また、読取装置４は、所定の解像度で送信原稿画像を読み取るためのものであり、印字装置５は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものである。
【００２３】
画像処理装置６は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化伸張するためのものであり、画像蓄積装置７は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶する。
【００２４】
通信制御部９は、公衆電話交換網（ＰＳＴＮ：Public Switched Telephone Network）に適した通信を制御するための部位であり、ネットワーク制御部１０は、ネットワークに接続する通信を制御するための部位である。
【００２５】
また、モデム１２は、低速モード機能と高速モード機能とを備えて種々の伝送速度に対応可能に構成されており、EthernetＩ／Ｆ１３は、イーサネットに接続するためのインタフェースであり、回線切り替え制御装置１５は、複数の外部回線インタフェースと複数の内部通信回路を接続する。
【００２６】
上記したこのファクシミリ装置の各構成要素は、それぞれシステムバス１４に接続され、これら各要素間でのデータのやりとりは、主としてこのシステムバス１４を介して行われている。
【００２７】
図２は、この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置を含む通信システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【００２８】
図２において、ＬＡＮ（Local Area Network）２０は、インターネットＦＡＸ装置２１、メールサーバ２２、端末装置２３、２４が接続されて構成され、ルータ２５を介してインターネット３０に接続している。
【００２９】
また、インターネットＦＡＸ装置２１は、ＰＳＴＮ４０に接続し、ＰＳＴＮ４０に接続している他のＦＡＸ装置、例えばＦＡＸ装置４１と通常のＦＡＸ通信を行うことができる。
【００３０】
さらに、インターネットＦＡＸ装置２１は、Email to FAX Gateway機能を有し、ＬＡＮ２０から受信した電子メールを、ＰＳＴＮにファクシミリデータとして送信することができる。
【００３１】
さて、この発明のインターネットＦＡＸ装置２１は、EthernetＩ／Ｆ１３からネットワーク制御部１０を介して受信した電子メールの送信元のメールアドレス、および、当該電子メールが中継転送されるものである旨を示す情報の、いずれか若しくは両方を、選択的に転送先のＦＡＸ装置４１に通知する、若しくは、当該インターネットＦＡＸ装置２１にて表示することを特徴としている。
【００３２】
ここで、受信した電子メールの送信元のメールアドレスは、電子メールのヘッダ情報の「from」情報から得ることができる。
【００３３】
以下、端末装置２３がＦＡＸ装置４１宛に電子メールを送信した場合を例に、この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置２１による電子メールのＦＡＸ転送方法を、図３を参照して説明する。
【００３４】
端末装置２３が送信した電子メールは、まず、メールサーバ２２を介してインターネットＦＡＸ装置２１に送信される。
【００３５】
インターネットＦＡＸ装置２１は、EthernetＩ／Ｆ１３およびネットワーク制御部１０を介して端末装置２３からの電子メールを受信し、システム制御部８の制御の元で記憶装置２をバッファとして用いるとともに画像処理装置６を必要に応じて用い、当該電子メール中の画像や文書のデータをファクシミリ通信に適したデータ形式に変換し、通信制御部９およびモデム１２、網制御装置１１を介してＰＳＴＮ４０にファクシミリデータとして送信する。
【００３６】
このとき、インターネットＦＡＸ装置２１は、電子メールのヘッダ情報を参照し、ファクシミリ通信の発信側情報として当該電子メールの送信元である端末装置２３のメールアドレスを用いる。
【００３７】
ＦＡＸ装置４１は、インターネットＦＡＸ装置２１から受信したファクシミリデータの発信側情報を、パネル表示したりレポート印字する等によって、当該ファックス装置４１のユーザに、受信したファクシミリデータの送信元が端末装置２３であることを通知する。
【００３８】
なお、インターネットＦＡＸ装置２１において、通常のファクシミリ通信と同様、発信側情報としてインターネットＦＡＸ装置２１のアドレス（ＩＰアドレス、電話番号等）を用い、この発信側情報とともに端末装置２３のメールアドレスをＦＡＸ装置４１に送信するようにしても良い。
【００３９】
この場合、ＦＡＸ装置４１は、インターネットＦＡＸ装置２１のアドレスと端末装置２３のメールアドレスとを、パネル表示若しくはレポート印字する等によって、受信したファクシミリデータの送信元と当該ファクシミリデータを中継した中継機とをユーザに知らせることができる。
【００４０】
なお、ＦＡＸ装置４１は、必要に応じて、インターネットＦＡＸ装置２１のアドレスと端末装置２３のアドレスの、両方若しくはどちらか一方を選択的に表示するようにしても良い。
【００４１】
また、図４に示すように、インターネットＦＡＸ装置２１は、少なくとも、送信するファクシミリデータが中継転送されるものである旨を示す情報を、当該ファクシミリデータとともにＦＡＸ装置４１に送信しても良い。この場合、ＦＡＸ装置４１は、受信したデータが中継転送されたものである旨を、パネル表示若しくはレポート印字等によってユーザに通知する。
【００４２】
さらに、図５に示すように、インターネットＦＡＸ装置２１自体において、受信した電子メールの送信元である端末装置２３のアドレス、若しくは、少なくとも受信した電子メールが中継転送されるものである旨を表示すると、当該インターネットＦＡＸ装置２１がインターネットの不正使用等に利用されていないかどうかを監視することができる。
【００４３】
また、インターネットＦＡＸ装置２１が、ＬＡＮ２０から受信した電子メールおよびインターネットＦＡＸ装置２１にて直接取り込まれたファクシミリデータ等のデータを蓄積し、複数のデータが蓄積された時点若しくは予め設定された時刻に、蓄積したデータを一括してファックス送信する一括送信機能を有する場合、一括送信する全てのデータについて、送信元のメールアドレスおよびインターネットＦＡＸ装置２１のアドレス、若しくは当該データが一括送信されるものである旨を示す情報を、選択的に転送先のＦＡＸ装置に通知する、若しくは、当該インターネットＦＡＸ装置にて表示するように構成することにより、転送先のＦＡＸ装置およびインターネットＦＡＸ装置２１のユーザは、その通信に関する詳細な情報を把握することができる。
【００４４】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、電子メールをファクシミリ通信により中継伝送する際に、転送先のファクシミリ装置に当該電子メールの送信元のメールアドレスを通知するとともに、中継伝送に係わる送信元の電子メールアドレスおよび宛先のファクシミリ装置に関する情報を含む該電子メールが中継伝送されるものであることを示す情報を表示するように構成したので、インターネットファクシミリ装置の不正利用を監視することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置の全体構成の一例を示すブロック図である。
【図２】この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置を含む通信システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【図３】この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置による通信制御の一実施例を示す図である。
【図４】この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置による通信制御の一実施例を示す図である。
【図５】この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置による通信制御の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
１ ＣＰＵ
２ 記憶装置
３ 操作表示装置
４ 読取装置
５ 印字装置
６ 画像処理装置
７ 画像蓄積装置
８ システム制御部
９ 通信制御部
１０ ネットワーク制御部
１１ 網制御装置
１２ モデム
１３ イーサネットＩ／Ｆ
１４ システムバス
１５ 制御装置
２１ インターネットＦＡＸ装置
２２ メールサーバ
２３、２４ 端末装置
２５ ルータ
３０ インターネット
４０ ＰＳＴＮ
４１ ファクシミリ装置
【発明の属する技術分野】
この発明は、インターネットファクシミリ装置に関し、特に、電子メールのファクシミリ転送先のファクシミリ装置において詳細な通信管理情報を把握できるようにしたインターネットファクシミリ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、インターネットの急速な拡大により、通信コストの低減という観点から、インターネットファクシミリ（インターネットＦＡＸ）装置が見られるようになってきた。
【０００３】
インターネットＦＡＸ装置が有する機能の中で、インターネットから受信した電子メール等の文書をファクシミリ転送する機能（Email to FAX Gateway機能）が存在する。
【０００４】
このEmail to FAX Gateway機能は、本来はファクシミリ通信に適したデータをインターネットで通信できるようにしたもので、この機能によれば、
（１）ＦＡＸと電子メールを一元的に処理できる、
（２）大幅な通信コスト削減をはかることができる
等、経済的・効率的システムネットワークを実現できる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のEmail to FAX Gateway機能では、電子メールをファクシミリ転送する際に、転送先のファクシミリ装置には、ファクシミリ通信における発信元として当該インターネットＦＡＸのアドレス情報（主に、電話番号）が通知されるのみで、当該電子メールの送信元のメールアドレスが通知されない、という問題が生じていた。
【０００６】
そこで、この発明は、電子メールをファクシミリ通信により中継伝送する際に、転送先のファクシミリ装置に当該電子メールの送信元のメールアドレスを通知するとともに、中継伝送した送信元の電子メールアドレスを宛先のファクシミリ装置に関する情報とともに表示することができるようにしたインターネットファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項１の発明は、ネットワークを介したデータの送受信を行うデータ送受信機能を有するとともに公衆電話交換網を介したファクシミリデータの送受信を行うファクシミリ送受信機能を有するインターネットファクシミリ装置において、前記データ送受信機能によりネットワークから受信した電子メール中の画像データおよび文書データをファクシミリデータに変換し、該変換したファクシミリデータに前記電子メールの送信元の電子メールアドレスを発信者情報として付加して、前記ファクシミリ送受信機能により公衆電話回線網を介して宛先のファクシミリ装置に送信する中継伝送手段と、前記中継伝送手段による中継伝送に係わる前記送信元の電子メールアドレスおよび前記宛先のファクシミリ装置に関する情報を含む該電子メールが中継伝送されるものであることを示す情報を表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【０００８】
また、請求項２の発明は、請求項１の発明において、前記データ送受信機能によりネットワークから受信した電子メールを蓄積する蓄積手段を更に具備し、前記中継伝送手段は、前記蓄積手段に蓄積された複数の電子メール中の画像データおよび文書データをファクシミリデータにそれぞれ変換し、該変換したファクシミリデータに前記電子メールの複数の送信元の電子メールアドレスを発信者情報として付加して、前記ファクシミリ送受信機能により公衆電話回線網を介して宛先のファクシミリ装置に送信することを特徴とする。
【０００９】
また、請求項３の発明は、請求項２の発明において、前記表示手段は、前記中継伝送手段による中継伝送に係わる前記複数の送信元の電子メールアドレスおよび前記宛先のファクシミリ装置に関する情報を含む情報を表示することを特徴とする。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わるインターネットファクシミリ装置の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【００１８】
なお、この発明に係るインターネットファクシミリ装置の一例として、Email to FAX Gateway機能を有するインターネットファクシミリ（インターネットＦＡＸ）装置について説明する。
【００１９】
図１は、この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置の全体構成の一例を示すブロック図である。
【００２０】
図１において、ＣＰＵ１は、インターネットＦＡＸ装置全体の各種制御処理を行うものであり、ＲＡＭ２は、ＣＰＵ１のワークエリアとして使用される。
【００２１】
なお、ＣＰＵ１が実行する制御処理プログラム、および制御処理プログラムを実行するときに必要な各種データ等は、システム制御部８に記憶されている。
【００２２】
操作表示装置３は、このインターネットＦＡＸ装置を操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。また、読取装置４は、所定の解像度で送信原稿画像を読み取るためのものであり、印字装置５は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものである。
【００２３】
画像処理装置６は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化伸張するためのものであり、画像蓄積装置７は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶する。
【００２４】
通信制御部９は、公衆電話交換網（ＰＳＴＮ：Public Switched Telephone Network）に適した通信を制御するための部位であり、ネットワーク制御部１０は、ネットワークに接続する通信を制御するための部位である。
【００２５】
また、モデム１２は、低速モード機能と高速モード機能とを備えて種々の伝送速度に対応可能に構成されており、EthernetＩ／Ｆ１３は、イーサネットに接続するためのインタフェースであり、回線切り替え制御装置１５は、複数の外部回線インタフェースと複数の内部通信回路を接続する。
【００２６】
上記したこのファクシミリ装置の各構成要素は、それぞれシステムバス１４に接続され、これら各要素間でのデータのやりとりは、主としてこのシステムバス１４を介して行われている。
【００２７】
図２は、この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置を含む通信システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【００２８】
図２において、ＬＡＮ（Local Area Network）２０は、インターネットＦＡＸ装置２１、メールサーバ２２、端末装置２３、２４が接続されて構成され、ルータ２５を介してインターネット３０に接続している。
【００２９】
また、インターネットＦＡＸ装置２１は、ＰＳＴＮ４０に接続し、ＰＳＴＮ４０に接続している他のＦＡＸ装置、例えばＦＡＸ装置４１と通常のＦＡＸ通信を行うことができる。
【００３０】
さらに、インターネットＦＡＸ装置２１は、Email to FAX Gateway機能を有し、ＬＡＮ２０から受信した電子メールを、ＰＳＴＮにファクシミリデータとして送信することができる。
【００３１】
さて、この発明のインターネットＦＡＸ装置２１は、EthernetＩ／Ｆ１３からネットワーク制御部１０を介して受信した電子メールの送信元のメールアドレス、および、当該電子メールが中継転送されるものである旨を示す情報の、いずれか若しくは両方を、選択的に転送先のＦＡＸ装置４１に通知する、若しくは、当該インターネットＦＡＸ装置２１にて表示することを特徴としている。
【００３２】
ここで、受信した電子メールの送信元のメールアドレスは、電子メールのヘッダ情報の「from」情報から得ることができる。
【００３３】
以下、端末装置２３がＦＡＸ装置４１宛に電子メールを送信した場合を例に、この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置２１による電子メールのＦＡＸ転送方法を、図３を参照して説明する。
【００３４】
端末装置２３が送信した電子メールは、まず、メールサーバ２２を介してインターネットＦＡＸ装置２１に送信される。
【００３５】
インターネットＦＡＸ装置２１は、EthernetＩ／Ｆ１３およびネットワーク制御部１０を介して端末装置２３からの電子メールを受信し、システム制御部８の制御の元で記憶装置２をバッファとして用いるとともに画像処理装置６を必要に応じて用い、当該電子メール中の画像や文書のデータをファクシミリ通信に適したデータ形式に変換し、通信制御部９およびモデム１２、網制御装置１１を介してＰＳＴＮ４０にファクシミリデータとして送信する。
【００３６】
このとき、インターネットＦＡＸ装置２１は、電子メールのヘッダ情報を参照し、ファクシミリ通信の発信側情報として当該電子メールの送信元である端末装置２３のメールアドレスを用いる。
【００３７】
ＦＡＸ装置４１は、インターネットＦＡＸ装置２１から受信したファクシミリデータの発信側情報を、パネル表示したりレポート印字する等によって、当該ファックス装置４１のユーザに、受信したファクシミリデータの送信元が端末装置２３であることを通知する。
【００３８】
なお、インターネットＦＡＸ装置２１において、通常のファクシミリ通信と同様、発信側情報としてインターネットＦＡＸ装置２１のアドレス（ＩＰアドレス、電話番号等）を用い、この発信側情報とともに端末装置２３のメールアドレスをＦＡＸ装置４１に送信するようにしても良い。
【００３９】
この場合、ＦＡＸ装置４１は、インターネットＦＡＸ装置２１のアドレスと端末装置２３のメールアドレスとを、パネル表示若しくはレポート印字する等によって、受信したファクシミリデータの送信元と当該ファクシミリデータを中継した中継機とをユーザに知らせることができる。
【００４０】
なお、ＦＡＸ装置４１は、必要に応じて、インターネットＦＡＸ装置２１のアドレスと端末装置２３のアドレスの、両方若しくはどちらか一方を選択的に表示するようにしても良い。
【００４１】
また、図４に示すように、インターネットＦＡＸ装置２１は、少なくとも、送信するファクシミリデータが中継転送されるものである旨を示す情報を、当該ファクシミリデータとともにＦＡＸ装置４１に送信しても良い。この場合、ＦＡＸ装置４１は、受信したデータが中継転送されたものである旨を、パネル表示若しくはレポート印字等によってユーザに通知する。
【００４２】
さらに、図５に示すように、インターネットＦＡＸ装置２１自体において、受信した電子メールの送信元である端末装置２３のアドレス、若しくは、少なくとも受信した電子メールが中継転送されるものである旨を表示すると、当該インターネットＦＡＸ装置２１がインターネットの不正使用等に利用されていないかどうかを監視することができる。
【００４３】
また、インターネットＦＡＸ装置２１が、ＬＡＮ２０から受信した電子メールおよびインターネットＦＡＸ装置２１にて直接取り込まれたファクシミリデータ等のデータを蓄積し、複数のデータが蓄積された時点若しくは予め設定された時刻に、蓄積したデータを一括してファックス送信する一括送信機能を有する場合、一括送信する全てのデータについて、送信元のメールアドレスおよびインターネットＦＡＸ装置２１のアドレス、若しくは当該データが一括送信されるものである旨を示す情報を、選択的に転送先のＦＡＸ装置に通知する、若しくは、当該インターネットＦＡＸ装置にて表示するように構成することにより、転送先のＦＡＸ装置およびインターネットＦＡＸ装置２１のユーザは、その通信に関する詳細な情報を把握することができる。
【００４４】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、電子メールをファクシミリ通信により中継伝送する際に、転送先のファクシミリ装置に当該電子メールの送信元のメールアドレスを通知するとともに、中継伝送に係わる送信元の電子メールアドレスおよび宛先のファクシミリ装置に関する情報を含む該電子メールが中継伝送されるものであることを示す情報を表示するように構成したので、インターネットファクシミリ装置の不正利用を監視することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置の全体構成の一例を示すブロック図である。
【図２】この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置を含む通信システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【図３】この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置による通信制御の一実施例を示す図である。
【図４】この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置による通信制御の一実施例を示す図である。
【図５】この発明に係わるインターネットＦＡＸ装置による通信制御の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
１ ＣＰＵ
２ 記憶装置
３ 操作表示装置
４ 読取装置
５ 印字装置
６ 画像処理装置
７ 画像蓄積装置
８ システム制御部
９ 通信制御部
１０ ネットワーク制御部
１１ 網制御装置
１２ モデム
１３ イーサネットＩ／Ｆ
１４ システムバス
１５ 制御装置
２１ インターネットＦＡＸ装置
２２ メールサーバ
２３、２４ 端末装置
２５ ルータ
３０ インターネット
４０ ＰＳＴＮ
４１ ファクシミリ装置
Claims (3)
- ネットワークを介したデータの送受信を行うデータ送受信機能を有するとともに公衆電話交換網を介したファクシミリデータの送受信を行うファクシミリ送受信機能を有するインターネットファクシミリ装置において、
前記データ送受信機能によりネットワークから受信した電子メール中の画像データおよび文書データをファクシミリデータに変換し、該変換したファクシミリデータに前記電子メールの送信元の電子メールアドレスを発信者情報として付加して、前記ファクシミリ送受信機能により公衆電話回線網を介して宛先のファクシミリ装置に送信する中継伝送手段と、
前記中継伝送手段による中継伝送に係わる前記送信元の電子メールアドレスおよび前記宛先のファクシミリ装置に関する情報を含む該電子メールが中継伝送されるものであることを示す情報を表示する表示手段と
を具備することを特徴とするインターネットファクシミリ装置。 - 前記データ送受信機能によりネットワークから受信した電子メールを蓄積する蓄積手段
を更に具備し、
前記中継伝送手段は、
前記蓄積手段に蓄積された複数の電子メール中の画像データおよび文書データをファクシミリデータにそれぞれ変換し、該変換したファクシミリデータに前記電子メールの複数の送信元の電子メールアドレスを発信者情報として付加して、前記ファクシミリ送受信機能により公衆電話回線網を介して宛先のファクシミリ装置に送信する
ことを特徴とする請求項１記載のインターネットファクシミリ装置。 - 前記表示手段は、
前記中継伝送手段による中継伝送に係わる前記複数の送信元の電子メールアドレスおよび前記宛先のファクシミリ装置に関する情報を含む情報を表示する
ことを特徴とする請求項２記載のインターネットファクシミリ装置。
Priority Applications (6)
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| US11/699,510 US7562080B2 (en) | 2000-12-19 | 2007-01-30 | Internet facsimile and control method thereof and communication instruction terminal |
| US11/699,451 US7865714B2 (en) | 2000-12-19 | 2007-01-30 | Internet facsimile and control method thereof and communication instruction terminal |
| US11/699,454 US7454036B2 (en) | 2000-12-19 | 2007-01-30 | Internet facsimile and control method thereof and communication instruction terminal |
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
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Publications (2)
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|---|---|
| JP2002185694A JP2002185694A (ja) | 2002-06-28 |
| JP3876623B2 true JP3876623B2 (ja) | 2007-02-07 |
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ID=18853051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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