JP2016057399A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2016057399A JP2014182450A JP2014182450A JP2016057399A JP 2016057399 A JP2016057399 A JP 2016057399A JP 2014182450 A JP2014182450 A JP 2014182450A JP 2014182450 A JP2014182450 A JP 2014182450A JP 2016057399 A JP2016057399 A JP 2016057399A
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Tomohiro Kameyama
知裕 亀山
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Abstract

【課題】除電ローラで加圧部と記録媒体の両方の静電電荷を同時に除電して静電オフセットによる画質劣化を防止する画像形成装置を提供する。【解決手段】定着装置6は、熱伝導ベルト44に摺接して熱伝導ベルト44と加熱定着ローラ43に蓄積された電荷を除電する除電ブラシ47を備え、更に、除電対象の加圧ローラ45と用紙30の両方を同時に除電する静電気除去ローラ53を備えている。静電気除去ローラ53はローラ軸55に保持された導電性ローラ56と導電性ローラ56の表面に貼り付けられてローラ表面全体を被覆する導電性ポリマーを含浸させた不織布57とで構成されている。導電性ローラ56は加圧ローラ45の表面に直接対向し、用紙30の裏面には用紙進入ガイド52の切り欠き部54を介して対向し、それぞれ近接または接触し不織布57表面の起毛繊維末端の針端コロナ放電により除電対象の静電気を除去する。【選択図】図2

Description

本発明は、加圧部と記録媒体の両方の静電電荷を除電して静電オフセットによる画質劣化を防止する画像形成装置に関する。
従来、トナーを用いて電子写真方式でトナー像を像担持体上に形成し、このトナー像を記録媒体に直接または間接に転写し、この転写された未定着トナー像を定着装置で記録媒体に定着して画像を形成する画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置の定着装置は、一般に、記録媒体に熱を加える加熱部としての加熱ローラや圧力を加える加圧部としての加圧ローラを備えており、未定着トナー像を転写された記録媒体に熱と圧力を加えて未定着トナー像を記録媒体に定着させる。
加圧ローラは、芯金の周囲に設けたシリコンゴムなどの弾性層の外周に、例えばフッ素樹脂などからなる離型層を設けたものが使用される。これらの弾性層や離型層は絶縁性であるため記録媒体との摩擦帯電などで加圧ローラに帯電電荷が発生する。
定着装置における帯電電荷は、加圧ローラのみならず加熱部を構成する定着ベルトや加熱ローラにも蓄積する。この電荷の蓄積は定着処理が高速になると短時間で飽和する。そして、飽和した電荷は、未定着トナー像のトナーが、記録媒体の本来とは別の部分、定着ベルト及び加熱ローラ等に転移するという「静電オフセット」と称される障害を引き起こす。
加熱部の帯電電荷の除去では、電界変化による未転写トナー飛散を少なくすると共に定着過程における静電オフセットを防止するために、転写ベルトと定着装置の定着ローラにAC除電チャージャーを用いる画像形成装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、加圧部の帯電電荷の除去では、加圧ローラの表面電荷を除電する除電シートを、加圧ローラの表面から2〜6mmの範囲で離隔した位置に、加圧ローラの軸方向に沿って設ける定着装置及びそれを備えた画像形成装置が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
特開2002−258627号公報 特開2005−031402号公報
ところで、定着装置に搬入される記録媒体は、転写ベルトで搬送されながらトナー像を直接転写されるか、又は転写ベルトに転写されたトナー像を二次転写部で転写されて、定着装置に進入してくる。
直接転写にしても、二次転写にしても、トナー像の転写時に記録媒体には高圧のバイアス電圧が印加され、この印加による大きな静電電荷を記録媒体は持っているので、定着処理が繰りかえされると、記録媒体を介して加熱ローラ表面に静電電荷が溜まり、加熱ローラに近づいてきた記録媒体上の定着される直前のトナーが静電的に加熱ローラ表面に引き寄せられて付着する。
加熱ローラ表面に引き寄せられて付着したトナーは、記録媒体上の元の場所とは異なる場所に定着されて、画像汚れとなることがある。ところが、このような不具合を引き起こす要因となる記録媒体の静電電荷については、特許文献1、2のいずれにも記載が無い。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、加圧部と記録媒体の両方の静電電荷を除電して静電オフセットによる画質劣化を防止する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、加圧部によりトナー像を記録媒体に定着する画像形成装置において、前記記録媒体を前記加圧部に導くガイド部材と、前記加圧部に近接または接触するように前記ガイド部材と前記加圧部との間に配置された除電ローラと、を備え、前記除電ローラは、前記記録媒体が前記加圧部に搬送される途中で前記ガイド部材に設けられた切り欠き部を介して前記記録媒体に近接または接触するように配置される。
本発明は、加圧部と記録媒体の両方の静電気を除電して静電オフセットによる画質劣化を防止する画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係る定着装置を備えたフルカラーの画像形成装置(プリンタ)の内部構成を説明する断面図である。 実施例1に係る定着装置の内部構成を示す断面図である。 (a)は実施例1に係る定着装置の静電気除去ローラの側面図、(b)は定着装置の用紙進入口の近傍の構成を下方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、印字と印刷は同義に用いている。
[実施例1]
図1は、実施例1に係る定着装置を備えたフルカラーの画像形成装置(以下、プリンタという)の内部構成を説明する断面図である。
図1に示すプリンタ1は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、画像形成部2、転写ベルトユニット3、トナー供給部4、給紙部5、定着装置6、で構成されている。
上記画像形成部2は、転写ベルトユニット3の転写ベルト8の下部走行部表面8aに接して同図の右から左へ4個の現像装置9(9y、9m、9c、9k)を多段式に並設した構成からなる。この画像形成部2は、図1に示す印刷実行時位置から、それより下方の保守位置に、昇降可能に画像形成装置1本体のフレームに保持されている。
上記4個の現像装置9のうち下流側(図の右側)の3個の現像装置9y、9m及び9cは、それぞれ減法混色の三原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の色トナーによるモノカラー画像を形成し、現像装置9kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
上記の各現像装置9は、画像を現像するトナーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下ブラック(K)のトナー用の現像装置9kを例にしてその構成を説明する。
現像装置9は、最上部に感光体ドラム10を備えている。この感光体ドラム10は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム10の周面近傍を取り巻いて、クリーニングブレード11、帯電ローラ12、光書込ヘッド13、及び現像器14の現像ローラ15が配置されている。
現像器14は、現像ローラ15の下方に位置する2つの現像槽内に、第1の攪拌搬送部材16、及び第2の攪拌搬送部材17を備えている。第1及び第2の攪拌搬送部材16及び17は、トナーとキャリアからなる現像剤を攪拌しながら現像ローラ15に供給する。
転写ベルトユニット3は、本体装置のほぼ中央で図の左右方向に扁平なループ状になって延在する無端状の上述した転写ベルト8と、この転写ベルト8を掛け渡されて転写ベルト8を図の矢印a及びbで示す反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ18と従動ローラ19を備えている。
上記の転写ベルト8は、下方を循環移動するベルト表面に、ユニットと一体に組み込まれて転写ベルト8を介して感光体ドラム10に圧接する一次転写ローラ21によりトナー像を直接転写(一次転写)されて、そのトナー像を更に用紙に転写(二次転写)すべく用紙への二次転写部23まで搬送する。
この転写ベルトユニット3には、駆動ローラ18に掛け渡されている表面に、ベルトクリーナ24のクリーニングブレード25が当接して配置されている。ベルトクリーナ24の下方には廃トナー回収容器26が着脱自在に配置されている。
ベルトクリーナ24は、クリーニングブレード25が転写ベルト8の表面に当接して廃トナーを擦り取って除去し、その廃トナーを搬送部材により下方の廃トナー回収容器26に送り込んでいる。
トナー供給部4は、転写ベルト8の上部走行部の上方に配置されている4個のトナーホッパー27(27y、27m、27c、27k)で構成される。4個のトナーホッパー27y、27m、27c、27kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーを収容している。
トナー供給部4は、同図にY、M、C、K(以下、関連する記載を「YMCK」として表わす)で示すようにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のいずれかのトナーを、不図示のトナー供給路を介して現像装置9の現像器14に供給する。
給紙部5は、1個の給紙カセット29を備えている。給紙カセット29には多枚数の用紙30が収容されている。給紙カセット29の給紙口(図の右方)近傍には、用紙取出ローラ31、給送ローラ32、捌きローラ33、待機搬送ローラ対34が配置されている。
待機搬送ローラ対34の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト8を介して従動ローラ19に圧接する二次転写ローラ35が配設されて、用紙30への二次転写部23を形成している。
この二次転写部23と最下流の現像装置9yとの略中間位置で、転写ベルト8の下部走行部表面8aに近接して、拡散反射型濃度センサ36が配設されている。また、二次転写部の下流(図では上方)側には定着装置6が配置されている。
定着装置6の更に下流側には、定着後の用紙を定着装置6から搬出する不図示の搬出ローラ対及びその搬出される用紙を装置上面に形成されている排紙トレー37に排紙する不図示の排紙ローラ対が配設されている。排紙トレー37より右方に位置する本体上面端部はやや傾斜して操作パネル部38が配置されている。
次に、上記の構成におけるプリンタ1の基本動作を説明する。なお、以下の基本動作の説明では、カラー印字の状態における動作について説明する。
先ず、電源が投入され、使用する用紙30の枚数、印字モード、その他の指定がキー入力あるいは接続するホスト機器からの信号として入力されると、印字(印刷)が開始される。
すなわち、駆動ローラ18が図1の反時計回り方向に回転して、矢印a、bで示すように転写ベルト8の循環移動を開始させる。各現像装置9が順次駆動され感光体ドラム10が図の時計回り方向に回転する。
帯電ローラ12が感光体ドラム10周面に一様な高マイナス電荷を付与して初期化し、光書込ヘッド13は、感光体ドラム10周面に画像信号に応じた露光を行って初期化による高マイナス電位部と上記露光による低マイナス電位部からなる静電潜像を形成する。
現像ローラ15は、静電潜像の低電位部に現像器14内のトナーを転移させて感光体ドラム10周面上にトナー像を形成(反転現像)する。用紙搬送方向最上流の現像装置9kにより感光体ドラム10の周面上に形成されたブラックのトナー像が転写ベルト8との対向面へと回転搬送される。
一次転写ローラ21は、不図示の転写バイアス電源から出力される転写電流を転写ベルト8に印加する。これにより、感光体ドラム10上のブラックのトナー像が転写ベルト8に一次転写される。
転写ベルト8に一次転写されたトナー像に重ねて、この後、現像装置9cにより感光体ドラム10の周面上に形成されたシアンのトナー像が、現像装置9cに対応する一次転写ローラ21によって転写される。
更に、現像装置9mにより感光体ドラム10の周面上に形成されたマゼンタのトナー像が、現像装置9mに対応する一次転写ローラ21によって重ね転写され、そして最後に、現像装置9yにより感光体ドラム10の周面上に形成されたイエローのトナー像が、現像装置9yに対応する一次転写ローラ21によって重ね転写される。
このように、ブラック(K)、シアン(C)、ゼンタ(M)、及びイエロー(Y)の4色のトナー像が順次重ねて一次転写されたフルカラーの画像が、転写ベルト8の下部走行面8aに完成する。
4色のトナー像を重ねて一次転写された転写ベルト8の下部走行面8aは、そのまま循環移動を続けて4色のトナー像を、駆動ローラ18と二次転写ローラ35とが対向する二次転写部23へと搬送する。
他方、用紙30への印字タイミングよりやや早めに、用紙取出ローラ31が回転して給紙カセット29に収容されている用紙30を取り出す。この給紙カセット29から取り出された用紙30の最上部の一枚のみを送り出すべく下方の用紙30の連れ送りを禁止するために捌きローラ33が逆方向に回転する。給送ローラ32は、順方向に回転して用紙を待機搬送ローラ対34へ給送する。
待機搬送ローラ対34は、回転を一時停止して用紙30の進行を制止し、用紙30の斜行等の搬送姿勢を補正して、搬送タイミングを待機し、用紙30の印字開始位置が、転写ベルト8により二次転写部23へ搬送されてくる4色のトナー像の先端と一致するタイミングに合わせて、用紙30の搬送を再開し、用紙30を二次転写部23へ給送する。
二次転写部23において、二次転写ローラ35は、不図示のバイアス電源から供給されるバイアス電圧を用紙30に印加する。これにより、転写ベルト8上の4色のトナー像が用紙30に二次転写される。
4色のトナー像を転写された用紙30は、そのまま定着装置6に搬入される。定着装置6は熱ベルト式定着装置であり、断熱性の筐体39の内部に、詳しくは後述する熱源を内蔵する発熱ローラ、熱伝導ベルト、熱伝導ベルトを掛け渡された加熱定着ローラ(加熱部)、加熱定着ローラに対向配置された加圧ローラ(加圧部)等を備えている。
定着装置6は,加熱定着ローラと加圧ローラにより熱伝導ベルトを介して用紙30を適宜の圧力で押圧挟持し、用紙30に熱と圧力を加えて4色のトナー像を紙面に定着させ、用紙30を上方へ排出する。
定着装置6から排出された用紙30は、不図示の搬送ローラ対により挟持されて搬送を引き継がれ、これも不図示の排紙ローラ対によって排紙トレイ37上に、4色のトナー像による画像形成面を下にして排出される。
上記はカラー印字について述べたが、モノクロ印字については、転写ベルト8が、現像装置9kの感光体ドラム10のみに接触し、他の感光体ドラム10から離れる位置に移動する点と、現像装置9kのみが稼動される点を除けば、他の動作は上述したカラー印字の場合とほぼ同一である。
図2は、上記構成のプリンタ1の定着装置6の内部構成を示す断面図である。なお、同図には、断熱性の筐体39の図示を省略している。
図2に示すように、定着装置6の内部には、熱源41を内蔵する発熱ローラ42、加熱定着ローラ43、この加熱定着ローラ43と発熱ローラ42との間に掛け渡された熱伝導ベルト44、この熱伝導ベルト44を介して加熱定着ローラ43に対向し押圧する加圧ローラ45が配置されている。
加熱定着ローラ43と加圧ローラ45は、それぞれ矢印cと矢印dで示すように回転しながら、熱伝導ベルト44を介して用紙30を適宜の圧力で押圧挟持し、4色のトナー像を転写されている用紙30に熱と圧力を加えて、用紙30の紙面にトナー像を定着させ、その用紙30を矢印eで示すように上方へ排出する。
ところで、本例においては、定着装置6の内部には、更に、用紙進入口46の左側内部に、除電ブラシ47が配置されている。除電ブラシ47は一方では抵抗器48を介して接地部49に接続され、他方では上部先端のブラシ51が熱伝導ベルト44に摺接して熱伝導ベルト44と加熱定着ローラ43に蓄積された電荷を除電する。
更に、定着装置6の内部には、用紙進入口46の右側内部に、用紙進入ガイド52と除電部材としての静電気除去ローラ53(除電ローラ)が配置されている。用紙進入ガイド52は、記録媒体としての用紙30を、加熱定着ローラ43と加圧ローラ45との用紙挟持部へ導く進入媒体ガイド部材として機能する。
即ち、トナーが転写されて未定着の状態で定着装置6に進入してきた記録媒体の未定着トナーの面の背面側に用紙進入ガイド52と静電気除去ローラ53が配置されている。
ところで、前述した二次転写部23における用紙30に対するトナー像の二次転写処理において、二次転写ローラ35から印加される高電圧により用紙30の表面にも静電電荷が滞留する。
この用紙30が定着装置6を通過する際に、加熱定着ローラ43と加圧ローラ45と熱伝導ベルト44による用紙挟持部で、熱伝導ベルト44と加圧ローラ45に用紙30の表面電荷が移行して熱伝導ベルト44と加圧ローラ45に電荷が蓄積される。
熱伝導ベルト44には、上述したように、除電ブラシ47が配置されており、先端のブラシ51により熱伝導ベルト44と加熱定着ローラ43に蓄積された電荷を除電しているので問題は生じない。
しかし、加圧ローラ45の表面に電荷が移行すると、加圧ローラ45の外径一周分の周期などで、加圧ローラ45の表面電荷によるトナーの飛散、用紙の裏面汚れ、トナー像定着面のチリの付着、オフセット、横筋の発生等の異常現象が発生する。
したがって、加圧ローラ45の表面及びトナー像を転写された用紙30の除電も必要である。本例では、加圧ローラ45と用紙30の除電を一つの静電除去ローラ53で同時に行う。以下、この加圧ローラ45と用紙30の同時除電について説明する。
図3(a)は、静電気除去ローラ53の側面図であり、図3(b)は、定着装置6の用紙進入口46の近傍の構成を下方から見た斜視図である。図2及び図3(a)、(b)に示すように、用紙進入ガイド52には、ガイド面の図2に矢印eで示す用紙搬送方向に直交する長手方向(図2の紙面奥行き方向、図3(b)の左右方向)に切り欠き部54を形成されている。
静電気除去ローラ53は、ローラ軸55に保持された導電性ローラ56と、この導電性ローラ56の表面に貼り付けられ、ローラ表面全体を被覆する導電性ポリマーを含浸させた不織布57とで形成されている。
なお、導電性ローラ56の表面の被覆は、導電性不織布に限ることなく、例えば、カーボン繊維やステンレス繊維のようなものであってもよい。要は、表面の電荷を接地で除去できる形態のものでれば良い。
本例の不織布57を形成する短繊維は、繊維末端が不織布57の表面から針状に立ち上がる形状に起毛されている。そのため不織布57は、接触で静電気を除去する機能に加え、その起毛された繊維末端の針端コロナ放電により、非接触で静電気を除去する機能も持っている。
この導電性ローラ56は、図2に示すように、抵抗器58を介して接地部59に接続されている。用紙30の先端が定着装置6に進入するとき、用紙30の後端部は二次転写部23を通過中である。抵抗器58は、二次転写部23の転写電圧が用紙30を介して定着装置6に流入するのを防止している。
この導電性ローラ56は、ローラ軸55が不図示の駆動系に係合して矢印fで示すように時計回り方向に回転する。これにより、導電性ローラ56の表面に貼り付けられている不織布57も時計回り方向に回転する。
不織布57が機能的に非接触で静電気を除去できる非接触空隙の距離範囲は1mm以内であるので、導電性ローラ56は、その不織布57の表面が、静電気を除去する対象に接するか、或いは対象から0.1mm〜1.00mmの非接触空隙を形成するように配置される。
また、同時に静電気除去ローラ53は、図2に示すように、加圧ローラ45の近傍に位置し、その導電性ローラ56は、その不織布57の表面が、加圧ローラ45に接するか、或いは加圧ローラ45から0.1mm〜1.00mmの非接触空隙を形成するように配置される。
すなわち静電気除去ローラ53は、表面の不織布57の針状の繊維末端が、一方では加圧ローラ45の表面に、他方では用紙進入ガイド52の切り欠き部54を介して用紙30の裏面(トナー像の転写されていない面)に、それぞれ0.1mm〜1.00mmの範囲で近接、又は接するように配置される。
これにより、静電気除去ローラ53は、加圧ローラ45の表面上の電荷を除去すると同時に、用紙30の電荷も除去することができる。
また、静電気除去ローラ53の不織布57で被覆された表面は、回転方向が用紙30の搬送方向と同一で且つ回転の表面線速度が用紙30の搬送速度よりも速くなるよう設定されている。
尚、静電気除去ローラ53が除電対象に非接触である場合は、特に用紙30が静電気除去ローラ53に接触して走行を妨げられるという恐れがない。また、接触によるノイズの発生、汚れの発生、及び耐久性劣化等が懸念される場合は、適宜非接触となる配置調整が可能である。
さらに、静電気除去ローラ53の表面回転方向が用紙30の通紙方向と同一であり且つ表面線速度が用紙30の搬送速度より速いので、発生する空気の流れにより用紙30の走行を妨げることなく安定して搬送することが可能である。
また、静電気除去ローラ53の回転方向と加圧ローラ45の回転方向とが同一であることで、静電気除去ローラ53の表面の不織布57の針状の繊維末端が加圧ローラ45の表面に接する頻度が多くなり、或いは、より近接した非接触空隙が形成されるため、より確実に加圧ローラ45の表面上の電荷を除去することが可能である。
このように、静電気除去ローラ53という一つの除電部材という簡単な構成で、定着装置6の加圧ローラ45と用紙30の両方の表面静電気除去を行うので、組み立て工数や部品点数を少なく抑えることができ、性能がよく安価な定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
加圧部によりトナー像を記録媒体に定着する画像形成装置において、
前記記録媒体を前記加圧部に導くガイド部材と、
前記加圧部に近接または接触するように前記ガイド部材と前記加圧部との間に配置された除電ローラと、
を備え、
前記除電ローラは、前記記録媒体が前記加圧部に搬送される途中で前記ガイド部材に設けられた切り欠き部を介して前記記録媒体に近接又は接触するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
[付記2]
前記除電ローラの回転方向が前記記録媒体の搬送方向に対応するように前記除電ローラを回転駆動させる駆動制御部を備えることを特徴とする付記1に記載の画像形成装置。
[付記3]
前記加圧部は回転駆動されるローラからなり、前記除電ローラと回転方向が一致していることを特徴とする付記1または2に記載の画像形成装置。
[付記4]
前記記録媒体は、トナー像が定着される面が前記除電ローラに背が向くようにして搬送されることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
本発明は、一つの除電部材で加圧部と記録媒体の両方の静電電荷を同時に除電して静電オフセットによる画質劣化を防止する定着装置及び画像形成装置に利用することができる。
1 フルカラー画像形成装置(プリンタ)
2 画像形成部
3 転写ベルトユニット
4 トナー供給部
5 給紙部
6 定着装置
8 転写ベルト
8a 下部走行部表面
9(9m、9c、9y、9k) 現像装置
10 感光体ドラム
11 クリーニングブレード
12 帯電ローラ
13 光書込ヘッド
14 現像器
15 現像ローラ
16 第1の攪拌搬送部材
17 第2の攪拌搬送部材
18 駆動ローラ
19 従動ローラ
21 一次転写ローラ
23 二次転写部
24 ベルトクリーナ
25 クリーニングブレード
26 廃トナー回収容器
27(27m、27c、27y、27k) トナーホッパー
29 給紙カセット
30 用紙
31 用紙取出ローラ
32 給送ローラ
33 捌きローラ
34 待機搬送ローラ対
35 二次転写ローラ
36 拡散反射型濃度センサ
37 排紙トレー
38 操作パネル部
39 断熱性の筐体
41 熱源
42 発熱ローラ
43 加熱定着ローラ
44 熱伝導ベルト
45 加圧ローラ
46 用紙進入口
47 除電ブラシ
48 抵抗器
49 接地部
51 ブラシ
52 用紙進入ガイド
53 静電気除去ローラ(除電ローラ)
54 切り欠き部
55 ローラ軸
56 導電性ローラ
57 不織布
58 抵抗器
59 接地部

Claims (4)

  1. 加圧部によりトナー像を記録媒体に定着する画像形成装置において、
    前記記録媒体を前記加圧部に導くガイド部材と、
    前記加圧部に近接または接触するように前記ガイド部材と前記加圧部との間に配置された除電ローラと、
    を備え、
    前記除電ローラは、前記記録媒体が前記加圧部に搬送される途中で前記ガイド部材に設けられた切り欠き部を介して前記記録媒体に近接又は接触するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記除電ローラの回転方向が前記記録媒体の搬送方向に対応するように前記除電ローラを回転駆動させる駆動制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記加圧部は回転駆動されるローラからなり、前記除電ローラと回転方向が一致していることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録媒体は、トナー像が定着される面が前記除電ローラに背が向くようにして搬送されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2014182450A 2014-09-08 2014-09-08 画像形成装置 Pending JP2016057399A (ja)

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