JP3872030B2 - 定着方法、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着方法、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナーに定着液を付与して、前記トナーを記録材上に定着させる定着方法、定着装置及びこれを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリンタ、ファクシミリ、複写装置などの画像形成装置においては、画像情報に基づいて紙、布、OHP用シートなどの記録材に文字や記号を含む画像を記録している。ここで、電子写真方式の画像形成装置は、普通紙に高精細な画像を高速で記録することができるために広くオフィスで使用されている。さらに、電子写真方式における熱定着方式は、記録材上のトナーを加熱して溶解し、これを加圧することでトナーを記録材上に定着させる方式であって、定着速度、定着画像品質などの点から広く普及している。しかしながら、このような電子写真方式の画像形成装置において、消費電力の約半分以上は熱定着方式のトナー加熱のために消費されており、近年の環境問題クローズアップの観点から、省エネルギー志向で低消費電力の定着装置が望まれている。
【0003】
そこで、従来の定着装置は、トナーを溶解又は膨潤させる定着液をトナーに付与してトナーを溶解又は膨潤させ、この定着液を乾燥させることでトナーを定着している(例えば「特許文献1」参照)。前記定着装置による定着方式は、前述した熱定着方式と異なり、トナー溶解のための加熱処理が不要であるために、消費電力を低減する点で優れている。
【0004】
【特許文献1】
特許第3290513号公報(図1乃至図6)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の定着装置で採用した定着方式では、記録密度(記録材上のトナーの量)に係らず、記録材に多量の定着材が付与されるために、例えば、定着材の溶媒として水が用いられた場合、この水の量によっては、記録材としての紙の繊維を膨潤させることとなる。この結果、溶解したトナーが記録材の裏面にまで達して画像の裏抜けを生じた場合には、省エネルギーの観点から必要な両面記録の画像品質を劣化させる虞がある。また、前述した水の量によっては、水分の吸収により記録材に皺やカールが発生するために、安定かつ高速な記録材搬送を著しく損なう虞がある。さらに、前述したように多量の水を含む場合には、乾燥装置を用いて蒸発させて除去しようとすると、前述した熱定着方式に匹敵する電力が必要となる。
【0006】
さらに、特許文献1の定着装置に限らず、定着液の付与手段及び方法によっては、定着液が記録材に衝突して飛散し、周囲に付着すると共に、衝突時に発生するミストが空気中に浮遊して、定着部の上流側に配置された画像形成ユニットなどを汚染するという点に配慮する必要がある。あるいは、定着液乾燥時の加熱により定着液の一部が蒸発し、蒸発した定着液が空気中に微小ミストとして浮遊し、前述した定着液衝突時のミストと同様な弊害をもらすという点に配慮する必要がある。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、安定した定着品質を実現できる定着方法、定着装置及び画像形成装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の定着装置は、記録材上に転写されたトナー像を前記記録材に定着する定着装置であって、前記記録材上に前記トナー像が転写された状態で、前記記録材に対する前記トナー像のトナーの付着力を増大させる付着力増大手段と、前記付着力増大手段により前記付着力が増大した前記トナーを、前記記録材に定着するための定着液を付与する定着液付与手段と、前記定着液を付与するとき、前記記録材に衝突して飛散する前記定着液を遮断するように、前記定着液が付与される前記記録材の表面を覆う定着液付与遮蔽手段と、を備えた構成を有している。
【0009】
また、本発明の定着装置は、前記定着液付与手段により前記定着液が付与された後、前記記録材を加圧及び加熱する定着加圧加熱手段を備えた構成を有している。
【0010】
また、本発明の定着装置は、前記付着力増大手段には、前記記録材を加圧する加圧手段を備えた構成を有している。
【0011】
また、本発明の定着装置は、前記付着力増大手段には、前記記録材を加圧及び加熱する加圧加熱手段を備えた構成を有している。
【0012】
また、本発明の定着装置は、前記加圧加熱手段が、前記トナーのガラス転移温度領域の温度で前記記録材を加熱するようにした構成を有している。
【0013】
また、本発明の定着装置は、前記付着力増大手段には、前記加圧手段が前記記録材を加圧するとき、前記トナーとの接触面を接地する加圧接地手段を備えた構成を有している。
【0014】
また、本発明の定着装置は、前記付着力増大手段には、前記加圧加熱手段が前記記録材を加圧するとき、前記トナーとの接触面を接地する加圧加熱接地手段を備えた構成を有している。
【0015】
また、本発明の定着装置は、前記定着加圧加熱手段により前記記録材を加圧及び加熱するとき、前記記録材から蒸発して浮遊する前記定着液を遮断するように、前記定着加圧加熱手段の周囲を遮蔽する定着加圧加熱遮蔽手段を備えた構成を有している。
【0016】
さらに、本発明の定着装置は、前記定着液付与遮蔽手段及び前記定着加圧加熱遮蔽手段により遮蔽された空間から前記定着液を回収する定着液回収手段を備えた構成を有している。
【0017】
本発明の画像形成装置は、トナー像を担持したトナー像担持体と、前記トナー像担持体上の前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、前記転写手段により前記記録体上に転写されたトナー像を定着する定着手段とを備えた画像形成装置であって、前記定着手段として、上述した定着装置を用いた構成を有している。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、本出願人により、電子写真方式で用いる定着液の付与量を低減するために、記録材上のトナー像、又は記録材に転写される前のトナー像を担持するトナー像担持体上のトナー像の位置情報に基づき、トナー像にのみ定着液を付与する装置が既に提案されている。この装置では、定着液を選択的にトナーに付与するとき、定着液は塗布ローラや噴出ヘッドで記録材上のトナーに付与されている。ここで、記録材、又はトナー像担持体上のトナーは本来微弱な静電気的付着力で付着しているために、定着ローラでの定着液の流速や、噴出ヘッドでの定着液の衝突力により、記録材上のトナーが定着液で流れる点についてさらに改善の余地がある。本実施形態はこの点に着目したものである。
【0029】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子写真方式の画像形成装置の要部を示す。ここでは、中間転写ベルト1(「トナー像担持体」に含まれる)上にトナー像を形成する画像形成ユニット5Bk、5Y、5M、5C(「トナー像形成手段」に含まれる)と、前記画像形成ユニットにより中間転写ベルト1上に形成されたトナー像を記録紙12(「記録材」に含まれる)上に転写する2次転写装置7(「転写手段」に含まれる)と、2次転写装置7により記録紙12上に転写されたトナー像を定着する定着ユニット40(「定着手段」に含まれる)とを示す。
【0030】
画像形成装置100において、中間転写ベルト1は、画像形成ユニット5Bk、5Y、5M、5Cによって形成されたトナー像を担持して搬送するトナー像担持体である。また、中間転写ベルト1は、三つの支持ローラ2、3、4に張架されており、時計方向に回転するよう構成されている。この中間転写ベルト1の搬送方向には、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の画像形成ユニット5Bk、5Y、5M、5Cが配列されている。これらの画像形成ユニットの上方には、不図示の露光装置が配置されている。この露光装置により、画像形成対象の画像情報に応じて感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6C上に静電潜像を書き込むための光LBk、LY、LM、LCが照射される。例えば、複写機では、スキャナで読み取られた原稿の画像情報により感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6C上に静電潜像が形成されることとなる。また、中間転写ベルト1の支持ローラ4に対向する位置には、2次転写装置7が設けられている。この2次転写装置7は、二つの支持ローラ8、9間に張架された2次転写ベルト10で構成されている。なお、2次転写装置7としては転写ベルト以外に転写ローラを用いた構成としてもよい。また、中間転写ベルト1の支持ローラ2に対向する位置には、ベルトクリーニング装置11が配置されている。このベルトクリーニング装置11は、中間転写ベルト1上に残留するトナーを除去するものである。なお、記録紙(「記録材」に含まれる)12は、一対の給紙ローラ13で2次転写装置7へ導かれる。ここで、中間転写ベルト1上のトナー像を記録紙12に転写するときは、2次転写ベルト10を中間転写ベルト1に押し当て、記録紙12に前記トナー像を転写するようにしている。
【0031】
次に、画像形成ユニット5Bk、5Y、5M、5Cについて説明する。この画像形成ユニットにおいては、それぞれの感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6Cの周辺に、帯電装置14Bk、14Y、14M、14C、現像装置15Bk、15Y、15M、15C、感光体クリーニング装置16Bk、16Y、16M、16C及び除電装置17Bk、17Y、17M、17Cがそれぞれ、電子写真プロセスの工程順に配置されている。また、それぞれの感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6Cに対向する位置に、中間転写ベルト1を介して1次転写装置18Bk、18Y、18M、18Cがそれぞれ設けられている。ここで、帯電装置14Bk、14Y、14M、14Cは、帯電ローラを採用した接触帯電方式であり、感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6Cに接触した状態で電圧が印加されることにより、感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6Cの表面を一様に帯電するようにしている。なお、帯電装置14Bk、14Y、14M、14Cを構成するとき、前述した接触帯電方式に替えて、非接触のスコロトロンチャージなどによる非接触帯電方式を採用してもよい。現像装置15Bk、15Y、15M、15Cは、現像材中のトナーを感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6C上の静電潜像に対応するように付着させ、可視像化させるものである。ここで、各色に対応するトナーは、それぞれの色に着色された樹脂材料からなり、後述する定着液により溶解、又は膨潤するように形成されている。なお、現像装置15Bk、15Y、15M、15Cには、不図示の攪拌部と現像部とを備え、現像に寄与しない現像剤は前記攪拌部に戻されて再利用され、前記攪拌部のトナー濃度は、不図示のトナー濃度センサで検出され、その濃度が一定になるように制御されている。1次転写装置18Bk、18Y、18M、18Cは、感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6C上で可視像化されたトナー(トナー像)を中間転写ベルト1に転写するものである。また、1次転写装置18Bk、18Y、18M、18Cの転写方式は、中間転写ベルト1を挟んで感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6Cに転写ローラを押し当てる転写ローラ方式である。前記転写ローラの他に、導電性ブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。感光体クリーニング装置16Bk、16Y、16M、16Cは、感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6C上の不要なトナーを除去するものである。例えば、感光体クリーニング装置16Bk、16Y、16M、16Cとしては、その先端を感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6Cに押し当てて不要なトナーを掻き落とすようにしたブレードを用いてもよい。ここで回収されたトナーは、不図示の回収スクリューやトナーリサイクル装置で現像装置15Bk、15Y、15M、15Cに回収され、再利用されるようにしている。除電装置17Bk、17Y、17M、17Cは、除電ランプで構成されており、光を照射して感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6Cの表面電位を初期化するものである。前述したように、画像形成ユニット5Bk、5Y、5M、5Cで形成されたトナー像が、中間転写ベルト1に転写され、さらに記録紙12に転写されて定着ユニット40へ搬送される。
【0032】
なお、ここでは詳細に図示していないが、画像形成装置100には、前述の構成の他に、記録給紙部、記録排紙部を具備している。この記録給紙部には、サイズ別の記録用紙がそれぞれ格納されている複数の記録給紙カセット、この記録給紙カセット内の記録用紙を2次転写装置7へ搬送する記録給紙搬送機構などの機構部が含まれる。また、記録排紙部には、定着後の用紙(ここでは、記録紙12)を排紙するための複数の記録排紙台、この記録排紙台に定着後の記録紙12を給送するための記録排紙搬送機構などの機構部が含まれる。さらに、画像形成装置100には、画像形成ユニット5Bk、5Y、5M、5C、2次転写装置7、定着ユニット40、前記記録給紙部、前記記録排紙部の機構部及び駆動部と、この駆動部の駆動及び一連の画像形成動作(後述の「予備定着工程(S101)」、「定着液付与工程(S102)」、「本定着工程(S103)」を含む)を制御するコントローラとを具備している。
【0033】
次に、図2、図3を参照して定着ユニット40について説明する。ここで、図2に示すように、定着ユニット40には予備定着部20、定着液付与部21、本定着部22を備えている。なお、予備定着部20は、「付着力増大手段」に含まれる。加圧ローラ24及び対向ローラ38は、「加圧手段」に含まれる。加圧ローラ24及び対向ローラ38、加熱部25は、「加圧加熱手段」に含まれる。定着液付与部21は、「定着液付与手段」に含まれる。本定着部22は、「定着加圧加熱手段」に含まれる。また、定着ユニット40による定着動作は図3に示すとおりであって、前記コントローラに、予備定着部20による予備定着工程(S101)と、定着液付与部21による定着液付与工程(S102)と、本定着部22による本定着工程(S103)とを実行させることによって実現する。ここで、予備定着工程(S101)は「第1の工程」に含まれ、定着液付与工程(S102)は「第2の工程」に含まれ、本定着工程(S103)は「第3の工程」に含まれる。
【0034】
はじめに、予備定着部20について説明する。この予備定着部20には、金属製、あるいは表面に導電性ゴムなどの弾性体が設けられた加圧ローラ24と対向ローラ38とを備えている。この加圧ローラ24と対向ローラ38とのニップにより、所定の圧力で記録紙12を押圧し、トナー23の粒子間の付着力、又はトナー23と記録紙12の間の付着力を増大させるようにしている。ここで、加圧ローラ24の表面に電荷があると、この電荷により記録紙12上のトナー23が散逸して画像劣化の原因となるために、加圧ローラ24の表面を接地している(「加圧接地手段」、「加圧加熱接地手段」に相当する)。また、加圧ローラ24は中空形状を有し、加圧ローラ24の内部には、「ハロゲンランプ」などの加熱部25が配設されている。この加熱部25により、加圧ローラ24を比較的低温で加熱するようにしているので、加圧効果に加えて予備定着効果をさらに向上させることとなる。
【0035】
図3の予備定着工程(S101)においては、記録紙12上にトナー23が転写された状態で、記録紙12は予備定着部20に搬入されてくる。トナー23は、絶縁体である記録材12上に所定の電荷量を持ち、記録材12とコンデンサを形成することにより、微弱な静電気力で付着している。このため、次の定着液付与部21で定着液付与時に受ける衝撃により、トナー23が記録紙12から離れるか、あるいは記録紙上12を移動するために、画像品質の劣化が起こることとなる。特に定着液が導電性の液体の場合には、トナー23の表面電荷が消失するために、トナー23の記録紙12に対する付着力がさらに低減し、画像品質がさらに劣化することとなる。そこで、予備定着工程20はこのような画像劣化を防止し、トナー23と記録紙12間の付着力を予め増大させる。ここでは、トナー23がガラス転移領域の温度(80℃程度)となるように加熱部25の温度制御を行い、かつ加圧ローラ24の加圧力によりトナー23を変形することで、トナー23間の付着力、及びトナー23と記録紙12の間の付着力を増大させている。なお、加熱部25により電力が消費されることとなるが、従来の熱定着方式で使用される定着温度領域(ゴム状領域から流動域で「100℃〜120℃」程度)に比べて、ガラス転移領域の温度は著しく低いために、十分な省エネルギー効果が得られると共に、短時間での昇温を達成することができる。このように、予備定着工程(S101)で記録紙12とトナー23の間の付着力が増大した後、記録紙12は定着液付与部21へ搬送される。
【0036】
次に、定着液付与部21について説明する。定着液付与部21には、定着液26を溜めておくための定着液槽27と、この定着液槽27から供給された定着液を記録紙12上のトナー23に対して噴射するための定着液噴射ヘッド28とを備えている。定着液26は、トナー23を構成する樹脂成分を溶解又は膨潤させるための材料(溶解・膨潤成分)と水(溶媒)とから構成される。この溶解・膨潤成分は、水との親和性を持つことが必要である。
【0037】
このような「溶解・膨潤成分」の具体例としては、高級グリコールエーテル、エチレングリコールモノエーテル、ジエチレングリコールモノエーテル、エチレングリコール、モノメチルエーテル=2−メトキシエタノール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールブチルセロソルブエチルカルビトール、脂肪族二塩基酸エステル、DBE(二塩基酸エステル)エステル系高沸点混合剤、直鎖二塩基酸エステル(マレイン酸エステル)、イタコン酸エステル、トリメリットエステル、二塩基酸エステルなどがあげられる。また、前記「溶解・膨潤成分」を水に分散させるには、「界面活性剤」を用いてもよい。
【0038】
このような「界面活性剤」の具体例としては、脂肪酸誘導体硫酸エステル、スルホン酸型リン酸エステルなどの陰イオン界面活性剤、四級アンモニウム塩、複素環アミン、アミン誘導体などの陽イオン界面活性剤やアミノ剤、非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルなどがあげられる。本実施形態では前記「溶解・膨潤成分」と前記「界面活性剤」とを水に対して「20%以下」の濃度で混合した液を定着液26としている。
【0039】
このように、定着液26は水を主成分としているために、多量の水が記録紙12に付与されると、記録紙12の紙繊維が膨張して皺やカールが発生し、記録紙12の搬送性が損なわれ、あるいは一部溶解したトナー23が記録紙12の裏面に達して両面記録の場合の画像品質を劣化させることとなる。また、この他に記録材として「OHPフィルム」などを用いた場合は、表面に残った多量の水分を除去する必要があるので、後述の本定着部22では、前記多量の水分を蒸発させるときに多量の電力が消費されることとなる。従って、定着液噴射ヘッド28は、記録紙12上のトナー23領域のみに付与することが望ましい。また、定着液26の付与量を極力少なくすることが望ましい。このため、定着液噴射ヘッド28としては、記録紙12の幅方向(図2の紙面に対して垂直な方向)に往復移動可能なインクジェット記録方式で使用される「インクジェットヘッド」や、記録紙12の幅方向に複数個配置し、個別に定着液26を付与することが可能な「ミスト発生ヘッド」などを用いることができる。
【0040】
図3の定着液付与工程(S102)においては、定着液槽27に貯留されている定着液26が、定着液噴射ヘッド28より記録紙12上のトナー23(ここでは、予備定着部20と本定着部22の間にあるもの)に対して噴射される。この噴射により、トナー23は定着液26によって溶解又は膨潤される。定着液付与工程(S102)の後、記録紙12は本定着部22へ搬送される。
【0041】
次に、本定着部22について説明する。この本定着部22には、表面にゴムなどの弾性体が設けられた加圧ローラ29と対向ローラ37とを備え、それぞれの表面の弾性体でニップを形成している。また、加圧ローラ29の内部には、「ハロゲンランプ」などの加熱部30が配設されている。
【0042】
図3の本定着工程(S103)においては、定着液26によってトナー23が溶解又は膨潤された状態で、記録紙12が加圧ローラ29と対向ローラ37とのニップに搬送されてくる。ここで、加熱部30により、定着液26の主成分である水が蒸発乾燥する。また、前記ニップ内の加圧力により、トナー23が平坦化されると共に、記録紙12へのトナー23の投錨性が向上する。なお、加熱部30による加熱温度は、画像が全面に記録されている場合において「70℃〜100℃程度」となるように制御している。また、テキストのように画像が5%程度の場合は、加熱部30よる加熱は実行しない。このような制御により、加熱部30の電力消費は従来の熱定着方式に比べて減少することとなり、十分な省エネルギー効果が得られると共に、短時間での昇温を達成している。さらに、画像が5%程度の場合には、加熱部30による加熱は不要となるために、さらなる省エネルギー効果が得られる。前述した予備定着工程(S101)、定着液付与工程(S102)、本定着工程(S103)を経て記録紙12上のトナー23の定着処理は終了し、定着処理後の記録紙12は不図示の前記記録排紙部へ搬送される。
【0043】
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る定着ユニット40によれば、定着液付与時のトナー流出がなく、安定した定着品質が得られる。また、従来の熱定着方式にくらべ、省エネルギー効果が高く、昇温時間が短いという効果も得られる。さらに、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置100によれば、前述した効果の得られる定着装置40を用いているので、安定した画像品質が得られる。また、従来の熱定着方式にくらべ、省エネルギー効果が高く、定着時の昇温時間が短いという効果も得られる。
【0044】
なお、上述した実施形態では予備定着部20を設けると共に、本定着部22として加熱部30を内蔵した加圧ローラ29、対向ローラ37を用いた場合について説明したが、本発明はこのほかに、予備定着部20、本定着部22の加熱部30を省き、定着液付与後に加圧ローラ(図2の29に相当する)及び対向ローラ(図2の37に相当する)を用いて加圧するようにした場合も同様の効果が得られるものである
【0045】
また、上述した実施形態では予備定着工程(S101)及び本定着工程(S103)において、加熱部25及び加熱部30がトナーを加熱するとき、ガラス転移領域の温度となるように温度制御した場合について説明したが、本発明はこのほかに、予備定着工程(S101)及び本定着工程(S103)において、トナーがゴム状になる温度未満で加熱するようにしても同様の効果が得られるものである
【0046】
また、上述した実施形態では予備定着部20として加圧ローラ24及び対向ローラ38、加熱部25を用いた場合について説明したが、本発明はこのほかに、記録紙12の裏側(非定着側)に電極を設け、転写電圧より高く、かつトナー23と逆極性の電圧を印加するようにしても同様の効果が得られるものである。この場合は、定着液26の導電性に配慮する必要がある。すなわち、トナー23を裏側から静電的に吸引するので、定着液26が導電性のものであれば、トナー23の電荷が消失して静電気力が作用しないか、あるいは逆極性に帯電したトナー23が散乱して画像品質が劣化する虞がある。
【0047】
また、上述した実施形態では予備定着部20として加圧ローラ24及び対向ローラ38、加熱部25を用いた場合について説明したが、本発明はこのほかに、加熱部(図2の25に相当する)のみを用いても同様の効果が得られるものである。この場合は、トナー23間、トナー23と記録紙12の間の付着力を向上させるために、上述した実施形態よりも加熱温度を高めることが望ましい。
【0048】
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係る定着ユニットの要部を示す。本実施形態に係る画像形成装置は、前記定着ユニットを除き、第1の実施形態と概ね同様の構成を有しているために、図1を用いると共に同一構成には同一符号を付与して説明を省略する。また、本実施形態に係る画像定着動作は、第1の実施形態と概ね同様の工程を有しているために、図3を用いると共に説明を簡略にする。
【0049】
図4に示すように、定着ユニット40′には予備定着部20、定着液付与部21′、本定着部22′を備えている。なお、予備定着部20は、「付着力増大手段」に含まれる。加圧ローラ24及び対向ローラ38は、「加圧手段」に含まれる。加圧ローラ24及び対向ローラ38、加熱部25は、「加圧加熱手段」に含まれる。定着液付与部21′は、「定着液付与手段」に含まれる。遮蔽体31は、「定着液付与遮蔽手段」に含まれる。本定着部22′は、「定着加圧加熱手段」に含まれる。遮蔽体32は、「定着加圧加熱遮蔽手段」に含まれる。加圧ローラ29及び対向ローラ37は、「定着加圧手段」に含まれる。吸引パイプ34、35、吸引装置33及び回収装置36は、「定着液回収手段」に含まれる。また、定着ユニット40′による定着動作は図3に示すとおりであって、前記コントローラに、予備定着部20による予備定着工程(S101)と、定着液付与部21′による定着液付与工程(S102)と、本定着部22′による本定着工程(S103)とを実行させることによって実現する。ここで、予備定着工程(S101)は「第1の工程」に含まれ、定着液付与工程(S102)は「第2の工程」に含まれ、本定着工程(S103)は「第3の工程」に含まれる。
【0050】
はじめに、予備定着部20について説明する。この予備定着部20には、第1の実施形態に準じ、金属製、あるいは表面に導電性ゴムなどの弾性体が設けられた加圧ローラ24と対向ローラ38とを備えている。この加圧ローラ24と対向ローラ38とのニップにより、所定の圧力で記録紙12を押圧し、トナー23の粒子間の付着力、又はトナー23と記録紙12の間の付着力を増大させるようにしている。また、第1の実施形態に準じ、加圧ローラ24の表面を接地している(「加圧接地手段」、「加圧加熱接地手段」に相当する)。また、第1の実施形態に準じ、加圧ローラ24の内部には、「ハロゲンランプ」などの加熱部25が配設されている。この加熱部25により、加圧ローラ24を比較的低温で加熱するようにしているので、加圧効果に加えて予備定着効果をさらに向上させることとなる。
【0051】
図3の予備定着工程(S101)においては、第1の実施形態に準じ、トナー23がガラス転移領域の温度(80℃程度)となるように加熱部25の温度制御を行い、かつ加圧ローラ24の加圧力によりトナー23を変形することで、トナー23間の付着力、及びトナー23と記録紙12の間の付着力を増大させている。予備定着工程(S101)で記録紙12とトナー23の間の付着力が増大した後、記録紙12は定着液付与部21′へ搬送される。
【0052】
次に、定着液付与部21′について説明する。定着液付与部21′には、定着液26を溜めておくための定着液槽27と、この定着液槽27から供給された定着液を記録紙12上のトナー23に対して噴射するための定着液噴射ヘッド28とを備えている。定着液26は、第1の実施形態に準じ、トナー23を構成する樹脂成分を溶解又は膨潤させるための材料(溶解・膨潤成分)と水(溶媒)とから構成される。さらに、定着液噴射ヘッド28の周囲(噴射口側)には、定着液26が噴射される記録紙12の表面を覆うように遮蔽体31が設けられている。また、遮蔽体31の内面には、前記噴射口から噴射された定着液26が前記内面を伝わって滴下するのを防止するために、前記内面に付着した定着液26を吸収する吸収体(例えば「スポンジ」など)が設けられている。前述の遮蔽体31により、定着液付与時の定着液26の飛散やミスト浮遊を防止するようにしている。さらに、遮蔽体31の内側には、吸引用パイプ34が引き込まれている。この吸引用パイプ34は、ファンやポンプなどからなる吸引装置33に通じている。この吸引装置33により、吸引用パイプ34を通じて吸引された定着液26やミストは、さらに回収装置32によって回収するようにしている。この構成により、遮蔽体31の内部で定着液26が結露することを防止し、その結果、定着液26が記録紙12に滴下して定着品質が劣化することを防止している。
【0053】
図3の定着液付与工程(S102)においては、第1の実施形態に準じ、定着液槽27に貯留されている定着液26が、定着液噴射ヘッド28より記録紙12上のトナー23(ここでは、予備定着部20と本定着部22の間にあるもの)に対して噴射される。ここで、定着液噴射ヘッド28から噴射された定着液26あるいはミストは、遮蔽体31によって遮られるために、定着ユニット40′内に飛散することはない。また、遮蔽体31によって遮られた定着液26あるいはミストは、さらに吸引装置33及び回収装置32によって吸引、回収されるために、記録紙12に滴下することはない。勿論、定着液26の噴射により、記録紙12上のトナー23は溶解又は膨潤される。定着液付与工程(S102)の後、記録紙12は本定着部22′へ搬送される。
【0054】
次に、本定着部22′について説明する。この本定着部22′には、表面にゴムなどの弾性体が設けられた加圧ローラ29と対向ローラ37とを備え、それぞれの表面の弾性体でニップを形成している。また、加圧ローラ29の内部には、「ハロゲンランプ」などの加熱部30が配設されている。さらに、加圧ローラ29の周囲(上側)は、遮蔽体32によって覆われている。この遮蔽体32により、定着液乾燥時のミスト浮遊を防止するようにしている。さらに、遮蔽体32の内側には、吸引用パイプ35が引き込まれている。この吸引用パイプ35は、ファンやポンプなどからなる吸引装置33に通じている。この吸引装置33により、吸引用パイプ35を通じて吸引されたミストは、さらに回収装置32によって回収するようにしている。この構成により、遮蔽体32の内部でミストが結露することを防止し、その結果、定着液26が記録紙12に滴下して定着品質が劣化することを防止している。
【0055】
図3の本定着工程(S103)においては、定着液26によってトナー23が溶解又は膨潤された状態で、記録紙12が加圧ローラ29と対向ローラ37とのニップに搬送されてくる。ここで、加熱部30により、定着液26の主成分である水が蒸発乾燥する。また、前記ニップ内の加圧力により、トナー23が平坦化されると共に、記録紙12へのトナー23の投錨性が向上する。なお、加熱部30による加熱温度は、画像が全面に記録されている場合において「70℃〜100℃程度」となるように制御している。また、テキストのように画像が5%程度の場合は、加熱部30よる加熱は実行しない。ここで、前述した加圧ローラ29による加圧及び加熱動作によって、記録紙12上の定着液26が乾燥した時にミストが発生したとき、このミストは遮蔽体32によって遮断され、さらに遮蔽体32の内部から吸引装置33、回収装置36によって吸引、回収されるので、前述したように定着品質の劣化を防止することとなる。前述した予備定着工程(S101)、定着液付与工程(S102)、本定着工程(S103)を経て記録紙12上のトナー23の定着処理は終了し、定着処理後の記録紙12は不図示の前記記録排紙部へ搬送される。
【0056】
なお、前述した定着液付与時における定着液の飛散、定着液乾燥時におけるミストの浮遊による不都合は、以下のようにして生じる。定着液噴射ヘッド28により、定着液26が記録紙12上のトナー23に対して噴射されたとき、定着液26は、記録紙12及びトナー23と衝突して飛散し、その結果として加圧ローラ24に付着する。ここで、加圧ローラ24上の定着液26とトナー23間には毛管現象による液架橋力が作用し、トナー23と加圧ローラ24間の付着力を増大させてしまい、所望の予備定着効果が得られなくなる。また、衝突時に発生するミストは空気中に浮遊し、定着ユニット40′の上方に配置された中間転写ベルト1、画像形成ユニット5Bk、5Y、5M、5Cを汚染することとなる。この汚染により、画像品質の劣化に留まらず、感光体ドラム6Bk、6Y、6M、6Cの劣化など、装置の信頼性についての問題も生じる。さらに、加圧ローラ29の加熱部30により、定着液乾燥のために記録紙12を加熱したとき、定着液の一部が蒸発し、空気中に微小ミストとして浮遊する。このミストは、定着液26の噴射時に生じるミストと同様に空気中を浮遊し、定着液付与時のミスト発生と同じ弊害を生じることとなる。
【0057】
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る定着装置40′によれば、定着液付与時に定着液26が飛散すること、及び定着液乾燥時に定着液26が蒸発して浮遊することを防止できるので、前述した不都合を回避し、安定した定着品質が得られる。また、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置100は、前述した効果が得られる定着装置40′を用いているので、前述した不都合を回避し、安定した画像品質が得られる。
【0058】
なお、上述した実施形態では予備定着部20を設けると共に、本定着部22′に加熱部30を内蔵した加圧ローラ29、対向ローラ37を備えた場合について説明したが、本発明はこのほかに、予備定着部20、本定着部22′の加熱部30を省き、定着液付与後に加圧ローラ(図2の29に相当する)及び対向ローラ(図2の37に相当する)を用いて加圧するようにした場合も同様の効果が得られるものである
【0059】
また、上述した実施形態では予備定着工程(S101)及び本定着工程(S103)において、加熱部25及び加熱部30がトナーを加熱するとき、ガラス転移領域の温度となるように温度制御した場合について説明したが、本発明はこのほかに、予備定着工程(S101)及び本定着工程(S103)において、トナーがゴム状になる温度未満で加熱するようにしても同様の効果が得られるものである
【0060】
また、上述した実施形態では予備定着部20として加圧ローラ24及び対向ローラ38、加熱部25を用いた場合について説明したが、本発明はこのほかに、記録紙12の裏側(非定着側)に電極を設け、転写電圧より高く、かつトナー23と逆極性の電圧を印加するようにしても同様の効果が得られるものである。この場合は、定着液26が導電性に配慮する必要がある。すなわち、トナー23を裏側から静電的に吸引するので、定着液26が導電性のものであれば、トナー23の電荷が消失して静電気力が作用しないか、あるいは逆極性に帯電したトナー23が散乱して画像品質が劣化する虞がある。
【0061】
また、上述した実施形態では予備定着部20として加圧ローラ24及び対向ローラ38、加熱部25を用いた場合について説明したが、本発明はこのほかに、加熱部(図2の25に相当する)のみを用いても同様の効果が得られるものである。この場合は、トナー23同士の間、トナー23と記録紙12の間の付着力を向上させるために、上述した実施形態よりも加熱温度を高めることが望ましい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は記録材(「記録紙」を含む)上にトナー像が転写された状態で、前記記録材に対する前記トナー像のトナーの付着力を増大させる第1の工程(「予備定着工程」を含む)と、第1の工程の後、前記トナーを前記記録材に定着するための定着液を付与する第2の工程(「定着液付与工程」を含む)とを実行することにより、定着液付与時のトナー流出を防いで安定した定着品質が得られるという優れた効果を有する定着方法を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の要部構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る定着ユニットの構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る定着動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る定着ユニットの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 中間転写ベルト
2、3、4、8、9 支持ローラ
5Bk、5Y、5M、5C 画像形成ユニット
6Bk、6Y、6M、6C 感光体ドラム
10 2次転写ベルト
11 ベルトクリーニング装置
12 記録紙
13 給紙ローラ
14Bk、14Y、14M、14C 帯電装置
15Bk、15Y、15M、15C 現像装置
16Bk、16Y、16M、16C 感光体クリーニング装置
17Bk、17Y、17M、17C 除電装置
18Bk、18Y、18M、18C 1次転写装置
20、20′ 予備定着部
21、21′ 定着液付与部
22、22′ 本定着部
23 トナー
24、29 加圧ローラ
25、30 加熱部
26 定着液
27 定着液槽
28 定着液噴射ヘッド
31、32 遮蔽体
33 吸引装置
34、35 吸引パイプ
36 回収装置
37、38 対向ローラ
40、40′ 定着ユニット
100 画像形成装置

Claims (10)

  1. 記録材上に転写されたトナー像を前記記録材に定着する定着装置であって、
    前記記録材上に前記トナー像が転写された状態で、前記記録材に対する前記トナー像のトナーの付着力を増大させる付着力増大手段と、前記付着力増大手段により前記付着力が増大した前記トナーを、前記記録材に定着するための定着液を付与する定着液付与手段と、前記定着液を付与するとき、前記記録材に衝突して飛散する前記定着液を遮断するように、前記定着液が付与される前記記録材の表面を覆う定着液付与遮蔽手段と、を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着液付与手段により前記定着液が付与された後、前記記録材を加圧及び加熱する定着加圧加熱手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記付着力増大手段には、前記記録材を加圧する加圧手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記付着力増大手段には、前記記録材を加圧及び加熱する加圧加熱手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記加圧加熱手段が、前記トナーのガラス転移温度領域の温度で前記記録材を加熱するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記付着力増大手段には、前記加圧手段が前記記録材を加圧するとき、前記トナーとの接触面を接地する加圧接地手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  7. 前記付着力増大手段には、前記加圧加熱手段が前記記録材を加圧するとき、前記トナーとの接触面を接地する加圧加熱接地手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  8. 前記定着加圧加熱手段により前記記録材を加圧及び加熱するとき、前記記録材から蒸発して浮遊する前記定着液を遮断するように、前記定着加圧加熱手段の周囲を遮蔽する定着加圧加熱遮蔽手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記定着液付与遮蔽手段及び前記定着加圧加熱遮蔽手段により遮蔽された空間から前記定着液を回収する定着液回収手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. トナー像を担持したトナー像担持体と、前記トナー像担持体上の前記トナー像を記録材上に転写する転写手段と、前記転写手段により前記記録体上に転写されたトナー像を定着する定着手段とを備えた画像形成装置であって、
    前記定着手段として、請求項1乃至のいずれかに記載の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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