JP3866121B2 - 多層配線基板、多層配線基板用基材およびその製造方法 - Google Patents

多層配線基板、多層配線基板用基材およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多層配線基板(多層プリント配線板)、多層配線基板用基材およびその製造方法に関し、特に、フリップチップ実装などの高密度実装が可能な多層のフレキシブルプリント配線板等の多層配線基板、多層配線基板用基材およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
層間接続をスルーホールによらずにIVH(Interstitial Via Hole)によって行い、ビア・オン・ビアが可能な樹脂多層プリント配線板、例えば、松下電器産業社のALIVH(Any Layer Interstitial Via Hole)基板や、ポリイミドによるFPCをスルーホールを使用せずにビルドアップ方式で多層に積層するソニーケミカル社のポリイミド複合多層ビルドアップ集積回路基板(MOSAIC)が開発されている。
【0003】
また、ポリイミドフィルムを絶縁層としてそれの片面に銅箔による導電層を貼り付けられている汎用の銅張樹脂基材を出発基材として、簡便な工程によりIVH構造の多層FPCを得る構造と製法が本願出願人と同一の出願人による特願2001−85224号で提案されている。
【0004】
特願2001−85224号で提案されている多層配線基板用基材では、絶縁層の一方の面に銅箔を設けた銅張樹脂基材に貫通孔(バイアホール)を穴あけした後、導電性樹脂組成物(樹脂系の導電性ペースト)を銅箔側からスクリーン印刷法等による印刷法によって充填することで、図11に示されているようなIVH部分を形成している。なお、図11において、101は絶縁層を、102は銅箔部を、104は貫通孔を、105は貫通孔104に充填された導電性樹脂組成物を各々示している。
【0005】
そして、スクリーン印刷時のマスクの開口部の口径をIVH径より大きくすることにより、印刷時の位置合わせ精度にある程度の余裕ができると共に、銅箔部102上に導電性樹脂組成物105によってマスク開口部口径相当の大きさのヘッド状部105Aが形成され、貫通孔104に充填された導電性樹脂組成物105と銅箔部102との接触面積を大きくすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
印刷用マスクを使用した印刷法によってバイアホールに導電性樹脂組成物を充填する場合、ヘッド状部105Aは印刷用マスクの厚さ等により基材表面よりも数十μm程度の厚さをもって突出する。このため、多層配線基板の表面平滑性を確保するためには、ヘッド状部105Aの全体を層間接着剤の層内に埋め込むに十分な接着層の厚さが必要になる。
【0007】
しかし、この場合には、接着層の厚さが厚くなることにより、多層配線基板の厚膜化を招くことになる。これに対し、接着層を厚くしない場合には、多層配線基板の表面平滑性が損ねられる。
【0008】
導電性樹脂組成物が完全に硬化する以前に、多層積層を行うことで、導電性樹脂組成物と他層の銅箔との接触が密接に行われるようにした場合、図12に示されているように、導電性樹脂組成物105の銅箔部102より上の部分(ヘッド状部105A)が、多層積層時の積層圧Pによって押しつぶれ、圧潰状態で広がってしまい、基板表面上から見たヘッド状部105Aの大きさを均一化することが困難であるばかりか、他配線部102’までヘッド状部105Aの導電性樹脂組成物が広がってしまい、回路の短絡を招く虞れがある。
【0009】
こういった問題を解決すべく、銅回路と導電性樹脂組成物との導通接触を銅箔裏面側でとる構造が考えられている。即ち、これは、絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層を設けられ、前記絶縁性基材と前記導電層を貫通する貫通孔に層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材において、貫通孔の導電層部分の口径を絶縁性基材部分の口径より小さくする、あるいは、絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、他方の面に層間接着のための接着層を設けられ、前記導電層と前記絶縁性基材と前記接着層を貫通する貫通孔に層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材において、貫通孔の導電層部分の口径を絶縁性基材部分および接着層部分の口径より小さくし、このような多層配線基板用基材を、複数枚、重ね合わせて接合するものである。なお、銅箔部に設けられる樹脂部(絶縁性基材あるいは絶縁性基材+接着層)よりも小さい穴はIVH内への気泡の入り込みを防ぐものである。
【0010】
上述したような貫通孔の穴あけに関しては、レーザ加工による穴あけが提案されているが、レーザ加工で貫通孔を穿該した場合には、図13に示されているように、絶縁性基材101部分の貫通孔106の内壁面106Aの断面形状は、極めて直線的なものになり、貫通孔106の内壁面106Aと銅箔部102の裏面102Aとの接続が、角張った隅角部(変局部)107によって行われることになる。
【0011】
このため、この貫通孔106に導電性樹脂組成物105を穴埋め充填する際に、貫通孔106内の銅箔部102と絶縁性基材101との境界部、即ち、図14に〇印で示されている部分が澱み領域になってこの部分の空気抜きが良好に行われず、この部分の導電性樹脂組成物105に気泡が入り込み、導電性樹脂組成物105内に気泡が残存し易いと云う問題がある。
【0012】
この気泡の残存は、銅箔部102の裏面102Aにおける導電性樹脂組成物105と銅箔部102との接触面積の変動を招き、導電性樹脂組成物105と銅箔部102との導通を不安定なものにする原因になる。
【0013】
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、バイアホールに充填された導電性樹脂組成物と銅箔部(導電層)との導通を銅箔裏面側でとる構造のものにおいて、バイアホールに充填された導電性樹脂組成物中に気泡が残存し難く、導電性樹脂組成物と銅箔部との導通信頼性が高い多層配線基板用基材およびその製造方法および多層配線基板を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による多層配線基板用基材は、絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層を設けられ、前記絶縁性基材と前記導電層を貫通する貫通孔に層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材であって、前記貫通孔の導電層部分の口径が絶縁性基材部分の口径より小さく、当該貫通孔の前記絶縁性基材部分の内壁面が縦断面で見て曲線状、あるいは、絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、他方の面に層間接着のための接着層を設けられ、前記導電層と前記絶縁性基材と前記接着層を貫通する貫通孔に層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材であって、前記貫通孔の導電層部分の口径が絶縁性基材部分および接着層部分の口径より小さく、当該貫通孔の絶縁性基材部分の内壁面が縦断面で見て曲線状である。
【0015】
貫通孔の絶縁性基材部分の内壁面が縦断面で見て曲線状であることにより、貫通孔の絶縁性基材部分の形状がすり鉢状になり、貫通孔の内壁面と導電層裏面との接続が、角張った変局部を含むことなく滑らかに行われ、貫通孔に対する導電性樹脂組成物の充填時の貫通孔内の空気抜きがすべて良好に行われるようになり、貫通孔に穴埋め充填された導電性樹脂組成物内に気泡が残存しなくなる。
【0016】
更に、詳細には、貫通孔の内壁面は、円弧面をもって前記導電層の裏面と滑らかに接続されていることが好ましく、貫通孔がエッチングにより形成された孔である場合、(絶縁性基材厚さT)/(サイドエッチL)=(エッチングファクタ)とし、エッチングファクタが1以下であることが好ましい。
【0017】
この発明による多層配線基板用基材では、絶縁性基材をポリイミド等の可撓性樹脂フィルムにより構成し、可撓性樹脂フィルムの一方の面に銅箔による導電層を貼り付けられている汎用の銅張樹脂基材を出発基材とすることができる。また、接着層は熱可塑性ポリイミドにより構成することができる。
【0018】
この発明による多層配線基板は、上述の発明による多層配線基板用基材を複数枚、重ねて接合したものである。
【0019】
上述の目的を達成するために、この発明による多層配線基板用基材の製造方法は、絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層を設けられたものに、導電層部分の口径が絶縁性基材部分の口径より小さく、当該貫通孔の前記絶縁性基材部分の断面形状が近円弧状の貫通孔を穿孔する穿孔工程と、導電性樹脂組成物を前記貫通孔に充填する充填工程とを有する。
【0020】
また、上述の目的を達成するために、この発明による多層配線基板用基材の製造方法は、絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、他方の面に層間接着のための接着層を設けられたものに、導電層部分および接着層部分の口径が絶縁性基材部分の口径より小さく、当該貫通孔の前記絶縁性基材部分の断面形状が近円弧状の貫通孔を穿孔する穿孔工程と、導電性樹脂組成物を前記貫通孔に充填する充填工程とを有する。
【0021】
この発明による多層配線基板用基材の製造方法における穿孔工程は、エッチングによって絶縁性基材部分の貫通孔を形成することができ、絶縁性基材がポリイミド等の可撓性樹脂フィルムである場合には、液状エッチャントによってエッチングして絶縁性基材に貫通孔を形成することができる。
【0022】
絶縁性基材部を液状エッチャントによってエッチングして貫通孔を形成する場合、液状エッチャントの粘性や、反応・物質移動の等方性により、エッチングのキャビティ形状が近円弧状になることはよく知られており、この発明による多層配線基板用基材の製造方法は、これを応用したものである。
【0023】
また、絶縁性基材をポリイミド樹脂とし、接着層としてもポリイミド基材を使用した場合には、市販のポリイミドエッチング液によって容易にエッチングすることができるうえに、製品としての耐熱性、対薬品性、電気絶縁性等に優れる。
【0024】
そして、このようなエッチングによる貫通孔の形成の場合、(絶縁性基材厚さT)/(サイドエッチL)=(エッチングファクタ)とし、エッチングファクタを1以下である孔を絶縁性基材部分に形成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1はこの発明による一実施形態に係わる多層配線基板用基材の基本構成を示している。
【0026】
図1に示されている多層配線基板用基材は、絶縁性基材をなす絶縁樹脂層11の一方の面に配線パターンをなす銅箔等による導電層12を、他方の面に層間接着のための接着層13を各々設けられ、接着層13と絶縁樹脂層11と導電層12とを貫通する貫通孔14を穿設されている。貫通孔14には導電性樹脂組成物15が充填され、IVH(バイアホール)を形成している。
【0027】
FPCでは、絶縁樹脂層11は、全芳香族ポリイミド(API)等によるポリイミドフィルムやポリエステルフィルム等の可撓性を有する樹脂フィルムで構成され、絶縁樹脂層11と導電層12と接着層13との3層構造は、汎用の片面銅箔付きポリイミド基材のポリイミド部(絶縁樹脂層11)の銅箔(導電層12)とは反対側の面に接着層13としてポリイミド系接着材を貼付したもので構成できる。
【0028】
ポリイミド系接着材による接着層13は、熱可塑性ポリイミド(TPI)あるいは熱可塑性ポリイミドに熱硬化機能を付与したフィルムの貼り付けにより形成することができる。熱可塑性ポリイミドの場合、基板の耐熱性を考慮し、ガラス転移点の高いものを使用するのが好ましい。
【0029】
貫通孔14のうち、接着層13を貫通する部分14aと絶縁樹脂層11を貫通する部分14bの口径は通常のバイアホール径とされ、導電層12を貫通する部分14cの口径は絶縁樹脂層11および接着層13を貫通する部分14a、14bの口径より小径になっており、絶縁性基材部分14bの断面形状が近円弧状になっている。すなわち、貫通孔14の絶縁性基材部分14bの形状がすり鉢状をなし、貫通孔14の内壁面が近円弧面14eをもって導電層12の裏面12aに接続されている。すなわち、図1の縦断面図に示す様に、絶縁樹脂層11の内壁面14eが縦断面で見て曲線状となっている。ここで、近円弧面14eとは、全体が一つの曲率による湾曲面(球面)、異なる複数の曲率による湾曲面が滑らかに連続した曲面、その他、回転楕円面、回転放物線面等、各種曲面の総称とする。
【0030】
ポリイミドによる絶縁樹脂層11部分の貫通孔14bは、液状エッチャントによってエッチングによって形成することができ、液状エッチャントの粘性や、反応・物質移動の等方性により、エッチングのキャビティ形状が近円弧状になることを利用して貫通孔14の内壁面を近円弧面14eとすることができる。これにより、図2に示されているように、(絶縁性基材厚さT)/(サイドエッチL)=(エッチングファクタ)とすると、エッチングファクタは1以下になり、貫通孔14の内壁面が近円弧面14eをもって、角張った変局部を含むことなく、導電層12の裏面12aと滑らかに接続される。
【0031】
これにより、貫通孔14に対する導電性樹脂組成物15の充填時の貫通孔14内の空気抜きがすべて良好に行われるようになり、貫通孔14に穴埋め充填された導電性樹脂組成物15内に気泡が残存しなくなり、バイアホール(貫通孔14)に充填された導電性樹脂組成物15と導電層12の裏面12aとの接触による導通が所要の接触面積をもって信頼性高く行われる。
【0032】
図3はこの発明による多層配線基板の一つの実施形態を示している。この多層配線基板は、図1に示されている構造の多層配線基板用基材を、1層目の基材10Aと2層目の基材10Bとして、2枚重ね合わせ、1層目の基材10Aの接着層13によって1層目の基材10Aと2層目の基材10Bとを互いに接着接合してなる。2層目の基材10Bの接着層13上には表面部の配線パターンをなす銅箔による導電層16が形成されている。
【0033】
導電性樹脂組成物15を充填された各貫通孔14はIVHをなし、各貫通孔14の内壁面が近円弧面14eをもって、角張った変局部を含むことなく、導電層12の裏面12aと滑らかに接続される形状になっているから、貫通孔14に穴埋め充填された導電性樹脂組成物15内に気泡が残存することがなく、貫通孔14に穴埋め充填された導電性樹脂組成物15によって、各層の導電層12、あるいは導電層12と16の層間導通が信頼性高く行われる。
【0034】
つぎに、図1に示されている多層配線基板用基材、およびその多層配線基板用基材による多層配線基板の製造方法の一実施形態を図4、図5を参照して説明する。
【0035】
まず、図4(a)、(b)に示されているように、絶縁樹脂層(ポリイミドフィルム)11の片面に銅箔による導電層12を設けられた基材の絶縁樹脂層11側に、熱可塑性ポリイミドあるいは熱可塑性ポリイミドに熱硬化機能を付与したフィルムを貼り付けて接着層13を形成する。
【0036】
つぎに、図4(c)に示されているように、導電層12にエッチングを行って導電層12による配線パターン(回路パターン)を形成する。導電層12が銅箔の場合、銅箔のエッチングは、塩化第2鉄を主成分とした水溶液、塩化第2銅を主成分としたエッチャントを用いて行うことができる。
【0037】
つぎに、図4(d)に示されているように、接着層13の表面にエッチングレジスト(図示省略)を形成し、接着層13をエッチングして当該部分の孔14aを形成する。
【0038】
接着層13が熱可塑性ポリイミドである場合には、接着層13は、水酸化カリウムとヒドラジンとエチレンジアミンの混合物や水酸化アルカリとヒドラジンと1.3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを主成分とする熱可塑性ポリイミド用液状エッチャントによってエッチングすることができる。その後、接着層表面のエッチングレジストは除去する。
【0039】
つぎに、図4(e)に示されているように、絶縁樹脂層(ポリイミドフイルム)11のエッチングのためのエッチングレジスト(図示省略)を接着層13の表面に形成し、絶縁樹脂層11をエッチングして当該部分の孔14bを形成する。
【0040】
ポリイミドフィルム11のエッチングは、熱可塑性ポリイミド用液状エッチャントと同等のポリイミド用液状状エッチャントで行うことができるが、ポリイミドフィルムと接着層(熱可塑性ポリイミド)13との境界に段差ができないよう、エッチング条件を決定する必要がある。
【0041】
また、IVH(貫通孔14)内における導電層12と絶縁樹脂層11との境界付近は、絶縁樹脂層11のエッジが急峻であると、後の工程である貫通孔14に対する導電性樹脂組成物充填の際に気泡が入り込んでしまうが、液状エッチャントで絶縁樹脂層11をエッチングしたところ、図2で定義しているエッチングファクタは1以下となり、エッジが急峻にならず、絶縁樹脂層11の部分の貫通孔14の内壁面が近円弧面14eをもって、角張った変局部(隅角部)を含むことなく、導電層12の裏面12aと滑らかに接続される形状になり、気泡排出の効率がよくなる。
【0042】
なお、接着層13と絶縁樹脂層11のエッチングは、エッチレートが同じエッチング液が使用されれば、2層一括でエッチングできる。
【0043】
つぎに、図4(f)に示されているように、エッチングあるいはレーザ加工等により、導電層12に小さい孔14cを穿設し、貫通孔14を完成する。
【0044】
貫通孔14の穿孔が完了すれば、図4(g)に示されているように、接着層13上にメタルマスク50を載せ、メタルマスク50の開口50aが各貫通孔14に整合するように、マスク合わせを行い、スクリーン印刷で使用するようなスクイジプレート(スキージプレート)51を使用してメタルマスク50の面側から導電性樹脂組成物(導電ペースト)15をスクイジング(印刷法)によって貫通孔14に穴埋め充填する。図4(h)は、導電性樹脂組成物15の穴埋め充填完了状態を示している。
【0045】
導電性樹脂組成物15は、後の工程における加熱に対する酸化を避けるため、銀ペーストを使用した。この時、粘度を300dPa・sのものを使用したところ、銅箔部(導電層12)の小孔14cから導電ペーストが抜け落ちることなく的確に穴埋め充填することができた。なお、導電性樹脂組成物15としては、銀ペースト以外に、銅フィラーやカーボン混合物による導電性ペーストを使用することも可能である。
【0046】
印刷法による導電性樹脂組成物15の充填は、マスクを介して行うが、スクリーンマスクを使用した場合にはスクリーン開口部のメッシュに導電性樹脂組成物が持っていかれてしまい、積層後の電気的信頼性を確保できないため、メタルマスク50を介して印刷を行ったところ、このような不具合が解消された。
【0047】
この際、IVH(貫通孔14)断面の絶縁樹脂層部分(ポリイミド部分)14bの形状が滑らかな近円弧状であるため、銅箔(導電層12)の小孔14cから気泡が速やかに排出され、銅箔部(導電層12)と導電性樹脂組成物15との密着が導電層12の裏面12aで十分に行われる。
また、図4(h)に示すように、この実施形態では、導電性樹脂組成物15の後端15aは、接続を良くするため、接着層13の上端より少し突出している。
【0048】
導電層12の小孔14cの径は、導電性樹脂組成物15との接触抵抗からの要求に加えて、導電性樹脂組成物15の粘度やチキソ性といった諸特性に応じ、気泡の残留と導電性樹脂組成物15の脱落を回避できるように選択することになり、例えば、接着層13、絶縁樹脂層11を貫通する部分14a、14bの口径を通常のバイアホール径、例えば、100μmとすると、導電層12を貫通する部分14cの口径は、バイアホール径より小径の30〜50μm程度になる。
【0049】
導電性樹脂組成物15の充填が完了すれば、図4(h)に示されているようにメタルマスク50を外して1枚の基材10Aを完成する。
【0050】
この基材10Aを1層目の基材とし、図4(a)〜(h)に示されているこれまでと同様の製法で作製した基材10Bと、銅箔による導電層16を各々適当な位置合わせ法によって位置合わせしつつ積層加熱圧着(ラミネーション)することで、図5(a)、(b)に示されているように、多層化が達成される。
【0051】
ラミネーションの際、基板を真空下に曝しながら加熱圧着することで、導電層12による回路パターンの凹凸に対する接着層13の追従性を高くすることができる。また、導電性樹脂組成物15が柔らかい状態で積層を行い、導電性樹脂組成物15と他層の銅箔との接触を密接にすることができる。
【0052】
最後に、図5(c)に示されているように、最外層の導電層16をエッチングによって回路形成することで、多層配線板として完成を見る。
【0053】
(実施形態2)
図6はこの発明による他の実施形態に係わる多層配線基板用基材の基本構成を示している。
【0054】
図6に示されている多層配線基板用基材は、絶縁性基材をなす絶縁樹脂層21自体が層間接着のための接着性を有しており、絶縁樹脂層21の一方の面に配線パターンをなす銅箔等による導電層22を設けられ、絶縁樹脂層21と導電層22とを貫通する貫通孔24を穿設されている。貫通孔24には導電性樹脂組成物25が充填され、IVH(バイアホール)を形成している。
【0055】
FPCでは、接着性を有する絶縁樹脂層21は、熱可塑性ポリイミド(TPI)あるいは熱可塑性ポリイミドに熱硬化機能を付与したもので構成される。熱可塑性ポリイミドの場合、基板の耐熱性を考慮し、ガラス転移点の高いものを使用するのが好ましい。
【0056】
貫通孔24のうち、絶縁樹脂層21を貫通する部分24bの口径は通常のバイアホール径とされ、導電層22を貫通する部分24cの口径は絶縁樹脂層21を貫通する部分24bの口径より小径になっており、絶縁性基材部分24bの断面形状が近円弧状になっている。すなわち、貫通孔24の絶縁性基材部分24bの形状がすり鉢状をなし、貫通孔24の内壁面が近円弧面24eをもって導電層22の裏面22aに接続されている。すなわち、図6の縦断面図に示す様に、絶縁樹脂層21の内壁面24eが縦断面で見て曲線状となっている。
【0057】
熱可塑性ポリイミドによる絶縁樹脂層21部分の貫通孔24は、液状エッチャントによってエッチングによって形成することができ、液状エッチャントの粘性や、反応・物質移動の等方性により、エッチングのキャビティ形状が円弧状になることを利用して貫通孔24の内壁面を近円弧面24eとすることができる。これにより、この場合も、図2に示されているように、(絶縁性基材厚さT)/(サイドエッチL)=(エッチングファクタ)とし、エッチングファクタは1以下になり、貫通孔24の内壁面が近円弧面24eをもって、角張った変局部を含むことなく、導電層22の裏面22aと滑らかに接続される。
【0058】
これにより、貫通孔24に対する導電性樹脂組成物25の充填時の貫通孔24内の空気抜きがすべて良好に行われるようになり、貫通孔24に穴埋め充填された導電性樹脂組成物25内に気泡が残存しなくなり、バイアホール(貫通孔24)に充填された導電性樹脂組成物25と導電層22の裏面22aとの接触による導通が所要の接触面積をもって信頼性高く行われる。
【0059】
図7はこの発明による多層配線基板の一つの実施形態を示している。この多層配線基板は、図6に示されている構造の多層配線基板用基材を、1層目の基材20Aと2層目の基材20Bとして、2枚重ね合わせ、1層目の基材20Aの接着性を有する絶縁樹脂層21によって1層目の基材20Aと2層目の基材20Bとを互いに接着接合してなる。2層目の基材20Bの絶縁樹脂層21上には表面部の配線パターンをなす銅箔による導電層26が形成されている。
【0060】
導電性樹脂組成物25を充填された各貫通孔24はIVHをなし、各貫通孔24の内壁面が近円弧面24eをもって、角張った変局部(隅角部)を含むことなく、導電層22の裏面22aと滑らかに接続される形状になっているから、貫通孔24に穴埋め充填された導電性樹脂組成物25内に気泡が残存することがなく、貫通孔24に穴埋め充填された導電性樹脂組成物25によって、各層の導電層22、あるいは導電層22と26の層間導通が信頼性高く行われる。
【0061】
つぎに、図6に示されている多層配線基板用基材、およびその多層配線基板用基材による多層配線基板の製造方法の一実施形態を図8、図9を参照して説明する。
【0062】
まず、図8(a)、(b)に示されているように、絶縁樹脂層(熱可塑性ポリイミドフィルム)21の片面に銅箔による導電層22を貼り付ける。逆に云えば、銅箔による導電層22の片面に熱可塑性ポリイミドフィルム(ポリイミド系接着材)を貼り付ける。
【0063】
つぎに、図8(c)に示されているように、導電層22にエッチングを行って導電層22による配線パターン(回路パターン)を形成する。導電層22が銅箔の場合、銅箔のエッチングは、塩化第2鉄を主成分とした水溶液、塩化第2銅を主成分としたエッチャントを用いて行うことができる。
【0064】
つぎに、図8(d)に示されているように、絶縁樹脂層(熱可塑性ポリイミドフイルム)21のエッチングのためのエッチングレジスト(図示省略)を絶縁樹脂層21の表面に形成し、絶縁樹脂層21をエッチングして当該部分の孔24bを形成する。
【0065】
絶縁樹脂層21が熱可塑性ポリイミドである場合には、絶縁樹脂層21は、水酸化カリウムとヒドラジンとエチレンジアミンの混合物や水酸化アルカリとヒドラジンと1.3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを主成分とする熱可塑性ポリイミド用液状エッチャントによってエッチングすることができる。その後、接着層表面のエッチングレジストは除去する。
【0066】
IVH(貫通孔24)内における導電層22と絶縁樹脂層21との境界付近は、絶縁樹脂層21のエッジが急峻であると、後の工程である貫通孔24に対する導電性樹脂組成物充填の際に気泡が入り込んでしまうが、液状エッチャントで絶縁樹脂層21をエッチングしたところ、この場合も、図2で定義しているエッチングファクタは1以下となり、エッジが急峻にならず、絶縁樹脂層21の部分の貫通孔24の内壁面が近円弧面24eをもって、角張った変局部(隅角部)を含むことなく、導電層22の裏面22aと滑らかに接続される形状になり、気泡排出の効率がよくなる。
【0067】
つぎに、図8(e)に示されているように、エッチングあるいはレーザ加工等により、導電層22に小さい孔24cを穿設し、貫通孔24を完成する。
【0068】
貫通孔24の穿孔が完了すれば、図8(f)に示されているように、絶縁樹脂層21上にメタルマスク50を載せ、メタルマスク50の開口50aが各貫通孔24に整合するように、マスク合わせを行い、スクリーン印刷で使用するようなスクイジプレート(スキージプレート)51を使用してメタルマスク50の面側から導電性樹脂組成物(導電ペースト)25をスクイジング(印刷法)によって貫通孔24に穴埋め充填する。図8(g)は、導電性樹脂組成物25の穴埋め充填完了状態を示している。
【0069】
導電性樹脂組成物25は、後の工程における加熱に対する酸化を避けるため、銀ペーストを使用した。この時、粘度を300dPa・sのものを使用したところ、銅箔部(導電層22)の小孔24cから導電ペーストが抜け落ちることなく的確に穴埋め充填することができた。なお、導電性樹脂組成物25としては、銀ペースト以外に、銅フィラーやカーボン混合物による導電性ペーストを使用することも可能である。
【0070】
印刷法による導電性樹脂組成物25の充填は、マスクを介して行うが、スクリーンマスクを使用した場合にはスクリーン開口部のメッシュに導電性樹脂組成物が持っていかれてしまい、積層後の電気的信頼性を確保できないため、メタルマスク50を介して印刷を行ったところ、このような不具合が解消された。
【0071】
この際、IVH(貫通孔24)断面の絶縁樹脂層部分(熱可塑性ポリイミド部分)24bの形状が滑らかな近円弧状であるため、銅箔(導電層22)の小孔24cから気泡が速やかに排出され、銅箔部(導電層22)と導電性樹脂組成物25との密着が導電層22の裏面22aで十分に行われる。
また、図8(g)に示すように、この実施形態では、導電性樹脂組成物25の後端25aは、接続を良くするため、絶縁樹脂層21の上端より少し突出している。
【0072】
導電層22の小孔24cの径は、導電性樹脂組成物25との接触抵抗からの要求に加えて、導電性樹脂組成物25の粘度やチキソ性といった諸特性に応じ、気泡の残留と導電性樹脂組成物25の脱落を回避できるように選択することになり、例えば、絶縁樹脂層21を貫通する部分24bの口径を通常のバイアホール径、例えば、100μmとすると、導電層22を貫通する部分24cの口径は、バイアホール径より小径の30〜50μm程度になる。
【0073】
導電性樹脂組成物25の充填が完了すれば、図8(g)に示されているようにメタルマスク50を外して1枚の基材20Aを完成する。
【0074】
この基材20Aを1層目の基材とし、図8(a)〜(f)に示されているこれまでと同様の製法で作製した基材20Bと、銅箔による導電層26を各々適当な位置合わせ法によって位置合わせしつつ積層加熱圧着(ラミネーション)することで、図9(a)、(b)に示されているように、多層化が達成される。
【0075】
ラミネーションの際、基板を真空下に曝しながら加熱圧着することで、導電層22による回路パターンの凹凸に対する絶縁樹脂層21の追従性を高くすることができる。また、導電性樹脂組成物25が柔らかい状態で積層を行い、導電性樹脂組成物25と他層の銅箔との接触を密接にすることができる。
【0076】
最後に、図9(c)に示されているように、最外層の導電層26をエッチングによって回路形成することで、多層配線板として完成を見る。
(その他の実施形態)
【0077】
なお、貫通孔24は、エッチングファクタが必ずしも1以下のものでなくてもよく、例えば、図10に示されているように、絶縁樹脂層21の部分の貫通孔24の内壁面がR面24fをもって角張った変局部を含むことなく導電層22の裏面22aと滑らかに接続される形状であってもよい。このことは、実施形態1のものでも同様である。
【0078】
また、上述の実施形態では、いずれも、フレキシブルプリント配線板について述べたが、この発明はこれに限られることはなく、リジットタイプのプリント配線板にも同様に適用でき、絶縁性基材が、エポキシ樹脂系やプリプレグによるものである場合には、プラズマエッチングによって貫通孔形状を上述の実施形態と同様に、すり鉢状にすることができる。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による多層配線基板、多層配線基板用基材およびその製造方法によれば、貫通孔の絶縁性基材部分の内壁面が縦断面で見て曲線状であることにより、貫通孔の内壁面と導電層裏面との接続が、角張った変局部を含むことなく滑らかに行われ、貫通孔に対する導電性樹脂組成物の充填時の貫通孔内の空気抜きがすべて良好に行われるようになり、貫通孔に穴埋め充填された導電性樹脂組成物内に気泡が残存しなくなるから、導電性樹脂組成物と導電層との導通が高い信頼性をもって安定して行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1に係わる多層配線基板用基材の基本構成を示す断面図である。
【図2】この発明の実施形態1に係わる多層配線基板用基材の貫通孔形状を示す断面図である。
【図3】この発明の実施形態1に係わる多層配線基板を示す断面図である。
【図4】(a)〜(h)はこの発明の実施形態1に係わる多層配線基板用基材の製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【図5】(a)〜(c)はこの発明の実施形態1に係わる多層配線基板の製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【図6】この発明の実施形態2に係わる多層配線基板用基材の基本構成を示す断面図である。
【図7】この発明の実施形態2に係わる多層配線基板を示す断面図である。
【図8】(a)〜(g)はこの発明の実施形態2に係わる多層配線基板用基材の製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【図9】(a)〜(c)はこの発明の実施形態2に係わる多層配線基板の製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【図10】この発明の他の実施形態に係わる多層配線基板用基材の基本構成を示す断面図である。
【図11】従来の多層配線基板用基材のIVH構造を示す断面図である。
【図12】従来の多層配線基板用基材のIVH構造における不具合を示す断面図である。
【図13】従来の多層配線基板用基材の貫通孔形状を示す断面図である。
【図14】従来の多層配線基板用基材のIVH構造における不具合を示す断面図である。
【符号の説明】
10A 1層目の基材
10B 2層目の基材
11 絶縁樹脂層
12 導電層
13 接着層
14 貫通孔
14e 近円弧面
15 導電性樹脂組成物
16 導電層
20A 1層目の基材
20B 2層目の基材
21 絶縁樹脂層
22 導電層
24 貫通孔
24e 近円弧面
25 導電性樹脂組成物
26 導電層

Claims (12)

  1. 絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層を設けられ、前記絶縁性基材と前記導電層を貫通する貫通孔に層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材であって、
    前記貫通孔の導電層部分の口径が絶縁性基材部分の口径より小さく、当該貫通孔の前記絶縁性基材部分の内壁面が縦断面で見て曲線状であることを特徴とする多層配線基板用基材。
  2. 絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、他方の面に層間接着のための接着層を設けられ、前記導電層と前記絶縁性基材と前記接着層を貫通する貫通孔に層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材であって、
    前記貫通孔の導電層部分の口径が絶縁性基材部分および接着層部分の口径より小さく、当該貫通孔の絶縁性基材部分の内壁面が縦断面で見て曲線状であることを特徴とする多層配線基板用基材。
  3. 前記貫通孔の内壁面が近円弧面をもって前記導電層の裏面と滑らかに接続されていることを特徴とする請求項1または2記載の多層配線基板用基材。
  4. 前記貫通孔はエッチングにより形成された孔であり、(絶縁性基材厚さT)/(サイドエッチL)=(エッチングファクタ)とし、エッチングファクタが1以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の多層配線基板用基材。
  5. 前記絶縁性基材はポリイミド等の可撓性樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の多層配線基板用基材。
  6. 接着層は熱可塑性ポリイミドにより構成されていることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項記載の多層配線基板用基材。
  7. 請求項1〜6の何れか1項記載の多層配線基板用基材を複数枚、重ねて接合してなる多層配線基板。
  8. 絶縁性基材の片面に配線パターンをなす導電層を設けられたものに、導電層部分の口径が絶縁性基材部分の口径より小さく、当該貫通孔の前記絶縁性基材部分の断面形状が近円弧状の貫通孔を穿孔する穿孔工程と、
    導電性樹脂組成物を前記貫通孔に充填する充填工程と、
    を有する多層配線基板用基材の製造方法。
  9. 絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、他方の面に層間接着のための接着層を設けられたものに、導電層部分および接着層部分の口径が絶縁性基材部分の口径より小さく、当該貫通孔の前記絶縁性基材部分の断面形状が近円弧状の貫通孔を穿孔する穿孔工程と、
    導電性樹脂組成物を前記貫通孔に充填する充填工程と、
    を有する多層配線基板用基材の製造方法。
  10. 前記穿孔工程はエッチングによって前記絶縁性基材部分の前記貫通孔を形成する請求項8または9記載の多層配線基板用基材の製造方法。
  11. 絶縁性基材をポリイミド等の可撓性樹脂フィルムにより構成し、当該絶縁性基材を液状エッチャントによってエッチングして前記貫通孔を形成する請求項10記載の多層配線基板用基材の製造方法。
  12. (絶縁性基材厚さT)/(サイドエッチL)=(エッチングファクタ)とし、エッチングファクタを1以下である孔を前記絶縁性基材部分に形成する請求項10または11記載の多層配線基板用基材の製造方法。
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