JPH0615795Y2 - スクーターのフートフロア取着構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、スクーターのフートフロア取着構造に関す
る。

〔考案の技術的背景と問題点〕 スクーターは、シートの前側のフレーム中央部が低い位
置にしてあり、この低い部分に平らなフートフロアを取
着し、ライダーが足を並べて置けるようになっている。
一般に、フートフロアは、フレームの低くした部分の前
後に、横方向に向けた横桟の中央を溶着し、この前後の
横桟の両端に、縦桟を取付け、この縦桟に、フートフロ
アの両側部分をビスで締着して取付けるようにしてい
る。例えば、実開昭58-130887号公報参照。ところがこ
の構造では、部品点数が多く、加工に手間を要して高価
になり、重量も重くつく不便がある。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑み、横桟を改善することによ
って、縦桟なしでフートフロアを保持することができ、
構造が簡単でコストダウンが図れ、軽量化もできるスク
ーターのフートフロア取着構造を得ることを目的とす
る。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例によって説明する。

メインフレーム１は、後部が低い位置にしてあり、前部
は上方に曲げてあって、前端に前ホークを取付けるヘッ
ドパイプ２が溶着してある。メインフレーム１の後端に
は、前部を下方に曲げた左右一対の後フレーム３の前端
を溶着するようになっている。そして、後フレーム３の
上部には、ライダーが着席するシート４が取付けられ
る。横桟５は、短冊状に裁断した鋼板を、プレスによっ
て長手方向中央に、中央を深く、両端を浅くした凹溝６
を絞り成形する。これによって、横桟５には、絞りの少
い両端部分の凹溝６の両側に巾の広い平面部７ができ
る。横桟５は、メインフレーム１の低くした部分の前後
に、横方向に向けて配置し、中央部分をメインフレーム
１上に重ねて溶着する。フートフロア８は、合成樹脂を
材料にして、略平板状に射出成形機で、型成形するもの
で、横桟５の平面部７の両端近くの巾広の部分に穿設し
た孔９にビスを用いて締着する。

しかして、横桟５は、短冊状の鋼板の長手方向中央に、
両端を浅く中央を深くした凹溝６をプレスによって絞り
成形することによって、凹溝６の両側の平面部７は、絞
りが浅い両端部分が巾広になり、ビスを挿通する孔９を
設けることができ、又、両側の巾広な平板部７が、フー
トフロア８の両側裏面に当って、フートフロア８を保持
できる。このため、横桟５の両端の縦桟を省略すること
ができて、構造簡単でコストダウンが図れ、軽量化する
こともできる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、短冊状に切断した鋼
板の長手方向中央に、両端が浅く中央部が深い凹溝をプ
レス成形した横桟を設け、メインフレームの低くした部
分の前後に横桟を横方向に向けて配置し、中央部をメイ
ンフレームに溶着し、合成樹脂で成形したフートフロア
を横桟上に重ね、横桟両端の平面部の広い部分で、フー
トフロアを横桟にビスで締着するようにしたので、横桟
に深さを変えた凹溝をプレス成形によって絞り成形する
ことによって、両端の平面部が巾広になって、ビスを通
す孔を余裕をもって設けることができると共に、フート
フロアに当る面積も大きくできる。このため、前後の横
桟の両端に連結する縦桟を省略できて、構造が簡単にな
ってコストダウンが図れ、軽量化することもできる。
又、プレス型も少なくなり、型費が削減できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面図、第２図
は平面図、第３図は要部の分解斜視図、第４図は横桟部
分の正面図、第５図は同平面図である。 １…メインフレーム、５…横桟、６…凹溝、７…平面
部、８…フートフロア。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】短冊形に切断した鋼板に、長手方向に延び
   両端が浅く中央部が深い凹溝をプレス成形することによ
   って、両端に巾広の平面部が形成された横桟を設け、そ
   の横桟をメインフレームの低くした部分の前後に横方向
   に向けて配置し、中央部をメインフレームに溶着し、合
   成樹脂で成形したフートフロアを横桟上に重ね、横桟両
   端の広い平面部でフートフロアを横桟にビスで締着した
   ことを特徴とする、スクーターのフートフロア取着構
   造。