JP2914908B2 - 騎乗型4輪車のフレーム構造 - Google Patents

騎乗型4輪車のフレーム構造

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JP2914908B2
JP2914908B2 JP8037380A JP3738096A JP2914908B2 JP 2914908 B2 JP2914908 B2 JP 2914908B2 JP 8037380 A JP8037380 A JP 8037380A JP 3738096 A JP3738096 A JP 3738096A JP 2914908 B2 JP2914908 B2 JP 2914908B2
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英義 小菅
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動4輪車等の騎
乗型4輪車のフレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】騎乗型4輪車は、一般に、フレーム(車
体フレーム)の前部左右に懸架装置(ストラット等)を
介して前輪を装着するとともに、フレームの中央部に設
けたピボット軸に揺動可能に軸支され且つ荷重担持用の
クッションユニットで懸架されたスイングアームに左右
の後輪を装着し、フレーム前部に軸支されかつ左右に前
輪に連結されたステアリングシャフトをハンドルで回動
させることにより操向し、フレームの中央部に搭載した
エンジンで後輪を駆動することにより走行するように構
成されている。
【0003】また、前記フレームの上部には前から燃料
タンク、シート及びキャリヤなどが装着され、運転者は
シートに跨がって前記ハンドルを握るとともにフレーム
下部の左右に取り付けられたフートボード(ステップ)
に足を載せて操縦する。この種の騎乗型4輪車のフレー
ムを開示する文献には、例えば特開平5−105159
号、特公平6−86230号、実開平1−138891
号(実願昭63−35244号)などがある。
【0004】上記騎乗型4輪車のフレームは、通常パイ
プ等の溶接組立体で形成され、一般に、左右のメインア
ッパーメンバーと、左右のメインロアーメンバーと、左
側及び右側それぞれでメインアッパーメンバーとメイン
ロアーメンバーを前後方向所定間隔の複数位置で連結す
る複数のサイドメンバーと、左右のメインアッパーメン
バーを前後方向の複数位置で連結する複数のクロスメン
バーと、左右のメインアッパーメンバーから後方へ延び
る左右のシートレールと、後部のサイドメンバーの途中
から前記シートレールの途中に向けて斜めに延びる左右
のリヤメンバーとを備えている。
【0005】そして、前記フレームには、エンジン、エ
アクリーナー、燃料タンク、シート、キャリヤ、ラジエ
ータ、各種電装部品などを取り付けるための多くのブラ
ケット類が溶接あるいはボルト締結等によって固定され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
騎乗型4輪車のフレーム構造においては、一般に、装着
部品ごとにブラケットを設けているので、溶接部品が多
くなり、溶接工数も多くなるという不利な面がある。
【0007】本発明はこのような従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、フレームを構成する
溶接部品点数を削減することができ、溶接長及び溶接工
数を削減することができ、フレームに対する各部品の取
り付け取り外しを容易に行うことができ、それによって
生産性の向上を図ることができる騎乗型4輪車のフレー
ム構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前後
方向の複数位置に配されるクロスメンバーにより左右の
アッパーメンバーを連結する構成を有する騎乗型4輪車
のフレーム構造において、左右のアッパーメンバーの前
部を3本のクロスメンバーで連結し、最前列のクロスメ
ンバーをラジエータ取り付け用ブラケットで形成し、2
列目のクロスメンバーをストラット取り付け用ブラケッ
トで形成し、3列目のクロスメンバーをステアリングシ
ャフト取り付け用ブラケットで形成する構成とすること
により、車体フレームの前上部の主要なブラケット類を
いずれかのクロスメンバーと一体に形成できることか
ら、溶接部材及び溶接工数の大幅な削減が可能となり、
さらに、主要なブラケット類をクロスメンバーとして利
用することにより車体フレームの前上部が効率よく補強
することができる騎乗型4輪車のフレーム構造を提供す
るものである。
【0009】請求項3の発明は、前後方向の複数位置に
配されるクロスメンバーにより左右のアッパーメンバー
を連結する構成を有する騎乗型4輪車のフレーム構造に
おいて、前記左右のアッパーメンバーとして角形断面の
パイプを使用するとともに、該左右のアッパーメンバー
の後端部の外側を斜めにカットし、前記左右のアッパー
メンバーの前記斜めカット部の裏側の平坦面に沿って接
続される後方パイプの当該接続部を含む先端部を二重パ
イプにするとともに、当該接続部を前記平坦面に沿う縦
長断面に押しつぶして偏平化し、前記偏平化された二重
パイプ部分を前記平坦面に沿って溶接等で固着すること
により後方パイプを左右のアッパーメンバーに連結し、
前記後方パイプにキャリヤ取り付け部を設ける構成とす
ることにより、角形断面のパイプから成るアッパーメン
バーに後方パイプを接続するに際し、接続部における急
激な断面変化を防いで接続部の応力集中を防ぐことがで
き、重量増加を生じることなく簡単な手段で応力の均−
化を図ることができる騎乗型4輪車のフレーム構造を提
供するものである。
【0010】請求項4の発明は、前後方向の複数位置に
配されるクロスメンバーにより左右のロアーメンバーを
連結する構成を有する騎乗型4輪車のフレーム構造にお
いて、フレームの前後方向略中央部のエンジン搭載領域
の前後所定間隔の位置で左右のロアーメンバーを連結す
るとともに、中央部を下方へ凹ました逆さつば付き帽子
形の断面形状を有する板材成形品で作られたエンジン前
部のクロスメンバー及びエンジン後部のクロスメンバー
を設け、エンジンの前下部及び後下部のそれぞれに、左
右方向に貫通する取り付けシャフトで締結されたディス
タンスカラーにより保持されたゴムダンパーを介して、
台座部を有するエンジンブラケットを予め取り付けてお
き、左右のアッパーメンバーの前部を連結するクロスメ
ンバーを形成するステアリングシャフト取り付け用ブラ
ケットに、ボルト締結されたディスタンスカラーにより
保持されたゴムダンパーを介して連結ブラケットを取り
付け、前記各エンジンブラケットの台座部を前記エンジ
ン前部のクロスメンバー及びエンジン後部のクロスメン
バーにボルト締結するとともに、エンジンの前上部を前
記連結ブラケットの下端部にボルト締結することによ
り、エンジンをフレームに搭載する構成とすることによ
り、クロスメンバーの下側からエンジンの取り付け取り
外し作業を行うことを可能にして、エンジンの底面と車
体フレームの対向面との隙間が小さい場合でも容易に作
業することを可能にし、エンジン取り付け用に特別なブ
ラケットをフレームに溶接する必要性を無くして、溶接
部材及び溶接工数の削減を図り、不整地走行車に好適な
エンジン取り付け構造を有する騎乗型4輪車を提供する
ものである。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は本発明を適用するのに好適な騎
乗型4輪車の左側面図であり、図2は図1の平面図であ
る。図1及び図2において、パイプ溶接構造体から成る
フレーム(車体フレーム)10の中央部にエンジン11
が搭載され、該フレーム10の前部両側には操向輪であ
る左右の前輪12、12が懸架され、フレーム10の後
部にはエンジン11によって駆動される左右の後輪1
3、13が懸架されている。
【0015】フレーム10の前部にはほぼ上下方向に延
びるステアリングシャフト14が軸支され、該ステアリ
ングシャフト14の上端にはバーハンドル15が固定さ
れており、該ステアリングシャフト14の下部には左右
の前輪12、12へ至るタイロッド(不図示)が連結さ
れている。また、左右の前輪12、12はそれぞれ独立
してフレーム10の前部両側に懸架されている。
【0016】左右の後輪13、13は、スイングアーム
16及び荷重担持用クッションユニット17により懸架
され、エンジン11によりドライブシャフト又はドライ
ブチェーン等の伝動機構(不図示)を介して駆動され
る。この伝動機構は左右の後輪13、13を駆動する差
動ギア(不図示)に連結されている。左右の前輪12、
12は、フレーム10の前部に対しそれぞれ個別(独立
して)、揺動可能なリンク機構(不図示)と荷重担持用
のストラット(クッシュンユニット)27とにより懸架
されている。また、フレーム10の前端部には、エンジ
ン11の冷却水を冷却するためのラジエータ28が取り
付けられている。
【0017】フレーム10の上部には、前からフロント
キャリヤー18、燃料タンク19、シート20及びリヤ
キャリヤー21が取り付けられ、フレーム10の下部両
側にはフートボード(ステップ)22が取り付けられて
いる。また、前記フレーム10には、フロントフェンダ
ー23、タンクカバー24、リヤフェンダー25及びサ
イドカバー26など、プラスチック等の成形品から成る
カバー類が着脱可能に取り付けられている。運転者は、
シート20に跨がり、フートボード22上に足を載せ、
バーハンドル15(具体的にはそのグリップ部)を握っ
て運転する。
【0018】図3は図1中のフレーム10の斜視図であ
る。図3において、フレーム10は、前後方向に延びる
左右のメインアッパーメンバー31、31と、前後方向
に延びる左右のメインロアーメンバー32、32と、左
側及び右側それぞれでメインアッパーメンバー31とメ
インロアーメンバー32を前後方向所定間隔の複数位置
で連結する複数のサイドメンバー33、34、35と、
左右のメインアッパーメンバー31、31を前後方向の
複数位置で連結する複数のクロスメンバー36、37、
38、39、40、41と、左右のメインロアーメンバ
ー32、32を前後方向の複数位置で連結する複数のク
ロスメンバー42、43、44、45とを備えている。
【0019】前記フレーム10は、さらに、最前部の左
右のサイドメンバー33、33を連結するクロスメンバ
ー46と、最後部の左右のサイドメンバー35、35を
連結するクロスメンバー47と、クロスメンバーを兼ね
たステアリング支持メンバー48と、左右のメインアッ
パーメンバー31、31の後端部を連結するリヤエンド
メンバー49と、最後部の左右のサイドメンバー35、
35の途中と左右のメインアッパーメンバー31、31
の後方延長部(シートレール部)とを連結する左右のリ
ヤメンバー50、50とを備えている。
【0020】図3において、フレーム10の略中央部の
左右には、取り外し可能なサブフレームメンバー75、
75が連結されている。このサブフレームメンバー7
5、75は、エンジン11が大型である場合でもその搭
載及び取外し作業を容易にするとともに、フレーム10
の軽量化を図るためのものである。図示の例では、前記
サブフレームメンバー75、75のそれぞれに、エンジ
ン取り付けブラケット76が76が設けられている。ま
た、各サブフレームメンバー75は、その上端部でメイ
ンアッパーメンバー31に設けられたブラケット77に
ボルト締結され、その下端部で最後部のサイドメンバー
35の下部に設けられたブラケット78にボルト締結さ
れている。
【0021】なお、図3のフレーム10には、左右のメ
インロアーメンバー32、32の中央部の間に結合され
たエンジンガード51と、左右のメインロアーメンバー
32、32の外側に前後一対づつ固定されたステップメ
ンバー52、52と、最後部の左右のサイドメンバー3
5、35の下部に設けられたスイングアーム16の左右
のピボット軸受部53、53とを備えている。
【0022】図3のフレーム10は、第1の特徴とし
て、前寄り部分に配されたクロスメンバー38をステア
リングシャフト14(図1)の上部を軸支するステアリ
ング上部取り付けブラケットとして使用し、該ブラケッ
ト38に、フロントフェンダー取り付け部と、燃料タン
ク前部の取り付け部と、タンクカバー取り付け部と、ス
テアリングシャフト14の上部軸受を固定するための軸
受取り付け部と、エンジン取り付け部とを設け、さら
に、該ブラケット38に、ステアリングシャフト14の
回動範囲を規制するためのストッパーとイグニッション
コイルの取り付け部とを設ける構成を具備している。
【0023】図4はクロスメンバー(ステアリング上部
取り付けブラケット)38の斜視図である。図4におい
て、クロスメンバー38は鋼板等の板材のプレス成形品
で形成されており、その左右両側端部で左右のメインア
ッパーメンバー31、31に溶接で固着されている。そ
して、このクロスメンバー(ステアリング上部取り付け
ブラケット)38には、その上部の左右2箇所に形成さ
れたフロントフェンダー取り付け部101、101と、
後向き凹部又は開口から成る左右2箇所の燃料タンク1
9の前部取り付け部102、102と、中央上部に形成
されたステアリングシャフト14の軸受取り付け部10
3と、イグニッションコイル(不図示)の取り付け部1
04と、エンジン11の前上部の取り付け部(取り付け
孔)105とが設けられている。
【0024】図5は図4中の線5−5に沿った上記フロ
ントフェンダー取り付け部101の断面図であり、本実
施例では、フロントフェンダー23の後上部と燃料タン
ク19のタンクカバー24の前部は、それぞれ2箇所
で、固着ナット140を有する同一の取り付け部101
に共通のボルト106により共締めで締結されている。
図6は前記燃料タンク19の前部取り付け部102の断
面図であり、クロスメンバー38の左右2箇所に形成さ
れた凹部(又は開口)から成る前記取り付け部102に
対して、燃料タンク19の前部に設けた突起107に装
着されたゴムダンパー108を若干の圧入代でもって嵌
合することにより、該燃料タンク19の前部がクロスメ
ンバー38により支持されている。
【0025】図21は図4中のエンジン取り付け部10
5にエンジン11の前上部を取り付けた状態を示す部分
断面図である。図21において、前記クロスメンバー3
8のエンジン取り付け部105、105にボルト141
及びナット142によってディスタンスカラー143、
143が締結固定され、該ディスタンスカラー143、
143によって保持される円筒状のゴムダンパー14
4、144を介して連結ブラケット145が防振支持さ
れ、該連結ブラケット145の他端部にエンジン11の
前上部(前上に形成されたボス部)146がボルト14
7及びナット148により締結されている。
【0026】図7は前記軸受取り付け部103にボルト
(2本)109で締結されたステアリングシャフト上部
軸受110を示す斜視図である。図7において、ステア
リングシャフト14(図1)は前記軸受110により軸
心周りで回動自在に軸支され、クロスメンバー38の前
記軸受110の近傍にはステアリングシャフト14の回
動範囲(ハンドル15の回動範囲)を規制するための左
右のストッパー111、111(図4、図7)が設けら
れている。
【0027】なお、ステアリングシャフト14には左右
のストッパー111、111に当接可能な係合突起11
2が設けられている。クロスメンバー38の下部に形成
された前記取り付け部104には、エンジン11の点火
用のイグニッションコイル(不図示)がボルト(不図
示)等により締結される。
【0028】図3のフレーム10は、第2の特徴とし
て、前寄りの部分に配されるクロスメンバー37を左右
の車輪懸架用ストラット27、27(図1)の上部を取
り付けるストラット取り付けブラケットとして使用し、
該ブラケット37に、左右2箇所のフロントフェンダー
支持部113、113と前記ストラット27、27の上
部取り付け部116、116とフロントキャリヤー18
(図1、図2)の後部取り付け部114、114と、中
央部のレギュレータ取り付け部115とを設ける構成を
具備している。
【0029】図8は前記クロスメンバー(ストラット取
り付けブラケット)37の斜視図である。図8におい
て、クロスメンバー37は鋼板等の板材のプレス成形品
で形成されており、前記クロスメンバー38の前側に配
置され左右のメインアッパーメンバー31、31に溶接
で固着されている。そして、このクロスメンバー(スト
ラット取り付けブラケット)37には、左右の車輪懸架
用ストラット27、27(図1)の上端部を取り付ける
ために左右2箇所に形成されたストラット取り付け部1
16、116が設けられている。
【0030】図9は上記ストラット取り付け部116に
ストラット27の上端部を結合した状態を示す部分側面
図であり、ストラット27の上端部から突出する雄ねじ
部をストラット取り付け部(孔)116に挿通し、該雄
ねじ部をクロスメンバー37に対してナット118で締
結することにより、ストラット27の上端部がフレーム
10に結合されている。なお、ストラット27の下端部
は前輪12とともに揺動するリンク機構(不図示)に連
結されている。
【0031】図10は上記フロントフェンダー支持部1
13でフロントフェンダー23を支持する状態を示す部
分縦断面図であり、左右それぞれのフロントフェンダー
支持部(孔)113にゴムダンパー117を取り付け、
左右のゴムダンパー117、117によりフロントフェ
ンダー23の上部の左右2箇所を支持するように構成さ
れている。
【0032】図8において、クロスメンバー37に形成
された左右のフロントキャリヤー後部取り付け部(孔)
114、114には、前記フロントキャリヤー18(図
1、図2)の後部左右に設けられたブラケット(不図
示)がボルト(不図示)により締結される。前記レギュ
レータ取り付け部115はクロスメンバー37の中央部
に形成されている。
【0033】このレギュレータ取り付け部115は、フ
ロントフェンダー23との間にレギュレータ収納空間を
確保するために下方へ凹まして平坦面として形成され、
該平坦面115上にレギュレータ119がビス止め等で
固定されている。また、このレギュレータ取り付け部1
15は、図示のごとく前後方向にオープンしており、前
方からの走行風を後方へ流通させることによりレギュレ
ータ119の冷却効果を促進するように構成されてい
る。
【0034】図3のフレーム10は、第3の特徴とし
て、左右のメインアッパーメンバー31、31として角
形断面(例えば正方形断面図)のパイプを使用し、左右
のメインアッパーメンバー31、31の後端部を斜めに
カットし、該左右のアッパーメンバーの後端部に接続さ
れる後方パイプ(図3中のリヤエンドメンバー)49の
両端接続部を二重パイプにするとともに縦長断面に押し
つぶして偏平化し、前記アッパーメンバー31、31の
前記斜めカット部の裏側(平坦面)に前記偏平化された
二重パイプ部分を溶接等で固着することにより後方パイ
プ49を左右のアッパーメンバー31、31に連結し、
さらに、この後方パイプ49にリヤキャリヤー21(図
1、図2)の後部を取り付けるためのリヤキャリヤー取
り付け部79(図1、図3)を設ける構成を具備してい
る。
【0035】図11は前記メインアッパーメンバー31
の後端部と前記後方パイプ(リヤエンドメンバー)49
との接続部を示す部分平面図であり、図12は図11中
の線12−12に沿った断面図である。図11及び図1
2において、角形断面のパイプから成る各メインアッパ
ーメンバー31の後端部にはその外側を斜めにカットし
た斜めカット部120が形成され、該斜めカット部12
0の裏側の平坦面に沿って後方パイプ(リヤエンドメン
バー)49が端部を溶接等で固着することにより接続さ
れている。
【0036】後方パイプ49の両端の接続部121は、
図示のように二重パイプにされるとともに縦長断面に押
しつぶして偏平化され、この偏平化部分(接続部)12
1を前記斜めカット部120の裏側の平坦面に合わせた
状態で溶接等により固着されている。後方パイプ49の
接続部を二重パイプにして押しつぶす構造にすることに
より、補強ガセットを省略するかもしくは小型にするこ
とができる。なお、前記二重パイプ部分における外パイ
プ(後方パイプ49)と内パイプは圧入嵌合あるいは部
分溶接止めなどによって内外のパイプを一体的に固着す
るようにしてもよい。
【0037】前記後方パイプ49には、図1及び図3に
示すように、リヤキャリヤーの後部を取り付けるための
リヤキャリヤ取り付け部79が左右2箇所に設けられて
いる。このリヤキャリヤー取り付け部79は、後方パイ
プ49に溶接されたブラケットで構成されている。後方
パイプ49の後端部をリヤキャリヤー21より上方まで
延長して左右を連結することにより、リヤキャリヤー2
1の後端ストッパーとしての機能を持たせることがで
き、それによって、リヤキャリヤー21を平面状の単純
な形状にすることが可能になる。
【0038】図3のフレーム10は、第4の特徴とし
て、左右のメインロアーメンバー32、32に、フレー
ム10の前後方向略中央部の前後方向所定間隔の2箇所
から、左右外方へ突出する角形断面のパイプ(ステップ
メンバー52)を固着し、各パイプに形成した取り付け
孔を使用して左右のフートボード22を締結する構成を
具備している。
【0039】図13は任意の一箇所におけるステップメ
ンバー52及びフートボード22を該ステップメンバー
に沿って見た断面図であり、図14は図13中の線14
−14に沿った断面図である。図1〜図3、図13及び
図14において、各メインロアーメンバー32における
フレーム10の前後方向略中央部(騎乗者の足元の領
域)に対応する位置には、前後方向所定間隔(例えば約
20cm〜約50cm程度)の2箇所から左右方向外向
きに突出するステップメンバー52、52が溶接等で固
着されている。
【0040】各ステップメンバー52は角形断面(例え
ば正方形断面)のパイプで形成されており、前後一対の
ステップメンバー52の上面を覆うようにして平板状の
フートボード22が取り付けられている。すなわち、角
形断面のパイプから成る各ステップメンバー52の上面
の複数の所定位置には上記フートボード22を固定する
ための取り付け孔122が形成されており、該フートボ
ード22の取り付け孔から挿通したボルト(又はビス)
123を前記取り付け孔122にねじ止めすることによ
り、該フートボード22を各ステップメンバー52の上
面に取り付けるように構成されている。なお、前記ステ
ップメンバー52の前記取り付け孔122としては、タ
ップ立ての孔を使用したり、あるいは孔の裏面にナット
を接合または溶接する構造を採ることができる。
【0041】図3のフレーム10は、第5の特徴とし
て、フレーム前端部(図示の例では、メインアッパーメ
ンバー31、31の前端部)に屋根部151を形成する
平板製のクロスメンバー36を設け、該クロスメンバー
36をラジエータ28(図1)の上部を固定するラジエ
ータ上部固定ブラケットとして使用するとともに、該ク
ロスメンバー36の前記屋根部151によりラジエータ
28とフレーム間をカバーする構成を具備している。
【0042】図15は上記クロスメンバー(ラジエータ
上部固定ブラケット)36及びラジエータ28を示す部
分斜視図であり、図16は図15中の線16−16に沿
った断面図である。図1、図3、図15及び図16にお
いて、左右のメインアッパーメンバー31、31の最前
部は平板製のクロスメンバー36で連結されている。こ
のクロスメンバー36はラジエータ28の後上方の領域
を覆う屋根(屋根部151を参照)の形状をしており、
その前面にラジエータ28の上端部が締結されている。
【0043】図15及び図16において、全体に屋根の
形状をした前記クロスメンバー36の前面には左右2箇
所のラジエータ取り付け部(図示の例では開口と溶接ナ
ット)152、152が設けられており、ラジエータ2
8の上端部には前記ラジエータ取り付け部152、15
2に結合される左右の開口154、154を有する取り
付けブラケット153が固着されている。
【0044】図15及び図16に示すラジエータ取り付
け構造においては、前記各開口154、154にゴムダ
ンパー(ゴム状弾性体のグロメット)155、155を
嵌合装着し、該グロメット155、155の内径にディ
スタンスカラー156、156を嵌合装着し、そして、
前方より各ディスタンスカラー156、156に挿通し
たボルト157、157を前記クロスメンバー36側の
各溶接ナット152、152に締結することにより、ラ
ジエータ28の上端部が前記クロスメンバー36に対し
防振(緩衝)状態で結合されている。
【0045】以上の説明から明らかなごとく、前記クロ
スメンバー36は、左右のメインアッパーメンバー3
1、31を連結するクロスメンバーとしての機能の他
に、ラジエータ28の上部取り付け手段としての機能並
びにその屋根形状により該クロスメンバー36と該ラジ
エータ28の間をカバーする機能を備えている。
【0046】前記クロスメンバー36とラジエータ28
の間をカバーする機能は、走行中に前方上面から飛び込
んでくる泥水などを遮断(阻止)するとともに、ラジエ
ータ28を通過した後の熱風が車体内の上部へ行き難く
するためのものである。前者の泥水遮断機能については
特に説明する必要はないが、後者の熱風の上部への流入
防止機能の必要性は次の通りである。
【0047】すなわち、エンジン11(図1)の吸入空
気にゴミ等ができるだけ含まれないようにするために、
その吸い込み口はできるだけ上部でしかもカバーされた
所(図1の車両では、例えばフロントフェンダー23の
下で、さらに必要に応じてインナーフェンダー(不図
示)でカバーされている所など)に配置することが行わ
れており、本実施例では図1中の空気吸い込み口160
で示す位置(車体内の前上部)に設けられている。
【0048】そして、このエンジンの吸入空気の吸い込
み口160の近傍が前記ラジエータ28通過後の熱風等
で温度上昇することは、充填効率等から、できるだけ避
けることが要請される。これが、前記クロスメンバー3
6により、ラジエータ28通過後の熱風が上部へ行き難
くする理由である。なお、前記ラジエータ28は、その
下端部でフレーム10の他のメンバー(例えば図3中の
クロスメンバー46等)に適宜締結又は支持されてい
る。
【0049】図3のフレーム10は、第6の特徴とし
て、フレーム10の前後方向略中央部のエンジン搭載領
域の前後所定間隔の位置に左右のメインロアーメンバー
32、32を連結するエンジン前部のクロスメンバー4
4及びエンジン後部のクロスメンバー45を設け、これ
らのクロスメンバー44、45のそれぞれは中央部を下
方へ凹ました逆さつば付き帽子形の断面形状を有する板
材成形品で作られ、予めエンジン11に取り付けられた
ブラケットをこれらのクロスメンバー44、45に下方
から締結してエンジン11をフレーム10に搭載すると
いう構成を具備している。
【0050】図17は上記エンジン前部のクロスメンバ
ー44及びエンジン後部のクロスメンバー45を示す斜
視図であり、図18はエンジン11の前下部を前記エン
ジン前部のクロスメンバー44に取り付けた状態を示す
左右方向縦断面図であり、図19は図18中の線19−
19に沿った断面図であり、図20は後述するエンジン
ブラケット128の斜視図である。なお、エンジン11
の前後下部はエンジン後部のクロスメンバー45に取り
付けられるが、この後下部の取り付け構造は、クロスメ
ンバー45自体を含め、図17〜図20を参照して以下
に説明する前下部の取り付け構造と実質的に同じ構成を
している。
【0051】図17において、エンジン前部のクロスメ
ンバー44及びエンジン後部のクロスメンバー45は、
それぞれ、中央部を下方へ凹ました逆さつば付き帽子形
の断面形状(図19)を有する板材成形品で作られてい
る。そして、エンジン11は予め該エンジン11の左右
に取り付けられたエンジンブラケット128、128を
介してこれらのクロスメンバー44、45に取り付けら
れる。
【0052】図17には、各クロスメンバー44、45
に形成されたエンジン取り付け孔129の配置が示され
ている。各クロスメンバー44、45の平面形状は、図
17に示すように左右のメインロアーメンバー32、3
2との溶接結合部に近づくほど幅が広くなる形状になっ
ており、補強ガセット等を用いずとも充分な接合強度が
得られるようになっている。また、各クロスメンバー4
4、45のそれぞれは、図17及び図19に示すよう
に、中央部を下方へ凹ました逆さつば付き帽子形の断面
形状に成形することにより曲げ剛性の確保が図られてい
る。
【0053】図18及び図19において、エンジン11
の前下部には左右方向に貫通する取り付け孔130が形
成され、該取り付け孔130を貫通する取り付けボルト
(取り付けシャフト)131及びナット132によりエ
ンジン11の前下部の左右に前記エンジンブラケット1
28、128が取り付けられている。図示の例では、左
右のエンジンブラケット128、128のそれぞれは、
フランジ付きのスペーサー(又はディスタンスカラー)
133及び防振支持用のゴム状弾性体の中空円筒体(ゴ
ムダンパー)134を介して、前記ボルト(シャフト)
131及びナット132によりエンジン11の前下部の
左右に取り付けられている。
【0054】各エンジンブラケット128は、特に図2
0に明示されるように、前記ゴムダンパー134が嵌合
装着される内径を有する環状部135と該環状部の下側
に溶接等で一体化された台座部136とを有する。ま
た、前記台座部136の底面には、前記クロスメンバー
44のエンジン取り付け孔129に対応する取り付け孔
137(ブラケット128ごとに2箇所づつ)が形成さ
れ、各取り付け孔137の上面にナット138が溶接等
で固着されている。
【0055】エンジン11の前下部の左右及び後下部の
左右のそれぞれにディスタンスカラー133及びゴムダ
ンパー134を介して取り付けボルト131及びナット
132によりエンジンブラケット128を取り付けた状
態で、該エンジン11はクロスメンバー44及び45に
取り付けられる。すなわち、エンジン11をフレーム1
0に搭載する際、前記エンジンブラケット128を取り
付けた状態のエンジン11をフレーム10の所定位置に
配置し、図18及び図19に示すように、クロスメンバ
ー44及び45の下側からエンジン取り付けボルト13
9を各エンジン取り付け孔129から挿入して各エンジ
ンブラケット128の各ナット138にねじ込み締結す
ることにより、エンジン前下部及び後下部がフレーム1
0に取り付けられる。
【0056】図示の例では、エンジンの前下部及び後下
部は、それぞれ左右1個づつのエンジンブラケット12
8を介して、合計4本づつのエンジン取り付けボルト1
39によりフレーム10に締結されている。こうして、
エンジン11の前下部及び後下部は、図18及び図19
に示す取り付け構造と実質的に同じ構造により、クロス
メンバー44及びクロスメンバー45に対に取り付けら
れる。
【0057】図17〜図20で説明したエンジン11の
下部取り付け構造によれば、該エンジンの取り付け取り
外しの作業を行う場合、クロスメンバー44、45の下
側から行うことができることから、エンジン11が大型
で該エンジンの底面とフレーム10の対向メンバー(例
えばメインロアーメンバー31又はエンジンガード5
1)との隙間が少ない場合でも容易に行うことができ
る。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、前後方向の複数位置に配されるクロ
スメンバーにより左右のアッパーメンバーを連結する構
成を有する騎乗型4輪車のフレーム構造において、左右
のアッパーメンバーの前部を3本のクロスメンバーで連
結し、最前列のクロスメンバーをラジエータ取り付け用
ブラケットで形成し、2列目のクロスメンバーをストラ
ット取り付け用ブラケットで形成し、3列目のクロスメ
ンバーをステアリングシャフト取り付け用ブラケットで
形成する構成としたので、車体フレームの前上部の主要
なブラケット類をいずれかのクロスメンバーと一体に形
成できることから、溶接部材及び溶接工数の大幅な削減
が可能となり、さらに、主要なブラケット類をクロスメ
ンバーとして利用することにより車体フレームの前上部
が効率よく補強され、騎乗型4輪車に好適なフレーム構
造が得られる。
【0059】請求項3の発明によれば、前後方向の複数
位置に配されるクロスメンバーにより左右のアッパーメ
ンバーを連結する構成を有する騎乗型4輪車のフレーム
構造において、前記左右のアッパーメンバーとして角形
断面のパイプを使用するとともに、該左右のアッパーメ
ンバーの後端部の外側を斜めにカットし、前記左右のア
ッパーメンバーの前記斜めカット部の裏側の平坦面に沿
って接続される後方パイプの当該接続部を含む先端部を
二重パイプにするとともに、当該接続部を前記平坦面に
沿う縦長断面に押しつぶして偏平化し、前記偏平化され
た二重パイプ部分を前記平坦面に沿って溶接等で固着す
ることにより後方パイプを左右のアッパーメンバーに連
結し、前記後方パイプにキャリヤ取り付け部を設ける構
成としたので、角形断面のパイプから成るアッパーメン
バーに後方パイプを接続するに際し、接続部における急
激な断面変化を防いで接続部の応力集中を防ぐことがで
き、重量増加を生じることなく簡単な手段で応力の均一
化を図ることができる騎乗型4輪車のフレーム構造が得
られる。
【0060】請求項4の発明によれば、前後方向の複数
位置に配されるクロスメンバーにより左右のロアーメン
バーを連結する構成を有する騎乗型4輪車のフレーム構
造において、フレームの前後方向略中央部のエンジン搭
載領域の前後所定間隔の位置で左右のロアーメンバーを
連結するとともに、中央部を下方へ凹ました逆さつば付
き帽子形の断面形状を有する板材成形品で作られたエン
ジン前部のクロスメンバー及びエンジン後部のクロスメ
ンバーを設け、エンジンの前下部及び後下部のそれぞれ
に、左右方向に貫通する取り付けシャフトで締結ざれた
ディスタンスカラーにより保持されたゴムダンパーを介
して、台座部を有するエンジンブラケットを予め取り付
けておき、左右のアッパーメンバーの前部を連結するク
ロスメンバーを形成するステアリングシャフト取り付け
用ブラケットに、ボルト締結されたディスタンスカラー
により保持されたゴムダンパーを介して連結ブラケット
を取り付け、前記各エンジンブラケットの台座部を前記
エンジン前部のクロスメンバー及びエンジン後部のクロ
スメンバーにボルト締結するとともに、エンジンの前上
部を前記連結ブラケットの下端部にボルト締結すること
により、エンジンをフレームに搭載する構成としたの
で、エンジンの取り付け取り外し作業をクロスメンバー
の下側から行うことが可能になることから、エンジンの
底面と車体フレームの対向面との隙間が小さい場合でも
容易に作業することができ、エンジンの下部をクロスメ
ンバーに取り付けるとともにエンジンの前上部をステア
リングシャフト取り付け用ブラケットに連結することか
ら、エンジン取り付け用に特別なブラケットをフレーム
に溶接する必要性を無くして、溶接部材及び溶接工数を
削減することができ、不整地走行車に好適なエンジン取
り付け構造を有する騎乗型4輪車が得られる。
【0061】
【0062】
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したフレーム構造を有する騎乗型
4輪車の左側面図である。
【図2】図1の騎乗型4輪車の平面図である。
【図3】本発明を適用した騎乗型4輪車のフレーム構造
の一実施例を示す斜視図である。
【図4】図3のフレームのステアリング上部取り付けブ
ラケットの斜視図である。
【図5】図4中の線5−5に沿って取り付け部品ととも
に示す部分断面図である。
【図6】図4中の燃料タンク前部取り付け部の組み付け
時の部分断面図である。
【図7】図4のブラケットにステアリングシャフト上部
軸受を取り付けた状態を示す部分斜視図である。
【図8】図3のフレームのストラット取り付けブラケッ
トの斜視図である。
【図9】図8中のストラット取り付け部の組み付け時の
部分縦断面図である。
【図10】図8中のフロントフェンダー支持部の組み付
け時の部分縦断面図である。
【図11】図3のフレームの後方パイプ接続部の構造を
示す部分平面図である。
【図12】図11中の線12−12に沿った断面図であ
る。
【図13】図3のフレームのフートボード取り付け部の
ステップメンバーに沿った部分断面図である。
【図14】図13中の線14−14に沿った部分断面図
である。
【図15】図3のフレームのラジエータ上部固定ブラケ
ットとラジエータを示す分解斜視図である。
【図16】図15中の線16−16に沿った縦断面図で
ある。
【図17】図3のフレームのエンジン下部取り付け用の
エンジン前部クロスメンバー及びエンジン後部クロスメ
ンバーを示す部分斜視図である。
【図18】図17のエンジン前部クロスメンバーにエン
ジンを取り付けた状態を示す左右方向縦断面図である。
【図19】図18中の線19−19に沿った断面図であ
る。
【図20】図18中のエンジンブラケットの斜視図であ
る。
【図21】図4のクロスメンバーに対しエンジン前上部
を連結する連結手段の縦断面図である。
【符号の説明】
10 フレーム 11 エンジン 12 前輪 13 後輪 15 ハンドル 16 スイングアーム 18 フロントキャリヤー 19 燃料タンク 20 シート 21 リヤキャリヤー 22 フートボード 23 スロントフェンダー 24 タンクカバー 25 リヤフェンダー 27 ストラット 28 ラジエータ 31 メインアッパーメンバー 32 メインロアーメンバー 33 サイドメンバー 34 サイドメンバー 36 クロスメンバー(ラジエータ上部固定ブラケ
ット) 37 クロスメンバー(ストラット取り付けブラケ
ット) 38 クロスメンバー(ステアリング上部取り付け
ブラケット) 44 クロスメンバー 45 クロスメンバー 49 リヤエンドメンバー(後方パイプ) 51 エンジンガード 52 ステップメンバー 75 サブフレームメンバー 76 エンジン取り付けブラケット 77 ブラケット 78 ブラケット 101 フロントフェンダー取り付け部 102 燃料タンク前部取り付け部 103 ステアリンドシャフト上部軸受取り付け部 104 イグニッションコイル取り付け部 111 ステアリングのストッパ 113 フロントフェンダー支持部 114 フロントキャリヤー後部取り付け部 115 レギュレータ取り付け部 116 ストラット取り付け部 119 レギュレータ 120 斜めカット部 121 二重パイプ部分 122 フートボード取り付け孔 128 エンジンブラケット 129 エンジン取り付け孔 133 ディスタンスカラー 134 ゴムダンパー 139 エンジン取り付けボルト 141 エンジン取り付けボルト 144 ゴムダンパー 145 連結ブラケット 146 エンジンの前上部 147 エンジン取り付けボルト 151 屋根部 152 ラジエータ取り付け部 155 ゴムダンパー 157 ラジエータ取り付けボルト 160 エンジンの吸入空気吸い込み口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−58365(JP,A) 特開 平3−14780(JP,A) 特開 昭60−176877(JP,A) 特開 昭60−209373(JP,A) 実開 昭59−151882(JP,U) 実開 平1−96391(JP,U) 実公 昭31−16220(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62K 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向の複数位置に配されるクロス
    メンバーにより左右のアッパーメンバーを連結する構成
    を有する騎乗型4輪車のフレーム構造において、 左右のアッパーメンバーの前部を3本のクロスメンバー
    で連結し、最前列のクロスメンバーをラジエータ取り付
    け用ブラケットで形成し、2列目のクロスメンバーをス
    トラット取り付け用ブラケットで形成し、3列目のクロ
    スメンバーをステアリングシャフト取り付け用ブラケッ
    トで形成することを特徴とする騎乗型4輪車のフレーム
    構造。
  2. 【請求項2】 前記最前列のクロスメンバーは、ラジ
    エータの上部を固定する部材であり、かつ該最前列のク
    ロスメンバーと該ラジエータの上部との間を覆う屋根部
    を有することを特徴とする請求項1に記載の騎乗型4輪
    車のフレーム構造。
  3. 【請求項3】 前後方向の複数位置に配されるクロス
    メンバーにより左右のアッパーメンバーを連結する構成
    を有する騎乗型4輪車のフレーム構造において、 前記左右のアッパーメンバーとして角形断面のパイプを
    使用するとともに、該左右のアッパーメンバーの後端部
    の外側を斜めにカットし、 前記左右のアッパーメンバーの前記斜めカット部の裏側
    の平坦面に沿って接続される後方パイプの当該接続部を
    含む先端部を二重パイプにするとともに、当該接続部を
    前記平坦面に沿う縦長断面に押しつぶして偏平化し、 前記偏平化された二重パイプ部分を前記平坦面に沿って
    溶接等で固着することにより後方パイプを左右のアッパ
    ーメンバーに連結し、 前記後方パイプにキャリヤ取り付け部を設けることを特
    徴とする騎乗型4輪車のフレーム構造。
  4. 【請求項4】 前後方向の複数位置に配されるクロス
    メンバーにより左右のロアーメンバーを連結する構成を
    有する騎乗型4輪車のフレーム構造において、 フレームの前後方向略中央部のエンジン搭載領域の前後
    所定間隔の位置で左右のロアーメンバーを連結するとと
    もに、中央部を下方へ凹ました逆さつば付き帽子形の断
    面形状を有する板材成形品で作られたエンジン前部のク
    ロスメンバー及びエンジン後部のクロスメンバーを設
    け、 エンジンの前下部及び後下部のそれぞれに、左右方向に
    貫通する取り付けシャフトで締結されたディスタンスカ
    ラーにより保持されたゴムダンパーを介して、台座部を
    有するエンジンブラケットを予め取り付けておき、 左右のアッパーメンバーの前部を連結するクロスメンバ
    ーを形成するステアリングシャフト取り付け用ブラケッ
    トに、ボルト締結されたディスタンスカラーにより保持
    されたゴムダンパーを介して連結ブラケットを取り付
    け、 前記各エンジンブラケットの台座部を前記エンジン前部
    のクロスメンバー及びエンジン後部のクロスメンバーに
    ボルト締結するとともに、エンジンの前上部を前記連結
    ブラケットの下端部にボルト締結することにより、エン
    ジンをフレームに搭載することを特徴とする騎乗型4輪
    車のフレーム構造。
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