JP4282570B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体現像剤を用いてトナー像を形成する画像形成装置に係り、特に中間転写媒体から記録媒体へトナー像を良好に転写する画像形成装置に関する。
トナー粒子及びキャリア溶媒から構成される液体現像剤を用いて、電子写真方式によりトナー像を得る画像形成方法は、サブミクロンサイズの極めて微細なトナー粒子を用いることが出来るため高画質を実現できること、少量のトナーで十分な画像濃度が得られるため経済的であるうえに印刷(例えばオフセット印刷)並みの質感を実現できること、更には比較的低温でトナーを用紙に定着出来るため省エネルギーを実現できること、などの利点を有する。
このような液体現像剤を用いる電子写真方式による画像形成方法において、潜像保持体上に形成されるトナー像を記録媒体に転写する方法の1つとして、従来圧力(および熱)を利用して、潜像保持体上のトナー像を記録媒体に直接転写する方法がある。(例えば特許文献1参照。)
特開2000−194196号公報(第4頁、図1) (特許文献1)は、潜像保持体ドラム及び転写(加圧)ローラ間に用紙を挿通して、潜像保持体ドラム上のトナー像を用紙に直接加圧転写するものである。
しかしながら(特許文献1)では、用紙として表面の粗い普通紙等を用いた場合に潜像保持体ドラムと用紙との良好な接触を得難いために、潜像保持体ドラム上の微小ドットからなるトナー像の転写性が低下し、転写不良を起こすという問題があった。
このような問題を解決するため、従来潜像保持体上に形成されたトナー像を表面が平滑な中間転写媒体へ1次転写し、その後中間転写媒体から記録媒体へ2次転写する方法がある。(例えば特許文献2あるいは特許文献3参照。)
特表平4−507303号公報(第4、6、7頁、FIG.1、FIG.2) 特開平8−334992号公報(第5、6頁、図1、図3) (特許文献2)は、光導電性面上に形成されたトナー像を、電気的バイアス等により中間転写媒体に1次転写後、熱及び圧力により基体に2次転写するものである。
又(特許文献3)は、ベルト上に形成されたトナー像を、電荷装置により中間部材へ静電転写した後、バックアップ加圧ロールを用いて、記録シートに熱及び圧力により転写するものである。
しかしながら(特許文献2)では中間転写媒体に1次転写されたトナー像は、キャリア液体を含んでいて、固体部分が20〜35%と比較的低い状態にある事により、1次転写されたトナー像の固体部分とキャリア液体が溶媒和して単一相となる。更にこの単相化されたトナー像を最終基体に2次転写している。即ち(特許文献2)では、中間転写媒体上の単相化されたトナー像は、液体相となっていて、かなり粘度が低い。
一方(特許文献3)では中間部材に転写されたトナー像は、液体キャリアを含んでいて、固体のトナー組成が30〜45%と比較的低い状態にある。更に加熱されることにより中間部材のトナー像は、ほぼ純粋なキャリア相と、トナー樹脂を含む液体相の2つの別々の液体相になる。更にこの2相の純粋なキャリア相を吸収ローラにより吸収調整後、記録シートにトナー像を最終転写している。即ち(特許文献3)では、中間部材から記録シートに転写される際のトナー像は、トナー樹脂を含む液体相となっていて、かなり粘度が低い。
このように、(特許文献2)や(特許文献3)記載の技術においては、中間転写媒体上のトナー像は液体相に単相化されてかなり粘度が低い状態となっている。そのため、熱及び圧力により中間部材上から記録シートにトナー像を転写する際にトナー像がつぶされてドットゲインが顕著に発生し、画像の解像度が劣化する問題が生じる。あるいは、トナー像が基体の繊維内に浸透しすぎてしまい画像濃度が低下するという問題が生じる。
他方近年画像形成装置の高速化の要求に伴い、高速転写を行う場合に、1次転写時には高い転写効率を得られたとしても、2次転写時に転写効率低下を来たしてしまうという問題も生じる。
上述したように従来においては、中間転写媒体上のトナー像を圧力及び熱を利用して記録媒体に転写する場合に、中間転写媒体上のトナー像の粘度が低いために画質の低下を生じるという問題があった。
そこで本発明は上記課題を解決するものであり、像保持体上に形成される液体現像剤からなるトナー像を、圧力及び熱を用いて記録媒体に転写する際に、高解像度且つ所望の濃度の高画質を得ると共に、高い転写効率更には高速転写を実現する画像形成方法および画像形成装置を提供することを目的とする。
発明は上記課題を解決するための手段として、像担持体と、溶媒中にトナー粒子を含む液体現像剤を供給して前記像担持体上にトナー像を形成する現像手段と、前記像担持体上にトナー粒子成分濃度が5〜100重量%となる前記トナー像を加圧接触して1次転写される中間転写媒体と、前記中間転写媒体上の前記トナー像を圧力および熱を利用して記録媒体に2次転写する2次転写手段と、前記2次転写時の前記トナー像の前記トナー粒子成分濃度が70〜95重量%になるように前記中間転写媒体上の前記トナー像に前記溶媒を供給するように構成された2次転写前溶媒供給手段と、前記2次転写終了後に前記中間転写媒体上に残るトナー残りを圧力および熱を利用してクリーニングする中間転写媒体クリーニング手段と、前記クリーニング時に前記トナー残りのトナー粒子成分濃度が70〜95重量%となるように、前記トナー残りに前記溶媒を供給するように構成された中間転写媒体クリーニング前溶媒供給手段と、を設けるものである。
本発明によれば、中間転写媒体から記録媒体への2次転写時のトナー像のトナー粒子成分の大部分が固相成分であることから、高解像度且つ所望の濃度の高画質の転写画像を得られ、且つ2次転写時のトナー像のトナー粒子の間に適度に溶媒が含まれトナー像の熱伝導が良く、トナー像の熱溶融が促進されることから、高速にて高い転写効率を得られる。
本発明は中間転写ローラ上のトナー像を記録媒体に2次転写する時のトナー粒子中の固相成分の割合を規制し、且つトナー像中の溶媒の含有量を調整して、高い転写効率にて高画質の転写画像を得るものである。
以下、本発明の実施例1について図1乃至図3を用いて説明する。図1は液体現像剤による電子写真方式の画像形成装置である高速のカラー画像形成装置10の要部を示す概略構成図である。カラー画像形成装置10は、像担持体であり例えばアルミニウムなどの導電性基体上に、有機系もしくはアモルファスシリコン系の感光層を設けた直径250mmの感光体ドラム11を有している。感光層の最表面には必要に応じて離型層を設けても良い。感光体ドラム11の内側には温度制御用媒液を循環させるためのウォータージャケット(図示せず)が取り付けられており、媒液の温度を制御することにより感光体ドラム表面の温度を所定温度に保持することが可能となっている。
感光体ドラム11は矢印s方向に周速度440mm/sの速度で駆動し、その表面温度を約35℃に設定保持する。感光体ドラム11周囲には、矢印s方向の回転に沿って順次感光体ドラム11上に、溶媒であり、アイソパーL(エクソンモービル化学社製)などの非極性の液体キャリアに、トナー粒子を分散させてなるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各液体現像剤を用いて可視像であるトナー像を形成する画像形成ユニット12Y、12M、12C、12BKが配列されている。
トナー粒子は主にバインダー樹脂と顔料からなり、必要に応じてワックスなどの添加剤を使用できる。本実施例では、トナー粒子中に含まれる顔料は20重量%であり、その他の80重量%は樹脂、またはこれにワックスなどの添加剤を加えたものからなる。これら樹脂と顔料、添加剤等を上述の液体キャリアとともにサンドグラインダーでガラスビーズの存在下で混合分散することにより、濃縮現像剤を得る。さらに濃縮現像剤を不揮発分濃度が1重量部となるように希釈し、大日本インキ社製ナフテン酸ジルコニウムを上述の液体現像剤の不揮発分量に対して、10重量部添加したものを最終現像剤として使用する。
但し後述する転写装置26のように、感光体ドラム11から中間転写ローラ26bへの1次転写に圧力転写方式を用いる場合には、感光体ドラム11とトナー像との間に働く付着力を小さくすることが望ましい。即ちトナー粒子の成分は、実質的に液体キャリアに溶解、膨潤、溶媒和しないこと、すなわち液体キャリア中に分散させても粘着性を発現しにくいことが好ましい。従ってトナー粒子の主成分であるバインダー樹脂には、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エステル系樹脂などの樹脂のうち、実用温度範囲内において、実質的に液体キャリアと溶解、膨潤、溶媒和せず、かつ熱可塑性を示すものを用いることができる。
例えばバインダー樹脂として、綜研化学株式会社製のアクリル粒子MPシリーズのうち、MP−1451、MP−2200、MP−1000、MP−2701、MP−1600、日本ペイント株式会社製の樹脂微粒子FSシリーズのうち、FS−101、FS−301、FS−501などが使用できる。このようなトナー粒子の成分として、ワックスなどの添加剤を添加することができるが、ワックスなどの添加剤が実質的に液体キャリアに溶解、膨潤、溶媒和するものである場合は添加量を少なくすることが望ましい。添加量を多くすると、1次転写に圧力転写方式を用いる場合、感光体ドラム11との粘着力が大きくなって1次転写特性が劣化する。また、2次転写に熱と圧力を利用する方式を用いる場合、液体キャリアの存在と熱の作用により、2次転写時のトナー像の粘度が低くなりすぎ、2次転写特性が劣化する。ワックスとして、例えばクラリアント社Licowax E、Licowax 371 FPなどが使用できる。
イエロー(Y)の画像形成ユニット12Yは、感光体ドラム11表面を通常500〜1000V程度に一様に帯電する帯電チャージャ14Y及び、1200dpiのLEDアレイからなりイエロー(Y)の光信号に対応して画像変調されたイエロー(Y)の露光々16Yを照射する露光装置17Yを有する。露光装置16Yは、感光体ドラム11の未露光部の電位を約800Vとした場合に、露光部の電位が100V〜300V程度となる静電潜像を形成する。露光部の電位を変えることにより画像濃度が変わる。尚露光手段はレーザ発光装置等であっても良い。
イエロー(Y)の液体現像剤18Yを感光体ドラム11に供給して静電潜像を可視化するイエロー(Y)の現像装置22Yは、感光体ドラム11と10〜200μm程度のギャップを介して対向し、静電潜像に液体現像剤を供給してトナー像を形成する非接触の現像ローラ20Yと、感光体ドラム11と10〜100μm程度のギャップを介して対向し、現像後のトナー像のかぶり取り及び液体キャリア除去を同時に行うスクイーズローラ21Yとを備える。現像ローラ20Y及びスクイーズローラ21Yのバイアス電圧は600Vに調整される。
下流のマゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各画像形成ユニット12M〜12BKは、液体現像剤の色がそれぞれ異なるものの、上流に配置されるイエロー(Y)の画像形成ユニット12Yと同様に構成される。各画像形成ユニット12M〜12BKは、上記正帯電反転現像法に限らず、帯電の極性および反転現像であるか、正規現像であるかなど任意である。
感光体ドラム11周囲のブラックの画像形成ユニット12BKの下流には、余剰の液体キャリアを吸引すると共に感光体ドラム11側へのトナー粒子の密着強度を高めるためのスポンジ等からなる吸収ローラ24が設けられる。吸収ローラ24下流には、ブロワノズル25aから発生される高速気流を隔壁25bに沿って感光体ドラム11に吹き付けてトナー像を乾燥する乾燥装置25が設けられる。乾燥装置25は吸引ノズルであっても構わない。
乾燥装置25の下流には、感光体ドラム11に圧接される中間転写媒体である中間転写ローラ26bを有し、感光体ドラム11上に形成されるトナー像を、中間転写ローラ26bに1次転写した後、加圧ローラ26aに巻き付けられる記録媒体である用紙P等に2次転写する転写装置26が設けられる。加圧ローラ26a及び中間転写ローラ26bにより2次転写手段を構成していて、中間転写ローラ26aは、金属などの剛体ドラムとその表面に形成されたシリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴムおよびエピクロルヒドリンゴム等のゴム層からなる。加圧ローラ26aは、金属などの剛体ドラムであるか、またはこの表面にゴムなどの弾性層を設けても構わない。
本実施例では、直径50mmの中間転写ローラ26bを用い、その表面温度を約120℃に設定した。加圧ローラ26aにはゴム弾性層を設けた直径50mmの加圧ローラを用い、その周囲に巻き付けられる用紙Pの表面温度が約120℃になるように温度調整を行った。用紙Pは、一般的なPPC(Plain Paper Copier)や、コーティング紙等種々可能である。
2次転写終了後の中間転写ローラ26b位置には、金属ローラあるいはこれにゴムなどの弾性層を被覆してなり、中間転写ローラ26bの残留トナーを粘着力を用いて取り除く中間転写媒体クリーニング手段である中間転写ローラクリーナ27が設けられる。転写装置26の下流には、転写後感光体ドラム11上に残留するトナー粒子を除去する感光体クリーナ28及び、感光体ドラム11上の残留電荷を除電する除電チャージャ29が設けられる。感光体クリーナ28は中空軸を内蔵したスポンジローラからなる。
次に、図2を参照して、転写装置26にて、2次転写時あるいは残留トナー除去時にトナー成分中の液体キャリアを調整するための溶媒調整手段について詳述する。中間転写ローラ26b周囲の、感光体ドラム11と圧接する1次転写位置通過後、加圧ローラ26aと圧接する2次転写位置に達する間には、2次転写前溶媒調整手段である第1の溶媒噴霧装置30が設けられる。中間転写ローラ26b周囲の、2次転写位置通過後中間転写ローラクリーナ27に達する間には、中間転写媒体クリーニング前溶媒調整手段である第2の溶媒噴霧装置31が設けられる。
第1及び第2の溶媒噴霧装置30、31は共通の噴霧発生システム32を使用する。噴霧発生システム32は、溶媒タンク33中の調整溶媒36を霧化させる超音波振動子34を有する。更に噴霧発生システム32は、第1あるいは第2の溶媒噴霧装置30、31による溶媒供給量を調整するエアポンプ37及び流量調整弁30a、31aを有する。本実施例では調整溶媒36を、液体キャリアと同じアイソパーL(エクソンモービル化学社製)とするが、トナー粒子成分を実質的に溶解、膨潤、溶媒和させないものであればこれに限定されない。
次に作用について述べる。画像形成工程開始による感光体ドラム11の矢印s方向の回転に従い感光体ドラム11は、先ずイエロー(Y)の画像形成ユニット12Yにて帯電器14Yにより均一に帯電され、次いで露光々16Yを選択的に照射されてイエロー(Y)画像に対応する静電潜像が形成される。更に感光体ドラム11上の静電潜像は、現像装置22Yの現像ローラ20Yにより液体現像剤18Yが供給され、スクイーズローラ21Yによりトナー粒子がセットされると共に過剰な液体現像剤が除去されて、感光体ドラム11上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
この後同様にして感光体ドラム11上には、後続の画像形成ユニット12M〜12BKにより順次マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナー像が重ね合わされてカラーのトナー像が形成される。
次に感光体ドラム11上のトナー像11は、吸収ローラ24を経て液体キャリアの大部分が除去され、乾燥装置25により適度に乾燥され転写装置26に達する。転写装置26にて、感光体ドラム11上のトナー像は、圧力及び熱を利用して、120℃に加熱される中間転写ローラ26bに1次転写する。次いでトナー像は、圧力及び熱を利用して、中間転写ローラ26bから、加圧ローラ26aに巻き付けられる用紙Pに2次転写して用紙P上にカラー画像を完成する。転写終了後、中間転写ローラ26b上の残留トナーは中間転写ローラクリーナ27により除去され、感光体ドラム11に残留する転写残りトナーは感光体クリーナ28により除去され、一連の画像形成工程を終了する。
次にこのような画像形成工程において、転写装置26にて、高画質且つ高転写効率を得る方法について述べる。先ず感光体ドラム11から中間転写ローラ26bへのトナー像の1次転写時に、トナー粒子成分濃度を調整したところ、トナー粒子成分濃度が75〜100重量%の範囲において、転写効率がほぼ100%で、画質劣化を伴わない1次転写が可能であることがわかった。
そこでトナー像の1次転写時におけるトナー粒子成分濃度を75〜100重量%とするために、画像形成ユニット12Y〜12BKを経て感光体ドラム11上にトナー像を形成後、吸収ローラ24によりトナー像上の液体キャリアを除去する。次いで、乾燥装置25のブロワノズル25aの高速気流を調整して、トナー像を乾燥し、1次転写時におけるトナー粒子成分濃度を所定範囲に調整する。
なおトナー粒子成分濃度は、ブロワノズル25aで高速気流を吹き付けた後、1次転写を行わずに感光体ドラム11の回転を止めて、トナー像をテフロン(登録商標)製ブレードを用いて掻き取り、掻き取った直後のトナー粒子の重量と、これを120℃で2時間乾燥させた後のトナー粒子の重量を測定し、算出した。このとき、トナー粒子成分中の固相成分の割合は、トナー粒子成分からワックス添加量を除いたものとして求めることができる。例えば、ワックスを25重量%添加した場合には、トナー粒子成分中の固相成分の割合は75重量%となる。
次に中間転写ローラ26bから用紙Pへのトナー像の2次転写時に、高画質且つ高転写効率を得るために、1次転写時におけるトナー粒子成分濃度を95重量%あるいは100重量%に設定して、各種実験を行った。図3に示す(表1)を参照して各種実験を詳述する。
なお、以下の実験ではワックスが実質的に液体キャリアに溶解、膨潤、溶媒和するものを用いている。すなわち、ワックスは、1次転写の際に感光体ドラム11との粘着力を大きくする作用がある。またワックスは、2次転写の際に液体キャリアの存在と熱の作用によって2次転写時のトナー像の粘度が低くする作用がある。
(実験例1)
図1に示す本実施例のカラー画像形成装置10において、第1及び第2の溶媒噴霧装置30、31を使用しないで、ワックスを添加していない液体現像剤にて露光々16Y〜16BKによる露光部の電位が300Vのベタ画像出力を行った。次いで1次転写時におけるトナー粒子成分濃度が95重量%になるようにブロワノズル25aを調整し、転写装置26にて転写を行い用紙P上に画像出力したところ、2次転写時におけるトナー像に適量の溶媒が含まれ、その調整溶媒が中間転写ローラ26bから供給される熱を、より効率的にトナー像中あるいは残留トナー中のトナー粒子成分へ伝える熱伝導媒体としての役割を果たすことから、トナー粒子成分の熱溶融が促進されていて、ほぼ100%の2次転写効率が得られた。又用紙P上の最終画像は、画像のにじみが無く高解像度且つ高濃度の高画質であった。また中間転写ローラ26b上の残留トナーも適量の溶媒により十分熱溶融されていて、中間転写ローラクリーナ27によりほぼ完全にクリーニングされた。
(比較例1)
1次転写時におけるトナー粒子成分濃度が100重量%になるようにブロワノズル25aを調整したこと以外は(実験例1)と同様に画像出力を行ったところ、中間転写ローラ26b上のトナー像中あるいは残留トナー中の溶媒が少なく、トナー像あるいは残留トナーに中間転写ローラ26bの熱が良好に伝わらずにトナー粒子成分の熱溶融が進まないために、2次転写効率はおよそ80%に低下して、用紙P上のトナー像は著しく劣化した。また中間転写ローラ26b上の残留トナーは、中間転写ローラクリーナ27で十分にクリーニングしきれなかった。但し、転写装置26による転写工程時間を(実験例1)の2倍に設定したところ、ほぼ100%の転写効率を得られるとともに中間転写ローラ26b上の残留トナーを良好にクリーニング出来た。
(実験例2)
図1に示す本実施例のカラー画像形成装置10において、第1の溶媒噴霧装置30を使用する一方、第2の溶媒噴霧装置31を使用しないで、ワックスを添加していない液体現像剤にて露光々16Y〜16BKによる露光部の電位が300Vのベタ画像出力を行った。次いで1次転写時におけるトナー粒子成分濃度が100重量%になるようにブロワノズル25aを調整して1次転写を行う。その後、2次転写時におけるトナー粒子成分濃度が70重量%になるように、第1の溶媒噴霧装置30を調整して用紙P上に画像出力したところ、(実験例1)と同様、ほぼ100%の2次転写効率が得られ、また用紙P上に高画質の最終トナー像を得られた。更に中間転写ローラ26b上の残留トナーは、中間転写ローラクリーナ27によりほぼ完全にクリーニングされた。
なお、2次転写時におけるトナー粒子成分濃度および中間転写ローラ26bのクリーニング時におけるトナー粒子成分濃度は、あらかじめ測定しておいた1次転写時におけるトナー粒子成分量および液体成分量と、第1の溶媒噴霧装置30から供給される溶媒量から算出した。
(比較例2)
2次転写時におけるトナー粒子成分濃度が65重量%になるように、第1の溶媒噴霧装置30を調整したこと以外は(実験例2)と同様に画像出力を行ったところ、2次転写効率はおよそ30〜80%に低下して、用紙P上のトナー像は著しく劣化した。また中間転写ローラ26b上の残留トナーは、中間転写ローラクリーナ27で十分にクリーニングしきれなかった。
上記(実験例1、2)及び(比較例1、2)から、2次転写時におけるトナー粒子成分濃度が70〜95重量%であれば、2次転写効率はほぼ100%であり高画質のトナー像を得られ、更に中間転写ローラ26b上の残留トナーもほぼ完全にクリーニングされることが確認出来た。
(実験例3)
図1に示す本実施例のカラー画像形成装置10において、第1の溶媒噴霧装置30を使用する一方、第2の溶媒噴霧装置31を使用しないで、ワックスを添加していない液体現像剤にて画像出力を行う。露光々16Y〜16BKによる露光部の電位が300Vのベタ画像及び100Vのベタ画像を並置してトナー像を形成する。次いで1次転写時における露光部の電位が300Vのベタ画像ではトナー粒子成分濃度は100重量%となるようにブロワノズル25aを調整する。この時、1次転写時における露光部の電位が100Vのベタ画像ではトナー粒子成分濃度は75重量%となる。
上記状態で、感光体ドラム11上に並置される300V及び100Vのべた画像を中間転写ローラ26bに1次転写する。次いで2次転写時における露光部の電位が300Vのベタ画像のトナー粒子成分濃度が95重量%となるように第1の溶媒噴霧装置30を調整する。この時、2次転写時における露光部の電位が00Vのベタ画像のトナー粒子成分濃度は73重量%になる。この状態で、中間転写ローラ26bから用紙Pにトナー像を2次転写したところ、300V及び100Vのいずれのベタ画像においてもほぼ100%の2次転写効率が得られ、また用紙P上に高画質の最終トナー像を得られた。更に中間転写ローラ26b上の残留トナーは、中間転写ローラクリーナ27によりほぼ完全にクリーニングされた。
(比較例3−1)
第1の溶媒噴霧装置30を用いないこと以外は(実験例3)と同様に画像出力を行ったところ、露光部の電位が300Vのベタ画像では2次転写効率はおよそ80%となり用紙P上の最終トナー像は著しく劣化した。また中間転写ローラ26b上の残留トナーは、中間転写ローラクリーナ27で十分にクリーニングしきれなかった。但し露光部の電位が100Vのベタ画像では、ほぼ100%の2次転写効率が得られ、用紙P上に高画質の最終トナー像を得られた。更に中間転写ローラ26b上の残留トナーは、中間転写ローラクリーナ27によりほぼ完全にクリーニングされた。但し、転写装置26による転写工程時間を(実験例3)の2倍に設定したところ、露光部の電位が300Vのべた画像及び100Vのベタ画像のいずれもほぼ100%の転写効率を得られるとともに中間転写ローラ26b上の残留トナーを良好にクリーニング出来た。
(比較例3−2)
第1の溶媒噴霧装置30を用いないこと及びブロワノズル25aを再調整したこと以外は(実験例3)と同様に画像出力を行った。1次転写時における露光部の電位が300Vのベタ画像ではトナー粒子成分濃度は95重量%となるようにブロワノズル25aを再調整する。この時、1次転写時における露光部の電位が100Vのベタ画像ではトナー粒子成分濃度は73重量%となる。このため露光部の電位が100Vのベタ画像の1次転写効率は、およそ10〜90%と劣化してしまった。但し、300V及び100Vのベタ画像は、2つともほぼ100%の2次転写効率を得られ、中間転写媒体(7)に残ったトナー残りもほぼ完全にクリーニングされた。このため、300Vのべた画像は高画質のトナー像を得られたものの、100Vのべた画像は1次転写時の転写効率の劣化のために画像は著しく劣化した。
(実験例4)
図1に示す本実施例のカラー画像形成装置10において、第1の溶媒噴霧装置30を使用せず、第2の溶媒噴霧装置31を用いて、ワックスを添加していない液体現像剤にて露光部の電位が300Vのベタ画像出力を行う。次いで1次転写時におけるトナー粒子成分濃度が100重量%になるようにブロワノズル25aを調整して1次転写を行う。更に2次転写を行い用紙P上に画像出力したところ、2次転写効率はおよそ80%と劣化して画像の著しい劣化を生じた。その後中間転写ローラ26bのクリーニング時のトナー粒子成分濃度が95重量%になるように、第2の溶媒噴霧装置31を調整したところ、中間転写ローラ26b上の残留トナーは、中間転写ローラクリーナ27によりほぼ完全にクリーニングされた。
(比較例4)
第2の溶媒噴霧装置31を用いないこと以外は(実験例4)と同様に画像出力を行った。(実験例4)と同様に2次転写効率の劣化により画像の劣化がみられた。更には中間転写ローラ26b上の残留トナーは、中間転写ローラクリーナ27で十分にクリーニングしきれなかった。但し、転写装置26による転写工程時間を(実験例4)の2倍に設定したところ、ほぼ100%の転写効率を得られるとともに中間転写ローラ26b上の残留トナーを良好にクリーニング出来た。
(実験例5)
中間転写ローラ26bのクリーニング時におけるトナー粒子成分濃度が70重量%になるように、第2の溶媒噴霧装置31を再調整したこと以外は(実験例4)と同様に画像出力を行った。(実験例4)と同様に2次転写効率の劣化がみられ更には、用紙P上の最終画像の劣化がみられた。但し中間転写ローラ26b上の残留トナーは、中間転写ローラクリーナ27によりほぼ完全にクリーニングされた。
(比較例5)
中間転写ローラ26bのクリーニング時におけるトナー粒子成分濃度が65重量%になるように、第2の溶媒噴霧装置31を再調整したこと以外は(実験例4)と同様に画像出力を行った。(実験例4)と同様に2次転写効率の劣化がみられ更には、用紙P上の最終画像の劣化がみられた。更には中間転写ローラ26b上の残留トナーは、中間転写ローラクリーナ27で十分にクリーニングしきれなかった。
(実験例6)
図1に示す本実施例のカラー画像形成装置10において、第1の溶媒噴霧装置30及び第2の溶媒噴霧装置31を共に使用して、又トナー粒子成分に対して、25重量%のワックスを添加した液体現像剤にて露光部の電位が300Vのベタ画像出力を行う。次いで1次転写時におけるトナー粒子成分濃度が95重量%になるようにブロワノズル25aを調整して1次転写を行う。第1の溶媒噴霧装置30あるいは第2の溶媒噴霧装置31を種々調整して2次転写特性および、中間転写ローラ26bのクリーニング特性を評価したところ、いずれもトナー粒子成分濃度が70〜95重量%の範囲において良好な特性を得られた。
(比較例6−1)
ワックス添加量を30重量%にしたこと以外は(実験例6)と同様に画像出力を行った。2次転写時におけるトナー粒子成分濃度が70〜95重量%の範囲において、ほぼ100%の2次転写効率が得られた。但しトナー像の2次転写がなされる用紙Pがコーティング紙であれば問題無いものの、表面の粗いPPC用紙を用いた場合において画像濃度の低下が発生した。また、中間転写ローラのクリーニング時におけるトナー粒子成分濃度が70〜95重量%の範囲において、中間転写ローラ26b上の残留トナーは、中間転写ローラクリーナ27によりほぼ完全にクリーニングされた。
(比較例6−2)
ワックス添加量を35重量%にしたこと以外は(実験例6)と同様に画像出力を行った。トナー像と感光体ドラム11との付着力が大きくなり1次転写不良を生じ、中間転写ローラ26b上のトナー像は著しく劣化した。但し、2次転写特性及び中間転写ローラ26bのクリーニング特性はともに(比較例6−1)と同様の結果が得られた。
(実験例7)
ワックス添加量を20重量%(すなわち、トナー粒子成分のうち固相成分が80重量%)にしたことと、画像データに、大きさが2ポイント(約0.18mm角)の数種類の漢字を用いたこと以外は(実験例6)と同様に画像出力を行った。2次転写時におけるトナー粒子成分濃度が70〜95重量%の範囲内において、ほぼ100%の2次転写効率が得られた。解像度も1次転写時及び2次転写時ともにほとんど劣化せず、高解像度を保持したまま、用紙P上にて高画質の最終トナー像を得られた。また中間転写ローラ26b上の残留トナーは、クリーニング時におけるトナー粒子成分濃度が70〜95重量%の範囲において、ほぼ完全にクリーニングされた。
(比較例7)
ワックス添加量を25重量%(すなわち、トナー粒子成分のうち固相成分が75重量%)にしたこと以外は(実験例6)と同様に画像出力を行った。1次転写は良好であり、2次転写時におけるトナー粒子成分濃度が70〜95重量%の範囲において、ほぼ100%の2次転写効率が得られた。但し用紙P上の最終トナー像は文字が潰れて判別が困難であった。また中間転写ローラ26b上の残留トナーは、クリーニング時におけるトナー粒子成分濃度が70〜95重量%の範囲において、ほぼ完全にクリーニングされた。
上記(実験例3〜7)及び(比較例3〜7)から、中間転写ローラ26b上に1次転写されたトナー像のトナー粒子成分濃度が95重量%より高い場合であっても、第1の溶媒噴霧装置30あるいは第2の溶媒噴霧装置31で溶媒を供給して、2次転写時あるいは中間転写ローラ26bのクリーニング時におけるトナー粒子成分濃度を夫々70〜95重量%にすれば、ほぼ100%の2次転写効率を得られ、また用紙P上に高画質の最終トナー像を得られた。更に中間転写ローラ26b上の残留トナーもほぼ完全にクリーニングされることが確認できた。
更にトナー粒子成分に対するワックスの添加量が多いと、感光体ドラム11との粘着性が大きくなり1次転写性が低下したり、液体キャリアの存在と熱の作用により、2次転写時のトナー像の粘度が低くなりすぎ、画像濃度低下や、微小文字の潰れが起こることから、ワックスが使用する溶媒に対して実質的に溶解・膨潤・溶媒和する場合は、トナー粒子成分に対するワックスの添加量は20重量%以下がより好ましいことが確認できた。
このように構成すれば、感光体ドラム11から1次転写された中間転写ローラ26b上のトナー像が固相成分を多く含み、2次転写時においてトナー像中のトナー粒子成分の大部分が固相であることから、用紙Pに最終転写されたトナー像は、画像の潰れやにじみの無い高解像度且つ所望濃度の高画質を得られる。また、必要に応じて、第1の溶媒噴霧装置30あるいは第2の溶媒噴霧装置31により溶媒を供給出来、2次転写時におけるトナー像あるいは中間転写ローラ26bのクリーニング時における残留トナーに適量の溶媒を含ませることから、2次転写時あるいは中間転写ローラ26bクリーニング時におけるトナー粒子成分の熱溶融を促進出来、2次転写工程の高速性あるいはクリーニング工程の高速性を得られひいては、画像形成速度の高速化を図れる。
次に本発明の実施例2について図3に示す(表1)及び図4を用いて説明する。この実施例2は、上述した実施例1において、第1の溶媒噴霧装置あるいは第2の溶媒噴霧装置の設置位置を変えるものであり、その他は前述の実施例1と同様であることから、実施例1で説明した構成と同一構成部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施例では、加圧ローラ26aに巻き付けられる用紙Pに適量の溶媒を供給するよう、第1の溶媒噴霧装置30を加圧ローラ26a周囲に設け、更に中間転写ローラクリーナ27に適量の溶媒を供給するよう、第2の溶媒噴霧装置31を、中間転写ローラクリーナ27周囲に設けている。
転写装置26によるトナー像の転写工程において、必要に応じて第1の溶媒噴霧装置30により用紙Pを湿らせることにより、2次転写時におけるトナー像に適量の溶媒を含ませることが出来る。また、必要に応じて第2の溶媒噴霧装置31により中間転写ローラクリーナ27に溶媒を供給することにより、クリーニング時における中間転写ローラ26b上の残留トナーに適量の溶媒を含ませることが出来る。
本実施例にて、1次転写時におけるトナー粒子成分濃度を95重量%に設定して、(実験例8)の実験を行った。
(実験例8)
第1の溶媒噴霧装置30により用紙Pに溶媒を供給し、第2の溶媒噴霧装置31により中間転写ローラクリーナ27に溶媒を供給することを除き(実験例6)と同様にして画像出力を行った。トナー粒子成分濃度70〜95重量%の範囲内において、(実験例6)と同様、2次転写特性および中間転写ローラ26bのクリーニング特性のいずれも、良好な特性を得られた。
このように構成すれば、実施例1と同様、用紙Pには、画像の潰れやにじみの無い高解像度且つ所望濃度の高画質の最終トナー像を得られる。また、必要に応じて、第1あるいは第2の溶媒噴霧装置30、31により用紙Pあるいは中間転写ローラクリーナ27に適量の溶媒を供給出来、2次転写工程の高速性あるいはクリーニング工程の高速性を得られひいては、画像形成速度の高速化を図れる。
次に本発明の実施例3について図3に示す(表1)及び図5を用いて説明する。この実施例3は、上述した実施例1において、中間転写ローラ26b上のトナー像への溶媒供給あるいは、中間転写ローラ26b上の残留トナーへの溶媒供給を噴霧装置では無く、塗布装置を用いて行うものであり、その他は前述の実施例1と同様であることから、実施例1で説明した構成と同一構成部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施例では、中間転写ローラ26b周囲の、1次転写位置通過後であって2次転写位置に達する迄の間に、2次転写転写前溶媒調整手段である第1の溶媒塗布ローラ40を設ける。また中間転写ローラ26b周囲の、2次転写位置通過後中間転写ローラクリーナ27に達する迄の間に、中間転写媒体クリーニング前溶媒調整手段である第2の溶媒塗布ローラ41を設ける。第1及び第2の溶媒塗布ローラ40、41とも、中空軸を内蔵したスポンジローラからなる。
第1及び第2の溶媒塗布ローラ40、41に共通の溶媒供給システム42は、溶媒タンク43から、夫々ポンプ40b、41bにより調整溶媒46を汲み上げて、流量調整弁40a、41aを介して適量の溶媒を第1あるいは第2の溶媒塗布ローラ40、41に供給する。
転写装置26によるトナー像の転写工程において、必要に応じて第1の溶媒供給ローラ40により中間転写ローラ26b上のトナー像に適量の溶媒を含ませる。また、必要に応じて第2の溶媒供給ローラ41により中間転写ローラ26b上の残留トナーに適量の溶媒を含ませることが出来る。
本実施例にて、1次転写時におけるトナー粒子成分濃度を95重量%に設定して、(実験例9)の実験を行った。
(実験例9)
2次転写時に第1の溶媒塗布ローラ40によりトナー像に溶媒を供給し、クリーニング時に第2の溶媒塗布ローラ41により残留トナーに溶媒を供給することを除き(実験例6)と同様にして画像出力を行った。トナー粒子成分濃度70〜95重量%の範囲内において、(実験例6)と同様、2次転写特性および中間転写ローラ26bのクリーニング特性のいずれも、良好な特性を得られた。
このように構成すれば、実施例1と同様、用紙Pには、画像の潰れやにじみの無い高解像度且つ所望濃度の高画質の最終トナー像を得られる。また、必要に応じて、第1あるいは第2の溶媒塗布ローラ40、41により2次転写時のトナー像あるいは中間転写ローラ26b上の残留トナーに適量の溶媒を供給出来、2次転写工程の高速性あるいはクリーニング工程の高速性を得られひいては、画像形成速度の高速化を図れる。
次に本発明の実施例4について図6を用いて説明する。この実施例4は、上述した実施例3において、第1の溶媒塗布ローラあるいは第2の溶媒塗布ローラの設置位置を変えるものであり、その他は前述の実施例3と同様であることから、実施例3で説明した構成と同一構成部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施例では、加圧ローラ26aに巻き付けられる用紙Pに適量の溶媒を供給するよう、第1の溶媒塗布ローラ40を加圧ローラ26a周囲に設け、更に中間転写ローラクリーナ27に適量の溶媒を供給するよう、第2の溶媒塗布ローラ41を、中間転写ローラクリーナ27周囲に設けている。
転写装置26によるトナー像の転写工程において、必要に応じて第1の溶媒塗布ローラ40により用紙Pを湿らせることにより、2次転写時におけるトナー像に適量の溶媒を含ませることが出来る。また、必要に応じて第2の溶媒塗布ローラ41により中間転写ローラクリーナ27に溶媒を供給することにより、クリーニング時における中間転写ローラ26b上の残留トナーに適量の溶媒を含ませることが出来る。
本実施例にて、1次転写時におけるトナー粒子成分濃度を95重量%に設定して、第1の溶媒塗布ローラ40により用紙Pに溶媒を供給し、第2の溶媒塗布ローラ41により中間転写ローラクリーナ27に溶媒を供給することを除き(実験例9)と同様にして画像出力を行ったところ、(実験例9)と同様の結果を得られ、2次転写特性および中間転写ローラ26bのクリーニング特性のいずれも、良好な特性を得られた。
このように構成すれば、実施例3と同様、用紙Pには、画像の潰れやにじみの無い高解像度且つ所望濃度の高画質の最終トナー像を得られる。また、必要に応じて、第1あるいは第2の溶媒塗布ローラ40、41により用紙Pあるいは中間転写ローラクリーナ27に適量の溶媒を供給出来、2次転写工程の高速性あるいはクリーニング工程の高速性を得られひいては、画像形成速度の高速化を図れる。
次に本発明の実施例5について図3に示す(表1)及び図7を用いて説明する。この実施例5は、上述した実施例1において、中間転写ローラ26b上のトナー像への溶媒供給あるいは、中間転写ローラ26b上の残留トナーへの溶媒供給を噴霧装置では無く、蒸気供給装置を用いて行うものであり、その他は前述の実施例1と同様であることから、実施例1で説明した構成と同一構成部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施例では、中間転写ローラ26b周囲の、1次転写位置通過後であって2次転写位置に達する迄の間に蒸気供給装置50を設ける。蒸気供給装置50は、中間転写ローラ26b周囲の、1次転写位置通過後であって2次転写位置に達する迄の所定の間をギャップを介して覆う隔壁51と、蒸気発生部を兼用する感光体クリーナ28を有する。蒸気供給装置50は、溶媒タンク52からポンプ53により調整溶媒54を汲み上げて、流量調整弁56を介して適量の溶媒を感光体クリーナ28に供給する。中空軸を介して感光体クリーナ28のスポンジローラから染み出した溶媒を、50〜60℃程度に温度制御された感光体クリーナ28から蒸発させて、この蒸気により隔壁51に覆われたギャップを通過するトナー像に適量の溶媒を含ませる。
更に本実施例では、乾燥装置25の隔壁25bを通過した液体キャリアを含む高速気流を、吸収ローラ24にて吸収した液体キャリアを伴って中間転写ローラ26b方向に導く溶媒ガイド57を有する溶媒供給装置58を設ける。溶媒ガイド57は、調整弁60の調整により適量の液体キャリアを伴った気流を吹き付け口57aから中間転写ローラ26bに吹き付けて、残留トナーに適量の溶媒を含ませる。
転写装置26によるトナー像の転写工程において、必要に応じて蒸気供給装置50により中間転写ローラ26b上のトナー像に適量の溶媒を含ませる。また、必要に応じて溶媒供給装置58により中間転写ローラ26b上の残留トナーに適量の溶媒を含ませることが出来る。
本実施例にて、1次転写時におけるトナー粒子成分濃度を95重量%に設定して、(実験例10)の実験を行った。
(実験例10)
2次転写時に蒸気供給装置50によりトナー像に溶媒を供給し、クリーニング時に溶媒供給装置58により残留トナーに溶媒を供給することを除き(実験例6)と同様にして画像出力を行った。トナー粒子成分濃度70〜95重量%の範囲内において、(実験例6)と同様、2次転写特性および中間転写ローラ26bのクリーニング特性のいずれも、良好な特性を得られた。
このように構成すれば、実施例1と同様、用紙Pには、画像の潰れやにじみの無い高解像度且つ所望濃度の高画質の最終トナー像を得られる。また、必要に応じて、蒸気供給装置50や溶媒供給装置58により2次転写時のトナー像あるいは中間転写ローラ26b上の残留トナーに適量の溶媒を供給出来、2次転写工程の高速性あるいはクリーニング工程の高速性を得られひいては、画像形成速度の高速化を図れる。
尚本発明は上記実施例に限定されず種々設計変更可能であり、例えば2次転写時のトナー像の成分は、少なくとも固相成分が含まれていれば、残りは液相化した固体成分であったり、固体成分と液体成分の混合物からなる液相成分であったり、あるいは純粋な液体キャリアである等任意であり、その相の数も2相以上であれば限定されない。また画像形成装置の構成は、転写手段が中間転写媒体を介して記録媒体に圧力及び熱により2次転写するものであれば、画像形成ユニットの数、あるいは使用する液体現像剤の色等限定されない。液体現像剤の組成材料も高画質更には良好な転写特性あるいはクリーニング特性を得られる範囲で任意である。
更に記録媒体の材質やサイズ等も任意であり、加圧ローラに巻き付けることなくトナー像の2次転写を行っても良い。また1次転写時のトナー粒子成分濃度は、良好な1次転写を得られる範囲であれば限定されない。
本発明の実施例1のカラー画像形成装置の要部を示す概略構成図である。 本発明の実施例1の転写装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例1〜実施例5の転写装置による転写特性及びクリーニング特性の実験結果を示す表である。 本発明の実施例2の転写装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例3の転写装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例4の転写装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例5の転写装置を示す概略構成図である。
符号の説明
10…カラー画像形成装置
11…感光体ドラム
12Y、12M、12C、12BK…画像形成ユニット
14Y、14M、14C、14BK…帯電装置
17Y、17M、17C、17BK…露光部
22Y、22M、22C、22BK…現像装置
24…吸液絞り装置
25…乾燥装置
26…転写装置
26a…加圧ローラ
26b…中間転写ローラ
27…中間転写ローラクリーナ
28…感光体クリーナ
30…第1の溶媒噴霧装置
31…第2の溶媒噴霧装置
30a、31a…流量調整弁
32…噴霧発生システム
33…溶媒タンク
34…超音波振動子
37…エアポンプ

Claims (4)

  1. 像担持体と、
    溶媒中にトナー粒子を含む液体現像剤を供給して前記像担持体上にトナー像を形成する現像手段と、
    前記像担持体上にトナー粒子成分濃度が95〜100重量%となる前記トナー像を加圧接触して1次転写される中間転写媒体と、
    前記中間転写媒体上の前記トナー像を圧力および熱を利用して記録媒体に2次転写する2次転写手段と、
    前記2次転写時の前記トナー像の前記トナー粒子成分濃度が70〜95重量%になるように前記中間転写媒体上の前記トナー像に前記溶媒を供給するように構成された2次転写前溶媒供給手段と、
    前記2次転写終了後に前記中間転写媒体上に残るトナー残りを圧力および熱を利用してクリーニングする中間転写媒体クリーニング手段と、
    前記クリーニング時に前記トナー残りのトナー粒子成分濃度が70〜95重量%となるように、前記トナー残りに前記溶媒を供給するように構成された中間転写媒体クリーニング前溶媒供給手段と、
    を有することを特徴とした画像形成装置。
  2. 前記中間転写媒体クリーニング前溶媒供給手段は、前記中間転写媒体上の前記トナー残りに前記溶媒を噴霧するクリーナ用溶媒噴霧装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写媒体クリーニング前溶媒供給手段は、前記中間転写媒体上の前記トナー残り及び/又は前記中間転写媒体クリーニング手段に接触して前記溶媒を供給するクリーナ用溶媒塗布装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記中間転写媒体に達する前にて前記像担持体上のトナー像に空気を吹き付けて前記溶媒を前記トナー像上から移送する溶媒移送装置を更に有し、
    前記中間転写媒体クリーニング前溶媒供給手段は、前記溶媒移送装置に導通して前記溶媒移送装置に移送される除去溶媒を含む気流を、前記中間転写媒体上の前記トナー残り及び/又は前記中間転写媒体クリーニング手段に吹き付けるクリーナ用溶媒吹き付け装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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