JP3871485B2 - 試験システム - Google Patents

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JP3871485B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試験システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、試験機能を備えた感知器(例えば火災感知器)が知られている。図28はこの種の感知器2−1〜2−nが伝送路3に接続され、また、各感知器2−1〜2−nを試験するための試験器60が設けられたシステムの構成例を示す図である。この種の感知器2−1〜2−nを試験する場合、従来では、試験器60から感知器に所定の試験コマンド(例えば、試験開始命令)を送出し、感知器は、この試験コマンドによって自己の感知器の試験を行ない、その試験結果を試験器60に返送するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、試験器60から感知器に所定の試験コマンド(例えば、試験開始命令)を送出し、感知器は、この試験コマンドによって自己の感知器の試験を行ない、その試験結果を試験器60に返送する上述した従来の方法では、感知器の試験に時間を要する場合、試験器60は、この感知器の試験が終了するまで長時間待ち続けなければならず、試験器60において試験に相当の時間を要するという問題があった。
【0004】
本発明は、感知器の試験に時間を要する場合でも、試験器における試験に要する時間を短縮することの可能な試験システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、感知器を試験する機能を備えた試験器を有する試験システムであって、
前記試験器は、試験機能を備えていない感知器に対しては、試験器の試験機能を用いて試験を行ない、試験機能を備えている感知器に対しては、該感知器が試験を行った試験結果を該感知器から取得するようになっており、
試験機能を備えている感知器は、試験器からの自己の感知器の試験を行わせる指令なしで自己の感知器の試験を行なう試験実行手段と、試験実行手段による試験結果が格納される試験結果記憶手段と、試験結果記憶手段に記憶されている試験結果を返送させるコマンドの受信により該試験結果記憶手段に記憶されている試験結果を送出する試験結果出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る試験システムの構成例を示す図である。図1を参照すると、この試験システムは、伝送路3に感知器(例えば火災感知器)2−1〜2−n(n≧1)が接続されており、また、伝送路3には、試験器1が接続されている。
【0024】
図2は図1の試験システムの第1の具体例を示す図である。図2を参照すると、この試験システムでは、受信機11からの伝送路3に感知器2−1〜2−nが接続されている。ここで、感知器2−1〜2−nは通信機能を有するオンオフ型感知器であり、受信機11からの伝送路3は、L,C線路となっている。すなわち、この試験システムは、P型システムであって、このL,C線路に通信機能を有する感知器2−1〜2−nが接続されており、また、受信機11自体に図1の試験器1として機能が備わったものとなっている。
【0025】
なお、図2の例では、L,C線路の終端には、終端器18が接続されている。また、図2の例では、受信機11には、電源手段16が設けられており、電源手段16からの電源(電圧)がL,C線路に供給されるようになっている。
【0026】
図2の例では、受信機11が、監視制御システム(例えば防災システム)における受信機としての機能(感知器2−1〜2−nの作動状態を監視し、感知器2−1〜2−nから火災などの異常を検知したときに警報等を出力する機能)を備えているとともに、試験器1としての機能を有するものとなっている。
【0027】
また、図3は図1の試験システムの第2の具体例を示す図である。図3を参照すると、この試験システムでは、受信機11から延びる伝送路3に感知器2−1〜2−nが接続されている図2のようなシステムにおいて、受信機11と感知器2−1〜2−nとの間に、感知器と通信を行なうことの可能な試験器1を受信機11と並列に接続したものとなっている。なお、図3の試験システムにおいて、試験器1には、電源手段17が設けられていても良い。
【0028】
なお、図2,図3の各システム構成例において、感知器2−1〜2−nの全てが受信機11あるいは試験器1との通信機能を有している必要はなく、一部のものは、受信機11あるいは試験器1との通信機能を有していなくとも良い。すなわち、伝送機能(通信機能)をもつ感知器と伝送機能(通信機能)をもたない感知器を同一の伝送路に混在させることができる。
【0029】
なお、以下では、説明の便宜上、各感知器2−1〜2−nは、全て同一の構造のものであって、受信機11あるいは試験器1との通信機能を有しているものとする。
【0030】
ところで、前述のように、試験器60から感知器2−1〜2−nに所定の試験コマンド(例えば、試験開始命令)を送出し、感知器2−1〜2−nは、この試験コマンドによって自己の感知器の試験を行ない、その試験結果を試験器60に返送する従来の方法では、感知器の試験に時間を要する場合、試験器は、感知器の試験が終了するまで長時間待ち続けなければならないという問題があった。
【0031】
このような問題を解決するため、本発明では、試験器1,感知器2−1〜2−nを、図4,図7のような構成のものにしている。すなわち、図4は本発明に係る試験器1の構成例を示す図であり、また、図7は本発明に係る感知器の構成例を示す図である。
【0032】
図4を参照すると、この試験器1は、試験を開始させる試験開始手段(例えば試験キー)100と、試験開始手段100の単一操作で、複数の感知器2−1〜2−nに対して試験を行なわせるための試験手段101と、各感知器2−1〜2−nからの試験結果を個々に表示する試験結果表示手段102とを有している。
【0033】
より具体的に、試験手段101は、第1の実施形態として、試験開始手段100によって1つの操作がなされたときに(例えば、試験キーが1回操作されたときに)、各感知器2−1〜2−nに対して共通の試験コマンドを伝送路3に送出することで、各感知器2−1〜2−nに対して、まとめて(同時に)、試験を行なわせ、各感知器2−1〜2−nからの試験結果を順次に受信することができる。
【0034】
あるいは、試験手段101は、第2の実施形態として、試験開始手段100によって1つの操作がなされたときに(例えば、試験キーが1回操作されたときに)、各感知器2−1〜2−nに対して、試験コマンドを各感知器2−1〜2−nのアドレスごとに順次に伝送路3に送出することで(各感知器2−1〜2−nに対して、各感知器2−1〜2−nのアドレス(後述のようなアドレス検索パルス)と組み合せた形で試験コマンドを順次に伝送路3に送出することで)、各感知器2−1〜2−nに対して、連続して(順次に)、試験を行なわせ、各感知器2−1〜2−nからの試験結果を順次に受信することができる。
【0035】
また、図5,図6には、試験結果表示手段102の例が示されている。なお、図5は試験結果表示手段102がLCD(液晶ディスプレイ)によって構成されている場合、また、図6は試験結果表示手段102がLED(発光ダイオード)によって構成されている場合の例をそれぞれ示す図であり、図5,図6の例では、感知器2−1〜2−nの個数nは“20”となっている。
【0036】
また、図7を参照すると、本発明では、感知器,例えば2−1は、自己の感知器2−1の試験を試験器1などからの指令なしに、常時あるいは一定周期で試験を行なう試験実行手段13と、試験実行手段13による試験結果が格納される試験結果記憶手段14と、所定の伝送路3から通信により送られるコマンドを受信するコマンド受信手段12と、コマンド受信手段12によって試験器1から試験に関するコマンド(例えば試験コマンド)が受信されたときに、試験結果記憶手段14に格納されている試験結果を試験器1に返送する試験結果出力手段15とを備えている。
【0037】
換言すれば、本発明では、感知器2−1〜2−nは、試験器1の指令なしで試験実行手段13において試験を行なう機能を備え、その試験結果を試験結果記憶手段14に格納し、試験器1からの試験に関するコマンド(例えば試験コマンド)を受信したときに試験結果記憶手段14に記憶されている試験結果を試験器1に返送するようになっている。
【0038】
なお、図7の感知器において、試験実行手段13は、例えば、試験項目ごとの試験を実行可能に構成されている。なお、試験項目としては、この感知器の出力値を監視する出力値監視試験(この感知器が正常に動作しているか否かを調べる試験)、また、この感知器が感度補償機能(感知器の汚れなどによる信号値のドリフト分を補償する機能)を有している場合にはこの感度補償機能を監視する感度補償機能監視試験(感度補償機能が正常に動作しているか否かを調べる試験)、また、疑似入力応答試験などの、各種の項目を設けることができ、試験実行手段13は、これらの試験項目のうちの少なくとも1つを実行するようになっている。
【0039】
図8は感知器,例えば2−1の具体例を示す図である。図8の感知器2−1は、煙濃度などの物理量を検出して電気信号(アナログ信号)に変換する物理量検出部21と、該物理量検出部21から出力されるアナログ信号を所定の周期でサンプルしてデジタル信号に変換するA/D変換部22と、この感知器のアドレスが設定されるアドレス部23と、異常(例えば火災)判断などの感知器全体の制御を行なうCPU24と、CPU24の制御プログラムなどが格納されるROM25と、各種のワークエリアなどとして使用されるRAM26と、感知器固有の個別データなどが格納される不揮発性メモリ27と、物理量検出部21で検出されたA/D変換部22でデジタル信号に変換された物理量の検出結果(A/D変換部22からの出力レベル)が、例えば所定の作動閾値レベル(例えば火災レベル)を越えてCPU24で火災などの異常と判断されたときに、作動状態(オン状態)を表わす信号を伝送路3に出力する状態出力部28と、例えば受信機11あるいは試験器1との間で伝送路3を介した伝送を行なう伝送部(通信インタフェース部)29とを備えている。
【0040】
換言すれば、図8の例の感知器2−1は、所謂センサアドレス用感知器(その検出出力信号からすれば、オンオフ型感知器に属する)として構成されている。そして、図8の構成において、CPU24によって図7の試験実行手段13,試験結果出力手段15の機能を実現することができる。なお、感知器2−1の試験実行手段13が試験を実行する周期は、CPU24のクロックあるいはタイマ手段(図示せず)などを用いて設定され、具体的には、1日ごとなど任意の周期の設定が可能である。
【0041】
また、伝送部29を図7のコマンド受信手段12,試験結果出力手段15として機能させることができる。すなわち、この場合、伝送部29は、所定のコマンド(例えば試験コマンド)を受信可能に構成され、また、試験結果を伝送路3に送出する機能を有しているとする。
【0042】
また、図8の構成において、RAM26あるいは不揮発性メモリ27を図7の試験結果記憶手段14として機能させることができる。また、試験結果記憶手段14に記憶される試験結果は、正常/故障の判別のみの試験結果、特定の項目の試験結果、あるいは、全ての項目についての試験結果など、試験結果記憶手段14のメモリ容量などにあわせて任意のものとすることが可能である。
【0043】
また、図7,図8のような感知器が図2,図3の監視制御システム(例えば防災システム)に用いられる場合、受信機11には、アドレッサブルなp型受信機が用いられる。
【0044】
この場合、受信機11は、監視レベルを例えば伝送路3のL,C間の電位が24Vのところに設定し、また、感知器の作動レベル(オンレベル)を例えばL,C間の電位が5Vのところに設定し、また、短絡レベルを例えばL,C間の電位が0Vのところに設定することができる。
【0045】
このようなシステム構成に対応させて、図8の感知器の状態出力部28は、この感知器の作動状態(オン状態)を表わす信号として、伝送路3のL,C間の電位をオンレベル5Vにするようになっている。
【0046】
また、受信機11は、感知器2−1〜2−nのうち少なくとも1つの感知器が作動して(オンになって)、伝送路3のL,C間の電位がオンレベル5Vになったことを検知すると、アドレス検索パルスを感知器の短絡レベル(0V)とオンレベル(5V)の電位を利用して作成し、伝送路3を介して各感知器2−1〜2−nに送出するようになっている。
【0047】
図8の感知器の伝送部29は、受信機11からのこのようなアドレス検索パルスを伝送路3,すなわちL,C線路を介して受信するように構成されており、伝送部29でアドレス検索パルスを受信するとき、この感知器のCPU24は、これまでに受信したアドレス検索パルスの個数を計数(カウント)し、この計数値(カウント値)がこの感知器のアドレス部23に設定されているアドレスと一致するか否かを判断し、一致したときに、自己の感知器の状態(オン状態あるいはオフ状態)を伝送部29に与え、これにより、伝送部29は、例えば、自己の感知器の状態がオン状態のときにのみ、その旨の信号を伝送路3,すなわちL,C線路を介して受信機11に通知するようになっている。具体的に、伝送部29は、アドレスが一致したときに、自己の感知器の状態がオン状態である旨の信号として、例えば伝送路3のL,C間の電位を所定期間、0Vに保持して(所定期間、短絡(ショート)状態に保持して)受信機11に伝送するようになっている。これにより、受信機11は、伝送路3のL,C間の電位が所定期間、0Vに保持された状態になったかを監視し、伝送路3のL,C間の電位が所定期間、0Vに保持された状態になったときに、このときまでに送出したアドレス検索パルスの個数に相当するアドレスをもつ感知器が作動状態(オン状態)にあると特定することができる。
【0048】
また、受信機11あるいは試験器1が上述の第2の実施形態のようにアドレスを順次に指定して試験を行なうときには、試験器1からのアドレス検索パルスの個数の計数値(カウント値)がこの感知器のアドレス部23に設定されているアドレスと一致し、さらに、試験器1から試験に関するコマンド(試験コマンド)が送られたときに、この感知器は、試験結果記憶手段14に格納されている試験結果を試験結果出力手段15によって試験器1に返送するようになっている。
【0049】
次に、このような構成の試験システムの処理動作について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、図1(図2,図3)のシステムにおいて、各感知器2−1〜2−nは、全て図7(図8)の構造のもの(アドレスを有するオンオフ型感知器)となっているとし、また、受信機11には、アドレッサブルなp型受信機が用いられるものとする。
【0050】
図9,図10は本発明の試験処理動作の一例を示すフローチャートである。なお、図9は試験器1における処理動作を示すフローチャートであって、図9の例では、試験器1の試験手段101は、各感知器2−1〜2−nに対して、連続して(順次に)、試験に関するコマンド(例えば試験コマンド)を送出するようになっている。また、図10は感知器,例えば2−1の処理動作を示すフローチャートである。
【0051】
図9を参照すると、試験器1の試験手段101は、試験開始手段(例えば試験キー)100が操作されると(ステップS1)、感知器のアドレスNを“1”に初期設定する(ステップS2)。次いで、アドレスNと試験コマンドとを組み合せて出力し、アドレスNの感知器から試験結果を返送させる(ステップS3)。いまの場合、アドレスNは“1”であるので、このアドレス“1”に対応する感知器2−1に試験コマンドを与え、この試験コマンドが感知器2−1のコマンド受信手段12で受信されると、感知器2−1の試験結果出力手段15は、この感知器2−1の試験結果記憶手段14に格納されている試験結果を試験器1に返送する。これにより、試験器1の試験手段101は、感知器2−1からの試験結果を受信し、試験結果表示手段102に感知器2−1からの試験結果を表示する(ステップS4)。
【0052】
次いで、アドレスNを“1”だけ歩進し(ステップS5)、アドレスNをもつ感知器が存在するか否かを判断し(ステップS6)、存在する場合には、ステップS3に戻る。いまの場合、ステップS5でアドレスNは“2”となり、ステップS6において、このアドレス“2”に対応する感知器2−2が存在するので、ステップS3に戻り、この感知器2−2に試験コマンドを与え、この感知器2−2から試験結果を返送させる。
【0053】
このようにして、アドレスNを“1”から“n”まで順次に歩進させて、アドレス“1”〜“n”に対応する感知器2−1〜2−nから試験結果を順次に返送させ、試験結果表示手段102に感知器2−1〜2−nからの試験結果を表示する。そして、ステップS6において、アドレスNが“n+1”となり、このアドレス“n+1”をもつ感知器が存在しなくなったときに、試験を終了する。
【0054】
また、図10を参照すると、本発明では、感知器,例えば2−1は、通常は、火災などの異常を監視しており(ステップT1)、所定の時間周期(一定周期)で、自己の感知器2−1の試験を行なう(ステップT2乃至T4)。すなわち、ステップT2では、試験実行時期となったか否かを判断し、試験実行時期となったときには、ステップT3において、この感知器2−1は自己の試験を実行し、ステップT4では、その試験結果を試験結果記憶手段14に記憶する。
【0055】
一方、ステップT2において、試験実行時期となっていないときには、前述したように、試験器1からの試験コマンドを受信したかを判断し(ステップT5)、試験器1からの試験コマンドを受信したときには、試験結果出力手段15は、試験結果記憶手段14に記憶されている試験結果を試験器1に返送する(ステップT6)。
【0056】
このように、本発明では、感知器,例えば2−1は、自己の感知器2−1の試験を試験器1などからの指令なしに、常時あるいは一定周期で試験を行なって、その試験結果を試験結果記憶手段14に格納し、試験器1から試験に関するコマンド(例えば試験コマンド)を受信したときに、試験結果記憶手段14に格納されている試験結果を試験器1に返送するようにしているので、感知器2−1の試験に時間を要する場合にも、試験器1は、感知器2−1の試験が終了するまで長時間待ち続ける必要がなく、試験器1における試験に要する時間を短縮することができる。すなわち、本発明では、感知器自体の試験に時間がかかる場合でも、感知器は試験コマンドを受信した時には、予め記憶された試験結果を試験器1に返送するだけなので、試験器1においては試験に要する時間は少なくて済む(すなわち、短縮できる)。
【0057】
また、上述の例では、試験器1において、最初に1回、試験キーを操作するだけで、全ての感知器2−1〜2−nの試験結果を得ることができ(図9の例では、試験結果を連続して(順次に)得ることができ)、各感知器2−1〜2−nからの試験結果が図5あるいは図6の試験結果表示手段102に自動的に表示されるので、複数の感知器2−1〜2−nの個々の感知器をその都度指定せずとも、全ての感知器2−1〜2−nの試験を自動的に行なうことができる。これにより、試験器1における試験に要する時間をより一層短縮することができる。
【0058】
特に、感知器の試験結果記憶手段14に記憶される試験結果が、正常/故障の判別のみ、の試験結果である場合には、より迅速な試験が可能となり、感知器に異常(故障など)がある場合にはその時点(リアルタイム)での異常原因を調査することが可能となる。
【0059】
なお、上述の例では、試験器1において、最初に1回、試験キーを操作するだけで、全ての感知器2−1〜2−nの試験結果を得ることができるようになっており、この場合には、上述のように試験器1における試験に要する時間をより一層短縮することができるという利点があるが、試験器1については、従来と同様に、複数の感知器2−1〜2−nのうちの単一の感知器をその都度指定するようになっていても良い。
【0060】
また、上述の例では、感知器,例えば2−1は、CPU24によって常時あるいは一定周期で試験を行なうようになっているとしたが、感知器2−1に試験端子を設け、この試験端子から試験開始信号を入力させて、感知器2−1に試験を実行させても良い。
【0061】
図11は試験端子を備えた感知器の構成例を示す図である。図11を参照すると、この感知器2−1は、図7の構成において、さらに、試験を行なわせるための試験開始信号(例えばトリガ信号)を入力可能な試験開始信号入力手段としての試験端子19が設けられたものとなっており、この場合、試験実行手段13は、試験開始信号入力手段としての試験端子19に試験開始信号(トリガ信号)が入力されたときに、この感知器の試験処理を実行するようになっている。
【0062】
ここで、試験開始信号入力手段としての試験端子19は、例えば、一対の端子19a,19bによって構成され、例えば、一対の端子19a,19b間をスイッチ等を設けて短絡(ショート)したり、一対の端子19a,19b間に例えば所定の電圧を印加することなどによって、試験開始信号(トリガ信号)を入力可能となっている。
【0063】
図12は図11の感知器2−1の具体例を示す図である。図12の例では、この感知器2−1は、図8の感知器2−1において、さらに、試験開始信号入力手段としての試験端子19(19a,19b)と、試験結果を出力(表示)するための表示灯や表示器などの出力部30とが設けられたものとなっている。
【0064】
なお、上述の例では、試験開始信号入力手段が試験端子19(19a,19b)によって構成されているものとしたが、試験開始信号入力手段としては、試験開始信号を入力可能なものであれば、上記一対の端子19a,19bの構成に限らず、任意の構成のもの、例えば、任意の端子,任意のスイッチなどを用いることができる。
【0065】
また、図7(図8)あるいは図11(図12)の感知器2−1の構成例において、感知器2−1自体に、試験結果を表示する試験結果表示手段が設けられていても良い。
【0066】
図13は、例えば図7の構成例において、試験結果を表示する試験結果表示手段51がさらに設けられている感知器2−1の一例を示す図である。また、図14は、図13の感知器2−1の具体例を示す図であり、図14の例では、図8の感知器2−1において、表示灯60がさらに設けられている。
【0067】
また、図15は感知器2−1が図13(図14)の構成となっているときの感知器2−1における試験処理動作の一例を示すフローチャートである。
【0068】
図15を参照すると、本発明では、感知器,例えば2−1は、通常は、火災などの異常を監視しており(ステップT1)、所定の時間周期(一定周期)で、自己の感知器2−1の試験を行なう(ステップT2乃至T4)。すなわち、ステップT2では、試験実行時期となったか否かを判断し、試験実行時期となったときには、ステップT3において、この感知器2−1は自己の試験を実行し、ステップT4では、その試験結果を試験結果記憶手段14に記憶する。
【0069】
一方、ステップT2において、試験実行時期となっていないときには、前述したように、試験器1からの試験コマンドを受信したかを判断し(ステップT5)、試験器1からの試験コマンドを受信したときには、試験結果出力手段15は、試験結果記憶手段14に記憶されている試験結果を試験器1に返送する(ステップT6)。それとともに、この感知器2−1は、この感知器2−1に設けられている試験結果表示手段51(表示灯60)に、試験結果記憶手段14に記憶されている試験結果に基づく表示を行なう(ステップT7)。
【0070】
具体的に、この感知器2−1の試験結果が正常の場合には、図16(a)に示すように、この感知器2−1の表示灯60を点灯させる一方、この感知器2−1の試験結果が正常でない場合(故障の場合)には、図16(b)に示すように、この感知器2−1の表示灯60を点滅させる。なお、表示灯60の点灯は、例えばCPU24により表示灯60を連続駆動さることでなされ、また、表示灯60の点滅は、例えばCPU24により表示灯60をパルス(断続)駆動させることでなされる。そして、表示灯60の点灯/点滅動作を停止させるには、受信機11からの復旧操作による。
【0071】
このように、この感知器2−1の試験結果が正常の場合には、図16(a)に示すように、この感知器2−1の表示灯60を点灯させる一方、この感知器2−1の試験結果が正常でない場合(故障の場合)には、図16(b)に示すように、この感知器2−1の表示灯60を点滅させることにより、例えば保守点検者は、この感知器2−1の表示灯60の状態を見るだけで、この感知器2−1が正常か正常でない(故障)かを直ちに把握することができる(試験結果が正常でないとき(故障のとき)は感知器の表示灯60が点滅するので、正常でない感知器(故障感知器)を容易に確認することができる)。
【0072】
すなわち、具体的に、例えば図2のようにP型システムに接続されている感知器2−1〜2−nの遠隔試験を前述のように行なった場合、L,C線路に正常でない感知器(故障感知器)が存在することがわかったとき、感知器2−1〜2−nのどの感知器が正常でないか(故障しているか)を、各感知器2−1〜2−nの表示灯の状態を見ることで(点滅している表示灯の感知器がどれかを見ることで)、直ちに把握することができる。
【0073】
このように、図13,図14の構成例では、感知器の試験結果が正常の場合には、この感知器の表示灯60が点灯すると同時に、正常である旨の試験結果がL,C線路を介して受信機11に返送され、また、感知器の試験結果が正常でない場合(故障の場合)には、この感知器の表示灯60が点滅すると同時に、正常でない旨(故障である旨)の試験結果がL,C線路を介して受信機11に返送される。より具体的に、正常である旨の試験結果は、例えば火災信号としてL,C線路を介して受信機11に返送され、この場合、受信機11が発報する。これに対し、正常でない旨(故障である旨)の試験結果は、パルスとしてL,C線路を介して受信機11に返送され、このパルスにより受信機11は感知器が正常でない旨(故障である旨)の表示を行なう。
【0074】
図13,図14は、図7,図8の変形例として構成されているが、図7,図8を図13,図14に変形したと全く同様に、図11,図12を変形することもできる。
【0075】
また、図13,図14の構成例では、感知器の試験結果に基づいて試験結果表示手段51(表示灯60)の表示を行なうとともに、感知器の試験結果を受信機11に返送したが、感知器の試験結果に基づいて試験結果表示手段51(表示灯60)の表示を行なうだけの機能を感知器にもたせることもできる。
【0076】
図17,図18は図13,図14(図7,図8)の変形例をそれぞれ示す図であり、図17,図18の例では、図13,図14において試験結果出力手段15,状態出力部28が設けられていない。すなわち、図17,図18の例では、感知器の試験結果を表示するための試験結果表示手段51(表示灯60)だけが設けられた構成となっており、試験結果を受信機11に返送する機能は有していない。
【0077】
図19は感知器2−1が図17(図18)の構成となっているときの感知器2−1における試験処理動作の一例を示すフローチャートである。
【0078】
図19を参照すると、本発明では、感知器,例えば2−1は、通常は、火災などの異常を監視しており(ステップT1)、所定の時間周期(一定周期)で、自己の感知器2−1の試験を行なう(ステップT2乃至T4)。すなわち、ステップT2では、試験実行時期となったか否かを判断し、試験実行時期となったときには、ステップT3において、この感知器2−1は自己の試験を実行し、ステップT4では、その試験結果を試験結果記憶手段14に記憶する。
【0079】
一方、ステップT2において、試験実行時期となっていないときには、前述したように、試験器1からの試験コマンドを受信したかを判断し(ステップT5)、試験器1からの試験コマンドを受信したときには、この感知器2−1は、この感知器2−1に設けられている試験結果表示手段51(表示灯60)に、試験結果記憶手段14に記憶されている試験結果に基づく表示を行なう(ステップT7)。
【0080】
具体的に、この感知器2−1の試験結果が正常の場合には、図16(a)に示したように、この感知器2−1の表示灯60を点灯させる一方、この感知器2−1の試験結果が正常でない場合(故障の場合)には、図16(b)に示したように、この感知器2−1の表示灯60を点滅させる。なお、表示灯60の点灯は、例えばCPU24により表示灯60を連続駆動させることでなされ、また、表示灯60の点滅は、例えばCPU24により表示灯60をパルス(断続)駆動させることでなされる。そして、表示灯60の点灯/点滅動作を停止させるには、受信機11からの復旧操作による。
【0081】
このように、この感知器2−1の試験結果が正常の場合には、図16(a)に示すように、この感知器2−1の表示灯60を点灯させる一方、この感知器2−1の試験結果が正常でない場合(故障の場合)には、図16(b)に示すように、この感知器2−1の表示灯60を点滅させることにより、例えば保守点検者は、この感知器2−1の表示灯60の状態を見るだけで、この感知器2−1が正常か正常でない(故障)かを直ちに把握することができる(試験結果が正常でないとき(故障のとき)は感知器の表示灯60が点滅するので、正常でない感知器(故障感知器)を容易に確認することができる)。
【0082】
すなわち、具体的に、例えば図2のようにP型システムに接続されている感知器2−1〜2−nの遠隔試験を前述のように行なった場合、L,C線路に正常でない感知器(故障感知器)が存在することがわかったとき、感知器2−1〜2−nのどの感知器が正常でないか(故障しているか)を、各感知器2−1〜2−nの表示灯の状態を見ることで(点滅している表示灯の感知器がどれかを見ることで)、直ちに把握することができる。
【0083】
なお、図17,図18は、図7,図8の変形例として構成されているが、図7,図8を図17,図18に変形したと全く同様に、図11,図12を変形することもできる。
【0084】
上述の各例では、感知器2−1〜2−nが図8,図12,図14,図18のようなセンサアドレス用感知器として構成されているとして説明したが、感知器としては、図8の例では、少なくとも、コマンド受信手段12と、試験実行手段13と、試験結果記憶手段14と、試験結果出力手段15と、さらに図12の例では試験開始信号入力手段(例えば試験端子)19とを備えたものであれば良く、また、図14の例では、コマンド受信手段12と、試験実行手段13と、試験結果記憶手段14と、試験結果出力手段15と、試験結果表示手段51とを備えたものであれば良く、また、図18の例では、コマンド受信手段12と、試験実行手段13と、試験結果記憶手段14と、試験結果表示手段51とを備えたものであれば良く、任意の型式の感知器(例えば、アナログ型感知器,通常のオンオフ型感知器)にも適用することができる。また、図8,図12,図14,図18の構成例において、アドレス部23,不揮発性メモリ27などは、必ずしも設けられていなくとも良い。
【0085】
また、本発明の試験方法は、感知器のみならず、任意の中継器にも適用することができる。すなわち、中継器に感知器が接続される場合、この中継器に、少なくとも、コマンド受信手段12と、試験実行手段13と、試験結果記憶手段14と、試験結果出力手段15および/または試験結果表示手段51と、さらには試験開始信号入力手段(例えば試験端子)19とをもたせ、この中継器並びにこの中継器に接続されている感知器の試験を行なうこともできる。
【0086】
また、上述の各例では、監視制御システムが例えば防災システムであるとし、この場合、感知器が例えば火災感知器であるとしたが、本発明は、防災システムに限定されず、防犯システムなどの任意のシステムにも適用できる。また、この場合、火災感知器に限定されず、防犯感知器などの任意の感知器にも本発明を適用できる。
【0087】
また、図1(図2,図3)の試験システムの構成例において、感知器2−1〜2−nおよび/または試験器1に、感知器2−1〜2−nの汚れ量を検知する機能をもたせることもできる。図20は、図1のシステム構成において、汚れ量を検知する機能を有する感知器の構成例を示す図である。なお、図20では、説明の便宜上、1つの感知器2−1だけが示されている。図20を参照すると、感知器を試験する試験システムにおいて、感知器,例えば2−1は、感知器2−1の汚れ量を検出する汚れ検出手段41と、試験器からの指令によって汚れ検出手段41で検出した汚れ量を試験器1に返送する返送手段42とを有し、試験器1は、感知器2−1の返送手段42から汚れ量を受信したときには、該汚れ量の表示を行なうようになっている。
【0088】
従来のオンオフ型感知器では、感知器が汚れてもそれを検出する手段がなく、感度試験を行なわなければ汚れの有無を検出することはできなかったが、図20の構成では、試験器1を用いて汚れ量を表示することができるので、感知器の感度試験などを行なわなくても感知器が正常に作動するかを確認することができる。
【0089】
図21は図20の感知器の具体例を示す図であり、図21では、感知器,例えば2−1には、感度を補償する感度補償手段43が設けられており、汚れ検出手段41は、感度補償手段43における感度の補償量を汚れ量として検出するようになっている。ここで、感度補償機能を有する感知器としては、例えば特開平10−255176号に示されているものを用いることができる。
【0090】
図22は感度補償機能を有するオンオフ型感知器の一例を示す図である。図22を参照すると、このオンオフ型の感知器,例えば2−1には、煙濃度などの所定の物理量を検出する物理量検出手段31と、物理量検出手段31からの出力レベルOUT1を所定の周期(サンプル周期T)でサンプルするサンプル手段33と、物理量検出手段31からの出力レベルOT1(OUT1)に対する補償用データR1の初期値(例えば、出力レベルのドリフト成分と同じ値)D1が設定される初期値設定手段34と、感度補償値E1を保持する感度補償値保持手段35と、初期値設定手段34に設定されている補償用データR1の初期値D1に感度補償値保持手段35に保持されている感度補償値E1を加算した値が補償用データR1として設定(更新設定)される補償用データ設定手段36と、サンプル手段33による出力レベルOT1のサンプル回数SPを計数するサンプル回数計数手段40と、サンプル手段33によってサンプルした出力レベルOT1と補償用データ設定手段36に設定されている補償用データR1との大小を比較し、その比較結果に応じて計数値CNTが増減する補償用計数手段(補償用カウンタ)37と、サンプル回数計数手段40で計数されたサンプル回数SPが所定回数SP0に達したときに、その時点での補償用計数手段37の計数値CNTに応じて感度補償値保持手段35に保持されている感度補償値E1を変更する感度補償値変更手段38と、サンプル手段33によってサンプルした出力レベルOT1を補償用データ設定手段36に設定されている補償用データR1によって補償する補償手段39と、補償手段39からの補償されたレベルO1を所定の作動閾値レベル(例えば火災報レベル)ALと比較して火災やガス漏れなどの異常の判断を行なう判断手段70と、判断手段70による判断の結果を出力する判断結果出力手段71とが設けられている。
【0091】
このような感度補償機能を備えた感知器,例えば2−1の具体例としては、これを前述した図8の構成と同様の構成のものにすることができる。すなわち、所謂センサアドレス用感知器(その検出出力信号からすれば、オンオフ型感知器に属する)として構成することができる。
【0092】
図8のような感知器に感度補償機能をもたせる場合、図22の物理量検出手段31,サンプル手段33は、図8の物理量検出部21,A/D変換部22にそれぞれ対応し、また、図22のサンプル回数計数手段40,補償用計数手段37,感度補償値変更手段38,補償手段39は、図8のCPU24によって実現され、また、図22の初期値設定手段34,感度補償値保持手段35,補償用データ設定手段36は、図8のRAM26および/または不揮発性メモリ27によって実現される。
【0093】
図22(図8)のように、オンオフ型の感知器に感度補償機能をもたせる場合、感知器のCPU24は、A/D変換部22でサンプルされた出力レベルOT1を、図23(a)乃至(d),図24,図25(a)に示すようにして、感知器自体で感度を補償することができる。
【0094】
すなわち、図23(a)乃至(d)は感度補償値の変更処理の一例を示す図である。また、図24(a),(b)には、図23(a),(b)の一部を時間軸の方向に拡大した状態が示されている。図23(a),図24(a)は火災等が発生していない正常な環境状態の下でのある1つのアナログ式感知器,例えば2−1(例えば、光電式煙感知器)のA/D変換部22でサンプルされた出力レベルOT1(サンプルされた出力レベル(サンプル周期=T))の変動の一例を示す図であり、図23(a),図24(a)の例では、このアナログ式感知器(光電式煙感知器)2−1のA/D変換部22でサンプルされた出力レベルは、初期状態においてドリフト成分D1を有しており、その後、感知器の汚れ等によって時間とともに増加する傾向にある。すなわち、図23(a)の例は、数ヶ月や1年などのように相当長期間にわたる感知器2−1のA/D変換部22でサンプルされた出力レベルの経年変化曲線となっている。また、図23(a)乃至(d)はノイズなどの一時的な要因が出力レベルOT1に含まれていない場合のものである。また、図23(a)には、サンプル回数計数手段40で計数されたサンプル回数SPが所定回数SP0に達したときの状態も示されている。なお、この場合の所定回数SP0としては、出力レベルの変化が数ヶ月や1年といった長期間にわたるものを想定しているので、これに見合った回数(相対的に大きな回数)(SP0=SP1)のものが用いられる。
【0095】
感知器2−1が図22のような構成となっている場合、図23(a),図24(a)に示すようなアナログ式感知器2−1のA/D変換部22でサンプルされた出力レベルOT1に対して、補償用カウンタ37の計数値CNT,感度補償値E1,補償用データR1は、それぞれ、図23(b)(図24(b)),図23(c),図23(d)に示すように更新される。
【0096】
すなわち、補償用データR1は、図23(d)に示すように、当初、ドリフト成分と同じ値D1に初期設定され、その後、感知器2−1のA/D変換部22でサンプルされた出力レベルOT1の汚れ等による変化に応じて、図23(b),図24(b)のように補償用カウンタ37の計数値CNTが変化する。そして、サンプル回数計数手段40で計数されたサンプル回数SPが所定回数SP0に達すると、感度補償値変更手段38は、補償用カウンタ37の計数値CNTが所定回数SP0の例えば50%を越えたかを判断し、計数値CNTが所定回数SP0の50%を越えると、感度補償値保持手段35に保持されている感度補償値E1は、図23(c)に示すように、計数値CNTの絶対値が所定回数SP0の50%を越えたときの計数値CNTの符号(図23(b)の例では正)に応じた方向に更新(変更)される。すなわち、図23(c)の例では、感度補償値E1は、補償用カウンタ37の計数値CNTの絶対値が所定の閾値TH1を越える都度、“1”ずつ増加する(更新される)。そして、補償用データR1は、図23(d)に示すように、上記のように更新される感度補償値E1に従って更新される。
【0097】
なお、図23(a)には、アナログ式感知器2−1のA/D変換部22でサンプルされた出力レベルOT1とともに、この出力レベルOT1に対する補償用データR1(図23(d))に示されている補償用データR1)も比較のために示されている。図23(a)において、出力レベルOT1から補償用データR1を差し引いたレベル(値)は、時間が経過してもほぼ“0”に近い値となり、アナログ式感知器2−1のA/D変換部22でサンプルされた出力レベルから、ドリフト成分D1とともに、汚れ等による経時変化,経年変化を補償(除去)したものとなっていることがわかる。従って、補償手段39で出力レベルOT1から補償用データR1を差し引いたレベル(値)O1を算出し、この補償されたレベルO1を用いて、火災やガス漏れなどの異常の判断を行なうことで、感知器の汚れ等によって出力レベルが変動する場合にも、これらの影響を低減して、異常の判断を正確に行なうことが可能となる。
【0098】
また、図25(a)乃至(d)は感知器2−1のA/D変換部22でサンプルされた出力レベルに、数ヶ月や1年などの長期の期間にわたって一時的なノイズNSによる影響が含まれている場合の感度補償処理動作を示す図である。この場合、図25(b)に示すように、補償用カウンタ37の計数値CNT’には、その最適な計数値CNT(出力レベルに一時的なノイズNSが含まれていない場合の図23(b)に示すような計数値CNT)に対し、一時的なノイズNSの影響によるずれが生ずるが、図22の感知器の構成では、感度補償値変更手段38は、サンプル回数計数手段40で計数されたサンプル回数SPが所定回数SP0に達したときに、そのときの補償用計数手段37の計数値CNT’の絶対値がサンプル回数計数手段40で計数されたサンプル回数の所定回数SP0の50%を越えた場合に感度補償値保持手段35に保持されている感度補償値E1’を変更するので、補償用カウンタ37の計数値CNTの絶対値がサンプル回数計数手段40で計数されたサンプル回数の所定回数SP0の50%を越えたか否かの判断において、CNT’のCNTからのずれの影響は非常に少なくなり(すなわち、出力レベルに一時的なノイズNSが含まれているとしても、計数値CNT’へのその累積的な影響は非常に少なくなり)、感度補償値E1’は、図25(c)に示すように、その最適な感度補償値E1(出力レベルに一時的なノイズNSが含まれていない場合の図23(c)に示すような感度補償値E1)とほぼ同じになる。これにより、補償用データR1’も図25(d)に示すように、最適な補償用データR1(図23(d)に示すような補償用データR1)とほぼ同じものとなり、出力レベルに一時的なノイズNSが含まれる場合にも、その累積的な影響を著しく低減できる。
【0099】
なお、図25(a)には、アナログ式感知器2−1のA/D変換部22でサンプルされた出力レベルOT1とともに、この出力レベルOT1に対する補償用データR1’(図25(d)に示されている補償用データR1’)も示されている。図25(a)において、出力レベルOT1から補償用データR1’を差し引いたレベル(値)は、図23(a)において、出力レベルから補償用データR1を差し引いたレベル(値)とほぼ同じものとなり、アナログ式感知器2−1のA/D変換部22でサンプルされた出力レベルOT1から、ドリフト成分D1とともに、汚れ等による経時変化,経年変化を補償(除去)しただけのものとなり、一時的なノイズNSの影響はほとんど含んでいないことがわかる。従って、出力レベルOT1にノイズなどの一時的な要因が含まれる場合にも、出力レベルOT1から補償用データR1’を差し引いたレベル(値)を用いて、火災やガス漏れなどの異常の判断を正確に行なうことが可能となる。
【0100】
このように、図22の例によれば、感度を補償するための補償用データR1が数ヶ月や1年などの長期的な一時的要因によって最適な値から変化してしまうという事態を有効に防止することができ、長期的な一時的要因がある場合にも、火災やガス漏れなどの異常の判断を正確に行なうことができる。すなわち、感度補償値E1の変更の要否を、一定期間(サンプル回数)に区切って判断しているため、長期的な一時的要因により出力レベルが変動しても、その影響を著しく低減でき、最適な感度補償値を維持することができる。
【0101】
これにより、感度を補償するための補償用データが例えば長期的な要因によって最適な値から変化してしまうという事態を有効に防止することができる。
【0102】
なお、この場合も、補償用計数手段37の計数値CNTのサンプル回数(一定回数)SP0に対する割合(比)が例えば50%を越えることを条件として、感度補償値E1を変更することができるが、この比は、50%に限定されず、必要に応じて、任意の比のものを用いることができる。
【0103】
そして、このオンオフ型の感知器では、このようにして感度補償された出力レベルOを、例えばRAM26や不揮発性メモリ27内に設定された作動閾値レベル(例えば火災報レベル)ALと比較して、火災判断処理等を行なうことができる。具体的に、この感知器は、感度補償がなされた出力レベル(例えば煙濃度)OをRAM26や不揮発性メモリ27内に設定されている作動閾値レベルALと比較し、感度補償がなされた出力レベルOが作動閾値レベルALを越えたときに火災などの異常として判断することができる。
【0104】
このように、感知器が感度補償機能を有している場合、すなわち、感知器が図21の構成となっている場合、汚れ検出手段41は、感度の補償量,上述の例ではR1を汚れ量として検出することができる。
【0105】
また、上述の例では、オンオフ型の感知器がセンサアドレス用感知器として構成されているとして説明したが、感度補償機能を有するものであれば、任意の型式のオンオフ型感知器に適用することができる。また、このような感度補償機能,汚れ検出機能だけに着目するとき、図8の構成例の感知器において、アドレス部23などは、必ずしも設けられていなくとも良い。
【0106】
また、上述の例では、オンオフ型感知器に感度補償機能,汚れ検出機能をもたせるとしたが、上記のような感度補償機能,汚れ検出機能は、例えば中継器などにもたせることもできる。
【0107】
また、図26は図20の感知器の他の具体例を示す図である。図26の感知器は、煙検出部44を有する煙感知器であって、該感知器には、該感知器の製造時における煙検出部44からの出力値を記憶する記憶手段45が設けられており、汚れ検出手段41は、記憶手段45に記憶されている出力値と煙検出部44からの最新の出力値とを比較することで汚れ量を検出するようになっている。
【0108】
また、上述の例(図20,図21,図26)では、感知器内に汚れ検出手段41を設けたが、汚れ検出を試験器1において行なうこともできる。すなわち、感知器を試験する図1のような試験システムにおいて、感知器2−1〜2−nは、試験器1との間で通信を行なう機能を有し、感知器2−1〜2−nは、該感知器2−1〜2−nの汚れ検出に必要な情報を試験器1に送り、試験器1は、感知器2−1〜2−nから送られた汚れ検出に必要な情報に基づいて汚れ検出を行ない、検出した汚れ量を表示するように構成することもできる。
【0109】
なお、図20,図21,図26のシステムにおいて、試験器1における汚れ量の表示方法としては、感知器が煙感知器ならば煙濃度換算にして表示するのが容易であるが、この場合、直感的な判断が行ないにくい。そこで、煙濃度の増加分(=汚れ量)に対する経過日数(月数)から、汚れ補償限界までの日数を算出し、その日数を表示する方法(例えば、「感知器清掃時期まであと約6ヶ月」などの方法)を用いると、具体的な清掃時期(交換時期)の把握が可能である。この場合、感知器にカレンダー機能を付加して算出する方法や、感知器の製造時の煙検出部の出力値とともにその記憶した日時を記憶し、試験器に汚れ量を取り込む際にその日時も同時に取り込み、試験器内の日時情報から算出する方法などが考えられる。
【0110】
図27はこの算出方法の簡単な一例である。図27では、24ヶ月経過時において煙濃度は4%/mとなっている。煙濃度と経過日時の関係が1次関数的なものとして推移すると仮定すると、30ヶ月の時点でこの煙感知器は汚れ補償限界に達する。そこで、この場合、試験器1では、例えば「清掃時期まで後6ヶ月」旨の表示を行なうことができる。また、この表示を、図5や図6で示された試験器の表示部で行なうことも可能である。例えば、清掃時期までの月数を○印の個数で表示したり、清掃が必要な場合には×印を表示する方法で行なうことができる。
【0111】
上述の各例では、監視制御システムが例えば防災システムであるとしたが、本発明は、防災システムに限定されず、防犯システムなどの任意のシステムにも適用できる。また、この場合、受信機や感知器は火災監視用のものに限定されず、防犯監視用などの任意の受信機や感知器にも本発明を適用できる。
【0112】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1記載の発明によれば、感知器を試験する機能を備えた試験器を有する試験システムであって、前記試験器は、試験機能を備えていない感知器に対しては、試験器の試験機能を用いて試験を行ない、試験機能を備えている感知器に対しては、該感知器が試験を行った試験結果を該感知器から取得するようになっており、試験機能を備えている感知器は、試験器からの自己の感知器の試験を行わせる指令なしで自己の感知器の試験を行なう試験実行手段と、試験実行手段による試験結果が格納される試験結果記憶手段と、試験結果記憶手段に記憶されている試験結果を返送させるコマンドの受信により該試験結果記憶手段に記憶されている試験結果を送出する試験結果出力手段とを備えているので、感知器の試験に時間を要する場合でも、試験器における試験に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る試験システムの構成例を示す図である。
【図2】図1の試験システムの第1の具体例を示す図である。
【図3】図1の試験システムの第2の具体例を示す図である。
【図4】本発明に係る試験器の構成例を示す図である。
【図5】試験結果表示手段の例を示す図である。
【図6】試験結果表示手段の例を示す図である。
【図7】本発明に係る感知器の構成例を示す図である。
【図8】本発明に係る感知器の具体例を示す図である。
【図9】本発明の試験処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の試験処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】試験端子を備えた感知器の構成例を示す図である。
【図12】試験端子を備えた感知器の具体例を示す図である。
【図13】試験結果表示手段が設けられている感知器の構成例を示す図である。
【図14】図13の感知器の具体例を示す図である。
【図15】図13,図14の感知器の試験処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】表示灯の点灯,点滅を説明するための図である。
【図17】試験結果表示手段が設けられている感知器の他の構成例を示す図である。
【図18】図17の感知器の具体例を示す図である。
【図19】図17,図18の感知器の試験処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図20】図1のシステム構成において、汚れ量を検知する機能を有する感知器および試験器の構成例を示す図である。
【図21】図20の感知器の具体例を示す図である。
【図22】感度補償機能を有するオンオフ型感知器の一例を示す図である。
【図23】感度補償値の変更処理の一例を示す図である。
【図24】図23(a),(b)の一部を時間軸の方向に拡大した状態を示す図である。
【図25】感知器からの出力レベルに、一時的なノイズによる影響が含まれている場合の感度補償処理動作を示す図である。
【図26】図20の感知器の他の具体例を示す図である。
【図27】試験器における汚れ量の表示方法の一例を説明するための図である。
【図28】従来の試験システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 試験器
11 受信機
2−1〜2−n 感知器
3 伝送路
12 コマンド受信手段
13 試験実行手段
14 試験結果記憶手段
15 試験結果出力手段
19 試験端子
33 サンプル手段
34 初期値設定手段
35 感度補償値保持手段
36 補償用データ設定手段
37 補償用計数手段
38 感度補償値変更手段
39 補償手段
40 サンプル回数計数手段
70 判断手段
71 判断結果出力手段
31 物理量検出手段
21 物理量検出部
22 A/D変換部
23 アドレス部
24 CPU
25 ROM
26 RAM
27 不揮発性メモリ
28 状態出力部
29 伝送部
41 汚れ検出手段
42 返送手段
43 感度補償手段
44 煙検出部
45 記憶手段
51 試験結果表示手段
60 表示灯
100 試験開始手段
101 試験手段
102 試験結果表示手段

Claims (1)

  1. 感知器を試験する機能を備えた試験器を有する試験システムであって、
    前記試験器は、試験機能を備えていない感知器に対しては、試験器の試験機能を用いて試験を行ない、試験機能を備えている感知器に対しては、該感知器が試験を行った試験結果を該感知器から取得するようになっており、
    試験機能を備えている感知器は、試験器からの自己の感知器の試験を行わせる指令なしで自己の感知器の試験を行なう試験実行手段と、試験実行手段による試験結果が格納される試験結果記憶手段と、試験結果記憶手段に記憶されている試験結果を返送させるコマンドの受信により該試験結果記憶手段に記憶されている試験結果を送出する試験結果出力手段とを備えていることをいることを特徴とする試験システム
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