JP3865379B2 - 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、特別な遊技状態への移行を可能とする権利からなる移行権を備えた遊技機に関するものである。
また、この発明は、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、さらに詳しくは、特殊遊技移行決定手段等として機能させる遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機としては、所定の当選役に当選し、当該当選図柄が所定の入賞有効ライン上に揃うことにより、入賞して、いわゆるアシストタイムゲーム(ATゲーム)等のような所定の特殊遊技へ移行する等の遊技状態が変更するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の遊技機では、特殊な遊技状態へ移行するか否かが、毎回の遊技の入賞の有無により、決定されるため、特殊な遊技状態への移行への期待感を、複数の遊技にわたって、徐々に高揚させて、長時間、抱かせるようなことができず、遊技を興味溢れるものにすることは容易ではないといった第一の問題点があった。
そして、従来の遊技機では、特殊遊技へ移行するために必要な条件が、所定の当選役が入賞するだけであるため、かかる移行条件に、入賞以外の他の要素が含まれないため、変更条件が単純であり、面白みがないといった第二の問題点があった。
【0004】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一及び第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特殊な遊技状態への移行の期待感を段階的に徐々に高揚させることができ、結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができるとともに、移行条件を複雑にすることができて、遊技を面白くすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0005】
更に、請求項1記載の発明は、移行権の付与に関して、意外性を付与することができて、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
更に、請求項1記載の発明は、特定図柄の組み合わせの達成を、どの遊技回数時に行うことができたか否かを重要なものとして、遊技者の興味を引きつけ、遊技を興奮性の高い、興味溢れるものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
更に、請求項1記載の発明は、移行権の実行のチャンスを、何度でも繰り返し発生させることができて、特殊遊技への移行の期待感を継続させることができ、遊技者の遊技への興味を継続させて、遊技の面白みを長時間、維持することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0006】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、特殊遊技への移行への期待感を、遊技回数1回、2回・・・、N回とN個の段階的に徐々に高揚させることができ、結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができるとともに、移行条件を複雑にすることができ、遊技を面白くすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0007】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を変更することができて、遊技内容を変更することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0008】
すなわち、請求項記載の発明は、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を増加することができて、遊技内容を変更することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、遊技回数がM回に達する毎に、当選抽選手段の特定図柄の当選確率を変更することができて、遊技内容を変更することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0009】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、移行権付与中の遊技回数がM回に達する毎に、特殊遊技の継続回数を変更させることができて、特殊遊技の大きさを変更することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0010】
すなわち、請求項記載の発明は、移行権付与中に遊技回数がM回に達する毎に、移行した場合の遊技者への利益を増加させることができるという期待感を膨らませることができ、遊技者の楽しみを増加させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、移行権付与中の遊技回数がM回に達する毎に、遊技者への利益を減少させる可能性を高め、早く移行権を実行させなければならないといった緊張感をもたらすことができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0011】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項乃至のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、所定の変更を行うか否かに関して、意外性を付与することができて、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項10
請求項10記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0012】
すなわち、請求項10記載の発明は、所定の遊技のときから数えて、遊技回数M回の範囲における移行権の実行が可能な確率を変更することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項11
請求項11記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項11記載の発明は、特殊遊技の連続遊技回数を変化させることができて、意外性を付与することができ、遊技内容を変化させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0013】
(請求項12
請求項12記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項12記載の発明は、移行権付与中に、ハズレとならない限り、繰り返し何度も移行権を繰り返し利用することができて、利益を集中的に付与することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項13
請求項13記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0014】
すなわち、請求項13記載の発明は、移行権付与中の遊技に変化を与えることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項14
請求項14記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項14記載の発明は、複数の遊技に跨って、新たな楽しみを与えることができ、期待感を持続させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0015】
(請求項15
請求項15記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項15記載の発明は、特殊遊技中においても、移行付与の抽選をストックすることができるという楽しみを持つことができ、その後にまとめて、移行権が付与されるという楽しみを持つことができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項16
請求項16記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0016】
すなわち、請求項16記載の発明は、特殊遊技の遊技回数を、遊技毎に変化させることができて、遊技を変化させることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
(請求項17
請求項17記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項17記載の発明は、特殊な遊技状態への移行の期待感を段階的に徐々に高揚させることができ、結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができるとともに、移行条件を複雑にすることができて、遊技を面白くすることができるようにした遊技機用プログラムを提供しようとするものである。
【0017】
(請求項18
請求項18記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項18記載の発明は、特殊な遊技状態への移行の期待感を段階的に徐々に高揚させることができ、結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができるとともに、移行条件を複雑にすることができて、遊技を面白くすることができるようにした遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
【0019】
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、本発明に係る遊技機(10)は、周囲に複数の図柄(61)を表示した回転リール(40)と、乱数を用いて当選図柄(61)の抽選を行うための当選抽選手段(110)と、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段とを備え、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定されている。
【0020】
そして、前記遊技機 (10) により実施される遊技は、所定の契機により付与されて、その実行により、通常の遊技状態である通常遊技とは異なる特殊な遊技状態である特殊遊技への移行を可能とする権利からなる移行権を備えている。
そして、前記遊技機(10)は、前記移行権を実行するか否かを決定するための特殊遊技移行決定手段(170)を備えている。
そして、前記特殊遊技移行決定手段(170)は、特定図柄(61)の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権の実行を決定する
【0021】
そして、前記遊技機 (10) は、乱数を用いた抽選により、前記移行権を付与するか否かの決定をするための移行権付与抽選手段 (180) を備えている。
そして、前記特殊遊技移行決定手段 (170) は、特定図柄 (61) の組合せを、前記移行権付与抽選手段 (180) の抽選結果に基づいた前記移行権の付与のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権を実行する。
そして、前記特殊遊技移行決定手段 (170) は、前記特定遊技回数のとき以外に、特定図柄 (61) の組合せを達成した場合は、前記移行権の消失を決定する。
そして、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達した場合、再び遊技回数1回からM回迄、繰り返すことを特徴とする。
【0022】
なお、ここで、「回転リール(40)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
【0023】
なお、ここで、「当選役」とは、予め定めた入賞態様の組合せを意味するものであって、具体的には、例えば、左、中、右の回転リール(40)の停止図柄が、それぞれ赤セブン、赤セブン、赤セブンとなることにより、入賞可能となるような入賞態様の組み合わせを含むものである。
また、ここで、「通常の遊技状態である通常遊技とは異なる特殊な遊技状態である特殊遊技」の「特殊遊技」とは、通常の遊技状態である通常遊技とは、遊技内容が異なり、通常遊技よりも大きな利益を遊技者に付与可能な遊技であって、具体的には、例えば、いわゆるリプレイタイム遊技(RTゲーム)や、アシストタイム遊技(ATゲーム)や、アシストリプレイタイム遊技(ARTゲーム)や、チャレンジタイム遊技(CTゲーム)等を含むものである。さらに、かかる「特殊遊技」として、いわゆるビッグボーナスゲーム(BBゲーム)や、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)を設定しても良いものである。
【0024】
また、ここで、「リプレイタイム遊技(RTゲーム)」とは、所定の遊技期間中、いわゆる再遊技(リプレイ)の当選抽選手段(110)の当選抽選確率が高確率に設定されている遊技である。このため、RTゲーム中は、遊技者の手持ちの遊技メダルの枚数を、ほとんど減らすことなく遊技を行うことが可能となるものである。具体的には、RTゲーム中は、当選抽選手段(110)の当選判定テーブル(113)として、通常遊技中の通常遊技用判定テーブル(115)よりも再遊技の抽選確率を高確率に設定した特殊遊技用判定テーブル(118)を使用して当選抽選が行われるものである。
【0025】
また、ここで、「アシストタイム遊技(ATゲーム)」とは、所定の遊技期間中、所定の当選図柄の入賞に関する情報を報知可能なものである。具体的には、ATゲームとは、所定の遊技期間中、所定の当選図柄の当選抽選手段(110)の抽選結果に関する情報を報知可能なものや、所定の当選図柄の当選抽選手段(110)の抽選結果に対応する停止制御に関する情報を報知可能なものを含むものである。
ここで、ATゲームのうち、所定の遊技期間中、所定の当選図柄の当選抽選手段(110)の抽選結果に関する情報を報知可能なものとは、具体的には、所定の遊技期間中、所定の当選図柄の当選フラグ成立の可能性が大であることの情報を、報知装置(66)等により、遊技者に向かって報知するものであって、報知された当選図柄を目押しすることにより入賞させるものである。
【0026】
そして、具体的には、例えば、以下のようなものである。ベル、ベル、赤7と、ベル、ベル、青7との二つの当選図柄が存在し、通常遊技中は、いずれか一方の当選図柄の当選フラグが成立した場合、両方のうちのいずれか一方の当選フラグが成立していることを、当選フラグが成立している当選図柄を特定せずに報知するように設定されている。そして、ATゲーム中は、いずれか一方の当選図柄の当選フラグが成立した場合、当選フラグが成立している当選図柄を具体的に特定して、例えばベル、ベル、赤7が当選のように遊技者に向かって報知するようなものである。ここで、赤7と青7との図柄が同時に引き込み可能な停止操作ポジションが無いように設定すると、ATゲームでは、遊技者が獲得できる利益の量を目押しにより確実に増加させることができるものである。
【0027】
ここで、ATゲームのうち、所定の当選図柄の当選抽選手段(110)の抽選結果に対応する停止制御に関する情報を報知可能なものとは、具体的には、いわゆる押し順ATゲームと呼ばれるもので、所定の遊技期間中、所定の当選図柄の入賞可能な停止操作順序、いわゆる複数のストップスイッチ(50)の停止操作順序に関する情報を遊技者に向かって報知するようなものである。例えば、3個の回転リール(40)を、それぞれ対応したストップスイッチ(50)により停止操作する順番の種類として、左→中→右や、右→中→左等の全部で6パターン有しており、特定の一つの停止操作パターン、すなわち、三個のストップスイッチ(50)の停止操作順番が、特定の順番に合致している場合にのみ、入賞するような停止制御に設定されているようなものである。かかる場合に入賞可能なストップスイッチ(50)の停止操作順序を、通常は遊技者に向かって報知しないが、ATゲーム中の場合に限って、報知可能とするようなものである。
【0028】
さらに、ATゲームには、上述した所定の遊技期間中、所定の当選図柄の当選抽選手段(110)の抽選結果に関する情報を報知可能なもの、いわゆる報知された当選図柄を目押しすることにより入賞させるものと、上述した所定の当選図柄の当選抽選手段(110)の抽選結果に対応する停止制御に関する情報を報知可能なもの、いわゆる押し順ATゲームとをミックスして、かかる両方の要素を、兼ね備えるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、所定の当選図柄として、本実施の形態に示すような第1、第2及び第3の特別当選態様を有し、通常は、それらのうちいずれが当選しているかは不明だが、ATゲーム中に限って、いずれが当選しているか特定した報知が行われ、且つ、特定の停止操作順序で、ストップスイッチ(50)を停止操作した場合に限って、当該当選図柄を入賞させることができるように設定されているようなものを含むものである。
【0029】
また、ここで、「チャレンジタイム遊技(CTゲーム)」とは、特定図柄についての停止制御を中止可能な遊技である。具体的には、CTゲームとは、いわゆるビッグボーナスゲーム(BBゲーム)、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)及び再遊技を除いた当選図柄、いわゆる小役の当選図柄の当選確率が存在せず、引き込み処理等の停止制御を少なくとも一つの回転リールにおいて行っていないものである。このため、遊技者は、小役の当選図柄を、いわゆる目押しによって、有効入賞ライン上に揃えることができる。これにより、CTゲームでは、遊技者の目押しの技術が大きく反映されるようになって、遊技者の技術がより発揮できるようになっているものである。このため、チャレンジタイム遊技において、いわゆる目押しの技術に熟練している者は、メダル払い出し枚数の大きな当選図柄を集中的に発生させることができるものである。
【0030】
また、ここで、「特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成する」の「特定図柄の組合せ」とは、具体的には、例えば、左側回転リール(43)、中央回転リール(44)及び右側回転リール(45)の表示図柄が、赤セブン、赤セブン、赤セブンとなるような入賞図柄の組合せを含むものである。また、この特定図柄の組合せとして、入賞図柄ではないが、いわゆるリーチ図柄や、ハズレ図柄等を設定しても良いものである。
また、ここで、「特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成する」の「所定の遊技のときから数えて」とは、具体的には、例えば、いわゆるBBゲームの終了後の通常遊技の開始のときから遊技回数を1回、2回、3回・・と数えるようなものや、また、例えば、所定の抽選手段(例えば、移行権付与抽選手段(180))に当選した遊技から遊技回数を1回、2回・・と数えるようなものや、所定の図柄を揃えて入賞した遊技から遊技回数を1回、2回・・と数えるようなものを含むものである。
【0031】
また、ここで、「特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成する」の「特定遊技回数のとき」とは、所定の遊技のときから数えた遊技回数が、特定の遊技回数に到達したときを意味するものであって、具体的には、例えば、所定の遊技のときから数えて遊技回数3回目のときや、遊技回数7回目のとき等を含むものである。なお、ここで、この特定遊技回数は、特定の一つの遊技回数に限定されるものではなく、遊技回数3回目、5回目及び7回目等の複数の特定遊技回数を設定しても良いものである。
また、ここで、「特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成する」の「達成する」とは、所定の抽選結果又は遊技結果を達成することを含むものである。具体的には、例えば、当選抽選手段(110)の抽選結果、特定図柄の組合せからなる特定の当選役に当選することや、特定図柄の組合せからなる各図柄を、所定の入賞有効ライン上に揃えることができて入賞することや、いわゆるリーチ図柄や、ハズレ図柄からなる特定図柄の組合せを、所定の停止位置に停止させるようなことを含むものである。そして、この「達成する」には、不当選となることや、遊技結果がハズレとなることも含むものである。
【0032】
また、ここで、「特別な遊技状態への移行を可能とする権利からなる移行権」とは、具体的には、例えば、特別な遊技状態へ移行するか否かを決定するための抽選を行うことができる権利を得るようなものを含むものである。なお、この当該移行権を得ることにより、特別な遊技状態へ移行することができる可能性を有するものであって、必ずしも全ての場合に特別な遊技状態へ移行することができるものではないものである。
更に、本発明は、移行権付与抽選手段 (180) の抽選結果に基づいて、移行権が付与され、かかる移行権の付与のときから数えて特定遊技回数のときに、特定図柄の組合せを達成することにより、特殊遊技移行決定手段 (170) が移行権を実行するものである。
【0033】
なお、ここで、「移行権の消失」とは、特殊な遊技状態への移行を可能とする権利である移行権が無くなること、すなわちかかる移行権が付与される前の状態に戻ることを意味するものである。
更に、本発明は、具体的には、例えば、M=8に設定され、特定遊技回数が3回目に設定されているような遊技を想定する。かかる場合、移行権が付与されて、所定遊技のときから遊技回数のカウントが開始し、3回目に特定図柄の組み合わせを達成することができずに、遊技回数が8回目に到達すると、その次の遊技は、移行権が付与された状態を引き継いだまま、再度、遊技回数のカウントが1回目、2回目・・とカウントされていくようなものである。そして、3回目の遊技が、特定遊技回数のときの遊技となり、その3回目の遊技で特定図柄の組み合わせを達成した場合に移行権が実行されるようなものである。なお、当該3回目で特定図柄の組み合わせを達成できない場合は、再度、8回目まで遊技が行われた後、さらに、1回目からカウントされて、上述した内容のものが繰り返されるものである。
【0034】
本発明は、具体的には、例えば、詳細な説明中の移行条件カウント手段 (190) により行われるものである。
(作用)
本発明は、所定の契機により、移行権が付与されて、その後、特殊遊技移行決定手段(170)の決定に基づいて、当該移行権が実行されることにより、特殊遊技への移行が可能となっている。すなわち、特殊遊技へ移行するために、移行権の付与と、移行権の実行という二段階のステップを経ている。これにより、特殊遊技への移行への期待感を、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときまで段階的に徐々に高揚させることができ、結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができる。
【0035】
そして、本発明によれば、特殊遊技移行決定手段(170)は、特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、移行権の実行を決定する。このため、特殊遊技への移行するために必要な移行条件が、所定の当選役に入賞するだけであるようなものと比較して、特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成するという要素が含まれることとなり、移行条件を複雑にすることができ、遊技を面白くすることができる。
更に、本発明は、移行権の付与を、移行権付与抽選手段 (180) の乱数を用いた抽選により決定している。このため、移行権の付与に関して、意外性を付与することができて、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができる。
【0036】
更に、本発明によれば、特殊遊技移行決定手段 (170) により、特定図柄の組み合わせを、特定遊技回数のときに達成した場合は、移行権の実行が決定されるが、特定遊技回数のとき以外に達成した場合は、移行権の実行が決定されないばかりではなく、その移行権自 体の消失が決定される。このため、特定図柄の組み合わせの達成が、どの遊技で行われるか、すなわち何回目の遊技回数のときに行われるかによって、その後の遊技内容が全く異なるものとなる。したがって、特定図柄の組み合わせの達成を、特定遊技回数のときに行うことができたか否かが、遊技者にとって、非常に重要なものとなる。これにより、遊技者の興味を引きつけ、遊技を興奮性の高い、興味溢れるものにすることができる。
【0037】
更に、本発明によれば、遊技回数M回の遊技中の特定遊技回数のときに特定図柄の組み合わせを達成することができないような場合であっても、さらに、次のM回の遊技が繰り返され、当該M回の遊技回数中の特定遊技回数のときの特定図柄の組み合わせの達成のチャンスが、繰り返し付与されることになる。このため、移行権の実行のチャンスを、何度でも繰り返し発生させることができて、特殊遊技への移行の期待感を継続させることが可能となり、遊技者の遊技への興味を継続させて、遊技の面白みを長時間、維持することができる。
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0038】
すなわち、前記特定遊技回数とは、所定の遊技のときから数えて、遊技回数M回の遊技中のN番目の遊技を意味することを特徴とする。
なお、ここで、「所定の遊技のときから数えて」とは、請求項1で説明したものに加えて、移行権付与抽選手段(180)の抽選結果に基づいた移行権の付与のときから遊技回数を1回、2回、3回・・・と数えるようなものを含むものである。
また、ここで、「遊技回数M回の遊技中のN番目の遊技」とは、具体的には、例えば、移行権が付与されたとき等の所定の遊技のときから数えて、全部で8回の遊技が設定され、その遊技の最初から数えて3番目の遊技を含むようなものである。また、ここで、N番目の遊技のNの数値は、上述した例のように、N=3の一つの数値(遊技回数)に限定されるものではなく、N=3及びN=5のように二つの数値(遊技回数)を設定しても良く、また、N=3、N=5及びN=7のように3つの数値(遊技回数)を設定しても良いものである。
【0039】
(作用)
本発明によれば、所定の遊技のときから数えて、遊技回数M回の遊技中のN番目の遊技のときに、特定図柄の組み合わせを達成することを条件として、特殊遊技移行決定手段(170)が、移行権を実行する。
これにより、特殊遊技への移行への期待感を、所定の遊技のときから数えて遊技回数1回、2回・・・、(N−2)回、(N−1)回、N回とN番目の特定遊技回数に近づく程、段階的に徐々に高揚させることができる。結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができる。
【0040】
そして、所定の遊技のときから遊技回数1回、2回・・(N−1)回、N回と数えて、当該N回のときに特定図柄の組み合わせを達成するという要素が含まれることとなり、移行条件を複雑にすることができ、遊技を面白くすることができる。
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特定遊技回数を変更可能にしたことを特徴とする。
【0041】
なお、ここで、「前記特定遊技回数を変更可能」とは、具体的には、例えば、移行権が付与されてから最初の8回目までの遊技では、特定遊技回数が3回目だけに設定されてあり、特定図柄の組合せの未達成状態が更に続いて、次の8回目までの遊技では、特定遊技回数が一つ増えて、3回目と、5回目とを特定遊技回数に設定するようなものを含むものである。そして、更に特定図柄の組合せの未達成状態が続いて、次の8回目までの遊技では、特定遊技回数が更に一つ増えて、3回目と、5回目と、7回目とを特定遊技回数に設定するようなものを含むものである。そして、更に特定図柄の組合せの未達成状態が続いて、次の8回目までの遊技では、特定遊技回数が更に一つ増えて、3回目と、5回目と、7回目と、2回目とを特定遊技回数に設定するようなものを含むものである。そして、更に特定図柄の組合せの未達成状態が続いて、次の8回目までの遊技では、特定遊技回数が更に一つ増えて、3回目と、5回目と、7回目と、2回目と、4回目とを特定遊技回数に設定するようなものを含むものである。さらに、上述した内容のものが同様に繰り返されて、特定遊技回数が3回目→5回目→7回目→2回目→4回目→6回目→8回目→1回目と増えていくようなものを含むものである。このように、遊技回数がM(=8)回に到達するごとに、特定遊技回数が増加して、移行権の実行の可能性をより高めることができるものである。
【0042】
また、上述した例では、遊技回数がM回に達した場合、特定遊技回数が一つずつ増えていったが、逆に、最初から複数の特定遊技回数を設定して、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数が一つずつ減少するようなものも含まれるものである。これは、遊技回数がM回に到達するごとに、特定遊技回数が減少して、移行権の実行の可能性をより減少させることができるものである。
本発明は、具体的には、例えば、移行条件記憶手段(200)の内部に、特定遊技回数のデータとして、N1(3)、N2(3,5)、N3(3,5,7)、N4(2,3,5,7)、N5(2,3,4,5,7)、N6(2,3,4,5,6,7)、N7(2,3,4,5,6,7,8)及びN8(1,2,3,4,5,6,7,8)の特定遊技回数を予め設定したデータ群があり、遊技回数がM回に到達するごとにN1(3)→N2(3,5)→N3(3,5,7)→・・・→N8(1,2,3,4,5,6,7,8)と特定遊技回数の設定のデータを変更することにより、実行可能とされるようなものを含むものである。
【0043】
また、本発明は、具体的には、例えば、特定遊技回数が、(3)→(5)→(7)→(2)等のように、8回のうちの一つであるが、順番が、変更されるようなものも含まれるものである。
(作用)
本発明によれば、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を変更可能にしている。これにより、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を変更することができ、同一内容の遊技が繰り返されることを回避して、遊技内容を変更することができ、遊技が単調となることを避けることができる。
【0044】
具体的には、例えば、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を増加させるように設定した場合、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数のときに、特定図柄の組合せを達成することができる可能性が増加し、移行権を実行することができる可能性も増加させることができ、特殊遊技へ移行することができるという期待感を膨らませることができるものである。
また、逆に、例えば、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を減少させるように設定した場合、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数が減少して、特定遊技回数のときに、特定図柄の組合せを達成することができる可能性も徐々に低くなり、遊技者にとって厳しいものとなってくる。これにより、この遊技回数M回の範囲内でなんとしても当選させなければならないといった緊張感をもたらすことができる。
【0045】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特定遊技回数を増加可能にしたことを特徴とする。
なお、ここで、「前記特定遊技回数を増加可能」とは、具体的には、例えば、移行権が付与されてから最初の8回目までの遊技では、特定遊技回数が3回目だけに設定されてあり、特定図柄の組合せの未達成状態が更に続いて、次の8回目までの遊技では、特定遊技回数が一つ増加して、3回目と、5回目とを特定遊技回数に設定するようなものを含むものである。そして、更に特定図柄の組合せの未達成状態が続いて、次の8回目までの遊技では、特定遊技回数が更に一つ増加して、3回目と、5回目と、7回目とを特定遊技回数に設定するようなものを含むものである。このように、遊技回数がM回に到達するごとに、特定遊技回数が増加して、移行権の実行の可能性をより高めることができるものである。
【0046】
本発明は、具体的には、例えば、移行条件記憶手段(200)の内部に、特定遊技回数のデータとして、(3)、(3,5)、(3,5,7)、(2,3,5,7)、(2,3,4,5,7)、(2,3,4,5,6,7)、(2,3,4,5,6,7,8)及び(1,2,3,4,5,6,7,8)の特定遊技回数を予め設定したデータ群があり、遊技回数がM回に到達するごとに(3)→(3,5)→(3,5,7)→・・・→(1,2,3,4,5,6,7,8)と特定遊技回数の設定を変更することにより、実行可能とされるようなものを含むものである。
【0047】
また、ここで、上述した例では、増加する特定遊技回数は、一つに設定しているが、増加する特定遊技回数を二つ以上に設定しても良いものである。例えば、上述した特定遊技回数のデータ群のうち、N1→N3→N5のように、特定遊技回数が2つずつ増加するようなものである。
(作用)
本発明によれば、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を増加可能にしている。これにより、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数のときに、特定図柄の組合せを達成することができる可能性が増加し、移行権を実行することができる可能性を増加させることができ、特殊遊技へ移行することができるという期待感を膨らませることができる。
【0048】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記当選抽選手段(110)の前記特定図柄の当選確率を変更可能にしたことを特徴とする。
具体的には、当選抽選手段(110)の当選判定テーブル(113)として、特定図柄の当選確率が異なる複数の当選判定テーブル(113)を予め備え、移行権の付与中に、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達するごとに、かかる当選判定テーブル(113)を変更するようなものを含むものである。
【0049】
(作用)
本発明によれば、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達し、再び遊技回数1回からM回までの遊技に移行する毎に、当選抽選手段(110)の特定図柄の当選確率を変更している。これにより、遊技回数がM回に達する毎に、特定図柄の当選確率を変更することができ、同一内容の遊技が繰り返されることを回避して、遊技内容を変更することができ、遊技が単調となることを避けることができる。
具体的には、例えば、遊技回数がM回に達する毎に、当選抽選手段(110)の特定図柄の抽選確率を増加させるように設定した場合、遊技回数がM回に達する毎に当選確率が増加して、当選する確率が徐々に高くなっていくという当選への期待感も膨らませることができるものである。
【0050】
また、逆に、例えば、遊技回数がM回に達する毎に、当選抽選手段(110)の特定図柄の抽選確率を減少させるように設定した場合、遊技回数がM回に達する毎に当選確率が減少して、当選する確率が徐々に低くなり、遊技者にとって厳しいものとなってくる。これにより、この遊技回数M回の範囲内でなんとしても当選させなければならないといった緊張感をもたらすことができる。
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0051】
すなわち、前記特殊遊技は、前記移行権が実行されると、所定の継続回数だけ繰り返し行われるように設定されている。
そして、本発明に係る遊技機(10)は、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特殊遊技の継続回数を変更可能にしたことを特徴とする。
なお、ここで、「前記特殊遊技は、前記移行権が実行されると、所定の継続回数だけ繰り返し行われるように設定され」とは、具体的には、例えば、移行権が実行されると、特殊遊技(ARTゲーム)が、遊技回数10回だけ継続して実施することができるようなものを含むものである。
【0052】
また、ここで、「前記特殊遊技の継続回数を変更可能」とは、具体的には、例えば、移行権が実行された場合に実施される特殊遊技(ARTゲーム)の継続して繰り返し行われる遊技回数が、10回から100回へ変更するものや、10回から5回へ変更するようなものを含むものである。
本発明は、具体的には、移行権付与中に、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回(例えば、8回)に達する毎に、移行権が実行された場合の特殊遊技の継続回数の設定を、5回→30回→20回→70回→50回と変更させるようなものを含むものである。すなわち、上述したような例の場合、移行権付与中に、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数が最初の(第1番目のサイクルの)M回(8回)に達するまでに、移行権が実行されると、移行した特殊遊技は、連続して5回継続することができる。そして、その最初のM回(8回)の範囲内で移行権を実行することができなかった場合、繰り返し行われる次の(第2番目のサイクル)のM回(8回)の移行権付与中の遊技で、移行権が実行されると、移行した特殊遊技は、連続して30回継続することができる。そして、その第2番目のサイクルのM回(8回)の遊技範囲内で、移行権を実行することができなかった場合、繰り返し行われる次の(第3番目のサイクル)のM回(8回)の移行権付与中の遊技で、移行権が実行されると、移行した特殊遊技は、連続して20回継続することができる。このように、移行権付与中のM回の遊技範囲で移行権を実行することができなかった場合に、次のM回の遊技範囲では、特殊遊技の継続回数を、予め定めた所定の順番や、抽選等により、変更させるものである。
【0053】
(作用)
本発明によれば、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、移行した場合の特殊遊技の継続回数を変更可能にしている。これにより、遊技回数がM回に達する毎に、移行した場合の特殊遊技の継続回数を変更することができて、特殊遊技の大きさを変更することができ、遊技者に付与される利益の大きさを変更することができる。
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0054】
すなわち、前記特殊遊技は、前記移行権が実行されると、所定の継続回数だけ繰り返し行われるように設定されている。
そして、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特殊遊技の継続回数を増加可能にしたことを特徴とする。
なお、ここで、「前記特殊遊技の継続回数を増加可能」とは、具体的には、例えば、移行権が付与されてから最初の(第1番目のサイクルの)8回目までの遊技範囲内で、移行権が実行された場合、移行した特殊遊技の継続回数が5回に設定されてあり、特定図柄の組合せの未達成状態が更に続いて、次の(第2番目のサイクルの)8回目までの遊技範囲内で、移行権が実行された場合、移行した特殊遊技の継続回数が、増加して10回に設定されてあるようなものを含むものである。そして、更に特定図柄の組合せの未達成状態が続いて、次の(第3番目のサイクルの)8回目までの遊技範囲内で、移行権が実行された場合、その移行した特殊遊技の継続回数が、さらに増加して、20回に設定されているようなものを含むものである。このように、移行権付与中の遊技回数が、M回に到達するごとに、移行した場合の特殊遊技の継続回数の設定を増加させることが可能なものである。
【0055】
本発明は、具体的には、例えば、移行条件記憶手段(200)の内部に、特殊遊技の継続回数のデータとして、5、10、20、50、100、1000と設定したものがあり、遊技回数がM回に到達するごとに5→10→20→50・・と特殊遊技の継続回数の設定を変更することにより、行われるようなものを含むものである。
(作用)
本発明によれば、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、移行権が実行された場合の特殊遊技の継続回数の設定を増加可能にしている。これにより、移行権付与中に遊技回数がM回に達する毎に、移行権を実行した場合の特殊遊技の継続回数を増加させることができて、特殊遊技の大きさを増加させることができ、移行した場合の遊技者への利益を増加させることができるという期待感を膨らませることができ、遊技者の楽しみを増加させることができる。
【0056】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記特殊遊技は、前記移行権が実行されると、所定の継続回数だけ繰り返し行われるように設定されている。
そして、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特殊遊技の継続回数を減少可能にしたことを特徴とする。
【0057】
なお、ここで、「前記特殊遊技の継続回数を減少可能」とは、具体的には、例えば、移行権が付与されてから最初の(第1番目のサイクルの)8回目までの遊技範囲内で、移行権が実行された場合、移行した特殊遊技の継続回数が30回に設定されてあり、そして、当該第1番目のサイクルで移行権を実行することができずに、特定図柄の組合せの未達成状態が更に続いて、次の(第2番目のサイクルの)8回目までの遊技範囲内で、移行権が実行される場合、移行した特殊遊技の継続回数が、減少して20回に設定されてあるようなものを含むものである。また、当該第2番目のサイクルでも移行権を実行することができずに、更に特定図柄の組合せの未達成状態が続いて、次の(第3番目のサイクルの)8回目までの遊技範囲内で、移行権が実行された場合、その移行した特殊遊技の継続回数が、さらに減少して、10回に設定されているようなものを含むものである。このように、移行権を実行することができずに、移行権付与中の遊技回数が、M回に到達するごとに、移行した場合の特殊遊技の継続回数の設定を減少させることが可能なものである。
【0058】
本発明は、具体的には、例えば、移行条件記憶手段(200)の内部に、特殊遊技の継続回数のデータとして、30、20、10、5と設定したものが記憶され、移行権付与中の遊技回数がM回に到達するごとに30→20→10→5と特殊遊技の継続回数の設定を変更することにより、行われるようなものを含むものである。
(作用)
本発明によれば、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、移行権が実行された場合の特殊遊技の継続回数の設定を減少可能にしている。これにより、移行権付与中に遊技回数がM回に達する毎に、移行権を実行した場合の特殊遊技の継続回数を減少させることができて、特殊遊技の大きさを減少させることができ、移行した場合の遊技者へ付与可能な利益を減少可能なものにしている。したがって、移行権付与中のM回の遊技範囲内で移行権を実行することができない場合、次のサイクルのM回の遊技に進む程、遊技者への利益を減少させる可能性が高まり、遊技者にとって厳しいものとなってくる。このため、移行権が付与された場合、できるだけ早めになんとしても移行権を実行させなければならないといった緊張感をもたらすことができる。
【0059】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項乃至のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、所定の前記変更を行うか否かを、乱数を用いた抽選により決定することを特徴とする。
本発明は、具体的には、例えば、変更乱数発生手段(221)、変更乱数抽出手段(222)、変更抽選判定テーブル(223)及び変更判定手段(224)からなる変更抽選手段(220)により、特定遊技回数の増加や、移行権が実行された場合の特殊遊技の継続回数の増加等の所定の変更を行うか否かを、乱数を用いた抽選により決定するようなものを含むものである。
【0060】
(作用)
本発明は、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、所定の変更を行うか否かを、乱数を用いた抽選により決定している。このため、所定の変更を行うか否かに関して、意外性を付与することができて、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができる。
(請求項10
請求項10記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0061】
すなわち、前記特殊遊技移行決定手段(170)は、所定の遊技のときから数えて、遊技回数M回の範囲の中で、前記移行権の実行が可能な前記特定遊技回数の数を変更可能にしたことを特徴とする。
ここで、「遊技回数M回の範囲の中で、前記移行権の実行が可能な前記特定遊技回数の数を変更」とは、具体的には、例えば、遊技回数M回を1サイクルとするルーレットで表示され得るようなルーレット遊技において、遊技回数M回の範囲の中で、前記移行権の実行が可能な特定遊技回数の数を、例えば、1個、3個、6個のように変更することようなことを意味するものである。これにより、ルーレット遊技の遊技回数M回の範囲の中で、移行権の実行可能な割合を変更することができるものである。さらに、具体的には、図23に示すように、遊技回数M=7回のとき、特定遊技回数を3回目だけの1個とすることにより、7回の遊技を1サイクルとするルーレット遊技において、7分の1の低確率で、移行権の実行が可能なものにすることができる。そして、図24に示すように、遊技回数M=7回のとき、特定遊技回数を2回目と、4回目と、6回目との3個とすることにより、7回の遊技を1サイクルとするルーレット遊技において、7分の3の高確率で、移行権の実行が可能なものにすることができる。そして、図25に示すように、遊技回数M=7回のとき、特定遊技回数を1、2、3、5、6、7回目の6個とすることにより、7回の遊技を1サイクルとするルーレット遊技において、7分の6の超高確率で、移行権の実行が可能なものにすることができる。
【0062】
本発明は、具体的には、特殊遊技移行決定手段(170)が、特定遊技回数の数が異なる特定遊技回数を記憶した複数の特定遊技回数記憶テーブルを有し、かかる特定遊技回数記憶テーブルを、所定の順番により、或いは、乱数を用いた抽選により、選択することによって、特定遊技回数の数を変更することができるようなものを含むものである。例えば、上述した例では、M=7回の場合において、特定遊技回数記憶テーブルとして、低確率の特定遊技回数記憶テーブルA(3)と、高確率の特定遊技回数記憶テーブルB(2、4、6)と、超高確率の特定遊技回数記憶テーブルC(1、2、3、5、6、7)との3つのテーブルA、B及びCからなるようなものを含むものである。
【0063】
(作用)
本発明は、特殊遊技移行決定手段(170)が、所定の遊技のときから数えて、遊技回数M回の範囲の中で、特定遊技回数の数を変更することができる。これにより、所定の遊技のときから数えて、遊技回数M回の範囲における移行権の実行が可能な確率を変更することができる。
(請求項11
請求項11記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0064】
すなわち、前記遊技機(10)は、少なくとも1回以上の前記特殊遊技の連続移行回数を、抽選により決定するための移行回数抽選手段(310)を備え、前記移行権は、前記移行回数抽選手段(310)の抽選結果、決定された少なくとも1回以上の移行回数の前記特殊遊技への連続移行を可能とする権利であることを特徴とする。
本発明は、具体的には、特殊遊技移行決定手段(170)の決定により、移行権が実行されると、移行回数抽選手段により決定された少なくとも1回以上の遊技回数の特殊遊技を実行するものである。具体的には、例えば、特定遊技回数が2回目に設定されて、当該2回目で、特定図柄の組合せを入賞させることができて、移行回数抽選手段の抽選により、連続移行回数が25回に決定されている場合、かかる25回の特殊遊技、例えばARTゲーム(アシストリプレイタイムゲーム)を連続して実行することができるようなものを含むものである。
【0065】
(作用)
本発明は、移行権が実行されると、移行回数抽選手段の抽選結果、決定された少なくとも1回以上の移行回数の特殊遊技が連続して行われる。そして、特殊遊技の実行回数が、移行回数抽選手段の抽選により決定されている。このため、特殊遊技の連続遊技回数を変化させることができて、意外性を付与することができ、遊技内容を変化させることができる。
(請求項12
請求項12記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0066】
すなわち、前記特殊遊技移行決定手段(170)は、前記特殊遊技が終了した後、前記移行権を消失させずに、前記特定図柄(61)の組合せを、前記特定遊技回数のとき以外に達成した場合、前記移行権の消失を決定するようにしたことを特徴とする。
なお、ここで、「前記特殊遊技が終了した後、前記移行権を消失させずに」とは、移行権付与中(具体的には、例えば、ルーレット遊技中)、特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成することにより、移行権が実行されて、特殊遊技(例えばATゲーム)へ移行し、当該特殊遊技が終了した後に、移行権が消失して通常遊技に戻るのではなく、移行権が消失せずに、移行権付与中の遊技、すなわち、具体的には、ルーレット遊技となるものである。
【0067】
そして、「前記特定図柄の組合せを、前記特定遊技回数のとき以外に達成した場合、前記移行権の消失を決定する」とは、移行権付与中(具体的には、ルーレット遊技中)に、特定遊技回数のとき以外に、特定図柄の組合せを達成した場合、すなわち、ルーレット遊技で、ハズレとなった場合に、移行権が消失して、ルーレット遊技が終了し、通常遊技へ戻るようなものを含むものである。
したがって、本発明は、具体的には、図29に示すように、ルーレット遊技→ARTゲーム→ルーレット遊技→ARTゲーム→ルーレット遊技→ARTゲームというように、ルーレット遊技でハズレとならないうちは、ルーレット遊技とARTゲームとを組み合わせたものが繰り返し行われるものである。
【0068】
(作用)
本発明は、移行権が付与されて、移行権が実行されて、特殊遊技に移行し、当該特殊遊技が終了した後でも移行権が消失されない。このため、移行権付与中に、特定図柄の組合せを、特定遊技回数のとき以外に達成する、いわゆるハズレとならない限り、繰り返し何度も移行権を繰り返し利用することができる。これにより、特殊遊技が終了すると、移行権も終了して通常遊技へ戻るような遊技と比較して、遊技者に大きな利益を短時間の間に、集中的に付与することができる。これにより、爆裂台という大きな利益を集中発生させるような遊技機とすることが可能となる。
【0069】
(請求項13
請求項13記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記遊技機 (10) により実施される遊技は、所定図柄(61)の組合せを、所定の遊技のときから数えて所定の遊技回数のときに達成することを条件として、当該付与中の移行権を消失させて、新たな移行権を付与するようにしたことを特徴とする。
本発明は、具体的には、図30に示すように、移行権付与中、所定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて所定の遊技回数のとき(図30では4回目の「chance」という遊技のとき)に達成することを条件として、当該付与中の移行権を消失させる。すなわち、図30のルーレット遊技では、5回目以降の遊技に進まないものである。そして、新たな移行権が付与されるものであり、新たなルーレット遊技へ移行するようなものである。
【0070】
(作用)
本発明によれば、移行権付与中、所定の条件下、当該付与中の移行権を消失させて、新たな移行権を付与している。このため、移行権付与中の遊技に変化を与えることができる。
(請求項14
請求項14記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記特殊遊技移行決定手段(170)は、特定図柄(61)の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成した場合に、得点を加算し、その合計得点が所定の値に到達することを条件として、前記移行権の実行を決定することを特徴とする。
【0071】
本発明は、具体的には、図31に示すように、M=7回のルーレット遊技で、特定遊技回数が1、2、5、7回目のいずれかの「バニー」表示の箇所の遊技で、特定図柄の組合せの当選を達成した場合、或いは、特定図柄の組合せを所定位置に停止させることができて、入賞を達成することができたようなときに、1点の得点を加算し、その合計得点が3点に到達したときに、移行権が実行されて、特殊遊技(ARTゲーム)に移行するようなものを含むものである。
(作用)
本発明は、複数の遊技に跨って、得点を貯めて、合計得点を所定の値に到達させるという新たな楽しみを与えることができ、複数の遊技間において、期待感を持続させることができ、遊技を面白いものにすることができる。
【0072】
(請求項15
請求項15記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記遊技機(10)は、乱数を用いた抽選により、前記移行権を付与するか否かの決定をするための移行権付与抽選手段(180)を備え、前記遊技機(10)は、前記特殊遊技中、前記移行権付与抽選手段(180)の移行権付与の抽選に当選した場合、当該当選数をカウントするための移行権カウント手段(330)と、前記移行権カウント手段(330)がカウントした当選数を記憶するための移行権記憶手段(340)とを備え、前記特殊遊技移行決定手段(170)は、前記特殊遊技終了後に、前記移行権記憶手段(340)に記憶した当選数の移行権を付与することを特徴とする。
【0073】
(作用)
本発明は、移行権が実行されて特殊遊技に移行している間に、移行権付与抽選手段(180)により抽選が行われる。そして、その抽選結果、移行権付与の抽選に当選した場合、移行権カウント手段(330)により、かかる当選数がカウントされる。そして、移行権記憶手段(340)が、移行権カウント手段(330)によりカウントされた当選数を記憶する。これにより、特殊遊技中の移行権付与抽選手段(180)の当選数をストックすることができる。そして、特殊遊技移行決定手段(170)が、特殊遊技終了後に、移行権記憶手段(340)に記憶した当選数を付与する。これにより、かかるストックされた当選数の移行権が付与される。したがって、移行権が実行された特殊遊技中においても、移行権付与抽選手段(180)による移行付与の抽選をストックすることができるという楽しみを、本来の遊技とは別に持つことができる。そして、その後の特殊遊技後にまとめて、移行権が付与されるという楽しみを持つことができる。
【0074】
(請求項16
請求項16記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記遊技機(10)は、前記移行権付与中の遊技毎に、前記特殊遊技の遊技回数を記憶した特殊遊技回数記憶手段(350)を備え、前記特殊遊技移行決定手段(170)は、特定図柄(61)の組合せを達成することを条件として、前記特殊遊技回数記憶手段(350)に記憶した遊技回数の特殊遊技を実行することを特徴とする。
【0075】
(作用)
本発明は、図32に示すように、前記移行権付与中の遊技毎に、特殊遊技回数記憶手段(350)に記憶した遊技回数の特殊遊技を、所定条件を満足することにより、実行することができる。このため、特殊遊技回数記憶手段(350)に記憶する各遊技毎の特殊遊技の遊技回数を、種々の値に設定することにより、特殊遊技の遊技回数を、遊技毎に変化させることができ、遊技を変化させることができる。
(請求項17
請求項17記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0076】
すなわち、本発明に係る遊技機用プログラムは、遊技機(10)を、複数の図柄(61)を変動表示又は停止表示させるための図柄(61)表示手段、乱数を用いて当選図柄(61)の抽選を行うための当選抽選手段(110)、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段として機能させている。
そして、前記遊技機(10)を、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定している。
そして、前記遊技機 (10) により実施される遊技は、所定の契機により付与されて、その実行により、通常の遊技状態とは異なる特別な遊技状態への移行を可能とする権利からなる移行権を備えている。
【0077】
そして、本発明に係る遊技機用プログラムは、前記遊技機(10)を、前記移行権を実行するか否かを決定するための特殊遊技移行決定手段(170)として機能させている。
そして、前記特殊遊技移行決定手段(170)は、特定図柄(61)の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権の実行を決定
するように機能させるものである。
そして、本発明に係る遊技機用プログラムは、前記遊技機 (10) を、乱数を用いた抽選により、前記移行権を付与するか否かの決定をするための移行権付与抽選手段 (180) として機能させ、前記特殊遊技移行決定手段 (170) を、前記特定図柄の組合せを前記移行権付与抽選手段 (180) の抽選結果に基づいた前記移行権の付与のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権を実行するように機能させ、前記特殊遊技移行決定手段 (170) を、前記特定遊技回数のとき以外に、前記特定図柄の組合せを達成した場合は、前記移行権の消失を決定するように機能させ、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達した場合、再び遊技回数1回からM回迄、繰り返すように機能させるための遊技機用プログラムである。
【0078】
ここで、「遊技機(10)」は、例えば、回転リール(40)、スタートスイッチ(30)、ストップスイッチ(50)及び制御装置(20)などを備えた現実の遊技機(10)でもよく、また、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機(10)でも良い。
ここで、「図柄表示手段」とは、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための手段をいう。また、この図柄表示手段は、例えば、周囲に複数の図柄を表示した現実の回転リール(40)を用い、この回転リール(40)の回転を制御するようにして形成することができる。また、この図柄表示手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置を用い、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにして形成することもできる。
【0079】
ここで、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機(10)を制御しようとする場合には、「遊技制御手段」は、当選抽選手段(110)の抽選結果が当選である場合に前記図柄表示手段の当選図柄を停止表示させたことを条件として入賞して遊技者に利益を付与する制御装置(20)となるものである。また、かかる場合には、遊技制御手段は、例えば、ホッパーユニット(65)を駆動させて遊技者に対して現実の遊技メダルの払い出しを行うように形成することができる。この遊技制御手段は、具体的には、図1に示す通常遊技制御手段(70)や、特定導入遊技制御手段(91)及び特定遊技制御手段(101)からなる特別遊技制御手段(80)や、特殊遊技制御手段(102)を含むものである。
【0080】
また、この遊技機用プログラムを用いて業務用或いは家庭用テレビゲーム機等を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しを行い得ないので、この制御手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に遊技メダルの枚数を増やすような画像を表示するように形成することができる。
すなわち、本発明に係る遊技機用プログラムは、現実の遊技機(10)を制御するためのプログラムと、業務用或いは家庭用のテレビゲーム機等に読み込まれることにより業務用或いは家庭用のテレビゲーム機等を遊技機(10)として機能させるためのプログラムとの双方を含むものである。
【0081】
(作用)
本発明は、所定の契機により、移行権が付与されて、その後、特殊遊技移行決定手段(170)の決定に基づいて、当該移行権が実行されることにより、特殊遊技への移行が可能となっている。すなわち、特殊遊技へ移行するために、移行権の付与と、移行権の実行という二段階のステップを経ている。これにより、特殊遊技への移行への期待感を、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときまで段階的に徐々に高揚させることができ、結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができる。
【0082】
そして、本発明によれば、特殊遊技移行決定手段(170)は、特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、移行権を実行する。このため、特殊遊技への移行するために必要な移行条件が、所定の当選役に入賞するだけであるようなものと比較して、特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成するという要素が含まれることとなり、移行条件を複雑にすることができ、遊技を面白くすることができる。
そして、本発明は、移行権の付与に関して、意外性を付与することができて、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができる。
【0083】
そして、本発明は、特定図柄の組み合わせの達成が、どの遊技で行われるか、すなわち何回目の遊技回数のときに行われるかによって、その後の遊技内容が全く異なるものとなる。したがって、特定図柄の組み合わせの達成を、特定遊技回数のときに行うことができたか否かが、遊技者にとって、非常に重要なものとなる。これにより、遊技者の興味を引きつけ、遊技を興奮性の高い、興味溢れるものにすることができる。
そして、本発明は、遊技回数M回の遊技中の特定遊技回数のときに特定図柄の組み合わせを達成することができないような場合であっても、さらに、次のM回の遊技が繰り返され、当該M回の遊技回数中の特定遊技回数のときの特定図柄の組み合わせの達成のチャンスが、繰り返し付与されることになる。このため、移行権の実行のチャンスを、何度でも繰り返し発生させることができて、特殊遊技への移行の期待感を継続させることが可能となり、遊技者の遊技への興味を継続させて、遊技の面白みを長時間、維持することができる。
【0084】
更に、前記特定遊技回数とは、所定の遊技のときから数えて、遊技回数M回の遊技中のN番目の遊技を意味するように形成することができる。
このように形成すると、特殊遊技への移行への期待感を、所定の遊技のときから数えて遊技回数1回、2回・・・、(N−2)回、(N−1)回、N回とN個に段階的に徐々に高揚させることができ、結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができる。そして、所定の遊技のときから遊技回数1回、2回・・(N−1)回、N回と数えて、当該N回のときに特定図柄の組み合わせを達成するという要素が含まれることとなり、移行条件を複雑にすることができ、遊技を面白くすることができる。
【0085】
更に、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特定遊技回数を変更可能に形成することができる。
このように形成すると、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を変更可能にしている。これにより、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を変更することができ、同一内容の遊技が繰り返されることを回避して、遊技内容を変更することができ、遊技が単調となることを避けることができる。
【0086】
更に、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特定遊技回数を増加可能に形成することができる。
このように形成すると、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を増加可能にしている。これにより、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数のときに、特定図柄の組合せを達成することができる可能性が増加し、移行権を実行することができる可能性を増加させることができ、特殊遊技へ移行することができるという期待感を膨らませることができる。
【0087】
更に、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記当選抽選手段(110)の前記特定図柄の当選確率を変更可能に形成することができる。
このように形成すると、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達し、再び遊技回数1回からM回までの遊技に移行する毎に、当選抽選手段(110)の特定図柄の当選確率を変更している。これにより、遊技回数がM回に達する毎に、特定図柄の当選確率を変更することができ、同一内容の遊技が繰り返されることを回避して、遊技内容を変更することができ、遊技が単調となることを避けることができる。具体的には、例えば、遊技回数がM回に達する毎に、当選抽選手段(110)の特定図柄の抽選確率を増加させるように設定した場合、遊技回数がM回に達する毎に当選確率が増加して、当選する確率が徐々に高くなっていくという当選への期待感も膨らませることができるものである。また、逆に、例えば、遊技回数がM回に達する毎に、当選抽選手段(110)の特定図柄の抽選確率を減少させるように設定した場合、遊技回数がM回に達する毎に当選確率が減少して、当選する確率が徐々に低くなり、遊技者にとって厳しいものとなってくる。これにより、この遊技回数M回の範囲内でなんとしても当選させなければならないといった緊張感をもたらすことができる。
【0088】
更に、前記特殊遊技は、前記移行権が実行されると、所定の継続回数だけ繰り返し行われるように設定され、そして、本発明に係る遊技機(10)は、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特殊遊技の継続回数を変更可能に形成することができる。
このように形成すると、遊技回数がM回に達する毎に、移行した場合の特殊遊技の継続回数を変更することができて、特殊遊技の大きさを変更することができ、遊技者に付与される利益の大きさを変更することができる。
【0089】
更に、前記特殊遊技は、前記移行権が実行されると、所定の継続回数だけ繰り返し行われるように設定され、本発明に係る遊技機(10)は、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特殊遊技の継続回数を増加可能に形成することができる。
このように形成すると、移行権付与中に遊技回数がM回に達する毎に、移行権を実行した場合の特殊遊技の継続回数を増加させることができて、特殊遊技の大きさを増加させることができ、移行した場合の遊技者への利益を増加させることができるという期待感を膨らませることができ、遊技者の楽しみを増加させることができる。
【0090】
更に、前記特殊遊技は、前記移行権が実行されると、所定の継続回数だけ繰り返し行われるように設定され、そして、本発明に係る遊技機(10)は、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特殊遊技の継続回数を減少可能に形成することができる。
このように形成すると、移行権付与中に遊技回数がM回に達する毎に、移行権を実行した場合の特殊遊技の継続回数を減少させることができて、特殊遊技の大きさを減少させることができ、移行した場合の遊技者へ付与可能な利益を減少可能なものにしている。したがって、移行権付与中のM回の遊技範囲内で移行権を実行することができない場合、次のサイクルのM回の遊技に進む程、遊技者への利益を減少させる可能性が高まり、遊技者にとって厳しいものとなってくる。このため、移行権が付与された場合、できるだけ早めになんとしても移行権を実行させなければならないといった緊張感をもたらすことができる。
【0091】
更に、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、所定の前記変更を行うか否かを、乱数を用いた抽選により決定するように形成することができる。
このように形成すると、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、所定の変更を行うか否かを、乱数を用いた抽選により決定している。このため、所定の変更を行うか否かに関して、意外性を付与することができて、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができる。
(請求項18
請求項18記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0092】
すなわち、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、遊技機(10)を、複数の図柄(61)を変動表示又は停止表示させるための図柄(61)表示手段、乱数を用いて当選図柄(61)の抽選を行うための当選抽選手段(110)、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段として機能させるための遊技機用プログラムを記録している。
そして、前記遊技機(10)を、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定している。
【0093】
そして、前記遊技機 (10) により実施される遊技は、所定の契機により付与されて、その実行により、通常の遊技状態とは異なる特別な遊技状態への移行を可能とする権利からなる移行権を備えている。
そして、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記遊技機(10)を、前記移行権を実行するか否かを決定するための特殊遊技移行決定手段(170)として機能させ、前記特殊遊技移行決定手段(170)は、特定図柄(61)の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権の実行を決定するように機能させるための遊技機用プログラムを記録したものである。
【0094】
そして、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記遊技機 (10) を、乱数を用いた抽選により、前記移行権を付与するか否かの決定をするための移行権付与抽選手段 (180) として機能させ、前記特殊遊技移行決定手段 (170) を、前記特定図柄の組合せを 前記移行権付与抽選手段 (180) の抽選結果に基づいた前記移行権の付与のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権を実行するように機能させ、前記特殊遊技移行決定手段 (170) を、前記特定遊技回数のとき以外に、前記特定図柄の組合せを達成した場合は、前記移行権の消失を決定するように機能させ、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達した場合、再び遊技回数1回からM回迄、繰り返すように機能させるための遊技機用プログラムを記録したものである。
【0095】
すなわち、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項17に記載した遊技用プログラムを記録したものである。
なお、本発明の作用は、請求項17記載の発明の作用と同一であるため、説明を省略する。
【0096】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図15は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は当選抽選手段のブロック図、図3は移行権付与抽選手段のブロック図、図4は継続抽選手段のブロック図、図5は遊技機の外観正面図、図6乃至図15は遊技機の遊技の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
【0097】
(遊技機10)
図5中、10は、遊技機10を示すものである。
遊技機10は、図5に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
上記回転リール40は、図5の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図5の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が、1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
【0098】
遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を有するものである。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。
【0099】
また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
(遊技制御装置21)
上記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(9)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)特殊遊技制御手段102
(4)当選抽選手段110
(5)移行権付与抽選手段180
(6)特殊遊技移行決定手段170
(7)移行条件カウント手段190
(8)移行条件記憶手段200
(9)継続抽選手段210
なお、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行うものである。また、特殊遊技制御手段102は、特殊遊技を行わせるために特殊遊技に関する制御を行うものである。
【0100】
また、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(9)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(演出制御装置22)
上記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカ67等の報知装置66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
【0101】
そして、この演出制御装置22は、次の(1)及び(2)の手段として機能する。
(1)演出データ記憶手段151
(2)演出制御手段152
また、演出制御装置22としては、上記した(1)及び(2)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
また、ここで、遊技機10は、遊技制御装置21を配置した主基板23の他に、前記演出制御装置22を配置したサブ基板24を設けているものである。このため、サブ基板24を交換することにより、演出内容の一部だけが異なる姉妹機を簡単に製造することができる。また、サブ基板24のみを容量や性能が異なる別のものに簡単に交換することができるため、演出内容だけを、例えば、静止画からなる文字表示だけ等の比較的簡単な演出内容のものから、種々の背景の中で、キャラクターが登場する等の多色、精彩な動画からなる複雑な種々の演出内容のもの等に容易に変更することができる。
【0102】
また、遊技機に使用する制御プログラムを開発するにあたって、主基板23とサブ基板24とに分離されていることにより、開発中のバグが、主基板23側に存在するのか、サブ基板24側に存在するのかの判断を容易に行うことができ、制御プログラム全体を見直さなければならなくなる可能性が低くなり、デバッグを容易に行うことができ、制御プログラムの開発期間の短縮を図ることができる。
また、遊技の制御を行う主基板23と、演出データ等を有するサブ基板24とを有しているため、主基板23は外部からの操作や交換や異物の浸入が難しい密閉式の容器内に堅固に固定し、サブ基板24は外部からの交換が容易な容器内に簡便な手段により着脱可能に取り付けることが可能となる。これにより、演出データ等は、簡単に他のものに交換することができるが、当選率等の重要データは外部から操作できないような構造のものに設計することが容易となる。
【0103】
なお、本実施の形態は、上述したような主基板23及びサブ基板24を備えているが、特にこれに限定されるものではなく、主基板23のみからなるようなものや、或いは、更に複数のサブ基板24を備えているようなものでも良いものである。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
【0104】
(出力段)
上記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)報知装置66(報知ランプ69、スピーカ67及び表示装置68)
(4)遊技移行回数報知装置140
(5)特定当選報知装置145
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
【0105】
(投入スイッチ15)
上記投入スイッチ15は、図5に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
上記ベットスイッチ16は、図5に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
【0106】
(精算スイッチ17)
上記精算スイッチ17は、図5に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
上記スタートスイッチ30は、図5に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」のときには前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
【0107】
なお、ここで、「再遊技(リプレイ、Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(リプレイ、Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(リプレイ、Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、通常遊技中は、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。なお、この再遊技の図柄である桃、桃、桃は、ARTゲームへの移行権が付与されている状態の遊技中では、特定遊技回数のときに所定の入賞有効ライン上に桃、桃、桃の組合せの図柄を揃えることができた場合、移行権が実行されてARTゲームへ移行することができる特定図柄としての意味を有するものである。
【0108】
(ストップスイッチ50)
上記ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図5に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(リールユニット60)
上記リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックスが形成してある。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックスを検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。
【0109】
表1に、各回転リール40の円周上の21箇所の各位置の図柄態様を示す。そして、表2に各入賞図柄と、その種別とを示す。
表2に示すように、当選態様は、3個のBBと、1個のRBと、5個の小役と、1個の再遊技とからなり、全部で合計して10個設定されている。この10個の当選態様のうち、第1の特別当選態様として、小役「赤セブン、小判、小判」が設定され、第2の特別当選態様として、小役「青セブン、小判、小判」が設定され、第3の特別当選態様として、小役「黄セブン、小判、小判」が設定されている。
【0110】
【表1】
Figure 0003865379
【0111】
【表2】
Figure 0003865379
この第1の特別当選態様(「赤セブン、小判、小判」)と、第2の特別当選態様(「青セブン、小判、小判」)と、第3の特別当選態様(「黄セブン、小判、小判」)との当選図柄の組合せを回転リール40毎に比較した場合、左側回転リール43の当選図柄は、赤セブンと青セブンと黄セブンとで互いに異なり、残りの回転リール40である中央回転リール44及び右側回転リール45上の当選図柄は、いずれも「小判」で同一となるように設定されている。そして、表1に示すように、左側回転リール43には、停止操作により、第1の特別当選態様の入賞図柄(「赤セブン」)と、第2の特別当選態様の入賞図柄(「青セブン」)との間には、5個の他の図柄が存在している。また、第2の特別当選態様の入賞図柄(「青セブン」)と、第3の特別当選態様の入賞図柄(「黄セブン」)との間には、6個の他の図柄が存在している。また、第3の特別当選態様の入賞図柄(「黄セブン」)と、第1の特別当選態様の入賞図柄(「赤セブン」)との間には、6個の他の図柄が存在している。このように、左側回転リール43上の「赤セブン」と「青セブン」と「黄セブン」とは、遊技者のストップスイッチ50による停止操作により、所定の図柄を有効入賞ライン上に引き込むことができる図柄の最大数(具体的には4個)以上に離れて配置されている。すなわち、「赤セブン」、「青セブン」及び「黄セブン」を同時に入賞有効ライン上に引き込み可能な停止操作位置が無いように設定されている。
【0112】
なお、ここで、当選図柄のうち、特別当選態様は、第1、第2及び第3の三つ形成されているが、特別当選態様は、特にこの三つに限定されるものではなく、上述したような条件を満足するような配置からなる第1及び第2の二つの特別当選態様だけに設定しても良いものである。さらに、上述した特別当選態様の条件を満足する範囲内で、四つ以上の特別当選態様を設けるようにしても良いものである。
(ホッパーユニット65)
上記ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
【0113】
(報知装置66)
上記報知装置66は、遊技者に入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知装置66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右2個のスピーカ67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルLEDからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知装置66は、演出制御装置22の制御により、入賞時等にスピーカ67から入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に入賞等を報知させるためのものである。
【0114】
(遊技移行回数報知装置140)
上記遊技移行回数報知装置140は、具体的には、図5に示すように、表示装置68の向かって左側に配置された文字表示が可能なLED表示装置である。
上記遊技移行回数報知装置140は、移行権付与抽選手段180の抽選結果に基づいて移行権が付与された場合、当該移行権の付与のときから数えて、遊技回数M回の遊技中のN番目の特定遊技回数の設定内容と、移行権付与中の移行権付与のときから数えた、現在の遊技回数とを遊技者に向かって報知可能なものである。上述したような場合には、遊技移行回数報知装置140には、「遊技回数M回中のN番目」の数値や文字が表示されるものである。また、その表示と交互に、「現状遊技回数はK回目」の数値や文字が表示されるものである。具体的には、移行権付与抽選手段180の抽選結果に基づいた移行権の付与のときから数えて、遊技回数8回の遊技中の3番目の遊技を、特定遊技回数に設定している。かかる場合、遊技移行回数報知装置140には、「遊技回数8回中の3番目」の数値や文字が表示されるものである。そして、その表示と交互に、例えば、「現状遊技回数は2回目」の数値や、文字が表示されるものである。これにより、遊技者は、移行権が付与されてから8回の遊技中の3番目の遊技で、特定図柄であるリプレイに当選すると、移行権が実行され、ARTゲームに移行することができ、また、現在の遊技は、その2回目の遊技であり、次の遊技結果が重要であることを知ることができるものである。
【0115】
(特定当選報知装置145)
上記特定当選報知装置145は、第1、第2及び第3の特別当選態様の特定の一つが当選していることを、かかる特定の一つの特別当選態様を特定可能な状態で、遊技者に向かって報知可能なものである。
上記特定当選報知装置145は、具体的には、図5に示すように、表示装置68の向かって右側に配置された文字表示が可能なLED表示装置である。この特定当選報知装置145に、赤セブン、青セブン、黄セブンのいずれかの文字が表示されることにより、第1、第2、第3の特別当選態様のいずれが当選しているか報知可能なものである。例えば、赤セブンの文字が表示されることにより、第1の特別当選態様(赤セブン、小判、小判)が当選していることを報知するものである。
【0116】
(通常遊技制御手段70)
上記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」のときには前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
【0117】
当選には、入賞した場合、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選(この小役当選が入賞した場合は小役入賞となる)と、入賞した場合、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選(この特別当選が入賞した場合は特別当選となる)と、入賞した場合、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(リプレイ、Replay)当選」(この再遊技当選が入賞した場合は再遊技入賞となる)の当選とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの当選となった場合(内部入賞とも言う。)、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選の当選フラグが成立し、この特別当選の当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の当選図柄61(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。そして、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが当選図柄61と一致していない場合、それ以後の遊技に当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役当選の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
【0118】
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する当選図柄61が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する当選図柄61が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止することができない。
【0119】
通常遊技には、所定の契機により付与されて、その実行により、通常の遊技状態である通常遊技とは異なる特殊な遊技状態である特殊遊技(ARTゲーム)への移行を可能とする移行権を備えている。この移行権は、桃、桃、桃からなる特定図柄の組合せを、移行権付与抽選手段180の抽選結果に基づいた移行権の付与のときから数えて特定遊技回数のとき(N=3番目)に達成することを条件として、実行されるものである。
(特別遊技制御手段80)
上記特別遊技制御手段80は、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。この特別遊技は、特定の入賞に基づいて開始し、それぞれ所定の遊技数の経過の条件を満足することにより終了するものである。上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
【0120】
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に所定回数範囲内で行われるように設定されているが、特にこれに限定されるものではなく、BBゲーム中で無い場合にも単独でも行われるように設定しても良いものである。また、上記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
【0121】
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄61が入賞有効ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
そして、特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
上記特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのBBゲーム制御手段90である。
【0122】
具体的には、BBゲームに移行すると、通常遊技と同様の小役遊技が、最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中の小役遊技では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
【0123】
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な小役遊技の抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中の小役遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。もちろん、BBゲーム中のRBゲームや、小役遊技の最大回数は、上述したものに限定されるものではなく、遊技機10の種類の違いにより、他の回数(例えば、RBゲームの最大回数が2回)に設定されているものでも良いものである。
【0124】
(特定遊技制御手段101)
上記特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのRBゲーム制御手段100である。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、当選するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞となるか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
【0125】
(特殊遊技制御手段102)
上記特殊遊技制御手段102は、特殊遊技を制御するためのものである。ここで、特殊遊技は、特殊遊技移行決定手段170の決定に基づいて、特定図柄の組合せ(桃、桃、桃)の当選を、移行権付与のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、移行権が実行されることにより、開始されるものである。そして、特殊遊技は、所定の遊技数の経過の条件を満足することにより終了するものである。この特殊遊技は、本実施の形態では、遊技者に大きな利益を付与可能なものであって、具体的には、アシストリプレイタイム遊技(ARTゲーム)を意味する。
【0126】
上記ARTゲームは、条件設定手段120の変更条件に基づいて、所定の遊技回数の範囲内で、所定の抽選結果を達成することにより、行われるものである。そして、ARTゲームは、所定の遊技回数に到達して、継続抽選に外れたときに、終了するものである。
上記ARTゲームは、いわゆるアシストタイムゲーム(ATゲーム)と、リプレイタイムゲーム(RTゲーム)とが融合している遊技である。具体的には、アシストリプレイタイムゲーム(ARTゲーム)は、第1乃至第3の特別当選態様の当選抽選手段110の当選抽選結果に関する情報を特定当選報知装置145により報知するアシストタイムゲームと、再遊技の当選率を高く設定したリプレイタイムゲームとが融合している遊技である。
【0127】
上記アシストリプレイタイムゲーム(ARTゲーム)のうち、アシストタイムゲーム(ATゲーム)となる部分は、当選態様として、表2に示すように、第1の特別当選態様(赤セブン、小判、小判)と、第2の特別当選態様(青セブン、小判、小判)と、第3の特別当選態様(黄セブン、小判、小判)とを設けている。そして、第1の特別当選態様の当選図柄の組合せと、第2の特別当選態様の当選図柄の組合せと、第3の特別当選態様の当選図柄の組合せとを前記回転リール毎に比較した場合、左側回転リール43上の当選図柄は、赤セブン、青セブン、黄セブンで互いに異なり、残りの二つの中央回転リール44及び右側回転リール45上の当選図柄は、小判で同一となるように設定されている。そして、前記左側回転リール43には、表1に示すように、停止操作により、前記第1の特別当選態様の当選図柄と、前記第2の特別当選態様の当選図柄と、前記第3の特別当選態様の当選図柄とを同時に入賞有効ライン上に引き込み可能な停止操作位置が無いように設定されている。そして、特定当選報知装置145は、ARTゲーム中、前記第1の特別当選態様と、前記第2の特別当選態様と、前記第3の特別当選態様との特定の一つが当選していることを、かかる特定の一つの前記特別当選態様を特定可能な状態で、遊技者に向かって報知するものである。
【0128】
上記アシストリプレイタイムゲーム(ARTゲーム)のうち、リプレイタイムゲーム(RTゲーム)となる部分は、再遊技(リプレイ)の当選率を高く設定してあるものである。具体的には、当選抽選手段110の当選判定テーブル113として、特殊遊技用判定テーブル118を使用しているものである。この特殊遊技用判定テーブル118は、通常遊技用判定テーブル115と比較して、再遊技(リプレイ)の当選率を高く設定してあるものである。
(当選抽選手段110)
上記当選抽選手段110は、予め定めた当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
【0129】
上記当選抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
【0130】
(当選乱数発生手段111)
上記当選乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
なお、ここで、「当選乱数発生手段」には、ソフト乱数としての平均採中法(n桁の数字を2乗して中央のn桁の数を取り出すことの繰り返しによる乱数発生方法)等で乱数を発生させることができるものや、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成するものがある。例えば、0乃至65535の範囲の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「当選乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。このように形成すると、「当選乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「当選乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。このように結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは、「当選乱数発生手段111」或いは「当選乱数抽出手段112」に含めて考えるものである。
【0131】
(当選乱数抽出手段112)
上記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(当選判定テーブル113)
上記当選判定テーブル113は、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。上記当選判定テーブル113は、具体的には、遊技状態により、通常遊技用判定テーブル115、BB遊技用判定テーブル116、RB遊技用判定テーブル117及び特殊遊技用判定テーブル118の四つの判定テーブルを備えているものである。
【0132】
上記通常遊技用判定テーブル115は、BBゲームやRBゲームへの移行の当選率や、小役や、再遊技の当選率を設定してあり、再遊技(リプレイ)の当選率は、特殊遊技用判定テーブル118よりも低く設定されている。
上記BB遊技用判定テーブル116は、RBゲームへの移行の当選率や、BBゲーム中の小役遊技中の当選率を設定してある。なお、BBゲームの小役遊技中は、再遊技(リプレイ)は、設定されてない。そして、かかるリプレイ図柄の入賞により、再遊技ではなく、RBゲームへ移行するように設定されている。
上記RB遊技用判定テーブル117は、RBゲーム中、いわゆるJACゲームの当選率を設定してある。なお、RBゲーム中は、再遊技(リプレイ)は、設定されていない。
【0133】
上記特殊遊技用判定テーブル118は、特に図示していないが、ART遊技用判定テーブルからなるものである。このART遊技用判定テーブルは、BBゲームや、RBゲームへの移行の当選率や、小役や、再遊技の当選率を設定してあり、再遊技(リプレイ)の当選率は、通常遊技用判定テーブル115と比較して、高く設定してある。
(当選判定手段114)
上記当選判定手段114は、当選乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の当選率データを基に当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
【0134】
(移行権付与抽選手段180)
上記移行権付与抽選手段180は、乱数を用いた抽選により、移行権を付与するか否かの決定をするためのものである。具体的には、移行権付与抽選手段180は、図3に示すように、大別すると、以下の手段を備える。
(1)移行乱数発生手段181
(2)移行乱数抽出手段182
(3)移行判定テーブル183
(4)移行判定手段184
(移行乱数発生手段181)
上記移行乱数発生手段181は、変更条件の抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0135】
なお、ここで、移行乱数発生手段181及び移行乱数抽出手段182は、当選乱数発生手段111及び当選乱数抽出手段112のところで説明したように、抽出した数字は、あたかも乱数のような分布となるものを含むものである。
(移行乱数抽出手段182)
上記移行乱数抽出手段182は、移行権付与中を示す移行遊技フラグがOFF状態の場合、移行乱数発生手段181が発生する乱数を、所定の条件(スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0136】
(移行判定テーブル183)
上記移行判定テーブル183は、移行乱数発生手段181がとる乱数の全領域中、各項目の領域を有するものである。上記移行判定テーブル183は、具体的には、移行権を付与するものと、移行権を付与しないものとの二つの領域を有するものである。
(移行判定手段184)
上記移行判定手段184は、移行乱数抽出手段182が抽出した抽出乱数データと、移行判定テーブル183の当選率データを基に移行乱数発生手段181がとる乱数の全領域中の各項目の抽選領域からなる抽選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する変更条件を決定するものである。
【0137】
(特殊遊技移行決定手段170)
上記特殊遊技移行決定手段170は、特殊遊技(ARTゲーム)への移行を可能とする権利からなる移行権を実行するか否かを決定するためのものである。この移行権は、通常遊技中、移行権付与抽選手段180の抽選結果、当選した場合に付与されるものである。そして、この移行権の実行により、通常遊技とは異なる特殊な遊技状態である特殊遊技(ARTゲーム)への移行が行われるものである。
上記特殊遊技移行決定手段170は、特定図柄の組合せ(桃、桃、桃)を、移行権が付与されたときから、移行権の実行又は消失が行われない限り繰り返し行われる8回の遊技において、特定遊技回数(3番目の遊技)のときに達成することを条件として、移行権の実行を決定するためのものである。
【0138】
具体的には、特殊遊技移行決定手段170は、移行条件記憶手段200から、移行権付与中の遊技の1サイクルの遊技回数Mの数値(具体的には、M=8)と、特定遊技回数Nの数値(具体的には、N=3)と、移行権付与中に移行権付与開始のときから遊技回数を数えているときの現状の遊技回数Kと、特殊遊技(ARTゲーム)へ移行するために満足しなければならない移行得点L(具体的には、L=1)と、現状得点Pとの数値データを採取する。
そして、特殊遊技移行決定手段170は、移行権付与の毎遊技中、上記採取した数値データに基づいて、移行権を実行するか否かを決定するものである。具体的には、特殊遊技移行決定手段170は、移行権付与中の遊技において、現状遊技回数Kが、特定遊技回数Nであるとき(K=N=3のとき)であって、且つ、当選抽選手段110の抽選結果、桃、桃、桃からなる特定図柄の組合せの当選を達成した結果、現状遊技の現状得点Pが、移行得点L=1と等しくなった場合(P=L=1の場合)、移行権の実行を決定する。すなわち、移行権が付与されてから移行権の実行又は消失が行われない限り繰り返し行われる8回の遊技において、3回目の遊技で特定図柄(桃、桃、桃)の当選を達成することができた場合に、移行権を実行するものである。これにより、遊技状態が、特殊遊技(ARTゲーム)へ移行するものである。
【0139】
また、特殊遊技移行決定手段170は、移行権付与中の遊技において、現状遊技回数Kが、特定遊技回数Nでないとき、具体的には、K=1、2、4、5、6、7又は8でN=3のときであって、且つ、当選抽選手段110の抽選結果、桃、桃、桃からなる特定図柄の組合せの当選を達成した場合、移行権の消失を決定する。すなわち、移行権が付与されてから移行権の実行又は消失が行われない限り繰り返し行われる8回の遊技において、3回目の特定遊技回数のときを除いた1、2、4、5、6、7又は8回目の遊技回数のときに、特定図柄(桃、桃、桃)の当選を達成した場合に、移行権を消失させるものである。これにより、遊技状態が、移行権付与中の遊技が中止され、移行権を付与していない通常の遊技状態の通常遊技へ移行するものである。
【0140】
(移行条件カウント手段190)
上記移行条件カウント手段190は、移行権の付与中に、移行権が付与されたときから数え始めた現状遊技回数Kや、移行権の実行を決定するための判断条件となる現状得点Pを、カウントするためのものである。
すなわち、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中の遊技において、遊技を1回行う毎に、かかる現状遊技回数Kに+1を加算するものである。
また、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中に、特定遊技回数(N=3)のときに、特定図柄の組合せ(桃、桃、桃)の当選を達成した場合、現状得点Pに+1を加算するものである。
【0141】
具体的には、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中の遊技において、移行条件記憶手段200から現状遊技回数Kの数値を採取する。この現状遊技回数Kは、移行権付与の最初であれば、現状遊技回数Kの初期設定値である0であり、移行権付与中の途中の遊技であれば、現状遊技の一つ前の遊技における現状遊技回数Kとなるものである。そして、移行条件カウント手段190は、移行条件記憶手段200から採取した現状遊技回数Kに+1を加算して、当該加算結果後の数値を、現状遊技回数Kに設定して、かかる数値データを移行条件記憶手段200に送出するものである。なお、ここで、移行条件カウント手段190は、移行条件記憶手段200から採取した現状遊技回数Kが8である場合、現状遊技回数Kを0に設定した後、当該現状遊技回数(K=0)に+1を加算する。
【0142】
また、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中の遊技において、移行条件記憶手段200から現状得点Pの数値を採取する。この現状得点Pは、移行権付与の最初であれば、現状得点Pの初期設定値である0であり、移行権付与中の途中の遊技であれば、現状遊技の一つ前の遊技における現状得点Pの数値となるものである。そして、移行条件カウント手段190は、特定遊技回数(N=3)のときに、特定図柄の組合せ(桃、桃、桃)の当選を達成した場合、移行条件記憶手段200から採取した現状得点Pに+1を加算して、当該加算結果後の数値を、現状遊技の現状得点Pに設定して、かかる数値データを移行条件記憶手段200に送出するものである。
【0143】
なお、ここで、移行条件カウント手段190は、特定遊技回数のときに、特定図柄の組合せの当選を達成した場合に、現状遊技回数Kや、現状得点Pに+1を加算しているが、かかる当選を条件とするのではなく、特定遊技回数のときに、特定図柄の組合せの入賞を達成した場合に、現状遊技回数Kや、現状得点Pに+1を加算するように、かかる入賞を条件とするように設定しても良いものである。このように、当選の達成では無く、入賞の達成とすることにより、遊技者の自己の目押しの技量により、移行権の実行に影響を及ぼすことができる。これにより、自己の目押しの技量により、移行権を実行することができて、特殊遊技(ARTゲーム)へ移行することができるという自己達成感や、自己満足感を得ることができるものである。
【0144】
(移行条件記憶手段200)
上記移行条件記憶手段200は、移行権が実行されるための条件、すなわち、ARTゲームへ移行するための条件を記憶するためのものである。具体的には、移行条件記憶手段200は、移行権が付与された場合の遊技回数を1から数え始めて終了するまでの1サイクルの全遊技回数Mの数値(具体的には、M=8)と、特定遊技回数Nの数値(具体的には、N=3)と、移行権付与中に移行権付与開始のときから遊技回数を数えているときの現状の遊技回数Kと、特殊遊技(ARTゲーム)へ移行するために満足しなければならない移行得点L(具体的には、L=1)と、現状得点Pとを記憶しているものである。この現状得点Pは、移行権の付与中、特別遊技回数のときに特定図柄の組合せ(桃、桃、桃)の当選を達成した回数となるものである。そして、これらの数値データは、移行権付与中の遊技において、特殊遊技移行決定手段170に送出されるものである。
【0145】
なお、移行条件記憶手段200は、特殊遊技移行決定手段170により、移行権の実行が決定された場合、かかる決定に基づいて、現状遊技回数Kと、現状得点Pとのデータをクリアし、初期設定値の0に設定する。
また、移行条件記憶手段200は、特殊遊技移行決定手段170により、移行権の消失が決定された場合、かかる決定に基づいて、現状遊技回数Kと、現状得点Pとのデータをクリアし、初期設定値の0に設定する。
なお、ここで、上述した移行権付与中の1サイクルの遊技回数Mを、M=8と設定し、特定遊技回数Nを、N=3と設定し、移行得点Lを、L=1と設定しているが、これらの数値は、上述したものに限定されるものではなく、これら以外の数値に設定しても良いものである。また、特定遊技回数Nは、Mの範囲内で、複数個、設定しても良いものである。例えば、M=8回の遊技範囲の中で、N=3と、N=5と、N=7との合計3個、設けるように設定しても良いものである。これにより、移行権付与中の遊技では、3番目、5番目、7番目のいずれの遊技でも特定図柄の組合せの当選を達成した場合、現状得点に+1が加算されることになる、移行権実行の機会を複数回、設けることができるものである。
【0146】
また、移行得点Lも、1以上の数値に設定しても良いものである。例えば、L=3と設定することにより、現状得点Pが3点に到達するまで、移行権を実行することができず、特殊遊技(ARTゲーム)へ移行することができないものである。このように、移行得点Lを1以上の数値とすることにより、得点を徐々に加算しながら、移行権の実行に近づくという面白みのある遊技にすることができるものである。
(継続抽選手段210)
上記継続抽選手段210は、特殊遊技であるARTゲームが、所定の遊技回数、具体的には、30ゲーム、100ゲーム、200ゲーム、300ゲーム、500ゲーム、1000ゲームのいずれかに到達したときに、当該ARTゲームを更に、その次の予め定めた所定の遊技回数まで継続させるか否かの抽選を行うためのものである。例えば、ARTゲームが30ゲームに到達した場合、次の100ゲームまでARTゲームを継続させるか否かの抽選を30ゲームの終了時に行うものである。そして、抽選の結果、継続しないことに決定した場合は、その30ゲームでARTゲームは終了し、継続することに決定した場合は、次の100ゲームまでARTゲームが継続して実行可能となるものである。そして、ARTゲームが100ゲームに到達した場合、次の200ゲームまでARTゲームを継続させるか否かの抽選を100ゲーム終了時に行うものである。同様の継続抽選を、ARTゲームが継続して、所定の遊技回数に到達した場合に行い、最大7000ゲームまで、ARTゲームを継続することを可能とするものである。
【0147】
上記継続抽選手段210は、図4に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)継続乱数発生手段211
(2)継続乱数抽出手段212
(3)継続抽選判定テーブル213
(4)継続判定手段214
なお、継続抽選手段210としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
【0148】
(継続乱数発生手段211)
上記継続乱数発生手段211は、継続抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
なお、ここで、継続乱数発生手段211や、継続乱数抽出手段212は、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111や当選乱数抽出手段112と同様に、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を含むものである。
(継続乱数抽出手段212)
上記継続乱数抽出手段212は、継続乱数発生手段211が発生する乱数を、ARTゲームが所定の遊技回数(30ゲーム、100ゲーム、200ゲーム、300ゲーム、500ゲーム、1000ゲーム)に到達したことを条件として、抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0149】
(継続抽選判定テーブル213)
上記継続抽選判定テーブル213は、継続乱数発生手段211がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。具体的には、ARTゲームが所定の遊技回数に到達したときに、当該ARTゲームを更に次の所定の遊技回数まで継続させるか否かの当選領域を有するものである。なお、本実施の形態では、遊技回数に拘わらず、一つの継続抽選判定テーブル213を使用しているが、特にこれに限定されるものではない。具体的には、ARTゲームの所定の遊技回数毎に異なる継続抽選判定テーブル213を設定しても良いものである。例えば、ARTゲームが30ゲームのときは、継続する当選率を高く設定して、100ゲーム、200ゲーム、300ゲームと、ARTゲームの遊技回数が増えるに従って、継続抽選の当選率が低くなるように設定することができる。これにより、遊技回数が30ゲーム等の少ない場合には、高い確率で、ARTゲームが継続するが、遊技回数が500ゲーム、1000ゲームと多い場合には、継続する確率が低くなるように設定することができる。
【0150】
(継続判定手段214)
上記継続判定手段214は、継続乱数抽出手段212が抽出した抽出乱数データと、継続抽選判定テーブル213の当選率データを基に継続乱数発生手段211がとる乱数の全領域中の各項目の領域からなる判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する内容を決定するものである。
なお、本実施の形態では、上述したように、特殊遊技(ARTゲーム)の遊技回数を、特殊遊技(ARTゲーム)移行後に、30ゲーム、100ゲーム・・・等の予め段階的に設けた遊技回数に達する毎に、次の段階の遊技回数までの継続の有無を抽選するように設定している。しかし、特殊遊技(ARTゲーム)の遊技回数の決定方式は、上述したものに限定されるものではなく、移行権付与抽選手段180の移行権付与の当選時に、特殊遊技(ARTゲーム)の全部の遊技回数を抽選により、決定するように設定しても良いものである。すなわち、特殊遊技(ARTゲーム)中に上述したような継続抽選を行うのではなく、移行権付与に当選したときに、前記継続抽選手段210の抽選により、特殊遊技(ARTゲーム)の全部の遊技回数を決定し、そこで、決定された特殊遊技(ARTゲーム)の遊技回数の遊技が終了した時点で、特殊遊技(ARTゲーム)が終了するものである。かかる場合、継続乱数抽出手段212は、継続乱数発生手段211が発生する乱数を、移行権付与に決定したことを条件として、抽出するように設定されているものである。そして、継続抽選判定テーブル213は、継続乱数発生手段211がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものであるが、具体的には、予め定めた所定の遊技回数、30ゲーム、100ゲーム、200ゲーム、300ゲーム、500ゲーム、1000ゲーム、7000ゲームの当選領域を有するように設定されているものである。
【0151】
(演出データ記憶手段151)
上記演出データ記憶手段151は、報知装置66や、遊技移行回数報知装置140や、特定当選報知装置145の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、BBゲームの入賞時の表示装置66のスピーカ67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されているものである。
また、移行権が付与された場合に、遊技移行回数報知装置140により「遊技回数M回中のN番目」や、「現状遊技回数はK回目」の数値データや、文字列データを表示させるために、それらの数値データや、文字列データが記憶されているものである。
【0152】
また、ARTゲーム中に第1乃至第3の特別当選態様に当選している場合に、特定当選報知装置145により各特別当選態様の特定のための赤セブン等の文字列を表示させるために、それらの文字列データが記憶されているものである。
もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでも良いものである。
(演出制御手段152)
上記演出制御手段152は、演出データ記憶手段151からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、報知装置66や遊技移行回数報知装置140や特定当選報知装置145に出力し、これらの装置を制御するためのものである。
【0153】
具体的には、BBゲームや、RBゲーム等や、他の小役等の当選フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の当選フラグ成立中に所定の入賞有効ライン上に当該当選図柄が揃うことにより入賞したときに、演出データ記憶手段151からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカ67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
また、移行権が付与された場合、移行権の実行のための条件を報知するための文字列や、現状の遊技回数を報知するための文字列を点灯表示させるためのものである。
【0154】
また、ARTゲーム中に第1乃至第3の特別当選態様に当選した場合、特定当選報知装置145により各特別当選態様の特定のための赤セブン等の文字列を点灯表示させるためのものである。
(遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えた遊技機の遊技の動作の概略について、図6乃至図15に示したフローを用いて説明する。
先ず、図6に示すステップ100において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ101に進む。
【0155】
ステップ101において、既に前回までの遊技でBBゲームに入賞して、BB遊技中フラグが成立しているか(BB遊技中フラグがONとなっているか)否かが判定される。なお、ここで、BB遊技中フラグは、当選抽選手段110の抽選により成立するBB当選フラグとは異なるもので、BBゲームの入賞から、BBゲームの終了条件が成立してBBゲームが終了するまで成立するもので、BBゲームに移行するための判断フラグとなるものである。そして、BB遊技中フラグが成立していないと判定された場合、次のステップ102に進む。
ステップ102において、特殊遊技フラグ(ARTフラグ)が成立しているか(ARTゲームがONとなっているか)否かが判定される。このARTフラグは、ARTゲームの開始条件成立から、ARTゲームの終了条件が成立するまでのARTゲーム中に成立しているものである。なお、このARTフラグは、ARTゲームの途中で、BBゲームに移行しているような場合でも、ARTゲームの終了条件が成立しない限り、ARTフラグはON状態を維持するものである。そして、ARTフラグが成立していないと判定された場合、次のステップ103に進む。
【0156】
ステップ103において、当選判定テーブル113として、通常遊技用判定テーブル115が取得される。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、当選抽選手段110により、当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、移行遊技フラグが成立しているか(移行遊技フラグがONとなっているか)否かが判定される。この移行遊技フラグは、移行権が付与されている場合に成立するものである。そして、移行遊技フラグが成立していない、すなわち移行遊技フラグがOFFとなっていると判定された場合、次のステップ106に進む。
【0157】
ステップ106において、移行権付与抽選手段180による移行権付与の抽選処理が行われる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、移行権付与抽選手段180による移行権付与の抽選に当選したか否かが判定される。そして、移行権付与抽選手段180による移行権付与の抽選に当選していると判定された場合、次のステップ108に進む。
ステップ108において、移行遊技フラグを成立させる(ON状態にする)。そして、次のステップ109に進む。
ステップ109において、移行条件カウント手段190により、現状遊技回数Kに+1を加算する。具体的には、移行条件カウント手段190が、移行条件記憶手段200から現状遊技回数Kを採取し、当該現状遊技回数Kに+1を加算して、その加算した結果を、新たな現状遊技回数Kに設定して、かかる現状遊技回数Kを移行条件記憶手段200に送出するものである。そして、次のステップ110に進む。
【0158】
ステップ110において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ111に進む。
ステップ111において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ112に進む。
ステップ112において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ113に進む。
ステップ113において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ120(図7)に進む。
【0159】
ステップ120(図7)において、移行遊技フラグがON状態であるか(成立しているか)否かが判定される。そして、移行遊技フラグがON状態であると判定された場合、次のステップ121に進む。
ステップ121において、当選抽選手段110の抽選結果、桃、桃、桃からなる特定図柄の組合せに当選したか否かが判定される。そして、当選抽選手段110の抽選結果、桃、桃、桃からなる特定図柄の組合せに当選していると判定された場合、次のステップ122に進む。
ステップ122において、現状遊技回数Kが、特定遊技回数N(具体的には、N=3)と等しい数値か否かが判定される。そして、現状遊技回数Kが、特定遊技回数N=3と等しい数値になっていると判定された場合、次のステップ123に進む。
【0160】
ステップ123において、移行条件カウント手段190により、現状得点Pに+1が加算される。具体的には、移行条件カウント手段190が、移行条件記憶手段200から、現状得点Pを採取して、その現状得点Pに+1を加算して、その加算結果の数値を新たな現状得点Pに設定するものである。かかる新たな現状得点Pは、移行条件記憶手段200に送出され、内部に記憶されるものである。そして、次のステップ124に進む。
ステップ124において、特殊遊技移行決定手段170により、現状得点Pは、移行得点L(具体的には、L=1)に等しいか否かが判定される。そして、現状得点Pが、移行得点L=1に等しいと判定された場合、次のステップ125に進む。
【0161】
ステップ125において、移行遊技フラグがOFF状態(不成立)となる。そして、次のステップ126に進む。
ステップ126において、特殊遊技フラグ(ARTフラグ)がON状態(成立状態)となる。そして、次のステップ127に進む。
ステップ127において、現状得点Pがクリアされ、0に設定され、また、現状遊技回数Kがクリアされ、0に設定される。そして、次のステップ132(図8)に進む。
ステップ132(図8)において、BBゲームに入賞したか否かが判定される。そして、BBゲームに入賞していないと判定された場合、次のステップ133に進む。
【0162】
ステップ133において、他に入賞したか否かが判定される。そして、他に入賞していると判定された場合、次のステップ134に進む。
ステップ134において、当該入賞した図柄に対応した枚数の遊技メダルが遊技者に向かって払い出される。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ105において、移行遊技フラグが成立している、すなわち移行遊技フラグがONとなっていると判定された場合、次のステップ109に進む。
前記ステップ107において、移行権付与抽選手段180による移行権付与の抽選に当選していないと判定された場合、次のステップ110に進む。
【0163】
前記ステップ113において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ111に戻る。
前記ステップ120において、移行遊技フラグがON状態でないと判定された場合、次のステップ132(図8)に進む。
前記ステップ121において、当選抽選手段110の抽選結果、桃、桃、桃からなる特定図柄の組合せに当選していないと判定された場合、次のステップ128に進む。
ステップ128において、現状遊技回数Kは、予め設定した遊技回数M=8であるか否かが判定される。すなわち、現状遊技回数Kが8番目の遊技であるか否かが判定されるものである。そして、現状遊技回数Kが、予め設定した遊技回数M=8であると判定された場合、次のステップ129に進む。
【0164】
ステップ129において、現状遊技回数Kをクリアして、0に設定する。そして、次のステップ132(図8)に進む。
前記ステップ128において、現状遊技回数Kは、予め設定した遊技回数M=8でないと判定された場合、次のステップ132(図8)に進む。
前記ステップ122において、現状遊技回数Kが、特定遊技回数N=3と等しい数値になっていないと判定され場合、次のステップ130に進む。
ステップ130において、移行遊技フラグがOFF状態(不成立状態)となる。そして、次のステップ131に進む。
【0165】
ステップ131において、現状得点Pがクリアされ、0に設定される。そして、現状遊技回数Kがクリアされ、0に設定される。そして、次のステップ132(図8)に進む。
前記ステップ124において、現状得点Pが、移行得点L=1に等しくないと判定された場合、すなわち、現状得点Pが、未だ0のままで、L=1に到達していないと判定された場合、次のステップ128に進む。
前記ステップ132において、BBゲームに入賞していると判定された場合、次のステップ135に進む。
【0166】
ステップ135において、BBゲームに入賞した場合の予め定められた枚数の遊技メダルが遊技者に向かって払い出される。そして、次のステップ136に進む。
ステップ136において、BB遊技中フラグがONとなって、BB遊技中フラグが成立する。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ133において、他に入賞していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
前記ステップ101において、BB遊技中フラグが成立していると判定された場合、次のステップ140(図9)に進む。
【0167】
ステップ140(図9)において、当選抽選手段110により、当選判定テーブル113として、BB遊技用判定テーブル116又はRB遊技用判定テーブル117が取得される。具体的には、BBゲームの小役遊技中の場合、BB遊技用判定テーブル116が取得され、BBゲームの小役遊技からRBゲームへ移行した場合、RB遊技用判定テーブル117が取得されるものである。そして、次のステップ141に進む。
ステップ141において、当選抽選手段110により、当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ142に進む。
【0168】
ステップ142において、回転リール40の回転が開始される。そして、次のステップ143に進む。
ステップ143において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ144に進む。
ステップ144において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ145に進む。
ステップ145において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ146に進む。
【0169】
ステップ146において、BBゲームの終了条件が成立したか否かが判定される。そして、BBゲームの終了条件が成立していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
前記ステップ145において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ143に進む。
前記ステップ146において、BBゲームの終了条件が成立していると判定された場合、次のステップ147に進む。
ステップ147において、BB遊技中フラグがOFFとなる。そして、当該遊技が終了する。
【0170】
前記ステップ102(図6)において、特殊遊技フラグ(ARTフラグ)が成立していると判定された場合、次のステップ161(図10)に進む。
ステップ161において、当選抽選手段110の当選判定テーブル113として、特殊遊技用判定テーブル118が取得される。そして、次のステップ162に進む。
ステップ162において、当選抽選手段110の当選抽選処理が行われる。そして、次のステップ163に進む。
ステップ163において、当選抽選手段110の当選抽選の結果、第1の特別当選態様か、第2の特別当選態様か、第3の特別当選態様かのいずれかに当選しているか否かが判定される。そして、第1の特別当選態様か、第2の特別当選態様か、第3の特別当選態様かのいずれかに当選していると判定された場合、次のステップ164に進む。
【0171】
ステップ164において、特定当選報知装置145により、第1乃至第3の特定当選態様のうち、いずれに当選しているか、具体的に、遊技者に向かって報知される。そして、次のステップ165に進む。
ステップ165において、回転リール40の回転が開始される。そして、次のステップ166に進む。
ステップ166において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ167に進む。
ステップ167において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ168に進む。
【0172】
ステップ168において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ170(図11)に進む。
ステップ170において、ストップスイッチ50の停止操作の結果、入賞したか否かが判定される。そして、入賞していると判定された場合、次のステップ171に進む。
ステップ171において、入賞した図柄に対応する枚数の遊技メダルの払い出し処理が行われる。そして、次のステップ172に進む。
【0173】
ステップ172において、ARTゲームが規定遊技回数に到達したか否かが判定される。そして、ARTゲームが、所定の規定遊技回数に到達していると判定された場合、次のステップ173に進む。
ステップ173において、ARTゲームを更に継続させるか否かの継続抽選が、継続抽選手段210により行われる。そして、次のステップ174に進む。
ステップ174において、継続抽選の結果、ARTゲームを継続することに決定したか否かが判定される。そして、ARTゲームを継続することに決定していないと判定された場合、次のステップ175に進む。
【0174】
ステップ175において、特殊遊技フラグ(ARTフラグ)がOFFとなる。そして、当該遊技は終了する。
前記ステップ163において、第1の特別当選態様か、第2の特別当選態様か、第3の特別当選態様かのいずれにも当選していないと判定された場合、ステップ165に進む。
前記ステップ168において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ166に進む。
前記ステップ170において、入賞していないと判定された場合、ステップ172に進む。
【0175】
前記ステップ172において、ARTゲームが、これらの遊技回数に到達していないと判定された場合、当該遊技は終了する。
前記ステップ174において、ARTゲームを継続することに決定していると判定された場合、当該遊技は終了する。
上述したステップ104、ステップ141及びステップ162の当選抽選手段110による抽選処理について、図12のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
【0176】
ステップ201において、抽出された乱数が当選乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、当選判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
【0177】
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、抽選処理が終了する。
上述したステップ106の移行権付与抽選手段180による移行権付与抽選処理について、図13のフローを用いて説明する。
ステップ250において、移行権付与抽選手段180の移行乱数発生手段181により発生された乱数の中から移行乱数抽出手段182により乱数が抽出される。そして、次のステップ251に進む。
ステップ251において、抽出された乱数が移行乱数抽出手段182の内部に記憶される。そして、次のステップ252に進む。
【0178】
ステップ252において、移行判定手段184により、抽出された乱数と、移行判定テーブル183の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ253に進む。
ステップ253において、移行判定手段184により、抽出された乱数が、移行判定テーブル183のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、移行権を付与するか否かのいずれかに決定されるものである。そして、移行権付与抽選処理が終了する。
上述したステップ173の継続抽選手段210による継続抽選処理について、図14のフローを用いて説明する。
【0179】
ステップ270において、継続抽選手段210の継続乱数発生手段211により発生された乱数の中から継続乱数抽出手段212により乱数が抽出される。そして、次のステップ271に進む。
ステップ271において、抽出された乱数が継続乱数抽出手段212の内部に記憶される。そして、次のステップ272に進む。
ステップ272において、継続判定手段214により、抽出された乱数と、継続抽選判定テーブル213の判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ273に進む。
【0180】
ステップ273において、継続判定手段214により、抽出された乱数が、継続抽選判定テーブル213のどの領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。具体的には、更に、次の所定の遊技回数までARTゲームが継続されるか否かが決定されるものである。そして、継続抽選処理が終了する。
上述したステップ112、ステップ144及びステップ167の回転リール40の回転停止処理について、図15を用いて説明する。
ステップ300において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ301に進む。
【0181】
ステップ301において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までの遊技機10の動作が終了する。
【0182】
前記ステップ300において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ304に進む。
ステップ304において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ303に進む。
【0183】
前記ステップ304において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ303に進む。
前記ステップ305において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ301に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ301乃至ステップ305で説明しているが、この例は、引き込み範囲図柄のうち、基準位置から近い図柄から条件を調査する、いわゆる最小引き込み停止制御の例である。逆に、引き込み範囲図柄のうち、基準位置から遠い図柄から条件を調査する、いわゆる最大引き込み停止制御としても良い。
【0184】
更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
【0185】
また、この遊技機10は、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段(具体的には、回転リール40等)、乱数を用いて当選図柄の抽選を行うための当選抽選手段110、前記当選抽選手段110の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段として機能させ、前記遊技機10を、前記当選抽選手段110の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定し、前記遊技機 10 により実施される遊技は、所定の契機により付与されて、その実行により、通常の遊技状態とは異なる特別な遊技状態への移行を可能とする権利からなる移行権を備え、前記遊技機10を、前記移行権を実行するか否かを決定するための特殊遊技移行決定手段170として機能させ、前記特殊遊技移行決定手段170は、特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権の実行を決定するように機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
【0186】
この遊技制御手段は、具体的には、図1に示す通常遊技制御手段70や、特定導入遊技制御手段91及び特定遊技制御手段101からなる特別遊技制御手段80や、特殊遊技制御手段102を含むものである。
また、この遊技機10は、上述した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することもできる。
なお、図柄表示手段は、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための手段をいう。また、この図柄表示手段は、例えば、周囲に複数の図柄を表示した現実の回転リール40を用い、この回転リール40の回転を制御するようにして形成することができる。また、この図柄表示手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置を用い、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにして形成することもできる。
【0187】
ここで、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機10を制御しようとする場合には、「遊技制御手段」は、当選抽選手段110の抽選結果が当選である場合に前記図柄表示手段の当選図柄を停止表示させたことを条件として入賞して遊技者に利益を付与するものである。また、かかる場合には、遊技制御手段は、例えば、ホッパーユニット65を駆動させて遊技者に対して現実の遊技メダルの払い出しを行うように形成することができる。
また、この遊技機用プログラムを用いて業務用或いは家庭用テレビゲーム機等を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しを行い得ないので、この制御手段は、例えば、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に遊技メダルの枚数を増やすような画像を表示するように形成することができる。
【0188】
また、ここで、上述した実施の形態において、移行権の実行を左右する特定図柄の組合せとして、桃、桃、桃からなる通常遊技中では、いわゆる再遊技(リプレイ)図柄を固定して使用しているが、特定図柄の組合せは、これに限定されるものではない。例えば、特定図柄の組合せを抽選により、変化させるように設定しても良いものである。例えば、特定図柄の組合せを、抽選により、赤セブン、赤セブン、赤セブンからなるBBゲームのボーナス図柄や、再遊技(リプレイ)図柄や、チェリー等の小役図柄等に、随時、変更するように設定しても良いものである。
【0189】
(第二の実施の形態)
本実施の形態は、移行権の付与中に、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、所定の遊技内容の変更を行うか否かを、乱数を用いた抽選により決定し、当該抽選結果、当選した場合に、特定遊技回数を変更可能にしたことを特徴とするものである。
もちろん、所定の遊技内容の変更を行うか否かの乱数を用いた抽選を行わず、移行権の付与中に、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を変更するように設定しても良いものである。
【0190】
以下、第一の実施の形態と比較して異なる点を主に説明する。
(図面の説明)
図16乃至図19は、本発明の第二の実施の形態を示すものである。
図16は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図17は変更抽選手段のブロック図、図18及び図19は遊技機の遊技の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
遊技機10の外観は第一の実施の形態で説明したものと同一であるため説明を省略する。
【0191】
また、投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50、リールユニット60、ホッパーユニット65、報知装置66、遊技移行回数報知装置140及び特定当選報知装置145は、第一の実施の形態で説明したものと同一であるため説明を省略する。なお、ここで、特定遊技回数が増加して、遊技回数8回中の3番目と5番目と7番目とに設定されているような場合、遊技移行回数報知装置140には、「遊技回数8回中の3番目と5番目と7番目」の数値や文字が表示されるものである。
また、通常遊技制御手段70、特別遊技制御手段80、特殊遊技制御手段102、当選抽選手段110及び移行権付与抽選手段180は、第一の実施の形態で説明したものと同一であるため説明を省略する。
【0192】
(変更抽選手段220)
上記変更抽選手段220は、移行権の付与中に、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、所定の変更を行うか否かを、乱数を用いた抽選により決定するためのものである。もちろん、かかる変更抽選手段220を有さずに、移行権の付与中に、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、必ず特定遊技回数を変更するように設定しても良いものである。
上記変更抽選手段220は、図17に示すように、大別すると、次の手段を備える。
【0193】
(1)変更乱数発生手段221
(2)変更乱数抽出手段222
(3)変更抽選判定テーブル223
(4)変更判定手段224
なお、変更抽選手段220としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(変更乱数発生手段221)
上記変更乱数発生手段221は、移行権付与中に、繰り返し行われる1回から8回までの遊技内容の変更を行うか否かの抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0194】
なお、ここで、変更乱数発生手段221や、変更乱数抽出手段222は、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111や当選乱数抽出手段112と同様に、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を含むものである。
(変更乱数抽出手段222)
上記変更乱数抽出手段222は、変更乱数発生手段221が発生する乱数を、移行権の付与中に、繰り返し行われる1回から8回までの遊技で、特定図柄(桃、桃、桃)に当選せずに、移行権の実行や消失が行われないことを条件として、抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0195】
(変更抽選判定テーブル223)
上記変更抽選判定テーブル223は、変更乱数発生手段221がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。移行権付与中に、遊技回数が8回に達する毎に、特定遊技回数を変更するか否かの当選領域を有するものである。なお、本実施の形態では、当選領域は、最初の8回目までの終了後の抽選と、次の8回目終了後の抽選とで、或いは、さらに、その次の8回目の終了後の抽選との間で、同一の当選領域を使用しているが、当選領域の異なる複数のテーブルを使用して、かかる当選領域を、段階的に増加又は減少させるように設定しても良いものである。これにより、特定遊技回数を変更するか否かの当選率が徐々に、高く或いは低くなるように設定することが可能となる。
【0196】
(変更判定手段224)
上記変更判定手段224は、変更乱数抽出手段222が抽出した抽出乱数データと、変更抽選判定テーブル223の当選率データを基に変更乱数発生手段221がとる乱数の全領域中の各項目の領域からなる判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する内容を決定するものである。
(特殊遊技移行決定手段170)
上記特殊遊技移行決定手段170は、第一の実施の形態と同様に、移行権を実行するか否かを決定するためのものである。そして、同様に特殊遊技移行決定手段170は、特定図柄(桃、桃、桃)の当選を、移行権が付与されたときから、移行権の実行又は消失が行われない限り繰り返し行われる8回の遊技において、特定遊技回数のときに達成することを条件として、移行権の実行を決定するものである。但し、第一の実施の形態と異なり、かかる8回目の遊技終了後、変更抽選手段220の抽選結果、変更することに決定した場合は、特定遊技回数Nは、3回目の遊技(N1=3)に固定されずに、3回目及び5回目(N2=3,5)や、3回目、5回目及び7回目(N3=3,5,7)や、2回目、3回目、5回目及び7回目(N4=2,3,5,7)や、2回目、3回目、4回目、5回目及び7回目(N5=2,3,4,5,7)等のように、変更される点が異なるものである。
【0197】
具体的には、特殊遊技移行決定手段170は、移行権付与中の1回から8回の遊技中に、特定図柄(桃、桃、桃)に当選せずに、移行権が消滅しなかった場合であって、且つ、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選した場合、移行条件記憶手段170の内部に予め所定の順番で配列された特定遊技回数Nの選択用データ(N1乃至N8)を順番に、特定遊技回数Nとして採取するものである。
(移行条件カウント手段190)
上記移行条件カウント手段190は、移行権の付与中に、移行権が付与されたときから数え始めた現状遊技回数Kや、移行権の実行を決定するための判断条件となる現状得点Pを、カウントするためのものである。
【0198】
すなわち、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中の遊技において、遊技を1回行う毎に、かかる現状遊技回数Kに+1を加算するものである。
また、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中に、3回目(N1=3)や、3回目及び5回目(N2=3,5)や、3回目、5回目及び7回目(N3=3,5,7)や、2回目、3回目、5回目及び7回目(N4=2,3,5,7)等のように、これらの特定遊技回数Nのときに、特定図柄の組合せ(桃、桃、桃)の当選を達成した場合、現状得点Pに+1を加算するものである。
具体的には、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中の遊技において、移行条件記憶手段200から現状遊技回数Kの数値を採取する。この現状遊技回数Kは、移行権付与の最初であれば、現状遊技回数Kの初期設定値である0であり、移行権付与中の途中の遊技であれば、現状遊技の一つ前の遊技における現状遊技回数Kとなるものである。そして、移行条件カウント手段190は、移行条件記憶手段200から採取した現状遊技回数Kに+1を加算して、当該加算結果後の数値を、現状遊技回数Kに設定して、かかる数値データを移行条件記憶手段200に送出するものである。なお、ここで、移行条件カウント手段190は、移行条件記憶手段200から採取した現状遊技回数Kが8である場合、現状遊技回数Kを0に設定した後、当該現状遊技回数(K=0)に+1を加算する。
【0199】
また、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中の遊技において、移行条件記憶手段200から現状得点Pの数値を採取する。この現状得点Pは、移行権付与の最初であれば、現状得点Pの初期設定値である0であり、移行権付与中の途中の遊技であれば、現状遊技の一つ前の遊技における現状得点Pの数値となるものである。そして、移行条件カウント手段190は、N1=3や、N2=3,5や、N3=3,5,7や、N4=2,3,5,7等の現状の特定遊技回数Nのときに、特定図柄の組合せ(桃、桃、桃)の当選を達成した場合、移行条件記憶手段200から採取した現状得点Pに+1を加算して、当該加算結果後の数値を、現状遊技の現状得点Pに設定して、かかる数値データを移行条件記憶手段200に送出するものである。
【0200】
もちろん、ここで、当選を条件とせずに、入賞を条件とするように設定しても良いものである。
もちろん、ここで、当選を条件とせずに、入賞を条件とするように設定しても良いものである。
(移行条件記憶手段200)
上記移行条件記憶手段200は、移行権が実行されるための条件、すなわち、ARTゲームへ移行するための条件を記憶するためのものである。具体的には、移行条件記憶手段200は、移行権が付与された場合の遊技回数を1から数え始めて終了するまでの1サイクルの全遊技回数Mの数値(具体的には、M=8)と、特定遊技回数Nの数値(具体的には、N1=3や、N2=3,5や、N3=3,5,7や、N4=2,3,5,7や、N5=2,3,4,5,7や、N6=2,3,4,5,6,7や、N7=2,3,4,5,6,7,8や、N8=1,2,3,4,5,6,7,8のうちから選択されたもの)と、移行権付与中に移行権付与開始のときから遊技回数を数えているときの現状の遊技回数Kと、特殊遊技(ARTゲーム)へ移行するために満足しなければならない移行得点L(具体的には、L=1)と、現状得点Pとを記憶しているものである。この現状得点Pは、移行権の付与中、特別遊技回数Nのときに特定図柄の組合せ(桃、桃、桃)の当選を達成した回数となるものである。そして、これらの数値データは、移行権付与中の遊技において、特殊遊技移行決定手段170に送出されるものである。
【0201】
上記移行条件記憶手段200は、特殊遊技移行決定手段170により、移行権の実行が決定された場合、かかる決定に基づいて、現状遊技回数Kと、現状得点Pとのデータをクリアし、初期設定値の0に設定する。
上記移行条件記憶手段200は、特殊遊技移行決定手段170により、移行権の消失が決定された場合、かかる決定に基づいて、現状遊技回数Kと、現状得点Pとのデータをクリアし、初期設定値の0に設定する。
上記移行条件記憶手段200は、特定遊技回数Nの選択用データとして、N1=3と、N2=3,5と、N3=3,5,7と、N4=2,3,5,7と、N5=2,3,4,5,7と、N6=2,3,4,5,6,7と、N7=2,3,4,5,6,7,8と、N8=1,2,3,4,5,6,7,8とからなるN1〜N8の8つの選択用グループが、上述した順序で内部に記憶されている。そして、移行条件記憶手段200は、特定遊技回数Nの初期設定値として、N1=3が、予め設定されている。そして、移行権付与中の1回から8回の遊技中に、特定図柄(桃、桃、桃)に当選せずに、移行権が消滅しなかった場合であって、且つ、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選した場合、特殊遊技移行決定手段170により、移行権付与中の次の1回から8回の遊技における特定遊技回数Nは、N1ではなく、特定遊技回数Nの選択用データとして、その次の順番に予め設定されている特定遊技回数N2=3,5が選択されるものである。すなわち、特定遊技回数は、3回目と5回目の遊技回数となるものである。さらに、この1回から8回の遊技回数中に、特定図柄(桃、桃、桃)に当選せずに、移行権が消滅しなかった場合であって、且つ、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選した場合、特殊遊技移行決定手段170により、同様にして、移行権付与中の次の1回から8回の遊技における特定遊技回数Nは、N2ではなく、特定遊技回数Nの選択用データとして、その次の順番に予め設定されている特定遊技回数N3=3,5,7が選択されるものである。更に続けて、特定図柄(桃、桃、桃)に当選しなかった場合であって、且つ、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選した場合、特殊遊技移行決定手段170により、上述した同様の手順により、特定遊技回数は、N4、N5、N6、N7、N8という予め配列された順序で選択され、変更されるものである。なお、N8以降も、不当選が続く場合には、特定遊技回数はN8の設定がそのまま選択されるように設定されている。
【0202】
なお、本実施の形態においても、移行得点Lを、1以上の数値に設定しても良いものである。例えば、L=3と設定することにより、現状得点Pが3点に到達するまで、移行権を実行することができず、特殊遊技(ARTゲーム)へ移行することができないものである。このように、移行得点Lを1以上の数値とすることにより、得点を徐々に加算しながら、移行権の実行に近づくという面白みのある遊技にすることができるものである。
また、継続抽選手段210、演出データ記憶手段151及び演出制御手段152は、第一の実施の形態で説明したものと同一であるため、説明を省略する、
(遊技機10の動作)
本実施の形態に係る遊技機10の動作の概略は、図6、図18、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15及び図19のフローにより示されるものである。すなわち、第一の実施の形態で説明した図6乃至図15のフローのうち、図7の代わりに図18を使用し、新たに図19のフローが加わったものである。したがって、本実施の形態に係る遊技機10の動作の概略を示すフローのうち、図6、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15に示したフローについては、第一の実施の形態で既に説明してあるため、それらの説明は省略し、第一の実施の形態と異なる図18及び図19のフローに関して、以下に説明する。
【0203】
図6に示すように、ステップ113において、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50が全て操作されていると判定された場合、次のステップ420(図18)に進む。
ステップ420(図18)において、移行遊技フラグがON状態であるか(成立しているか)否かが判定される。そして、移行遊技フラグがON状態であると判定された場合、次のステップ421に進む。
ステップ421において、当選抽選手段110の抽選結果、桃、桃、桃からなる特定図柄の組合せに当選したか否かが判定される。そして、当選抽選手段110の抽選結果、桃、桃、桃からなる特定図柄の組合せに当選していると判定された場合、次のステップ422に進む。
【0204】
ステップ422において、現状遊技回数Kが、特定遊技回数N(例えば、N2=3,5等)と等しい数値か否かが判定される。そして、現状遊技回数Kが、特定遊技回数Nと等しい数値になっていると判定された場合、次のステップ423に進む。
ステップ423において、移行条件カウント手段190により、現状得点Pに+1が加算される。具体的には、移行条件カウント手段190が、移行条件記憶手段200から、現状得点Pを採取して、その現状得点Pに+1を加算して、その加算結果の数値を新たな現状得点Pに設定するものである。かかる新たな現状得点Pは、移行条件記憶手段200に送出され、内部に記憶されるものである。そして、次のステップ424に進む。
【0205】
ステップ424において、特殊遊技移行決定手段170により、現状得点Pは、移行得点L(具体的には、L=1)に等しいか否かが判定される。そして、現状得点Pが、移行得点L=1に等しいと判定された場合、次のステップ425に進む。
ステップ425において、移行遊技フラグがOFF状態(不成立)となる。そして、次のステップ426に進む。
ステップ426において、特殊遊技フラグ(ARTフラグ)がON状態(成立状態)となる。そして、次のステップ427に進む。
【0206】
ステップ427において、現状得点Pがクリアされ、0に設定され、また、現状遊技回数Kがクリアされ、0に設定される。そして、次のステップ132(図8)に進む。
前記ステップ420において、移行遊技フラグがON状態でないと判定された場合、すなわち、OFF状態であると判定された場合、次のステップ132(図8)に進む。
前記ステップ421において、当選抽選手段110の抽選結果、桃、桃、桃からなる特定図柄の組合せに当選していないと判定された場合、次のステップ428に進む。
【0207】
ステップ428において、現状遊技回数Kは、予め設定した遊技回数M=8であるか否かが判定される。すなわち、現状遊技回数Kが8番目の遊技であるか否かが判定されるものである。そして、現状遊技回数Kが、予め設定した遊技回数M=8であると判定された場合、次のステップ429に進む。
ステップ429において、現状遊技回数Kをクリアして、0に設定する。そして、次のステップ430に進む。
ステップ430において、変更抽選手段220による変更抽選処理が実施される。そして、次のステップ431に進む。
【0208】
ステップ431において、変更抽選手段220による変更抽選処理に当選したか否かが判定される。そして、変更抽選手段220による変更抽選処理に当選していると判定された場合、次のステップ432に進む。
ステップ432において、特定遊技回数の設定を、最大8個まで、5、7、2、4、6、8、1の順序で、一つ増やす。具体的には、特定遊技回数Nの選択用データとして、予め設定された所定の順序で移行条件記憶手段200の内部に記憶されているN1=3と、N2=3,5と、N3=3,5,7と、N4=2,3,5,7と、N5=2,3,4,5,7と、N6=2,3,4,5,6,7と、N7=2,3,4,5,6,7,8と、N8=1,2,3,4,5,6,7,8とからなるN1〜N8の8つの選択用グループのうちから、特殊遊技移行決定手段170により、上述した配列順序で、特定遊技回数が一つ多い次の選択用グループが採取されるものである。例えば、現状の特定遊技回数が、N1(=3)であるときは、特殊遊技移行決定手段170により、新たな特定遊技回数N2(=3,5)が採取されるものである。これにより、特定遊技回数が3回目だけであったものから、特定遊技回数が3回目と5回目とになって一つ増えるものである。更に、例えば、現状の特定遊技回数が、N2(=3,5)であるときは、特殊遊技移行決定手段170により、新たな特定遊技回数N3(=3,5,7)が採取されるものである。これにより、特定遊技回数が3回目と5回目の二つであったものから、特定遊技回数が3回目と5回目と7回目との三つになって一つ増えるものである。そして、次のステップ132(図8)に進む。
【0209】
前記ステップ428において、現状遊技回数Kが、予め設定した遊技回数M=8でないと判定された場合、次のステップ132(図8)に進む。
前記ステップ431において、変更抽選手段220による変更抽選処理に当選していないと判定された場合、次のステップ132(図8)に進む。
前記ステップ422において、現状遊技回数Kが、特定遊技回数N(例えば、N2=3,5等)と等しい数値になっていないと判定された場合、次のステップ433に進む。
ステップ433において、移行遊技フラグがOFF状態(不成立)となる。そして、次のステップ434に進む。
【0210】
ステップ434において、現状得点Pがクリアされて、0に設定され、また、現状遊技回数Kがクリアされて、0に設定される。そして、次のステップ132(図8)に進む。
前記ステップ424において、現状得点Pが、移行得点L=1に等しくないと判定された場合、次のステップ428に進む。
上述したステップ430の変更抽選手段220による変更抽選処理について、図19のフローを用いて説明する。
ステップ450において、変更抽選手段220の変更乱数発生手段221により発生された乱数の中から変更乱数抽出手段222により乱数が抽出される。そして、次のステップ451に進む。
【0211】
ステップ451において、抽出された乱数が変更乱数抽出手段222の内部に記憶される。そして、次のステップ452に進む。
ステップ452において、変更判定手段224により、抽出された乱数と、変更抽選判定テーブル223の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ453に進む。
ステップ453において、変更判定手段224により、抽出された乱数が、変更抽選判定テーブル223のどの当選領域に含まれるか決定され、変更抽選処理の評価が決定される。具体的には、特定遊技回数を変更するか否かが決定される。そして、変更抽選処理が終了する。
【0212】
なお、ここで、ステップ432において、特定遊技回数の設定を、最大8個まで、所定の順序で一つ増やすように設定していたが、逆に、特定遊技回数の初期設定を最大値8個のN8に設定し、その後、N7→N6→N5→・・・→N1と一つ減らすように設定しても良いものである。これにより、早く移行権を実行しなければ、条件が徐々に厳しくなってくるという緊張感のあるものにすることができる。
(第三の実施の形態)
本実施の形態は、前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記当選抽選手段110の前記特定図柄(桃、桃、桃)の当選確率を変更可能にしたことを特徴とするものである。
【0213】
具体的には、当選抽選手段110の当選判定テーブル113のうちの通常遊技用判定テーブル115として、特定図柄(桃、桃、桃)の当選確率が異なる8個の通常遊技用判定テーブル115(K1、K2、K3・・K7、K8)を予め備えているものである。そして、移行権の付与中に、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達するごとに、変更抽選手段220の抽選を行い、かかる抽選結果、変更することに当選した場合、当選判定テーブル113を、K1からK2へ、K2からK3へ、K3からK4へ、・・K6からK7へ、又は、K7からK8へ変更するものである。なお、ここで、特定図柄(桃、桃、桃)の当選確率は、K1からK8に向かって段々と高くなるように設定されている。その他の構成は、作用や、効果は、第二の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0214】
すなわち、第二の実施の形態では、移行権付与中に変更抽選手段220の抽選に当選した場合、特殊遊技移行決定手段170により、特定遊技回数がN1→N2→・・・→N8と変更されているのに対して、本実施の形態では、移行権付与中に変更抽選手段220の抽選に当選した場合、特殊遊技移行決定手段170により、通常遊技用判定テーブル115が、特定図柄の当選確率が異なるK1→K2→・・・・・→K8と変更されるものである。具体的には、図18のステップ432において、特殊遊技移行決定手段170により、通常遊技用判定テーブル115が、予め定めた所定の順番からなる通常遊技用判定テーブル115(K1→K2→・・・→K8)に変更されることにより、行われるものである。
【0215】
もちろん、通常遊技用判定テーブル115として予め定めた所定の順番を、K8→K7→K6→・・・→K1と設定して、特定図柄(桃、桃、桃)の当選確率を、段々と低くなるように設定しても良いものである。これにより、早く移行権を実行することができないと、さらに当選し難くなって厳しくなるという緊張感を遊技者にもたらすことができる。
(第四の実施の形態)
本実施の形態は、移行権の付与中に、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、所定の遊技内容の変更を行うか否かを、乱数を用いた抽選により決定し、当該抽選結果、当選した場合に、特殊遊技の継続回数を変更可能にしたことを特徴とするものである。
【0216】
もちろん、所定の遊技内容の変更を行うか否かの乱数を用いた抽選を行わず、移行権の付与中に、移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を変更するように設定しても良いものである。
本実施の形態に係る遊技機10の構成は、図16に示す第二の実施の形態の遊技機10の構成と略同様であって、特に図示しないが、図16に示すものから継続抽選手段210を有していないものが、本実施の形態に係る遊技機10のブロック図となるものである。以下に、上述した実施の形態と異なる点を主として説明する。
【0217】
本実施の形態に係る遊技機10の投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50、リールユニット60、ホッパーユニット65、報知装置66、遊技移行回数報知装置140及び特定当選報知装置145は、第一及び第二の実施の形態で説明したものと同一であるため説明を省略する。
そして、本実施の形態に係る遊技機10の通常遊技制御手段70、特別遊技制御手段80、特殊遊技制御手段102、当選抽選手段110及び移行権付与抽選手段180は、第一及び第二の実施の形態で説明したものと同一であるため説明を省略する。
【0218】
そして、変更抽選手段220は、第二の実施の形態で説明したものと同一であるため説明を省略する。
また、本実施の形態に係る遊技機10は、図16に示すブロック図のうち、継続抽選手段210を備えていない。すなわち、特殊遊技の継続回数は、移行権付与中の遊技回数のどの段階で移行権が実行されるかによって、予め定めた所定の数値データに基づいて決定されるものである。
(特殊遊技移行決定手段170)
上記特殊遊技移行決定手段170は、第一の実施の形態で説明したものと同様に、移行権を実行するか否かを決定するためのものである。すなわち、特殊遊技移行決定手段170は、特定図柄(桃、桃、桃)の当選を、移行権が付与されたときから、移行権の実行又は消失が行われない限り繰り返し行われる8回の遊技において、特定遊技回数のときに達成することを条件として、移行権の実行を決定するものである。
【0219】
上記特殊遊技移行決定手段170は、第一の実施の形態と異なり、移行権付与中の1回から8回の遊技中に、特定図柄(桃、桃、桃)に当選せずに、移行権が消滅しなかった場合であって、且つ、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選した場合、移行条件記憶手段170の内部に予め所定の順番で配列された特殊遊技の継続回数の選択用データ(5、10、20、50、100,1000)を順番に、特殊遊技の継続回数として採取するものである。
具体的には、移行権付与中の最初(第1番目のサイクル)の8回目までの遊技範囲内で、移行権が実行される場合、特殊遊技移行決定手段170は、移行条件記憶手段170の内部に予め所定の順番で配列された継続回数5回の特殊遊技(ARTゲーム)を選択する。
【0220】
また、かかる第1番目のサイクルの8回の遊技範囲内までに、移行権が消滅せずに、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選し、次の第2番目のサイクルの8回の遊技範囲内で、移行権を実行することができた場合、特殊遊技移行決定手段170は、移行条件記憶手段170の内部に予め所定の順番で配列された継続回数10回の特殊遊技(ARTゲーム)を選択する。
また、かかる第2番目のサイクルの8回の遊技範囲内までに、移行権が消滅せずに、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選し、次の第3番目のサイクルの8回の遊技範囲内で、移行権を実行することができた場合、特殊遊技移行決定手段170は、移行条件記憶手段170の内部に予め所定の順番で配列された継続回数20回の特殊遊技(ARTゲーム)を選択する。
【0221】
また、かかる第3番目のサイクルの8回の遊技範囲内までに、移行権が消滅せずに、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選し、次の第4番目のサイクルの8回の遊技範囲内で、移行権を実行することができた場合、特殊遊技移行決定手段170は、移行条件記憶手段170の内部に予め所定の順番で配列された継続回数50回の特殊遊技(ARTゲーム)を選択する。
また、かかる第4番目のサイクルの8回の遊技範囲内までに、移行権が消滅せずに、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選し、次の第5番目のサイクルの8回の遊技範囲内で、移行権を実行することができた場合、特殊遊技移行決定手段170は、移行条件記憶手段170の内部に予め所定の順番で配列された継続回数100回の特殊遊技(ARTゲーム)を選択する。
【0222】
また、かかる第5番目のサイクルの8回の遊技範囲内までに、移行権が消滅せずに、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選し、次の第6番目のサイクルの8回の遊技範囲及びそれ以降の遊技範囲内で、移行権を実行することができた場合、特殊遊技移行決定手段170は、移行条件記憶手段170の内部に予め所定の順番で配列された継続回数1000回の特殊遊技(ARTゲーム)を選択する。
なお、上述したS番目のサイクルの8回の遊技範囲内までに、移行権が消滅せずに、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選しなかった場合には、次の第S+1番目のサイクルの8回の遊技範囲で、移行権を実行することができても、特殊遊技移行決定手段170は、継続回数の変更は行わずに、前回S番目のサイクルで設定された同一の継続回数の特殊遊技(ARTゲーム)を選択するものである。
【0223】
(移行条件カウント手段190)
上記移行条件カウント手段190は、第一の実施の形態で説明したものと同様に、移行権の付与中に、移行権が付与されたときから数え始めた現状遊技回数Kや、移行権の実行を決定するための判断条件となる現状得点Pを、カウントするためのものである。
さらに、本実施の形態では、それに加えて、上記移行条件カウント手段190は、移行権の付与中に、8回の遊技範囲内までに、移行権が消滅せずに、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選した場合の継続回数変数Sをカウントするものである。この継続回数変数Sは、初期設定値が1に設定されている。そして、この継続回数変数Sの数値1、2、3、4、5及び6の各数値は、特殊遊技の継続回数5回、10回、20回、50回、100回及び1000回に対応しているものである。
【0224】
具体的には、継続回数変数Sは、初期設定値として1が設定されてあり、その状態で、移行権が実行される場合、特殊遊技移行決定手段170は、移行条件記憶手段200から継続回数変数S=1に対応する継続回数5回を、特殊遊技の継続回数として設定する。
そして、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中に、最初の8回の遊技範囲内までに、移行権が消滅せずに、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選した場合、継続回数変数Sに+1を加算する。これにより、継続回数変数Sは、2となり、その状態で、移行権が実行される場合、特殊遊技移行決定手段170は、移行条件記憶手段200から継続回数変数S=2に対応する継続回数10回を、特殊遊技の継続回数として設定する。
【0225】
そして、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中に、次の8回の遊技範囲内までに、移行権が消滅せずに、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選した場合、継続回数変数Sに+1を加算する。これにより、継続回数変数Sは、3となり、その状態で、移行権が実行される場合、特殊遊技移行決定手段170は、移行条件記憶手段200から継続回数変数S=3に対応する継続回数20回を、特殊遊技の継続回数として設定する。
そして、上述した内容が繰り返されることにより、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中に、次の8回の遊技範囲内までに、移行権が消滅せずに、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選する毎に、同様に、継続回数変数Sに+1を加算し続ける。これにより、継続回数変数Sは、順に、4、5、6と変化し、それらの状態で、移行権が実行される場合、特殊遊技移行決定手段170は、移行条件記憶手段200から継続回数変数S=4、5、6にそれぞれ対応する継続回数50、100、1000回を、特殊遊技の継続回数として設定する。
【0226】
なお、移行条件カウント手段190は、移行権の付与中に、最初の8回の遊技範囲内までに、移行権が消滅しなくても、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、移行権付与中の遊技内容の変更を行うことに当選しなかった場合は、継続回数変数Sに+1を加算せず、そのままの数値を維持する。このため、その状態で移行権が実行される場合、特殊遊技移行決定手段170は、前回と同じ継続回数変数Sに対応する継続回数を特殊遊技の継続回数として設定する。
(移行条件記憶手段200)
上記移行条件記憶手段200は、第一の実施の形態と同様に、移行権が実行されるための条件、すなわち、ARTゲームへ移行するための条件を記憶するためのものである。具体的には、移行条件記憶手段200は、第一の実施の形態と同様に、移行権が付与された場合の遊技回数を1から数え始めて終了するまでの1サイクルの全遊技回数Mの数値(具体的には、M=8)と、特定遊技回数Nの数値と、移行権付与中に移行権付与開始のときから遊技回数を数えているときの現状の遊技回数Kと、特殊遊技(ARTゲーム)へ移行するために満足しなければならない移行得点L(具体的には、L=1)と、現状得点Pとを記憶しているものである。これらの内容は、第一の実施の形態で説明したもので詳細な説明は省略する。
【0227】
さらに、それに加えて、上記移行条件記憶手段200は、継続回数変数S(1、2、3、4、5及び6)と、その継続回数変数Sに対応する特殊遊技の継続回数(5、10、20、50、100及び1000)とを記憶しているものである。
上記移行条件記憶手段200は、特殊遊技移行決定手段170により、移行権の実行が決定された場合、かかる決定に基づいて、継続回数変数Sのデータをクリアし、初期設定値の1に設定する。
上記移行条件記憶手段200は、特殊遊技移行決定手段170により、移行権の消失が決定された場合、かかる決定に基づいて、継続回数変数Sのデータをクリアし、初期設定値の1に設定する。
【0228】
なお、本実施の形態では、継続回数変数Sが1、2、3、4、5及び6に対応して、特殊遊技の継続回数を、5、10、20、50、100及び1000と設定してある。このため、移行権付与中に、移行権が実行されることなく、遊技回数が8回に達して、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、遊技内容を変更することに当選する毎に、継続回数の設定は、5→10→20回と増加する。しかし、継続回数の設定は、必ずしも増加させることに限定するものではない。例えば、継続回数変数Sの1、2、3、4、5及び6に対応して、特殊遊技の継続回数を、50、30、20、15、10及び5と設定することにより、移行権付与中に、移行権が実行されることなく、遊技回数が8回に達して、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、遊技内容を変更することに当選する毎に、特殊遊技の継続回数の設定を、順に50→30→20→15→10→5と減少させることができる。これにより、移行権付与中の8回の遊技範囲内で移行権を実行することができずに、変更抽選手段220の抽選結果、遊技内容を変更することに当選して、次のサイクルの8回の遊技に進む程、遊技者への利益を減少させる可能性が高まり、遊技者にとって厳しいものとなってくる。このため、移行権が付与された場合、できるだけ早めに移行権を実行させなければならないといった緊張感をもたらすことができる。
【0229】
更に、例えば、継続回数変数Sの1、2、3、4、5及び6に対応して、特殊遊技の継続回数を、50、5、30、10、20及び15と設定することにより、移行権付与中に、移行権が実行されることなく、遊技回数が8回に達して、変更抽選手段220の変更抽選処理の結果、遊技内容を変更することに当選する毎に、特殊遊技の継続回数の設定を、50→5→30→10→20→15と、不規則に、上下に変動させるようにしても良いものである。これにより、継続回数の設定に意外性を付与することができる。さらに、かかる継続回数の設定を、乱数を用いた抽選により、設定しても良いものである。これにより、さらに、意外性を付与することができる。
【0230】
(遊技機10の動作)
本実施の形態に係る遊技機10の動作の概略は、図6、図20、図8、図9、図10、図21、図12、図13、図15及び図19のフローにより示されるものである。すなわち、第二の実施の形態のフローである図6、図18、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15及び図19のうち、図18の代わりに図20を使用し、図11の代わりに、図21を使用し、図14のフローを使用しないものである。したがって、本実施の形態に係る遊技機10の動作の概略を示すフローのうち、図6、図8、図9、図10、図12、図13、図15及び図19に示したフローについては、第一又は第二の実施の形態で既に説明してあるため、それらの説明は省略し、第一又は第二の実施の形態のフローと異なる図20及び図21のフローに関して、以下に説明する。
【0231】
図20のフローは、第二の実施の形態で説明した図18のフローのうち、ステップ427、ステップ434、ステップ432の代わりに、ステップ527、ステップ535、ステップ532及びステップ533が入ったものであって、その他のステップの内容は、ステップ番号のみが異なるもので、それらの内容は、同一であるため説明は省略し、上述した内容が異なるステップのみ説明する。
ステップ527(図20)において、現状得点Pがクリアされ、0に設定され、また、現状遊技回数Kがクリアされ、0に設定される。また、継続回数変数Sがクリアされ、その初期設定値S=1に設定される。そして、次のステップ132(図8)に進む。
【0232】
ステップ535(図20)において、現状得点Pがクリアされ、0に設定され、また、現状遊技回数Kがクリアされ、0に設定される。また、継続回数変数Sがクリアされ、その初期設定値S=1に設定される。そして、次のステップ132(図8)に進む。
ステップ532(図20)において、特殊遊技移行決定手段170により、移行条件記憶手段200に記憶した継続回数変数Sに対応した特殊遊技の継続回数が設定される。具体的には、継続回数変数S(1、2、3、4、5及び6)に対応して、特殊遊技の継続回数(5、10、20、50、100及び1000)が、かかる順番で設定されるものである。そして、次のステップ533に進む。
【0233】
ステップ533において、移行条件カウント手段190により、継続回数変数Sに+1が加算される。そして、加算後の継続回数変数Sは、再度、移行条件記憶手段200に記憶される。そして、次のステップ132(図8)に進む。
また、本実施の形態に係る遊技機10の動作のフローのうち、図21に示されるフローは、第一の実施の形態で説明した図11のフローのステップ170乃至ステップ175のうち、ステップ173及びステップ174を除いたものと同一であって、それらの説明を省略する。
(第五の実施の形態)
図22乃至図27は、本発明の第五の実施の形態であって、図22は特殊遊技移行決定手段のブロック図、図23乃至図27は遊技内容の概略説明図をそれぞれ示すものである。
【0234】
本実施の形態は、第一の実施の形態と異なり、特殊遊技移行決定手段170が、所定の遊技のときから数えて、遊技回数M回の範囲の中で、前記移行権の実行が可能な前記特定遊技回数の数を変更可能にしたことを特徴とするものである。本実施の形態は、遊技回数M回(本実施の形態では具体的には、M=7)を1サイクルとするルーレットで表示され得るようなルーレット遊技において、遊技回数M回の範囲の中で、前記移行権の実行が可能な特定遊技回数の個数を、1個と、3個と、6個とに変更していることに特徴を有するものである。そして、それらの3つのうちのいずれの個数のものを使用するかは、乱数を用いた抽選により決定しているものである。
【0235】
また、本実施の形態は、遊技移行回数報知装置140が、LED表示装置により文字表示であったものが、図23乃至図25に示すように、ルーレット状にLED表示装置を配置して、視覚的に表示内容を認識し易くしたものである。その他の構成は、第一の実施の形態と略同一であり、説明を省略する。以下、内容を詳細に説明する。
(特殊遊技移行決定手段170)
上記特殊遊技移行決定手段170は、特殊遊技(ARTゲーム)への移行を可能とする権利からなる移行権を実行するか否かを決定するためのものであって、以下の3つのものを有している。
【0236】
(1)特定遊技回数記憶テーブル360
(2)特定遊技回数テーブル選択手段370
(3)移行権実行決定手段380
(特定遊技回数記憶テーブル360)
上記特定遊技回数記憶テーブル360は、遊技回数M回(本実施の形態ではM=7)のうち、特定遊技回数の個数が異なる特定遊技回数を記憶しているものである。この特定遊技回数記憶テーブル360は、特定遊技回数の個数により、以下の3つからなるものである。
【0237】
(1)低確率特定遊技回数記憶テーブル361
(2)高確率特定遊技回数記憶テーブル362
(3)超高確率特定遊技回数記憶テーブル363
(低確率特定遊技回数記憶テーブル361)
上記低確率特定遊技回数記憶テーブル361は、遊技回数M=7回のうち、特定遊技回数を3回目だけの1個としているものである。この低確率特定遊技回数記憶テーブル361は、図23に示すような7回の遊技を1サイクルとするルーレット遊技において、7分の1の低確率で、移行権の実行を可能なものにすることができるものである。
【0238】
(高確率特定遊技回数記憶テーブル362)
上記高確率特定遊技回数記憶テーブル362は、遊技回数M=7回のうち、特定遊技回数を2回目と、4回目と、6回目との3個としているものである。この高確率特定遊技回数記憶テーブル362は、図24に示すような7回の遊技を1サイクルとするルーレット遊技において、7分の3の高確率で、移行権の実行を可能なものにすることができるものである。
(超高確率特定遊技回数記憶テーブル363)
上記超高確率特定遊技回数記憶テーブル363は、遊技回数M=7回のとき、特定遊技回数を1、2、3、5、6、7回目の6個としているものである。この超高確率特定遊技回数記憶テーブル363は、図25に示すような7回の遊技を1サイクルとするルーレット遊技において、7分の6の超高確率で、移行権の実行を可能なものにすることができるものである。
【0239】
(特定遊技回数テーブル選択手段370)
上記特定遊技回数選択手段370は、上述した特定遊技回数記憶テーブル360の3つのテーブルのうちのいずれか一つを乱数を用いた抽選により選択するためのものである。上記特定遊技回数テーブル選択手段370は、以下の4つからなるものである。
(1)特定遊技回数テーブル乱数発生手段371
(2)特定遊技回数テーブル乱数抽出手段372
(3)特定遊技回数テーブル判定テーブル373
(4)特定遊技回数テーブル判定手段374
(特定遊技回数テーブル乱数発生手段371)
上記特定遊技回数テーブル乱数発生手段371は、特定遊技回数記憶テーブル360の3つのテーブルを選択するための抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0乃至65535)で発生させるものである。
【0240】
なお、ここで、特定遊技回数テーブル乱数発生手段371や、特定遊技回数テーブル乱数抽出手段372は、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111や当選乱数抽出手段112と同様に、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を含むものである。
(特定遊技回数テーブル乱数抽出手段372)
上記特定遊技回数テーブル乱数抽出手段372は、特定遊技回数テーブル乱数発生手段371が発生する乱数を、抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0241】
(特定遊技回数テーブル判定テーブル373)
上記特定遊技回数テーブル判定テーブル373は、特定遊技回数テーブル乱数発生手段371がとる乱数の全領域中、特定遊技回数記憶テーブル360の3つのテーブル、すなわち低確率特定遊技回数記憶テーブル361と、高確率特定遊技回数記憶テーブル362と、超高確率特定遊技回数記憶テーブル363とに対応する当選領域を有するものである。
(特定遊技回数テーブル判定手段374)
上記特定遊技回数テーブル判定手段374は、特定遊技回数テーブル乱数抽出手段372が抽出した抽出乱数データと、特定遊技回数テーブル判定テーブル373のデータを基に特定遊技回数テーブル乱数発生手段371がとる乱数の全領域中の各項目の領域からなる判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する領域に対応する内容、すなわち具体的な特定遊技回数記憶テーブル360を決定するものである。
【0242】
(移行権実行決定手段380)
上記移行権実行決定手段380は、特定遊技回数テーブル選択手段370が、特定遊技回数記憶テーブル360から選択した3つのうちのいずれかのテーブルに基づいて、特殊遊技(ARTゲーム)への移行を可能とする権利からなる移行権を実行するか否かを決定するためのものである。
上記移行権実行決定手段380は、特定図柄の組合せ(桃、桃、桃)を、移行権が付与されたときから、移行権の実行又は消失が行われない限り繰り返し行われるM=7回の遊技において、特定遊技回数テーブル選択手段370が選択した特定遊技回数記憶テーブル360に基づいた特定遊技回数のときに達成することを条件として、移行権の実行を決定するためのものである。なお、特定遊技回数は、特定遊技回数テーブル選択手段370が低確率特定遊技回数記憶テーブル361を選択した場合、図23に示すように3回目となり、特定遊技回数テーブル選択手段370が高確率特定遊技回数記憶テーブル362を選択した場合、図24に示すように2、4及び6回目となり、特定遊技回数テーブル選択手段370が超高確率特定遊技回数記憶テーブル363を選択した図25に示すように1、2、3、5、6及び7回目となるものである。
【0243】
(遊技移行回数報知装置140)
上記遊技移行回数報知装置140は、第1の実施の形態では、1個のLED表示装置により文字表示であったが、本実施の形態では、図23乃至図25に示すように、ルーレット状(円周上)にLED表示装置を7個、配置して、移行権付与中の遊技である遊技回数M=7回を視覚的に認識し易くしたものである。そして、特定遊技回数に相当する遊技回数のLED表示装置には、「ART」の表示が行われ、特定遊技回数に相当しない遊技回数のLED表示装置には、「ハズレ」の文字表示が行われるものである。そして、この遊技移行回数報知装置140は、移行権が付与されてからの遊技回数に対応した1乃至7の数値のLED表示装置が点滅を行うように設定されているものである。これにより、遊技者は、例えば図23の場合、移行権が付与されたから7回の遊技中の3番目の遊技で、特定図柄であるリプレイに当選すると、移行権が実行され、ARTゲームに移行することができ、そして、2回目のLED表示装置が点滅していると、現在の遊技は、その2回目の遊技であり、次の遊技結果が重要であることを知ることができるものである。
【0244】
本実施の形態に係る遊技機10の動作は、第一の実施の形態で説明した図6のステップ107と、ステップ108との間に、特定遊技回数テーブル選択手段370による特定遊技回数記憶テーブル360の選択抽選処理が行われるステップが入るものである。
また、第一の実施の形態で説明した図7のステップ122において、特定遊技回数Nが、選択した特定遊技回数記憶テーブル360に基づいて、低確率特定遊技回数記憶テーブル361のときは、N=3となり、高確率特定遊技回数記憶テーブル362のときは、N=2、4及び6となり、超高確率特定遊技回数記憶テーブル363のときは、N=1、2、3、5、6及び7となるものである。
【0245】
また、その他M=8が、M=7と変更される等の数値が変更されるのみで、その他は、第一の実施の形態で説明したものと、略同一であるため、説明を省略する。
上述したように本実施の形態は、特殊遊技移行決定手段170が、移行権が付与されてからの遊技のときから数えて、遊技回数M回(M=7)の範囲の中で、特定遊技回数の数を変更することができる。これにより、移行権が付与されてからの遊技回数M回の範囲における移行権の実行が可能な確率を、7分の1と、7分の3と、7分の6とに変更することができる。したがって、遊技内容に変化を付けることができるものである。
【0246】
なお、上述した第一乃至第五の実施の形態で、移行権付与中の遊技回数M回の数値は、M=7回や、8回を使用しているが、特にこれらの数値に限定されるものではなく、M=3回や、M=2回等の他の数値に設定しても良いものである。その際、遊技移行回数報知装置140は、図26や図27に示すように、当該Mの数値に対応したLED表示装置を配置したものにより形成することができるものである。
また、上述した第一乃至第五の実施の形態で、移行権付与中のM回の遊技において、特定遊技回数で、リプレイ(再遊技)の特定図柄を、所定の入賞有効ライン上に停止させることができて、入賞することができた場合、いわゆるルーレット遊技において、当たりとなった場合、ARTゲームへ移行することができる。かかるARTゲームの遊技回数は、特に1回に限定されるものではなく、予め設定した複数回のARTゲームを連続してすることができるようにしても良いものである。
【0247】
また、本実施の形態でも、特定図柄を達成するというのは、第一の実施の形態で説明したのと同様に、特定図柄に当選したことであるが、特定図柄に入賞したことに設定しても良いものである。
(第六の実施の形態)
図28は、本発明の第六の実施の形態であって、遊技内容の概略説明図を示すものである。
本実施の形態に係る遊技機10は、少なくとも1回以上の前記特殊遊技の連続移行回数を、抽選により決定するための移行回数抽選手段310を備えているものである。そして、移行権は、移行回数抽選手段310の抽選結果、決定された少なくとも1回以上の移行回数の特殊遊技への連続移行を可能とする権利であることを特徴とするものである。なお、移行回数抽選手段310は、上述した他の抽選手段と同様に、乱数発生手段、乱数抽出手段、判定テーブル及び判定手段により、移行回数を抽選で決定することができるものである。また、第一の実施の形態で説明した継続抽選手段210は有しておらず、その他の構成は、第一の実施の形態と同様である。
【0248】
具体的には、移行権付与中のM回の遊技において、特定遊技回数で、リプレイ(再遊技)の特定図柄を、所定の入賞有効ライン上に停止させることができて、入賞することができた場合、いわゆるルーレット遊技で当たりとなった場合、移行権が実行されるものである。そして、図28に示すように、移行回数抽選手段310の抽選結果により決定された25ゲームのARTゲームを1セットとする1セット以上(Sセット)のARTゲームへ移行することができるものである。本実施の形態の遊技機10の動作では、第一の実施の形態で説明した図14は有しておらず、また、第一の実施の形態のフローの図11のうち、ステップ173及び174は行わないものである。そして、ステップ172(図11)において、特殊遊技(ARTゲーム)が、移行回数抽選手段310の抽選により決定されたセット数の遊技回数(例えば3セットの75回)に到達したか否かを判定するものである。その他の遊技機10の動作は、第一の実施の形態で説明したものと同様である。
【0249】
なお、ここで、移行回数抽選手段310は、25ゲームを1セットとする連続するARTゲームの何セットを実行するのかを、抽選により、決定しているが、もちろん、これに限定されずに、25ゲームの1セット単位ではなく、ARTゲームの1回のゲーム単位ごとに遊技回数を抽選により決定するようにしても良いものである。
本実施の形態は、移行権が実行されると、移行回数抽選手段310の抽選結果、決定された少なくとも1セット以上の遊技回数の特殊遊技が連続して行われる。そして、特殊遊技の実行回数が、移行回数抽選手段の抽選により決定されている。このため、特殊遊技の連続遊技回数が変化し、意外性を付与することができて、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができる。また、本実施の形態でも、特定図柄を達成するというのは、第一の実施の形態で説明したのと同様に、特定図柄に当選したことであるが、特定図柄に入賞したことに設定しても良いものである。
【0250】
(第七の実施の形態)
図29は、本発明の第七の実施の形態であって、遊技内容の概略説明図を示すものである。
本実施の形態は、特殊遊技移行決定手段170は、特殊遊技(ARTゲーム)が終了した後、移行権を消失させずに、特定図柄61の組合せを、特定遊技回数のとき以外に達成した場合、移行権の消失を決定するようにしたことを特徴とするものである。
本実施の形態では、特殊遊技(ARTゲーム)が終了した後、移行権を消失させないものである。第一の実施の形態では、ステップ125において、移行遊技フラグをOFFにしているため、特殊遊技が終了した後、移行権は消失し、通常遊技に移行するが、本実施の形態では、ステップ125(図7)で、移行遊技フラグをOFFとしないことにより、移行権が消失しないものである。これにより、図29に示すように、いわゆるルーレット遊技に当たって(特定遊技回数のときに特定図柄を達成することができて)、移行権が実行されて特殊遊技(ARTゲーム)に移行して、当該特殊遊技が終了した後、再度、ルーレット遊技に移行するものである。そして、ルーレット遊技でハズレることにより(特定遊技回数のとき以外に特定図柄を達成することにより)、移行権が消失するものである。
【0251】
したがって、本実施の形態は、図29に示すように、ルーレット遊技→ARTゲーム→ルーレット遊技→ARTゲーム→ルーレット遊技→ARTゲームというように、ルーレット遊技でハズレとならないうちは、ルーレット遊技とARTゲームとを組み合わせたものが繰り返し行われるものである。
本実施の形態は、移行権が付与されて、移行権が実行されて、特殊遊技に移行し、当該特殊遊技が終了した後でも移行権が消失されない。このため、特定図柄の組合せを、特定遊技回数のとき以外に達成する、いわゆるハズレとならない限り、繰り返し何度も移行権を繰り返し利用することができる。これにより、所定回数の特殊遊技が終了すると、移行権も終了して通常遊技へ戻るような第一の実施の形態で説明したような遊技と比較して、遊技者に大きな利益を短時間の間に、集中的に付与することができる。これにより、爆裂台という大きな利益を集中発生させるような遊技機とすることが可能となる。
【0252】
なお、本実施の形態でも、第六の実施の形態と同様に、25ゲームのARTゲームを1セットとする25回の連続ARTゲームを行うものである。そして、本実施の形態の遊技機10の動作では、第一の実施の形態で説明した図14は有しておらず、また、第一の実施の形態のフローの図11のうち、ステップ173及び174は行わないものである。そして、ステップ172(図11)において、特殊遊技(ARTゲーム)が、1セット数の遊技回数(25回)に到達したか否かを判定するものである。その他の遊技機10の動作は、第一の実施の形態で説明したものと同様である。
【0253】
なお、ここで、移行回数抽選手段310は、25ゲームを1セットとする連続するARTゲームとしているが、もちろん、これに限定されずに、25ゲームの1セット単位ではなく、ARTゲームの1回のゲーム単位ごとに、或いは、他の複数回の遊技回数の連続ARTゲームを行うようにしても良いものである。また、本実施の形態でも、特定図柄を達成するというのは、第一の実施の形態で説明したのと同様に、特定図柄に当選したことであるが、特定図柄に入賞したことに設定しても良いものである。
(第八の実施の形態)
図30は、本発明の第八の実施の形態であって、遊技内容の概略説明図を示すものである。
【0254】
本実施の形態は、遊技が、所定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて所定の遊技回数のときに達成することを条件として、当該付与中の移行権を消失させて、新たな移行権を付与するようにしたことを特徴とするものである。
具体的には、図30に示すように、遊技は、移行権が付与されて、ルーレット遊技が開始した遊技のときから数えて所定の遊技回数(具体的には、図30に示すように、4番目の「chance」表示の遊技回数)の遊技のときに、リプレイ(再遊技)の特定図柄の組合せを達成することを条件として、当該付与中の移行権を消失させて、新たな移行権を付与するものである。すなわち、ルーレット遊技の4番目の「chance」表示の遊技のときに、特定図柄(リプレイ)を達成させた場合、当該ルーレット遊技は、4番目で終了し、再度、新たなルーレット遊技が1番目から開始されるようなものである。
【0255】
本実施の形態は、詳細な説明は省略するが、第一の実施の形態で説明した遊技機10の動作において、ルーレット遊技の4番目の「chance」表示の遊技ときに、特定図柄(リプレイ)を達成することができた場合、移行遊技フラグはONの状態のままで、現状遊技回数Kをクリアして、0回にセットすることにより、実行可能なものである。
なお、本実施の形態でも、「特定図柄を達成する」というのは、第一の実施の形態で説明したのと同様に、特定図柄に当選したことであるが、特定図柄に入賞したことに設定しても良いものである。
【0256】
(第九の実施の形態)
図31は、本発明の第九の実施の形態であって、遊技内容の概略説明図を示すものである。
本実施の形態は、第一の実施の形態における移行権付与中の遊技回数Mを7回(M=7)に設定し、移行得点Lを3(L=3)に設定したものである。そして、移行権付与中の遊技は、1サイクルが全部で7回のいわゆるルーレット遊技であって、第五の実施の形態で説明したような7個のLED表示装置からなる遊技移行回数報知装置140を備えているものである。すなわち、図31に示すように、移行権付与中の遊技において、遊技移行回数報知装置140が「バニー」と表示している1回目、2回目、5回目又は7回目のいずれかの遊技のときに、特定図柄(リプレイ)を達成することができた場合、それぞれ移行得点Lに、1点の得点が加算されていくものである。そして、かかる得点の合計得点である移行得点Lが3点未満では、移行権を実行することができず、移行得点Lが3点に到達することを条件として、特殊遊技移行決定手段170が移行権の実行を決定するものである。本実施の形態は、複数の遊技に跨って、得点を貯めて、その合計得点(移行得点L)を、所定の値(3点)に到達させるという新たな楽しみを与えることができ、複数の遊技間において、期待感を持続させることができ、遊技を面白いものにすることができる。また、本実施の形態でも、特定図柄を達成するというのは、第一の実施の形態で説明したのと同様に、特定図柄に当選したことであるが、特定図柄に入賞したことに設定しても良いものである。なお、その他の構成や、作用や、遊技機の動作等は、第一の実施の形態と同一である。
【0257】
(第一〇の実施の形態)
本実施の形態に係る遊技機10は、第一の実施の形態と同様に、乱数を用いた抽選により、前記移行権を付与するか否かの決定をするための移行権付与抽選手段180を備えているものである。
そして、本実施の形態に係る遊技機10は、特殊遊技(ARTゲーム)中、移行権付与抽選手段180の移行権付与の抽選に当選した場合、当該当選数をカウントするための移行権カウント手段330と、前記移行権カウント手段330がカウントした当選数を記憶するための移行権記憶手段340とを備えているものである。
【0258】
そして、特殊遊技移行決定手段170は、前記特殊遊技終了後に、前記移行権記憶手段に記憶した当選数の移行権を付与することを特徴とするものである。
本実施の形態は、移行権が実行されてARTゲームに移行した後、ARTゲーム中にも移行権付与抽選手段180による移行権付与の抽選を行っているものである。これは、第一の実施の形態で説明した図6のステップ106の移行権付与抽選手段180による移行権付与抽選処理、具体的には、図13のステップ250乃至ステップ253に示されるフローが、ARTゲームのフローである図10のステップ162とステップ163との間に挿入されることにより実行可能なものである。
【0259】
そして、移行権が実行されて特殊遊技(ARTゲーム)に移行している間に、移行権付与抽選手段180により抽選が行われて、その抽選結果、移行権付与の抽選に当選した場合、移行権カウント手段330により、かかる当選数がカウントされ、移行権記憶手段340により、移行権カウント手段330によりカウントされた当選数が記憶される。これにより、特殊遊技中の移行権付与抽選手段180の当選数をストックすることができる。そして、特殊遊技移行決定手段170が、特殊遊技終了後(ARTゲームの終了後)に、移行権記憶手段340に記憶した当選数を付与する。これにより、かかるストックされた当選数の移行権が付与される。したがって、移行権が実行された特殊遊技(ARTゲーム)中においても、移行権付与抽選手段180による移行付与の抽選をストックすることができるという楽しみを、本来の遊技とは別に持つことができる。そして、その後の特殊遊技後にまとめて、移行権が付与されるという楽しみを持つことができる。
【0260】
(第一一の実施の形態)
図32は、本発明の第一一の実施の形態であって、遊技内容の概略説明図を示すものである。
本実施の形態に係る遊技機10は、図32に示すように、前記移行権付与中の遊技毎に、前記特殊遊技(ARTゲーム)の連続遊技回数を記憶した特殊遊技回数記憶手段350を備えているものである。そして、特殊遊技移行決定手段170は、特定図柄(リプレイ)の組合せを達成することを条件として、前記特殊遊技回数記憶手段350に記憶した遊技回数の特殊遊技(ARTゲーム)を実行することを特徴とするものである。そして、第五の実施の形態で説明した7個のLED表示装置からなる遊技移行回数報知装置140により、いわゆるルーレット遊技を遊技者に向かって表示することができるものである。
【0261】
本実施の形態は、第一の実施の形態と比較して、継続抽選手段210を有さずに、その代わりに特殊遊技回数記憶手段350を有しているものである。そして、第一の実施の形態の遊技機の動作を説明した図7のステップ128とステップ129との間に、特殊遊技移行決定手段170が、現状遊技回数Kに対応した特殊遊技回数記憶手段350に記憶した特殊遊技(ARTゲーム)の遊技回数を採取するものである。そして、第一の実施の形態の遊技機の動作を説明した図11のステップ173及び174を有さず、図11のステップ172において、特殊遊技に移行した後の遊技回数が、先程、採取した特殊遊技の遊技回数に到達したか否かが判定されるものである。
【0262】
本実施の形態は、移行権付与中の遊技毎に、特殊遊技回数記憶手段350に記憶した遊技回数の特殊遊技を、所定条件を満足すること(特定図柄を達成すること)により、実行することができる。このため、特殊遊技回数記憶手段350に記憶する各遊技毎の特殊遊技の遊技回数を、種々の値に設定することにより、特殊遊技の遊技回数を、遊技毎に変化させることができる。
また、本実施の形態でも、特定図柄を達成するというのは、第一の実施の形態で説明したのと同様に、特定図柄に当選したことであるが、特定図柄に入賞したことに設定しても良いものである。
【0263】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、特殊な遊技状態への移行の期待感を段階的に徐々に高揚させることができ、結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができるとともに、移行条件を複雑にすることができて、遊技を面白くすることができるようにした遊技機を提供することができる。
【0264】
更に、請求項1記載の発明によれば、移行権の付与に関して、意外性を付与することができて、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
更に、請求項1記載の発明によれば、特定図柄の組み合わせの達成を、どの遊技回数のときに行うことができたか否かを重要なものとして、遊技者の興味を引きつけ、遊技を興奮性の高い、興味溢れるものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
更に、請求項1記載の発明によれば、移行権の実行のチャンスを、何度でも繰り返し発生させることができて、特殊遊技への移行の期待感を継続させることができ、遊技者の遊技への興味を継続させて、遊技の面白みを長時間、維持することができるようにした遊技機を提供することができる。
【0265】
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項記載の発明によれば、特殊遊技への移行への期待感を、遊技回数1回、2回・・・、N回とN個の段階的に徐々に高揚させることができ、結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができるとともに、移行条件を複雑にすることができ、遊技を面白くすることができるようにした遊技機を提供することができる。
【0266】
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項記載の発明によれば、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を変更することができて、遊技内容を変更することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0267】
すなわち、請求項記載の発明によれば、遊技回数がM回に達する毎に、特定遊技回数を増加することができて、遊技内容を変更することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項記載の発明によれば、遊技回数がM回に達する毎に、当選抽選手段の特定図柄の当選確率を変更することができて、遊技内容を変更することができるようにした遊技機を提供することができる。
【0268】
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項記載の発明によれば、移行権付与中の遊技回数がM回に達する毎に、特殊遊技の継続回数を変更させることができて、特殊遊技の大きさを変更することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0269】
すなわち、請求項記載の発明によれば、移行権付与中に遊技回数がM回に達する毎に、移行した場合の遊技者への利益を増加させることができるという期待感を膨らませることができ、遊技者の楽しみを増加させることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項記載の発明によれば、移行権付与中の遊技回数がM回に達する毎に、遊技者への利益を減少させる可能性を高め、早く移行権を実行させなければならないといった緊張感をもたらすことができるようにした遊技機を提供することができる。
【0270】
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項乃至のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項記載の発明によれば、所定の変更を行うか否かに関して、意外性を付与することができて、遊技内容を変化させることができ、遊技を面白いものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項10
請求項10記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0271】
すなわち、請求項10記載の発明によれば、所定の遊技のときから数えて、遊技回数M回の範囲における移行権の実行が可能な確率を変更することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項11
請求項11記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項11記載の発明によれば、特殊遊技の連続遊技回数を変化させることができて、意外性を付与することができ、遊技内容を変化させることができるようにした遊技機を提供することができる。
【0272】
(請求項12
請求項12記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項12記載の発明によれば、移行権付与中に、ハズレとならない限り、繰り返し何度も移行権を繰り返し利用することができて、利益を集中的に付与することができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項13
請求項13記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0273】
すなわち、請求項13記載の発明によれば、移行権付与中の遊技に変化を与えることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項14
請求項14記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項14記載の発明によれば、複数の遊技に跨って、新たな楽しみを与えることができ、期待感を持続させることができるようにした遊技機を提供することができる。
【0274】
(請求項15
請求項15記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項15記載の発明によれば、特殊遊技中においても、移行付与の抽選をストックすることができるという楽しみを持つことができ、その後にまとめて、移行権が付与されるという楽しみを持つことができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項16
請求項16記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0275】
すなわち、請求項16記載の発明によれば、特殊遊技の遊技回数を、遊技毎に変化させることができて、遊技を変化させることができるようにした遊技機を提供することができる。
(請求項17
請求項17記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項17記載の発明によれば、特殊な遊技状態への移行の期待感を段階的に徐々に高揚させることができ、結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができるとともに、移行条件を複雑にすることができて、遊技を面白くすることができるようにした遊技機用プログラムを提供することができる。
【0276】
(請求項18
請求項18記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項18記載の発明によれば、特殊な遊技状態への移行の期待感を段階的に徐々に高揚させることができ、結果として、長時間、期待感を抱かせることができて、遊技を興味溢れるものにすることができるとともに、移行条件を複雑にすることができて、遊技を面白くすることができるようにした遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態であって、当選抽選手段を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第一の実施の形態であって、移行権付与抽選手段を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第一の実施の形態であって、継続抽選手段を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。
【図6】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図7】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図8】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図9】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図10】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図11】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図12】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、当選抽選処理の概略を示すフローである。
【図13】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、移行抽選処理の概略を示すフローである。
【図14】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、継続抽選処理の概略を示すフローである。
【図15】 本発明の第一の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。
【図16】 本発明の第二の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図17】 本発明の第二の実施の形態であって、変更抽選手段を示すブロック図である。
【図18】 本発明の第二の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図19】 本発明の第二の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、変更抽選処理の概略を示すフローである。
【図20】 本発明の第四の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図21】 本発明の第四の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図22】 本発明の第五の実施の形態であって、特殊遊技移行決定手段を示すブロック図である。
【図23】 本発明の第五の実施の形態であって、遊技内容を示す概略説明図である。
【図24】 本発明の第五の実施の形態であって、遊技内容を示す概略説明図である。
【図25】 本発明の第五の実施の形態であって、遊技内容を示す概略説明図である。
【図26】 本発明の第五の実施の形態であって、遊技内容を示す概略説明図である。
【図27】 本発明の第五の実施の形態であって、遊技内容を示す概略説明図である。
【図28】 本発明の第六の実施の形態であって、遊技内容を示す概略説明図である。
【図29】 本発明の第七の実施の形態であって、遊技内容を示す概略説明図である。
【図30】 本発明の第八の実施の形態であって、遊技内容を示す概略説明図である。
【図31】 本発明の第九の実施の形態であって、遊技内容を示す概略説明図である。
【図32】 本発明の第一一の実施の形態であって、遊技内容を示す概略説明図である。
【符号の説明】
10 遊技機 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 メダル投入口
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 23 主基板
24 サブ基板 30 スタートスイッチ
40 回転リール 42 リールテープ
43 左側回転リール 44 中央回転リール
45 右側回転リール 50 ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
65 ホッパーユニット 66 報知装置
67 スピーカ 68 表示装置
69 報知ランプ 70 通常遊技制御手段
80 特別遊技制御手段 90 BBゲーム制御手段
91 特定導入遊技制御手段 100 RBゲーム制御手段
101 特定遊技制御手段 102 特殊遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 当選乱数発生手段
112 当選乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 当選判定手段 115 通常遊技用判定テーブル
116 BB遊技用判定テーブル 117 RB遊技用判定テーブル
118 特殊遊技用判定テーブル 140 遊技移行回数報知装置
145 特定当選報知装置 151 演出データ記憶手段
152 演出制御手段 170 特殊遊技移行決定手段
180 移行権付与抽選手段 181 移行乱数発生手段
182 移行乱数抽出手段 183 移行判定テーブル
184 移行判定手段 190 移行条件カウント手段
200 移行条件記憶手段 210 継続抽選手段
211 継続乱数発生手段 212 継続乱数抽出手段
213 継続抽選判定テーブル 214 継続判定手段
220 変更抽選手段 221 変更乱数発生手段
222 変更乱数抽出手段 223 変更抽選判定テーブル
224 変更判定手段 310 移行回数抽選手段
330 移行権カウント手段 340 移行権記憶手段
350 特殊遊技回数記憶手段 360 特定遊技回数記憶テーブル
361 低確率特定遊技回数記憶テーブル
362 高確率特定遊技回数記憶テーブル
363 超高確率特定遊技回数記憶テーブル
370 特定遊技回数テーブル選択手段
371 特定遊技回数テーブル乱数発生手段
372 特定遊技回数テーブル乱数抽出手段
373 特定遊技回数テーブル判定テーブル
374 特定遊技回数テーブル判定手段 380 移行権実行決定手段

Claims (18)

  1. 周囲に複数の図柄を表示した回転リールと、
    乱数を用いて当選図柄の抽選を行うための当選抽選手段と、
    前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段とを備え、
    前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定された遊技機において、
    前記遊技機により実施される遊技は、所定の契機により付与されて、その実行により、通常の遊技状態である通常遊技とは異なる特殊な遊技状態である特殊遊技への移行を可能とする権利からなる移行権を備え、
    前記遊技機は、前記移行権を実行するか否かを決定するための特殊遊技移行決定手段を備え、
    前記特殊遊技移行決定手段は、特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権の実行を決定し
    前記遊技機は、乱数を用いた抽選により、前記移行権を付与するか否かの決定をするための移行権付与抽選手段を備え、
    前記特殊遊技移行決定手段は、前記特定図柄の組合せを、前記移行権付与抽選手段の抽選結果に基づいた前記移行権の付与のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権を実行し、
    前記特殊遊技移行決定手段は、前記特定遊技回数のとき以外に、前記特定図柄の組合せを達成した場合は、前記移行権の消失を決定し、
    前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達した場合、再び遊技回数1回からM回迄、繰り返すことを特徴とする遊技機。
  2. 前記特定遊技回数とは、所定の遊技のときから数えて、遊技回数M回の遊技中のN番目の遊技を意味することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特定遊技回数を変更可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特定遊技回数を増加可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記当選抽選手段の前記特定図柄の当選確率を変更可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  6. 前記特殊遊技は、前記移行権が実行されると、所定の継続回数だけ繰り返し行われるように設定され、
    前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特殊遊技の継続回数を変更可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  7. 前記特殊遊技は、前記移行権が実行されると、所定の継続回数だけ繰り返し行われるように設定され、
    前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、前記特殊遊技の継続回数を増加可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  8. 前記特殊遊技は、前記移行権が実行されると、所定の継続回数だけ繰り返し行われるように設定され、
    前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数え て、遊技回数がM回に達する毎に、前記特殊遊技の継続回数を減少可能にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  9. 前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達する毎に、所定の前記変更を行うか否かを、乱数を用いた抽選により決定することを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の遊技機。
  10. 前記特殊遊技移行決定手段は、所定の遊技のときから数えて、遊技回数M回の範囲の中で、前記移行権の実行が可能な前記特定遊技回数の数を変更可能にしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  11. 前記遊技機は、少なくとも1回以上の前記特殊遊技の連続移行回数を、抽選により決定するための移行回数抽選手段を備え、
    前記移行権は、前記移行回数抽選手段の抽選結果、決定された少なくとも1回以上の移行回数の前記特殊遊技への連続移行を可能とする権利であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  12. 前記特殊遊技移行決定手段は、
    前記特殊遊技が終了した後、前記移行権を消失させずに、
    前記特定図柄の組合せを、前記特定遊技回数のとき以外に達成した場合、前記移行権の消失を決定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  13. 前記遊技機により実施される遊技は、所定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて所定の遊技回数のときに達成することを条件として、当該付与中の移行権を消失させて、新たな移行権を付与するようにしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  14. 前記特殊遊技移行決定手段は、特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成した場合に、得点を加算し、その合計得点が所定の値に到達することを条件として、前記移行権の実行を決定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  15. 前記遊技機は、乱数を用いた抽選により、前記移行権を付与するか否かの決定をするための移行権付与抽選手段を備え、
    前記遊技機は、
    前記特殊遊技中、前記移行権付与抽選手段の移行権付与の抽選に当選した場合、当該当選数をカウントするための移行権カウント手段と、
    前記移行権カウント手段がカウントした当選数を記憶するための移行権記憶手段とを備え、
    前記特殊遊技移行決定手段は、前記特殊遊技終了後に、前記移行権記憶手段に記憶した当選数の移行権を付与することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  16. 前記遊技機は、前記移行権付与中の遊技毎に、前記特殊遊技の遊技回数を記憶した特殊遊技回数記憶手段を備え、
    前記特殊遊技移行決定手段は、特定図柄の組合せを達成することを条件として、前記特殊遊技回数記憶手段に記憶した遊技回数の特殊遊技を実行することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  17. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、
    乱数を用いて当選図柄の抽選を行うための当選抽選手段、
    前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段として機能させ、
    前記遊技機を、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定し、
    前記遊技機により実施される遊技は、所定の契機により付与されて、その実行により、通常の遊技状態とは異なる特別な遊技状態への移行を可能とする権利からなる移行権を備え、
    前記遊技機を、前記移行権を実行するか否かを決定するための特殊遊技移行決定手段として機能させ、
    前記特殊遊技移行決定手段は、特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権の実行を決定するように機能させ、
    前記遊技機を、乱数を用いた抽選により、前記移行権を付与するか否かの決定をするための移行権付与抽選手段として機能させ、
    前記特殊遊技移行決定手段を、前記特定図柄の組合せを前記移行権付与抽選手段の抽選結果に基づいた前記移行権の付与のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権を実行するように機能させ、
    前記特殊遊技移行決定手段を、前記特定遊技回数のとき以外に、前記特定図柄の組合せを達成した場合は、前記移行権の消失を決定するように機能させ、
    前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達した場合、再び遊技回数1回からM回迄、繰り返すように機能させるための遊技機用プログラム。
  18. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、
    乱数を用いて当選図柄の抽選を行うための当選抽選手段、
    前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を行うための遊技制御手段として機能させ、
    前記遊技機を、前記当選抽選手段の抽選結果、所定の当選役に当選し、且つ遊技状況が予め定められた入賞の態様になることにより入賞となるように設定し、
    前記遊技機により実施される遊技は、所定の契機により付与されて、その実行により、通常の遊技状態とは異なる特別な遊技状態への移行を可能とする権利からなる移行権を備え、
    前記遊技機を、前記移行権を実行するか否かを決定するための特殊遊技移行決定手段として機能させ、
    前記特殊遊技移行決定手段は、特定図柄の組合せを、所定の遊技のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権の実行を決定するように機能させ、
    前記遊技機を、乱数を用いた抽選により、前記移行権を付与するか否かの決定をするための移行権付与抽選手段として機能させ、
    前記特殊遊技移行決定手段を、前記特定図柄の組合せを前記移行権付与抽選手段の抽選結果に基づいた前記移行権の付与のときから数えて特定遊技回数のときに達成することを条件として、前記移行権を実行するように機能させ、
    前記特殊遊技移行決定手段を、前記特定遊技回数のとき以外に、前記特定図柄の組合せを達成した場合は、前記移行権の消失を決定するように機能させ、
    前記移行権の付与中に、前記移行権が実行されることなく、所定の遊技のときから数えて、遊技回数がM回に達した場合、再び遊技回数1回からM回迄、繰り返すように機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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