JP3873378B2 - トラクタのロプス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラクタの操縦席の後上部に設けられて、操縦者を保護するためのロプスに関する。
【0002】
【従来技術、及び発明が解決しようとする課題】
従来、特開平8−282415号公報に示されるトラクタのように、ロプス(安全フレーム)は、作業時は起立させ、格納時は倒伏させるように起伏回動可能とする形態が多く、キャビン形態とは異なり、外部に露出されていて、泥土や雨水等を受け易く、錆び易い。又、このロプスを起伏回動する場合は、重量であるため操作し難く、手の指を回動部に挾み込む等の危険性を有するものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、車体(1)の操縦席(2)後部に、左右に亘るループ状形成のロプス(3)を、車体(1)側のロプス支持ブラケット(4)に対して起立姿勢(A)と後側への倒伏姿勢(B)とに支軸(17)回りに上下回動可能に設け、このロプス(3)の基部をロプスカバー(5)で覆うように構成するトラクタのロプスにおいて、前記ロプス支持ブラケット4は内・外の支持プレート(18,19)を有し、これら支持プレート(18,19)間にロプス(3)端部の取付片(20)を介在させ、この取付片(20)に形成した軸穴(21)と前記支持プレート(18,19)の軸穴(22,23)とに前記支軸(17)を挿通し、ロプス(3)の前記取付片(20)には前記支軸(17)に沿う方向に移動しうるロックピン(28)を設け、端部に連結した切替レバー(27)の操作によって前記支持プレートの一方の支持プレート(19)に形成したピン穴(31)に係合又は離脱させてロプス(3)をロックし又は解除しうる構成とし、ロプスカバー(5)は、ロプス(3)を嵌合させる上部カバー穴(35)や前記ロックピン(28)を挿通させるピンカバー穴(37)を通るように上下に割形縁(C)を形成した前後分割部に構成し、この分割部の前後面にボルト穴(38)を形成し、これらのボルト穴(38)と前記取付片(20)に形成したボルト穴(39)とに亘りボルト(40)にて固定されるよう構成してなるトラクタのロプスの構成とする。
【0004】
【発明の効果】
トラクタの運転走行時には、ロプス(3)を操縦席(2)の後上部に起立させ、作業を行なわない格納時等ではロプス(3)を前後方向へ回動させて倒す。このロプス(3)の起伏回動時は、このロプス(3)の基部に設けられたロプスカバー(5)が、ボルト(40)によって固定されて外れ止めされているからこのロプス(3)と一体的に回動される。このため、これらロプス支持ブラケット(4)及びロプス(3)の回動基部はロプスカバー(5)で被覆されて、起立姿勢(A)又は倒伏姿勢(B)のどの姿勢においても、泥土の飛散や雨水等の受け難い状態となって、異物の咬込みを少なくし、ロプス3の起伏回動操作を安全に行うことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
トラクタ車体1は、ステアリングハンドル6で操向される前車輪7と、後車輪8とを有し、前部のボンネット9下にはエンジンを搭載し、後車輪7上を覆う左右のフェンダ10間のシートフロア11上に操縦席2を設けている。この車体1後部のミッションケース12にはトップリンクやロアリンク等によりロータリ耕耘装置等の作業機を連結して、リフトアーム13の回動で昇降でき、動力取出軸PTOで作業機を連結する。
【0006】
前記ミッションケース12の外側に一体のリヤアクスルハウジング14には、ロプス3や、シートフロア11、フェンダ10等を支持する支持フレーム15を取付支持している。この左右の支持フレーム15間は横方向の連結フレーム16で連結されて、該シートフロア11の後端縁を連結支持する。前記左右の支持フレーム15上端にロプス支持ブラケット4を有して、この左右のロプス支持ブラケット4にロプス3の左右両端部を起立姿勢Aと後側への倒伏姿勢Bとに支軸17回りに切替回動可能にして支持させる。ロプス支持ブラケット4は、外側の支持プレート18と内側の支持プレート19を有し、これらの支持プレート18,19間にロプス3端部の取付片20を介在させて、この取付片20に形成した軸穴21と、該支持プレート18,19の軸穴22,23とに亘って該支軸17を挿通して、前後方向へ起伏回動自在に支持する。該支軸17は先端にナット24を螺合させて抜止めしている。
【0007】
前記ロプス3は、角断面パイプ材からなりループ状に形成されて、左右両側部は外方のフェンダ10外側端近くへ湾曲して張出す張出部25と、この張出部25から前記内側の取付部20へ傾斜する傾斜部26とを形成する。前記ロプス3の起伏回動を切替える切替レバー27を設けている。ロプス3の取付片20には前記支軸17に沿う方向に沿って移動しうるロックピン28を設け、この外側端に切替レバー27を有する。このロックピン28はピン回りに一体のカムを有して取付片20に形成されるカムに押圧されて、該切替レバー27の操作によって回動することにより、これらのカムの規制を受けてロックピン28の出没を行わせるもので、このロックピン28の先端部を前記支持プレート19に形成のピン穴31,32に係合することによってロプス3の各起伏回動位置A,Bをロックすることができる。
【0008】
29は切替レバー27に一体の係合突子で、支持プレート18に一体の規制プレート30に係合させてロックピン28の回り止めを行うものである。33は前記ロプス3の取付片20の下端面に固定したストッパーで、支持フレーム15の上端面に一体の左右支持プレート18,19間のロプス支持ブラケット4底板部34に当接して、ロプス3が直立状の起立姿勢A位置を越えて前側へ回動しないように規制する。
【0009】
このようにロプス3の左右両側部には、切替レバー27の操作でロックピン28をピン穴31,32に対して抜き挿しすることができ、これによってロプス3を支軸17回りに起伏回動して、起立姿勢Aと倒伏姿勢Bとに切替えることができる。ロプスカバー5は、このようなロプス3の左右両側部を覆うもので、板金製、合成樹脂製、又はゴム製等からなり、外側面にはロプス3の傾斜部26に嵌合させる上部カバー穴35を形成し、下部には前記ロプス支持ブラケット4の底板部34にまで亘って覆うように下部カバー口36が形成され、又外側面のロックピン28の位置には、このロックピン28を挿通するピンカバー穴37が形成される。このロプスカバー5は、上部カバー穴35やピンカバー穴37等は、外側に対向するように形成されていて、各々ロプス3の傾斜部26やロックピン28等が嵌挿されているため、飛散される泥土等が直接内部に入るのを防止する。
【0010】
又、このロプスカバー5は、前記上部カバー穴35やピンカバー穴37等を通る上下方向の割形縁Cとして前後に分割できる構成としている。このロプスカバー5の分割部の前後面にはボルト穴38を形成し、これらのボルト穴38と前記取付片20に形成のボルト穴39とに亘ってボルト40を挿通して締付けることにより、ロプスカバー5の外止めを行う。
【0011】
このようにして被覆されるロプスカバー5は、ロプス3の取付片20にボルト40で固定されて、上部カバー穴35が傾斜部26に嵌合されていて、下部カバー口36がロプス支持ブラケット4周りに開口されていて、このロプス3の起立姿勢Aと倒伏姿勢Bとの間の切替回動と共に一体的に回動して、この回動部を常時覆っている。
【0012】
以上のように構成したトラクタのロプスでは、運転走行時、ロプス3を操縦席2の後上部に起立させ、作業を行なわない格納時等ではロプス3を前後方向へ回動させて倒す。これらロプス3の起伏回動時は、このロプス3の基部に嵌合されたロプスカバー5が、このロプス3と一体的に回動される。このため、これらロプス支持ブラケット4及びロプス3の回動基部、また前記切替レバー27の回動部のロックピン28等は、常時ロプスカバー5で被覆されて、泥土の飛散や雨水等の受け難い状態とし、異物の咬込みを少くし、ロプス3の起伏回動操作を安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ロプス取付部の正面図。
【図2】 その側面図。
【図3】 その作用を示す側面図。
【図4】 ロプスカバー部の六面図。
【図5】 トラクタの側面図。
【図6】 その背面図。
【符号の説明】
1 車体
2 操縦席
3 ロプス
4 ロプス支持ブラケット
5 ロプスカバー
17 支軸
18 支持プレート
19 支持プレート
20 取付片
22 軸穴
23 軸穴
28 ロックピン
31 ピン穴
35 カバー穴
37 ピンカバー穴
38 ボルト穴
39 ボルト穴
40 ボルト
Claims (1)
- 車体(1)の操縦席(2)後部に、左右に亘るループ状形成のロプス(3)を、車体(1)側のロプス支持ブラケット(4)に対して起立姿勢(A)と後側への倒伏姿勢(B)とに支軸(17)回りに上下回動可能に設け、このロプス(3)の基部をロプスカバー(5)で覆うように構成するトラクタのロプスにおいて、前記ロプス支持ブラケット4は内・外の支持プレート(18,19)を有し、これら支持プレート(18,19)間にロプス(3)端部の取付片(20)を介在させ、この取付片(20)に形成した軸穴(21)と前記支持プレート(18,19)の軸穴(22,23)とに前記支軸(17)を挿通し、ロプス(3)の前記取付片(20)には前記支軸(17)に沿う方向に移動しうるロックピン(28)を設け、端部に連結した切替レバー(27)の操作によって前記支持プレートの一方の支持プレート(19)に形成したピン穴(31)に係合又は離脱させてロプス(3)をロックし又は解除しうる構成とし、ロプスカバー(5)は、ロプス(3)を嵌合させる上部カバー穴(35)や前記ロックピン(28)を挿通させるピンカバー穴(37)を通るように上下に割形縁(C)を形成した前後分割部に構成し、この分割部の前後面にボルト穴(38)を形成し、これらのボルト穴(38)と前記取付片(20)に形成したボルト穴(39)とに亘りボルト(40)にて固定されるよう構成してなるトラクタのロプス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17196797A JP3873378B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | トラクタのロプス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17196797A JP3873378B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | トラクタのロプス |
Publications (2)
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JPH1120585A JPH1120585A (ja) | 1999-01-26 |
JP3873378B2 true JP3873378B2 (ja) | 2007-01-24 |
Family
ID=15933083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17196797A Expired - Fee Related JP3873378B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | トラクタのロプス |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3873378B2 (ja) |
-
1997
- 1997-06-27 JP JP17196797A patent/JP3873378B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1120585A (ja) | 1999-01-26 |
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