JP3995847B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スロットマシン、さらに詳しくは、入賞確率を変動させるか否かの抽選結果により、回転リールの特定図柄の引き込み処理をするようにしたスロットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスロットマシンとしては、入賞抽選手段の抽選結果、入賞することにより、入賞フラグが成立していた。そして、この入賞フラグ成立中において、回転リール周囲に配置された所定の入賞図柄を有効入賞ライン上に揃えることにより、入賞が確定するものがほとんどであった。具体的には、入賞抽選手段の抽選結果による入賞フラグ成立中に、原則として、三個の回転リールの所定の図柄(例えば「7(セブン)」)が、有効入賞ライン上に三個揃うことにより、入賞が確定していた。
【0003】
そして、入賞確率は、入賞確率の大きさにより、通常、6段階程度に設定されている。この6段階の設定は、スロットマシンの外部からの入力操作により、予め設定されるものである。一方、入賞確率には、この6段階の設定以外に、抽選により、入賞確率を高確率と低確率とに大きく変動させるものがある。かかる入賞確率を抽選により変動させることが決定された場合、入賞確率の変動を遊技者に報知する必要がある。この入賞確率の変動を報知する手段として、特定の音や、ランプの点灯及び点滅操作により、報知していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のスロットマシンにおいて、入賞確率の変動を、スピーカからの音や、ランプの点灯や点滅操作により、知らせるものは、意外性に乏しく、遊技性に乏しいといった第一の問題点があった。
また、従来のスロットマシンにおいて、入賞図柄は、原則として、三個の回転リールの所定の図柄の組合せにより、決定されているため、三個の回転リールのうち、いずれか二個の回転リールを停止させ、それらの二個の回転リールの停止図柄が、有効入賞ライン上で所定の入賞図柄に該当しない場合には、残り一個の回転リールのどの図柄を有効入賞ライン上に止めても、入賞する可能性は無かった。かかる場合には、最後に停止させる回転リールが未だ回転中で、遊技が終了していないにも拘わらず、遊技者の当該遊技への興味は消失しており、残る一つの回転リールの停止操作処理には、何の面白みも無く、その処理による回転リールの停止図柄への関心も無くなっているといった第二の問題点があった。
【0005】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の第一の問題点に鑑みてなされたものであり、次の点を目的とする。
【0006】
すなわち、請求項1記載の発明は、特定図柄の引き込み演出を行うことにより、遊技者に入賞確率の変動の決定を報知することができると共に、意外性に富んだ演出により、遊技性を増すことができるスロットマシンを提供しようとするものである。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の第一及び第二の問題点に鑑みてなされたものであり、次の点を目的とする。
【0007】
すなわち、請求項2記載の発明は、特定図柄の引き込み演出を行うことにより、遊技者に入賞確率の変動の決定を報知することができると共に、意外性に富んだ演出により、遊技性を増すことができ、さらに、最初に停止させる二個の回転リールの停止図柄が、何れの入賞図柄に該当しない場合であっても、最後の回転リールの停止処理の結果により、入賞確率の変動を確定させることができて、最後まで遊技を興味溢れるものにすることができるスロットマシンを提供しようとするものである。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0008】
すなわち、請求項3記載の発明は、抽選結果により、高確率テーブルに移行するようにしたことにより、最後の回転リールの停止処理が終了するまで、高確率テーブルへの移行を期待することができ、最後まで遊技を興味溢れるものにすることができるスロットマシンを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0010】
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0011】
すなわち、本発明に係るスロットマシン(10)は、周囲に複数の図柄(61)を表示した回転リール(40)を有するリールユニット(60)と、メダル投入を条件として前記リールユニット(60)の駆動を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、前記リールユニット(60)の駆動を停止させるためのストップスイッチ(50)と、前記スタートスイッチ(30)及び前記ストップスイッチ(50)の操作により、前記回転リール(40)の回転及び停止を制御するための遊技制御装置(20)とを備えている。
【0012】
そして、前記遊技制御装置(20)は、入賞か否かの抽選を行うと共に入賞確率を変動させるか否かの抽選を行う入賞抽選手段(110)と、前記入賞抽選手段(110)の抽選結果に基づいて回転リール(40)の停止制御を行う回転リール制御手段(120)とを備えている。
そして、前記入賞抽選手段(110)は、入賞抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる乱数発生手段(111)と、前記乱数発生手段(111)が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段(112)と、前記乱数発生手段(111)がとる乱数の全領域中、各入賞項目の入賞領域を有する入賞判定テーブル(113)と、前記乱数抽出手段(112)が抽出した乱数と前記入賞判定テーブル(113)の入賞領域とを照合し、当該乱数が属する入賞領域に対応する入賞を決定する判定手段(114)とを備えている。
【0013】
そして、前記入賞判定テーブル(113)は、入賞確率の異なる少なくとも二つの確率テーブル(例えば、高確率テーブル115及び低確率テーブル116)を備え、前記入賞確率の変動は、前記入賞判定テーブル(113)の確率テーブル(例えば、高確率テーブル115又は低確率テーブル116のいずれか一方)を、次の遊技から入賞確率の異なる他の確率テーブル(例えば、高確率テーブル115又は低確率テーブル116のいずれか他方)に移行することにより行われている。
【0014】
そして、前記入賞抽選手段(110)の抽選結果により、抽選が行われた遊技の次の遊技から入賞確率を変動させると決定した場合、前記回転リール制御手段 (120) により、入賞抽選が行われた遊技で、入賞図柄としての特定図柄が特定の有効入賞ライン上に揃っている状態の入賞図柄の組合せにならないようにするために、
少なくとも一つの回転リール (40) の停止制御において、当該特定図柄を入賞図柄の組合せとなる当該有効入賞ライン上に停止させないような蹴飛ばし処理を行うと共に、当該特定図柄を入賞図柄の組合せとならない他の有効入賞ライン上に止めるような引き込み処理を行うようにしたことを特徴とするものである。
なお、ここで、入賞抽選手段(110)が行う「入賞確率を変動させるか否かの抽選」において、抽選の結果、入賞確率を変動させるに決定された場合、特定図柄の引き込みの有無等の他の条件に影響されることなく、入賞確率は変動されるものである。また、抽選の結果、入賞確率を変動しないに決定された場合、特定図柄の引き込みの有無等の他の条件に影響されることなく、入賞確率は変動されないものである。
【0015】
また、ここで、「特定図柄の引き込み処理が行われたかのような引き込み演出」とは、三個の特定図柄が特定の有効入賞ライン上に揃っている状態の入賞図柄の組合せにならないようにするために、少なくとも一つの回転リール(40)の停止制御において、当該特定図柄を入賞図柄の組合せとなる当該有効入賞ライン上に停止させないような蹴飛ばし処理を行うと共に、当該特定図柄の引き込み処理により、当該特定図柄を入賞図柄の組合せとならない他の有効入賞ライン上に止めるような演出を含むものである。
従って、結果的には、「特定図柄が入賞する(有効ライン上に停止する)ための引き込み処理」が行われないこととなる。
【0016】
具体的には、例えば、最初に停止した回転リール(40)の中央の有効入賞ライン上の停止図柄(61)が、例えば、「赤7(赤セブン)」の特定図柄であって、二番目に停止した回転リール(40)の中央の有効入賞ライン上の停止図柄(61)が、同様に「赤7(赤セブン)」の特定図柄である場合、最後に停止した回転リール(40)の中央の有効入賞ライン上の停止図柄(61)には、「赤7(赤セブン)」の蹴飛ばし処理により、「赤7(赤セブン)」以外の図柄(61)が停止し、且つ最後に停止した回転リール(40)の下段の有効入賞ライン上の停止図柄(61)が「赤7(赤セブン)」の引き込み処理により、「赤7(赤セブン)」となるようなものを含むものである。
【0017】
さらに、「特定図柄の引き込み処理が行われたかのような引き込み演出」には、上述した三つの回転リール(40)における特定図柄の引き込み処理に限定されるものではなく、そのうちの二つ、若しくは一つの回転リール(40)における特定図柄の引き込み処理でも良いものである。具体的には、例えば、最初に停止した回転リール(40)の停止図柄(61)と、次に停止した回転リール(40)の停止図柄(61)との組合せでは、最後に停止する回転リール(40)がいかなる停止図柄(61)であっても、入賞図柄の組合せとはならないような場合であって、最後に停止する回転リール(40)の停止図柄(61)に特定図柄(例えば、「7(赤セブン)」や「チェリー」)の引き込み処理が行われるようなものも含むものである。
【0018】
なお、ここで、「赤7(赤セブン)」とは、図柄形状が「7」であり、7の文字全体が赤色に着色されているものをいうものである。同様に「青7(青セブン)」とは、図柄形状が「7」であり、7の文字全体が青色に着色されているものをいうものである。そして、通常、「赤7(赤セブン)」が特定の有効入賞ライン上に並ぶことにより、または、「青7(青セブン)」が特定の有効入賞ライン上に並ぶことにより、BBゲーム、いわゆるビッグボーナスゲーム(以下、「BBゲーム」という)や、RBゲーム、いわゆるレギュラーボーナスゲーム(以下、「RBゲーム」という)に移行する等の遊技者に利益を付与するように設定されている。
【0019】
また、ここで、「特定図柄の引き込み処理」とは、具体的には、ストップスイッチ(50)を操作した後、所定時間、例えば、190ms以内に回転リール(40)が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に停止可能な回転リール(40)の円周上の引き込み可能図柄、例えば、前面側に回転して移動してくる連続した4個の引き込み可能図柄の中に、特定図柄(例えば、「赤7(赤セブン)」)が含まれているような場合、回転リール(40)が有効入賞ライン上に特定図柄(例えば、「赤7(赤セブン)」)を引き込んで停止するように設定されているものである。したがって、「特定図柄の引き込み処理が行われたかのような引き込み演出」では、当該特定図柄を、所定の有効入賞ライン上に止めることにより、停止図柄(61)が他の入賞図柄と同一の組合せになるような場合には、当該有効入賞ライン上には、特定図柄が止まらないように設定されているものである。
(作用)
本発明は、入賞抽選手段(110)の抽選結果により、次の遊技から入賞確率を変動させると決定した場合、回転リール制御手段(120)により、その遊技で回転リール(40)の特定図柄の引き込み処理が行われたかのような引き込み演出を行うようにしている。このため、特定図柄の引き込み演出により、遊技者に入賞確率の変動の決定を報知することができる。
【0020】
そして、入賞確率の変動の決定の報知を、回転リール(40)の特定図柄の引き込み演出により行っているため、通常のランプやスピーカからの表示手段と比較して、意外性に富んだ演出を行うことができ、遊技性を増すことができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0021】
すなわち、本発明に係るスロットマシン(10)は、周囲に複数の図柄(61)を表示した三個の回転リール(40)を有するリールユニット(60)と、メダル投入を条件として前記リールユニット(60)の駆動を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、前記リールユニット(60)の駆動を停止させるためのストップスイッチ(50)と、前記スタートスイッチ(30)及び前記ストップスイッチ(50)の操作により、前記回転リール(40)の回転及び停止を制御するための遊技制御装置(20)とを備えている。
【0022】
そして、前記遊技制御装置(20)は、入賞か否かの抽選と入賞確率を変動させる確率変動に入賞か否かの抽選とを行う入賞抽選手段(110)と、前記入賞抽選手段(110)の抽選結果に基づいて回転リール(40)の停止制御を行う回転リール制御手段(120)とを備えている。
そして、前記入賞抽選手段(110)による抽選結果が前記入賞である場合に入賞フラグが成立し、前記入賞フラグ成立中に、前記回転リール(40)の停止図柄(61)が所定の入賞図柄と一致したことを条件に入賞が確定するように設定されている。
【0023】
そして、前記入賞抽選手段(110)は、入賞抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる乱数発生手段(111)と、前記乱数発生手段(111)が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段(112)と、前記乱数発生手段(111)がとる乱数の全領域中、各入賞項目の入賞領域を有する入賞判定テーブル(113)と、前記乱数抽出手段(112)が抽出した乱数と、前記入賞判定テーブル(113)の入賞領域とを照合し、当該乱数が属する入賞領域に対応する入賞を決定する判定手段(114)とを備えている。
【0024】
そして、前記入賞判定テーブル(113)は、入賞確率の異なる少なくとも二つの確率テーブル(115,116)を備え、前記入賞確率の変動は、前記入賞判定テーブル(113)の確率テーブル(例えば高確率テーブル115又は低確率テーブル116のいずれか一方)を入賞確率の異なる他の確率テーブル(例えば高確率テーブル115又は低確率テーブル116のいずれか他方)に移行することにより行われている。
【0025】
そして、前記入賞抽選手段(110)の抽選結果により次の遊技から行われる確率変動に入賞した場合、前記回転リール制御手段(120)により、その遊技で、最初に停止させる回転リール(40)及び次に停止させる回転リール(40)で入賞図柄としての特定図柄の入賞の可能性が無いような停止制御を行うと共に、最後に停止させる回転リール(40)の特定図柄の引き込み処理を行い、最後に停止させる回転リール(40)の停止図柄(61)が前記特定図柄と一致したことを条件に確率変動の入賞が確定し、次の遊技から入賞確率を変動させるようにしたことを特徴とするものである。
【0026】
なお、ここで、「確率変動に入賞」とは、入賞抽選手段(110)による抽選結果、確率変動の抽選に入賞し、確率変動の入賞フラグが成立していることを意味するものである。そして、この確率変動の入賞フラグが成立中に、特定図柄(例えば、「赤7(赤セブン)」)を最後に停止させる回転リール(40)の有効入賞ライン上に止めることにより、確率変動の入賞が確定し、入賞判定テーブル(113)を、入賞確率の異なる他の確率テーブルのものに移行させるものである。したがって、「確率変動に入賞」のみしている状態では、未だ、確率変動の入賞が確定しておらず、次回の遊技から確率変動を行うか否かは未定である。
【0027】
また、ここで、「確率変動の入賞が確定」とは、上述したように入賞抽選手段(110)による抽選結果、確率変動の抽選に入賞し、且つ、確率変動の入賞フラグ成立中に、最後に停止させる回転リール(40)の特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)が有効入賞ライン上に停止している状態を意味するものである。したがって、「確率変動の入賞が確定」している状態では、次回の遊技から確率変動を行うことが決定されているものである。
(作用)
本発明は、前記入賞抽選手段(110)の抽選結果により確率変動に入賞した場合、前記回転リール制御手段(120)により、その遊技で、最後に停止させる回転リール(40)の特定図柄の引き込み処理を行い、最後に停止させる回転リール(40)の停止図柄(61)が前記特定図柄と一致したことを条件に確率変動の入賞が確定し、次の遊技から入賞確率を変動させるようにしている。
【0028】
したがって、最初に停止させる二個の回転リール(40)の停止図柄(61)が、いずれの組合せにおいても、どの入賞図柄にも該当しないような場合、最後に停止させる回転リール(40)の停止図柄(61)に特定図柄を止めることができれば、確率変動の入賞を確定させ、入賞確率を変更させることができる。このため、最初に停止させる二個の回転リール(40)の停止図柄(61)が入賞図柄に該当しないような場合、最後に停止させる回転リール(40)を停止させる最後まで、遊技者は、確率変動の期待感を抱いて遊技を行うことができる。これにより、遊技者の遊技への興味を消失させずに、遊技への関心を最後まで維持させることができ、遊技を興味溢れるものにすることができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0029】
すなわち、前記入賞判定テーブル(113)は、入賞確率の低い低確率テーブル(116)と、前記低確率テーブル(116)よりも入賞確率の高い高確率テーブル(115)とを備え、前記確率変動は、前記入賞抽選手段(110)の抽選結果、確率変動に入賞した場合、低確率テーブル(116)から高確率テーブル(115)に移行することにより行われるようにしたことを特徴とするものである。
(作用)
本発明によれば、入賞判定テーブル(113)は、低確率テーブル(116)と、高確率テーブル(115)とを備え、確率変動は、抽選結果により、確率変動に入賞した場合、低確率テーブル(116)から高確率テーブル(115)に移行することにより行われるようにしている。このため、最初に停止させる二個の回転リール(40)の停止図柄(61)が何れの入賞図柄の組合せにも該当しないような場合であっても、最後に停止させる回転リール(40)の停止処理が終了するまで、高確率テーブル(115)への移行を期待することができ、最後まで遊技を興味溢れるものにすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図3は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンのブロック図、図2はスロットマシンの動作の概略のフロー及び図3はスロットマシンの外観正面図をそれぞれ示すものである。
(スロットマシン10)
図中、10は、スロットマシン10を示すものである。
【0031】
スロットマシン10は、図3に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この中央部の表示窓12の中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
スロットマシン10の内部には、図示していないが、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(遊技制御装置20)
上記遊技制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)乃至(4)の手段として機能する。
【0032】
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)入賞抽選手段110
(4)回転リール制御手段120
なお、遊技制御装置20としては、上記した(1)〜(4)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。また、CPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしても良い。
(入力段)
上記遊技制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
【0033】
(1)スタートスイッチ30
(2)ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した(1)及び(2)のパーツに限定されるものではない。
(出力段)
遊技制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
【0034】
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
なお、出力段としては、上記した(1)及び(2)のパーツに限定されるものではない。
(スタートスイッチ30)
上記スタートスイッチ30は、図3に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
(ストップスイッチ50)
上記ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。
具体的には、ストップスイッチ50は、図3に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。
(リールユニット60)
上記リールユニット60は、三個の回転リール40と、各回転リール40を個々に回転させるためのモータとから構成されている。そして、各回転リール40は、特に図示しないが合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。
(ホッパーユニット65)
上記ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(通常遊技制御手段70)
上記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
【0035】
すなわち、メダルの投入を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ50を三個全て操作すると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の有効入賞ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
【0036】
入賞には、遊技者に利益を付与する小役入賞と、この小役入賞よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞とを備えている。そして、抽選結果が特別入賞である場合に、特別入賞フラグが成立し、この特別入賞フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の特別入賞図柄(例えば、有効入賞ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。そして、抽選により特別入賞フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが特別入賞図柄と一致していない場合、それ以後の遊技に特別入賞フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。
【0037】
なお、特別入賞フラグが成立中に、特別入賞図柄を有効入賞ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄、例えば4個の引き込み可能図柄の中に、特別入賞図柄が含まれているような場合には、回転リール40は有効入賞ライン上に特別入賞図柄を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄の中に、特別入賞図柄が含まれていないような場合には、有効入賞ライン上に特別入賞図柄を引き込んで停止することができず、特別入賞フラグ成立の権利が次の遊技に持ち越されることになる。
(特別遊技制御手段80)
上記特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
【0038】
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)BBゲーム(特定導入遊技)
(2)RBゲーム(特定遊技)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中で無い場合にも単独で行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)及び(2)のゲームに限定されるものではない。
【0039】
通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄61が有効入賞ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
具体的には、特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
【0040】
(1)BBゲーム制御手段90(特定導入遊技制御手段91)
(2)RBゲーム制御手段100(特定遊技制御手段101)
(BBゲーム制御手段90)
上記BBゲーム制御手段90は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、BBゲームに移行すると、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、
例えば3回か、或いはBBゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、例えば最大30回、行える。
(RBゲーム制御手段100)
上記RBゲーム制御手段100は、RBゲームを制御するためのものである。
【0041】
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞確定となるものである。そして、RBゲームでは、最大12回の入賞するか否かの特定入賞遊技が行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞確定が可能である。すなわち、最大8回の入賞が確定するか、或いは最大12回の特定入賞遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(入賞抽選手段110)
上記入賞抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行うものである。そして、入賞抽選手段110による入賞か否かの抽選結果が入賞である場合に入賞フラグが成立し、この入賞フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
【0042】
さらに、これに加えて、上記入賞抽選手段110は、入賞確率を次の遊技から変動させるか否かの抽選を行うものである。抽選の結果、次に遊技から入賞確率を変動させることに決定された場合、特定図柄の引き込みの有無等の他の条件に影響されることなく、入賞確率は変動されるように設定されているものである。
上記入賞抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
【0043】
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)入賞判定テーブル113
(4)判定手段114
なお、入賞抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
(乱数発生手段111)
上記乱数発生手段111は、入賞抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜999)で発生させるものである。
(乱数抽出手段112)
上記乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
(入賞判定テーブル113)
上記入賞判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各入賞項目の入賞領域を有するものである。
【0044】
上記入賞判定テーブル113は、大別すると、次に示すような入賞確率の異なる少なくとも二つの確率テーブルを備えている。
(1)低確率テーブル116
(2)高確率テーブル115
すなわち、入賞判定テーブル113は、表1に示すように、入賞確率の低い低確率テーブル116と、表2に示すように、低確率テーブル116よりも入賞確率の高い高確率テーブル115とを備えているものである。なお、表1及び表2に示す入賞判定テーブル113は、6段階の設定のうち、特定の設定値同士を比較しているものであって、特に記載しないが各設定値毎に、低確率テーブル116と高確率テーブル115とを備えているものである。
【0045】
なお、ここで、入賞判定テーブル113は、低確率テーブル116と高確率テーブル115との入賞確率が異なる二種類のものを用意しているが、入賞判定テーブル113の数は、これに限定されることなく、さらに細かく入賞確率を段階的に変えるために、二種類以上のものを用意しても良いものである。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
(判定手段114)
上記判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、入賞判定テーブル113における乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する入賞領域に対応する入賞を決定するものである。具体的には、入賞判定テーブル113として表1の低確率テーブル116が採用されている場合であって、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データが、例えば「18」である場合、乱数抽出手段112がとる乱数の全領域(0〜999)中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データである「18」が属する入賞領域が、「BB(ビッグボーナス)」の入賞領域(0〜20)に含まれることにより、抽選の結果、「BB(ビッグボーナス)」に入賞していることを判定するものである。
【0049】
さらに、上記判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、入賞判定テーブル113における各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データとを照合し、所定の領域に含まれる場合には、次の遊技において、入賞判定テーブル113を変更して、入賞確率を変動させるか否かを決定するものである。具体的には、入賞判定テーブル113として、表1の低確率テーブル116が採用されている場合であって、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データが、「赤7(赤セブン)引き込み」の入賞判定領域データ(301〜350)又は「青7(青セブン)引き込み」の入賞判定領域データ(351〜400)に含まれるときには、入賞判定テーブル113を高確率テーブル115に移行するように設定されている。一方、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データが、上記入賞判定領域データ(301〜400)以外のものに含まれるときには、入賞判定テーブル113として低確率テーブル116を維持することになるものである。例えば、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データが、「321」である場合、乱数抽出手段112がとる乱数の全領域(0〜999)中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データである「321」が属する入賞領域が、「外れ」の「赤7(赤セブン)引き込み」の入賞領域(301〜350)に含まれることにより、抽選の結果、表1の「外れ」であるが、「赤7(赤セブン)引き込み」の入賞確率の変動に決定されるものである。
(回転リール制御手段120)
上記回転リール制御手段120は、入賞抽選手段110の抽選結果に基づいて、回転リール40の停止制御を行うためのものである。
【0050】
ここで、回転リール40の停止制御は、通常、特定図柄の引き込み処理及び蹴飛ばし処理により行われるものである。この特定図柄の引き込み処理は、例えば、入賞抽選手段110の抽選の結果、「BB(ビッグボーナス)」に入賞し、当該特別入賞フラグが成立している場合、以下のように行われる。すなわち、ストップスイッチ50を操作した後、所定時間、例えば、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄、例えば、前面側に移動してくる連続する4個の引き込み可能図柄の中に、特定図柄(例えば、「赤7(赤セブン)」)が含まれているような場合、回転リール40は有効入賞ライン上に特定図柄(例えば、「赤7(赤セブン)」)を引き込んで停止するように設定されているものである。
【0051】
また、特定図柄の蹴飛ばし処理は、例えば、入賞抽選手段110の抽選の結果、「外れ」で「7(セブン)引き込み無し」に該当する場合、有効入賞ライン上に「7(セブン)」が三個揃わないように、回転リール制御手段120が回転リール40の回転を制御するものである。
さらに、回転リール制御手段120は、入賞抽選手段110の抽選結果により、例えば、抽選の結果、表1の「外れ」であるが「赤7(赤セブン)引き込み」に該当して、入賞確率を変動させると決定した場合、特定図柄の引き込み処理が行われたかのような引き込み演出を行うものである。
【0052】
具体的には、三個の特定図柄(例えば、「赤7(赤セブン)」)が特定の有効入賞ライン上に揃っている状態の入賞図柄の組合せにならないようにするために、少なくとも一つの回転リール40の停止制御において、当該特定図柄が当該有効入賞ライン上に停止しないような蹴飛ばし処理を行うと共に、かかる当該特定図柄の引き込み処理により、当該特定図柄を他の有効入賞ライン上に止めるような演出を意味するものである。
【0053】
さらに、具体的には、例えば、最初に停止した回転リール40の中央の有効入賞ライン上の停止図柄61が、例えば、「赤7(赤セブン)」の特定図柄であって、二番目に停止した回転リール40の中央の有効入賞ライン上の停止図柄61が、同様に「赤7(赤セブン)」の特定図柄である場合、最後に停止した回転リール40の中央の有効入賞ライン上の停止図柄61には、「赤7(赤セブン)」の蹴飛ばし処理により、「赤7(赤セブン)」以外の図柄61が停止し、且つ最後に停止した回転リール40の下段の有効入賞ライン上の停止図柄61が「赤7(赤セブン)」の引き込み処理により、「赤7(赤セブン)」となるようなものを含むものである。
【0054】
なお、ここで、入賞確率を変動させると決定した場合の特定図柄の引き込み演出として、上述したような特定図柄の引き込み処理が行われたかのような引き込み演出を行っているが、入賞確率を変動させると決定した場合の特定図柄の引き込み演出は、特にこれに限定されるものではない。例えば、他の引き込み演出として、最初に停止した回転リール40の停止図柄61と、次に停止した回転リール40の停止図柄61との組合せでは、最後に停止する回転リール40がいかなる停止図柄61であっても、入賞図柄の組合せとはならないような場合であって、最後に停止する回転リール40の停止図柄61に特定図柄(例えば、「赤7(赤セブン)」や「チェリー」等)の引き込み処理が行われるようなものでも良いものである。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシンの動作の概略について、図2に示したフローを用いて説明する。
【0055】
先ず、ステップ100において、スタートスイッチ30を操作することにより、回転リール40の回転が始動すると共に、入賞抽選手段110による抽選処理が行われる。これは、入賞抽選手段110により、入賞か否かの抽選が行われると共に入賞確率を変動させるか否かの抽選が行われるものである。そして、次のステップ101に進む。
【0056】
なお、ステップ100における抽選処理は、特に図示しないが、入賞抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出され、この抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、判定手段114により、抽出された乱数と、入賞判定テーブル113の入賞判定領域データとの比較が行われ、判定手段114により、抽出された乱数が、入賞判定テーブル113のどの入賞領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、決定された評価が、判定手段114に記憶されることにより行われるものである。
【0057】
ステップ101において、回転リール40の回転始動操作時における入賞抽選手段110による入賞か否かの抽選結果、入賞しているか否かの判定が行われる。そして、入賞していないと判定された場合、次のステップ102に進む。
ステップ102において、確率変動を行うか否かが判定される。具体的には、回転リール40の回転始動操作時における入賞抽選手段110による入賞確率を変動させるか否かの抽選結果、入賞確率を変動させるか否かが判定されるものである。
【0058】
すなわち、入賞抽選手段110の判定手段114により、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、入賞判定テーブル113の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データとを照合し、次の遊技において、入賞判定テーブル113を変更して、入賞確率を変動させるか否かを決定するものである。さらに、具体的には、入賞判定テーブル113として、表1の低確率テーブル116が採用されている場合であって、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データが、例えば「外れ」の「赤7(赤セブン)引き込み」(301〜350)又は「青7(青セブン)引き込み」(351〜400)に該当するような場合、次の遊技の抽選は、低確率テーブル116から高確率テーブル115に移行して、入賞確率を変動させるものである。そして、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データが、上記領域(301〜400)以外に該当するような場合には、次の遊技においても、高確率テーブル115への移行は行わずに、現在の低確率テーブル116をそのまま維持し、入賞確率を変動しないものである。
【0059】
そして、入賞抽選手段110による入賞確率を変動させるか否かの抽選結果、入賞確率を変動させると判定された場合、次のステップ103に進む。
ステップ103において、次の遊技から入賞確率の変動を行うことの目印となる特定図柄(例えば、「青7(青セブン)」又は「赤7(赤セブン)」)の引き込み演出処理を行う。
すなわち、乱数抽出手段112により抽出された抽出乱数データが「赤7(赤セブン)引き込み」の入賞判定領域データ(301〜350)に含まれる場合には、「赤7(赤セブン)」の引き込み演出処理が行われ、乱数抽出手段112により抽出された抽出乱数データが「青7(青セブン)引き込み」の入賞判定領域データ(351〜400)に含まれる場合には、「青7(青セブン)」の引き込み演出処理が行われるものである。
【0060】
また、ここで、引き込み演出処理は、具体的には、特定図柄の引き込み処理が行われたかのような引き込み演出である。具体的には、三個の特定図柄(例えば、「赤7(赤セブン)」)が特定の有効入賞ライン上に揃っている状態の入賞図柄の組合せにならないようにするために、最後に停止させる回転リール40の停止制御において、当該特定図柄が当該有効入賞ライン上に停止しないような蹴飛ばし処理を行うと共に、かかる当該特定図柄の引き込み処理により、当該特定図柄を他の有効入賞ライン上に止めるような演出を意味するものである。
【0061】
さらに、具体的には、例えば、ビッグボーナスの入賞図柄である「赤7(赤セブン)」が特定の有効入賞ライン上に三個揃っているような状態から、いずれか一つの特定図柄(「赤7(赤セブン)」)が一つだけ上或いは下にずれているような状態の停止図柄61の組合せとなるように回転リール40の停止制御を行うものである。
【0062】
そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、入賞判定テーブル113を、低確率テーブル116から高確率テーブル115に移行させる。そして、今回の遊技が終了し、次の遊技が開始可能な状態になる。
前記ステップ101において、入賞抽選手段110の入賞か否かの抽選結果が、入賞していると判定された場合、すなわち、入賞フラグが成立している状態であると判定された場合、次のステップ106に進む。
【0063】
ステップ106において、回転リール制御手段120により、入賞図柄の引き込み停止処理が行われる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、遊技者のストップスイッチ50の操作により、入賞図柄を有効入賞ライン上に引き込めることができたか否かが判定される。そして、遊技者のストップスイッチ50の操作により、入賞図柄を有効入賞ライン上に引き込めることができたと判定された場合、次のステップ108に進む。
【0064】
ステップ108において、入賞フラグ成立中に入賞図柄が有効入賞ライン上に揃うことにより、入賞が確定し、当該入賞確定後の実行処理が行われる。具体的には、特に図示しないが、入賞が確定したことを知らせるために、スピーカからの音や、ランプの点滅等が行われ、入賞図柄に対応する所定の枚数の払い出しメダルが払い出されるものである。そして、今回の遊技が終了し、次の遊技の開始可能な状態となる。
【0065】
前記ステップ107において、遊技者のストップスイッチ50の操作により、入賞図柄を有効入賞ライン上に引き込めることができなかったと判定された場合、ステップ108を飛び越して、今回の遊技が終了する。
前記ステップ102において、入賞抽選手段110による入賞確率を変動させるか否かの抽選結果、入賞確率を変動させないと判定された場合、次のステップ105に進む。
【0066】
ステップ105において、回転リール制御手段120により、有効入賞ライン上の停止図柄61の組合せが、いかなる入賞図柄にもならないような回転リール40の停止処理が行われる。そして、今回の遊技が終了し、次の遊技が開始可能な状態となる。
なお、今回の遊技において、次回の遊技から高確率テーブル115に基づいて抽選が行われることになった場合、次回遊技は、かかる高確率テーブル115に基づいて、抽選処理が行われることになる。そして、この高確率テーブル115の状態が終了して、元の低確率テーブル116へ移行する条件は、入賞抽選手段110の抽選の結果、抽出乱数データが、表2の「外れ」のうち「青7(青セブン)引き込み」又は「赤7(赤セブン)引き込み」の入賞判定領域データ(601〜800)に含まれることによるものである。もちろん、高確率テーブル115から低確率テーブル116への移行条件は、これに限定されることなく、他の条件でも良いものである。例えば、抽出乱数データが、表2の「BB(ビッグボーナス)」の入賞判定領域データ(0〜40)及び「RB(レギュラーボーナス)」の入賞判定領域データ(41〜100)に含まれることによっても良いものである。さらに、高確率テーブル115へ移行してからの予め定めた遊技回数(例えば10回)の終了を、低確率テーブル116へ移行するための条件としても良いものである。また、これらの組合せによるものでも良いものである。
(第二の実施の形態)
(図面の説明)
図4は、本発明の第二の実施の形態を示すものであって、スロットマシンの動作の概略のフローを示すものである。
(スロットマシン10)
上記スロットマシン10の外観は、第一の実施の形態と同様であって、図1と同一であるため、説明を省略する。
(遊技制御装置20)
上記遊技制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)乃至(4)の手段として機能する。
【0067】
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)入賞抽選手段110
(4)回転リール制御手段120
なお、入力段のスタートスイッチ30及びストップスイッチ50と、出力段のリールユニット60及びホッパーユニット65とは、第一の実施の形態で説明したものと同一であって、説明を省略する。
【0068】
また、通常遊技制御手段70並びにBBゲーム制御手段90及びRBゲーム制御手段100からなる特別遊技制御手段80は、第一の実施の形態で説明したものと同一であって、説明を省略する。
(入賞抽選手段110)
上記入賞抽選手段110は、入賞か否かの抽選と、入賞確率を変動させる確率変動に入賞か否かの抽選とを行うものである。そして、入賞抽選手段110による抽選結果が前記入賞である場合に入賞フラグが成立し、前記入賞フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄61が所定の入賞図柄と一致したことを条件に入賞が確定するように設定されている。
【0069】
上記入賞抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)入賞判定テーブル113
(4)判定手段114
なお、上記内容は、第一の実施の形態で説明したものとほぼ同一であり、共通点については、説明を省略する。そして、本実施の形態が、第一の実施の形態と異なるのは、以下の点にある。すなわち、第一の実施の形態では、抽出乱数データが、例えば「赤7(赤セブン)引き込み」の入賞判定領域データに該当するような場合、それのみを条件として、低確率テーブル116から高確率テーブル115へ移行する、いわゆる入賞確率の変動が決定されていた。しかし、本実施の形態では、抽出乱数データが、例えば「赤7(赤セブン)引き込み」に該当するような場合、入賞確率を変動させる確率変動に入賞し、当該入賞フラグが成立するが、特定図柄(「赤7(赤セブン)」)を引き込むことができなければ、入賞確率を変動する確率変動の入賞は確定しない点にあるものである。
(回転リール制御手段120)
上記回転リール制御手段120は、入賞抽選手段110の抽選結果に基づいて、回転リール40の停止制御を行うためのものである。
【0070】
そして、上記回転リール制御手段120は、第一の実施の形態で説明したような通常の入賞の場合の回転リール40の回転制御に加えて、以下のような回転リール40の制御を行う。
上記回転リール制御手段120は、入賞抽選手段110の抽選結果により確率変動に入賞した場合、最初に停止させる回転リール40及び次に停止させる回転リール40で特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)の入賞の可能性が無いような停止制御を行う。そして、最後に停止させる回転リール40において、特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)の引き込み処理を行い、最後に停止した回転リール40の停止図柄61が前記特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)と一致したことを条件に確率変動の入賞が確定し、低確率テーブル116から高確率テーブル115への移行が決定され、入賞確率を変動させるようにしているものである。
【0071】
したがって、確率変動の抽選に入賞して、当該入賞フラグ成立中であれば、最初に停止させる二個の回転リール40の停止図柄61が、全ての組合せにおいて、どの入賞図柄にも該当しないような場合であっても、最後に停止させる回転リール40の停止図柄61に特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)を止めることができれば、確率変動の入賞を確定させ、入賞確率を変更させることができる。このため、最初に停止させる二個の回転リール40の停止図柄61が入賞図柄に該当しないような場合であっても、最後に停止させる回転リール40を停止させる最後まで、遊技者は、確率変動の期待感を抱いて遊技を行うことができ、遊技者の遊技への興味を消失させずに、遊技への関心を最後まで維持させることができるものである。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシンの動作の概略について、図4に示したフローを用いて説明する。
【0072】
先ず、ステップ200において、スタートスイッチ30を操作することにより、回転リール40の回転が始動すると共に、入賞抽選手段110による抽選処理が行われる。これは、入賞抽選手段110により、通常の入賞項目に入賞したか否かの抽選と、入賞確率を変動させる確率変動に入賞したか否かの抽選とが行われるものである。そして、次のステップ201に進む。
【0073】
ステップ201において、回転リール40の回転始動操作時における入賞抽選手段110の抽選結果、確率変動を除いた通常の入賞項目に入賞したか否かの判定が行われる。そして、そして、確率変動を除いた通常の入賞項目に入賞していないと判定された場合、次のステップ202に進む。
ステップ202において、入賞確率を変動する確率変動の抽選に入賞したか否かが判定される。具体的には、入賞抽選手段110の判定手段114により、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、入賞判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データとを照合し、次の遊技から入賞判定テーブル113を変更して、入賞確率を変動させる確率変動の抽選に入賞したか否かを決定するものである。さらに、具体的には、入賞判定テーブル113として、表1の低確率テーブル116が採用されている場合であって、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データが、例えば「外れ」の「赤7(赤セブン)引き込み」(301〜350)又は「青7(青セブン)引き込み」(351〜400)に該当するような場合には、入賞確率を変動させる確率変動に入賞し、当該入賞フラグが成立するものである。なお、この段階では、入賞は確定しておらず、以下のステップにおいて、当該入賞フラグ成立中に当該特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)を引き込むことができたことにより入賞が確定し、次の遊技から低確率テーブル116から高確率テーブル115に移行するものである。
【0074】
一方、乱数抽出手段112が抽選した抽出乱数データが、表1の上記領域(301〜400)以外に該当するような場合には、確率変動に入賞しておらず、当該入賞フラグは成立していないものである。
そして、入賞抽選手段110の抽選結果、入賞確率を変動させる確率変動に入賞していると判定された場合、次のステップ203に進む。
【0075】
ステップ203において、最初に停止させる回転リール40(第1停止リール)及び次に停止させる回転リール40(第2停止リール)で特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)の蹴飛ばし停止制御を行う。すなわち、特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)が有効入賞ライン上に停止しないように回転リール制御手段120が回転リール40の回転を制御する。そして、次のステップ204に進む。
【0076】
ステップ204において、最後に停止させる回転リール40(第3停止リール)において、特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)の引き込み演出処理を行う。すなわち、ストップスイッチ50を操作した後、所定時間内に有効入賞ライン上に引き込んで停止可能な図柄61、例えば、ストップスイッチ50を操作したときから、連続して回り込んでくる4個の図柄61の中に特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)が含まれているような場合には、かかる特定図柄を有効入賞ライン上にまで引き込んで停止させるものである。そして、次のステップ205に進む。
【0077】
ステップ205において、ストップスイッチ50の操作により、有効入賞ライン上に特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)を引き込めたか否かが判定される。そして、有効入賞ライン上に特定図柄(例えば「赤7(赤セブン)」)を引き込めたと判定された場合、入賞確率を変更する確率変動の入賞が確定し、次のステップ206に進む。
【0078】
ステップ206において、確率変動の入賞が確定したことにより、入賞判定テーブル113を低確率テーブル116から高確率テーブル115に移行させる。これにより、次回の遊技から高確率テーブル115に基づいて入賞抽選手段110による抽選が行われることになる。そして、今回の遊技が終了し、次の遊技の開始が可能となる。
【0079】
前記ステップ201において、確率変動を除いた通常の入賞項目に入賞していると判定された場合、次のステップ208に進む。
ステップ208において、回転リール制御手段120により、当該入賞図柄の引き込み停止処理が行われる。そして、次のステップ209に進む。
ステップ209において、遊技者のストップスイッチ50の操作により、入賞図柄を有効入賞ライン上に引き込めることができたか否かが判定される。そして、遊技者のストップスイッチ50の操作により、入賞図柄を有効入賞ライン上に引き込めることができたと判定された場合、次のステップ210に進む。
【0080】
ステップ210において、入賞フラグ成立中に入賞図柄が有効入賞ライン上に揃うことにより、入賞が確定し、当該入賞確定後の実行処理が行われる。具体的には、特に図示しないが、入賞が確定したことを知らせるために、スピーカからの音や、ランプの点滅等が行われ、入賞図柄に対応する所定の枚数の払い出しメダルが払い出されるものである。そして、今回の遊技が終了し、次の遊技の開始可能な状態となる。
【0081】
前記ステップ209において、遊技者のストップスイッチ50の操作により、入賞図柄を有効入賞ライン上に引き込めることができなかったと判定された場合、ステップ210を飛び越して、今回の遊技が終了する。
前記ステップ202において、入賞抽選手段110による抽選結果、入賞確率を変動させる確率変動の抽選に入賞していないと判定された場合、次のステップ207に進む。
【0082】
ステップ207において、回転リール制御手段120により、有効入賞ライン上の停止図柄61の組合せが、いかなる入賞図柄にもならないような回転リール40の停止処理が行われる。そして、今回の遊技が終了し、次の遊技が開始可能な状態となる。
なお、高確率テーブル115に移行した場合に、高確率テーブル115の状態が終了し、高確率テーブル115から低確率テーブル116に移行する条件は、第一の実施の形態で述べたものと同様であり、説明を省略する。
【0083】
また、上述した第一及び第二の実施の形態において、入賞確率を変動する際、引き込む特定図柄は、「赤7(赤セブン)」または「青7(青セブン)」としているが、特にこれらに限定されるものではなく、これらのうち、いずれか一方でも良いものであり、また、他の「再遊技」や「チェリー」や、「くつ」や「雷」等の他の図柄を特定図柄としても良いものである。
【0084】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0085】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、特定図柄の引き込み演出を行うことにより、遊技者に入賞確率の変動の決定を報知することができると共に、意外性に富んだ演出により、遊技性を増すことができるスロットマシンを提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0086】
すなわち、請求項2記載の発明によれば、特定図柄の引き込み演出を行うことにより、遊技者に入賞確率の変動の決定を報知することができると共に、意外性に富んだ演出により、遊技性を増すことができ、さらに、最初に停止させる二個の回転リールの停止図柄61が、何れの入賞図柄に該当しない場合であっても、最後の回転リールの停止処理の結果により、入賞確率の変動を確定させることができて、最後まで遊技を興味溢れるものにすることができるスロットマシンを提供することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0087】
すなわち、請求項3記載の発明によれば、抽選結果により、高確率テーブルに移行するようにしたことにより、最後の回転リールの停止処理が終了するまで、高確率テーブルへの移行を期待することができ、最後まで遊技を興味溢れるものにすることができるスロットマシンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンのブロック図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略のフローである。
【図3】 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。
【図4】 本発明の第二の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略のフローである。
【符号の説明】
10 スロットマシン 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
20 遊技制御装置 30 スタートスイッチ
40 回転リール 42 リールテープ
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
61 図柄 65 ホッパーユニット
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 BBゲーム制御手段 91 特定導入遊技制御手段
100 RBゲーム制御手段 101 特定遊技制御手段
110 入賞抽選手段 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 入賞判定テーブル
115 高確率テーブル 116 低確率テーブル
114 判定手段 120 回転リール制御手段
Claims (3)
- 周囲に複数の図柄を表示した回転リールを有するリールユニットと、
メダル投入を条件として前記リールユニットの駆動を開始させるためのスタートスイッチと、
前記リールユニットの駆動を停止させるためのストップスイッチと、
前記スタートスイッチ及び前記ストップスイッチの操作により、前記回転リールの回転及び停止を制御するための遊技制御装置とを備えるようにしたスロットマシンにおいて、
前記遊技制御装置は、入賞か否かの抽選を行うと共に入賞確率を変動させるか否かの抽選を行う入賞抽選手段と、
前記入賞抽選手段の抽選結果に基づいて回転リールの停止制御を行う回転リール制御手段とを備え、
前記入賞抽選手段は、
入賞抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる乱数発生手段と、
前記乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、
前記乱数発生手段がとる乱数の全領域中、各入賞項目の入賞領域を有する入賞判定テーブルと、
前記乱数抽出手段が抽出した乱数と前記入賞判定テーブルの入賞領域とを照合し、当該乱数が属する入賞領域に対応する入賞を決定する判定手段とを備え、
前記入賞判定テーブルは、入賞確率の異なる少なくとも二つの確率テーブルを備え、
前記入賞確率の変動は、前記入賞判定テーブルを入賞確率の異なる他の確率テーブルに移行することにより行われ、
前記入賞抽選が行われた遊技の抽選結果により、抽選が行われた遊技の次の遊技から入賞確率を変動させると決定した場合、前記回転リール制御手段により、入賞抽選が行われた遊技で、入賞図柄としての特定図柄が特定の有効入賞ライン上に揃っている状態の入賞図柄の組合せにならないようにするために、
少なくとも一つの回転リールの停止制御において、当該特定図柄を入賞図柄の組合せとなる当該有効入賞ライン上に停止させないような蹴飛ばし処理を行うと共に、当該特定図柄を入賞図柄の組合せとならない他の有効入賞ライン上に止めるような引き込み処理を行うようにしたことを特徴とするスロットマシン。 - 周囲に複数の図柄を表示した三個の回転リールを有するリールユニットと、
メダル投入を条件として前記リールユニットの駆動を開始させるためのスタートスイッチと、
前記リールユニットの駆動を停止させるためのストップスイッチと、
前記スタートスイッチ及び前記ストップスイッチの操作により、前記回転リールの回転及び停止を制御するための遊技制御装置とを備えるようにしたスロットマシンにおいて、
前記遊技制御装置は、入賞か否かの抽選と入賞確率を変動させる確率変動に入賞か否かの抽選とを行う入賞抽選手段と、
前記入賞抽選手段の抽選結果に基づいて回転リールの停止制御を行う回転リール制御手段とを備え、
前記入賞抽選手段による抽選結果が前記入賞である場合に入賞フラグが成立し、前記入賞フラグ成立中に、前記回転リールの停止図柄が所定の入賞図柄と一致したことを条件に入賞が確定するように設定され、
前記入賞抽選手段は、
入賞抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる乱数発生手段と、
前記乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、
前記乱数発生手段がとる乱数の全領域中、各入賞項目の入賞領域を有する入賞判定テーブルと、
前記乱数抽出手段が抽出した乱数と、前記入賞判定テーブルの入賞領域とを照合し、当該乱数が属する入賞領域に対応する入賞を決定する判定手段とを備え、
前記入賞判定テーブルは、入賞確率の異なる少なくとも二つの確率テーブルを備え、
前記入賞確率の変動は、前記入賞判定テーブルを入賞確率の異なる他の確率テーブルに移行することにより行われ、
前記入賞抽選が行われた遊技の抽選結果により、抽選が行われた次の遊技から行われる確率変動に入賞した場合、前記回転リール制御手段により、入賞抽選が行われた遊技で、最初に停止させる回転リール及び次に停止させる回転リールで入賞図柄としての特定図柄の入賞の可能性が無いような停止制御を行うと共に、最後に停止させる回転リールの特定図柄の引き込み処理を行い、最後に停止させる回転リールの停止図柄が前記特定図柄と一致したことを条件に確率変動の入賞が確定し、入賞抽選が行われた次の遊技から入賞確率を変動させるようにしたことを特徴とするスロットマシン。 - 前記入賞判定テーブルは、入賞確率の低い低確率テーブルと、前記低確率テーブルよりも入賞確率の高い高確率テーブルとを備え、
前記確率変動は、前記入賞抽選手段の抽選結果、確率変動に入賞した場合、低確率テーブルから高確率テーブルに移行することにより行われるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスロットマシン。
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