JP4199174B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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本発明は、液体現像剤を用いる画像形成装置および画像形成方法に係り、特に、像保持体上に形成されたトナー画像の乾燥性、及び被転写体への転写性が良好な画像形成装置および画像形成方法に関する。
液体現像剤を用いた電子写真記録方法や静電記録方法などの画像形成方法は、乾式現像剤では実現できない様々な利点を有しており、近年、その価値が見直されつつある。液体現像剤は、キャリア液中にトナー粒子を分散させたものであるため、サブミクロンサイズの極めて微細なトナー粒子を用いることができ、そのため高画質を実現できること、少量のトナーで十分な画像濃度が得られるため経済的である上に、印刷(例えばオフセット印刷)並みの質感を実現できること、などが乾式に対する湿式画像形成方法の主な利点である。
従来の湿式電子写真画像形成方法においては、像保持体表面に現像された可視像は、トナー粒子を電界の力によりキャリア液中を電気泳動させることで、紙などの記録媒体に直接転写するか、あるいは中間転写媒体に転写した後に紙などの記録媒体に再度転写することにより、最終的な画像を得ていた。
しかしながら、このような電気泳動による転写法は、トナー像の転写効率が低く、また転写時に画像を乱しながら転写してしまうという問題がある。
一方、像保持体表面に現像された可視像を記録媒体に転写する方法として、像保持体と中間転写媒体を圧接配置して、圧力(及び熱)を利用して転写し、その後中間転写媒体から記録媒体(用紙等)へ転写する方法、あるいは記録媒体を直接、像保持体へ圧接させ、同様に圧力(及び熱)を利用して転写する方法がある。このような転写方式は、トナー像の転写効率や転写時における画質劣化の点で、電気泳動転写法に対し優れており、高画質画像を得ることが可能である。
このような圧力(及び熱)を利用した転写方式を用いる場合、像保持体上の液体トナー像を記録媒体や中間転写媒体などの被転写体へ良好に転写させる前処理として、像保持体上の液体トナー像をある程度乾燥させる必要がある。画像出力を高速化しようとした場合、当然のことながら、この乾燥工程も高速化する必要がある。
乾燥工程の高速化手段の一つとして、像保持体上のトナー像を加熱する方法が挙げられる。さらにその加熱方法にも、温風を吹き付ける方法(例えば、特許文献1、特許文献2参照)、像保持体に近接配置されたヒータなどの熱源により加熱する方法(例えば、特許文献2、特許文献3参照)、現像工程の前段階において現像剤を加熱する方法(例えば、特許文献4参照)、像保持体を加熱する方法、像保持体上の液体トナー像にヒートロールなどの加熱部材を圧接する方法などがある。
しかしながら、これらの方法においても、実用的には次のような問題が残されていた。
まず、温風を吹き付ける方法および像保持体に近接配置された熱源による方法の場合、像保持体上の液体トナー像への熱伝達効率があまり良くないので、乾燥の高速化には限界があった。
次に、現像工程の前段階において現像剤を加熱する方法および像保持体を加熱する方法の場合、確かに現像剤あるいは像保持体の温度を高く設定すればするほど乾燥の高速化が達成されるが、同時に、一般に熱可塑性材料で構成されるトナー像と像保持体との界面における粘着力が増加し、被転写体への転写特性が劣化してしまう。
また、像保持体に加熱部材を圧接する方法は、像保持体とトナー像との界面における粘着力をそれほど増加させることなく、かつ高効率でトナー像を加熱することができるが、トナー像への加熱部材の接触のため、トナー像の破壊劣化を少なからず伴っていた。
特許第3028950号公報 特開平10−10874号公報 特開2000−347520号公報 特許第3157797号公報
本発明は、上記事情の下になされ、転写特性の低下及びトナー画像の損傷を伴うことなく、転写前のトナー像の乾燥工程の高速化を達成することの可能な画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、像保持体表面に静電潜像を形成する手段と、前記静電潜像をトナー粒子およびキャリア液を含む液体現像剤により現像して、前記像保持体上にトナー像を形成する現像手段と、溶媒を加熱する手段を備え、この手段により加熱された加熱溶媒を前記トナー像が形成された像保持体に供給する加熱・供給手段と、前記加熱溶媒を供給された像保持体表面に気流を発生させ、前記加熱溶媒及び前記トナー像中の余剰のキャリア液を除去する手段と、前記像保持体上の前記トナー像を圧力により被転写体へ転写する手段とを具備することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明の第2の態様は、像保持体表面に静電潜像を形成する手段と、第1の静電潜像に第1のトナー粒子およびキャリア液を含む第1の液体現像剤を供給することによって、前記像保持体に第1のトナー像を形成する第1の現像手段と、前記第1のトナー像が形成されている前記像保持体表面に形成された第2の静電潜像に第2のトナー粒子およびキャリア液を含む第2の液体現像剤を供給することによって、前記像保持体に第2のトナー像を形成する第2の現像手段と、前記第1及び第2のトナー像が形成された像保持体表面に気流を発生させ、前記トナー像中の余剰のキャリア液を除去する手段と、前記像保持体上の前記第1及び第2のトナー像を圧力を用いて被転写体へ一括転写する転写手段とを具備する画像形成装置において、前記第2の現像手段は、複数の現像手段のうちの最後段の現像手段であって、前記第2の液体現像剤を加熱する手段を備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明の第3の態様は、像保持体表面に静電潜像を形成する工程と、前記静電潜像をトナー粒子およびキャリア液を含む液体現像剤により現像して、前記像保持体上にトナー像を形成する現像工程と、溶媒を加熱し、加熱された加熱溶媒を前記トナー像が形成された像保持体に供給する加熱・供給工程と、前記加熱溶媒を供給された像保持体表面に気流を発生させ、前記加熱溶媒及び前記トナー像中の余剰のキャリア液を除去する工程と、前記像保持体上の前記トナー像を圧力により被転写体へ転写する工程とを具備することを特徴とする画像形成方法を提供する。
本発明の第4の態様は、像保持体表面に第1の静電潜像を形成する工程と、前記第1の静電潜像に第1のトナー粒子およびキャリア液を含む第1の液体現像剤を供給することによって、前記像保持体に第1のトナー像を形成する第1の現像工程と、前記第1のトナー像が形成された前記像保持体表面に、第2の静電潜像を形成する工程と、前記第2の静電潜像に第2のトナー粒子およびキャリア液を含む第2の液体現像剤を供給することによって、前記像保持体に第2のトナー像を形成する第2の現像工程と、前記第1及び第2のトナー像が形成された像保持体表面に気流を発生させ、前記トナー像中の余剰のキャリア液を除去する工程と、前記像保持体上の前記第1及び第2のトナー像を圧力を用いて被転写体へ一括転写する転写工程とを具備する画像形成方法において、前記第2の現像工程は、複数の現像工程のうちの最後段の現像工程であって、現像前に前記第2の液体現像剤を加熱することを含むことを特徴とする画像形成方法を提供する。
本発明によれば、転写特性の低下及びトナー画像の損傷を伴うことなく、転写前のトナー像中の余剰のキャリア液を効果的に除去することが可能であり、それによって、高速プロセスにおいても優れた画質の画像を長期的に安定して出力することが可能である。また、像保持体の温度をそれほど高温にすることはないので、省エネルギー及び像保持体性能の劣化の防止を図ることが出来る。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る液体トナー電子写真装置の概略図である。図1において、像保持体1の周囲には、その回転方向(図中、矢印の方法)に沿って、帯電チャージャ2−1、露光手段3−1、現像器4−1、帯電チャージャ2−2、露光手段3−2、現像器4−2、帯電チャージャ2−3、露光手段3−3、現像器4−3、帯電チャージャ2−4、露光手段3−4、現像器4−4が順に配置されている。
像保持体1としては、例えばアルミニウムなどの導電体からなり、膜厚約2〜5mmの基体上に有機系もしくはアモルファスシリコン系の感光層を設けた感光体ドラムを使用することができる。必要に応じて、この感光層の最表面に離型層を設けることも可能である。ドラムの内側には、温度制御用媒液を循環させるためのジャケットが取り付けられており、媒液の温度を制御することにより、感光体ドラム表面の温度を制御することが可能とされている。
像保持体1は、矢印方向に回転し、帯電チャージャ2−1により帯電された後、露光手段3−1により露光されることにより、露光部と未露光部とからなる静電潜像が形成される。帯電チャージャ2−1は、像保持体1を帯電できるものであればよく、例えばコロナ帯電器などを用いることが出来る。帯電チャージャ2−1により像保持体1の表面は、通常500〜1000V程度に帯電される。
露光手段3−1は、例えばレーザビームを照射する手段であり、レーザビームの照射により、像保持体1の表面の最大濃度の画像部を、0〜300V程度の電位にし、これにより像保持体1の表面に静電潜像を形成する。
静電潜像は、現像器4−1により現像される。現像器4−1は、液体現像剤を収納する容器と、像保持体1と非接触で対向するように配置された現像ローラと、像保持体1と非接触で対向するように配置されたスクイーズローラとを備え、現像ローラを回転させることにより液体現像剤を像保持体1に搬送して静電潜像の現像を行ない、トナー像を形成し、後段のスクイーズローラを回転させることで、トナー像の余剰溶媒を粗く除去するものである。
現像ローラに印加される電圧は、像保持体1の画像部電位と非画像部の電位との間の電位に設定される。具体的には、最大濃度の画像部の電位と現像ローラに印加される電圧の差(現像電位差)が200〜500Vになるように設定すれば良い。現像ローラの表面と、像保持体1の表面との間隔(ギヤツプ)は、通常10〜200μm程度に設定される。スクイーズローラの表面と像保持体1の表面との間隔(ギヤツプ)は、通常10〜100μm程度に設定される。
以上、正帯電反転現像法の1例を示したが、帯電の極性は負帯電でもよく、また正規現像でもよいなど、現像の方式はこれに限られるものではない。
同様の工程を現像器4−2、現像器4−3、及び現像器4−4を用いて、計4回繰り返すことにより、像保持体1上にフルカラーのトナー像が形成される。本実施形態では、現像の順番は現像器4−1によるイエロの現像→現像器4−2によるマゼンタの現像→現像器4−3によるシアンの現像→現像器4−4によるブラックの現像の順である。
液体現像剤は、アイソパーL(エクソンモービル化学社製)などの非極性のキャリア液と、このキャリア液中に分散したトナー粒子とからなり、このトナー粒子を静電潜像に応じて付着させることで、トナー像を形成する。トナー粒子は、主にバインダー樹脂と顔料からなり、バインダー樹脂としてはアクリル系ポリマーを用いることが出来る。樹脂と顔料の重量比は、例えば4:1〜3:2である。これら樹脂と顔料、分散剤等を上述のキャリア液とともにサンドグラインダーでガラスビーズの存在下で混合分散することにより、濃縮現像剤を得ることが出来る。この濃縮現像剤を不揮発分濃度が1重量部となるように希釈し、ナフテン酸ジルコニウム(大日本インキ社製)を上述の液体現像剤の不揮発分量に対して10重量部程度添加して、最終現像剤を得る。
本発明の第1の実施形態では、以上のようにして像保持体1の表面に形成されたトナー像に対し、像保持体1と非接触で対向するように配置された加熱溶媒供給ローラ6を回転させることにより、加熱溶媒5を供給する。加熱溶媒供給ローラ6の表面と、像保持体1の表面との間隔(ギヤツプ)は、通常10〜1000μm程度に設定される。加熱溶媒5は、液体現像剤に用いる非極性のキャリア液と同様のものを用いるのが好ましいが、これに限定されるものではない。
供給された加熱溶媒5は、像保持体1と非接触で対向するように配置された加熱溶媒粗除去ローラ7を回転させることにより、多くが取り除かれる。加熱溶媒粗除去ローラ7の表面と像保持体1の表面との間隔(ギヤツプ)は、通常、10〜100μm程度に設定される。
加熱溶媒供給ローラ6と加熱溶媒粗除去ローラ7は、一体型のユニット形状のものを図示しているが、これに限られるものではない。加熱溶媒供給手段は、その機能があればローラ形状に限られるものではなく、例えばノズルやスプレーなど、従来公知のものを用いることができる。加熱溶媒粗除去手段は、その機能があればローラ形状に限られるものではなく、例えばエアナイフなど、従来公知のものを用いることができる。更に、加熱溶媒供給機能と加熱溶媒粗除去機能を同時に発揮する手段を用いれば、手段、工程を2つに分ける必要はないので、そのような手段を用いることが好ましい。
本実施形態では、加熱溶媒5として、現像剤用キャリア液と同じアイソパーLを使用している。加熱溶媒5の温度制御は、例えば加熱溶媒供給ローラ6を支持するハウジングに面状ラバーヒータを取り付けることにより行われる。また、加熱溶媒供給ローラ6や加熱溶媒粗除去ローラ7を直接加熱できる構成にすることにより、より好ましい効果が得られる。
なお、加熱溶媒5の温度は、液体現像剤の温度よりも、例えば3〜60℃程度高いことが好ましい。
本発明の第2の実施形態では、図1に示す画像形成装置において、加熱溶媒供給ローラ6と加熱溶媒粗除去ローラ7を用いずに、最後段の現像手段である現像器4−4に用いるブラックの現像剤の温度を、イエロの現像剤、マゼンタの現像剤、シアンの現像剤のいずれかの温度よりも高くすることにより、上述した加熱溶媒5を供給することと同様に、トナー像の乾燥工程の高速化を図るものである。
それぞれの液体現像剤の温度制御は、例えば、図示しない現像剤タンクの温度を調整することにより行う。現像剤タンクの周囲には温度制御用媒液を循環させるためのジャケットが取り付けられており、媒液の温度を制御することにより、液体現像剤の温度を制御することが可能となっている。また、現像剤の加熱は、現像剤自体を加熱することに加えて、現像ローラやスクイーズローラを加熱することにより、更に効果的に行うことが出来る。
最後段の現像剤の温度は、他の現像剤のいずれかよりも、3〜60℃程度高いことが好ましい。
次に、ブロワノズル8から像保持体1へ気流を吹き付けることにより、残りの溶媒の大部分を除去する。乾燥工程は、気流を吹き付けることに限らず、気流が発生するものであれば良く、例えば吸引ノズルでも構わない。ブロワノズル8は、リングブロワから発生する気流をノズルで絞る構成を有するものであり、これを用いることで、高速の気流を発生させることができる。リングブロワの駆動はインバーター制御で行われ、交流周波数を制御することにより、ノズルから吹き出す気流の流速・流量を調整することができる。
その後、トナー像は、中間転写ドラムなどの中間転写媒体9へ圧力転写される(1次転写)。中間転写媒体9に転写されたトナー像は、引続き加圧ドラムなどの加圧体10を介して紙などの記録媒体10へ転写される(2次転写)。中間転写媒体9は、金属などの剛体ドラムとその表面に形成されたシリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム及びエピクロルヒドリンゴム等のゴム層からなる。加圧体10は、金属などの剛体ドラムであるか、又はこの表面にゴムなどの弾性層を設けたものを用いることが出来る。
以下、本発明の実施例と比較例を示し、本発明についてより具体的に説明する。
実施例1
樹脂と顔料の重量比が4:1であるイエロ、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の現像剤を用い、加熱溶媒供給ローラ6及び加熱溶媒粗除去ローラ7を備える図1に示す画像形成装置を用いて画像出力を行った。加熱溶媒供給ローラ6と感光体ドラム1のギャップは300μm、加熱溶媒粗除去ローラ7と感光体ドラム1のギャップは50μmである。
感光体ドラム1の温度および現像剤の温度をそれぞれ40℃、35℃とし、4色の現像を行い、感光体ドラム1の表面にフルカラーのトナー像を形成した。次いで、感光体ドラム1上のトナー像に40℃の加熱溶媒5を供給し、加熱溶媒5を粗除去した後、ブロワの駆動周波数を10Hz刻みに調整して、ブロワノズル8による空気流の吹き付けを行い、トナー像を乾燥した。次に、このようにして乾燥されたトナー像を中間転写媒体9に転写し、その特性(1次転写特性)を評価した。その結果、良好な1次転写特性が得られるブロワの駆動周波数の最低値は50Hzであった。
実施例2
感光体ドラム1の温度を35℃に下げ、加熱溶媒5の温度を50℃に上げたこと以外は実施例1と同様にして、乾燥されたトナー像を中間転写媒体9に転写し、その特性(1次転写特性)を評価した。その結果、良好な1次転写特性が得られるブロワの駆動周波数の最低値は40Hzであった。
実施例3
加熱溶媒供給ローラ6と感光体ドラム1のギャップを50μmに設定し、加熱溶媒粗除去ローラ7を用いないこと以外は実施例1と同様にして、乾燥されたトナー像を中間転写媒体9に転写し、その特性(1次転写特性)を評価した。その結果、良好な1次転写特性が得られるブロワの駆動周波数の最低値は50Hzであった。
比較例1
樹脂と顔料の重量比が4:1であるイエロ、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の現像剤を用い、図1に示す画像形成装置により、加熱溶媒供給ローラ6及び加熱溶媒粗除去ローラ7を用いずに画像出力を行った。
即ち、感光体ドラム1の温度および現像剤の温度をそれぞれ40℃、35℃とし、4色の現像を行い、感光体ドラム1の表面にフルカラーのトナー像を形成した。次いで、ブロワの駆動周波数を10Hz刻みに調整して、感光体ドラム1上のトナー像にブロワノズル8による空気流の吹き付けを行い、トナー像を乾燥した。次に、このようにして乾燥されたトナー像を中間転写媒体9に転写し、その特性(1次転写特性)を評価した。その結果、良好な1次転写特性が得られるブロワの駆動周波数の最低値は60Hzであった。
比較例2
感光体ドラム1の温度を45℃に上げたこと、ブロワ駆動周波数を60Hzに固定設定したこと、以外は比較例1と同様にして、乾燥されたトナー像を中間転写媒体9に転写し、その特性(1次転写特性)を評価した。その結果、良好な1次転写特性は得られなかった。
比較例3
ブロワの駆動周波数を50Hzに下げたこと以外は比較例2と同様にして、乾燥されたトナー像を中間転写媒体9に転写し、その特性(1次転写特性)を評価した。その結果、良好な1次転写特性は得られなかった。
以上の実施例1〜3、比較例1〜3の結果を下記表1にまとめる。
Figure 0004199174
1次転写特性の評価
○:良好
×:不良
上記表1から、以下のことがわかる。即ち、実施例1におけるブロワの駆動周波数の最低値50Hzは、比較例1におけるブロワの最低駆動周波数の最低値60Hzよりも低減されており、このことは、乾燥工程を高速化し得ることを示している。
また、実施例2では、ブロワの駆動周波数の最低値は40Hzと更に低減されており、乾燥工程を更に高速化し得ることを示している。また、同時に、感光体ドラム1の温度を下げることが出来るので、感光体寿命においても有利となる。
更に、実施例3では、加熱溶媒粗除去ローラ7を用いないにもかかわらず、加熱溶媒供給ローラ6と感光体ドラム1のギャップを50μmに狭く設定することにより、良好な1次転写特性が得られている。この実施例においても、ブロワの駆動周波数の最低値50Hzは、比較例1におけるブロワの最低駆動周波数60Hzよりも低減されており、乾燥工程の高速化が達成されている。
これに対し、比較例1では、良好な1次転写特性が得られているものの、ブロワの最低駆動周波数は60Hzと高く、乾燥工程の高速化を図ることが出来ない。また、比較例2では、(乾燥工程の高速化をねらって)感光体ドラム1の温度を高くしたものの、ブロワの駆動周波数60Hzにおいて、感光体ドラム1とトナー像の界面における粘着力が増大するという副作用を伴い、それによる1次転写性の不良が生じた。更に、比較例3では、比較例2に対し更にブロワの駆動周波数を50Hzに下げたことにより、粘着力の増大による1次転写性の不良とともに、乾燥の不足による1次転写性の不良も生じた。
実施例4
イエロ、マゼンタおよびシアンの3色については樹脂と顔料の重量比を4:1、現像剤温度を35℃とし、最後段の現像に用いるブラック1色のみ樹脂と顔料の重量比を3:2、現像剤温度を40℃とし、加熱溶媒供給ローラ6及び加熱溶媒粗除去ローラ7を用いずに画像出力を行った。感光体ドラム1の温度を40℃に設定し、ブロワの駆動周波数を10Hz刻みに調整して、ブロワノズル8による空気流の吹き付けを行い、トナー像を乾燥した。次に、このようにして乾燥されたトナー像を中間転写媒体9に転写し、その特性(1次転写特性)を評価した。その結果、良好な1次転写特性が得られるブロワの駆動周波数の最低値は50Hzであった。
実施例5
感光体ドラム1の温度を35℃に下げ、ブラックの現像剤温度を50℃に上げたこと以外は実施例4と同様にして、乾燥されたトナー像を中間転写媒体9に転写し、その特性(1次転写特性)を評価した。その結果、良好な1次転写特性が得られるブロワの駆動周波数の最低値は40Hzであった。
比較例4
樹脂と顔料の重量比を4:1としたイエロ、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の現像剤を用い、図1に示す画像形成装置により、加熱溶媒供給ローラ6及び加熱溶媒粗除去ローラ7を用いずに画像出力を行った。感光体ドラム1の温度を40℃、現像剤温度を4色とも35℃とし、ブロワの駆動周波数を10Hz刻みに調整して、ブロワノズル8による空気流の吹き付けを行い、トナー像を乾燥した。次に、このようにして乾燥されたトナー像を中間転写媒体9に転写し、その特性(1次転写特性)を評価した。その結果、良好な1次転写特性が得られるブロワの駆動周波数の最低値は60Hzであった。
比較例5
現像剤温度を4色とも40℃に上げたことと、ブロワ駆動周波数を60Hzに固定設定したこと以外は比較例4と同様にして、乾燥されたトナー像を中間転写媒体9に転写し、その特性(1次転写特性)を評価した。その結果、感光体ドラム1とトナー像の界面における粘着力が増大したことに起因する1次転写不良が生じた。
比較例6
ブロワ駆動周波数を50Hzに下げたこと以外は比較例5と同様にして、乾燥されたトナー像を中間転写媒体9に転写し、その特性(1次転写特性)を評価した。その結果、粘着力増大に起因する1次転写不良と、乾燥不足に起因する1次転写不良が混在して生じた。
以上の実施例4、5、及び比較例4〜6の結果を下記表2にまとめる。
Figure 0004199174
1次転写特性の評価
○:良好
×:不良
上記表2から、以下のことがわかる。即ち、実施例4では、最後段で現像されるブラックの現像剤温度を上げることにより、比較例4に比べてブロワの駆動周波数の最低値が低減されており、加熱溶媒を供給することと同様の効果が得られた。また、実施例5では、ブロワの駆動周波数の最低値は40Hzと更に低減されており、乾燥工程を更に高速化し得ることを示している。また、同時に、感光体ドラム1の温度を下げることが出来るので、感光体寿命においても有利となる。
なお、実施例4および5において、ブラックの現像剤温度を40℃、50℃と高くしても良好な1次転写特性が得られているのは、樹脂に対する顔料の比を上げることで、高温下において感光体ドラム1との粘着力が増大しにくくなったためと考えられる。トナーの耐熱性を上げるその他の方法としては、樹脂のガラス転移温度や分子量を上げる方法や、熱可塑特性の低い充填剤を添加する方法などもある。ただし、トナーの耐熱性を上げると一般に画像の光沢性などが劣る傾向があるため、複数色のトナーを用いる場合はなるべく少数のトナーにのみ耐熱性向上手段を施すことが望ましい。
これに対し、比較例4では、いずれの現像剤の温度も35℃と低いため、良好な1次転写特性が得られているものの、ブロワの最低駆動周波数は60Hzと高く、乾燥工程の高速化を図ることが出来ない。また、比較例5では、乾燥工程の高速化をねらって、現像剤の温度を高くしたものの、ブロワの駆動周波数60Hzにおいて、感光体ドラム1とトナー像の界面における粘着力が増大するという副作用が伴い、それによる1次転写性の不良が生じた。更に、比較例6では、比較例5に対し更にブロワの駆動周波数を50Hzに下げたことにより、粘着力の増大による1次転写性の不良とともに、乾燥の不足による1次転写性の不良も生じた。
本発明の一実施形態に係る電子写真装置を示す図。
符号の説明
1・・・ 像保持体(感光体ドラム)、2−1,2−2,2−3,2−4・・・帯電チャージャ、3−1,3−2,3−3,3−4・・・露光手段、4−1,4−2,4−3,4−4・・・現像器、5…加熱溶媒、6…加熱溶媒供給ローラ、7…加熱溶媒粗除去ローラ、8…ブロワノズル、9…中間転写媒体、10…加圧体、11…記録媒体。

Claims (8)

  1. 像保持体表面に静電潜像を形成する手段と、
    前記静電潜像をトナー粒子およびキャリア液を含む液体現像剤により現像して、前記像保持体上にトナー像を形成する現像手段と、
    溶媒を加熱する手段を備え、この手段により加熱された加熱溶媒を前記トナー像が形成された像保持体に供給する加熱・供給手段と、
    前記加熱溶媒を供給された像保持体表面に気流を発生させ、前記加熱溶媒及び前記トナー像中の余剰のキャリア液を除去する手段と、
    前記像保持体上の前記トナー像を圧力により被転写体へ転写する手段と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記溶媒を加熱する手段は、前記溶媒の温度を、前記液体現像剤の温度よりも3〜60℃上げることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 像保持体表面に静電潜像を形成する手段と、
    第1の静電潜像に第1のトナー粒子およびキャリア液を含む第1の液体現像剤を供給することによって、前記像保持体に第1のトナー像を形成する第1の現像手段と、
    前記第1のトナー像が形成されている前記像保持体表面に形成された第2の静電潜像に第2のトナー粒子およびキャリア液を含む第2の液体現像剤を供給することによって、前記像保持体に第2のトナー像を形成する第2の現像手段と、
    前記第1及び第2のトナー像が形成された像保持体表面に気流を発生させ、前記トナー像中の余剰のキャリア液を除去する手段と、
    前記像保持体上の前記第1及び第2のトナー像を圧力を用いて被転写体へ一括転写する転写手段と
    を具備する画像形成装置において、
    前記第2の現像手段は、複数の現像手段のうちの最後段の現像手段であって、前記第2の液体現像剤を加熱する手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記第2の液体現像剤を加熱する手段は、前記第2の液体現像剤の温度を、前記第1の液体現像剤の温度よりも3〜60℃上げることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 像保持体表面に静電潜像を形成する工程と、
    前記静電潜像をトナー粒子およびキャリア液を含む液体現像剤により現像して、前記像保持体上にトナー像を形成する現像工程と、
    溶媒を加熱し、加熱された加熱溶媒を前記トナー像が形成された像保持体に供給する加熱・供給工程と、
    前記加熱溶媒を供給された像保持体表面に気流を発生させ、前記加熱溶媒及び前記トナー像中の余剰のキャリア液を除去する工程と、
    前記像保持体上の前記トナー像を圧力により被転写体へ転写する工程と
    を具備することを特徴とする画像形成方法。
  6. 前記溶媒の加熱は、前記溶媒の温度を、前記液体現像剤の温度よりも3〜60℃上げることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 像保持体表面に第1の静電潜像を形成する工程と、
    前記第1の静電潜像に第1のトナー粒子およびキャリア液を含む第1の液体現像剤を供給することによって、前記像保持体に第1のトナー像を形成する第1の現像工程と、
    前記第1のトナー像が形成された前記像保持体表面に、第2の静電潜像を形成する工程と、
    前記第2の静電潜像に第2のトナー粒子およびキャリア液を含む第2の液体現像剤を供給することによって、前記像保持体に第2のトナー像を形成する第2の現像工程と、
    前記第1及び第2のトナー像が形成された像保持体表面に気流を発生させ、前記トナー像中の余剰のキャリア液を除去する工程と、
    前記像保持体上の前記第1及び第2のトナー像を圧力を用いて被転写体へ一括転写する転写工程と
    を具備する画像形成方法において、
    前記第2の現像工程は、複数の現像工程のうちの最後段の現像工程であって、現像前に前記第2の液体現像剤を加熱することを含むことを特徴とする画像形成方法。
  8. 前記第2の液体現像剤の加熱は、前記第2の液体現像剤の温度を、前記第1の液体現像剤の温度よりも3〜60℃上げることを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
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