JP3875029B2 - スクータ型車両の車体カバー取付構造 - Google Patents

スクータ型車両の車体カバー取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スクータ型車両において車体前部を覆う車体カバーの取付構造に係り、特に、車体カバーを構成するフロントカバーとレッグシールドのうち、フロントカバーの一部についてコスト的に有利ないたずら防止構造を設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
スクータ型車両はフロントフォークを支持するヘッドパイプ及び操向ステムを挟んで、前方からフロントカバー、後方からレッグシールドを向かい合わせにして覆い、ネジ止め等により一体化することにより車体前部のカバー構造を構成している(例えば、特公平1−33391号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスクータ型車両はフロントカバーとレッグシールドの各上部をネジ等で締結していたが、この締結部はドライバーのような一般工具で容易に着脱できた。その結果、車体カバー自体、または車体カバーを取り外してその内側へ収容されている部品をいたずらされることがある。そこで本願発明は、このようないたずらを防止できる車体カバーの結合構造を有利なコストで提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願におけるスクータ型車両の車体カバー取付構造に係る請求項1の発明は、操向ステムを回動自在に支持するヘッドパイプが設けられた車体前部をフロントカバーとレッグシールドで前後から向かい合わせに覆うとともに、これらのフロントカバー及びレッグシールドの上方にて操向ステムから連続するハンドルをハンドルカバーで覆い、さらに転舵状態でハンドルの回動を阻止するためのハンドルロックを設けたスクータ型車両において、
前記フロントカバーとレッグシールドの各上部を合せて締結部材で着脱自在に結合するとともに、この結合部を、前記ハンドルが転舵されてロック状態にあるとき前記ハンドルカバーの下部にて隠すようにし、
さらに、前記締結部材の締結軸線の延長とハンドルロック時における前記ハンドルカバー下部とが側面視で交差するように配置されることを特徴とする。
【0005】
請求項2の発明は、上記請求項1において、前記結合部の位置を、前記ハンドルが中立位置におけるとき、前記ハンドルカバーの下部近傍であり、かつハンドルカバー下部と重ならないように配置したことを特徴とする。
【0006】
請求項3の発明は、上記請求項1において、前記フロントカバーは、中央のセンター部と、これを挟んだ左右のサイド部からなる3分割構造であり、左右のサイド部は一体化されて車体へ取付けられるとともに、前記センター部を下部が前記サイド部側へ係止され、上部が前記ハンドルロック時に前記ハンドルカバーの下部にて隠されるように結合されることを特徴とする。
【0007】
請求項4の発明は、上記請求項1において、前記フロントカバーが、その一部の上部側を開閉自在に設けたリッドをなし、このリッドの上部を前記レッグシールドへ着脱自在に締結するとともに、この締結部が前記ハンドルロック時に前記ハンドルカバーの下部にて隠されることを特徴とする。
【0008】
請求項5の発明は、上記請求項において、前記左右のサイド部材が、連結部材を介して車体フレームに結合されることを特徴とする。
さらに、請求項6の発明は、上記請求項5において、前記連結部材が、前方に向かってほぼコ字状をなす側板部と、左右の側板部の底部間を連結する底板とを有するバッテリトレイを兼ねることを特徴とする。
請求項7の発明は、上記請求項3において、前記センター部の下部に、後方へ向かって突出する S 字状のフックが設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、上記請求項1において、前記ハンドルカバーの下端部形状が、車体前方の広いほぼ台形状を呈するとともに、前記操向ステムが後傾していることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
本願発明は、フロントカバーの上部結合部の少なくとも一つを、駐車時にハンドルを転舵状態にしてハンドルをロックさせたとき、ハンドルカバーの下部にて隠すようにしたので、特殊な工具でなければ結合部を操作できず、この結合部を外すことができなくなる。その結果、フロントカバーが不用意に外されにくくなり、車体カバー自体もしくは車体カバー内側に収容されているバッテリ等の部品に対するいたずらを防止できる。しかも、結合部の配置をハンドルロック時におけるハンドルカバーの下部の位置と関連づけるだけで済むから、特別な専用部材や構造を新設しなくても簡単にいたずら防止構造を実現でき、コスト的に有利となる。
【0010】
このいたずら防止用結合部の位置をハンドルが中立位置のとき、ハンドルカバーの下部と重ならずに開放されるように設定すれば、メンテナンス時には一般工具で容易に結合を解くことができる。さらに、結合部材をネジ等の締結部材にすることもでき、この場合は、締結軸線の延長とハンドルロック時におけるハンドルカバーの下部とが重なるようにすれば、一般工具でネジ等の締結部材を外せなくなる。
【0011】
また、このいたずら防止用結合部を有するフロントカバーは、全体が単一のものでも、分割されたものでよく、一部を物入れまたはメンテナンス用の開閉自在なリッドにしたものでもよい。分割構造の場合、中央のセンター部及び左右のサイド部に3分割し、左右のサイド部を一体化して車体へ簡単に外せないように取付けるとともにセンター部を着脱自在にすることもできる。この場合はセンター部を下部でサイド部側へ係止させ、かつ上部を前記いたずら防止用の結合部とする。したがってこのような3分割構造にしても着脱自在のセンター部に対する有効ないたずら防止構造になる。
【0012】
さらに、フロントカバーの中央部等にリッドを設けた場合は、このリッドの上部をいたずら防止用結合部にすることにより、リッドを不用意に開けられなくなり、フロントカバーに覆われた物入れ内または車体フレーム等への取付部品に対するいたずらを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて一実施例を説明する。図1は本実施例の適用されたスクータ型車両の側面図、図2はその車体前部における要部側面図、図3は車体前部における要部正面図、図4はフロントカバーの組立て方を示す斜面図、図5はレッグシールドの斜視図、図6はセンター部の正面図、図7はz6の7−7線断面図、図8はセンター部を除くフロントカバーの正面図、図9は図8の9−9線相当断面図、図10はレッグシールドの背面図、図11はレッグシールドの側面図、図12は連結部材部分の拡大図、図13はセンター部とレッグシールド各上部間の結合部断面図である。
【0014】
まず、車両の全体構造について概説する。図1の符号1は前輪、2はフロントフォーク、3はフロントフェンダ、4は金属製のフロントカバー、5は金属または樹脂製のレッグシールド、6は樹脂製のハンドルカバー、7はヘッドライト、8はハンドルである。
【0015】
車体中央部は足乗せ部である低床式のステップフロア10をなし、その後部には所定高さで上方へ立ち上がりかつ後方へ長く延出する中空状で上下が開放されたリヤカバー11が設けられる。リヤカバー11は金属または樹脂製であって、上方の開口部は前後方向へ長いシート12によって開閉される。リヤカバー11内には上方へ開放された収納ボックス13が設けられ、内部はヘルメット等の大型物品を収容可能な大容量のものになっている。
【0016】
ステップフロア10の下方には車体中心にそって前後方向へ延出する金属パイプ製のメインフレーム14及びその後端部を左右方向へ延びるクロスパイプ15を備え、メインフレーム14の後端には後方へ突出するリンク支持部16に一端を軸支されたリンク17を介してスイング式パワーユニット18の下部から前方へ延出するアーム19が連結され、これらの連結点20a及び20bを揺動中心にしてスイング式パワーユニット18が上下に揺動自在である。
【0017】
スイング式パワーユニット18の後端部一側には後輪21が支持され、かつリヤクッションユニット22がリヤフレーム23との間に連結され、これによりスイング式パワーユニット18が車体フレームの後部へ懸架される。
【0018】
リヤフレーム23は平面視略U字状をなし、前端から後部までは左右一対で略平行に前後方向へ設けられ、後端部は相互が接続一体化し、左右の各前端はそれぞれクロスパイプ15へ連結される。これら、メインフレーム14、クロスパイプ15及びリヤフレームと23は一体化して車体フレームを構成している。
【0019】
リヤフレーム23の後端はスペアタイヤ取付パイプ24が上方へ突出しリヤカバー11の背面部から外部へ延出し、ここでスペアタイヤ25を支持する。
【0020】
次に、車体前部のカバー構造について説明する。図2及び3に示すように、メインフレーム14の前端側は斜めに上方へ立ち上がり、その先端にヘッドパイプ30が溶接されている。ヘッドパイプ30には、フロントフォーク2と一体の操向ステム31が回動自在に支持され、その上端に取付けられたハンドル8により前輪1を操向するようになっている。
【0021】
図12に明らかなように、ヘッドパイプ30の下部前面側には、ブラケット32が溶接され、その下部に設けられたウェルドナット33へ連結部材35の背面下部がボルト36により取付けられている。連結部材35の背面中央には上方へ突出する突片37が溶接され、ここでもボルト38によりブラケット32の上部に設けられたウェルドナット34へ取付けられている。
【0022】
連結部材35は金属板のプレス成形等により得られる平面視で前方へ向かって略コ字状をなす側板39と、左右の側板39の底部間を連結する底板40を有する。左右の側板39の先端は側方に折れ曲がるフランジ41をなし、ここでフロントカバー4の後述するサイド部とボルト42及びナット43で連結されている。
【0023】
連結部材35は比較的剛性の高い金属製であり、板材のプレス成形等によって得られる上方へ開放された略容器状のバッテリトレーを兼ね、バッテリ44が上方から収容され、バンド44aで固定されるようになっている。バンド44aは延出部37の上端部と底板40間へ掛け渡される。底部40の前方部分左右にはステー45が設けられ、ここに設けられた穴45aにグロメット45bが取付けられている。
【0024】
再び図2に示すように、ヘッドパイプ30の上部にはステー46を介してホーン47が支持されている。また、ステー46と連続する別のステー46aにハンドルロック48が溶接等で一体に取付けられ、駐車時にハンドル8を左右いずれかへ一杯に切ったとき、操向ステム31に設けられたロック片(図示省略)をロックし、その後キー49によって解錠しない限り、ハンドル8を回動不能にする。
【0025】
図3及び4に示すように、フロントカバー4は中央のセンター部50と左右一対のサイド部51とからなる3分割構造になっている。これらセンター部50及びサイド部51はいずれも剛性のある適宜金属製であって、本実施例では板材のプレス成形によって形成される。
【0026】
図3に示すように、センター部50は車体前方から見たとき、前輪の上方かつヘッドパイプ30及び操向ステム31と重なる車体中央部分に設けられ、下部左右には後方へ向かって突出する略S字状のフック52が設けられ(図7)、これらのフック52は図12に示すように、連結部材35の底部40に設けられたステー45に取付けられているグロメット45bを介して差し込み係止される。
【0027】
センター部50の上端部左右には図6に示すようにステー53が設けられ、ここで後述するレッグシールド5の上部と結合される。また、センター部50の上部でホーン47と重なる位置にはスリット54が設けられる。スリット54より下方の部分は連結部材35の前方を覆うとともに、中央部が前方へ凸に膨らむことによりバッテリ44を逃げている(図12)。センター部50はバッテリ44に対するメンテナンス用のリッドであって開閉自在に設けられている。
【0028】
左右のサイド部51はそれぞれ、センター部50を挟んで左右両側に設けられ、車体前方から見てヘッドパイプ30、操向ステム31及び前輪を挟んだ車体の左右部分を覆う部材である。図8に示すように、左右のサイド部51の各上半部分はセンター部50の分だけ離れており、それぞれの車体内方側に形成された縁部55は後方へ一段低くなってその前面へセンター部50の周囲を嵌合できるようになっている。縁部55の下部は幅広になって前記連結部材35のフランジ41と重ねられ、ボルト42とナット43で一体化される(図12)。
【0029】
さらに、縁部55の上端部間には帯板状のクロスプレート56が渡され、ここにもタッピングスクリュー57(図8)で固定される。同様に下端部間もクロスプレート58でタッピングスクリュー59(図8)で固定される。これにより、左右のサイド部51は連結部材35及び上下のクロスプレート56、58により一体化される。なお、連結部材35より下方となる左右のサイド部51の各下部内側は前輪1及びフロントフェンダ3を逃げる外側方へ凸の湾曲部になっている。
【0030】
また、図8に示す左右のサイド部51が一体化された状態において、その左右両端部から上部へかけての縁部はレッグシールド5との接合縁60をなし、この接合縁60に沿って適当間隔でステー61が取付けられている。図8中の符号36a及び38aはそれぞれボルト36及び38の通し穴である。
【0031】
図5及び図10,11、13に示すように、レッグシールド5は樹脂製であって、ヘッドパイプ30,操向ステム31を挟んで車体後方側から中央部をボルト64にてヘッドパイプ30へ取付けられる(図2)。また、左右及び上部へかけての周囲がサイド部51の接合縁60と重なる接合縁62をなし、ステー61に対応する位置にボス63が設けられ、このボス63へ通したボルト(図示省略)により後方からサイド部51の接合縁60に一体化される。
【0032】
レッグシールド5の左右方向中央部には、メインフレーム14、ヘッドパイプ30及び操向ステム31を逃げる後方へ凸に湾曲する膨出部65が上下方向に形成されている。膨出部65の左右は、前方へ凸に湾曲して乗員の脚部を覆う部分である。
【0033】
レッグシールド5の上端部で湾曲部65の付け根となる部分は前方へ突出する突部66をなし、センター部50及び左右のサイド部51の各上端縁部に重なるとともに、センター部50と重なる部分にボス67が形成されている。湾曲部65の上部左右にはボス68、69が設けられ、ボス68にはハンドルロック48のキー挿入部を覗かせるためのキー穴68aが形成されている。
【0034】
図13に示すように、センター部50の上端部50aは後方へ庇状に突出し、その左右に略L字形のステー53が取付けられている。ステー53の上部は略水平であって上端部50aに溶接等で一体化され、下部は下方へ突出し、通し穴53aが形成されている。
【0035】
レッグシールド5の突部66はこの上端部50aの下に重なるとともに、ボス67がステー53に当接する。そこで、ボス67へ後方からタッピングスクリュー70を差し込んでステー53の通し穴53aへ通し、クリップナット71と締結すれば、センター部50とレッグシールド5の各上端部が締結一体化される。図中の線Cはタッピングスクリュー70の締結軸線である。図中の符号72はハンドルカバー6の下部であり、レッグシールド5の上端部に対面し、膨出部65の上端面と略一致する輪郭をなす(図5参照)。
【0036】
次に、センター部50のいたずら防止構造について説明する。図14はこのいたずら防止構造を構成する車体左側のタッピングスクリュー70についてハンドルカバー6との位置関係を示す図であり、図15は車体上方からこれらの関係を示す図である。また、各図とも、Aはハンドル8の中立状態、Bはハンドルロック状態を示す。
【0037】
図14及び15の各Aに示すように、ハンドル8の中立状態、すなわち直進状態では、タッピングスクリュー70は、車体後方から見てハンドルカバー6の下部71と重ならずに見通せる位置に設けられ(図14A)、タッピングスクリュー70の締結軸線Cはハンドルカバー6の下部71と重ならない(図15A)。
【0038】
ハンドル8の駐車時における転舵状態では、本実施例の場合、約45°左側へハンドル8を回動させたときハンドルロックがかかるようになっている。このハンドルロック状態では、ハンドルカバーの下部71の一部がタッピングスクリュー70に重なり、車体後方から見通すことができず(図14B)、かつタッピングスクリュー70の締結軸線Cの延長がハンドルカバーの下部72と重なるようになっている。
【0039】
なお、ハンドルカバーの下部72は、図5に仮想線で及び図15に破線で示したように、レッグシールド5の上端部と対面する下端部形状を前方が広い略台形としてあること、及びハンドル8の回動軸である操向ステム31が後傾(上方側後ろへ傾けた状態)しているため、ハンドルロック時にハンドルカバーの下部72のうち前部の広い部分が斜め下向きに回動してタッピングスクリュー70の締結部を隠すようになっている(図14B、図15B)。図15Bに示すように、ハンドルロック時におけるハンドルカバーの下部72の形状は、前記した斜めの回動によって平面視でゆがんだものになる。
【0040】
次に、本実施例の作用を説明する。図14及び15の各Aに示すように、ハンドル8を中立位置にしたときは、ハンドルカバーの下部72がタッピングスクリュー70を隠さないので、締結軸線Cに沿って車体後方からドライバー等の通常工具を用いてタッピングスクリュー70を外し、センター部50を開いて内部のバッテリ44等をメンテナンスできる。
【0041】
一方、図14,15の各Bに示すように、駐車時にハンドル8を転舵してハンドルをロックした状態では、タッピングスクリュー70がハンドルカバーの下部72に隠されるので、通常工具を用いて締結軸線C方向からタッピングスクリュー70を外そうとしてもハンドルカバーの下部72に邪魔されて外すことができない。したがって、センター部50を不用意に取り外されないようにでき、センター部50自体及びフロントカバー4内部のバッテリ44等の部品に対するいたずら防止に役立つことができる。
【0042】
特に、ハンドルカバーの下部72を利用してハンドル8の回動位置により、タッピングスクリュー70の締結部を隠したり、開放したりするので、単にタッピングスクリュー70の配置を設定するだけでかかるいたずら防止構造を実現でき、特別な部材や構造の新設を不要にできるので、コスト的に有利になる。
【0043】
なお、本願発明は上記実施例に限定されず種々に応用や変形が可能であり、例えば対象とする車体カバーは、フロントカバーやレッグシールド自体でもよい。また、フロントカバーは実施例のように3分割構造ではなく、単一状のものまたは一部に物入れ用もしくはメンテナンス用のリッドを開閉自在に設けたものでもよい。リッドの場合は上記実施例のセンター部50に相当するからその上端部をタッピングスクリュー70により締結すればよい。
【0044】
また、タッピングスクリュー70は上記実施例の場合、センター部50をレッグシールド5へ着脱自在に結合する機能を有するものであるから、このような機能を有するものであればネジやボルトなどの締結部材またはプラスチックファスナーなどの公知である他の種々な結合部材に代えることができる。さらにタッピングスクリュー70の締結先は車体カバーの構成部材相互でも、車体フレームやその他の剛性がある車体取付部品であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の適用されたスクータ型車両の側面図
【図2】その車体前部における要部側面図
【図3】車体前部における要部正面図
【図4】フロントカバーの組立て方を示す斜面図
【図5】レッグシールドの斜視図
【図6】センター部の正面図
【図7】図6の7−7線相当断面図
【図8】センター部を除くフロントカバーの正面図
【図9】図8の9−9線相当断面図
【図10】レッグシールドの背面図
【図11】レッグシールドの側面図
【図12】連結部材部分の拡大図
【図13】センター部とレッグシールド各上部間の結合部断面図
【図14】車体後方側からセンター部のいたずら防止用締結部を示す図
【図15】車体上方から同上部を示す図
【符号の説明】
1:前輪1、4:フロントカバー、5:レッグシールド、8:ハンドル、14:メインフレーム、30:ヘッドパイプ、31:操向ステム、35:連結部材、44:バッテリ、50:センター部、51:サイド部、67:ボス、70:タッピングスクリュー、72:ハンドルカバーの下部

Claims (8)

  1. 操向ステムを回動自在に支持するヘッドパイプが設けられた車体前部をフロントカバーとレッグシールドで前後から向かい合わせに覆うとともに、これらのフロントカバー及びレッグシールドの上方にて操向ステムから連続するハンドルをハンドルカバーで覆い、さらに転舵状態でハンドルの回動を阻止するためのハンドルロックを設けたスクータ型車両において、
    前記フロントカバーとレッグシールドの各上部を合せて締結部材で着脱自在に結合するとともに、この結合部を、前記ハンドルが転舵されてロック状態にあるとき前記ハンドルカバーの下部にて隠すようにし、
    さらに、前記締結部材の締結軸線の延長とハンドルロック時における前記ハンドルカバー下部とが側面視で交差するように配置されることを特徴とするスクータ型車両の車体カバー取付構造。
  2. 前記結合部の位置を、前記ハンドルが中立位置におけるとき、前記ハンドルカバーの下部近傍であり、かつハンドルカバー下部と重ならないように配置したことを特徴とする請求項1に記載したスクータ型車両の車体カバー取付構造。
  3. 前記フロントカバーは、中央のセンター部と、これを挟んだ左右のサイド部からなる3分割構造であり、左右のサイド部は一体化されて車体へ取付けられるとともに、前記センター部を下部が前記サイド部側へ係止され、上部が前記ハンドルロック時に前記ハンドルカバーの下部にて隠されるように結合されることを特徴とする請求項1に記載したスクータ型車両の車体カバー取付構造。
  4. 前記フロントカバーは、その一部の上部側が開閉自在に設けられたリッドをなし、このリッドの上部が前記レッグシールドへ着脱自在に締結されるとともに、この締結部が前記ハンドルロック時に前記ハンドルカバーの下部にて隠されることを特徴とする請求項1に記載したスクータ型車両の車体カバー取付構造。
  5. 前記左右のサイド部材は、連結部材を介して車体フレームに結合されることを特徴とする請求項3に記載したスクータ型車両の車体カバー取付構造。
  6. 前記連結部材は、前方に向かってほぼコ字状をなす側板部と、左右の側板部の底部間を連結する底板とを有するバッテリトレイを兼ねることを特徴とする請求項5に記載したスクータ型車両の車体カバー取付構造。
  7. 前記センター部の下部に、後方に向かって突出する S 字状のフックが設けられていることを特徴とする請求項3に記載したスクータ型車両の車体カバー取付構造。
  8. 前記ハンドルカバーの下端部形状は、車体前方が広いほぼ台形状を呈するとともに、前記操向ステムが後傾していることを特徴とする請求項1に記載したスクータ型車両の車体カバー取付構造。
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