JP3875179B2 - 射出成形機のシステムパラメータ設定方法 - Google Patents

射出成形機のシステムパラメータ設定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機の基本状態を決定するシステムパラメータを設定する射出成形機のシステムパラメータ設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機では、センサの使用有無や指令に対するモータの回転方向など、基本状態を決定するシステムパラメータが設定されている。システムパラメータは、一つでも設定が異なると正常に動作できない重要なパラメータであるため、通常、コントローラの内部に、ユーザが触れることのないディップスイッチを設け、このディップスイッチの切換をもって設定を可能にしている。一方、コントローラの高性能化及び多機能化により、このようなシステムパラメータの設定(変更)が、ディスプレイに表示される画面上で行うことが可能になっている。この場合、ユーザが誤って画面を開き、さらに誤って設定を変更してしまう虞れも多分にあり、無用なトラブルを回避するためにも、ユーザによる安易な操作を防止する対策が必要になる。
【0003】
従来、このような設定操作に対する対策としては、例えば、特開平5−42576号公報で開示される射出成形機における設定操作の可/不可制御方法が知られている。この方法は、設定操作不許可モードになっている状態では、運転条件設定モード画像が呼び出されても、運転条件の設定(又は変更)操作を不能とし、この設定操作不許可モード状態下で暗証番号の入力モード画像を呼び出し、オペレータが予め登録された暗証番号と一致する暗証番号を入力すると、運転条件の設定を可能とする設定操作許可モードに遷移させるものである。
【特許文献1】
特開平5−42576号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の方法は、旧来からのいわゆる専用鍵を利用する方法から暗証番号を利用する方法に置換したものであり、他人による操作の防止や専用鍵の紛失防止においてはメリットを享受できるものの、オペレータが暗証番号を入力し、設定操作許可モードに遷移した場合には、オペレータ(ユーザ)による通常の操作が可能になるため、ユーザによる安易な操作を防止するための対策にはなっていない。
【0005】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、システムパラメータの設定をディスプレイに表示される画面上で行う場合でも、ユーザによる安易な操作を防止し、システムパラメータの保護を図ることにより、無用なトラブルを回避することができる射出成形機のシステムパラメータ設定方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明に係る射出成形機のシステムパラメータ設定方法は、射出成形機Mの基本状態を決定するシステムパラメータを設定するに際し、システムパラメータを、少なくとも組立調整に係わるグループGx,機械仕様に係わるグループGy,動作設定に係わるグループGzの一又は二以上を含む複数のグループGx…に分類し、各パラメータを設定するための設定キーKs…を、分類したグループGx…の単位で画面Vsに表示するとともに、パスワードの入力を条件に設定キーKs…による設定を許可するようにしたことを特徴とする。
【0007】
この場合、好適な実施の態様により、グループGx,Gy,Gzを重要度に応じてランク分けし、各ランクに対する許可の条件を異ならせることができる。具体的には、組立調整に係わるグループGxと機械仕様に係わるグループGyに対しては二回のパスワード入力を条件とし、かつ動作設定に係わるグループGzに対しては一回のパスワード入力を条件として、設定キーKs…による設定を許可することができる。この際、二回のパスワード入力における二回目のパスワードは、設定キーKsのONにより表示される入力ウィンドウWjから入力することができる。なお、二回のパスワード入力における一回目のパスワードと二回目のパスワードは、異なるパスワードを用いてもよいし、同一のパスワードを用いてもよい。一方、各グループGx…又は各ランクに対応した複数のパスワードを用意し、任意のパスワードの入力を条件に、当該任意のパスワードに対応したグループGx…又はランクに対する設定を許可することもできる。
【0008】
【実施例】
次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0009】
まず、本実施例に係るシステムパラメータ設定方法を実施できる射出成形機Mの構成について、図2及び図3を参照して説明する。
【0010】
図2中、仮想線で示すMは射出成形機であり、機台Mbと、この機台Mb上に設置された射出装置Mi及び型締装置Mcを備える。射出装置Miは、加熱筒10を備え、この加熱筒10の前端に図に現れない射出ノズルを有するとともに、加熱筒10の後部には材料を供給するホッパ11を備える。一方、型締装置Mcには可動型と固定型からなる金型12を備える。また、機台Mb上には側面パネル13を起設し、この側面パネル13にディスプレイユニット15を配設する。このディスプレイユニット15は、タッチパネル3を付設したカラー液晶ディスプレイ等のディスプレイ2を備え、このディスプレイユニット15は、機台Mbに内蔵したコントローラ20(図3)に接続する。
【0011】
図3は、コントローラ20のブロック系統図を示す。21はCPUであり、このCPU21には内部バス22を介してチップセット23を接続する。また、チップセット23には、PCIバス等のローカルバスを用いたバスライン24を接続してHMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)制御系を構成する。このため、バスライン24には、RAM,ROM等の各種メモリ類を総括する内部メモリ25を接続する。さらに、バスライン24には、表示インタフェース26を介して上述したディスプレイユニット15を接続するとともに、入出力インターフェイス27を介してメモリカード等の記憶メディア28に対する読出及び書込を行うドライブユニット29を接続する。
【0012】
一方、チップセット23には、バスライン24と同様のバスライン30を接続してPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)制御系を構成する。このため、バスライン30には、スイッチ等の切換データDiをCPU21に付与し、かつCPU21から得る制御指令データDoを対応するアクチュエータに付与する入出力インターフェイス31を接続するとともに、各種センサの検出信号Siを、アナログ−ディジタル変換してCPU21に付与し、かつCPU21から得る制御指令データをディジタル−アナログ変換して得た制御信号Soを対応するアクチュエータに付与する入出力インターフェイス32を接続する。これにより、所定のフィードバック制御系及びオープンループ制御系が構成される。
【0013】
したがって、前述した内部メモリ25には、PLCプログラムとHMIプログラムを格納するとともに、各種処理プログラムを格納する。なお、PLCプログラムは、射出成形機Mにおける各種工程のシーケンス動作や射出成形機Mの監視等を実現するためのソフトウェアであり、HMIプログラムは、射出成形機Mの動作パラメータの設定及び表示,射出成形機Mの動作監視データの表示等を実現するためのソフトウェアである。これらのソフトウェアは、コントローラ20を搭載する射出成形機Mの固有アーキテクチャとして構築され、特に、本実施例に係るシステムパラメータ設定方法の処理を実行することができる。
【0014】
次に、本実施例に係るシステムパラメータ設定方法について、図2〜図6を参照しつつ図1に示すフローチャートに従って説明する。
【0015】
図4は、ディスプレイ2に表示された型開閉画面Va上にパスワードの第一入力ウィンドウWiが表示された状態を示している。今、ディスプレイ2には、通常の型開閉画面Vaのみが表示されているものとする。したがって、第一入力ウィンドウWiは表示されていない。なお、型開閉画面Vaは便宜上例示するにすぎず、表示される画面Va…の種類は問わない。
【0016】
まず、型開閉画面Vaの概要について説明する。この型開閉画面Vaは、型締工程における各種条件を設定する設定画面の一つである。型開閉画面Vaの上段と下段には、各種画面Va…を切換える画面項目毎に設けた複数の画面切換キーK1,K2…を表示する。この画面切換キーK1…は、使用頻度の高さを考慮してランク分けされ、上段に、型開閉画面切換キーK1,エジェクタ画面切換キーK2,射出・計量画面切換キーK3,温度画面切換キーK4,モニタ画面切換キーK5,主要条件画面切換キーK6,条件切換画面切換キーK7を有する成形機の動作条件の設定に係わる第一のグループGaを横一列に配するとともに、下段に、これ以外となる段取り画面切換キーK8,工程監視画面切換キーK9,生産情報画面切換キーK10,波形画面切換キーK11,統計画面切換キーK12,トレンド画面切換キーK13を有する第二のグループGbを横一列に配する。
【0017】
各画面切換キーK1…は、型開閉画面Vaを他の画面に切換えた場合でも同様に表示される。例えば、図2は、工程監視画面切換キーK9を選択した場合の工程監視画面Vbの概要を示すが、各画面切換キーK1…は、図4に示す型開閉画面Vaと同じ位置に同じ形状で表示される。なお、図4に表示される第二のグループGbは、第一階層が表示された状態であるが、画面右端の階層画面切換キーKcをタッチすることにより、第二階層における履歴画面切換キー,プログラム画面切換キー,信号レコーダ画面切換キー,診断画面切換キー等が、画面切換キーK8〜K13と入れ替わる形で同様に表示される。また、コントローラ20は、画面切換キーK1…の配列をユーザサイドで任意に変更できる配列変更機能及び変更後の配列を記憶する配列記憶機能を備えている。これにより、ユーザ自身が使い勝手を考慮して画面切換キーK1…の配列(順番)を任意に変更することができる。このようなレイアウト表示により、各画面切換キーK1…に表示される名称表示を変更する場合でも、ソフトウェアにより容易に対処でき、変更に伴う工数の削減及びコストダウンを図れるとともに、各画面切換キーK1…に対する視認性及び操作性を高めることができる。
【0018】
そして、この型開閉画面Vaから、ユーザがシステムパラメータを変更する場合について説明する、なお、システムパラメータは、本来、ユーザが変更できないものであるが、ユーザが変更する場合としては、例えば、射出成形機Mに不具合を生じた際に、ユーザがサービスステーションに電話をし、電話を通してサービンマンから変更の指示を受けた場合などが考えられる。
【0019】
この場合、まず、ユーザは、型開閉画面Vaの右上に隠れているシステムキーKmをダブルタッチする(ステップS1)。このシステムキーKmは、画面上に表示されていないため、位置を確認して画面上をダブルタッチすればよい。これにより、型開閉画面Va上には、パスワードを入力するための図4に示す第一入力ウィンドウWiが表示される(ステップS2)。この第一入力ウィンドウWiには、パスワード入力欄50,OKキーKo及びキャンセルキーKcaを有する。なお、パスワードはサービンマンから取得し、ユーザは、第一入力ウィンドウWiに表示されるメッセージに従って、パスワード入力欄50にパスワードを入力する(ステップS3)。パスワードは、第一入力ウィンドウWiと同時に表示されるキーボード(不図示)から入力することができる。パスワードを入力したなら、誤りがないか否かを確認し、正しく入力されたならOKキーKoをタッチする。これにより、図5に示すシステム画面Vsが表示される(ステップS4,S5)。
【0020】
このような表示方法を採ることにより、通常時において、たとえ、ユーザが誤ってシステムキーKoをダブルタッチし、第一入力ウィンドウWiが表示されたとしても、ユーザはパスワードを取得していないため、システム画面Vsを表示させることができない(ステップS4)。
【0021】
一方、図5に示すシステム画面Vsの内容は次のようになる。まず、システムパラメータ(射出成形機Mの基本状態を決定するパラメータ)の全部又は一部を異なる複数のグループGx…に分類する。そして、各パラメータを設定するための設定キーKs…を、分類したグループGx…の単位でシステム画面Vsに表示する。即ち、組立調整に係わるグループGx,機械仕様に係わるグループGy及び動作設定に係わるグループGzに分類し、組立調整に係わるグループGxに含まれる複数の設定キーKs…は、システム画面Vsの第一表示部51に表示するとともに、機械仕様に係わるグループGyに含まれる複数の設定キーKs…は、第二表示部52に表示し、さらに、動作設定に係わるグループGzに含まれる複数の設定キーKs…は第三表示部53に表示する。
【0022】
この場合、組立調整に係わるグループGxに含まれるシステムパラメータには、ロードセルの使用有無設定,組立調整速度設定,速度指令極性設定,原点補正,エンコーダ極性設定,トルク指令オフセット設定等がある。また、機械仕様に係わるグループGyに含まれるシステムパラメータには、プーリ歯数設定,エンコーダの種類選択,エンコーダパルス数設定,定格回転数設定,ボールネジ・リード設定等がある。さらに、動作設定に係わるグループGzに含まれるシステムパラメータには、速度ループゲイン設定,位置ループゲイン設定,速度積分時定数設定等がある。このようなグループGx…は、パラメータの属性やメンテナンス等を考慮して分類することができ、数多いシステムパラメータがグループ化することにより、メンテナンス性を向上させることができる。
【0023】
一方、これらのグループGx,Gy,Gzは、重要度に応じてランク分けし、各ランクに対する許可の条件を異ならせる。実施例の場合、組立調整に係わるグループGxと機械仕様に係わるグループGyに対しては二回のパスワード入力を条件とし、かつ動作設定に係わるグループGzに対しては一回のパスワード入力を条件として、設定キーKs…による設定を許可する。以下、これらの処理について具体的に説明する。
【0024】
まず、比較的低ランクとなる動作設定に係わるグループGzに含まれる設定キーKsにより設定(変更)する場合を想定する。この場合、システム画面Vsの第三表示部53には、設定のグループを選択する四つの設定キー(選択キー)Ks…が表示されている。今、選択キーKscをタッチしたものとする(ステップS6,S7)。これにより、図6に示すサブウィンドウWsが表示される(ステップS8)。このサブウィンドウWsには、実際に設定を行うための設定キーKs…、即ち、前述した速度ループゲイン設定,位置ループゲイン設定,速度積分時定数設定等に係わる計六の設定キーKs…が表示されている。したがって、例えば、設定キーKsvをタッチすることにより、速度ループゲインを設定することができる(ステップS9,S10)。なお、KeはEXITキーである。このように、比較的低ランクとなる動作設定に係わるグループGzに含まれる設定キーKsは、第一入力ウィンドウWiによる一回のパスワード入力を条件に設定キーKs…による設定が許可される。
【0025】
次に、比較的高ランクとなる組立調整に係わるグループGx(機械仕様に係わるグループGyも同じ)に含まれる設定キーKsにより設定(変更)する場合を想定する。この場合、システム画面Vsの第一表示部51には、実際に設定を行うための設定キーKs…、即ち、前述したロードセルの使用有無設定,組立調整速度設定,速度指令極性設定,原点補正等に係わる計十五の設定キーKs…が表示されている。今、ロードセルの使用有無設定を変更するため、設定キーKsrをタッチしたものとする(ステップS11)。これにより、図5に示すシステム画面Vs上に、前述した第一入力ウィンドウWiと同一形態の第二入力ウィンドウWj(図4参照:図5には不図示)が表示される(ステップS12)。したがって、ユーザは、第二入力ウィンドウWjに表示されるメッセージに従って、パスワード入力欄50にパスワードを入力する(ステップS13)。この二回目のパスワードは、一回目のパスワードと異ならせることが望ましいが、同一であってもよい。パスワードを入力したなら、誤りがないか否かを確認し、正しく入力されたならOKキーKoをタッチする。これにより、第二入力ウィンドウWjは閉じられ、設定キーKsrが有効になる(ステップS14,S15)。即ち、設定キーKsrによる設定が許可され、この設定キーKsrによりロードセルの使用有無の設定変更を行うことができる(ステップS16,S17)。
【0026】
このように、特に、比較的高ランクの組立調整に係わるグループGx(又は機械仕様に係わるグループGy)に含まれる設定キーKs…については、第一入力ウィンドウWiと第二入力ウィンドウWjによる二回のパスワード入力を条件に設定キーKs…による設定が許可されるため、ユーザによる安易な操作が防止され、システムパラメータの保護が図られることにより、無用なトラブルを回避することができる。
【0027】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,配置,数量,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。例えば、グループに分類するシステムパラメータは、射出成形機における全部を対象とすることが望ましいが、必要により一部であってもよい。また、グループは三つのグループに分類した場合を示したが、二つでもよいし四つ以上であってもよい。さらに、高低の二つのランクに分けた場合を示したが、三つ以上であってもよい。この場合、重要度に応じて三回以上のパスワード入力を条件とすることができる。この際のパスワードは異ならせてもよいし同一であってもよい。一方、各グループGx…又は各ランクに対応した複数のパスワードを用意し、任意のパスワードの入力を条件に、当該任意のパスワードに対応したグループGx…又はランクに対する設定を許可することができ、この方法も、各ランク(各グループGb…)に対する許可の条件を異ならせる一態様に含まれる。また、実施例では、サブウィンドウWsを利用した場合を示したが、このサブウィンドウWsを利用するか否かは任意であり、サブウィンドウWsに表示する設定キーKs…をシステム画面Vsの第三表示部53に表示してももちろんよい。なお、本発明における「設定」の概念は、新規の設定をはじめ、変更,調整,削除等の各種処理を含む概念である。
【0028】
【発明の効果】
このように、本発明に係る射出成形機のシステムパラメータ設定方法は、システムパラメータを、少なくとも組立調整に係わるグループ,機械仕様に係わるグループ,動作設定に係わるグループの一又は二以上を含む複数のグループに分類し、各パラメータを設定するための設定キーを、分類したグループの単位で画面に表示するとともに、パスワードの入力を条件に設定キーによる設定を許可するようにしたため、次のような顕著な効果を奏する。
【0029】
(1) システムパラメータの設定をディスプレイに表示される画面上で行う場合でも、ユーザによる安易な操作が防止されるため、システムパラメータの保護が図られることにより、無用なトラブルを回避することができる。
【0030】
(2) 数多いシステムパラメータが属性やメンテナンス等を考慮して分類(グループ化)されるため、メンテナンス性を向上させることができる。
【0031】
(3) 好適な実施の形態により、グループを重要度に応じてランク分けし、各ランクに対する許可の条件を異ならせれば、システムパラメータの重要度の高いものは、より保護が強化されるとともに、重要度の低いものは、設定の容易性等が考慮されるため、信頼性及び使い勝手の双方を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るシステムパラメータ設定方法の処理手順を示すフローチャート、
【図2】同システムパラメータ設定方法を実施できる射出成形機の概要図、
【図3】同射出成形機に備えるコントローラの機能ブロック図、
【図4】同システムパラメータ設定方法に用いる入力ウィンドウを表示した型開閉画面図、
【図5】同システムパラメータ設定方法に用いるシステム画面図、
【図6】同システムパラメータ設定方法に用いる調整ウィンドウの画像図、
【符号の説明】
M 射出成形機
Gx… グループ
Ks… 設定キー
Vs 画面(システム画面)
Wj 入力ウィンドウ

Claims (6)

  1. 射出成形機の基本状態を決定するシステムパラメータを設定する射出成形機のシステムパラメータ設定方法において、システムパラメータを、少なくとも組立調整に係わるグループ,機械仕様に係わるグループ,動作設定に係わるグループの一又は二以上を含む複数のグループに分類し、各パラメータを設定するための設定キーを、分類したグループの単位で画面に表示するとともに、パスワードの入力を条件に前記設定キーによる設定を許可するようにしたことを特徴とする射出成形機のシステムパラメータ設定方法。
  2. 前記グループを重要度に応じてランク分けし、各ランクに対する前記許可の条件を異ならせることを特徴とする請求項1記載の射出成形機のシステムパラメータ設定方法。
  3. 前記組立調整に係わるグループと前記機械仕様に係わるグループに対しては二回のパスワード入力を条件とし、かつ前記動作設定に係わるグループに対しては一回のパスワード入力を条件として、前記設定キーによる設定を許可することを特徴とする請求項2記載の射出成形機のシステムパラメータ設定方法。
  4. 前記二回のパスワード入力における二回目のパスワードは、設定キーのONにより表示される入力ウィンドウから入力することを特徴とする請求項3記載の射出成形機のシステムパラメータ設定方法。
  5. 前記二回のパスワード入力における一回目のパスワードと二回目のパスワードは、異なるパスワード又は同一のパスワードを用いることを特徴とする請求項3記載の射出成形機のシステムパラメータ設定方法。
  6. 各グループ又は各ランクに対応した複数のパスワードを用意し、任意のパスワードの入力を条件に、当該任意のパスワードに対応したグループ又はランクに対する設定を許可することを特徴とする請求項2記載の射出成形機のシステムパラメータ設定方法。
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