JP3771139B2 - 遊技機 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の入賞図柄が同時に入賞し、その入賞図柄の組合せを変化可能な遊技機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機、例えばスロットマシンとしては、周囲に複数の図柄を表示した回転リールと、乱数を用いて入賞図柄の入賞抽選を行うための入賞抽選手段とを備えている。そして、入賞抽選手段は、入賞抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる乱数発生手段と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する入賞抽選用の乱数抽出手段と、前記乱数発生手段がとる乱数の全領域中、各入賞項目の出現回数となる抽選確率データを有する入賞判定テーブルと、前記入賞判定テーブルの抽選確率データを基に前記乱数発生手段がとる乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データと前記乱数抽出手段が抽出した乱数とを照合し、当該乱数が属する入賞領域に対応する入賞を決定する判定手段とを備えている。
【０００３】
そして、従来の遊技機では、上述した入賞判定テーブルの入賞判定領域データは、通常、単一の入賞判定領域データに単一の入賞図柄が配置されている。すなわち、乱数抽出手段が抽出した乱数が、一つの入賞判定領域データに含まれる場合には、それに対応する一つの入賞図柄の入賞が決定するものである。
さらに、従来の遊技機には、入賞判定テーブルの単一の入賞判定領域データに複数の入賞図柄が配置されているものがある。すなわち、乱数抽出手段が抽出した乱数（例えば、３８５）が、一つの入賞判定領域データ（例えば、１５０乃至４００）に含まれる場合に、それに対応する例えば二つの入賞図柄の入賞が決定するものである。
【０００４】
具体的には、例えば、左、中、右の回転リールの所定の有効入賞ライン上の停止図柄が、チェリー、任意図柄、任意図柄からなる入賞図柄と、チェリー、チェリー、任意図柄からなる入賞図柄との二つの入賞図柄が、一つの入賞判定領域データに設定され、同時に入賞フラグが成立するようなものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の遊技機では、単一の入賞判定領域データに複数の入賞図柄が配置され、且つ、異なる複数の入賞判定領域データに、同一表示態様の入賞図柄が配置されているものはなかった。すなわち、単一の入賞判定領域データに複数の入賞図柄が配置されているものはあるが、同一表示態様の入賞図柄は、常に単一の入賞判定領域データに含まれるものであった。このため、異なる表示態様の入賞図柄の入賞の組合せは、互いに一部重複するようなことはなく、遊技として単調となりやすく、飽きやすく面白みに欠けると考える者もいるといった問題点があった。
【０００６】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
（請求項１）
すなわち、請求項１記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、入賞させることができる入賞図柄の組合せを、重畳的に変化させることができて、入賞図柄の組合せパターンを種々、自由に変化させることができ、遊技としての複雑性を増すことができる遊技機を提供しようとするものである。
【０００７】
更に、請求項１記載の発明は、いわゆる目押しにより狙う入賞図柄の種類を絞り込むことができ、遊技者の入賞への期待感を増加させることができる遊技機を提供しようとするものである。
【０００８】
更に、請求項１記載の発明は、２段階の報知により、入賞から入賞確定までの期待感を徐々に膨らませることができ、報知による興奮を徐々に高めることができて、新たな遊技性を有する遊技を行うことができる遊技機を提供しようとするものである。
【０００９】
更に、請求項１記載の発明は、自己の技量によって最終的な報知を獲得することができるという自己満足感や自己達成感を得ることができ、遊技内容を面白いものにすることができる遊技機を提供しようとするものである。
【００１０】
（請求項２）
請求項２記載の発明は、上記した請求項１記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項２記載の発明は、入賞図柄の組合せパターンを変化させることができて、遊技としての複雑性を増すことができ、新たな遊技性を有する遊技を行うことができて、遊技性を向上させることができる遊技機を提供しようとするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
（特徴点）
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【００１２】
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
（請求項１）
請求項１記載の発明は、次の点を特徴とする。
【００１３】
すなわち、本実施の形態に係る遊技機(10)は、周囲に複数の図柄(61)を表示した回転リール(40)と、乱数を用いて入賞図柄(61)の入賞抽選を行うための入賞抽選手段(110)とを備えている。
そして、前記入賞抽選手段(110)は、入賞抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる乱数発生手段(111)と、前記乱数発生手段(111)が発生する乱数を抽出する入賞抽選用の乱数抽出手段(112)と、前記乱数発生手段(111)がとる乱数の全領域中、各入賞項目の出現回数となる抽選確率データを有する入賞判定テーブル(113)と、前記入賞判定テーブル(113)の抽選確率データを基に前記乱数発生手段(111)がとる乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データと前記乱数抽出手段(112)が抽出した乱数とを照合し、当該乱数が属する入賞領域に対応する入賞を決定する判定手段(114)とを備えている。
【００１４】
そして、前記入賞判定テーブル(113)の入賞判定領域データは、同一の入賞判定領域データに表示態様が異なる複数の入賞図柄(61)を有するとともに、同一表示態様の入賞図柄(61)が、異なる入賞判定領域データに配置されている。
そして、前記遊技機 (10) は、入賞の可能性を有する入賞図柄 (61) を遊技者に向かって報知可能な報知装置 (66) を備えている。
そして、図柄 (61) の組合せからなる入賞態様には、複数の特殊入賞態様を備えている。
【００１５】
そして、前記特殊入賞態様の入賞図柄 (61) は、その組合せを前記回転リール (40) 毎に比 較した場合、特定の少なくとも一つの前記回転リール (40) 上の図柄 (61) が互いに異なる異種入賞図柄 (61) と、残りの前記回転リール (40) 上の図柄 (61) が同一となる同一入賞図柄 (61) とを備えている。
そして、前記異種入賞図柄 (61) を有する前記回転リール (40) には、停止操作により、前記特殊入賞態様の異種入賞図柄 (61) を同時に所定の停止位置に引き込み可能な停止操作位置が無い。
【００１６】
そして、前記報知装置 (66) は、前記同一入賞図柄 (61) を有する前記回転リール (40) のうち少なくとも一つの回転リール (40) の前記特殊入賞態様の同一入賞図柄 (61) を特定するための第１の報知を行い、第１の報知により特定した当該組合せに対応する同一入賞図柄 (61) が所定の停止位置に停止することを条件として、前記異種入賞図柄 (61) を有する前記回転リール (40) 上の前記特殊入賞態様の異種入賞図柄 (61) を特定するための第２の報知を行うことを特徴とする。
なお、ここで、「回転リール(40)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
【００１７】
また、ここで、「入賞抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる」の「所定の領域内」とは、具体的には、例えば、０乃至６５５３５の数値範囲で発生させるようなものを含むものである。
また、ここで、「各入賞項目の出現回数となる抽選確率データ」とは、具体的には、例えば、表３に示すように、ＢＢゲームの場合の抽選確率データを、２７５に設定し、ＲＢゲームの場合の抽選確率データを、１８３に設定してあるようなものを含むものである。
【００１８】
また、ここで、「前記入賞判定テーブル(113)の抽選確率データを基に前記乱数発生手段(111)がとる乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データ」の「入賞判定領域データ」とは、具体的には、例えば、表３に示すように、ＢＢゲームの抽選確率データが２７５であるような場合に、０乃至２７４からなる領域の数値データや、また、ＲＢゲームの抽選確率データが１８３であるような場合に、２７５乃至４５７からなる領域の数値データ等を含むものである。
【００１９】
また、ここで、「同一の入賞判定領域データに表示態様が異なる複数の入賞図柄を有する」とは、具体的には、例えば、表３に示すように、同一の入賞判定領域データである２４５８乃至２６５７の領域の数値データに、表示態様が異なる特殊入賞態様Ａ（プラム、プラム、赤７）と、特殊入賞態様Ｂ（プラム、プラム、白７）との二つの入賞図柄が設定されているようなものを含むものである。また、例えば、表３に示すように、同一の入賞判定領域データである２６５８乃至２８５７の領域の数値データに、表示態様が異なる特殊入賞態様Ａ（プラム、プラム、赤７）と、特殊入賞態様Ｃ（プラム、プラム、緑７）との二つの入賞図柄が設定されているようなものを含むものである。また、例えば、表３に示すように、同一の入賞判定領域データである２８５８乃至３０５７の領域の数値データに、表示態様が異なる特殊入賞態様Ｂ（プラム、プラム、白７）と、特殊入賞態様Ｃ（プラム、プラム、緑７）との二つの入賞図柄が設定されているようなものを含むものである。
【００２０】
また、ここで、「同一表示態様の入賞図柄が、異なる入賞判定領域データに配置されている」とは、具体的には、例えば、表３に示すように、表示態様が同一である特殊入賞態様Ａが、特殊入賞態様Ａ及びＢの入賞判定領域データである２４５８乃至２６５７と、特殊入賞態様Ａ及びＣの入賞判定領域データである２６５８乃至２８５７との二つの異なる入賞判定領域データに配置されているようなものを含むものである。また、例えば、表３に示すように、表示態様が同一である特殊入賞態様Ｂが、特殊入賞態様Ａ及びＢの入賞判定領域データである２４５８乃至２６５７と、特殊入賞態様Ｂ及びＣの入賞判定領域データである２８５８乃至３０５７との二つの異なる入賞判定領域データに配置されているようなものを含むものである。また、例えば、表３に示すように、表示態様が同一である特殊入賞態様Ｃが、特殊入賞態様Ａ及びＣの入賞判定領域データである２６５８乃至２８５７と、特殊入賞態様Ｂ及びＣの入賞判定領域データである２８５８乃至３０５７との二つの異なる入賞判定領域データに配置されているようなものを含むものである。
【００２１】
本発明は、表示態様が互いに異なる特殊入賞態様Ａ、特殊入賞態様Ｂ及び特殊入賞態様Ｃを有する場合に、表３に示すように、特殊入賞態様Ａ及びＢを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ａ及びＣを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ｂ及びＣを同時に入賞させるように設定するものを含むものである。
【００２２】
また、本発明は、特に図示しないが、表示態様が互いに異なる特殊入賞態様Ａ、特殊入賞態様Ｂ、特殊入賞態様Ｃ及び特殊入賞態様Ｄを有する場合に、特殊入賞態様Ａ、Ｂ及びＣを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ａ、Ｂ及びＤを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ａ、Ｃ及びＤを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ｂ、Ｃ及びＤを同時に入賞させるように設定するものを含むものである。
【００２３】
また、本発明は、表示態様が互いに異なる特殊入賞態様Ａ、特殊入賞態様Ｂ、特殊入賞態様Ｃ及び特殊入賞態様Ｄを有する場合に、特殊入賞態様Ａ及びＢを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ａ及びＣを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ａ及びＤを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ｂ及びＣを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ｂ及びＤを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ｃ及びＤを同時に入賞させるように設定するものを含むものである。
【００２４】
また、本発明は、表示態様が互いに異なる複数の特殊入賞態様を有する場合に、それらの複数の特殊入賞態様のうち、任意の組合せの特殊入賞態様を同時に入賞させるように設定するものを含むものである。
【００２５】
また、ここで、「入賞の可能性を有する入賞図柄を遊技者に向かって報知可能」とは、具体的には、入賞抽選手段 (110) の入賞抽選結果、入賞の可能性を有する入賞図柄、例えば、プラム、プラム、赤７のように一つの入賞図柄を報知装置 (66) に表示することにより、表３に示す入賞形態のうち、少なくとも特殊入賞態様Ａの入賞の可能性が高いことを報知するものを含むものである。また、（プラム、プラム、赤７）又は（プラム、プラム、白７）のように二つの入賞図柄を報知装置 (66) に表示することにより、表３に示す入賞形態のうち、特殊入賞態様Ａ及びＢの入賞の可能性が高いことを報知するものを含むものである。さらに、また、（プラム、プラム、赤７）、（プラム、プラム、白７）又は（プラム、プラム、緑７）のように三つの入賞図柄の組合せを報知装置 (66) に表示することにより、特殊入賞態様Ａ、Ｂ、Ｃのうちいずれか一つの入賞の可能性が高いことを報知するものや、或いは、表３に示す入賞形態のうち、特殊入賞態様Ａ及びＢ、特殊入賞態様Ａ及びＣ、特殊入賞態様Ｂ及びＣのうち、いずれか一つの組合せの入賞の可能性が高いことを報知するもの等を含むものである。
【００２６】
また、ここで、報知する入賞図柄は、必ずしもプラム、プラム、白７のように全ての入 賞図柄の各図柄を報知装置 (66) に表示させる必要はなく、「特殊入賞態様Ａ」や、「特殊入賞態様の白７」のように、その入賞図柄の組合せ、或いはそれらの入賞図柄の組合せを含む組合せグループであることを遊技者が認識できるようなものも含まれるものである。
また、ここで、「その組合せを前記回転リール (40) 毎に比較した場合、特定の少なくとも一つの前記回転リール (40) 上の図柄が互いに異なる異種入賞図柄」とは、具体的には、例えば、表２に示す特殊入賞態様Ａ（プラム、プラム、赤７）、特殊入賞態様Ｂ（プラム、プラム、白７）及び特殊入賞態様Ｃ（プラム、プラム、緑７）の入賞図柄の組合せを回転リール (40) 毎に比較した場合、右側回転リール (45) 上の互いに異なる図柄（赤７、白７、緑７）を意味するものである。
【００２７】
また、ここで、「残りの前記回転リール (40) 上の図柄が同一となる同一入賞図柄」とは、具体的には、例えば、表２に示す特殊入賞態様Ａ（プラム、プラム、赤７）、特殊入賞態様Ｂ（プラム、プラム、白７）及び特殊入賞態様Ｃ（プラム、プラム、緑７）の入賞図柄の組合せを回転リール (40) 毎に比較した場合、右側回転リール (45) を除いた残りの左側回転リール (43) 上の表示態様が同一となる図柄（プラム）と、中央回転リール (44) 上の表示態様が同一となる図柄（プラム）とを意味するものである。
【００２８】
したがって、上述した同一入賞図柄及び異種入賞図柄からなる複数の特殊入賞態様は、特定の少なくとも一つの回転リール (40) を除いて、同時に入賞確定待ちの状態、いわゆるテンパイ状態となることができるような入賞図柄の組合せに設定されているものである。具体的には、例えば、特殊入賞態様が、プラム、プラム、赤７と、プラム、プラム、白７と、プラム、プラム、緑７との三つの特殊入賞態様が設定されているようなときに、それらの入賞図柄の組合せを回転リール (40) 毎に比較した場合、右側回転リール (45) 上の異種入賞図柄は、赤７と青７と黄７とで異なり、残りの左側回転リール (43) 及び中央回転リール (44) の同一入賞図柄は、プラムで同一となるように設定されているようなものを含むものである。もちろん、「複数の特殊入賞態様」とあるので、テンパイ状態となる特殊入賞態様の数は、上記三つに限定されるものではなく、二つ、四つ、或いはそれ以上のものでも良いものである。
【００２９】
また、ここで、「前記異種入賞図柄を有する前記回転リール (40) には、停止操作により、前記特殊入賞態様の異種入賞図柄を同時に所定の停止位置に引き込み可能な停止操作位置が無く」とは、遊技者が前記異種入賞図柄を有する回転リール (40) の停止操作を行った場合、前記異種入賞図柄を有する回転リール (40) の周囲に配置された複数の異種入賞図柄を、同時に有効入賞ライン上に引き込むことができるような停止操作位置が回転リール (40) 上に無いことを意味する。具体的には、例えば、引き込み可能図柄の範囲が、当該停止操作を行った位置から、４個までに設定されているような場合、複数の特殊入賞態様の互いに異なる異種入賞図柄、上記例では、赤７と白７と緑７との異種入賞図柄のうち、少なくとも二つの異種入賞図柄が、引き込み可能な４個の範囲内に同時に存在するようなことが無いように設定されているようなものを含むものである。例えば、回転リール (40) の全ての停止位置において、赤７及び白７が引き込み可能な範囲内に同時に存在しないこと、赤７及び緑７が引き込み可能な範囲内に同時に存在しないこと、白７及び緑７が引き込み可能な範囲内に同時に存在しないこと、並びに、赤７、白７及び緑７が引き込み可能な範囲内に同時に存在しないことを意味するものである。具体的には、表１に示すように、特定の一つの回転リール (40) において、特殊入賞態様の異種入賞図柄同士が、引き込み可能な範囲である図柄数（例えば４個）以上に離れて回転リール (40) の円周上に配置されているものである。
【００３０】
また、ここで、「前記同一入賞図柄を有する前記回転リール (40) のうち少なくとも一つの回転リール (40) の前記特殊入賞態様の同一入賞図柄を特定するための第１の報知」とは、具体的には、例えば、「特殊入賞態様に入賞」と報知することにより、表２に示す入賞 態様のうち、特殊入賞態様Ａ、特殊入賞態様Ｂ、特殊入賞態様Ｃの三つのうち、入賞抽選の結果、いずれか二つの特殊入賞態様に入賞していることを、いずれか二つの特殊入賞態様を具体的に特定せずに報知するようなものを含むものである。
【００３１】
また、ここで、「前記異種入賞図柄を有する前記回転リール (40) 上の前記特殊入賞態様の異種入賞図柄を特定するための第２の報知」とは、具体的には、例えば、表３に示すような場合、特殊入賞態様Ａ及びＢに入賞しているとき、プラム、プラム、赤７又は白７と報知装置 (66) により表示されるようなものを含むものである。また、特殊入賞態様Ａ及びＣに入賞しているとき、プラム、プラム、赤７又は緑７と報知装置 (66) により表示されるようなものを含むものである。また、特殊入賞態様Ｂ及びＣに入賞しているとき、プラム、プラム、白７又は緑７と報知装置 (66) により表示されるようなものを含むものである。
【００３２】
また、ここで、報知形態は、特に限定されるものではなく、特殊入賞態様Ａ及びＢに入賞しているとき、プラム、プラム、赤７又は白７と表示される他に、プラム、プラム、赤７又はプラム、プラム、白７と表示されたり、或いは、赤７又は白７のように異種入賞図柄だけを表示するようなものも含まれるものである。
【００３３】
また、ここで、「所定の特殊条件を満足することを条件として」とは、具体的には、例えば、所定の抽選により、或いは所定の入賞図柄の入賞確定により、或いは、ＢＢゲームや、ＲＢゲーム等の特別遊技に移行することを条件とするようなものを含むものである。また、遊技者が所定期間中に獲得できた利益量により、例えば、ＢＢゲーム中に獲得できた遊技メダルの獲得枚数（払い出された遊技メダル枚数から遊技者が投入した遊技メダルの投入枚数を引いた遊技メダル枚数）が所定枚数範囲なることを条件とするようなものを含むものである。
【００３４】
本発明は、具体的には、例えば、入賞抽選手段 (110) の入賞抽選結果、特殊入賞態様Ａ及びＢに入賞している場合、第１の報知により、「いずれかの特殊入賞態様に入賞」と報知され、所定の条件を満足することにより、プラム、プラム、赤７又は白７に入賞と報知されるようなものを含むものである。
【００３５】
（作用）
本発明は、表示態様が異なる複数の入賞図柄を同時に入賞させることができ、さらに、その同時に入賞させることができて表示態様が異なる複数の入賞図柄の組合せを一部重複させるなど、任意に選択することができる。このため、入賞させることができる入賞図柄の組合せを、重畳的に変化させることができて、入賞図柄の組合せパターンを種々、自由に変化させることができる。これにより、入賞図柄の組合せが単調となることを回避することができ、遊技として複雑性を増すことができ、興味溢れるものにすることができる。
【００３６】
本発明によれば、入賞の可能性を有する入賞図柄の組合せを遊技者が知ることが可能となる。このため、遊技者は、いわゆる目押しにより狙う入賞図柄の種類を絞り込むことができる。これにより、遊技者の入賞への期待感を増加させることができ、遊技を興味溢れるものにすることができる。
【００３７】
本発明によれば、第１の報知と、第２の報知とにより、１回の遊技範囲中、特殊入賞態様の入賞に関する情報の報知が、１回で完了することなく、報知範囲の異なる報知が、２段階に分けて行われている。このため、２段階の報知により、入賞から入賞確定までの期待感を徐々に膨らませることができ、報知による興奮を徐々に高めることができて、遊技を興味溢れるものにすることができる。
【００３８】
また、本発明によれば、複数の特殊入賞態様の入賞図柄の組合せが、異種入賞図柄を有 する回転リール (40) を除いて、同一入賞図柄を有する回転リール (40) 上では同一である。このため、同一入賞図柄を特定する第１の報知が行われただけでは、異種入賞図柄を有する回転リール (40) を除いた同一入賞図柄を有する回転リール (40) の停止図柄が、特定されるだけで、遊技者から見て、複数の特殊入賞態様のいずれもが入賞確定待ちの状態、いわゆる複数の特殊入賞態様のいずれもがテンパイ状態となる。
【００３９】
そして、前記異種入賞図柄を有する回転リール (40) には、停止操作により、特殊入賞態様の異種入賞図柄を同時に有効入賞ライン上に引き込み可能な停止操作位置が無い。このため、入賞報知装置 (170) により特殊入賞態様の特定の異種入賞図柄が入賞していることを、第２の報知によって報知されない限り、いわゆる目押しの技術に熟練している者であっても、複数の特殊入賞態様のうち、いずれの入賞図柄が入賞しているか判断することができない。
【００４０】
したがって、入賞報知装置 (170) による第１の報知後、複数の特殊入賞態様の異種入賞図柄のうちから、入賞フラグ成立の可能性を有する異種入賞図柄を特定するための第２の報知を得るために、所定の特殊条件を満足させるという、新たな遊技性を有する遊技を行うことができる。これにより、遊技性を向上させることができる。
【００４１】
本発明によれば、第１の報知により特定した当該組合せに対応する同一入賞図柄を所定の停止位置に停止したことを条件として、他の回転リール (40) の入賞の可能性を有する入賞図柄の組合せを特定するための第２の報知を行っている。このため、遊技者は、第１の報知により特定された当該組合せに対応する当該同一入賞図柄を、自己のいわゆる目押しの技量によって、所定の停止位置に停止させることにより、最終的な報知である第２の報知を得ることになる。これにより、遊技者は、最終的な報知を行うか否かが遊技機まかせではなく、自己の技量によって最終的な報知を獲得することができるという自己満足感や自己達成感を得ることができる。したがって、遊技内容を面白いものにすることができる。
【００４２】
（請求項２）
請求項２記載の発明は、上記した請求項１記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記特殊入賞態様として、表示態様がそれぞれ異なる、第１の特殊入賞態様と、第２の特殊入賞態様と、第３の特殊入賞態様とを設けている。
【００４３】
そして、第１及び第２の特殊入賞態様と、第１及び第３の特殊入賞態様と、第２及び第３の特殊入賞態様とが、それぞれ同一の入賞判定領域データに含まれている。
そして、前記回転リール(40)は、三個形成され、前記第１の特殊入賞態様と、前記第２の特殊入賞態様と、前記第３の特殊入賞態様との入賞図柄(61)は、その組み合わせを前記回転リール(40)毎に比較した場合、特定の一つの前記回転リール(40)上の入賞図柄(61)は、異種入賞図柄(61)となり、残りの二つの前記回転リール(40)上の入賞図柄(61)は、同一入賞図柄(61)となるように設定されている。
【００４４】
そして、前記異種入賞図柄(61)を有する前記回転リール(40)には、停止操作により、前記第１の特殊入賞態様の異種入賞図柄(61)と、前記第２の特殊入賞態様の異種入賞図柄(61)と、前記第３の特殊入賞態様の異種入賞図柄(61)とを同時に所定の停止位置に引き込み可能な停止操作位置が無い。
そして、前記報知装置(66)は、前記同一入賞図柄(61)を有する二つの前記回転リール(40)のうち少なくとも一つの前記回転リール(40)の前記特殊入賞態様の同一入賞図柄(61)を特定するための第１の報知を行い、第１の報知により特定した当該組合せに対応する同一入賞図柄 (61) が所定の停止位置に停止することを条件として、前記異種入賞図柄(61)を有する前記回転リール(40)の前記特殊入賞態様の異種入賞図柄(61)のうち二つを特定するための第２の報知を行うことを特徴とする。
【００４５】
本発明は、具体的には、例えば、表２に示すように、第１の特殊入賞態様が、特殊入賞態様Ａ（プラム、プラム、赤７）からなり、第２の特殊入賞態様が、特殊入賞態様Ｂ（プラム、プラム、白７）からなり、第３の特殊入賞態様が、特殊入賞態様Ｃ（プラム、プラム、緑７）からなるようなものを含むものである。
（作用）
本発明は、表示態様が異なる二つの特殊入賞態様を同時に入賞させることができ、さらに、その同時に入賞させることができて表示態様が異なる特殊入賞態様の組合せを一部重複させることができる。すなわち、第１及び第２、第１及び第３又は第２及び第３の特殊入賞態様を同時に入賞させることができる。このように、入賞させることができる特殊入賞態様の組合せを、三とおりに変化させることができて、入賞図柄の組合せパターンを変化させることができる。これにより、入賞図柄の組合せが単調となることを回避することができ、遊技としての複雑性を増すことができる。
【００４６】
本発明によれば、第１の特殊入賞態様と、第２の特殊入賞態様と、第３の特殊入賞態様との入賞図柄の組合せが、異種入賞図柄を有する回転リール(40)を除いて、同一入賞図柄を有する回転リール(40)上では同一である。このため、同一入賞図柄を特定する第１の報知が行われただけでは、異種入賞図柄を有する一つの回転リール(40)を除いた同一入賞図柄を有する残りの二つの回転リール(40)の停止図柄が、特定されるだけで、遊技者から見て、第１の特殊入賞態様と、第２の特殊入賞態様と、第３の特殊入賞態様とのいずれもが入賞確定待ちの状態、いわゆる複数の特殊入賞態様のいずれもがテンパイ状態となる。
【００４７】
そして、前記異種入賞図柄を有する回転リール(40)には、停止操作により、第１の特殊入賞態様の異種入賞図柄と、第２の特殊入賞態様の異種入賞図柄と、第３の特殊入賞態様の異種入賞図柄とを同時に有効入賞ライン上に引き込み可能な停止操作位置が無い。このため、報知装置(66)により特殊入賞態様の特定の異種入賞図柄が入賞していることを、第２の報知によって報知されない限り、いわゆる目押しの技術に熟練している者であっても、第１乃至第３の特殊入賞態様のうち、いずれか二つの特殊入賞態様が入賞しているか判断することができない。
【００４８】
したがって、入賞報知装置(170)による第１の報知後、複数の特殊入賞態様の異種入賞図柄のうちから、入賞フラグ成立の可能性を有する異種入賞図柄を特定するための第２の報知を得るために、所定の特殊条件を満足させるという、新たな遊技性を有する遊技を行うことができる。これにより、遊技性を向上させることができる。
【００４９】
本発明によれば、第１の報知により特定した当該組合せに対応する同一入賞図柄を所定の停止位置に停止したことを条件として、他の回転リール (40) の入賞の可能性を有する入賞図柄の組合せを特定するための第２の報知を行っている。このため、遊技者は、第１の報知により特定された当該組合せに対応する当該同一入賞図柄を、自己のいわゆる目押しの技量によって、所定の停止位置に停止させることにより、最終的な報知である第２の報知を得ることになる。これにより、遊技者は、最終的な報知を行うか否かが遊技機まかせではなく、自己の技量によって最終的な報知を獲得することができるという自己満足感や自己達成感を得ることができる。したがって、遊技内容を面白いものにすることができる。
【００５０】
【発明の実施の形態】
（図面の説明）
図１乃至図６は、本発明の実施の形態を示すものである。
図１は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図２は遊技機の外観正面図及び図３乃至図６は遊技機の通常遊技の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
【００５１】
（遊技機10）
図２中、10は、遊技機10を示すものである。
遊技機10は、図２に示すように、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
【００５２】
上記回転リール40は、図２の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図２の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の有効入賞ラインが形成されている。
【００５３】
遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20（図１参照）が内蔵されている。
（制御装置20）
上記制御装置20は、図示しないが、ＣＰＵを中心に構成され、ＲＯＭ、ＲＡＭ、Ｉ／Ｏ等を備えている。そして、ＣＰＵがＲＯＭに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の（１）及び（２）の装置を有するものである。
【００５４】
（１）遊技制御装置21
（２）演出制御装置22
図１に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、ＣＰＵは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のＣＰＵで制御しても良く、或いは、二個以上のＣＰＵで制御するようにしても良いものである。
【００５５】
また、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ及びＩ／Ｏ等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
（遊技制御装置21）
上記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の（１）乃至（３）の手段として機能する。
【００５６】
（１）通常遊技制御手段70
（２）特別遊技制御手段80
（３）入賞抽選手段110
なお、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行うものである。
【００５７】
また、遊技制御装置21としては、上記した（１）乃至（３）の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
（演出制御装置22）
上記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカ67等の報知装置66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、抽選確率等の入賞抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
【００５８】
そして、この演出制御装置22は、次の（１）及び（２）の手段として機能する。
（１）入賞演出データ記憶手段151
（２）入賞演出制御手段152
また、演出制御装置22としては、上記した（１）及び（２）の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
【００５９】
また、ここで、遊技機10は、遊技制御装置21を配置した主基板23の他に、前記演出制御装置22を配置したサブ基板24を設けているものである。このため、サブ基板24を交換することにより、演出内容の一部だけが異なる姉妹機を簡単に製造することができる。また、サブ基板24のみを容量や性能が異なる別のものに簡単に交換することができるため、演出内容だけを、例えば、静止画からなる文字表示だけ等の比較的簡単な演出内容のものから、種々の背景の中で、キャラクターが登場する等の多色、精細な動画からなる複雑な種々の演出内容のもの等に容易に変更することができる。
【００６０】
また、遊技機に使用する制御プログラムを開発するにあたって、主基板23とサブ基板24とに分離されていることにより、開発中のバグが、主基板23側に存在するのか、サブ基板24側に存在するのかの判断を容易に行うことができ、制御プログラム全体を見直さなければならなくなる可能性が低くなり、デバッグを容易に行うことができ、制御プログラムの開発期間の短縮を図ることができる。
【００６１】
また、遊技の制御を行う主基板23と、演出データ等を有するサブ基板24とを有しているため、主基板23は外部からの操作や交換や異物の浸入が難しい密閉式の容器内に堅固に固定し、サブ基板24は外部からの交換が容易な容器内に簡便な手段により着脱可能に取り付けることが可能となる。これにより、演出データ等は、簡単に他のものに交換することができるが、抽選確率等の重要データは外部から操作できないような構造のものに設計することが容易となる。
【００６２】
なお、本実施の形態は、上述したような主基板23及びサブ基板24を備えているが、特にこれに限定されるものではなく、主基板23のみからなるようなものや、或いは、更に複数のサブ基板24を備えているようなものでも良いものである。
（入力段）
上記制御装置20の入力段には、図１に示すように、次のパーツが接続されている。
【００６３】
（１）投入スイッチ15
（２）ベットスイッチ16
（３）精算スイッチ17
（４）スタートスイッチ30
（５）ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した（１）乃至（５）のパーツに限定されるものではない。
【００６４】
（出力段）
上記制御装置20の出力段には、図１に示すように、次のパーツが接続されている。
（１）リールユニット60
（２）ホッパーユニット65
（３）報知装置66（報知ランプ69、スピーカ67及び表示装置68）
なお、出力段としては、上記した（１）乃至（３）のパーツに限定されるものではない。
【００６５】
（投入スイッチ15）
上記投入スイッチ15は、図２に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
（ベットスイッチ16）
上記ベットスイッチ16は、図２に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
【００６６】
（精算スイッチ17）
上記精算スイッチ17は、図２に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
（スタートスイッチ30）
上記スタートスイッチ30は、図２に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、再遊技（リプレイ、Replay）時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
【００６７】
なお、ここで、再遊技（リプレイ、Replay）とは、入賞抽選手段110の抽選により、再遊技（リプレイ、Replay）のフラグが成立し、再遊技（リプレイ、Replay）の図柄が有効入賞ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
（ストップスイッチ50）
上記ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図２に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に１個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
【００６８】
（リールユニット60）
上記リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個（例えば２１個）の図柄61が表示されている。
【００６９】
【表１】

表１に、各回転リール40の円周上の２１箇所の各位置の図柄態様を示す。そして、表２に通常遊技中の各入賞態様と、その種別とを示す。
表２に示すように、通常遊技中の入賞態様は、ＢＢゲームとＲＢゲームとの２個の特殊入賞態様と、３個の小役入賞態様と、１個の再遊技と、３個の特殊入賞態様とからなり、全部で合計して９個設定されている。この９個の入賞態様のうち、第１の特殊入賞態様として、特殊入賞態様Ａ（プラム、プラム、赤７）が設定され、第２の特殊入賞態様として、特殊入賞態様Ｂ（プラム、プラム、白７）が設定され、第３の特殊入賞態様として、特殊入賞態様Ｃ（プラム、プラム、緑７）が設定されている。この第１乃至第３の特殊入賞態様の入賞図柄は、その組合せを各回転リール40毎に比較した場合、右側回転リール45上の図柄が赤７、白７及び緑７で互いに異なる異種入賞図柄と、残りの左側回転リール43及び中央回転リール44上の図柄がプラムで同一となる同一入賞図柄とを備えているものである。
【００７０】
【表２】

この特殊入賞態様Ａ（プラム、プラム、赤７）と、特殊入賞態様Ｂ（プラム、プラム、白７）との入賞図柄の組合せを回転リール40毎に比較した場合、右側回転リール45上の異種入賞図柄は、赤７と白７とで互いに異なり、残りの回転リール40である左側回転リール43及び中央回転リール44上の同一入賞図柄は、いずれもプラムで同一となるように設定されている。そして、表１に示すように、右側回転リール45には、停止操作により、特殊入賞態様Ａの異種入賞図柄（赤７）と、特殊入賞態様Ｂの異種入賞図柄（白７）との間には、６個の他の図柄が存在し、また、特殊入賞態様Ｂの異種入賞図柄（白７）と、特殊入賞態様Ａの異種入賞図柄（赤７）との間には、１３個の他の図柄が存在している。このように、右側回転リール45上の異種入賞図柄（赤７）と異種入賞図柄（白７）とは、遊技者のストップスイッチ50による停止操作により、所定の図柄を有効入賞ライン上に引き込むことができる図柄の最大数（具体的には４個）以上に離れて配置されている。すなわち、異種入賞図柄である赤７及び白７を同時に有効入賞ライン上に引き込み可能な停止操作位置が無いように設定されている。
【００７１】
そして、この特殊入賞態様Ａ（プラム、プラム、赤７）と、特殊入賞態様Ｃ（プラム、プラム、緑７）との入賞図柄の組合せを回転リール40毎に比較した場合、右側回転リール45上の異種入賞図柄は、赤７と緑７とで互いに異なり、残りの回転リール40である左側回転リール43及び中央回転リール44上の同一入賞図柄は、いずれもプラムで同一となるように設定されている。そして、表１に示すように、右側回転リール45には、停止操作により、特殊入賞態様Ａの異種入賞図柄（赤７）と、特殊入賞態様Ｃの異種入賞図柄（緑７）との間には、１３個の他の図柄が存在し、また、特殊入賞態様Ｃの異種入賞図柄（緑７）と、特殊入賞態様Ａの異種入賞図柄（赤７）との間には、６個の他の図柄が存在している。このように、右側回転リール45上の異種入賞図柄の赤７と緑７とは、遊技者のストップスイッチ50による停止操作により、所定の図柄を有効入賞ライン上に引き込むことができる図柄の最大数（具体的には４個）以上に離れて配置されている。すなわち、赤７及び緑７を同時に有効入賞ライン上に引き込み可能な停止操作位置が無いように設定されている。
【００７２】
そして、この特殊入賞態様Ｂ（プラム、プラム、白７）と、特殊入賞態様Ｃ（プラム、プラム、緑７）との入賞図柄の組合せを回転リール40毎に比較した場合、右側回転リール45上の異種入賞図柄は、白７と緑７とで互いに異なり、残りの回転リール40である左側回転リール43及び中央回転リール44上の同一入賞図柄は、いずれもプラムで同一となるように設定されている。そして、表１に示すように、右側回転リール45には、停止操作により、特殊入賞態様Ｂの異種入賞図柄（白７）と、特殊入賞態様Ｃの異種入賞図柄（緑７）との間には、６個の他の図柄が存在し、また、特殊入賞態様Ｃの異種入賞図柄（緑７）と、特殊入賞態様Ｂの異種入賞図柄（白７）との間には、１３個の他の図柄が存在している。このように、右側回転リール45上の異種入賞図柄の白７と緑７とは、遊技者のストップスイッチ50による停止操作により、所定の図柄を有効入賞ライン上に引き込むことができる図柄の最大数（具体的には４個）以上に離れて配置されている。すなわち、白７及び緑７を同時に有効入賞ライン上に引き込み可能な停止操作位置が無いように設定されている。
【００７３】
なお、ここで、入賞図柄のうち、特殊入賞態様は、Ａ、Ｂ、Ｃの三つ形成されているが、特殊入賞態様は、特にこの三つに限定されるものではなく、いずれか一つの特殊入賞態様を省略して、上述したような条件を満足するような配置からなる二つの特殊入賞態様と、ベルやリプレイ等の他の小役との組合せからなるものでも良いものであり、また、回転リール40の停止制御における引き込み可能な図柄数を調整することにより、特殊入賞態様Ｄを設けて、特殊入賞態様を四つにしても良いものであり、さらに、上述した特殊入賞態様の条件を満足する範囲内で、四つ以上の特殊入賞態様を設けるようにしても良いものである。
【００７４】
（ホッパーユニット65）
上記ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
（報知装置66）
上記報知装置66は、遊技者に入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知装置66は、筐体11の下部に埋め込まれた左右２個のスピーカ67と、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルＬＥＤからなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された５個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知装置66は、演出制御装置22の制御により、入賞時にスピーカ67から入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に入賞や、入賞確定等を報知させるためのものである。
【００７５】
上記報知装置66は、左側回転リール43、中央回転リール44、右側回転リール45の順番にストップスイッチ50を操作する場合に限って、特殊入賞態様の可能性を有する入賞図柄の組合せを遊技者に向かって報知可能なものである。
具体的には、上記報知装置66は、同一入賞図柄プラムを有する前記回転リールのうち、左側回転リール43及び中央回転リール44の回転リール40の特殊入賞態様の同一入賞図柄プラムを特定するための第１の報知を行うことができるものである。
【００７６】
そして、上記報知装置66は、所定の特殊条件を満足することを条件として、具体的には、左側回転リール43及び中央回転リール44の停止操作により、所定の有効入賞ライン上に、同一入賞図柄であるプラムを揃えることができたことを条件として、異種入賞図柄を有する右側回転リール45上の特殊入賞態様の異種入賞図柄を特定するための第２の報知を行うことができるものである。
【００７７】
具体的には、第１の報知の場合、表示窓12の上部中央に配置されたドット状の大型パネルＬＥＤからなる表示装置68に、プラム、プラム、赤７、白７又は緑７の文字が点灯表示されると、特殊入賞態様Ａ、Ｂ、Ｃのうちのいずれか二つの特殊入賞態様の入賞フラグが成立している可能性が大きいことを報知するものである。
【００７８】
そして、第２の報知の場合、表示装置68に、プラム、プラム、赤７又は白７の文字が点灯表示されると、特殊入賞態様Ａと、特殊入賞態様Ｂとの両方の入賞フラグが成立している可能性が大きいことを報知するものである。そして、第２の報知の場合、表示装置68に、プラム、プラム、赤７又は緑７の文字が点灯表示されると、特殊入賞態様Ａと、特殊入賞態様Ｃとの両方の入賞フラグが成立している可能性が大きいことを報知するものである。そして、第２の報知の場合、表示装置68に、プラム、プラム、白７又は緑７の文字が点灯表示されると、特殊入賞態様Ｂと、特殊入賞態様Ｃとの両方の入賞フラグが成立している可能性が大きいことを報知するものである。
【００７９】
なお、ここで、第２の報知において、例えば、プラム、プラム、赤７又は白７等の文字を表示させるようにしているが、この報知形態は、特にこれに限定されるものではない。具体的には、例えば、（プラム、プラム、赤７）又は（プラム、プラム、白７）等の文字を表示させるようにしても良い。或いは、赤７又は白７のように異種入賞図柄だけを表示させるようにしても良いものである。
【００８０】
（通常遊技制御手段70）
上記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、再遊技（リプレイ、Replay）時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の有効入賞ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
【００８１】
入賞には、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役入賞と、この小役入賞よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる再遊技（リプレイ、Replay）とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの入賞となった場合（内部的当選、内部的入賞または内部当たりとも言う。）、その入賞に対応した入賞フラグが成立する。そして、抽選結果が特別入賞である場合に、特別入賞フラグが成立し、この特別入賞フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の特別入賞図柄61（例えば、有効入賞ライン上に７が三個揃うもの）と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。そして、抽選により特別入賞フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが特別入賞図柄61と一致していない場合、それ以後の遊技に特別入賞フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役の入賞フラグは、入賞フラグが成立した遊技で入賞を確定させられない場合、入賞フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
【００８２】
また、いずれかの入賞フラグが成立中に、対応する入賞図柄61を有効入賞ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、１９０ｍｓ以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは１９０ｍｓ以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止図柄から連続する４個の引き込み可能図柄61の中に、対応する入賞図柄61が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は有効入賞ライン上にその入賞図柄61を引き込んで停止する。一方、かかる４個の引き込み可能図柄61の中に、対応する入賞図柄61が含まれていないような場合には、有効入賞ライン上にその入賞図柄61を引き込んで停止することができない。
【００８３】
（特別遊技制御手段80）
上記特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
（１）特定導入遊技（ＢＢゲーム）
（２）特定遊技（ＲＢゲーム）
（３）特定入賞遊技（ＪＡＣゲーム）
なお、特定遊技、例えばＲＢゲームは、特定導入遊技、例えばＢＢゲーム中に行われる場合と、ＢＢゲーム中で無い場合にも単独で行われるものである。また、上記特定入賞遊技、いわゆるＪＡＣゲームは、ＲＢゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した（１）乃至（３）の遊技に限定されるものではない。
【００８４】
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば７等の図柄61が有効入賞ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば１５枚のメダルが払い出される。このとき、ＢＢゲームが開始される。
そして、特別遊技制御手段80は、図１に示すように、大別すると、次の手段を備える。
【００８５】
（１）特定導入遊技制御手段91（ＢＢゲーム制御手段90）
（２）特定遊技制御手段101（ＲＢゲーム制御手段100）
（特定導入遊技制御手段91）
上記特定導入遊技制御手段91は、ＢＢゲームを制御するためのＢＢゲーム制御手段90である。
【００８６】
具体的には、ＢＢゲームに移行すると、通常遊技と同様の小役遊技が、最大３枚のメダルの投入によって開始され、３つの回転リールの回転を各々停止させた際に、有効入賞ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、ＢＢゲーム中の小役遊技では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このＢＢゲーム中にＲＢゲームに移行するための特定入賞図柄が有効入賞ライン上に揃った場合には、その後ＲＢゲームに移行するものである。
【００８７】
なお、通常、ＢＢゲーム中はＲＢゲームへの移行が、例えば最大３回行われることになっているために、１回目のＲＢゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な小役遊技の抽選及び制御が行われるものである。
そして、ＢＢゲームでは、ＢＢゲーム中のＲＢゲームが所定の最大回数、例えば３回か、或いはＢＢゲーム中の小役遊技が所定の最大回数、例えば最大３０回の終了により、ＢＢゲームは終了するものである。もちろん、ＢＢゲーム中のＲＢゲームや、小役遊技の最大回数は、上述したものに限定されるものではなく、遊技機10の種類の違いにより、他の回数（例えば、ＲＢゲームの最大回数が２回）に設定されているものでも良いものである。
【００８８】
（特定遊技制御手段101）
上記特定遊技制御手段101は、ＲＢゲームを制御するためのものである。
具体的には、ＲＢゲームに移行すると、メダルが１枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞確定となる特定入賞遊技が行われるものである。そして、ＲＢゲームでは、入賞するか否かの特定入賞遊技が最大１２回行えるものであり、そのうち、最大８回の入賞確定が可能である。すなわち、最大８回の入賞が確定するか、或いは最大１２回の特定入賞遊技の終了により、ＲＢゲームは終了するものである。
【００８９】
（入賞抽選手段110）
上記入賞抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行うものである。そして、入賞抽選手段110による抽選結果が入賞である場合（内部的当選、内部的入賞または内部当たりとも言う。）に入賞フラグが成立し、この入賞フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
【００９０】
上記入賞抽選手段110は、図１に示すように、大別すると、次の手段を備える。
（１）乱数発生手段111
（２）乱数抽出手段112
（３）入賞判定テーブル113
（４）判定手段114
なお、入賞抽選手段110としては、上記した（１）乃至（４）に限定されるものではない。
【００９１】
（乱数発生手段111）
上記乱数発生手段111は、入賞抽選用の乱数を所定の領域内（例えば十進数で０乃至６５５３５）で発生させるものである。
なお、ここで、「乱数発生手段」には、ソフト乱数としての平均採中法（ｎ桁の数字を２乗して中央のｎ桁の数を取り出すことの繰り返しによる乱数発生方法）等で乱数を発生させることができるものや、一定範囲の数字を高速で１ずつ加算するカウンタを用いて構成するものがある。例えば、０乃至１６３８３の範囲の数字を、１秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることとなる。このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。このように結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは、「乱数発生手段」或いは「乱数抽出手段」に含めて考えるものである。
【００９２】
（乱数抽出手段112）
上記乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件（例えば、スタートスイッチ30の操作）で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
（入賞判定テーブル113）
上記入賞判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各入賞項目の入賞領域を有するものである。具体的には、入賞判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各入賞項目の出現回数となる抽選確率データを有しているものである。
【００９３】
（判定手段114）
上記判定手段114は、入賞判定テーブル113の抽選確率データを基に乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データと、乱数抽出手段112が抽出した乱数とを照合し、当該抽出乱数データが属する入賞領域に対応する入賞を決定するものである。
【００９４】
ここで、通常遊技に使用する入賞判定テーブル113の抽選確率データを基に乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データを算出したものを表３に示す。
表３に示すように、入賞判定テーブル113の入賞判定領域データは、同一の入賞判定領域データに表示態様が異なる複数の入賞図柄を有するとともに、同一表示態様の入賞図柄が、異なる入賞判定領域データに配置されている。
【００９５】
具体的には、表３に示すように、同一の入賞判定領域データである２４５８乃至２６５７の領域の数値データに、表示態様が異なる特殊入賞態様Ａ（プラム、プラム、赤７）と、特殊入賞態様Ｂ（プラム、プラム、白７）との二つの入賞図柄が設定されている。そして、同様に、同一の入賞判定領域データである２６５８乃至２８５７の領域の数値データに、表示態様が異なる特殊入賞態様Ａ（プラム、プラム、赤７）と、特殊入賞態様Ｃ（プラム、プラム、緑７）との二つの入賞図柄が設定されている。そして、同様に、同一の入賞判定領域データである２８５８乃至３０５７の領域の数値データに、表示態様が異なる特殊入賞態様Ｂ（プラム、プラム、白７）と、特殊入賞態様Ｃ（プラム、プラム、緑７）との二つの入賞図柄が設定されている。
【００９６】
【表３】

そして、表３に示すように、特殊入賞態様Ａは、特殊入賞態様Ａ及びＢの入賞判定領域データである２４５８乃至２６５７と、特殊入賞態様Ａ及びＣの入賞判定領域データである２６５８乃至２８５７との二つの異なる入賞判定領域データに設定されている。そして、特殊入賞態様Ｂは、特殊入賞態様Ａ及びＢの入賞判定領域データである２４５８乃至２６５７と、特殊入賞態様Ｂ及びＣの入賞判定領域データである２８５８乃至３０５７との二つの異なる入賞判定領域データに設定さている。そして、特殊入賞態様Ｃは、特殊入賞態様Ａ及びＣの入賞判定領域データである２６５８乃至２８５７と、特殊入賞態様Ｂ及びＣの入賞判定領域データである２８５８乃至３０５７との二つの異なる入賞判定領域データに設定されている。このように、表示態様が互いに異なる特殊入賞態様Ａ、特殊入賞態様Ｂ及び特殊入賞態様Ｃを有して、特殊入賞態様Ａ及びＢを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ａ及びＣを同時に入賞させるように設定し、また、特殊入賞態様Ｂ及びＣを同時に入賞させるように設定している。
【００９７】
（入賞演出データ記憶手段151）
上記入賞演出データ記憶手段151は、報知装置66の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、ＢＢゲームの入賞確定時の表示装置66のスピーカ67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様や、プラム、プラム、赤７又は白７等の文字表示のデータが記憶されているものである。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでも良いものである。
【００９８】
（入賞演出制御手段152）
上記入賞演出制御手段152は、入賞演出データ記憶手段151からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、報知装置66に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
具体的には、ＢＢゲームや、ＲＢゲーム等や、他の小役等の入賞フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の入賞フラグ成立中に所定の有効入賞ライン上に当該入賞図柄が揃うことにより入賞が確定したときに、入賞演出データ記憶手段151からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカ67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
【００９９】
（遊技機10の動作）
次に、上記構成を備えた遊技機の通常遊技の動作の概略について、図３乃至図６に示したフローを用いて説明する。
先ず、図３に示すステップ１００において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がＯＮとなる。そして、次のステップ１０１に進む。
【０１００】
ステップ１０１において、入賞抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ１０２に進む。
ステップ１０２において、特殊入賞態様Ａ、Ｂ、Ｃのいずれかに入賞しているが否か、すなわち、入賞抽選手段110の入賞抽選の結果、特殊入賞態様Ａ、Ｂ、Ｃのいずれかの入賞フラグが成立しているか否かが判定される。そして、特殊入賞態様Ａ、Ｂ、Ｃのいずれかに入賞していると判定された場合、次のステップ１０３に進む。
【０１０１】
ステップ１０３において、報知装置66により第１の報知が行われる。具体的には、ドット状の大型ＬＥＤの表示装置68に、例えば、プラム、プラム、赤７、白７又は緑７の文字表示が行われるものである。そして、次のステップ１０４に進む。
ステップ１０４において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ１０５に進む。
【０１０２】
ステップ１０５において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がＯＮとなる。そして、次のステップ１０６に進む。
ステップ１０６において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ１０７に進む。
ステップ１０７において、左側回転リール43及び中央回転リール44の停止操作により、特殊入賞態様の同一入賞図柄であるプラムを所定の有効入賞ライン上に停止させることができたか否かが判定される。そして、左側回転リール43及び中央回転リール44の停止操作により、特殊入賞態様の同一入賞図柄であるプラムを所定の有効入賞ライン上に停止させることができたと判定された場合、次のステップ１０８に進む。
【０１０３】
ステップ１０８において、報知装置66により、第２の報知が行われる。具体的には、特殊入賞態様Ａと、特殊入賞態様Ｂとの両方の入賞フラグが成立している可能性が大きい場合には、ドット状の大型ＬＥＤの表示装置68により、プラム、プラム、赤７又は白７の文字の点灯表示が行われる。また、特殊入賞態様Ａと、特殊入賞態様Ｃとの両方の入賞フラグが成立している可能性が大きい場合には、ドット状の大型ＬＥＤの表示装置68により、プラム、プラム、赤７又は緑７の文字の点灯表示が行われる。また、特殊入賞態様Ｂと、特殊入賞態様Ｃとの両方の入賞フラグが成立している可能性が大きい場合には、ドット状の大型ＬＥＤの表示装置68により、プラム、プラム、白７又は緑７の文字の点灯表示が行われる。そして、次のステップ１０９に進む。
【０１０４】
ステップ１０９において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ１１０に進む。
ステップ１１０において、入賞フラグ成立中に当該入賞フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否かが判定される。そして、入賞が確定したと判定された場合、次のステップ１１１に進む。
【０１０５】
ステップ１１１において、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
前記ステップ１０７において、左側回転リール43及び中央回転リール44の停止操作により、特殊入賞態様の同一入賞図柄であるプラムを所定の有効入賞ライン上に停止させることができなかったと判定された場合、ステップ１０８を飛び越して、ステップ１０９に進む。
【０１０６】
前記ステップ１０９において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ１０５に進む。
前記ステップ１１０において、入賞が確定していないと判定された場合、ステップ１１１を飛び越して、遊技が終了する。
前記ステップ１０２において、特殊入賞態様Ａ、Ｂ、Ｃのいずれかに入賞していないと判定された場合、次のステップ１３０に進む。
【０１０７】
ステップ１３０において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ１３１に進む。
ステップ１３１において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がＯＮとなる。そして、次のステップ１３２に進む。
ステップ１３２において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ１３３に進む。
【０１０８】
ステップ１３３において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ１３４に進む。
ステップ１３４において、入賞フラグ成立中に当該入賞フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否かが判定される。そして、入賞が確定したと判定された場合、次のステップ１３５に進む。
【０１０９】
ステップ１３５において、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
前記ステップ１３３において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ１３１に進む。
前記ステップ１３４において、入賞が確定していないと判定された場合、ステップ１３５を飛び越して、遊技が終了する。
【０１１０】
上述したステップ１０１の抽選処理について、図５のフローを用いて説明する。
ステップ２００において、入賞抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ２０１に進む。
【０１１１】
ステップ２０１において、抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ２０２に進む。
ステップ２０２において、判定手段114により、抽出された乱数と、入賞判定テーブル113の入賞判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ２０３に進む。
【０１１２】
ステップ２０３において、判定手段114により、抽出された乱数が、入賞判定テーブル113のどの入賞領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ２０４に進む。
ステップ２０４において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、抽選処理が終了する。
【０１１３】
上述したステップ１０６及びステップ１３２の回転リール40の回転停止処理について、図６を用いて説明する。
ステップ３００において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ３０１に進む。
【０１１４】
ステップ３０１において、１個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、１個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ３０２に進む。
ステップ３０２において、上述した１個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の４個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、１図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が４個目の場合には、次のステップ３０３に進む。
【０１１５】
ステップ３０３において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までの遊技機10の動作が終了する。
前記ステップ３００において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ３０４に進む。
ステップ３０４において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ３０５に進む。
【０１１６】
ステップ３０５において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ３０３に進む。
前記ステップ３０４において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ３０３に進む。
【０１１７】
前記ステップ３０５において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ３０１に進む。
前記ステップ３０２において、ストップスイッチ50を操作した後、１図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が４個目でない場合には、ステップ３００に戻る。
【０１１８】
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ３０１乃至ステップ３０５で説明しているが、この例は、引き込み範囲図柄のうち、基準位置から近い図柄から条件を調査する、いわゆる最小引き込み停止制御の例である。逆に、引き込み範囲図柄のうち、基準位置から遠い図柄から条件を調査する、いわゆる最大引き込み停止制御としても良い。
【０１１９】
更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、入賞フラグ成立の有無や、入賞フラグ成立中の入賞図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
【０１２０】
なお、テーブル停止制御においても、入賞フラグが成立しているときには、その入賞フラグに対応する図柄が有効入賞ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、入賞フラグが成立していないときには、他の入賞図柄が有効入賞ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
【０１２１】
（他の実施の形態）
上述した実施の形態において、第１の報知の後、第２の報知を行うための所定の特殊条件を、第１の報知により特定した同一入賞図柄を所定の停止位置に停止できたこととしているが、特にこれに限定されるものではない。具体的には、例えば、所定の抽選により、或いは所定の入賞図柄に入賞が確定することを条件として、第２の報知を行うようにしても良いものである。また、ＢＢゲームや、ＲＢゲーム等の特別遊技に移行することを条件として、第２の報知を行うように設定しても良いものである。さらに、遊技者が所定期間中に獲得できた利益量により、例えば、ＢＢゲーム中に獲得できた遊技メダルの獲得枚数（払い出された遊技メダル枚数から遊技者が投入した遊技メダルの投入枚数を引いた遊技メダル枚数）が所定枚数範囲なることを条件として、第２の報知を行うようにしても良いものである。
【０１２２】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
（請求項１）
請求項１記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【０１２３】
すなわち、請求項１記載の発明によれば、入賞させることができる入賞図柄の組合せを、重畳的に変化させることができて、入賞図柄の組合せパターンを種々、自由に変化させることができ、遊技としての複雑性を増すことができる遊技機を提供することができる。
【０１２４】
更に、請求項１記載の発明によれば、いわゆる目押しにより狙う入賞図柄の種類を絞り込むことができ、遊技者の入賞への期待感を増加させることができる遊技機を提供することができる。
【０１２５】
更に、請求項１記載の発明によれば、２段階の報知により、入賞から入賞確定までの期待感を徐々に膨らませることができ、報知による興奮を徐々に高めることができて、新たな遊技性を有する遊技を行うことができる遊技機を提供することができる。
【０１２６】
更に、請求項１記載の発明によれば、自己の技量によって最終的な報知を獲得することができるという自己満足感や自己達成感を得ることができ、遊技内容を面白いものにすることができる遊技機を提供することができる。
（請求項２）
請求項２記載の発明によれば、上記した請求項１記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【０１２７】
すなわち、請求項２記載の発明によれば、入賞図柄の組合せパターンを変化させることができて、遊技としての複雑性を増すことができ、新たな遊技性を有する遊技を行うことができて、遊技性を向上させることができる遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図２】 本発明の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。
【図３】 本発明の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図４】 本発明の実施の形態であって、遊技機の動作の概略を示すフローである。
【図５】 本発明の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、入賞抽選処理の概略を示すフローである。
【図６】 本発明の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。
【符号の説明】
10 遊技機 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 18 メダル投入口
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 23 主基板
24 サブ基板 30 スタートスイッチ
40 回転リール 42 リールテープ
43 左側回転リール 44 中央回転リール
45 右側回転リール 50 ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
65 ホッパーユニット 66 報知装置
67 スピーカ 68 表示装置
69 報知ランプ 70 通常遊技制御手段
80 特別遊技制御手段 90 ＢＢゲーム制御手段
91 特定導入遊技制御手段 100 ＲＢゲーム制御手段
101 特定遊技制御手段 110 入賞抽選手段
111 乱数発生手段 112 乱数抽出手段
113 入賞判定テーブル 114 判定手段
151 入賞演出データ記憶手段 152 入賞演出制御手段

Claims (2)

1. 周囲に複数の図柄を表示した回転リールと、
   乱数を用いて入賞図柄の入賞抽選を行うための入賞抽選手段とを備え、
   前記入賞抽選手段は、
   入賞抽選用の乱数を所定の領域内で発生させる乱数発生手段と、
   前記乱数発生手段が発生する乱数を抽出する入賞抽選用の乱数抽出手段と、
   前記乱数発生手段がとる乱数の全領域中、各入賞項目の出現回数となる抽選確率データを有する入賞判定テーブルと、
   前記入賞判定テーブルの抽選確率データを基に前記乱数発生手段がとる乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データと前記乱数抽出手段が抽出した乱数とを照合し、当該乱数が属する入賞領域に対応する入賞を決定する判定手段とを備えるようにした遊技機において、
   前記入賞判定テーブルの入賞判定領域データは、
   同一の入賞判定領域データに表示態様が異なる複数の入賞図柄を有するとともに、
   同一表示態様の入賞図柄が、異なる入賞判定領域データに配置され、
   前記遊技機は、入賞の可能性を有する入賞図柄を遊技者に向かって報知可能な報知装置を備え、
   図柄の組合せからなる入賞態様には、複数の特殊入賞態様を備え、
   前記特殊入賞態様の入賞図柄は、その組合せを前記回転リール毎に比較した場合、特定の少なくとも一つの前記回転リール上の図柄が互いに異なる異種入賞図柄と、残りの前記回転リール上の図柄が同一となる同一入賞図柄とを備え、
   前記異種入賞図柄を有する前記回転リールには、停止操作により、前記特殊入賞態様の異種入賞図柄を同時に所定の停止位置に引き込み可能な停止操作位置が無く、
   前記報知装置は、
   前記同一入賞図柄を有する前記回転リールのうち少なくとも一つの回転リールの前記特殊入賞態様の同一入賞図柄を特定するための第１の報知を行い、
   第１の報知により特定した当該組合せに対応する同一入賞図柄が所定の停止位置に停止することを条件として、
   前記異種入賞図柄を有する前記回転リール上の前記特殊入賞態様の異種入賞図柄を特定するための第２の報知を行うことを特徴とする遊技機。
2. 前記特殊入賞態様として、表示態様がそれぞれ異なる、第１の特殊入賞態様と、第２の特殊入賞態様と、第３の特殊入賞態様とを設け、
   第１及び第２の特殊入賞態様と、第１及び第３の特殊入賞態様と、第２及び第３の特殊入賞態様とが、それぞれ同一の入賞判定領域データに含まれ、
   前記回転リールは、三個形成され、
   前記第１の特殊入賞態様と、前記第２の特殊入賞態様と、前記第３の特殊入賞態様との入賞図柄は、その組み合わせを前記回転リール毎に比較した場合、特定の一つの前記回転リール上の入賞図柄は、異種入賞図柄となり、残りの二つの前記回転リール上の入賞図柄は、同一入賞図柄となるように設定され、
   前記異種入賞図柄を有する前記回転リールには、停止操作により、前記第１の特殊入賞態様の異種入賞図柄と、前記第２の特殊入賞態様の異種入賞図柄と、前記第３の特殊入賞態様の異種入賞図柄とを同時に所定の停止位置に引き込み可能な停止操作位置が無く、
   前記報知装置は、
   前記同一入賞図柄を有する二つの前記回転リールのうち少なくとも一つの前記回転リールの前記特殊入賞態様の同一入賞図柄を特定するための第１の報知を行い、
   第１の報知により特定した当該組合せに対応する同一入賞図柄が所定の停止位置に停止することを条件として、
   前記異種入賞図柄を有する前記回転リールの前記特殊入賞態様の異種入賞図柄のうち二 つを特定するための第２の報知を行うことを特徴とする請求項１記載の遊技機。

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