JPH1016850A - 鞍乗型車両の車体前部構造 - Google Patents

鞍乗型車両の車体前部構造

Info

Publication number
JPH1016850A
JPH1016850A JP8186549A JP18654996A JPH1016850A JP H1016850 A JPH1016850 A JP H1016850A JP 8186549 A JP8186549 A JP 8186549A JP 18654996 A JP18654996 A JP 18654996A JP H1016850 A JPH1016850 A JP H1016850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mud
frame
mud guard
vehicle body
type vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8186549A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2941219B2 (ja
Inventor
Jiro Kitao
次郎 北尾
Takahito Takano
恭人 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP8186549A priority Critical patent/JP2941219B2/ja
Publication of JPH1016850A publication Critical patent/JPH1016850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2941219B2 publication Critical patent/JP2941219B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】部材貫通用の切欠き部を必要最小限にして隙間
を減少させることにより泥や塵埃等の車体内部への侵入
を阻止し、外側に露出している機能部品を小石や小枝等
から保護し、防泥板及びその周辺部材の組立て性を向上
させる。 【構成】左右の前輪(12 、12) の内側に取り付けられた
防泥板(50)を前後に分割し、前後の防泥板(51 、52) の
少なくとも一方にドライブシャフト(43)やショックアブ
ソーバー(61)などの露出部品を覆うための張り出し部(5
3 、69) を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動4輪車等の鞍乗
型車両の車体前部構造に関し、特に、左右の前輪の内側
に取り付けられた壁状の防泥板を備えた鞍乗型車両の車
体前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鞍乗型車両は、一般に、フレーム(車体
フレーム)の前部左右に懸架装置(ストラット等)を介
して前輪(操向輪)を装着するとともに、フレームの中
央部に設けたピボット軸に揺動可能に軸支され且つ荷重
担持用のクッションユニットで懸架されたスイングアー
ムに左右の後輪(駆動輪)を装着し、フレーム前部に軸
支されたステアリングシャフトをハンドルで回動させて
前2輪を操向し、フレームの中央部に搭載したエンジン
で前輪又は後輪を駆動することにより走行するように構
成されている。
【0003】前記フレームの上部には前から燃料タン
ク、シート及びキャリヤなどが装着され、運転者はシー
トに跨がって前記ハンドルを握るとともにフレーム下部
の左右に取り付けられたステップに足を載せて搭乗す
る。また、前記フレームには、車体内部を覆ったり、前
後の車輪を覆ったりするためのカバー類も取り付けられ
る。この種の鞍乗型車両を開示する文献には、例えば特
開平1−223089号公報がある。
【0004】前記カバー類には、前輪部分を覆うフロン
トフェンダー、燃料タンクを覆うタンクカバー、後輪部
分を覆うリヤフェンダー、フレームの左右側面部分を覆
うサイドカバーなどがある。これらのカバー類は、生産
性や組立性を考慮して、隣接するカバーを適宜一体化し
たり、あるいは逆に細分化したりすることが行われてい
る。
【0005】一方、上記鞍乗型車両のフレームは、通常
パイプ等の溶接組立体で形成され、一般に、左右のメイ
ンアッパーメンバーと、左右のメインロアーメンバー
と、左側及び右側それぞれでメインアッパーメンバーと
メインロアーメンバーを前後方向所定間隔の複数位置で
連結する複数のサイドメンバーと、左右のメインアッパ
ーメンバー及び左右のメインロアーメンバーを前後方向
の複数位置で連結する複数のクロスメンバーと、左右の
メインアッパーメンバーから後方へ延びる左右のシート
レールと、後部のサイドメンバーの途中から前記シート
レールの途中に向けて斜めに延びる左右のリヤメンバー
とで構成されている。
【0006】車体中央部(前記フレームの中央部)に搭
載されたエンジンに対する燃料供給は、吸気ダクト及び
エアクリアナーを通して吸入される外気と気化器又は燃
料噴射弁等で計量される燃料とを混合し、この混合気を
吸気ポート及び吸気弁を通して燃焼室へ充填することに
より行われる。
【0007】一方、鞍乗型車両は、不整地走行に多用さ
れることから、自動車などに比べ車体の下半部が走行時
に砂塵や泥水に曝されることが多く、そのための種々の
対策が施されている。その一つとして、前輪付近の砂
塵、小石、泥水などが車体内部へ浸入することを阻止す
る目的で、左右の前輪の内側に壁状の防泥板を取り付け
ることが行われている。このような従来技術は例えば実
公平4−53354号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鞍乗型車両においては、左右の前輪の内側の位置、つま
り車体フレーム前部の両側それぞれの位置に垂直壁状の
フラップを取り付け、左右それぞれの位置で1個の防泥
板(フラップ)でフレーム内部をフレーム外部から仕切
るように構成していたため、前輪懸架用のショックアブ
ソーバー、前輪駆動用のドライブシャフト、該ショック
アブソーバーを取り付けるためのブラケット、フェンダ
ー用ステー等のフレーム部品などと前記防泥板との干渉
を防ぐため、該防泥板に大きな切欠き部を設ける必要が
あり、充分な防泥機能を確保することが困難である。
【0009】すなわち、従来の鞍乗型車両においては、
前輪ではね上げられる泥や塵埃等が前記防泥板の切欠き
から車体内部へ侵入しやすく、そのため、ラジエータ、
オイルクーラーあるいはファンなどを装備した車両で
は、それらの機能維持が困難になることがある。また、
防泥板の面積が大きいことから、ショックアブソーバー
や懸架部材に防泥板が干渉し、これらの部品を組立てる
際の作業性が劣るという不都合もある。
【0010】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、防泥板とブラケッ
ト等の干渉するところでも、切欠き部の大きさを必要最
小限にして該防泥板に形成される隙間を減少させること
ができ、それによって泥や塵埃等の車体内部への侵入を
減少又は阻止することができ、また、フレームの外側に
露出している懸架装置、操舵装置あるいは駆動装置など
の機能部品に小石や泥や小枝等が直接当たらないように
し、これらの機能部品を保護することができ、さらに、
防泥板及びその周辺部材の組立て性を向上させることが
できる鞍乗型車両の車体前部構造を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するため、左右の前輪の内側に取り付けられ
た防泥板を有する鞍乗型車両の車体前部構造において、
前記防泥板を前後に分割し、前後の防泥板の少なくとも
一方にフレームより外側に存在する部材を覆うための張
り出し部を設けることを特徴とする。
【0012】請求項2及び3の発明は、上記請求項1の
構成に加えて、フレームより外側に存在する部材がドラ
イブシャフトであり、前後の防泥板の一方に該ドライブ
シャフトの前側を覆う形状の張り出し部を設ける構成、
あるいは、フレームより外側に存在する部材がショック
アブソーバーであり、前後の防泥板の一方に該ショック
アブソーバーの外側を覆う形状の張り出し部を設ける構
成とすることにより、一層効率よく上記目的を達成する
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。なお、各図面を通して同一符号は
同一又は対応部分を示している。図1は本発明を適用し
た車体前部構造を有する鞍乗型車両の一実施例の左側面
図であり、図2は図1の鞍乗型車両の平面図であり、図
3は図1の鞍乗型車両の車体フレームの斜視図である。
図1〜図3において、パイプ溶接構造体から成るフレー
ム(車体フレーム)10の中央部にエンジン11が搭載
され、該フレーム10の前部両側には左右の前輪(本実
施例では操向及び駆動用の車輪)12、12が懸架さ
れ、フレーム10の後部には左右の後輪13、13が懸
架されている。
【0014】フレーム10の前部にはほぼ上下方向に延
びるステアリングシャフト14が軸支され、該ステアリ
ングシャフト14の上端にはバーハンドル15が固定さ
れており、該ステアリングシャフト14の下部には左右
の前輪12、12へ至るタイロッド(不図示)が連結さ
れている。また、左右の前輪12、12はそれぞれ独立
してフレーム10の前部両側に懸架されている。
【0015】左右の後輪13、13は、スイングアーム
16及び荷重担持用クッションユニット17により懸架
されている。また、図示の例では、左右の前輪12、1
2はエンジン11によりフロントプロペラシャフト41
及び差動ギア(不図示)等から成る伝動機構を介して駆
動される。さらに、前記左右の後輪13、13も、エン
ジン11によりリヤプロペラシャフト(不図示)及び差
動ギア(不図示)等から成る伝動機構を介して駆動され
る。
【0016】フレーム10の上部には、前からフロント
キャリヤー18、燃料タンク19、シート20及びリヤ
キャリヤー21が取り付けられ、フレーム10の下部両
側にはフートボード(ステップ)22が取り付けられて
いる。また、前記フレーム10には、フロントフェンダ
ー23、タンクカバー24、リヤフェンダー25、サイ
ドカバー(不図示)など、プラスチック等の成形品から
成るカバー類が着脱可能に取り付けられている。運転者
は、シート20に跨がり、フートボード22上に足を載
せ、バーハンドル15(具体的にはそのグリップ部)を
握って運転する。
【0017】図1及び図2において、車体中央部に搭載
した前記エンジン11の吸気口には気化器27が接続さ
れ、該気化器27には吸気通路28を介してエアクリー
ナー29が接続されている。さらに、前記エアクリーナ
ー29の入口には車体前上部へ延びる長い吸気ダクト3
0が接続されている。本実施例では、前記吸気ダクト3
0の先端開口31(エンジン用の空気取り入れ口)はフ
ロントフェンダー23の中央部の下面を利用して形成さ
れた箱形空間内で後向きに開口している。
【0018】図4は図1中の線4−4に沿った前輪車軸
を含む横断面図であり、図5は図1の鞍乗型車両の車体
前部構造を透視して示す斜視図である。図4及び図5に
おいて、左右の前輪12、12は、車体フレーム10の
前部の両側にそれぞれ独立して懸架されており、本実施
例ではストラットサスペンションタイプの懸架装置によ
り懸架されている。また、車体フレーム10の前部に
は、エンジン11により前記フロントプロペラシャフト
41(図1)を介して駆動された差動ギヤ42が装着さ
れており、左右の前輪12、12は前記差動ギヤ42に
連結された左右のドライブシャフト43、43により駆
動される。
【0019】前記ストラットサスペンションタイプの懸
架装置は、一端を車体フレーム10に連結されたストラ
ット型クッションユニット44と揺動アーム45により
ナックル46を揺動可能に支持する構造をしており、該
ナックル46に設けられた軸受を介して車軸47とハブ
と前輪12が回転自在に支持されている。このドライブ
シャフト43の両端部はボールジョイント(不図示)を
介して前記差動ギヤ42及び車軸47に連結されてお
り、これらのボールジョイントの部分には防塵用のゴム
ブーツ48が装着されている。
【0020】本実施例の前輪12、12は駆動輪と操舵
輪(操向輪)を兼ねるものであり、したがって、前記ナ
ックル46はキングピン軸49を中心に揺動可能に支持
されており、前記ステアリングシャフト14(図1)の
操向動作(回動)はタイロッド(不図示)を介して該ナ
ックル46に伝達される。
【0021】図1、図3、図4及び図5において、車体
フレーム10の前部の左右両側であって前輪12、12
の内側に対応する領域には、前輪12、12ではね上げ
られる泥水や塵埃などが車体内部へ侵入することを防止
するための防泥板50、50が取り付けられている。こ
の防泥板50、50は例えばプラスチックや板金の成形
品で作られている。また、前記防泥板50、50は車体
フレーム10の両側にボルト等の締結手段により着脱可
能に取り付けられている。
【0022】図6は防泥板50の正面図であり、図7は
図6中の線7−7に沿った断面図である。なお、前記左
右の防泥板50、50を含む車体前部は、左右とも実質
上同じ形状構造をしており、以下では左右いずれか一方
(例えば左側)についてのみ説明し、他側についてはそ
の説明を準用することにする。そこで、本発明によれ
ば、前記防泥板50は、前後に分割された前防泥板51
と後防泥板52から成り、前後の防泥板51、52を車
体フレーム10に対しボルト等の締結手段により着脱可
能に取り付ける構造をしている。
【0023】前述の前防泥板51及び後防泥板52は、
それぞれ車体フレーム10にボルト等で締結されるとと
もに、それらの分割領域54に沿ってボルト等の締結手
段55により互いに密接状態で結合されている。そし
て、前後分割式の前記防泥板50には、図6に示すよう
に、ドライブシャフト43を貫通させるための切欠き部
(開口部)56、クッションユニット44連結用のブラ
ケット(フレームメンバー)57を貫通させるための切
欠き部(開口部)58などが形成されている。
【0024】また、前後の防泥板51、52の少なくと
も一方には、フレーム10より外側に存在する部材を覆
うための張り出し部が設けられている。すなわち、本実
施例においては、前述のフレーム10より外側に存在す
る部材としてドライブシャフト43が選定され、前後の
防泥板51、52の一方(本実施例では前防泥板51)
に該ドライブシャフト43のボールジョイント部のブー
ツ保護部48の前側を覆う形状の張り出し部53が設け
られている。なお、前記張り出し部53は、必ずしも防
泥板50と一体に形成されるものではなく、該防泥板に
適宜溶接あるいはビス止め等で固定されたものでもよ
い。また、前防泥板51だけでなく、後防泥板52にも
張り出し部を設けてもよい。
【0025】以上説明した実施例によれば、左右の前輪
12の内側に取り付けられる防泥板50を前後に分割し
てそれぞれが着脱可能な前防泥板51及び後防泥板52
で構成するので、防泥板50が他の構成部材(例えばド
ライブシャフト43やブラケット57など)と干渉する
ところでも、切欠き部(例えば切欠き部56、58)の
大きさを必要最小限にすることができ、それによって防
泥板50を装着する時に形成される隙間を格段に減少さ
せることが可能となり、泥水や塵埃等の車体内部への侵
入を大幅に減少したり、阻止したりすることが可能にな
る。
【0026】また、防止泥板50を前後分割式にしたの
で、防泥板50自体並びにその周辺の各構成部品の組立
て性及び保守点検性を向上させることが可能になる。さ
らに、ドライブシャフト43のボールジョイント部のブ
ーツ保護部48の前側を覆う形状の張り出し部53を前
記防泥板50に形成するので、簡単な構造で重要な機能
部品であるドライブシャフト43に小石や泥や小枝等が
直接当たらないようにすることができ、これらの機能部
品を保護することができる。
【0027】図8は本発明を適用した鞍乗型車両の車体
前部構造の他の実施例を示す図4に対応する前車軸を含
む横断面図であり、図9は図8の車体前部構造を透視し
た鞍乗型車両の斜視図である。左右の前輪12、12
は、本実施例では、ダブルウィッシュボーンタイプの懸
架装置により車体フレーム10の前部の両側にそれぞれ
独立して懸架されている。左右の車輪の駆動は、エンジ
ン11(図1)により、フロントプロペラシャフト41
(図1)、差動ギヤ42及び左右のドライブシャフト4
3、43により行われる。
【0028】前記ダブルウィッシュボーンタイプの懸架
装置は、一端を車体フレーム10に連結された揺動可能
なアッパーアーム62及びロアーアーム63から成るリ
ンク機構によりナックル64を揺動可能に支持するとと
もに、車体フレーム10とアッパーアーム62の間に取
り付けられたショックアブソーバー61により前輪荷重
を担持するように構成されている。本実施例では、前記
ドライブシャフト43の先端部はボールジョイント(不
図示)を介して車軸部材65に連結されており、該車軸
部材65は軸受を介して前記ナックル64の内径部に回
転自在に軸支されている。
【0029】本実施例においても、ドライブシャフト4
3の両端部はボールジョイント(不図示)を介して前記
差動ギヤ42及び前輪12に連結されており、これらの
ボールジョイントの部分には防塵用のゴムブーツ48が
装着されている。本実施例の前輪12、12も駆動輪と
操舵輪(操向輪)を兼ねるものであり、したがって、前
記ナックル64はキングピン軸49を中心に揺動可能に
支持されており、前記ステアリングシャフト14(図
1)の操向動作(回動)はタイロッド(不図示)を介し
て該ナックル64に伝達される。
【0030】図8及び図9において、車体フレーム10
の前部の左右両側であって前輪12、12の内側に対応
する領域には、前輪12、12ではね上げられる泥水や
塵埃などが車体内部へ侵入することを防止するための防
泥板50、50が取り付けられている。この防泥板5
0、50は例えばプラスチックや板金の成形品で作られ
ている。また、前記防泥板50、50は車体フレーム1
0の両側にボルト等の締結手段により着脱可能に取り付
けられている。
【0031】図10は防泥板50の正面図であり、図1
1は図10中の線11−11に沿った断面図である。前
記左右の防泥板50、50を含む車体前部は、左右とも
実質上同じ形状構造をしており、以下では左右いずれか
一方(例えば左側)についてのみ説明し、他側について
はその説明を準用することにする。本実施例でも、前記
防泥板50は、前後に分割された前防泥板51と後防泥
板52から成り、前後の防泥板51、52を車体フレー
ム10に対しボルト等の締結手段により着脱可能に取り
付ける構造をしている。
【0032】前防泥板51及び後防泥板52は、それぞ
れ車体フレーム10にボルト等で締結されるとともに、
それらのオーバーラップ領域66でボルト等の締結手段
55により互いに密接状態で結合されている。この前後
分割式の前記防泥板50には、図10に示すように、ド
ライブシャフト43を貫通させるための切欠き部56、
ショックアブソーバー61を貫通させるための切欠き部
(開口部)67、アッパーアーム62を貫通させるため
の切欠き部68などの各切欠き部が形成されている。
【0033】また、前後の防泥板51、52の少なくと
も一方には、フレーム10より外側に存在する部材を覆
うための張り出し部が設けられている。すなわち、本実
施例においては、前述のフレーム10より外側に存在す
る部材としてドライブシャフト43の他にショックアブ
ソーバー61が選定され、前防泥板51にドライブシャ
フト43のボールジョイント部のブーツ保護部48の前
側を覆う形状の張り出し部53が設けられ、後防泥板5
2にショックアブソーバー61を覆う形状の張り出し部
69が設けられている。
【0034】なお、図示の構成では、前記ショックアブ
ソーバー61を覆うための張り出し部69は前防泥板5
1と後防泥板52とのオーバーラップ領域に形成されて
おり、従って、ショックアブソーバー61は、図11に
示すように、前防泥板51及び後防泥板52の両方によ
り全周を囲むように覆われている。
【0035】図8〜図11で説明した実施例によって
も、左右の前輪12の内側に取り付けられる防泥板50
を前後に分割してそれぞれが着脱可能な前防泥板51及
び後防泥板52で構成するので、防泥板50が他の構成
部材(例えばドライブシャフト43やショックアブソー
バー61など)と干渉するところでも、切欠き部(例え
ば切欠き部56、67、68)の大きさを必要最小限に
することができ、それによって防泥板50を装着する時
に形成される隙間を格段に減少させることが可能とな
り、泥水や塵埃等の車体内部への侵入を大幅に減少した
り、阻止したりすることが可能になる。
【0036】また、防泥板50を前後分割式にしたの
で、防泥板50自体並びにその周辺の各構成部品の組立
て性及び保守点検性を向上させることが可能になる。さ
らに、前記防泥板50に、ドライブシャフト43のボー
ルジョイント部のブーツ保護部48の前側を覆う形状の
張り出し部53や、ショックアブソーバー61の外側を
覆う形状の張り出し部69を形成するので、簡単な構造
で重要な機能部品であるドライブシャフト43やショッ
クアブソーバー61に小石や泥や小枝等が直接当たらな
いようにすることができ、これらの機能部品を保護する
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、左右の前輪の内側に取り付けられた
防泥板を有する鞍乗型車両の車体前部構造において、前
記防泥板を前後に分割し、前後の防泥板の少なくとも一
方にフレームより外側に存在する部材を覆うための張り
出し部を設ける構成としたので、防泥板の他の部材と干
渉するところでも、切欠き部の大きさを必要最小限にし
て該防泥板に形成される隙間を減少させることができ、
それによって泥や塵埃等の車体内部への侵入を減少又は
阻止することができ、また、フレームの外側に露出して
いる機能部品に小石や泥や小枝等が直接当たらないよう
にして該機能部品を保護することができ、さらに、防泥
板及びその周辺部材の組立て性を向上させることができ
る鞍乗型車両の車体前部構造が提供される。
【0038】請求項2及び3の発明によれば、上記請求
項1の構成に加えて、フレームより外側に存在する部材
がドライブシャフトであり、前後の防泥板の一方に該ド
ライブシャフトの前側を覆う形状の張り出し部を設ける
構成、あるいは、フレームより外側に存在する部材がシ
ョックアブソーバーであり、前後の防泥板の一方に該シ
ョックアブソーバーの外側を覆う形状の張り出し部を設
ける構成としたので、上記効果に加えて、ドライブシャ
フトあるいはショックアブソーバーを効率よく保護する
ことができる鞍乗型車両の車体前部構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車体前部構造を有する鞍乗型
車両の一実施例の左側面図である。
【図2】図1の鞍乗型車両の平面図である。
【図3】図1の鞍乗型車両の車体フレームの斜視図であ
る。
【図4】図1中の線4−4に沿った前輪車軸を含む横断
面図である。
【図5】図1の鞍乗型車両の車体前部構造を透視して示
す斜視図である。
【図6】図5中の防泥板の正面図である。
【図7】図6中の線7−7に沿った断面図である。
【図8】本発明を適用した鞍乗型車両の車体前部構造の
他の実施例を示す前車軸を含む横断面図である。
【図9】図8の車体前部構造を透視した鞍乗型車両の斜
視図である。
【図10】図9中の防泥板の正面図である。
【図11】図10中の線11−11に沿った断面図であ
る。
【符号の説明】
10 車体フレーム 11 エンジン 12 前輪 13 後輪 15 ハンドル 19 燃料タンク 20 シート 23 フロントフェンダー 24 タンクカバー 27 気化器 29 エアクリーナー 30 吸気ダクト 41 フロントプロペラシャフト 42 差動ギヤ 43 ドライブシャフト 44 クッションユニット 45 揺動アーム 46 ナックル 47 車軸 48 ゴムブーツ 50 防泥板 51 前防泥板 52 後防泥板 53 張り出し部 56 切欠き部 57 ブラケット 58 切欠き部 61 ショックアブソーバー 62 アッパーアーム 63 ロアーアーム 64 ナックル 65 車軸部材 67 切欠き部 68 切欠き部 69 張り出し部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の前輪の内側に取り付けられた防
    泥板を有する鞍乗型車両の車体前部構造において、前記
    防泥板を前後に分割し、前後の防泥板の少なくとも一方
    にフレームより外側に存在する部材を覆うための張り出
    し部を設けることを特徴とする鞍乗型車両の車体前部構
    造。
  2. 【請求項2】 フレームより外側に存在する部材がド
    ライブシャフトであり、前後の防泥板の一方に該ドライ
    ブシャフトの前側を覆う形状の張り出し部を設けること
    を特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の車体前部構
    造。
  3. 【請求項3】 フレームより外側に存在する部材がシ
    ョックアブソーバーであり、前後の防泥板の一方に該シ
    ョックアブソーバーの外側を覆う形状の張り出し部を設
    けることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の車
    体前部構造。
JP8186549A 1996-06-27 1996-06-27 鞍乗型四輪不整地走行車の車体前部構造 Expired - Fee Related JP2941219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8186549A JP2941219B2 (ja) 1996-06-27 1996-06-27 鞍乗型四輪不整地走行車の車体前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8186549A JP2941219B2 (ja) 1996-06-27 1996-06-27 鞍乗型四輪不整地走行車の車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1016850A true JPH1016850A (ja) 1998-01-20
JP2941219B2 JP2941219B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=16190463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8186549A Expired - Fee Related JP2941219B2 (ja) 1996-06-27 1996-06-27 鞍乗型四輪不整地走行車の車体前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2941219B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6296163B1 (en) 1998-07-09 2001-10-02 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Carrier for straddle type four wheeled all-terrain vehicle and support structure therefor
US6568497B1 (en) 2000-02-25 2003-05-27 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Protective structure for axle joints
JP2005212698A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型不整地走行車両用保護具
JP2005219668A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型四輪車

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6122068U (ja) * 1984-07-13 1986-02-08 純一 田丸 腕時計用万年暦
JPS6177574A (ja) * 1984-09-21 1986-04-21 Nissan Motor Co Ltd 自動車用ドライブシヤフト保護装置
JPS6220772A (ja) * 1985-07-19 1987-01-29 本田技研工業株式会社 鞍乗型4輪車におけるフロントフエンダ装置
JPS6327032U (ja) * 1986-08-05 1988-02-22
JPH0439462U (ja) * 1990-07-31 1992-04-03

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6122068U (ja) * 1984-07-13 1986-02-08 純一 田丸 腕時計用万年暦
JPS6177574A (ja) * 1984-09-21 1986-04-21 Nissan Motor Co Ltd 自動車用ドライブシヤフト保護装置
JPS6220772A (ja) * 1985-07-19 1987-01-29 本田技研工業株式会社 鞍乗型4輪車におけるフロントフエンダ装置
JPS6327032U (ja) * 1986-08-05 1988-02-22
JPH0439462U (ja) * 1990-07-31 1992-04-03

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6296163B1 (en) 1998-07-09 2001-10-02 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Carrier for straddle type four wheeled all-terrain vehicle and support structure therefor
US6568497B1 (en) 2000-02-25 2003-05-27 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Protective structure for axle joints
JP2005212698A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型不整地走行車両用保護具
JP4627404B2 (ja) * 2004-01-30 2011-02-09 本田技研工業株式会社 鞍乗り型不整地走行車両用保護具
JP2005219668A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型四輪車
JP4526828B2 (ja) * 2004-02-06 2010-08-18 本田技研工業株式会社 鞍乗り型四輪車

Also Published As

Publication number Publication date
JP2941219B2 (ja) 1999-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4606290B2 (ja) 車両用サスペンション構造
US7565944B2 (en) Power steering system for all-terrain vehicle
EP1559594B1 (en) Drive shaft protector for a saddle ride type all-terrain vehicle
US7665566B2 (en) Rough terrain vehicle with electric power steering system
US7744104B2 (en) Suspension arm and cushion arm structure for vehicle
US9056637B2 (en) Cargo bed and vehicle
JP2941219B2 (ja) 鞍乗型四輪不整地走行車の車体前部構造
JP4627404B2 (ja) 鞍乗り型不整地走行車両用保護具
JP2963052B2 (ja) 鞍乗型車両
JP2999149B2 (ja) 騎乗型4輪車のタンクカバー取り付け構造
JP2914908B2 (ja) 騎乗型4輪車のフレーム構造
US4817748A (en) Industrial vehicle equipped with electrically powered power steering system
JPH0316746Y2 (ja)
JP2887730B2 (ja) 荷役車両における外気導入装置
JPH03204384A (ja) 自動二輪車のフロントフェンダ
JP7052815B2 (ja) 作業車両
JP7103317B2 (ja) 作業車両
JPH0355501Y2 (ja)
JPH09316927A (ja) ホイール式建設機械のシャーシ構造
JP2605056B2 (ja) 自動二輪車のマッドガード構造
JPS60151127A (ja) 小型4輪車の前フエンダ装置
JPH0664547A (ja) トラクタ等のステアリング切角検出装置
JP2557208B2 (ja) 不整地走行用鞍乗型四輪車両のフロントフェンダ構造
JPH0738069Y2 (ja) リヤクッションユニット取付装置
JPH0740472Y2 (ja) 鞍乗型車両のリヤフェンダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees