JP4008788B2 - ネットワーク端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、公衆網へ接続し、公衆網を介して画情報をやりとりするファクシミリ通信機能と、ネットワークへ接続し、D−SMTPプロトコルを適用して画情報を通信するネットワークファクシミリ通信機能を備えたネットワーク端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ファクシミリ原稿を電子メールのメッセージに添付して送信することができるネットワークファクミリ装置が普及してきている。またその中には電子メールの受信の方法としてメールサーバへPOPしてメールを取得するのではなくSMTPプロトコルで直接受信できるものもある(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−027193号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来このようなネットワークファクシミリでは送信時のアドレス入力の仕方として電子メールアドレスやホスト名、IPアドレスを入力するとなると記号やアルファベット入力専用のキーが無い場合が多く、とても入力しづらいものであった。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、IPアドレス等の入力が簡単に行えるネットワーク端末装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、公衆網へ接続し、公衆網を介して画情報をやりとりするファクシミリ通信機能と、ネットワークへ接続し、D−SMTPプロトコルを適用して画情報を通信するネットワークファクシミリ通信機能を備えたネットワーク端末装置において、送信時、宛先を指定する宛先情報として、IPアドレスが指定された場合には、上記ネットワークファクシミリ通信機能を選択して通信動作を行うとともに、当該宛先のRFC2822に準拠した電子メールアドレスのローカルパートを入力させ、その入力されたローカルパートの内容は、上記ネットワークファクシミリ通信機能のD−SMTPプロトコルにおいて宛先を指定するコマンドのパラメータとして用いるようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示している。
【0013】
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されているとともに、ルータ装置RTを介してインターネットへ接続されている。したがって、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、インターネットを介し、他の適宜な端末装置との間でデータをやりとりすることができる。
【0014】
ここで、メールサーバ装置SMは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークネットワークファクシミリ装置FXに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するものである。
【0015】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、ファクシミリ画情報を作成および表示出力するファクシミリアプリケーションソフトウェア、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0016】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、スキャナ(後述)を用いて読み取って得た画像データや画情報や各種レポートなどを電子メールを用いて転送(送受信)するための電子メール処理機能、および、アナログ公衆回線網PSTNに接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報通信を行うファクシミリ通信機能を備えている。
【0017】
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0018】
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0019】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0020】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0021】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0022】
網制御装置11は、このネットワークファクシミリ装置FXをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0023】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワークファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0024】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0025】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0026】
ここで、本実施例において、基本的には、ローカルエリアネットワークLANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)またはESMTP(SMTP Service Extensions;RFC1425、RFC2821等参照)という通信プロトコルが適用される。
【0027】
また、各端末がメールサーバ装置SMに対して、ユーザ宛の電子メールの受信確認や取得要求などのために適用するプロトコルとしては、いわゆるPOP(Post Office Protocol)などを適用することができる。
【0028】
また、TCP/IP,SMTP,ESMTP,POPなどの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETFから発行されているRFC文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTP,ESMTPはRFC1425,RFC2821、電子メールの形式は、RFC2822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi Purpose Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0029】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、読み取った原稿画像をアナログ公衆回線網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置へ、または、ローカルエリアネットワークLAN(さらには、インターネット)を介してワークステーション装置WS1〜WSnのユーザや他のネットワークファクシミリ装置FXへ送信するとともに、アナログ公衆回線網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置より受信した画情報を、そのときに指定されたサブアドレスに対応したユーザに対して、電子メールを用いて転送したり、あるいは、ローカルエリアネットワークLANのワークステーションWSより(電子メールで)受信した画情報を、指定されたアナログ公衆回線網PSTNのグループ3ファクシミリ装置へ転送する転送サービス機能等を備えている。
【0030】
また、自端末宛に受信した電子メールについては、本文情報に配置される画情報を取り出して、記録出力するようにしている。
【0031】
さらに、このネットワークファクシミリ装置FXは、D−SMTP通信機能も備えている。このD−SMTPは、近年、IETFで制定されつつある通信プロトコルであり、電子メールの送受信に用いられるプロトコルであるSMTPプロトコルを用いて、相手ネットワーク端末装置と直接能力交換を行うという通信方式であり、通称「DirectSMTP」あるいは「D−SMTP」と称される。
【0032】
ここに、ファクシミリ画情報はバイナリデータであり、SMTPモードでMTA間を転送される場合には、電子メールには、直接バイナリデータを含ませることができないので、所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報(7ビットのキャラクタコード)に変換した状態で、電子メールに含められる。このような電子メールの本文情報の形式をMIME形式という。
【0033】
また、ESMTPモードでMTA間を転送される場合には、電子メールで送信できるデータが7ビットのキャラクタコードに制限されず、8ビットデータを含ませることができるので、MIME変換しない状態で画情報を送信することも可能である。
【0034】
図3は、このネットワークファクシミリ装置FXが送信動作するときの処理の一例を示している。
【0035】
ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を適宜に操作して宛先を入力すると(処理101)、スキャナ5にセットされた送信原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を画像蓄積装置9に蓄積する(処理102)。
【0036】
ここで、宛先入力時、ユーザがIPアドレスを入力する場合には、図4(a)に示すように、IPアドレスにあらわれるピリオドを、テンキー(図示略)に設けられている記号キーで代用して入力できるようにする。また、IPアドレスが宛先情報として入力される場合には、同図(b)に示すように、宛先のネットワーク端末装置のローカルパートも入力させるようにする。なお、ローカルパートの入力は、例えば、あらかじめワンタッチダイアルに登録しておいた内容を呼び出す方法等を採用することができる。
【0037】
次いで、入力宛先の種別を判定し(処理103)、宛先が公衆網に接続されているかどうかを判断する(判断104)。判断104の結果がYESになるときには、入力された電話番号を用いて、アナログ公衆回線網PSTNへ発呼し(処理105)、所定のグループ3ファクシミリ送信処理(処理106)を行って、処理102で蓄積した画情報を宛先へ送信する。
【0038】
また、判断104の結果がNOになるときには、まず、処理102で蓄積された送信画情報を、電子メールで送信する際に適用する添付ファイルに変換する(処理107)。
【0039】
次いで、そのときに宛先と指定されたIPアドレスの相手端末へ接続し(処理108)、D−SMTPプロトコルを適用して、処理107で作成した画情報を送信する(処理109)。また、このD−SMTPプロトコルの手順中、宛先を指定するコマンド「RCPT TO」のパラメータとして、上記入力されたローカルパートの内容を用いる。
【0040】
このようにして、本実施例では、IPアドレスを入力する場合に、ピリオドに代えてテンキーに設けられている記号キーを用いることができるようにしているので、簡便な入力手段でIPアドレスを入力できる。
【0041】
また、ユーザが入力した宛先情報の内容に基づいて、適用する通信機能を判別するので、ユーザの操作が簡便になる。
【0042】
図5および図6は、本発明の他の実施例にかかる送信時の処理の一例を示している。
【0043】
まず、ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を適宜に操作して宛先と、その宛先に送信する際の通信モード(ファクシミリ通信、SMTPモード、D−SMTPモードの別)を入力すると(処理201)、スキャナ5にセットされた送信原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を画像蓄積装置9に蓄積する(処理202)。
【0044】
次に、そのときに指定された通信モードが、アナログ公衆回線網PSTNを用いるファクシミリ通信であるかどうかを調べ(判断203)、判断203の結果がYESになるときには、入力された電話番号を用いて、アナログ公衆回線網PSTNへ発呼し(処理204)、所定のグループ3ファクシミリ送信処理(処理205)を行って、処理202で蓄積した画情報を宛先へ送信する。
【0045】
また、判断203の結果がNOになるときには、処理202で蓄積された送信画情報を、電子メールで送信する際に適用する添付ファイルに変換する(処理206)。
【0046】
そして、そのときに指定された通信モードが、SMTPモードであるかどうかを調べ(判断207)、判断207の結果がYESになるときには、あらかじめ登録されているメールサーバ装置SMへ接続し(処理208)、SMTPモードの電子メール送信動作を行って、処理206で作成した送信データを宛先へ送信する(処理209)。
【0047】
このとき、送信エラーが発生したかどうかを調べ(判断210)、判断210の結果がNOになるときには、その時点で送信動作を終了する。また、判断210の結果がYESになるときには、送信エラーが発生した旨を操作表示部7で警告表示して(処理211)、このときの送信動作を終了する。
【0048】
また、指定された通信モードがD−SMTPモードであり、判断207の結果がNOになるときには、そのときに宛先として指定されたIPアドレスの相手端末へ接続し(処理212)、D−SMTPプロトコルを適用して、処理206で作成した画情報を送信する(処理213)。
【0049】
ここで、送信エラーが発生したかどうかを調べ(判断214)、判断214の結果がNOになるときには、その時点で送信動作を終了する。また、判断214の結果がYESになるときには、所定回数まで再送動作を行ったかどうかを調べ(判断215)、判断215の結果がNOになるときには、処理213へ戻り、再度、同じ送信動作を行う。
【0050】
また、判断215の結果がYESになるときには、処理211へ移行し、送信エラーが発生した旨を操作表示部7で警告表示して、このときの送信動作を終了する。
【0051】
このようにして、本実施例では、ユーザの指定により、送信時の通信モードを振り分けることができるので、適切な通信動作が期待できる。また、SMTPモードで電子メールを送信した場合に送信エラーが発生したときには、その時点で即送信エラーが発生した旨を操作表示部7で警告表示しているので、ユーザに迅速な通知を行うことができる。また、D−SMTPモード電子メールを送信した場合に送信エラーが発生したときには、規定回数まで再送動作を行い、それでも送信できなかった場合のみに送信エラーが発生した旨を操作表示部7で警告表示しているので、ユーザに適切に通知を行うことができる。
【0052】
すなわち、従来のネットワークファクシミリ装置ではメールサーバに送信することが前提になっているため、メール送信でエラーが発生する場合は直ちに障害発生の警告を行っている。その結果、D−SMTPモードで送信した場合に相手端末がビジーで受信できない場合でも障害警告を行ってしまうためオペレータに混乱を招く可能性があった。
【0053】
そこで、本実施例のように、SMTPサーバへ送信した場合にエラーが発生した場合は直ちにオペレータに障害の警告を促し、D−SMTP送信で端末へ送信した場合にエラーが発生した場合は規定回数の再送を行ってエラーで終わった時点で警告を促すことにより、オペレータに送信エラーの警告を適切に通知することができることとなるのである。
【0054】
図7、図8および図9は、本発明のさらに他の実施例にかかる送信時の処理の一例を示している。
【0055】
まず、ユーザが送信原稿をスキャナ5にセットし、操作表示部7を適宜に操作して宛先と、その宛先に送信する際の通信モード(ファクシミリ通信、SMTPモード、D−SMTPモードの別)を入力すると(処理301)、スキャナ5にセットされた送信原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を画像蓄積装置9に蓄積する(処理302)。
【0056】
次に、そのときに指定された通信モードが、アナログ公衆回線網PSTNを用いるファクシミリ通信であるかどうかを調べ(判断303)、判断303の結果がYESになるときには、入力された電話番号を用いて、アナログ公衆回線網PSTNへ発呼し(処理304)、所定のグループ3ファクシミリ送信処理(処理305)を行って、処理302で蓄積した画情報を宛先へ送信する。
【0057】
また、判断303の結果がNOになるときには、処理302で蓄積された送信画情報を、電子メールで送信する際に適用する添付ファイルに変換する(処理306)。
【0058】
そして、そのときに指定された通信モードが、SMTPモードであるかどうかを調べ(判断307)、判断307の結果がYESになるときには、あらかじめ登録されているメールサーバ装置SMへ接続し(処理308)、SMTPモードの電子メール送信動作を行って、処理306で作成した送信データを宛先へ送信する(処理309)。
【0059】
このとき、送信エラーが発生したかどうかを調べ(判断310)、判断310の結果がNOになるときには、その時点で送信動作を終了する。また、判断310の結果がYESになるときには、送信エラーが発生した旨を操作表示部7で警告表示して(処理311)、このときの送信動作を終了する。
【0060】
また、指定された通信モードがD−SMTPモードであり、判断307の結果がNOになるときには、そのときに宛先として指定されたIPアドレスの相手端末へ接続し(処理315)、D−SMTPプロトコルを適用して、処理306で作成した画情報を送信する(処理316)。
【0061】
ここで、送信エラーが発生したかどうかを調べ(判断316)、判断316の結果がNOになるときには、その時点で送信動作を終了する。また、判断316の結果がYESになるときには、そのときのIPアドレスが、図10(a)に示したアドレス変換テーブルに登録されているかどうかを調べる(判断318)。ここで、アドレス変換テーブルは、IPアドレスまたはホスト名に対応した電子メールアドレスが登録された複数のアドレス変換情報を備えたものであり、ユーザ等によりあらかじめ形成されて、適宜な要素に保存されているものである。
【0062】
判断318の結果がYESになるときには、対応する電子メールアドレスを取得して(処理319)、処理308へ移行し、SMTPモードへ切り換えて、送信動作を行う。
【0063】
また、判断318の結果がNOになるときには、所定回数まで再送動作を行ったかどうかを調べ(判断320)、判断320の結果がNOになるときには、処理316へ戻り、再度、同じ送信動作を行う。
【0064】
また、判断320の結果がYESになるときには、送信エラーが発生した旨を操作表示部7で警告表示して(処理321)、このときの送信動作を終了する。
【0065】
このようにして、本実施例では、D−SMTPモードの送信動作が送信エラーになった場合には、SMTPモードに切り換えて送信動作を行うので、より確実な送信動作が期待できる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、IPアドレスを入力する場合に、ピリオドに代えてテンキーに設けられている記号キーを用いることができるようにしているので、簡便な入力手段でIPアドレスを入力できるという効果を得る。また、ユーザが入力した宛先情報の内容に基づいて、適用する通信機能を判別するので、ユーザの操作が簡便になるという効果も得る。
【0067】
また、ユーザの指定により、送信時の通信モードを振り分けることができるので、適切な通信動作が期待できるという効果も得る。また、SMTPモードで電子メールを送信した場合に送信エラーが発生したときには、その時点で即送信エラーが発生した旨を警告表示しているので、ユーザに迅速な通知を行うことができるという効果も得る。また、D−SMTPモード電子メールを送信した場合に送信エラーが発生したときには、規定回数まで再送動作を行い、それでも送信できなかった場合のみに送信エラーが発生した旨を警告表示しているので、ユーザに適切に通知を行うことができるという効果も得る。
【0068】
また、D−SMTPモードの送信動作が送信エラーになった場合には、SMTPモードに切り換えて送信動作を行うので、より確実な送信動作が期待できるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】ネットワークファクシミリ装置FXの送信処理の一例を示したフローチャート。
【図4】IPアドレスおよびローカルパートの入力例を示した概略図。
【図5】本発明の他の実施例にかかる送信時の処理の一例を示したフローチャート。
【図6】本発明の他の実施例にかかる送信時の処理の一例を示したフローチャート(続き)。
【図7】本発明のさらに他の実施例にかかる送信時の処理の一例を示したフローチャート。
【図8】本発明のさらに他の実施例にかかる送信時の処理の一例を示したフローチャート(続き)。
【図9】本発明のさらに他の実施例にかかる送信時の処理の一例を示したフローチャート(続き)。
【図10】アドレス変換テーブルの一例を示した概略図。
【符号の説明】
FX ネットワークファクシミリ装置
Claims (1)
- 公衆網へ接続し、公衆網を介して画情報をやりとりするファクシミリ通信機能と、ネットワークへ接続し、D−SMTPプロトコルを適用して画情報を通信するネットワークファクシミリ通信機能を備えたネットワーク端末装置において、
送信時、宛先を指定する宛先情報として、IPアドレスが指定された場合には、上記ネットワークファクシミリ通信機能を選択して通信動作を行うとともに、
当該宛先のRFC2822に準拠した電子メールアドレスのローカルパートを入力させ、その入力されたローカルパートの内容は、上記ネットワークファクシミリ通信機能のD−SMTPプロトコルにおいて宛先を指定するコマンドのパラメータとして用いるようにしたことを特徴とするネットワーク端末装置。
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