JP2002258541A - 静電荷像用液体現像剤及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

静電荷像用液体現像剤及びそれを用いた画像形成方法

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JP2002258541A
JP2002258541A JP2001061176A JP2001061176A JP2002258541A JP 2002258541 A JP2002258541 A JP 2002258541A JP 2001061176 A JP2001061176 A JP 2001061176A JP 2001061176 A JP2001061176 A JP 2001061176A JP 2002258541 A JP2002258541 A JP 2002258541A
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liquid developer
image forming
forming method
liquid
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JP2001061176A
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Takeo Kudo
武夫 工藤
Isao Matsuzawa
功 松沢
Kazuo Tsubushi
一男 津布子
Takeshi Asami
剛 浅見
Kazuhiko Umemura
和彦 梅村
Aiko Ishikawa
愛子 石川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーが良好に分散して、ベタ均一性が良
く、画像濃度が高く、安定且つ高解像、及び高色彩の画
像を付与するができる静電荷像用液体現像剤及びそれを
用いた画像形成方法を提供すること。 【解決手段】 高抵抗低誘電率の担体液中に、着色剤と
樹脂とからなるトナー粒子を分散してなる静電荷像用液
体現像剤において、前記トナー粒子の質量平均粒径が1
〜8μmで、粒径分布が微粉側、粗粉側にそれぞれピー
クを持った二山粒径分布であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録、静電印刷等に用いられる静電荷像用液体現像剤及び
画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真用現像剤は、乾式現像剤、液体
現像剤に大別されるが、液体現像剤は、そのトナー粒径
が小さいことから鮮明な画像が得られる有利さがある。
液体現像剤は、一般には、結着樹脂(バインダー樹脂)
と着色剤と電荷制御とを高抵抗の非水溶媒中に分散し、
粒径0.1〜3.0μm程度のトナー粒子を作ることによって
製造されている。画像形成の方法においても乾式現像剤
を用いたプロセスのように重い鉄粉キャリアを使用しな
いため、マシンへの負荷が少なく、高速プリントに対応
できるメリットがある。
【0003】しかし、紙等の転写材への定着は、熱ロー
ルによる定着、熱風による定着、紙の裏面から熱板によ
る定着等いろいろな定着法が知られているが、定着時に
溶剤蒸気が大気中に放出され、環境上好ましくない場合
が多かった。溶剤蒸気を発生させないために特開平9−
208873号公報のような紫外線硬化を利用したもの
もあるが機械が大型になる等問題があった。熱定着ロー
ル用の液体現像剤として、特開昭63−301966号
公報〜同63−301969号公報、同64−5006
2号公報〜同64−50067号公報、同64−521
67号公報、及び同64−142560号公報〜同64
−142561号公報などがある。これらは低沸点の脂
肪族炭化水素が主成分の担体液のため、その脂肪族炭化
水素のガスが複写機外に排出されたり、定着ロールに塗
布するためのシリコーンオイルを供給しなければなら
ず、そのために複写機が複雑になったり、消耗品点数が
増すなどの問題があった。また、画像品質においては、
薄層現像の場合、平滑性の悪い転写紙の場合、ベタのう
まりが悪くなり、画像濃度が低い、解像力が低い等の問
題があった。
【0004】液体トナーの製造方法においては、特開平
10−010796号公報、特開平7−234551号
公報等にあるように顔料と樹脂を溶融混練、粉砕したも
のを分散媒等と共に、ケディーミル、ボールミル、サン
ドミル等のメディアミルでの材料を入れ分散するのが一
般的であった。しかし、特にシリコーンオイルを分散媒
にした場合、顔料の分散性が非常に悪く、好適な粒径ま
で十分に分散できなかったり、あるいは分散時間が長く
かかる等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の課題及び要望に応えるためになされたものであり、
トナーを良好に分散して、ベタ均一性が良く、画像濃度
が高く、安定且つ高解像、及び高色彩の画像を得ること
ができる静電荷像用液体現像剤及びそれを用いた画像形
成方法を提供することを課題とするものである。本発明
はまた、分散性の悪い分散媒中においても十分且つ良好
にトナー粒子を分散させた静電荷像用液体現像剤及びそ
れを用いた画像形成方法を提供することを課題とするも
のである。また、本発明は更に、熱ローラ定着において
オフセットの発生がなく、定着時の溶剤蒸気の発生を抑
えた静電荷像用液体現像剤及びそれを用いた画像形成方
法を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、静電荷像用液
体現像剤中のトナー粒子が所定の質量平均粒径を有し、
その粒径分布が二山粒径分布を有すると、画像濃度、解
像度、及びベタ均一に優れた画像が得られること、及び
このような液体現像剤をローラやベルト等の移動面に薄
層化して現像すると、前記作用効果の画像が簡単に得ら
れることを見出し、前記課題を解決するに至ったもので
ある。
【0007】即ち、本発明は、前記課題を解決するため
に、次の(1)乃至(11)構成を有するものである。 (1)高抵抗低誘電率の担体液中に、着色剤と樹脂とか
らなるトナー粒子を分散してなる静電荷像用液体現像剤
において、前記トナー粒子の質量平均粒径が1〜8μm
で、粒径分布が微粉側、粗粉側にそれぞれピークを持っ
た二山粒径分布であることを特徴とした静電荷像用液体
現像剤。 (2)前記微粉側からの質量累積分布率(%)において
微粉側のピークが1〜30%、前記粗粉側のピークが6
0〜90%の範囲にあることを特徴とした前記(1)記
載の液体現像剤。 (3)温度25℃での降伏値が5〜100Paであること
を特徴とした前記(1)又は(2)に記載の液体現像
剤。 (4)前記担体液が引火点210℃以上のシリコーンオ
イルであることを特徴とした前記(1)乃至(3)のい
ずれかに記載の液体現像剤。 (5)前記樹脂の軟化点が温度30℃〜120℃の範囲
にあることを特徴とした前記(1)乃至(4)のいずれ
かに記載の液体現像剤。 (6)前記トナー粒子はロールミル型分散機で分散して
なるもであることを特徴とした前記(1)乃至(5)の
いずれかに記載の液体現像剤。
【0008】(7)前記(1)乃至(6)のいずれかに
記載の前記液体現像剤をローラ又はベルト面に薄層にし
てから現像することを特徴とする画像形成方法。 (8)前記ローラ又はベルト面に形成した現像剤トナー
層にコロナ放電を行った後に現像をすることを特徴とす
る(7)記載の画像形成方法。 (9)静電潜像の形成面にプリウエット液を付着させた
後、現像をすることを特徴とする前記(7)又は(8)
記載の画像形成方法。 (10)前記現像後のトナー像を、中間転写体を介して
転写材に転写させることを特徴とする前記(7)乃至
(9)のいずれかに記載の画像形成方法。 (11)前記静電潜像を形成する像担持体面はその水接
触角θが30°以上の撥水、撥油性面であることを特徴
とする(7)乃至(10)のいずれかに記載の画像形成
方法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る静電荷像用液
体現像剤及びそれを用いた現像方法の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。尚、本発明は、以下の
実施形態及び実施例に限るものではない。図1は本発明
に係る静電荷像用液体現像剤及び画像形成方法に使用さ
れる第一実施形態の画像形成装置の概略図である。図2
は本発明に係る静電荷像用液体現像剤及び画像形成方法
に使用される第二実施形態の画像形成装置の概略図であ
る。図3は本発明に係る静電荷像用液体現像剤及び画像
形成方法に使用される第三実施形態の画像形成装置の概
略図である。図4は本発明に係る静電荷像用液体現像剤
及び画像形成方法に使用される第四実施形態の画像形成
装置の概略図である。
【0010】まず、本発明に係る静電荷像用液体現像剤
は、高抵抗低誘電率の担体液中に着色剤と樹脂とからな
るトナー粒子を分散してなるものである。近年、熱効率
が高く高速定着が可能な液体現像剤の定着方法として、
熱ロール定着が提案されている。担体液に炭化水素系の
溶剤を使用し、この定着方法採用すると、従来から使用
されている雰囲気定着に比べ、若干単位枚数あたりの溶
剤ガス排出量が減少するが、高速で多数枚複写をしたと
きには大量の溶剤ガスが発生する。
【0011】本発明に係る静電荷像用液体現像剤に用い
る高抵抗低誘電率の担体液は、一般的な炭化水素系溶剤
でも良いが、特に、このような高抵抗低誘電率の担体液
としてはシリコーンオイル等が好ましく、高抵抗低誘電
率の担体液として引火点210℃以上のシリコーンオイル
を用いることがより好ましい。このような担体液を使用
した場合、定着時の溶剤ガスの排出を防止することがで
きる。前記引火点210℃以上のシリコーンオイルとして
は、具体的には、KF96 20〜10000cst(信越シリコ
ン)、SH344(東レシリコン)、TSF451シリーズ、
TSF404:環状ジメチルポリシロキサン、TSF4704:アミ
ノ変性シリコーン(以上、東芝シリコン)などが挙げら
れる。
【0012】本発明に係る静電荷像用液体現像剤に含ま
れるトナー粒子は、少なくとも着色剤と樹脂とからな
る。尚、トナー粒子には着色剤及び樹脂の他にその他の
添加剤、配合剤等を含んでいても良い。前記トナーの着
色剤としては、プリンテックスV、プリンテックスU、
プリンテックスG、スペシャルブラック15、スペシャル
ブラック4、スペシャルブラック4−B(以上デグサ社
製)、三菱#44、#30、MR−11、MA−100(以上三菱化
成社製)、ラーベン1035、ラーベン1252、ニュースペク
トII(以上コロンビアカーボン社製)、リーガル400、6
60、ブラックパール900、1100、1300、モーガルL(以
上キャボット社製)などの無機顔料およびフタロシアニ
ンブルー、フタロシアニングリーン、スカイブルー、ロ
ーダミンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、メチルバ
イオレットレーキ、ピーコックブルーレーキ、ナフトー
ルグリーンB、ナフトールグリーンY、ナフトールイエ
ローS、ナフトールレッド、リソールファーストイエロ
ー2G、パーマネントレッド4R、ブリリアントファースト
スカーレット、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、
リソールレッド、レーキレッドC、レーキレッドD、ブ
リリアントカーミン6B、パーマネントレッドF5R、ピグ
メントスカーレット3Bインジゴ、チオインジゴオイルピ
ンクおよびボルド−10Bなどの有機顔料があげられる。
【0013】特に、前記着色剤をフラッシング処理する
と、画像面の点で優れた液体現像剤が得られる。フラッ
シング処理とは、色素を水に溶かした含水液に、更に樹
脂分散媒を加え、フラッシャーと呼ばれるニーダ中で良
く混合し、顔料のまわりに存在する水を後から添加され
る樹脂分散媒によって置換する処理をいう。この操作に
より取出される水を排出し、樹脂溶液中に顔料が分散さ
れた状態とし乾燥させて、溶剤を除去し、得られた塊を
粉砕することにより着色剤の粉末が得られる。
【0014】前記フラッシング処理で使用する樹脂は、
軟化点30〜120℃の樹脂が、定着性、保存性の点から良
好である。軟化点30〜120℃の具体的な樹脂としては、
サンワックスE200:軟化点95℃、131-P:軟化点108℃
(三洋化成社製)、ACポリエチレン1702:軟化点85℃、
ACポリエチレン430:軟化点60℃(アライドケミカル社
製)、BR-95:軟化点80℃、BR-101:軟化点50℃、等が
あげられる。
【0015】前記トナーに使用される分散用樹脂として
はトナーに使用される一般的な熱可塑性樹脂でも良く、
特に、以下の分子式で表される樹脂であることが好まし
い。 CH=CRCOOC2n+1・・・・(1)式 ((1)式においてRはHまたはCHを、nは6〜2
0の整数を表わす。)であらわされるビニルモノマーと CH=CRCOOR・・・・(2)式 ((2)式においてRはHまたはCHを、R
H、C2m+1〔m=1〜5〕、COH、ま
たはC24N(C2l+1)2〔l=1〜4〕を表
わす。)で表わされるビニルモノマー及びビニルピリジ
ン、ビニルピロリドン、エチレングリコールジメタクリ
レート、スチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエン
より選ばれるモノマーの各一種づつもしくは、数種の共
重合体、グラフト共重合体があげられる。またシリコー
ンオイル中での分散性を上げるためにアクロイル基を有
するシリコン材料、信越シリコン社製のLS4080などを共
重合させても良いし、同様に東亜合成化学社製のAK−
5、チッソ社製のTM0701、FM0711、FM0721、FM0725を使
用しても良い。
【0016】本発明に係る静電写真用液体現像剤におい
て、前記トナー粒子の質量平均粒径が1〜8μmで、粒
径分布が微粉側、粗粉側にそれぞれピークを持った二山
粒径分布であることを特徴とする。本発明は、トナー粒
子の粒径分布がこのように微粉側、粗粉側にそれぞれピ
ークを持った二山粒径分布であると、画像濃度、ベタ均
一性に優れ、解像力が良好である画像を得ることができ
る。
【0017】前記トナー粒子の質量平均粒径は1〜8μ
m、望ましくは2〜5μmが良い。平均粒径が1μm以下
の場合は、地肌汚れ、画像濃度が悪くなり、8μm以上
では解像力、色特性が落ちる傾向にある。
【0018】また、前記粒径分布の微粉側からの質量累
積分布において微粉側のピークが1〜30%、望ましく
は5〜20%、粗粉側のピークが60〜90%、望まし
くは70〜85%の範囲にあることが望ましい。微粉側
のピークが、30%より大きい場合あるいは粗粉側のピ
ーク60%未満の場合は二山粒径分布が明確でなくな
り、本発明の特徴である前記画像濃度、ベタ均一性、解
像力等の優れた作用が十分に現れてこない。
【0019】本発明に係る静電荷像用液体現像剤にあっ
て、前記トナー粒子はロールミル型分散機で分散してな
るものであることが望ましい。前記二山粒径分布は、特
にロールミル型分散機により分散した場合に得られ易
い。ロールミル型分散機は、安全上、作業効率上からも
密閉型のものが良く、特に、シリコーン等の顔料分散の
悪い高抵抗低誘電率の担体液を用いた場合、ボールミ
ル、サンドミル等のメディアを用いたミルに比べて分散
効率に優れる。
【0020】また本発明に係る静電荷像用液体現像剤
は、温度25℃におけるトナーの降伏値が5〜100Pa
の範囲内にある場合が良好で、トナーの降伏値が5Pa未
満の場合には、像流れやつぶれが生じたりし、トナーの
降伏値が100Paより大きい場合は、後述する画像装置
等の現像ローラへのトナーの塗布が悪くなり、現像ロー
ラ上で薄層を正確且つきれいに形成することができない
場合がある。
【0021】次に、本発明に係る静電荷像用液体現像剤
を用いた画像形成方法について詳しく説明する。図1乃
至図4は本発明に係る画像形成方法が用いられる画像形
成装置の画像作成プロセスを示す概略図である。尚、本
発明に係る画像形成方法は以下の各実施の形態に限るも
のではない。
【0022】図1は第一実施形態の画像形成装置の概略
図であり、画像形成装置10は矢印A方向に回転する像
担持体11(例えば有機光半導体、セレン、アモルファ
スシリコーン)であり、これを回転させながらコロナ帯
電部材12により像担持体11面を帯電させる。次に、
ローラ13は現像の際に転写効率を高めて高画質を得る
ために、キャリア液をプリウエット処理する場合のロー
ラである。矢印Gは書き込み露光部からの照射光であ
る。ローラ14は現像ローラであり、トナー容器15よ
りトナーの供給を受け、トナー付与ローラ16により均
一に塗布される。現像ローラ14上のトナー層は必要に
応じてコロナ放電部17により電圧が印加される。
【0023】像担持体11上の潜像は、前記現像ローラ
14により現像されて可視化される。各ローラは、金
属、ゴム、プラスチック、スポンジ状、さらにワイヤー
バー、グラビアローラ等の溝を有するものも使用可能で
ある。現像ローラ14の下流側には、転写材18(又は
記録材)が像担持体11と転写ローラ19でニップさ
れ、転写ローラ19により像担持体11面のトナー像を
転写材18上に転写する。転写の方法は圧力、コロナ放
電、加熱、加熱と圧力、コロナと圧力、コロナと加熱等
の組合せにより画像を転写材上に形成できる。画像形成
終了後、像担持体11面をクリーニングするためのクリ
ーニングローラー20とクリーニングブレード21によ
り残存トナーを除去し、次の作像に備える。
【0024】図2は第二実施形態の画像形成装置22の
概略図であり、図1に示す画像形成装置10と異なる点
は、ローラ13をフェルト部材23に代えて、プリウエ
ット液をコーティングする工程を含む。プリウエット液
は必要に応じてフェルト部材23で塗布する。トナー
は、トナー容器15よりローラ16a、16bを通して
現像ローラ14に塗布され、塗布されたトナー層にコロ
ナ放電部17より直流電圧が印加される。図2の現像ロ
ーラ14は図1よりも図示しないが、像担持体11との
接触幅を長くしてあり、潜像を十分現像できるように工
夫してある。像担持体11面に現像されたトナー像は転
写部材であるコロナ放電部24により、転写材18に転
写され画像が形成される。
【0025】図3は第三実施形態の画像形成装置25の
概略図であり、図1に示す画像形成装置10と異なる点
は、カラーコピーを出力する場合の現像プロセスの一例
であり、複数のカラー現像ローラ部を像担持体11面の
周囲に備えていることである。像担持体11面にイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー容器15a、
15b、15c、15dが配され、一色ごとに像担持体
11の潜像を現像し、トナー像は中間転写体26に転写
後、更に転写材18に転写ローラ19により圧力、コロ
ナ、熱等で転写する。
【0026】図4は第四実施形態の画像形成装置27の
概略図であり、図3に示す画像形成装置25と異なる点
は、ベルト28の周囲に、図3に示したと同様のイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックトナーを収容するトナ
ー容器15a、15b、15c、15dが配され、各現
像ローラ16のトナー層を、ベルト28を介して像担持
体11面に付着させ、その潜像を現像し、転写材18に
トナー像を転写するものである。トナー層を塗布するベ
ルト28にはクリーニングローラー29、その他、図示
しないクリーニングブレードによりクリーニングして、
ベルト28を再利用するものである。
【0027】本発明に係る画像形成方法において、前記
静電荷像用液体現像剤を前記各画像形成装置の回転ロー
ラ14又は移動ベルト28面等の移動面に薄層にしてか
ら現像をすることが好ましい。前述の二山粒径分布を有
するトナーを含む前記静電荷像用液体現像剤をこのよう
に薄層にして現像すると、高濃度、高解像、ベダ均一性
のある解像力に優れた画像が確実且つ簡単に得られる。
この場合、層厚は1〜15μm程度が良く、望ましくは
3〜10μmが良い。層厚1μm以下では、濃度が十分で
なく15μm以上では解像度が低下する。
【0028】本発明に係る画像形成方法において、ロー
ラ又はベルト面に形成した液体現像層にコロナ放電を行
った後に静電潜像を現像することが好ましい。これによ
り、トナーのコフュージョン高めることができ、更に解
像度を高めることができる。コロナ放電はトナーと同極
性の場合に効果が高く、電圧は500〜8000V程度
が良い。
【0029】また本発明に係る画像形成方法において、
像担持体面11(静電潜像)にプリウエット液を付着さ
せた後、現像することが望ましい。これにより、画像形
成の際に転写効率を高め、高画質を得ることができる。
このようなプリウエット液膜は0.1〜5μm、望まし
くは、0.3〜1μm程度が良好である。0.1μm以下
であれば、効果は低く5μm以上では、解像度が低下し
てしまう。
【0030】本発明に係る画像形成方法において、静電
潜像を現像後、中間転写体26にトナー像転写後、転写
材18に画像を形成させることが好ましい。これによ
り、転写圧力を十分にかけることができ、普通紙(転写
材18)でも高画質を得ることができる。中間転写体2
6の材質は、ウレタンゴム、ニトリルゴム、ヒドリンゴ
ム等の耐溶剤性、弾力性のあるものが望ましく、フッ素
樹脂等でコーティングされていれば更に良い。
【0031】本発明に係る画像形成方法において、静電
潜像が形成される像担持体11の表面の水接触角θが3
0°以上の撥水、撥油性面にすることが好ましい。これ
により転写率、クリーニング性を向上することができ画
像品質を高めることができる。ここで、像担持体面の撥
水、撥油性を高めるには、例えば、日本油脂性モディパ
ーF200、210等のフッ素樹脂含有ブロックポリマーをコ
ーティングすることにより達成できる。
【0032】以上、説明したように本発明に係る静電荷
像用液体現像剤にあっては、静電荷像用液体現像剤のト
ナーが所定の平均粒径範囲を有し、二山粒径分布を有す
ることにより、画像濃度、解像度、及びベタ画像の均一
性等の点で、優れた画像を得ることができる。また、前
記静電荷像用液体現像剤に引火点210℃以上のシリコ
ーンオイルを使用しているため、その画像形成の際にオ
フセット等がなく、揮発成分などもないため環境上好ま
しいものとなっている。
【0033】更に、本発明に係る静電荷像用液体現像剤
を用いた画像形成方法にあっては、前記静電荷像用液体
現像剤をローラ又はベルト等の移動面に薄層化した後、
特に、その薄層化したものにコロナ放電処理した後、静
電潜像を現像するので、画像濃度、解像度、及びベタ画
像の均一性等の優れた画像が十分に得られ、更に、解像
度、及びシャープネスが一層向上する。
【0034】
【実施例】本発明に係る静電荷像用液体現像剤及びそれ
を用いた画像形成方法を以下の実施例に基づいて詳しく
説明する。以下の実施例中「部」は全て「質量部」を表
わす。
【0035】(実施例1) ・サンワックス151P(三洋化成社製樹脂:軟化点:107
℃) 80部 ・カーボンブラック(デグサ社製Printex) 20部 を温度140℃にて30分間二本ロールで混練後粉砕した。 ・前記粉砕物 50部 ・ラウリルメタアクリレート/メチルメタアクリレート
/メタアクリル酸/グリシジルメタアクリレート(80/1
0/5/5)共重合体のシリコーン(KF-96 20cst)20%溶
液 100部 ・シリコーン(KF-96 100cst) 350部 をディスパーザで十分プレミックスした後ロールミル型
分散機(奈良機械:マイクロス)に入れて24時間分散し
た。
【0036】(実施例2) ・Pigmennt Blue 15:3 (大日精化製) 15部 ・サンワックスE300(三洋化成社製樹脂:軟化点:98
℃) 90部 を温度120℃でニーダで混練し、フラッシャーでフラッ
シング処理、粉砕した。 ・前記粉砕物 60部 ・ステアリルメタクリレート/メチルメタクリレート/
メタクリル酸/ヒドロキシメチルメタクリレート(85/7
/4/4)共重合体シリコーン(KF-96 20cst)の10%溶液
150部 ・シリコーン(KF-96 50cst) 240部 をボールミルに入れて24時間分散後、500μm以上の未分
散物を除去し、ロールミル型分散機(奈良機械:マイク
ロス)で10時間分散した。
【0037】 (実施例3) ・BR-102(三菱レーヨン社製樹脂:軟化点:20℃) 75
部 ・Pigment Red57:1(富士色素社製) 20部 を80℃で30分間二本ロールで混練後粉砕した。 ・前記粉砕物 50部 ・ラウリルメタアクリレート/グリシジルメタアクリレ
ート(80/20)共重合体のシリコーン(KF-96 20cst)2
0%溶液 100部 ・シリコーン(KF-96 50cst) 300部 をボールミルに入れて6時間分散後、ロールミル型分散
機(奈良機械:マイクロス)で8時間分散した。
【0038】(比較例)実施例1においてKF-96の代わ
りにアイソパーHで分散を行った(比較例1)。実施例
2においてロールミル型分散機(奈良機械:マイクロ
ス)を用いずボールミル(浅田鉄鋼製)のみで分散を行
った(比較例2)。実施例3においてロールミル型分散
機(奈良機械:マイクロス)の代わりにパールミル(ア
シザワ製)で分散を行った(比較例3)。
【0039】図1の装置に熱ロール定着機を取付けた試
験機にてオイルレスで試験を行った。その結果は表1の
通りであった。尚、表1における評価方法は以下の通り
である。 ・画像濃度はX-Riteにより測定 ・ベタ均一性、オフセットは段階見本による。(ランク
5:最良、4:良好、3:普通、2:やや悪い、1:悪
い) ・平均粒径は島津SA-CP3にて測定 ・降伏値はレオメータ(レオマット30)により測定 ・揮発量はガス検知管により測定 ・転写紙は、T-6000ペーパーである。
【0040】
【表1】
【0041】比較例と比べると、本発明に係る静電荷像
用液体現像剤は、画像濃度、解像力、ベタ均一性、オフ
セットが良好になる。尚、画像品質、転写率、オフセッ
トはそれぞれ最もよくなるプロセス条件で測定した。実
施例2は、フラッシング処理を行っているため、実施例
1よりも画像濃度、ベタ均一性が良好であった。実施例
3は、樹脂軟化点が30℃より樹脂を用いたためオフセッ
トがやや悪くなった。比較例1はアイソパーHが分散媒
のため、分散性は良好であるが、降伏値が低く、薄層が
良好に形成されずIDが低くなった。また、揮発性のた
め揮発溶剤量が多かった。比較例2はボールミルのみの
分散のため分散時間が60時間かかり、平均粒径も7μm以
下にはならなかった。比較例3は、パールミルの分散時
間が35時間と長くかかり分布もブロードな一山分布とな
った。
【0042】(実施例4)実施例1の現像剤を用い、図
2の装置を使用してトナー層に3000Vコロナ放電をかけ
た後現像を行ったところ以下の表2に示したように、こ
の結果、解像度が向上した。
【0043】
【表2】
【0044】(実施例5)実施例2の現像剤を用い、図
2の装置を使用してプリウエットローラ12により像担
持体11面の潜像をシリコーンオイルKF-96 300cstでプ
リウエット(層厚0.5μm)して画像出しを行ったとこ
ろ、以下の表3に示すように画像濃度、転写率が向上し
た。
【0045】
【表3】
【0046】(実施例6)実施例2の現像剤を用い、図
3の中間転写ドラム26(ウレタンゴム、表面フッ素処
理)を使用して画像出しを行ったところ、以下の表4の
ように画像濃度、転写率が向上した。
【0047】
【表4】
【0048】(実施例7)実施例2の現像剤を用い、図
4の装置の光導電体にフッ素、アクリルブロック共重合
体樹脂(日本油脂製モディパーF210)で撥油処理(膜厚
3μm)して画像出しを行ったところ、以下の表5のよう
に画像濃度、転写率が向上した。KF-96 100cstの水接触
角は45°であった。
【0049】
【表5】
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る静電荷
像用液体現像剤によれば、前記トナー粒子の質量平均粒
径が1〜8μmで、粒径分布が微粉側、粗粉側にそれぞ
れピークを持った二山粒径分布であるので、また画像形
成方法が前記液体現像剤をローラ又はベルト面に薄層に
してから現像するので、トナーが良好に分散して、ベタ
均一性が良く、画像濃度が高く、安定且つ高解像、及び
高色彩の画像を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る静電荷像用液体現像剤及び
画像形成方法に使用される第一実施形態の画像形成装置
の概略図である。
【図2】図2は本発明に係る静電荷像用液体現像剤及び
画像形成方法に使用される第二実施形態の画像形成装置
の概略図である。
【図3】図3は本発明に係る静電荷像用液体現像剤及び
画像形成方法に使用される第三実施形態の画像形成装置
の概略図である。
【図4】図4は本発明に係る静電荷像用液体現像剤及び
画像形成方法に使用される第四実施形態の画像形成装置
の概略図である。
【符号の説明】
10、22、25、28 画像形成装置 11 像担持体(光導電体) 13 プリウエット処理ローラ 14 現像ローラ 15 トナー容器 17 コロナ放電部 18 転写材(記録材) 19 転写ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅見 剛 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 梅村 和彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 石川 愛子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H068 AA28 DA37 2H069 AA01 BA00 DA00 DA02 DA03 2H074 AA03 AA04 BB61

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高抵抗低誘電率の担体液中に、着色剤と
    樹脂とからなるトナー粒子を分散してなる静電荷像用液
    体現像剤において、前記トナー粒子の質量平均粒径が1
    〜8μmで、粒径分布が微粉側、粗粉側にそれぞれピー
    クを持った二山粒径分布であることを特徴とした静電荷
    像用液体現像剤。
  2. 【請求項2】 前記微粉側からの質量累積分布率(%)
    において微粉側のピークが1〜30%、前記粗粉側のピ
    ークが60〜90%の範囲にあることを特徴とした請求
    項1記載の液体現像剤。
  3. 【請求項3】 温度25℃での降伏値が5〜100Paで
    あることを特徴とした請求項1又は2に記載の液体現像
    剤。
  4. 【請求項4】 前記担体液が引火点210℃以上のシリ
    コーンオイルであることを特徴とした請求項1乃至3の
    いずれかに記載の液体現像剤。
  5. 【請求項5】 前記樹脂の軟化点が温度30℃〜120
    ℃の範囲にあることを特徴とした請求項1乃至4のいず
    れかに記載の液体現像剤。
  6. 【請求項6】 前記トナー粒子はロールミル型分散機で
    分散してなるものであることを特徴とした請求項1乃至
    5のいずれかに記載の液体現像剤。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至6のいずれかに記載の
    前記液体現像剤をローラ又はベルト面に薄層にしてから
    現像することを特徴とする画像形成方法。
  8. 【請求項8】 前記ローラ又はベルト面に形成した前記
    液体現像剤層にコロナ放電を行った後に現像をすること
    を特徴とする請求項7記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 静電潜像の形成面にプリウエット液を付
    着させた後、現像をすることを特徴とする請求項7又は
    8記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記現像後のトナー像を、中間転写体
    を介して、転写材に転写させることを特徴とする請求項
    7乃至9のいずれかに記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記静電潜像を形成する像担持体面は
    その水接触角θが30°以上の撥水、撥油性面であるこ
    とを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の画
    像形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012203257A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Fuji Xerox Co Ltd 液体現像剤、液体現像剤の製造方法、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ
JP2014186253A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Fuji Xerox Co Ltd 液体現像剤、画像形成装置、画像形成方法、液体現像剤カートリッジ、およびプロセスカートリッジ
JP2017058515A (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 液体現像剤

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